JP2021169701A - 接続配管 - Google Patents

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Nobumoto Maehara
宏樹 岩原
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豊 小林
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Abstract

【課題】逆流発生時に逆流水が上流側配管まで達することを確実に防止することが可能な接続配管を提供する。【解決手段】排水が排出される上流側配管の排出口と、前記排水が本管に流入する流入口との間を接続する接続配管であって、前記排出口は、前記流入口よりも高さが高い位置に設けられ、前記排出口と前記流入口との間には、前記流入口から前記排出口に向かって前記排水が逆流した際に管内圧力が大気圧以上に高められる圧縮空気形成空間と、前記圧縮空気形成空間の上流側に形成される逆流防止弁と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、上流側配管と下流側配管との間にあって、逆流防止弁を有する接続配管に関する。
近年、気象変動による豪雨によってもたらされる短時間に発生する大量の雨水は、既存の下水道の搬送能力を超えることが多い。こうした大量の雨水は、下水道から分岐して建物等に接続される接続配管を経由して、住宅内の排水設備から建物内にあふれ出る場合がある。すなわち、水害時には、雨水の逆流によって建物内が浸水する懸念がある。
こうした本管(下水管)から建物に向けた雨水等の逆流を防止するために、例えば、特許文献1には、桝本体のインバート部の開口を閉塞する弁体を鉛直方向に支える支持部を備え、かつこの支持部を桝本体に着脱自在取付ける取付け部を有する構成とすることにより、桝本体に対して着脱が容易な逆流防止装置について開示されている。
また、例えば、特許文献2には、上流側を凸とする湾曲曲線に沿って形成される開口部を、可撓性を有する板状の弁体によって閉塞する構成とすることにより、排水管路に対して着脱が容易な逆流防止装置について開示されている。
特開2010−126888号公報 特開2016−199943号公報
しかしながら、特許文献1、2に開示された発明では、逆流防止装置そのものの配管への着脱の容易性は改善されるものの、実際に逆流が発生した場合に逆流防止を確実に行うことができない可能性がある。即ち、逆流防止装置の設置時の環境や人為的なミスなどによって、正しい姿勢での設置が行われずに、逆流防止が確実に行われないという懸念があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、逆流発生時に逆流水が上流側配管まで達することを防止することが可能な接続配管を提供することを目的とする。
本発明者は、下水道から逆流が発生する際に接続配管内の空気が圧縮され、その内圧が高まることに着目し、逆流水が弁体に到達するよりも前に、空気の圧縮力によって逆流防止弁の弁体を閉塞できることを見出した。
即ち、上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の接続配管は、排水が排出される上流側配管の排出口と、前記排水が本管に流入する流入口との間を接続する接続配管であって、前記排出口は、前記流入口よりも高さが高い位置に設けられ、前記排出口と前記流入口との間には、前記流入口から前記排出口に向かって前記排水が逆流した際に管内圧力が大気圧以上に高められる圧縮空気形成空間と、前記圧縮空気形成空間の上流側に形成される逆流防止弁と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、本管に流入する流入口から接続配管内に逆流水が浸入した場合に、圧縮空気形成空間の空間体積が狭められ、圧縮空気形成空間の空気が圧縮されて管内圧力が上昇する。これによって、逆流防止弁の弁体は、圧縮空気形成空間の管内圧力によって上流側方向に押し付けられるように応力が加わり、逆流防止弁は、逆流水の到達前に弁体によって閉塞される。これにより、逆流水が逆流防止弁よりも上流側に流入し、上流側配管を介して排水設備等に逆流水が達することを確実に防止できる。
