JP2021170754A - スイッチング回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】素子耐圧も含めた種々の制約を満たすことを可能にしたスイッチング回路を提供する。【解決手段】入力電圧Vin<基準電圧Vbsのとき、コンパレータ10が駆動の状態をとるように第1スイッチング素子11が作動する。このとき、コンパレータ10から出力される比較結果によって、処理回路14からHi信号及びLo信号のうちの一方が出力電圧Voutとして出力される。また、入力電圧Vin≧基準電圧Vbsのとき、第2スイッチング素子12のオンオフが切り換わり、第1スイッチング素子11が可変抵抗化される。これにより、コンパレータ10の作動が停止され、処理回路14から出力される出力電圧VoutのHi/Loが切り換わる。【選択図】図1
Description
本発明は、入力信号を基準信号と比較してHi又はLoの出力信号を出力するスイッチング回路に関する。
従来、入力電圧を基準電圧と比較し、その大小関係によってHi信号又はLo信号を出力するスイッチング回路として、コンパレータが周知である(特許文献1等参照)。
ところで、コンパレータに用いられるトランジスタには、例えばゲート−ソース間電圧に耐圧が設定されている。そこで、スイッチング回路に要求されている種々の制約を満たしながら、素子耐圧も満足させて、したいニーズがあった。
本発明の目的は、素子耐圧も含めた種々の制約を満たすことを可能にしたスイッチング回路を提供することにある。
前記問題点を解決するスイッチング回路は、入力信号を基準信号と比較して比較結果を出力するコンパレータと、前記コンパレータの結線上に設けられた第1スイッチング素子と、前記基準信号が引き込まれ、前記コンパレータの比較結果と前記基準信号との差に応じてオンオフが切り換わる第2スイッチング素子と、前記入力信号の上昇に伴って前記第2スイッチング素子のオンオフが切り換わった場合に、前記入力信号に応じて変化するミラー電流を流し、前記ミラー電流によって前記第1スイッチング素子を可変抵抗化することにより、前記コンパレータの作動を停止させるミラー回路と、前記コンパレータの駆動及び停止に基づき、Hi信号又はLo信号の出力信号を選択的に出力する処理回路とを備えた。
本発明によれば、素子耐圧も含めた種々の制約を満たすことができる。
以下、スイッチング回路の一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、スイッチング回路1は、入力信号V1が入力される入力端子2と、入力信号V1を基準信号V2と比較した結果である出力信号V3を出力する出力端子3と、高電圧電源Vbbを入力する高電圧電源端子4と、低電圧電源Vccを入力する低電圧電源端子5とを備える。本例の入力信号V1は、入力電圧Vinである。また、本例の基準信号V2は、基準電圧Vbsである。さらに、本例の出力信号V3は、出力電圧Voutである。
図1に示すように、スイッチング回路1は、入力信号V1が入力される入力端子2と、入力信号V1を基準信号V2と比較した結果である出力信号V3を出力する出力端子3と、高電圧電源Vbbを入力する高電圧電源端子4と、低電圧電源Vccを入力する低電圧電源端子5とを備える。本例の入力信号V1は、入力電圧Vinである。また、本例の基準信号V2は、基準電圧Vbsである。さらに、本例の出力信号V3は、出力電圧Voutである。
スイッチング回路1は、高電圧電源端子4から入力する高電圧電源Vbbと入力電圧Vinとの差を入力とし、この入力と基準電圧Vbsとをコンパレートする。そして、スイッチング回路1は、このコンパレート結果として、低電圧電源Vccに基づくHi信号、又は0[V]のLo信号を、出力電圧Voutとして出力端子3から出力する。
スイッチング回路1は、コンパレータ10、第1スイッチング素子11、第2スイッチング素子12、ミラー回路13、及び処理回路14を備える。スイッチング回路1は、コンパレータ10において入力電圧Vinと基準電圧Vbsとを比較し、その比較結果として、Hi信号又はLo信号の出力電圧Voutを出力端子3から出力する。
