JP2021161862A - 軒樋、軒樋システム、及び軒樋梱包体 - Google Patents

軒樋、軒樋システム、及び軒樋梱包体 Download PDF

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慶昌 三宅
Yoshimasa Miyake
卓人 細谷
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Abstract

【課題】梱包性を向上させた軒樋を提供する。【解決手段】底板21と、底板の幅方向Yの両端から、底板の厚さ方向Zの一方側Z1に向かってそれぞれ立ち上がる一対の側板22Aと、底板及び一対の側板の少なくとも1つに設けられた底上げ部23Aと、を備える軒樋20であって、底板の厚さ方向の一方側の外面における幅方向の長さが、120mm以上であり、軒樋に対する厚さ方向の一方側又は厚さ方向の他方側Z2に、別の軒樋である第2軒樋20aを重ねて配置したときに、第2軒樋の底板が軒樋の底上げ部に接触する。【選択図】図2

Description

本発明は、軒樋、軒樋システム、及び軒樋梱包体に関する。
従来、建築物の屋根に降った雨水を受けるのに、軒樋が用いられている(例えば、特許文献1参照)。工場等で製造された複数の軒樋は、クラフト紙(シート)等で梱包されて軒樋梱包体となる。特許文献1の軒樋梱包体では、4本の軒樋が、開口部を互いに嵌め合わされて集束された状態で梱包されている。
そして、この軒樋梱包体の状態で、例えば軒樋の施工現場に運搬される。
特開2005−186962号公報
物流倉庫等の大型の建築物に用いられる大型の軒樋では、一般的に軒樋は以下のように構成されている。すなわち、軒樋は、底板と、底板の幅方向の両端から、底板の厚さ方向の一方側に向かってそれぞれ立ち上がる一対の側板と、を備えている。
しかしながら、この種の軒樋では、複数の軒樋を梱包して軒樋梱包体を構成した際に、軒樋梱包体の体積が大きくなる(梱包性が悪い)という問題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、梱包性を向上させた軒樋、軒樋システム、及び軒樋梱包体を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の軒樋は、底板と、前記底板の幅方向の両端から、前記底板の厚さ方向の一方側に向かってそれぞれ立ち上がる一対の側板と、前記底板及び前記一対の側板の少なくとも1つに設けられた底上げ部と、を備える軒樋であって、前記底板の前記厚さ方向の前記一方側の外面における前記幅方向の長さが、120mm以上であり、前記軒樋に対する前記厚さ方向の前記一方側又は前記厚さ方向の他方側に、別の前記軒樋である第2軒樋を重ねて配置したときに、前記第2軒樋の前記底板が前記軒樋の前記底上げ部に接触することを特徴としている。
この発明によれば、底板の外面の長さが120mm以上であるため、軒樋を物流倉庫等に用いられる大型の軒樋として用いることができる。
複数の軒樋を梱包する際に、複数の軒樋を、厚さ方向に重ねて配置する。この際に、軒樋の底上げ部が、この軒樋に対して厚さ方向の一方側又は他方側に隣り合う第2軒樋の底板に接触する。このため、例えば厚さ方向が上下方向に沿うように配置したときに、軒樋及び第2軒樋の一方に作用する重力による荷重を、互いに接触する底上げ部及び底板により支持することができる。従って、軒樋の一対の側板と第2軒樋の一対の側板との間に作用する荷重を抑え、軒樋及び第2軒樋を厚さ方向に重ねて配置したときに、軒樋及び第2軒樋の一対の側板が互いに開くように変形したり閉じるように変形するのを抑えることができる。これにより、厚さ方向に重ねられた複数の軒樋を梱包して軒樋梱包体を構成した際に、梱包性を向上させることができる。
また、前記軒樋において、前記底上げ部は前記底板に設けられていてもよい。
この発明によれば、一対の側板に底上げ部が設けられないため、底上げ部に作用する荷重が一対の側板に伝達されて一対の側板が変形するのを、より確実に抑えることができる。
また、前記軒樋において、前記底上げ部は、前記底板から前記厚さ方向の前記一方側に向かって延びる少なくとも2つの側板片と、前記少なくとも2つの側板片における前記厚さ方向の前記一方側の端部同士を連結し、前記底板に沿って延びる天板片と、を備えてもよい。
この発明によれば、底上げ部における天板片及び少なくとも2つの側板片により囲われた部分に窪みを形成し、同一の外形の底上げ部であっても、底上げ部の質量を軽くすることができる。さらに、天板片における底板とは反対側の外面が平坦であることで、複数の軒樋を厚さ方向に重ねて配置する際に、この天板片を備える軒樋に対して厚さ方向の一方側に隣り合う軒樋を、安定して支持することができる。
また、前記軒樋において、前記底板に形成された第1係合部と、前記底上げ部に形成され、前記第1係合部に対して、前記軒樋の長手方向及び前記幅方向の少なくとも一方に係合する第2係合部と、を備えてもよい。
この発明によれば、第1係合部と第2係合部とが係合することで、軒樋の底上げ部に対して第2軒樋の底板を、長手方向及び幅方向の少なくとも一方に係合させることができる。
また、前記軒樋において、前記一対の側板は、それぞれ平板状であってもよい。
この発明によれば、例えば、板材を折り曲げることにより、一対の側板を容易に構成することができる。
また、前記軒樋に対する前記厚さ方向の前記一方側に、前記第2軒樋を重ねて配置するときに、前記第2軒樋における前記底板と前記側板とを接続するコーナー部が引っかかる凹凸が、前記一対の側板それぞれに設けられていなくてもよい。
この発明によれば、軒樋を重ね易くすることができる。
また、前記軒樋において、前記底上げ部における前記底板から前記厚さ方向に最も離間した部分と、前記底板との前記厚さ方向の距離が、(1)式による第1閾値H1mm以上であってもよい。
ただし、前記底板の厚さ及び前記一対の側板の厚さはそれぞれtmmであり、前記一対の側板の前記軒樋の内側の外面と前記底板の前記外面とのなす角度はそれぞれθ°である。
Figure 2021161862
この発明によれば、軒樋及び第2軒樋を厚さ方向に重ねて配置して、軒樋の底上げ部に第2軒樋の底板を接触させたときに、軒樋の一対の側板と第2軒樋の一対の側板との間に作用する荷重をより確実に抑えることができる。
また、前記軒樋において、前記一対の側板の少なくとも一方に設けられ、前記軒樋の外側に向かって突出する突部を備え、前記突部の前記厚さ方向の長さは、前記第1閾値H1以下であってもよい。
例えば、突部は軒樋を支持するため等に用いられる。
この発明によれば、複数の軒樋を厚さ方向に重ねて配置したときの、軒樋の突部と第2軒樋の突部との厚さ方向のピッチが第1閾値H1となる。従って、複数の軒樋を厚さ方向に重ねて配置したときに、厚さ方向に隣り合う軒樋の突部同士が干渉するのを抑制することができる。
また、本発明の軒樋システムは、複数の軒樋と、前記複数の軒樋間に配置された底上げ部材と、を備える軒樋システムであって、それぞれの前記軒樋は、底板と、前記底板の幅方向の両端から、前記底板の厚さ方向の一方側に向かってそれぞれ立ち上がる一対の側板と、を備え、前記底板の前記厚さ方向の前記一方側の外面における前記幅方向の長さが、120mm以上であり、前記複数の軒樋は、前記厚さ方向に重ねて配置され、前記底上げ部材は、前記厚さ方向に隣り合う一対の前記軒樋の前記底板にそれぞれ接触するように配置されていることを特徴としている。
