JP2021163950A - 光半導体パッケージの製造方法及び光半導体パッケージ - Google Patents

光半導体パッケージの製造方法及び光半導体パッケージ Download PDF

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隆司 新木
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Abstract

【課題】電流のリークを抑制しつつ、表面電極の面積を大きくすることのできる光半導体パッケージ及びその製造方法を提供する。【解決手段】本発明による光半導体パッケージの製造方法は、パッケージ基板上の表面電極に光半導体チップをマウントする工程と、前記表面電極を囲む非導通領域を介して、前記表面電極と接しない位置にある第1金属層と、凹部を有する透光性蓋体の口縁部の接合面に位置する第2金属層との間に半田を配置して、前記第1金属層と前記第2金属層とを対面させ、前記半田を融解しながら前記パッケージ基板と前記透光性蓋体とを加圧することによって、前記光半導体チップを前記パッケージ基板と前記透光性蓋体との間の閉鎖空間内に収容する封止工程とを含み、前記パッケージ基板が、前記非導通領域において、前記半田の広がりを阻止する段差を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、光半導体パッケージの製造方法及び光半導体パッケージに関する。
光半導体チップは発光素子及び受光素子に大別される。このうち、発光素子を使用した光半導体装置としては、発光ダイオード、半導体レーザー等が挙げられる。発光素子は、発光する光の波長に応じて様々な用途で使用される。例えば、赤外光の発光素子は各種センサーに使用され、可視光の発光素子は照明、電子機器の表示光源等として使用され、紫外光の発光素子は殺菌、樹脂硬化等に使用される。いずれの光半導体チップであっても、種々の使用環境において長期間性能を維持できる構造が求められている。例えば、光半導体チップをパッケージ基板(キャリアとも呼ばれる)に収容した光半導体装置では、高信頼性の長期間維持を実現するため、光半導体チップの波長に合った光を十分に透過する透明な窓材からなる蓋体(以下、透光性蓋体と記載する)により光半導体チップが封止される。すなわち、光半導体装置は、外気の流入が無い閉じた空間(以下、閉鎖空間と記載する)内に光半導体チップを収容する。紫外光の光半導体チップの場合、他の波長に比べて光半導体チップを収容する構造は複雑となることが多い。この理由の一つは、紫外光の場合、他の波長に比べて印加電圧が高くて発熱が大きくなることに加えて、紫外光に反応し難い材料は限られているために、ガラスや金属、セラミックスなどの紫外光による劣化が生じにくい素材を使用する必要があるためである。そして、そのような閉鎖空間を形成するための封止方法の一つとして、AuSn又はAgSn等の半田を用いて、発光素子が設置されたパッケージ基板などと透光性蓋体とを接合して封止する技術がある。光半導体素子の封止技術として、例えば以下の特許文献1、2のような技術が挙げられる。
特許文献1には、光半導体素子を凹部内に収容したパッケージ基板と窓部材とを封止する際において、パッケージ基板上面の第1金属層と、接合材(半田)と、窓部材に設けられる第2金属層との間の好ましい配置関係について開示されている。
特許文献2には、光半導体素子をマウントしたパッケージ基板と、凹形状を有する窓部材(キャップ)とを封止する例が示され、凹形状内に樹脂部を設けることについて記載されている。
特開2018−37581号公報 特開2016−219505号公報
特許文献2のような凹形状を有する窓部材を用いて封止する場合、特許文献2に記載の第4工程の第4ステップにおいて、溶融したAuSn半田を押し下げて横方向に広げてから冷却凝固させる。そのときのAuSn半田への荷重の印加は、0.1〜1kgf/cm2程度の範囲で設定するのが望ましいと特許文献2には書かれている。
本発明者らが検討したところ、特許文献2のように凹部を有する透光性蓋体に対して荷重をかけた場合、使用する半田の量などの条件によっては、溶融した半田の横方向への広がりが大きいため、光半導体チップがマウントされているパッケージ基板上の表面電極にまで溶融した半田が届いてしまい、電流のリークを生じさせる恐れがあることが分かった。
こうした電流リークを回避するためには、表面電極の面積を小さくして第1金属と表面電極との間の距離を十分に大きくすることが考えられる。しかしながら、表面電極の面積は大きい方が放熱や光反射によって発光効率が上がることが期待される。そのため、電流のリークが発生しないようにしながら、表面電極を出来るだけ大きくする必要があった。
本発明者らは接合条件に着目し、十分な接合強度を得るための半田厚さや半田への荷重を変えて試験したところ、半田の横方向への広がりによるリーク電流の発生と、確実な接合強度を得ることとには、相反する関係があることを本発明者らは確認した。確実な接合強度を得ながらリーク電流を抑制するには、接合部と表面電極との間の導電材料が無い非導通領域の幅を大きくして表面電極の面積を小さくする必要があるものの、これでは表面電極の面積を大きくすることのメリットを享受できない。