コンパレータ10は、入力信号V1(入力電圧Vin)を基準信号V2(基準電圧Vbs)と比較して比較結果を出力する。本例のコンパレータ10は、入力した信号の差分に応じて動作する作動対16と、作動対16に流れる電流を一定化するカレントミラー負荷17とを備える。作動対16は、一対のP型MOSトランジスタ18、19を備える。作動対16の一方のP型MOSトランジスタ18のゲート端子には、入力端子2から入力される入力電圧Vinが電圧調整用の抵抗20を介して入力される。作動対16の他方のP型MOSトランジスタ19のゲート端子には、基準電圧Vbsが入力される。
コンパレータ10は、P型MOSのトランジスタを用いたコンパレータである。このため、コンパレータ10に入力電圧Vinが入力された際には、高電圧電源Vbbと入力電圧Vinの差に応じた電圧がコンパレータ10に入力される。そして、その電圧差と基準電圧Vbsとの比較結果に応じて、出力端子3からHi信号又はLo信号の出力電圧Voutが出力される。
カレントミラー負荷17は、一対のN型MOSトランジスタ21、22を備える。N型MOSトランジスタ21は、ソース端子がGNDに接続され、ドレイン端子がP型MOSトランジスタ18のドレイン端子に接続され、ゲート端子がN型MOSトランジスタ22のゲート端子に接続されている。N型MOSトランジスタ22は、ソース端子がGNDに接続され、ドレイン端子がP型MOSトランジスタ19のドレイン端子に接続され、ゲート端子がN型MOSトランジスタ21のゲート端子に接続されている。P型MOSトランジスタ18及びN型MOSトランジスタ21の組と、P型MOSトランジスタ19及びN型MOSトランジスタ22の組とは、高電圧電源端子4側とGNDとの間に並列接続されている。
コンパレータ10には、コンパレータ10に流れる電流を入り切りするトランジスタ25が接続されている。トランジスタ25は、P型MOSトランジスタ25aであって、ソース端子が高電圧電源端子4に接続され、ドレイン端子が作動対16に接続されている。P型MOSトランジスタ25aのゲート端子には、P型MOSトランジスタ25aのオンオフを切り換えるトランジスタ対26が接続されている。トランジスタ対26は、一対のP型MOSトランジスタ27、28を備え、これらP型MOSトランジスタ27、28のソース端子が高電圧電源端子4に接続されている。作動対16(第1スイッチング素子11のソース端子)には、P型MOSトランジスタ25aのオンオフに基づく電圧(第1スイッチング素子11のソース電圧Vs1)が印加される。
入力端子2は、電圧調整用の抵抗20を介してP型MOSトランジスタ18のゲート端子と、P型MOSトランジスタ27のドレイン端子とに接続されている。このように、作動対16のP型MOSトランジスタ18のゲート端子は、抵抗20及びP型MOSトランジスタ27を繋ぐ結線上の接続点29に接続されている。P型MOSトランジスタ25aのゲート端子とP型MOSトランジスタ28のドレイン端子とを繋ぐ結線上の接続点30は、定電流回路31及びトランジスタ32を介してGNDに接続されている。
第1スイッチング素子11は、コンパレータ10の作動及び停止を切り換える素子であって、P型MOSトランジスタ35が使用されている。P型MOSトランジスタ35のソースドレイン間は、P型MOSトランジスタ18、19とカレントミラー負荷17のトランジスタ(N型MOSトランジスタ21、22)との組を並列接続する接続点33と、作動対16の片側のP型MOSトランジスタ19との間に接続されている。具体的には、P型MOSトランジスタ35のソース端子は、作動対16の一方のP型MOSトランジスタ18のソース端子と、P型MOSトランジスタ25aのドレイン端子とに接続されている。また、P型MOSトランジスタ35は、ドレイン端子が作動対16の他方のP型MOSトランジスタ19のソース端子に接続され、ゲート端子がミラー回路13に接続されている。
第2スイッチング素子12は、ミラー回路13の作動を切り換えるための素子であって、P型MOSトランジスタ36が使用されている。P型MOSトランジスタ36のソース端子は、第1スイッチング素子11(P型MOSトランジスタ35)のドレイン端子と、作動対16の一方のP型MOSトランジスタ19のソース端子とを繋ぐ結線上の接続点37に接続されている。また、P型MOSトランジスタ36は、ドレイン端子が処理回路14(出力端子3側)に接続され、ゲート端子に基準電圧Vbsが入力されている。
