JP2021164252A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源起動時の出力電圧のオーバーシュートを抑制することができる電源装置を提供する。【解決手段】主電源10は、外部電源である画像形成装置900に接続され、入力信号であるRMT_PSUに応じて直流電圧を出力するか否かが決定されるAC/DC電源100と、制御部700とを有する。制御部700は、AC/DC電源100が直流電圧を出力していない状態から、入力信号によって直流電圧の出力を指示された場合、所定時間にわたってスイッチ202を導通状態としてAC/DC電源100を放電させる。【選択図】図1

Description

本発明は、電源起動時の出力電圧のオーバーシュートを抑制する放電装置を備えた電源装置に関する。
電気機器において、各負荷への給電のために交流電圧を直流電圧に変換するAC/DC装置が搭載されたものがある。AC/DC電源(電源装置)は、商用電源からの交流電圧をダイオードブリッジで整流、平滑コンデンサで平滑化する。その後、トランスを介して2次側のコンデンサを充電して直流電圧を生成する。2次側にはAC/DC電源の出力電圧を検知する回路を備えており、出力電圧が所定の値になるように1次側スイッチング素子を駆動してトランスに流れる電流を制御している。電気機器によっては、AC/DC電源によって生成された直流電圧を別の電圧値の直流電圧に変換するDC/DC電源を備えている場合もある。一般に、AC/DC電源やDC/DC電源等は、電源装置と称される。
これらの電源装置には、一般的にソフトスタート機能が備わっている。ソフトスタートとは、電源装置の起動時における突入電流や出力電圧のオーバーシュートを防ぐ目的で備えられた機能である。電源装置の起動時は、出力電圧がGND電位の状態から目標電圧に向かって上昇する。その際に、ソフトスタート機能がない場合、デューティー比(スイッチング素子が導通している時間の割合)が急上昇してしまうことがある。この場合、出力電圧を目標電圧に向けて上昇させる過程で、出力電圧が目標電圧間近であるにもかかわらず、応答性の遅れからデューティー比の低下が遅れて出力電圧が目標電圧を超えてしまう場合がある。この現象はオーバーシュートと称される。
これにより、電源装置に備えられた過電圧保護機能により動作が停止し、あるいは、電源装置の出力に接続された負荷が過電圧により故障するおそれがある。その対策として、電源起動時のデューティー比の上昇を緩やかにし、出力電圧の立ち上がりをなだらかにすることでオーバーシュートを抑制する機能がソフトスタートである。特許文献1には、電源装置の2次側電圧検知抵抗に並列にコンデンサとダイオードの直列回路を接続し、電源起動時の2次側電圧検知抵抗の分圧比を緩やかに変化させることでオーバーシュートを抑制する特許が開示されている。
特開2002−84741号公報
しかしながら、ソフトスタート機能は、電源装置の出力電圧がGND電位の状態からの起動には効果があるが、すでに出力電圧が目標電圧に近い状態からの起動では、応答性の遅れから出力電圧がオーバーシュートするおそれがある。また、ソフトスタートにより出力電圧の立ち上がりがなだらかになることで、電源の起動時間が長くなるおそれもある。
以下、出力電圧がオーバーシュートする理由について説明する。なお、オーバーシュートの原因としては、2次側への電力供給が瞬時的に過剰になることが挙げられる。従って、電源装置が正常に動作している状態から短時間の間に停止、再起動をした場合を想定して説明する。短時間で停止及び再起動する原因は、電源装置のコンバータ制御回路の機能によって多少異なるものの、以下の2パターンが挙げられる。
パターン1は、電源装置の停止時間中にコンバータ制御回路も停止する場合である。コンバータ制御回路は、一度動作を停止すると再起動する際はソフトスタートを行いながら起動する。電源装置の停止時間が非常に短く負荷が小さい場合、出力電圧がすでに目標電圧に近い状態からの起動となる。このとき、ソフトスタートによってフィードバック制御が始まるまでの間のスイッチングによって出力電圧がオーバーシュートする可能性がある。
