JP2021163681A - 電気化学反応セルスタック - Google Patents

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Abstract

【課題】電気化学反応セルスタックを構成する単セルの割れを抑制する。
【解決手段】電気化学反応セルスタックは、複数の電気化学反応単位を備える。電気化学反応単位は、電解質層と空気極と燃料極とを備える単セルと、空気極に接続された集電部材と、を備える。空気極は、ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物を含有し、複数の気孔が形成された第1の空気極層と、第1の空気極層と電解質層との間に配置されており、第1の空気極層の気孔率よりも小さい気孔率を有する第2の空気極層と、を含む。第1の空気極層に含有されるランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物のAサイトに位置する元素のモル数の合計をAtとし、当該ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物のBサイトに位置する元素のモル数の合計をBtとしたときに、数式:1.000<At/Bt≦1.020を満たす。第1の空気極層は、5ppm以上かつ50ppm以下のホウ素を含有している。
【選択図】図7

Description

本明細書によって開示される技術は、電気化学反応セルスタックに関する。
水素と酸素との電気化学反応を利用して発電を行う燃料電池の1つとして、固体酸化物形の燃料電池(以下、「SOFC」という。)が知られている。SOFCの構成単位である燃料電池発電単位(以下、「発電単位」という。)は、燃料電池単セル(以下、「単セル」という。)と、インターコネクタと、を備える。
単セルは、電解質層と、電解質層の所定の方向(以下、「第1の方向」という。)の一方側に配置された空気極と、電解質層の第1の方向の他方側に配置された燃料極と、を備える。空気極は、複数の気孔が形成された集電層と、集電層と電解質層との間に配置されており、集電層の気孔率よりも小さい気孔率を有する機能層と、を含む。インターコネクタは、単セルを構成する空気極に接続される。
空気極の集電層は、ABOで表されるペロブスカイト型酸化物の一つであるランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物(以下、「LSCF」という。)を含有する(例えば、特許文献1参照)。集電層は、主として、空気極に面する空気室から供給された酸化剤ガスを拡散させると共に、発電反応により得られた電気を集電する場として機能する。空気極の機能層は、例えば、ABOで表されるペロブスカイト型酸化物(例えばLSCF)と、活性化物質(例えばGDC)とを含むように構成される。機能層は、主として、酸化剤ガスに含まれる酸素のイオン化反応の場として機能する。
特開2019−36413号公報
本願発明者は、上記の従来のSOFCでは、運転時間がある程度以上となったときに単セルの割れが生じる恐れがある、という新たな課題を見出した。
なお、このような課題は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形の電解セル(以下、「SOEC」という)の一形態である電解セルスタックにも共通の課題である。なお、本明細書では、燃料電池スタックと電解セルスタックとをまとめて「電気化学反応セルスタック」という。
本明細書では、上述した課題を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、例えば、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される電気化学反応セルスタックは、電解質層と、前記電解質層の第1の方向の一方側に配置された空気極であって、ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物を含有し、複数の気孔が形成された第1の空気極層と、前記第1の空気極層と前記電解質層との間に配置されており、前記第1の空気極層の気孔率よりも小さい気孔率を有する第2の空気極層と、を含む空気極と、前記電解質層の前記第1の方向の他方側に配置された燃料極と、を備える単セルと、前記空気極に接続された集電部材と、をそれぞれ備え、前記第1の方向に並べて配置された複数の電気化学反応単位を備え、前記第1の空気極層に含有されるランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物のAサイトに位置する元素のモル数の合計をAtとし、当該ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物のBサイトに位置する元素のモル数の合計をBtとしたときに、数式:1.000<At/Bt≦1.020を満たす電気化学反応セルスタックにおいて、前記第1の空気極層は、5ppm以上かつ50ppm以下のホウ素を含有している。本電気化学反応セルスタックによれば、運転時間がある程度以上となったときに生じる前記単セルの割れを抑制することができる。
(2)上記電気化学反応セルスタックにおいて、前記第1の空気極層を965℃で500時間保持した後の前記第1の空気極層のビッカース硬度は、18HV以下である構成としてもよい。本電気化学反応セルスタックによれば、運転時間がある程度以上となったときに生じる前記単セルの割れをより効果的に抑制することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、電気化学反応セルスタック(燃料電池スタックまたは電解セルスタック)、電気化学反応セルスタックの製造方法等の形態で実現することが可能である。
本実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図 図1のII−IIの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図 図1のIII−IIIの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図 図2に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図 図3に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のYZ断面構成を示す説明図 図4のX1部(単セル110の一部分)のXZ断面構成を拡大して示す説明図である。 性能評価結果を示す説明図である。
A.実施形態:
A−1.構成:
(燃料電池スタック100の構成)
図1は、本実施形態における燃料電池スタック100の外観構成を示す斜視図であり、図2は、図1のII−IIの位置における燃料電池スタック100のXZ断面構成を示す説明図であり、図3は、図1のIII−IIIの位置における燃料電池スタック100のYZ断面構成を示す説明図である。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Z軸正方向を上方向と呼び、Z軸負方向を下方向と呼ぶものとするが、燃料電池スタック100は実際にはそのような向きとは異なる向きで設置されてもよい。図4以降についても同様である。
