JP2021174509A - 時刻登録システム及び料金システム - Google Patents

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Abstract

【課題】大規模に装置やシステムの新規導入をすることなく、駐車場利用者の利便性を高めることが可能であり、駐車場運営者にとっては駐車場の利用を促進し駐車場稼働率を高めることが可能な時刻登録システム及び料金システムを提供する。【解決手段】時刻登録システム25は、コインパーキングに設置される精算機6が駐車料金計算のために記録する入庫時刻に、駐車場利用者が入力する自らの車両を出庫させる駐車終了予定時刻を記録し管理する。料金システム37は、駐車終了予定時刻に一定の範囲を設け、この範囲内に出庫した場合には、通常の駐車料金に対して異なる駐車料金を設定する。【選択図】図17

Description

本発明は、時刻登録システム及び料金システムに関する。
駐車場、特に時間貸しのいわゆるコインパーキングにおいては必要な場所に必要なときに駐車できることが必要である。例えば、希望する商店に希望する時刻に買い物をするような場合、この時刻に商店の最寄りの駐車場に駐車できることが求められる。しかし、従来のコインパーキングなどでは満車か否かの表示をすることに留まっており、例えその状況をインターネットなどで確認できるとしても確認時点での情報提供であり、駐車を希望する駐車場利用者にとっては現時点から将来の駐車の可能性の有無を知ることはできない。
駐車場の駐車可否情報を配信する方法としては、駐車場の特定領域をカメラで撮像し、基準となる画像と現時点の画像とを比較することによって混雑状況を判定し、現在の混雑状況を視覚化するとともに混雑の状況に応じたメッセージを配信する混雑状況配信システムというものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、駐車場の駐車可否情報を配信する方法として、駐車場の混雑状況を状況検出装置で検出し、混雑状況に応じてマーク情報を関連付けて格納手段に格納し、駐車場利用者が所有するスマートフォンなどの携帯端末機からの送信要求に応答してネットワークを介して現在の混雑状況をマーク情報として携帯端末機に伝送する情報配信システムとうものがある(例えば、特許文献2参照)。
また、過去又は現在の駐車場の場所、季節、曜日、時間帯、天候、催事又は所定距離内の施設などの駐車場関連情報と、駐車場の料金及び稼働率とを関連付けし、駐車場利用者が重視する要求に応じて駐車場利用者が所有する端末機器の予約情報表示手段に表示させる駐車場管理システムがある(例えば、特許文献3参照)。
なお、社会インフラストラクチャーの問題の一つとして駐車場問題が取り上げられている。非特許文献1には、「東京オリンピック・パラリンピック競技大会に関する駐車場対策協議会」を設置し、国際的なイベントなどにおいて駐車場探しによるうろつきに伴う渋滞を抑えるために事前予約システムの導入を促進するなどの対策が必要となることが記載されている。また、非特許文献2には、大阪府の「府営住宅駐車場に関する取組み」において、公営住宅に発生している大量の駐車場空き区画の有効活用に関する取組みが紹介されている。
特開2011−039574号公報 特開2005−196648号公報 特開2017−130176号公報
国土交通省道路局企画課、「http://www.mlit.go.jp/commn/001291111.pdf」、2019年5月29日 大阪府、「http://www.pref.osaka.lg.jp/jukan/cyuushajoutorikumi/index.html」、2020年3月19日
特許文献1においては、駐車の可否情報として、現在、満車であるか空き車室があるかということに対して混雑状況を画像で駐車場利用者に提供している。特許文献2においては、現在の混雑状況をマーク情報として駐車場利用者に配信している。しかしながら、特許文献1及び特許文献2は共に、駐車を希望する駐車場利用者に現在の混雑状況を知らせるものであって、これから先に駐車することが可能になる台数や、希望する時刻に駐車することが可能となるかなどの判断ができる情報にはならないという課題がある。
特許文献3においては、多岐にわたる駐車場関連情報などのデータを収集しているものの駐車場の空き室情報は、いずれも過去又は現在のデータによる予測情報であって、現在の駐車場の空き車室情報をもとに予約することは可能であるが、例えば、これから1時間後或いは2時間後に駐車することが可能であるか否かを判断することはできないという課題がある。また、特許文献3においては、駐車場と提携している店舗で一定額以上購入した際に所定時間内の駐車料金を無料にする割引サービスを供している。しかし、この割引サービスは、提携店舗の売り上げを向上させることが目的であって、駐車場の有効利用を促進させることには直接繋がらないという課題がある。
また、非特許文献1においては、駐車場探しによるうろつきに伴う渋滞抑制のために駐車場の事前予約システムの導入を進めようとしている。また、非特許文献2においては、利用されていない駐車場をコインパーキング化し、予約システムを導入することを推進しようとしている。しかしながら、予約システムの新規導入、コインパーキング機器及び駐車場管理システムを新たに設置、導入しなければならず、いずれの方法も多額の費用が必要となり容易に推進することはできないという課題がある。
そこで、本発明は、このような課題の少なくとも一つを解決するためになされたもので、大規模に装置やシステムの新規導入をすることなく、駐車場利用者の利便性を高めることが可能であり、駐車場運営者にとっては駐車場の稼働率を高めることが可能な時刻登録システム及び料金システムを提供しようとするものである。
[1]本発明の時刻登録システムは、コインパーキングに設置される精算機が駐車料金計算のために記録する入庫時刻に、駐車場利用者が入力する自らの車両を出庫させる駐車終了予定時刻を記録し管理することを特徴とする。
一般に、コインパーキングには精算機が設置されている。精算機は、車両が駐車場において駐車料金計算のために記録する駐車を開始した入庫時刻を登録する時刻登録システムを有している。従って、この時刻登録システムにおいて、入庫時刻と同じ時刻データである駐車終了予定時刻データ(出庫予定時刻)を時刻登録システムに加えることは、データ量が若干増加するだけで容易に追加することが可能であり、大規模に新規装置を導入したり、システムの新規導入をしたりすることなく実現することが可能である。
駐車終了予定時刻は、駐車を開始した車両が駐車を終了する予定の時刻、つまりこの時刻以降に新たな車両の駐車が可能になる予定を示す時刻である。駐車を希望していた駐車場に来て満車であることを知った後続の駐車場利用希望者は、登録された駐車終了予定時刻を見ることによって、別の駐車場を探すために当てもなくさ迷うこともなく、駐車終了予定時刻が現在時刻に近い場合にはそのまま待機して駐車することが可能になる時刻を待つ、或いは、行き先が複数ある場合、訪問順序を変えるなど行動計画を変更するかの判断をすることが可能となる。反対に駐車終了予定時刻が登録されていない車室がある駐車場においては任意の時刻に任意の車室に駐車できることを確認することができる。
駐車場利用者は、精算機に備えられている料金精算用の表示部で駐車終了予定時刻を確認することが可能であり、駐車終了予定時刻を知ることによって、希望に近い時刻に駐車することが可能となる駐車場又は車室を認識することができる。駐車場運営者にとっては、空き車室を低減し駐車場の稼働率、言い換えれば車室の充足率を向上させることができることから無用な駐車場の増設をせず、土地の利用向上を図ることが可能となる。以上説明した時刻登録システムによれば、大規模に装置やシステムの新規導入をすることなく、駐車場利用者の利便性を高めることが可能であり、駐車場運営者にとっては駐車場の稼働率を高めることが可能となる。
なお、以降の説明においては、入庫時刻及び駐車終了予定時刻は、実際の時刻及び記録した時刻データが複数あることを含むこととする。
[2]本発明の時刻登録システムにおいては、前記精算機が備えている入力部を操作し、前記駐車終了予定時刻を入力し、登録することが可能であることが好ましい。
入力部としては、例えば、数値入力可能な入力ボタンやタッチパネルなどである。駐車料金精算時に車室番号を入力するための入力部を有している精算機では、駐車場利用者が駐車した後、入力部を操作して駐車終了予定時刻を容易に入力することができる。
[3]本発明の時刻登録システムにおいては、前記精算機はネットワークなどで既存のクラウドシステムに接続されており、駐車場利用希望者が携帯端末機から前記クラウドシステムに前記ネットワークを介して接続し、前記駐車終了予定時刻を入力することが可能であることが好ましい。
複数の駐車場を運営する場合、運営合理化などのために駐車場運営者と駐車場ごとに設置された精算機とをネットワークなどでクラウドシステムに接続し、駐車場を集中管理する駐車場管理システムが存在する。この駐車場管理システムは、その運用形態によらず、接続された精算機の時刻登録システムを参照し、或いは当該時刻登録システムと同等のシステムをクラウドシステム内に持つことになる。駐車場利用者は、時刻登録システムが精算機にあるか、クラウドシステムにあるかを意識することなく駐車場から離れた場所にいても携帯端末機からクラウドシステムを介して時刻登録システムにアクセスし、駐車終了予定時刻を登録することによって利便性を向上させることが可能となる。なお、携帯端末機としては、スマートフォン、タブレットなどがあり、駐車場利用者が所有するコンピュータ(例えば、ノートPCなど)が含まれる。なお、クラウドシステム13は、クラウドではないネットワークや、相応の機能を備えたPCがネットワークに接続されたり、駐車場専用のネットワーク装置など同等の機能を実現できる機器で代替したりすることもできる。
[4]本発明の時刻登録システムにおいては、前記駐車終了予定時刻を入力した後に、前記駐車場利用者は前記入力部を操作し、前記駐車終了予定時刻を変更すること、及び前記携帯端末機で前記クラウドシステムを介して前記駐車終了予定時刻を変更することが可能であることが好ましい。
