JP2021161374A - 積層部材及び画像表示装置 - Google Patents

積層部材及び画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021161374A
JP2021161374A JP2020163237A JP2020163237A JP2021161374A JP 2021161374 A JP2021161374 A JP 2021161374A JP 2020163237 A JP2020163237 A JP 2020163237A JP 2020163237 A JP2020163237 A JP 2020163237A JP 2021161374 A JP2021161374 A JP 2021161374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitive adhesive
pressure
meth
mass
laminated member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020163237A
Other languages
English (en)
Inventor
博信 多田
Hironobu Tada
晋也 福田
Shinya Fukuda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Publication of JP2021161374A publication Critical patent/JP2021161374A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】金属材料を変色させることのない積層部材を提供すること。【解決手段】分子内水素引き抜き型開始剤(A)を含有する粘着剤組成物から形成される粘着剤層と、金属材料を備えた、画像表示装置構成部材用の導電部材とが積層された構成を有する積層部材であって、前記金属材料が銀を含む。好ましくは、前記粘着剤組成物が、ベースポリマー(b1)、ベースポリマーを構成するモノマー成分の混合物(b2)及びその部分重合物(b3)からなる群から選ばれる少なくとも一種の粘着剤成分(B)を含み、前記粘着剤組成物が、炭素−炭素二重結合を有するラジカル重合性官能基及びラジカル発生基を分子内に有する化合物(C)を更に含む。【選択図】なし

Description

本発明は、例えばタッチパネル等の構成部材として好適に用いることができる積層部材、及び上記積層部材を有する画像表示装置に関する。
近年、画像表示装置の視認性を向上させるために、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)等の画像表示パネルと、その前面側(視認側)に配置する保護パネルやタッチパネル部材との間の空隙を接着剤で充填することにより、入射光や表示画像からの出射光の空気層界面での反射を抑えることが行われている。
このような画像表示装置構成部材間の空隙を粘着剤で充填する方法として、画像表示装置構成部材間の空隙を、粘着シートを用いて充填する方法が知られている。例えば、特許文献1には、紫外線によって硬化させることで得られる粘着シートが開示されている。
上記紫外線等の光硬化は熱硬化に比べて反応が制御しやすいため、粘着シート作製工程でのハンドリング性に優れる。
また、特許文献2には、紫外線によって1次架橋した粘着シートを画像表示装置構成部材に貼合後、画像表示装置構成部材を介して粘着シートに紫外線照射し2次硬化させる方法が開示されている。
更に、特許文献3には、マクロモノマーを構成単位として含有する(メタ)アクリル系共重合体、架橋剤及び架橋開始剤を含む光硬化性組成物であって、小角X線散乱測定における1次元散乱プロファイルの半値幅X1(nm-1)が0.05<X1<0.30であることを特徴とする光硬化性組成物について開示されており、かかる組成物によれば、室温状態でシート状を保持しつつ自着性を示すことができ、未硬化状態において加熱すると、軟化乃至流動し、例えばマクロモノマーのガラス転移温度以上に加熱することにより軟化乃至流動し、貼合面の凹凸部に追従して隅々まで充填できることができ、更には、光硬化することにより、優れた凝集力を発揮できることも開示されている。
また、特許文献4には、水酸基含有アクリル系樹脂、エチレン性不飽和基を一つ有するエチレン性不飽和化合物、架橋剤及び、光重合開始剤を含有する粘着剤組成物であり、上記光重合開始剤が、特定の構造部位を有する分子内水素引き抜き型光重合開始剤を含有することを特徴とする粘着剤組成物について開示されており、かかる組成物によれば、優れた段差追従性と耐ブリスター性をバランスよく両立することができ、更には粘着物性(粘着力、保持力)、耐湿熱性、光学特性(透明性)にも優れた、高レベルの信頼性を有する粘着シートを得ることができることが開示されている。
特開2006−169438号公報 特許第4971529号公報 国際公開第2018/101252号 特開2018−109102号公報
ところで、これらの粘着シートとタッチパネル部材とを貼り合わせ、硬化した場合、時間の経過とともにタッチパネル部材に用いられている金属材料が変色することがある。
これは、粘着シートに含まれる、光重合開始剤が酸素と反応して活性酸素になり、上記金属材料と反応することによって、金属材料が変色すると考えられる。
本発明が解決しようとする課題は、金属材料を変色させることのない積層部材を提供することにある。
本発明者らは、特定の光重合開始剤を含有する粘着剤組成物を粘着剤層として用いることにより、上記の課題が解決できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明で提供する積層部材は、分子内水素引き抜き型開始剤(A)を含有する粘着剤組成物から形成される粘着剤層と、金属材料を備えた、画像表示装置構成部材用の導電部材とが積層された構成を有し、前記金属材料が銀を含むものである。
本発明の積層部材は、導電部材が備える金属材料の変色を抑えるとともに高い信頼性を有するため、タッチパネル等の画像表示装置構成部材として好適に用いることができる。
実施例における耐発泡信頼性の評価試験方法を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。但し、本発明は、下記実施形態に限定されるものではない。
<積層部材>
本発明の積層部材(以下、省略して「本部材」とも称する。)は、分子内水素引き抜き型開始剤(A)を含有する粘着剤組成物から形成される粘着剤層と、金属材料を備えた導電部材が積層された構成を有する。
以下、各構成について説明する。
〔金属材料を備えた導電部材〕
上記導電部材は、タッチパネル用のセンサーであり、通常、透明基材上に金属材料をパターニングして、電極線を形成したものである。
上記透明基材としては、例えばガラス、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテルサルホン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリエーテルケトン系樹脂、(メタ)アクロニトリル系樹脂、シクロオレフィン系樹脂等が挙げられる。なかでも、透過率の高いガラスが好ましい。
上記金属材料としては、例えばチタン、ケイ素、ニオブ、インジウム、亜鉛、スズ、金、銀、銅、アルミニウム、コバルト、クロム、ニッケル、鉛、鉄、パラジウム、白金、タングステン、ジルコニウム、タンタル、ハフニウム等が挙げられる。
また、これらの金属を2種以上含有するものや、これら金属の合金も挙げられる。
