JP2021160779A - コネクタおよび注出口組合体 - Google Patents

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Abstract

【課題】袋を容易に再封止することが可能な、コネクタおよび注出口組合体を提供する。【解決手段】コネクタ80は、内容物が充填される袋10に設けられた注出口70に取り付けられるコネクタキャップ81と、コネクタキャップ81に取り付けられ、内容物が通過する筒状部82と、筒状部82を通過した内容物を注出する注出部91と、筒状部82と注出部91との間に設けられ、弾性変形可能な軟質部100と、筒状部82の先端に設けられ、袋10の内部と注出部91とを連通させるための開封部83とを備える。【選択図】図6

Description

本開示は、コネクタおよび注出口組合体に関する。
近年、コンビニエンスストアやファミリーレストランの店内に設置され、飲料を提供する飲料ディスペンサが知られている。このような飲料ディスペンサには、いわゆるバッグインボックスが装着され得る。
バッグインボックスでは、バッグ(袋)に液体飲料を充填し、液体飲料が充填されたバッグをカートン(外装体)に収納するように構成されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に示すバッグインボックスにおいては、バッグに内容物を充填するための液体注入口が設けられるとともに、バッグの側方へ延出する液体注出用チューブが設けられている。
特許第3932800号公報
ところで、このような飲料ディスペンサでは、衛生性を保つために定期的に清掃が行われている。この場合、飲料ディスペンサのチューブや、バッグと飲料ディスペンサのチューブとを連結するコネクタ等を清掃するために、液漏れを発生させることなく、開封されたバッグを再封止することが求められている。
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、袋を容易に再封止することが可能な、コネクタおよび注出口組合体を提供することを目的とする。
一実施の形態によるコネクタは、内容物が充填される袋に設けられた注出口に取り付けられるコネクタキャップと、前記コネクタキャップに取り付けられ、前記内容物が通過する筒状部と、前記筒状部を通過した内容物を注出する注出部と、前記筒状部と前記注出部との間に設けられ、弾性変形可能な軟質部と、前記筒状部の先端に設けられ、前記袋の内部と前記注出部とを連通させるための開封部とを備える、コネクタである。
一実施の形態によるコネクタにおいて、前記軟質部は、前記筒状部および注出部と一体に形成されていてもよい。
一実施の形態によるコネクタにおいて、前記筒状部に第1係合部が形成され、前記注出部に第2係合部が形成され、前記軟質部に、前記第1係合部が係合する第1被係合部と、前記第2係合部が係合する第2被係合部とが形成され、前記第1係合部は、径方向内方から前記第1被係合部に係合し、前記第2係合部は、径方向内方から前記第2被係合部に係合してもよい。
一実施の形態による注出口組合体は、スパウトと、前記スパウトに取り付けられるとともに、内容物を注出するための注出筒部と前記注出筒部を塞ぐ閉鎖部とを含むキャップとを有する注出口と、前記注出口に取り付けられる本開示によるコネクタとを備え、前記コネクタを前記注出口に取り付けた場合に、前記開封部が前記閉鎖部を突き破る、注出口組合体である。
一実施の形態による注出口組合体において、前記注出口は、前記キャップの前記注出筒部を外部から塞ぐ、弾性変形可能な開閉弁を更に有し、前記コネクタを前記注出口に取り付けた場合に、前記開封部が前記開閉弁を弾性変形させることにより前記注出筒部を開放し、前記コネクタを前記注出口から取り外した場合に、前記開封部が前記開閉弁から離れることにより、前記開閉弁が前記注出筒部を塞いでもよい。
一実施の形態による注出口組合体は、スパウトと、前記スパウトに取り付けられるとともに、内容物を注出するための注出筒部を含むキャップと、前記キャップの前記注出筒部内に嵌入されることにより前記注出筒部を塞ぐ、弾性変形可能な開閉弁とを有する注出口と、前記注出口に取り付けられる本開示によるコネクタとを備え、前記コネクタを前記注出口に取り付けた場合に、前記開封部が前記開閉弁を弾性変形させることにより、前記開閉弁を前記キャップの前記注出筒部から取り外す、注出口組合体である。
一実施の形態による注出口組合体において、前記コネクタの前記開封部に、第3係合部が形成され、前記注出口の前記開閉弁に、前記第3係合部が係合する第3被係合部が形成され、前記コネクタを前記注出口に取り付けた場合に、前記開封部の前記第3係合部が前記開閉弁の前記第3被係合部に係合し、前記コネクタを前記注出口から取り外す場合に、前記開封部が前記開閉弁を引き上げることにより、前記開閉弁を前記キャップの前記注出筒部内に嵌入させてもよい。
一実施の形態による注出口組合体において、前記注出口は、前記スパウトまたは前記キャップに取り付けられ、前記開閉弁を前記キャップに対して固定する支持部を更に有していてもよい。
本開示によれば、袋を容易に再封止することができる。