このようにすることによって、駐車場で精算機の入力部を操作し、すでに登録した自己の駐車終了予定時刻を書き換える、或いは、すでに登録済みの駐車終了予定時刻を一旦削除し、新たに駐車終了予定時刻を登録することによって駐車終了予定時刻を変更することが可能となる。また、クラウドシステムを介することによって、駐車場利用者が駐車場から離れた場所にいても携帯端末機で自己の車両の駐車終了予定時刻を確認し、駐車終了予定時刻を変更することが可能となる。駐車場利用者にとっては、駐車終了予定時刻を一旦登録しても変更が容易にできることから、行動予定の延長によって出庫時刻が迫っても、これを気にかけることなく駐車終了予定時刻を延長することができる駐車場となる。駐車場運営者にとっては、駐車終了予定時刻をより確実なものとできるため、駐車場の利用を促進し駐車場稼働率を高めることが可能となる。
[5]本発明の料金システムは、上記[1]から[4]のいずれかに記載の時刻登録システムに登録する駐車終了予定時刻に一定の範囲を設け、この範囲内に出庫した場合には、通常の駐車料金に対して異なる駐車料金を設定することが可能であることを特徴とする。
精算機で駐車料金の精算を開始すると、料金システムは、登録されている駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻とを比較し、その差が予め登録されている一定の範囲内にあれば、駐車終了予定時刻に対して許容できる時間内に出庫したと判定し、実際の駐車時間から算定される通常の駐車料金に対し異なる駐車料金を適用する。
このようにすることによって、通常の駐車料金と異なる駐車料金との差額を駐車場利用者に何らかの方法で還元することが可能となる。駐車場利用者は、自身が登録した駐車終了予定時刻に出庫すれば何らかの特典が得られることから、積極的に駐車終了予定時刻を登録し、駐車終了予定時刻に出庫しようと努めることになる。また、駐車場利用者は、特典が得られる機会があることから、再度この駐車場を利用しようとする。駐車場運営者にとっては駐車場の稼働率を高めることが可能となる。なお、料金システムは、精算機又はクラウドシステムに備えられている実際の駐車時間のデータから駐車料金を決定する計算機能に、駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻とを比較し通常の駐車料金に対し異なる駐車料金を決定する機能を追加し、一般にサービス券やクーポンなどと呼ばれる料金割引をする仕組みを流用するプログラムの追加又は応用などで容易に付加することができる。
以上説明した料金システムによれば、大規模に装置やシステムの新規導入をすることなく、駐車場利用者の利便性を高めることが可能であり、駐車場運営者にとっては駐車場の稼働率を高めることが可能となる。
[6]本発明の料金システムにおいては、前記駐車終了予定時刻と前記実際の出庫時刻との差に基づいて、前記通常の駐車料金と異なる駐車料金を複数設定することが可能であることが好ましい。
複数の駐車場を運営する場合において、駐車場ごとに駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差に、ばらつきが発生することがある。駐車場運営者は、料金システムに対して,この差の大小の傾向から、駐車場ごとに通常の駐車料金と異なる駐車料金を設定することができる。例えば、駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差が小さい傾向がある場合には、通常の駐車料金と異なる駐車料金を他の駐車場よりも低く設定し、駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差が大きい場合には通常の駐車料金に近く設定する。つまり、通常の駐車料金に対する割引率を変化させる。このように駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差の大小に対応して割引率を変化させることによって、駐車終了予定時刻の登録や変更を促すことで駐車場利用者は十分な割引を得られ、駐車場運営者は駐車終了予定時刻内での出庫をより確実なものとでき、空き車室が少ない効率的な駐車場運営ができる。なお、割引率は駐車終了予定時刻の変更回数でも変化させることもできる。
[7]本発明の料金システムにおいては、前記通常の駐車料金と前記異なる駐車料金の前記通常の駐車料金との差額を、駐車料金の精算時に支払う前記通常の駐車料金から割引くことが好ましい。
料金システムは、駐車料金の精算時に通常の駐車料金から通常の駐車料金との差額を割引く。この割引額は、精算機において駐車料金の精算時に割り引いた駐車料金を支払うことが可能である。或いは、一旦、通常の駐車料金を支払った後に、割引相当額を釣銭のように払い出すことも可能である。このことから、駐車場利用者にとっては直接的にお得感を得ることができ、駐車場運営者にとっては一般的な商慣習における値引きと同様な方法を採用することにより、当該駐車場の利用を促進することが可能となる。
[8]本発明の料金システムにおいては、前記通常の駐車料金と前記異なる駐車料金の前記通常の駐車料金との差額を、前記精算機に予め備えられている限定された払い出し機器で使用できる代替通貨に変換し、駐車料金の精算時に前記差額を前記代替通貨で払い出すことが好ましい。
代替通貨としては、例えば、トークンやサービスコインなどがある。トークンやサービスコインなどの代替通貨での通常の駐車料金との差額の払い出しは、払い出し機器を備えた精算機で使用することができる。例えば、駐車場利用者が代替通貨を精算機に投入して、代替通貨の価値に相当する金額を通常の駐車料金から割引いたり、代替通貨で駐車料金を支払ったりすることが可能である。代替通貨のサービスを受けた駐車場利用者は、このサービスを受けることが可能な駐車場を積極的に利用しようとし、駐車場運営者にとっては駐車場の稼働率を高めることが可能となる。
[9]本発明の料金システムにおいては、前記通常の駐車料金と前記異なる駐車料金の前記通常の駐車料金との差額を、駐車料金の精算時に、前記精算機に予め備えられている領収書発行装置又は駐車券発行装置を使用して割引券として発行することが好ましい。
精算機は一般的に金銭を扱うことから、多くが領収書発行装置や駐車券発行装置などの印字装置を備えている。そのことから、精算機は、通常の駐車料金との差額を割引券として発行することが可能である。例えば、駐車場利用者は駐車料金の精算時に予め設定されている駐車料金を支払ったうえで、差額を割引券として受け取ることができる。割引券は、次回、当該駐車場を利用する際に駐車料金の支払い手段として使用することもできる。駐車場利用者は割引券を使用できるお得感からこの駐車場を繰り返し使用することになり、駐車場運営者にとっては駐車場の稼働率を高めることが可能となる。
[10]本発明の料金システムにおいては、複数の前記精算機を接続したネットワークを介して前記駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差に基づいて前記精算機ごとに前記通常の駐車料金と異なる駐車料金を設定することが可能であることが好ましい。
前述したように、複数の駐車場を運営する場合において、駐車場ごとに駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差に、ばらつきが発生することがある。駐車場運営者は、料金システムに対して,この差の大小の傾向から、ネットワークを介して精算機ごと、つまり駐車場ごとに通常の駐車料金と異なる駐車料金を設定することができる。例えば、駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差が小さい傾向があると判断された駐車場は、通常の駐車料金と異なる駐車料金を他の駐車場よりも低く設定する。つまり、通常の駐車料金に対する割引率を大きくする。或いは、稼働率が低い駐車場においては、通常の駐車料金と異なる駐車料金を他より低く設定する。つまり、割引率を大きくして稼働率が低い駐車場の利用を促すことが可能となる。
[11]本発明の料金システムにおいては、前記精算機を接続した前記ネットワークを介して前記時刻登録システムに登録される前記駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差に基づいて、前記通常の駐車料金と前記異なる駐車料金との差額をインセンティブとして駐車料金に充当することが可能であることが好ましい。
ここでいうインセンティブとしては、例えば、買い物などで付与される、いわゆるポイントと呼ばれるものなどであり、駐車料金を支払う際に、駐車料金の一部に充当することができる。精算機はポイントカードなどを発行し、駐車場利用者は駐車料金の精算時に、駐車料金にポイントに応じた金額を充当することが可能となる。元々料金を柔軟に設定するために備えらえている実際の駐車時間に対する駐車料金を決定する料金システムの計算機能には、一般的にサービス券やクーポンなどと呼ばれる料金割引する仕組みが備わっていることが多い。従って、この仕組みを流用または複数持つことによって通常の駐車料金に対し異なる駐車料金を決定するプログラム及びインセンティブ付与に関わるプログラムの追加などで容易に付加することができる。