本発明においては、なかでも、金属材料が銀を含むものである。すなわち、本発明の積層部材は、導電部材が金属材料として変色しやすい銀を含んでいる場合であっても、変色を抑えることができるものである。
本発明は、金属材料の変色を抑えることができるものであるが、上記金属材料の変色は、以下のようにして起こると推測される。
まず、紫外線照射により活性化された光重合開始剤と、積層部材の端面から侵入してきた酸素とが反応し、活性酸素が生成する。
そして、上記活性酸素が金属材料と反応することにより、金属材料(銀)が酸化され変色が起こる。
本発明においては、光重合開始剤として、分子内水素引き抜き型開始剤(A)を用いることにより、上記金属材料(銀)の変色を抑えることができる。
また、上記導電部材は、上記金属材料をパターニングして、電極線を形成した上に、オーバーコート層を設けてもよい。
本発明の積層部材は、下記粘着剤層と導電部材とが積層されたものであり、特に上記導電部材の金属材料を備えた面の面上に、下記粘着剤層を積層することが、導電部材の変色を抑えることができるため好ましい。
本発明の積層部材において、粘着剤層の面と金属材料との最も近い距離は0〜20nm、好ましくは0〜10nm、より好ましくは0〜5nmである。この距離が近ければ近いほど導電部材の変色が起こりやすくなるため、本発明による防変色効果が大きくなる。
(本部材における導電部材の酸化度)
本発明の積層部材は、導電部材の金属材料が銀を含む場合、当該導電部材の酸化度は、33.0%以下であることが好ましく、31.5%以下であることがより好ましく、30.5%未満であることが更に好ましい。
また、粘着シートを積層させる前における、金属材料として銀を含む導電部材の酸化度が、一般的に23.5%であることを踏まえると、本発明の積層部材における導電部材の酸化度の上昇率(粘着シート積層後の導電部材の酸化度(%)−粘着シート積層前の導電部材の酸化度(%))は、9.5%以下であることが好ましく、8.0%以下であることがより好ましく、7.5%以下であることが更に好ましく、7.0%以下であることが最も好ましい。
〔粘着剤組成物〕
本発明の積層部材に用いる粘着剤組成物(以下、省略して「本組成物」とも称する。)は、分子内水素引き抜き型開始剤(A)を含有するものである。
本組成物は、貼合信頼性を高めるという観点から、紫外線照射により硬化する光硬化性粘着剤組成物であることが好ましい。
〔分子内水素引き抜き型開始剤(A)〕
本組成物は、分子内水素引き抜き型開始剤(A)を含有するものであり、分子内水素引き抜き型開始剤(A)を開始剤として使用することで、その作用機序は明確ではないが、光重合をした後、金属材料を備えた導電部材の変色を抑えることができる。
なお、分子内水素引き抜き型開始剤(A)は、分子間水素引き抜き型開始剤に比べて活性状態の保持力が弱いことから導電部材には移行できず、変色を抑えることができると推定している。すなわち、本発明では、分子間水素引き抜き型開始剤を用いることなく、分子内水素引き抜き型開始剤(A)を用いることが好ましい。
上記分子内水素引き抜き型開始剤(A)とは、活性エネルギー線の照射により励起され、分子内で水素引抜反応を生じさせることでラジカルを発生させる官能基を有する化合物であり、例えばフェニルグリオキシル酸メチル等のベンゾイルギ酸メチル系光重合開始剤、オキシフェニル酢酸−2−[2−オキソ−2−フェニルアセトキシ−エトキシ]エチルエステルとオキシフェニル酢酸2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]エチルエステルとの混合物等のオキシフェニル系光重合開始剤等が挙げられ、なかでもベンゾイルギ酸メチル系光重合開始剤が好ましい。
これらは単独で若しくは2種以上を併せて用いてもよい。
上記分子内水素引き抜き型開始剤(A)の市販品としては、例えば、IGM RESINS B.V.社製の「Omnirad MBF」、「Omnirad 754」等が挙げられる。
上記分子内水素引き抜き型開始剤(A)の含有量は、後述する粘着剤成分(B)100質量部に対して、0.1質量部以上10質量部以下の範囲で含有されることが好ましく、より好ましくは0.5質量部以上8質量部以下、更に好ましくは1質量部以上6質量部以下、特に好ましくは1.5質量部以上4質量部以下である。分子内水素引き抜き型開始剤(A)の含有量が上記の範囲内であると、透明性に優れ、また、金属材料を備えた導電部材の変色を、より抑えることができる。
〔粘着剤成分(B)〕
本組成物は、ベースポリマー(b1)、ベースポリマーを構成するモノマー成分の混合物(b2)及びその部分重合物(b3)からなる群から選ばれる少なくとも一種の粘着剤成分(B)を含むことが好ましい。
なお、「ベースポリマー」とは、粘着剤組成物中における最も含有割合の多いポリマー成分をいい、より好ましくは、本組成物中における主成分となるポリマー成分又は本組成物中に50質量%を超えて含まれるポリマー成分をいう。
また、粘着剤成分(B)として、上記ベースポリマー(b1)の代わりに、上記ベースポリマー(b1)を形成するためのモノマー成分の混合物(b2)及び該混合物の部分重合物(b3)の少なくとも一方を用いてもよい。
上記部分重合物(b3)とは、上記モノマー成分の混合物の一部の分量を重合反応させて得られる結果物をいう。より具体的には、上記モノマー成分が部分的に重合してなるポリマー又はオリゴマーと、未反応のモノマー成分とを含む。
上記ベースポリマー(b1)としては、例えば(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体、ゴム系ポリマー、シリコーン系ポリマー、ポリエステル系ポリマー、ウレタン系ポリマー、ポリアミド系ポリマー、エポキシ系ポリマー、フッ素系ポリマー等が挙げられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。なかでも、(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体が好ましい。
上記ベースポリマー(b1)の含有量は、粘着剤組成物の全質量を基準として、60質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることが最も好ましい。
また、その上限値としては、99.9質量%以下であることが好ましい。
以下、上記(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体について詳述する。
(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体としては、例えばアルキル(メタ)アクリレートの単独重合体の他、これと共重合性を有するモノマー成分とを共重合することにより得られる共重合体を挙げることができる。
また、(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体としてより好ましくは、アルキル(メタ)アクリレートと、これと共重合可能なカルボキシ基含有モノマー、水酸基含有モノマー、アミノ基含有モノマー、エポキシ基含有モノマー、アミド基含有モノマー、その他ビニルモノマーからなる群から選ばれる少なくとも一種のモノマーとを、モノマー成分として含む共重合体を挙げることができる。
なお、本発明において、「(共)重合体」とは、重合体及び共重合体を包括する意味である。
なお、本発明において、「(メタ)アクリル」とはアクリル及びメタクリルを包括する意味であり、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレート及びメタクリレートを包括する意味である。
(粘着剤成分(B)の詳細)
