JP2021169802A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】分割噴射の目標分割回数を可及的に多く設定しつつ、目標分割回数で分割噴射できなくなる内燃機関が発生することを抑止できる、内燃機関の制御装置を提供する。【解決手段】本発明に係る制御装置は、内燃機関が備える燃料噴射弁による燃料噴射を複数回に分けて行わせる分割噴射を制御する分割噴射制御部と、前記分割噴射における1噴射の燃料噴射パルス幅が最小パルス幅を下回らないように、前記分割噴射における分割回数を設定する分割回数設定部と、前記分割回数設定部が設定した前記分割回数と目標分割回数との乖離が発生した頻度に基づき、前記最小パルス幅を変更する最小パルス幅変更部と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、燃料噴射弁による燃料噴射を複数回に分けて行わせる分割噴射を制御する、内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1のディーゼルエンジンの制御装置は、アイドル運転状態において分割噴射を行い、安定したアイドル運転状態が得られたときの第1段の噴射の通電時間を、1段毎の噴射量に対応する通電時間の学習値として更新記憶する。
特開2003−027995号公報
ところで、燃料噴射弁による燃料噴射を複数回に分けて行わせる分割噴射においては、噴射量のばらつきを抑制するために、1噴射のパルス幅が最小パルス幅を下回ることがないように分割回数を制限する必要がある一方、排気性状の改善などのためには分割回数をなるべく多くしたいという要求があった。
ここで、内燃機関のばらつき(機差ばらつき)を最小限に考慮すれば、機関運転領域毎の目標分割回数を多く設定できるが、目標分割回数を切り換える境界付近の運転領域で、目標分割回数で噴射できない内燃機関が発生する可能性がある。
一方、内燃機関のばらつきを大きめに考慮して機関運転領域毎の目標分割回数を比較的少なく設定すれば、目標分割回数で分割噴射できなくなる内燃機関が発生することを抑止できるが、目標分割回数が少なくなるため、分割噴射による排気性状の改善などの効果が目減りするという問題があった。
本発明は、従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、分割噴射の目標分割回数を可及的に多く設定しつつ、目標分割回数で分割噴射できなくなる内燃機関が発生することを抑止できる、内燃機関の制御装置を提供することにある。
そのため、本発明に係る内燃機関の制御装置は、その一態様として、内燃機関が備える燃料噴射弁による燃料噴射を複数回に分けて行わせる分割噴射を制御する分割噴射制御部と、前記分割噴射における1噴射の燃料噴射パルス幅が最小パルス幅を下回らないように、前記分割噴射における分割回数を設定する分割回数設定部と、前記分割回数設定部が設定した前記分割回数と目標分割回数との乖離が発生した頻度に基づき、前記最小パルス幅を変更する最小パルス幅変更部と、を有する。
上記発明によると、分割噴射の目標分割回数を可及的に多く設定しつつ、目標分割回数で分割噴射できなくなる内燃機関が発生することを抑止できる。
内燃機関のシステム構成図である。 分割回数の設定処理の手順を示すフローチャートである。 分割回数の設定処理の手順を示すフローチャートである。 燃圧毎に最初パルス幅TIminを記憶するテーブルを示す図である。 目標分割回数Mtgのマップを示す線図である。 分割回数の設定処理の手順を示すフローチャートである。 分割回数の設定処理の手順を示すフローチャートである。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、車両用の内燃機関の一態様を示す構成図である。
内燃機関101は燃料噴射弁105を備え、制御装置109は、燃料噴射弁105による燃料噴射などを制御することで内燃機関101の運転を制御する。
制御装置109は、マイクロプロセッサ、書き換え可能な不揮発性メモリなどを含むマイクロコンピュータ109aを備えた電子制御装置である。
内燃機関101の吸気は、空気流量計120、電制スロットル弁119、コレクタ115の順に通過し、その後、各気筒に備わる吸気ポート110、吸気弁103を介して燃焼室121に吸引される。
また、内燃機関101は、燃料噴射弁105に供給される燃料の圧力を、機関運転条件に応じた目標圧力に調整する可変燃圧装置129を備え、可変燃圧装置129は、電動式の低圧燃料ポンプ124と、機関駆動式の高圧燃料ポンプ125とを有する。
低圧燃料ポンプ124は、燃料タンク123内の燃料を高圧燃料ポンプ125に送る。
一方、高圧燃料ポンプ125は、低圧燃料ポンプ124から供給された燃料を昇圧し、昇圧した燃料を燃料噴射弁105に高圧燃料配管128を介して送る。
