JP2016054279A - 半導体レーザ - Google Patents

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Takeshi Ota
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Abstract

【課題】高出力も対処でき、生産性が高く、電気的接続の信頼性も高い、半導体レーザを提供する。【解決手段】半導体レーザは、半導体レーザチップ、導電性マウント、絶縁体ブロック、上部電極、及び、下部電極を備える。導電性マウントの第一の面に半導体レーザチップと絶縁体ブロックとを接着し、絶縁体ブロック上に上部電極を接着し、上部電極の上面と半導体レーザチップを、導電性ワイヤーを介して接続し、導電性マウントの第二の面に下部電極を接着する。ヒートシンクを導電性マウントの第三の面に結合する。複数の半導体レーザをヒートシンク上で整列させ、導電性ワイヤーを介して直列接続して良い。【選択図】図1

Description

本発明は半導体レーザに関し、特に高出力のレーザ光を生成できる半導体レーザに関する。本発明は高出力半導体レーザのパッケージに関し、特に放熱性の良いパッケージに関する。本発明は、高出力半導体レーザのパッケージの給電構造に関する。本発明は、高出力半導体レーザのパッケージの絶縁構造に関する。本発明は固体レーザの励起光源に関する。
特許文献1には、半導体レーザ組立体の構造が開示されている。このデバイスは、複数の半導体レーザアレイが垂直に積層された構造を有している。このようなデバイスは、一般には、垂直型レーザーバースタックと呼ばれている。各レーザアレイは独立に水冷式のヒートシンクを備えており、これらのヒートシンクの流路を、接着剤を用いて接続する構造が開示されている。また、複数のレーザアレイは積層されると共に、はんだ付けされることによって直列接続されている。
特許文献2にはいわゆるCマウント型の半導体レーザパッケージが開示されている。Cマウントを用いた半導体レーザは比較的低出力で用いられることが多い。
特許文献3には、二種類の金属を積層することによって熱膨張率を制御した半導体レーザ用サブマウントが開示されている。
特許文献4には、チッ化アルミニウムと銅を積層させることによって熱膨張率を制御した半導体レーザ用サブマウントが開示されている。
特許文献5には、モリブテンと銅を積層させることによって熱膨張率を制御した半導体レーザ用サブマウントが開示されている。また、チッ化アルミニウムと銅を積層させることによって熱膨張率を制御した半導体レーザ用サブマウントが開示されている。
特許文献6には、熱膨張率の異なる材料を積層させた場合の合成膨張率を求めるための数式が開示されている。
特許文献7には、半導体レーザとサブマウントを接着するハンダ層中に応力緩和層を設けた構成が開示されている。
特許文献8には、ハンダ材料中に熱膨張率の異なる粒子を分散させて膨張率を制御する方法が開示されている。
特開2003−23205号公報 特表2012−2514680号公報 特許第3800116号公報 特許第5075165号公報 特許第5296977号公報 特開2008−283064号公報 特開2008−311556号公報 特開2009−158645号公報
特許文献1に開示されている半導体レーザ組立体は、複数の水冷式ヒートシンク間に冷却水路の接続機構を有するために、製造が煩雑であり、漏水の危険が大きい。また、はんだ付けによって半導体レーザアレイ間の電気的接続を取っているために、生産性が低く、電気的接続の信頼性も低いという問題があった。
特許文献2に開示されているCマウントを用いた半導体レーザは低コストであるが、出力が低く、垂直型レーザーバースタックのように用いられることはなかった。
前記課題を解決するために、本発明の半導体レーザは、半導体レーザチップ、導電性マウント、絶縁体ブロック、上部電極、及び、下部電極を備えた半導体レーザにおいて、導電性マウント第一の面に半導体レーザチップと絶縁体ブロックを接着し、絶縁体ブロック上に上部電極を接着し、上部電極の上面と半導体レーザチップを、導電性ワイヤーを介して接続し、導電性マウントの第二の面に下部電極を接着した。
本発明によれば、複数の半導体レーザを一つのヒートシンク上に載置した場合、ある半導体レーザの上部電極と隣接する半導体レーザの下部電極とをワイヤーボンディングによって接続することができる。
したがって、複数の水冷式ヒートシンクを接続する必要が無く、製造が容易になるとともに、漏水の危険性が減少する。
また、複数の半導体レーザをワイヤーボンディングによって接続するので、生産性と信頼性の高い電気的接続構造を得ることができる。
さらに、半導体レーザをヒートシンクにダイボンディングを用いて載置することもでき、この点でも、高い生産性と高い信頼性が得られる。
本発明の第一実施例の半導体レーザ10の構成を示す概略図である。 レーザ光源モジュール20を示す概略図である。 半導体レーザ21と22の接続構造を示す概略図である。 本発明の第二実施例のレーザ光源モジュール50の構成を示す概略図である。 ヒートシンク51の構成を示す概略図である。 レーザ光源モジュール50を用いて構築した固体レーザを示す概略図である。 本発明の第三実施例の半導体レーザ60の構成を示す概略図である。 レーザ光源モジュール70を示す概略図である。 本発明の第四実施例の半導体レーザ80の構成を示す概略図である。 レーザ光源モジュール90を示す概略図である。 本発明の第五実施例の半導体レーザ100の構成を示す概略図である。 レーザ光源モジュール110を示す概略図である。 本発明の第六実施例の半導体レーザ120の構成を示す概略図である。 本発明の第七実施例のレーザ光源モジュール130の構成を示す概略図である。 ヒートシンク131の構成を示す概略図である。 本発明の第八実施例の半導体レーザ140の構成を示す概略図である。 本発明の第九実施例のレーザ光源モジュール160の構成を示す概略図である。 ヒートシンク161の構成を示す概略図である。 本発明の第十実施例の半導体レーザ170の構成を示す概略図である。 本発明の第十一実施例のレーザ光源モジュール190の構成を示す概略図である。 レーザ光源モジュール190を用いて構築した固体レーザ210を示す概略図である。 半導体レーザ220の構成を示す概略図である。 本発明の第十二実施例のレーザ光源モジュール230の構成を示す概略図である。 各種のレーザ光源モジュールの二アフィールドパターンを模式的に示す概略図である。 本発明の第十三実施例の半導体レーザ260の構成を示す概略図である。 レーザ光源モジュール270の構成を示す概略図である。 本発明の第十四実施例の半導体レーザ280の構成を示す概略図である。 バスバー287の別の形状を示す概略である。 マウント171、接着層286、半導体レーザチップ172から成る部分の詳細図である。 本発明の第十六実施例のディスクレーザ290の構成を示す概略図である。 本発明の第十七実施例のディスクレーザ300の構成を示す概略図である。 本発明の第十八実施例の薄膜スラブレーザ310の構成を示す概略図である。 本発明の第十九実施例の薄膜スラブレーザ320の構成を示す概略図である。 本発明の第二十実施例のディスクレーザ330の構成を示す概略図。 本発明の第二十一実施例の熱伝導性スペーサ340の構成を示す概略図である。 マウント1に絶縁性スペーサ8を接着し、熱伝導部344を設けた構成を示す概略図、および、ヒートシンク11に熱伝導部345を設けた構成を示す概略図である。
以下に、図面を参照して本発明に係わる半導体レーザの実施の形態を詳細に説明する。この実施の形態により本発明が限定されるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付与している。
[第一実施例]
図1(a)に本発明の第一実施例の半導体レーザ10の構成を示す。半導体レーザ10はマウント1、半導体レーザチップ2、サブマウント3、絶縁体ブロック4、上部電極5、及び、下部電極6を備えている。マウント1には取り付け穴7が設けられている。このパッケージ構造はいわゆるCマウント構造である。
マウント1上にはサブマウント3が接着され、サブマウント3上には半導体レーザチップ2が接着されている。便宜上、半導体レーザチップ2が設けられている側をマウント1の第一の面と呼ぶこととする。マウント1の上部には絶縁体ブロック4が接着され、その絶縁体ブロック4上には上部電極5が接着されている。また、マウント1の第一の面の反対側の面には下部電極6が接着されている。便宜上、マウント1の第一の面の反対側の面を、マウント1の第二の面と呼ぶこととする。
また、第一の面と第二の面に対して垂直な面の内、ヒートシンクに取り付けられる側の面を第三の面と呼ぶこととする。第三の面と反対側の面を第四の面と呼ぶこととする。第四の面はレーザ光が取り出される側の面でもある。
半導体レーザチップ2の構造には制限はない。半導体レーザチップ2は単一エミッタ構造、多エミッタ構造のどちらでも良い。また、エミッタはシングルモード型、マルチモード型のどちらもでも良い。本実施例においては、マルチモード型の多エミッタ構造の半導体レーザチップを用いた。なお、本明細書の半導体レーザチップは、特に断りのない限り、マルチモード型の多エミッタ構造のものを用いている。
マウント1は無酸素銅から成り、金メッキが施されている。マウント1は電気的に導電性である。サブマウント3は銅タングステン合金から成り、金メッキが施されている。サブマウント3は電気的に導電性である。絶縁体ブロック4は、アルミナ系セラミクスから成る。上部電極5と下部電極6は無酸素銅から成り、金メッキが施されている。
なお、本明細書ではメッキとはウエットプロセスによって金属が被着されることを意味している。
マウント1、サブマウント3、絶縁体ブロック4、上部電極5、及び、下部電極6はカーボン治具を用いて銀ロウによって一括接着することができる。この後、マウント1、サブマウント3、上部電極5、及び、下部電極6に金メッキを一括処理によって施す。この製法は、マウントとサブマウントのメッキ工程を共用でき、製造コストを低減できる利点がある。また、この製法は下部電極6が無い場合にも適用できる。
サブマウントは寸法が小さいため、メッキを施す際の電極を取り付けるのが困難である。サブマウントをマウントにロウ付けした後、一括メッキする場合はこのような問題が生じないという利点もある。
次いでサブマウント3上に半導体レーザチップ2を、金錫合金(AuSn)を用いて接着する。半導体レーザチップ2のレーザダイオード形成面をサブマウント3側に接着した。いわゆるジャンクションダウン構造である。
上部電極5と半導体レーザチップ2はワイヤー9を介して接続されている。半導体レーザチップ2の裏面(レーザダイオード形成面とは反対側の面)にワイヤー9が接着されている。ワイヤー9は金線である。ワイヤー9は複数設けても良いし、リボン状のワイヤーを用いても良い。
また、マウント1、絶縁体ブロック4、上部電極5、及び、下部電極6はカーボン治具を用いて銀ロウによって一括接着することもできる。次いで、サブマウント3に半導体レーザチップ2を接着してから、半導体レーザチップ2を接着したサブマウント3をマウント1に接着することもできる。
半導体レーザチップ2はガリウムヒ素基板を用いて構成されたものを用いている。サブマウント3はガリウムヒ素の熱膨張係数とほぼ等しい熱膨張係数を有する銅タングステン合金から成る。この場合の銅タングステン合金の比率は、銅の含有量で8−11%の範囲が望ましく、特に9−10%の範囲が好ましい。サブマウント3と半導体レーザチップ2の膨張係数を合わせることによって、大出力動作時の寿命を長くすることができる。
銅タングステン合金の熱伝導度は180W/mKであり、銅の400W/mKより低い。上記構成は、サブマウント3が半導体レーザチップ2との熱膨張係数を合わせる機能を担い、マウント1が放熱を担う構成となっている。
サブマウント3を銅にダイヤモンド粒子を分散させた材料を用いることもできる。この材料も、銅とダイヤモンドの組成比を制御することによって、熱膨張係数をガリウムヒ素の熱膨張係数に一致させることができる。また、熱伝導度が500−600W/mKと高い。
なお、マウント1を銅タングステン合金、もしくは、銅にダイヤモンドを分散させた材料で形成することもできる。この場合はサブマウント3を省略し、半導体レーザチップ2を直接マウント1上に接着する。
