JP2021164411A - 作業車両 - Google Patents

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隆弘 清水
Takahiro Shimizu
豊 楫野
Yutaka Kajino
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Abstract

【課題】測位装置を利用して耕耘作業等対地作業を行う場合の作業機の基準高さを簡単に設定できる作業車両を提供する。【解決手段】走行車体に昇降可能に作業機を装着し、ポジションレバーによって作業機を昇降操作する作業車両において、作業機の高さ位置を測定する作業機測位装置を備え、制御装置には作業機測位装置で得られる検出高さHnを基準高さHs,Hs´に保持すべく作業機を昇降制御する測位制御モードを備え、測位制御モードにおいてポジションレバーで昇降した作業機高さを基準高さHs,Hs´として設定する。測位制御モードにおいて、基準高さHsを設定後、ポジションレバー操作によって更新された基準高さHs´とする【選択図】図7

Description

本発明は、作業車両に関する。
従来、走行車両に均平作業機を昇降可能に連結し、均平作業機と共に上下する3次元測位装置により、圃場などの区画内の高低と位置を測定して基準高さを演算し記憶し、この基準高さに均平作業機を保持して、目標均平高さよりも高い位置から目標均平高さよりも低い位置に運土する構成がある(特許文献1)。
特開2017−169496号公報
特許文献1の構成によると、区画内の高低と位置を測定して基準高さを演算するものであるから、基準高さを演算するため圃場などの区画内をくまなく走行して高低を測定しなければならない。
この発明は、測位装置を利用して耕耘作業を行う場合の基準高さを簡単に設定できる作業車両を提供することを目的とする。
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
請求項1に記載の発明は、走行車体2に昇降可能に作業機Wを装着し、ポジションレバー152によって作業機Wを昇降操作する作業車両において、作業機Wの高さ位置を測定する作業機測位装置31を備え、制御装置40には作業機測位装置31で得られる検出高さHnを基準高さHs,Hs´に保持すべく作業機Wを昇降制御する測位制御モードを備え、測位制御モードにおいてポジションレバー152で昇降した作業機W高さを基準高さHs,Hs´として設定することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、測位制御モードにおいて、基準高さHsを設定後、ポジションレバー152操作によって更新された基準高さHs´とする構成とした。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、作業機Wをポジションレバー152設定位置から上げ位置に上昇し、又は上げ位置からポジションレバー152設定位置に下降するワンタッチ昇降レバー353を備え、ワンタッチ昇降レバー353を下降側に操作すると基準高さHs,Hs´に復帰する構成とした。
請求項1に記載の発明によると、作業機Wに取り付けた作業機測位装置31の検出高さと予めポジションレバー152に基づく基準高さHs,Hs´を比較しながら基準高さを保持すべく作業機昇降制御を行うものであるから、圃場の高さを測定することなく昇降制御を実行することができる。
請求項2に記載の発明によると、請求項1に記載の効果に加え、測位制御モードにおいて、ポジションレバー152の設定更新によって、基準高さHsを適宜に更新(Hs→Hs´)でき、圃場条件等に応じて設定高さを変更できて便利である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の効果に加え、ワンタッチ昇降レバー353を操作して一時的に作業機Wを非作業姿勢に上昇した後、再度のワンタッチ昇降レバー353操作によって作業機Wを下降するが、前記基準高さHsに復帰するものであるから、旋回時や後進時に一時的に作業機Wを上昇させる際にも操作が簡単である。
本発明における実施の形態の作業車両の概略左側面図である。 本発明における実施の形態の作業機を規定の高さまで上昇させた場合を示す図である。 本発明における実施の形態の動力伝達模式説明図である。 本発明における実施の形態の操縦席右側方の概略斜視図である。 本発明における実施の形態の操縦席の前方にある操作機器の説明図である。 図5におけるA部の拡大図である。 本発明における実施の形態の測位制御モードに係るフロー図である。 本発明における実施の形態の制御ブロック図である。
以下、添付図面を参照して本願の開示する作業車両の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、図1を参照して実施形態に係る作業車両1の全体構成について説明する。図1は、実施形態に係る作業車両1の説明図であり、作業車両1の概略左側面図である。なお、以下では、作業車両1としてトラクタを例に説明する。
