JP2021172964A - 携帯グリップ - Google Patents

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大樹 石田
Daiki Ishida
博明 山内
Hiroaki Yamauchi
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Abstract

【課題】使用時のみならず着脱時においても好適な携帯グリップを提供する。【解決手段】吊革10に着脱可能であって吊革10の軸心に対する直交方向断面の概形がアーチ状である吊革グリップ100において、ユーザの掌の少なくとも指尖球部分を受ける掌受け部110と、ユーザの親指を受ける親指受け部120と、掌受け部110に隣接していてユーザの親指以外の四指を受ける四指受け部130と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、携帯グリップに関し、特に、電車、バス、船等の乗客輸送体内に設置されている吊革等の公共物を掴む際に用いる携帯グリップに関する。
特許文献1には、電車、バス、船等の乗客輸送体の吊革の吊輪、バッグの把持部等に対して着脱可能な携帯用グリップが掲載されている。この携帯用グリップは、ユーザが素手で吊輪等のグリップ対象に接触しないように把持することができるとされている。
特許第6183767号公報
しかし、特許文献1に開示されている携帯用グリップは、少なくとも次の点で改良の余地がある。すなわち、第1に、特許文献1のものは、吊輪に親指が接触する可能性がある形状をしているから、親指の衛生問題が解消されていない。このことは、人差し指外側及び小指外側についても同様である。第2に、特許文献1のものは、吊輪に対して着脱する際に吊輪に嵌合する手法を採用しているため、ユーザが吊輪に接触せずに行うことについて十分に検討がされていない。
そこで、本発明は、吊輪を含むグリップ対象に対して、その使用時のみならず、その着脱時にも衛生的な携帯グリップを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、
グリップ対象(例えば、図4の吊輪14)を覆う態様で用いる携帯グリップ(例えば、図4の吊革グリップ100)であって、
ユーザの掌を受ける掌受け部(例えば、図4の掌受け部110)と、
前記ユーザの親指を受ける親指受け部(例えば、図4の親指受け部120)と、
前記ユーザの親指以外の四指を受ける四指受け部(例えば、図4の四指受け部130)と、
が一体的に形成されている。
なお、前記親指受け部は、縁部に設けられた凹部又は凸部であってもよいし、前記クリップ対象から離間した縁部自体であってもよい。また、前記四指受け部は、人差し指外側と小指外側とをそれぞれ受ける爪部(例えば、図4の爪部140)を有するとよい。さらに、携帯グリップ本体をグリップ対象から取り外す際に把持するつまみ部を設けてもよく、つまみ部は、前記親指受け部、前記四指受け部、前記掌受け部のいずれか一つ以上が兼用することもできる。
本発明によれば、吊輪を含むグリップ対象に対して、その使用時のみならず、その着脱時にも衛生的に好適な携帯グリップを提供することができる。
本発明の実施形態1の吊革グリップ100の説明図である。 図1に示す吊革グリップ100の使用例を示す図である。 本発明の実施形態2の吊革グリップ100の説明図である。 図3に示す吊革グリップ100の使用例を示す図である。
10 吊革
12 ストラップ
14 吊輪
100 吊革グリップ
110 掌受け部
120 親指受け部
130 四指受け部
発明の実施の形態
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、本明細書では、携帯グリップの使用例として、グリップ対象が電車等の乗客輸送体の吊革の場合を説明する。もっとも、グリップ対象はこれに限定されるものではなく、例えば、座席上部に設けられている水平バー、当該水平バーと一体的に設けられている乗降ドア付近の垂直バー、その他の手摺とすることもできる。