制御装置109は、高圧燃料ポンプ125の吐出量を調整して燃料噴射弁105に供給される燃料の圧力を、機関運転条件に応じた目標燃圧(目標値)に制御する。
燃圧センサ126は、高圧燃料配管128内の燃圧FP、つまり、燃料噴射弁105に供給される燃圧FPを検出する。
そして、制御装置109は、燃圧センサ126が検出した燃圧FPと機関運転条件に応じて設定した目標燃圧FPtgとの偏差ΔFPを演算し、高圧燃料ポンプ125の吐出量を調整する電磁調量弁の操作量を偏差ΔFPに基づき設定することで、燃圧センサ126が検出する燃圧FPを目標燃圧FPtgに近づける。
燃料噴射弁105は、内燃機関101の燃焼室121内に燃料を直接噴射する電磁式の燃料噴射弁であり、内燃機関101は、筒内直接噴射式内燃機関である。
燃料噴射弁105は、制御装置109が出力する噴射パルス信号を受け、噴射パルス信号のパルス幅(燃料噴射パルス幅)に比例する量の燃料を燃焼室121内に噴射する。
制御装置109は、吸入空気流量、機関回転速度、冷却水温度などの機関運転条件に基づき、1燃焼サイクル中に燃料噴射弁105から噴射させる燃料の総量に相当する標準噴射パルス幅を、燃料の圧力が標準圧力であるときの噴射パルス幅として演算し、更に、そのときの燃料の圧力に応じて前記標準噴射パルス幅を補正して補正後噴射パルス幅を設定する。
また、制御装置109は、補正後噴射パルス幅の噴射を1燃焼サイクル中に複数回に分けて実施する分割噴射における分割回数(分割回数≧1)を設定し、燃料噴射弁105による分割噴射を制御する。
つまり、制御装置109は、燃料噴射弁105による燃料噴射を複数回に分けて行わせる分割噴射を制御する分割噴射制御部としての機能をソフトウェアとして備える。
また、内燃機関101は、点火コイル107及び点火プラグ106を有する点火装置を備える。
制御装置109は、点火コイル107の通電を制御することで、点火プラグ106による火花の発生を制御する。
そして、燃焼室121内の混合気は、点火プラグ106が発生する火花により着火燃焼し、燃焼により生じた排気ガスは、排気弁104を介して燃焼室121内から排気管111に排出される。
排気管111には、排気ガスを浄化するための3元触媒を収容した触媒コンバータ112が備えられている。
制御装置109は、内燃機関101の運転状態を検出する各種センサが出力する検出信号を取得する。
上記の各種センサとして、前述した燃圧センサ126の他、内燃機関101の冷却水温度TWを検出する水温センサ108、内燃機関101のクランク軸の回転角度を計測するクランク角センサ116、内燃機関101の吸入空気流量QAを計測する空気流量計120、触媒コンバータ112の上流における排気ガスの酸素濃度に基づき空燃比を検出する空燃比センサ113、車両の運転者が操作するアクセルの開度ACCを検出するアクセル開度センサ122などが設けられている。
そして、制御装置109は、アクセル開度センサ122が検出したアクセル開度ACCに基づき、内燃機関101の要求トルクを算出するとともに、内燃機関101がアイドル運転状態であるか否かの判定などを行う。
また、制御装置109は、クランク角センサ116が検出したクランク軸の回転角度に基づき機関回転速度NEを演算し、水温センサ108が検出した冷却水温度TWに基づき内燃機関101が暖機中であるか否かの判定などを行う。
また、制御装置109は、アクセル開度ACCに基づき設定した要求トルクなどから目標吸入空気量を算出し、この目標吸入空気量に基づく開度制御信号を電制スロットル弁119に出力する。
また、制御装置109は、機関負荷や機関回転速度NEなどの機関運転条件に基づき点火時期を算出し、算出した点火時期に基づき点火コイル107に点火制御信号を出力することで、点火プラグ106の点火時期を制御する。
更に、制御装置109は、1燃焼サイクルでの総燃料噴射量に相当する標準燃圧での標準噴射パルス幅TIを、吸入空気流量QA、機関回転速度NE、冷却水温度TW、空燃比などに基づき算出し、標準噴射パルス幅TIをそのときの燃圧に基づき補正して補正後噴射パルス幅TIAを求める。
また、制御装置109は、補正後噴射パルス幅TIAの噴射を複数回に分けて行わせる分割噴射(多段噴射)における分割回数Mを設定し、分割回数Mに基づき分割噴射を制御する。
以下では、制御装置109が実施する、分割噴射の分割回数Mを設定する処理、換言すれば、制御装置109が備える、分割回数設定部及び最小パルス幅変更部の機能を、詳細に説明する。
図2−図3は、分割回数Mの設定手順を示すフローチャートである。
制御装置109は、ステップS501で、補正後噴射パルス幅TIAを取得する。
次いで、制御装置109は、ステップS502で、燃圧のレベル毎に最小パルス幅TIminを更新可能に記憶するテーブルから、現時点の目標燃圧FPtg(若しくは実燃圧FP)に対応して記憶されている最小パルス幅TIminを検索する。
