JP2021163840A - 半導体レーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のレーザアッセンブリが集積された半導体レーザ装置において、小型化が可能な半導体レーザ装置を提供する。【解決手段】半導体レーザ装置1000は、断面視で楔形状であり、上面とこれに対向する下面が、それぞれ後方から前方に向けて互いに近づくように傾斜した平面である第1基体300と、第1基体300の上面に実装された第1レーザアッセンブリ100と、第1基体300の下面に実装された第2レーザアッセンブリ200と、を少なくとも備えている。第1レーザアッセンブリ100から出射されたレーザ光の光軸は、第1基体300の上面と略平行であり、第2レーザアッセンブリ200から出射されたレーザ光の光軸は、第1基体300の下面と略平行である。【選択図】図1A

Description

本発明は、半導体レーザ装置に関する。
従来、複数の半導体レーザ素子のそれぞれから出射されたレーザ光を合成して、レーザ加工機等のレーザ光源として利用する技術が知られている。このようなレーザ光源として、半導体レーザ素子を有するレーザ組立体(以下、レーザアッセンブリという)を一方向に複数配列して、複数のレーザアッセンブリのそれぞれから出力されたレーザ光を結合し、出力を高めた半導体レーザ装置が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2004−146720号公報 国際公開第1999/039412号
しかし、1つの半導体レーザ素子から出射されるレーザ光の出力は、せいぜい数十W〜百数十W程度であることが多く、レーザ加工機等で必要とされるkWクラスの出力を得ようとすると、特許文献1,2に開示された半導体レーザ装置では、レーザアッセンブリの個数が非常に多くなる。また、レーザアッセンブリの配列方向において、半導体レーザ装置のサイズが大きくなる。一方で、レーザ加工機等の小型化、軽量化の要請に対応して、半導体レーザ装置のさらなる小型化が求められてきている。
本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、その目的は、複数のレーザアッセンブリが集積された半導体レーザ装置において、小型化が可能な半導体レーザ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本開示に係る半導体レーザ装置は、断面視で楔形状であり、上面とこれに対向する下面が、それぞれ後方から前方に向けて互いに近づくように傾斜した平面である第1基体と、前記第1基体の上面に実装された第1レーザアッセンブリと、前記第1基体の下面に実装された第2レーザアッセンブリと、を少なくとも備え、前記第1レーザアッセンブリから出射されたレーザ光の光軸は、前記第1基体の上面と略平行であり、前記第2レーザアッセンブリから出射されたレーザ光の光軸は、前記第1基体の下面と略平行であることを特徴とする。
本開示によれば、レーザ光の集光位置を簡便に合わせることができ、半導体レーザ装置の小型化が図れる。
実施形態1に係る半導体レーザ装置の斜視図である。 図1AのIB−IBでの断面模式図である。 図1AのIC−ICでの断面模式図である。 図1Bの部分拡大図である。 半導体レーザ装置における放熱に関する部分の寸法関係を示す図である。 実施形態1に係る別の半導体レーザ装置の斜視図である。 図3AのIIIB−IIIBでの断面模式図である。 図3AのIIIC−IIICでの断面模式図である。 変形例1に係る半導体レーザ装置の斜視図である。 変形例1に係る半導体レーザ装置の要部を上から見た模式図である。 変形例1に係る別の半導体レーザ装置の斜視図である。 変形例1に係る別の半導体レーザ装置の要部を上から見た模式図である。 実施形態2に係る半導体レーザ装置の概略構成図である。 比較のための半導体レーザ装置の概略構成図である。 変形例2に係る半導体レーザ装置の要部を上から見た模式図である。 変形例2に係る別の半導体レーザ装置の要部を上から見た模式図である。 変形例2に係るさらなる別の半導体レーザ装置の要部を上から見た模式図である。 変形例3に係る半導体レーザ装置の概略構成図である。 変形例3に係る半導体レーザ装置の要部を上から見た模式図である。 変形例3に係る別の半導体レーザ装置の要部を上から見た模式図である。 実施形態3に係る半導体レーザ装置の斜視図である。 図11AのXIB−XIBでの断面模式図である。
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本開示、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
[半導体レーザ装置の構成]
図1Aは、本実施形態に係る半導体レーザ装置の斜視図を、図1Bは、図1AのIB−IBでの断面模式図を、図1Cは、図1AのIC−ICでの断面模式図を、図1Dは、図1Bの部分拡大図をそれぞれ示す。また、図2は、半導体レーザ装置における放熱に関する部分の寸法関係を示す。
なお、以降の説明において、第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200と第1基体300及び第2基体400の積層方向を上下方向と呼び、第1基体300から見て第1レーザアッセンブリ100が配置された側を上または上方と呼び、第2レーザアッセンブリ200が配置された側を下または下方と呼ぶことがある。第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200からそれぞれ出射されたレーザ光が向かう方向を前後方向と呼び、前後方向において、第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200のそれぞれの発光部17(図1C参照)が配置された側を前または前方と呼び、その反対側を後または後方と呼ぶことがある。また、前後方向は、第1基体300の厚さが変化する方向でもある。前後方向において、第1基体300の厚さが薄くなる側を前または前方と呼び、その反対側つまり、第1基体300の厚さが厚くなる側を後または後方と呼ぶことがある。上下方向及び前後方向とそれぞれ交差する方向を左右方向と呼ぶことがある。
図1A〜1Cに示すように、半導体レーザ装置1000は、第1レーザアッセンブリ100と第2レーザアッセンブリ200と第1基体300と第2基体400とを有している。また、第1基体300の上面に第1レーザアッセンブリ100が、下面に第2レーザアッセンブリ200がそれぞれ取り付けられている。