そこで、本発明は、電流のリークを抑制しつつ、表面電極の面積を大きくすることのできる光半導体パッケージ及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討し、パッケージ基板において表面電極を囲む非導通領域に段差を設け、この段差を利用して半田が融解するときの半田の拡がりを阻止することを着想した。本発明はかかる知見に基づきなされたもので、以下のような構成を有する。
(1)パッケージ基板上の表面電極に光半導体チップをマウントする工程と、
前記表面電極を囲む非導通領域を介して、前記表面電極と接しない位置にある第1金属層と、凹部を有する透光性蓋体の口縁部の接合面に位置する第2金属層との間に半田を配置して、前記第1金属層と前記第2金属層とを対面させ、前記半田を融解しながら前記パッケージ基板と前記透光性蓋体とを加圧することによって、前記光半導体チップを前記パッケージ基板と前記透光性蓋体との間の閉鎖空間内に収容する封止工程とを含み、
前記パッケージ基板が、前記非導通領域において、前記半田の広がりを阻止する段差を有することを特徴とする光半導体パッケージの製造方法。
(2)前記パッケージ基板が凸部を有しており、前記表面電極の位置が、前記第1金属層の位置に対して前記凸部の段差を経て高い位置にある、前記(1)に記載の光半導体パッケージの製造方法。
(3)前記半田が、AuSn半田またはAgSn半田である、前記(1)又は(2)に記載の光半導体パッケージの製造方法。
(4)パッケージ基板上の表面電極上にマウントされた光半導体チップが、凹部を有する透光性蓋体との間に生じる閉鎖空間内に封止されている光半導体パッケージであって、
前記パッケージ基板上の表面電極を囲む非導通領域を介して前記表面電極と接しない位置にある第1金属層と、前記透光性蓋体の口縁部の接合面に位置する第2金属層とが対面し、
前記第1金属層と前記第2金属層との間が半田により接合されており、
前記パッケージ基板が、前記非導通領域において段差を有していることを特徴とする光半導体パッケージ。
(5)前記パッケージ基板が凸部を有しており、前記表面電極の位置が、前記第1金属層の位置に対して前記凸部の段差を経て高い位置にある、前記(4)に記載の光半導体パッケージ。
前記半田が、AuSn半田またはAgSn半田である、前記(4)又は(5)に記載の光半導体パッケージ。
本発明によれば、電流のリークを抑制しつつ、表面電極の面積を大きくすることのできる光半導体装置及びその製造方法及びを提供することができる。
本発明に係る光半導体パッケージの一例の模式図である。 従来例に係る光半導体パッケージの一例の模式図である。 従来例に係る光半導体パッケージでの、接合時の半田の横方向へのはみだしを考察した模式図である。 (A)〜(C)はそれぞれ、本発明に係る光半導体パッケージにおけるパッケージ基板の段差の一例である。 (A)〜(C)はそれぞれ、本発明に係る光半導体パッケージにおけるパッケージ基板の段差の別の一例である。 本発明に係る光半導体パッケージの製造方法の一例を説明するための模式断面図である。 実施例におけるパッケージ基板の模式図であり、(A)はパッケージ基板の端部の拡大模式断面図であり、(B)はパッケージ基板の上面図である。 本発明の実施例に係る光半導体パッケージの断面模式図であり、(A)は実施例1の模式断面図であり、(B)は実施例2の模式断面図である。
実施形態の説明に先立ち、図1〜図6の概略を説明する。図1は本発明に従う一例である光半導体パッケージ100の分解模式断面図であり、図2に従来例に係る光半導体パッケージ900の一例の分解模式断面図を図示した。図3は、従来例における課題を説明するために拡大模式断面図である。本発明の一例である光半導体パッケージ100と、従来例に係る光半導体パッケージ900とでは、パッケージ基板の非導通領域に封止工程時の半田の広がりを阻止する段差を有するか否かで特に異なる。図4(A)〜(C)及び図5(A)〜(C)には、こうした段差の具体例を図示した。図6は光半導体パッケージの製造方法の一例を図示したものである。なお、数字三桁のうち下二桁以降の数字及び英字符号は同種の構成を参照するものであり、重複する説明を省略する。
(光半導体パッケージ)
まず、図1を参照して本発明の一例による光半導体パッケージ100を説明する。この光半導体パッケージ100は、パッケージ基板110と、光半導体チップ120と、凹部を有する透光性蓋体130と、を少なくとも備える。そして、パッケージ基板110上の表面電極151、152上にマウントされた光半導体チップ120が、透光性蓋体130との間に封止されて閉鎖空間180が形成される。図1は分解模式図であるためこの図において閉鎖空間は本来形成されないが、封止工程後には閉鎖空間になるため、説明の便宜状符号を付した。以下、各構成の詳細を順次説明する。
<光半導体チップ>
