JP2021175789A - 粘着シート - Google Patents

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Abstract

【課題】段差追従性と剥離性とが両立された粘着シートを提供すること。【解決手段】本発明の粘着シートは、粘着剤層を備える、粘着シートであって、該粘着シートの粘着剤層をポリイミド(PI)フィルムに貼着した際の23℃における粘着力が2N/20mm以下であり、該粘着剤層の70℃における押し込み硬さが、3MPa以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、粘着シートに関する。
近年、様々な電子部品は年々生産量が増加しており、それに加え多機能化や薄層化も進んでいる。またこれら電子部品は、多機能化するためにその表面凹凸が複雑化(増大化)してきている。これら電子部品の多くは、粘着シート上に貼り付けた状態で種々加工に供されたり、プロセス間を搬送されたり、出荷されるが、電子部品の表面形状が複雑である場合、当該粘着シートを貼り付けることが難しいという問題がある。また、電子部品の薄層化にともない、粘着シート剥離時に電子部品を破壊するリスクも増加している。
上記のような用途においては、感圧型粘着シートが用いられることがあるが、感圧型粘着シートには、凹凸面追従性(段差追従性)と軽剥離とを両立しがたいという問題がある。また、硬化型粘着シートも用いられるが、硬化不良による糊残り、プロセスの増加等の問題がある。
特開昭56−61468号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、段差追従性と剥離性とが両立された粘着シートを提供することにある。
本発明の粘着シートは、粘着剤層を備える、粘着シートであって、該粘着シートの粘着剤層をポリイミド(PI)フィルムに貼着した際の23℃における粘着力が2N/20mm以下であり、該粘着剤層の70℃における押し込み硬さが、3MPa以下である。
1つの実施形態においては、上記粘着剤層の25℃における押し込み弾性率が、25MPa以上である。
1つの実施形態においては、上記粘着剤層が、ベースポリマーとして、アクリル系ポリマーを含むアクリル系粘着剤を含み、該アクリル系ポリマーのガラス転移温度が、−35℃以上である。
1つの実施形態においては、上記粘着剤層のゲル分率が、70%以下である。
1つの実施形態においては、上記粘着剤層の厚みが、2μm〜200μmである。
1つの実施形態においては、上記粘着シートは、基材をさらに含み、該基材の少なくとも片側に、上記粘着剤層が配置される。
1つの実施形態においては、上記粘着シートは、70℃における貯蔵弾性率E’が、6×10Pa以下である。
1つの実施形態においては、上記基材の厚みが、30μm〜150μmである。
本発明によれば、段差追従性と剥離性とが両立された粘着シートを提供することができる。
(a)および(b)は、本発明の1つの実施形態による粘着シートの概略断面図である。
A.粘着シートの概要
図1(a)は、本発明の1つの実施形態による粘着シートの概略断面図である。本実施形態による粘着シート100は、粘着剤層10を備える。図1(b)は、本発明の別の実施形態による粘着シートの概略断面図である。本実施形態による粘着シート200は、基材20をさらに含み、基材20の少なくとも片側に粘着剤層10が配置される。
粘着剤層10は、70℃における押し込み硬さが3MPa以下である。また、本発明の粘着シートの粘着剤層をポリイミド(PI)フィルムに貼着した際の23℃における粘着力は、2N/20mm以下である。本発明においては、70℃における押しこみ硬さおよび23℃における粘着力が上記範囲であることにより、段差追従性および剥離性の両方に優れる粘着シートを得ることができる。より詳細には、粘着シートを高温下で所定の被着体に貼着する際、本発明の粘着シートは、好ましい柔軟性(感圧粘着剤層に近い柔軟性)を有して、作業性に優れ、かつ、凹凸面を有する被着体に対しても当該凹凸面への追従性に優れる。一方、常温下で剥離される際、本発明の粘着シートは、高弾性化され得(例えば、UV硬化型粘着剤層のような機械的特性を有し得)、優れた剥離性を発現し得、かつ、糊残りが防止される。上記特徴を有する粘着剤層は、例えば、粘着剤層を構成する粘着剤の組成を調整すること、粘着剤層のゲル分率を調整すること等により得ることができる(詳細は後述)。
本発明の粘着シートの粘着剤層をポリイミド(PI)フィルムに貼着した際の23℃における粘着力は、好ましくは0.05N/20mm〜2N/20mmであり、より好ましくは0.10N/20mm〜1.50N/20mmであり、さらに好ましくは0.15N/20mm〜1.50N/20mmであり、特に好ましくは0.15N/20mm〜1.25N/20mmである。本明細書において粘着力とは、幅20mm×長さ100mmの粘着シートをPIフィルムの表面に加熱ロールラミネーターを用いてロール温度80℃、シリンダー圧0.2MPa、ロール速度0.5m/minにて圧着した後、23℃50%RH環境下に30分間静置した後、40℃環境下にて48時間保存し得た評価サンプルを用いて、23℃の環境下で引張速度10m/min、剥離角度180°の条件で測定された粘着力をいう。
本発明の粘着シートの厚さは、好ましくは30μm〜500μmであり、より好ましくは40μm〜300μmである。
本発明の粘着シートの70℃における貯蔵弾性率E’は、好ましくは6×10Pa以下であり、より好ましくは5×10Pa以下であり、さらに好ましくは4.5×10Pa以下であり、特に好ましくは4×10Pa以下である。このような範囲であれば、段差追従性および貼り付け作業性に優れる粘着シートを得ることができる。上記範囲の貯蔵弾性率E’を示す粘着シートは、例えば、基材を備える構成とすることにより得ることができる。粘着シートの70℃における貯蔵弾性率E’の下限は、例えば、0.5×10Pa(好ましくは1×10Pa)である。貯蔵弾性率E’の測定方法は、後述する。
本発明の粘着シートの23℃における貯蔵弾性率E’は、好ましくは1.0×10Pa〜1.0×1010Paであり、より好ましくは1.0×10Pa〜1.0×1010Paであり、さらに好ましくは1.0×10Pa〜1.0×10Paである。