図1A,1Cに示すように、第1基体300は、断面視で略楔形状の部品であり、上面が後方から前方にかけて、下方に向けて直線的に傾斜した平面である。また、下面が後方から前方にかけて、上方に向けて直線的に傾斜した平面である。つまり、第1基体300の上面及び下面は、後方から前方に向かうにつれて互いに近づくように傾斜した平面である。
第1基体300の前方部分には左右方向に第1基体300を貫通する冷媒流路301が設けられている。図1Cに示すように、上方から見て、第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200のそれぞれの発光部17に対し、冷媒流路301が重なるように配置される。冷媒流路301には、抵抗率が調整された冷却水等の冷媒が流れて、第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200のそれぞれで発生した熱を外部に排出するように構成されている。また、第1基体300の材質は銅系合金であり、第1基体300の表面は、最表面がAu(金)である金属メッキ膜(図示せず)で覆われている。
第1レーザアッセンブリ100は、半導体レーザ素子10と、第1電極体21と、第2電極体22と、絶縁体30と、少なくとも有している。
第1レーザアッセンブリ100の第1電極体21は、絶縁性接着材40を介して下面が第1基体300の上面に接して実装されている。また、第1電極体21の上面に、半導体レーザ素子10のp側電極11(図1D参照)が接合され、半導体レーザ素子10と第1電極体21とが電気的に接続されている。
図1Dに示すように、半導体レーザ素子10は、p側電極11と半導体積層体12とn側電極14とAuバンプ15とを有している。半導体積層体12は、発光層である活性層13を含んだ複数の半導体層の積層体であり、活性層13を挟んで一方の層がp型不純物を含み、他方の層がn型不純物を含んでいる。通常、p型不純物を含む層は、n型不純物を含む層よりも薄く、例えば、n型不純物を含む層の数十分の一の厚さに形成される。p側電極11はp型不純物を含む層と、n側電極14はn型不純物を含む層とそれぞれオーミック接触している。p側電極11及びn側電極14ともに、最表面はAuまたはAuを主として含む合金である。また、n側電極14の表面には、複数のAuバンプ15が形成されている。Auバンプ15の高さは100μm程度である。
第1電極体21及び第2電極体22を介して、p側電極11とn側電極14との間に所定以上の電圧を印加すると、半導体積層体12に電流が注入されて活性層13内で発光し、半導体レーザ素子10の前端面からレーザ光が前方に出射される。図1Dに示す発光点16を含む半導体レーザ素子10の前方部分が、図1Cに示す第1レーザアッセンブリ100の発光部17に相当する。これは、第2レーザアッセンブリ200についても同様に当てはまる。なお、本実施形態において、1つの半導体レーザ素子10に含まれる発光点16は、複数であるが1つでもよい。発光点16が複数ある場合には、それらは左右方向に間隔をあけて配置され、それらの間は左右方向で電気的に分離されている。
また、前述したように、p型不純物を含む層はn型不純物を含む層よりも薄いため、半導体レーザ素子10は、その発光点16が第2基体400よりも第1基体300に近い側に位置するように第1電極体21の上面に配置されている。また、半導体レーザ素子10は、その前端面が第1電極体21の前端面よりもわずかに前方に突き出して第1電極体21の上面に配置されている。なお、左右方向から見て、半導体レーザ素子10の前端面が第1電極体21の前端面が略面一であってもよい。
第1レーザアッセンブリ100の第2電極体22は、半導体レーザ素子10のn側電極14と電気的に接続されるとともに、第1電極体21とで半導体レーザ素子10を挟み込むように配置される。
なお、第1電極体21及び第2電極体22ともに、第1基体300及び第2基体400の後端よりも後方に延びて配置されている。第1電極体21及び第2電極体22のそれぞれの後方部分に、給電用の外部配線(図示せず)が接続される。また、半導体レーザ素子10に大電流を流すため、第1電極体21及び第2電極体22ともに、抵抗率が低く、かつ熱伝導率の高い材料であることが好ましい。例えば、無酸素銅や銅系合金等が好適である。ただし、半導体レーザ素子10に加わる熱的応力を緩和するために、第1電極体21は、半導体レーザ素子10と線膨張係数が近い材料、例えば、CuWやCuMo、あるいはCu−ダイヤとしてもよい。また、p側電極11及びn側電極14やAuバンプ15との良好な接合を確保するために、第1電極体21及び第2電極体22ともに、最表面がAuであるメッキ膜(図示せず)で覆われている。
絶縁体30は、第1電極体21と第2電極体22とに挟み込まれるとともに、半導体レーザ素子10の後方にこれと間隔をあけて配置されている。絶縁体30は、第1電極体21と第2電極体22とを電気的に絶縁するとともに、第1電極体21と第2電極体22との上下方向の間隔を保つために設けられている。このため、絶縁体30の材質として、寸法の温度変化を生じにくい材料、例えば、SiCやAlNが用いられる。また、これらの材料は、他の絶縁材料に比べて熱伝導性にも優れるため、給電により第1電極体21や第2電極体22に生じた熱を、絶縁体30を介して第1基体300に排出することもできる。なお、第1電極体21及び第2電極体22と強固に接合させるために、絶縁体30の表面を最表面がAuである金属メッキ膜(図示せず)で覆うようにしてもよい。絶縁体30の表面を金属メッキ膜で覆うことにより、第2電極体22から絶縁体30と第1電極体21とを介して第1基体300に排出される排熱量を大きくできる。
なお、半導体レーザ素子10と第2電極体22とは上下方向に100μm程度の間隔をあけて配置されている。第2電極体22をAuバンプ15に圧接することで、半導体レーザ素子10が第2電極体22に電気的に接続される。また、半導体レーザ素子10が第2電極体22と間隔をあけて配置されていること及び第1電極体21と第2電極体22との間に絶縁体30が配置されていることにより、第1電極体21及び第2電極体22が半導体レーザ素子10を上下方向から直接に強固に挟むことがない。このため、半導体レーザ素子10に加わる実装応力を小さくして、半導体レーザ素子10、ひいては半導体レーザ装置1000の故障を抑制し、長期使用時の信頼性を向上できる。なお、Auバンプ15に代えて、n側電極14の表面にループ状のAuワイヤ(図示せず)を接合し、これに第2電極体22を圧接するようにしてもよい。このようにすることで、半導体レーザ素子10に加わる実装応力をさらに小さくできる。