駐車場2及び駐車場2の駐車スペースの一部である車室3,4,5を例示する斜視図である。 車室5に車両7が入庫している状況を表す斜視図である。 駐車場利用者8が駐車終了予定時刻を入力する状況を示す斜視図である。 駐車場2に空き車室がない状況を示す斜視図である。 駐車場利用希望者9が、登録されている駐車終了予定時刻を確認する状況を示す斜視図である。 駐車終了予定時刻の前後に車室5が空き室となった状況の例を示す斜視図である。 登録されている駐車終了予定時刻を確認した駐車場利用希望者9の車両10が、駐車終了予定時刻の前後に空き室となった車室5に駐車しようとする状況を示す斜視図である。 駐車場利用希望者11が携帯端末機としてのスマートフォン12を操作して駐車終了予定時刻を入力する状況を示す斜視図である。 駐車場利用希望者11が、駐車場2から離れた場所で駐車終了予定時刻を入力又は変更する状況を示す斜視図である。 駐車料金精算者15が車室5から出庫しようとして駐車料金を精算する状況を示す斜視図である。 精算機6の正面側の外観の1例を示す部分斜視図であり、何も操作しないときの通常の表示状態を表している。 精算機6の正面側の外観の1例を示す部分斜視図であり、自身が駐車した車室番号を指定し、駐車料金を確認して精算する状況を表している。 精算機6の正面側の外観の1例を示す部分斜視図であり、駐車終了予定時刻の登録時において自身が駐車した車室番号を入力した状況を表している。 精算機6の正面側の外観の1例を示す部分斜視図であり、駐車終了予定時刻を入力した状況を表している。 精算機6の駐車料金の精算に係る構成の1例を示す説明図であり、従来例を示している。 精算機6の駐車料金の精算に係る構成の1例を示す説明図であり、実施の形態を適用した例を示している。 精算機6の駐車料金の精算に係る構成の1例を示す説明図であり、インセンティブ含む適用例を示している。 図15に示す精算システム40の内部データの具体例を示す説明図である。 図17に示す精算システム40の内部データの具体例を示す説明図である。 複数の駐車場の精算機6が独立して運用される構成の1例を示す説明図である。 複数の駐車場の精算機6がネットワーク接続手段30によってネットワーク27に接続され、ネットワーク接続手段26によってクラウドシステム13に接続される構成の1例を示す説明図である。 複数台の精算機6、クラウドシステム13及びスマートフォン12をネットワーク27で接続する構成の1例を示す説明図である。 クラウドシステム13Aが時刻登録システム25の機能を備える構成の1例を示す説明図である。 時刻登録システム25を有するクラウドシステム13Aと、時刻登録システム25及び料金システム37を有するクラウドシステム13Bと、をネットワーク27で精算機6に接続する構成の1例を示す説明図である。 精算機6、時刻登録システム25及び料金システム37のそれぞれが駐車場ごと或いは駐車場運営者ごとに異なるネットワーク27A,27Bに接続される構成の1例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態に係る時刻登録システム25及び料金システム37について、図1〜図25を参照しながら説明する。
図1は、駐車場2及び駐車場2の駐車スペースの一部である車室3,4,5を例示する斜視図である。なお、車室の数は3区画に限らず、実際には多数あるものとする。駐車料金を徴収する時間貸しの駐車場、すなわち一般にコインパーキングと呼ばれる駐車場2は、駐車区画外のいずれかの場所に精算機6が設置されている。
精算機6は、車両の入庫時刻管理及び駐車料金の精算管理を担う。各車室には、一般に車両の停止位置を規制する輪留め1、車両の出庫を阻止する装置であるロック板R、車両の入庫を検出する車両センサ(図示は省略)が設けられている。車両センサは、コインパーキングで一般に採用されているものを使用することが可能である。図1は、車室3,4,5に車両が空きの状況を表している。
図2は、車室5に車両7が入庫している状況を表す斜視図である。入庫時刻は、車両センサが車両の入庫を検出した時刻であり、駐車券を使用する駐車場の場合には駐車券を受領した時刻である。入庫時刻は、精算機6に備えられている時刻登録システム25(図15参照)に記録又は駐車券に印刷される。
図3は、駐車場利用者8が駐車終了予定時刻を入力する状況を示す斜視図である。駐車場利用者8は車室5に自己の車両7を駐車した後、駐車料金を精算などするために精算機6に装備されている入力部19を操作し、表示部20(共に、図11参照)で確認しながら駐車終了予定時刻を精算機6に直接入力する。コインパーキングに設置される精算機は、駐車料金を計算するために、入庫時刻データを収集する時刻登録システムを備えている。従って、同じ時刻管理データの一部として駐車終了予定時刻データを加えることは容易に可能であり、新たに大規模に装置やシステムの新規導入をすることなく実現することができる。入力部が装備されていない精算機においては、入力部19と同等の入力部を付加することによって、駐車終了予定時刻を入力することが可能となる。駐車終了予定時刻の入力方法については、図13及び図14を参照して後述する。
図4は、駐車場2に空き車室がない状況を示す斜視図である。駐車場2は、一般のコインパーキングであり、図4に示す例のように、車室3,4,5が駐車した車両7で空き車室がない、いわゆる満車状態になることがある。このような満車状態のときには、駐車場2に駐車しようとする駐車場利用者は、満車状態であることを示す専用の表示機を視認するなどして、何もすることなく駐車場2を通り過ぎることが一般的である。本実施の形態においては、精算機6において、駐車場利用者は、近い将来に駐車可能となる車室があり、その駐車可能となる時刻を確認することができる。このことついて、図5を参照して説明する。
図5は、駐車場利用希望者9が、登録されている駐車終了予定時刻を確認する状況を示す斜視図である。満車状態の駐車場2に駐車しようとする駐車場利用希望者9は、駐車場2に設置されている精算機6により、例えば、既に車両を駐車させた駐車場利用者8(図3参照)が登録した車室5の駐車終了予定時刻を確認することができる。確認した駐車終了予定時刻が現在時刻と比較して、待つことが可能な時間範囲であれば駐車場2の近隣で待つこととなり、車室5が空くまでかなりの時間が残っていれば、予定の時間前後に時間を調整したり、予定を前倒しで他の行動を実行したりすることができる。このように、ただ車室5が空くまで待つことに時間を費やしたり、空いている駐車場を見つけるために、近隣を自動車で探し回ったりする有益でない時間浪費行動をしなくても済む。なお、車室5以外の駐車終了予定時刻を確認することも可能である。
図6は、駐車終了予定時刻の前後に車室5が空き室となった状況の例を示す斜視図である。入庫してから時間が経過し、駐車終了予定時刻に至った車両は車室5から出庫する。車室5は空室となり、空きを待っていた駐車場利用希望者9は駐車可能な状況となる。なお、駐車終了予定時刻を登録せずに車両が駐車する場合もあるが、本実施の形態に対して何ら妨げにはならず、従前のコインパーキングと同じ運用状態を保つことが可能である。
図7は、登録されている駐車終了予定時刻を確認した駐車場利用希望者9の車両10が、駐車終了予定時刻の前後に空き室となった車室5に駐車しようとする状況を示す斜視図である。駐車場利用希望者9は、駐車終了予定時刻の前後に駐車場2に移動し、車室5が空いていることを目視で確認したうえで車室5に入庫する。なお、駐車場利用希望者9が駐車終了予定時刻の登録及び駐車場の空き状況を確認することを、携帯端末機から行うことも可能である。このことについて図8を参照して説明する。
図8は、駐車場利用希望者11が携帯端末機としてのスマートフォン12を操作して駐車終了予定時刻を入力する状況を示す斜視図である。携帯端末機としては、スマートフォン12以外に、タブレット端末やPCなどを使用することが可能であるが、以降の説明においては、携帯端末機の1例であるスマートフォン12をそれらの代表例として説明する。駐車場運営者が複数の駐車場を運営する場合、精算機6を複数台接続するためにクラウドシステム13などで構成される駐車場管理システムが存在する。その1例を図9に示す。
図9は、駐車場利用希望者11が、駐車場2から離れた場所で駐車終了予定時刻を入力又は変更する状況を示す斜視図である。駐車場利用者11は、スマートフォン12から精算機6の時刻登録システムに車室番号及び駐車終了予定時刻、又は駐車終了予定時刻だけを入力する。例えば、車室5に車両を駐車した場合において、駐車場から離れた場所で駐車終了予定時刻を変更したいとき、或いは、登録した駐車終了予定時刻を忘れてしまったときなどに、駐車場利用者11は、スマートフォン12を使用して車室番号を入力して駐車終了予定時刻を変更したり、確認したりすることができる。また、駐車終了予定時刻を入力せずに駐車場から離れてしまったときには、スマートフォン12から車室番号を入力し、駐車終了予定時刻を入力することができる。
図10は、駐車料金精算者15が車室5から出庫しようとして駐車料金を精算する状況を示す斜視図である。駐車料金精算者15は、一般のコインパーキングと同様な方法によって、精算機6で駐車料金を精算することで駐車が完了する。精算機6においては、出庫時刻データ、入庫時刻データ及び駐車時間ごとの料金データから駐車料金を算出して表示部20(図12参照)に表示する。この精算方法は一般のコインパーキングにおける精算方法と同じである。1例としては、駐車した車室番号を精算機6に入力すると、車室番号に対応する入庫時刻と現在時刻とから駐車料金が決定され、表示部20に表示される。表示額を現金などで支払い、駐車料金の精算を完了すると出庫が可能となる。
一方、駐車券を用いる駐車場の場合には、車両を精算機の前に移動させ、入庫時に受領した駐車券を精算機に挿入し、駐車券に登録されている入庫時刻と現在時刻とから駐車料金を決定して表示部20に表示し、表示額を現金などで支払う。続いて、駐車終了予定時刻の入力、登録方法について図11〜図14を参照して説明する。
図11は、精算機6の正面側の外観の1例を示す部分斜視図であり、何も操作しない通常の表示状態を表している。精算機6は操作手段として、精算ボタン16、訂正ボタン17、領収書発行ボタン18及び入力部19を有し、表示手段として表示部20を有している。領収書発行ボタン18は、駐車料金を精算後に領収書を発行する領収書発行装置(図示は省略)で領収書を発行する際の操作ボタンであって、一般の精算機にも設置されていることから説明を省略する。さらに、図示は省略するが、一般の精算機が備えている硬化投入口、紙幣投入口及び釣銭払い出し口を備えている。また、駐車券を発行する駐車券発行装置や駐車券を読み取る駐車券リーダが装備されている駐車場もある。
