JP2021162086A - 推定装置及び、推定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成でベルトの寿命を効果的に推定する。【解決手段】ベルト5が巻き掛けられるプーリ4を備えるベルト装置1に対して、プーリ4からの軸方向の相対距離を取得する検出部9Aを有する変位センサ9と、取得される相対距離に基づいてプーリ4の軸方向への変位量を演算する変位量演算部110と、演算される変位量に基づいて、ベルト5の寿命を推定するベルト寿命推定部130と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、推定装置及び、推定方法に関し、特に、エンジンのベルト装置の寿命を推定する技術に関する。
一般的に、この種のベルト装置は、クランクシャフトに駆動プーリを設けるとともに、オルタネータやラジエータファン等の補機類に従動プーリを設け、これら駆動プーリと従動プーリとに無端ベルト(以下、単にベルトという)を巻き掛けることにより構成されている。
このようなベルトは一定時間使用されると劣化等により伸びるため、ベルト装置を搭載する車両の走行距離等に基づいて交換されている。例えば、特許文献1には、プーリが一体回転可能に固定される回転軸に歪みゲージを設け、該歪みゲージにより検出されるトルクに基づいてベルトの交換時期を判別する技術が開示されている。
特開2005−344807号公報
上記文献1記載の技術のように、歪みゲージを用いると、歪みゲージの回転軸への貼り付けや歪みゲージと歪みゲージの出力の増幅に用いる増幅器の接続等が必要になり、装置の構成が複雑になる場合がある。このため、装置のさらなる簡素化が望まれる。
本開示の技術は、上記事情に鑑みてなされたものであり、簡素な構成でベルトの寿命を効果的に推定することを目的とする。
本開示の装置は、ベルトが巻き掛けられるプーリを備えるベルト装置に対して、前記プーリからの軸方向の相対距離を取得する検出部を有する距離取得手段と、取得される前記相対距離に基づいて前記プーリの軸方向への変位量を演算する変位量演算手段と、演算される前記変位量に基づいて、前記ベルトの寿命を推定するベルト寿命推定手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記プーリの変位量と前記ベルトの伸び量との関係を規定したマップを備え、前記ベルト寿命推定手段は、演算される前記変位量に基づいて前記マップを参照することにより、前記ベルトの伸び量を求め、該伸び量に基づいて前記ベルトの寿命を推定することが好ましい。
また、前記検出部は、前記ベルトと接触している前記プーリの外周側の周方向中央の部位からの軸方向の相対距離を取得することが好ましい。
また、前記ベルト装置は、前記プーリを複数備えており、前記検出部は、前記複数のプーリのうち、回転軸の曲げ剛性が最も小さいプーリからの軸方向の相対距離を取得することが好ましい。
本開示の方法は、ベルトが巻き掛けられるプーリを備えるベルト装置に対して、前記プーリからの軸方向の相対距離を取得し、取得される前記相対距離に基づいて前記プーリの軸方向への変位量を演算し、演算される前記変位量に基づいて、前記ベルトの寿命を推定することを特徴とする。
本開示の技術によれば、簡素な構成でベルトの寿命を効果的に推定することができる。
本実施形態に係る内燃機関を示す模式的な正面図である。 (A)は、本実施形態に係る変位センサの配置を示す模式的な正面図であり、(B)は、本実施形態に係る変位センサの配置を示す模式的な側面図である。 本実施形態に係る制御装置及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。 本実施形態に係る変位センサの検出値を模式的に示す図である。 本実施形態に係る従動プーリの傾きを示す模式的な図である。 本実施形態に係る制御装置によるミスアライメント検出のフローを説明するチャート図である。 本実施形態に係る制御装置によるベルト寿命推定のフローを説明するチャート図である。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係る推定装置を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係る内燃機関をクランク軸方向から視た模式的な正面図である。以下の説明では、図1において紙面の手前方向を前側、紙面の奥方向を後側という。なお、矢印Aはベルトの回転方向を示している。
内燃機関としてのエンジン10は、主としてシリンダブロック、シリンダヘッド、クランクケース、オイルパン等で構成されたエンジン本体部11を備えている。エンジン本体部11には、不図示のピストンからコネクティングロッド等を介して伝達される回転力を出力するクランクシャフト12が回転可能に軸支されている。
[ベルト装置]
ベルト装置1は、駆動プーリ2と、従動プーリ3,4と、テンションプーリ6と、テンションプーリ6を保持する保持部7と、駆動プーリ2、従動プーリ3,4、及び、テンションプーリ6に巻き掛けられるベルト5とを備えている。ベルト5は、例えば、Vリブドベルトであって、内周面部に不図示のV字型の溝が複数形成されている。駆動プーリ2及び従動プーリ3,4は、例えば、Vリブドプーリであって、ベルト5の内周面部の溝と対応する溝が外周面部に複数形成されている。なお、従動プーリ3,4やテンションプーリ6の個数は図示例に限定されず、適宜な個数とすることができる。
駆動プーリ2は、エンジン本体部11の前側端面11Aから前側に突出するクランクシャフト12の前側端部に、クランクシャフト12と一体回転可能に固定されている。
従動プーリ3は、エアコンディショナ用コンプレッサ30のプーリであって、エアコンディショナ用コンプレッサ30の前側端面30Aから前側に突出する回転軸31の前側端部に、回転軸31と一体回転可能に固定されている。従動プーリ3は、不図示の電磁クラッチを備えており、電磁クラッチが締結されているときに、エンジン10の動力で回転駆動する。
従動プーリ4は、オルタネータ40のプーリであって、オルタネータ40の前側端面40Aから前側に突出する回転軸41の前側端部に、回転軸41と一体回転可能に固定されている。オルタネータ40は、エンジン10の動力で発電駆動する。オルタネータ40で発電された電力は、電気的に接続されたバッテリ70に蓄電される。
テンションプーリ6は、溝の形成されていないベルト5の外周面が巻き掛けられる背面平プーリであって、保持部7の前側端面7Aから前側に突出する回転軸8の前側端部に、回転軸8と一体回転可能に固定されている。テンションプーリ6は、ベルト5の外周面に接触しつつ、予め定められたベルト5の外周側の第1位置と、第1位置よりもベルト5の内周側の第2位置との間を往復移動可能に設けられている。
保持部7は、ガイド溝7Bに沿って回転軸8を移動させることにより、第1位置と第2位置との間の所定位置にてテンションプーリ6を保持する。保持部7によりテンションプーリ6を所定位置にて保持することにより、ベルト5の張力を適宜に調整することができる。
[推定装置]
推定装置20は、変位センサ9と、制御装置100とを備えている。
以下、変位センサ9の具体的な配置の詳細について、図2(A)を参照して説明する。
従動プーリ4には、従動プーリ4の外周と駆動プーリ2の外周とを結ぶ接線方向のベルト張力(以下、第1張力Faという)が作用する。また、従動プーリ4には、従動プーリ4の外周と従動プーリ3の外周とを結ぶ接線方向のベルト張力(以下、第2張力Fbという)が作用する。すなわち、従動プーリ4には、ベルト5によって第1張力Faと第2張力Fbのベクトル和である合力Fa+Fbが作用する。
本実施形態において、変位センサ9は、ベルト5と接触している従動プーリ4の外周側の周方向略中央の背面側(エンジン10側)、すなわち、従動プーリ4に作用する合力Fa+Fbのベクトル方向と一致する、従動プーリ4の径方向外側の周方向略中央の後方(エンジン10側)に設けられている。これにより、変位センサ9は、従動プーリ4の傾きが最も大きくなる位置で、従動プーリ4の軸方向の変位量を効果的に検出することが可能になる。
変位センサ9(本開示の距離取得手段の一例)は、例えば、光センサであって、図2(B)に示すように、従動プーリ4の背面側で、オルタネータ40の前側端面40Aに設けられており、投光部と受光部とを含む検出部9Aを備えている。投光部は、レーザ光を従動プーリ4の背面側に向けて従動プーリ4の回転軸41の軸心Yと略平行に出射する。受光部は、投光部により出射され検出対象で反射した反射光を受光する。変位センサ9は、従動プーリ4と検出部9Aとの間の軸方向の相対距離(以下、実相対距離Dともいう)を検出する。変位センサ9により検出される実相対距離Dは、電気的に接続された制御装置100へ送信される。
本実施形態において、変位センサ9は、図1に示す複数のプーリ2,3,4,6のうち、その回転軸12,31,41,8の曲げ剛性が最も小さい従動プーリ4と検出部9Aとの間の軸方向の相対距離を取得するように構成されている。これにより、ベルト5の張力で回転軸41が曲がりやすい従動プーリ4と検出部9Aとの間の軸方向の相対距離を効果的に検出することが可能になる。
[制御装置]
図3は、本実施形態に係る制御装置100及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。
制御装置100は、例えば、コンピュータ等の演算を行う装置であり、互いにバス等で接続されたCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、出力ポート等を備え、プログラムを実行する。