第2レーザアッセンブリ200は、第1レーザアッセンブリ100と同様の構造を有しており、半導体レーザ素子10と、第1電極体21と、第2電極体22と、絶縁体30と、少なくとも有している。
ただし、図1A〜1Cに示すように、第1レーザアッセンブリ100と第2レーザアッセンブリ200とは第1基体300を挟んで上下対称となるように、第1基体300にそれぞれ実装されている。
つまり、第2レーザアッセンブリ200の第1電極体21は、その上面が絶縁性接着材40を介して第1基体300に実装され、下面に半導体レーザ素子10のp側電極11が接合されている。また、第2レーザアッセンブリ200の第2電極体22は、その上面に半導体レーザ素子10のAuバンプ15が圧接され、下面に絶縁性接着材50を介して第2基体400が実装されている。
第2基体400は、絶縁性接着材50を介して、第2電極体22の半導体レーザ素子10と電気的に接続される面と対向する面に実装されている。第2基体400の材質は、第1基体300と同様に銅系合金である。
図1Cに示すように、左右方向から見て、第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200は、それぞれの第1電極体21及び第2電極体22の前端面の位置が第1基体300及び第2基体400のそれぞれの前端面の位置と揃うように配置されている。よって、第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200のそれぞれに設けられた半導体レーザ素子10の前端面は、第1基体300及び第2基体400のそれぞれの前端面よりもわずかに前方に突き出すように配置されている。また、第1基体300や第2基体400の前端面を光学部品配設部304,401として利用できる。
例えば、第1基体300や第2基体400の光学部品配設部304,401に、図1Cに破線で示すように、レンズユニット(光学部品)500をそれぞれ取り付けることが容易となる。半導体レーザ素子10から出射されるレーザ光は、光照射面で楕円形状となるため、例えば、レーザ加工に用いる場合には、レーザ光の形状を整形する必要がある。発光点16の近傍にレンズユニット500を配置することで、レーザ光の形状を整形することが容易となる。また、レーザ光の光軸調整が容易に行える。これに限られず、別の光学部品を第1基体300や第2基体400の光学部品配設部304,401に取り付けてもよい。
また、図2に示すように、半導体レーザ素子10で発生した熱は、第1電極体21と第1基体300とを通って、冷媒流路301に到達し、冷媒とともに外部に排出される。この放熱経路は、図2に破線で示した領域の内側である。よって、半導体レーザ素子10から外部に十分に熱を排出するためには、第1基体300の左右方向の幅W1は、半導体レーザ素子10の左右方向の幅をWとし、冷媒流路301の内周面から半導体レーザ素子10のp側電極11までの上下方向に沿った長さを放熱経路長T1とするとき、以下の式(1)の関係を満たすことが好ましい。
W1=W+2×T1 ・・・(1)
なお、本実施形態において、第1電極体21の厚さは3mm、半導体レーザ素子10の左右方向の幅Wは10mmであり、第2電極体22の左右方向の幅は最大で16mm程度である。また、第1基体300の左右方向の幅W1は最大で18mm程度である。つまり、第1基体300は、第1電極体21の左右両側にそれぞれ1mm程度突き出している。なお、半導体レーザ装置1000の仕様等に応じて、これらの値は適宜変更されうる。その場合も式(1)の関係を満たすことが好ましい。
図1A〜1Cに示す半導体レーザ装置1000において、第1レーザアッセンブリ100から出射されるレーザ光は、第1基体300の上面と略平行な方向であって、前方に出射される。同様に、第2レーザアッセンブリ200から出射されるレーザ光は、第1基体300の下面と略平行な方向であって、前方に出射される。つまり、第1レーザアッセンブリ100から出射されるレーザ光の光軸は、第1基体300の上面と略平行であり、第2レーザアッセンブリ200から出射されるレーザ光は、第1基体300の下面と略平行である。
前述したように、第1基体300の上面及び下面は、後方から前方に向かうにつれて互いに近づくように傾斜した平面である。よって、第1レーザアッセンブリ100と第2レーザアッセンブリ200から出射されるそれぞれのレーザ光は、所定の集光位置P1(図1C参照)で上下方向に重なり合って集光される。さらに、第1レーザアッセンブリ100と第2レーザアッセンブリ200の半導体レーザ素子10は、左右方向にそれぞれの発光点16の位置を揃えて配置されている。よって、それぞれのレーザ光は、所定の集光位置P1(図1C参照)で左右方向にも重なり合って集光される。
[効果等]
以上説明したように、本実施形態に係る半導体レーザ装置1000は、断面視で楔形状であり、上面とこれに対向する下面が、それぞれ後方から前方に向けて互いに近づくように傾斜した平面である第1基体300と、第1基体300の上面に実装された第1レーザアッセンブリ100と、第1基体300の下面に実装された第2レーザアッセンブリ200と、を少なくとも備えている。
第1レーザアッセンブリ100から出射されたレーザ光の光軸は、第1基体300の上面と略平行であり、第2レーザアッセンブリ200から出射されたレーザ光の光軸は、第1基体300の下面と略平行である。
半導体レーザ装置1000をこのように構成することで、第1レーザアッセンブリ100から出射されたレーザ光と第2レーザアッセンブリ200から出射されたレーザ光とを所定の集光位置P1に簡便に集光させることができる。このことにより、同じ出力のレーザ光を得るにあたって、半導体レーザ装置1000のサイズを小さくできる。つまり、半導体レーザ装置1000の小型化が図れる。
第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200はそれぞれ、半導体レーザ素子10と、第1電極体21と、第2電極体22と、絶縁体30と、少なくとも有している。第1電極体21は、一方の面に第1基体300が実装され、一方の面と対向する他方の面に半導体レーザ素子10が接合されている。半導体レーザ素子10は、発光点16が第2基体400よりも第1基体300に近い側に位置するように第1電極体21に接合されている。第2電極体22は、半導体レーザ素子10に電気的に接続されるとともに、第1電極体21とで半導体レーザ素子10を挟み込むように配置されている。絶縁体30は、第1電極体21と第2電極体22とに挟み込まれて、半導体レーザ素子10の後方に配置されている。