表示部20は、現在時刻の例として2018年10月23日10時23分を表している。この時刻表示は、駐車番号欄20A及び駐車料金欄20Bそれぞれの領域に亘る長方形のディスプレイに表示される。なお、表示部20は、LED表示ディスプレイや液晶表示ディスプレイなどで構成される。駐車場利用者がいずれかの操作をする前においては、表示部20には何も表示しないようにしてもよい。図11には、駐車料金の投入口、釣銭払い出し口及び領収書取り出し口など、図示は省略しているが一般の精算機と同様な構成を備えている。
入力部19は、駐車位置番号ボタン欄19A内に配設される0〜9の入力ボタン(テンキーと呼ばれることがある)で構成されている。なお、入力部19は、入力ボタンに限らずタッチパネルとしてもよい。タッチパネルを使用する場合には、駐車番号欄20A、駐車料金欄20B及び駐車位置番号ボタン欄19Aを一つの表示部材で構成することが可能である。次に、駐車料金の精算操作について説明する。
図12は、精算機6の正面側の外観の1例を示す部分斜視図であり、自身が駐車した車室番号を指定し、駐車料金を確認して精算する状況を表している。駐車料金の精算をする場合には、まず、駐車場利用者が車両を駐車している車室番号(例えば「1、2」)を、入力部19から入力する。すると、駐車番号欄20Aの領域に車室番号「No.12」が表示され、駐車料金欄20Bには駐車料金「1200円」が表示される。この表示に従い駐車料金を図示しない硬貨投入口又は紙幣投入口から投入する。駐車料金欄20Bが「0」になった時点で精算が完了する。釣銭がある場合には、駐車料金欄20Bに釣銭額が表示されると同時に釣銭払い出し口に釣銭が払い出される。なお、釣銭額を表示しない場合もある。
一方、駐車料金の精算をする場合、駐車券を駐車券発行装置に挿入すると、駐車料金が表示される方式もあるが、表示された料金を支払うことは一般の精算機と同じであることから説明を省略する。続いて、駐車終了予定時刻の登録方法について図13及び図14を参照して説明する。
図13は、精算機6の正面側の外観の1例を示す部分斜視図であり、駐車終了予定時刻の登録時において自身が駐車した車室番号を入力した状況を表している。精算機6は、一般の精算機であることから、駐車終了予定時刻を入力する操作部はない。そこで、元々配設され、同時に押されることの無い操作部を同時に使用したり、使用する順序が定められているものを異なる順序で利用したりして、駐車終了予定時刻を入力するための操作部とすることが可能である。例えば、訂正ボタン17と領収書発行ボタン18とを同時に押した後、入力部19から車室番号「2、3」を入力する。或いは、領収書発行ボタン18を押した後で入力部19によって「2、3」を入力して駐車終了予定時刻登録ボタンの機能を持たせることが可能である。駐車番号欄20Aの領域には車室番号「No.23」が表示される。上記各種操作ボタン、入力部19及び表示部20は、一般の精算機にも配設されているものである。
図14は、精算機6の正面側の外観の1例を示す部分斜視図であり、駐車終了予定時刻を入力した状況を表している。上記の方法で車室番号「23」を入力した後、入力部19から「1、4、3、0」の順に入力する。この数値が駐車終了予定時刻「14時30分」を示しており、駐車料金欄20Bの領域に駐車終了予定時刻「14:30」が表示される。なお、これらの車室番号の入力及び駐車終了予定時刻の入力方法は、それぞれの方法に対応するプログラムを追加することによって容易に可能となる。勿論、新たに駐車終了予定時刻表示部や、専用の駐車終了予定時刻登録ボタンを追加設置することも可能である。
なお、駐車場利用希望者が、複数の車室の中から駐車終了予定時刻を確認する場合には、精算機6の入力部19を操作し、例えば、車室番号「23」を入力することによって、駐車料金欄20Bの領域に駐車終了予定時刻「14:30」が表示され、車室23の駐車終了予定時刻が「14時30分」であることを確認することができる。車室23の駐車終了予定時刻が駐車場利用者にとって許容できない時刻の場合には、例えば、車室番号「22」を入力すれば、車室22の駐車終了予定時刻を確認することができる。他の車室番号を入力すれば、当該車室番号の駐車終了予定時刻を確認することが可能である。また、駐車終了予定時刻が登録されている車室番号と駐車終了予定時刻を一覧で表示させたり、スクロール表示させたりしてもよい。
続いて、図8、図9において説明したクラウドシステム13で連携する駐車場利用の状況において、駐車終了予定時刻を確認する方法について図13、図14を参照しながら説明する。駐車場利用希望者11は、駐車後に、スマートフォン12からクラウドシステム13を介して精算機6の時刻登録システム25(図16参照)にアクセスし、例えば車室番号「23」を入力することによって、車室番号23の駐車終了予定時刻を確認することができる。また、駐車場2から離れた場所にいる駐車場利用者11においても同様に、スマートフォン12を操作して車室番号を呼び出すことによって駐車終了予定時刻を確認することができる。なお、スマートフォン12に駐車終了予定時刻の入力及び確認に関わるアプリケーションがダウンロードされている場合や、一般のホームページにアクセスするような方法で行うなど、一般のインターネットでの買い物や予約などと同じ方法をとることができる。クラウドシステム13は、サーバやコンピュータと、それらと通信する手段などを含んで構成され、スマートフォン12からクラウドシステム13を介して時刻登録システム25にアクセスすることが可能となっている。なお、クラウドシステム13は、クラウドではないネットワークや、相応の機能を備えたコンピュータがネットワークに接続したり、駐車場専用のネットワーク装置など同等の機能を実現できる機器で代替したりすることもできる。
駐車場利用者は、一旦登録した駐車終了予定時刻を変更することが可能である。精算機6において駐車終了予定時刻を直接修正する場合には、入力部19を操作し、すでに登録してある車室番号「23」を入力する。すると、登録されている駐車終了予定時刻「14:30」が表示されるが、改めて入力部19によって「1、5、3、0」と入力すると、駐車終了予定時刻「15:30」がすでに登録されている駐車終了予定時刻に上書きすることができる。
駐車場利用者は、車両を駐車した駐車場から離れた場所にいて駐車終了予定時刻を修正することが可能である。駐車場利用者は、スマートフォン12を操作し、クラウドシステム13を介して時刻登録システムにアクセスし、スマートフォン12からすでに登録してある車室番号「23」を入力する。続いて、「1、5、3、0」を入力すると駐車終了予定時刻が「14:30」から「15:30」に上書きされ、駐車終了予定時刻データが修正される。
なお、駐車終了予定時刻に近づいてきたときに、そのことを駐車場利用者11にスマートフォン12を介して通知することが可能である。例えば、駐車終了予定時刻に対して現在時刻が30分前になった時に、時刻登録システムからクラウドシステム13を介してスマートフォン12に駐車終了予定時刻に近づいてきたことを通知する。この通知時間は、例えば、現在時刻からの駐車終了予定時刻までが1時間というように短い場合には、駐車場に近い位置にいるだろうことを想定し10分前に設定する。現在時刻からの駐車終了予定時刻までが3時間というように長い場合には、駐車場から遠い場所にいるか、用事が長くなるだろうことを想定して30分前に設定するということも可能である。このような通知は、時刻登録システム25のプログラム機能を増強する一部の機能追加によって設定可能である。
駐車券を用いた駐車場の精算機の場合には、図示は省略するが駐車カード装置、硬化投入口、紙幣投入口、釣銭払い出し口及び表示部などを備えている。そこで、入力部19と同レベルの入力部を装備することによって、駐車終了予定時刻を直接入力することが可能となる。しかし、クラウドシステム13と連携することによって、入力部を装備しなくてもスマートフォン12からクラウドシステム13を介して駐車終了予定時刻を入力することが可能となる。なお、駐車券を用いた駐車場の場合、車室番号と駐車終了予定時刻とは関連付けられていないが、クラウドシステム13を介して時刻登録システム25にアクセスすることによって、駐車を希望する時刻、或いは許容できる範囲の駐車終了予定時刻が登録されているか確認することによって、駐車を希望する時刻に駐車可能か確認できる。例えば、15時00分に駐車を希望する場合、15時10分の駐車終了予定時刻が登録されている場合においては、予定より10分遅れに出庫予定の車両が1台あるということを確認できる。
駐車終了予定時刻は、駐車場利用者が精算機6に直接入力し登録するものである。しかし、図8、図9において説明したように、駐車場利用者が所有するスマートフォン12によってクラウドシステム13を介して駐車終了予定時刻を入力したり、変更したり、或いは確認したりすることも可能である。その具体的な例について図15〜図19を参照して説明する。
図15は、精算機6の駐車料金の精算に係る構成の1例を示す説明図であり、従来例を示している。表示/入力部21は、精算ボタン16、訂正ボタン17、領収書発行ボタン18、入力部19、表示部20をまとめて指すものであり、時刻登録システム25は、現在時刻部22及び時刻制御部25を備えている。現在時刻部22は常に現在時刻を時刻制御部28に提供する。時刻制御部28は、車両が入庫するとその時点の現在時刻を入庫時刻データ23として保存する。料金システム37は料金制御部36を有している。料金制御部36は、予め駐車場の運営者によって定められている料金データ35と、これを割り引くための値、手順又は方法などのデータを含む割引データ34を持ち、駐車時間と日時などのデータに基づいて料金を定める機能を有する。通信制御部45は、精算機6の内部の状態やデータを外部と配信する仲立ちをする機能を有する。表示/入力部21、時刻登録システム25、料金システム37及び通信制御部45を含むシステムを精算システム40とする。