パターン2は、電源装置の停止時間中にコンバータ制御回路が停止しない場合の例である。電源装置の停止により、1次平滑コンデンサには電力供給がされなくなり、1次平滑コンデンサの電圧が低下する。それに伴い、コンバータ制御回路は出力電圧を維持するためにデューティー比を上げて対応する。その直後に再び電源装置が再起動すると、1次平滑コンデンサの充電が再開される。このとき、コンバータ制御回路はデューティー比を低下させる必要があるが、コンバータ制御回路は停止しておらずソフトスタートが効かない状態であるため、応答性の遅れから出力電圧がオーバーシュートする可能性がある。
本発明は、上記の問題に鑑み、オーバーシュートの発生を抑制することが可能な電源装置を提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の電源装置は、出力すべき直流電圧を目標電圧に安定化するように制御されるとともに、入力信号に応じて直流電圧を出力するかまたは直流電圧の出力を停止するかが制御される電源部、前記電源部の出力にスイッチ手段を通じて接続されて、前記スイッチ手段が導通状態にあるときに前記電源部を放電させる放電手段、及び、制御手段を有し、前記制御手段は、前記電源部が直流電圧を出力していない状態から、前記入力信号によって前記電源部に前記直流電圧の出力を指示された場合には、前記直流電圧の出力が指示されてから第1の時間にわたって前記スイッチ手段を導通状態として、前記放電手段を通じて前記電源部を放電させることを特徴とする。
本発明によれば、オーバーシュートの発生を抑制することが可能な電源装置を提供することができる。
画像形成装置の概略構成図。 主電源及び負荷の概略回路図。 AC/DC電源の概略回路図 放電部を備えていない電源の動作説明図。 放電部を備えた電源の動作説明図。 (a)、(b)は、遅延回路の説明図。 電源装置の概略構成図。 ファンを備えた電源の動作説明図。
以下、本発明に係る電源装置を画像形成装置に適用した場合を例に挙げて、図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1に、電源装置としての主電源10と、主電源10に接続された電気機器の一例としての画像形成装置900との概略構成図を示す。主電源10には、外部電源としての商用電源から交流電源が供給されている。図1の例では、画像形成装置900は主電源10を内蔵するものとして示されているが、主電源10と画像形成装置900とは別個の構成としてもよい。主電源10は、画像形成装置900が、省電力状態(例えばスリープモード)よりも相対的に消費電力の大きい通常動作状態(例えばスタンバイモードあるいはプリントモード)に切り替わっているときに動作してDC電圧を出力する。しかし、主電源10は、省電力状態ではDC電圧を出力しない。また、画像形成装置900がコンセントを通じて商用電源に接続されている間は常に動作している待機電源20、制御部700、操作部800、及び負荷600が画像形成装置900に設けられている。
待機電源20は、CPU等の演算回路を備えた制御部700に電力を供給する。一方、主電源10は、高圧基板やモータ等、電力仕様の大きい負荷600に電力を供給する。主電源10は、低消費電力化のために、画像形成装置900がスリープモード中は動作を停止させておき、スタンバイモードやプリントモードに切り替わったときにのみ制御部700から信号を受けてその動作を開始する。制御部700は、操作部800あるいは図示しない無線あるいは有線ネットワーク等を介してユーザーからの入力を受けて、主電源10や負荷600等の動作を制御する。
図2に、図1に示される主電源10の概略的な回路構成図を示す。主電源10は、電源部としてのAC/DC電源100と、AC/DC電源100の出力に備えられた放電部200とを有する。放電部200は、抵抗素子としての抵抗201、スイッチ202、NOT回路203、及び遅延回路210を有し、AC/DC電源100の起動時に起きる出力電圧のオーバーシュートを抑制する。
まずAC/DC電源100について図3を用いて説明する。図3は、商用電源からの交流電圧に基づいて直流電圧を生成して出力するAC/DC電源100の構成を示している。以下、AC/DC電源100の基本的な動作原理を説明する。AC/DC電源100に入力された交流電圧は、遮断装置120によって後段の回路との接続と遮断が切り替えられる。遮断装置120は、制御信号により開閉が制御されるスイッチあるいはリレーである。画像形成装置900の動作モードがスリープモードの場合、待機電力の低減のために遮断装置120は遮断され、スタンバイモードやプリントモード等、主電源10が必要な動作モードのときのみ遮断装置120が接続されて主電源10が動作される。