また、上記(b1)〜(b3)について、より具体的には、側鎖の炭素数4〜18の直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレート(以下「共重合性モノマーa」とも称する。)と、これと共重合可能なカルボキシ基含有モノマー(以下「共重合性モノマーb」とも称する。)、ビニルモノマー(以下「共重合性モノマーc」とも称する。)、側鎖の炭素数が1〜3の(メタ)アクリレート(以下「共重合性モノマーd」とも称する。)及び水酸基含有モノマー(以下「共重合性モノマーe」とも称する。)からなる群から選ばれる少なくとも一種のモノマー成分から構成される共重合体(b1)、これらのモノマー成分の混合物(b2)又はその部分重合物(b3)を挙げることができる。
また、(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体、(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体を構成するモノマー成分の混合物又はその部分重合物の中でも、(α)共重合性モノマーaと、共重合性モノマーb及び共重合性モノマーcの少なくとも一方とを含むモノマー成分から構成される共重合体や、(β)共重合性モノマーaと、共重合性モノマーb及び共重合性モノマーcの少なくとも一方と、共重合性モノマーd及び共重合性モノマーeの少なくとも一方とを含むモノマー成分から構成される共重合体、これらのモノマー成分の混合物又はその部分重合物を好適な例示として挙げることができる。
なかでも、(α)が好ましく、共重合性モノマーaと共重合性モノマーb及び共重合性モノマーcとを含むモノマー成分から構成される共重合体、これらのモノマー成分の混合物又はその部分重合物が特に好ましい。
上記側鎖の炭素数4〜18の直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレート(共重合性モノマーa)としては、例えば、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、イソペンチル(メタ)アクリレート、ネオペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、3,5,5−トリメチルシクロヘキサン(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。これらは1種又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
上記共重合性モノマーaの含有量は、共重合体の全モノマー成分中に、30質量%以上90質量%以下であることが好ましく、より好ましくは35質量%以上88質量%以下、更に好ましくは40質量%以上85質量%以下、特に好ましくは55質量%以上85質量%以下である。
上記カルボキシ基含有モノマー(共重合性モノマーb)としては、例えば、(メタ)アクリル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルヘキサヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルマレイン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルマレイン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルコハク酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸等を挙げることができ、なかでも(メタ)アクリル酸が好ましい。
これらは1種又は2種以上を組み合わせてもよい。
なお、「(メタ)アクリロイル」はアクリロイル及びメタクリロイルを包括する意味である。
上記共重合性モノマーbの含有量は、共重合体の全モノマー成分中に、通常1.2質量%以上15質量%以下であり、優れた粘着物性を得る観点からは1.5質量%以上10質量%以下であることが好ましく、特に好ましくは2質量%以上8質量%以下である。
上記ビニルモノマー(共重合性モノマーc)としては、ビニル基を分子内に有する化合物が挙げられる。このような化合物としては、アルキル基の炭素数が1〜12である(メタ)アクリル酸アルキルエステル類並びに分子内にヒドロキシ基、アミド基及びアルコキシルアルキル基等の官能基を有する官能性モノマー類並びにポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類並びに酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル及びラウリン酸ビニル等のビニルエステルモノマー並びにスチレン、クロロスチレン、クロロメチルスチレン、α−メチルスチレン及びその他の置換スチレン等の芳香族ビニルモノマーを例示することができ、なかでもビニルエステルモノマーが好ましい。これらは1種又は2種以上を組み合わせてもよい。
上記共重合性モノマーcの含有量は、共重合体の全モノマー成分中に、通常1.2質量%以上40質量%以下、優れた粘着物性を得る観点からは1.5質量%以上35質量%以下であることが好ましく、特に好ましくは2質量%以上30質量%以下である。
上記側鎖の炭素数が1〜3の(メタ)アクリレート(共重合性モノマーd)としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。これらは1種又は2種以上を組み合わせてもよい。
上記共重合性モノマーdの含有量は、共重合体の全モノマー成分中に、通常70質量%以下であり、好ましくは3質量%以上65質量%以下、更に好ましくは5質量%以上60質量%以下である。
上記水酸基含有モノマー(共重合性モノマーe)としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート類を挙げることができる。これらは1種又は2種以上を組み合わせてもよい。
上記共重合性モノマーeの含有量は、共重合体の全モノマー成分中に、通常30質量%以下であり、好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である。
上記に掲げるものの他、無水マレイン酸、無水イタコン酸等の酸無水物基含有モノマー、(メタ)アクリル酸グリシジル、α−エチルアクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸3,4−エポキシブチル等のエポキシ基含有モノマー、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有(メタ)アクリル酸エステル系モノマー、(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、マレイン酸アミド、マレイミド等のアミド基を含有するモノマー、ビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルカルバゾール等の複素環系塩基性モノマー等も必要に応じて適宜用いることができる。
