JP2021165477A - 柱と梁との接合構造及び柱と梁との接合構造の施工方法 - Google Patents

柱と梁との接合構造及び柱と梁との接合構造の施工方法 Download PDF

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Takayuki Sagawa
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【課題】火災時の柱のせん断伝達性能及び軸力伝達性能を確保しつつ、施工性が良い柱と梁との接合構造を提供する。【解決手段】柱と梁との接合構造100は、コンクリート充填鋼管造の柱4と鉄骨造の梁1との接合構造であって、柱4は、鉛直方向に延びる鋼管41と、鋼管41の内部に配置され、鉛直方向に延びる接合鉄骨42と、を有し、鋼管41に連通し、鋼管41から突出する接合鉄骨42を囲繞するように設けられたふさぎ部材2と、梁1に接合される接合梁1Xと、鋼管41の内部及びふさぎ部材2の内部に充填されたコンクリート部49と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、柱と梁との接合構造及び柱と梁との接合構造の施工方法に関するものである。
従来から、鋼管の内部に接合鉄筋(主筋)及びコンクリートが充填されたコンクリート充填鋼管柱と、コンクリート充填鋼管柱の上下に配置された鉄骨造の梁との接合構造が知られている。コンクリート充填鋼管柱の鉛直方向の中央に接合鉄筋が配置されていない領域(無筋領域)があると、火災時に鋼管が高温になり鋼管による拘束効果がほぼ消失し、無筋領域がせん断破壊してしまうという課題があった。
下記の特許文献1では、コンクリート充填鋼管柱の内部に、補強鉄筋体が配置されたものが提案されている。補強鉄筋体は、鉛直方向に延び周方向に沿って間隔を有して配置された複数の鉛直補強筋と、複数の鉛直補強筋を束ねるように鉛直方向に間隔を有して複数配置された平面視円形をなすせん断補強筋(円形補強鉄筋)と、を有している。補強鉄筋体のせん断補強筋によって火災時の柱のせん断伝達性能及び軸力伝達性能を確保することができる。
特開2018−131770号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の柱と梁との接合構造では、柱の内部に接合鉄筋及び補強鉄筋体をそれぞれ別作業工程で配置する必要があるため、施工手間が生じるという問題点がある。また、接合鉄筋で所定のかぶり厚さを厳密に確保する必要があり、設置作業および精度管理に時間がかかってしまうという問題点がある。また、コンクリート打設時に接合鉄筋及び補強鉄筋体がコンクリートホース等に干渉することが多く、打設作業の効率が著しく低下するという問題点があった。また、接合鉄筋の必要定着長が長い場合、下階と上階の接合鉄筋が干渉し、配筋が困難になるという問題点がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、火災時の柱のせん断伝達性能及び軸力伝達性能を確保しつつ、施工性が良い柱と梁との接合構造及び柱と梁との接合構造の施工方法を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る柱と梁との接合構造は、コンクリート充填鋼管造の柱と鉄骨造の梁との接合構造であって、前記柱は、鉛直方向に延びる鋼管と、該鋼管の内部に配置され、鉛直方向に延びる接合鉄骨と、を有し、前記鋼管に連通し、前記鋼管から突出する前記接合鉄骨を囲繞するように設けられたふさぎ部材と、前記梁に接合される接合梁と、前記鋼管の内部及び前記ふさぎ部材の内部に充填されたコンクリート部と、を備えることを特徴とする。