作業車両であるトラクタ1は、自走しながら圃場などで作業を行う農業用トラクタである。また、トラクタ1は、作業者が搭乗して圃場内を走行しながら所定の作業を実行する他、後述する制御装置40(図3参照)を中心とする制御系による各部の制御により、圃場内を自動走行しながら所定の作業を実行する。
また、以下において、前後方向とは、トラクタ1の直進時における進行方向であり、進行方向の前方側を「前」、後方側を「後」と規定する。
左右方向とは、前後方向に対して水平に直交する方向である。以下では、「前」側へ向けて左右を規定する。すなわち、トラクタ1の操縦者が操縦席8に着座して前方を向いた状態で、左手側が「左」、右手側が「右」である。
上下方向とは、鉛直方向に平行する方向である。
図1に示すように、トラクタ1は、走行車体2と、作業機Wとを備える。走行車体2は、車体フレーム3と、前輪4と、後輪5と、ボンネット6と、エンジンEと、操縦部7と、ミッションケース10とを備える。車体フレーム3とミッションケース10は、走行車体2のメインフレームである。
前輪4は、左右一対であり、主に操舵用の車輪(操舵輪)となる。後輪5は、左右一対であり、主に駆動用の車輪(駆動輪)となる。トラクタ1は、後輪5が駆動する二輪駆動(2WD)と、前輪4および後輪5が共に駆動する四輪駆動(4WD)とを切り替え可能に構成されてもよい。この場合、駆動輪は、前輪4および後輪5の両方である。なお、走行車体2は、車輪(前輪4および後輪5)に代えてクローラ装置を備えてもよい。この場合、走行クローラが駆動輪である。
ボンネット6は、走行車体2の前部において開閉自在に設けられる。ボンネット6は、後部を回動中心として上下方向に回動(開閉)可能である。ボンネット6は、閉じた状態で、車体フレーム3上に搭載されたエンジンEを覆う。エンジンEは、トラクタ1の駆動源であり、ディーゼル機関やガソリン機関などの熱機関である。
操縦部7は、走行車体2の上部に設けられ、操縦席8やステアリングホイール9などを備える。操縦部7は、走行車体2の上部に設けられたキャビン7aに覆われることで形成されてもよい。操縦席8は、操縦者の座席である。ステアリングホイール9は、操舵輪である前輪4を操舵する場合に操縦者により操作される。なお、操縦部7は、ステアリングホイール9の前方に、各種情報を表示するメータパネル11(表示部)を備える。
また、操縦部7は、前後進レバー201、アクセルレバー、主変速操作部17、副変速レバー14などの各種操作レバーや、クラッチペダル18、ブレーキペダル15、アクセルペダル19などの各種操作ペダルを備える。
ミッションケース10は、トランスミッション(変速機構)を収容している。トランスミッションは、エンジンEから伝達される動力(回転動力)を適宜減速して駆動輪である後輪5や、PTO(Power Take-off)軸16へ伝達する。
走行車体2の後部には、圃場内で作業を行う作業機Wが連結され、作業機Wを駆動する動力を伝達するPTO軸16がミッションケース10から後方へ突出している。PTO軸16は、トランスミッションによって適宜減速された回転動力を、走行車体2の少なくとも後部に装着された作業機Wへ伝達する。
また、走行車体2の後部には、作業機Wを昇降させる昇降装置12が設けられる。昇降装置12は、作業機Wを上昇させることで、作業機Wを非作業位置に移動させる。非作業位置は、例えば、走行車体2が後退する場合や、走行車体2が旋回する場合に、作業機Wを上昇させる位置である。また、昇降装置12は、作業機Wを下降させることで、作業機Wを対地作業位置に移動させる。昇降装置12は、油圧式の昇降シリンダ121と、リフトアーム122と、リフトロッド123と、ロワリンク124と、トップリンク125とを備える。
リフトアーム122は、昇降シリンダ121に作動油が供給されると、回動支点となる軸AXまわりに作業機Wを上昇させるように回動し、昇降シリンダ121から作動油が排出されると、軸AXまわりに作業機Wを下降させるように回動する。なお、リフトアーム122の基部(軸AX付近)には、リフトアーム122の回動角度を検知するリフトアームセンサ26が設けられる。作業機Wの高さは、リフトアームセンサ26の検知結果や、作業機Wに取り付けられた作業機測位装置31により得られる作業機Wの高さと走行車体2に取り付けられた車体測位装置30により得られる走行車体2の高さの比較に基づいて算出される。車体測位装置30および作業機測位装置31は、たとえば、GNSS(Global Navigation Satellite System)アンテナであり、上空を周回している航法衛星Sからの電波を受信して測位および計時を行うことができる。また、測位結果の履歴や電波のドップラー効果などから移動速度を算出することもできる。