上記粘着シートは、上記粘着剤層および基材の他に任意の適切な層をさらに備えていてもよい。例えば、上記粘着剤層の他、別の粘着剤層をさらに備えていてもよい。より具体的には、本発明の粘着シートの構成として、例えば、(i)粘着剤層単層、(ii)粘着剤層/基材からなる構成、(iii)粘着剤層/基材/粘着剤層をこの順に備える構成、(iv)粘着剤層/基材/その他の粘着剤層をこの順に備える構成等が挙げられる。別の粘着剤層は、公知の構成であり得る。また、粘着剤層の表面に、当該面を保護する目的で、使用に供されるまでの間、任意の適切な剥離ライナーが配置されていてもよい。
B.粘着剤層
上記のとおり、粘着剤層は、70℃における押し込み硬さが3MPa以下である。粘着剤層の70℃における押し込み硬さは、好ましくは1.5MPa以下であり、より好ましくは1MPa以下であり、さらに好ましくは0.5MPa以下である。このような範囲であれば、段差追従性および貼り付け作業性に優れる粘着シートを得ることができる。粘着剤層の70℃における押し込み硬さの下限は、例えば、0.02MPaである。押し込み硬さの測定方法は、後述する。
粘着剤層の25℃における押し込み弾性率は、好ましくは10MPa以上であり、より好ましくは20MPaであり、さらに好ましくは25MPa以上である。このような範囲であれば、優れた剥離性を発現し、被着体の破損を顕著に防止し得る粘着シートを得ることができる。また、糊残りが少ない粘着シートを提供することができる。
粘着剤層の70℃における押し込み硬さH1と、25℃における押し込み弾性率H2との比(H1/H2)は、好ましくは5.0×10−2以下であり、より好ましくは5.0×10−3以下である。このような範囲であれば、本発明の効果はより顕著となる。H1/H2の下限は、例えば、1.0×10−5である。
粘着剤層の厚みは、好ましくは2μm〜200μmであり、より好ましくは5μm〜150μmであり、さらに好ましくは5μm〜120μmである。このような範囲であれば、粘着力に優れ、かつ、生産性に優れる粘着シートを得ることができる。
上記粘着剤層のゲル分率は、好ましくは70%以下であり、より好ましくは65%以下であり、さらに好ましくは50%以下である。このような範囲であれば、弾性率が好ましく調整された粘着剤層を形成することができ、その結果、段差追従性および貼り付け作業性に優れる粘着シートを得ることができる。粘着剤層のゲル分率の下限は、例えば、10%である。ゲル分率の測定方法は、後述する。
代表的には、上記粘着剤層は、粘着性を付与するための粘着剤を含む。上記粘着剤としては、本発明の効果が得られる限りにおいて、任意の適切な粘着剤が用いられ得る。上記粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、ポリアミド系粘着剤、ウレタン系粘着剤、フッ素系粘着剤、スチレン−ジエンブロック共重合体系粘着剤、活性エネルギー線硬化型粘着剤等が挙げられる。中でも好ましくは、アクリル系粘着剤である。
上記アクリル系粘着剤は、ベースポリマーとしてアクリル系ポリマーを含む粘着剤であり得る。当該粘着剤としては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの1種または2種以上を単量体成分として用いたアクリル系ポリマー(ホモポリマーまたはコポリマー)をベースポリマーとするアクリル系粘着剤等が挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルの具体例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸ヘプタデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシル、(メタ)アクリル酸ノナデシル、(メタ)アクリル酸エイコシル等の(メタ)アクリル酸C1−20アルキルエステルが挙げられる。なかでも、炭素数が4〜18の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましく用いられ得る。
上記アクリル系ポリマーは、凝集力、耐熱性、架橋性等の改質を目的として、必要に応じて、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合可能な他の単量体成分に対応する単位を含んでいてもよい。このような単量体成分として、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、カルボキシエチルアクリレート、カルボキシペンチルアクリレート、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸等のカルボキシル基含有モノマー;無水マレイン酸、無水イコタン酸等の酸無水物モノマー;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシオクチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシデシル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシラウリル、(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)メチルメタクリレート等のヒドロキシル基含有モノマー;スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸、スルホプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルオキシナフタレンスルホン酸等のスルホン酸基含有モノマー;(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メチロールプロパン(メタ)アクリルアミド等の(N−置換)アミド系モノマー;(メタ)アクリル酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸アミノアルキル系モノマー;(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチル等の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキル系モノマー;N−シクロヘキシルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−ラウリルマレイミド、N−フェニルマレイミド等のマレイミド系モノマー;N−メチルイタコンイミド、N−エチルイタコンイミド、N−ブチルイタコンイミド、N−オクチルイタコンイミド、N−2−エチルヘキシルイタコンイミド、N−シクロヘキシルイタコンイミド、N−ラウリルイタコンイミド等のイタコンイミド系モノマー;N−(メタ)アクリロイルオキシメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクルロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクリロイル−8−オキシオクタメチレンスクシンイミド等のスクシンイミド系モノマー;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、N−ビニルピロリドン、メチルビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルピペリドン、ビニルピリミジン、ビニルピペラジン、ビニルピラジン、ビニルピロール、ビニルイミダゾール、ビニルオキサゾール、ビニルモルホリン、N−ビニルカルボン酸アミド類、スチレン、α−メチルスチレン、N−ビニルカプロラクタム等のビニル系モノマー;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアノアクリレートモノマー;(メタ)アクリル酸グリシジル等のエポキシ基含有アクリル系モノマー;(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシエチレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシポリプロピレングリコール等のグリコール系アクリルエステルモノマー;(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、フッ素(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート等の複素環、ハロゲン原子、ケイ素原子等を有するアクリル酸エステル系モノマー;ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート等の多官能モノマー;イソプレン、ブタジエン、イソブチレン等のオレフィン系モノマー;ビニルエーテル等のビニルエーテル系モノマー等が挙げられる。これらの単量体成分は、単独で、または2種以上組み合わせて用いてもよい。
上記アクリル系ポリマーのガラス転移温度Tgは、好ましくは−35℃以上であり、より好ましくは−30℃〜50℃であり、さらに好ましくは−30℃〜30℃である。ガラス転移温度が高いポリマーを用いれば、高弾性な粘着剤層を形成することができる。このような粘着剤層を備える粘着シートは、優れた剥離性を発現し、被着体の破損を顕著に防止し得る。また、当該粘着シートは、糊残りが少ない点でも有利である。アクリル系ポリマーが共重合体である場合、上記ガラス転移温度は、Foxの計算式により求められる。Foxの計算式とは、下記に示すように、共重合体のガラス転移温度Tg(℃)と、共重合体を構成する単量体(モノマー)のそれぞれを単独重合した単重合体(ホモポリマー)のガラス転移温度Tg(℃)との関係式である。なお、以下のFoxの式において、Tg(℃)は共重合体のガラス転移温度、Wは単量体iの重量分率、Tg(℃)は単量体iから形成される単重合体のガラス転移温度を示す。
1/(273+Tg)=Σ(W/(273+Tg))
単量体から形成される単重合体のガラス転移温度としては、「Polymer Handbook」(第4版、John Wiley & Sons,Inc、1999年)に記載された値を使用することができる。なお、この文献中、複数のTgの値が記載されている場合は、「conventional」の値を採用する。
上記アクリル系ポリマーは、単重合体とした場合に該単重合体のガラス転移温度(Tg)が−20℃以上(好ましくは0℃以上、より好ましくは20℃以上)となるモノマーa由来の構成単位を含んでいることが好ましい。上記アクリル系ポリマー中、該モノマーa由来の構成単位の含有割合は、アクリル系ポリマー100重量部に対して、好ましくは20重量部以上であり、より好ましくは30重量部以上であり、さらに好ましくは40重量部〜80重量部である。
上記モノマーaの具体例としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、アクリル酸、メタクリル酸、カルボキシエチルアクリレート、カルボキシペンチルアクリレート、メタ)アクリル酸ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシヘキシル、N−シクロヘキシルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−メチルイタコンイミド、N−エチルイタコンイミド、N−ブチルイタコンイミド、N−(メタ)アクリロイルオキシメチレンスクシンイミド、N−(メタ)アクルロイル−6−オキシヘキサメチレンスクシンイミド、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、N−ビニルピロリドン、メチルビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルピペリドン、ビニルピリミジン、ビニルピペラジン、ビニルピラジン、ビニルピロール、ビニルイミダゾール、ビニルオキサゾール、ビニルモルホリン、N−ビニルカルボン酸アミド類、スチレン、α−メチルスチレン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコール、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、イソプレン、ブタジエン、イソブチレン等が挙げられる。
上記粘着剤は、必要に応じて、任意の適切な添加剤を含み得る。該添加剤としては、例えば、架橋剤、粘着付与剤、可塑剤、顔料、染料、充填剤、老化防止剤、導電材、帯電防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、剥離調整剤、軟化剤、界面活性剤、難燃剤、酸化防止剤等が挙げられる。