燃料電池スタック100は、複数の(本実施形態では7つの)発電単位102と、一対のエンドプレート104,106とを備える。7つの発電単位102は、所定の配列方向(本実施形態では上下方向)に並べて配置されている。一対のエンドプレート104,106は、7つの発電単位102から構成される集合体を上下から挟むように配置されている。なお、上記配列方向(上下方向)は、特許請求の範囲における第1の方向に相当する。
燃料電池スタック100を構成する各層(発電単位102、エンドプレート104,106)のZ軸方向回りの周縁部には、上下方向に貫通する複数の(本実施形態では8つの)孔が形成されており、各層に形成され互いに対応する孔同士が上下方向に連通して、一方のエンドプレート104から他方のエンドプレート106にわたって上下方向に延びる連通孔108を構成している。以下の説明では、連通孔108を構成するために燃料電池スタック100の各層に形成された孔も、連通孔108と呼ぶ場合がある。
各連通孔108には上下方向に延びるボルト22が挿通されており、ボルト22とボルト22の両側に嵌められたナット24とによって、燃料電池スタック100は締結されている。なお、図2および図3に示すように、ボルト22の一方の側(上側)に嵌められたナット24と燃料電池スタック100の上端を構成するエンドプレート104の上側表面との間、および、ボルト22の他方の側(下側)に嵌められたナット24と燃料電池スタック100の下端を構成するエンドプレート106の下側表面との間には、絶縁シート26が介在している。ただし、後述のガス通路部材27が設けられた箇所では、ナット24とエンドプレート106の表面との間に、ガス通路部材27とガス通路部材27の上側および下側のそれぞれに配置された絶縁シート26とが介在している。絶縁シート26は、例えばマイカシートや、セラミック繊維シート、セラミック圧粉シート、ガラスシート、ガラスセラミック複合剤等により構成される。
各ボルト22の軸部の外径は各連通孔108の内径より小さい。そのため、各ボルト22の軸部の外周面と各連通孔108の内周面との間には、空間が確保されている。図1および図2に示すように、燃料電池スタック100のZ軸方向回りの外周における1つの辺(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸正方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22A)と、そのボルト22Aが挿通された連通孔108とにより形成された空間は、燃料電池スタック100の外部から酸化剤ガスOGが導入され、その酸化剤ガスOGを各発電単位102に供給するガス流路である酸化剤ガス導入マニホールド161として機能し、該辺の反対側の辺(Y軸に平行な2つの辺の内のX軸負方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22B)と、そのボルト22Bが挿通された連通孔108とにより形成された空間は、各発電単位102の空気室166から排出されたガスである酸化剤オフガスOOGを燃料電池スタック100の外部へと排出する酸化剤ガス排出マニホールド162として機能する。なお、本実施形態では、酸化剤ガスOGとして、例えば空気が使用される。
また、図1および図3に示すように、燃料電池スタック100のZ軸方向回りの外周における1つの辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸正方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22D)と、そのボルト22Dが挿通された連通孔108とにより形成された空間は、燃料電池スタック100の外部から燃料ガスFGが導入され、その燃料ガスFGを各発電単位102に供給する燃料ガス導入マニホールド171として機能し、該辺の反対側の辺(X軸に平行な2つの辺の内のY軸負方向側の辺)の中点付近に位置するボルト22(ボルト22E)と、そのボルト22Eが挿通された連通孔108とにより形成された空間は、各発電単位102の燃料室176から排出されたガスである燃料オフガスFOGを燃料電池スタック100の外部へと排出する燃料ガス排出マニホールド172として機能する。なお、本実施形態では、燃料ガスFGとして、例えば都市ガスを改質した水素リッチなガスが使用される。
燃料電池スタック100には、4つのガス通路部材27が設けられている。各ガス通路部材27は、中空筒状の本体部28と、本体部28の側面から分岐した中空筒状の分岐部29とを有している。分岐部29の孔は本体部28の孔と連通している。各ガス通路部材27の分岐部29には、ガス配管(図示せず)が接続される。また、図2に示すように、酸化剤ガス導入マニホールド161を形成するボルト22Aの位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、酸化剤ガス導入マニホールド161に連通しており、酸化剤ガス排出マニホールド162を形成するボルト22Bの位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、酸化剤ガス排出マニホールド162に連通している。また、図3に示すように、燃料ガス導入マニホールド171を形成するボルト22Dの位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、燃料ガス導入マニホールド171に連通しており、燃料ガス排出マニホールド172を形成するボルト22Eの位置に配置されたガス通路部材27の本体部28の孔は、燃料ガス排出マニホールド172に連通している。
(エンドプレート104,106の構成)
一対のエンドプレート104,106は、略矩形の平板形状の導電性部材であり、例えばステンレスにより形成されている。一方のエンドプレート104は、最も上に位置する発電単位102の上側に配置され、他方のエンドプレート106は、最も下に位置する発電単位102の下側に配置されている。一対のエンドプレート104,106によって複数の発電単位102が押圧された状態で挟持されている。上側のエンドプレート104は、燃料電池スタック100のプラス側の出力端子として機能し、下側のエンドプレート106は、燃料電池スタック100のマイナス側の出力端子として機能する。
(発電単位102の構成)
図4は、図2に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のXZ断面構成を示す説明図であり、図5は、図3に示す断面と同一の位置における互いに隣接する2つの発電単位102のYZ断面構成を示す説明図である。
図4および図5に示すように、発電単位102は、単セル110と、セパレータ120と、空気極側フレーム130と、空気極側集電体134と、燃料極側フレーム140と、燃料極側集電体144と、発電単位102の最上層および最下層を構成する一対のインターコネクタ150とを備えている。セパレータ120、空気極側フレーム130、燃料極側フレーム140、インターコネクタ150におけるZ軸方向回りの周縁部には、上述したボルト22が挿通される連通孔108に対応する孔が形成されている。