また、リフトアーム122は、リフトロッド123を介してロワリンク124に連結される。このように、昇降装置12は、ロワリンク124とトップリンク125とで、走行車体2に対して作業機Wを昇降可能に連結する。ロワリンク124はミッションケース10の後部に取り付けられると共にドラフトセンサ27によりロワリンク124に係る荷重が検出される。この荷重の検出によりプラウ作業機等装着時の抗力制御を行うことができる。
図1に示す例では、作業機Wは、圃場において耕耘作業を行うロータリ耕耘機である。ロータリ耕耘機は、PTO軸16から伝達された動力によって耕耘爪61が回転することで、圃場面(土壌)を耕耘する。
また、トラクタ1は、制御装置40(図3参照)を備える。制御装置40は、エンジンEを制御するとともに、走行車体2の走行速度を制御する。また、制御装置40は、作業機Wを昇降制御する。
また、トラクタ1は、作業者による情報処理端末(タブレット端末などの携帯端末)100の操作によって、特定の圃場における各種作業の設定などを行うことができる。情報処理端末100は、たとえば、ハードディスク、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などで構成される記憶部と、タッチパネルにより構成される表示部および操作部とを備える。なお、操作部として、各種キーやボタンなどが別に設けられてもよい。
また、トラクタ1は、障害物センサ20を備える。障害物センサ20は、前方センサ21と、後方センサ22とを備える。前方センサ21は、たとえば、ボンネット6の前方に設けられたセンサ取付ステー13に取り付けられるなど、走行車体2の前部に配置され、走行車体2の前方に存在する障害物(人や、物体)を検知する。
後方センサ22は、たとえば、キャビン7aの上部に取り付けられるなど、走行車体2の後部上側に配置され、走行車体2の後方に存在する障害物を検知する。なお、後方センサ22は、図示しないモータによってキャビン7a、すなわち走行車体2に対する角度を変更することができる。
また、前方センサ21および後方センサ22は共に、中距離センサであり、好ましくは赤外線センサである。前方センサ21および後方センサ22は、赤外線ビームを放射し、障害物からの反射光を検知する。前方センサ21は、前方に延びる検知領域を有する。また、後方センサ22は、後方へ延びる検知領域を有する。
前方センサ21および後方センサ22は、たとえば、赤外線ビームを放射した後、障害物からの反射光を検知するまでの時間を測定することで、障害物までの距離を検知することができる。赤外線センサである前方センサ21および後方センサ22は、障害物を2次元的に検知し、たとえば、数メートルから数10メートル程度の検知領域である。なお、障害物センサ20として、赤外線センサ以外のソナーやミリ波レーダーなど他の中距離センサを用いることやその併用も可能である。
図2は、実施形態に係る作業機を規定の高さまで上昇させた場合を示す図である。本実施形態では、トラクタ1は、車体測位装置30により得られる走行車体2の位置(高さ)HTと作業機測位装置31により得られる作業機Wの位置(高さ)HWから、走行車体2に対する作業機Wの位置ΔHが算出される。図2に示す例では、作業機測位装置31が、車体測位装置30に対して所定の位置ΔHに配置されるように昇降されている。所定の位置ΔHは例えば、作業機Wの下端位置が地面から20センチ程度の位置に存在する昇降位置に相当するように設定される。また、リフトアーム122の角度Dを検出するリフトアームセンサ26の検出値が所定の値となるように昇降して作業機Wの下端位置が地面から20センチ程度の高さになるように調整することも可能である。
次に、図3を参照してトラクタ1の動力伝達について説明する。図3は、作業車両(トラクタ)1の動力伝達模式説明図である。図3に示すように、トラクタ1は、ミッションケース10内に、変速装置(トランスミッション)70を備えている。変速装置70は、エンジンEから後輪5などへ回転動力を伝達する動力伝達装置71を備えている。動力伝達装置71は、エンジンEから出力される回転動力を、前輪4、後輪5および、走行車体2に連結された作業機W(図1参照)へ伝達し、前輪4、後輪5および作業機Wを駆動する。
動力伝達装置71は、前後進切換部72と、主変速部73と、副変速部74と、前輪変速部75とを備えている。動力伝達装置71は、エンジンEからの回転動力を、たとえば、入力軸76、前後進切換部72、主変速部73、副変速部74を順に介して後輪5,5へ伝達する。
また、動力伝達装置71は、エンジンEからの回転動力を、たとえば、入力軸76、前後進切換部72、主変速部73、副変速部74、前輪変速部75を順に介して前輪4,4へ伝達する。また、動力伝達装置71は、エンジンEからの回転動力を、たとえば、入力軸76、PTO駆動部93を順に介して作業機Wへ伝達する。
図3に示すように、入力軸76は、エンジンEの出力軸に設けられ、エンジンEからの回転動力が伝達(入力)される。なお、以下では、動力伝達の方向について、エンジンE側を動力伝達上流側と規定し、最終的な出力先である前輪4,4、後輪5,5および作業機W側をそれぞれ動力伝達下流側と規定する。