光半導体チップ120は、設置されるパッケージ基板110と透光性蓋体130とによって閉鎖空間180内に封入されるのであれば任意の発光素子または受光素子であってよい。そのような状態で使用される光半導体チップ120の例としては、発光波長又は受光波長が深紫外光(波長200〜350nm)であるものが挙げられる。特に、深紫外光(波長200〜350nm)の発光素子は駆動時の発熱が大きいため、光半導体チップ120に用いて好適である。なお、以下に記載の実施形態ではフリップチップ型の光半導体チップを例に記載するが、垂直型の光半導体チップであっても良い。光半導体チップのチップサイズ(俯瞰したときの外形)は、1辺が300〜2000μmの正方形または長方形としてよい。
<パッケージ基板>
パッケージ基板110は、絶縁性と放熱性が高い材料からなることが好ましく、例えばセラミックスからなることが好ましい。セラミックスは、低温同時焼成セラミック(LTCC:low temperature co-fired ceramic)又は高温同時焼成セラミック(HTCC:high temperature co-fired ceramic)のいずれでもよい。また、前記セラミックスの材料は、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al23)、シリカ(SiO2)、二酸化チタン(TiO2)等が挙げられる。パッケージ基板110は、必要により公知の絶縁材料、金属化合物、可塑剤、有機バインダー又は溶剤を含んでもよい。
パッケージ基板110の上面の光半導体チップ120が設置される位置に形成されている電極を表面電極という。図1の一例では、パッケージ基板110の中央部に、電気的絶縁性を確保するために所定の間隙112を介して表面電極151、152が設けられている。単に「表面電極」という場合、この間隙112を含むものとする。なお、表面電極151、152はそれぞれ、光半導体チップ120のp型電極及びn型電極と電気的に接続するための電極である。そして、パッケージ基板110上には、表面電極の外側を囲む非導通領域111を介して、表面電極151、152から離れた接しない位置にある第1金属層141を有する。第1金属層141は、表面電極151、152と、第1金属層141との間に導電材料がない領域である非導通領域111を挟みながら、表面電極151、152を取り囲むように形成されており、後述する透光性蓋体130との接合に用いられる。なお、上記のとおり表面電極は間隙112を含むため、非導通領域111は上記間隙112を含まないものとする。非導通領域111は、その外縁から第1金属層141までの外縁部と、表面電極151、152及び間隙112が位置する中央部との間の周縁部に相当するといえる。
パッケージ基板110は、上記表面電極151、152と上記第1金属層141との間において、段差113を有する。図1に示した一例は第1金属層141と非導通領域111との境界に壁面を設けることにより凸部の段差を設けた例であり、これは例示に過ぎず、凹部により段差を設けてもよい。段差による凸部または凹部の最大高さは、例えば0.02mmより大きいことが好ましく、0.05mm以上であることがより好ましく、0.4mm以下とすることが好ましい。当該段差が設けられた部分を除き、表面電極151、152と前記第1金属層141とは、それぞれ平坦面上に設けられることが好ましい。当該段差の角度は、垂直でも坂状でもよく、凸部の仰角は45〜90度、凹部の俯角は45〜90度とすることが好ましい。段差は順メサ構造でも逆メサ構造でも良い。段差の形状は、少なくとも一部に仰角を有している形状であることが好ましい。
ここで、「第1金属層から表面電極までの間」とは、第1金属層141とパッケージ基板110との接地面の表面電極側の端点から、表面電極とパッケージ基板110との接地面の第1金属層141側の端点までの間の里程のことをいい、段差がある場合は、里程は段差に伴う段差高さを含むものとする。そして、非導通領域111における最短の里程を離隔距離と呼ぶこととする。そして、俯瞰したときの段差を含まない非導通領域の幅を、離隔幅(separation width)SWと呼ぶこととする。
ここで、非導通領域111とは、第1金属層141が存在する領域と、表面電極が存在する領域に囲まれた全領域である。第1金属層111が存在する領域と表面電極が存在する領域との間に段差を含んでいれば非導通領域は段差を有している。例えば図1の一例のように、パッケージ基板110の段差113と第1金属層141の表面電極側の端点とが俯瞰した際に同じ位置にある場合でも、当該段差113は非導通領域111に存在することになる。
段差は、後述の封止工程において半田の広がりを阻止するように作用する段差であることが好ましい。そのような段差を図4(A)〜(C)及び図5(A)〜(C)に例示する。例えば、表面電極と第1電極との間の非導通領域に凸部(堤防部)および/または凹部(堀削部)を設ける場合である。図4(A)〜(C)に、凹部(掘削部)により段差413a、413b、413cを設けた例であり、各段差の断面形状は三角形、矩形、半円形である。段差を設けるために、これらの断面形状を任意に組み合わせてもよい。また、図5(A)は、凹部(掘削部)内にさらに凸部514aを設けることで段差513aを形成した例である。図5(B)は凸部514bを表面電極551bの端面に設けて段差513bを設けた例である。図5(C)はパッケージ基板の中央部側に凸部を設けることにより段差513cを設けた例である。