JP2021167243A - 媒体搬送装置、画像形成装置及び媒体弛み形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロール紙の逆反り癖を防止すると共に、ロール紙の無駄な逆走を少なくする媒体搬送装置を提供すること。【解決手段】ロール紙Pを保持するロール紙ホルダーAssy23と、ロール紙ホルダーAssy23から搬送方向及び逆搬送方向にロール紙Pを搬送する第1の搬送部30と、搬送方向の下流側に配設される第2の搬送部50と、第1の搬送部30及び第2の搬送部50との間に配設されてロール紙Pに1次弛み91を形成する弛み形成部20と、制御部を有し、前記第1の搬送部30の駆動中に第2の搬送部50の駆動を停止することにより1次弛み91を形成し、所定時間経過後に第1の搬送部30を逆転駆動して媒体を第2の方向へ搬送し、1次弛み91を逆搬送方向へ移動させる。【選択図】図1

Description

本発明は長尺媒体に画像形成を行う画像形成装置の媒体搬送装置に関する。
従来、プリンタ及びファクシミリ等でロール状媒体であるロール紙を扱う装置は、ロール紙のカールを除去する機構を持つものがある。その機構として、引出されたロール紙のロール癖に対して、逆の反り返しを与えることによってカールを除去するものがある。しかし、逆の反り返し状態が長時間続くと、折曲部に逆反り癖がつくことがある。
この問題を解決するものとして、特許文献1(特開平5−208765号)に開示された技術がある。この特許文献1記載の技術は、プラテンローラの回転によりロール紙を所定量だけ余分に引き出し、印刷終了後に余分に引出した所定量だけロール紙を戻し、ロール紙の逆反り癖を防止するものである。
特開平5−208765号公報
しかし、特許文献1記載の技術においては、弛み形成動作においてクレイドル(保持手段)から媒体排出部分までの全体が逆走される。この場合、媒体搬送部分の全体が媒体逆走の駆動の対象となるため無駄な搬送が行われるという問題があった。
本発明は上記の問題に着目してなされたもので、ロール紙の逆反り癖を防止すると共に、ロール紙の無駄な逆走を少なくする媒体搬送装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に関する媒体搬送装置は、媒体を保持する媒体保持部と、前記媒体保持部から第1の方向及び前記第1の方向と反対方向の第2の方向に前記媒体を搬送する第1の搬送部と、前記第1の方向の下流側に配設され、前記第1の方向に前記媒体を搬送する第2の搬送部と、前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部との間に配設され、前記媒体に1次弛みを形成する弛み形成部と、前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部の駆動を制御する制御部を有し、前記制御部は、前記第1の搬送部の駆動中に前記第2の搬送部の駆動を停止することにより前記弛み形成部に前記1次弛みを形成し、所定時間経過後に前記第1の搬送部を逆転駆動して前記媒体を前記第2の方向へ搬送し、前記弛み形成部に形成された前記1次弛みを前記第2の方向へ移動させることを特徴とする。
本発明によれば、第1の搬送部及び第2の搬送部との間に媒体に1次弛みを形成する弛み形成部を設け、更に、制御部は、前記第1の搬送部の駆動中に第2の搬送部の駆動を停止することにより弛み形成部に1次弛みを形成し、所定時間経過後に第1の搬送部を逆転駆動して媒体を前記第2の方向へ搬送し、弛み形成部に形成された1次弛みを第2の方向へ移動させることとした。これにより本発明は、媒体の逆反り癖を防止することができると共に、媒体の無駄な逆走部分を少なくすることができる。
第1の実施の形態に関わるプリンタの弛み形成制御の概念図である。 第1の実施の形態に関わるプリンタの概略構成を示す説明図である。 第1の実施の形態に関わるプリンタのカッターユニットの説明図である。 第1の実施の形態に関わる媒体搬送部を上方から見た説明図である。 第1の実施の形態に関わるプリンタの弛み形成部の通紙状態の概念図である。 第1の実施の形態に関わるプリンタの制御ブロック図である。 第1の実施の形態に関わるプリンタの弛み形成制御の説明図である。 第1の実施の形態に関わるプリンタの弛み形成時の動作フローチャート図である。 第1の実施の形態に関わる弛み形成制御のタイムチャート図である。 第1の実施の形態に関わるプリンタの弛み移動制御の説明図である。 第1の実施の形態に関わる弛み移動制御のタイムチャート図である。 第1の実施の形態に関わる弛み形成時印刷開始制御のタイムチャート図である。 第1の実施の形態に関わるプリンタの動作フローチャート図である。 第1の実施の形態の変形例に関わるプリンタの弛み形成制御の概念図である。 第1の実施の形態の変形例に関わる弛み形成制御のタイムチャート図である。
(第1の実施の形態)以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。図2は第1の実施の形態に関わるプリンタの概略構成を示す説明図である。画像形成装置としてのプリンタ1は、図示右側に配設されるロール紙フィーダー部10及び図示左側に配設される印刷部40から構成され、ロール紙フィーダー部10が保持するロール紙Pに印刷を行う。ロール紙フィーダー部10は図示しない固着手段により印刷部40と一体化した構造となる。
ロール紙フィーダー部10は、媒体としてのロール状媒体(以後、ロール紙とする)Pを保持すると共に、ロール紙Pを印刷部40へ供給する。ロール紙Pは媒体保持部としてのロール紙ホルダーアッセンブリー(図4参照、以後、ロール紙ホルダーAssyとする)23の後述するサポーティングシャフト24に巻回して保持される。そして、ロール紙Pは巻回しているロール紙ホルダーAssy23の上側から引き出される。よって、引出されるロール紙Pは上方に湾曲した巻き癖が付いている。ロール紙ホルダーAssy23については後述する。
ロール紙フィーダー部10は付勢部としてのテンションローラ部11を有する。テンションローラ部11は、テンションアーム111の先端に転動可能に軸支されるテンションローラ112を有する。テンションアーム111の他端はライトフレーム101及びレフトフレーム102(図4参照)に植設される回動支点113により軸支され、矢印Aで示す方向に回動可能である。
テンションアーム111は、図示せぬ規制部材により図示実線で示す下制止位置から、破線で示す上制止位置までの範囲内で回動可能となる。テンションアーム111はスプリング114により下方に付勢され、図示実線で示す下制止位置で静止する。テンションローラ部11はテンションローラ112の下側にロール紙Pを巻回することにより、引出されるロール紙Pに対して一定の張力(以下バックテンションと称す)を付与する。これによりテンションローラ部11は、ロール紙Pに緩みを生じさせないようにする転動部材となる。テンションローラ112は低摩擦部材で外周面を被服した円柱形部材である。
よって、テンションローラ112は下方に湾曲した湾曲搬送部115(図7参照)を形成する。なお、テンションローラ部11は、テンションアーム111及びテンションローラ112の自重によりスプリング114を不要とすることもできる。