このように構成された柱と梁との接合構造では、鋼管の内部に接合鉄骨を配置することによってせん断補強される。よって、火災時に鋼管が高温になっても、柱のせん断伝達性能及び軸力伝達性能を確保することができる。
また、従来のように、鋼管の内部に補強鉄筋体等の鉄筋を配置する手間がなく、施工性が良い。
また、柱と梁との接合部(柱端部)には鉄骨コンクリート構造であり、圧縮力に対してはコンクリートが負担し、引張力に対しては接合鉄骨が負担することによって、効率的に曲げ耐力を負担することができる。
また、本発明に係る柱と梁との接合構造は、平面視で、前記接合鉄骨は、前記接合梁を該接合梁の延在方向に延長した領域内に配置されていてもよい。
このように構成された柱と梁との接合構造では、平面視で、接合鉄骨は、接合梁を接合梁の延在方向に延長した領域内に配置されている。よって、鋼管の内周面と接合鉄骨との間のスペースが大きくなり、コンクリートを打設する際にコンクリートホースを挿通するスペースが大きく確保され、コンクリート打設作業の効率化を図ることができる。
また、本発明に係る柱と梁との接合構造では、前記接合鉄骨は、前記鋼管の上方から該鋼管の内部に延びる上側接合鉄骨と、前記鋼管の下方から該鋼管の内部に延びる下側接合鉄骨と、を有し、前記上側接合鉄骨の下部と前記下側接合鉄骨の上部とを接合する接合部を備えていてもよい。
このように構成された柱と梁との接合構造では、上側接合鉄骨の下部と下側接合鉄骨の上部とを接合部で接合する構成であるため、接合鉄骨を鋼管の全長にわたって容易に設置することができる。
また、本発明に係る柱と梁との接合構造では、前記接合部は、前記鋼管の鉛直方向の中央に配置されていてもよい。
このように構成された柱と梁との接合構造では、接合部は鋼管の鉛直方向の中央に配置されているため、上側接合鉄骨と下側接合鉄骨とを柱の鉛直方向の中央の曲げモーメントがほぼ作用しない領域で接合することができる。
また、本発明に係る柱と梁との接合構造では、前記接合鉄骨は、H形鋼であってもよい。
このように構成された柱と梁との接合構造では、接合鉄骨であるH形鋼を工場等で製作でき、現場での接合鉄骨の設置が非常に簡易で作業性を向上させることができる。
また、本発明に係る柱と梁との接合構造の施工方法は、床面から上方に突出するように延びる接合鉄骨を囲繞するように鋼管を設置する鋼管設置工程と、筒状に形成されたふさぎ部材及び該ふさぎ部材に設けられ梁に接合される接合梁を有する接合部材を、前記ふさぎ部材が前記鋼管に連通するように設置する接合部材設置工程と、前記接合梁に前記梁を接合する梁接合工程と、前記鋼管の内部及び前記ふさぎ部材の内部にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、を備えることを特徴とする。
このように構成された柱と梁との接合構造の施工方法では、鋼管の内部に接合鉄骨を配置することによってせん断補強される。よって、火災時に鋼管が高温になっても、柱のせん断伝達性能及び軸力伝達性能を確保することができる。
また、従来のように、鋼管の内部に補強鉄筋体等の鉄筋を配置する手間がなく、施工性が良い。
また、柱と梁との接合部(柱端部)には鉄骨コンクリート構造であり、圧縮力に対してはコンクリートが負担し、引張力に対しては接合鉄骨が負担することによって、効率的に曲げ耐力を負担することができる。
また、本発明に係る柱と梁との接合構造の施工方法では、前記接合鉄骨は、前記床面から上方に突出する下側接合鉄骨と、該下側接合鉄骨の上方に配置される上側接合鉄骨と、を有し、前記鋼管設置工程の前に、前記下側接合鉄骨の上部と前記上側接合鉄骨の下部とを接合部で接合する鉄骨接合工程を備えていてもよい。
このように構成された柱と梁との接合構造の施工方法では、鉄骨接合工程で下側接合鉄骨の上部に上側接合鉄骨の下部を接合部で接合すれば接合鉄骨が次々上方に設置されていくため、接合鉄骨を鋼管の全長にわたって容易に設置することができる。