この発明によれば、底板の外面の長さが120mm以上であるため、軒樋を物流倉庫等に用いられる大型の軒樋として用いることができる。
複数の軒樋を梱包する際に、複数の軒樋を、厚さ方向に重ねて配置する。この際に、厚さ方向に隣り合う一対の軒樋の底板の間に、底上げ部材を配置する。底上げ部材は、厚さ方向に隣り合う一対の軒樋の底板にそれぞれ接触する。このため、例えば厚さ方向が上下方向に沿うように配置したときに、厚さ方向に隣り合う一対の軒樋の一方に作用する重力による荷重を、互いに接触する一対の軒樋の底板及び底上げ部材により支持することができる。従って、厚さ方向に隣り合う一対の軒樋のうち一方の側板と他方の側板との間に作用する荷重を抑え、複数の軒樋を厚さ方向に重ねて配置したときに、軒樋の一対の側板が互いに開くように変形したり閉じるように変形するのを抑えることができる。これにより、厚さ方向に重ねられた複数の軒樋を梱包して軒樋梱包体を構成した際に、梱包性を向上させることができる。
また、前記軒樋システムにおいて、前記底上げ部材の前記厚さ方向の長さが、(2)式による第2閾値H2mm以上であってもよい。
ただし、前記底板の厚さ及び前記一対の側板の厚さはそれぞれtmmであり、前記一対の側板の前記軒樋の内側の外面と前記底板の前記外面とのなす角度はそれぞれθ°である。
Figure 2021161862
この発明によれば、複数の軒樋を厚さ方向に重ねて配置して、底上げ部材を介して一対の軒樋の底板を互いに接触させたときに、厚さ方向に隣り合う一対の軒樋のうち一方の側板と他方の側板との間に作用する荷重をより確実に抑えることができる。
また、本発明の軒樋梱包体は、前記のいずれかに記載の軒樋複数と、前記複数の軒樋を梱包するシートと、を備え、前記複数の軒樋は、前記厚さ方向に重ねて配置されていることを特徴としている。
この発明によれば、梱包性を向上させた軒樋を用いて、軒樋梱包体を構成することができる。
本発明の軒樋、軒樋システム、及び軒樋梱包体によれば、梱包性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態の軒樋を備える雨樋システムの、一部を破断した正面図である。 同軒樋複数を、厚さ方向に重ねて配置した状態の要部の断面図である。 図2における要部拡大図である。 本発明の第1実施形態の実施例における軒樋の、要部の断面図である。 本発明の第1実施形態の他の実施例における軒樋の、要部の断面図である。 本発明の第1実施形態の他の実施例における軒樋の、要部の断面図である。 同軒樋が梱包された、本実施形態の軒樋梱包体の、一部を破断した斜視図である。 他の実施形態の軒樋梱包体の一部を破断した正面図である。 従来の軒樋梱包体の断面図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例における軒樋の、要部の断面図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例における軒樋の断面図である。 従来の軒樋が厚さ方向に重ねて配置された状態における、要部の断面図である。 本発明の第1実施形態の第3変形例における軒樋の断面図である。 本発明の第1実施形態の第4変形例における軒樋の断面図である。 本発明の第1実施形態の第5変形例における軒樋の断面図である。 本発明の第1実施形態の第6変形例における軒樋の断面図である。 本発明の第1実施形態の第7変形例における軒樋の断面図である。 本発明の第1実施形態の第8変形例における軒樋の断面図である。 本発明の第2実施形態の軒樋の断面図である。 複数の同軒樋を厚さ方向に重ねて配置した状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の第1変形例における軒樋の断面図である。 複数の同軒樋を厚さ方向に重ねて配置した状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態の第2変形例における軒樋の断面図である。 複数の同軒樋を厚さ方向に重ねて配置した状態を示す断面図である。 本発明の第3実施形態の軒樋システムの断面図である。 同軒樋システムの平面図である。 本発明の第1実施形態の軒樋を重ねるときの動作を説明する側面図である。 本発明の第1実施形態の第9変形例における軒樋を重ねるときの動作を説明する側面図である。 第2変形例における軒樋梱包体の斜視図である。 第3変形例における軒樋梱包体の斜視図である。 本発明の第1実施形態の第8変形例における軒樋が重ねて配置されるとともに、偏って配置された状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態の第10変形例における軒樋の断面図である。 本発明の第1実施形態の第11変形例における軒樋の断面図である。 本発明の第1実施形態の第12変形例における軒樋の断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る軒樋の第1実施形態が用いられる雨樋システムを、図1から図18、図27から34を参照しながら説明する。
図1に示すように、この雨樋システム1は、物流倉庫等の建築物200に用いられる大型の雨樋システムである。雨樋システム1の構成は、特に限定されない。この例では、雨樋システム1は、軒樋20と、接続部35と、竪樋40と、を備えている。
例えば、軒樋20は、上方が開口するU字形に形成されている。軒樋20は、長手方向Xに延びている。軒樋20は、底板21と、一対の側板22A,22Bと、一対の底上げ部23A,23Bと、を備えている。
本実施形態では、底上げ部23Aの構成と底上げ部23Bの構成とは、互いに同一である。このため、底上げ部23Aの構成を、数字、又は数字及び英小文字に英大文字「A」を付加することで示す。底上げ部23Bのうち底上げ部23Aに対応する構成を、底上げ部23Aと同一の数字、又は数字及び英小文字に英大文字「B」を付加することで示す。
これにより、重複する説明を省略する。例えば、底上げ部23Aの第1板片26Aと底上げ部23Bの第1板片26Bとは、互いに同一の構成である。
側板22A,22B等についても、同様である。
底板21、側板(第1側板)22A、及び側板(第2側板)22Bは、それぞれ平板状に形成されている。底板21の厚さ、及び一対の側板22A,22Bの厚さは、それぞれtmmである。厚さtは、0.5mm以上5mm以下が好ましく、2mm以上5mm以下がより好ましい。ただし、底板21の厚さ、及び一対の側板22A,22Bの厚さは、互いに異なっていてもよい。
底板21には、底板21の厚さ方向Zに貫通する貫通孔21aが形成されている。貫通孔21aは、底板21の幅方向Yの中央部に形成されている。ここで言う幅方向Yは、長手方向X及び厚さ方向Zにそれぞれ直交する方向を意味する。
側板22Aは、底板21の幅方向Yの第1端(一方側Y1の端)から、底板21の厚さ方向Zの一方側Z1に向かって立ち上がっている。側板22Bは、底板21の幅方向Yの第2端(一方側Y1とは反対側の他方側Y2の端)から、厚さ方向Zの一方側Z1に向かって立ち上がっている。すなわち、一対の側板22A,22Bは、底板21の幅方向Yの両端から厚さ方向Zの一方側Z1に向かってそれぞれ立ち上がっている。
この例では、側板22Aの厚さ方向Zの長さ、及び側板22Bの厚さ方向Zの長さは、互いに同等である。しかし、これらの長さに制限は無く、例えば側板22Aの厚さ方向Zの長さが、側板22Bの厚さ方向Zの長さよりも長くてもよい。