(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体、(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体を構成するモノマー成分の混合物又はその部分重合物の最も典型的な具体的な例としては、例えば2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリート、デシル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート等の共重合性モノマーaと、(メタ)アクリル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルヘキサヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルマレイン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルマレイン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルコハク酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸等の共重合性モノマーbと、有機官能基等をもつヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート、マレイン酸モノメチル、イタコン酸モノメチル、酢酸ビニル、グリシジル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、フッ素化(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート等の共重合性モノマーcと、を共重合させて得られる(メタ)アクリル酸エステル共重合体、これらのモノマー成分の混合物又はその部分重合物を挙げることができる。
上記(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体は、上記の共重合性モノマーを例えば、溶液ラジカル重合、懸濁重合、塊状重合、乳化重合等の従来公知の方法に従って重合することで得ることができる。
また、本発明においては、上記(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体の代わりに、上記共重合性モノマー成分の混合物及び上記混合物の部分重合物の少なくとも一方を用いてもよい。
(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体の質量平均分子量は、5万以上150万以下、なかでも7万以上130万以下、そのなかでも特に10万以上120万以下であることが好ましい。
ここで、質量平均分子量は以下の方法によって、測定される。
(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体4mgをテトラヒドロフラン(THF)12mLに溶解させたものを測定試料とし、ゲル浸透クロマトグラフィー(Gel Permeation Chromatography:GPC)分析装置(装置名:東ソー社製HLC−8320GPC)を用いて、下記の条件で分子量分布曲線を測定し、質量平均分子量(Mm)を求める。
・ガードカラム:TSKguardcolumnHXL
・分離カラム:TSKgelGMHXL(4本)
・温度:40℃
・注入量:100μL
・ポリスチレン換算
・溶媒:THF
・流速:1.0mL/min
凝集力の高い粘着剤組成物を得たい場合は、分子量が大きい程分子鎖の絡み合いにより凝集力が得られるため、(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体の質量平均分子量は70万以上150万以下、特に80万以上130万以下であることが好ましい。
一方、流動性や応力緩和性の高い粘着剤組成物を得たい場合は、(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体の質量平均分子量は10万以上70万以下、特に15万以上60万以下であることが好ましい。
また、粘着シート等を成形する際に溶剤を使用しない場合には、分子量が大きなポリマーを使用することが難しいため、(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体の質量平均分子量は10万以上70万以下、特に15万以上60万以下、なかでも特に20万以上50万以下であることが好ましい。
〔化合物(C)〕
本組成物には、金属材料を備えた導電部材の変色を抑えるとともに信頼性をより優れたものとするために、炭素−炭素二重結合を有するラジカル重合性官能基及びラジカル発生基を分子内に有する化合物[化合物(C)]を分子内水素引き抜き開始剤(A)と併用することが好ましい。
ここで、上記「炭素−炭素二重結合を有するラジカル重合性官能基」としては、例えば(メタ)アクリロイル基、ビニル基等の不飽和二重結合を有する官能基を挙げることができる。
また、上記「ラジカル発生基」とは、紫外線等の活性エネルギー線による励起下で重合反応を開始させるラジカルを発生する基を意味し、例えば活性エネルギー線の照射により励起され、分子間で水素引抜反応を生じさせることでラジカルを発生させる官能基を有するものであればよい。
このように上記化合物(C)は、炭素−炭素二重結合を有するラジカル重合性官能基を分子内に有することから、例えば紫外線照射により自身が重合してポリマー化するため、金属材料(銀)を備えた画像表示装置構成部材用の導電部材に移行せず当該導電部材を変色させる虞を低減できる傾向がある。
上記化合物(C)がラジカル発生基を備えていることにより、例えば化合物(C)同士を重合させたり、ベースポリマー(b1)の分子間に架橋構造を形成したりすることができ、粘着剤組成物の凝集力を向上させることができる。
上記化合物(C)としては、炭素−炭素二重結合を有するラジカル重合性官能基を分子内に有し、且つ、ラジカル発生基、すなわち、活性エネルギー線の照射を受けるとラジカルを発生する官能基を有するものであればよい。
とりわけ、ベースポリマー(b1)の分子等から水素を引き抜いてラジカルを発生させることが可能である構造とを有するものが好ましい。
上記化合物(C)として、例えば(メタ)アクリロイル基と、ベンゾフェノン構造、ベンジル構造、o−ベンゾイル安息香酸エステル構造、チオキサントン構造、3−ケトクマリン構造、2−エチルアントラキノン構造及びカンファキノン構造からなる群から選ばれる少なくとも1つの構造とを有する化合物を挙げることができる。これらは単独で若しくは2種以上を併用してもよい。
上記の中でもとりわけ、化合物(C)は、(メタ)アクリロイル基とベンゾフェノン構造とを有する化合物であることが好ましい。
より具体的には、例えば、4−アクリロイルオキシベンゾフェノン、4−アクリロイルオキシエトキシベンゾフェノン、4−アクリロイルオキシ−4'−メトキシベンゾフェノン、4−アクリロイルオキシエトキシ−4'−メトキシベンゾフェノン、4−アクリロイルオキシ−4'−ブロモベンゾフェノン、4−アクリロイルオキシエトキシ−4'−ブロモベンゾフェノン、4−メタクリロイルオキシベンゾフェノン、4−メタクリロイルオキシエトキシベンゾフェノン、4−メタクリロイルオキシ−4'−メトキシベンゾフェノン、4−メタクリロイルオキシエトキシ−4'−メトキシベンゾフェノン、4−メタクリロイルオキシ−4'−ブロモベンゾフェノン、4−メタクリロイルオキシエトキシ−4'−ブロモベンゾフェノン及びこれらの混合物等を挙げることができる。なかでも4−メタクリロイルオキシベンゾフェノンが好ましい。
上記化合物(C)の含有量としては、積層部材の信頼性を高める点から、下限値が、粘着剤成分(B)〔ベースポリマー(b1)を使用する場合にはベースポリマー、ベースポリマーの代わりにベースポリマーを構成するモノマー成分の混合物(b2)を使用する場合には当該混合物の合計量、当該混合物の部分重合物(b3)を用いる場合は、未反応モノマーと当該部分重合物の合計量〕100質量部に対して0.2質量部以上であることが好ましく、0.3質量部以上であることがより好ましく、0.5質量部以上であることが最も好ましい。