本発明に係る柱と梁との接合構造及び柱と梁との接合構造の施工方法によれば、火災時の柱のせん断伝達性能及び軸力伝達性能を確保しつつ、施工性が良い。
本発明の一実施形態に係る柱と梁との接合構造を示す鉛直断面図である。 (a)図1のA−A線断面図であり、(b)図1のB−B線断面図である。 本発明の一実施形態に係る柱と梁との接合構造の施工方法を示す図であり、(a)鋼管設置工程を示す図であり、(b)接合部材設置工程を示す図であり、(c)梁接合工程を示す図である。 本発明の一実施形態に係る柱と梁との接合構造の施工方法を示す図であり、(a)コンクリート充填工程及び鉄骨接合工程を示す図であり、(b)鋼管設置工程を示す図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る柱と梁との接合構造を示す図であり、水平断面図である。
本発明の一実施形態に係る柱と梁との接合構造について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る柱と梁との接合構造を示す鉛直断面図である。図2(a)は図1のA−A線断面図であり、図2(b)は図1のB−B線断面図である。
図1に示すように、本実施形態の柱と梁との接合構造100では、コンクリート充填鋼管造の柱4の上部及び下部に、鉄骨造の梁1が接合されている。本実施形態では、図2(a)に示すように、4本の梁1が、柱4に対して、平面視直交配置されている。なお、梁1の本数は適宜設定可能である。
本実施形態では、各梁1は、H形鋼で構成されている。図1に示すように、梁1は、上下方向に離間して配置された一対のフランジ11と、一対のフランジ11どうしを連結するウェブ12と、を有している。各フランジ11は、板状に形成され、板面が水平面に沿うように配置されている。ウェブ12は、板状に形成され、板面が鉛直面に沿うように配置されている。各梁1の端面には接合部材3がボルト等(不図示)により接合されている。
接合部材3は、4本の接合梁1X(図2(a)参照)と、ふさぎ板(ふさぎ部材)2と、外ダイヤフラム21と、を有している。
図2(a)に示すように、4本の接合梁1Xは、直交配置されている。接合梁1Xは、梁1と同一断面形状で形成されている。図1に示すように、接合梁1Xは、上下方向に離間して配置された一対の接合フランジ11Xと、一対の接合フランジ11Xどうしを連結する接合ウェブ12Xと、を有している。各接合フランジ11Xは、板状に形成され、板面が水平面に沿うように配置されている。接合ウェブ12Xは、板状に形成され、板面が鉛直面に沿うように配置されている。
ふさぎ板2は、円筒状をなし、鉛直方向に延びている。ふさぎ板2は、後述する柱4の鋼管41と同軸上且つ略同一径で形成されている。ふさぎ板2の鉛直方向の長さは、接合梁1Xのせいよりも短い。
外ダイヤフラム21は、ふさぎ板2の上下端部に接合されている。外ダイヤフラム21とふさぎ板2の上下端部とは、溶接等により一体化されている。
図2(a)に示すように、外ダイヤフラム21は、平面視略矩形状に形成されており、その四隅に接合梁1Xの接合フランジ11Xが連結されている。外ダイヤフラム21と接合フランジ11Xとは、溶接などにより一体化されている。
図1に示すように、柱4は、鋼管41と、接合鉄骨42と、コンクリート部49と、を有している。
鋼管41は、梁1を挟んで上下両側に設置されている。鋼管41は、鉛直方向を軸線方向として円筒状に形成されている。
鋼管41の下端41bは、外ダイヤフラム21の上面に単に設置されるのみであり、外ダイヤフラム21の上面に溶接接合はされていない。鋼管41の上端41uは、外ダイヤフラム21の下面に当接配置され、外ダイヤフラム21の下面に溶接接合はされていない。鋼管41の外周面には、接合梁1Xの接合ウェブ12Xが接合されている。