半導体レーザ10は下部電極6を設けている点が従来のCマウント構造と異なる。上部電極5と下部電極6は略同一寸法を有している。上部電極5と下部電極6の厚さtは0.3mm以上が望ましく、特に0.5mm以上が好ましい。このようにtを厚くすることによって、後述するように上部電極5と下部電極6の側面にワイヤーボンディングを行うことが可能となる。
半導体レーザ10の各構成要素の寸法は、一例として以下の通りである。マウント1の寸法は6mm×8.4mm×1.6mmである。また、取り付け穴7の直径は2.3mmである。サブマウント3の寸法は4.2mm×1.2mm×0.5mmである。絶縁体ブロック4の寸法は1.4mm×1.4mm×1.4mmである。上部電極5と下部電極6の寸法は6.0mm×0.8mm×0.65mmである。
図1(b)、及び、図1(c)に示すように、半導体レーザ10はねじ12によって絶縁性スペーサ8を介してヒートシンク11に取り付けられる。ねじ12はM2.0の絶縁性のねじである。ヒートシンク11にはねじ穴13が設けてある。ヒートシンク11は無酸素銅から成り、金メッキが施されている。
図1(c)に示すようにレーザ光14はヒートシンク11の表面に対して鉛直方向に出射する。
絶縁性スペーサ8はチッ化アルミニウム(AlN)から成る。その厚さは熱伝導性の観点からは0.5mm以下であることが望ましく、機械的強度の観点からは0.2mm以上であることが望ましい。絶縁性スペーサ8には取り付け穴7に対応する穴が設けられている。
チッ化アルミニウム(AlN)は絶縁体であり、かつ、170−230W/mKという良好な熱伝導性を有している。このため、絶縁性スペーサ8の材料としてはチッ化アルミニウム(AlN)が好ましい。
絶縁性スペーサ8はマウント1に接着することもできる。絶縁性スペーサ8とマウント1の接着は銀粒子を分散させた接着剤を用いて接着することができる。絶縁性スペーサ8をマウント1に接着すると、取扱いが容易になり、また、熱抵抗が減少するという利点がある。この接着手法は後述の金メタライズが不要なので低コストで製造が可能という利点がある。
銀粒子を分散させた接着剤は、銀粒子を熱硬化性樹脂中に分散させたもの、あるいは銀粒子を熱可塑性樹脂中に分散させたものなどを用いることができる。熱硬化性樹脂としては代表的にはエポキシ系の樹脂を挙げることができる。
絶縁性スペーサ8とマウント1が接着される面は、マウント1の第一の面、及び、第二の面に対して垂直な面であり、レーザ光14の出射方向とは反対側に位置する面である。前述の通り、便宜上、この面をマウント1の第三の面と呼ぶこととする。
絶縁性スペーサ8上に金をメタライズすれば、他の接着手段を用いてマウント1と接着することもできる。例えば金錫合金(AuSn)を用いて接着することができる。あるいは、金もしくは銀のナノ粒子を低温焼結させて接着することができる。絶縁性スペーサ8の金メタライズを施した面とマウント1とをこれらの接着手段によって接着することができる。この構成は製造コストが上昇するものの、熱抵抗の小さい接着手段を用いることができるという利点がある。
この金メタライズとしては、Au/Pt/Ti/AlN構造が望ましい。チタン(Ti)はチッ化アルミニウム(AlN)との密着性を向上させる。白金(Pt)はバリア層であり、Tiと金(Au)の相互拡散を防止する。各金属層の厚さはAuが0.6μm、Ptが0.2μm、及び、Tiが0.1μmである。
なお、本明細書ではメタライズとはドライプロセスによって金属を被着させることを意味している。
図1(d)に示すように、半導体レーザ10、絶縁性スペーサ8、及び、ヒートシンク11を接着することもできる。
この場合も、銀粒子を分散させた接着剤によって絶縁性スペーサ8とヒートシンク11とを接着することができる。また、絶縁性スペーサ8のヒートシンク11と接着される面に金メタライズを施せば、金錫合金、金もしくは銀のナノ粒子の低温焼結などの手法により接着することもできる。
図2(a)に複数の半導体レーザ21、22、及び、23をヒートシンク11に取り付けて構築したレーザ光源モジュール20を示す。半導体レーザ21、22、及び、23は図1に示した半導体レーザ10と同様の構造を有している。半導体レーザ21、22、及び、23はヒートシンク11に絶縁性のねじによるねじ止め、もしくは、接着によって取り付けられている。
図2(a)に示したレーザ光源モジュール20によって、いわゆる、垂直型のレーザーバースタックと同様の機能を実現することができる。半導体レーザ21、22、及び、23の半導体レーザチップとして、複数の半導体レーザを並べたアレイを用いることにより、複数のバー上のレーザ光源が一列に並べられた構造となる。これは、垂直型のレーザーバースタックと同様の発光パターンである。
半導体レーザ21、22、及び、23はヒートシンク11に接着する場合は、公知のダイボンディングの手法を用いることができる。ダイボンディングは半導体の組み立てプロセスとして確立しており、高い生産性と高い信頼性が得られる。
半導体レーザ21の下部電極と半導体レーザ22の上部電極がワイヤー25を用いて接続されている。半導体レーザ22の下部電極と半導体レーザ23の上部電極がワイヤー26を用いて接続されている。これにより半導体レーザ21、22、及び、23は直列接続される。図2(b)に図2(a)の等価回路を示す。
直列接続された半導体レーザ21、22、及び、23は、リード線24とリード線27を用いて外部の電源と接続されている。
大出力の半導体レーザは駆動電圧が2V程度で駆動電流が数十アンペアに達する。このような半導体レーザを並列接続すると低電圧大電流の電源が必要になり、現実的ではない。このため、図2に示したような構造を用いて、複数の半導体レーザを直列接続するのは、現実的な電源の実装を可能とするという利点がある。
図3に半導体レーザ21と22の接続構造を示す。半導体レーザ21の下部電極41の側面42と、半導体レーザ22の上部電極35の側面44とが、ワイヤー26を介して接続されている。ワイヤー26は公知のワイヤーボンディングの手法によって、側面42と側面44に接着される。
半導体レーザ22のマウント31上に絶縁体ブロック34を介して上部電極35が接着されている。また、マウント31上にサブマウント33を介して半導体レーザチップ32が接着されている。半導体レーザチップ32の上面45と上部電極35の上面43とがワイヤー39を介して接続されている。ワイヤー39も公知のワイヤーボンディングの手法によって、半導体レーザチップ32の上面45と上部電極35の上面43に接着されている。
なお、マウント31には絶縁性スペーサ38が接着されている。マウント31は絶縁性スペーサ38を介してヒートシンク11に取り付けられている。
ワイヤーボンディングは半導体の組み立てプロセスとして確立されており、高生産性と高信頼性が得られる。しかしながら、ワイヤーボンディングは二次元の面内にある電極同士しか接続できないという制約がある。
例えば、図3において下部電極41の側面42と上部電極35の上面43とをワイヤーボンディングで接続することはできない。本実施例では、この問題を解決するために、下部電極41と上部電極35の厚さを十分に厚くして、これらの電極の側面同士をワイヤーボンディングすることを可能とした。
[第二実施例]
図4に本発明の第二実施例のレーザ光源モジュール50の構成を示す。水冷式ヒートシンク51上に20個の半導体レーザ10が取り付けられている。半導体レーザ10は、絶縁性のねじによるねじ止めによって水冷式ヒートシンク51に取り付けられている。
隣接する半導体レーザ10間はワイヤー56によって接続されている。ワイヤー56の接続構造は図3に示した構造に準じている。リード線58とリード線59は、図4のリード線27とリード線24に対応している。リード線58とリード線59は外部の電源との接続手段である。
図4においては、半導体レーザ10は二列に設けられている。リード線57はこの二つの列の間を接続している。
図5に示すように、ヒートシンク51には冷却水入口52、水路54、及び、冷却水出口53が設けられている。水路54はヘアピン上に蛇行している。また、20個のねじ穴55が設けられている。ねじ穴55は蛇行した水路54の間に設けられている。
上記の構成によれば、半導体レーザ10の発熱部位直下に水路54を配置しつつ、半導体レーザ10をヒートシンク51にねじを用いて取り付けることができる。
図6に示すように、レーザ光源モジュール50は固体レーザロッド56の励起に用いることができる。この構成によれば、レーザ光源モジュール50からのレーザ光55はNd:YAGなどの固体レーザロッド56を側面励起できる。固体レーザ媒質の形状はロッドに限らず、スラブ形状なども用いることができる。
[第三実施例]
図7(a)に本発明の第三実施例の半導体レーザ60の構成を示す。図1に示した半導体レーザ10の構造において、マウント1をマウント61に代えたことが特徴である。マウント61には取り付け穴7が設けられていない。
図7(b)に示すようにマウント61は絶縁性スペーサ68を介してヒートシンク11に接着されている。絶縁性スペーサ68は絶縁性スペーサ8とは異なって取り付け穴7は設けられていない。また、絶縁性スペーサ68はマウント61に接着されている。
本実施例の構成によれば、取り付け穴7を廃したことにより、マウント61を小型化することができるとうい利点が生じる。
図8(a)に複数の半導体レーザ71、72、及び、73をヒートシンク11に取り付けて構築したレーザ光源モジュール70を示す。半導体レーザ71、72、及び、73は図7に示した半導体レーザ80と同様の構造を有している。半導体レーザ71、72、及び、73はヒートシンク11に接着によって取り付けられている。
半導体レーザ71、72、及び、73はヒートシンク11に接着する場合は、公知のダイボンディングの手法を用いることができる。ダイボンディングは半導体の組み立てプロセスとして確立しおり、高い生産性と高い信頼性が得られる。
半導体レーザ71の下部電極と半導体レーザ72の上部電極がワイヤー75を用いて接続されている。半導体レーザ72の下部電極と半導体レーザ73の上部電極がワイヤー76を用いて接続されている。これにより半導体レーザ71、72、及び、73は直列接続される。図8(b)に図8(a)の等価回路を示す。
直列接続された半導体レーザ71、72、及び、73は、リード線74とリード線77を用いて外部の電源と接続されている。
半導体レーザ71と72の接続構造は、図3において示した半導体レーザ21と22の接続構造に準ずる。
本実施例によれば、マウント61は取り付け穴7を有していないので、小型化することができる。これにより、図8に示す、半導体レーザ71、72、及び、73の間隔を短くすることができる。この結果、レーザ光源モジュール70のエネルギー密度をレーザ光源モジュール20より高くすることができる。
[第四実施例]
図9(a)に本発明の第四実施例の半導体レーザ80の構成を示す。半導体レーザ80は図7に示した半導体レーザ60の構造から下部電極6を取り除いた構造となっている。
図9(b)に示すようにマウント61は絶縁性スペーサ68を介してヒートシンク11に接着されている。絶縁性スペーサ68はマウント61に接着されている。
図9(c)に半導体レーザ80と組み合わせて用いる電極端子84を示す。電極端子84は半導体レーザ80から半導体レーザチップ2を取り除いた構成となっている。サブマウント3は取り除いても、残したままでも良い。
図10(a)に複数の半導体レーザ81、82、及び、83をヒートシンク11に取り付けて構築したレーザ光源モジュール90を示す。半導体レーザ81、82、及び、83は図7に示した半導体レーザ80と同様の構造を有している。半導体レーザ81、82、及び、83はヒートシンク11に接着によって取り付けられている。
半導体レーザ81、82、及び、83はヒートシンク11に接着する場合は、公知のダイボンディングの手法を用いることができる。ダイボンディングは半導体の組み立てプロセスとして確立しており、高い生産性と高い信頼性が得られる。
半導体レーザ81のマウントの第四の面と半導体レーザ82の上部電極の側面がワイヤー86を用いて接続されている。半導体レーザ82のマウントの第四の面と半導体レーザ83の上部電極の側がワイヤー87を用いて接続されている。半導体レーザ83のマウント第四の面と電極端子84の上部電極の側面がワイヤー88を用いて接続されている。
前述の通り、便宜上、半導体レーザのマウントのヒートシンク取り付け面と反対側の面をマウントの第四の面と呼ぶこととする。第四の面はレーザ光取り出し側の面でもある。