遮断装置120の接続と遮断は、制御部700からの制御信号として入力信号(RMT_PSU)によって行われる。なお、第1実施形態では、RMT_PSU信号は、主電源10のAC/DC電源100のイネーブル信号となっている。従って、AC/DC電源100は、入力信号であるRMT_PSU信号に応じて、直流電圧を出力するかまたは直流電圧の出力を停止する。制御部700からのRMT_PSU信号によって遮断装置120が接続されると、商用電源からの交流電圧はダイオード116、117によって整流され、抵抗118を介してコンバータ制御回路104に入力される。この構成は、コンバータ制御回路104のAC入力電圧検知と電力供給とを兼ねており、抵抗118を介した電圧が印加されることでコンバータ制御回路104は動作を開始する。
また、メインの電力供給ラインとして、商用電源からの交流電流はダイオードブリッジ101によって整流され、その整流電流は平滑コンデンサ102に充電される。これにより平滑コンデンサ102の両端に直流電圧が得られる。なお、ダイオードブリッジ101からの出力は、電流検知抵抗115にも出力され、コンバータ制御回路104に入力される。コンバータ制御回路104は、平滑コンデンサ102とトランス105の間に直列に接続されたスイッチング素子106のスイッチング信号の出力を開始する。このスイッチングによって平滑コンデンサ102の後段に配置されたトランス105の1次巻き線105aに交流電流が流れる。この交流電流によってトランスの巻き線比に応じた電圧が2次側巻き線105bに発生する。
AC/DC電源100の2次側には、2次側整流ダイオード107と2次側平滑コンデンサ108とが配置されている。トランスの2次巻線105bに発生した電圧は2次側整流ダイオード107で整流され、2次側平滑コンデンサ108で平滑されて2次側平滑コンデンサ108の両端から直流電圧が得られる。この2次側平滑コンデンサ108の両端から得られる電圧がAC/DC電源100の出力電圧Voutとなる。出力電圧Voutを予め定めた目標電圧に安定化させるために、電圧検知抵抗109、110、シャントレギュレータ111、抵抗119、及びフォトカプラ112によって、出力電圧をコンバータ制御回路104にフィードバックする。なお、フォトカプラ112は、同一のパッケージに入った発光ダイオード112a及びフォトトランジスタ112bによって構成されている。電圧検知抵抗109、110とシャントレギュレータ111の基準電圧とによってAC/DC電源100の出力電圧Voutが決定される。
出力電圧Voutは、電圧検知抵抗109、110によって分圧され、シャントレギュレータ111に入力される。シャントレギュレータ111では、抵抗分圧によって入力された電圧とシャントレギュレータ111内部の基準電圧とが比較される。入力された電圧が基準電圧より高い場合は発光ダイオード112aに流す電流を増加させ、入力された電圧が基準電圧より低い場合は発光ダイオード112aに流す電流を減少させる。発光ダイオード112aは、電流が流れると発光し、その光量に応じてフォトトランジスタ112bに流れる電流を電気的に絶縁した状態で変化させる。
これにより、AC/DC電源100の出力電圧Voutに応じた値がフォトカプラ112を介してコンバータ制御回路104にフィードバックされる。コンバータ制御回路104は、AC/DC電源100の出力電圧Voutが一定の値になるようにスイッチング素子106のデューティー比を制御する。
例えば、AC/DC電源100の出力電圧Voutが低下したときは、より多くの電力を2次側に供給する必要があるのでスイッチング素子106のON時間を長くし、トランスの1次巻き線105aに流れる電流を大きくする。また、トランスの1次巻き線105a、2次巻き線105bと同一のコアに補助巻き線105cが巻かれており、スイッチング素子106のスイッチングが開始されると同時に補助巻き線105cにも電圧が発生する。
この電圧によってダイオード113に電流が流れ、コンデンサ114を充電するので、コンデンサ114の両端に直流電圧が得られる。このコンデンサ114の電圧がコンバータ制御回路104の電力供給源となり、これ以降ダイオード116、117を介して供給されていたコンバータ制御回路104への電力供給が、コンバータ制御回路104の内部で遮断される。