底板21の厚さ方向Zの一方側Z1の外面21bにおける幅方向Yの長さL1は、120mm以上である。この外面21bの長さL1は、300mm以上であることが好ましい。外面21bの長さL1は、500mm以下である。
一対の側板22A,22Bの軒樋20の内側の外面22aA,22aBと底板21の外面21bとのなす角度はそれぞれθ°である。角度θは、90°よりも大きく、180°未満であり、91°よりも大きく、110°以下が好ましい。
なお、軒樋の底板21に後述する第1底上げ片117、隅部の丸み形状等が形成されている場合には、底板21にこれらの形状が形成されていない軒樋を想定したときの長さL1、角度θを、元の軒樋の長さL1、角度θとすることが好ましい。
底上げ部23Aは、第1板片26Aと、第2板片27Aと、を備えている。第1板片26A及び第2板片27Aは、それぞれ平板状に形成されている。第1板片26Aは、側板22Aにおける厚さ方向Zの中央部から軒樋20の内側に向かって幅方向Yに沿って延びている。第1板片26Aにおける厚さ方向Zの一方側Z1の外面は、幅方向Yに沿う平坦面である。
第2板片27Aは、第1板片26Aの先端から厚さ方向Zの一方側Z1とは反対側の他方側Z2に向かって延びている。第2板片27Aの他方側Z2の端部は、底板21に連結されている。
第1板片26A及び第2板片27Aは、長手方向Xに沿って見たときにL字状に形成されている。底上げ部23Aには、第1板片26Aと第2板片27Aとの間に窪み28Aが形成されている。この窪み28Aは、底板21及び側板22Aに囲われることで、第1内部空間となっている。底上げ部23Aは、底板21及び側板22Aに、底板21及び側板22Aを跨ぐように設けられている。これにより、底板21に対して側板22Aが変形するのを抑えることができる。
なお、底上げ部に、窪みに代えて内部空間が形成されていてもよい。
底上げ部23Bは、第1板片26A、第2板片27Aと同様に構成された第1板片26B、第2板片27Bを備えている。底上げ部23Bには、窪み28Bが形成されている。
底上げ部23A及び底上げ部23Bは、幅方向Yに互いに間隔を空けて配置されている。すなわち、底上げ部23A,23Bは、底板21の幅方向Yの各端部に配置されている。前記貫通孔21aは、底板21における底上げ部23A,23Bの間となる位置に形成されている。このように構成することで、軒樋20に貫通孔21aを容易に形成することができ、接続部35(ドレン)の接続に支障が生じない。
厚さ方向Zに見たときに、底上げ部23A,23Bの少なくとも一部は、底板21の外周縁内に配置されていることが好ましい。軒樋20を厚さ方向Zに重ねて配置したときに、この外周縁内に配置された部分が、厚さ方向Zに隣り合う軒樋20の底板21に接触する。
軒樋20は、樹脂を用いた押出成形や、塩化ビニル鋼板等を折り曲げること等により形成されている。軒樋20を、単一の樹脂で形成してもよいし、複合(複層)樹脂で形成してもよい。軒樋20を、金属に樹脂を被覆した複合品で形成してもよい。すなわち、軒樋の内部に金属製の芯材を配置してもよい。
図2に示すように、軒樋20に対する厚さ方向Zの一方側Z1に、軒樋20とは別の軒樋20である第2軒樋20a(単に、軒樋20aとも言う)を重ねて配置する。軒樋20を重ねる際に、軒樋20の幅方向Yの向きを揃えて配置する。一対の側板22A,22Bの間には、軒樋20の重なりを阻害する物が無いことが好ましい。
このときに、第2軒樋20aの底板21が、軒樋20の底上げ部23A,23Bに接触する。
軒樋20は、厚さ方向Zが上下方向に沿い、一方側Z1が上方となるように配置されている。なお、軒樋20が配置される向きはこれに限定されない。軒樋20は、厚さ方向Zが上下方向に対して傾斜するように配置されてもよい。
図1に示すように、軒樋20は、建築物200の軒下に配置されている。すなわち、軒樋20は、建築物200の屋根201の端201aの下方に配置されている。
接続部35は円筒状に形成されている。接続部35の第1端部は、接続部35における他の部分よりも内径及び外径がそれぞれ拡径されている。接続部35の第1端部は、軒樋20の底板21における貫通孔21aの開口周縁部に接続されている。
竪樋40は、軸線が上下方向に沿うように配置されている。竪樋40の上端部は、接続部35における第1端部とは反対側の第2端部に接続されている。竪樋40の下端部は、図示はしないが、地面に接続されている。竪樋40の下端部は、地中に埋設された公知の集水マスに接続されている。集水マスは、連結管を介して下水管等の排水構造に接続されている。
ここで、図2に示すように、1つの軒樋20において、底上げ部23Aにおける底板21から厚さ方向Zに最も離間した部分26aAと、底板21との厚さ方向Zの距離L3(底上げ部の高さ)について検討した結果について説明する。部分26aAは、第1板片26Aの厚さ方向Zの一方側Z1の外面である。図2に示す状態では、軒樋20の側板22Aと軒樋20aの側板22Aとは、互いに変形することなく接触している。軒樋20aは、軒樋20に対して上方に重ねて配置されている。
図3は、図2における要部拡大図(断面図)である。なお、図3では、軒樋20,20aの底上げ部23Aは示していない。図3に示す断面において、軒樋20,20aに対して、底板21の下面と側板22Aにおける幅方向Yの外側の外面22bAとの交点を、点P1とする。軒樋20において、軒樋20aの点P1に接触している点を、点P2とする。軒樋20において、点P2から外面22bAに下ろした垂線と外面22bAとの交点を、点P3とする。角P2−P1−P3は、(θ−90)°となる。
このとき、軒樋20の底板21と軒樋20aの底板21と厚さ方向Zの距離を、H0とする。距離H0は、前記距離L3に等しい。
三角形P1−P2−P3において、辺P1−P2の長さは、(H0+t)となる。辺P2−P3の長さは、tとなる。このため、(6)式が成り立つ。(6)式を変形させると、(7)式を介して、(8)式が得られる。
Figure 2021161862
なお、(8)式を公知の数式変形に基づいて変形させると、(9)式が得られる。すなわち、(8)式は(9)式と等価である。(8)式は、公知の数式変形に基づいて、(9)式以外の数式に変形可能である。すなわち、(8)式で表される距離H0は、公知の数式変形に基づいて(8)式から変形可能な数式で表される距離H0、を含む意味である。
Figure 2021161862
以上説明したように、距離H0は、(11)式のように求められる。このとき、前記距離L3は、(12)式による第1閾値H1mm以上である(つまり、H1≦L3)ことが好ましい。距離L3は、第1閾値H1に等しいことが、より好ましい。すなわち、重ねて配置された軒樋20,20aの側板22A,22B同士が、隙間なく完全に重なる状態が最も好ましい。なお、H1<L3の場合、すなわち、第1閾値H1が距離L3よりも小さい場合、重ねて配置された2つの軒樋20,20aの側板22A,22Bの間に隙間ができ、2つの軒樋20,20aが作って幅方向Yに動けるようになってしまう。この場合、荷崩れの原因になるので、H1<L3≦(H1+5)mmであることが好ましい。距離L3は、第1閾値H1の1倍以下であることが好ましい。
距離L3の、軒樋20の内部空間の厚さ方向Zの長さに対する比は、(1/2)倍以下であることが好ましい。この比が(1/2)倍以下だと、軒樋20を厚さ方向Zに重ねたときに、容積縮小の効果が出てくる。この比が(1/2)以上だと、軒樋20を向かい合わせで重ねた方が積載時の容積が小さくなる。