ミラー回路13は、第2スイッチング素子12(P型MOSトランジスタ36)に接続された第1トランジスタ対38と、第1トランジスタ対38に準じて作動する第2トランジスタ対39とを備える。第1トランジスタ対38は、対をなすN型MOSトランジスタ40、41を備える。一方のN型MOSトランジスタ40は、ソース端子がGNDに接続され、ドレイン端子が第2スイッチング素子12(P型MOSトランジスタ36)のドレイン端子に接続され、ゲート端子がN型MOSトランジスタ41のゲート端子に接続されている。他方のN型MOSトランジスタ41は、ソース端子がGNDに接続され、ドレイン端子が電圧調整用の抵抗42を介して第2トランジスタ対39に接続され、ゲート端子がN型MOSトランジスタ40のゲート端子に接続されている。
第2トランジスタ対39は、対をなすP型MOSトランジスタ43、44を備える。一方のP型MOSトランジスタ43は、ソース端子が高電圧電源端子4(P型MOSトランジスタ25a、27、28のソース端子)に接続され、ドレイン端子が抵抗42を介して第1トランジスタ対38(N型MOSトランジスタ41のドレイン端子)に接続され、ゲート端子がP型MOSトランジスタ44のゲート端子に接続されている。他方のP型MOSトランジスタ44は、ソース端子が高電圧電源端子4(P型MOSトランジスタ25a、27、28のソース端子)に接続され、ドレイン端子が第1スイッチング素子11(P型MOSトランジスタ35)のゲート端子に接続され、ゲート端子がP型MOSトランジスタ43のゲート端子に接続されている。P型MOSトランジスタ35、44同士を繋ぐ結線上の接続点45は、トランジスタ46を介してGNDに接続されている。
処理回路14は、トランジスタ49及びバッファ回路50を備える。トランジスタ49は、N型MOSトランジスタ51であって、ソース端子がGNDに接続され、ドレイン端子が電圧調整用の抵抗52を介して低電圧電源端子5に接続され、ゲート端子が第2スイッチング素子12(P型MOSトランジスタ36のドレイン端子)に接続されている。バッファ回路50は、一対のNOT回路53からなり、N型MOSトランジスタ51及び抵抗52を繋ぐ結線上の接続点54に入力が接続され、出力が出力端子3に接続されている。
次に、図2〜図5を用いて、本実施形態のスイッチング回路1の作用について説明する。
図2に示すように、入力電圧Vinが0[V]から上昇したとする。入力電圧Vinは、0〜Vbb[V]の範囲内で変化する。このとき、入力電圧Vinが基準電圧Vbs未満(Vin<Vbs)の場合には、出力電圧Voutとして「Lo信号」が出力される。入力電圧Vinの上昇に伴い、入力電圧Vinが基準電圧Vbs以上(Vin≧Vbs)になると、出力電圧Voutとして「Hi信号」が出力される。Hi信号は、低電圧電源Vccの値で出力される。
図2に示すように、入力電圧Vinが0[V]から上昇したとする。入力電圧Vinは、0〜Vbb[V]の範囲内で変化する。このとき、入力電圧Vinが基準電圧Vbs未満(Vin<Vbs)の場合には、出力電圧Voutとして「Lo信号」が出力される。入力電圧Vinの上昇に伴い、入力電圧Vinが基準電圧Vbs以上(Vin≧Vbs)になると、出力電圧Voutとして「Hi信号」が出力される。Hi信号は、低電圧電源Vccの値で出力される。
図4に示すように、入力電圧Vinが0[V]から高電圧電源Vbbまで上昇する場合、第1スイッチング素子11のソース電圧Vs1は、入力電圧Vinと同じ傾きで上昇する変化をとる。すなわち、入力電圧Vinを0〜Vbb[V]まで変化させても、P型MOSトランジスタ18のゲート−ソース間電圧Vgsが一定となるように、P型MOSトランジスタ18のゲート側電圧(入力電圧Vin)と、P型MOSトランジスタ18のソース側電圧(第1スイッチング素子11のソース電圧Vs1)とが、ともに推移する。このとき、P型MOSトランジスタ18のゲート−ソース間電圧Vgsは、P型MOSトランジスタ18のオンオフ切り換わりの閾値電圧Vf付近の値である。
また、入力電圧Vin<Vbsの場合、第1スイッチング素子11のゲート電圧VGが0[V]であるので、第1スイッチング素子11であるP型MOSトランジスタ35が、常時、駆動の状態、すなわち「オン」の状態をとる。