図中に、離隔幅SW及び段差高さSH(図5(A)ではSH1及びSH2)を示した。図5(C)は特に、表面電極が設けられて光半導体チップを搭載する位置がパッケージ基板510cの凸部上にあり、表面電極551cの高さ方向の位置(接地面)が第1電極541cの高さ方向の位置(接地面)に対して凸部の段差513cを経て高い位置にある場合である。そして、図5(C)のように、段差513cよりも第1電極541cの厚さが薄く、表面電極551cの位置(接地面)が第1電極541cの上面に対して高い位置にあることがより好ましい。このような位置関係とすることにより、表面電極の面積を最大化できると共に、光半導体チップから横方向に出射される光のうち、透光性蓋体に直接届く割合が増えることから、出力の向上も期待できる。
<透光性蓋体>
図1を再び参照する。透光性蓋体130は、上記の光半導体チップ120の波長に対し光を十分に透過する透明な窓材であればよい。光半導体チップ120の発光波長又は受光波長が深紫外光(波長200〜350nm)である場合には、その波長に対して透過率が80%以上の材料であることが好ましく、例えば、石英、溶融石英、フッ化カルシウム(CaF2)、サファイア(Al23)を例示することができる。さらには、透光性を向上させるために、公知のARコート(光反射防止膜)又はフォトニック結晶を、透光性蓋体130の外面、内面または外内両面に設けてもよい。
透光性蓋体130は上記の光半導体チップ120を収容可能なように凹部を有し、その凹部は光半導体チップ120の厚さよりも大きな深さを持つ凹部であることが好ましい。透光性蓋体130は、略平板形状のパッケージ基板110との間に、光半導体チップ120を収容する閉鎖空間180を形成できる形状を有する。透光性蓋体はキャビティレンズともいわれる。透光性蓋体130の凹部内の断面形状としては、矩形状のほか、半球状などの曲面を有する掘削形状であってもよい。透光性蓋体130の光取り出し側の外形状としては、平板状の板体のほか、半球などの曲面を有していてもよい。
透光性蓋体130は、口縁部131にパッケージ基板110との接合面を有し、その接合面に第2金属層142を有する。口縁部131とは、図1に示す第2金属層142が位置する面のように、透光性蓋体の凹部の底からみて周囲の突端の部分をいう。第2金属層142は透光性蓋体130と半田143との間の密着性を確保するために形成される。口縁部131における接合面の位置は、前述の第1金属層141の位置と対面できる位置にあり、第2金属層142は上記凹部の外周を取り囲む口縁部131の接合面の全周に渡って形成されていることが好ましい。第2金属層142は半田143を間に挟んで第1金属層141と対面する位置に形成される。
<半田>
本実施形態において、半田143は、封止工程において半田143を押し下げるときの横方向への広がり方がAuSn半田と同程度となる材料であればよく、AuSn半田のほかには例えばAgSn半田であってもよい。AuSn半田の組成としては種々のものが利用可能であるが、例えば共晶組成のものを使用することができる。
<<半田のはみだしと、第1電極および表面電極の配置>>
上記の第1金属層141と第2金属層142は、一般に蒸着法やスパッタ法またはメッキ法によって作製されるが、パッケージ基板110及び透光性蓋体130のそれぞれ自体が有する表面のうねりも影響して、各金属層の表面は通常、完全な平坦面にはならない。例えば、本実施形態においては、第1金属層141の表面のRzが1μm〜5μm、第2金属層142の表面のRzが4μm〜10μmである。このように表面の凹凸やうねりがあると、第1金属層141と第2金属層142の間に半田143を挟み、半田143を加圧しながら融解し、冷却凝固させることで第1金属層141と第2金属層142の間を融着する場合、半田143に加える荷重が弱いと気泡(ボイド)を第1金属層141と第2金属層142の間に残してしまい、半田の接合強度が上がらない。例えば、半田143にかかる荷重が0.1kgf/cm2より小さい場合には気泡(ボイド)を第1金属層141と第2金属層142の間に残していて十分な強度が得られないため、半田にかける荷重を0.1kgf/cm2以上とすることが好ましく、半田にかける荷重の上限としては、2kgf/cm2とすることが好ましい。2kgf/cm2より大きい荷重をかけても、半田143のつぶれる量が増えるだけで接合強度としてはほとんど変わらなくなるためである。
さて、半田143に0.1kgf/cm2以上の荷重をかけると、融解した半田143の厚さは元の厚さの1/2未満まで厚さを減らすことになる。本発明おいて、非導通領域111に段差113を設けることによる作用効果を説明するため、図2及び図3を参照して従来技術による光半導体パッケージ900における半田943の挙動を説明する。図2及び図3に例示するように、光半導体チップ920を封止する際、上記したとおり加圧前の平均厚さの1/2以上に相当する半田943が加圧されながら融解したときに、閉鎖空間980内の表面電極側に半田943の一部が押し出される。そして、半田943の一部が第1金属層941の横方向にも広がる。このときに、半田943が表面電極951に接しないようにする必要があるものの、非導通領域911が段差のない平坦面であると融解した半田943は横方向に広がって表面電極951に到達し得る。