接合鉄骨42は、鋼管41の内部に配置されている。接合鉄骨42は、上側接合鉄骨42Aと、下側接合鉄骨42Bと、を有している。上側接合鉄骨42A及び下側接合鉄骨42Bは、鉛直方向に延びている。上側接合鉄骨42A及び下側接合鉄骨42Bは、H形鋼である鉄骨体50で構成されている。
図2(a)に示すように、水平方向のうち、接合部材3を挟んで対向配置された一対の接合梁1X(接合梁「1Y」とする)の延在方向をX方向とする。水平方向のうち、接合部材3を挟んで対向配置された他の一対の接合梁1X(接合梁「1Z」とする)の延在方向をY方向とする。
鉄骨体50は、X方向に離間して配置された一対のフランジ51と、一対のフランジ51どうしを連結するウェブ52と、を有している。各フランジ51は、板状に形成され、板面がX方向を向くように配置されている。ウェブ52は、板状に形成され、板面がY方向を向くように配置されている。
平面視で、鉄骨体50は、接合梁1Yを接合梁1Yの延在方向(X方向)に延在した領域内(二点鎖線A1,A2の間)に配置されている。平面視で、鉄骨体50は、接合梁1Zを接合梁1Zの延在方向(Y方向)に延在した領域内(二点鎖線B1,B2の間)に配置されている。
図1に示すように、上側接合鉄骨42A及び下側接合鉄骨42Bはそれぞれ、鋼管41の内部とともに円筒状のふさぎ板2の内部にも挿通されている。一の鋼管41の内部には、上側接合鉄骨42Aの下部及び下側接合鉄骨42Bの上部が配置されている。一の鋼管41の内部に配置された上側接合鉄骨42Aは、鋼管41の上側に配置されたふさぎ板2を貫通して、ふさぎ板2の上側に配置された鋼管41にまで達している。一の鋼管41の内部に配置された下側接合鉄骨42Bは、鋼管41の下側に配置されたふさぎ板2を貫通して、ふさぎ板2の下側に配置された鋼管41にまで達している。
上側接合鉄骨42Aの下端部42bは、鋼管41の鉛直方向の略中央にまで達している。下側接合鉄骨42Bの上端部42uは、鋼管41の鉛直方向の略中央にまで達している。
上側接合鉄骨42Aの下端部42bと下側接合鉄骨42Bの上端部42uとは、鋼管41の鉛直方向の中央で接合部43で接合されている。接合部43は、例えば、上側接合鉄骨42Aのウェブ52と下側接合鉄骨42Bのウェブ52とにガセットプレート44がまたがって配置され、ガセットプレート44がウェブ52にボルト45で接合されて構成されている。または、接合部43は、上記のウェブ52のボルト接合に、上側接合鉄骨42A及び下側接合鉄骨42Bのフランジ51どうしのボルト接合を併用してもよい。
コンクリート部49は、鋼管41の内部及びふさぎ板2の内部に充填されている。接合鉄骨42は、コンクリート部49に定着されている。
次に、柱と梁との接合構造の施工方法について説明する。
図3は、柱と梁との接合構造の施工方法を示す図であり、(a)鋼管設置工程を示す図であり、(b)接合部材設置工程を示す図であり、(c)梁接合工程を示す図である。図4は、柱と梁との接合構造の施工方法を示す図であり、(a)コンクリート充填工程及び鉄骨接合工程を示す図であり、(b)鋼管設置工程を示す図である。
図3(a)に示すように、下階Aの床Fから突出するように接合鉄骨42が設置された状態から説明する。接合鉄骨42の構築方法は後述する。
まず、鋼管設置工程を行う。
接合鉄骨42を囲繞するように、鋼管41を設置する。
次に、接合部材設置工程を行う。
図3(b)に示すように、ふさぎ板2が鋼管41と連通するように、接合部材3を設置する。ふさぎ板2の内部には、下階Aの接合鉄骨42の上側接合鉄骨42Aが挿通される。
次に、梁接合工程を行う。
図3(c)に示すように、接合部材3の接合梁1Xに、梁1をボルト等で接合する。また、床デッキプレートを敷き込んでおく。
次に、コンクリート打設工程を行う。