なお、[軒樋20の高さ(厚さ方向Zの長さ)]/2<L3となると、すなわち、距離L3が軒樋20の高さの半分よりも高くなると、積み重ねた軒樋20,20aの梱包体積が大きくなり過ぎる。
Figure 2021161862
なお、前記距離H0(第1閾値H1)は、前記厚さt及び前記角度θに応じて、表1のような値をとる。
Figure 2021161862
例えば、表1において、厚さtが1.0mmの場合について説明する。角度θが92.5°の場合には、(11)式による距離H0は21.9mmとなる。同様に、角度θが95.0°の場合には、距離H0は10.5mmとなる。
例えば、厚さtが1.9mmの場合について、3種類の実施例を説明する。なお、軒樋20の高さ(厚さ方向Zの長さ)は、300mmとする。
図4に示すように、角度θが92.5°の場合には、距離H0は42mmとなる。なお、図4に示す軒樋20を厚さ方向Zに投影したときの幅方向Yの長さ(以下、投影幅と言う)は、328mmとなる。この結果を、表2にまとめる。
Figure 2021161862
表2は、角度θが92.5°,95.0°,100.0°の場合の、投影幅等を示している。表2には、前記距離H0、専有面積m2/m、重ね高さmm等も示している。
専有面積は、投影幅に軒樋20の長手方向Xの長さ1mを乗じた値である。重ね高さは、距離H0に、厚さtの1.9mmを足した値である。
ここで、最上段空間mmは、(軒樋の内寸の厚さ方向の長さ−底上げ部の高さ)の値、又は、(軒樋の高さ−軒樋の厚さ−底上げ部の高さ)の値を意味する。
重ね数は、後述する軒樋梱包体2の厚さ方向Zの長さを900mmとして、(14)式によって求められる。
(軒樋の厚さ+底上げ部の高さ)/(900−最上段空間の厚さ方向の長さ)
・・(14)
長さ/面積m/m2は、1m2あたりに保管可能な軒樋の長さを意味する。
図5に示すように、角度θが95.0°の場合には、距離H0は20mmとなる。なお、図5に示す軒樋20の投影幅は、352mmとなる。
図6に示すように、角度θが100.0°の場合には、距離H0は9mmとなる。なお、図6に示す軒樋20の投影幅は、401mmとなる。
ここで、図7に示すように、以上のように構成された軒樋20複数をクラフト紙(シート)45で梱包した、本実施形態の軒樋梱包体2について説明する。なお、図7に及び後述する図8では、軒樋20の一部を省略して示している。
軒樋梱包体2は、複数の軒樋20と、複数の軒樋20を梱包するクラフト紙45と、を備えている。複数の軒樋20は、厚さ方向Zに重ねて配置されている。複数の軒樋20により、軒樋積層体50が構成される。複数の軒樋20は、パレット46により、複数の軒樋20の下方から支持されている。すなわち、複数の軒樋20及びパレット46がまとめて、クラフト紙45により梱包されている。
なお、シートはクラフト紙45に限定されず、例えば樹脂製シート、布等でもよい。軒樋梱包体2を、紐等で結束してもよい。
表2に示すように、角度θが92.5°の場合、軒樋梱包体2の重ね数は14本となる。同様に、角度θが95.0°の場合、軒樋梱包体2の重ね数は28本となる。角度θが100.0°の場合、軒樋梱包体2の重ね数は55本となる。
また、図8に示す第1変形例の軒樋梱包体2aのように、パレット46上に、複数の軒樋積層体50を幅方向Yに並べて配置してもよい。幅方向Yに隣り合う軒樋積層体50の間には、公知の緩衝材51を配置してもよい。複数の軒樋積層体50及び緩衝材51は、フィルム52等により覆われている。
ここで、従来(比較例)の軒樋梱包体2bを図9に示す。従来の軒樋55は、前記軒樋20に対して底上げ部23A,23Bを備えていない。なお、軒樋55の高さ(厚さ方向の長さ)は、300mmとする。
厚さ方向に重ねて配置され、かつ上方が開口するように配置された一対の軒樋55と、厚さ方向に重ねて配置され、かつ下方が開口するように配置された一対の軒樋55とが、互いの開口同士を対向させて重ねて配置されて軒樋積層体56を構成する。3つの軒樋積層体56を厚さ方向に重ね、クラフト紙57で梱包して軒樋梱包体2bを構成する。軒樋梱包体2bの高さは、約900mmとなる。
軒樋梱包体2bは、12本の軒樋55を備えている。
軒樋梱包体の高さが約900mmの場合で比較したときに、本実施形態の軒樋梱包体2では、従来の軒樋梱包体2bよりも、ほぼ同一の容積でより多くの軒樋を収容できる(梱包性が良い)ことが分かった。
なお、図29に示す第2変形例の軒樋梱包体2cでは、第1パレット145上に第2パレット146が配置されている。例えば、第1パレット145は金属製である。第2パレット146は、木製である。第2パレット146上には、複数(この例では2つ)の軒樋積層体50が、幅方向Yに互いに間隔を空けて並べて配置されている。軒樋積層体50における複数の軒樋20は、シュリンクフィルム等により互いに固定されていることが好ましい。
軒樋積層体50内には、段ボール製の治具147が配置されている。複数の軒樋積層体50は、PP(ポリプロピレン)バンド等の荷締めバンド148により、パレット145,146に固定されている。
治具147により、軒樋積層体50(軒樋20)が縮径(潰れる)するのが防止される。治具147には、安くて、複雑な構造にしやすいというメリットがある。
荷締めバンド148が長手方向X等にずれるのを防止する突起を、治具147に設けてもよい。
図30に示す第3変形例の軒樋梱包体2dでは、第2変形例の軒樋梱包体2dの各構成に加えて、カバー149を備えている。例えば、カバー149は、段ボール製である。カバー149は、複数の軒樋積層体50の上部のみを覆っている。カバー149の上から、荷締めバンド148が掛け回されている。
カバー149は、夏場において軒樋積層体50が過熱されるのを防止するために必要である。カバー149が複数の軒樋積層体50の上部のみを覆うことにより、カバー149を小型化することができる。
なお、カバー149は軒樋積層体50の全体を覆っていてもよく、1つの軒樋積層体50のみを覆っていてもよい。
以上説明したように、本実施形態の軒樋20によれば、底板21の外面21bの長さL1が120mm以上であるため、軒樋20を物流倉庫等に用いられる大型の軒樋として用いることができる。
複数の軒樋20を梱包する際に、複数の軒樋20を、厚さ方向Zに重ねて配置する。この際に、軒樋20の底上げ部23A,23Bが、この軒樋20に対して厚さ方向Zの一方側Z1に隣り合う第2軒樋20aの底板21に接触する。このため、例えば厚さ方向Zが上下方向に沿うように配置したときに、第2軒樋20aに作用する重力による荷重を、互いに接触する軒樋20の底上げ部23A,23B及び第2軒樋20aの底板21により支持することができる。従って、軒樋20の一対の側板22A,22Bと第2軒樋20aの一対の側板22A,22Bとの間に作用する荷重を抑え、軒樋20及び第2軒樋20aを厚さ方向Zに重ねて配置したときに、軒樋20及び第2軒樋20aの一対の側板22A,22Bが互いに開くように変形したり閉じるように変形するのを抑えることができる。これにより、厚さ方向Zに重ねられた複数の軒樋20を梱包して軒樋梱包体2を構成した際に、梱包性を向上させることができる。
底上げ部23A,23Bの第1板片26A,26Bにおける厚さ方向Zの一方側Z1の外面は、幅方向Yに沿う平坦面である。このため、厚さ方向Zに作用する荷重に対して、底上げ部23A,23Bの強度が高くなり、複数の軒樋20を厚さ方向Zに安定的に重ねることができる。