第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200をこのように構成することで、動作中に半導体レーザ素子10で発生した熱を第1電極体21及び第2電極体22を介して効率よく第1基体300に排出することができる。特に、半導体レーザ素子10の発光点16が第2基体400よりも第1基体300に近い側に位置するように、半導体レーザ素子10を第1電極体21に接合することで、半導体レーザ素子10で発生した熱を速やかに第1基体300に排出することができ、第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200の排熱効率を高められる。また、前述のように絶縁体30を配置することで、第1電極体21と第2電極体22との間を確実に絶縁できる。また、第1電極体21と第2電極体22との上下方向の間隔を保って、半導体レーザ素子10に加わる実装応力を小さくし、半導体レーザ装置1000の故障抑制や長期使用時の信頼性向上が図れる。
第1基体300の内部には冷媒流路301が形成されており、冷媒流路301は、左右方向に延び、かつ上方から見て、第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200の発光部17とそれぞれ重なるように配置された部分を有している。
冷媒流路301をこのように形成し、配置することで、第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200のそれぞれにおいて、半導体レーザ素子10で発生した熱を第1電極体21を介して速やかに外部に排出することができる。特に、上方から見て、第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200の発光部17とそれぞれ重なるように、冷媒流路301を設けることで、発熱部である第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200の発光部17との距離を縮められ、排熱効率をより高められる。このことにより、半導体レーザ装置1000、特に半導体レーザ素子10の温度上昇が抑制でき、光出射特性を安定化できる。また、温度上昇に起因した半導体レーザ装置1000の信頼性の低下を抑制できる。
第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200には、第1基体300に実装された面と対向する面にそれぞれ第2基体400が実装されている。
第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200のそれぞれに第2基体400を実装することで、第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200を機械的に保護できる。また、絶縁性接着材50の材質や厚さによっては、第2基体400へ半導体レーザ素子10で発生した熱を排出することも可能である。
なお、第2基体400を、最表面がAuである金属メッキ膜(図示せず)で表面が覆われた構造とし、絶縁性接着材50に代えて導電性接合材を用いると、第2電極体22と第2基体400との間の熱伝導性をより高めることができる。このことにより、半導体レーザ素子10で発生した熱を第2電極体22から排出する排熱効率をさらに高められる。なお、この場合、第2基体400にも電流が流れるので、注意が必要である。
なお、図3A〜3Cに示すように、1つの第1基体310に複数の第1レーザアッセンブリ100と第2レーザアッセンブリ200とが実装されていてもよい。図3Aは、本実施形態に係る別の半導体レーザ装置の斜視図を、図3Bは、図3AのIIIB−IIIBでの断面模式図を、図3Cは、図3AのIIIC−IIICでの断面模式図をそれぞれ示す。
図3A〜3Cに示す例では、1つの第1基体310の上面に、左右方向に互いに間隔をあけて3つの第1レーザアッセンブリ100が実装されている。同様に、第1基体310の下面に、左右方向に互いに間隔をあけて3つの第2レーザアッセンブリ200が実装されている。上下方向で互いに対向する第1レーザアッセンブリ100と第2レーザアッセンブリ200とは、それぞれの発光部17、具体的には、半導体レーザ素子10の発光点16が、上方から見て、互いに重なるように配置されている。また、3つの第1レーザアッセンブリ100に対して共通の第2基体410が実装されている。同様に、3つの第2レーザアッセンブリ200に対して共通の第2基体410が実装されている。また、第1基体310には、1つの冷媒流路311が設けられている。冷媒流路311は、上方から見て、3つの第1レーザアッセンブリ100の発光部17及び3つの第2レーザアッセンブリ200の発光部17とそれぞれ重なる部分を有している。このことにより、3組の第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200のそれぞれで発生した熱が、第1基体310を介して冷媒流路311を流れる冷媒により速やかに外部に排出される。
図3A〜3Cに示す半導体レーザ装置1000において、上方から見て互いに重なるように配置された第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200のそれぞれから出射されたレーザ光を所定の集光位置に簡便に集光させることができる。また、同じ出力のレーザ光を得るにあたって、半導体レーザ装置1000のサイズを小さくできる。つまり、半導体レーザ装置1000の小型化が図れる。また、1つの第1基体310に複数の第1レーザアッセンブリ100と第2レーザアッセンブリ200とを実装することで、半導体レーザ装置1000を構成する部品点数を削減できる。また、組立工数を低減できる。また、複数の第1レーザアッセンブリ100に共通して1つの第2基体410を実装し、かつ複数の第2レーザアッセンブリ200に共通して1つの第2基体410を実装することによっても、半導体レーザ装置1000の部品点数の削減及び組立工数の低減が図れる。
なお、図3A〜3Cでは、1つの第1基体310に3つの第1レーザアッセンブリ100と3つの第2レーザアッセンブリ200とをそれぞれ実装する例を示したが、特にこれに限定されず、1つの第1基体310に2つ、または4つ以上の第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200をそれぞれ実装してもよい。