半導体レーザ81、82、及び、83には下部電極が設けられていないので、ある半導体レーザのマウントと隣接する半導体レーザの上部電極とをワイヤーを介して接続している。このような構成とすると、半導体レーザ83のマウントと外部電源を接続する手段が、別に必要となる。このために、電極端子84が設けられている。電極端子84の上部電極は半導体レーザ83のマウントに接続されているので、ここにワイヤー89を接続すれば所要の電気的接続が得られる。
以上のようにして、半導体レーザ81、82、及び、83は直列接続される。図10(b)に図10(a)の等価回路を示す。
直列接続された半導体レーザ81、82、及び、83は、リード線85とリード線89を用いて外部の電源と接続されている。
本実施例によれば、半導体レーザ80は下部電極を有していないので、小型化することができる。これにより、図10に示す、半導体レーザ81、82、及び、83の間隔を短くすることができる。この結果、レーザ光源モジュール90のエネルギー密度をレーザ光源モジュール70より高くすることができる。
また、半導体レーザ80は下部電極を有していないので、構造が簡易になり製造コストがより安くなるという利点がある。
[第五実施例]
図11(a)に本発明の第五実施例の半導体レーザ100の構成を示す。半導体レーザ100は図1に示した半導体レーザ10の構造から下部電極6を取り除いた構造となっている。図11(b)に示すようにマウント1は絶縁性スペーサ8と接着されている。
上部電極5厚さは前述の通り0.3mm以上が望ましく、特に0.5mm以上が好ましい。このように電極の厚さを厚くすることによって上部電極5の側面にワイヤーボンディングを行うことが可能となる。
図11(c)に示すように、半導体レーザ100はねじ12によってヒートシンク11に取り付けられる。ねじ12はM2.0の絶縁性のねじである。ヒートシンク11にはねじ穴13が設けてある。
また、図11(d)に示すように、半導体レーザ100とヒートシンク11を接着することもできる。
図12(a)に複数の半導体レーザ101、102、及び、103をヒートシンク11に取り付けて構築したレーザ光源モジュール110を示す。半導体レーザ101、102、及び、103は図11に示した半導体レーザ100と同様の構造を有している。半導体レーザ101、102、及び、103はヒートシンク11に絶縁性のねじによるねじ止め、もしくは、接着によって取り付けられている。
半導体レーザ101の導電性マウントと半導体レーザ102の電極がワイヤー105を用いて接続されている。半導体レーザ102の導電性マウントと電極と半導体レーザ103の電極がワイヤー106を用いて接続されている。これらの接続は、導電性マウントの第四の面と電極の側面との間で行われることは前述のとおりである。
これにより半導体レーザ101、102、及び、103は直列接続される。図12(b)に図12(a)の等価回路を示す。
直列接続された半導体レーザ101、102、及び103は、リード線104とリード線107を用いて外部の電源と接続されている。リード線107には取り付け用電極108が設けられていて、半導体レーザ103の導電性マウント、に絶縁性ねじによるねじ止め、もしくは、接着によって接続されている。
[第六実施例]
図13(a)に本発明の第六実施例の半導体レーザ120の構成を示す。半導体レーザ120は半導体レーザ10の変型例である。半導体レーザ120はマウント121、半導体レーザチップ122、サブマウント123、絶縁体ブロック124、及び、電極125を備えている。マウント121には取り付け穴126と127が設けられている。
マウント121上にはサブマウント123が接着され、サブマウント3上には半導体レーザチップ122が接着されている。マウント121の上部には絶縁体ブロック124が接着され、その絶縁体ブロック124上には電極125が接着されている。
電極125と半導体レーザチップ122はワイヤー129を介して接続されている。半導体レーザチップ122の裏面(レーザダイオード形成面とは反対側の面)にワイヤー129が接着されている。ワイヤー129は金線である。ワイヤー129は複数設けても良いし、リボン状のワイヤーを用いても良い。
半導体レーザ120の各構成要素の寸法は、一例として以下の通りである。マウント121の寸法は20mm×4.0mm×2.2mmである。また、取り付け穴7の直径は2.3mmである。サブマウント3の寸法は11.0mm×2.0mm×0.2mmである。絶縁体ブロック4の寸法は1.0mm×1.0mm×2.0mmである。電極125の寸法は7.0mm×2.2mm×0.8mmである。
図13(b)に示すように、半導体レーザ120はヒートシンク11に対して、絶縁性スペーサ128を介して、二つのねじ12によって取り付けられる。絶縁性スペーサ128を半導体レーザの120のマウント121に接着することもできる。
また、図13(c)に示すように、半導体レーザ120をヒートシンク11に対して、絶縁性スペーサ128を介して、接着によって取り付けることもできる。
本実施例の半導体レーザ120は従来のCマウント構造とは、マウント121に二つの取り付け穴126と127が設けられている点が異なる。二つの取り付け穴126と127を設けることによって、半導体レーザ120がヒートシンク11に対して回転してしまうことを防ぐことができるという利点が生じる。
また、図13(d)に示すように、二つの取り付け穴126と127は半導体レーザチップ122の直下領域119を避けて設けられた点が、本実施例の特徴である。
直下領域119とは、半導体レーザチップ122の両端から、マウント121の第一の面に対して垂直に引いた二つの線によって挟まれる、マウント121の第三の面内の領域である。
直下領域119は半導体レーザチップ122からヒートシンク11に至る熱の移動経路にあたり、この領域に取り付け穴126と127を設けないことによって、放熱性が低下することを防ぐことができる。
マウント121の取り付け穴は二つに限定されず、さらに多くの取り付け穴を有していても良い。
[第七実施例]
図14に本発明の第七実施例のレーザ光源モジュール130の構成を示す。水冷式ヒートシンク131上に10個の半導体レーザ120が取り付けられている。半導体レーザ120は、絶縁性のねじによるねじ止めによって水冷式ヒートシンク131に取り付けられている。
隣接する半導体レーザ120間はワイヤー136によって接続されている。ワイヤー136によって、ある半導体レーザの電極の側面と、隣接する半導体レーザのマウントとが接続されている。
リード線138とリード線139は外部の電源との接続手段である。リード線138には取り付け用の端子137が設けられ、ねじによって半導体レーザのマウントと接続されている。
図15に示すように、ヒートシンク131には冷却水入口132、水路134、及び、冷却水出口133が設けられている。水路134は直線状に設けられている。また、20個のねじ穴135が設けられている。ねじ穴135は水路134の両側に設けられている。
上記の構成によれば、半導体レーザ120の発熱部位直下に水路134を配置しつつ、半導体レーザ120をヒートシンク131にねじを用いて取り付けることができる。
図6におけるレーザ光源モジュール50をレーザ光源モジュール130に代替することができる。
[第八実施例]
図16(a)に本発明の第八実施例の半導体レーザ140の構成を示す。半導体レーザ140はマウント141と半導体レーザチップ142を備えている。マウント141には取り付け穴145と146が設けられている。
マウント141はチッ化アルミニウムから成る絶縁性マウントである。マウント141の寸法は15.0mm×12.0mmである。マウント141はチッ化アルミニウムの両面に比較的厚い銅メッキを施している。チッ化アルミニウムの厚さは400μm、銅メッキの厚さは50−85μmである。チッ化アルミニウムと銅の厚さを調整することにより、マウント141の熱膨張係数をガリウムヒ素に合わせることができる。この構造は公知である。
便宜上、マウント141の半導体レーザチップ142を接着した側をマウント141の上面と呼ぶ。マウント141の上面の銅メッキはパターン形成されおり、電極143と電極144が形成されている。なお、銅メッキの上には金がメタライズされている。また、マウント141の半導体レーザチップ142が接着される領域に金錫合金をメタライズすることもできる。この場合、金錫合金の厚さは3から5μm程度である。
半導体レーザチップ142はマウント141にジャンクションダウンで接着されている。半導体レーザチップ142の裏面と電極143はワイヤー147で接続されている。ワイヤー147は単一であっても複数であっても良く、リボン状のワイヤーであっても良い。
図16(b)に示すように、半導体レーザ140はヒートシンク150にねじ148によって取り付けられる。ヒートシンク150にはねじ穴149が設けられており、ねじ穴149にねじ148を係合することによって、マウント141をヒートシンク150に取り付けることができる。
図16(c)に示すようにヒートシンク150上に複数の半導体レーザ151、152、及び、153を載置することができる。半導体レーザ151、152、及び、153は半導体レーザ140の構造に準じている。
半導体レーザ151と152はバスバー154によって、半導体レーザ152と153はバスバー155によって接続されている。取り出し電極159を備えたリード線157と、取り出し電極156を備えたリード線158によって、直列接続された半導体レーザ151、152、及び、153は外部の電源に接続される。レーザ光14はヒートシンク150のねじ穴149を設置した面と並行方向に出力される。
また、半導体レーザ140をヒートシンク150に接着することもできる。この場合は、取り付け穴145と146はバスバー154、155、取り出し電極159、及び、156を取り付けるために用いることができる。
半導体レーザ140によれば、絶縁性のマウント上の金属をパターン形成して電極を形成しており、製造が容易であるという利点がある。また、取り付け穴が二つ設けられているので、マウント141がヒートシンク150に取り付ける際に回転することを防ぎ、正確な取り付けが可能となるという利点がある。また、二つの取り付け穴145と146を半導体レーザのアノードとカソードに対応させたので、これらの取り付け穴を用いて電極の取り出しを行うことができる。
さらに、二つの取り付け穴145と146はレーザ光14の出射方向とは反対側に設けてあるので、マウント141の幅(レーザ出射方向とは垂直方向のマウント141の長さ)を短くすることできる。このため、半導体レーザ140をヒートシンク150に高い密度で実装することができる。
[第九実施例]
図17に本発明の第九実施例のレーザ光源モジュール160の構成を示す。水冷式ヒートシンク161上に8個の半導体レーザ140が取り付けられている。半導体レーザ140は、絶縁性のねじによるねじ止めによって水冷式ヒートシンク161に取り付けられている。
隣接する半導体レーザ120間はバスバー168によって接続されている。リード線166と167は外部の電源との接続手段である。
レーザ光源モジュール160からのレーザ光14は固体レーザ媒質169に対して照射される。
図18に示すように、ヒートシンク161には冷却水入口162、水路164、及び、冷却水出口163が設けられている。水路164は直線状であり、ヒートシンク161の端に設けられている。また、16個のねじ穴165が設けられている。ねじ穴165は水路164の片側に設けられている。
上記の構成によれば、半導体レーザ140の発熱部位直下に水路164を配置しつつ、半導体レーザ140をヒートシンク161にねじを用いて取り付けることができる。
[第十実施例]
図19(a)に本発明の第十実施例の半導体レーザ170の構成を示す。半導体レーザ170はマウント171、半導体レーザチップ172、サブマウント173、電極板174、175、絶縁板176を備えている。
マウント171はチッ化アルミニウムから成る絶縁性マウントである。マウント171の寸法は8.4mm×6.0mmである。マウント171はチッ化アルミニウムの両面に金メタライズを施している。チッ化アルミニウムの厚さは200μmである。金メタライズはAu/Pt/Ti/AlN構造である。各金属層の厚さはAuが0.6μm、Ptが0.2μm、及び、Tiが0.1μmである。