前後進切換部(以下、前後進クラッチ部という)72は、エンジンEから伝達される回転動力を、メイン軸77の正逆転によって、前進方向の回転または後進方向の回転に切り換える。前後進クラッチ72部は、たとえば、操縦席8において前後進レバー201(図1参照)が操作されることで、前後進バルブv1を介する油圧制御によって、前進と後進とを切り換える。
主変速部73は、主変速装置92と、高低(Hi−Lo)変速装置94とを備えている。主変速装置92は、エンジンEからの回転動力を、複数の変速段のいずれかで変速する。主変速装置92は、第1主変速クラッチ92aと、第2主変速クラッチ92bとを備え、複数の変速段として、たとえば1速ギヤ〜4速ギヤを備えている。
第1主変速クラッチ92aは、主変速操作部17の操作により制御される主変速第1バルブv2により油圧制御され、第2主変速クラッチ92bは、主変速操作部17の操作により制御される主変速第2バルブv3により油圧制御される。
主変速装置92は、第1主変速クラッチ92aおよび第2主変速クラッチ92bの接続状態に応じて、エンジンEからの回転動力を1速ギヤ〜4速ギヤのいずれかの変速比で変速して後段、すなわち動力伝達下流側へ伝達する。主変速装置92は、たとえば、操縦席8において主変速操作部17(図4参照)が操作されることで、1速ギヤ〜4速ギヤのうちの1つを選択する。
高低(Hi−Lo)変速装置94は、エンジンEからの回転動力を、高速段または低速段で変速する。高低(Hi−Lo)変速装置94は、高速(Hi)側油圧多板クラッチ(Hiクラッチ)と、低速(Lo)側油圧多板クラッチ(Loクラッチ)と、高速(Hi)ギヤと、低速(Lo)ギヤとを備えている。なお、HiクラッチとLoクラッチとは、「Hi−Loクラッチ」を形成する。
Hi−Loクラッチは、主変速装置92によって変速された回転動力を、高速(Hi)ギヤの変速比または低速(Lo)ギヤの変速比で変速して後段、すなわち動力伝達下流側へ伝達する。Hi−Loクラッチは、たとえば、操縦席8において主変速操作部17が4速〜5速の間で操作されることで、高低バルブv4を介する油圧制御によって、自動的に高速(Hi)側または低速(Lo)側に切り換える。Hi−Loクラッチは、たとえば、高速(Hi)側4段、低速(Lo)側4段の8段変速となる。
副変速部74は、エンジンEから、たとえば、前後進クラッチ部72、主変速部73(主変速装置、高低変速装置)を順に介して伝達される回転動力を複数の変速段のいずれかに変速可能である。副変速部74は、第1副変速クラッチ74aと、第2副変速クラッチ74bとを備え、複数の変速段として、たとえば1速ギヤ〜4速ギヤを備えている。
副変速部74は、変速軸78に伝達された回転動力を、第1副変速クラッチ74a、第2副変速クラッチ74b、複数のギヤを介して変速して出力軸79へ伝達する。副変速部74は、エンジンEから伝達されさらに主変速部73などで変速された回転動力を、たとえば4段変速して後輪5,5側へ伝達する。副変速部74の変速段は、副変速レバー14の操作により制御される副変速第1バルブv5と、副変速第2バルブv6により油圧制御される。
すなわち、メイン軸77の回転は、たとえば4段変速する主変速装置92と、高低2段に変速する高低(Hi−Lo)変速装置94と、機械式にたとえば4段変速する副変速機とによって変速され、最終的に出力軸79へ伝達される。副変速の最も高速な変速段は主に路上走行する場合に使用され、所定の速度以上(例えば、15km/h以上)で走行できる。公道走行ボタン91を押すと、所定の速度以上で走行可能な変速段への変速を規制するため、作業機をつけた状態で走行しても安全に路上走行できる。規制はバルブv5などへの信号の出力を規制することにより実行される。
動力伝達装置71は、出力軸79に伝達される回転動力を、後輪差動ギヤ(後輪デフ)80、車軸(ドライブシャフト)81、遊星ギヤ機構などを介して後輪5,5へ伝達される。この結果、トラクタ1は、エンジンEからの回転動力によって、後輪5,5が駆動輪として回転駆動する。
前輪変速部(4WDクラッチ部)75は、前輪変速装置を備え、入力軸76に伝達される回転動力を前輪4,4側へ伝達する。前輪変速装置は、前輪増速クラッチと、前輪等速クラッチとを備えている。なお、前輪増速クラッチと前輪等速クラッチとは、「前輪変速クラッチ(4WDクラッチ)」を形成する。
4WDクラッチは、第1前輪駆動軸82に設けられ、前輪等速クラッチが接続されている場合に、第1前輪駆動軸82の回転を等速で第2前輪駆動軸83へ伝達する。また、4WDクラッチは、前輪増速クラッチが接続されている場合に、複数のギヤを介して、第1前輪駆動軸82の回転を増速して第2前輪駆動軸83へ伝達する。
4WDクラッチは、第2前輪駆動軸83に伝達された回転動力を、前輪差動ギヤ(前輪デフ)84、車軸(ドライブシャフト)85、遊星ギヤ機構などを介して前輪4,4へ伝達する。この結果、トラクタ1は、左右の前輪4,4および左右の後輪5,5の四輪駆動(4WD)で走行可能となる。