入力電圧Vinの上昇に伴い、第2スイッチング素子12(P型MOSトランジスタ36)のソース電圧Vs2が、「基準電圧Vbs+閾値電圧Vf」に至ると、第2スイッチング素子12が「オン」に切り換わる。第2スイッチング素子12がオンすると、ミラー電流Imが流れ始め、電圧降下によって第1スイッチング素子11のゲート電圧VGが上昇を開始する。
また、ミラー回路13が作動したとき、第2スイッチング素子12(P型MOSトランジスタ36)のゲート−ソース間電圧Vgsと、作動対16のP型MOSトランジスタ19のゲート−ソース間電圧Vgsとが、ともに閾値電圧Vf付近の一定値をとる。これにより、第2スイッチング素子12(P型MOSトランジスタ36)のソース電圧Vs2が一定値に切り換わる。
図5に、スイッチング回路1(ミラー回路13)の作動について図示する。同図に示されるように、第2スイッチング素子12がオンすると、ミラー回路13のN型MOSトランジスタ40に電流が流れ、この電流がN型MOSトランジスタ41及びP型MOSトランジスタ43のラインにコピーされる。そして、N型MOSトランジスタ41及びP型MOSトランジスタ43に流れる電流がP型MOSトランジスタ44のラインにコピーされ、これがミラー電流Imとして回路を流れる。
図4に戻り、第2スイッチング素子12(P型MOSトランジスタ36)がオンされてミラー電流Imが流れた場合、第1スイッチング素子11は、可変抵抗として作動する。すなわち、第1スイッチング素子11のゲート電圧VGは、ミラー電流が流れる電圧となるように値が自動で調整される。これにより、第1スイッチング素子11のゲート電圧VGが基準電圧Vbsを超えた後、第1スイッチング素子11のゲート電圧VGは、第1スイッチング素子11のソース電圧Vs1と一定の差を保った状態で変化する。
図3に、コンパレータ10の素子耐圧超えの説明図を図示する。高電圧電源Vbbと入力電圧Vinとの差を入力としてスイッチングする場合、入力電流をGNDに引き込まないタイプとしなければならないが、入力電流を受けるトランジスタをP型MOSトランジスタ19としたので、これに対応することができる。すなわち、電流を引き込まないタイプでも対応可能となる。また、本例のスイッチング回路1では、コンパレータ10を使用するので、オンオフ切り換わりの閾値(基準電圧Vbs+閾値電圧Vf)が電源電圧に依存しないようにすることができる。よって、オンオフ切り換わりの閾値が電源電圧に依存して変動せずに済む。
しかし、スイッチング回路1にコンパレータ10を使用した場合、入力電圧Vinの値に関わらず、コンパレータ10の作動対16や、出力側のインバータ61に耐圧以上の電圧がかかってしまう可能性がある。特に、車両の場合、高圧のバッテリ電源を用いる状況が多く、これらに耐圧以上の電圧が付与されてしまう可能性がある。
一方、本例の場合、入力電圧Vinの変化時、作動対16のP型MOSトランジスタ18のソース電圧とゲート電圧は、一定の差をとるように追従して変化する。このため、P型MOSトランジスタ18のゲート−ソース間電圧Vgsは、入力電圧Vinの変化によらず、ほぼ一定(例えば、閾値電圧Vf)を保つ。従って、作動対16のP型MOSトランジスタ18のゲート−ソース間電圧Vgsの耐圧違反が生じ難くなる。
また、本例の場合、入力電圧Vin≧基準電圧Vbsとなるとき、第2スイッチング素子12をオンしてミラー回路13に電流を流すことで、第1スイッチング素子11を可変抵抗化する。これにより、第2スイッチング素子12のソース電圧Vs2の上昇が止まって一定となるので、作動対16のP型MOSトランジスタ19のゲート−ソース間電圧Vgsも変化しなくなる。このように、入力電圧Vin≧基準電圧Vbsとなるとき、コンパレータ10を作動しない状態(無効化状態)に切り換わるようにしたので、作動対16のP型MOSトランジスタ19のゲート−ソース間電圧Vgsの耐圧違反が生じ難くなる。
さらに、入力電圧Vin≧基準電圧Vbsとなるとき、処理回路14は、低電圧電源Vccを基に出力電圧VoutとしてHi信号を出力する。よって、Hi信号出力時、処理回路14のバッファ回路50に高電圧が印加されることがないので、バッファ回路50の耐圧違反に対しても対応することができる。