図4(a)に示すように、鋼管41の内部及びふさぎ板2の内部にコンクリートを打設する。上階Bでは、下階Aに設置された接合鉄骨42の上側接合鉄骨42Aの上部が床Fから突出している。この部分は、上階Bに設置される接合鉄骨42−1の下側接合鉄骨42B−1に相当する。
次に、鉄骨接合工程を行う。
下側接合鉄骨42B−1の上方に上側接合鉄骨42A−1を配置して接合部43で接合する。
次に、上階Bにおいて、下階Aと同様に鋼管設置工程を行う。その後、上階Bにおいて、下階Aと同様に、接合部材設置工程、梁接合工程及びコンクリート打設工程を行う。
このように構成された柱と梁との接合構造100及び柱と梁との接合構造の施工方法では、鋼管41の内部に接合鉄骨42を配置することによってせん断補強される。よって、火災時に鋼管41が高温になっても、柱4のせん断伝達性能及び軸力伝達性能を確保することができる。
また、従来のように、鋼管41の内部に補強鉄筋体等の鉄筋を配置する手間がなく、施工性が良い。
また、柱4と梁1との接合部(柱端部)には鉄骨コンクリート構造であり、圧縮力に対してはコンクリート部49が負担し、引張力に対しては接合鉄骨42が負担することによって、効率的に曲げ耐力を負担することができる。
また、平面視で、接合鉄骨42は、接合梁1Xを接合梁1Xの延在方向に延長した領域内に配置されている。よって、鋼管41の内周面と接合鉄骨42との間のスペースが大きくなり、コンクリートを打設する際にコンクリートホースを挿通するスペースが大きく確保され、コンクリート打設作業の効率化を図ることができる。
また、上側接合鉄骨42Aの下端部42bと下側接合鉄骨42Bの上端部42uとを接合部43で接合する構成であるため、接合鉄骨42を鋼管41の全長にわたって容易に設置することができる。
また、接合部43は鋼管41の鉛直方向の中央に配置されているため、上側接合鉄骨42Aと下側接合鉄骨42Bとを柱4の鉛直方向の中央の曲げモーメントがほぼ作用しない領域で接合することができる。
また、接合鉄骨42であるH形鋼を工場等で製作でき、現場での接合鉄骨42の設置が非常に簡易で作業性を向上させることができる。
また、鉄骨接合工程で下側接合鉄骨42Bの上端部42uに上側接合鉄骨42Aの下端部42bを接合部43で接合すれば接合鉄骨42が次々上方に設置されていくため、接合鉄骨42を鋼管41の全長にわたって容易に設置することができる。
(変形例)
次に、本発明の一実施形態の変形例に係る柱と梁との接合構造について、主に図5を用いて説明する。
以下の変形例において、前述した実施形態で用いた部材と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5は、本発明の一実施形態の変形例に係る柱と梁との接合構造を示す図であり、水平断面図である。
図5に示すように、本変形例では、接合鉄骨42Xは、水平断面がH字状をなす一対のH形鋼46が直交するように(水平断面で略十字状になるように)して構成されている。あるいは、接合鉄骨は、1個のT字断面鋼が配置されて構成されていたり、一対のT字断面鋼を直交するように配置して構成されていたりしてもよい。
このように構成された柱と梁との接合構造100及び柱と梁との接合構造の施工方法では、鋼管41の内部に接合鉄骨42Xを配置することによってせん断補強される。よって、火災時に鋼管41が高温になっても、柱4のせん断伝達性能及び軸力伝達性能を確保することができる。
また、従来のように、鋼管41の内部に補強鉄筋体等の鉄筋を配置する手間がなく、施工性が良い。
また、柱4と梁1との接合部(柱端部)には鉄骨コンクリート構造であり、圧縮力に対してはコンクリート部49が負担し、引張力に対しては接合鉄骨42Xが負担することによって、効率的に曲げ耐力を負担することができる。