最小パルス幅TIminは、噴射量ばらつきを許容範囲内に制限できる噴射パルス幅の下限値であり、制御装置109は、内蔵する書き換え可能な不揮発性メモリ上に、最小パルス幅TIminのテーブルを備える。
図4は、燃圧に応じて最小パルス幅TIminを記憶するテーブルの一態様を示す。
最小パルス幅TIminのテーブルは、目標燃圧FPtgの可変範囲を複数領域に分け、各燃圧領域毎に予め最小パルス幅TIminの初期値を記憶する。
なお、後述するように、制御装置109は、最小パルス幅TIminのテーブルについて、燃圧領域毎の最小パルス幅TIminを更新する機能(最小パルス幅更新部としての機能)を備える。
次に、制御装置109は、ステップS503で、機関負荷及び機関回転速度NEで複数に区分される領域毎に目標分割回数Mtgを記憶したマップから、現時点での機関負荷及び機関回転速度NEに対応する目標分割回数Mtgを検索し、マップから検索した目標分割回数Mtgを分割回数Mの初期値に設定する。
図5は、目標分割回数Mtgのマップの一態様を示す。
目標分割回数Mtgは機関負荷が高くなるほど多い回数に設定され、かつ、機関回転速度NEが高くなるほど多い回数に設定される。
なお、機関負荷を標準噴射パルス幅TIで代表させることができ、また、制御装置109は、目標分割回数Mtgのマップを、内蔵する不揮発性メモリ上に備える。
そして、制御装置109は、ステップS504で、補正後噴射パルス幅TIA、最小パルス幅TImin、及び分割回数Mに基づき、下記の式(1)にしたがって分割比率DRを算出する。
分割比率DR=(TImin×M)/TIA…(1)
上記分割比率DRは、補正後噴射パルス幅TIAの噴射を分割回数Mに分割して実施したときの1噴射の燃料噴射パルス幅と、最小パルス幅TIminとの相関を示す指標値である。
分割噴射における1噴射の燃料噴射パルス幅が最小パルス幅TImin以上であれば、分割比率DRは1.0以下になり、分割噴射における1噴射の燃料噴射パルス幅が最小パルス幅TIminを下回るときは、分割比率DRは1.0を超えることになる。
次に、制御装置109は、ステップS505に進み、分割比率DRが判定値THdr以下であるか否かを判断する。
判定値THdrは、例えば1.0に設定され、判定値THdr=1.0のとき、制御装置109は、ステップS505で、補正後噴射パルス幅TIAを分割回数Mに分割したときに、1噴射当たりの噴射パルス幅が最小パルス幅TImin以上になるか否かを判定することになる。
つまり、制御装置109は、ステップS505で、補正後噴射パルス幅TIAを分割回数Mに分割したときに、1噴射の燃料噴射パルス幅が最小パルス幅TIminによる制限内になるか否かを判断する。
なお、制御装置109は、判定値THdrを1.0未満の値に設定して、1噴射の燃料噴射パルス幅を最小パルス幅TIminよりも長く制限することもできる。
分割比率DRが判定値THdr以下であるとき、制御装置109は、分割回数Mにしたがった分割噴射が可能である、換言すれば、1噴射の燃料噴射パルス幅が最小パルス幅TIminによる制限内になると判断して、ステップS507に進む。
一方、分割比率DRが判定値THdrを超えているとき、制御装置109は、分割回数Mにしたがって分割噴射した場合、分割比率DRを求めたときの分割回数Mの設定では、1噴射当たりの燃料噴射パルス幅が最小パルス幅TIminを下回ると判断して、ステップS506に進む。
制御装置109は、ステップS506で、分割回数Mを1だけ減らす更新処理を実施することで、分割噴射における1噴射当たりの燃料噴射パルス幅が増えるようにする。
そして、制御装置109は、ステップS506からステップS504に戻り、ステップS506で減らした分割回数Mに基づき分割比率DRを再度算出し、次のステップS505で、分割比率DRが判定値THdr以下であるか否かを判断する。
つまり、制御装置109は、分割比率DRが判定値THdrを超え、目標分割回数Mtg(分割回数Mの初期値)での分割噴射を行えないと判断すると、分割回数Mを目標分割回数Mtgよりも減らし、分割比率DRが判定値THdr以下になる分割回数M、換言すれば、1噴射当たりの燃料噴射パルス幅が最小パルス幅TImin若しくは最小パルス幅TIminを超えるようになる分割回数Mを求める。
そして、分割比率DRが判定値THdr以下となる分割回数Mが求まると、制御装置109は、ステップS507(分割噴射制御部)に進み、燃料噴射弁105による分割噴射を実施する。
制御装置109は、分割噴射において、分割回数Mにしたがって補正後噴射パルス幅TIAを均等割りして1噴射当たりの燃料噴射パルス幅を求め、求めた燃料噴射パルス幅に基づく燃料噴射を分割回数Mだけ繰り返す。
これにより、総量として、補正後噴射パルス幅TIAで噴射させたときと同量の燃料が、1燃焼サイクル中に燃料噴射弁105から噴射されることになる。