図1は、本開示の第1の実施の形態による注出口組合体が用いられるバッグインボックスを示す斜視図である。 図2は、本開示の第1の実施の形態による注出口組合体が用いられるバッグインボックスの袋を示す平面図である。 図3は、本開示の第1の実施の形態による注出口組合体が用いられるバッグインボックスの袋を示す断面図(図2のIII-III線断面図)である。 図4は、本開示の第1の実施の形態による注出口組合体を示す斜視図である。 図5は、本開示の第1の実施の形態による注出口組合体を示す分解斜視図である。 図6は、本開示の第1の実施の形態による注出口組合体を示す垂直断面図であって、コネクタが注出口から取り外された状態を示す垂直断面図である。 図7は、本開示の第1の実施の形態による注出口組合体のスパウトを示す正面図である。 図8は、本開示の第1の実施の形態による注出口組合体のキャップを示す斜視図である。 図9は、本開示の第1の実施の形態による注出口組合体のキャップを示す断面図(図8のIX-IX線断面図)である。 図10は、本開示の第1の実施の形態による注出口組合体を示す垂直断面図であって、コネクタが注出口に取り付けられた状態を示す垂直断面図である。 図11は、本開示の第1の実施の形態による注出口組合体のコネクタを下方から示す斜視図である。 図12は、本開示の第1の実施の形態による注出口組合体のコネクタを示す底面図である。 図13は、本開示の第1の実施の形態による注出口組合体を示す垂直断面図であって、軟質部を弾性変形させた状態を示す垂直断面図である。 図14(a)−(f)は、本開示の第1の実施の形態による注出口組合体の取り付け方法を示す図である。 図15(a)−(b)は、本開示の第1の実施の形態による注出口組合体の使用方法を示す図である。 図16(a)−(c)は、本開示の第1の実施の形態による注出口組合体の取り外し方法を示す図である。 図17は、本開示の第2の実施の形態による注出口組合体を示す分解斜視図である。 図18は、本開示の第2の実施の形態による注出口組合体を示す垂直断面図であって、コネクタが注出口から取り外された状態を示す垂直断面図である。 図19は、本開示の第2の実施の形態による注出口組合体のキャップを示す斜視図である。 図20は、本開示の第2の実施の形態による注出口組合体の開閉弁を示す斜視図である。 図21は、本開示の第2の実施の形態による注出口組合体の第3係合部および第3被係合部を拡大して示す断面図である。 図22は、本開示の第2の実施の形態による注出口組合体を示す垂直断面図であって、コネクタが注出口に取り付けられた状態を示す垂直断面図である。 図23(a)−(c)は、本開示の第2の実施の形態による注出口組合体の取り付け方法を示す図である。 図24(a)−(c)は、本開示の第2の実施の形態による注出口組合体の取り外し方法を示す図である。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して本開示の第1の実施の形態について説明する。図1乃至図16は本開示の第1の実施の形態を示す図である。以下に示す各図は、模式的に示したものである。そのため、各部の大きさ、形状は理解を容易にするために、適宜誇張している。また、技術思想を逸脱しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。なお、以下に示す各図において、同一部分には同一の符号を付しており、一部詳細な説明を省略する場合がある。また、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値および材料名は、実施の形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用することができる。本明細書において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば平行や直交、垂直等の用語については、厳密に意味するところに加え、実質的に同じ状態も含むものとする。
バッグインボックスの構成
まず、図1乃至図3により、本開示の第1の実施の形態によるコネクタおよび注出口組合体が用いられるバッグインボックスの概要について説明する。
図1に示すように、バッグインボックス1は、外装体2と、外装体2内に収容される袋10とを備えている。このうち外装体2は、略直方体形状や略円柱形状を有しており、図示された例において、外装体2は、略直方体形状を有している。この外装体2は、段ボール等から構成されている。また、外装体2には、袋10に取り付けられた後述するスパウト30を露出させる開口部3が形成されている。
次に、袋10について説明する。袋10は、内容物が充填されるものである。図1乃至図3に示す袋10は、フィルム状の部材同士を部分的に接合することによって形成されたものであり、表面11と、表面11の反対側に位置する裏面12とを含んでいる(図2および図3参照)。
図2に示すように、袋10は、上端部13と、上端部13と対向する下端部14と、上端部13と下端部14との間に延びる一対の側端部15、16と、を備えている。図2に示す例において、袋10は、矩形状の外形を有している。