非導通領域911において表面電極側にはみ出して広がった半田943の一部が表面電極951に接する、または、放電できるほどに表面電極951に接近してしまうと、表面電極のp型電極側の部分951とn型電極側の部分952との間でリーク電流が流れ不良が起きる。上述した気泡を抑制して接合強度を上げるようにすることと、リーク電流が流れる不良が起きないようにすることを両立するには、種々の条件で試験をした結果、加圧の大きさや半田の量に応じた幅の非導通領域を設けなければならないことが分かった。非導通領域の離隔幅を大きくするためには、表面電極の面積を狭くするかパッケージサイズを大きくする必要があり、表面電極の面積を狭くすると放熱や光反射による発光効率の向上効果が失われ、パッケージサイズを大きくするとコスト上昇と共にパッケージの使用箇所の制約が生じる恐れが生じる。そこで、本発明では図1、図4(A)〜(C)、図5(A)〜(C)、図7のように、半田の横方向の流れに対して表面電極に到達する前にさらなる縦方向での半田の移動を強いる段差を設けることで、第1金属層と表面電極との間の離隔幅を小さくしても必要な離隔距離を確保してリーク電流が流れる不良が起きないようにする。すなわち、図1、図4(A)〜(C)、図5(A)〜(C)、図7に例示されるような半田の広がりを阻止する段差とは、表面電極側にはみ出る半田(の表面電極側の端部)に縦方向の移動を強いる段差である。図7の符号を参照すると、半田の広がりを阻止する段差により、第1金属層741と表面電極751の間において縦方向の段差高さSHによって作られる空間が、はみ出る半田の表面電極に向かう移動を阻止する。段差高さSHは、はみ出る半田の体積と離隔幅SWに応じて適宜設定すればよいが、段差高さSHは、荷重をかける前の半田の厚さを超えていれば、はみ出る半田の表面電極側の端部に縦方向の移動を確実に強いることができる。例えば、厚さ0.02mmの半田を用いるのであれば段差高さSHは0.02mmより大きいことが好ましく、半田厚さの2.5倍の0.05mm以上であることがより好ましい。段差高さSHは、パッケージに用いるグリーンシートの厚さにもよるが、0.4mm以下とすることが好ましい。
本発明では非導通領域に段差が設けられることにより、加圧によってはみ出た融解状態の半田の広がりを阻止することができ、半田が表面電極に接する可能性を大きく減らすことができる。加熱され融解した半田は平坦面を横方向に進むことは比較的容易だが、第1金属層から表面電極までの里程の非導通領域に段差があると、その進行が大きく阻害される。そのため、リーク電流を抑制するために必要な離隔距離は、段差がないときに比べて、段差がある場合の方が短くて済む。以上説明したように、本発明に従う光半導体パッケージは、電流のリークを抑制しつつ、表面電極の面積を大きくすることができる。
本発明に係る製造方法は、マウント工程と、封止工程とを少なくとも有する。実施形態の一つについて図6を参照しつつ、各工程について詳説する。
<マウント工程>
図6のマウント工程を参照する。パッケージ基板610上に、光半導体チップ620を設置するマウント工程については任意であり、公知の方法を使用することができる。マウント工程の一例としては、パッケージ基板610上の表面電極651、652の表面(設置部)に、光半導体チップ620の電極層621,622表面にそれぞれ具備された接合金属623、624を対向させ、付着させると共に、パッケージ基板610を加熱しながら光半導体チップ620に対して適切な荷重を負荷しながら超音波接合する。なお、上記の表面電極651、652は、パッケージ基板内を貫通する配線電極618を介して、パッケージ基板610の裏面に設けられた裏面電極661、662にそれぞれ接続されている。
また、マウント工程における他の実施形態としては、図6の符号を参照すると、あらかじめ、パッケージ基板610上に設けられた設置部の表面電極651、652に、Auバンプを付着させる、または、あらかじめ、パッケージ基板610上に設けられた設置部の表面電極651、652に、半田片を付着させる方法をとっても良い。また、あらかじめ、パッケージ基板610上に設けられた設置部の表面電極651、652に、半田ペーストを塗布する方法としてもよい。さらに、光半導体チップ620の電極層621、622の表面にAuSn等の半田層を形成(蒸着等)してもよく、あらかじめ、光半導体チップ620の電極層621、622の表面にAuSn等の半田層を形成(蒸着等)しておき、パッケージ基板610上に設けられた設置部の表面電極651、652に、フラックスを塗布してもよい。
<封止工程>
図6の封止工程を参照する。光半導体チップ620がマウント済みのパッケージ基板には、第1金属層641が表面電極を、非導通領域611を介して取り囲むよう形成されている。そして、透光性蓋体630にも、第2金属層642が口縁部631の接合面に形成されている。上記第1金属層641と上記第2金属層642との間に半田643を配置した状態で第1金属層641と上記第2金属層642とを対向させ、半田643を介して互いに接する状態とする。このとき、半田643は、上記第1金属層641と、上記第2金属層642のどちら側に先に付けても構わない。パッケージ基板610上に透光性蓋体630が載置された状態を維持できるように、荷重をかけて仮押さえすることも好ましい。