<変形例1>
図4Aは、本変形例に係る半導体レーザ装置の斜視図を、図4Bは、本変形例に係る半導体レーザ装置の要部を上から見た模式図をそれぞれ示す。図5Aは、本変形例に係る別の半導体レーザ装置の斜視図を、図5Bは、本変形例に係る別の半導体レーザ装置の要部を上から見た模式図をそれぞれ示す。なお、図4A〜5B及び以降に示す各図面において、実施形態1と同様の箇所については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
1つの半導体レーザ素子10の出力が数十W〜百数十W程度になる場合、動作時に半導体レーザ素子10に流れる電流も数十A〜数百Aと大きくなることがある。このため、第1レーザアッセンブリ100や第2レーザアッセンブリ200のサイズによっては、第1電極体21及び第2電極体22で発生するジュール熱が大きくなり、半導体レーザ素子10への熱的影響が無視できなくなる場合がある。
このような場合、例えば、図4A,4Bに示すように、前後方向に互いに間隔をあけて第1基体300に複数の冷媒流路302a〜302cを含む冷媒流路302を設けることにより、第1レーザアッセンブリ100や第2レーザアッセンブリ200の発光部17直下の第1電極体21だけでなく、その後方部分も冷媒流路302に流れる冷媒により冷却することができ、ひいては、半導体レーザ素子10の動作中の温度上昇を抑制できる。なお、冷媒流路302aが、図1A〜図1Cに示す冷媒流路301に相当する。また、絶縁体30として、AlNやSiC等の熱伝導性の高い材料を用いる場合、絶縁体30を介して、第2電極体22も冷却することができる。これらのことにより、半導体レーザ素子10の温度上昇が抑制でき、光出射特性を安定化できる。また、半導体レーザ素子10や第1電極体21及び第2電極体22の温度上昇に起因した半導体レーザ装置の信頼性の低下を抑制できる。
また、図5A,5Bに示すように、冷媒流路303を、左右方向に延びる第1流路303aと、第1流路303aと連通し、前後方向に延びる第2流路303bと、を有する構成としてもよい。
このようにすることで、図4A,4Bに示すのと同様に、第1レーザアッセンブリ100や第2レーザアッセンブリ200の発光部17直下の第1電極体21だけでなく、その後方部分も冷媒流路303の第2流路303bに流れる冷媒により冷却することができる。また、熱伝導性の高い絶縁体30を介して、第2電極体22も冷却することができる。これらのことにより、半導体レーザ素子10の温度上昇が抑制でき、光出射特性を安定化できる。また、半導体レーザ装置1000の信頼性の低下を抑制できる。
(実施形態2)
図6は、本実施形態に係る半導体レーザ装置の概略構成図を、図7は、比較のための半導体レーザ装置の概略構成図をそれぞれ示す。
図7に示す半導体レーザ装置2100では、一方向に複数配置された半導体レーザ装置1000と、複数の半導体レーザ装置1000のそれぞれに対応させて複数の反射体600を配置する。このときの半導体レーザ装置1000は、1つの第1基体300に1つの半導体レーザ素子10が配置された構成である。また、複数の反射体600は、集光位置P2を中心に等距離の位置にそれぞれ配置される。
複数の半導体レーザ装置1000のそれぞれからレーザ光を出射し、レーザ光のそれぞれの光路中に配置された反射体600の角度を調整することで、同じ集光位置P2に複数のレーザ光を集光させることができる。このことにより、kWクラスの非常に大きな出力のレーザ光を得ることができる。しかし、図7に示す構成では、半導体レーザ装置2000を小型化することは難しい。
一方、図6に示す本実施形態の半導体レーザ装置2000によれば、複数の半導体レーザ装置1000のそれぞれを図1A〜図1Cに示す構成としている。このことにより、第1基体300の上面に実装された第1レーザアッセンブリ100から出射されるレーザ光と第1基体300の下面に実装された第2レーザアッセンブリ200から出射されるレーザ光とを同じ集光位置P1に集光させることができる。
また、複数の第1レーザアッセンブリ100が、左右方向に互いに間隔をあけて配置されるとともに、複数の第2レーザアッセンブリ200が、左右方向に互いに同じ間隔をあけて配置されている。例えば、前述の集光位置P1に反射体600を設け、その配置角度を調整することで、複数の半導体レーザ装置1000のそれぞれから出射されたレーザ光を同じ集光位置P2に集光でき、kWクラスの非常に大きな出力のレーザ光を得ることができる。言い換えると、反射体600で反射されたそれぞれのレーザ光が集光位置P2に集光されるように、複数の第1レーザアッセンブリ100と複数の第2レーザアッセンブリ200と複数の反射体600とが配置されている。
また、半導体レーザ装置1000は、第1レーザアッセンブリ100と第2レーザアッセンブリ200とが第1基体300を挟んで積層された構造であるため、同じ出力であれば、図7に示す構成に比べて、半導体レーザ装置1000の配置個数を低減でき、半導体レーザ装置2000を小型化できる。
なお、図6に示す半導体レーザ装置2000において、半導体レーザ装置1000のそれぞれを図3A〜3Cに示す構成としてもよい。また、反射体600は、レーザ光の波長に応じて反射率が最大または極大となるように調整されているのが好ましい。
<変形例2>
図8Aは、本変形例に係る半導体レーザ装置の要部を上から見た模式図を、図8Bは、別の半導体レーザ装置の要部を上から見た模式図を、図8Cは、さらなる別の半導体レーザ装置の要部を上から見た模式図をそれぞれ示す。なお、図8A〜8Cにおいて、冷媒流路311の図示を省略している。
図3A〜3Cに示す構成では、それぞれ出射されたレーザ光の光軸が略平行となるように、3つの第1レーザアッセンブリ100が第1基体310の上面に実装されている。同様に、それぞれ出射されたレーザ光の光軸が略平行となるように、3つの第2レーザアッセンブリ200が第1基体310の下面に実装されている。
一方、図8A〜8Cに示す本変形例の半導体レーザ装置1000では、複数の第1レーザアッセンブリ100は、それぞれから出射されたレーザ光の光軸が交差するように第1基体310,320,330の上面にそれぞれ実装されている。また、図示しないが、複数の第2レーザアッセンブリ200は、それぞれから出射されたレーザ光の光軸が交差するように第1基体310,320,330の下面にそれぞれ実装されている。