上記粘着付与剤としては、任意の適切な粘着付与剤が用いられる。粘着付与剤としては、例えば、粘着付与樹脂が用いられる。粘着付与樹脂の具体例としては、ロジン系粘着付与樹脂(例えば、未変性ロジン、変性ロジン、ロジンフェノール系樹脂、ロジンエステル系樹脂など)、テルペン系粘着付与樹脂(例えば、テルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、スチレン変性テルペン系樹脂、芳香族変性テルペン系樹脂、水素添加テルペン系樹脂)、炭化水素系粘着付与樹脂(例えば、脂肪族系炭化水素樹脂、脂肪族系環状炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂(例えば、スチレン系樹脂、キシレン系樹脂など)、脂肪族・芳香族系石油樹脂、脂肪族・脂環族系石油樹脂、水素添加炭化水素樹脂、クマロン系樹脂、クマロンインデン系樹脂など)、フェノール系粘着付与樹脂(例えば、アルキルフェノール系樹脂、キシレンホルムアルデヒド系樹脂、レゾール、ノボラックなど)、ケトン系粘着付与樹脂、ポリアミド系粘着付与樹脂、エポキシ系粘着付与樹脂、エラストマー系粘着付与樹脂などが挙げられる。なかでも好ましくは、ロジン系粘着付与樹脂、テルペン系粘着付与樹脂または炭化水素系粘着付与樹脂(スチレン系樹脂など)である。粘着付与剤は、単独で、または2種以上組み合わせて用いてもよい。
上記粘着付与剤の添加量は、ベースポリマー100重量部に対して、好ましくは0.2重量部〜100重量部であり、より好ましくは1重量部〜50重量部である。
上記架橋剤としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、メラミン系架橋剤、過酸化物系架橋剤の他、尿素系架橋剤、金属アルコキシド系架橋剤、金属キレート系架橋剤、金属塩系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、アミン系架橋剤などが挙げられる。なかでも好ましくは、イソシアネート系架橋剤またはエポキシ系架橋剤である。架橋剤の種類および添加量により、粘着剤層のゲル分率を調整することができる。
上記イソシアネート系架橋剤の具体例としては、ブチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の低級脂肪族ポリイソシアネート類;シクロペンチレンジイソシアネート、シクロへキシレンジイソシアネート、イソホロン ジイソシアネート等の脂環族イソシアネート類;2,4−トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート類;トリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート3量体付加物(日本ポリウレタン工業社製、商品名「コロネートL」)、トリメチロールプロパン/へキサメチレンジイソシアネート3量体付加物(日本ポリウレタン工業社製、商品名「コロネートHL」)、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート体(日本ポリウレタン工業社製、商品名「コロネートHX」)等のイソシアネート付加物;等が挙げられる。イソシアネート系架橋剤の含有量は、所望とする粘着力、粘着剤層の弾性等に応じて、任意の適切な量に設定され得、ベースポリマー100重量部に対して、代表的には0.1重量部〜20重量部であり、より好ましくは0.5重量部〜10重量部である。
前記エポキシ系架橋剤としては、例えば、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン、ジグリシジルアニリン、1,3−ビス(N,N−グリシジルアミノメチル)シクロヘキサン(三菱ガス化学社製、商品名「テトラッドC」)、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル(共栄社化学社製、商品名「エポライト1600」)、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル(共栄社化学社製、商品名「エポライト1500NP」)、エチレングリコールジグリシジルエーテル(共栄社化学社製、商品名「エポライト40E」)、プロピレングリコールジグリシジルエーテル(共栄社化学社製、商品名「エポライト70P」)、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル(日本油脂社製、商品名「エピオールE−400」)、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル(日本油脂社製、商品名「エピオールP−200」)、ソルビトールポリグリシジルエーテル(ナガセケムテックス社製、商品名「デナコール EX−611」)、グリセロールポリグリシジルエーテル(ナガセケムテックス社製、商品名「デナコール EX−314」)、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル(ナガセケムテックス社製、商品名「デナコール EX−512」)、ソルビタンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、o−フタル酸ジグリシジルエステル、トリグリシジル−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、レゾルシンジグリシジルエーテル、ビスフェノール−S−ジグリシジルエーテル、分子内にエポキシ基を2つ以上有するエポキシ系樹脂等が挙げられる。エポキシ系架橋剤の含有量は、所望とする粘着力、粘着剤層の弾性等に応じて、任意の適切な量に設定され得、ベースポリマー100重量部に対して、代表的には0.01重量部〜10重量部であり、より好ましくは0.03重量部〜5重量部である。
上記可塑剤としては、任意の適切な可塑剤が用いられ得る。可塑剤の具体例としては、例えば、トリメリット酸エステル系可塑剤、ピロメリット酸エステル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、アジピン酸系可塑剤等が挙げられる。なかでも好ましくは、トリメリット酸エステルエステル系可塑剤(例えば、トリメリット酸トリ(n−オクチル)、トリメリット酸トリ(2−エチルヘキシル)等)またはピロメリット酸エステル系可塑剤(例えば、ピロメリット酸テトラ(n−オクチル)、ピロメリット酸テトラ(2−エチルヘキシル)等)である。可塑剤は、単独で、または2種以上組み合わせて用いてもよい。可塑剤の含有量は、ベースポリマー100重量部に対して、好ましくは0.1重量部〜20重量部であり、より好ましくは1重量部〜5重量部である。
C.基材