インターコネクタ150は、略矩形の平板形状の導電性部材であり、例えばフェライト系ステンレスにより形成されている。インターコネクタ150は、発電単位102間の電気的導通を確保すると共に、発電単位102間での反応ガスの混合を防止する。なお、本実施形態では、2つの発電単位102が隣接して配置されている場合、1つのインターコネクタ150は、隣接する2つの発電単位102に共有されている。すなわち、ある発電単位102における上側のインターコネクタ150は、その発電単位102の上側に隣接する他の発電単位102における下側のインターコネクタ150と同一部材である。また、燃料電池スタック100は一対のエンドプレート104,106を備えているため、燃料電池スタック100において最も上に位置する発電単位102は上側のインターコネクタ150を備えておらず、最も下に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ150を備えていない(図2および図3参照)。なお、インターコネクタ150は、特許請求の範囲における集電部材に相当する。
単セル110は、電解質層112と、電解質層112の上方(上下方向の一方)側に配置された空気極(カソード)114と、電解質層112の下方(上下方向の他方)側に配置された燃料極(アノード)116と、電解質層112と空気極114との間に配置された中間層180とを備えている。なお、本実施形態の単セル110は、燃料極116によって単セル110を構成する他の層(電解質層112、空気極114、中間層180)を支持する燃料極支持形の単セルである。
電解質層112は、略矩形の平板形状部材であり、固体酸化物(例えば、YSZ(イットリア安定化ジルコニア))を含むように構成されている。すなわち、本実施形態の単セル110は、電解質として固体酸化物を用いる固体酸化物形燃料電池(SOFC)である。空気極114は、略矩形の平板形状部材であり、ABOで表されるペロブスカイト型酸化物(例えば、ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物(以下、「LSCF」という。))を含むように構成されている。空気極114の構成について、後に詳述する。燃料極116は、略矩形の平板形状部材であり、例えば、Ni(ニッケル)、Niとセラミック粒子からなるサーメット、Ni基合金等により形成されている。中間層180は、略矩形の平板形状部材であり、例えばGDC(ガドリニウムドープセリア)を含むように構成されている。中間層180は、空気極114から拡散したSr(ストロンチウム)が電解質層112に含まれるZr(ジルコニウム)と反応して高抵抗な物質であるSrZrOが生成されることを抑制する。
セパレータ120は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔121が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。セパレータ120における孔121の周囲部分は、電解質層112における空気極114の側の表面の周縁部に対向している。セパレータ120は、その対向した部分に配置されたロウ材(例えばAgロウ)により形成された接合部124により、電解質層112(単セル110)と接合されている。セパレータ120により、空気極114に面する空気室166と燃料極116に面する燃料室176とが区画され、単セル110の周縁部における一方の電極側から他方の電極側へのガスのリークが抑制される。
空気極側フレーム130は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔131が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、マイカ等の絶縁体により形成されている。空気極側フレーム130の孔131は、空気極114に面する空気室166を構成する。空気極側フレーム130は、セパレータ120における電解質層112に対向する側とは反対側の表面の周縁部と、インターコネクタ150における空気極114に対向する側の表面の周縁部とに接触している。また、空気極側フレーム130によって、発電単位102に含まれる一対のインターコネクタ150間が電気的に絶縁される。また、空気極側フレーム130には、酸化剤ガス導入マニホールド161と空気室166とを連通する酸化剤ガス供給連通孔132と、空気室166と酸化剤ガス排出マニホールド162とを連通する酸化剤ガス排出連通孔133とが形成されている。
燃料極側フレーム140は、中央付近に上下方向に貫通する略矩形の孔141が形成されたフレーム状の部材であり、例えば、金属により形成されている。燃料極側フレーム140の孔141は、燃料極116に面する燃料室176を構成する。燃料極側フレーム140は、セパレータ120における電解質層112に対向する側の表面の周縁部と、インターコネクタ150における燃料極116に対向する側の表面の周縁部とに接触している。また、燃料極側フレーム140には、燃料ガス導入マニホールド171と燃料室176とを連通する燃料ガス供給連通孔142と、燃料室176と燃料ガス排出マニホールド172とを連通する燃料ガス排出連通孔143とが形成されている。
燃料極側集電体144は、燃料室176内に配置されている。燃料極側集電体144は、インターコネクタ対向部146と、電極対向部145と、電極対向部145とインターコネクタ対向部146とをつなぐ連接部147とを備えており、例えば、ニッケルやニッケル合金、ステンレス等により形成されている。電極対向部145は、燃料極116における電解質層112に対向する側とは反対側の表面に接触しており、インターコネクタ対向部146は、インターコネクタ150における燃料極116に対向する側の表面に接触している。ただし、上述したように、燃料電池スタック100において最も下に位置する発電単位102は下側のインターコネクタ150を備えていないため、当該発電単位102におけるインターコネクタ対向部146は、下側のエンドプレート106に接触している。燃料極側集電体144は、このような構成であるため、燃料極116とインターコネクタ150(またはエンドプレート106)とを電気的に接続する。なお、電極対向部145とインターコネクタ対向部146との間には、例えばマイカにより形成されたスペーサー149が配置されている。そのため、燃料極側集電体144が温度サイクルや反応ガス圧力変動による発電単位102の変形に追随し、燃料極側集電体144を介した燃料極116とインターコネクタ150(またはエンドプレート106)との電気的接続が良好に維持される。
空気極側集電体134は、空気室166内に配置されている。空気極側集電体134は、複数の略四角柱状の集電体要素から構成されており、例えば、フェライト系ステンレスにより形成されている。空気極側集電体134は、空気極114における電解質層112に対向する側とは反対側の表面と、インターコネクタ150における空気極114に対向する側の表面とに接触している。ただし、上述したように、燃料電池スタック100において最も上に位置する発電単位102は上側のインターコネクタ150を備えていないため、当該発電単位102における空気極側集電体134は、上側のエンドプレート104に接触している。空気極側集電体134は、このような構成であるため、空気極114とインターコネクタ150(またはエンドプレート104)とを電気的に接続する。なお、空気極側集電体134とインターコネクタ150とが一体の部材として構成されてもよい。また、空気極側集電体134やインターコネクタ150の少なくとも一部の表面が、導電性のコートによって覆われていてもよい。また、空気極114と空気極側集電体134との間に、両者を接合する導電性の接合層が介在していてもよい。