さらに、本実施形態の携帯グリップのグリップ対象は、典型的には、公共物であれば広く対象とすることが可能であり、また、公共物であるか否かに拘わらず、乗客輸送体以外にも、例えばスーパーマーケットなどで利用される商品カゴの持ち手、ドアノブなどのドア開閉部、これに付帯する鍵などが挙げられる。
(実施形態1)
<吊革グリップ100の概要>
図1は、本発明の実施形態1の吊革グリップ100の説明図である。図1(a)には吊革グリップ100の長手方向に沿った側面図、図1(b)には吊革グリップ100の短手方向に沿った側面図、図1(c)には吊革グリップ100の斜視図、をそれぞれ示している。
図1(a)〜図1(c)に示すように、吊革グリップ100は、少なくとも、以下説明する、掌受け部110と、親指受け部120A,120Bと、四指受け部130と、を備えており、これらが一体的に形成されている。吊革グリップ100は、例えば、ゴム型金型又は射出金型を用いて製造することができる。
図2は、図1に示す吊革グリップ100の使用例を示す図である。図2(a)及び図2(b)には、吊革グリップ100と吊革10とを示している。吊革10は、電車内等の水平バー(図示せず)に取り付けられているストラップ12と、ストラップ12の下端に取り付けられている吊輪14とを備えている。図2(a)には円形状の吊輪14を示し、図2(b)には三角形状の吊輪14を示している。
吊革グリップ100は、図2(a)及び図2(b)に示すように、吊輪14の一部分を覆う態様で用いるものである。吊革グリップ100の概形は、ユーザが吊革グリップ100を介してグリップ対象を掴むときの掌の形状に対応しており、図1(b)に示すように吊輪14における装着部分の軸心に対する直交方向断面が略アーチ状(逆U字状)をしている。
具体的には、吊革グリップ100の概形は、図1(b)を用いて説明すると、左側にユーザの掌を受ける掌受け部110が位置し、上側から右側にかけてユーザの親指以外の四指を受ける四指受け部130が位置する。
また、図1(b)に示す掌受け部110と四指受け部130との対向面の間隔は、例えば約1.5cm〜約3.5cmとすることが一法である。これは、日本国内で流通している吊輪14における、ユーザが掴む部位の太さが例えば約1.5cm〜約2.5cmであることによる。
したがって、日本国以外の諸外国において使用する吊革グリップ100の場合には、その国で流通している吊輪14における、ユーザが掴む部位の太さに応じて、適宜、この間隔を決定すればよい。
また、掌受け部110と四指受け部130との対向面の間隔を上記寸法とする場合には、この寸法が吊輪14における、ユーザが掴む部位の太さ以上の広さとなるので、吊輪14に対する吊革グリップ100の着脱も簡便なものとなる。
なお、図1(b)に示すように、掌受け部110と四指受け部130との対向面が相互にハの字状となる構成であってもよい。この構成の場合には、グリップ対象の形状、大きさが限定的にならないという利点があるし、吊輪14に対する吊革グリップ100の着脱が更に簡便なものとなる。
また、吊革グリップ100は、所要の可撓性を有する材料から製造するとよい。吊革グリップ100の硬さは、これに限定されるものではないが、タイプAデュロメータの計測値でいうと、例えば約20〜約80程度の樹脂製とするとよい。
さらに、吊革グリップ100は、その厚さを全面的に同じ厚さとしてもよいし、厚い部分と薄い部分とを含んでいてもよい。この厚さの範囲は、例えば約2.0mm〜約5.0mmとすることができる。このような厚さ及び硬さを採用することによって、グリップ対象となる吊輪14の形状又は大きさが限定的でなくなるし、厚みを変えることで吊革グリップ100の変形量も制御しやすいという利点がある。
また、吊革グリップ100は、その使用時に吊輪14に対してズレや離脱が生じにくいように、さらには電車等が走行中にユーザが吊革グリップ100から手を離しても吊輪14から落下しないように、所要の摩擦性を有する材料から製造するとよい。加えて、吊輪14は、衛生面を考慮して水洗いできるように、洗浄性に優れる材料から製造するとよい。
このような要求を全て満足する材料としては軟質材料が該当し、例えば、シリコーンゴムなどのエラストマー、熱可塑性ポリウレタン(Thermoplastic Polyurethane:TPU)が挙げられる。もっとも、吊革グリップ100の材料は、硬質材料であってもよい。加えて、抗菌・殺菌効果を高めるために、少なくともその表面に抗菌作用・殺菌作用加工を施してもよい。