また、本発明では、前記逆流防止弁を構成する弁体は、少なくとも前記圧縮空気形成空間の管内圧力が大気圧を超えると、前記管内圧力によって閉塞されてもよい。
また、本発明では、前記接続配管は、前記上流側配管が設けられる建物の基礎部分を貫通するように配されてもよい。
また、本発明では、前記接続配管は、前記本管の前記流入口よりも上流側で複数に分岐し、前記逆流防止弁は、分岐したそれぞれの接続配管に個別に設けられてもよい。
また、本発明では、前記圧縮空気形成空間は、前記本管の前記流入口よりも下流側の一部まで広がっていてもよい。
本発明によれば、逆流発生時に逆流水が上流側配管まで達することを防止することが可能な接続配管を提供することができる。
本発明の第1実施形態である接続配管を含む配管部分を上から見た時の断面図である。 接続配管の一端側と、上流側配管の排出口との接続部分を示す断面図である。 本発明の第2実施形態である接続配管を含む配管部分の高さ方向に沿った断面図である。 本発明の第3実施形態である接続配管を含む配管部分の高さ方向に沿った断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態の接続配管について説明する。なお、以下に示す各実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態である接続配管を含む配管部分を上から見た時の断面図である。
本実施形態の接続配管10は、排水を建物1の基礎2を貫通して排出口5aに向けて流すための上流側配管5と、本管4の排水桝3の流入口3aとの間を接続する。即ち、接続配管10の一端側10aは上流側配管5の排出口5aに接続され、接続配管10の他端側10bは本管4を構成する排水桝3の流入口3aに接続される。
こうした接続配管10、および上流側配管5は、建物1の内部で発生した排水を排水桝3が設置された本管4に向けて流す配管である。接続配管10、および上流側配管5は、例えば、全長に渡って断面円形の樹脂パイプから構成されていればよい。
なお、以下の説明では、排水の流れる方向に沿って、接続配管10の延長方向における任意の位置から建物1側を上流側、排水桝3側を下流側と称することがある。
本実施形態の接続配管10は、上流側配管5が建物1の基礎2を外部に向かって貫通した上流側配管5の排出口5aに一端側10aが接続され、そこから90°方向に折れ曲がって斜め下方に傾斜し、他端側10bが本管4の排水桝3の流入口3aに接続されるように配管されている。これにより、上流側配管5の排出口5a即ち接続配管10の一端側10aは、本管4の流入口3a即ち接続配管10の他端側10bよりも高さが高い位置に設けられており、排水が接続配管10の一端側10aから他端側10bに向けて滞留することなく流れる。
なお、上流側配管5の排出口5aと接続配管10の一端側10aとが接続される部分や、本管4の流入口3aと接続配管10の他端側10bとが接続される部分には、弾性体からなるパッキン(シール部材)を形成することも好ましい。
パッキンは、自己潤滑作用を備えるものや、その表面に潤滑剤を塗布したものも使用できる。パッキンの気密作用により、後述する圧縮空気形成空間での内圧をより高めることもできる。
本実施形態の接続配管10には、上流側と下流側の2か所に逆流防止弁11、12がそれぞれ形成されている。このうち、上流側の逆流防止弁11は、建物1の基礎2の外側近傍に設けられている。また、下流側の逆流防止弁12は、本管4の排水桝3の流入口3aの近傍に設けられている。
逆流防止弁11、12は、それぞれ下流側に向かって開く弁体11a,12aが形成されている。こうした弁体11a,12aは、接続配管10に排水が流れていない時には、自重によって接続配管10の開口断面の一部を閉塞する。また、弁体11a,12aは、接続配管10に排水が流れる時には、排水の水圧によって接続配管10の開口断面の下方に隙間が生じるように回動する。
なお、弁体11a,12aは、接続配管10に排水が流れていない時には、自重によって接続配管10の開口断面を閉塞するようにしてもよい。
接続配管10に形成された逆流防止弁11と逆流防止弁12との間の空間は、圧縮空気形成空間13とされている。また、逆流防止弁12よりも下流側で排水桝3を含む空間は、圧縮空気形成空間14とされている。即ち、圧縮空気形成空間14は、本管4の流入口3aよりも下流側の管路によって形成される。