以上の構成により、テンションローラ部11は、上方に湾曲したロール紙Pの巻き癖と逆の反りとしての下方への湾曲をロール紙Pに与えることで、ロール紙Pのカールの除去を行う。
ロール紙フィーダー部10はロール紙Pを搬送するためのフィーダー部搬送経路12を有する。フィーダー部搬送経路12は、ロール紙Pを受入れるためのフロントガイド121及びロール紙Pの表裏面の位置を規制する図示しないガイド部材で構成する。即ち、フィーダー部搬送経路12はロール紙フィーダー部10内に設けられ、フロントガイド121でロール紙Pを受入れてから印刷部40へ供給するまでの経路である。更に、ロール紙フィーダー部10は、ロール紙Pの有無を検出するペーパーエンドセンサ13を有する。
ロール紙フィーダー部10は、第1の方向としての搬送方向の上流側及び下流側の2か所に第1の搬送ローラ対14を配し、回動によってロール紙Pを通常の搬送方向としての矢印Fで示す方向に搬送する。第1の搬送ローラ対14は、表面を高摩擦部材とするフィードローラ141及びフィードローラ141と対向圧接するプレッシャーローラ142により構成される。2か所の第1の搬送ローラ対14は、図示しないギア列により第1の搬送モータ32に連結されて同時回転する。
ロール紙フィーダー部10は、用紙検出部としての透過型カッターインセンサ15及び反射型カッターインセンサ16を有する。透過型カッターインセンサ15は、発光部と受光部がフィーダー部搬送経路12を挟んで上下に離間配置された透過型光学センサである。透過型カッターインセンサ15は発光部からの放射光を受光部が受光し、その透過光量(値)からロール紙Pの有無及びロール紙Pのラベルの有無を検出する。
反射型カッターインセンサ16は発光部と受光部が一体の反射型光学センサであり、ロール紙Pの裏側に印刷されている図示しない位置マークを検出する。発光部からの放射光は、ロール紙面で反射してその反射光を受光部で受光し、光量の変化を利用して位置マークの有無を検出する。
ロール紙フィーダー部10はカット部としてのカッターユニット17を有する。図3は第1の実施の形態に関わるプリンタのカッターユニットの説明図である。カッターユニット17は、2か所の第1の搬送ローラ対14の間に配設され、矢印Fで示すロール紙Pの搬送方向の下流側(図示左側)に弛み形成部20がある。カッターユニット17はロータリー方式のカッターであって、カッターモータ33(図3参照)の回転動作によりロール紙Pの搬送中に切断する。切断動作は、固定刃171とロータリー刃172の間に導かれるロール紙Pをロータリー刃172が矢印Cで示す方向に回転することで切断する。
カッターユニット17は、反射型カッターインセンサ16の検出結果に基づくタイミングで駆動する。カッターユニット17の動作において、ロール紙Pは微量だけ引っ張られる。更に、ロータリー刃172のホーム停止位置を制御するためのカッターHP(ホームポジション)センサ18(図6参照)がある。なお、カッターユニット17により切断されたロール紙Pはカット紙Pcと称する。
図2に戻り、ロール紙フィーダー部10はカッターアウトセンサ19を有する。カッターアウトセンサ19は搬送されるロール紙Pの先端部の通過を検出する。又、ロール紙Pの有無も検出できるので、ジャム検出機能を兼ねる。
ロール紙フィーダー部10は、弛み形成部20における弛み量を検出するための検出部としての弛みセンサ21を有する。弛みセンサ21はロール紙フィーダー部10と印刷部40との間付近に設けられ、弛み形成部20おけるロール紙Pの弛み量を検出する。
図4は第1の実施の形態に関わる媒体搬送部を上方から見た説明図である。媒体搬送装置としての媒体搬送部は、ロール紙Pを保持するロール紙ホルダーAssy23と、ロール紙ホルダーAssy23から第1の方向としての媒体搬送方向及び第2の方向としての逆搬送方向にロール紙Pを搬送する第1の搬送部30(図1参照)と、印刷部40の内部において媒体搬送方向にロール紙Pを搬送する第2の搬送部50(図1参照)を含む。更に媒体搬送部は、第1の搬送部30及び第2の搬送部50との間に配設される弛み形成部20とを含んで構成される。ロール紙フィーダー部10内の第1の搬送部30は、搬送方向の左右に所定の距離だけ離間して対向配置したライトフレーム101及びレフトフレーム102により各部を支持する。前述のフロントガイド121の左右両端(図示では上下)は、ライトフレーム101及びレフトフレーム102に固定される。
更に、ライトフレーム101及びレフトフレーム102の間は、前述したテンションローラ112、2か所の第1の搬送ローラ対14、カッターユニット17及び弛み形成部20部が配設される。更に、ライトフレーム101及びレフトフレーム102の略中間は、ペーパーエンドセンサ13、透過型カッターインセンサ15が配設される。反射型カッターインセンサ16は、ロール紙Pが有する位置マークの設定位置に対応させて、図示では搬送方向に対して左側に配する。
ライトフレーム101及びレフトフレーム102の各々は、回動支点113で軸支されるテンションローラ部11のテンションアーム111が配設される。テンションアーム111の先端は、前述した通りテンションローラ112が転動可能に軸支される。印刷部40内の第2の搬送部50は、ロール紙フィーダー部10から搬送されるロール紙Pを受入れる第2の搬送ローラ対46及び入口センサ42を有する。
ロール紙ホルダーAssy23はライトフレーム101面に垂設され、ロール紙Pを回動可能に支持するるサポーティングシャフト24を有する。サポーティングシャフト24の他端は自由端である。軸部分が中空になっているロール紙Pは、サポーティングシャフト24の自由端側から、即ち矢印Vで示す方向から挿入される。サポーティングシャフト24はライトフレーム101面にフランジ25を形成し、他端側に面取形状とした尖端部241を有する。サポーティングシャフト24はこの尖端部241をガイドとして、ロール紙Pを受け入れる。更に、サポーティングシャフト24は外周面の3か所(角度120度間隔)にリブ部26を形成する。このリブ部26は、半径方向外側に弾性力を有する。
一方、ロール紙Pは紙管Ptを巻き軸芯としているので、サポーティングシャフト24にロール紙Pをサポーティングシャフト24の自由端側から挿入すると、リブ部26に当接する。更に挿入すると、紙管Ptの内周面Piにリブ部26が食い込む。これにより、ロール紙Pはサポーティングシャフト24に締着される。
サポーティングシャフト24は、機械式のトルクリミッタ27を配しバックテンションとして作用すると共に、予め設定された回転トルク以上の負荷が加わると回動する。そのトルクリミッタ27はテンションローラ112に作用する力より低い回転トルクとしてある。これにより、テンションローラ112が下方(図2参照)に付勢されると、サポーティングシャフト24に締着されたロール紙Pが引き出され、テンションローラ112の下方の静止位置で静止される。
図1は第1の実施の形態に関わるプリンタの弛み形成制御の概念図である。ロール紙フィーダー部10の弛み形成部20は、カッターユニット17のロール紙Pの搬送方向下流であって第1の搬送部30及び第2の搬送部50の中間部の弛み空間122に配設される。センサレバー22は、上側に形成される上片22aと下側に形成される下片22bからなる断面が略L字状であり、略中央部の回動支点221により回動可能に軸支される。