上記実施形態のスイッチング回路1によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)スイッチング回路1は、コンパレータ10、第1スイッチング素子11、第2スイッチング素子12、ミラー回路13及び処理回路14を備える。コンパレータ10は、入力電圧Vinを基準電圧Vbsと比較して、その比較結果を出力する。第1スイッチング素子11は、コンパレータ10の結線上に設けられる。第2スイッチング素子12は、基準電圧Vbsが引き込まれ、コンパレータ10の比較結果(本例は、P型MOSトランジスタ36のソース電圧Vs2)と基準電圧Vbsとの差に応じてオンオフが切り換わる。ミラー回路13は、入力電圧Vinの上昇に伴って第2スイッチング素子12のオンオフが切り換わった場合に、入力電圧Vinに応じて変化するミラー電流Imを流し、そのミラー電流Imによって第1スイッチング素子11を可変抵抗化することにより、コンパレータ10の作動を停止させる。処理回路14は、コンパレータ10の駆動及び停止に基づき、Hi信号又はLo信号の出力電圧Voutを選択的に出力する。
(1)スイッチング回路1は、コンパレータ10、第1スイッチング素子11、第2スイッチング素子12、ミラー回路13及び処理回路14を備える。コンパレータ10は、入力電圧Vinを基準電圧Vbsと比較して、その比較結果を出力する。第1スイッチング素子11は、コンパレータ10の結線上に設けられる。第2スイッチング素子12は、基準電圧Vbsが引き込まれ、コンパレータ10の比較結果(本例は、P型MOSトランジスタ36のソース電圧Vs2)と基準電圧Vbsとの差に応じてオンオフが切り換わる。ミラー回路13は、入力電圧Vinの上昇に伴って第2スイッチング素子12のオンオフが切り換わった場合に、入力電圧Vinに応じて変化するミラー電流Imを流し、そのミラー電流Imによって第1スイッチング素子11を可変抵抗化することにより、コンパレータ10の作動を停止させる。処理回路14は、コンパレータ10の駆動及び停止に基づき、Hi信号又はLo信号の出力電圧Voutを選択的に出力する。
本例の構成によれば、入力電圧Vin<基準電圧Vbsのとき、コンパレータ10が駆動の状態をとるように第1スイッチング素子11が作動する。このとき、コンパレータ10から出力される比較結果によって、処理回路14からHi信号及びLo信号のうちの一方が出力電圧Voutとして出力される。また、入力電圧Vin≧基準電圧Vbsのとき、第2スイッチング素子12のオンオフが切り換わり、第1スイッチング素子11が可変抵抗化される。これにより、コンパレータ10の作動が停止され、処理回路14から出力される出力電圧VoutのHi/Loが切り換わる。
本例の場合、スイッチング回路1の入力電圧Vinの大小を比較する素子としてコンパレータ10を使用するので、例えば入力電圧Vinを引き込まないことや、オンオフの切り換わり閾値(基準電圧Vbs+閾値電圧Vf)が電源電圧に依存しないことなどの制約を満足することができる。また、入力電圧Vin≧基準電圧Vbsに切り換わったとき、コンパレータ10の作動が停止されるので、コンパレータ10の素子に過度な電圧が付与されなくなる。よって、素子耐圧の制約も満足することができる。以上により、素子耐圧も含めた種々の制約を満足することができる。
(2)コンパレータ10は、P型MOSトランジスタ18、19を用いた作動対16と、作動対16に流れる電流を一定化するカレントミラー負荷17とを備えた。この場合、入力電圧Vinをコンパレータ10のP型MOSトランジスタ18で受けることが可能となるので、入力電流をコンパレータ10に引き込まないようにすることができる。
(3)コンパレータ10は、P型MOSトランジスタ18(19)とカレントミラー負荷17のトランジスタ(N型MOSトランジスタ21(22))との組を2つ備え、これら組が並列接続されている。この場合、汎用的なコンパレータ10を使用することができる。
(4)第1スイッチング素子11は、P型MOSトランジスタ35であって、前述の組を並列接続する接続点33と作動対16の片側のP型MOSトランジスタ19との間にソース−ドレイン間が接続され、ゲート端子がミラー回路13に接続されている。この場合、コンパレータ10の作動対16の上流側にP型MOSトランジスタ35を接続し、このP型MOSトランジスタ35の作動によって、コンパレータ10の作動の有効無効を簡便に切り換えることができる。