また、その上限値が、粘着剤成分(B)100質量部に対して5質量部以下であることが好ましく、2質量部以下であることがより好ましく、1質量部以下であることが最も好ましい。
また、分子内水素引き抜き型開始剤(A)と化合物(C)との配合比率〔分子内水素引き抜き型開始剤(A)/化合物(C)〕は質量基準で、通常、99/1〜1/99であり、好ましくは90/10〜40/60であり、より好ましくは85/15〜60/40である。
〔化合物(C)以外の架橋剤〕
本組成物は必要に応じて上記化合物(C)以外の架橋剤を含んでもよい。
上記化合物(C)以外の架橋剤としては、例えば(メタ)アクリロイル基、エポキシ基、イソシアネート基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、カルボジイミド基、オキサゾリン基、アジリジン基、ビニル基、アミノ基、イミノ基、アミド基から選ばれる少なくとも1種の架橋性官能基を有する架橋剤を挙げることができ、1種又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
なお、架橋性官能基は、脱保護可能な保護基で保護されていてもよい。なかでも、(メタ)アクリロイル基を有する架橋剤が好ましく、(メタ)アクリロイル基を2個以上有する多官能(メタ)アクリレートが特に好ましい。
上記化合物(C)以外の架橋剤を用いた架橋方法としては、例えば粘着剤成分(B)として上記(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体を用いる場合は、(メタ)アクリル酸エステル系(共)重合体中に導入した水酸基やカルボキシ基等の反応性基と化学結合しうる架橋剤を添加し、加熱や養生により反応させる方法や、架橋剤として(メタ)アクリロイル基を2個以上有する多官能(メタ)アクリレート及び光重合開始剤等の反応開始剤を添加し、紫外線照射等によって架橋する方法等を挙げることができる。
なかでも、本組成物中のカルボキシ基等の極性官能基を反応消費せず、極性成分由来の高い凝集力や粘着物性を維持できる観点から、紫外線等の光照射による架橋方法が好ましい。
上記化合物(C)以外の架橋剤の含有量は、本組成物の柔軟性と凝集力をバランスさせる観点から、粘着剤成分(B)〔ベースポリマー(b1)を使用する場合にはベースポリマー、ベースポリマーの代わりにベースポリマーを構成するモノマー成分の混合物(b2)を使用する場合には当該混合物の合計量、当該混合物の部分重合物(b3)を用いる場合は、未反応モノマーと当該部分重合物の合計量〕100質量部に対して、0.01質量部以上10質量部以下の割合で配合するのが好ましく、なかでも0.05質量部以上8質量部以下、そのなかでも0.1質量部以上5質量部以下であることが特に好ましい。
〔その他の配合剤〕
更に、本組成物は、通常の粘着剤組成物に配合される公知の成分を適宜含有してもよい。例えば酸化防止剤、光安定化剤、紫外線吸収剤、金属不活性化剤、防錆剤、老化防止剤、吸湿剤、発泡剤、消泡剤、無機粒子、粘度調整剤、粘着付与樹脂、光増感剤、蛍光剤等の各種の添加剤や、反応触媒(三級アミン系化合物、四級アンモニウム系化合物、ラウリル酸スズ化合物等)等を適宜含有させることが可能である。これらは単独で若しくは2種以上を併用して用いることができる。
上記酸化防止剤としては、例えば2,2'−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ヘキサメチレングリコール−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、テトラキス〔メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)〕メタン、トリエチレングリコール−ビス−3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジル)ベンゼン、n−オクタデシル−3−(4'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−t−ブチルフェノール)プロピオネート、4,4'−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4'−ブチリデン−ビス−(6−t−ブチル−3−メチル−フェノール)等のヒンダードフェノール系酸化防止剤や、硫黄系、アミン系等の各種酸化防止剤が挙げられる。
上記その他の配合剤は、本発明の効果を阻害しない範囲で用いることができ、例えば粘着剤組成物の10質量%以下、好ましくは8質量%以下である。
(粘着剤組成物の調製)
本組成物は、例えば分子内水素引き抜き型開始剤(A)、粘着剤成分(B)及び必要に応じてその他の成分をそれぞれ所定量混合することにより得られる。
また、本組成物は、上記粘着剤成分(B)として、ベースポリマー(b1)の代わりに上記モノマー成分の混合物(b2)及び上記混合物の部分重合物(b3)の少なくとも一方を用いてもよい。これらの混合方法としては、特に制限されず、各成分の混合順序も特に限定されない。
また、本組成物製造時に熱処理工程を入れてもよく、この場合は、予め、本組成物の各成分を混合してから熱処理を行うことが望ましい。
上記の混合においては、各種の混合成分を濃縮してマスターバッチ化したものを使用してもよい。
また、上述のとおり混合方法としても特に制限されず、例えば万能混練機、プラネタリミキサー、バンバリーミキサー、ニーダー、ゲートミキサー、加圧ニーダー、三本ロール、二本ロール等を用いることができる。本組成物の各成分を混合する際は、必要に応じて溶剤を用いて混合してもよい。また、本組成物は、溶剤を含まない無溶剤系として使用することもできる。無溶剤系として使用することで溶剤が残存せず、耐熱性及び耐光性が高まるという利点を備えることができる。
〔粘着剤層〕
本部材は、上記粘着剤組成物から形成される粘着剤層を有するものである。
上記粘着剤層の形成方法としては、例えば粘着剤組成物を直接導電部材に塗工しシート状に形成する方法、離型フィルム上に粘着剤組成物をシート状に形成した離型フィルム付き粘着シートとする方法等が挙げられる。
なかでも離型フィルム付き粘着シートとする方法が作業性の点から好ましい。
上記離型フィルム付き粘着シートは、粘着剤層の片面に離型フィルムを有する片面粘着シートであっても、粘着剤層の両面に離型フィルムを有する両面粘着シートであってもよいが、両面粘着シートであることが好ましい。
以下、両面粘着シートの製造方法を記載するが、この方法に限られるものではない。典型的には下記の工程によりシートを得ることが好ましいが、下記工程の1次硬化を省略してもかまわない。
上記両面粘着シートは、上記粘着剤組成物を加熱溶融(ホットメルト)し、これを離型フィルム上に塗工して単層又は多層のシート状の粘着剤層を成形し、その後、粘着剤層に別の離型フィルムを貼り合わせることにより得ることができる。
上記離型フィルムとしては、例えばポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、トリアセチルセルロース樹脂、フッ素樹脂等からなるフィルムを挙げることができる。また、これらのフィルムにシリコーン樹脂を塗布して離型処理したものや、離型紙等も適宜選択して用いることができる。これらのなかでもポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂が好ましく、離型処理したポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂が特に好ましい。更には、粘着剤層の両面にそれぞれ剥離力の異なる離型フィルムや、厚みの異なる離型フィルムを用いることも好ましい。