袋10において、表面11と裏面12とは、フィルム状の部材同士を接合するシール部において接着されている。シール部は、上端部13に位置する上端シール部13aと、下端部14に位置する下端シール部14aと、一対の側端部15、16に位置する側端シール部15a、16aとを有している。なお、フィルム状の部材同士を接合して袋10を封止することができる限りにおいて、シール部を形成するための方法が特に限られることはない。例えば、加熱などによってフィルム状の部材の一部を溶融させて、フィルム状の部材同士を溶着させることによって、シール部を形成してもよい。この際、ヒートシールの方法としては、例えば、バーシール、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シール、超音波シール等の公知の方法で行うことができる。
また、袋10の表面11のうち、上端部13と、一対の側端部15、16のうち一方の側端部15とによって画定される角部に、袋10内に内容物を充填し、充填された内容物を注出するためのスパウト30が取り付けられている。このスパウト30は、表面11から外方に突出している。また、スパウト30には、例えば打栓によってキャップ40が取り付けられている。
このような袋10は、図3に示すように、表面11を構成する表面用外層フィルム11aと、裏面12を構成する裏面用外層フィルム12aとによって構成されている。また、表面用外層フィルム11aの内側に表面用内層フィルム11bが設けられ、裏面用外層フィルム12aの内側に、裏面用内層フィルム12bが設けられている。この場合、内容物は表面用内層フィルム11bと裏面用内層フィルム12bとの間に充填されるようになっている。これにより、表面用外層フィルム11aまたは裏面用外層フィルム12aが破断した場合であっても、内容物が袋10から漏れ出すことを抑制することができるようになっている。また、この場合、上述したスパウト30は、表面用外層フィルム11aと表面用内層フィルム11bとに取り付けられており、袋10の内部と外部とを連通させるように構成されている。
表面用外層フィルム11aおよび裏面用外層フィルム12aとしては、例えばナイロン(ONY)フィルムとポリエチレン(PE)フィルムとを貼り合わせたフィルム、アルミニウムの蒸着膜が設けられたナイロン(ONY)フィルムとポリエチレン(PE)フィルムとを貼り合わせたフィルム、またはアルミニウム箔等を用いることができる。
表面用内層フィルム11bおよび裏面用内層フィルム12bとしては、例えばポリエチレン(PE)の単層フィルムを用いることができる。
図1に示す袋10は、例えば油脂、出汁、液体調味料、水、洗剤などの流動性を有する内容物を封入する際に好適に使用することができる。また、袋10の容量は、例えば1L以上20L以下であっても良い。
なお、図1に示すように、上述した袋10に取り付けられたスパウト30には、後述するコネクタ80を介して、図示しない飲料ディスペンサのチューブ4が連結される。これにより、袋10から飲料ディスペンサに内容物が供給されるようになっている。また、図1に示すように、本実施の形態による注出口組合体20は、袋10に取り付けられたスパウト30およびキャップ40を少なくとも有する注出口70と、コネクタ80とによって構成されている。
注出口組合体の構成
次に、図4乃至図13により、本実施の形態による注出口組合体20について説明する。注出口組合体20は、上述したバッグインボックス1に用いられるものである。なお、以下の説明において、「上」および「下」とは、それぞれ注出口組合体20を正立させた状態(図4)における上方および下方のことをいう。
図4乃至図6に示すように、注出口組合体20は、袋10に取り付けられる注出口70と、注出口70に取り付けられるコネクタ80とを備えている。ここでは、まず、注出口70について説明する。
(注出口)
図5および図6に示すように、注出口70は、スパウト30と、スパウト30に取り付けられるとともに、内容物を注出するための注出筒部41と注出筒部41を塞ぐ閉鎖部48とを含むキャップ40とを有している。また、注出口70は、キャップ40の注出筒部41を外部から塞ぐ、弾性変形可能な開閉弁50を更に有している。さらに、注出口70は、スパウト30に取り付けられ、開閉弁50をキャップ40に対して固定する支持部60を更に有している。
(スパウト)
図5乃至図7に示すように、スパウト30は、つば部31と、つば部31上に設けられた第1台座部32と、第1台座部32から上方に延びる胴部33とを有している。このうち、つば部31は、平面視略円環形状を有しており、上述した袋10の表面用外層フィルム11aまたは表面用内層フィルム11bが溶着される部分である。
第1台座部32は、上述したつば部31と同様に平面視略円環形状を有している。また、上述したつば部31の内面は、第1台座部32の内面よりも径方向外方に位置している。これにより、第1台座部32の下方に、径方向外方に窪む凹部31a(図6参照)が形成されている。この凹部31aには、支持部60の後述するつば部61が収容されるようになっている。
また、第1台座部32には、径方向内方に突出する第1突出部32a(図6参照)が形成されている。この第1突出部32aは、第1台座部32の上部に形成されている。第1突出部32aは、第1台座部32の全周にわたって形成されており、支持部60の後述する第2突出部62aに係合するように構成されている。