トラクタ1は、前輪4,4側に、パワーステアリング装置を構成するステアリングシリンダ55を備えている。また、トラクタ1は、後輪5,5側に、制動装置を構成する左右のブレーキ56L,56Rを備えている。また、トラクタ1は、走行車体2の走行に関する制御を行う制御装置40を備えている。
また、図示しないが、動力伝達装置71は、PTO駆動装置をさらに備えている。PTO駆動装置は、エンジンEからの回転動力を変速して走行車体2後部のPTO軸16(図1参照)から作業機W(図1参照)に出力することで、エンジンEからの動力によって作業機Wを駆動する。
PTO駆動装置は、PTOクラッチ装置と、PTO変速装置と、PTO軸16とを備えている。PTO駆動装置は、走行車体2後部の作業機Wを駆動する駆動状態と、作業機Wの駆動を停止した非駆動状態とを切り換える。
図4を参照して、操縦席8の周りに設けられた各種操作機器について説明する。図4は、操縦席8右側方の概略斜視図である。なお、各図に示す各種操作機器は一例であり、操作機器の種類や配置など、これに限定されるものではない。
図4に示すように、操縦席8の右側方には、主変速操作部17(主変速増速ボタン17a、主変速減速ボタン17b)、副変速レバー14、アクセルレバー151、ポジションレバー152、昇降位置設定手段(上げ高さダイヤル)90、公道走行ボタン91、操作パネル収納部62などが設けられている。このうち、ポジションレバー152は、リフトアーム122を昇降する場合に操作される。
また、操縦席8の右側方には、PTO自動/手動切換スイッチ、PTO入切スイッチ、エンジン回転指示部、回転数増加調節スイッチ、回転数減少調節スイッチなどの各種操作スイッチ類が設けられている。なお、操作パネル収納部62には、上記以外の他の操作スイッチ類が設けられた操作パネルが収納される。
昇降位置設定手段(上げ高さダイヤル)90は、油圧シリンダである昇降シリンダ121を調節して公道走行ボタン91が押された時や制御装置40が路上走行中と判定した時の走行車体2に対する作業機Wの所定の位置ΔH、またはリフトアームセンサ26が検出するリフトアーム122の所定の角度Dの値を調整するダイヤルである。走行車体2に対する作業機Wの所定の位置ΔHと、リフトアームセンサ26が検出するリフトアーム122の角度Dのいずれを利用するかはメータパネル11や情報処理端末100を用いて予め設定される。
次に、図5および図6を参照してステアリングホイール9の周りに設けられた各種操作機器について説明する。図5は、操縦席8の前方にある操作機器の説明図である。図6は、図5におけるA部の拡大図である。なお、図6では、図5のA部を右から左へ見た場合を示している。また、各図に示す操作機器の種類や配置などは一例であり、これに限定されるものではない。
図5に示すように、操縦席8(図1参照)の前方には、上述したように、ステアリングホイール9が設けられている。また、ステアリングホイール9が取り付けられたハンドルポスト350の下部左方にはクラッチペダル18が設けられ、ハンドルポスト350の下部右方にアクセルペダル19およびブレーキペダル15が設けられている。なお、ブレーキペダル15は、左右それぞれのブレーキペダル15L,15Rを備えている。左右のブレーキペダル15L,15Rの構成については、図8を用いて後述する。
ハンドルポスト350の上部左方には前後進レバー201が設けられている。また、図5および図6に示すように、ハンドルポスト350の上部右方にはアクセルレバー351、ウィンカレバー352およびワンタッチ昇降レバー353が設けられている。なお、ワンタッチ昇降レバー353は、車体に作業機を連結するリフトアームをポジションレバー152(図6参照)の操作位置または最上位置へワンタッチで操作するものであり、即ち無負荷の姿勢から先端部を上方にワンタッチ操作すると作業機Wを最上位置に上昇でき、先端部を下方にワンタッチ操作すると作業機Wをポジションレバー152の操作位置に下降できる。また、ハンドルポスト350の中央にはPTO変速レバー354が設けられている。
図5に示すように、ステアリングホイール9の前方にはダッシュボードカバー355が設けられている。また、ダッシュボードカバー355には、操縦席8のオペレータから見えるようにメータパネル11が設けられている。また、メータパネル11には表示部(液晶モニタ)356やエンジン回転計(タコメータ)357などが設けられている。なお、液晶モニタ356では、たとえば、現在の変速段を表示する変速段表示、燃料消費率表示および走行速度表示などの各種表示がなされ、燃料消費率表示と走行速度表示とは一定時間ごとに切り替わるように表示されてもよい。
図6に示すように、ダッシュボードカバー355の右部には走行モード選択スイッチ223およびエンジンモード選択スイッチ192が設けられている。なお、エンジンモード選択スイッチ192が押されると、エンジンE(図1参照)が低燃費のエンジン出力カーブで制御される。