封止工程は、上記のように第1金属層641と、第2金属層642とが半田643を介して互いに接する状態にしたのち、前記半田643を用いて融着して封止することで、光半導体チップ620が収容されているパッケージ基板610と透光性蓋体630により生じる閉鎖空間680を形成する工程である。当該第1金属層641と第2金属層642とは、それぞれパッケージ基板610と透光性蓋体630に密着しやすく、後述の半田643とメタライズ可能な金属であれば特に制限されることはない。
封止工程に用いる半田は、上述のとおり、AuSn系半田やAgSn系半田等を用いることが好ましく、加熱による半田接合を使用すること好ましい。封止工程における加熱温度は半田が融解する温度(例えば220〜360℃)とすることが好ましく、半田にかける荷重を0.1kgf/cm2以上2kgf/cm2以下とすることが好ましい。また、窒素ガスなどの不活性雰囲気中で封止工程を行うことが好ましい。
以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
本実施例で使用した光半導体チップ(LED(DoUVLEDs(登録商標)、商品名DF8XC−00001))は、280nmの波長を発光するAlGaN結晶からなるLEDチップである。当該LEDチップのサイズは1mm×1mmで厚さ0.43mmであった。
本実施例で使用したパッケージ基板は、高温同時焼成セラミックス(HTCC、熱伝導率170〜200W/m・K)を使用した。図7(A)、(B)を参照し、このセラミックスを以下に述べる手順に従い作製した。
まず、原料としてセラミックス原料にAlN粉末を使用し、公知のバインダーと可塑剤を配合し、スラリーを形成し、このスラリーを公知のドクターブレード法によって、厚さ0.44mmの第1シート710Aと、厚さ0.22mmの第2シート710Bとをそれぞれ作製した。これらシート(以後、グリーンシートともいう)2枚には、それぞれ基板を貫通するスルーホール718を2か所以上設けた。その後、タングステン粉末を含んだ導電ペーストを用いて、スルーホール718に充填すると共に、後述の表面電極用と裏面電極用の電極パターンの領域および後述の第1金属層を形成する領域に印刷し乾燥した。
第2シート710Bを所定の形状に切断し、第1シート710A上に第2シート710Bを、それぞれのスルーホール718の充填物が連結するように配置し、プレス機により50〜80℃程度に熱しながら、10MPaの圧力を20分かけて熱圧着した。その後、600℃の仮焼成の後、加圧しながら1800℃で焼成した。このように2枚のグリーンシート710A、710Bを重ね合わせて焼成することで、第1シート710Aと第2シート710Bが結合し、一体となったセラミックス基材を作製した。なお、焼成により両グリーンシートは収縮し、第1シート710Aの部分の厚さD1は0.38mmとなり、第2シート710Bの部分の厚さD2は0.19mmとなった。
その後、上記の導電ペーストを用いて形成された電極パターンの位置に合わせて、第2シート710Bの上面に表面電極751、752を、第1シート710Aの裏面に裏面電極761、762(ただし裏面電極762は図面簡略化のため図示せず。)を形成した。さらに、枠状の第1金属層741を、第1シート710A上面のうち、第2シート710Bが配置されておらず、第1シート710Aが露出した部分であり、第2シート710Bの壁面の一部を被覆するよう隙間無く形成した。これにより、パッケージ基板710は第2シート710B部分からなる凸部を有しており、表面電極751、752の第2シート710Bとの接地面は、第1金属層741の第1シート710Aとの接地面から0.19mm(D2)の垂直な段差を経た高い位置にあることになる。
表面電極751、752、裏面電極761、762および第1金属層741は、メッキ法によって、銅Cu(30μm)を成膜した後、パラジウムPd(75nm)、ニッケルNi(4.5μm)、金Au(0.1μm)の順に積層を行った。さらに、第1シート710Aを切断し個片化し、本実施例のパッケージ基板710を得た。なお、図面簡略化のため裏面電極762は図示していない。
図7(B)を参照する。当該パッケージ基板710の第1シート710A部分の外形サイズは3.5mm×3.5mm(長さL4)であり、第2シート710B部分(高台の部分)の外形サイズは、2.39mm×2.39mm(長さL2)であった。また、俯瞰してみた枠状の第1金属層741は外形3.35mm×3.35mm(長さL3)、内形2.39mm×2.39mm(長さL2)であり、表面電極751、752は、p型電極側の部分とn型電極側の部分を含めて外接する四角形の外形が2.29mm×2.29mm(長さL1)であり、第1金属層741から表面電極751、752までの間について、俯瞰したときの段差を考慮しない離隔幅SWの値は0.05mmであった。そして、第1金属層741と第2シート710B側面との間に隙間が無いため、第1金属層741側面と、段差を構成する第2シート710B側面が接する第1金属層741の上面端から表面電極までの里程からなる離隔距離は、離隔幅SW(0.05mm)+段差高さSH(第2シート厚さD2:0.19mm−第1電極層厚さD3:0.03mm)=0.21mmであった。