胴部33は、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。この胴部33には、径方向外方に突出し、コネクタ80の後述する第3突出部84aが取り付けられる第2台座部34が形成されている。第2台座部34は、周方向に沿って互いに離間した複数の台座分割体34aを含んでいる。複数の台座分割体34aは、径方向から見た場合に、それぞれL字形状に形成されている。この場合、複数の台座分割体34aは、それぞれ周方向に沿って延びる第1部分34bと、第1部分34bの周方向における一方の端部から下方に延びる第2部分34cとを含んでいる。
このようなスパウト30は、例えば射出成形法や圧縮成形法により成形される。また、スパウト30は、例えば、ポリエチレン(PE)等の樹脂材料から作製される。
(キャップ)
次に、キャップ40について説明する。図5、図6、図8および図9に示すように、キャップ40は、天板42と、天板42の径方向内方に位置する周壁部43と、周壁部43の下端に設けられた底板44とを含んでいる。このキャップ40は、周壁部43の外面と、上述したスパウト30の胴部33の内面とが接するように、スパウト30の胴部33内に嵌入される。これにより、キャップ40がスパウト30に装着されるようになっている。
キャップ40の天板42は、平面視略円環形状を有している。この天板42は、キャップ40がスパウト30に取り付けられた際に、スパウト30の胴部33の上端に接触するように構成されている(図6参照)。これにより、袋10の密封性を向上させることができるようになっている。
周壁部43は、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。この周壁部43は、天板42から下方に延びている。なお、周壁部43の外径は、スパウト30の胴部33の内径と同一であっても良く、または、わずかに大きくなっていても良い。この場合、周壁部43をスパウト30の胴部33に対して押し込むことにより、スパウト30の胴部33に密着させることができ、袋10の密封性を向上させることができる。
また、底板44は、平面視略円形状を有している。この底板44の略中央部に、上述した注出筒部41が設けられている。この注出筒部41の少なくとも一部は、底板44よりも下方に延びており、注出筒部41の下面41aは、底板44の下面44aよりも下方に位置している。また、注出筒部41には、下面41aと内面との間に設けられたテーパー面41bが形成されている。テーパー面41bは、下方に向かうにつれて径方向外方に傾斜している。このテーパー面41bは、注出筒部41の全周にわたって形成されており、開閉弁50の後述するドーム部54が当接するように構成されている。このように、注出筒部41にテーパー面41bが形成されていることにより、後述するように、弾性変形した開閉弁50が元の形状(図6に示す形状)に戻る際に、開閉弁50が、注出筒部41のテーパー面41bに案内されながら元の形状に戻るようになる。これにより、開閉弁50と注出筒部41との間に、袋10の内部とコネクタ80の後述する筒状部82とを連通させる隙間が形成されてしまうことを抑制することができる。
このような注出筒部41は、コネクタ80の後述する筒状部82の外径と同一又はわずかに小さい内径を有している。このため、注出口70にコネクタ80が取り付けられた際に、内容物が、キャップ40の注出筒部41と、コネクタ80の筒状部82との間から漏れ出す不具合を抑制することができるようになっている。
また、注出筒部41は、上述した閉鎖部48によって塞がれている。この閉鎖部48は、注出筒部41を塞ぐことにより、袋10の初期密封性を確保する役割を果たす。また、閉鎖部48は、後述する開封部83によって突き破られるように意図された部分である。そして、閉鎖部48が後述する開封部83に突き破られることにより、袋10が開封されるように構成されている。
本実施の形態では、閉鎖部48は、注出筒部41内に設けられている。また、図9に示すように、閉鎖部48に、下方から薄肉化された薄肉部48aが形成されている。この薄肉部48aは、底面視略円環形状を有している。そして、薄肉部48aが後述する開封部83に突き破られるようになっている。このような閉鎖部48の厚み(上下方向距離)は、薄肉部48aが形成された領域を除き、注出筒部41の厚み(径方向距離)と同程度の厚みであってもよい。これにより、閉鎖部48が後述する開封部83に突き破られる際に、閉鎖部48のうち、薄肉部48a以外の領域が開封部83に突き破られてしまうことを抑制することができる。このため、開封部83によって薄肉部48aを確実に突き破ることができる。
このようなキャップ40は、例えば射出成形法や圧縮成形法により成形される。また、キャップ40は、例えば、ポリエチレン(PE)等の樹脂材料から作製される。
(開閉弁)
次に、開閉弁50について説明する。この開閉弁50は、注出筒部41を塞ぐことにより、袋10の初期密封性をより高くするとともに、袋10を再封止する役割を果たす。図5および図6に示すように、開閉弁50は、第1つば部51と、第1つば部51の上方に設けられた第2つば部52と、第1つば部51と第2つば部52との間に設けられた胴部53と、第2つば部52上に設けられたドーム部54とを含んでいる。開閉弁50が注出筒部41を塞ぐ場合、開閉弁50は、注出筒部41のテーパー面41bに当接するように、注出筒部41を外部から塞いでいる(図6参照)。