例えば、図8Aに示すように、第1基体310の上面に3つの第1レーザアッセンブリ100が実装される場合、真ん中に位置する第1レーザアッセンブリ100のレーザ光の光軸を基準として、左右対称となるように、第1レーザアッセンブリ100がそれぞれ配置されている。このとき、真ん中に位置する第1レーザアッセンブリ100のレーザ光の光軸とその隣の第1レーザアッセンブリ100のレーザ光の光軸とがなす角度をθ1としている。
半導体レーザ装置1000をこのように構成することで、左右方向に配列して配置された第1レーザアッセンブリ100のそれぞれから出射されたレーザ光を同じ位置に集光することができる。また、同様に、左右方向に配列して配置された第2レーザアッセンブリ200のそれぞれから出射されたレーザ光を同じ位置に集光することができる。さらに、前述したように、上下方向に積層された第1レーザアッセンブリ100と第2レーザアッセンブリ200のそれぞれから出射されたレーザ光は同じ位置に集光される。
よって、図8Aに示す構成によれば、第1基体310に実装された3組の第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200の配置関係を適切に設定することで、計6つのレーザアッセンブリのそれぞれから出射されたレーザ光を同じ位置に集光することができる。
なお、図8Aに示す構成は、第1基体310の平面形状が長方形である一方、図8Bに示す構成は、第1基体320の平面形状が台形である。また、図8Cに示す構成は、第1基体320の平面形状が略扇形状である。しかし、3つの第1レーザアッセンブリ100の配置関係は、図8A〜8Cに示す構成とも同じである。また、図示しないが、3つの第2レーザアッセンブリ200の配置関係も、図8A〜8Cに示す構成とも同じである。つまり、図8B及び図8Cに示す構成においても、1つの第1基体320,330に実装された計6つのレーザアッセンブリのそれぞれから出射されたレーザ光を同じ位置に集光することができる。
なお、本変形例において、第1レーザアッセンブリ100のレーザ光の光軸は、当該第1レーザアッセンブリ100の前端面における中点と後端面における中点とを通る第2仮想線A2と略一致している。したがって、前述の角度θ1は、互いに隣り合う第1レーザアッセンブリ100において、それぞれの前端面における中点と後端面における中点とを通る第2仮想線A2同士がなす角度であると言える。
なお、第2レーザアッセンブリ200のレーザ光の光軸が、当該第2レーザアッセンブリ200の前端面における中点と後端面における中点とを通る仮想線と略一致しており、上方から見て当該仮想線が第2仮想線A2と重なっていることは言うまでもない。
なお、本変形例において、第1基体310,320,330にそれぞれ実装される第1レーザアッセンブリ100の個数は3つであったが、特にこれに限定されず、1つの第1基体310,320,330に2つ、または4つ以上の第1レーザアッセンブリ100をそれぞれ実装してもよい。同様に、1つの第1基体310,320,330に2つ、または4つ以上の第2レーザアッセンブリ200をそれぞれ実装してもよい。
また、図8B及び図8Cに示す構成では、上方から見て、第1基体320,330の前端面における中点と後端面における中点とを通る第1仮想線A1と第1基体320,330の側面とがなす角度をθ2とするとき、角度θ1と角度θ2とは、式(2)または式(3)に示す関係を満たしている。
θ2=(n/2)θ1+(1/2)×θ1=((n+1)/2)×θ1 ・・・(2)
θ2=((m−1)/2)θ1+(1/2)×θ1=(m/2)×θ1 ・・・(3)
ここで、m,nは、1つの第1基体320,330に実装される第1レーザアッセンブリ100の個数であり、mは奇数、nは偶数である。
<変形例3>
図9は、本変形例に係る半導体レーザ装置の概略構成図を、図10Aは、半導体レーザ装置の要部を上から見た模式図を、図10Bは、別の半導体レーザ装置の要部を上から見た模式図をそれぞれ示す。
図9に示す本変形例の半導体レーザ装置2000は、反射体600を設けていない点で図6に示す実施形態2の半導体レーザ装置2000と異なる。図9に示す複数の半導体レーザ装置1000のそれぞれは、例えば、図8A〜8Cに示す構成となっている。よって、前述したように、1つの半導体レーザ装置1000から出射される複数のレーザ光は同じ集光位置P1に集光される。また、図9に示す半導体レーザ装置2000は、複数の半導体レーザ装置1000からそれぞれ出射される複数のレーザ光が同じ集光位置P2に集光されるように、複数の半導体レーザ装置1000の配置関係が規定されている。
本変形例によれば、実施形態2に示す構成と同様の効果を奏することができる。つまり、複数の半導体レーザ装置1000のそれぞれから出射されたレーザ光を同じ集光位置P2に集光でき、kWクラスの非常に大きな出力のレーザ光を得ることができる。
また、図6に示す構成に比べて、反射体600を省略できるため、半導体レーザ装置2000のさらなる小型化が図れる。ただし、図6に示すように反射体600を設けるのか、あるいは、図9に示すように反射体600を省略するのかは、半導体レーザ装置2000のサイズ設定や、トータルのレーザ光出力の設定値等により適宜選択されるものである。
また、図9に示す半導体レーザ装置2000において、複数のレーザ光を同じ集光位置P2に集光させるためには、上方から見て、複数の第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200における発光点16が、同じ円弧上か楕円弧上、または多角形の外周上にそれぞれ配置されているのが好ましい。
図10Aは、図8Aに示す構成の半導体レーザ装置1000が互いに隣り合う構造を示している。なお、図10Aに示す第1基体310は、図4A,4Bに示すのと同様に3本の冷媒流路312a〜312cを含む冷媒流路312を有している。
図10Aに示す第1基体310の平面形状は、長方形であるため、それぞれの第1レーザアッセンブリ100における発光点16を前述の位置に配置すると、第1基体310の間に隙間が生じる。充填材等でこの隙間を埋めるとともに、第1基体310同士を接続することで、図9に示す半導体レーザ装置2000が構成される。ただし、この場合は、冷媒流路312同士、例えば、冷媒流路312c同士を接続するのに別工程が必要となる。
一方、図10Bは、図8Bに示す構成の半導体レーザ装置1000が互いに隣り合う構造を示している。なお、図10Bに示す第1基体320は、図10Aに示すのと同様に3本の冷媒流路321a〜321cを含む冷媒流路321を有している。