本実施例で使用した透光性蓋体には石英ガラスを用いた。透光性蓋体の形状を図8(A)の模式断面図に示す。透光性蓋体の外形サイズは、3.50mm×3.50mm(L1)の高さ1.28mm(D4)であり、凹部を有し、凹部は台形のカルデラ状である。そして、この凹部の深さは0.88mm、凹部開口側の幅は2.8mm、凹部底部側の幅は1.74mmであった。口縁部に位置する第2金属層は外形3.3mm×3.3mm、内形2.8mm×2.8mmとした。また、この第2金属層は、石英ガラス上にチタン(Ti)、パナジウム(Pd)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)を順に蒸着し、その上に金(Au)を0.5μm蒸着して作製し、トータル厚み3μmであった。
上記LEDチップに予めAuバンプを合計25個取り付け、Auバンプ付きチップを用意した。マウント工程において、Auバンプ付きチップを上記パッケージ基板の表面電極851a、852aに載せ、パッケージ基板を200℃のホットプレート上に載せて加熱し、加圧によりAuバンプを押しつぶしながら超音波接合した。マウント工程時の環境は大気である。
次いで、透光性蓋体830aをパッケージ基板810aに積載した。まず、窒素雰囲気のグローブボックス内に両者を移動させ、パッケージ基板810aの表面電極851a、852aとLEDチップ820aの電極が向かい合うように置いた。その後、パッケージ基板810aの第1金属層上に半田としてAuSnプリフォーム半田(田中貴金属製、Au78at%、Sn22at%)を置き、第1金属層と第2金属層とで半田を挟むように位置を合わせて透光性蓋体830aを置いた。AuSnプリフォーム半田は、厚さ0.020mmのシートを、外形3.2mm×3.2mm、内形2.5mm×2.5mmでパンチングしたものである。そして、仮押さえ冶具のアームとウエイトとを用いて透光性蓋体830aの位置がずれ無いように固定した。この際、ウエイトによって33gfの荷重をかけた。このとき、AuSnプリフォーム半田にかかる圧力は第2金属層の面積(0.0305cm2)を基に計算すると1.08kg/cm2であった。
その後、LEDチップを備えたパッケージ基板を収納した仮押さえ冶具ごと、窒素に満たされた雰囲気下のエリアに移動させた。前記ウエイトによる荷重をかけながら、前記半田シートの溶融点以上の温度(300〜310℃)まで加熱し、半田が融解したところで冷却して第1金属層と第2金属層を接合させ、閉鎖空間内にLEDチップを封止して封止工程を終えた。こうして、LEDチップが閉鎖空間内に収容されている実施例1に係る光半導体パッケージを作製した。封止工程後の透光性蓋体とパッケージ基板の間隔の厚さから、融着した後の半田の厚さを計算すると平均で2.0μmであり、元の厚さ(20μm)ら10分の1の厚さとなっていることが分かった。
(評価1:電流リーク試験方法)
得られた光半導体パッケージの裏面電極を、アルミベース基板(基板のサイズ:15×20mm、厚み1mm)に半田接続し、定電流電圧測定装置(ADCMT製6243)を用いて、順方向電流(If)10μAを通電したときの順方向電圧(Vf)の値と、逆方向電圧(Vr)5Vをかけたときの逆方向電流(Ir)の値を測定した。
なお、順方向電圧(Vf)が3.0V超、かつ、逆方向電流(Ir)が1.0μA未満であれば、電流リークはほとんどなく、良好な結果であると考えることができる。
(評価2:接合強度測定方法)
得られた光半導体パッケージを、ダイシェア強度測定装置(Dage Precision Industries 製4000P)を用いて、パッケージ基板を固定し、透光性蓋体のみにシェアツールが当たるようにして、水平方向にシェアツールを動かして荷重をかけて、透光性蓋体がはがれるときの荷重の大きさを測定した。最大荷重は5kgfまでとした。
なお、接合強度は4kgf以上であれば十分な接合強度を有すると考えることができ、最大荷重(5kgf)をかけてもはがれないことが好ましい。
(実施例2)
透光性蓋体を図8(B)に示すドーム形状のものに替えた以外は、実施例1と同様にして実施例2にかかる光半導体パッケージを作製した。
ドーム形状は、外形サイズが3.50mm×3.50mm(L1)の高さ2.1mm(D4)であり、凹部を有し、凹部は半径1.3mm(R)のドーム形状であった。口縁部に位置する第2金属層は外形3.3mm×3.3mm、内形2.7mm×2.7mmとした。
ウエイトによって33gfの荷重をかけたときのAuSnプリフォーム半田にかかる圧力は、第2金属層の面積(0.036cm2)を基に計算すると0.917kg/cm2であった。
(実施例3)
ウエイトによって16gfの荷重をかけた以外は、実施例1と同様にして実施例3にかかる光半導体装置を作製した。AuSnプリフォーム半田にかかる圧力は、第2金属層の面積(0.0305cm2)を基に計算すると0.525kg/cm2であった。封止工程後の透光性蓋体とパッケージ基板の間隔の厚さから、融着した後の半田の厚さを計算すると平均で4.0μmであり、元の厚さ(20μm)から5分の1の厚さとなっていることが分かった。