第1つば部51および第2つば部52は、それぞれ平面視略円環形状を有している。また、胴部53は、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。開閉弁50は、第1つば部51と第2つば部52との間に支持部60の後述する天板63が挟み込まれるように、支持部60の後述する開口部64内に胴部53を嵌入させることにより、支持部60に支持されるように構成されている。なお、胴部53の外径は、支持部60の後述する天板63に形成された開口部64の内径と同一であっても良く、または、わずかに大きくなっていても良い。この場合、胴部53を支持部60の天板63に密着させることができ、開閉弁50が支持部60から取り外されてしまうことを抑制することができる。
ドーム部54は、上方に向かうにつれて徐々に径が縮小する形状(水平断面において徐々に面積が低減する形状)を有している。また、ドーム部54は、上方に向かって凸となるように湾曲している。これにより、後述するように、コネクタ80を注出口70から取り外すことによって開封部83が開閉弁50から離れた際に、ドーム部54が注出筒部41のテーパー面41bに当接しやすくなり、開閉弁50が注出筒部41を塞ぎやすくなっている。
このようなドーム部54は、中空状に形成されている。ドーム部54が中空状に形成されていることにより、開閉弁50に所定の力を加えた際に、開閉弁50を容易に変形させることができるようになっている。
ところで、図10に示すように、コネクタ80を注出口70に取り付けた場合に、後述する開封部83が、キャップ40の閉鎖部48を突き破るとともに、開閉弁50を弾性変形させることにより注出筒部41を開放する。この際、注出筒部41が開放されることにより、袋10の内部と、後述する注出ノズル91bとが連通し、袋10から内容物を飲料ディスペンサに供給できるようになる。
一方、コネクタ80を注出口70から取り外した場合に、開封部83が開閉弁50から離れることにより、開閉弁50がキャップ40の注出筒部41を塞ぐ。すなわち、開封部83が開閉弁50から離れることにより、弾性変形した開閉弁50が元の形状(図6に示す形状)に戻る。これにより、開閉弁50のドーム部54が、注出筒部41のテーパー面41bに当接するように、注出筒部41を外部から塞ぐ。このようにして、コネクタ80を注出口70から取り外した際には、開閉弁50によって袋10を再封止することができるようになっている。
開閉弁50は、上述したように弾性変形可能になっている。この開閉弁50は、例えば、エラストマーやシリコーンゴムから作製される。
(支持部)
次に、支持部60について説明する。図5および図6に示すように、支持部60は、つば部61と、つば部61から上方に延びる胴部62と、胴部62の上方に設けられた天板63とを含んでいる。このうち、つば部61は、平面視略円環形状を有しており、上述したスパウト30に形成された凹部31aに収容されている。
胴部62は、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。この胴部62には、径方向外方に突出する第2突出部62aが形成されている。この第2突出部62aは、胴部62の全周にわたって形成されており、スパウト30の第1突出部32aに係合するように構成されている。
天板63は、平面視略円形状を有している。この天板63の略中央部に、上述した開閉弁50を取り付けるための開口部64が形成されている。この開口部64は、平面視略円形状を有している。この開口部64内に、開閉弁50の胴部53を嵌入させることにより、上述した開閉弁50が、支持部60に支持されるように構成されている。
また、天板63には、周方向に沿って互いに離間して配置された複数の切り欠き部63aが形成されている。本実施の形態では、4つの切り欠き部63aが形成されている。この切り欠き部63aは、内容物の流路としての役割を果たす。すなわち、袋10から内容物を飲料ディスペンサに供給する際には、袋10内の内容物は、支持部60の切り欠き部63aを通過するようになっている。このように、天板63に複数の切り欠き部63aが形成されていることにより、支持部60の軽量化を図るとともに、使用する樹脂量を削減することができ、かつ、内容物の流路を確保できるようになっている。
このような支持部60は、例えば射出成形法や圧縮成形法により成形される。また、支持部60は、例えば、ポリエチレン(PE)等の樹脂材料から作製される。
(コネクタ)
次に、コネクタ80について説明する。このコネクタ80は、バッグインボックス1の袋10と、図示しない飲料ディスペンサのチューブ4とを連結する役割を果たす。本実施の形態において、このようなコネクタ80も提供する。