センサレバー22は、ロール紙Pの幅方向(図4参照、搬送方向と直交する方向)の全幅に亘って設けられ、下片22bの先端はロール紙Pに当接する当接部222を形成する。センサレバー22は自重又は図示しない付勢手段により、下片22bの当接部222をフィーダー部搬送経路12に突出させてある。フィーダー部搬送経路12の終端部付近は、凹部としての弛み空間122を形成したペーパガイド123が配設され、当接部222が突出するスペースとなる。ペーパガイド123が形成する弛み空間122は、ロール紙Pの搬送方向の下流側にロール紙Pの先端部を案内するための傾斜面を有する。
センサレバー22の上片22aの先端はディテクタ部223が形成される。弛み形成部20はセンサレバー22のディテクタ部223に対応させて弛みセンサ21を配設する。弛みセンサ21は、ディテクタ部223を挟んで発光素子と受光素子を対向配置した透過型光学センサである。回動支点221及び弛みセンサ21は、フィーダー部搬送経路12の上方の位置に図示しない支持部材に固定される。
センサレバー22の下片22bの先端の当接部222は、ロール紙Pの弛みにより、フィーダー部搬送経路12の下方としての矢印Dで示す方向に降下すると、ディテクタ部223が回動する。弛みセンサ21は、ディテクタ部223の通過時に受光素子がこれを検出し、ON/OFF信号を生成する。このON/OFF信号のOFFからON及びONからOFFの検出から、センサレバー22の回動量、即ち、ロール紙Pの下方への弛み量としての弛み高さHを検出する。
ロール紙フィーダー部10の弛み形成部20は、ロール紙Pの弛みを形成するために第1の搬送部30及び第2の搬送部50の中間に設けられる。第1の搬送部30は、弛み形成部20のロール紙Pの搬送方向上流側に設けた第1の搬送ローラ対14と、第1の搬送ローラ対14を回動するための駆動源である第1の搬送モータ32を含んで構成される。第2の搬送部50は、弛み形成部20のロール紙Pの搬送方向下流側に設けた前述の第2の搬送ローラ対46と、第2の搬送ローラ対46を回動するための駆動源である第2の搬送モータ52を含んで構成される。なお、印刷部40の内部には後述するように3か所の第2の搬送ローラ対46を有するが、図1はロール紙Pの搬送方向上流側の第2の搬送ローラ対46を示す。
後述する制御部200は、ロール紙Pの弛みを形成するため第1の搬送ローラ対14及び第2の搬送ローラ対46によりロール紙Pを挟持した状態で第1の搬送ローラ対14のみを回動させ、ロール紙Pを搬送方向としての矢印Fで示す方向に搬送することにより弛み形成部20に1次弛みを形成する。第1の搬送部30及び第2の搬送部50は、それぞれ同じ速度をでロール紙Pを搬送するが、弛み形成時は第2の搬送部50を動作させないように制御される。なお、詳細な制御の説明は後述する。
図5は第1の実施の形態に関わるプリンタの弛み形成部の通紙状態の概念図である。センサレバー22の当接部222が弛みのないロール紙Pの表面に当接しているとき、ディテクタ部223は弛みセンサ21の光軸中心に位置しない。即ち、このときディテクタ部223はOFF信号を出力する。弛み形成制御が開始され、弛み量としての弛み高さH(深さ)が所定量になるとON信号を出力する。例えば、この所定量を1mmに設定することができる。
弛み形成制御が進行し弛み量としての弛み高さH(深さ)が所定量になると、弛みセンサ21はON信号からOFF信号への切替わりを出力する。例えば、この時の所定量を10mmに設定することができる。即ち、弛み高さHが1mmの時にON信号を発信し、弛み高さHが10mmになるとOFF信号を発信する。この検出区間はディテクタ部223の円弧長Qの設定で決定できる。なお、弛みセンサ21の光軸中心をディテクタ部223の端部が位置した後、オーバーラップ量(0.5mm程度)の通過した位置でON/OFF信号の検出となる。
図2に戻り、印刷部40について説明する。印刷部40は電子写真方式によりカラー印刷が可能である。印刷部40はロール紙Pを矢印Fで示す方向に搬送する印刷部搬送経路41、画像形成部61、転写ユニット71及び定着部81で構成される。印刷部40は印刷部搬送経路41に、入口センサ42、搬送センサ43、書込みセンサ44及び排出センサ45を配設する。
入口センサ42は、ロール紙フィーダー部10から搬送されるロール紙Pの先端を検出すると共に、カット紙Pcの場合の後端を検出する。入口センサ42はロール紙Pの先端を検出した時、第2の搬送モータ52を起動させるタイミングセンサでもある。搬送センサ43は入口センサ42と同様であると共に、ロール紙Pの通過監視を行う。
印刷部搬送経路41は印刷部40内に設けられ、フィーダー部搬送経路12に接続されることによりロール紙フィーダー部10から搬送されるロール紙Pを受入れてから、印刷を行った後、排出をするまでの経路である。印刷部搬送経路41は、3か所に第2の搬送ローラ対46を有する。第2の搬送ローラ対46は前述の第1の搬送ローラ対14と同様に、表面を高摩擦部材で形成するフィードローラと、フィードローラと対向圧接するプレッシャーローラにより構成される。この第2の搬送ローラ対46は、最短長で切断されたカット紙Pcを安定して搬送するため3か所に配設される。3か所の第2の搬送ローラ対46は図示しないギア列により第2の搬送モータ52と連結されて同時回転する。
書込みセンサ44は、印刷部搬送経路41内で互いに対向させて配設された発光部及び受光部から成る透過型光学センサである。制御部200は発光部からの放射光を受光部が受光したとき、ロール紙Pが介在しないと判断する。又、制御部200は受光部が受光できないとき、ロール紙Pが介在していると判断する。書込みセンサ44はロール紙P上への画像形成の開始タイミングをとる。排出センサ45は、定着部81を通過したロール紙Pの先端部を検出し、更にロール紙Pの有無を検出する。
印刷部40は定着部81の下流側の2か所に排出ローラ対47を配設する。排出ローラ対47はロール紙Pを装置外に誘導する。画像形成部61はホワイト(W)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)及びブラック(K)の各色の現像剤としてのトナーによってカラー画像を形成する。画像形成部61は、各カラーの現像剤像としてのトナー像を形成する複数の像担持体である画像形成ユニット62W、62M、62Y、62C及び62Kを有する。なお、これらを総称するときは画像形成ユニット62と称する。
各々の画像形成ユニット62W、62M、62Y、62C及び62Kは、像担持体としての感光体ドラム63W、63M、63Y、63C及び63Kを有する。なお、これらを総称するときは感光体ドラム63と称する。
更に、各々の画像形成ユニット62W、62M、62Y、62C及び62Kは、露光装置(露光部)としてのLED(Light Emitting Diode)ヘッド64W、64M、64Y、64C及び64Kを有する。なお、これらを総称するときはLEDヘッド64と称する。転写ユニット71は画像形成部61と印刷部搬送経路41との間に配設され、矢印Eで示す方向に走行させられる中間転写媒体としての転写ベルト72を有する。