厚さ方向Zに重ねて配置された軒樋20同士が面接触するため、軒樋20同士が線接触や点接触で擦れ合うことを抑え、軒樋20の外観を、傷等が生じることなく維持することができる。
本実施形態の軒樋20では、側板22A,22Bは、底板21から厚さ方向Zの一方側Z1に向かってそれぞれ立ち上がっている。このため、複数の軒樋20を厚さ方向Zに重ねて配置する際に、側板22A,22Bを、軒樋20を重ねて配置するためのガイド(導入ガイド)として用いることができる。
軒樋20は、一般的な自動機でも、容易に厚さ方向Zに重ねて配置することができる。
底板21の厚さ、及び一対の側板22A,22Bの厚さが互いに同一であるため、押出し成形等による軒樋20の成形が容易である。
底上げ部23Aに、窪み28Aが形成されている。これにより、同一の外形の底上げ部であっても、底上げ部23Aの質量を軽くすることができる。
一対の側板22A,22Bは、それぞれ平板状である。従って、例えば、板材を折り曲げることにより、一対の側板22A,22Bを容易に構成することができる。そして、この場合、側板22A,22Bは、前記導入ガイドの役割をより効果的に発揮することができる。すなわち、図27に示すような本実施形態に係る軒樋20の一対の側板22A,22Bは、図28に示すような軒樋140の側板22A,22Bと異なり、側板22A,22Bに凹凸部141(段部)が設けられていない。図28に示すような凹凸部141は、第2軒樋140aのコーナー部24が引っかかる。コーナー部24は、軒樋140,140a(軒樋20,20a)のうち、底板21と側板22A,22Bとを接続する部分である。軒樋140に対する厚さ方向Zの一方側Z1に、第2軒樋140aを重ねて配置するときに、第2軒樋140aのコーナー部24は、軒樋140の凹凸部141に引っ掛かる。これに対して、このような凹凸部141を有していない、図27に示す本実施形態に係る軒樋20では、第2軒樋20aのコーナー部24が側板22A,22Bに引っ掛からない。そのため、前記導入ガイドの役割がより効果的に発揮される。
前記距離L3は、(12)式による第1閾値H1以上である。このため、軒樋20及び第2軒樋20aを厚さ方向Zに重ねて配置して、軒樋20の底上げ部23A,23Bに第2軒樋20aの底板21を接触させたときに、軒樋20の一対の側板22A,22Bと第2軒樋20aの一対の側板22A,22Bとの間に作用する荷重をより確実に抑えることができる。
また、本実施形態の軒樋梱包体2によれば、梱包性を向上させた軒樋20を用いて、軒樋梱包体2を構成することができる。軒樋梱包体2を構成するために、軒樋20の専用の箱や、副部品を用意する必要が無い。
なお、軒樋20が備える底上げ部の数に制限は無く、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
本実施形態の軒樋20は、以下に説明するようにその構成を様々に変形させることができる。
図10に示す第1変形例の軒樋60のように、軒樋20の各構成に加えて、底板21に形成された第1凹部(第1係合部)21cと、底上げ部23Aに形成された第1凸部(第2係合部)26bAと、を備えてもよい。
本第1変形例では、例えば第1凹部21cは、底板21の厚さ方向Zの他方側Z2の外面から三角錐状に凹んでいる。第1凸部26bAは、三角錐状に形成され、第1板片26Aの厚さ方向Zの一方側Z1の外面から厚さ方向Zの一方側Z1に向かって突出している。第1凸部26bAは、第2軒樋60aの第1凹部21cに対して長手方向X及び幅方向Yにそれぞれ係合している。
第1変形例の軒樋60によれば、第1凹部21cと第1凸部26bAとが係合することで、軒樋60の底上げ部23Aに対して第2軒樋60aの底板21を、長手方向X及び幅方向Yにそれぞれ係合させることができる。
なお、第1係合部が第1凹部21cであり、第2係合部が第1凸部26bAであるとした。しかし、第1係合部が第1凸部であり、第2係合部が第1凸部に係合する第1凹部であるとしてもよい。
第2係合部は、第1係合部に対して長手方向X及び幅方向Yの少なくとも一方に係合すればよい。例えば、第2係合部が第1係合部に対して長手方向Xに係合する場合、第1係合部は幅方向Yに延びる溝であり、第2係合部は幅方向Yに延びて前記溝に係合する突条である。
図11に示す第2変形例の軒樋65のように、軒樋20の各構成に加えて、一対の突部66A,66Bを備えてもよい。突部66A,66Bは、一対の側板22A,22Bにおける厚さ方向Zの一方側Z1の端部に設けられている。突部66A,66Bは、幅方向Yに沿って軒樋65の外側に向かって突出している。突部66A,66Bの厚さ方向Zの長さL5は、前記第1閾値H1以下であることが好ましい。突部66A,66Bは、いわゆる外耳であり、軒樋65を支持するため等に用いられる。
ここで、図12を用いて、従来の軒樋70について説明する。軒樋70の突部71Aの厚さ方向Zの長さL6は、第1閾値H1を超える。
このため、軒樋70に対して厚さ方向Zの一方側Z1に隣り合うように配置された軒樋70である第2軒樋70aの突部71Aと、軒樋70の突部71Aとが厚さ方向Zに干渉し、軒樋70及び第2軒樋70aの少なくとも一方の側板22Aが、開く又は閉じるように変形する。
これに対して第2変形例の軒樋65によれば、図11に示すように、複数の軒樋65を厚さ方向Zに重ねて配置したときの、軒樋65の突部66Aと第2軒樋65aの突部66Aとの厚さ方向Zのピッチが第1閾値H1となる。突部66Aの厚さ方向Zの長さL5は、突部66Aの厚さ方向Zのピッチ(第1閾値H1)以下であるため、複数の軒樋65を厚さ方向Zに重ねて配置したときに、厚さ方向Zに隣り合う軒樋65の突部66A同士が干渉するのを抑制することができる。
また、突部66A,66Bの長さL5を第1閾値H1にすると、軒樋65の突部66A,66Bと第2軒樋65aの突部66A,66Bとが、厚さ方向Zに互いに接触する。このため、第2軒樋65aに作用する荷重を、軒樋65の底上げ部23A,23Bだけでなく軒樋65の突部66A,66Bによっても支持することができる。従って、軒樋65により第2軒樋65aをより安定的に支持することができる。
なお、突部66Aが側板22Aに設けられる厚さ方向Zの位置は、特に限定されない。
突部66Bについても同様である。突部は、一対の側板22A,22Bの少なくとも一方に設けられればよい。
なお、軒樋70は、突部66A,66Bを備えないことが好ましい。
さらに、軒樋は、以下のように構成された第2突部を一対の側板22A,22Bに設けないことが好ましい。この第2突部は、一対の側板22A,22Bから幅方向Yに沿って軒樋の内側に向かって突出している、いわゆる内耳である。
図13に示す第3変形例の軒樋75のように、軒樋20の一対の底上げ部23A,23Bに代えて、一対の底上げ部76A,76B及び第2凸部77A,77Bを備えてもよい。
底上げ部76A,76Bは、底板21に設けられ、底板21の幅方向Yの両端部から厚さ方向Zの一方側Z1に向かって延びている。
この第3変形例の軒樋75では、底上げ部76Aにおける底板21から厚さ方向Zに最も離間した部分76aAは、底上げ部76Aの厚さ方向Zの一方側Z1の端に位置する外面である。部分76aAと底板21との厚さ方向Zの距離L8は、前記第1閾値H1以上である。
第2凸部77Aは、側板22Aにおける厚さ方向Zの中間部に設けられている。第2凸部77Aは、軒樋75の外側に向かって突出している。
以上のように構成された第3変形例の軒樋75によっても、本実施形態の軒樋20と同様の効果を奏することができる。