画像形成装置900では、頻繁に動作モードの移行が行われる。例えば、画像形成装置900は、ユーザーによる操作が一定時間入力されない場合はスリープモードに移行し、また、ユーザーからのスリープモードに移行するための指示が入力された場合もスリープモードに移行する。一方、画像形成装置900は、スリープモードにある場合、操作部800からユーザーによる入力を受け付けた場合や、PCからのプリント指示を受け付けた場合、あるいは、FAXを受信した場合等はプリントモードに移行する。この場合、いかに早くスリープモードから復帰してジョブを開始できるかが画像形成装置900の性能の指標の1つになる。従って、スリープモードに移行した直後であっても、ジョブを受信するとできるだけ速やかにスリープモードからプリントモードへと復帰する必要がある。これは、スリープ移行によってRMT_PSU信号がOFFになり主電源10が動作を停止した直後に再びRMT_PSU信号がONされた場合であっても、主電源10はすぐに正常に動作を再開する必要があることを意味する。
しかしながら、この場合は、主電源10はRMT_PSU信号が短時間でOFF/ONされることで出力電圧がオーバーシュートするおそれがある(その詳細は後述する)。このようなオーバーシュート対策として、主電源10には、図2に示される放電部200が設けられている。放電部200は、主電源10の2次側平滑コンデンサに充電された電荷を迅速に放電することで出力電圧のオーバーシュートを抑制するものである。
図4に、放電部200が備えられていない場合においてRMT_PSUがOFFからONになってから短時間にOFFからONに変化された場合の主電源10の動作の説明図を示す。図中において、横軸は時間を表す。縦軸については、VoutはAC/DC電源100の出力電圧、IoutはAC/DC電源100の出力電流、RMT_PSUは制御部700から主電源10に入力されるイネーブル信号の電圧を示している。
時間t0において、画像形成装置900はプリントモードで動作をしていることからRMT_PSUはONであり、主電源10は動作している。一方、時間t1でプリントが終了すると、主電源10の出力電流Ioutが低下する。プリント終了から所定時間経過した場合、画像形成装置900は、時間t2でスリープモードに移行する。このときRMT_PSU信号はOFFになり、遮断装置120は遮断されて、主電源10への交流電圧の供給が遮断される。なお、プリント終了から所定時間経過する前であっても、ユーザーからのスリープモードへの移行を指示する入力が操作部800を通じて受け付けられた場合、その時点でスリープモードに移行する。
ここで、図2には放電部200が設けられているが、この放電部200が設けられていない場合、RMT_PSU信号のOFF直後にRMT_PSUが再びONされるとAC/DC電源100の出力電圧がオーバーシュートするおそれがある。オーバーシュートが発生する場合には、「コンバータ制御回路104が停止する場合」と「コンバータ制御回路104が停止しない場合」との2つのパターンがある。以下、各パターンについて順に説明する。
・パターン1:コンバータ制御回路104が停止する場合
図4において、時間t2で遮断装置120が遮断されると、ダイオード116、117を介してコンバータ制御回路104に印加されていたAC入力電圧が遮断される。コンバータ制御回路104にAC検知機能がある場合、AC入力が遮断されたと判断されて主電源10は動作を停止する。このとき、主電源10の出力電流Ioutはほとんどゼロであるので、主電源10の2次側平滑コンデンサ108に蓄えられた電圧(電荷)はほとんど放電されることはない。図4において、t3の時点でスリープ復帰の指示がなされており、RMT_PSU信号はONになって主電源10は再び動作を開始する。ここで、t2とt3との間隔が十分に長い場合、主電源10は、その出力電圧VoutがGND電位になった状態で起動される。しかし、t2とt3との間隔が短い場合(例えば数百ミリ秒)、主電源10は、出力電圧VoutがGND電位ではなく、すでに目標電圧に近い状態で起動することになる。