抗菌作用・殺菌作用加工について一例を挙げると、光触媒、銀などの金属系抗菌剤、有機系抗菌剤、無機系抗菌剤などを、例えばバインダーを介して密着させたり、エラストマーの加硫時などにエラストマーの前駆体に混合させたりすることが考えられる。
また、吊革グリップ100には、その一部又は全体的に、例えば、約1.5cm〜約2.0cm間隔で、直径約3.0mm〜約5.0mm程度の大きさの貫通孔を設けて、ユーザの使用時の通気性を確保することもできる。
<吊革グリップ100の構成>
掌受け部110は、ユーザの掌の少なくとも指尖球部分を受ける部位である。つまり、掌受け部110は、吊革グリップ100の使用時に、ユーザの掌が吊輪14に接触することを防止するものである。
図1(a)に示す掌受け部110の指尖球部分付近の幅W1は、日本人男性向けの場合には例えば約8.5cm〜約10.0cm程度、日本人女性向けの場合には例えば約8.0cm〜約9.0cm程度とすることが一法である。日本人以外の諸外国人向けの吊革グリップ100の寸法については、幅W1以外も含めて後述する。
掌受け部110の幅W1を上記寸法とする理由は、指尖球部分における手幅の平均値が、日本人の成人男性の場合には約8.3cm、日本人の成人女性の場合には約7.4cmであることによる。
図1(b)に示すように、掌受け部110を含む吊革グリップ100全体の長さL1は、例えば約6.5cm〜約12.5cmとすることが一法である。これは、日本国内で流通している吊輪14の外周長以上であって、グリップ対象を吊革グリップ100を介して掴む時に、吊革グリップ100に対するユーザの手のフィット感を考慮したものである。
したがって、諸外国において使用する吊革グリップ100の場合には、その国で流通している吊輪14の外周長等を考慮して、適宜、長さL1を決定すればよい。なお、日本国内で流通している吊輪14の外周長は、約3.0cm〜約3.5cmである。
親指受け部120A,120Bは、掌受け部110に対して、図1(a)等の左右側からそれぞれ所要の角度で突出する凸部形状をしており、ユーザの親指を受ける部位である。つまり、親指受け部120A,120Bは、吊革グリップ100の使用時に、ユーザの親指が吊輪14に接触することを防止するものである。
親指受け部120A,120Bは、その形状及びその大きさなどを後述する条件とすることによって、図2(a)及び図2(b)に示すように、形状が異なる吊輪14に用いた場合であっても、ユーザの親指が確実に吊輪14に接触しないような構成としている。
すなわち、本発明者らが調査したところ、図2(a)及び図2(b)に示すいずれの形状の吊輪14の場合にも、ユーザの親指は、
・吊輪14の形状に関わらず、吊輪14の外側を通って、親指以外の四指とともに吊輪14を把持するか、
・吊輪14の形状が円形状の場合には、親指以外の四指を吊輪14に懸架させて、吊輪14の外周に接触させるか、又は、
・吊輪14の形状が三角形状の場合には、親指以外の四指を吊輪14に懸架させて、吊輪14の斜辺外側に接触させるか、
が多いことがわかった。
本実施形態の吊革グリップ100は、このような複数のグリップ態様であっても、ユーザの親指が確実に吊輪14に接触しないような構成としている。
親指受け部120A,120Bは、図1(a)に示す略左右対称位置に設けられている。しかし、親指受け部120A,120Bは、図1(b)に示す略左右対称位置に設けることもできる。この場合には、吊輪14に対する吊革グリップ100の取付方向をユーザが自身の利き腕などに合わせて適宜選択すればよい。
ユーザが右手で吊革グリップ100を介して吊輪14を掴む場合には、図2(a)及び図2(b)に示す例では、ユーザの右手親指が親指受け部120Aで受けられる。一方、ユーザが左手で吊革グリップ100を介して吊輪14を掴む場合には、ユーザの右左親指を親指受け部120Bで受けられる。
もっとも、親指受け部120A,120Bの双方が必要というわけではなく、いずれか一方のみを設けてもよい。本発明者らが調査したところ、日本人の場合には、吊輪14を右手で掴むユーザ割合が約70%であるので、例えば、親指受け部120Bを割愛して、親指受け部120Aのみとしてもよい。