圧縮空気形成空間13は、本管4の流入口3aから上流側配管5の排出口5aに向かって排水が逆流した際に、逆流水の上昇によって圧縮空気形成空間13が狭められ、管内圧力が大気圧以上に高められる。
また、圧縮空気形成空間14は、本管4内で逆流が生じて、排水桝3の水位が上昇した際に圧縮空気形成空間14が狭められ、管内圧力が大気圧以上に高められる。
以上のような構成の本実施形態の接続配管10によれば、例えば、短時間豪雨などによって本管4内で逆流が生じた場合でも、逆流防止弁11、12に逆流水が到達するよりも前に、弁体11a,12aの加圧による閉塞を促すことが可能になる。
例えば、逆流防止弁12は、本管4内で逆流が生じて排水桝3の水位が上昇すると、圧縮空気形成空間14の空間体積が狭められ、圧縮空気形成空間14の空気が圧縮されて管内圧力が上昇する。これによって、下流側方向にしか回動しない逆流防止弁12の弁体12aは、圧縮空気形成空間14の管内圧力によって上流側方向に押し付けられるように応力が加わり、逆流防止弁12は、逆流水の到達前に弁体12aによって閉塞される。これにより、逆流水が逆流防止弁12よりも上流側に流入することを防止できる。
また、例えば、逆流防止弁11は、本管4内で逆流が生じて、逆流防止弁12が固形物の詰まりなどによって弁体12aが完全に閉塞しなかった場合において、逆流防止弁12を超えて逆流水が上昇した場合に、圧縮空気形成空間13の空間体積が狭められ、圧縮空気形成空間13の空気が圧縮されて管内圧力が上昇する。これによって、下流側方向にしか回動しない逆流防止弁11の弁体11aは、圧縮空気形成空間13の管内圧力によって上流側方向に押し付けられるように応力が加わり、逆流防止弁11は、逆流水の到達前に弁体11aによって閉塞される。これにより、逆流水が逆流防止弁11よりも上流側に流入し、上流側配管5を介して建物1内の排水設備に逆流水が達することを確実に防止できる。
なお、豪雨時には、排水桝3に設けられる点検口(図示略:図1の紙面手前側)から接続配管10内に向かって、雨水が大量に流れ込むこともある。この場合、大量に流れ込んだ雨水が圧縮空気形成空間13に向かって逆流していくが、流れ込んだ雨水によって、圧縮空気形成空間13内が狭められることにより、圧縮空気形成空間13内の空気が圧縮され、管内圧力が高まる。そのため、逆流防止弁11が閉じる方向に押し付けられ、逆流する雨水が上流側配管5に達することを防止できる。
図2は、接続配管の一端側と、上流側配管の排出口との接続部分を示す断面図である。
上流側配管5は、接続配管10の内部まで延び、接続配管10の内部に逆流防止弁11が形成されている。そして、逆流防止弁11の周囲に広がる接続配管10の内部空間が圧縮空気形成空間13とされている。こうした圧縮空気形成空間13に図2中の下部から逆流水Wが上昇すると、圧縮空気形成空間11の面積が狭められ、内圧の上昇によって逆流水Wの逆流防止弁11への到達前に、逆流防止弁11の弁体11aは上流側配管5の排出口5aを閉塞する。
例えば、逆流防止弁11は圧縮空気形成空間13内に突出させるよりも、奥まった状態とすることで、空間内に高まった圧を弁体に誘導しやすくできる。これにより、逆流防止弁11の弁体11aに対して圧力が加わりやすくなり、逆流防止弁11の動作をより一層容易にする。
図2に示すように、接続配管10の他端側10bに形成された蓋体10cは取り外しが可能であるため、この蓋体10cを取り外して接続配管10の内部にアクセスして、逆流防止弁11の新規取付や掃除等の処置、交換といったメンテナンスが可能になる。
また、逆流水Wによる内圧上昇が大きすぎる場合は、圧縮空気形成空間13内の内圧を逃すことができるよう、圧力開放蓋を設置することもできる。但し、この場合、圧力開放の駆動にかかる圧縮空気形成空間13の内圧は必要最小限、逆流防止弁11を作動させるのに十分な圧力を超えている必要がある。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態である接続配管を含む配管部分の高さ方向に沿った断面図である。
本実施形態の接続配管20は、排水を建物1の基礎2を貫通して排出口5aに向けて流すための上流側配管5と、本管4の排水桝3の流入口3aとの間を接続する。即ち、接続配管20の一端側20aは上流側配管5の排出口5aに接続され、接続配管20の他端側20bは本管4を構成する排水桝3の流入口3aに接続される。