絶縁板176はチッ化アルミニウムから成る絶縁性マウントである。絶縁板176の寸法は2.5mm×2.5mmである。マウント141はチッ化アルミニウムの両面に金メタライズを施している。チッ化アルミニウムの厚さは200μmである。金メタライズはAu/Pt/Ti/AlN構造である。各金属層の厚さはAuが0.6μm、Ptが0.2μm、及び、Tiが0.1μmである。
マウント171と絶縁板176は一括形成している。大きなチッ化アルミニウム基板の両面に金メタライズを施した後、多数のマウント171と絶縁板176を切り出して形成した。
サブマウント173は銅タングステン合金から成り、膨張係数をガリウムヒ素に近い値となるような組成比とされている。サブマウント173の寸法は8.0mm×3.0mmである。サブマウント173の厚さは0.2mmである。また、サブマウントには金メッキが施されている。
電極板174と175の寸法は2.0mm×2.0mmである。電極板174と175は無酸素銅から成る。厚さは0.2mmである。金メッキが施されている。
半導体レーザチップ172はサブマウント173にジャンクションダウンで接着されている。サブマウント173はマウント171に接着されている。絶縁板176はマウント171に接着されている。電極175は絶縁板176上に接着されている。電極174はマウント171に接着されている。
上記の各接着プロセスとして、金ナノ粒子もしくは銀ナノ粒子を用いた低温焼結プロセスを用いることができる。あるいは銀粒子を分散させた接着剤によって接着を行うこともできる。金錫合金を用いて接着することもできる。
半導体レーザチップ172の裏面と電極175はワイヤー177で接続されている。サブマウント173と電極174はワイヤー178によって接続される。これらの接続はワイヤーボンディングによって行われる。ワイヤー177と178は金線である。
ワイヤー177と178は単一のワイヤーであっても、複数のワイヤーであっても良い。また、リボン状のワイヤーであっても良い。
サブマウント173と電極174はマウント171上の金メタライズによって電気的に接続されている。しかし、金メタライズが比較的薄いために、サブマウント173と電極174の間の電気抵抗が大きくなってしまう。この問題を解決するためにワイヤー178を設けている。
図19(b)に示すように、半導体レーザ170はヒートシンク180に接着によって取り付けられている。ヒートシンク180は無酸素銅から成り、金メッキが施されている。半導体レーザ170とヒートシンク180は、金ナノ粒子もしくは銀ナノ粒子を用いて接着できる。あるいは銀粒子を分散させた接着剤によって接着できる。金錫合金を用いて接着することもできる。
金ナノ粒子もしくは銀ナノ粒子を用いた接着プロセスは熱抵抗を小さくできるという利点がある。また、金錫合金を用いた接着プロセスは機械的強度が高いという利点がある。
図19(c)に示すようにヒートシンク180上に複数の半導体レーザ181、182、及び、183を載置することができる。半導体レーザ181、182、及び、183は半導体レーザ180の構造に準じている。
半導体レーザ181と182はワイヤー184によって、半導体レーザ182と193はワイヤー155によって接続されている。取り出し電極188を備えたリード線186と、取り出し電極189を備えたリード線187によって、直列接続された半導体レーザ181、182、及び、183は外部の電源に接続される。レーザ光14はヒートシンク180の半導体レーザ170載置面と並行方向に出力される。
図19(c)の構造を図17の構造に適用することによって、レーザ光源モジュールを構築することができる。また、このレーザ光源モジュールを用いて固体レーザを構築することができる。
取り出し電極188と189は半導体レーザ181と183の電極にそれぞれ接着される。
本実施例の半導体レーザ170のマウント171は取り付け穴を有していない。このため、製造が容易となる。また、本実施例の半導体レーザ170はサブマウント173を設けてあり、サブマウント173の熱膨張係数を半導体レーザチップ172の熱膨張係数と略一致させることにより、半導体レーザチップ172の長寿命化を図っている。
本実施例の半導体レーザ170では、マウント171と絶縁板176を一括形成したので、製造コストが低減されている。
なお、マウント171と絶縁板176に金メタライズを施さない構成も可能である。この場合は、サブマウント172とマウント171の接着、電極174とマウント171の接着、電極175と絶縁板176の接着、マウント171と絶縁板176の接着は、銀粒子を分散させた接着剤で行うことができる。
上機構成によれば、金メタライズを施さないので、マウント171と絶縁板176の製造コストを低減することができる。
[第十一実施例]
図20に本発明の第十一実施例のレーザ光源モジュール190の構成を示す。ヒートシンク191上に2個の半導体レーザ192と193が、絶縁性のねじによるねじ止めによって取り付けられている。半導体レーザ192と193は半導体レーザ10と同じ構造である。
本実施例では、半導体レーザ192の半導体レーザチップ202と半導体レーザ193の半導体レーザチップ201が向かい合わせて近接するように配置されている。このため、半導体レーザチップ202からのレーザ光と半導体レーザチップ201からのレーザ光が近接した状態となる。
リード線199は半導体レーザ193の上部電極194に接続されている。半導体レーザ193のマウント195はワイヤー196によって、半導体レーザ192の上部電極197に接続されている。また、リード線200は半導体レーザ192の下部電極198に接続されている。
この接続によって、半導体レーザ192と193は直列接続される。リード線199と200によって、半導体レーザ192と193は電源に接続される。
図21にレーザ光源モジュール190を用いて構築した固体レーザ210を示す。半導体レーザ192と193からのレーザ光212は固体レーザロッド211の一つの端面に導かれる。いわゆる端面励起である。
前述のとおり、本実施例のレーザ光源モジュール190では、半導体レーザチップ202からのレーザ光と半導体レーザチップ201からのレーザ光が近接した状態となっているので、固体レーザロッド211の端面にレーザ光212を高い結合効率で導くことができる。
本実施例では、半導体レーザ10と同じ構造を有する半導体レーザ192と193を用いたが、通常のCマウント型の半導体レーザを用いることもできる。一つのCマウント型半導体レーザをヒートシンク191の取り付け面内で180°回転させて、もう一つの半Cマウント型導体レーザと対向配置させればよい。
この構成によっても、二つのCマウント型半導体レーザからのレーザ光を固体レーザロッドの端面に高い結合効率で導くことができる。
[第十二実施例]
図22に半導体レーザ220の構成を示す。半導体レーザ220は半導体レーザ10の変型例である。半導体レーザ220はマウント221、半導体レーザチップ222、サブマウント223、絶縁体ブロック224、及び、電極225を備えている。マウント221には取り付け穴227が設けられている。マウント221には凸部226が設けられている。
マウント221上にはサブマウント223が接着され、サブマウント223上には半導体レーザチップ222が接着されている。マウント221には絶縁体ブロック224が接着され、その絶縁体ブロック224上には電極225が接着されている。半導体レーザチップ222と電極225はワイヤー229によって接続されている。
図23に本発明の第十二実施例のレーザ光源モジュール230の構成を示す。ヒートシンク244上に6個の半導体レーザ231、232、233、234、235、及び、236が、絶縁性のねじによるねじ止めによって取り付けられている。半導体レーザ231、232、233、234、235、及び236は半導体レーザ220と同じ構造である。
半導体レーザ231、232、233、234、235、及び、236がワイヤー237、238、239、240、及び、241によって直列接続されている。リード線242とリード線243によって、直列接続された半導体レーザ231、232、233、234、235、及び、236は電源と接続されている。
マウント221に設けられた凸部226は隣接する半導体レーザの電極との接続に利用することができる。また、半導体レーザチップ222の機械的保護構造としても機能する。
本実施例では、半導体レーザ231の半導体レーザチップと半導体レーザ236の半導体レーザチップは向かい合わせて近接するように配置されている。また、半導体レーザ232の半導体レーザチップと半導体レーザ235の半導体レーザチップは向かい合わせて近接するように配置されている。同様に、半導体レーザ233の半導体レーザチップと半導体レーザ234の半導体レーザチップは向かい合わせて近接するように配置されている。
このため、半導体レーザチップ202からのレーザ光と半導体レーザチップ201からのレーザ光が近接した状態となる。図24(a)はレーザ光源モジュール230の二アフィールドパターンを模式的に示した図である。半導体レーザチップの発光部250が3個ずつ2列に並んでいる。
本実施例によれば、半導体レーザ231の半導体レーザチップと半導体レーザ236の半導体レーザチップを近接させることができるので、図24(a)に示す二アフィールドパターンにおいて、二つの発光部の列の間隔を狭くすることができる。これにより、レーザ光源モジュール230の発光エネルギー密度を向上させることができる。
なお、図24(b)には図4に示したレーザ光源モジュール50の二アフィールドパターンを模式的に示す。図24(c)には図10に示したレーザ光源モジュール90の二アフィールドパターンを模式的に示す。図24(d)には図14に示したレーザ光源モジュール130の二アフィールドパターンを模式的に示す。図24(e)には図17に示したレーザ光源モジュール160の二アフィールドパターンを模式的に示す。
半導体レーザ220のマウント221には一つの取り付け穴が設けられているが、取り付け穴は二つ以上設けられていても良い。また、マウント221に取り付け穴を設けず、ヒートシンクに対して接着しても良い。
[第十三実施例]
図25(a)に本発明の第十三実施例の半導体レーザ260の構成を示す。半導体レーザ260は半導体レーザ10の変型例である。半導体レーザ260はマウント261、半導体レーザチップ262、サブマウント263、第一の絶縁体ブロック264、電極265、及び、第二の絶縁体ブロック266を備えている。マウント261に取り付け用の穴を設けることもできる。
マウント261上にはサブマウント263が接着され、サブマウント263上には半導体レーザチップ262が接着されている。マウント261には第一の絶縁体ブロック264と第二の266が接着されている。第一の絶縁体ブロック264上には電極265が接着されている。半導体レーザチップ262と電極265はワイヤー267によって接続されている。第一の絶縁体ブロック264と第二絶縁体ブロック266は半導体レーザチップ262を中心にマウント261の両側に設けられている。
第二の絶縁体ブロック266の高さは、第一の絶縁体ブロック264と電極265の高さを合わせた高さと略同一である。
図25(b)に示すように、電極265は段差状に形成されていて、その断面形状はL字型である。電極265の下側の表面268はワイヤー267を接着するための面である。電極265の上側の表面269は保護用の面である。
電極265の形状について別の言い方をするなら、表面268に対応する電極265の部分の厚さは薄く、上側の表面269対応する電極265の部分の厚さは厚い、とも言える。
半導体レーザ260においては、電極265と第二の絶縁体ブロック266によって、半導体レーザチップ262とワイヤー267を保護することができる。
図26にレーザ光源モジュール270の構成を示す。レーザ光源モジュール270は、ヒートシンク279上に半導体レーザ271、272、及び、273が接着によって取り付けられている。半導体レーザ271、272、及び、273は半導体レーザ260と同様の構造を有している。
半導体レーザ271と272はワイヤー274によって、272と273はワイヤー275によって、それぞれ、接続されている。これらの接続により、半導体レーザ271、272、及び、272は直列接続される。
直列接続された半導体レーザ271、272、及び、273は、リード線276とリード線277を用いて外部の電源と接続されている。リード線277には取り付け用電極278が設けられており、取り付け用電極278は、半導体レーザ273のマウントに接着されている。