図10Bに示す第1基体320の平面形状は、台形である。また、前述したように、角度θ2が規定されている。この場合、第1基体320の最も外側に位置する第1レーザアッセンブリ100の第2仮想線A2と第1基体320の側面とがなす角度は、(1/2)×θ1となる。よって、2つの半導体レーザ装置1000をそれぞれの第1基体320の側面同士が接するように配置することで、隙間が生じることなく2つの第1基体320を接続できる。また、2つの第1基体320に跨って互いに隣り合う第1レーザアッセンブリ100の第2仮想線A2、言い換えるとレーザ光の光軸間の角度はθ1に一致する。
つまり、図10Bに示す構成によれば、互いに隣り合う第1レーザアッセンブリ100におけるレーザ光の光軸間の角度は一定(=θ1)となる。このことにより、複数のレーザ光を同じ集光位置P2に集光させることが容易となる。また、互いに隣り合う第1基体320の間に隙間がなくなるため、第1基体320同士を、冷媒流路321をそれぞれ連通させた状態で接続することができる。このことにより、図9に示す半導体レーザ装置2000を構成するにあたって、その冷却機構を簡便に構成できる。
なお、図10Bにおいて、それぞれの半導体レーザ装置1000の第1基体320を、図8Cに示す構成に代えても、図10Bに示す構成が奏するのと同様の効果を奏することは言うまでもない。また、図10A、10Bに示すそれぞれの第1基体310,320において、冷媒流路312,321は1本でもよい。
(実施形態3)
図11Aは、本実施形態に係る半導体レーザ装置の斜視図を、図11Bは、図11AのXIB−XIBでの断面模式図をそれぞれ示す。
図11A,11Bに示す本実施形態の半導体レーザ装置1100は、第1レーザアッセンブリ110及び第2レーザアッセンブリ210ともに、第1電極体23と第2電極体24との間に、左右方向に互いに間隔をあけて複数の半導体レーザ素子10が配置されて構成されている点で、図3A〜3Cに示す半導体レーザ装置1000と異なる。
つまり、本実施形態の半導体レーザ装置1100では、共通の第1電極体23及び第2電極体24に電気的に接続されることで、第1レーザアッセンブリ110に含まれる複数の半導体レーザ素子10が並列接続されている。同様に、共通の第1電極体23及び第2電極体24に電気的に接続されることで、第2レーザアッセンブリ210に含まれる複数の半導体レーザ素子10が並列接続されている。
本実施形態によれば、特に複数の半導体レーザ素子10が共通の第1電極体23に接続され、さらに第1基体310に実装されているため、半導体レーザ素子10で発生した熱を最短経路で冷媒流路311に排熱できる。また、それぞれの半導体レーザ素子10に関する放熱経路間の熱干渉が抑制され、全体としての排熱効率が高められる。
また、図3A〜3Cに示す半導体レーザ装置1000は、複数の第1レーザアッセンブリ100及び第2レーザアッセンブリ200のそれぞれに、給電用の外部配線を接続できるため、例えば、第1レーザアッセンブリ100同士を直列接続したり、第2レーザアッセンブリ200同士を直列接続したりできる。また、第1レーザアッセンブリ100と第2レーザアッセンブリ200とをまとめて直列接続できる。このように、レーザアッセンブリ間の結線に関する自由度が高められる。
一方で、給電用電源の容量等の制約により、多数のレーザアッセンブリを直列接続できないこともある。また、図3A〜3Cに示す半導体レーザ装置1000では、第1レーザアッセンブリ100や第2レーザアッセンブリ200を第1基体310に実装する組立工数が多くなり、また、部品点数も増加する。
本実施形態によれば、給電用電源の容量が小さい場合にも特別な結線等を行うことなく半導体レーザ装置1100を動作させることができる。また、組立工数や部品点数の低減が図れる。
なお、図11A,11Bに示す構成では、複数の半導体レーザ素子10のそれぞれに対して、後方に絶縁体30を配置するようにしたが、共通の絶縁体を複数の半導体レーザ素子10のそれぞれの後方に配置するようにしてもよい。
(その他の実施形態)
各実施形態及び各変形例に示した各構成要素を適宜組み合わせて、新たな実施形態とすることもできる。例えば、実施形態3に示す半導体レーザ装置1100の第1基体310に、図5Aに示す変形例1の冷媒流路303を設けるようにしてもよい。このようにすることで、変形例1に示す構成が奏するのと同様の効果を奏することができる。また、実施形態3に示す半導体レーザ装置1100において、左右方向で互いに隣り合う半導体レーザ素子10のレーザ光の光軸が、変形例2に示す角度θ1をなすように半導体レーザ素子10を配置してもよい。このようにすることで、例えば、実施形態3に示す半導体レーザ装置1100を1つまたは一方向に複数配置すると、変形例2に示す構成が奏するのと同様の効果を奏することができる。
また、各変形例及び各実施形態において、第2基体400,410に冷媒流路(図示せず)を設けて、第1レーザアッセンブリ100,110及び第2レーザアッセンブリ200,210からの排熱効率、特に第2電極体22,24からの排熱効率を高めるようにしてもよい。その場合、第2基体400の形状を第1基体300と同じとしてもよい。第2基体410の形状を第1基体310,320,330と同じとしてもよい。また、変形例1に示す冷媒流路302や冷媒流路303を設けるようにしてもよい。
本開示の半導体レーザ装置は、複数のレーザアッセンブリが集積された半導体レーザ装置の小型化を可能とし、高出力のレーザ加工機等に適用する上で有用である。
10 半導体レーザ素子
11 p側電極
12 半導体積層体
13 活性層
14 n側電極
15 Auバンプ
16 発光点
17 発光部
21,23 第1電極体
22,24 第2電極体
30 絶縁体
40,50 絶縁性接着材
100,110 第1レーザアッセンブリ
200,210 第2レーザアッセンブリ
300,310,320,330 第1基体
301〜303,311,321 冷媒流路
400,410 第2基体
500 レンズユニット(光学部品)
600 反射体
1000 半導体レーザ装置
2000 半導体レーザ装置
A1 第1仮想線
A2 第2仮想線
P1,P2 集光位置

Claims (13)

  1. 断面視で楔形状であり、上面とこれに対向する下面が、それぞれ後方から前方に向けて互いに近づくように傾斜した平面である第1基体と、
    前記第1基体の上面に実装された第1レーザアッセンブリと、