なお、軒樋75は、第2凸部77A,77Bを備えなくてもよい。
図14に示す第4変形例の軒樋80のように、第3変形例の軒樋75において、一対の側板22A,22B及び第2凸部77A,77Bに代えて、一対の側板81A,81Bを備えてもよい。
側板81Aは、側板22Aが折れ曲がった形状に形成されている。側板81Aは、第1側板片82Aと、第2側板片83Aと、を備えている。
第1側板片82A及び第2側板片83Aは、それぞれ平板状に形成されている。
第1側板片82Aは、底板21の幅方向Yの第1端(一方側Y1の端)から、厚さ方向Zの一方側Z1に向かって立ち上がっている。第2側板片83Aは、第1側板片82Aの厚さ方向Zの一方側Z1の端から、厚さ方向Zの一方側Z1に向かって立ち上がっている。
第1側板片82Aの軒樋80の内側の外面と底板21の外面21bとのなす角度は、前記角度θ°である。
一方で、第2側板片83Aの軒樋80の内側の外面と底板21の外面21bとのなす角度θ2は、前記角度θ°よりも小さく、90°よりも大きい。
図15に示す第5変形例の軒樋85のように、軒樋20の一対の底上げ部23A,23Bに代えて、一対の底上げ部86A,86Bを備えてもよい。
底上げ部86A,86Bは、底板21に設けられ、底板21の幅方向Yの両端部から厚さ方向Zの他方側Z2に向かって延びている。
この第5変形例の軒樋85では、底上げ部86Aにおける底板21から厚さ方向Zに最も離間した部分86aAは、底上げ部86Aの厚さ方向Zの他方側Z2の端に位置する外面である。部分86aAと底板21との厚さ方向Zの距離L10は、前記第1閾値H1以上である。
以上のように構成された第5変形例の軒樋85では、複数の軒樋85を梱包する際に、複数の軒樋85を、厚さ方向Zに重ねて配置する。この際に、軒樋85の底上げ部86A,86Bが、この軒樋85に対して厚さ方向Zの他方側Z2に隣り合う第2軒樋85aの底板21に接触する。このため、例えば厚さ方向Zが上下方向に沿うように配置したときに、軒樋80に作用する重力による荷重を、互いに接触する軒樋85の底上げ部86A,86B及び第2軒樋80aの底板21により支持することができる。
さらに、底上げ部86A,86Bは底板21に設けられている。従って、一対の側板22A,22Bに底上げ部が設けられないため、底上げ部86A,86Bに作用する荷重が一対の側板22A,22Bに伝達されて一対の側板22A,22Bが変形するのを、より確実に抑えることができる。
図16に示す第6変形例の軒樋90のように、軒樋20の一対の底上げ部23A,23Bに代えて、一対の底上げ部91A,91Bを備えてもよい。
底上げ部91A,91Bは、一対の側板22A,22Bに設けられている。底上げ部91A,91Bは、側板22A,22Bにおける厚さ方向Zの中間部から、幅方向Yに沿って軒樋90の内側に向かって延びている。底上げ部91A,91Bは、互いに離間している。
この第6変形例の軒樋90では、底上げ部91Aにおける底板21から厚さ方向Zに最も離間した部分91aAは、底上げ部91Aの厚さ方向Zの一方側Z1の端に位置する外面である。部分91aAと底板21との厚さ方向Zの距離L12は、前記第1閾値H1以上である。
図17に示す第7変形例の軒樋95のように、軒樋20の一対の底上げ部23A,23Bに代えて、底上げ部96を備えてもよい。
底上げ部96は、一対の側板22A,22Bに設けられている。底上げ部96は、側板22Aにおける厚さ方向Zの中間部から、幅方向Yに沿って側板22Bまで延びている。
この第7変形例の軒樋95では、底上げ部96における底板21から厚さ方向Zに最も離間した部分96aは、底上げ部96の厚さ方向Zの一方側Z1の端に位置する外面である。部分96aと底板21との厚さ方向Zの距離L14は、前記第1閾値H1以上である。
図18に示す第8変形例の軒樋100のように、軒樋20の一対の底上げ部23A,23Bに代えて、底上げ部101を備えてもよい。
底上げ部101は、天板片102と、2つの側板片103A,103Bと、を備えている。側板片103A,103Bは、底板21から厚さ方向Zの一方側Z1に向かって延びている。各側板片103A,103Bの厚さ方向Zの長さは、互いに同程度である。側板片103A,103Bは、幅方向Yに互いに間隔を空けて配置されている。
天板片102は、底板21よりも厚さ方向Zの一方側Z1に、底板21から離間した位置に配置されている。天板片102は、側板22Aと側板22Bとの間で、底板21に沿って延びている。天板片102は、側板22A,22Bに接触していない。天板片102と側板22A,22Bとの間には、隙間が形成されている。
天板片102は、2つの側板片における厚さ方向Zの一方側Z1の端部同士を連結している。底上げ部101における天板片102及び2つの側板片103A,103Bにより囲われた部分に、窪み104が形成されている。
この第8変形例の軒樋100では、底上げ部101における底板21から厚さ方向Zに最も離間した部分102aは、天板片102の厚さ方向Zの一方側Z1の端に位置する外面である。この部分102aは、天板片102における底板21とは反対側の外面であり、平坦である。
部分102aと底板21との厚さ方向Zの距離L16は、前記第1閾値H1以上である。
なお、底上げ部は、側板片を3つ以上備えてもよい。
これら第1変形例の軒樋60から第8変形例の軒樋100によっても、本実施形態の軒樋20と同様の効果を奏することができる。
加えて、第8変形例の軒樋100では、底上げ部101における天板片102及び2つの側板片103A,103Bにより囲われた部分に窪み104を形成し、同一の外形の底上げ部であっても、底上げ部101の質量を軽くすることができる。さらに、天板片102における底板21とは反対側の外面(部分102a)が平坦であることで、複数の軒樋100を厚さ方向Zに重ねて配置する際に、この天板片102を備える軒樋100に対して厚さ方向Zの一方側Z1に隣り合う軒樋100aを、安定して支持することができる。
なお、図18に示すように、第8変形例の軒樋100を厚さ方向Zに重ねて配置する際に、軒樋100と、この軒樋100に対する厚さ方向Zの一方側Z1に隣り合う軒樋100aとの間に、隙間S1がそれぞれ形成される。隙間S1は、形成されないことが好ましい。しかし、例えば軒樋100を押出成形により形成する場合には、成形の精度上、隙間S1が形成される。
このため、例えば、図31に示すように、厚さ方向Zに重ねて配置された複数の軒樋10が幅方向Yの他方側Y2に偏ると、複数の軒樋100が倒れたり、軒樋100における幅方向Yの他方側Y2の側板22Bが変形する虞がある。
図32に示す第10変形例の軒樋150は、第8変形例の軒樋100の各構成に加えて、第3凸部151A,151Bを備えている。軒樋150では、第3凸部151Aは、側板22Aにおける厚さ方向Zの一方側Z1の端部に設けられている。第3凸部151Aは、軒樋150の内側に向かって突出している。第3凸部151Aが突出する長さは、0.1mm〜5mm程度であり、好ましくは0.1〜1mmである。
第3凸部151Bについても同様である。
ここで、軒樋150に対して、厚さ方向Zの一方側Z1に重ねて配置された軒樋150を、第2軒樋150aと言う。第2軒樋150aの底板21が、軒樋150の底上げ部101に接触した状態で、第2軒樋150aの側板22Aが軒樋150の第3凸部151Aに接触し、第2軒樋150aの側板22Bが軒樋150の第3凸部151Bに接触することが好ましい。