なお、上述したように、空気極側集電体134は、空気極114における電解質層112に対向する側とは反対側の表面と、インターコネクタ150における空気極114に対向する側の表面とに接触している。従って、インターコネクタ150は、空気極側集電体134を介して空気極114に接続されている。また、このような構成に換えて、インターコネクタ150は、空気極側集電体134以外の部材を介して空気極114に接続されていてもよく、空気極114に接触することにより接続されていてもよい。
A−2.燃料電池スタック100の動作:
図2および図4に示すように、酸化剤ガス導入マニホールド161の位置に設けられたガス通路部材27の分岐部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して酸化剤ガスOGが供給されると、酸化剤ガスOGは、ガス通路部材27の分岐部29および本体部28の孔を介して酸化剤ガス導入マニホールド161に供給され、酸化剤ガス導入マニホールド161から各発電単位102の酸化剤ガス供給連通孔132を介して、空気室166に供給される。また、図3および図5に示すように、燃料ガス導入マニホールド171の位置に設けられたガス通路部材27の分岐部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して燃料ガスFGが供給されると、燃料ガスFGは、ガス通路部材27の分岐部29および本体部28の孔を介して燃料ガス導入マニホールド171に供給され、燃料ガス導入マニホールド171から各発電単位102の燃料ガス供給連通孔142を介して、燃料室176に供給される。
各発電単位102の空気室166に酸化剤ガスOGが供給され、燃料室176に燃料ガスFGが供給されると、単セル110において酸化剤ガスOGおよび燃料ガスFGの電気化学反応による発電が行われる。この発電反応は発熱反応である。各発電単位102において、単セル110の空気極114は空気極側集電体134を介して一方のインターコネクタ150に電気的に接続され、燃料極116は燃料極側集電体144を介して他方のインターコネクタ150に電気的に接続されている。また、燃料電池スタック100に含まれる複数の発電単位102は、電気的に直列に接続されている。そのため、燃料電池スタック100の出力端子として機能するエンドプレート104,106から、各発電単位102において生成された電気エネルギーが取り出される。なお、SOFCは、比較的高温(例えば700℃から1000℃)で発電が行われることから、起動後、発電により発生する熱で高温が維持できる状態になるまで、燃料電池スタック100が加熱器(図示せず)により加熱されてもよい。
各発電単位102の空気室166から排出された酸化剤オフガスOOGは、図2および図4に示すように、酸化剤ガス排出連通孔133を介して酸化剤ガス排出マニホールド162に排出され、さらに酸化剤ガス排出マニホールド162の位置に設けられたガス通路部材27の本体部28および分岐部29の孔を経て、当該分岐部29に接続されたガス配管(図示せず)を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。また、各発電単位102の燃料室176から排出された燃料オフガスFOGは、図3および図5に示すように、燃料ガス排出連通孔143を介して燃料ガス排出マニホールド172に排出され、さらに燃料ガス排出マニホールド172の位置に設けられたガス通路部材27の本体部28および分岐部29の孔を経て、当該分岐部29に接続されたガス配管(図示しない)を介して燃料電池スタック100の外部に排出される。
A−3.空気極114とその周辺部分の詳細構成:
次に、本実施形態の燃料電池スタック100を構成する各単セル110における空気極114とその周辺部分の詳細構成について説明する。図6は、図4のX1部(単セル110の一部分)のXZ断面構成を拡大して示す説明図である。図6には、空気極側集電体134の一部と、空気極114の一部と、中間層180の一部と、電解質層112の一部とが示されている。
図6に示すように、本実施形態では、空気極114は、集電層220と、集電層220と電解質層112との間に配置された機能層210とから構成されている。集電層220と機能層210とには、気孔が形成されている。機能層210の気孔率は、集電層220の気孔率よりも小さい。なお、集電層220は、特許請求の範囲における第1の空気極層に相当し、機能層210は、特許請求の範囲における第2の空気極層に相当する。
機能層210は、主として、酸化剤ガスOGに含まれる酸素のイオン化反応の場として機能する層であり、ABOで表されるペロブスカイト型酸化物(本実施形態では、LSCF)と、活性化物質(本実施形態では、GDC)とを含むように構成されている。機能層210におけるペロブスカイト型酸化物(LSCF)の含有比率は、10vol%以上であることが好ましく、30vol%以上であることがさらに好ましい。機能層210の厚さは、例えば、5μm〜20μm程度である。
空気極114の集電層220は、主として、空気室166から供給された酸化剤ガスOGを拡散させると共に、発電反応により得られた電気を集電する場として機能する層であり、ABOで表されるペロブスカイト型酸化物の一つであるLSCF(ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物)を含むように構成されている。集電層220におけるLSCFの含有比率は、機能層210におけるLSCFの含有比率よりも多く、80vol%以上であることが好ましく、90vol%以上であることがさらに好ましい。集電層220の厚さは、例えば、50μm〜100μm程度である。
本実施形態の燃料電池スタック100は、空気極114の集電層220の構成に特徴がある。具体的には以下の通りである。
集電層220は、数式:1.000<At/Bt≦1.020を満たす。Atは、集電層220に含有されるLSCFのAサイトに位置する元素(La、Sr)のモル数の合計であり、Btは、当該LSCFのBサイトに位置する元素(Co、Fe)のモル数の合計である。
更に、集電層220は、5ppm以上かつ50ppm以下のホウ素(B)を含有している。なお、「ある物αは、ある値βppmの元素γを含有している」とは、「ある物αは、ある物αから採取した粉末を誘導結合プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)分析により分析したときの当該粉末の全体に対する元素γの重量比がβppmである量の元素γを含有している」ことを意味する(以下同様)。
更に、本実施形態では、集電層220が5ppm以上かつ50ppm以下のホウ素を含有していることにより集電層220の硬度の増大が抑制され、その結果、集電層220を965℃で500時間保持した後の集電層220のビッカース硬度は18HV以下である、との条件を満たしている。
なお、集電層220は、上述した元素の他に、クロムやリンなどの元素も含んでいてもよい。