転写ベルト72は、画像形成ユニット62Wの下方の近傍において回転自在に配設される駆動ローラ74及び画像形成ユニット62Kの下方の近傍において回転自在に配設される従動ローラ75により張架される。駆動ローラ74の回転により、走行する転写ベルト72を介して画像形成ユニット62の各感光体ドラム63のそれぞれと対向して配設された一次転写用の一次転写ローラ77W、77M、77Y、77C及び77Kがある。
印刷部搬送経路41は、転写ベルト72を介してバックアップローラ76と対向させて配設された前述の二次転写ローラ73を有する。二次転写ローラ73へ高電圧を印加することによって、ロール紙P上にトナー像が転写される。二次転写ローラ73は転写ベルト72の回転に伴って従動回転する。二次転写ローラ73は、ラッチングソレノイド(図6参照、以後ソレノイドとする)79により、矢印Gで示す方向に移動でき、バックアップローラ76より離間可能とする。
定着部81は定着ローラ82、加熱源としてのヒータ83及び被加熱体としての定着ベルト84を有する。定着部81は、定着ローラ82に対向して加圧ローラ85、該加圧ローラ85を包囲して走行自在に配設された加圧ベルト86及び定着ベルト84の表面温度を検出するサーミスタ87を備える。
印刷部40は、操作表示部としての操作パネル90及び以上の各部を制御する制御部200を有する。制御部200に接続されている操作パネル90は、操作キー及び表示部としての表示画面等を備える。操作パネル90は、プリンタ1の使用者が操作に用いるほか、プリンタ1の状態を表示して使用者に示すことができる。
図6は第1の実施の形態に関わるプリンタの制御ブロック図である。プリンタ1の制御部200は、以下の各部に接続され全体を制御する。操作表示部としての操作パネル90はタッチパネルによって形成される。使用者はタッチパネルをキータッチすることで、プリンタ1に対して各種の入力及びタッチパネルの表示画面に表示されたプリンタ1のステータス等を取得することができる。記憶部89はRAM、ROM及びHDDから成り、プリンタ1全体の制御を行うための情報を記憶する。
制御部200は、第1の搬送部30を構成するロール紙フィーダー部10のペーパーエンドセンサ13、透過型カッターインセンサ15、反射型カッターインセンサ16及びカッターアウトセンサ19と接続する。更に、制御部200は、弛み形成部20の弛みセンサ21並びに第2の搬送部50を構成する印刷部40の入口センサ42、搬送センサ43、書込みセンサ44及び排出センサ45と接続する。これらの各センサ出力は図示しないアンプ回路で増幅され、更に、図示しないA/D変換回路によりデジタル電気信号に変換される。
制御部200はロール紙フィーダー部10の駆動源としての第1の搬送モータ32と接続する。第1の搬送モータ32は、前述した通り第1の搬送ローラ対14のフィードローラ141とギア列を介して機械的に接続される。第1の搬送モータ32はステッピングモータであり、回動制御することで第1の搬送ローラ対14は回動し、挟持したロール紙Pを搬送する。
制御部200は第1の搬送部30を構成するカッターユニット17のロータリー刃172を回転するための駆動源であるカッターモータ33と接続する。更に、制御部200は第1の搬送部30を構成するロータリー刃172のホーム停止位置を制御するためのカッターHPセンサ18と接続する。
制御部200は、第2の搬送部50を構成する第2の搬送モータ52及び排出モータ53と接続する。印刷部40の駆動源としての第2の搬送モータ52はステッピングモータから成り、ギア列を介して機械的に第2の搬送ローラ対46と接続される。制御部200は第2の搬送モータ52の駆動により、3か所の第2の搬送ローラ対46をそれぞれ回動させ、挟持したロール紙Pを搬送する。
排出用の駆動源としての排出モータ53はステッピングモータから成り、ギア列を介して機械的に排出ローラ対47と接続される。制御部200は排出モータ53を駆動して排出ローラ対47を回動すると、挟持したロール紙P及びカット紙Pcを装置外に誘導又は排出する。
ID(Image Drum)モータ 制御部200はLEDヘッド64と接続する。LEDヘッド64は制御部200の制御により、各色の画像データを受けて感光体ドラム63の表面を露光し、静電潜像を形成する。画像形成ユニット62において、感光体ドラム63、帯電ローラ及び現像ローラに高電圧が印加され、一次転写ローラ77及び二次転写ローラ73にも高電圧を印加される。以上により、制御部200は帯電、露光、現像、転写及び定着の電子写真プロセスを実行する。
制御部200は、画像形成用の駆動源としてのID(Image Drum)モータ68と接続する。IDモータ68はブラシレスDCモータから成り、ギア列を介して機械的に各画像形成ユニット62の感光体ドラム63と接続される。制御部200はIDモータ68を駆動し、各感光体ドラム63を回転させると供に、現像部を動作させる。
制御部200は、転写ベルト72の回転用の駆動源としてのベルトモータ80と接続する。ベルトモータ80はブラシレスDCモータから成り、ギア列を介して機械的に駆動ローラ74と接続される。制御部200は二次転写ローラ73をバックアップローラ76から離間させるソレノイド79と接続する。
制御部200は定着用の駆動源としての定着モータ88と接続する。定着モータ88はブラシレスDCモータから成り、ギア列を介して機械的に定着ローラ82と接続される。定着モータ88は定着ローラ82を回転させ、定着ベルト84を走行させる。制御部200はヒータ83及びサーミスタ87と電気的に接続する。
制御部200を構成する制御回路は、図示しないプリント配線基板上に搭載した電子部品で形成される。この制御回路は、センサ類のアンプ回路、A/D変換回路及びモータの図示しないドライブ回路等の他に、計時部201及びカウント部202を設ける。本実施の形態における計時部201は、制御部200の制御のもとで待機状態の時間計測を行う。又、制御部200はカウント部202を制御して、ステッピングモータである第1の搬送モータ32の回転ステップ数の計測を行う。
(動作の説明)以下に本実施の形態のプリンタ1の動作について説明する。使用者は、ロール紙ホルダーAssy23のサポーティングシャフト24にロール紙Pを装着し、ロール紙Pの先端部を引き出す。使用者は、引出した先端部をテンションローラ112の下方を経由し、フロントガイド121に沿って上流側の第1の搬送ローラ対14に挿入する。制御部200は第1の搬送モータ32を駆動させ、ロール紙Pをフィーダー部搬送経路12の内部に取り込む。
制御部200は、第1の搬送モータ32の駆動によりロール紙Pの先端部をカッターユニット17の内部を通過させて、下流側の第1の搬送ローラ対14に到達させる。続けて第1の搬送モータ32の駆動により、ロール紙Pの先端部は弛み形成部20に進入する。弛み形成部20に進入したロール紙Pの先端部は、下流側の第1の搬送ローラ対14に押し出され、フィーダー部搬送経路12に突出しているセンサレバー22の当接部222に当接する。更に、搬送が継続されると、ロール紙Pの先端部はペーパガイド123の斜面に沿って持ち上げられると共に、センサレバー22を押し上げつつ第2の搬送ローラ対46に向けて搬送される。