上記のステップS501−ステップS507における制御装置109の処理内容は、分割噴射における1噴射の燃料噴射パルス幅が最小パルス幅TIminを下回らないように、分割噴射における分割回数Mを設定する分割回数設定部としての機能を示す。
また、制御装置109は、分割回数設定部が設定した分割回数Mと目標分割回数Mtgとの乖離が発生した頻度に基づき最小パルス幅TIminを変更する最小パルス幅変更部としての機能を有し、係る機能を以下で詳細に説明する。
なお、ステップS508及びステップS509は、制御装置109の最小パルス幅変更部としての機能の一部であるため、後で詳細に説明する。
制御装置109は、ステップS601で、燃圧センサ126が検出した燃圧FP、及び、機関運転条件に応じた目標燃圧FPtgの情報を取得する。
次いで、制御装置109は、ステップS602で、燃圧FPが目標燃圧FPtgの近傍であるか否かを判別することで、最小パルス幅TIminの更新処理の実施条件である、内燃機関101の定常運転状態であるか否かを判断する。
なお、内燃機関101が蒸発燃料処理装置を備える場合、制御装置109は、内燃機関101の吸気系に導入される蒸発燃料の量が所定量を下回っていること(換言すれば、内燃機関101の外乱が十分に小さいこと)を、燃圧FPの条件に代えて若しくは燃圧FPの条件とともに、最小パルス幅TIminの更新処理の実施条件とすることができる。
上記の蒸発燃料処理装置は、燃料タンク123内で発生した蒸発燃料をチャコールキャニスタに吸着捕集し、内燃機関101の運転中に前記チャコールキャニスタから蒸発燃料をパージさせて内燃機関101の吸気通路内に導入させ、燃焼室121内で燃焼処理する装置である。
制御装置109は、ステップS602で、燃圧FPが目標燃圧FPtgの近傍であることなどを含む、最小パルス幅TIminの更新処理の実施条件が成立していると判断すると、ステップS603に進む。
一方、制御装置109は、ステップS602で、最小パルス幅TIminの更新処理の実施条件が成立していないと判断すると、ステップS601に戻り、燃圧FPや目標燃圧FPtgなどの情報を更新する。
制御装置109は、ステップS603に進むと、前記ステップS506で分割回数Mを目標分割回数Mtgから減らす設定を行った回数NS(累積回数)、換言すれば、目標分割回数Mtgを下回る分割回数Mを設定した頻度を求める。
つまり、制御装置109は、分割比率DRに基づき設定した分割回数Mと、目標分割回数Mtgとの乖離が発生した頻度を、ステップS603で求める。
制御装置109は、機関負荷及び機関回転速度NEで複数に区分される領域毎に、回数NSを更新可能に記憶するマップを書き換え可能な不揮発性メモリ上に備える。
そして、制御装置109は、ステップS506で分割回数Mを目標分割回数Mtgから減らす処理を実施すると、ステップS603で、そのときの機関負荷及び機関回転速度NEの条件に対応するマップ上の領域に記憶されている回数NSを読み出し、読み出した回数NSを1だけカウントアップした結果をマップの該当領域に上書きして、目標分割回数Mtgを下回る分割回数Mを設定した回数NSを領域毎に計数する。
次いで、制御装置109は、ステップS604に進み、ステップS603でカウントアップ処理した回数NSと、判定値THnとを比較し、回数NSが判定値THn以上になっているか否か、換言すれば、分割回数Mを目標分割回数Mtgから減らす設定を行った頻度が所定以上になっているか否かを判断する。
なお、制御装置109は、機関負荷や機関回転速度NEなどの機関運転条件に応じて前記判定値THnを記憶したマップを不揮発性メモリ上に備え、係るマップからそのときの機関運転条件に基づき検索した判定値THnを、ステップS604で用いる。
そして、回数NSが判定値以上になっていない場合、つまり、目標分割回数Mtgでの分割噴射を略実施できている場合、制御装置109は、最小パルス幅TIminの変更は不要と判断してステップS601に戻る。
一方、回数NSが判定値以上になっている場合、つまり、目標分割回数Mtgでの分割噴射が略行えない状態になっている場合、制御装置109は、ステップS605に進む。
制御装置109は、ステップS605で、最小パルス幅TIminの更新値としての最小パルス幅TImin-newを、下記の式(2)に基づき算出する。
TImin-new=TImin×1/DR…(2)
なお、式(2)における分割比率DRは、ステップS506の減算処理前の分割回数Mに基づき算出された値、つまり、判定値THdrを超えていると判定された分割比率DRである。
制御装置109は、分割比率DRが判定値THdr(例えば、THdr=1.0)を超えることで分割回数Mを減らす処理を実施し、分割比率DRは、最小パルス幅TIminが短いほど小さい値になる。