A−4.単セル110の製造方法:
本実施形態の単セル110の製造方法は、例えば以下の通りである。
(電解質層112と燃料極116との積層体の形成)
YSZ粉末に対して、ブチラール樹脂と、可塑剤であるジオクチルフタレート(DOP)と、分散剤と、トルエンとエタノールとの混合溶剤とを加え、ボールミルにて混合して、スラリーを調製する。得られたスラリーをドクターブレード法により薄膜化して、例えば厚さ約10μmの電解質層用グリーンシートを得る。また、NiOの粉末をNi重量に換算して55質量部となるように秤量し、YSZの粉末45質量部と混合して混合粉末を得る。この混合粉末に対して、ブチラール樹脂と、可塑剤であるDOPと、分散剤と、トルエンとエタノールとの混合溶剤とを加え、ボールミルにて混合して、スラリーを調製する。得られたスラリーをドクターブレード法により薄膜化して、例えば厚さ270μmの燃料極用グリーンシートを得る。電解質層用グリーンシートと燃料極用グリーンシートとを貼り付けて、乾燥させる。その後、例えば1400℃にて焼成を行うことによって、電解質層112と燃料極116との積層体を得る。
(中間層180の形成)
GDC粉末にYSZ粉末を添加し、高純度ジルコニア玉石にて60時間、分散混合を行う。混合後の粉末に、有機バインダとしてのポリビニルアルコールと、有機溶媒としてのブチルカルビトールとを加えて混合し、粘度を調整して中間層用ペーストを調製する。得られた中間層用ペーストを、上述した電解質層112と燃料極116との積層体における電解質層112の表面にスクリーン印刷によって塗布し、例えば1200℃で焼成を行う。これにより、中間層180が形成され、中間層180と電解質層112と燃料極116との積層体を得る。
(空気極114の形成)
粉砕したLSCF粉末と、GDC粉末と、アルミナ粉末と、有機バインダとしてのポリビニルアルコールと、有機溶媒としてのブチルカルビトールとを混合し、粘度を調整して、空気極機能層用ペーストを調製する。得られた空気極機能層用ペーストを、上述した中間層180と電解質層112と燃料極116との積層体における中間層180の表面にスクリーン印刷によって塗布し、乾燥させる。
また、LSCF粉末と、アルミナ粉末と、有機バインダとしてのポリビニルアルコールと、有機溶媒としてのブチルカルビトールとを混合した混合粉末を作製し、粘度を調整して、空気極集電層用ペーストを調製する。この際、当該混合粉末にホウ素を添加する。例えば、当該混合粉末に酸化ホウ素の粉末を添加することによりホウ素を添加する。次に、得られた空気極集電層用ペーストを、上述した空気極機能層ペーストの上にスクリーン印刷によって塗布し、乾燥させる。その後、所定の温度で焼成を行う。焼成により、空気極114の機能層210および集電層220が形成される。この際、形成された集電層220は、上述した数式:1.000<At/Bt≦1.020を満たしており、5ppm以上かつ50ppm以下のホウ素を含有している。なお、このような集電層220を形成することは、下記の「A−5.空気極114の集電層220の各特性の調整方法」にて説明する方法により集電層220の各特性を調整することにより実現することができる。以上の工程により、上述した構成の単セル110が製造される。
A−5.空気極114の集電層220の各特性の調整方法:
上述した空気極114の各特性は、例えば以下のようにして調整することができる。
形成される集電層220におけるAt/Bt、すなわち集電層220に含有されるLSCFのBサイトに位置する元素のモル数の合計に対する当該LSCFのAサイトに位置する元素のモル数の合計の比率については、例えば、Bサイトに位置する元素(Co、Fe)の量(モル数)に対するAサイトに位置する元素(La、Sr)の量(モル数)の比率が大きいLSCF粉末を使うほどAt/Btを高くすることができる。
また、形成される集電層220に含有されるホウ素の量については、例えば、集電層220を作製するためのグリーンシート用のスラリーを調製する際に、ホウ素の添加量を多くするほど、形成される集電層220に含有されるホウ素の量を大きくすることができる。
また、形成される集電層220における965℃で500時間保持した後の集電層220のビッカース硬度については、例えば、形成される集電層220に含有されるホウ素の量を、上述した方法等を用いて大きくすることにより、当該ビッカース硬度を小さくすることができる。
A−6.空気極114の各特性の特定方法:
上述した空気極114の各特性は、例えば以下のようにして特定することができる。
集電層220におけるAt/Bt、すなわち集電層220に含有されるLSCFのBサイトに位置する元素のモル数の合計に対する当該LSCFのAサイトに位置する元素のモル数の合計の比率については、蛍光X線(XRF:X−ray Fluorescence)分析により特定することができる。
集電層220におけるホウ素の含有量については、誘導結合プラズマ(ICP)分析により特定することができる。
集電層220を965℃で500時間保持した後の集電層220のビッカース硬度については、JIS2244に準ずる測定方法によって特定することができる。当該測定方法は、燃料極116と電解質層112と空気極114とが形成された単セル110の状態で行うものとする。すなわち、965℃の環境下に500時間晒された後の単セル110を準備し、四角錐状の圧子を、集電層220の表面に一定の荷重(試験力:F(N)、0.1N/秒)で押し付けた後、圧子を取り除いたときにできる圧痕(窪み)における対角線の平均長さd(mm)を測定する。なお、965℃の環境下に500時間晒された後の単セル110は、例えば、単セル110を用いた燃料電池スタック100について、温度:965℃、雰囲気:大気の条件で500時間の熱処理を行うことにより準備することができる。試験力Fと対角線の平均長さdを以下の式に代入して計算することにより、ビッカース硬度を決定する。なお、本試験で用いた荷重(試験力)は1Nである。荷重(試験力)は1Nであることが好ましく、1N以下の荷重で測定されたビッカース硬度をマイクロビッカース硬度と呼ぶ場合がある。
ビッカース硬度=0.01891×F/d
A−7.本実施形態の効果:
以上説明したように、本実施形態の燃料電池スタック100は、上下方向に並べて配置された複数の発電単位102を備えている。発電単位102は、単セル110と、インターコネクタ150と、を備えている。単セル110は、電解質層112と、電解質層112の上方(上下方向の一方)側に配置された空気極114と、電解質層112の下方(上下方向の他方)側に配置された燃料極116と、を備えている。空気極114は、LSCF(ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物)を含有し、複数の気孔が形成された集電層220と、集電層220と電解質層112との間に配置されており、集電層220の気孔率よりも小さい気孔率を有する機能層210と、を含んでいる。インターコネクタ150は、空気極114に接続されている。燃料電池スタック100は、数式:1.000<At/Bt≦1.020を満たす。Atは、集電層220に含有されるLSCFのAサイトに位置する元素のモル数の合計であり、Btは、当該LSCFのBサイトに位置する元素のモル数の合計である。集電層220は、5ppm以上かつ50ppm以下のホウ素を含有している。