印刷部40の入口センサ42がロール紙Pの先端部を検出してから記憶部89に格納されている所定の時間(搬送量)が経過すると、ロール紙Pの先端部が第2の搬送ローラ対46に到達する。制御部200 は、ロール紙Pの先端部が第2の搬送ローラ対46に到達すると、ロール紙Pに対して画像形成部61により形成されたトナー像を二次転写ローラ73によりロール紙P上に転写を開始する。制御部200は、定着部81でトナー像を定着させた印刷済みのロール紙Pを排出ローラ対47により印刷部40の外部に排出する。このようにしてプリンタ1による印刷動作が行われる。
ロール紙Pの先端部が第2の搬送ローラ対46に到達する時に、弛み空間122内で弛みが発生する。この時の弛み量はロール紙Pが有する剛性(腰の強さ)により差異があるが、印刷中にカッターユニット17が動作しても、この弛みを有するため印刷に影響しない。
以下、ロール状媒体であるロール紙Pに対する媒体弛み形成方法を説明する。プリンタ1は印刷命令に従って、カッターユニット17を用いてロール紙Pを指示される媒体長に切断する。しかし、本実施の形態では、プリンタ1はロール紙Pを切断せずに印刷部40内に通紙したまま待機状態とする。例えば、複数のラベルが台紙上に貼付され、印刷命令を逐次受け付けてラベルに対して連続的に印刷を行う場合である。なお、この印刷部40内にロール紙Pを通紙したままの停止位置をロール紙Pの待機位置と称する。
(弛み形成制御)待機位置に誘導されるロール紙Pに対する弛み形成部20の動作について説明する。プリンタ1は、図2に示すロール紙フィーダー部10と印刷部40の間における弛み形成部20により一定量の弛みを形成する。本実施の形態では、プリンタ1は10mm程度の弛みを形成するものとし、この動作を弛み形成制御と称する。前述した通り、弛みセンサ21が弛み量としての弛み高さHを測定する。
以下の説明においては、ロール紙Pを第1の方向としての通常の搬送方向に搬送するための第1の搬送モータ32及び第2の搬送モータ52の回転を「正転」とし、第1の方向と反対方向の第2の方向としての逆搬送方向に搬送する場合を「逆転」として説明する。
図7は第1の実施の形態に関わるプリンタの弛み形成動作の説明図である。弛み形成動作は、先行するロール紙Pの印刷動作及びロール紙Pの待機位置への誘導動作の後に連続して実行される。先行するロール紙Pへの所定の印刷が終了すると、印刷部40の前述の排出モータ53、定着モータ88(図6参照)及び第2の搬送モータ52は、その正転をロール紙Pの待機位置で停止、即ちこれらの駆動は停止される。この停止した時間を時刻T1(図9参照)とする。なお、前述のベルトモータ80及びIDモータ68は、所定の転写が終了した時点で回転を停止する。この停止と同時に制御部200 は、ソレノイド79(図6参照)を動作させ、バックアップローラ76から二次転写ローラ73を離間させる。
第1の搬送モータ32を除く他のモータが停止した時刻T1以降、ロール紙フィーダー部10内の第1の搬送モータ32のみの正転を続ける。即ち、第1の搬送モータ32が駆動中に第2の搬送モータ52は駆動を停止する。ロール紙Pの先端部は回転停止した第2の搬送ローラ対46により挟持された状態となり、ロール紙Pの先端部以外は湾曲搬送部115としてのテンションローラ112を通過した後、第1の搬送ローラ対14により通常の搬送方向としての矢印Fで示す方向への給紙搬送が継続される。
以上の動作により、制御部200は、弛み形成部20にロール紙Pの弛みを形成する。この弛みは1次弛み91とする。制御部200は、弛みセンサ21の出力から換算した弛み量としての弛み高さHが10mmとなったタイミング、即ち時刻T2(図9参照)で、第1の搬送モータ32の正転を停止する。この動作中、テンションローラ112はロール紙Pに対してバックテンションを作用させている。
以下、弛み形成制御の詳細について、フローチャート図に従って説明する。図8は、第1の実施の形態に関わるプリンタの弛み形成時の動作フローチャート図である。以下の動作は、記憶部89に格納されている動作プログラムに従って行われる。ステップS101に入る前の印刷動作中において、第1の搬送ローラ対14及び第2の搬送ローラ対46はロール紙Pを搬送している。
ステップS101:制御部200は、印刷制御情報により、印刷されたロール紙Pの通過を監視し、ロール紙Pが定着部81を通過すると印刷終了とする。
ステップS102:制御部200は、予め定めた待機位置を目標にロール紙Pの搬送を継続する。この動作中は、第1の搬送部30及び第2の搬送部50の協働によりロール紙Pを搬送する。制御部200は、ロール紙Pが待機位置に到達したかどうか監視する。
ステップS103:制御部200は、ロール紙Pが待機位置に到達すると、排出モータ53、定着モータ88及び第2の搬送モータ52の正転を停止する(時刻T1)。この時に、ロール紙Pはロール紙フィーダー部10及び印刷部40に跨がった通紙状態となる。制御部200は、第2の搬送モータ52の回動は停止するが、保持電流を印加する。この保持電流は駆動電流と同等でよい。第2の搬送モータ52及び第1の搬送モータ32は、ステッピングモータであるので、起動時の立ち上がり制御及び停止時の立ち下げ制御が必要である。
ステップS104:制御部200は、正転している第2の搬送モータ52を停止して、第1の搬送モータ32の正転を続行する。この状態において、弛み形成部20にロール紙Pの弛みが発生し始まる。
ステップS105:制御部200は、ステップS104による弛み形成ステップと同時に弛みセンサ21からのON/OFF信号の出力を待つ。
ステップS106:制御部200は、ステップS105による弛み形成ステップにおける、弛みセンサ21のON/OFF信号の出力から、1次弛み91の弛み量としての弛み高さHが所定量(10mm)を検出すると、次ステップS107に移行する。この時に、ロール紙Pは、第2の搬送ローラ対46により挟持している状態で、第1の搬送モータ32が正転駆動されるためロール紙Pは腰折れ状態となり、1次弛み91として弛みを形成する空間となる弛み空間122内で下方に垂れ下がる。
ステップS107:制御部200は、弛み量としての弛み高さHが所定量(10mm)に到達したので、第1の搬送モータ32の正転駆動を停止(時刻T2)する。
図9は第1の実施の形態に関わる弛み形成制御のタイムチャート図である。図9は弛み形成方法においてロール紙Pの搬送に関わるモータ類の動作及び弛みセンサ21の検出を示す。時刻T1は第2の搬送モータ52、定着モータ88及び排出モータ53の正転を停止した時刻である。第1の搬送モータ32は時刻T1で正転を継続している。
制御部200は、弛みセンサ21が弛み量としての弛み高さHが10mmを検出した時刻T2で、第1の搬送モータ32を停止させる。なお、第1の搬送モータ32のみの搬送に切替わった時刻T1から、制御部200は、当該第1の搬送モータ32の回転速度を変更させてもよい。例えば、制御部200は、第1の搬送モータ32を低速に変更することにより、1次弛み91を形成する時間を緩やかにすること又はステッピングモータの立ち下げ制御分の余分な搬送量を減少させることができる。
(弛み移動制御)図10は第1の実施の形態に関わるプリンタの弛み移動動作の説明図である。弛み形成部20の1次弛み91(図7参照)が減少し、テンションローラ112の部分に2次弛み92が新たに形成される状態を示している。本実施の形態では、事象的に弛みが移動したものとする。