一般的に、コンバータ制御回路104にはソフトスタート機能があり、最低ON幅でスイッチング素子106のスイッチングを開始して数十ミリ秒かけて徐々にON幅を広げながらフィードバック制御に移行していく。出力電圧がGNDの状態から起動する場合、出力電圧のオーバーシュートは、このソフトスタート機能によって抑制される。しかし、時間t3では負荷600はほとんど無負荷であり、主電源10が定電圧制御を行うためには間欠動作(バースト動作)をしなければならない状態となっている。この状態で起動を行うと、ソフトスタートによる最低ON幅によるスイッチングであってもフィードバック制御が始まるまでの制御が遅れ、その結果、図4のt4に示されるように、出力電圧がオーバーシュートしてしまう。
・パターン2:コンバータ制御回路104が停止しない場合
図4において、時間t2で遮断装置120が遮断されると、ダイオード116、117を介してコンバータ制御回路104に印加されていたAC入力電圧が遮断される。コンバータ制御回路104にAC検知機能がない場合、AC入力が遮断されたとしても図3のコンデンサ114の電圧がコンバータ制御回路104の停止電圧を下回らない限り、コンバータ制御回路104は動作を続ける。しかし、遮断装置120は遮断されているので平滑コンデンサ102の充電は停止されており、平滑コンデンサ102の電圧は徐々に低下する。そのため、コンバータ制御回路104は、スイッチング素子106のデューティー比を上げて出力電圧を維持しようとする。時間t3でRMT_PSU信号がONされると、遮断装置120が接続され、平滑コンデンサ102の充電が再開される。このとき、コンバータ制御回路104は即座にデューティー比を低減させる必要がある。しかし、コンバータ制御回路は停止しておらずソフトスタートが効かない状態であるので、応答性の遅れから、出力電圧は時間t4においてオーバーシュートする。
これらの理由から、主電源10の出力電圧が一度オーバーシュートすると、主電源10に2次側平滑コンデンサ108の電圧(電荷)を引き抜く機能がない限り、定常動作になるまでにはある程度の時間、例えば数秒間を要する。定常動作になるまでは、主電源10はスイッチング素子106のスイッチングを一時的に止めて出力電圧の放電を待つ。しかし、制御部700からのRMT_PSU信号はONであり、主電源10の出力電圧Voutも目標電圧以上を出力しているため、時間t5において、負荷600(駆動回路を含む)は主電源10の起動が完了したと判断して動作を開始する。一般的に、負荷600は主電源10の出力電圧を検知しているからである。
この負荷600の動作により主電源10はオーバーシュート中にも拘わらず負荷がかかる。すると、今度はオーバーシュート中(スイッチングを停止させ放電を待っている状態)に負荷がかかるので主電源10の応答が遅れて出力電圧が低下してしまう。このとき、主電源10の出力電圧が負荷600の電圧検知閾値を下回ると、負荷600は主電源10が異常であると判断して動作を停止し、画像形成装置900が正常に動作しないおそれがある。このように、主電源10は、短期間でイネーブル信号がOFF/ONされると出力電圧がオーバーシュートし、オーバーシュート中の負荷急変で出力電圧が低下するおそれがある。
図5に、放電部200を備えた場合の主電源10の動作を示す。図4と同様に、図中において横軸は時間を表す。縦軸については、VoutはAC/DC電源100の出力電圧、IoutはAC/DC電源100の出力電流、RMT_PSUは制御部700から主電源10に入力されるイネーブル信号の電圧を示している。また、図5には、時間に対する放電部200のスイッチ202のON状態(導通状態)、OFF状態(非導通状態)も合わせて示されている。時間t0で、画像形成装置900はプリントモードで動作をしているので、RMT_PSU信号はONであり、主電源10は動作をしている。ここで、RMT_PSU信号とスイッチ202の間にはNOT回路203を備えているので論理が逆になり、スイッチ202はOFFである。これにより抵抗201は主電源10の出力から遮断されているので、抵抗201での電力消費はなく、主電源10の消費電力が増えることはない。