また、制御装置100は、プログラムの実行により、変位量演算部110、ミスアライメント検出部120、ベルト寿命推定部130及び、報知部140を備える装置として機能する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアである制御装置100に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
変位量演算部110(本開示の変位量演算手段の一例)は、変位センサ9から送信される実相対距離Dに基づいて、従動プーリ4の軸方向変位量L1を演算する。以下、変位量演算部110による軸方向変位量L1の演算について、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、変位センサ9が検出する実相対距離Dの時間変化を模式的に示す図である。
従動プーリ4が回転軸41に対して所定の角度(0よりも大きい角度)で傾いて取り付けられている場合には、従動プーリ4が一回転するごとに、実相対距離Dは、最大値と最小値とを含む正弦波状に変化する。
変位量演算部110は、従動プーリ4が一回転するごとに、実相対距離Dの最大値(実相対距離Dの変化が増加から減少に転じるときの変曲点の値)をメモリに逐次格納し、該最大値の所定周期における平均値を演算する。これにより、極端な外力が加わったときの変位センサ9のセンサ異常値の影響を低減することが可能となる。
また、制御装置100のメモリには、従動プーリ4が回転軸41に対して垂直に取り付けられている場合の従動プーリ4と検出部9Aとの間の軸方向の相対距離が基準相対距離LKとして予め格納されている。変位量演算部110は、実相対距離Dの最大値の所定周期における平均値から、基準相対距離LKを減算した値を従動プーリ4の軸方向変位量L1として演算する(図5参照)。変位量演算部110により演算される軸方向変位量L1は、ミスアライメント検出部120、及び、ベルト寿命推定部130に送信される。
ミスアライメント検出部120は、変位量演算部110から送信される軸方向変位量L1に基づいて、従動プーリ4のミスアライメントを検出する。
具体的には、ミスアライメント検出部120は、予め制御装置100のメモリに格納された検出部9Aと回転軸41の軸心Yとの間の径方向の距離L2と、変位量演算部110から送信される軸方向変位量L1とに基づいて、三角関数を用いて(1)式により、図5に示す従動プーリ4の傾き度合いθを演算する。
arctan(L1/L2)=θ ・・・・・・(1)
ミスアライメント検出部120は、従動プーリ4の傾き度合いθが所定の上限閾値(例えば、0.5〜1.0度位)を超えている場合に、従動プーリ4にミスアライメントが発生していると判定する。これにより、従動プーリ4のミスアライメントを適宜に検出することが可能となる。
なお、変位量演算部110から軸方向変位量L1が送信されない場合には、従動プーリ4が変位センサ9の検出部9Aにより反射光が受光されないほど傾いているか、又は回転軸41から外れていると想定される。また、変位量演算部110から送信される軸方向変位量L1が、所定の下限閾値よりも小さい場合には、従動プーリ4と検出部9Aとの間に、例えば、エンジン10から外れた不図示のブラケット等の遮蔽物が介在していると想定される。このような場合には、ミスアライメント検出部120は、ミスアライメントを検出不能或いは異常と判定する。
本実施形態においては、実相対距離Dの最大値の所定周期における平均値に基づいて軸方向変位量L1が演算されている。これにより、変位センサ9のセンサ値に極端な異常値があった場合に、ミスアライメント検出部120が、即座に従動プーリ4のミスアライメントや異常と判定することが防止されている。ミスアライメント検出部120の判定結果は、報知部140に送信される。
ベルト寿命推定部130(本開示のベルト寿命推定手段の一例)は、変位量演算部110から送信される軸方向変位量L1に基づいて、ベルト5の寿命を推定する。
具体的には、制御装置100のメモリには、予め実験等により求めた軸方向変位量L1とベルト5の伸び量との関係を表すマップM1が格納されている。ここで、ベルト5の伸び量が大きいほど、ベルト5の張力が低下し、ベルト5の張力によりプーリ4が傾斜する量は減少するため、軸方向変位量L1も減少する。このため、マップM1においては、軸方向変位量L1が小さいほど、ベルト5の伸び量が大きく設定されている。また、回転軸41の曲げ剛性が大きいほど、ベルト5の張力によりプーリ4が傾斜する量は減少するため、軸方向変位量L1も減少する。このため、マップM1においては、所定の軸方向変位量L1において、回転軸41の曲げ剛性が小さいほど、ベルト5の伸び量が大きく設定されている。
さらに、制御装置100のメモリには、予め実験等により求めたベルト5の伸び量とベルト5の寿命との関係を表すマップM2が格納されている。マップM2においては、ベルト5の伸び量が大きいほど、ベルト5の寿命が短く設定されている。