制御部200は計時部201による待機状態の経過時間が所定時間に達した場合、ロール紙フィーダー部10内の第1の搬送モータ32を逆転させる。これは、待機状態が長く続くと弛み形成部20での逆反り癖が発生することになり、これを防止するためである。なお、本実施の形態においての所定時間を10分とする。この時の所定時間の計測は計時部201が行う。
弛み形成部20での逆反り癖の発生を防止するため、制御部200は、第1の搬送ローラ対14及び第2の搬送ローラ対46により挟持されているロール紙Pを第1の搬送モータ32の逆転により、第2の方向としての図10の矢印Bで示す方向に搬送する。この時、第2の搬送モータ52は駆動せず、かつ保持電流が印加されているので、第2の搬送ローラ対46は回動しない。制御部200は、弛み形成部20で形成した弛み量としての弛み高さH=10mmが弛み高さH=1mmになるように、矢印Bで示す方向への逆搬送量を制御する。
制御部200は、弛みセンサ21で1次弛み91の弛み量としての弛み高さHの変化を測定すると共に、1次弛み91の弛み高さHを1mm程度残して逆搬送量を計測する。弛み形成部20の1次弛み91の弛み高さHを1mm程度残す理由は、カッターユニット17を駆動するとき、ロータリー刃172の回転時にロール紙Pが第2の方向としての図10の矢印Bで示す方向に微量だけ引っ張られるためである。よって弛み移動制御後、制御部200は、弛み形成部20の1次弛み91を0(ゼロ)としない。制御部200は、この第1の搬送モータ32の逆転による逆搬送動作により1次弛み91を減少させ、テンションローラ部11の部分に2次弛み92を形成する。本実施の形態では、以上の動作を弛み移動制御と称する。
ロール紙Pは使用残量によって外径が変化し、巻き癖によるカール量が変化するが、制御部200は弛みセンサ21を用いてロール紙Pの弛み量としての弛み高さHを測定しつつ搬送するため、常に一定の弛み高さHを有する1次弛み91が形成できる。そして、制御部200は弛み形成部20で形成した1次弛み91をテンションローラ112の位置に2次弛み92として形成できる。
図11は第1の実施の形態に関わる弛み移動制御のタイムチャート図である。図11は弛み移動制御におけるロール紙Pを逆搬送する第1の搬送モータ32の動作を示す。ロール紙Pを待機状態にしてから10分間が経過した時刻T3で、制御部200は第1の搬送モータ32のみを逆転させる。これにより第1の搬送ローラ対14のみが逆転しても、制御部200は印刷部40内の第2の搬送モータ52は回動させないので、第2の搬送ローラ対46で挟持している部分のロール紙Pは搬送されない。制御部200は弛み形成部20で形成した1次弛み91が一定量、例えば1mm以下となった時刻T4で第1の搬送モータ32の逆転動作を停止する。
図10に示すテンションローラ部11に、ロール紙Pに2次弛み92が形成されている状態から次の印刷を行う際に、装置内の1次弛み91の弛み量としての弛み高さHは1mm程度となる。従って、制御部200は、通常の印刷動作と同様に制御する。なお、ロール紙フィーダー部10のロール紙Pの供給可能は供給モータを有する装置構成の場合は、その供給モータで弛み分を巻き取り、テンションローラ部11の2次弛み92を除去してから印刷動作を開始することができる。
(弛み形成時印刷制御)図7に示した待機状態から予め定めた所定時間(10分)が経過する前に新たな印刷命令を受信すると、制御部200は計時部201による計測を終了し印刷処理を開始する。これを本実施の形態では、弛み形成時印刷制御と称する。図7に示した待機状態は、弛み形成部20に1次弛み91が形成されている状態である。
図12は第1の実施の形態に関わる弛み形成時印刷開始動作のタイムチャート図である。図12は弛み形成時印刷制御の開始時におけるロール紙Pを搬送する各モータの動作タイミングを示す。弛み形成時印刷制御を開始する時刻T5で第1の搬送モータ32は停止のまま、印刷部40側にある第2の搬送モータ52、定着モータ88及び排出モータ53を正転させる。
弛み形成部20で形成した1次弛み91の弛み量としての弛み高さHは減少し、1mmとなった時刻T6で、第1の搬送モータ32を正転を開始することにより、1次弛み91の弛み高さHが1mmとなった状態で二次転写ローラ73にむけてロール紙Pを搬送する。制御部200は印刷制御に先行して、ソレノイド79を起動させ二次転写ローラ73をバックアップローラ76に圧接させる。
図13は第1の実施の形態に関わるプリンタの動作フローチャート図である。本フローチャートは、ロール紙Pが待機位置で静止した時点以降の動作を示すものである。本フローチャートにおける弛み形成制御(ステップS201)、弛み移動制御(ステップS205)及び弛み形成時印刷制御(ステップS209)の詳細な説明は、前述した通りである。以下の動作は記憶部89に格納されている動作プログラムに従って行われる。なお、テンションローラ部11のテンションローラ112は、図2で示す下制止位置で静止している状態である。
S201:制御部200は排出モータ53、定着モータ88及び第2の搬送モータ52の正転を停止し、弛みセンサ21のON/OFF検出の監視を開始すると共に、第1の搬送モータ32を正転して、弛み形成部20に1次弛み91を形成し、前述の弛み形成制御を開始する。
S202:制御部200は、弛み形成部20に配した弛みセンサ21の検出情報により、1次弛み91が所定の弛み量としての弛み高さHに到達したことを検出すると、弛み形成制御を終了し、次ステップS203に移行する。
S203:制御部200は、計時部201による待機状態の計測を開始するとともに、所定の弛み高さHに到達してからの経過時間を監視する。ここで、経過時間が設定時間である10分を経過すると次ステップS205に移行する。この場合は、逆反り癖を防止する必要がある。制御部200は印刷命令待ちとなる。
S204:制御部200はステップS203における10分が経過するまで、次の印刷命令の受信状況を監視する。制御部200は10分が経過する前に、次の印刷命令を受信すると次ステップS209に移行する。
S205:経過時間が10分を経過したので、制御部200は前述の弛み移動制御を開始する。前述したように、制御部200は第1の搬送モータ32のみの逆転によりロール紙Pを第2の方向としての逆搬送方向に搬送する。
S206:制御部200は、弛みセンサ21の弛み量としての弛み高さHの変化を監視し、所定の弛み高さHまで変化すると弛み移動制御を終了する。これにより、弛み形成部20に形成した1次弛み91は減少し、新たにテンションローラ部11に2次弛み92が形成される。この時、テンションローラ112は、図2で示す最下端位置で静止しているので、本来の弛み取りの機能は作用しない。
S207:制御部200は弛み移動制御を終了すると待機状態とし、次の印刷命令の受信状況を監視する。制御部200は次の印刷命令を受信すると次ステップS208に移行する。
S208:制御部200は、次の印刷命令を受信したので、通常の印刷制御を実行する。
S209:ステップS204において、10分が経過する間に次の印刷命令の受信すると、前述の弛み形成時印刷制御を実行する。