親指受け部120A,120Bの一部(例えば先端)は、ユーザが吊輪14から吊革グリップ100を取り外す際に把持するつまみ部を兼ねるようにしている。換言すると、親指受け部120A,120Bの先端をつまみ部と兼用するために、親指受け部120A,120Bの長さを、つまみ部を考慮した長さとしている。なお、つまみ部を設けるか否かは、吊革グリップ100の大きさ、とりわけ、掌受け部110と四指受け部130との間隔による。この間隔が相対的に広い場合には、つまみ部を必ずしも設ける必要はない。
吊革グリップ100につまみ部を設けると、ユーザは、つまみ部を把持した状態で吊革グリップ100から引き上げれば、吊輪14に一切接触することなく、吊輪14から吊革グリップ100を取り外すことが可能となる。
もっとも、つまみ部は、親指受け部120A,120の先端で兼用する場合に限定されない。すなわち、親指受け部120A,120の先端以外の箇所につまみ部として機能する部位を設けることもできる。
また、つまみ部は、例えば、掌受け部110と四指受け部130との少なくとも一つ以上が兼用することもできるし、別途設けることもできる。一例を挙げると、図1(a)の符号130Cを付している付近に、ユーザの中指が嵌められる内径のリング状側のつまみ部を設けることが考えられる。
この例の場合には、ユーザが吊輪14から吊革グリップ100を取り外す際に、ユーザが吊輪14を掴むことを止めて、吊輪14から手を離すだけでよくなる。しかも、この場合には、つまみ部に中指を通した状態で、ユーザの手と一体的に吊革グリップ100を用いることも可能となる。
ここで、本実施形態では、親指受け部120A,120Bの延在方向は、図2(a)及び図2(b)に示すように、形状が異なる吊輪14に対しても使用可能とするために、図1(a)の水平方向に対して、すなわち、掌受け部110の長手方向に対して所要の角度(例えば約30°〜約60°)となるようにしている。
図1(a)に示す親指受け部120A,120Bの長さL2及び幅W2は、日本人男性向けの場合には例えば約8.5cm〜約9.5cm程度及び約3.5cm〜約4.5cm程度、日本人女性向けの場合には例えば約8.0cm〜約9.0cm程度及び約3.5cm〜約4.5cm程度とすることが一法である。
親指受け部120A,120Bの長さL2及び幅W2を上記寸法とする理由は、親指の長さ及び幅の平均値が、日本人の成人男性の場合には約6.1cm及び約2.0cm、日本人の成人女性の場合には約5.6cm及び約1.8cmであることによる。
四指受け部130は、図1(a)〜図1(c)に示すように、掌受け部110に対して隣接していて一体的に形成されたユーザの親指以外の四指を受ける部位である。つまり、四指受け部130は、吊革グリップ100の使用時に、ユーザの親指以外の四指が吊輪14に接触することを防止するものである。
本実施形態では、四指受け部130の少なくとも頂部には、四指間となる位置に凸部130A〜130Eを形成している。換言すると、凸部130A〜130Eのうち隣接する2つの凸部間には、凹部130F〜130Iのいずれかが位置することになる。
凸部130A〜130Eと凹部130F〜130Iとの凹凸差は、これらに限定されるものではないが、例えば約0mm〜約5mm程度とすることができる。これらの凹凸差は、全てを一定としてもよいし、各四指の太さを考慮して、例えば人差し指側ほど凹凸差を大きくし、小指側ほど凹凸差を小さくしてもよい。
図1(a)に示す例の場合、四指受け部130は、凸部130A,130Eを他の凸部130B〜130Dよりも高くすることも一法である。こうすると、ユーザの人差し指及び小指の各外側の吊輪14に対する接触回避の確実性を向上できる。換言すると、この場合、凸部130A,130Eは、図3を用いて後述する爪部140として機能することになる。
四指受け部130の幅は、掌受け部110の幅W1と同様に、日本人男性向けの場合には例えば約8.0cm〜約10.0cm程度、日本人女性向けの場合には例えば約8.0cm〜約9.0cm程度とすることが一法である。