時間t1でプリントが終了すると、画像形成装置900は、所定時間経過するとスリープモードに移行する(時間t2)。なお、所定時間経過前であってもユーザーからの指示によってスリープモードに移行する。このとき、RMT_PSUがOFFになるのでスイッチ202をONにすることになる。ここで、RMT_PSU信号とスイッチ202との間には遅延回路210が設けられており、主電源10に入力されたRMT_PSU信号は遅延(例えば200ミリ秒程度)されてスイッチ202に伝達される。その結果、時間t2から遅延された時間t3においてスイッチ202がONにされ、主電源10の出力に抵抗201が接続されるので、そのインピーダンスに応じて2次側平滑コンデンサ108の放電が開始される。時間t4で画像形成装置900をスリープ状態から復帰させる指示が来ると、RMT_PSU信号はONになり、主電源10は再び動作を開始する。その際、スイッチ202はRMT_PSUのONと同時には遮断されず、OFF信号は遅延回路210によって遅延されることから、時間t4から遅延された時間t5においてOFFとされる。
この遅延時間の間に主電源10は起動を完了している。つまり、主電源10の起動が開始されてから完了するまでの間、放電部200が動作し、出力に抵抗201が接続されており、インピーダンスが低い状態となっている。この抵抗201によって、主電源は、2次側平滑コンデンサ108に過剰に供給された電荷を放電しながら起動する。その結果、出力電圧のオーバーシュートが抑制される。時間t6で負荷がかけられた場合も、主電源10はすでに定常動作をしている。つまりスイッチングは停止しておらず、負荷の変化に追従できるので電圧の低下はほとんどない。
次に、遅延回路210について説明する。図6(a)、(b)は、遅延回路210の一例を示す。図6(a)の遅延回路210は単純なCR回路になっており、RMT_PSU信号を抵抗211の抵抗値とコンデンサ212の容量で決まる時定数だけ遅延させて出力する。遅延時間は主電源10の起動にかかる時間、または起動にかかる時間以上となるように調整することが好ましい。この遅延時間によって、RMT_PSUのON信号とOFF信号の伝達が同様に遅延される。
しかし、RMT_PSUをONにする場合(スイッチ202をONからOFFにする場合)は、起動時間の長い主電源10にも対応できるように、時間t4と時間t5との間の遅延時間を長くすることが望ましい場合もある。一方、RMT_PSUをOFFにする場合(スイッチ202をOFFからONにする場合)は、RMT_PSUの短期間でのOFF/ONにも対応できるように時間t2と時間t3との間の遅延をできる限り小さくしたい場合もある。これらの場合、図6(b)に示されるように、図6(a)の構成に、抵抗213とトランジスタ214とを追加することで、RMT_PSUのON時とOFF時の遅延時間を別々に設定することができる。
詳細には、RMT_PSUのON時は抵抗211とコンデンサ212が導通し、OFF時にはトランジスタ214が導通するので、抵抗211と抵抗213との抵抗値とコンデンサ212の時定数とで、遅延時間を定めることができる。その結果、時間t2と時間t3との間の遅延時間と、時間t4と時間t5との間の遅延時間とを別個に定めることができる。
このように、第1実施形態によれば、簡易な構成で、電源の起動時間が長くなることなく電源起動時の出力電圧のオーバーシュートを抑制することができる。また、第1実施形態では、RMT_PSU信号とスイッチ202の間にNOT回路203を挿入したが、RMT_PSU信号がOFFのときは、スイッチ202のON/OFFの状態は任意である。例えば、第1実施形態では、図5の時間t3〜t5の間、スイッチ202が接続されるようにしたが、t4〜t5の間のみスイッチ202が接続する構成でもよい。主電源10の起動開始から起動が完了するまでの時間において、スイッチ202がONすることが重要であるので、RMT_PSUがONになったと同時にスイッチ202をONし、所定時間経過後にOFFになるような回路構成でもよい。
第1実施形態の遅延回路210によるRMT_PSU信号の遅延時間は、CR時定数によって電源の起動にかかる時間(固定値)に設定したが、遅延時間の設定方法はこれに限らない。例えば、主電源10の出力電圧Voutを検知し、目標電圧に到達するまで信号を遅延させる方式でも構わない。この場合、図5において時間t4でRMT_PSU信号がONになった後、出力電圧Voutが目標電圧に到達したことを検知した時間t5でスイッチ202をOFFさせる。この方式でも抵抗201によって2次側平滑コンデンサ108に過剰に供給された電荷を放電しながら起動するので、出力電圧のオーバーシュートを抑制できる。