第10変形例の軒樋150のように構成することにより、複数の軒樋150が幅方向Yに偏った状態で厚さ方向Zに重ねて配置されるのを抑制することができる。
なお、図33に示す第11変形例の軒樋155のように、第3凸部151Aは、側板22Aにおける厚さ方向Zの中間部に設けられて、軒樋155の外側に向かって突出していてもよい。第3凸部151Bについても同様である。
ここで、軒樋155に対して、厚さ方向Zの一方側Z1に重ねて配置された軒樋155を、第2軒樋155aと言う。第2軒樋155aの底板21が、軒樋155の底上げ部101に接触した状態で、第2軒樋155aの第3凸部151Aが軒樋155の側板22Aに接触し、第2軒樋155aの第3凸部151Bが軒樋155の側板22Bに接触することが好ましい。
図34に示す第12変形例の軒樋160のように、第8変形例の軒樋100において、側板22A,22Bに代えて、前記側板81A,81Bを備えてもよい。
ここで、軒樋160に対して、厚さ方向Zの一方側Z1に重ねて配置された軒樋160を、第2軒樋160aと言う。第2軒樋160aの底板21が、軒樋160の底上げ部101に接触した状態で、第2軒樋160aの第2側板片83Aが軒樋160の第2側板片83Aに接触し、第2軒樋160aの第2側板片83Bが軒樋160の第2側板片83Bに接触することが好ましい。
なお、図34に示す側板81Aは、断面が直線状の第1側板片82Aと、第2側板片83Aが互いに角度をもって接合された板状で構成されている。しかし、これに限るものではなく、第1側板片82A及び第2側板片83Aの少なくとも一方の断面が曲線状となる外側に湾曲した板状であってもよく、第1側板片82A及び第2側板片83Aが一体となった断面が曲線状となる外側に湾曲した板状であってもよい。
以上のように構成された軒樋155,160によっても、軒樋150と同様の効果を奏することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図19から図24を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図19に示すように、本実施形態の軒樋105は、第1実施形態の軒樋20の一対の底上げ部23A,23Bに代えて、底上げ部106を備えている。底上げ部106は、底板21と側板22Aとの接続部に形成されている。底上げ部106は、底板21よりも厚さ方向Zの一方側Z1に突出している。底上げ部106は、底板21における幅方向Yの一方側Y1の端部に形成されている。底上げ部106における厚さ方向Zの他方側Z2の部分には、窪み106aが形成されている。
以上のように構成された軒樋105では、部位によらず厚さがほぼ一定になる。このため、塩化ビニル鋼板等を折り曲げること等により、好適に形成することができる。
図20に示すように、複数の軒樋105を厚さ方向Zに重ねて配置する際に、厚さ方向Zに隣り合う軒樋105同士で、軒樋105の幅方向Yの向きを変えて配置する。これにより、軒樋105(以下、軒樋105aとも言う)の底板21が、この軒樋105の下方(厚さ方向Zの他方側Z2)に配置された軒樋105(以下、軒樋105bとも言う)の底上げ部106に接触する。軒樋105aに作用する荷重が、軒樋105aの底板21、及び軒樋105bの底上げ部106により支持される。従って、軒樋105の一対の側板22A,22Bが互いに開くように変形したり閉じるように変形するのを抑えることができる。
以上説明したように、本実施形態の軒樋105によれば、梱包性を向上させることができる。
本実施形態の軒樋105は、以下に説明するようにその構成を様々に変形させることができる。
図21に示す第1変形例の軒樋110のように、軒樋105の底上げ部106に代えて、底上げ部111を備えてもよい。底上げ部111は、底板21における幅方向Yの一方側Y1の部分に、側板22Aから離間するように形成されている。底上げ部111は、底板21よりも厚さ方向Zの一方側Z1に突出している。底上げ部111における厚さ方向Zの他方側Z2の部分には、窪み111aが形成されている。
図22に示すように、複数の軒樋110を厚さ方向Zに重ねて配置する際に、厚さ方向Zに隣り合う軒樋110同士で、軒樋110の幅方向Yの向きを変えて配置する。これにより、軒樋110(以下、軒樋110aとも言う)の底板21が、この軒樋110の下方(厚さ方向Zの他方側Z2)に配置された軒樋110(以下、軒樋110bとも言う)の底上げ部111に接触する。軒樋110aに作用する荷重が、軒樋110aの底板21、及び軒樋111bの底上げ部111により支持される。
図23に示す第2変形例の軒樋115のように、軒樋105の底上げ部106に代えて、底上げ部116を備えてもよい。底上げ部116は、第1底上げ片117と、第2底上げ片118と、を備えている。
第1底上げ片117は、前記底上げ部106と同様に、底板21と側板22Aとの接続部に形成されている。第1底上げ片117は、底板21よりも厚さ方向Zの一方側Z1に突出している。第1底上げ片117は、底板21における幅方向Yの一方側Y1の端部に形成されている。
第1底上げ片117における底板21から厚さ方向Zに最も離間した部分117aは、第1底上げ片117の厚さ方向Zの一方側Z1の端に位置する外面である。ここで、部分117aと底板21との厚さ方向Zの距離を、L21とする。
第2底上げ片118は、第1底上げ片117に対して幅方向Yの他方側Y2に連なるように形成されている。第2底上げ片118は、底板21よりも厚さ方向Zの他方側Z2に突出している。第2底上げ片118は、底板21における幅方向Yの一方側Y1の部分に形成されている。
第2底上げ片118における底板21から厚さ方向Zに最も離間した部分118aは、第2底上げ片118の厚さ方向Zの他方側Z2の端に位置する外面である。ここで、部分118aと底板21との厚さ方向Zの距離を、L22とする。
距離L21及び距離L22は互いに等しく、距離L21,L21は前記第1閾値H1以上であることが好ましい。
図24に示すように、複数の軒樋115を厚さ方向Zに重ねて配置する際に、厚さ方向Zに隣り合う軒樋115同士で、軒樋115の幅方向Yの向きを変えて配置する。これにより、軒樋115(以下、軒樋115aとも言う)の底板21が、この軒樋115の下方(厚さ方向Zの他方側Z2)に配置された軒樋115(以下、軒樋115bとも言う)の第1底上げ片117に接触する。軒樋115aの第2底上げ片118が、軒樋115bの底板21に接触する。
こうして、軒樋115aに作用する荷重が、軒樋115bの第1底上げ片117及び底板21によりそれぞれ支持される。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図25及び図26を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図25及び図26に示すように、本実施形態の軒樋システム125は、複数の軒樋126と、底上げ部材127と、を備えている。
軒樋126は、前記底板21と、前記一対の側板22A,22Bと、を備えている。底板21の厚さ方向Zの一方側Z1の外面21bにおける幅方向Yの長さL1は、120mm以上である。複数の軒樋126は、厚さ方向Zに重ねて配置されている。
底上げ部材127は、天板片130と、一対の側板片131A,131Bと、を備えている。