ここで、諸外国人の手の大きさを調査したところ、指尖球部分での手幅の平均値は、男女ともに、北米人(アメリカ、カナダ等)、北欧人(オランダ、ドイツ等)の手幅が広く、成人男性cmの場合約8.8cmである。
これは、日本人成人男性の指尖球部分での手幅の平均値である8.3cmと比較して6%ほどサイズアップしている。したがって、各部位の寸法W1,L1,W2,L2はこれに応じて、6%ほどサイズアップしたものとすることもできる。
反対に、女性の場合、指尖球部分での手幅の平均値はそれほど変わらない。したがって、各部位の寸法W1,L1,W2,L2は、特段のサイズダウンをする必要はなさそうである。
また、日本人向けで男女兼用とするならば、既に考察した結果に基づいて、例えば、
掌受け部110及び四指受け部130の幅W1は9.5cm、
掌受け部110の長さL1は10.0cm、
親指受け部120A,120Bの幅W2は4.0cm、
親指受け部120A,120Bの長さL2は9.0cm、
とすることが考えられる。
また、男女用という切り分けではなく、例えば、Lサイズ、Mサイズ、Sサイズのように、主として国籍問わず平均的に比して、手が大きい人向け、手がほぼ同じ人向け、手が小さい人向け、というように、適宜、複数のサイズとすることも当然可能である。
この場合、日本人向けで男女兼用のものをMサイズとして、これに対して例えば+約5%〜約10%サイズアップしたものをLサイズ、例えば−約5%〜約10%サイズダウンしたものをSサイズとすればよい。
また、本実施形態の吊革グリップ100は、未使用時にバッグ等にしまって携帯することができるが、バッグ等内における衛生面にも考慮して、吊革グリップ100のサイズに対応する容器に収めるとよい。
さらに、本実施形態の吊革グリップ100は、つまみ部を備えているので、吊革グリップ100を吊輪14から取り外す際に、ユーザが吊革10に接触せずに済むという利点がある。
(実施形態2)
図3は、本発明の実施形態2の吊革グリップ100の説明図である。図3(a)には吊革グリップ100の平面図、図3(b)には吊革グリップ100の正面図、図3(c)には吊革グリップ100の底面図、図3(d)には吊革グリップ100の右側面図、をそれぞれ示している。
図3に示す吊革グリップ100は、その長手方向も短手方向も対称性を有する構成としている。つまり、図示しない吊革グリップ100の背面図は、吊革グリップ100の正面図は対称となる。また、図示しない吊革グリップ100の左側面図は、吊革グリップ100の右側面図と対称となる。
また、吊革グリップ100は、人差し指外側(親指側)と小指外側(中指と反対側)とをそれぞれ受ける一対の爪部140を有する。爪部140の高さは、少なくとも5mm程度は確保するとよい。さらに、人差し指外側及び小指外側が吊輪14に接触することをより確実に回避するために、更に例えば2倍〜3倍高くしてもよい。
また、親指受け部120は、掌受け部110及び四指受け部130の各々の、底部中央に、1つずつ、後掲するサイズで、凹部を設けることによって実現している。もっとも、親指受け部120の位置、数、大きさ及び形状は、例えば、当該凹部の両端に、当該凹部に代えて又はこれとともに一対で2つずつ、後掲するサイズ±10%程度の大きさで、凹部又は凸部を設けるようにしてもよい。
本実施形態の吊革グリップ100は、親指が吊輪14に接触することを回避する位置に親指受け部120を設けて、そこに親指を誘導するという点が特徴的である。もっとも、図3に示す吊革グリップ100は、親指受け部120を構成する凹部でなくとも、吊革グリップ100の縁部であって当該凹部の近傍に親指を置くことも可能である。
これは、当該凹部の近傍は、後述する寸法の場合であれば、吊輪14から十分に離間されており(吊輪14の底部から約2cm以上)、吊輪14に接触することを回避でき、親指受け部120として機能する。なお、この場合、当該凹部には吊革グリップ100に要求される何らかの機能を発揮するものではなく、装飾と位置付けられよう。
ここで、図3(b)に示す吊革グリップ100全体の縦横比は、黄金比と称される約1:1.618の縦横比とほぼ同様の比率としている。また、吊革グリップ100の概形(図3(b)の外縁の軌跡)は、黄金螺旋と称される黄金比から導出される対数螺旋とほぼ同様の曲線としている。