図5および図6に示すように、コネクタ80は、コネクタキャップ81と、コネクタキャップ81に取り付けられ、内容物が通過する筒状部82と、筒状部82を通過した内容物を注出する注出部91と、筒状部82と注出部91との間に設けられ、弾性変形可能な軟質部100と、筒状部82の先端に設けられた開封部83(図6参照)とを備えている。このうち、コネクタキャップ81、筒状部82、注出部91および開封部83は、それぞれ容易に変形し得ない程度の剛性を有している。一方、軟質部100は、注出口組合体20を正立させた状態(図4)において、自重および注出部91の重量によって変形することはないが、径方向外方から所定の力を加えた際に、容易に弾性変形し得るようになっている。
このようなコネクタ80は、例えば射出成形法(いわゆる二色成形)や圧縮成形法により成形される。この場合、上述したコネクタキャップ81、筒状部82、注出部91、軟質部100および開封部83は、一体に形成される。また、コネクタ80のうち、コネクタキャップ81、筒状部82、注出部91および開封部83は、例えば、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリル(ABS)、ポリカーボネート(PC)等の樹脂材料から作製される。一方、コネクタ80の軟質部100は、例えば、エラストマーやシリコーンゴムから作製される。
(コネクタキャップ)
コネクタキャップ81は、図10に示すように、袋10に設けられた注出口70に取り付けられるものである。本実施の形態では、コネクタキャップ81は、注出口70のスパウト30に取り付けられている。図6、図11および図12に示すように、コネクタキャップ81は、スパウト30に取り付けられる周壁部84と、周壁部84の上方に設けられた天面部85とを有している。このうち、周壁部84は、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。
また、周壁部84には、周方向に沿って互いに離間して配置され、径方向内方に突出する複数の第3突出部84aが形成されている。これらの第3突出部84aは、周壁部84の下部に形成されている。各々の第3突出部84aは、それぞれ周方向に沿って延びており、スパウト30の台座分割体34aに係合するように構成されている(図10参照)。本実施の形態では、コネクタキャップ81の周壁部84には、4つの第3突出部84aが設けられている(図11および図12参照)。
また、第3突出部84aの幅(周方向長さ)は、上述した複数の台座分割体34aの第1部分34b間の間隔よりも狭くなっている。これにより、コネクタキャップ81をスパウト30に取り付ける際に、第3突出部84aが、複数の台座分割体34a間に入り込むことができるように構成されている。
天面部85は、平面視略円環形状を有している。この天面部85には、周方向に沿って互いに離間して配置された複数の切り欠き部85aが形成されている。本実施の形態では、4つの切り欠き部85aが形成されている。各々の切り欠き部85aは、それぞれ、上下方向において、周壁部84の第3突出部84aに重なる位置に形成されている。このため、コネクタキャップ81を上方から見た場合に、各々の切り欠き部85aからそれぞれ第3突出部84aが視認可能となるように構成されている。これにより、使用者がコネクタキャップ81をスパウト30に取り付ける際に、第3突出部84aの位置を容易に把握することができるようになっている。また、天面部85に複数の切り欠き部85aが形成されていることにより、コネクタキャップ81の軽量化を図るとともに、使用する樹脂量を削減することができるようになっている。また、この天面部85の略中央部に、上述した筒状部82が設けられている。
(筒状部)
次に、筒状部82について説明する。この筒状部82は、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。また、筒状部82の下方には、開封部83が設けられている。
また、この筒状部82に第1係合部82a(図6参照)が形成されている。この第1係合部82aは、軟質部100の後述する第1被係合部101に係合するように構成されている。また、第1係合部82aは、筒状部82の上端部を、径方向外方から薄肉化することにより形成されている。これにより、第1係合部82aは、軟質部100の後述する第1被係合部101に径方向内方から係合するように構成されている。
(注出部)
次に、注出部91について説明する。図6および図11に示すように、注出部91は、本体部91aと、本体部91aに連結された注出ノズル91bとを含んでいる。このうち本体部91aは、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。注出ノズル91bは、内容物を注出するためのものであり、この注出ノズル91bに飲料ディスペンサのチューブ4が連結されるように構成されている。
また、この注出部91に第2係合部91c(図6参照)が形成されている。この第2係合部91cは、軟質部100の後述する第2被係合部102に係合するように構成されている。また、第2係合部91cは、注出部91の本体部91aの下端部を、径方向外方から薄肉化することにより形成されている。これにより、第2係合部91cは、軟質部100の後述する第2被係合部102に径方向内方から係合するように構成されている。
(軟質部)