(5)第2スイッチング素子12は、P型MOSトランジスタ36である。コンパレータ10は、入力電圧Vinと基準電圧Vbsとの比較結果を、第2スイッチング素子12を介して処理回路14に出力する。この場合、第2スイッチング素子12のオンオフの切り換えによって、ミラー回路13に電流を流すか否かを適宜切り換えることができる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・コンパレータ10は、P型MOSのトランジスタを用いたものであれば、回路構成を適宜変更してもよい。
・コンパレータ10は、P型MOSのトランジスタを用いたものであれば、回路構成を適宜変更してもよい。
・第1スイッチング素子11や第2スイッチング素子12は、P型MOSに限定されず、N型MOSとしてもよい。また、MOSトランジスタに限定されず、バイポーラ等の他のトランジスタを用いてもよい。
・第1スイッチング素子11や第2スイッチング素子12のオン/オフの切り換わりを、実施例のパターンに対して逆にしてもよい。なお、これは、スイッチング回路1の要素である他のトランジスタでも同様である。
・ミラー回路13は、第1スイッチング素子11にミラー電流Imを流すことができるものであればよい。
・処理回路14は、利得段及び出力段を有する回路としてもよい。また、処理回路14のバッファ回路50を変更するなどして、処理回路14の構成も適宜変更できる。
・処理回路14は、利得段及び出力段を有する回路としてもよい。また、処理回路14のバッファ回路50を変更するなどして、処理回路14の構成も適宜変更できる。
・スイッチング回路1の要素である種々のトランジスタは、MOS以外の他の種類のトランジスタを用いてもよい。また、トランジスタに限定されるものでもなく、スイッチングできる素子であればよい。
・スイッチング回路1は、車両以外の他の機器や装置に使用してもよい。
1…スイッチング回路、10…コンパレータ、11…第1スイッチング素子、12…第2スイッチング素子、13…ミラー回路、14…処理回路、16…作動対、17…カレントミラー負荷、18、19、35、36…P型MOSトランジスタ、21、22…N型MOSトランジスタ、33…接続点、V1…入力信号、Vin…入力電圧、V2…基準信号、Vbs…基準電圧、V3…出力信号、Vout…出力電圧、Im…ミラー電流。
Claims (5)
- 入力信号を基準信号と比較して比較結果を出力するコンパレータと、
前記コンパレータの結線上に設けられた第1スイッチング素子と、
前記基準信号が引き込まれ、前記コンパレータの比較結果と前記基準信号との差に応じてオンオフが切り換わる第2スイッチング素子と、
前記入力信号の上昇に伴って前記第2スイッチング素子のオンオフが切り換わった場合に、前記入力信号に応じて変化するミラー電流を流し、前記ミラー電流によって前記第1スイッチング素子を可変抵抗化することにより、前記コンパレータの作動を停止させるミラー回路と、
前記コンパレータの駆動及び停止に基づき、Hi信号又はLo信号の出力信号を選択的に出力する処理回路と
を備えたスイッチング回路。 - 前記コンパレータは、P型MOSトランジスタを用いた作動対と、前記作動対に流れる電流を一定化するカレントミラー負荷とを備えた
請求項1に記載のスイッチング回路。 - 前記コンパレータは、前記P型MOSトランジスタと前記カレントミラー負荷のトランジスタとの組を2つ備え、これら組が並列接続されている
請求項2に記載のスイッチング回路。 - 前記第1スイッチング素子は、P型MOSトランジスタであって、前記組を並列接続する接続点と前記作動対の片側の前記P型MOSトランジスタとの間にソース−ドレイン間が接続され、ゲート端子が前記ミラー回路に接続されている
請求項3に記載のスイッチング回路。 - 前記第2スイッチング素子は、P型MOSトランジスタであり、
前記コンパレータは、前記入力信号と前記基準信号との比較結果を、前記第2スイッチング素子を介して前記処理回路に出力する
請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のスイッチング回路。
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