図16は、精算機6の駐車料金の精算に係る構成の1例を示す説明図であり、実施の形態を適用した例を示している。時刻登録システム25には、出庫終了予定時刻データ31が追加されている。出庫終了時刻データ31の形式は入庫時刻23と同じである。車両を入庫した現在時刻を時刻制御部28が入庫時刻とすることに対し、表示/入力部21から駐車場利用者及び駐車場利用希望者などが入力する時刻を出庫終了予定時刻とする。料金システム37は従来例(図15参照)と同様に料金制御部36を有し、料金制御部36は、料金データ35及び割引データ34を有している。
図17は、精算機6の駐車料金の精算に係る構成の1例を示す説明図であり、インセンティブを含む適用例を示している。図17に示す料金システム37には、割引データ34に加え割引2データ42を追加している。この割引2データ42が駐車場使用時におけるインセンティブ用のデータである。割引2データ42の形式は割引データ34と同じ形式である。割引2データ42は、従来からの駐車料金の割引と、本実施の形態における割引とを区別できるように設けられている。なお、割引データ34が元来ない場合や、割引2データ42を割引データ34の一部とする運用も有り得る。
図18は、図15に示す精算システム40の内部データの具体例を示す説明図である。入庫時刻データ23は、車室番号1,3,Nに駐車している状況を示している。例えば、車室1の入庫時刻は「10時51分」であることを示している。各々の車室の入庫時刻は模式的に時刻(時、分)だけを表示しているが、実際は年月日時分秒を含むなど運営形態に応じて異なる。なお、車室番号Nは、その駐車場の最大駐車数を示すものとする。
料金データ35は、曜日ごとに割引を設定する例を示しており、日曜日から土曜日までそれぞれに料金が決められている。この値は駐車場運営者によって設定され、日曜日は1時間単位で駐車料金が決められており、60分あたり2300円となっている。駐車から60分までは2300円で、これを超える次の60分までは駐車料金が4600円となる。例えば、駐車して10分でも2300円、駐車から1時間1分でも4600円となることを示している。月曜日に於いては、20分あたり500円なので、30分で1000円、60分までは1500円となる。以下火曜日から土曜日までは同様に単位時間当たりの駐車料金が決められている。駐車料金の決め方はこれに限らず、本実施の形態を適用する精算システム40に応じて駐車場運営者が任意に設定することが可能である。
割引データ34は、割引1が駐車金額を30%割引くことを示し、割引2は20分が無料、割引3は1時間無料とすることを示し、Nは何れの曜日に於いても月曜日の駐車料金が適用されることを示している。割引は、割引の有無を含め、上記の割引データ34に限らず、本実施の形態を適用する精算システム40に応じて駐車場運営者が任意に設定することが可能である。
図19は、図17に示す精算システム40の内部データの具体例を示す説明図である。図19は、入庫時刻データ23に付して駐車終了予定時刻データ31が追加され、割引データ34に加えて割引2データ42が追加されていることを示している。入庫時刻データ23は、車室番号1と3、Nに駐車している状況を示している。入庫時刻が記録されている車室番号1,3,Nには、それぞれ駐車終了予定時刻が追加登録される。つまり、駐車している車両の全てにおいて駐車終了予定時刻が登録されていることを示している。入庫時刻がない車室は空き車室を示し、車室Nにおいては、入庫日の翌日の午前6時36分が駐車終了予定時刻として登録されていることを示している。
料金データ35及び割引データ34は、図18で説明したものと同じ例を示していることから説明を省略する。割引2データ42は、駐車場使用時におけるインセンティブ用のデータであり、割引データ35と区別して設定される。図19に示す割引2データ42の表においては、割引1が駐車金額を50%割引くことを示し、割引2は45分が無料となることを示し、割引3は3時間が無料となることを示している。また、割引Nは何れの曜日に於いても月曜日の駐車料金が適用されることを示している。割引2データ42は、駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻データとの差の大小によって、駐車場運営者が任意に通常の割引データ34に対して区別して設定するものである。
なお、複数の精算機6が存在する場合、精算機ごとに独立して運用する場合と、複数の精算機をネットワークなどで連携して運用する場合とがある。まず、独立して運用する場合について説明する。
図20は、複数の駐車場の精算機6が独立して運用される構成の1例を示す図である。各精算機6は各々独立して時刻登録システム25と料金システム37の両方を含む精算システム40を備えている。各精算機6を単独で運用する場合には、図15〜図19に示す精算システム40を適用することが可能である。
図21は、複数の駐車場の精算機6がネットワーク接続手段30によってネットワーク27に接続され、ネットワーク接続手段26によってクラウドシステム13に接続される構成の1例を示す図である。各精算機6は、各々精算システム40を持っているが、クラウドシステム13によって、一般に故障の検出や状態診断を遠方から行うためにモニタリングされたり、集中管理されたりしている。運営形態や運営システムによっては、各精算システム40又はその部分である時刻登録システム25と料金システム37それぞれを管理したり、或いは各精算システム40、時刻登録システム25及び料金システム37のいずれかが共通に管理されていたり、その機能自身をクラウドシステム13で代替したりすることもある。
図22は、複数台の精算機6、クラウドシステム13及びスマートフォン12をネットワーク27で接続する構成の1例を示す説明図である。複数台の精算機6は、ネットワーク接続手段30によってネットワーク27に接続し、ネットワーク27を介してネットワーク接続手段26によってクラウドシステム13に接続される。スマートフォン12は、ネットワーク27を介してクラウドシステム13に接続され、さらにクラウドシステム13を介して精算機6に接続される。
図23は、クラウドシステム13Aが時刻登録システム25の機能を備える構成の1例を示す説明図である。クラウドシステム13Aは、スマートフォン12と精算機6を接続する機能だけでなく、複数の精算機6を集中管理するためや、本実施の形態の機能を実施可能にするための改造を最小限にとどめるために、精算機6の時刻登録システム25に代替して持たせることができる。例えば、駐車終了予定時刻データ31を精算機6に追加せず、クラウドシステム13Aに駐車終了予定時刻41として追加することが可能である。クラウドシステム13Aに追加された時刻登録システム25は、ネットワーク接続手段26を利用してネットワーク27を介し、ネットワーク接続手段30によって精算機6に接続される。クラウドシステム13Aに追加される時刻登録システム25は、少なくとも精算機6に備えられる時刻登録システム25と同じ機能を実現する。精算機6が収集する駐車終了予定時刻データ31は、ネットワーク27を介してクラウドシステム13Aの時刻登録システム25に駐車終了予定時刻データ41として収集される。駐車終了予定時刻データ31,41を追加することは、精算機6とクラウドシステム13Aのいずれにおいても容易に行うことが可能である。
駐車場利用者は、スマートフォン12からネットワーク27を介してクラウドシステム13Aの時刻登録システム25にアクセスし、自己の車両を駐車している駐車場の車室番号を呼び出して駐車終了予定時刻を確認したり、すでに登録してある駐車終了予定時刻を書き替えたりすることができる。駐車終了予定時刻31が精算機6に追加されている場合には、クラウドシステム13Aにおいて書き替えられた駐車終了予定時刻データ41は、適宜精算機6に配信され、精算機6の駐車終了予定時刻データ31が更新される。
駐車場利用者は、スマートフォン12からインターネットでホームページを見ることと同様な手順で、クラウドシステム13Aの時刻登録システム25にアクセスし、駐車した駐車場名や特定の駐車場番号などを入力して駐車場を指定した後、自身が駐車した車室番号を入力して駐車終了予定時刻を変更することが可能である。変更された駐車終了予定時刻は、接続されている複数台の精算機6ごとの駐車終了予定時刻データ31としてクラウドシステム13Aの時刻登録システム25に収集され、クラウドシステム13Aにおいて変更された駐車終了予定時刻データ41は、駐車している駐車場に設置される精算機6側の時刻登録システム25の駐車終了予定時刻データ31に上書きされる。
スマートフォン12からネットワーク27を介してクラウドシステム13Aの時刻登録システム25にアクセスすることによって、希望する駐車場を呼び出し、当該駐車場の駐車終了予定時刻データ41の登録状況を確認することが可能である。確認した駐車終了予定時刻に自身が駐車を希望する範囲の時刻があった場合は、その時刻に希望する駐車場に駐車できることが分かる。
時刻登録システム25は、時刻制御部28を備えている。時刻制御部28は、時刻登録システム25を担うプログラムの一部であり、精算機6において駐車料金の精算根拠となる入庫時刻や出庫時刻など時間に関する管理を行う。
スマートフォン12からネットワーク27に接続して駐車終了予定時刻を登録したり、変更したりする手順は1例であり、ネットワーク接続手段26,30は、有線や無線、専用回線や公衆回線、送受信データの方向性及び秘匿性の有無などを含め部分的な使用や組合せが可能である。駐車終了予定時刻の入力や変更に必要な各データは、駐車場利用者が所有するスマートフォン12などによる変更が発生しない状況において、精算機6側の時刻登録システム25に入力された駐車終了予定時刻データ31を、記憶容量が大きいクラウドシステム13Aの駐車終了予定時刻データ41に蓄積して変更などに備えておくことができる。秘匿性維持のため、データを暗号化したり同データの蓄積を送受信に限り消去したりすることも可能である。なお、精算機6側の時刻登録システム25に登録された駐車終了予定時刻データ31をクラウドシステム13Aの駐車終了予定時刻データ41に持たせることによって、例えば、精算機6の記憶容量が限られる場合にもこの機能を実現することができる。