上述した構成とされた本実施形態の燃料電池スタック100では、数式:At/Bt>1.000を満たすことにより、At/Btが1.000以下である構成と比較して、集電層220の硬度の増大が抑制されることにより、これにより単セル110の割れが抑制される。また、仮にAt/Btの値が過度に大きいと、焼成の際の機能層210と集電層220との接合性が低下し、これにより集電層220と機能層210との接合不良が生じる恐れがある。これに対し、上述した構成とされた本実施形態の燃料電池スタック100によれば、数式:At/Bt≦1.020を満たし、At/Btの値が過度に大きくはないことにより、焼成の際の機能層210と集電層220との接合性の低下が抑制され、ひいては集電層220と機能層210との接合不良が抑制される。
本願発明者は、上述したように数式:1.000<At/Btを満たすことにより単セル110の割れが抑制されるが、それだけでは燃料電池スタック100の運転時間がある程度以上となったときに単セル110の割れが生じる恐れがある、という新たな課題を見出した。そこで、本願発明者は、本実施形態の燃料電池スタック100のように、集電層220は5ppm以上かつ50ppm以下のホウ素を含有しているという構成を採用することにより、燃料電池スタック100の運転時間がある程度以上となったときに生じる単セル110の割れを抑制することができることを新たに見出した。上記構成により当該効果が得られる理由は、必ずしも明らかではないが、以下のように推測される。
上記の従来の燃料電池スタックでは、運転時において、単セル110を構成する各部材(電解質層112、空気極114、燃料極116など)やインターコネクタ150等が高温に晒され、膨張収縮することにより、各部材に応力が生じる。これについて、燃料電池スタック100の運転時間がある程度以上となる前の運転時であれば、空気極114が応力を緩衝する機能を発揮することにより、各部材に応力が生じることがある程度抑制される。しかし、運転時間がある程度以上となったときに、集電層220に含有されるLSCFに含まれるSrが電解質層112に拡散し、これにより集電層220中のSr含有量が低下する。集電層220中のSr含有量が低下することにより集電層220の硬度が過大となる。これにより、集電層220の応力緩衝機能が低下し、ひいては運転時間がある程度以上となったときに単セル110の割れが生じ易くなるものと推測される。
これに対し、本実施形態の燃料電池スタック100では、集電層220が5ppm以上のホウ素を含有していることにより、燃料電池スタック100の運転が繰り返されるときに、集電層220から電解質層112へ拡散しようとするSrは、ホウ素によって捕捉され、集電層220に留まる。その結果、Srの電解質層112への拡散が抑制される。これにより、集電層220中のSr含有量が低下して集電層220の硬度が過大となることが抑制され、ひいては集電層220の応力緩衝機能が低下することが抑制される。これにより、運転時間がある程度以上となったときにおける単セル110の割れが抑制されると推測される。
なお、燃料電池スタック100の運転時間がある程度以上となったときにおける単セル110の割れを抑制する効果の観点から、集電層220におけるホウ素の含有量は、7ppm以上であることがより好ましく、10ppm以上であることが更に好ましい。
上述した構成とされた本実施形態の燃料電池スタック100によれば、運転時間がある程度以上となったときにおける燃料電池スタック100の電気的性能(以下、「燃料電池スタック100の耐久性能」という。)の低下が抑制される、という効果も得られる。当該効果が得られる理由は、必ずしも明らかではないが、以下のように推測される。
仮に集電層220に含有されるLSCFにホウ素が含まれていない構成においては、運転が繰り返されるときに、当該LSCFに含まれるSrが電解質層112に拡散し、この拡散したSrが電解質層112に含有される物質と反応することにより高抵抗物質が生成されることがある。例えば、電解質層112がYSZを含む構成においては、電解質層112に拡散したSrが電解質層112に含有されるZrと反応することにより高抵抗物質であるSrZrOが生成されることがある。このような高抵抗物質が生成されると、単セル110におけるIR(絶縁抵抗)が増大し、燃料電池スタック100の電気的性能が低下する。そのため、この構成においては、燃料電池スタック100の耐久性能が低下する。これに対し、本実施形態の燃料電池スタック100では、集電層220が5ppm以上のホウ素を含有していることにより、集電層220に含有されるLSCFに含まれるSrの電解質層112への拡散が抑制される。これにより高抵抗物質の生成が抑制され、ひいては高抵抗物質の存在に起因する燃料電池スタック100の耐久性能の低下が抑制されるものと推測される。
なお、集電層220に含有されるホウ素の量が過度に大きいと、集電層220中のホウ素が機能層210に拡散し、これにより機能層210における三相界面の数が減少する。これにより、機能層210に生じる電極反応が阻害され、ひいては運転時間がある程度以上となる前の運転時における燃料電池スタック100の電気的性能(以下、「初期性能」という。)が低下する恐れがある。これに対し、上述した構成とされた本実施形態の燃料電池スタック100によれば、集電層220に含有されるホウ素の量が50ppm以下と過度に大きくはないことにより、初期性能の低下を抑制することができるという効果も得られる。
なお、初期性能の低下を抑制する効果の観点から、集電層220におけるホウ素の含有量は、30ppm以下であることがより好ましく、25ppm以下であることが更に好ましい。
また、At/Btの値が過度に大きいと、焼成の際の機能層210と集電層220との接合性が低下し、これにより集電層220と機能層210との接合不良が生じる恐れがある。これに対し、上述した構成とされた本実施形態の燃料電池スタック100によれば、数式:At/Bt≦1.020を満たし、At/Btの値が過度に大きくはないことにより、焼成の際の機能層210と集電層220との接合性の低下が抑制され、ひいては集電層220と機能層210との接合不良が抑制される。
また、本実施形態の燃料電池スタック100では、集電層220を965℃で500時間保持した後の集電層220のビッカース硬度は、18HV以下である。そのため、本実施形態の燃料電池スタック100によれば、965℃で500時間保持した後の集電層220のビッカース硬度が過度に多く大きくはないことにより、運転が繰り返されるときに、集電層220の応力緩衝機能が低下することがより効果的に抑制され、ひいては運転時間がある程度以上となったときにおける単セル110の割れをより効果的に抑制することができる。
A−8.性能評価:
次に、本実施形態の性能評価について説明する。各特性が互いに異なる複数の単セル110のサンプルを作製し、当該サンプルを用いて性能評価を行った。図7は、性能評価結果を示す説明図である。
図7に示すように、本性能評価には、単セル110の9個のサンプル(サンプルS1〜S9)が用いられた。図7の「At/Bt」のAtは、上述したように、集電層220に含有されるLSCFのAサイトに位置する元素のモル数の合計であり、Btは、当該LSCFのBサイトに位置する元素のモル数の合計である。図7の「ホウ素の含有量(ppm)」は、集電層220におけるホウ素の含有量を意味する。各サンプルは、At/Btの値と、集電層220におけるホウ素の含有量とが互いに異なっている。