まず、ベルト寿命推定部130は、変位量演算部110から送信される軸方向変位量L1に基づいて、マップM1を参照することにより、ベルト5の伸び量を推定する。
次いで、ベルト寿命推定部130は、マップM1を参照することにより求められるベルト5の伸び量に基づいて、マップM2を参照することにより、ベルト5の寿命を推定し、ベルト5の寿命が所定の下限寿命未満の場合には、ベルト交換時期であると判定する。
なお、変位量演算部110から軸方向変位量L1が送信されない場合には、従動プーリ4が変位センサ9の検出部9Aにより反射光が受光されないほど傾いているか、又は回転軸41から外れていると想定される。また、変位量演算部110から送信される軸方向変位量L1が、所定の下限閾値よりも小さい場合には、従動プーリ4と検出部9Aとの間に、例えば、エンジン10から外れた不図示のブラケット等の遮蔽物が介在していると想定される。このような場合には、ベルト寿命推定部130は、ベルト寿命を推定不能或いは異常と判定する。
本実施形態においては、実相対距離Dの最大値の所定周期における平均値に基づいて軸方向変位量L1が演算されている。これにより、変位センサ9のセンサ値に極端な異常値があった場合に、ベルト寿命推定部130が、ベルト5の寿命を過大や過少に推定することが防止されている。ベルト寿命推定部130により推定されるベルト5の寿命と判定結果は、報知部140に送信される。
報知部140は、ミスアライメント検出部120から送信される判定結果、及び、ベルト寿命推定部130から送信されるベルト5の寿命と判定結果を報知する。
具体的には、報知部140は、ミスアライメント検出部120から従動プーリ4にミスアライメントや異常が発生しているとの判定結果が送信された場合に、ミスアライメントや異常の発生を報知する。報知部140は、例えば、インジケータランプ50や不図示の画面を介してミスアライメントや異常の発生を報知する。これにより、従動プーリ4のミスアライメントや異常を適宜に知らせることが可能となる。
また、従動プーリ4のミスアライメントや異常を適宜に知らせることにより、従動プーリ4の点検や交換を促すことで、ミスアライメントが発生した状態で従動プーリ4が回転し、従動プーリ4やベルト5に偏摩耗が生じることを抑止することが可能となる。また、報知部140は、不図示の通信装置を介して車両センタ200等に設けられるサーバにミスアライメントや異常の発生の情報を蓄積してもよい。これにより、適切な車両の運行管理が可能となる。
また、報知部140は、ベルト寿命推定部130から送信されるベルト5の寿命と判定結果をインジケータランプ50や不図示の画面を介して報知する。これにより、ベルト5の寿命を容易に把握することが可能となる。また、ベルト5の交換頻度を適正化してコストを抑制すると共に、ベルト装置1の故障や不具合を未然に防止することが可能になる。また、報知部140は、不図示の通信装置を介して車両センタ200等に設けられるサーバにベルト5の寿命と判定結果の情報を蓄積してもよい。これにより、適切な車両の運行管理が可能となる。
次に、図6に基づいて、本実施形態に係る制御装置100による従動プーリ4のミスアライメント検出制御の流れを説明する。本制御は、例えば、イグニッションスイッチのON操作と同時に開始される。
ステップS110では、変位センサ9から送信される実相対距離Dに基づいて、従動プーリ4の軸方向変位量L1を演算する。
ステップS120では、変位量演算部110から送信される軸方向変位量L1に基づいて、ベルト装置1に異常が発生しているか否かを判定する。異常が発生していない場合(No)、本制御はステップ140に進む。一方、異常が発生している場合(Yes)、本制御はステップ130に進む。
ステップS130では、異常の発生を報知する。その後、本制御はリターンされる。
ステップS140では、変位量演算部110から送信される軸方向変位量L1に基づいて、従動プーリ4の傾き度合いθを演算する。
ステップS150では、従動プーリ4の傾き度合いθに基づいて、従動プーリ4にミスアライメントが発生しているか否かを判定する。ミスアライメントが発生していない場合(No)、本制御はリターンされる。一方、ミスアライメントが発生している場合(Yes)、本制御はステップ160に進む。
ステップS160では、ミスアライメントの発生を報知する。その後、本制御はリターンされる。
次に、図7に基づいて、本実施形態に係る制御装置100によるベルト5の寿命推定制御の流れを説明する。本制御は、例えば、イグニッションスイッチのON操作と同時に開始される。
ステップS210では、変位センサ9から送信される実相対距離Dに基づいて、従動プーリ4の軸方向変位量L1を演算する。
ステップS220では、変位量演算部110から送信される軸方向変位量L1に基づいて、ベルト装置1に異常が発生しているか否かを判定する。異常が発生していない場合(No)、本制御はステップ240に進む。一方、異常が発生している場合(Yes)、本制御はステップ230に進む。