精算機6が高性能であり、処理能力や記憶容量に余裕がある場合、時刻登録システム25を精算機6内に備えて直接ネットワーク27を介して駐車場利用者のスマートフォン12などと接続して駐車終了予定時刻の登録や変更をすることもできる。このような場合、スマートフォン12と精算機6の接続はネットワーク27に限定するものではなく精算機6を単独で運用する場合において、スマートフォン12との接続が望まれるような場合は近距離無線通信規格をネットワーク27の代わりに用いた通信手段を用いてもよい。
また、駐車終了予定時刻の変更などにおいても、すでに入力した駐車終了予定時刻の確認や有無などを駐車場利用者にスマートフォン12を介して提示したり、確認したりするなどの方法も可能である。また、時刻登録システム25としてのコンピュータをクラウドシステムなどと置き換える方法も可能である。なお、時刻登録システム25に加え、ネットワーク27を介して料金システム37と精算機6とを接続することも可能である。そのことについて図24を参照して説明する。
図24は、時刻登録システム25を有するクラウドシステム13Aと、時刻登録システム25及び料金システム37を有するクラウドシステム13Bと、をネットワーク27で精算機6に接続する構成の1例を示す説明図である。図24に示すシステムは、複数の精算機6、時刻登録システム25を有するクラウドシステム13A、及び精算システム40の機能を有するクラウドシステム13Bがネットワーク27で接続されている。クラウドシステム13Bが有する精算システム40は、精算機6が備える精算システム40(図17参照)と同じ構成とすることが可能であり、コンピュータなどによって実現することができる。
クラウドシステム13Bは、ネットワーク接続手段26によってネットワーク27を介してクラウドシステム13A及び精算機6に接続される。料金制御部36は、駐車時間ごとに設定される駐車料金の基になる料金データ35、時間単位の割引率や割引金額の基になる割引データ34及びインセンティブの基となる割引2データ42を有し、クラウドシステム13Aの時刻登録システム25から収集された駐車終了予定時刻データ33を基に精算機6ごとの駐車料金を決定する。駐車料金のデータは、クラウドシステム13Bからネットワーク27を介して精算対象の精算機6側の料金システム37に配信される。
料金データ35は、例えば、駐車時間1時間当たり100円というような、単位時間当たりの駐車料金データであり、駐車場運営者が曜日ごと若しくは季節ごと又は駐車場稼働率などに応じて任意に設定することが可能なデータである。割引データ34は、例えば、2時間以上駐車した場合に、通常の駐車料金から1割の割引をするというようなデータであり、駐車場運営者が任意に設定することが可能なデータである。料金制御部36は、上記の料金データ35及び割引データ34を管理し駐車料金を決定する料金システム37のプログラムの一部である。料金システム37によって決定された駐車料金をもとに、精算機6は駐車料金の精算機能を担う。
料金システム37は、時刻登録システム25が入庫時刻データと実際の出庫時刻データとから算出した駐車時間を受け取り、予め駐車場運営者などにより設定されている駐車時間ごとの駐車料金を基に通常の駐車料金を決定し、表示部20に車室番号と駐車料金とを表示する。また、料金システム37は、時刻登録システム25の駐車終了予定時刻データ31(又は、駐車終了予定時刻データ41,33)と実際の出庫時刻データとを比較し、駐車終了予定時刻と出庫時刻との差が一定の範囲内である情報が得られれば、予め設定されている通常の駐車料金に対して異なる駐車料金を決定し、通常の駐車料金との差額を駐車場利用者に還元することが可能である。この還元の基となるのが割引2データ42である。
料金システム37は、駐車場運営者などにより予め設定されている通常の駐車料金に対して異なる駐車料金の差額の還元手順で、駐車場利用者に還元する。差額の還元方法としては、駐車終了予定時刻と出庫時刻との差が一定の範囲を超え還元しない場合に通常の駐車料金を徴収する方法、差が一定の範囲内の場合に、通常の駐車料金から差額を割り引く方法、代替通貨で差額を払い出す方法及び割引券を発行する方法などがある。
駐車場運営者は、過去から現在に至る季節による駐車場の稼働率の変動や、時間帯及び近隣における催事の有無などによる駐車場の稼働率のデータをクラウドシステム13によって管理させ、駐車時間単位ごとの駐車料金、割引の条件及び精算方法などを任意に設定させることができる。
入庫時刻は通常、駐車料金計算のため精算機6の時刻登録システム25に登録される。時刻登録システム25を持つクラウドシステム13Aの場合においては、新たに登録或いは変更された駐車終了予定時刻は時刻登録システム25に収集された駐車終了予定時刻データ41の一部となる。この場合、精算機6の時刻登録システム25が持つ入庫時刻データ23を有効なまま駐車終了予定時刻41だけをクラウドシステム13Aに持たせる場合や、精算機6の時刻登録システム25の入庫時刻データ23をクラウドシステム13Aにコピーして駐車終了予定時刻41と合わせて管理させる方法など、組み合わせは運営状況に応じて自由に選択できる。クラウドシステム13Bは、料金システム37と時刻登録システム25とを合わせ持ち、ネットワーク接続手段26によってネットワーク27に接続する。そのことによって、クラウドシステム13Bの要求によって、クラウドシステム13Aの時刻登録システム25に収集された駐車終了予定時刻データ41は、クラウドシステム13Bに駐車終了予定時刻データ33として収集される。この場合には、精算機6の時刻登録システム25が有する入庫時刻データ31だけでなく、料金システム37が有する料金データ35、割引データ34及び割引2データ42も、精算機6側を有効にしたままクラウドシステム13Bにコピーすることや、組み合わせて管理させることなど、各種方法を用いて駐車場運営に対応することができる。
出庫するために精算機6で車室番号を入力すると、入庫時刻と出庫時刻はネットワーク接続手段30、ネットワーク27、ネットワーク接続手段26を介してクラウドシステム13Bに配信される。クラウドシステム13Bにおいて、料金システム37は、入庫時刻データ23と出庫時刻データ、駐車終了予定時間データ33、予め設定された料金データ35及び割引データ34から通常の駐車料金を決定し、さらに、駐車終了予定時刻と出庫時刻との差から通常の駐車料金は異なる駐車料金を設定し、その差額を決定する。この差額は、ネットワーク27を介して精算機6に送られ、通常の駐車料金から差額を割引額として差し引かれた駐車料金が確定する。なお、駐車券を用いる方法は、精算機6に駐車券を挿入すると、現在時刻と駐車券に記録されている入庫時刻とから、上記と同様な手順で駐車料金が確定する。
また、駐車料金の割引方法としては、通常の駐車料金を支払ったうえで、代替通貨で受けとる方法が可能である。代替通貨としては、例えば、トークンやサービスコインなどがある。通常の駐車料金との差額をトークンやサービスコインなどの代替通貨での払い出すことは、払い出し機器を備えた精算機6に使用することができるものである。例えば、代替通貨を精算機に投入して、代替通貨の価値に相当する金額を通常の駐車料金から割引いたり、差額が端数の場合に代替通貨の価値以下の駐車料金を支払ったりすることが可能である。
また、精算機6は、一般の精算機が備えている領収書発行装置又は駐車券発行装置を有している。そこで、通常の駐車料金との差額を領収書発行装置又は駐車券発行装置が有する印字装置又は記録装置を利用して割引券として発行することが可能である。駐車場利用者は駐車料金の精算時に予め設定されている駐車料金を支払ったうえで、割引額を割引券として受け取ることができる。割引券は、次回、駐車場を利用する際に駐車料金を割引くことが可能となる。なお、精算機6においては、割引券リーダを精算機6に新たに付加してもよく、駐車券リーダを兼用することも可能である。
また、駐車料金の精算方法としては、精算時に通常の駐車料金から異なる駐車料金との差額を直接割引くこと、差額を代替通貨で払い出すこと、又は差額分の割引券を発行することのいずれかを組み合わせることも可能である。駐車場運営者は、駐車場ごと或いは精算機ごとに上記精算方法を任意に設定することが可能であり、1台の精算機に上記精算方法のいくつかを組み合わせて駐車場利用者が選択できるようにしてもよい。
なお、料金システム37は、通常の駐車料金に対して設定される異なる駐車料金の差額を、インセンティブとして駐車料金に充当することが可能である。インセンティブとしては、例えば、一般の買い物などで付与される、いわゆるポイントなどである。出庫時刻データからは、車両ごとの駐車場使用回数や累積駐車時間を収集できる。また、出庫時刻及び駐車終了予定時刻のデータからは、出庫時刻と駐車終了予定時刻との差異をデータとして収集することができる。これら駐車場使用回数、駐車時間及び出庫時刻と駐車終了予定時刻との差異を予め登録された駐車場利用者の情報(車両番号など)に関連付けして、通常の駐車料金との差額をポイントなどのインセンティブとして駐車料金として充当することが可能である。
クラウドシステム13Bが有する料金システム37は、料金データや割引データを複数持ったり、料金制御部36が一定の法則を持ち料金データ35、割引データ34又は割引2データ42を書き換えたり、時刻登録システム25を包含したりすることが可能である。或いは、時刻登録システム25に収集された駐車終了予定時刻データ33を持たずに、クラウドシステム13A又は精算機6が有する時刻登録システム25の駐車予定時刻データ31,41に直接アクセスできるようにすることも可能である。なお、時刻登録システム25と料金システム37をそれぞれ異なるネットワークに接続することが可能である。このことについて、図25を参照して説明する。