天板片130は、側板22Aと側板22Bとの間で、幅方向Yに沿って延びている。天板片130は、側板22A,22Bに接触していない。天板片130と側板22A,22Bとの間には、隙間が形成されている。側板片131Aは、天板片130における幅方向Yの一方側Y1の端部から厚さ方向Zの他方側Z2に向かって延びている。
底上げ部材127は、複数の軒樋126のうち、厚さ方向Zに隣り合う軒樋126の間等に配置されている。底上げ部材127は、厚さ方向Zに隣り合う一対の軒樋126の底板21にそれぞれ接触するように配置されている。
底上げ部材127の厚さ方向Zの長さL25は、(15)式による第2閾値H2mm以上であることが好ましい。
Figure 2021161862
なお、図26に示すように、底上げ部材127を、軒樋126の長手方向Xに複数配置してもよいし、1つ配置してもよい。
以上説明したように、本実施形態の軒樋システム125によれば、底板21の外面21bの長さL1が120mm以上であるため、軒樋126を物流倉庫等に用いられる大型の軒樋として用いることができる。
複数の軒樋126を梱包する際に、複数の軒樋126を、厚さ方向Zに重ねて配置する。この際に、厚さ方向Zに隣り合う一対の軒樋126の底板21の間に、底上げ部材127を配置する。底上げ部材127は、厚さ方向Zに隣り合う一対の軒樋126の底板21にそれぞれ接触する。このため、例えば厚さ方向Zが上下方向に沿うように配置したときに、厚さ方向Zに隣り合う一対の軒樋126の一方に作用する重力による荷重を、互いに接触する一対の軒樋126の底板21及び底上げ部材127により支持することができる。従って、厚さ方向Zに隣り合う一対の軒樋126のうち一方の側板22A,22Bと他方の側板22A,22Bとの間に作用する荷重を抑え、複数の軒樋126を厚さ方向Zに重ねて配置したときに、軒樋126の一対の側板22A,22Bが互いに開くように変形したり閉じるように変形するのを抑えることができる。これにより、厚さ方向Zに重ねられた複数の軒樋126を梱包して軒樋梱包体を構成した際に、梱包性を向上させることができる。
また、長さL25は第2閾値H2mm以上である。従って、複数の軒樋126を厚さ方向Zに重ねて配置して、底上げ部材127を介して一対の軒樋126の底板21を互いに接触させたときに、厚さ方向Zに隣り合う一対の軒樋126のうち一方の側板22A,22Bと他方の側板22A,22Bとの間に作用する荷重をより確実に抑えることができる。
以上、本発明の第1実施形態から第3実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。さらに、各実施形態で示した構成のそれぞれを適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
例えば、前記第1実施形態から第3実施形態では、軒樋は幅方向Yに対称に形成されなくてもよい。
軒樋に、シボ、ヘアライン、ローレット等の意匠を施してもよい。
2,2a 軒樋梱包体
20,60,65,75,80,85,90,100,105,110,115,12
6,140,150,155,160 軒樋
21 底板
21c 第1凹部(第1係合部)
22A,22B,81A,81B 側板
23A,23B,76A,76B,86A,86B,91A,91B,96,101,
106,111,116 底上げ部
26aA,76aA,86aA,91aA,96a,102a 部分
26bA 第1凸部(第2係合部)
28A,28B,104,106a,111a 窪み
45 クラフト紙(シート)
66A,66B 突部
102 天板片
103A,103B 側板片
125 軒樋システム
127 底上げ部材
141 凹凸部
L1,L25 長さ
X 長手方向
Y 幅方向
Z 厚さ方向
Z1 一方側
Z2 他方側

Claims (12)

  1. 底板と、
    前記底板の幅方向の両端から、前記底板の厚さ方向の一方側に向かってそれぞれ立ち上がる一対の側板と、
    前記底板及び前記一対の側板の少なくとも1つに設けられた底上げ部と、
    を備える軒樋であって、
    前記底板の前記厚さ方向の前記一方側の外面における前記幅方向の長さが、120mm以上であり、
    前記軒樋に対する前記厚さ方向の前記一方側又は前記厚さ方向の他方側に、別の前記軒樋である第2軒樋を重ねて配置したときに、前記第2軒樋の前記底板が前記軒樋の前記底上げ部に接触する軒樋。
  2. 前記底上げ部は、前記底板に設けられている請求項1に記載の軒樋。
  3. 前記底上げ部は、
    前記底板から前記厚さ方向の前記一方側に向かって延びる少なくとも2つの側板片と、
    前記少なくとも2つの側板片における前記厚さ方向の前記一方側の端部同士を連結し、前記底板に沿って延びる天板片と、
    を備える請求項2に記載の軒樋。
  4. 前記底上げ部に内部空間又は窪みが形成されている請求項1又は2に記載の軒樋。
  5. 前記底板に形成された第1係合部と、
    前記底上げ部に形成され、前記第1係合部に対して、前記軒樋の長手方向及び前記幅方向の少なくとも一方に係合する第2係合部と、
    を備える請求項1から3のいずれか一項に記載の軒樋。
  6. 前記一対の側板は、それぞれ平板状である請求項1から5のいずれか一項に記載の軒樋。
  7. 前記軒樋に対する前記厚さ方向の前記一方側に、前記第2軒樋を重ねて配置するときに、前記第2軒樋における前記底板と前記側板とを接続するコーナー部が引っかかる凹凸が、前記一対の側板それぞれに設けられていない請求項6に記載の軒樋。
  8. 前記底上げ部における前記底板から前記厚さ方向に最も離間した部分と、前記底板との前記厚さ方向の距離が、(1)式による第1閾値H1mm以上である請求項1から5のいずれか一項に記載の軒樋。
    ただし、前記底板の厚さ及び前記一対の側板の厚さはそれぞれtmmであり、前記一対の側板の前記軒樋の内側の外面と前記底板の前記外面とのなす角度はそれぞれθ°である。
    Figure 2021161862
  9. 前記一対の側板の少なくとも一方に設けられ、前記軒樋の外側に向かって突出する突部を備え、
    前記突部の前記厚さ方向の長さは、前記第1閾値H1以下である請求項8に記載の軒樋。
  10. 複数の軒樋と、
    前記複数の軒樋間に配置された底上げ部材と、
    を備える軒樋システムであって、
    それぞれの前記軒樋は、
    底板と、
    前記底板の幅方向の両端から、前記底板の厚さ方向の一方側に向かってそれぞれ立ち上がる一対の側板と、
    を備え、
    前記底板の前記厚さ方向の前記一方側の外面における前記幅方向の長さが、120mm以上であり、
    前記複数の軒樋は、前記厚さ方向に重ねて配置され、
    前記底上げ部材は、前記厚さ方向に隣り合う一対の前記軒樋の前記底板にそれぞれ接触するように配置されている軒樋システム。
  11. 前記底上げ部材の前記厚さ方向の長さが、(2)式による第2閾値H2mm以上である請求項10に記載の軒樋システム。
    ただし、前記底板の厚さ及び前記一対の側板の厚さはそれぞれtmmであり、前記一対の側板の前記軒樋の内側の外面と前記底板の前記外面とのなす角度はそれぞれθ°である。
    Figure 2021161862
  12. 請求項1から9のいずれか一項に記載の軒樋複数と、
    前記複数の軒樋を梱包するシートと、
    を備え、
    前記複数の軒樋は、前記厚さ方向に重ねて配置されている軒樋梱包体。
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