レーザ光源モジュール270においては、半導体レーザ271、272、及び、273は機械的に接触するように設けられており、高いレーザ光発光密度が得られる。また、機械的手に接触させることによって、第一の絶縁体ブロック264、電極265、第二絶縁体ブロック266は、複数の半導体レーザ260間の間隔を規定するスペーサとしても機能する。
このような半導体レーザ同士の機械的接触がある場合においても、電極265と第二の絶縁体ブロック266によって、半導体レーザチップ262とワイヤー267を保護することができる。
ワイヤー274とワイヤー275を設けることによって電気的接続の信頼性を高めることができる。
なお、半導体レーザ271、272、及び、273を接触させずに間隔をあけてレーザ光源モジュールを構築することもできる。この場合は、ワイヤー274とワイヤー275によって電気手接続を取ることが必須となる。
また、半導体レーザ260を図20において示したレーザ光源モジュール190に適用することもできる。半導体レーザ192及び193に代えて半導体レーザ260を用いれば、二つの半導体レーザをより近接させることができる。
半導体レーザ260を図23において示したレーザ光源モジュール230に適用することもできる。半導体レーザ231、232、233、234、235、及び236に代えて半導体レーザ260を用いれば、対向している半導体レーザの間隔をより小さくすることができる。
[第十四実施例]
図27(a)に本発明の第十四実施例の半導体レーザ280の構成を示す。本実施例は図19に示した半導体レーザ170の変型例である。半導体レーザ280は半導体レーザ170のサブマウント173に代えて接着層286を設けた点が特徴である。
接着層286は金ナノ粒子もしくは銀ナノ粒子を用いた低温焼結接着剤、銀粒子を樹脂中に分散させた接着剤、あるいは金錫合金を用いることができる。接着層286はスクリーン印刷などによってパターン形成されている。
マウント171には前述の通り両面に金メタライズが施されている。接着層286として銀粒子を樹脂中に分散させた接着剤を用いる場合は、マウント171の半導体レーザチップ172を搭載した側の金メタライズを省略することもできる。
本実施例では、図27(a)と(b)に示したように、接着層286を十分に厚く形成して電極174の下部まで延伸したためにワイヤー178を省略することができる。接着層286の厚さは数十μmである。
本実施例では図19におけるワイヤー177に代えてバスバー287を用いている。バスバーとは板状の電極のことである。電極板175と半導体レーザチップ172はバスバー287を介して接続されている。バスバー287は接着によって取り付けられている。バスバー287はモリブテンをエッチングして形成し、さらに金メッキを施してある。モリブテン(熱膨張率:5.1ppm/K)はガリウムヒ素(熱膨張率:5.9ppm/K)に近い熱膨張係数を持ち、ウエットエッチングが可能という利点がある。
バスバー287はワイヤー177に比べて断面積が広く低い電気抵抗を実現できる。また、機械的に強固で断戦の危険性が低い。
図28にバスバー287の別の形状を示す。図28(a)に示すバスバー288は熊手状の形状をしている。このため、半導体レーザチップ172と少ない接触面積の接触箇所を多数設けることができる。これにより、バスバー287の熱膨張係数と半導体レーザ172の熱膨張係数が異なる場合に、温度変化によって受ける応力を低減することができる。このため、バスバー287として熱伝導性が良いがガリウムヒ素と熱膨張係数の差が大きい銅(熱膨張率:16.8ppm/K)を用いることができる。
図28(b)にはL字型の形状を有するバスバー289を示す。バスバー289はモリブテンによって形成した。L字型の形状とすることにより、バスバー289は半導体レーザ172と広い面積で接触することができ、電気抵抗を低く、かつ、均一にすることができる。
図27(c)に示すように、ヒートシンク180上に複数の半導体レーザ281、282、及び、283を載置することができる。半導体レーザ281、282、及び、283は半導体レーザ280の構造に準じている。
本実施例では図19におけるワイヤー184、185に代えてバスバー284、285を用いている。バスバーとは板状の電極のことである。半導体レーザ281と282はバスバー284によって、半導体レーザ282と283はバスバー285によって接続されている。バスバー284、285は接着によって取り付けられている。バスバー284、285は銅板をエッチングして形成し、さらに金メッキを施してある。
バスバー284、285はワイヤー184、185に比べて断面積が広く低い電気抵抗を実現できる。また、機械的に強固で断線の危険性が低い。
このようにワイヤーをバスバーに代替することは、図1、図2、図10、図16、及び、図19に示す構成に対しても適用できる。図1に示すワイヤー9をバスバーに代替することができる。図2に示すワイヤー25、26をバスバーに代替することができる。図10におけるワイヤー86、87、及び、88をバスバーに代えることができる。図16に示したワイヤー147をバスバーに代替するこがもできる。図19に示したワイヤー178をバスバーに代替することができる。
これらの場合も、ワイヤーに比べて電気抵抗を低減し、機械強度を向上させるという利点が生じる。
図1におけるワイヤー9、図16におけるワイヤー147、及び、図19におけるワイヤー177を代替するバスバーは半導体レーザチップ2と熱膨張係数が近いことが好ましい。バスバーはワイヤーとは異なって柔軟性に乏しいために、バスバーの熱膨張率と半導体レーザチップの熱膨張率の差によって、半導体レーザチップに応力が加えられることがあるからである。
具体的には、ワイヤー9、ワイヤー147、およびワイヤー177を代替するバスバーの材質としては、モリブテン、タングステン、銅モリブテン合金、銅タングステン合金が挙げられる。材料のコストとウエットエッチングが可能である点からはモリブテンが特に好ましい。
[第十五実施例]
図27と図29を参照して、本発明の第十五実施例の半導体レーザについて説明する。図29は図27におけるマウント171、接着層286、半導体レーザチップ172から成る部分の詳細図である。
本実施例においては、接着層286の厚さとマウント171の厚さを適切に選択することにより、マウント171と接着層286の合成熱膨張率を半導体レーザチップ172の熱膨張率に合わせることができる。
半導体レーザチップ172はガリウムヒ素ベースであり、その熱膨張率は5.9ppm/Kである。マウント171はチッ化アルミニウムから成り、その熱膨張率は4.5ppm/Kである。また、接着層286として用いられる材料の熱膨張率は、金ナノ粒子焼結体は14.3ppm/K、銀ナノ粒子焼結体は20ppm/K、銀を樹脂中に分散した接着剤は22ppm/K、金錫共晶合金(Au80−Sn20)は17.5ppm/Kである。
なお、金ナノ粒子焼結体、銀ナノ粒子焼結体、及び、銀を樹脂中に分散した接着剤は、添加物、焼結条件などにより熱膨張率が変化する。上記に示した値は代表的な値である。
図29に接着層286、マウント171、及び、半導体レーザチップ172の関係を示す。半導体レーザチップ172の熱膨張係数はC0、接着層286の厚さはd1で熱膨張率はC1、マウント171の厚さはd2で熱膨張率はC2である。
本実施例においては、接着層286の厚さはd1を以下の数式(1)の範囲に設定した。
d1=kd2(C0−C2)/(C1−C0)(1)
ただしkは0.7≦k≦1.4の実数。
この式は特許文献6に開示されている数式の考え方に基づいている。熱膨張率の異なる二つの物質の積層体の合成膨張率が、二つの物質の体積の加重平均になるという考え方である。実際の膨張係数の合成には、上記の考え方に対して誤差が生じてしまうことから、数式(1)には補正係数kを加えてある。
半導体レーザチップ172はガリウムヒ素ベース(C0=5.9ppm/K)を用い、マウント171には厚さd2=200μmのチッ化アルミニウム(C2=4.5ppm/K)を用い、接着層286に熱膨張係数C1=14.3ppm/Kの金ナノ粒子焼結体を用いたとすると、d1=23〜46μmの範囲となる。
同様の条件で、接着層286に銀ナノ粒子焼結体(C1=20ppm/K)を用いた場合はd1=14〜28μmの範囲となる。また、接着層286に金錫共晶合金(C1=17.5ppm/K)を用いた場合はd1=15〜30μmの範囲となる。
半導体レーザチップ172の材料はガリウムヒ素には限定されない。マウント171の材料はチッ化アルミニウムには限定されない。接着層286の材料も金ナノ粒子焼結体、銀ナノ粒子焼結体、銀を樹脂中に分散した接着剤、あるいは、金錫共晶合金(Au80−Sn20)に限定されない。
本実施例によれば、接着材層に熱膨張率制御の機能を担わせることによりサブマウントを排除することができる。サブマウントが無いことにより熱抵抗が減少するという利点が生じる。また、サブマウントの部材コストを節約できるほか、製造プロセスも簡易になるという利点がある。
なお、上記構成において接着層286は単層の構成には限らない。マウント171にメタライズを施した上で接着層286を構成することができる。メタライズ層が十分に薄ければ、合成膨張率に影響を与えることはないし、ある程度の厚みを有する場合は数式(1)の考え方を拡張することによって対応することができる。
上記の、接着層によって合成膨張率を制御する構成は、半導体レーザ以外にも絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)などのパワー系半導体に応用することができる。半導体素子をマウントに組み付けた半導体素子アセンブリに対して上記の構成を適用することができる。
本実施例において、接着層286として金ナノ粒子焼結体、銀ナノ粒子焼結体、及び、銀を樹脂中に分散した接着剤を用いた構成には、上記に加えて、接着層そのものが応力緩和の機能を有するという利点がある。
金ナノ粒子焼結体、銀ナノ粒子焼結体、及び、銀を樹脂中に分散した接着剤のヤング率(あるいは貯蔵弾性率)の代表的な値は9.5GPa、22GPa、及び、13GPaである。これらの値は半導体レーザチップ172を構成するガリウムヒ素のヤング率82GPaに比べて小さい。
したがって、これらの低ヤング率(低貯蔵弾性率)の接着層を用いることにより、熱膨張係数の差による応力が発生しても、主に接着層286がその応力を吸収し、半導体レーザチップ172に歪が生じることを防ぐことができる。
なお、マウントを構成するチッ化ガリウムのヤング率は320GPa、別の接着材料である金錫共晶のヤング率は60GPaである。接着層286のヤング率(もしくは貯蔵弾性率)E1を、半導体レーザチップを構成する材料のヤング率E0の0.3倍以下にすることにより熱膨張率さによる応力低減が期待できる。
さらに、接着層286のヤング率(もしくは貯蔵弾性率)を、半導体レーザチップを構成する材料のヤング率の0.2倍以下にすることにより、より好ましい応力低減が期待できる。
図1に示す半導体レーザ10に対しても本実施例の考え方を適用することができる。半導体レーザチップ2とサブマウント3の接着を低ヤング率の接着剤によって行うことによって半導体レーザチップ2に与える熱応力の影響を低減することができる。
この場合、低ヤング率の接着剤は熱膨張係数がガリウムヒ素よりも大きいものが多いので、さらに数式(1)の考え方を適用することができる。C0=C2とすると数式(1)ではd1=0となってしまうことから、現実的なd1の値を得るためにはC0≠C2とする必要がある。また、d1が正の値となるためにはC0>C2となる必要がある。
したがって、サブマウント3の材料としては半導体レーザチップ2の熱膨張率と一致したものはむしろ好ましくないということになる。
なお、接着層の熱膨張率が半導体レーザチップ2の熱膨張率よりも小さい場合は、サブマウント3の熱膨張率は半導体レーザチップ2の熱膨張率より大きいことが好ましくなる。
図1において、半導体レーザチップ2をガリウムヒ素ベース(C0=5.9ppm/K)、サブマウント3を厚さ200μmのモリブテン(C2=5.1ppm/K)とし、半導体レーザチップ2とサブマウント3を、金ナノ粒子焼結体(C1=14.3ppm/K)を用いて接着した場合の接着層の厚さはd1=13.3〜26.6μmとなる。