また、本実施形態では、トラクタ1は、圃場を走行する圃場モードと、路上を走行する路上モードとをモード選択スイッチ223によって手動で切り替え可能に構成されている。圃場モードとは、圃場で作業を行う際に選択される制御モードであり、例えば、車速が低速(1〜10km/h)でのみ走行するように制御される。また、路上モードとは、例えば、圃場までの路上を走行する際に選択される制御モードであり、例えば、車速が高速(15km/h以上)で走行できるように制御される。
そして、実施形態に係る制御装置40は、路上モードが選択され、副変速レバー14が高速に操作された場合、またはロック操作検出スイッチ138がロック状態を検出している場合において、作業機Wの昇降位置が規定の高さ(路上走行可能な高さ)に位置しない場合に、作業者へ所定の通知(音声あるいは画面表示)を行い、作業機Wの昇降位置が規定の高さに位置しない旨を作業者へ知らせる。
そして、制御装置40は、かかる通知が行われている期間中に、自動で作業機Wを規定の高さまで昇降させる。これにより、作業機Wが規定の高さに位置しないまま路上走行してしまうことを低減できる。
また、実施形態に係る制御装置40(図8参照)は、作業機Wを規定の高さまで自動昇降させる際には、リフトアームセンサ26または車体測位装置30と作業機測位装置31の検知状況を用いる。具体的には、制御装置40は、リフトアームセンサ26または車体測位装置30と作業機測位装置31の検知状況が特定の状況である場合に、作業機Wの昇降位置が規定の高さであると判定する。かかる点について、図2を用いて説明する。
図2は、実施形態に係る作業機Wを規定の高さまで上昇させた場合を示す図である。図2では、走行車体2の高さが高さHT、作業機(ロータリ耕耘機)Wの昇降位置が高さHWである場合を示している。制御装置40は、作業機Wがロータリ耕耘機の場合、図2に示す状況を特定の状況とし検出し、作業機Wが規定の上昇高さであると判定する。例えば、車体測位装置30から得られる走行車体2の高さHTと作業機測位装置31から得られる作業機Wの高さHWの差から走行車体2に対する作業機Wの位置ΔHが所定の範囲内である場合、またはリフトアーム122の角度が所定の範囲内である場合を特定の状況とし、作業機Wが規定の上昇高さであると判定する。
そして、制御装置40は、作業機Wが規定の上昇高さであると判定した場合、作業者に対して、作業機Wの昇降を停止すべき旨の通知を行ったり、作業機Wの昇降を自動で停止したりする。これにより、作業者は、作業機Wを規定の高さ位置に停止させることができる。
すなわち、実施形態に係る制御装置40は、走行車体2に対する作業機Wの位置ΔH、またはリフトアーム122の角度Dが特定の状況である場合に、作業機Wの昇降位置が規定の高さであると判定することで、作業機Wを適切な位置に昇降させることができる。
なお、上記した規定の上昇高さとは、例えば、路上走行可能な高さである。つまり、制御装置40は、走行車体2に対する作業機Wの位置ΔH、またはリフトアーム122の角度Dが特定の状況である場合に、作業機Wの昇降位置が路上走行可能な高さであると判定する。これにより、作業機Wを路上走行可能な高さに精度良く昇降させることができる。
一方、制御装置40は、モード選択スイッチ223によって圃場モードが選択された場合において、図7のように、作業機(ロータリ耕耘機)Wの耕深制御が実行される。圃場モード実行中(S101)、制御装置40にトラクタ車体1各部の操作レバーやセンサ等からの情報が読み込まれる(S102)。作業者はポジションレバー152を操作して作業機(ロータリ耕耘機)Wの耕耘深さ(耕深)を設定する(S103,S104)。制御装置40は作業機測位装置31による検出高さH0を基準高さHsとして設定記憶する(S105,S106)。なお、ポジションレバー152操作に基づく耕深の設定完了を認識する手段を適宜に設ける(例えば、設定完了スイッチ)とよい。
以下、耕耘作業は上記の基準高さHsに基づいて作業機W昇降制御が実行される。すなわち、制御装置40は、定期的に入力される作業機測位装置31の検出高さHnと前記基準高さHsを比較し、リフトアーム122に圧油を給排して作業機Wを昇降制御することによって作業機Wの高さがHsになるよう制御する(S107〜S110)。
耕耘作業中、旋回操作のため作業機Wを上昇させる場合には、ワンタッチ昇降レバー353を上方操作して作業機Wを上昇し(S111,S112)、旋回操作後ただちにワンタッチ昇降レバー353を下方操作して作業機Wを下降する(S113,S114)。この動作の間、前記基準高さHsは記憶されて作業機Wの下降復帰後基準高さHsは復帰し(S115)、耕深制御を継続できる。
耕深制御中、設定耕深を変更したい場合、ポジションレバー152操作し、基準高さHsをHs´に更新する(S116,S117)。以後S107に戻って作業機測位装置31の検出結果に基づく耕深制御を作業終了まで実行する(S118)。
このように、作業機Wに取り付けた作業機測位装置31の検出高さと予めポジションレバー152に基づく基準高さHs,Hs´を比較しながらその差をなくする作業機昇降制御をもって耕深制御を行うものであるから(測位制御モード)、圃場の高さを測定することなく耕深制御を実行することができる。