(変形例)次に第1の実施の形態の変形例を説明する。第1の実施の形態と異なる点は、弛み形成部の構成、弛み形成制御及び弛み移動制御である。第1の実施の形態の弛み形成部20は、紙質が硬いロール紙P及び剥離可能なラベルを有する場合、又は剛性が高く巻き癖の強い場合に逆反り作用があるので好適である。本変形例はロール紙Pの剛性が比較的に低い場合であり、第1の実施の形態における弛み空間122をロール紙Pの先端が通過する際の安全性を確保するためのものである。
図14は第1の実施の形態の変形例に関わるプリンタの弛み形成制御の概念図である。弛み形成部60は、カッターユニット17のロール紙Pの搬送方向下流であって、第1の搬送部30及び第2の搬送部50の中間の上部開口部128に配設される。弛み形成部60は、センサレバー28及び弛みセンサ21により形成される。センサレバー28は、上側に形成される上腕28aと下側に形成される下腕28bからなる略L字状であり、略中央部の回動支点281により、回動可能に軸支される。
センサレバー28は、ロール紙Pの幅方向の一部分に形成され、下腕28bの先端がロール紙Pとの当接部282を形成する。センサレバー28は、自重又は図示しない付勢手段により当接部282をフィーダー部搬送経路12に突出させてある。センサレバー28の上腕28aの先端は扇条に形成され、回転方向に沿って等間隔に設けられた複数のスリットからなるスリット部283が形成されている。
弛みセンサ21はこのセンサレバー28のスリット部283に対応させて配設する。回動支点281及び弛みセンサ21は、図示しない支持部材に固定される。弛みセンサ21は、第1の実施の形態で説明した通りであり、スリット部283を挟んで発光素子と受光素子を対向配置する。
ロール紙Pは、第1の搬送ローラ対14の回転により、搬送方向としての矢印Fで示す方向に搬送される。制御部200は第1の搬送モータ32のみによる搬送でロール紙Pの弛みを形成する。センサレバー28の当接部282は上方としての矢印Uで示す方向に押し上げられると、同時にスリット部283が回動する。弛みセンサ21は、スリット部283のスリット通過毎に受光素子がこれを検出し、ON/OFF信号を出力する。制御部200はこのON/OFF信号の出力回数から、センサレバー28の回動量、即ち、ロール紙Pの弛み量としての弛み高さHを測定する。ロール紙Pの弛みを形成するための第1の搬送部30及び第2の搬送部50の構成並びに弛みを形成する動作は第1の実施の形態と同様である。
図15は第1の実施の形態の変形例に関わる弛み形成制御のタイムチャート図である。図15は弛み形成についてロール紙Pの搬送に関わるモータ類の動作及び弛みセンサ21の出力を示す。第1の実施の形態(図9参照)と同様に、第2の搬送モータ52、定着モータ88、排出モータ53の正転を停止した時刻を時刻T1とする。
制御部200は、第2の搬送モータ52の正転を停止した時刻T1をトリガーに、弛みセンサ21から矩形のON/OFF信号が得られるので、その矩形波数のカウントを開始する。この弛みセンサ21の矩形波数の計数は、カウント部202(図6参照)が行う。同時に、第1の搬送モータ32の回転ステップ数のカウントを開始する。回転ステップ数のカウントもカウント部202が行う。
制御部200は弛みセンサ21が出力する矩形波数から、弛み量としての弛み高さH=10mmを検出した時刻T2で、第1の搬送モータ32の正転を停止する。同時に、制御部200はカウント部202による第1の搬送モータ32の回転ステップ数のカウントを終了する。第1の搬送モータ32の回転ステップ数のカウント値は、第1の搬送モータ32の弛み形成時回転量Nとして、記憶部89に記憶する。
弛み量としての弛み高さH(図14参照)を形成するロール紙Pは、当接部282を押し上げ、これに伴いスリット部283が回転する。制御部200はスリット部283のスリット間隔及びスリット数を弛み量と関連づけて設定することで弛み量としての弛み高さHを算出する。弛みセンサ21のON/OFF回数情報は記憶部89に記憶しておく。以上の動作により、1次弛み91が形成される。更に、制御部200は、計時部201による待機状態の経過時間の計測を開始する。
制御部200は弛み移動制御において、第1の搬送モータ32の弛み形成時回転量Nの情報を利用する。即ち、制御部200は1次弛み91を形成した時の第1の搬送モータ32の正転駆動ステップ数を利用する。制御部200は記憶部89に記憶している弛み形成時回転量Nの情報を読み出して、この弛み形成時回転量Nから弛み高さH=9mmに相当するステップ数を弛み移動時回転量Mとして算出する。第1の搬送モータ32は、算出した弛み移動時回転量Mの駆動ステップ数分だけ逆転駆動する。
弛み高さHは、ロール紙Pの腰の強さ及び上部開口部128の開口幅により変化する。第1の搬送モータ32におけるステッピングモータの単位ステップ当たりの搬送量=0.1mmとすれば、前述の弛み形成時回転量Nは60乃至100ステップ程度で、弛み高さH=10mmとなる。従って、制御部200は第2の方向としての矢印Bで示す方向(図10参照)への逆搬送時に、ステッピングモータの弛み移動時回転量Mを55乃至90ステップ程度とする。又、ギア列のバックラッシュがあるので、弛み移動時回転量Mを弛み形成時回転量Nと同ステップ分程度として駆動させても、ロール紙Pが突っ張ることはない。
以上説明した弛み形成部60で形成した1次弛み91は、テンションローラ部11の2次弛み92に移動したことになる。この2次弛み92は、テンションローラ部11に長時間にわたり介在し続けると、逆反り癖がついてしまう可能性がある。そこで、所定時間毎にテンションローラ部11の2次弛み92を、弛み形成部60の1次弛み91として再度の移動として繰り返すことができる。
弛み移動制御では、制御部200は第1の搬送モータ32を逆転駆動するとき、弛み形成時回転量Nから算出される弛み移動時回転量Mを使用すれば、テンションローラ部11に定量の2次弛み92として形成できる。更に、第2の搬送ローラ対46部におけるロール紙Pへの突っ張りがなく、過剰な引抜き負荷を発生させることはない。弛み形成時印刷開始制御としては、第2の搬送モータ52が弛み形成時回転量Nである駆動ステップ数だけ正転駆動した後に、第1の搬送モータ32の正転駆動を開始する。これにより、1次弛み91が消去された状態で二次転写ローラ73に向けてロール紙Pを搬送できる。
以下に、本変形例におけるロール紙Pの先端部が弛み形成部60を通過するまでの動作について説明する。第1の実施の形態と同様に、使用者は、ロール紙Pの先端部を上流側の第1の搬送ローラ対14に挿入する。制御部200は、第1の搬送モータ32を駆動させ、ロール紙Pをフィーダー部搬送経路12の内部に取り込み、カッターユニット17の内部を通過させて、下流側の第1の搬送ローラ対14に到達させる。続けて第1の搬送モータ32の駆動により、ロール紙Pの先端部は、弛み形成部60に進入する。
弛み形成部60に進入したロール紙Pの先端部は、第1の搬送ローラ対14に押し出され、フィーダー部搬送経路12に突出しているセンサレバー28の当接部282に当接する。更に搬送が継続されると、ロール紙Pの先端部は、当接部282と摺接しながら第2の搬送ローラ対46に向けて搬送される。下流側の第1の搬送ローラ対14から入口センサ42までの距離(搬送ステップ数)は決まっているので、制御部200は、下流側の第1の搬送ローラ対14の通過から、入口センサ42がロール紙Pの先端部の到達を検出するまでに要する搬送ステップ数をカウントする。なお、搬送制御としては、制御部200は透過型カッターインセンサ15を基準位置としての搬送ステップ数を管理する。