次に、軟質部100について説明する。この軟質部100は、例えば、飲料ディスペンサのチューブ4や飲料ディスペンサを洗浄する際に、注出ノズル91bから内容物が漏れ出す不具合を抑制する役割を果たす。すなわち、軟質部100は、図示しない閉鎖部材(例えば、クリップ等)またはユーザーの指(以下、単に閉鎖部材等とも記す)によって、軟質部100の内面同士が密着するように軟質部100を弾性変形させることにより、内容物の流路を閉鎖する役割を果たす。軟質部100は、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。また、図6に示すように、軟質部100に、筒状部82の第1係合部82aが係合する第1被係合部101と、注出部91の第2係合部91cが係合する第2被係合部102とが形成されている。
このうち第1被係合部101は、軟質部100の下端部を、径方向内方から薄肉化することにより形成されている。これにより、上述したように、筒状部82の第1係合部82aが、径方向内方から第1被係合部101に係合するように構成されている。また、第2被係合部102は、軟質部100の上端部を、径方向内方から薄肉化することにより形成されている。これにより、上述したように、注出部91の第2係合部91cが、径方向内方から第2被係合部102に係合するように構成されている。
ここで、軟質部100は、上述したように、弾性変形可能になっている。このため、図13に示すように、図示しない閉鎖部材等によって径方向外方から軟質部100を挟み込むことにより、軟質部100の内面同士が密着するように軟質部100を弾性変形させることができる。この場合、軟質部100において内容物の流路が閉鎖され、筒状部82と注出部91とが連通しないようになる。これにより、コネクタ80から飲料ディスペンサのチューブ4を取り外した際に、注出部91の注出ノズル91bから内容物が漏れ出す不具合を抑制することができるようになっている。
(開封部)
次に、開封部83について説明する。この開封部83は、袋10の内部と注出部91とを連通させるためのものである。すなわち、開封部83は、キャップ40の閉鎖部48を突き破るとともに、開閉弁50を弾性変形させることにより注出筒部41を開放する役割を果たす。図11および図12に示すように、開封部83は、筒状部82の先端から下方に延びている。本実施の形態では、筒状部82の先端には2つの開封部83が設けられている。各々の開封部83は、筒状部82の中心軸線に対して互いに対称になるように配置されている。また、周方向において、開封部83同士の間には隙間が形成されている。これにより、開封部83が閉鎖部48を突き破った後に、閉鎖部48のうちの少なくとも一部が、注出筒部41に連結されたままの状態に維持され得る。このため、突き破られた閉鎖部48が注出筒部41から完全に切り離されてしまうことを抑制することができる。
また、各々の開封部83の厚み(径方向距離)は、それぞれ筒状部82の厚み(径方向距離)よりも薄くなっている。本実施の形態では、各々の開封部83は、それぞれ径方向外方から薄肉化されている。開封部83の厚みが筒状部82の厚みよりも薄くなっていることにより、使用する樹脂量を削減することができるようになっている。なお、筒状部82の先端に設けられる開封部83の個数は任意であり、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。開封部83が3つ以上設けられる場合、周方向に沿って互いに等間隔で配置されていることが好ましい。これにより、後述するように開封部83が開閉弁50のドーム部54を押圧する際に、ドーム部54に対して局所的に大きな力が作用することを抑制することができる。このため、ドーム部54が意図しない形状に変形してしまうことを抑制することができる。
また、開封部83は、垂直断面において、下方に向かうにつれて徐々に厚みが薄くなる形状を有している(図6参照)。すなわち、開封部83は、その先端に向かうにつれて徐々に厚みが薄くなっている。このため、開封部83が閉鎖部48を突き破る際に、閉鎖部48に作用する圧力を大きくすることができ、開封部83が閉鎖部48を突き破りやすくすることができる。
注出口組合体の使用方法
次に、このような構成からなる本実施の形態について説明する。具体的には、注出口組合体20の使用方法について、図14(a)−(f)、図15(a)−(b)および図16(a)−(c)を用いて説明する。ここでは、まず、注出口組合体20の取り付け方法、すなわち、袋10に取り付けられたスパウト30およびキャップ40に対して、コネクタ80を取り付ける方法について、図14(a)−(f)により、説明する。
(注出口組合体の取り付け方法)
まず、袋10に内容物が充填されたバッグインボックス1を準備する。この場合、図14(a)に示すように、袋10には注出口70が取り付けられている。具体的には、袋10にスパウト30が取り付けられており、このスパウト30に、注出筒部41と注出筒部41を塞ぐ閉鎖部48とを有するキャップ40が取り付けられている。また、キャップ40の注出筒部41は、閉鎖部48および開閉弁50によって塞がれている。このため、バッグインボックス1の袋10は、密封されている。なお、袋10の密封性を向上させるために、キャップ40に図示しないオーバーキャップが装着されていても良い。