前記モード選択スイッチ223は、圃場モードと走行モードを選択できる構成としているが、圃場モードには、耕耘作業モードを選択できる構成とし、さらに、耕耘作業モードには、上記構成の測位制御モードを選択できる構成としておくとよい。
測位制御モードにおいて、ポジションレバー152の設定更新によって、基準高さHsを適宜に更新(Hs→Hs´)でき、圃場条件に応じて部分的に設定耕深を変更できて便利である。
さらに、ワンタッチ昇降レバー353を操作して一時的に作業機Wを非作業姿勢に上昇した後、再度のワンタッチ昇降レバー353操作によって作業機Wを下降するが、前記基準高さHsに復帰するものであるから、旋回時や後進時に一時的に作業機Wを上昇させる際にも操作が簡単である。
図7の測位制御モードによる耕耘制御は、一区画の圃場の表面の凹凸に関わらず実行するものである。圃場面の凹凸に関わらず基準高さHs又はHs´を保持するものであるから、極端に凹凸の激しい箇所では所望の耕深を得難い場合もある。
そこで、事前に圃場表面を略均一にしておくと所望の耕深となる。一区画の圃場で作業者は任意の条件(例えばPTO回転数、車速)を変更せず一定とし、一度圃場全体を通して耕し、作業機測位装置31の測位データの収集を行い、この測位データに基づいて、高所の土を低所側に移動させて圃場を均一化でき、測位制御モードによる耕深制御は作業者の熟練度に関わらず一定仕上がりとなる。
上記の圃場均一化を行う圃場平均化モードとこれを伴わない任意高さモードとを選択できる構成とするとよい。なお、圃場平均化モードにおいて、測位データに基づいてPTO回転数制御と作業機Wの昇降制御の複合制御を実行して土寄せ精度を向上できる。また、さらに、耕耘リヤカバー63の開度(上部回動支点回りの角度)データにより土寄せ量を判定し、作業機Wの昇降微調整を補正することで一層精度を向上できる。また、エンジン負荷と車速からスリップ率を演算し、このスリップ率から土の硬度を判定して予め設定した基準土壌硬度との対比によって作業機昇降微調整を行うことによって精度を向上できる。なお、スリップ率から演算した土壌硬度が基準土壌硬度より高い場合は作業機Wを下げ側に補正し、基準土壌硬度より低い場合は作業機Wを上げ側に補正するものである。
次に、図8を参照して制御装置40を中心とする作業車両(トラクタ)1の制御系について説明する。図8は、作業車両1の制御系の一例を示すブロック図である。図8に示すように、制御装置40は、エンジンECU(Electronic Control Unit)41と、走行系ECU42と、作業機昇降系ECU43とを備える。エンジンECU41は、エンジンEの回転数を制御する。走行系ECU42は、駆動輪の回転を制御することで、走行車体2(図1参照)の走行速度を制御する。作業機昇降系ECU43は、昇降装置12を制御して作業機Wを昇降制御する。
制御装置40は、電子制御によって各部を制御することが可能であり、CPU(Central Processing Unit)などを有する処理部をはじめ、各種プログラムや圃場ごとに予め設定された走行車体2の予定走行経路などの必要なデータ類が記憶される記憶部などを備える。
図8に示すように、制御装置40には、車体測位装置30、作業機測位装置31、エンジン回転センサ23、車速センサ24、切れ角センサ25、障害物センサ20(前方センサ21および後方センサ22)、リフトアームセンサ26、レバーセンサ35などの各種センサ類やロック操作検出スイッチ138、モード選択スイッチ223、公道走行ボタン91、上げ高さダイヤル90などの各種スイッチ類が接続される。なお、エンジン回転センサ23は、エンジンEの回転数を検知する。車速センサ24は、走行車体2(図1参照)の走行速度(車速)を検知する。切れ角センサ25は、操舵輪である前輪4(図1参照)の切れ角を検知する。切れ角センサ25は、車体の旋回を検知する。レバーセンサ35は副変速レバー14が少なくとも高速位置に操作されていることを検出する。
制御装置40には、車体測位装置30から走行車体2の位置情報、作業機測位装置31から作業機Wの位置情報、エンジン回転センサ23からエンジンEの回転数、車速センサ24から走行車体2の走行速度、切れ角センサ25から前輪4の切れ角、障害物センサ20から障害物の検知結果、リフトアームセンサ26から作業機Wの高さ、レバーセンサ35から副変速レバー14の高速位置操作の有無がそれぞれ入力される。制御装置40は、トラクタ1を自律走行させる場合、切れ角センサ25の検知結果を用いて、前輪4の切れ角をフィードバックしながらステアリングホイール9に連結されたステアリングシリンダを制御することで、ステアリングホイール9を自動操舵する。
また、制御装置40には、エンジンECU41がエンジンEに接続され、走行系ECU42が、操舵装置51、変速装置52および制動装置53などに接続され、作業機昇降系ECU43が昇降装置12に接続される。