本実施形態の接続配管20は、上流側配管5の排出口5aに接続される一端側20aから建物1の基礎2を斜めに下降するように貫通し、基礎2の外部において90°方向(図2の紙面奥行方向)に折れ曲がって更に斜め下方に傾斜し、他端側20bが本管4の排水桝3の流入口3aに接続されるように配管されている。これにより、上流側配管5の排出口5a即ち接続配管20の一端側20aは、本管4の流入口3a即ち接続配管20の他端側20bよりも高さが高い位置に設けられており、排水が接続配管20の一端側20aから他端側20bに向けて滞留することなく流れる。
本実施形態の接続配管20には、上流側と下流側の2か所に逆流防止弁21、22がそれぞれ形成されている。このうち、上流側の逆流防止弁21は、建物1の基礎2の内側に設けられている。また、下流側の逆流防止弁22は、建物1の基礎2の外面に臨む位置に設けられている。
逆流防止弁21、22は、それぞれ下流側に向かって開く弁体21a,22aが形成され、接続配管20に排水が流れていない時には、自重によって接続配管20の開口断面を閉塞し、接続配管20に排水が流れる時には、排水の水圧によって接続配管20の開口断面の下方に隙間が生じるように回動する。
接続配管20に形成された逆流防止弁21と逆流防止弁22との間の空間は、圧縮空気形成空間23とされている。また、逆流防止弁12と接続配管20の他端側20bとの間の空間は、圧縮空気形成空間24とされている。
圧縮空気形成空間23は、本管4の流入口3aから上流側配管5の排出口5aに向かって排水が逆流した際に、逆流水の上昇によって圧縮空気形成空間23が狭められ、管内圧力が大気圧以上に高められる。
また、圧縮空気形成空間24は、本管4内で逆流が生じて、本管4の流入口3aから排水が逆流した際に、逆流水の上昇によって圧縮空気形成空間24が狭められ、管内圧力が大気圧以上に高められる。
以上のような構成の本実施形態の接続配管20によれば、例えば、短時間豪雨などによって本管4内で逆流が生じた場合でも、逆流防止弁21、22に逆流水が到達するよりも前に、弁体21a,22aを閉塞することが可能になる。
例えば、逆流防止弁22は、本管4内で逆流が生じて排水桝3の流入口3aから接続配管20内に逆流水が浸入すると、圧縮空気形成空間24の空間体積が狭められ、圧縮空気形成空間24の空気が圧縮されて管内圧力が上昇する。これによって、下流側方向にしか回動しない逆流防止弁22の弁体22aは、圧縮空気形成空間24の管内圧力によって上流側方向に押し付けられるように応力が加わり、逆流防止弁22は、逆流水の到達前に弁体22aによって閉塞される。これにより、逆流水が逆流防止弁22よりも上流側に流入することを防止できる。
また、例えば、逆流防止弁21は、本管4内で逆流が生じて、逆流防止弁22が固形物の詰まりなどによって弁体22aが完全に閉塞しなかった場合において、逆流防止弁22を超えて逆流水が上昇した場合に、圧縮空気形成空間23の空間体積が狭められ、圧縮空気形成空間23の空気が圧縮されて管内圧力が上昇する。これによって、下流側方向にしか回動しない逆流防止弁21の弁体21aは、圧縮空気形成空間23の管内圧力によって上流側方向に押し付けられるように応力が加わり、逆流防止弁21は、逆流水の到達前に弁体21aによって閉塞される。これにより、逆流水が逆流防止弁21よりも上流側に流入し、上流側配管5を介して建物1内の排水設備に逆流水が達することを確実に防止できる。
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態である接続配管を含む配管部分の高さ方向に沿った断面図である。
本実施形態の接続配管30は、排水を建物1の基礎2を貫通して排出口5aに向けて流すための上流側配管5と、本管4の排水桝3の流入口3aとの間を接続する。即ち、接続配管30の一端側30aは上流側配管5の排出口5aに接続され、接続配管30の他端側30bは本管4を構成する排水桝3の流入口3aに接続される。