また、上記粘着シートは、ロール状であっても枚葉状であってもよい。
なかでも、とりわけ、種々の形状に加工された形態の粘着シートであることが好ましく、粘着シートを挟むように離型フィルムが積層され、外層を成す該離型フィルムの外縁が粘着シートの粘着剤層の外縁よりも外側に張り出した構成を有し、枚葉状(例えば粘着剤層及び離型フィルムの平面形状が長方形等の矩形状)に切断された形態の離型フィルム付き粘着シートであることが好ましい。
また、このような形状の離型フィルム付き粘着シートは、とりわけ、リペア部品として使用されることが好ましい。
リペア部品として使用される粘着シートは、様々な種類の画像表示装置構成部材を搭載した画像表示装置に適用できることが求められるが、前記粘着シートは、例えばタッチパネル用のセンサーの導電部材として銀を使用したものであっても、当該導電部材の変色を抑制できることから、その有用性は高い。
(多層構成)
また、上記両面粘着シートを多層とする場合、すなわち、中間層と最外層とを備えた積層構成とする場合には、最外層は、単層の場合と同様に、凹凸追随性と信頼性とを兼ね備えていることが好ましいため、上記組成物を用いて形成することが好ましい。
他方、中間層は、被接着体との粘着には寄与しないため、透明性を損なわず、かつ最外層の硬化反応を阻害しない程度の光透過性を有し、かつ、カット性及びハンドリング性を高める性質を有していることが好ましい。
中間層を形成する粘着剤成分(例えばベースポリマー)の種類は、透明樹脂であれば、特に限定するものではないが、透明性の確保や作製し易さ等の観点から、最外層の粘着剤成分(B)(例えばベースポリマー(b1))と同一の樹脂を用いるのが好ましい。
中間層は、紫外線架橋によって硬化するように形成してもよいし、熱によって硬化するように形成してもよい。
また、後硬化しないように形成してもよい。但し、最外層との密着性等を考慮すると、後硬化するように形成することが好ましく、特に紫外線架橋によって硬化するように形成することが好ましい。その際、開始剤の含有量が多くなると光透過率が低下するため、中間層における開始剤の含有量は、最外層における開始剤の含有量よりも低いことが好ましい。
また、上記両面粘着シートは、潜在的な紫外線反応性を有するように、言い換えれば紫外線反応性を残すように、粘着剤層を紫外線架橋して1次硬化させることが好ましい。上記1次硬化させる場合は、上記離型フィルムを介して紫外線を照射して粘着剤層を紫外線架橋させればよい。この際、紫外線の照射量を制御することで、紫外線架橋の程度を調整することも可能であるが、上述のように、離型フィルムを介して紫外線を照射することで、紫外線を一部遮断するようにして紫外線架橋の程度を調整することも可能である。
上記両面粘着シートは、光学的に透明な透明粘着シートであることが好ましい。
ここで、「光学的に透明」とは、全光線透過率が80%以上であることを意図し、85%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。
また、上記粘着剤層の厚みは、10μm以上500μm以下であることが実用性から好ましく、なかでも15μm以上400μm以下であることがより好ましく、そのなかでも特に20μm以上350μm以下であることが更に好ましい。
上記両面粘着シートを使用する際には、上記離型フィルムを粘着剤層から剥離して粘着剤層を被着体に貼り合わせればよく、上記で得られた粘着剤層と、金属材料を備えた導電部材とを貼り合わせることにより本発明の積層部材が得られる。
<画像表示装置>
本発明の画像表示装置(以下、省略して「本装置」とも称する。)は、本積層部材と、画像表示パネル及び表面保護パネルとを積層することにより得ることができる。
なお、上記画像表示パネル及び表面保護パネルの積層には、上記の粘着剤層を用いればよい。
上記画像表示装置は、構成する部材を積層した後、画像表示装置の少なくとも一方の面から紫外線を照射し、上記部材を介して、上記粘着剤層を紫外線架橋させて2次硬化させることが好ましい。
また、上記画像表示装置を構成する部材を介して上記粘着剤層に紫外線架橋反応を起こさせるためには、粘着剤層内の光重合開始剤が励起され、ラジカルを発生させるために有効な波長の光が充分量届く必要があるため、画像表示装置の一方の面からの紫外線透過率が一定以上であることが好ましい。
具体的に言えば、例えば、上記画像表示装置において紫外線を照射する面が、ガラスである場合には上記ガラスの紫外線透過率が一定以上であることが好ましく、また、例えば、ガラスと粘着剤層と保護シートが積層されている場合にはこれらガラス、粘着剤層及び保護シートの積層体の紫外線透過率が一定以上であることが好ましい。
よって、上記粘着剤層の紫外線照射側に積層する画像表示装置構成部材の紫外線透過率、すなわちUV−A波の波長範囲315〜400nmにおける光線透過率が20%以上であることが好ましく、特に30%以上、なかでも特に40%以上であることがより一層好ましい。
このような光線透過率を備え得る部材としては、例えばガラス、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、トリアセチルセルロース樹脂(TAC)、ジアセチルセルロース樹脂等のセルロース樹脂、スチレン樹脂等から構成されるものを挙げることができる。
(語句の説明等)
なお、本発明においては、「フィルム」と称する場合でも「シート」を含むものとし、「シート」と称する場合でも「フィルム」を含むものとする。
また、画像表示パネル、保護パネル等のように「パネル」と表現する場合、板体、シート及びフィルムを包含するものである。
本明細書において、「X〜Y」(X,Yは任意の数字)と記載した場合、特にことわりのない限り「X以上Y以下」の意とともに、「好ましくはXより大きい」、「好ましくはYより小さい」の意も包含するものである。
また、「X以上」(Xは任意の数字)と記載した場合、特にことわらない限り「X以上」の意とともに、「好ましくはXより大きい」の意を包含し、「Y以下」(Yは任意の数字)と記載した場合、特にことわらない限り「Y以下」の意とともに、「好ましくはYより小さい」の意も包含するものである。
更に、「x及びyの少なくとも一方(x,yは任意の構成又は成分)」とは、xのみ、yのみ、x及びy、という3通りの組合せを意味するものである。
以下、実施例及び比較例により更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
〔実施例1〕
2−エチルヘキシルアクリレート76質量部、酢酸ビニル20質量部及びアクリル酸4質量部からなる共重合体(B−1、質量平均分子量40万)1kgに対して、分子内水素引き抜き型開始剤としてフェニルグリオキシル酸メチル(A−1、IGM RESINS B.V.社製、Omnirad MBF)24g、4−メタクリロイルオキシベンゾフェノン(C−1、MCCユニテック社製、MBP)6gを添加して均一混合し、粘着剤組成物を得た。
得られた粘着剤組成物を、離型処理した2枚のポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱ケミカル社製、ダイアホイルMRV、厚み100μm/三菱ケミカル社製、ダイアホイルMRQ、厚み75μm)で挟み、厚み150μmとなるようシート状に賦形し、両面粘着シートを作製した。
その後、上記両面粘着シートの片面からポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)を剥離し、ソーダライムガラス板(54×82mm、厚み1.2mm)にハンドロールで貼合した。次に、もう片面のPETフィルムを剥離し、ガラス板に銀からなる電極が形成されたセンサーガラス(54×82mm、厚み1.2mm)にハンドロールで貼合し、積層部材を作製した。