図25は、精算機6、時刻登録システム25及び料金システム37のそれぞれが駐車場ごと或いは駐車場運営者ごとに異なるネットワーク27A,27Bに接続される構成の1例を示す説明図である。複数の精算機6それぞれは、ネットワーク27A、27Bにネットワーク接続手段30によって接続される。クラウドシステム13Aは、例えばコスト削減のため、或いは駐車料金の共通管理のためなどの理由で、ネットワーク接続手段26によってネットワーク27A,27Bの両方に接続される。一方、クラウドシステム13Bは、ネットワーク接続手段26によってネットワーク27Bに接続される。このような構成においては、クラウドシステム13Bは、クラウドシステム13Aの時刻登録システム25から入庫時刻データ23、駐車終了予定時刻データ41を、精算機6から出庫時刻を収集し、料金システム37で通常の駐車料金を決定し、駐車終了予定時刻と出庫時刻との差から算出される差額を割り引いた駐車料金を決定して精算機6に配信する。なお、図25に示すシステム構成は1例であって、ネットワークの環境に合わせて任意の構成を構築することが可能である。このような考え方から、時刻登録システム25及び料金システム37を実現するコンピュータをクラウドシステム13(図8参照)に含めて構成し、或いは、複数のコンピュータで構成することも可能である。
以上説明した時刻登録システム25は、コインパーキングに設置される精算機6が主として駐車料金計算のために記録する入庫時刻に、駐車場利用者が入力する自らの車両を出庫させる駐車終了予定時刻を記録し管理するものである。
駐車終了予定時刻は、駐車を開始した車両が駐車を終了する予定の時刻、つまりこの時刻以降に新たな車両の駐車が可能になる予定を示す時刻である。駐車場利用者は、精算機6に備えられている料金精算用の表示部20で駐車終了予定時刻を確認することが可能であり、駐車終了予定時刻を知ることによって、希望に近い時刻に駐車することが可能となる駐車場又は車室を認識することができる。従って、駐車場利用者は、ただ車室が空くまで待つことに時間を費やしたり、空いている駐車場を見つけるために、近隣を自動車で探し回ったりする有益でない時間浪費行動をしなくても済む。
駐車場運営者にとっては、空き車室を低減し駐車場の稼働率、言い換えれば車室の充足率を向上させることができることから無用な駐車場の増設をせず、土地の利用向上を図ることが可能となる。
一般に、精算機6は、車両が駐車場において駐車を開始した入庫時刻を登録する時刻登録システム25を有している。この時刻登録システム25において、入庫時刻データ23と同じ形式の時刻データである駐車終了予定時刻データ31を時刻登録システム25に加えることは、データ量が若干増加するだけで容易に追加することが可能である。従って、時刻登録システム25によれば、大規模に装置やシステムの新規導入をすることなく、駐車場利用者の利便性を高めることが可能であり、駐車場運営者にとっては駐車場の稼働率を高めることが可能となる。
また、時刻登録システム25は、精算機6が備えている入力部19を操作し、駐車終了予定時刻を直接入力し、登録することが可能である。車室番号を入力するための入力部19を有している精算機6においては、駐車場利用者が当該車室に駐車した後、入力部19(駐車位置番号ボタン19A)を操作して駐車終了予定時刻を容易に入力することができる。
また、精算機6はネットワーク27で既存のクラウドシステム13に接続されており、駐車場利用希望者が携帯端末機であるスマートフォン12からクラウドシステム13にネットワーク27を介して接続し、駐車終了予定時刻を入力することが可能である。
複数の駐車場を運営する場合に、運営合理化などのために駐車場運営者と駐車場ごとに設置された精算機6をネットワーク27でクラウドシステム13に接続し、駐車場を集中管理するシステムが存在する。時刻登録システム25をクラウドシステム13の一部とすることによって、駐車場利用希望者は、駐車場2から離れた場所にいてもスマートフォン12をネットワーク27、クラウドシステム13を介して時刻登録システム25にアクセスし、駐車終了予定時刻を入力することが可能である。駐車終了予定時刻の入力は、車室番号が決まっている駐車場の場合には駐車した車室番号により、駐車券が発行される場合には所持する駐車券に記載されている入庫時刻によって自車を特定することができる。さらに、駐車場利用者は、スマートフォン12でクラウドシステム13を介して時刻登録システム25にアクセスして駐車終了予定時刻を確認することが可能となる。
また、時刻登録システム25においては、駐車終了予定時刻を入力した後に、駐車場利用者は入力部19を操作し、すでに登録された駐車終了予定時刻を変更すること、及び携帯端末機であるスマートフォン12でクラウドシステム13を介し、すでに登録されている自己の車両の駐車終了予定時刻を変更することが可能である。
精算機6においては、駐車場で入力部19を操作し、すでに登録した自己の駐車終了予定時刻を書き換える、或いは、すでに登録済みの駐車終了予定時刻を一旦削除し、新たに駐車終了予定時刻を登録することによって駐車終了予定時刻を変更することが可能となる。また、クラウドシステム13を介することによって、駐車場利用者が駐車場から離れた場所にいてもスマートフォン12で自己の車両の駐車終了予定時刻を確認し、駐車終了予定時刻を変更することが可能となる。駐車場利用者にとっては、駐車終了予定時刻を一旦登録しても変更が容易にできることから、行動予定の延長によって出庫時刻が迫っても、これを気にかけることなく駐車終了予定時刻を延長することができる駐車場となる。駐車場運営者にとっては、駐車終了予定時刻をより確実なものとできるため、駐車場の利用を促進し駐車場稼働率を高めることが可能となる。
精算機6を接続したクラウドシステム13においては、駐車終了予定時刻データ41の集計などを行ったり、直接クラウドシステム13に駐車終了予定時刻を登録したりして空き車室の情報を提供する他、時間帯による駐車場利用状況や季節ごとの利用状況などを踏まえて、より精度の高い空き室情報として駐車場利用希望者へ提供することができる。
なお、駐車終了予定時刻を入力又は変更する場合、誤って登録したり、変更したりすることが無いよう暗証番号やパスワードなどを設定することが可能である。このことは、自車を駐車した車室に憶え易い別の名称を付けることに等しく、少なくとも登録済みの駐車終了予定時刻を確認する際に誤った車室の情報を見たり、駐車終了予定時刻の登録を忘れしたと誤認したりして自車と異なる車室へ重複して駐車終了予定時刻を入力することを防ぐことができる。
また、料金システム37においては、時刻登録システム25に登録する駐車終了予定時刻に一定の範囲を設け、この範囲内に出庫した場合には、通常の駐車料金に対して異なる駐車料金を設定することが可能である。
精算機6で駐車料金の精算を開始すると、料金システム37は、登録されている駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻とを比較し、その差が予め登録されている一定の範囲内にあれば、駐車終了予定時刻に対して許容可能な時間内に出庫したと判定し、実際の駐車時間から算定される通常の駐車料金に対し異なる駐車料金を適用する。
このようにすることによって、通常の駐車料金と異なる駐車料金との差額を駐車場利用者に還元することが可能となる。駐車場利用者は、自身が登録した駐車終了予定時刻に出庫すれば、何らかの特典が得られることから、積極的に駐車終了予定時刻を登録し、駐車終了予定時刻に出庫しようと努め、特典が得られる機会があることから、再度この駐車場を利用しようとする。駐車場運営者にとっては駐車場の稼働率を高めることが可能となる。なお、料金システム37は、精算機6又はクラウドシステム13に備えられている実際の駐車時間のデータから駐車料金を決定する計算機能に、駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻とを比較し通常の駐車料金に対し異なる駐車料金を決定する機能を追加し、一般にサービス券やクーポンなどと呼ばれる料金割引をする仕組みを流用するプログラムの追加又は応用などで容易に付加することができる。なお、駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻とを比較し、その差が一定の範囲を超過する場合には、超過時間に応じて超過料金を設定することが可能である。
以上説明した料金システム37によれば、大規模に装置やシステムの新規導入をすることなく、駐車場利用者の利便性を高めることが可能であり、駐車場運営者にとっては駐車場の稼働率を高めることが可能となる。
また、料金システム37においては、駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差に基づいて、通常の駐車料金と異なる駐車料金を複数設定することが可能である。
駐車場運営者は、料金システム37に対して、この差の大小の傾向から、駐車場ごと又は精算機ごとに通常の駐車料金と異なる駐車料金を設定することができる。例えば、駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差が小さい場合には通常の駐車料金と異なる駐車料金を他よりも低く設定し、駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差が大きい場合には通常の駐車料金に近く設定する。つまり、通常の駐車料金に対する割引率を変化させる。このように差の大小に対応して割引率を変化させることによって、駐車終了予定時刻の登録や変更を促すことで駐車場利用者は十分な割引を得られ、駐車場運営者は駐車終了予定時刻内での出庫をより確実なものとでき、空き車室が少ない効率的な駐車場運営ができる。
また、料金システム37においては、通常の駐車料金と異なる駐車料金の通常の駐車料金との差額を、駐車料金の精算時に支払う通常の駐車料金から割引くことが可能である。このことから、駐車場利用者にとっては直接的にお得感を得ることができ、駐車場運営者にとっては一般的な商慣習における値引きと同様な方法を採用することにより、当該駐車場の利用を促進することが可能となる。
また、料金システム37においては、通常の駐車料金と異なる駐車料金の通常の駐車料金との差額を、精算機6に予め備えられている限定された払い出し機器で使用できる代替通貨に変換し、駐車料金の精算時に差額をトークンやサービスコインなどの代替通貨で払い出すことが可能である。