したがって、制御装置109は、最小パルス幅TIminを短く変更することで、分割回数Mを減らす処理が実施され難くする。
上記の式(2)にしたがって求められる最小パルス幅TImin-newは、補正後噴射パルス幅TIAを目標分割回数Mtgで分割噴射させるときの1噴射当たりの噴射パルス幅となる。
したがって、この最小パルス幅TImin-newを適用すれば、目標分割回数Mtgでの分割比率DRは1.0となり、判定値THdr(THdr=1.0)以下となって、目標分割回数Mtgを減らす処理は実施されないことになる。
但し、制御装置109が、目標分割回数Mtgでの分割噴射を実施させるために、1噴射の燃料噴射パルス幅を過剰に短くすると、燃料噴射弁105から実際に噴射される燃料量のばらつきが大きくなって内燃機関101の燃焼状態が悪化してしまう。
そこで、制御装置109は、ステップS606以降で、ステップS605で求めた最小パルス幅TImin-newをそのまま適用できるか否かの検証を行う。
制御装置109は、ステップS606で、ステップS605で求めた最小パルス幅TImin-newを暫定的に前記ステップS502で定める最小パルス幅TIminとする処理を行う。
これにより、制御装置109は、ステップS507で、目標分割回数Mtgでの分割噴射を実施することになる。
制御装置109は、ステップS508で、今回の分割噴射が、最小パルス幅TImin-newを暫定的に用いて設定した分割回数Mでの分割噴射であるか否かを判断する。
そして、最小パルス幅TImin-newに基づく分割噴射ではなく、確定されている最小パルス幅TIminに基づく分割噴射である場合、制御装置109は、ステップS509に進み、燃焼状態の検出を行なわずに分割噴射を実施する。
一方、最小パルス幅TImin-newに基づく分割噴射である場合、制御装置109は、ステップS607(燃焼状態検出部)に進んで、内燃機関101の燃焼状態を検出する。
つまり、最小パルス幅TImin-newが過小である場合、換言すれば、分割噴射における1噴射の燃料噴射パルス幅を過剰に短く設定した場合、燃料噴射弁105の噴射量ばらつきが大きくなって燃焼状態が所定レベルを超えて悪化することになる。
そこで、制御装置109は、燃焼状態を検出することで、最小パルス幅TImin-newが、燃焼状態を所定以上に悪化させるほどに過剰に短くなっているか否かを判断する。
制御装置109は、ステップS607で、燃焼状態の検出処理として、クランク角速度の変化、筒内圧の積算値、筒内圧のピーク値などの燃焼状態に応じて変化する物理量を検出する。
最小パルス幅TImin-newが過小で1噴射の燃料噴射パルス幅を過剰に短く設定すると、燃料噴射弁105が噴射する燃料量がばらつき、空燃比の制御精度が悪化する。
これによって、クランク角速度の変化が大きくなり、また、筒内圧の積算値、筒内圧のピーク値が低下するなど、燃焼状態の悪化が生じる。
なお、制御装置109は、クランク角センサ116の出力に基づきクランク角速度の変化を検出することができ、内燃機関101が筒内圧を検出するセンサを備える場合、筒内圧の積算値、及び/又は、筒内圧のピーク値を検出することができる。
制御装置109は、ステップS608で、ステップS607で検出した燃焼状態を表す物理量と判定値とを比較することで、燃焼状態が所定レベルを超えて悪化しているか否かを判断する。
なお、制御装置109は、燃焼状態を表す物理量の判定値を機関負荷や機関回転速度NEなどの機関運転条件に応じて記憶したマップを不揮発性メモリ上に備え、係るマップからそのときの機関運転条件に基づき検索した判定値を、ステップS608で用いる。
例えばクランク角速度の変化が判定値を超えていて燃焼状態の悪化が認められる場合、制御装置109は、最小パルス幅TImin-newが過小で1噴射の燃料噴射パルス幅が過剰に短くなったため、燃料噴射弁105が噴射する燃料量がばらつき、空燃比の制御精度が悪化したと推定することができる。
この場合、最小パルス幅TImin-newを増やすことで、燃焼状態の悪化を抑制することが可能である。
一方、最小パルス幅TImin-newを適用したときに、燃焼状態が悪化しなかった場合は、最小パルス幅TImin-newは許容範囲内であって、制御装置109は、その後の分割回数Mの設定に用いることができることになる。
つまり、制御装置109は、目標分割回数Mtgを下回る分割回数Mを設定したときに、燃焼状態が所定レベルを超えて悪化しない範囲内で最小パルス幅TIminをより短く変更する。
制御装置109は、最小パルス幅TImin-newを適用した結果、燃焼状態が所定レベルを超えて悪化したと判断すると、ステップS608からステップS609に進み、最小パルス幅TImin-newの再演算(増大方向への修正)を、下記の式(3)に基づき実施する。
TImin-new=TImin×1/DR×K…(3)