〔実施例2〕
2−エチルヘキシルアクリレート76質量部、酢酸ビニル20質量部及びアクリル酸4質量部からなる共重合体(B−1、質量平均分子量40万)1kgに対して、分子内水素引き抜き型開始剤としてフェニルグリオキシル酸メチル(A−1、IGM RESINS B.V.社製、Omnirad MBF)21g、4−メタクリロイルオキシベンゾフェノン(C−1、MCCユニテック社製、MBP)9gを添加して均一混合し、粘着剤組成物を得た。得られた粘着剤組成物を用いて、実施例1と同様の方法で両面粘着シート及び積層部材を作製した。
〔実施例3〕
2−エチルヘキシルアクリレート76質量部、酢酸ビニル20質量部及びアクリル酸4質量部からなる共重合体(B−1、質量平均分子量40万)1kgに対して、分子内水素引き抜き型開始剤としてフェニルグリオキシル酸メチル(A−1、IGM RESINS B.V.社製、Omnirad MBF)30gを添加して均一混合し、粘着剤組成物を得た。得られた粘着剤組成物を用いて、実施例1と同様の方法で両面粘着シート及び積層部材を作製した。
〔実施例4〕
2−エチルヘキシルアクリレート76質量部、酢酸ビニル20質量部及びアクリル酸4質量部からなる共重合体(B−1、質量平均分子量40万)1kgに対して、分子内水素引き抜き型開始剤としてオキシフェニル酢酸−2−[2−オキソ−2−フェニルアセトキシ−エトキシ]エチルエステルとオキシフェニル酢酸2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]エチルエステルとの混合物(A−2、IGM RESINS B.V.社製、Omnirad 754)30gを添加して均一混合し、粘着剤組成物を得た。得られた粘着剤組成物を用いて、実施例1と同様の方法で両面粘着シート及び積層部材を作製した。
〔比較例1〕
2−エチルヘキシルアクリレート76質量部、酢酸ビニル20質量部及びアクリル酸4質量部からなる共重合体(B−1、質量平均分子量40万)1kgに対して、分子間水素引き抜き型開始剤として4−メチルベンゾフェノンと2,4,6−トリメチルベンゾフェノンの混合物(A'−1、IGM RESINS B.V.社製、エザキュアTZT)15gを添加して均一混合し、粘着剤組成物を得た。得られた粘着剤組成物を用いて、実施例1と同様の方法で両面粘着シート及び積層部材を作製した。
〔比較例2〕
2−エチルヘキシルアクリレート76質量部、酢酸ビニル20質量部及びアクリル酸4質量部からなる共重合体(B−1、質量平均分子量40万)1kgに対して、分子間水素引き抜き型開始剤としてカルボキシメトキシベンゾフェノンとポリテトラメチレングリコールのジエステル(A'−2、IGM RESINS B.V.社製、Omnipol BP)15gを添加して均一混合し、粘着剤組成物を得た。得られた粘着剤組成物を用いて、実施例1と同様の方法で両面粘着シート及び積層部材を作製した。
〔比較例3〕
2−エチルヘキシルアクリレート76質量部、酢酸ビニル20質量部及びアクリル酸4質量部からなる共重合体(B−1、質量平均分子量40万)1kgに対して、分子間水素引き抜き型開始剤としてカルボキシメトキシベンゾフェノンとポリエチレングリコールのジエステル200(A'−3、IGM RESINS B.V.社製、Omnipol 682)15gを添加して均一混合し、粘着剤組成物を得た。得られた粘着剤組成物を用いて、実施例1と同様の方法で両面粘着シート及び積層部材を作製した。
〔比較例4〕
2−エチルヘキシルアクリレート76質量部、酢酸ビニル20質量部及びアクリル酸4質量部からなる共重合体(B−1、質量平均分子量40万)1kgに対して、光重合開始剤として4−メタクリロイルオキシベンゾフェノン(C−1、MCCユニテック社製、MBP)30gを添加して均一混合し、粘着剤組成物を得た。得られた粘着剤組成物を用いて、実施例1と同様の方法で両面粘着シート及び積層部材を作製した。
<各種評価>
上記で得られた両面粘着シート及び積層部材を用いて、下記の評価を行った。
また、実施例・比較例で得られた積層部材について、粘着シートの面と銀部分との距離は1〜4nmであった。
(1)変色評価
上記実施例及び比較例で作成した積層部材に対しソーダライムガラス板を介して、波長365nmの積算光量が8000mJ/cm2となるよう高圧水銀ランプにて紫外線を照射し、紫外線架橋させて、変色評価用サンプルを作製した。
この変色評価用サンプルを25℃で7日間静置した後、銀からなる電極が静置前と比較して変色していないかを目視にて確認し、以下の評価基準で評価を行った。結果を後記の表1に示す。
〔評価基準〕
〇・・・変色しなかった
×・・・変色した
(2)銀の酸化度の測定
また、実施例2及び比較例1については、次の条件に従って、上記変色テスト後の銀の電極の酸化度を測定した。
なお、粘着シートを積層させる前の上記導電部材(銀からなる電極)の酸化度は23.5%であった。
結果を表1に示す。
(酸化度の測定条件)
前処理として、銀の上のオーバーコートを薄片作製用カンナ(S.T.Japan社製、MINI−PLANE)を使用して削除した。
銀が露出した部分に対して、FE−SEM/EDS(日本電子社製、電界放射型走査電子顕微鏡)を用い、銀における酸素の割合(酸化度)を測定した。
測定点は任意の4点とし、当該4点の平均値を算出した。
(3)信頼性テスト1
実施例及び比較例で作製した両面粘着シートの片面のPETフィルムを剥離し、ソーダライムガラス板(54×82mm、厚み1.2mm)にハンドロールで貼合した。次に、もう片面のPETフィルムを剥離し、ソーダライムガラス板とハンドロールで貼合し、ソーダライムガラス板を介して、波長365nmの積算光量が3000mJ/cm2となるよう高圧水銀ランプにて紫外線を照射し、紫外線架橋させて、信頼性テスト1用サンプルを作製した。
この信頼性テスト1用サンプルを85℃で24時間静置した後の外観を目視にて確認し以下の評価基準で評価を行った。結果を後記の表1に示す。
〔評価基準〕
〇・・・気泡・白濁など変化が発生しなかった
×・・・気泡・白濁など変化が発生した
(4)信頼性テスト2
実施例及び比較例で作製した両面粘着シートの片面のPETフィルムを剥がしソーダライムガラス板(54×82mm、厚み0.55mm)にハンドロールにて貼合した(図1の(a))。その後図1の(b)、(c)のようにフィルム側から直径1mm及び2mmの跡を作成した。更に、残ったPETフィルムを剥がし、図1の(d)のように偏光フィルム付き化学強化ガラス板(54×82mm、厚み0.55mm)を反らせながらハンドロールで貼合した。
次に、貼合品を60℃×0.2MPa環境下で20分間オートクレーブ処理した。このサンプルを、ソーダライムガラス板を介して、波長365nmの積算光量が3000mJ/cm2となるよう高圧水銀ランプにて紫外線を照射し、85℃の環境下に6時間静置後の外観を目視にて確認し以下の評価基準で評価を行った。結果を後記の表1に示す。
〔評価基準〕
〇・・・気泡の発生が認められなかった
×・・・気泡の発生が認められた
(5)信頼性テスト総合評価
上記信頼性テスト1及び信頼性テスト2の評価結果を基に、以下の評価基準で評価を行った。
◎・・・信頼性テスト1及び信頼性テスト2の評価結果が「〇」である
〇・・・信頼性テスト1の評価結果が「〇」である
×・・・信頼性テスト1及び信頼性テスト2の評価結果が「×」である