また、接合鉄骨42Xが一対のH形鋼46が直交配置して構成されることで鉄骨量が多くなり、負担できる引張力が大きくなる。
なお、上述した実施の形態において示した組立手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記に示す実施形態では、平面視で、接合鉄骨42は、接合梁1Xを接合梁1Xの延在方向に延長した領域内に配置されているが、本発明はこれに限られない。平面視で、接合鉄骨が、接合梁を接合梁の延在方向に延長した領域外に配置されていてもよい。
また、上記に示す実施形態では、下側接合鉄骨42Bと上側接合鉄骨42Aとは鋼管41の内部で接合されているが、本発明はこれに限られない。下側接合鉄骨と上側接合鉄骨とがふさぎ板の内部で接合される構成であってもよい。
また、上記に示す実施形態では、下側接合鉄骨42Bと上側接合鉄骨42Aとを接合する接合部43は、鋼管41の鉛直方向の中央に配置されているが、本発明はこれに限られない。接合部の位置は、鋼管の鉛直方向のいずれの高さ位置であってもよい。
1…梁
1X…接合梁
2…ふさぎ板(ふさぎ部材)
3…接合部材
4…柱
41…鋼管
42…接合鉄骨
42A…上側接合鉄骨
42B…下側接合鉄骨
43…接合部
49…コンクリート部
100…接合構造
F…床

Claims (7)

  1. コンクリート充填鋼管造の柱と鉄骨造の梁との接合構造であって、
    前記柱は、
    鉛直方向に延びる鋼管と、
    該鋼管の内部に配置され、鉛直方向に延びる接合鉄骨と、を有し、
    前記鋼管に連通し、前記鋼管から突出する前記接合鉄骨を囲繞するように設けられたふさぎ部材と、
    前記梁に接合される接合梁と、
    前記鋼管の内部及び前記ふさぎ部材の内部に充填されたコンクリート部と、を備えることを特徴とする柱と梁との接合構造。
  2. 平面視で、前記接合鉄骨は、前記接合梁を該接合梁の延在方向に延長した領域内に配置されている請求項1に記載の柱と梁との接合構造。
  3. 前記接合鉄骨は、
    前記鋼管の上方から該鋼管の内部に延びる上側接合鉄骨と、
    前記鋼管の下方から該鋼管の内部に延びる下側接合鉄骨と、を有し、
    前記上側接合鉄骨の下部と前記下側接合鉄骨の上部とを接合する接合部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の柱と梁との接合構造。
  4. 前記接合部は、前記鋼管の鉛直方向の中央に配置されている請求項3に記載の柱と梁との接合構造。
  5. 前記接合鉄骨は、H形鋼であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の柱と梁との接合構造。
  6. 床面から上方に突出するように延びる接合鉄骨を囲繞するように鋼管を設置する鋼管設置工程と、
    筒状に形成されたふさぎ部材及び該ふさぎ部材に設けられ梁に接合される接合梁を有する接合部材を、前記ふさぎ部材が前記鋼管に連通するように設置する接合部材設置工程と、
    前記接合梁に前記梁を接合する梁接合工程と、
    前記鋼管の内部及び前記ふさぎ部材の内部にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、を備えることを特徴とする柱と梁との接合構造の施工方法。
  7. 前記接合鉄骨は、前記床面から上方に突出する下側接合鉄骨と、該下側接合鉄骨の上方に配置される上側接合鉄骨と、を有し、
    前記鋼管設置工程の前に、前記下側接合鉄骨の上部と前記上側接合鉄骨の下部とを接合部で接合する鉄骨接合工程を備えることを特徴とする請求項6に記載の柱と梁との接合構造の施工方法。
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