上記の考え方に基づけば、図1の構成においてサブマウント3としてはモリブテンやタングステンなどが好ましいことになる。材料価格及び加工性(ウエットエッチング加工が可能なこと)を考慮すれば、特にモリブテンが好ましい。
上記の、ヤング率(貯蔵弾性率)が小さい接着層を用いた構成は、半導体レーザ以外にも絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)などのパワー系半導体に応用することができる。半導体素子をマウントに組み付けた半導体素子アセンブリに対して上記の構成を適用することができる。
[第十六実施例]
図30(a)に本発明の第十六実施例のディスクレーザ290の構成を示す。Nd:YAG、Yb:YAGなどの固体レーザ材料からなるディスク291が、ヒートシンク292上にサブマウント299を介して設けられている。励起光源293からの励起光294はディスク291上面に斜め入射する。励起光源293とディスク291の間には適切な結合光学系を設けても良い。励起光源293を複数設けることもできる。
図30(b)にディスク291の断面構造を示す。ディスク291はレーザ媒質296、裏面光学コーティング297、表面光学コーティング305から成る。ディスク291は接着層298によってサブマウント299に接着されている。
表面光学コーティングは励起光294を透過する。また、レーザ光295に対しては所定の反射率を有している。裏面光学コーティング297は励起光294、レーザ発振光295を共に高い反射率で反射する。表面光学コーティング305、レーザ媒質297、及び、裏面光学コーティング298はレーザ共振器を形成しており、レーザ光295を生成する。
ヒートシンク292は水冷式のヒートシンクあるいはペルチェ冷却式のヒートシンクを用いることができる。
励起光源293として、図1に示したレーザ光源モジュール20、図4に示したレーザ光源モジュール50、図8に示したレーザ光源モジュール70、図10に示したレーザ光源モジュール90、図12に示したレーザ光源モジュール110、図14に示したレーザ光源モジュール130、図17に示したレーザ光源モジュール160、図20に示したレーザ光源モジュール190、及び、図23に示したレーザ光源モジュール230を用いることができる。
これらのレーザ光源モジュールでは、取り付け面に対して垂直に出力光が出射するために、半導体レーザを二次元状に配置できる。このため、大出力の励起光を得ることができるという利点がある。
図30(b)のディスク291の熱膨張率をC0、接着層298の熱膨張率はC1、サブマウント299の厚さはd2で熱膨張率はC2とした場合に、接着層298の厚さd1を前述の数式(1)を満たすようにすることによって、ディスク291がサブマウントとの熱膨張率の差によって受ける熱応力を低減することができる。
また、接着層298のヤング率(貯蔵弾性率)をディスク291のヤング率E0の0.3倍以下にすることにより熱膨張率さによる応力低減が期待できる。
レーザ媒質296として代表的な材料であるYAGの熱膨張率は8.0ppm/K、ヤング率は308GPaである。レーザ媒質296はYAGには限定されず、サファイアやYVO4などの結晶を用いることができる。
数式(1)においてd1が正の実数となるためには、サブマウント299はレーザ媒質296より小さな熱膨張率を持ち、接着層298はレーザ媒質より高い熱膨張率を持つことが好ましい。
このような条件を満たすサブマウント材料は、モリブテン、タングステン、及び、チッ化アルミニウムがある。また、このような条件を満たす接着材料は、金ナノ粒子焼結体、銀ナノ粒子焼結体、及び、樹脂中に銀粒子を分散させた接着剤を挙げることができる。
ヒートシンク292とサブマウント299の接着に際しても数式(1)を満たすような構造を採用することができる。また、ヒートシンク292とサブマウント299を接着する接着剤のヤング率についても、サブマウントのヤング率の0.3倍以下にすることが望ましい。
[第十七実施例]
図31に本発明の第十七実施例のディスクレーザ300の構成を示す。Nd:YAG、Yb:YAGなどの固体レーザ材料からなるディスク291が、ヒートシンク302上にサブマウント299を介して設けられている。励起光源301からの励起光303は結合光学系304を介してディスク291の側面に入射する。励起光源301は複数設けることができる。
ディスクレーザ300においても、第十六実施例において説明したメカニズムによってレーザ光295が生成される。
ディスクレーザ300においては、励起光源301はヒートシンク302上に設けられている。ヒートシンク302はディスク291を冷却すると共に、励起光源301も冷却する。したがって、部品点数を減らすことができる。
また、励起光源301とディスク291が共通のヒートシンク302上に設けられているので、励起光を入射させるための光学的アライメントが容易となる利点もある。ヒートシンク302を基準面として結合光学系304を取り付けることができるからである。
励起光源301としては、図16に示した半導体レーザ140、半導体レーザ170、及び、半導体レーザ280を好ましく用いることができる。これらの半導体レーザはマウントと水平方向にレーザ光が出射されるために、図31の構成を実現するのに適している。
これらの半導体レーザでは、出力光が取り付け面に対して水平方向に出射するので、ディスク291の側面励起を容易に行うことができるという利点がある。
ヒートシンク302は水冷式のヒートシンクあるいはペルチェ冷却式のヒートシンクを用いることができる。
[第十八実施例]
図32に本発明の第十八実施例の薄膜スラブレーザ310の構成を示す。Nd:YAG、Yb:YAGなどの固体レーザ材料からなる薄膜スラブ311が、ヒートシンク312上に設けられている。励起光源313からの励起光314は薄膜スラブ311の上面に入射する。励起光源313と薄膜スラブ311の間には結合光学系を設けることができる。励起光源313は複数設けることができる。
薄膜スラブ311の上面は励起光を透過する光学コーティングが設けられている。また、薄膜スラブ311の側面317と側面318に適切な反射率の光学コーティングを施すことによってレーザ光(出力光)315を生成することができる。
また、側面317と側面318に無反射コートを施せば、薄膜スラブ311は光増幅器として機能する。この場合は、入射光316を増幅してレーザ光(出力光)315を生成する。
ヒートシンク312は水冷式のヒートシンクあるいはペルチェ冷却式のヒートシンクを用いることができる。
励起光源313として、図1に示したレーザ光源モジュール20、図4に示したレーザ光源モジュール50、図8に示したレーザ光源モジュール70、図10に示したレーザ光源モジュール90、図12に示したレーザ光源モジュール110、図14に示したレーザ光源モジュール130、図17に示したレーザ光源モジュール160、図20に示したレーザ光源モジュール190、及び、図23に示したレーザ光源モジュール230を用いることができる。
薄膜スラブ311とヒートシンク312の間にサブマウントと接着層を設けることができる。この場合、図30において示したヒートシンク292、サブマウント299、及び、接着双298から成る構造に準じた構造を用いることができる。
[第十九実施例]
図33に本発明の第十九実施例の薄膜スラブレーザ320の構成を示す。Nd:YAG、Yb:YAGなどの固体レーザ材料からなる薄膜スラブ311が、ヒートシンク312上に設けられている。励起光源321からの励起光322は薄膜スラブ311の側面323に入射する。励起光源321と薄膜スラブ311の間には図示しない結合光学系が設けられている。励起光源321は複数設けることができる。側面324、あるいは、側面318から励起光を入射させることもできる。
側面318から励起光を入射させる構成は図21に示した端面励起に相当する。この場合は、ヒートシンク312は側面318側に延伸して励起光源321を側面318の後方に配置できるようにする。
励起光源321と薄膜スラブ311を光学的に直接結合させることもできる。励起光源321と薄膜スラブ311を十分に近接させれば、結合光学系を省略することができる。励起光源321と薄膜スラブ311をヒートシンク312に取り付ける際にダイボンディングプロセスを用いれば、この両者を0.1mm程度の距離に近接させることは容易である。
薄膜スラブ311の側面323は励起光を透過する光学コーティングが設けられている。また、薄膜スラブ311の側面317と側面318に適切な反射率の光学コーティングを施すことによってレーザ光(出力光)315を生成することができる。
また、側面317と側面318に無反射コートを施せば、薄膜スラブ311は光増幅器として機能する。この場合は、入射光313を増幅して出力光315を生成する。
励起光源321はヒートシンク312上に設けられている。ヒートシンク312は薄膜スラブ311を冷却すると共に、励起光源321も冷却する。したがって、部品点数を減らすことができる。
また、励起光源301とディスク291が共通のヒートシンク302上に設けられているので、励起光を入射させるための光学的アライメントが容易となる利点もある。ヒートシンク302を基準面として図示しない結合光学系を取り付けることができるからである。
励起光源321としては、図16に示した半導体レーザ140、半導体レーザ170、及び、半導体レーザ280を好ましく用いることができる。これらの半導体レーザはマウントと水平方向にレーザ光が出射されるために、図33の構成を実現するのに適している。
[第二十実施例]
図34に本発明の第二十実施例のディスクレーザ330の構成を示す。Nd:YAG、Yb:YAGなどの固体レーザ材料からなるディスク291が、ヒートシンク302上にサブマウント299を介して設けられている。
ディスクレーザ330においては、励起光源331はヒートシンク302上に設けられている。ヒートシンク302はディスク291を冷却すると共に、励起光源301も冷却するので、部品点数が削減されている。
励起光源331からの励起光333は反射鏡332によって反射されてディスク291に入射する。第十六実施例において説明したメカニズムによってレーザ光295が生成される。なお、励起光源331、反射鏡332は複数設けても良い。
また、ディスク291で吸収されなかった励起光334をリサイクルするための光学系を設けても良い。図示しない反射光学系を設けて励起光334を再度ディスク291に入射させることもできる。
反射鏡332はヒートシンク302に適当な支持部材を介して取り付けることができる。このようにするとヒートシンク302を基準面として光学アライメントを取ることができるので、製造が容易になる。
励起光源313として、図1に示したレーザ光源モジュール20、図4に示したレーザ光源モジュール50、図8に示したレーザ光源モジュール70、図10に示したレーザ光源モジュール90、図12に示したレーザ光源モジュール110、図14に示したレーザ光源モジュール130、図17に示したレーザ光源モジュール160、図20に示したレーザ光源モジュール190、及び、図23に示したレーザ光源モジュール230を用いることができる。
これらのレーザ光源モジュールでは、半導体レーザを二次元状に配置することができるので、大出力の励起光を得ることができるという利点がある。しかし、これらのレーザ光源モジュールでは、ヒートシンクに対して垂直に光が出射されるので、本実施例においては、反射鏡332によって励起光333をディスク291に導く構成としたものである。
なお、図34においてディスク291に代えて薄膜スラブ311を用いることもできる。
[第二十一実施例]
図35(a)に本発明の第二十一実施例の熱伝導性スペーサ340の構成を示す。熱伝導性スペーサ340は図1に示した絶縁性スペーサ8の変型例である。図35(b)に示すように、熱伝導性スペーサ340の本体部341の表面と裏面にそれぞれ熱伝導部342、343を設けた構成となっている。熱伝導部342は半導体レーザと接触し、熱伝導部343はヒートシンクと接触する。
本体部341はチッ化アルミニウムから成り、熱伝導部342、343は金ナノ粒子焼結体、銀ナノ粒子焼結体、あるいは、銀粒子を分散させた樹脂から成る。熱伝導部342、343の厚さは10から100μm程度であり、代表的な値としては20μmである。