(単セル110の割れについての評価)
各サンプル(単セル110)を用いた燃料電池スタック100について、温度:965℃、雰囲気:大気の条件(温度:700℃における長時間運転を模擬した条件)で500時間の熱処理を行った後に、サンプル(単セル110)に発生する割れの有無を目視で確認した。また、熱処理後の集電層220のビッカース硬度を、上述した特定方法を用いて測定した。その測定結果は、図7の「ビッカース硬度(HV)」欄に示されている通りである。
単セル110の割れについては、熱処理後の単セル110に割れが発生しなかったサンプルを「○(合格)」と評価し、熱処理後の単セル110に割れが発生したサンプルを「×(不合格)」と評価した。その評価結果は、図7の「単セル110の割れ」の「評価」欄に示されている通りである。
図7に示すように、サンプルS1〜S3では、熱処理後の単セル110に割れが発生し、「×」と評価した。これに対し、サンプルS6〜S9では、熱処理後の単セル110に割れが発生せず、「○」と評価した。ここで、サンプルS1〜S3では、集電層220のホウ素の含有量が5ppmより少なく、熱処理後の集電層220のビッカース硬度が18HVよりも大きい。一方、サンプルS6〜S9では、集電層220のホウ素の含有量が5ppm以上であり、熱処理後の集電層220のビッカース硬度が18HV以下である。以上の結果から、集電層220が5ppm以上のホウ素を含有している構成においては、集電層220が5ppm以上のホウ素を含有していない構成と比較して集電層220のビッカース硬度が小さくなり、ひいては熱処理後の集電層220のビッカース硬度が18HV以下である割れにくい単セル110が得られることが確認された。
なお、サンプルS4については、燃料電池スタック100の一部としてサンプルを組み付けた際にサンプルが割れたことにより集電層220のビッカース硬度を測定することができなかったため、評価不能(−)であった。ここで、サンプルS4では、At/Btの値が1.000以下であり、一方、サンプルS1〜S3,S6〜S9では、At/Btの値が1.000より大きい。以上の結果から、At/Btの値が1.000より大きい構成においては、At/Btの値が1.000以下である構成と比較して単セル110の割れが抑制されることが確認された。
また、サンプルS5については、測定中に空気極114の集電層220と機能層210との接合不良が生じたことにより集電層220のビッカース硬度を測定することができなかったため、評価不能(−)とした。ここで、サンプルS5では、At/Btの値が1.020よりも大きく、一方、サンプルS1〜S3,S6〜S9では、At/Btの値が1.020以下である。以上の結果から、数式:At/Bt≦1.020を満たす構成においては、数式:At/Bt≦1.020を満たしていない構成と比較して、集電層220と機能層210との接合不良が抑制されることが確認された。
(燃料電池スタック100の初期性能についての評価)
各サンプル(単セル110)を用いた燃料電池スタック100について、約700(℃)で空気極114に酸化剤ガスOGを供給し、燃料極116に燃料ガスFGを供給し、電流密度が0.55A/cmのときの単セル110の出力電圧を測定し、その測定値を、初期電圧(定格発電運転前の出力電圧)とした。その測定結果は、図7の「初期性能」の「初期電圧(V)」欄に示されている通りである。
燃料電池スタック100の初期性能については、各サンプルについて、初期電圧が判定閾値(0.91V)より大きい場合に「○(合格)」と評価し、当該判定閾値以下である場合に「×(不合格)」と評価した。その評価結果は、図7の「初期性能」の「評価」欄に示されている通りである。
図7に示すように、サンプルS6では、初期電圧が0.91V以下であったため、「×」と評価した。これに対し、サンプルS1〜S3,S7〜S9では、初期電圧が0.91Vより大きい結果であったため、「○」と評価した。ここで、サンプルS6では、集電層220のホウ素の含有量が50ppmよりも大きく、サンプルS1〜S3,S7〜S9では、集電層220のホウ素の含有量が50ppm以下である。以上の結果から、集電層220のホウ素の含有量が50ppm以下である構成においては、集電層220のホウ素の含有量が50ppmより少ない構成と比較して燃料電池スタック100の初期性能の低下を抑制することができることが確認された。
なお、サンプルS4,S5については、上述した理由により本評価においても評価不能(−)であった。
(燃料電池スタック100の耐久性能についての評価)
本評価では、上記の単セル110の9個のサンプル(サンプルS1〜S9)に換えて、上述した単セル110の製造方法に倣って作製した9個のボタンセルが用いられた。各サンプル(ボタンセル)は、At/Btの値およびホウ素の含有量が上記の単セル110の各サンプルと同様であるものであり、上下方向視で25mmの辺を有する四角形をなす燃料極116および電解質層112を備える積層体の上に、上下方向視で直径13mmの円形をなす空気極114が形成されたものである。下記において、便宜上、上記の単セル110のサンプルとAt/Btの値およびホウ素の含有量が同一であるボタンセルのサンプルを同じ符号を付して呼ぶ(例えばサンプルS1)。
上述した条件(温度:965℃、雰囲気:大気の条件で500時間)で熱処理を行った後の各サンプル(ボタンセル)について、700℃で、空気極114側に酸化剤ガス(空気)を酸素50ml/minおよび窒素200ml/minで供給し、燃料極116側に燃料ガスを水素320ml/min、3%加湿(露点温度30℃)で供給し、0.55A/cmの電流密度でIRを測定し、初期状態からのIRの増加量ΔIRを測定した。その測定結果は、図7の「ΔIR(Ωcm)」欄に示されている通りである。
燃料電池スタック100の耐久性能については、各サンプルについて、「ΔIR(Ωcm)」が判定閾値(0.50Ωcm)以下である場合「○(合格)」とし、当該判定閾値より大きい場合「×(不合格)」とした。その評価結果は、図7の「耐久性能」の「評価」欄に示されている通りである。
図7に示すように、サンプルS1では、「ΔIR(Ωcm)」が0.50Ωcmより大きい結果であったため、「×」と評価した。これに対し、サンプルS2,S3,S6〜S9では、「ΔIR(Ωcm)」が0.50Ωcm以下であったため、「○」と評価した。ここで、サンプルS1では、集電層220のホウ素の含有量が5ppmより少なく、サンプルS6〜S9では、集電層220のホウ素の含有量が5ppm以上である。以上の結果から、集電層220が5ppm以上のホウ素を含有している構成においては、集電層220が5ppm以上のホウ素を含有していない構成と比較して、燃料電池スタック100の耐久性能の低下が抑制されることが確認された。
なお、サンプルS4,S5については、上述した理由により本評価においても評価不能(−)であった。
(総合評価)
総合評価としては、単セル110の割れについての評価と、燃料電池スタック100の初期性能についての評価と、燃料電池スタック100の耐久性能についての評価との全てが「○」であれば、「○(合格)」と評価し、これら3つの評価のうち少なくとも1つが「×」であれば、「×(不合格)」と評価した。