上記の式(3)において、係数Kは、K>1.0を満たす値である。
そして、上記の式(3)で演算される最小パルス幅TImin-newは、前記式(2)で演算される最小パルス幅TImin-newに係数Kを乗算した結果であり、式(3)で演算される最小パルス幅TImin-newは、式(2)で演算される最小パルス幅TImin-newよりも長い時間になる。
制御装置109は、ステップS609で最小パルス幅TImin-newを更新すると、ステップS606に戻って、分割回数Mの設定処理に用いる最小パルス幅TIminをステップS609で求めた最小パルス幅TImin-newに暫定的に置き換える処理を実施する。
その後、制御装置109は、ステップS606−ステップS608の処理を再度実施することで、ステップS609で更新した最小パルス幅TImin-newに基づき分割回数Mを設定したときに、燃焼状態が悪化するか否かを検証する。
そして、制御装置109は、ステップS608で、例えばクランク角速度の変化が判定値以下で、燃焼状態が良好な範囲内であると判断すると、ステップS610に進み、最小パルス幅TImin-newを分割回数Mの設定に用いる最小パルス幅TIminとして更新記憶させることで、最小パルス幅TImin-newの採用を確定させる。
制御装置109は、ステップS610で、燃圧のレベル毎に最小パルス幅TIminを更新可能に記憶するテーブルにおいて、そのときの燃圧に応じた最小パルス幅TIminのみを最小パルス幅TImin-newに書き換え、最小パルス幅TIminの更新を燃圧のレベル毎に個別に実施することができる。
また、制御装置109は、ステップS610で、そのときの燃圧に応じた最小パルス幅TIminを最小パルス幅TImin-newに書き換えるとともに、当該書き換えによる変更比率(変更度合い)と同じ比率(度合い)で、他の燃圧に応じて記憶されている最小パルス幅TIminを一律して書き換えることができる。
以下では、図4の最小パルス幅TIminのテーブルを参照しつつ、燃圧毎の最小パルス幅TIminを一律に変更する処理を説明する。
図4は、燃圧が12MPaであるときの最小パルス幅TIminが書き換えられるときに、他の燃圧に応じて記憶されている最小パルス幅TIminを、燃圧が12MPaであるときの最小パルス幅TIminの変更比率と同じ比率で一律に変更する様子を示す。
図4は、燃圧が12MPaであるときの最小パルス幅TIminの初期値は500μsであり、制御装置109が、図2−図3のフローチャートに示した処理を実施することで、燃圧が12MPaであるときの最小パルス幅TIminを500μsから470μsに書き換える場合を示す。
このとき、燃圧が12MPaであるときの変更前後の最小パルス幅TIminの比率である変更比率(変更度合い、変更割合)は、470/500=94%となり、最小パルス幅TIminは、初期値の94%に書き換えられたことになる。
ここで、制御装置109は、12MPa以外の燃圧(燃圧=0.3−10、14−24[MPa])に対応して記憶されている最小パルス幅TIminについても、一律に初期値の94%に書き換える処理を実施する。
図4の例では、燃圧が0.3MPaから14MPaの範囲内での最小パルス幅TIminの初期値は、全て、12MPaのときと同じ500μsであるから、制御装置109は、燃圧が12MPaであるときの最小パルス幅TIminと同様に、燃圧が0.3MPaから14MPaの範囲内での最小パルス幅TIminを一律に470μsに書き換える。
また、図4の例では、燃圧が16MPaから24MPaの範囲内での最小パルス幅TIminの初期値は全て540μsであり、制御装置109は、燃圧が12MPaであるときの最小パルス幅TIminの変更比率と同じ変更比率になるように、燃圧が16MPaから24MPaの範囲内での最小パルス幅TIminを一律に507μs(0.94≒507/540)に書き換える。
上記のように、制御装置109は、分割回数Mを減らした回数NS(頻度)に基づき最小パルス幅TIminを更新するときに、更新を実施する燃圧条件以外の燃圧に対応する最小パルス幅TIminにいついても、同様な割合(変更比率)で一律に最小パルス幅TIminを更新することができる。
係る構成とした場合、運転機会が少ない燃圧に対応する最小パルス幅TIminについても、早期に適切な更新を実施することができ、燃圧条件が変わっても、燃焼状態の悪化を抑止しつつ可及的に多い分割回数Mでの分割噴射を実施させることができる。
図2−図3のフローチャートに示した、制御装置109による分割回数の設定処理によれば、目標分割回数Mtgを可及的に多く設定しつつ、目標分割回数Mtgで分割噴射できなくなる内燃機関101が発生することを抑止できる。