上記基材としては、例えば、樹脂シート、不織布、紙、金属箔、織布、ゴムシート、発泡シート、これらの積層体(特に、樹脂シートを含む積層体)等が挙げられる。樹脂シートを構成する樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリアミド(ナイロン)、全芳香族ポリアミド(アラミド)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、フッ素系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等が挙げられる。不織布としては、マニラ麻を含む不織布等の耐熱性を有する天然繊維による不織布;ポリプロピレン樹脂不織布、ポリエチレン樹脂不織布、エステル系樹脂不織布等の合成樹脂不織布等が挙げられる。金属箔としては、銅箔、ステンレス箔、アルミニウム箔等が挙げられる。紙としては、和紙、クラフト紙等が挙げられる。
上記基材の厚さは、所望とする強度または柔軟性、ならびに使用目的等に応じて、任意の適切な厚さに設定され得る。基材の厚さは、好ましくは30μm〜150μmであり、より好ましくは50μm〜100μmである。このような範囲であれば、段差追従性および貼り付け作業性に優れる粘着シートを得ることができる。
上記基材の70℃における貯蔵弾性率E’は、好ましくは6×10Pa以下であり、より好ましくは5×10Pa以下であり、さらに好ましくは4.5×10Pa以下であり、特に好ましくは4×10Pa以下である。このような範囲であれば、段差追従性および貼り付け作業性に優れる粘着シートを得ることができる。上記基材の70℃における貯蔵弾性率E’の下限は、例えば、0.5×10Pa(好ましくは1×10Pa)である。
上記基材の23℃における貯蔵弾性率E’は、1.0×10Pa〜1.0×1010Paであり、より好ましくは1.0×10Pa〜1.0×1010Paであり、さらに好ましくは1.0×10Pa〜1.0×10Paである。
上記基材は、表面処理が施されていてもよい。表面処理としては、例えば、コロナ処理、クロム酸処理、オゾン暴露、火炎暴露、高圧電撃暴露、イオン化放射線処理、下塗り剤によるコーティング処理等が挙げられる。
上記有機コーティング材料としては、例えば、プラスチックハードコート材料II(CMC出版、(2004))に記載される材料が挙げられる。好ましくはウレタン系ポリマー、より好ましくはポリアクリルウレタン、ポリエステルウレタンまたはこれらの前駆体が用いられる。基材への塗工・塗布が簡便であり、かつ、工業的に多種のものが選択でき安価に入手できるからである。該ウレタン系ポリマーは、例えば、イソシアナートモノマーとアルコール性水酸基含有モノマー(例えば、水酸基含有アクリル化合物又は水酸基含有エステル化合物)との反応混合物からなるポリマーである。有機コーティング材料は、任意の添加剤として、ポリアミンなどの鎖延長剤、老化防止剤、酸化安定剤等を含んでいてもよい。有機コーティング層の厚さは特に限定されないが、例えば、0.1μm〜10μm程度が適しており、0.1μm〜5μm程度が好ましく、0.5μm〜5μm程度がより好ましい。
D.粘着シートの製造方法
本発明の粘着シートは、任意の適切な方法により製造することができる。本発明の粘着シートは、例えば、基材(基材を含まない粘着シート得る場合には、任意の適切な基体)上に直接、粘着剤組成物を塗工する方法、または任意の適切な基体上に粘着剤組成物を塗工し形成された塗工層を基材に転写する方法等が挙げられる。粘着剤組成物は、任意の適切な溶媒を含み得る。
上記粘着剤組成物の塗工方法としては、任意の適切な塗工方法が採用され得る。例えば、塗布した後に乾燥して各層を形成することができる。塗布方法としては、例えば、マルチコーター、ダイコーター、グラビアコーター、アプリケーター等を用いた塗布方法が挙げられる。乾燥方法としては、例えば、自然乾燥、加熱乾燥等が挙げられる。加熱乾燥する場合の加熱温度は、乾燥対象となる物質の特性に応じて、任意の適切な温度に設定され得る。
この明細書により開示される事項には、以下の実施形態が含まれる。
(1)本発明の粘着シートは、粘着剤層を備える、粘着シートであって、該粘着シートの粘着剤層をポリイミド(PI)フィルムに貼着した際の23℃における粘着力が2N/20mm以下であり、該粘着剤層の70℃における押し込み硬さが、3MPa以下である。
(2)1つの実施形態においては、上記粘着剤層の25℃における押し込み弾性率が、25MPa以上である。
(3)1つの実施形態においては、上記粘着剤層が、ベースポリマーとして、アクリル系ポリマーを含むアクリル系粘着剤を含み、該アクリル系ポリマーのガラス転移温度が、−35℃以上である。
(4)1つの実施形態においては、上記粘着剤層のゲル分率が、70%以下である。
(5)1つの実施形態においては、上記粘着剤層の厚みが、2μm〜200μmである。
(6a)1つの実施形態においては、上記粘着シートは、粘着剤層単層からなる。
(6b−1)1つの実施形態においては、上記粘着シートは、基材をさらに含み、該基材の少なくとも片側に、上記粘着剤層が配置される。
(6b−2)1つの実施形態においては、上記粘着シートは、粘着剤層/基材からなる構成である。
(6b−3)1つの実施形態においては、上記粘着シートは、粘着剤層/基材/粘着剤層をこの順に備える構成である。
(6b−4)1つの実施形態においては、上記粘着シートは、粘着剤層/基材/その他の粘着剤層をこの順に備える構成である。
(7)1つの実施形態においては、上記粘着シートは、70℃における貯蔵弾性率E’が、6×10Pa以下である。
(8)1つの実施形態においては、上記基材の厚みが、30μm〜150μmである。
(9)1つの実施形態においては、上記粘着シートの厚みは、30μm〜500μmである。
(10)1つの実施形態においては、上記粘着シートは、23℃における貯蔵弾性率E’が、1.0×10Pa〜1.0×1010Paである。
(11)1つの実施形態においては、上記アクリル系粘着剤に含まれるアクリル系ポリマーが、単重合体とした場合に該単重合体のガラス転移温度(Tg)が−20℃以上となるモノマーa由来の構成単位を含む。
(12)1つの実施形態においては、上記モノマーaが、(メタ)アクリル酸ブチルである。
(13)1つの実施形態においては、上記基材の70℃における貯蔵弾性率E’が、6×10Pa以下である。
(14)1つの実施形態においては、上記基材の23℃における貯蔵弾性率E’が、1.0×10Pa〜1.0×1010Paである。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。実施例における評価方法は以下のとおりである。なお、下記評価においては、セパレータを剥離した粘着シートを用いた。また、実施例において、特に明記しない限り、「部」および「%」は重量基準である。
(1)押し込み硬さ・弾性率
粘着剤層を以下の条件で押し込み試験を行い、その結果から押し込み硬さを求めた。
(測定装置及び測定条件)