(実施例4)
ウエイトによって16gfの荷重をかけた以外は、実施例2と同様にして実施例4にかかる光半導体パッケージを作製した。AuSnプリフォーム半田にかかる圧力は、第2金属層の面積(0.036cm2)を基に計算すると0.444kg/cm2であった。
(比較例1)
実施例1ではパッケージ基板の作製にあたり段差を設けるため第1シート上に第2シートを積層したところ、比較例1ではパッケージ基板において第2シートを使用せず、第1シート上に表面電極および第1金属層を形成した。俯瞰してみた枠状の第1金属層は外形3.3mm×3.3mm、内形2.6mm×2.6mmであり、表面電極はp型電極側の部分とn型電極側の部分を含めて外接する四角形の外形が1.94mm×1.94mmであり、第1金属層から表面電極までの間の非導通領域において段差はなく、離隔幅(および離間距離)の値は0.33mmである。その他の条件は、実施例1と同様にして、比較例1にかかる光半導体パッケージを作製した。
(比較例2)
実施例1ではパッケージ基板の作製にあたり段差を設けるため第1シート上に第2シートを積層したところ、比較例2ではパッケージ基板において第2シートを使用せず、第1シート上に表面電極および第1金属層を形成した。俯瞰してみた枠状の第1金属層は外形3.35mm×3.35mm、内形2.39mm×2.39mm(実施例1と同じである。)であり、表面電極はp型電極側の部分とn型電極側の部分を含めて外接する四角形の外形が2.11mm×2.11mmであり、第1金属層から表面電極までの間の非導通領域において段差はなく、離隔幅(および離間距離)の値は0.14mmとした。その他の条件は実施例1と同様にして、比較例2にかかる光半導体パッケージを作製した。
(比較例3)
ウエイトによって16gfの荷重をかけた以外は、比較例1と同様にして比較例3にかかる光半導体パッケージを作製した。
(比較例4)
ウエイトによって16gfの荷重をかけた以外は、比較例2と同様にして比較例4にかかる光半導体パッケージを作製した。
実施例2〜4及び比較例1〜4についても、実施例1と同様に上述の評価1及び評価2による評価を行った。結果を下記表1に示す。
Figure 2021163950
以上の結果から、比較例1乃至4では電流リークが発生している一方、実施例1乃至4では電流リークがなく、順方向電圧Vfも3.0V超であり、かつ、逆方向電流Irも1.0μA未満であった。すなわち、実施例1乃至4のようにパッケージ基板の非導通領域に段差を設けることで、離隔幅を小さくしながら半田による電流リークを効果的に抑制できることが分かる。
100 光半導体パッケージ
110 パッケージ基板
111 非導通領域
112 間隙
113 段差
118 スルーホール
120 光半導体チップ(LED)
130 透光性蓋体
131 口縁部
141 第1金属層
142 第2金属層
143 半田
151、152 表面電極
161、162 裏面電極
180 閉鎖空間

Claims (6)

  1. パッケージ基板上の表面電極に光半導体チップをマウントする工程と、
    前記表面電極を囲む非導通領域を介して、前記表面電極と接しない位置にある第1金属層と、凹部を有する透光性蓋体の口縁部の接合面に位置する第2金属層との間に半田を配置して、前記第1金属層と前記第2金属層とを対面させ、前記半田を融解しながら前記パッケージ基板と前記透光性蓋体とを加圧することによって、前記光半導体チップを前記パッケージ基板と前記透光性蓋体との間の閉鎖空間内に収容する封止工程とを含み、
    前記パッケージ基板が、前記非導通領域において、前記半田の広がりを阻止する段差を有することを特徴とする光半導体パッケージの製造方法。
  2. 前記パッケージ基板が凸部を有しており、前記表面電極の位置が、前記第1金属層の位置に対して前記凸部の段差を経て高い位置にある、請求項1に記載の光半導体パッケージの製造方法。
  3. 前記半田が、AuSn半田またはAgSn半田である、請求項1又は2に記載の光半導体パッケージの製造方法。
  4. パッケージ基板上の表面電極上にマウントされた光半導体チップが、凹部を有する透光性蓋体との間に生じる閉鎖空間内に封止されている光半導体パッケージであって、
    前記パッケージ基板上の表面電極を囲む非導通領域を介して前記表面電極と接しない位置にある第1金属層と、前記透光性蓋体の口縁部の接合面に位置する第2金属層とが対面し、
    前記第1金属層と前記第2金属層との間が半田により接合されており、
    前記パッケージ基板が、前記非導通領域において段差を有していることを特徴とする光半導体パッケージ。
  5. 前記パッケージ基板が凸部を有しており、前記表面電極の位置が、前記第1金属層の位置に対して前記凸部の段差を経て高い位置にある、請求項4に記載の光半導体パッケージ。
  6. 前記半田が、AuSn半田またはAgSn半田である、請求項4又は5に記載の光半導体パッケージ。
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