また、第1実施形態の電気機器の一例として画像形成装置900を例に説明したが、電気機器はこれに限るものではない。外部信号によって動作と停止を切り替える電源装置を備えた電気機器であれば、上述したような効果を得ることができる。また、第1実施形態の主電源10がAC/DC電源100を有する例について説明した。しかし、AC/DC電源100に代えて、直流電圧を別の電圧値の直流電圧に変換するDC/DC電源を主電源10に用いてもよい。AC/DC電源に限らず、DC/DC電源においても電源起動時に出力電圧がオーバーシュートするという課題は存在するので、第1実施形態においてDC/DC電源を用いても同様の効果を得ることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態の主電源10の回路図を図7に示す。第1実施形態では、出力電圧の放電部に抵抗201を用いたが、第2実施形態では抵抗201の代わりに、電気機器としての画像形成装置900の内部を冷却するファン601を用いた。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図7において、主電源10はファン601を有する。主電源10に実装されている部品は、主電源10が接続された画像形成装置900が動作することで損失が増えて温度が上昇する。過度の温度上昇は、部品の信頼性の低下や寿命の低下の原因となる場合があるので、ファン601を駆動して部品を冷却する必要がある。その一方で、ファン601は、駆動時の騒音が問題になる場合もあることから、第2実施形態では、画像形成装置900の動作に応じてファン601の動作と停止を切り替える。画像形成装置900が負荷の大きいモードで動作するときは、部品の温度上昇も大きくなるのでファン601を動作させ、負荷の小さいモードで動作をするときは部品の温度上昇は小さく、冷却の必要性も小さいのでファン601を停止させる。
そのために、ファン601の電源供給ラインは、図7のスイッチ202によって接続と遮断とが切り替えられる構成になっている。スイッチ202はOR回路204によってそのON、OFFが切り替えられ、かつ、OR回路204の入力の一方は制御部700に接続される(図中ではRMT_FANとして表される)。制御部700は、画像形成装置900電気機器が負荷の大きいモードで動作しているときはRMT_FAN信号をONとし、負荷の小さいモードで動作しているときはRMT_FAN信号をOFFとする。OR回路204の入力の他方は、NOT回路203と遅延回路210とを介してRMT_PSU信号に接続される。NOT回路203、遅延回路210、RMT_PSU信号の動作は第1実施形態と同様である。
図8に、第2実施形態における主電源10の動作の説明図を示す。画像形成装置900は、時間t0においてはプリントモードで動作しているので、RMT_PSU信号はONであり、主電源10は動作中となる。ここで、RMT_PSU信号とOR回路204の間にはNOT回路203が設けられているので、その出力は、RMT_PSUからの論理とは逆になり、OR回路には論理値OFFの信号が入力される。しかし、プリントモードは負荷の大きい動作モードであるので、冷却用のファン601を動作させる必要がある。このことから、制御部700はRMT_FAN信号をONとしてOR回路204の他方側への入力をONにする。その結果、OR回路204の出力はONとなり、スイッチ202が接続されてファン601がAC/DC電源に接続され、ファン601は動作状態となる。
図8において、時間t1でプリントが終了し、画像形成装置900の負荷が小さくなるので、制御部700はRMT_FAN信号をOFFにする。これによりスイッチ202は遮断されてファン601は動作を停止する。スリープモードに移行する時間t2で、RMT_PSUはOFFにされ、電源10は動作を停止する。遅延回路210による遅延時間経過後の時間t3で、NOT回路203の出力がONになるので、スイッチ202はONとなる。その結果、電源10の出力はファン601に供給されるので、ファン601が駆動されるとともに2次側平滑コンデンサ108の放電が開始される。なお、第2実施形態では、ファン601として、動作電圧範囲10V〜26V程度のファンを用いた。このような動作電圧範囲のファンは一般的に用いられている周知のものである。