トークンやサービスコインなどの代替通貨での通常の駐車料金との差額の払い出しは、払い出し機器を備えた精算機で使用することができる。例えば、駐車場利用者が代替通貨を精算機に投入して、代替通貨の価値に相当する金額を通常の駐車料金から割引いたり、代替通貨で駐車料金を支払ったりすることが可能である。代替通貨のサービスを受けた駐車場利用者は、このサービスを受けることが可能な駐車場を積極的に利用しようとし、駐車場運営者にとっては駐車場の稼働率を高めることが可能となる。
また、料金システム37は、通常の駐車料金と前記異なる駐車料金の通常の駐車料金との差額を、駐車料金の精算時に、精算機6に予め備えられている領収書発行装置又は駐車券発行装置を使用して割引券として発行することが可能である。
精算機の多くは、領収書発行装置や駐車券発行装置などの印字装置を備えている。そのことから、精算機6は、通常の駐車料金との差額を割引券として発行することが可能である。例えば、駐車場利用者は駐車料金の精算時に予め設定されている駐車料金を支払ったうえで、差額を割引券として受け取ることができる。割引券は、次回、当該駐車場を利用する際に駐車料金の支払い手段として使用することもできる。駐車場利用者は割引券を使用できるお得感からこの駐車場を繰り返し使用することになり、駐車場運営者にとっては駐車場の稼働率を高めることが可能となる。
また、料金システム37においては、複数の精算機6を接続したネットワーク27(ネットワーク27A,27Bを含む)を介して駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差に基づいて、精算機6ごとに通常の駐車料金と異なる駐車料金を設定することが可能である。
複数の駐車場を運営する場合において、駐車場ごとに駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差に、ばらつきが発生することがある。駐車場運営者は、料金システム37に対して、この差の大小の傾向から、精算機6ごとに通常の駐車料金と異なる駐車料金をネットワーク27を介して任意に設定することができる。例えば、駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差が小さい傾向があると判断された駐車場は、通常の駐車料金と異なる駐車料金を他の駐車場よりも低く設定する。つまり、通常の駐車料金に対する割引率を大きくして稼働率が低い駐車場の利用を促すことが可能となる。このようにすれば、駐車場利用者の駐車終了予定時刻内の出庫を促すことが可能となる。
また、料金システム37は、複数の精算機6を接続したネットワーク27(ネットワーク27A,27Bを含む)を介して時刻登録システム25に登録される駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差に基づいて、前記通常の駐車料金と前記異なる駐車料金との差額をインセンティブとして駐車料金に充当することが可能である。
ここでいうインセンティブとしては、例えば、買い物などで付与される、いわゆるポイントと呼ばれるものなどであり、駐車料金を支払う際に、駐車料金の一部に充当することができる。精算機6はポイントカードなどを発行し、駐車場利用者は駐車料金の精算時に、駐車料金にポイントに応じた金額を充当することが可能となる。元々料金を柔軟に設定するために備えらえている実際の駐車時間に対する駐車料金を決定する料金システム37の計算機能には、一般的にサービス券やクーポンなどと呼ばれる料金割引する仕組みが備わっていることが多い。従って、この仕組みを流用または複数持つことによって通常の駐車料金に対し異なる駐車料金を決定するプログラム及びインセンティブ付与に関わるプログラムの追加などで容易に付加することができる。
精算機によっては、表示部20や入力部19が存在しないものもあるが、クラウドシステムを用いれば、表示部20や入力部19を駐車場利用者が所有するスマートフォン12で代用することが可能であり、表示部20や入力部19を持つ精算機6と同様に扱うことができる。このクラウドシステムを用いるシステムは、表示部や入力部を持たない精算機に追加することにおいては、本実施の形態を適用する上で大きな改造や変更となるが、これを妨げるものではない。
同様に精算機によっては、入庫時刻を精算機内部に保持せず、例えば駐車券などと呼ばれるものに保持させる手法を取る場合があるが、この場合もクラウドシステムで代用することができる。クラウドシステムは精算機が持たない駐車券に保持するデータのコピーを持つこととなる。一般にクラウドシステムは高性能のコンピュータ或いは複数のコンピュータによって構成されるため、一般の精算機より処理能力や記憶容量に制限が少ないと考えられる。従って、精算機が持つデータをクラウドシステムが持つことや、各種データを処理することに制限があるとは考えられず、クラウドシステムに時刻登録システム及び料金システムを容易に実現することができる。
クラウドシステムと精算機の接続や運用形態は様々であり、精算機が精算に関する入庫時刻や精算料金の基準額などの全てを持ち、クラウドシステムはそのデータを参照するだけの運用や、逆に精算機は何のデータも持たず、クラウドシステムが都度必要なデータ例えば駐車車両の出庫時に入庫時刻と出庫時刻から精算に必要な料金を計算して金額だけ精算機に送り精算機で精算する場合もある。従って、駐車終了予定時刻を精算機ではなく、クラウドシステムに追加したり、料金システムをクラウドシステムに追加したり、その両方をクラウドシステムに置くことも可能であり、そのデータが存在する箇所を限定するものではない。
2…駐車場、3,4,5…車室、6…精算機、7…車両、8…駐車場利用者、9,11…駐車場利用希望者、10…駐車場利用希望車両、12…スマートフォン(携帯端末機)、13,13A,13B…クラウドシステム、15…駐車料金精算者、19…入力部、20…表示部、21…表示/入力部、22…現在時刻部、23…入庫時刻データ、25…時刻登録システム、26,30…ネットワーク接続手段、27,27A,27B…ネットワーク、28…時刻制御部、37…料金システム、31,33,41…駐車終了予定時刻データ、34…割引データ、35…料金データ、36…料金制御部、37…料金システム、40…精算システム、42…割引2データ、45…通信制御部、R…ロック板

Claims (11)

  1. コインパーキングに設置される精算機が駐車料金計算のために記録する入庫時刻に、駐車場利用者が入力する自らの車両を出庫させる駐車終了予定時刻を記録し管理する、
    ことを特徴とする時刻登録システム。
  2. 請求項1に記載の時刻登録システムにおいて、
    前記精算機が備えている入力部を操作し、前記駐車終了予定時刻を入力し、登録することが可能である、ことを特徴とする時刻登録システム。
  3. 請求項1に記載の駐車場管理システムにおいて、
    前記精算機はネットワークなどで既存のクラウドシステムに接続されており、
    駐車場利用希望者が携帯端末機から前記クラウドシステムに前記ネットワークを介して接続し、前記駐車終了予定時刻を入力することが可能である、ことを特徴とする時刻登録システム。
  4. 請求項1に記載の時刻登録システムにおいて、
    前記駐車終了予定時刻を入力した後に、前記駐車場利用者は前記入力部を操作し、前記駐車終了予定時刻を変更すること、及び前記携帯端末機で前記クラウドシステムを介して前記駐車終了予定時刻を変更することが可能である、
    ことを特徴とする時刻登録システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の時刻登録システムに登録する前記駐車終了予定時刻に一定の範囲を設け、この範囲内に出庫した場合には、通常の駐車料金に対して異なる駐車料金を設定することが可能である、
    ことを特徴とする料金システム。
  6. 請求項5に記載の料金システムにおいて、
    前記駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差に基づいて、前記通常の駐車料金と異なる駐車料金を複数設定することが可能である、
    ことを特徴とする料金システム。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の料金システムにおいて、
    前記通常の駐車料金と異なる駐車料金の前記通常の駐車料金との差額を、駐車料金の精算時に支払う前記通常の駐車料金から割引く、
    ことを特徴とする料金システム。
  8. 請求項5又は請求項6に記載の料金システムにおいて、
    前記通常の駐車料金と異なる駐車料金の前記通常の駐車料金との差額を、前記精算機に予め備えられている限定された払い出し機器で使用できる代替通貨に変換し、駐車料金の精算時に前記代替通貨で払い出す、
    ことを特徴とする料金システム。
  9. 請求項5又は請求項6に記載の料金システムにおいて、
    前記通常の駐車料金と異なる駐車料金の前記通常の駐車料金との差額を、駐車料金の精算時に、前記精算機に予め備えられている領収書発行装置又は駐車券発行装置を使用して割引券として発行する、
    ことを特徴とする料金システム。
  10. 請求項5又は請求項6に記載の料金システムにおいて、
    複数の前記精算機を接続したネットワークを介して前記駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差に基づいて前記精算機ごとに前記通常の駐車料金と異なる駐車料金を設定することが可能である、
    ことを特徴とする料金システム。
  11. 請求項5又は請求項6に記載の料金システムにおいて、
    前記精算機を接続した前記ネットワークを介して前記時刻登録システムに登録される前記駐車終了予定時刻と実際の出庫時刻との差に基づいて、前記通常の駐車料金と前記異なる駐車料金との差額をインセンティブとして駐車料金に充当することが可能である、
    ことを特徴とする料金システム。
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