このうち、作業機昇降系ECU43は、昇降装置12に向けて作業機昇降信号を出力する。昇降装置12は、作業機昇降系ECU43から出力された作業機昇降信号に基づいて作業機Wを昇降駆動する。また、作業機Wの走行車体2に対するローリング角度を調整する水平シリンダ33を制御する。水平シリンダ33は右側のリフトロッド123に設けられ、伸縮して長さを変更することにより、ローリング角度が調整される。
また、制御装置40は、たとえば、作業者が携行可能な情報処理端末100と無線接続される。制御装置40は、作業者の操作による情報処理端末100からの指示信号に基づいてトラクタ1の各部を制御する。また、制御装置40は、トラクタ1の車体情報データベースを保持し、型式などの情報の受け渡しを情報処理端末100などからも行うことができるように構成してもよい。
また、制御装置40は、前方センサ21、または後方センサ22によって障害物が検知された場合には、走行車体2を停止させる。また、制御装置40は、前方センサ21、または後方センサ22によって障害物が検知された場合には、エンジンEを停止させたり、PTO軸16への回転動力の伝達を中止させたりする。また、制御装置40は、制御装置40は、前方センサ21、または後方センサ22によって障害物が検知された場合には、警報器(不図示)を作動させて、障害物が検知されたことを報知してもよい。
また、制御装置40は、トラクタ1が自律走行しつつ作業を行うモードである「自動運転モード」を有する。制御装置40は、自動運転モードにおいては、作業機Wによる作業内容に応じた予定走行経路が予め圃場ごとに定められ、データ化されて記憶部に記憶され、車体測位装置30の測定結果に基づいて、記憶された予定走行経路に沿って走行するように、エンジンE、操舵装置51、変速装置52、制動装置53および昇降装置12などの各部を制御する。なお、予定走行経路は、圃場の形状、大きさ、圃場内に形成された畝の幅、長さおよび本数、さらには作物の種類などに応じて設定される。
また、制御装置40は、上述した通り、ロック操作検出スイッチ138ロック状態を検出している場合、副変速レバー14高速に操作されていて、モード選択スイッチ223が路上モードに設定されている場合、または制御装置40に予め登録されている圃場の位置情報および形状情報と作業機測位装置31により、走行車体2に取り付けられた作業機Wが圃場外にいることを検知した場合に、作業機Wを予め定められた位置になるように昇降する。この時、作業機Wのローリング角度が走行車体2に対して略水平になるよう水平シリンダ33により自動的に調整されることで、より路上走行に適した姿勢にすることができる。
また、予め登録されている圃場の位置と範囲の情報と作業機測位装置31により、走行車体2に取り付けられた作業機Wが圃場外から圃場内に入ったことを検知した場合、作業機Wを予め定められた位置から最上げ位置に上昇させるとよい。これにより圃場内では小回りが利くようになり、畔などとの接触も抑制できる。また作業機測位装置31により判定することにより、走行車両が作業機をつけずに圃場内に入った場合に、不要な上昇制御を実行しないような構成とすることができる。
さらに、作業機測位装置31から作業機Wの移動速度を算出して、これが所定の速度(例えば、15km/h)以上となる場合、運転者に警告を報知する。これにより作業機Wを取り付けた状態で高速走行することを抑制し、転倒しやすい状態での走行を抑制できる。作業機測位装置31から作業機Wの移動速度を算出して判定することで、作業機Wをつけない状態など、問題なく走行できる状態での不要な報知を防止できる。
2 走行車体
31 作業機測位装置
40 制御装置
152 ポジションレバー
353 ワンタッチ昇降レバー
Hn 検出高さ
Hs 基準高さ
Hs´(更新された)基準高さ
W 作業機

Claims (3)

  1. 走行車体(2)に昇降可能に作業機(W)を装着し、ポジションレバー(152)によって作業機(W)を昇降操作する作業車両において、作業機(W)の高さ位置を測定する作業機測位装置(31)を備え、制御装置(40)には作業機測位装置(31)で得られる検出高さ(Hn)を基準高さ(Hs,Hs´)に保持すべく作業機(W)を昇降制御する測位制御モードを備え、測位制御モードにおいてポジションレバー(152)で昇降した作業機(W)高さを基準高さ(Hs,Hs´)として設定することを特徴とする作業車両。
  2. 測位制御モードにおいて、基準高さ(Hs)を設定後、ポジションレバー(152)操作によって更新された基準高さ(Hs´)とする構成とした請求項1に記載の作業車両。
  3. 作業機(W)をポジションレバー(152)設定位置から上げ位置に上昇し、又は上げ位置からポジションレバー(152)設定位置に下降するワンタッチ昇降レバー(353)を備え、ワンタッチ昇降レバー(353)を下降側に操作すると基準高さ(Hs,Hs´)に復帰する構成とした請求項1又は請求項2に記載の作業車両。
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