ロール紙Pの表面と当接部282との摺接による摩擦負荷により弛みが発生していれば、下流側の第1の搬送ローラ対14から入口センサ42までの距離(搬送ステップ数)は設定値より多いカウント値となる。又、同等であれば、弛みの発生はないと判断する。制御部200は、弛みの発生なし及び微量であると判断したとき、第2の搬送ローラ対46にロール紙Pの先端部が到達しても、第2の搬送モータ52の駆動をせずに、遅らせて駆動する。これにより、制御部200は弛み形成部60に所望の弛みを形成する。
以上説明した変形例によれば、弛み量を適宜設定することができる。例えば、定量的に弛みを形成すると、ロール紙Pが腰の強い場合に、下流側の第1の搬送ローラ対14部でのすべり又は異音を低減できる。又、ロール紙Pの剛性による弛み形成量(スリット通過回数)から設定することが可能になる。この場合は、操作パネル90からの設定操作とする。
以上のように第1の実施の形態によれば、制御部200は、第2の搬送部50の駆動を停止することにより弛み形成部20に1次弛み91を形成し、所定時間経過後に第1の搬送部30を逆転駆動してロール紙Pを搬送方向へ搬送し、弛み形成部20に形成された1次弛み91を逆搬送方向へ移動させることとしたので、ロール紙Pの逆反り癖を防止することができると共に、ロール紙Pの無駄な逆走部分を少なくすることができる。
又、弛み形成部20で形成される1次弛み91の弛み量としての弛み高さHを検出する検出部としての弛みセンサ21を設けたので、ロール紙Pの巻き癖の強弱に応じた1次弛み91の弛み量を制御できる。更に、1次弛み91を形成した後の待機状態の時間を計測する計時部201を設け、かつ所定時間経過後に1次弛み91とは異なる位置に2次弛み92を形成するので、逆反り癖の発生を防止することができる。
本実施の形態ではロール状媒体に対し処理を行う例を説明したが、これに限定されない。例えば、特に逆反り癖が付き易く、紙質が硬い媒体であって、折りたたまれた形態を有する媒体であれば本発明を適用可能である。
本実施の形態では弛み量としての弛み高さHを10mmとし、弛み移動制御を開始するまでの時間を10分間としたが、この値は限定するものではなく、用紙設定又は他のパラメータによって当該時間を変更することができる。
本実施の形態では、電子写真方式のカラープリンタとして説明したが、インクジェット式などの装置であっても良い。ロール紙Pを逆反りさせることにより巻き癖を除去するが、巻き癖の除去のためのエッジ、又はローラに用紙が長時間当接する可能性があり、かつ、その後に容易に用紙を後退させられないような区間を有する装置にも適用可能である。更に、ロール状媒体に限定されず、連続したファンフォールド紙にも適用することができる。
1 プリンタ 10 ロール紙フィーダー部
11 テンションローラ部 12 フィーダー部搬送経路
17 カッターユニット 20 弛み形成部
21 弛みセンサ 23 ロール紙ホルダーAssy
30 第1の搬送部 32 第1の搬送モータ
40 印刷部 41 印刷部搬送経路
50 第2の搬送部 52 第2の搬送モータ
91 1次弛み 92 2次弛み
200 制御部 201 計時部
P ロール紙

Claims (9)

  1. 媒体を保持する媒体保持部と、
    前記媒体保持部から第1の方向及び前記第1の方向と反対方向の第2の方向に前記媒体を搬送する第1の搬送部と、
    前記第1の方向の下流側に配設され、前記第1の方向に前記媒体を搬送する第2の搬送部と、
    前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部との間に配設され、前記媒体に1次弛みを形成する弛み形成部と、
    前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部の駆動を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、前記第1の搬送部の駆動中に前記第2の搬送部の駆動を停止することにより前記弛み形成部に前記1次弛みを形成し、所定時間経過後に前記第1の搬送部を逆転駆動して前記媒体を前記第2の方向へ搬送し、前記弛み形成部に形成された前記1次弛みを前記第2の方向へ移動させることを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 前記弛み形成部で形成される前記1次弛みの弛み量を検出する検出部を有し、
    前記制御部は、前記検出部が所定の前記弛み量を検知するまで、前記弛み形成部で前記媒体の前記1次弛みを形成することを特徴とする請求項1記載の媒体搬送装置。
  3. 前記1次弛みを形成後の所定時間を計測する計時部を配し、
    前記制御部は前記計時部が計測する所定の時間経過後に、前記第1の搬送部を逆転駆動することを特徴とする請求項1記載の媒体搬送装置。
  4. 前記第1の搬送部と前記媒体保持部との間に湾曲搬送部が配設されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の媒体搬送装置。
  5. 前記湾曲搬送部は前記第1の搬送部の前記媒体にバックテンションを付与する付勢部であり、
    前記第1の搬送部を前記逆転駆動して、前記付勢部に2次弛みを形成することを特徴とする請求項4記載の媒体搬送装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一に記載の媒体搬送装置と、
    前記第2の搬送部の前記第1の方向の下流側に前記媒体に画像を形成する画像形成部を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 第1の搬送部及び前記第1の搬送部の第1の方向に配した第2の搬送部の協働により、媒体を保持する媒体保持部から前記媒体を前記第1の搬送部及び前記第2の搬送部へ通紙させる通紙ステップと、
    前記第2の搬送部の正転を停止し、前記第1の搬送部の正転を継続することにより前記媒体に1次弛みを形成する弛み形成ステップと、
    前記弛み形成ステップにおける前記1次弛みの形成後、所定時間の経過後に前記第1の搬送部を逆転し、前記1次弛みを前記第1の方向と反対方向の第2の方向へ移動させる弛み移動ステップと、を含むことを特徴とする媒体弛み形成方法。
  8. 更に、前記弛み形成ステップにおいて形成される前記1次弛みの弛み量を検出部により検出する弛み量検出ステップと、
    前記弛み量検出ステップにおいて所定の前記弛み量を検知すると前記第1の搬送部の正転を停止する正転停止ステップと、を含むことを特徴とする請求項7記載の媒体弛み形成方法。
  9. 更に、前記弛み移動ステップにおいて前記所定時間の経過を計時部で計測する計時ステップを含むことを特徴とする請求項8記載の媒体弛み形成方法。
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