装置:Hysitron Inc.製 Tribo Indenter
使用圧子:Conical(球形圧子:曲率半径10μm)
測定方法:単一押し込み測定
測定温度:25℃、70℃
押し込み深さ設定:約1000nm
押込み速度:約500nm/sec
測定雰囲気:空気中
(70℃押し込み硬さ・弾性率測定方法)
上記の装置を使用し、所定の加温プロセス(室温(25℃)から70℃に上昇させ1時間保持)後、Conical型ダイヤモンド圧子をサンプルの表面から深さ1000nmまで垂直に押し込んだ。解析ソフトTriboscan Ver.9.2.12.0を用いて、圧子を押し込んだときの得られた変位、荷重と理論的に算出された圧痕面積から表面の押し込み硬さを求めた。また上述のソフトを用いて、圧子を除去した後得られた変位、荷重と理論的に算出された圧痕面積から表面の弾性率を求めた。
(25℃押し込み硬さ・弾性率測定方法)
加温プロセスを行わなかったこと以外は、上記同様にして、粘着剤層の押しこみ硬さおよび弾性率(Oliver−Pharr法)を測定した。
(2)粘着シートの貯蔵弾性率E’
粘着シートを幅5mm×長さ70mm打ち抜いて、評価用サンプルを得た。
この評価サンプルを動的粘弾性測定装置(RSA−G2、TA−instruments製)を用いて、チャック間20mm、周波数1Hzで70℃での貯蔵弾性率E’を測定した。粘着シートの貯蔵弾性率E’は、基材の特性に支配されるため、貯蔵弾性率E’算出のための厚み情報は、粘着シートの基材厚みの値を用いた。粘着シートの基材厚みは、シート断面方向から観察により確認して行った。
(3)粘着力
幅20mm×長さ100mmの粘着シートをPIフィルム(カプトン200V 50μm品,東レ・デュポン社製)の表面に加熱ロールラミネーター(MRK−600A改、株式会社MCK社製)を用いてロール温度80℃、シリンダー圧0.2MPa、ロール速度0.5m/minにて圧着した後、23℃50%RH環境下に30分間静置した後、40℃環境下にて48時間保存し得た評価サンプルを用いて、23℃の環境下で引張速度10m/min、剥離角度180°の条件で測定した。また、UV硬化型粘着剤を使用した粘着シート(比較例5)に関しては、波長355nmのUV光を照度450mJ/cmで照射し、粘着剤を硬化させた後、前述と同一の手法で粘着力を測定した。粘着力の測定は、高速剥離粘着力測定器(テスター産業社製)を用い、測定範囲の始め,終わりの10%のカットし、それ以外の範囲の粘着力の平均値を読み取った。
(4)段差追従性
幅20mm×長さ100mmの粘着シートを、80℃雰囲気下にてマット処理PET(エンブレット SM−38 Dタイプ、ユニチカ製)のマット面、および、PETフィルム(ルミラーS10 #38,東レ製)のフィルム表面に、2kgローラー1往復にて圧着した。その後、引張試験機(AUTOGRAPH、島津製)で引張速度0.3m/min、引張角度180°で対PETマット面粘着力(M1)と対PET平滑面粘着力(F1)を測定した。その後、(M1)と(F1)の比(T)(T=M1/F1)を算出し粘着剤凹凸追従性を評価した
〇:粘着力比(T)が0.5以上
×:粘着力比(T)が0.5未満
(5)糊残り性
幅20mm×長さ100mmの粘着シートをPIフィルム(カプトン200V 50μm品,東レ・デュポン社製)の表面に加熱ロールラミネーター(MRK−600A改、株式会社MCK社製)を用いてロール温度80℃、シリンダー圧0.2MPa、ロール速度0.5m/minにて圧着した後、23℃50%RH環境下に30分間静置した後、40℃環境下にて48時間保存し得た評価サンプルを用いて、引張速度10m/min、剥離角度180°の条件でシートを剥離し、糊残りの有無を目視にて確認した。また、UV硬化型粘着剤を使用した粘着シートに関しては、波長355nmのUV光を照度450mJ/cmで照射し、粘着剤を硬化させた後、前述と同一の手法で粘着シートを剥離し、糊残りの有無を目視にて確認した。
〇:糊残りなし
×:糊残りあり
(6)粘着剤ゲル分率
粘着剤層100mg採取して5cm角のPTFE膜で包んだ後、50mlの酢酸エチルに浸漬させ、振とう器で2日間攪拌した。その後、酢酸エチルを除去し、酢酸エチル不要分を乾固させて乾固物の秤量を行った。[(酢酸エチル不溶分の重量)/(酢酸エチル浸漬前の試料重量)]×100式によりゲル分率(%)を求めた。
[実施例1]
アクリル共重合ポリマー(ブチルアクリレート(BA)/アクリロニトリル(AN)/アクリル酸(AA)(重量比)=72/27/1、重量平均分子量:800000)100重量部、エチレンジアミンポリオール(アデカポリエーテル EDP−300、ADEKA製)0.25重量部、イソシアネート系架橋剤(コロネートL、東ソー製)0.50重量部、リン酸エステル系界面活性剤(フォスファノールRL−210、東邦化学工業製)0.5重量部からなる粘着剤の酢酸エチル溶液を調製した。
この粘着剤溶液を、基材(多層ポリオレフィンフィルム、厚み:100μm)の片方の面に塗布した後、70℃×60秒で乾燥し、厚み10μmの粘着剤層を形成し、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを、上記評価(1)〜(6)に供した。結果を表1に示す。
[実施例2]
アクリル共重合ポリマー(ブチルアクリレート(BA)/アクリロニトリル(AN)/アクリル酸(AA)(重量比)=72/27/1、重量平均分子量:800000)に代えて、アクリル共重合ポリマー(ブチルアクリレート(BA)/アクリロニトリル(AN)/ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)(重量比)=72/27/5、重量平均分子量:960000)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを、上記評価(1)〜(6)に供した。結果を表1に示す。
[実施例3]
アクリル共重合ポリマー(ブチルアクリレート(BA)/アクリロニトリル(AN)/アクリル酸(AA)(重量比)=72/27/1、重量平均分子量:800000)に代えて、アクリル共重合ポリマー(ブチルアクリレート(BA)/メタクリル酸(MMA)/ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)(重量比)=64/33/3、重量平均分子量:500000)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを、上記評価(1)〜(6)に供した。結果を表1に示す。
[実施例4]