金ナノ粒子焼結体、銀ナノ粒子焼結体は多孔質構造を有しているので柔らかく、弾性変形、及び、塑性変形が生じる。このため、図35(c)に示すように半導体レーザのマウント1をヒートシンク11にねじ止めした場合、熱伝導部342、343は変形して、マウント1とヒートシンク11に対しての実効接触面積を増加させる効果がある。このため、熱伝導性スペーサ340の熱伝導性を向上させることができる。
また、熱伝導部342、343は弾性を有するので、ねじ止めした際にスプリングワッシャと同じ働きをして、ねじが外れるのを防ぐ効果化がある。
銀粒子を分散させた樹脂は樹脂の柔軟性により、弾性変形、及び、塑性変形が生じる。このため、やはり、熱伝導性スペーサ340の熱伝導性を向上させることができる。
熱伝導性スペーサ340の本体部341はチッ化アルミニウムで構成したので、熱伝導性スペーサ340は絶縁性スペーサとしても機能する。
本体部341の材料として銅を用いることもできる。この場合は、熱伝導性スペーサ340は導電性スペーサとして機能する。
本体部341の両面に、金ナノ粒子接着剤、銀ナノ粒子接着剤、あるいは銀粒子を分散した樹脂接着剤を塗布した後、これらの接着剤を硬化させることによって、図35(b)に示すような、熱伝導部342、343構築することができる。
金ナノ粒子接着剤と銀ナノ粒子接着剤を用いる場合には本体部341の両面に金や銀のメタライズ処理を行う必要がある。一方、銀粒子を分散した樹脂接着剤を用いる場合は、メタライズ処理を省くこともできる。
本実施例の熱伝導性スペーサ340によれば、マウント1を圧着によってヒートシンク11に取り付ける際の熱伝導度を向上できる。マウント1を圧着によってヒートシンク11に取り付けた構成はリワーク性に優れるという利点がある。
図36(a)と(b)にマウント1に絶縁性スペーサ8を接着し、絶縁性スペーサ8の裏面側に熱伝導部344を設けた構成を示す。熱伝導部344は金ナノ粒子焼結体、銀ナノ粒子焼結体、あるいは、銀粒子を分散させた樹脂から成る。
マウント1をねじ12によってヒートシンクに圧着することによって、熱伝導部344は変形し、ヒートシンク11との実効的な接触面積を増加させ、熱伝導度を向上させることができる。
図36(c)にヒートシンク11に熱伝導部345を設けた構成を示す。熱伝導部345は金ナノ粒子焼結体、銀ナノ粒子焼結体、あるいは、銀粒子を分散させた樹脂から成る。
マウント1をねじ12によってヒートシンクに圧着することによって、熱伝導部345は変形し、ヒートシンク11との実効的な接触面積を増加させ、熱伝導度を向上させることができる。
図36に示した構成はリワーク性に優れている。
図36(b)に示すようにマウントの裏面に熱伝導部344を設ける構成は、図13に示した半導体レーザ120、図16に示した半導体レーザ140、図22に示した半導体レーザ220、及び、図30に示したサブマウント299などに適用することができる。
本実施例の構成は半導体レーザのみならず、IGBTなどのパワー半導体、固体レーザ媒質などに適用することができる。
1…マウント、2…半導体レーザチップ、3…サブマウント、4…絶縁体ブロック、5…上部電極、6…下部電極、7…取り付け穴、8…絶縁性スペーサ、9…ワイヤー、10…半導体レーザ、11…ヒートシンク、12…ねじ、13…ねじ穴、14…レーザ光、20…レーザ光源モジュール、21、22、23…半導体レーザ、24…リード線、25、26…ワイヤー、27…リード線、31…マウント、32…半導体レーザチップ、33…サブマウント、34…絶縁体ブロック、35…上部電極、38…絶縁性スペーサ、39…ワイヤー、41…下部電極、42…下部電極41の側面、43…上部電極35の上面、45…半導体レーザチップ32の上面、50…レーザ光源モジュール、51…水冷式ヒートシンク、52…冷却水入口、53…冷却水出口、54…水路、56…ワイヤー、58、59…リード線、55…レーザ光、56…固体レーザロッド、57、58、59…リード線、60…半導体レーザ、61…マウント、68…絶縁性スペーサ、70…レーザ光源モジュール、71、72、73…半導体レーザ、74…リード線、75、76…ワイヤー、77…リード線、80…半導体レーザ、81、82、83…半導体レーザ、84…電極端子、85…リード線、86、87、88…ワイヤー、89…リード線、90…レーザ光源モジュール、100…半導体レーザ、101、102、103…半導体レーザ、104…リード線、105、106…ワイヤー、107…リード線、108…取り付け用電極、110…レーザ光源モジュール、119…半導体レーザチップ122の直下領域、120…半導体レーザ、121…マウント、122…半導体レーザチップ、123…サブマウント、124…絶縁体ブロック、125…電極、126、127…取り付け穴、128…絶縁性スペーサ、ワイヤー129、130…レーザ光源モジュール、131…水冷式ヒートシンク、132…冷却水入口、133…冷却水出口、134…水路、135…ねじ穴、136…ワイヤー、137…取り付け用の端子、138、139…リード線、140…半導体レーザ、141…マウント、142…半導体レーザチップ、143、144…電極、145、146…取り付け穴、147…ワイヤー、148…ねじ、149…ねじ穴、150…ヒートシンク、151、152、153…半導体レーザ、154、155…バスバー、156…取り出し電極、157、158…リード線、159…取り出し電極、160…レーザ光源モジュール、161…水冷式ヒートシンク、162…冷却水入口、163…冷却水出口、164…水路、165…ねじ穴、169…固体レーザ媒質、170…半導体レーザ、171…マウント、172…半導体レーザチップ、173…サブマウント、174、175…電極板、176…絶縁板、177、178…ワイヤー、180…ヒートシンク、181、182、183…半導体レーザ、184、185…ワイヤー、186、187…リード線、188、189…取り出し電極、190…レーザ光源モジュール、191…ヒートシンク、192、193…半導体レーザ、19…4半導体レーザ193の上部電極、195…半導体レーザ193のマウント、196…ワイヤー、201、201…半導体レーザチップ、197…半導体レーザ192の上部電極、198…半導体レーザ192の下部電極、199、200…リード線、210…固体レーザ、211…固体レーザロッド、212…レーザ光、221…マウント、222…半導体レーザチップ、223…サブマウント、224…絶縁体ブロック、225…電極、226…マウントの凸部、227…取り付け穴、230…レーザ光源モジュール、231、232、233、234、235、236…半導体レーザ、237、238、239、240、241…ワイヤー、242、243…リード線、250…発光部、260…半導体レーザ、261…マウント、262…半導体レーザチップ、263…サブマウント、264…第一の絶縁体ブロック、265…電極、266…第二の絶縁体ブロック、267…ワイヤー、268…電極265の上側の表面、269…電極265の下側の表面、270…レーザ光源モジュール、271、272、273…半導体レーザ、274、275…ワイヤー、276、277…リード線、278…取り付け用電極、279…ヒートシンク、280…半導体レーザ、半導体レーザ…281、282、283、284、285…バスバー、286…接着層、287、288、289…バスバー、290…ディスクレーザ、291…ディスク、292…ヒートシンク、293…励起光源、294…励起光、295…レーザ光、296…レーザ媒質、297…裏面光学コーティング、298…接着層、299…サブマウント、300…ディスクレーザ、301…励起光源、302…ヒートシンク、303…励起光、304…結合光学系、305…表面光学コーティング、310…薄膜スラブレーザ、311…薄膜スラブ、312…ヒートシンク、313…励起光源、314…励起光、315…レーザ光(出力光)、316…入射光、320…薄膜スラブレーザ、321…励起光源、322…励起光、「側面…323、324、330…ディスクレーザ、331…励起光源、332…反射鏡、333、334…励起光、340…熱伝導性スペーサ、341…本体部、342、343、344,345…熱伝導部。

Claims (49)

  1. 半導体レーザチップ、導電性マウント、絶縁体ブロック、上部電極、及び、下部電極を備えた半導体レーザにおいて、
    導電性マウントの第一の面に半導体レーザチップと絶縁体ブロックを接着し、絶縁体ブロック上に上部電極を接着し、上部電極の上面と半導体レーザチップを、導電性ワイヤーを介して接続し、導電性マウントの第二の面に下部電極を接着したことを特徴とする半導体レーザ。
  2. ヒートシンク上に請求項1の半導体レーザを複数設けたレーザ光源モジュールにおいて、
    このヒートシンクと複数の半導体レーザは絶縁されており、
    ある半導体レーザの上部電極の側面とこの半導体レーザに隣接する別の半導体レーザの下部電極の側面とを導電性ワイヤーを介して接続したことを特徴とするレーザ光源モジュール。
  3. 請求項2のレーザ光源モジュールにおいて、
    前記ヒートシンクは水冷式ヒートシンクであり、
    前記半導体レーザのマウントには取り付け穴が設けられており、
    この水冷式ヒートシンクは蛇行した水路を備え、前記半導体レーザの発熱部位がこの水路の上に位置するように、この蛇行した水路の間に前記半導体レーザ取り付けのためのねじ穴をもうけたことを特徴とするレーザ光源モジュール。
  4. 固体レーザ媒質と励起光源を備えた固体レーザ発振器において、
    この励起光源が請求項2のレーザ光源モジュールであることを特徴とする固体レーザ発振器。
  5. 半導体レーザチップ、導電性マウント、絶縁体ブロック、電極、及び、絶縁性スペーサを備えた半導体レーザにおいて、
    導電性マウントの第一の面に半導体レーザチップと絶縁体ブロックを接着し、絶縁体ブロック上に電極を接着し、電極の上面と半導体レーザチップを、導電性ワイヤーを介して接続し、導電性マウントの第三の面にこの絶縁性スペーサを接着したことを特徴とする半導体レーザ。
  6. 請求項5の半導体レーザにおいて、前記絶縁性スペーサはチッ化アルミニウムより成ることを特徴とする半導体レーザ。
  7. 請求項5の半導体レーザにおいて、前記絶縁性スペーサの厚さが0.2mm以上0.5mm以下であることを特徴とする半導体レーザ。
  8. 請求項5の半導体レーザにおいて、前記導電性マウントと前記絶縁性スペーサを、銀粒子を分散させた接着剤によって接着したことを特徴とする半導体レーザ。
  9. 請求項5の半導体レーザにおいて、前記絶縁性スペーサの少なくとも一つの面に金メタライズが施されており、この金メタライズが施された面と前記導電性マウントとを接着したことを特徴とする半導体レーザ。
  10. 半導体レーザチップ、導電性マウント、絶縁体ブロック、及び、電極を備え、導電性マウントの第一の面に半導体レーザチップと絶縁体ブロックを接着し、絶縁体ブロック上に電極を接着し、電極の上面と半導体レーザチップを、導電性ワイヤーを介して接続した半導体レーザにおいて、
    この電極の厚さが0.3mm以上であることを特徴とする半導体レーザ。
  11. 半導体レーザチップ、マウント、サブマウント、絶縁体ブロック、及び、電極を備え、マウントの上にサブマウントが接着され、サブマウントの上に半導体レーザチップが接着され、マウントの上に絶縁体ブロックが接着され、絶縁体ブロック上に電極が接着され、電極の上面と半導体レーザチップを、導電性ワイヤーを介して接続した半導体レーザにおいて、
    マウント、サブマウント、絶縁体ブロック、及び、電極がロウ付けにより一括接着されたことを特徴とする半導体レーザ。
  12. 請求項11の半導体レーザにおいて、前記ロウ付けによる一括接着はカーボン治具を用いて行ったことを特徴とする半導体レーザ。
  13. 請求項11の半導体レーザにおいて、さらにマウント、サブマウント、及び、電極が一括メッキ処理されたことを特徴とする半導体レーザ。
  14. 半導体レーザチップ、導電性マウント、絶縁体ブロック、及び、電極を備え、導電性マウントの第一の面に半導体レーザチップと絶縁体ブロックを接着し、絶縁体ブロック上に電極を接着し、電極の上面と半導体レーザチップを、導電性ワイヤーを介して接続した半導体レーザを複数備えると共に、ヒートシンクを備えたレーザ光源モジュールにおいて、
    このヒートシンクと複数の半導体レーザは絶縁されており、
    ある半導体レーザの電極の側面とこの半導体レーザに隣接する別の半導体レーザの導電性マウントとを導電性ワイヤーを介して接続したことを特徴とするレーザ光源モジュール。