もっとも、吊革グリップ100の縦横比は、黄金比の比率に対して±10%程度、すなわち、約1:1.051〜1.285程度とすることもできる。また、吊革グリップ100の概形も、黄金螺旋の縦横比を±10%程度変更したものとすることもできる。
このように、黄金比、黄金螺旋又はこれらに近しい寸法乃至は外縁の軌跡等を採用することによって、人間にとって美を感じる形状を実現し、しかも、機能美と装飾美とを兼ね備えるような形状とすることによって、ユーザが吊革グリップ100をおもわず使用したくなるように工夫をしている。
また、親指受け部120が人間の手形の母指球と小指球との境界をイメージさせ、親指受け部120周辺の形状がそれぞれ母指球と小指球とをイメージさせるというデザイン上の工夫がされており、吊革グリップ100は人間が握って使用するものであることをユーザにイメージさせやくしたといった工夫もしている。
なお、図3に示す各部位の寸法は、これに限定されるものではないが、以下のとおりである。
全体高h1(図3(b)):約5.5cm
全体幅w1(図3(b)):約9.0cm
親指受け部120の最大高h2(図3(b)):約0.4cm
親指受け部120の幅w2(図3(b)):約3.2cm
爪部140の高さh3(図3(b)):約1.2cm
掌受け部110と四指受け部130との最小間隔g1(図3(d)):約2.2cm
掌受け部110と四指受け部130との最大間隔g2(図3(d)):約3.0cm
これら各寸法は例示であり、例えば、これらの相似形で大きく又は小さくすることもできるし、既述のように、縦横全体の比率を例えば±10%ほど変更したものを採用してもよい。
図4は、図3に示す吊革グリップ100の使用例を示す図であり、図2に対応するものである。図4(a)には円形状の吊輪14を示し、図4(b)には三角形状の吊輪14を示している。
図4(a)に示すように、図3に示す吊革グリップ100が上記の寸法であり、かつ、吊輪14が日本国内の流通品である、内側の水平最大寸法が93mm、底辺部の高さが20mmであるものの場合には、ユーザは、片手で吊革グリップ100を吊輪14に取り付け、使用し、吊輪14から取り外すことが可能となる。
図4(b)に示すように、図3に示す吊革グリップ100が上記の寸法であり、かつ、吊輪14が日本国内の流通品である、内径の最大寸法が90mmであるものの場合には、吊革グリップ100は着脱時に若干の変形を伴うものの、ユーザは、片手で吊革グリップ100を吊輪14に取り付け、使用し、吊輪14から取り外すことが可能となる。
したがって、三角形状の吊輪14の底辺部に取り付けられた状態でユーザによって使用される場合、及び、その使用をする前後に吊輪14に対して取り付け又は取り外しされる場合のいずれにおいても、吊輪14、ストラップ12及び吊革10のいずれに接触することも回避できる。
以上説明したように、本発明の各実施形態の吊革グリップ100は、吊輪14などのグリップ対象に親指が接触することを防止し、親指の衛生問題が解消される。さらに、このような吊革グリップ100は、吊輪14を含むグリップ対象に対する着脱の際に、ユーザが吊輪14、ストラップ12及び吊革10のいずれにも接触することない。
特に、各実施形態の吊革グリップ100は、親指、人差し指及び人差し指外側が吊輪14等といった、人間が目、鼻、口などの粘膜に触れやすい部位に接触することを防止する工夫がされているので、例えば、新型コロナウイルスなどの感染症の粘膜感染防止にも寄与するという優れた効果を奏する。

Claims (3)

  1. グリップ対象を覆う態様で用いる携帯グリップであって、
    ユーザの掌を受ける掌受け部と、
    前記ユーザの親指を受ける親指受け部と、
    前記ユーザの親指以外の四指を受ける四指受け部と、
    が一体的に形成されている、携帯グリップ。
  2. 前記親指受け部は、縁部に設けられた凹部又は凸部である、請求項1記載の携帯グリップ。
  3. 前記四指受け部は、人差し指外側と小指外側とをそれぞれ受ける爪部を有する、請求項1記載の携帯グリップ。
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