アクリル共重合ポリマー(ブチルアクリレート(BA)/アクリロニトリル(AN)/アクリル酸(AA)(重量比)=72/27/1、重量平均分子量:800000)に代えて、アクリル共重合ポリマー(ブチルアクリレート(BA)/メタクリル酸(MMA)/ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)(重量比)=56/41/3、重量平均分子量:440000)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを、上記評価(1)〜(6)に供した。結果を表1に示す。
[実施例5]
アクリル共重合ポリマー(ブチルアクリレート(BA)/メタクリル酸(MMA)/ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)(重量比)=56/41/3、重量平均分子量:440000)100重量部、エチレンジアミンポリオール(アデカポリエーテル EDP−300、ADEKA製)0.25重量部、イソシアネート系架橋剤(コロネートL、東ソー製)0.50重量部、リン酸エステル系界面活性剤(フォスファノールRL−210、東邦化学工業製)0.5重量部からなる粘着剤の酢酸エチル溶液を調製した。
この粘着剤溶液を、基材(多層ポリオレフィンフィルム、厚み:80μm)の片方の面に塗布した後、70℃×60秒で乾燥し、厚み10μmの粘着剤層を形成し、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを、上記評価(1)〜(6)に供した。結果を表1に示す。
[実施例6]
アクリル共重合ポリマー(ブチルアクリレート(BA)/アクリロニトリル(AN)/アクリル酸(AA)(重量比)=72/27/1、重量平均分子量:800000)に代えて、アクリル共重合ポリマー(ブチルアクリレート(BA)/メタクリル酸(MMA)/ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)(重量比)=48.5/48.5/3、重量平均分子量:430000)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを、上記評価(1)〜(6)に供した。結果を表1に示す。
[実施例7]
アクリル共重合ポリマー(ブチルアクリレート(BA)/アクリロニトリル(AN)/アクリル酸(AA)(重量比)=72/27/1から構成されるアクリル共重合ポリマー(重量平均分子量=800000))100重量部、エチレンジアミンポリオール(アデカポリエーテル EDP−300、ADEKA製)0.25重量部、イソシアネート系架橋剤(コロネートL、東ソー製)0.50重量部、リン酸エステル系界面活性剤(フォスファノールRL−210、東邦化学工業製)0.5重量部からなる粘着剤の酢酸エチル溶液を調製した。
この粘着剤溶液を、基材(ポリエチレンフィルム、厚み:100μm)の片方の面に塗布した後、70℃×60秒で乾燥し、厚み10μmの粘着剤層を形成し、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを、上記評価(1)〜(6)に供した。結果を表1に示す。
[実施例8]
アクリル共重合ポリマー(ブチルアクリレート(BA)/アクリロニトリル(AN)/アクリル酸(AA)(重量比)=72/27/1から構成されるアクリル共重合ポリマー(重量平均分子量=800000))100重量部、エチレンジアミンポリオール(アデカポリエーテル EDP−300、ADEKA製)0.25重量部、イソシアネート系架橋剤(コロネートL、東ソー製)0.50重量部、リン酸エステル系界面活性剤(フォスファノールRL−210、東邦化学工業製)0.5重量部からなる粘着剤の酢酸エチル溶液を調製した。
この粘着剤溶液を、基材(特殊ポリオレフィンフィルム、厚み:80μm)の片方の面に塗布した後、70℃×60秒で乾燥し、厚み10μmの粘着剤層を形成し、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを、上記評価(1)〜(6)に供した。結果を表1に示す。
[実施例9]
粘着剤層の厚みを20μmとしたこと以外は、実施例6と同様にして、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを、上記評価(1)〜(6)に供した。結果を表1に示す。
[実施例10]
アクリル共重合ポリマー(ブチルアクリレート(BA)/メタクリル酸(MMA)/ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)(重量比)=48.5/48.5/3、重量平均分子量:430000)100重量部、エチレンジアミンポリオール(アデカポリエーテル EDP−300、ADEKA製)0.25重量部、イソシアネート系架橋剤(コロネートL、東ソー製)0.50重量部、リン酸エステル系界面活性剤(フォスファノールRL−210、東邦化学工業製)0.5重量部からなる粘着剤の酢酸エチル溶液を調製した。
この粘着剤溶液を、Si剥離剤をコーティングした剥離ライナーの剥離処理面に塗布した後、70℃×120秒で乾燥し、厚み100μmの基材レス粘着シートを得た。
得られた粘着シートを、上記評価(1)〜(6)に供した。結果を表1に示す。
[実施例11]
アクリル共重合ポリマー((ブチルアクリレート(BA)/メタクリル酸(MMA)/アクリル酸(AA)(重量比)=52/45/1、重量平均分子量:550000)100重量部、エチレンジアミンポリオール(アデカポリエーテル EDP−300、ADEKA製)0.25重量部、イソシアネート系架橋剤(コロネートL、東ソー製)0.50重量部、リン酸エステル系界面活性剤(フォスファノールRL−210、東邦化学工業製)0.1重量部からなる粘着剤の酢酸エチル溶液を調製した。
この粘着剤溶液を、基材(多層ポリオレフィンフィルム、厚み:100μm)の片方の面に塗布した後、70℃×60秒で乾燥し、厚み10μmの粘着剤層を形成し、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを、上記評価(1)〜(6)に供した。結果を表1に示す。
[実施例12]
アクリル共重合ポリマー((ブチルアクリレート(BA)/メタクリル酸(MMA)/アクリル酸(AA)(重量比)=48.5/48.5/1、重量平均分子量:550000)100重量部、エチレンジアミンポリオール(アデカポリエーテル EDP−300、ADEKA製)0.25重量部、イソシアネート系架橋剤(コロネートL、東ソー製)0.50重量部、リン酸エステル系界面活性剤(フォスファノールRL−210、東邦化学工業製)0.1重量部からなる粘着剤の酢酸エチル溶液を調製した。