    前記第1基体の下面に実装された第2レーザアッセンブリと、を少なくとも備え、
    前記第1レーザアッセンブリから出射されたレーザ光の光軸は、前記第1基体の上面と略平行であり、
    前記第2レーザアッセンブリから出射されたレーザ光の光軸は、前記第1基体の下面と略平行であることを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 請求項1に記載の半導体レーザ装置において、
    前記第1レーザアッセンブリ及び前記第2レーザアッセンブリには、前記第1基体に実装された面と対向する面にそれぞれ第2基体が実装されていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  3. 請求項1または2に記載の半導体レーザ装置において、
    前記第1基体の内部には冷媒流路が形成されており、
    前記冷媒流路は、上下方向及び前後方向とそれぞれ交差する左右方向に延び、かつ上方から見て、前記第1レーザアッセンブリ及び前記第2レーザアッセンブリの発光部とそれぞれ重なるように配置された部分を有することを特徴とする半導体レーザ装置。
  4. 請求項3に記載の半導体レーザ装置において、
    複数の前記冷媒流路が、前後方向に互いに間隔をあけて設けられていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  5. 請求項3に記載の半導体レーザ装置において、
    前記冷媒流路は、左右方向に延びる第1流路と、前記第1流路と連通し、前後方向に延びる第2流路と、を有していることを特徴とする半導体レーザ装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置において、
    前記第1レーザアッセンブリ及び前記第2レーザアッセンブリはそれぞれ、
    半導体レーザ素子と、
    第1電極体と、
    第2電極体と、
    絶縁体と、少なくとも有しており、
    前記第1電極体は、一方の面に前記第1基体が実装され、前記一方の面と対向する他方の面に前記半導体レーザ素子が接合されており、
    前記半導体レーザ素子は、発光点が第2基体よりも前記第1基体に近い側に位置するように前記第1電極体に接合されており、
    前記第2電極体は、前記半導体レーザ素子に電気的に接続されるとともに、前記第1電極体とで前記半導体レーザ素子を挟み込むように配置されており、
    前記絶縁体は、前記第1電極体と前記第2電極体とに挟み込まれて、前記半導体レーザ素子の後方に配置されていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置において、
    複数の前記第1レーザアッセンブリが左右方向に互いに間隔をあけて前記第1基体の上面に実装されており、かつ
    複数の前記第2レーザアッセンブリが左右方向に互いに間隔をあけて前記第1基体の下面に実装されていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  8. 請求項7に記載の半導体レーザ装置において、
    前記複数の第1レーザアッセンブリは、それぞれから出射されたレーザ光の光軸が交差するように前記第1基体の上面に実装されており、かつ
    前記複数の第2レーザアッセンブリは、それぞれから出射されたレーザ光の光軸が交差するように前記第1基体の下面に実装されていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  9. 請求項8に記載の半導体レーザ装置において、
    上方から見て、前記第1基体の前端面における中点と後端面における中点とを通る第1仮想線と前記第1基体の側面とがなす角度をθ2とし、互いに隣り合う前記第1レーザアッセンブリにおいて、それぞれの前端面における中点と後端面における中点とを通る第2仮想線同士がなす角度をθ1とし、前記第1基体に実装される前記第1レーザアッセンブリの個数をn(nは偶数)とするとき、
    θ2=(n/2)×θ1+1/2×θ1=((n+1)/2)×θ1の関係を満たし、
    前記第1基体に実装される前記第1レーザアッセンブリの個数をm(mは奇数)とするとき、
    θ2=((m−1)/2)×θ1+1/2×θ1=(m/2)×θ1の関係を満たすことを特徴とする半導体レーザ装置。
  10. 請求項9に記載の半導体レーザ装置において、
    前記複数の第1レーザアッセンブリ及び前記複数の第2レーザアッセンブリがそれぞれ実装された前記第1基体が複数設けられ、
    互いに隣り合う前記第1基体は、側面同士が接するように、かつそれぞれの内部に設けられた冷却流路が連通するように配置されていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  11. 請求項6に記載の半導体レーザ装置において、
    前記第1レーザアッセンブリは、前記第1電極体と前記第2電極体との間に互いに間隔をあけて複数の前記半導体レーザ素子が配置されて構成され、かつ
    前記第2レーザアッセンブリは、前記第1電極体と前記第2電極体との間に互いに間隔をあけて複数の前記半導体レーザ素子が配置されて構成されていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置において、
    複数の前記第1レーザアッセンブリが、左右方向に互いに所定の間隔をあけて配置されるとともに、
    複数の前記第2レーザアッセンブリが、左右方向に互いに前記所定の間隔をあけて配置され、
    さらに、複数の前記第1レーザアッセンブリ及び複数の前記第2レーザアッセンブリは、それぞれから出射されるレーザ光が所定の集光位置に集光されるように配置されていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  13. 請求項12に記載の半導体レーザ装置において、
    複数の前記第1レーザアッセンブリ及び複数の前記第2レーザアッセンブリのそれぞれから出射されるレーザ光の光路中に反射体がそれぞれ配置され、
    前記反射体で反射されたそれぞれのレーザ光が所定の集光位置に集光されるように、複数の前記第1レーザアッセンブリと複数の前記第2レーザアッセンブリと複数の前記反射体とが配置されていることを特徴とする半導体レーザ装置。
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