内燃機関101のばらつき(機差ばらつき)を大きめに考慮して機関運転領域毎の目標分割回数Mtgを比較的少なく設定すれば、目標分割回数Mtgで分割噴射できなくなる内燃機関101が発生することを抑止できるが、目標分割回数Mtgが少ないことから、分割噴射による排気性状の改善効果が目減りする。
一方、目標分割回数Mtgの設定において、内燃機関101のばらつき最小限に考慮すれば、機関運転領域毎の目標分割回数Mtgを多く設定できるが、目標分割回数Mtgを切り換える境界付近の運転領域で、目標分割回数Mtgで噴射できない内燃機関101が発生する可能性がある。
これに対し、制御装置109は、分割回数Mを目標分割回数Mtgから減らした頻度(回数NS)が所定以上になったときに最小パルス幅TIminを減らすので、目標分割回数Mtgを可及的に多く設定しつつ、目標分割回数Mtgで分割噴射できなくなる内燃機関101が発生することを抑止できる。
更に、制御装置109は、燃焼状態の悪化を抑制できる範囲内で最小パルス幅TIminを減らすので、燃焼状態を悪化させない範囲内で可及的に多い分割回数Mを設定できる。
ところで、制御装置109は、初期値から減少設定した最小パルス幅TIminで燃焼状態の悪化が生じるか否かの判断を、内燃機関101のアイドリング状態で検証することができる。
内燃機関101のアイドリング状態においては、噴射量のばらつきによって燃焼状態が悪化し易く、内燃機関101のアイドリング状態で最小パルス幅TIminを適用したときに燃焼状態が悪化しなかった場合、制御装置109は、アイドリング状態以外の機関負荷及び機関回転速度がより高い運転領域でも燃焼状態の悪化は発生しないと推定できる。
図6−図7は、最小パルス幅TImin-newを適用することで燃焼状態が悪化するか否かを内燃機関101のアイドリング状態で判断する、分割回数の設定処理を示すフローチャートである。
制御装置109は、ステップS701−ステップS707において、図2のフローチャートのステップS501−ステップS507と同様な処理を実施するので、ステップS701−ステップS707の各ステップにおける処理内容の詳細な説明は省略する。
更に、制御装置109は、ステップS801−ステップS805において、図3のフローチャートのステップS601−605と同様な処理を実施するので、ステップS801−ステップS805の各ステップにおける処理内容の詳細な説明は省略する。
制御装置109は、ステップS805で最小パルス幅TImin-newを演算すると、ステップS806に進み、内燃機関101がアイドリング状態であるか否かを判断する。
なお、アイドリング状態を含む低負荷、低回転速度の領域は、目標分割回数Mtgが1回に設定され、実質的に分割噴射が行われない運転条件である。
制御装置109は、内燃機関101がアイドリング状態でない場合は、ステップS806の判断処理を繰り返し、内燃機関101がアイドリング状態になると、ステップS806からステップS807に進む。
制御装置109は、ステップS807で、内燃機関101のアイドリング状態での噴射パルス幅を最小パルス幅TImin-newに設定する。
次に、制御装置109は、アイドリング状態の目標燃圧を徐々に上げ、アイドリング状態の噴射パルス幅が最小パルス幅TImin-new近傍になるように制御する。
次いで、制御装置109は、ステップS808において、ステップS607と同様に、内燃機関101の燃焼状態(クランク角速度の変化などの物理量)を検出する。
そして、制御装置109は、次のステップS809で、ステップS808で検出した、燃焼状態に相関する物理量と、判定値とを比較することで、燃焼状態が所定レベルを超えて悪化しているか否かを判断する。
制御装置109は、ステップS809で、燃焼状態が所定レベルを超えて悪化していると判断すると、ステップS809からステップS810に進み、ステップS609と同様に、最小パルス幅TImin-newの再演算を前記式(3)に基づき実施して、最小パルス幅TImin-newを増大修正する。
制御装置109は、ステップS810で最小パルス幅TImin-newを更新すると、ステップS806に戻る。
そして、内燃機関101がアイドリング状態であれば、制御装置109は、ステップS807−ステップS809の処理を再度実施することで、ステップS810で更新した最小パルス幅TImin-newをアイドリング状態での噴射パルス幅に設定したときに、燃焼状態が悪化するか否かを検証する。
ここで、制御装置109は、ステップS809で、例えばクランク角速度の変化が判定値以下で、燃焼状態が良好な範囲内であると判断すると、ステップS811に進み、ステップS610と同様に、最小パルス幅TImin-newを分割回数Mの設定に用いる最小パルス幅TIminとして更新記憶させることで、最小パルス幅TImin-newの採用を確定させる。