この粘着剤溶液を、基材(多層ポリオレフィンフィルム、厚み:100μm)の片方の面に塗布した後、70℃×60秒で乾燥し、厚み10μmの粘着剤層を形成し、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを、上記評価(1)〜(6)に供した。結果を表1に示す。
[比較例1]
アクリル共重合ポリマー(ブチルアクリレート(BA)/アクリロニトリル(AN)/アクリル酸(AA)(重量比)=85/15/2.5から構成されるアクリル共重合ポリマー(重量平均分子量=800000))100重量部、エチレンジアミンポリオール(アデカポリエーテル EDP−300、ADEKA製)0.25重量部、イソシアネート系架橋剤(コロネートL、東ソー製)0.50重量部、リン酸エステル系界面活性剤(フォスファノールRL−210、東邦化学工業製)0.5重量部からなる粘着剤の酢酸エチル溶液を調製した。
この粘着剤溶液を、基材(多層ポリオレフィンフィルム、厚み:100μm)の片方の面に塗布した後、70℃×60秒で乾燥し、厚み10μmの粘着剤層を形成し、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを、上記評価(1)〜(6)に供した。結果を表1に示す。
[比較例2]
アクリル共重合ポリマー(ブチルアクリレート(BA)/アクリロニトリル(AN)/アクリル酸(AA)(重量比)=85/15/2.5、重量平均分子量:800000)に代えて、アクリル共重合ポリマー(ブチルアクリレート(BA)/アクリル酸(AA)(重量比)=100/5、重量平均分子量:800000)を用いたこと以外は、比較例1と同様にして、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを、上記評価(1)〜(6)に供した。結果を表1に示す。
[比較例3]
アクリル共重合ポリマー(アクリル酸-2-エチルヘキシル(2EHA)/ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)(重量比)=100/3から構成されるアクリル共重合ポリマー(重量平均分子量=550000)100重量部、エチレンジアミンポリオール(アデカポリエーテル EDP−300、ADEKA製)0.25重量部、イソシアネート系架橋剤(コロネートL、東ソー製)0.50重量部、リン酸エステル系界面活性剤(フォスファノールRL−210、東邦化学工業製)0.5重量部からなる粘着剤の酢酸エチル溶液を調製した。
この粘着剤溶液を、基材(ポリエチレンフィルム、厚み:60μm)の片方の面に塗布した後、70℃×60秒で乾燥し、厚み10μmの粘着剤層を形成し、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを、上記評価(1)〜(6)に供した。結果を表1に示す。
[比較例4]
アクリル共重合ポリマー(ブチルアクリレート(BA)/アクリロニトリル(AN)/アクリル酸(AA)(重量比)=72/27/1から構成されるアクリル共重合ポリマー(重量平均分子量=800000))100重量部、エチレンジアミンポリオール(アデカポリエーテル EDP−300、ADEKA製)0.25重量部、イソシアネート系架橋剤(コロネートL、東ソー製)0.50重量部、エポキシ系架橋剤(TETRAD−C、三菱瓦斯化学製)2.00重量部、リン酸エステル系界面活性剤(フォスファノールRL−210、東邦化学工業製)0.5重量部からなる粘着剤の酢酸エチル溶液を調製した。
この粘着剤溶液を、基材(多層ポリオレフィンフィルム、厚み:100μm)の片方の面に塗布した後、70℃×60秒で乾燥し、厚み10μmの粘着剤層を形成し、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを、上記評価(1)〜(6)に供した。結果を表1に示す。
[比較例5]
2重結合導入型アクリル共重合ポリマー(メタクリル酸アルキル/メタクリル酸2−ヒドロキシエチル/カレンズMOI(重量比)=90.71/9.29/9.07から構成されるアクリル共重合ポリマー(重量平均分子量=500000))100重量部、ポリプロピレングリコール(ポリハードナー D−100、第一工業製薬製)3重量部、イソシアネート系架橋剤(コロネートL、東ソー製)2重量部、紫外線吸収剤(イルガキュア184、IGM Resins Italia S.r.l製)3重量部からなる粘着剤の酢酸エチル溶液を調製した。
この粘着剤溶液を、基材(多層ポリオレフィンフィルム、厚み:80μm)の片方の面に塗布し後、70℃×60秒で乾燥し、厚み8μmの粘着剤層を形成し、粘着シートを得た。
得られた粘着シートを、上記評価(1)〜(6)に供した。結果を表1に示す。
Figure 2021175789
表1から明らかなように、本願発明の粘着シートは、適切な粘着力を有して剥離性に優れ、なおかつ、凹凸追従性にも優れる。
10 粘着剤層
20 基材
100、200 粘着シート

Claims (8)

  1. 粘着剤層を備える、粘着シートであって、
    該粘着シートの粘着剤層をポリイミド(PI)フィルムに貼着した際の23℃における粘着力が2N/20mm以下であり、
    該粘着剤層の70℃における押し込み硬さが、3MPa以下である、
    粘着シート。
  2. 前記粘着剤層の25℃における押し込み弾性率が、25MPa以上である、請求項1に記載の粘着シート。
  3. 前記粘着剤層が、ベースポリマーとして、アクリル系ポリマーを含むアクリル系粘着剤を含み、
    該アクリル系ポリマーのガラス転移温度が、−35℃以上である、請求項1または2に記載の粘着シート。
  4. 前記粘着剤層のゲル分率が、70%以下である、請求項1から3のいずれかに記載の粘着シート。
  5. 前記粘着剤層の厚みが、2μm〜200μmである、請求項1から4のいずれかに記載の粘着シート。
  6. 基材をさらに含み、
    該基材の少なくとも片側に、前記粘着剤層が配置される、
    請求項1から5のいずれかに記載の粘着シート。
  7. 70℃における貯蔵弾性率E’が、6×10Pa以下である、請求項6に記載の粘着シート。
  8. 前記基材の厚みが、30μm〜150μmである、請求項6または7に記載の粘着シート。


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