  15. 半導体レーザチップ、導電性マウント、絶縁体ブロック、及び、電極を備え、
    導電性マウントの第一の面に半導体レーザチップと絶縁体ブロックを接着し、絶縁体ブロック上に上部電極を接着し、上部電極の上面と半導体レーザチップを、導電性ワイヤーを介して接続した半導体レーザにおいて、
    この導電性ブロックには取り付け穴が少なくとも二つ設けられ、
    この二つの取り付け穴は半導体レーザチップの直下以外に設けられていることを特徴とする半導体レーザ。
  16. ヒートシンク上に請求項15の半導体レーザを複数設けたレーザ光源モジュールにおいて、
    このヒートシンクと複数の半導体レーザは絶縁されており、
    ある半導体レーザの電極の側面とこの半導体レーザに隣接する別の半導体レーザの導電性マウントとを導電性ワイヤーを介して接続したことを特徴とするレーザ光源モジュール。
  17. 請求項16のレーザ光源モジュールにおいて、
    前記ヒートシンクは水冷式ヒートシンクであり、
    この水冷式ヒートシンクは直線状の水路を備え、この直線状の水路の両側に前記半導体レーザ取り付けのためのねじ穴をもうけたことを特徴とするレーザ光源モジュール。
  18. 固体レーザ媒質と励起光源を備えた固体レーザ発振器において、
    この励起光源が請求項15のレーザ光源モジュールであることを特徴とする固体レーザ発振器。
  19. 半導体レーザチップと絶縁性マウントを備えた半導体レーザにおいて、
    絶縁性マウントには第一の電極と第二の電極がパターン形成され、第一の電極上の絶縁性マウントの一端側に半導体レーザチップが接着され、半導体チップと第二の電極がワイヤーによって接続され、第一の電極と第二電極にそれぞれ対応して一つの取り付け穴が、半導体レーザチップが設けられた一端とは反対側に設けられていることを特徴とする半導体レーザ。
  20. ヒートシンク上に請求項19の半導体レーザを複数設けたレーザ光源モジュールにおいて、
    このヒートシンクに複数の半導体レーザが取り付けられており、
    ある半導体レーザの第一電極と隣接する半導体レーザの第二の電極がバスバーを介して接続されたことを特徴とするレーザ光源モジュール。
  21. 請求項20のレーザ光源モジュールにおいて、
    前記ヒートシンクは水冷式ヒートシンクであり、
    この水冷式ヒートシンクは直線状の水路を備え、この直線状の水路の片側に前記半導体レーザ取り付けのためのねじ穴をもうけたことを特徴とするレーザ光源モジュール。
  22. 固体レーザ媒質と励起光源を備えた固体レーザ発振器において、
    この励起光源が請求項20のレーザ光源モジュールであることを特徴とする固体レーザ発振器。
  23. 半導体レーザチップ、絶縁性マウント、導電性サブマウント、絶縁板、第一の電極、及び、第二の電極を備えた半導体レーザにおいて、
    半導体レーザチップは導電性サブマウントに接着され、導電性サブマウントは絶縁性マウントに接着され、第一の電極は絶縁板に接着され、絶縁板は絶縁性マウントに接着され、第二の電極は絶縁性マウントに接着され、
    半導体レーザチップと第一の電極が第一のワイヤーを介して接続され、導電性サブマウントと第二電極が第二のワイヤーを介して接続されていることを特徴とする半導体レーザ。
  24. ヒートシンク上に請求項23の半導体レーザを複数設けたレーザ光源モジュールにおいて、
    このヒートシンクに複数の半導体レーザが取り付けられており、
    ある半導体レーザの第一電極と隣接する半導体レーザの第二の電極がワイヤーを介して接続されたことを特徴とするレーザ光源モジュール。
  25. 固体レーザ媒質と励起光源を備えた固体レーザ発振器において、
    この励起光源が請求項24のレーザ光源モジュールであることを特徴とする固体レーザ発振器。
  26. ヒートシンク上に半導体レーザを二つ設けたレーザ光源モジュールにおいて、
    この半導体レーザは、半導体レーザチップ、導電性マウント、絶縁体ブロック、及び、電極、を備えた半導体レーザであって、導電性マウントの一つの面に半導体レーザチップと絶縁体ブロックを接着し、絶縁体ブロック上に電極を接着し、電極の上面と半導体レーザチップを、導電性ワイヤーを介して接続した半導体レーザであり、
    第一の半導体レーザの半導体レーザチップと第二の半導体レーザの半導体レーザチップが向かい合わせて近接するように配置したことを特徴とするレーザ光源モジュール。
  27. 請求項26のレーザ光源モジュールと固体レーザロッドを備えた固体レーザにおいて、
    この固体レーザを端面励起することを特徴とする固体レーザ。
  28. 半導体レーザチップ、導電性マウント、第一の絶縁体ブロック、第二の絶縁体ブロック、及び、電極を備えた半導体レーザにおいて、
    導電性マウントの第一の面に半導体レーザチップと絶縁体ブロックを接着し、絶縁体ブロック上に電極を接着し、電極の上面と半導体レーザチップを、導電性ワイヤーを介して接続し、
    第二の絶縁体ブロックを、半導体チップを中心として第一の絶縁体ブロックとは反対側の導電性マウントの第一の面に接着したことを特徴とする半導体レーザ。
  29. 請求項28の半導体レーザにおいて、
    第二の絶縁体ブロックの高さは、第一の絶縁体ブロックの高さと前記電極の高さを合わせたものと略等しいことを特徴とする半導体レーザ。
  30. 半導体レーザチップ、導電性マウント、第一の絶縁体ブロック、及び、電極を備えた半導体レーザにおいて、
    この電極は段差構造を有していて下側の表面と上側の表面を持ち、
    導電性マウントの第一の面に半導体レーザチップと絶縁体ブロックを接着し、絶縁体ブロック上に電極を接着し、半導体レーザチップを、導電性ワイヤーを介して接続し、
    この導電性ワイヤーは電極の下側の表面に接着されていることを特徴とする半導体レーザ。
  31. 半導体レーザチップ、絶縁性マウント、絶縁板、第一の電極、及び、第二の電極を備えた半導体レーザにおいて、
    半導体レーザチップは絶縁性マウント上に設けられ、第一の電極は絶縁板に接着され、絶縁板は絶縁性マウントに接着され、第二の電極は絶縁性マウントに接着され、
    半導体レーザチップと第一の電極が板状電極を介して接続されていることを特徴とする半導体レーザ。
  32. 半導体レーザチップ、導電性マウント、絶縁体ブロック、及び、電極を備えた半導体レーザにおいて、
    導電性マウントのある面に半導体レーザチップと絶縁体ブロックを接着し、絶縁体ブロック上に電極を接着し、電極の上面と半導体レーザチップを、板状電極を介して接続したことを特徴とする半導体レーザ。
  33. 半導体レーザチップと絶縁性マウントを備えた半導体レーザにおいて、
    絶縁性マウントには第一の電極と第二の電極がパターン形成され、第一の電極上に半導体レーザチップが接着され、半導体チップと第二の電極が板状電極によって接続されていることを特徴とする半導体レーザ。
  34. ヒートシンク上に上部電極と下部電極を有する半導体レーザを複数設けたレーザ光源モジュールにおいて、
    このヒートシンクと複数の半導体レーザは絶縁されており、
    ある半導体レーザの上部電極の側面とこの半導体レーザに隣接する別の半導体レーザの下部電極の側面とを板状電極を介して接続したことを特徴とするレーザ光源モジュール。
  35. 半導体レーザチップ、導電性マウント、絶縁体ブロック、及び、電極を備え、導電性マウントのある面に半導体レーザチップと絶縁体ブロックを接着し、絶縁体ブロック上に電極を接着し、電極の上面と半導体レーザチップを電気的に接続した半導体レーザを複数備えると共に、ヒートシンクを備えたレーザ光源モジュールにおいて、
    このヒートシンクと複数の半導体レーザは絶縁されており、
    ある半導体レーザの電極の側面とこの半導体レーザに隣接する別の半導体レーザの導電性マウントを、板状電極を介して接続したことを特徴とするレーザ光源モジュール。
  36. 半導体レーザチップと絶縁性マウントを備え、絶縁性マウントには第一の電極と第二の電極がパターン形成され、第一の電極上の絶縁性マウントの一端側に半導体レーザチップが接着され、半導体チップと第二の電極が板状電極によって接続された半導体レーザを複数備えると共に、ヒートシンクを備えたレーザ光源モジュールにおいて、
    このヒートシンクと複数の半導体レーザは絶縁されており、
    ある半導体レーザの第一の電極とこの半導体レーザに隣接する別の半導体レーザの第二の電極とを板状電極を介して接続したことを特徴とするレーザ光源モジュール。
  37. 半導体レーザチップ、絶縁性マウント、絶縁板、第一の電極、及び、第二の電極を備え、半導体レーザチップは絶縁性マウント上に設けられ、第一の電極は絶縁板に接着され、絶縁板は絶縁性マウントに接着され、第二の電極は絶縁性マウントに接着され、半導体レーザチップと第一の電極が電気的に接続されている半導体レーザを複数備えると共に、ヒートシンクを備えたレーザ光源モジュールにおいて、
    このヒートシンクと複数の半導体レーザは絶縁されており、
    ある半導体レーザの第一の電極とこの半導体レーザに隣接する別の半導体レーザの第二の電極とを板状電極を介して接続したことを特徴とするレーザ光源モジュール。
  38. 半導体レーザチップと電極を、板状電極を介して接続した半導体レーザにおいて、
    この板状電極の熱膨張係数を半導体レーザチップの熱膨張係数と略一致させたことを特徴とする半導体レーザ。
  39. 素子が接着層を介してマウントに取り付けられた素子アセンブリにおいて、
    素子を構成する材料の熱膨張率をC0、マウントの熱膨張率をC2、接着層の熱膨張率をC1、マウントの厚さをd2、接着層の厚さをd1とした時に、以下の数式を満たすことを特徴とする素子アセンブリ。
    d1=kd2(C0−C2)/(C1−C0)(1)
    ただしkは0.7≦k≦1.4の実数。
  40. 素子、マウント、及び、接着層を備えた素子アセンブリにおいて、
    接着層を構成する材料のヤング率(もしくは貯蔵弾性率)E1を、素子を構成する材料のヤング率E0の0.3倍以下としたことを特徴とする半導体素子アセンブリ。
  41. 素子、マウント、及び、接着層を備えた素子アセンブリにおいて、
    マウントの熱膨張率が素子の熱膨張率より小さく、接着層の熱膨張率が素子の熱膨張率より大きいことを特徴とする素子アセンブリ。
  42. 素子、マウント、及び、接着層を備えた素子アセンブリにおいて、
    マウントの熱膨張率が素子の熱膨張率より大きく、接着層の熱膨張率が素子の熱膨張率より小さいことを特徴とする素子アセンブリ。
  43. 薄膜レーザ媒質、励起光源、及び、ヒートシンクを備えた固体レーザにおいて、
    薄膜レーザ媒質と励起光源を上記のヒートシンク上に設けたことを特徴とする固体レーザ。
  44. 請求項43の固体レーザにおいて、
    前記励起光源は取り付け面に対して水平方向に出力光を出射することを特徴とする固体レーザ。
  45. 請求項43の固体レーザにおいて、
    前記薄膜レーザ媒質と前記励起光源を結合するための結合光学系を備え、
    この結合光学系を前記ヒートシンクの表面を基準面として光学的位置合わせを行ったことを特徴とする固体レーザ。
  46. 請求項43の固体レーザにおいて、
    前記励起光源は取り付け面に対して垂直方向に出力光を出射し、
    前記薄膜レーザ媒質と前記励起光源を結合するための反射鏡を備えたことを特徴とする固体レーザ。
  47. 熱伝導性スペーサにおいて、
    スペーサの少なくとも一つの面に、金ナノ粒子焼結体、銀ナノ粒子焼結体、銀粒子を樹脂中に分散させたものから選ばれた材料から成る熱伝導層を備えたことを特徴とする熱伝導性スペーサ。
  48. ヒートシンクに取り付けられる素子において、
    素子のヒートシンク取り付け面に、金ナノ粒子焼結体、銀ナノ粒子焼結体、銀粒子を樹脂中に分散させたものから選ばれた材料から成る熱伝導層を備えたことを特徴とする素子。
  49. ヒートシンクにおいて、
    ヒートシンクの素子の取り付け面に、金ナノ粒子焼結体、銀ナノ粒子焼結体、銀粒子を樹脂中に分散させたものから選ばれた材料から成る熱伝導層を備えたことを特徴とするヒートシンク。
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