最小パルス幅TImin-newを適用することで燃焼状態が悪化するか否かを内燃機関101のアイドリング状態で判断するようにすれば、最小パルス幅TImin-newを最終的に採用できるか否かを判断するための演算処理の頻度を確保することができる。
上記実施形態で説明した各技術的思想は、矛盾が生じない限りにおいて、適宜組み合わせて使用することができる。
また、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
例えば、上記内燃機関101は、筒内直接噴射式内燃機関に限定されず、燃料噴射弁105が吸気ポート110内に燃料を噴射する、吸気ポート噴射式の内燃機関とすることができる。
また、制御装置109は、目標分割回数Mtgを下回る分割回数Mを設定したときに、目標分割回数Mtgを実現できる最小パルス幅TImin-newを設定し、この最小パルス幅TImin-newを採用したときに燃焼状態が悪化すれば、最小パルス幅TImin-newを増大させるが、係る処理に代えて、最小パルス幅TImin-newを初期値から徐々に短くしていって、燃焼状態の悪化が発生したときの最小パルス幅TImin-newに基づき最小パルス幅TIminを更新することができる。
また、制御装置109は、目標分割回数Mtgを下回る分割回数Mを設定した頻度が高くなってから最小パルス幅TIminの変更処理を実施するが、例えば、目標分割回数Mtgを下回る分割回数Mを設定する毎に、最小パルス幅TIminをより短く変更し、変更した最小パルス幅TIminで燃焼状態が悪化すると、最小パルス幅TIminを増大方向に修正することができる。
101…内燃機関、105…燃料噴射弁、109…制御装置

Claims (6)

  1. 内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関が備える燃料噴射弁による燃料噴射を複数回に分けて行わせる分割噴射を制御する分割噴射制御部と、
    前記分割噴射における1噴射の燃料噴射パルス幅が最小パルス幅を下回らないように、前記分割噴射における分割回数を設定する分割回数設定部と、
    前記分割回数設定部が設定した前記分割回数と目標分割回数との乖離が発生した頻度に基づき、前記最小パルス幅を変更する最小パルス幅変更部と、
    を有する、内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記最小パルス幅変更部は、
    前記分割回数設定部が前記目標分割回数を下回る前記分割回数を設定した頻度に基づき、前記最小パルス幅をより短いパルス幅に変更する、
    内燃機関の制御装置。
  3. 請求項2記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記最小パルス幅変更部は、
    前記内燃機関の燃焼状態を検出する燃焼状態検出部を備え、
    前記燃焼状態が所定レベルを超えて悪化しない範囲内で前記最小パルス幅を変更する、
    内燃機関の制御装置。
  4. 請求項3記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記最小パルス幅変更部は、
    前記内燃機関のアイドリング状態において変更後の前記最小パルス幅を燃料噴射パルス幅に設定し、このときに前記燃焼状態が所定レベルを超えて悪化した場合に、前記最小パルス幅を増大させる、
    内燃機関の制御装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関は、前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力である燃圧を可変に制御する可変燃圧装置を備え、
    前記分割回数設定部は、前記燃圧毎に前記最小パルス幅を設定し、
    前記最小パルス幅変更部は、
    前記頻度に基づき前記最小パルス幅を変更したときに、当該変更処理における前記最小パルス幅の変更度合いに基づき、前記燃圧毎の前記最小パルス幅を一律に変更する、
    内燃機関の制御装置。
  6. 内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関が備える燃料噴射弁による燃料噴射を複数回に分けて行わせる分割噴射を制御する分割噴射制御部と、
    前記分割噴射における1噴射の燃料噴射パルス幅が最小パルス幅を下回らないように、前記分割噴射における分割回数を設定する分割回数設定部と、
    前記内燃機関の燃焼状態を検出する燃焼状態検出部と、
    前記分割回数設定部が目標分割回数を下回る前記分割回数を設定したときに、前記燃焼状態が所定レベルを超えて悪化しない範囲内で前記最小パルス幅をより短く変更する最小パルス幅変更部と、
    を有する、内燃機関の制御装置。
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