なお、上記信頼性は、粘着剤層に求められる性能であるため、上記信頼性テスト1及び信頼性テスト2を評価することによって、積層部材としての信頼性を評価することができる。また、信頼性テスト2は、信頼性テスト1よりも厳しい条件でのテストであり、信頼性テスト1が「〇」であれば、充分実用に耐えうるものである。
(6)総合評価
上記変色評価、信頼性テスト1及び信頼性テスト2の評価結果を基に、以下の評価基準で評価を行った。
◎・・・変色テストの評価結果が「〇」、かつ、信頼性テスト1及び信頼性テスト2の評価結果が「〇」である
〇・・・変色テストの評価結果が「〇」、かつ、信頼性テスト1及び信頼性テスト2の評価結果の一方が「〇」である
△・・・変色テストの評価結果が「〇」、かつ、信頼性テスト1及び信頼性テスト2の評価結果の両方が「×」である
×・・・変色テストの評価結果が「×」である
Figure 2021161374
(評価結果)
実施例1〜4の積層部材は、粘着剤層に分子内水素引き抜き型開始剤を含有するため、金属材料の変色を抑えることができた。
これに対し、開始剤として分子間水素引き抜き型開始剤であるベンゾフェノン構造を有する化合物を用いた比較例1〜3の積層部材は、金属材料の変色を抑えることができなかった。
また、開始剤としてポリマータイプのベンゾフェノンのみを用いた比較例4では、そもそも粘着剤として機能しなかった。
一方、開始剤として、分子内水素引き抜き型開始剤とポリマータイプのベンゾフェノンとを併用した実施例1、2は、より信頼性が向上していた。
本発明の積層部材は、金属材料を備えた導電部材の変色を抑制することができるため、タッチパネル等の構成部材として好適に用いることができる。

Claims (11)

  1. 分子内水素引き抜き型開始剤(A)を含有する粘着剤組成物から形成される粘着剤層と、金属材料を備えた、画像表示装置構成部材用の導電部材と、が積層された構成を有する積層部材であって、
    前記金属材料が銀を含む、積層部材。
  2. 前記粘着剤組成物が、ベースポリマー(b1)、ベースポリマーを構成するモノマー成分の混合物(b2)及びその部分重合物(b3)からなる群から選ばれる少なくとも一種の粘着剤成分(B)を更に含む、請求項1に記載の積層部材。
  3. 前記粘着剤組成物が、炭素−炭素二重結合を有するラジカル重合性官能基及びラジカル発生基を分子内に有する化合物(C)を更に含む、請求項1又は2に記載の積層部材。
  4. 前記炭素−炭素二重結合を有するラジカル重合性官能基及びラジカル発生基を分子内に有する化合物(C)が、(メタ)アクリロイル基と、ベンゾフェノン構造、ベンジル構造、o−ベンゾイル安息香酸エステル構造、チオキサントン構造、3−ケトクマリン構造、2−エチルアントラキノン構造及びカンファキノン構造からなる群から選ばれる少なくとも1つの構造と、を有する、請求項3に記載の積層部材。
  5. 前記分子内水素引き抜き型開始剤(A)が、フェニルグリオキシル酸メチルである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層部材。
  6. 前記粘着剤組成物が、前記化合物(C)以外の架橋剤を更に含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の積層部材。
  7. 前記化合物(C)以外の架橋剤が、(メタ)アクリロイル基を2個以上有する多官能(メタ)アクリレートである、請求項6に記載の積層部材。
  8. 前記分子内水素引き抜き型開始剤(A)が、前記粘着剤成分(B)100質量部に対して、0.1質量部以上10質量部以下の範囲で含有される、請求項2〜7のいずれか一項に記載の積層部材。
  9. 前記粘着剤層が、光硬化性層である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の積層部材。
  10. 前記粘着剤層の厚みが、10μm以上500μm以下である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の積層部材。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の積層部材と、画像表示パネル及び表面保護パネルを構成部材として有する画像表示装置。
JP2020163237A 2020-03-31 2020-09-29 積層部材及び画像表示装置 Pending JP2021161374A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020062709 2020-03-31
JP2020062709 2020-03-31

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021161374A true JP2021161374A (ja) 2021-10-11

Family

ID=78004515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020163237A Pending JP2021161374A (ja) 2020-03-31 2020-09-29 積層部材及び画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021161374A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102500174B1 (ko) 양면 점착 시트, 화상 표시 장치 구성용 부재를 가지는 적층체, 적층체 형성 키트 및 양면 점착 시트의 사용
JP7184035B2 (ja) 光硬化型粘着シート、画像表示装置構成用積層体、画像表示装置の製造方法及び導電部材の腐食抑制方法
JP7143918B2 (ja) 導電部材用粘着シート、導電部材積層体及び画像表示装置
JP7260033B2 (ja) 粘着シート、画像表示装置構成用積層体及び画像表示装置
JP6866956B2 (ja) 光硬化性粘着シート積層体、光硬化性粘着シート積層体の製造方法及び画像表示パネル積層体の製造方法
JP2018044164A (ja) 光硬化型粘着シート、粘着シート及び画像表示装置
TW201920565A (zh) 光硬化性黏著片材、光硬化性黏著片材積層體、光硬化性黏著片材積層體之製造方法及圖像顯示面板積層體之製造方法
JP2019210445A (ja) 光硬化性粘着シート
WO2021065923A1 (ja) 粘着剤層付き偏光フィルム、粘着シート、積層部材及び画像表示装置
JP2021161374A (ja) 積層部材及び画像表示装置
JP6930102B2 (ja) 導電部材用粘着シート、導電部材積層体及び画像表示装置
JP7392401B2 (ja) 粘着剤樹脂組成物、粘着シート、活性エネルギー線硬化性粘着シート、光学部材、画像表示装置用積層体及び画像表示装置
JP2021056510A (ja) 粘着剤層付き偏光フィルム、粘着シート、積層部材及び画像表示装置
TWI833833B (zh) 黏著劑樹脂組合物、黏著片材、活性能量線硬化性黏著片材、光學構件、圖像顯示裝置用積層體及圖像顯示裝置
JP2020164575A (ja) 両面粘着シート、離型フィルム付積層体及び画像表示装置用積層体
WO2021199787A1 (ja) 両面粘着シート、画像表示装置用積層体及び画像表示装置
WO2022163232A1 (ja) 画像表示装置用粘着シート、離型フィルム付き粘着シート、画像表示装置用積層体および画像表示装置
JP2024033916A (ja) 粘着剤組成物、粘着剤及び粘着シート
TW202223049A (zh) 積層體及積層結構體

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240402