ステップS230では、異常の発生を報知する。その後、本制御はリターンされる。
ステップS240では、変位量演算部110から送信される軸方向変位量L1に基づいて、ベルト5の寿命を推定する。
ステップS250では、ベルト5の寿命が下限寿命未満か否かを判定する。ベルト5の寿命が下限寿命未満の場合(Yes)、本制御はステップ260に進む。一方、ベルト5の寿命が下限寿命以上の場合(No)、本制御はステップ270に進む。
ステップS270では、ベルト5の寿命とベルト交換が不要であるとの判定結果を報知する。その後、本制御はリターンされる。
ステップS260では、ベルト5の寿命とベルト交換が必要であるとの判定結果を報知する。その後、本制御はリターンされる。
以上、詳述した本実施形態によれば、従動プーリ4と従動プーリ4よりもエンジン10側に設けられた変位センサ9の検出部9Aとの間の軸方向の相対距離に基づいて軸方向変位量L1を演算し、該軸方向変位量L1に基づいて、従動プーリ4の傾き度合いθを演算するように構成されている。これにより、簡素な構成で従動プーリ4の傾き度合いθを確実に演算することができ、該傾き度合いθに基づいて、従動プーリ4のミスアライメントを効果的に検出することが可能になる。
また、従動プーリ4と変位センサ9の検出部9Aとの間の軸方向の相対距離に基づいて、従動プーリ4の軸方向変位量L1を演算し、該軸方向変位量L1に基づいて、ベルト5の寿命を推定するように構成されている。これにより、簡素な構成でベルト5の寿命を効果的に推定することができ、適切なベルト交換時期を適宜に知らせることが可能になる。
[その他]
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上述の実施形態においては、変位センサ9は、従動プーリ4と検出部9Aとの間の軸方向の相対距離を検出するものとして説明したが、他のプーリ2,3,6と検出部9Aとの間の軸方向の相対距離を検出してもよい。また、変位センサ9を複数設けて、複数のプーリ2,3,4,6と検出部9Aとの間の軸方向の相対距離をそれぞれ検出してもよい。
また、上述の実施形態においては、ベルト装置1のベルトの巻き掛け方式は、複数のプーリ2,3,4,6に一本のベルト5が巻き掛けられるいわゆるサーペンタイン方式として説明したが、駆動プーリ2と従動プーリ3及び駆動プーリ2と従動プーリ4にそれぞれ別体のベルトを巻き掛けて動力を伝達する方式であってもよい。
1 ベルト装置
2 駆動プーリ
3,4 従動プーリ
5 ベルト
6 テンションプーリ
9 変位センサ(距離取得手段)
9A 検出部
10 エンジン
11 エンジン本体部
12 クランクシャフト
20 推定装置
30 エアコンディショナ用コンプレッサ
40 オルタネータ
41 回転軸
50 インジケータランプ
100 制御装置
110 変位量演算部(変位量演算手段)
120 ミスアライメント検出部
130 ベルト寿命推定部(ベルト寿命推定手段)
140 報知部

Claims (5)

  1. ベルトが巻き掛けられるプーリを備えるベルト装置に対して、前記プーリからの軸方向の相対距離を取得する検出部を有する距離取得手段と、
    取得される前記相対距離に基づいて前記プーリの軸方向への変位量を演算する変位量演算手段と、
    演算される前記変位量に基づいて、前記ベルトの寿命を推定するベルト寿命推定手段と、を備える
    ことを特徴とする推定装置。
  2. 前記プーリの変位量と前記ベルトの伸び量との関係を規定したマップを備え、
    前記ベルト寿命推定手段は、演算される前記変位量に基づいて前記マップを参照することにより、前記ベルトの伸び量を求め、該伸び量に基づいて前記ベルトの寿命を推定する
    請求項1に記載の推定装置。
  3. 前記検出部は、前記ベルトと接触している前記プーリの外周側の周方向中央の部位からの軸方向の相対距離を取得する
    請求項1又は請求項2に記載の推定装置。
  4. 前記ベルト装置は、前記プーリを複数備えており、
    前記検出部は、前記複数のプーリのうち、回転軸の曲げ剛性が最も小さいプーリからの軸方向の相対距離を取得する
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載の推定装置。
  5. ベルトが巻き掛けられるプーリを備えるベルト装置に対して、前記プーリからの軸方向の相対距離を取得し、
    取得される前記相対距離に基づいて前記プーリの軸方向への変位量を演算し、
    演算される前記変位量に基づいて、前記ベルトの寿命を推定する
    ことを特徴とする推定方法。
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