時間t4で画像形成装置900がスリープモードから復帰することでRMT_PSU信号はONになり、主電源10は再び動作を開始する。遅延回路210が設けられていることから、スイッチ202は主電源10の起動完了後の時間t5までONされているので、主電源10は負荷としてファン601が接続された状態で起動される。これにより2次側平滑コンデンサ108に過剰に供給された電荷が放電され、出力電圧のオーバーシュートが抑制される。遅延時間は数百ミリ秒であるので、ファン601の駆動による騒音は問題にならない程度に小さく抑えられる。また、t3〜t4の時間が長い場合でも、ファン601が駆動するのは、AC/DC電源100の2次側平滑コンデンサ108が放電されるまでの短時間である。従って、騒音は問題にならない程度に小さく抑えられる。その後時間t6で負荷が接続された場合も、主電源10はすでに定常動作をしており、電圧の低下はない。また、このとき、負荷の増加による温度上昇を抑制するため、RMT_FANをONにすることによりスイッチ202をONにし、ファンを駆動させる。
以上のように、第2実施形態によれば、電源装置が接続された電気機器、例えば画像形成装置900に既存の部品を放電部として用いることができ、部品点数の増加やコストアップを最小限にしつつ、オーバーシュートの抑制を容易に行うことができる。

Claims (9)

  1. 出力すべき直流電圧を目標電圧に安定化するように制御されるとともに、入力信号に応じて直流電圧を出力するかまたは直流電圧の出力を停止するかが制御される電源部、
    前記電源部の出力にスイッチ手段を通じて接続されて、前記スイッチ手段が導通状態にあるときに前記電源部を放電させる放電手段、及び、
    制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記電源部が直流電圧を出力していない状態から、前記入力信号によって前記電源部に前記直流電圧の出力を指示された場合には、前記直流電圧の出力が指示されてから第1の時間にわたって前記スイッチ手段を導通状態として、前記放電手段を通じて前記電源部を放電させることを特徴とする、
    電源装置。
  2. 前記電源部はコンデンサを有し、前記放電手段は、前記コンデンサに充電された電荷を放電させることを特徴とする、
    請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記制御手段は、前記入力信号が、前記電源部からの前記直流電圧の出力を指示していないときには、前記スイッチ手段を導通状態とすることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の電源装置。
  4. 前記第1の時間は、前記電源部の出力が目標電圧に到達するまでの時間以上であることを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれかに記載の電源装置。
  5. 前記放電手段は、抵抗素子であることを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれかに記載の電源装置。
  6. 前記放電手段は、前記電源装置が接続された電気機器に設けられた負荷であることを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれかに記載の電源装置。
  7. 前記制御手段は、前記電源部が直流電圧を出力していて前記スイッチ手段が導通していない状態から、前記入力信号によって前記電源部に前記直流電圧の出力の停止が指示された場合には、前記直流電圧の出力の停止が指示されてから、前記第1の時間とは異なる第2の時間にわたって前記スイッチ手段を導通していない状態を維持することを特徴とする、
    請求項1〜6のいずれかに記載の電源装置。
  8. 前記電源は、通常動作状態と、前記通常動作状態よりも消費電力が小さい省電力状態とをとり得る画像形成装置に接続され、
    前記電源は、前記画像形成装置が前記省電力状態の場合には、前記画像形成装置から遮断されていることを特徴とする。
    請求項1〜7のいずれかに記載の電源装置。
  9. 前記制御手段は、前記画像形成装置が前記省電力状態から前記通常動作状態となったときに、前記第1の時間にわたって前記スイッチ手段を導通させることを特徴とする、
    請求項8に記載の電源装置。
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