本実施形態の接続配管20は、建物1の床板7の上側にある上流側配管5の排出口5aに接続される一端側30aから、建物1の床板7から基礎2をL字状に屈曲して下降するように貫通し、更に基礎2の外部においてクランク状に折れ曲がって、他端側30bが本管4の流入口3aに接続されるように配管されている。これにより、上流側配管5の排出口5a即ち接続配管30の一端側30aは、本管4の流入口3a即ち接続配管30の他端側30bよりも高さが高い位置に設けられており、排水が接続配管30の一端側30aから他端側30bに向けて滞留することなく流れる。
本実施形態の接続配管30には、上流側に逆流防止弁31が形成されている。逆流防止弁31は、建物1の床板7の上側で、上流側配管5の排出口5aに接続される部分に設けられている。
逆流防止弁31は、下流側に向かって開く弁体31aが形成され、接続配管30に排水が流れていない時には、自重によって接続配管30の開口断面を閉塞し、接続配管30に排水が流れる時には、排水の水圧によって接続配管30の開口断面の下方に隙間が生じるように回動する。
接続配管30に形成された逆流防止弁31と本管4の流入口3aとの間、即ち本実施形態の接続配管30のほぼ全長に渡って、圧縮空気形成空間33とされている。この圧縮空気形成空間33は、本管4の流入口3aから上流側配管5の排出口5aに向かって排水が逆流した際に、逆流水の上昇によって圧縮空気形成空間33が狭められ、管内圧力が大気圧以上に高められる。
以上のような構成の本実施形態の接続配管30によれば、例えば、短時間豪雨などによって本管4内で逆流が生じた場合でも、逆流防止弁31に逆流水が到達するよりも前に、弁体31aを閉塞することが可能になる。
例えば、逆流防止弁31は、本管4内で逆流が生じて、本管4の流入口3aから接続配管30内に逆流水が浸入して水位が上昇した場合に、圧縮空気形成空間33の空間体積が狭められ、圧縮空気形成空間33の空気が圧縮されて管内圧力が上昇する。これによって、下流側方向にしか回動しない逆流防止弁31の弁体31aは、圧縮空気形成空間23の管内圧力によって上流側方向に押し付けられるように応力が加わり、逆流防止弁31は、逆流水の到達前に弁体31aによって閉塞される。これにより、逆流水が逆流防止弁31よりも上流側に流入し、上流側配管5を介して建物1内の排水設備に逆流水が達することを確実に防止できる。
なお、本実施形態において、接続配管30が本管4の流入口3aよりも上流側、例えば床板7の上部で複数に分岐し、複数の排水設備(図示略)からそれぞれ延びる上流側配管5に接続され、分岐した接続配管30のそれぞれに個別に逆流防止弁31が設けられる配管形態であってもよい。この場合でも、逆流によって圧縮空気形成空間23の管内圧力が高まれば、分岐した複数の接続配管30のそれぞれに形成された複数の逆流防止弁31の弁体31aを全て閉塞することができる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
2…基礎
3…排水桝
4…本管
10…接続配管
11、12…逆流防止弁
13…圧縮空気形成空間

Claims (5)

  1. 排水が排出される上流側配管の排出口と、前記排水が本管に流入する流入口との間を接続する接続配管であって、
    前記排出口は、前記流入口よりも高さが高い位置に設けられ、
    前記排出口と前記流入口との間には、前記流入口から前記排出口に向かって前記排水が逆流した際に管内圧力が大気圧以上に高められる圧縮空気形成空間と、
    前記圧縮空気形成空間の上流側に形成される逆流防止弁と、を有することを特徴とする接続配管。
  2. 前記逆流防止弁を構成する弁体は、少なくとも前記圧縮空気形成空間の管内圧力が大気圧を超えると、前記管内圧力によって閉塞されることを特徴とする請求項1に記載の接続配管。
  3. 前記接続配管は、前記上流側配管が設けられる建物の基礎部分を貫通するように配されることを特徴とする請求項1または2に記載の接続配管。
  4. 前記接続配管は、前記本管の前記流入口よりも上流側で複数に分岐し、前記逆流防止弁は、分岐したそれぞれの接続配管に個別に設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の接続配管。
  5. 前記圧縮空気形成空間は、前記本管の前記流入口よりも下流側の一部まで広がることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の接続配管。
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