従って、単セル110の割れについての評価と、燃料電池スタック100の初期性能についての評価と、燃料電池スタック100の耐久性能についての評価との全てが「○」であったサンプルS7〜S9については、「○」と評価し、その他のサンプルS1〜S6については、「×」と評価した。
以上の評価により、「燃料電池スタック100は、数式:1.000<At/Bt≦1.020を満たし、かつ、集電層220は、5ppm以上かつ50ppm以下のホウ素を含有している。」との構成が優れた効果を奏することが確認された。
B.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態における単セル110または燃料電池スタック100の構成は、あくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、空気極114は、機能層210と集電層220との二層構成であるとしているが、空気極114が機能層210および集電層220以外の他の層を含むとしてもよい。また、上記実施形態において、燃料電池スタック100に含まれる単セル110の個数は、あくまで一例であり、単セル110の個数は燃料電池スタック100に要求される出力電圧等に応じて適宜決められる。
また、上記実施形態における各部材を構成する材料は、あくまで例示であり、各部材が他の材料により構成されていてもよい。例えば、上記実施形態では、空気極114(機能層210および集電層220)がLSCFを含むとしているが、集電層220は、LSCFに加えて、他のペロブスカイト型酸化物を含むとしてもよく、また、機能層210は、LSCFに代えて、あるいはLSCFに加えて、他のペロブスカイト型酸化物を含むとしてもよい。
また、上記実施形態において、必ずしも燃料電池スタック100に含まれるすべての単セル110について、上述した構成とされた集電層220を有する空気極114を備えている必要は無い。燃料電池スタック100に含まれる少なくとも1つの単セル110について、上述した構成とされた集電層220を有する空気極114を備えていれば、該単セル110について、運転時間がある程度以上となったときにおける単セル110の割れを抑制することができるという効果を奏する。
また、燃料電池スタック100の運転時間がある程度以上となったときにおける単セル110の割れを抑制する観点から、集電層220を965℃で500時間保持した後の集電層220のビッカース硬度は小さいほど好ましく、上記実施形態のように18HV以下である構成とされることが特に好ましいが、上記実施形態において、当該ビッカース硬度が18HVよりも大きい構成を採用してもよい。
また、上記実施形態では、平板形の単セル110を対象としているが、本明細書に開示される技術は、平板形以外の他の単セルにも同様に適用可能である。
また、上記実施形態では、燃料ガスに含まれる水素と酸化剤ガスに含まれる酸素との電気化学反応を利用して発電を行うSOFCを対象としているが、本明細書に開示される技術は、水の電気分解反応を利用して水素の生成を行う固体酸化物形電解セル(SOEC)の構成単位である電解単セルや、複数の電解単セルを備える電解セルスタックにも同様に適用可能である。なお、電解セルスタックの構成は、例えば特開2016−81813号に記載されているように公知であるためここでは詳述しないが、概略的には上述した実施形態における燃料電池スタック100と同様の構成である。すなわち、上述した実施形態における燃料電池スタック100を電解セルスタックと読み替え、発電単位102を電解セル単位と読み替え、単セル110を電解単セルと読み替えればよい。ただし、電解セルスタックの運転の際には、空気極114がプラス(陽極)で燃料極116がマイナス(陰極)となるように両電極間に電圧が印加されると共に、連通孔108を介して原料ガスとしての水蒸気が供給される。これにより、各電解セル単位において水の電気分解反応が起こり、燃料室176で水素ガスが発生し、連通孔108を介して電解セルスタックの外部に水素が取り出される。このような構成の電解単セルおよび電解セルスタックにおいても、上記実施形態と同様の空気極114の集電層220の構成を採用すれば、電解セルスタックの運転時間がある程度以上となったときにおける電解単セルの割れを抑制することができる。
また、上記実施形態では、固体酸化物形燃料電池(SOFC)を例に説明したが、本明細書に開示される技術は、溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)といった他のタイプの燃料電池(または電解セル)にも適用可能である。
22:ボルト 22A:ボルト 22B:ボルト 22D:ボルト 22E:ボルト 24:ナット 26:絶縁シート 27:ガス通路部材 28:本体部 29:分岐部 100:燃料電池スタック 102:発電単位 104,106:エンドプレート 108:連通孔 110:単セル 112:電解質層 114:空気極 116:燃料極 120:セパレータ 124:接合部 130:空気極側フレーム 132:酸化剤ガス供給連通孔 133:酸化剤ガス排出連通孔 134:空気極側集電体 140:燃料極側フレーム 142:燃料ガス供給連通孔 143:燃料ガス排出連通孔 144:燃料極側集電体 145:電極対向部 146:インターコネクタ対向部 147:連接部 149:スペーサー 150:インターコネクタ 161:酸化剤ガス導入マニホールド 162:酸化剤ガス排出マニホールド 166:空気室 171:燃料ガス導入マニホールド 172:燃料ガス排出マニホールド 176:燃料室 180:中間層 210:機能層 220:集電層 FG:燃料ガス FOG:燃料オフガス OG:酸化剤ガス OOG:酸化剤オフガス

Claims (2)

  1. 電解質層と、前記電解質層の第1の方向の一方側に配置された空気極であって、ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物を含有し、複数の気孔が形成された第1の空気極層と、前記第1の空気極層と前記電解質層との間に配置されており、前記第1の空気極層の気孔率よりも小さい気孔率を有する第2の空気極層と、を含む空気極と、前記電解質層の前記第1の方向の他方側に配置された燃料極と、を備える単セルと、
    前記空気極に接続された集電部材と、
    をそれぞれ備え、前記第1の方向に並べて配置された複数の電気化学反応単位を備え、
    前記第1の空気極層に含有されるランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物のAサイトに位置する元素のモル数の合計をAtとし、当該ランタンストロンチウムコバルト鉄酸化物のBサイトに位置する元素のモル数の合計をBtとしたときに、数式:1.000<At/Bt≦1.020を満たす電気化学反応セルスタックにおいて、
    前記第1の空気極層は、5ppm以上かつ50ppm以下のホウ素を含有している、
    ことを特徴とする、電気化学反応セルスタック。
  2. 請求項1に記載の電気化学反応セルスタックであって、
    前記第1の空気極層を965℃で500時間保持した後の前記第1の空気極層のビッカース硬度は、18HV以下である、
    ことを特徴とする電気化学反応セルスタック。
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