また、バッグインボックス1を準備することと並行して、コネクタ80を準備する(図14(b))。この際、コネクタ80は、例えば射出成形法(いわゆる二色成形)や圧縮成形法により成形され、コネクタ80のコネクタキャップ81、筒状部82、注出部91、軟質部100および開封部83は、一体に形成される。このように、コネクタ80の各部材を一体に形成することにより、コネクタ80の各部材間から内容物が漏れ出す不具合を抑制することができる。
次に、図14(c)に示すように、注出ノズル91bに飲料ディスペンサのチューブ4を連結する。
次いで、図14(d)−(f)に示すように、コネクタ80を注出口70に取り付ける。この際、コネクタキャップ81の第3突出部84aが、スパウト30の複数の台座分割体34a間に入り込むように、コネクタキャップ81をスパウト30に取り付ける。次に、コネクタキャップ81をスパウト30に対して所定の方向に回動させる。これにより、第3突出部84aが第1部分34bの下面と係合し、コネクタキャップ81がスパウト30に取り付けられる。なお、図14(d)−(f)においては、袋10の図示を省略している。
ここで、コネクタキャップ81をスパウト30に取り付ける際、図14(e)に示すように、開封部83がキャップ40の閉鎖部48に当接し、その後、開封部83が閉鎖部48の薄肉部48a(図9参照)を突き破る。これにより、袋10が開封される。この際、突き破られた閉鎖部48は、閉鎖部48のうちの少なくとも一部が注出筒部41に連結された状態に維持される。これにより、突き破られた閉鎖部48が注出筒部41から完全に切り離されることなく、閉鎖部48が注出筒部41に連結された状態になる。このため、突き破られた閉鎖部48が、内容物に混入してしまうことを抑制することができる。
また、開封部83が閉鎖部48を突き破った後、開封部83が開閉弁50のドーム部54に当接し、開閉弁50を下方に向けて押圧する。これにより、図14(f)に示すように、開閉弁50が弾性変形し、開閉弁50とキャップ40の注出筒部41との間に、袋10の内部とコネクタ80の筒状部82とを連通させる隙間が形成される。これにより、キャップ40の注出筒部41が開放される。
このようにして、袋10に注出口組合体20が取り付けられ、袋10から内容物を飲料ディスペンサに供給できるようになる。
ところで、上述した飲料ディスペンサは、定期的に清掃する必要がある。例えば、コネクタ80を注出口70から取り外すことなく、飲料ディスペンサやチューブ4を清掃する場合がある。この場合、まず、図示しない閉鎖部材等により、径方向外方から軟質部100を挟み込む。これにより、図15(a)に示すように、軟質部100の内面同士が密着するように、軟質部100が弾性変形する。このようにして、軟質部100において内容物の流路が閉鎖される。ここで、筒状部82の第1係合部82aは、軟質部100の第1被係合部101に径方向内方から係合し、注出部91の第2係合部91cは、軟質部100の第2被係合部102に径方向内方から係合している。これにより、軟質部100の内面同士が密着するように軟質部100を弾性変形させた場合に、軟質部100が、筒状部82および注出部91のうちの少なくともいずれか一方から取り外されてしまうことを抑制することができるようになっている。
次に、図15(b)に示すように、注出ノズル91bから飲料ディスペンサのチューブ4を取り外す。その後、飲料ディスペンサのチューブ4を図示しない洗浄タンクに連結して、チューブ4とともに飲料ディスペンサを洗浄する。このようにして、飲料ディスペンサを清掃することができる。
その後、袋10の内容物を清掃後の飲料ディスペンサに供給する際には、洗浄されたチューブ4を注出ノズル91bに連結するとともに、軟質部100から図示しない閉鎖部材を取り外す(あるいは、ユーザーが軟質部100から指を離す)。これにより、軟質部100が元の形状(図6参照)に戻り、内容物を袋10から飲料ディスペンサに供給できるようになる。
次に、例えばコネクタ80を洗浄するために、袋10に取り付けられた注出口70からコネクタ80を取り外す方法について、図16(a)−(c)により説明する。
(注出口組合体の取り外し方法)
まず、軟質部100において内容物の流路が閉鎖するように、図示しない閉鎖部材等により、径方向外方から軟質部100を挟み込む(図15(a)参照)。
次に、図16(a)に示すように、注出ノズル91bから飲料ディスペンサのチューブ4を取り外す。
次いで、コネクタ80を注出口70から取り外す。この際、コネクタキャップ81をスパウト30に対して上述した所定の方向とは反対方向に回動させる。これにより、第3突出部84aと第1部分34bの下面との係合が解除される。
次に、図16(b)−(c)に示すように、コネクタ80を注出口70に対して上方に移動させる。これにより、コネクタ80が注出口70から取り外される。この際、開封部83が開閉弁50から離れることにより、開封部83によって下方に押圧されていた開閉弁50のドーム部54が元の形状(図6参照)に戻る。これにより、開閉弁50が注出筒部41を塞ぐ。
この際、注出筒部41の少なくとも一部は、底板44よりも下方に延びており、注出筒部41の下面41aは、底板44の下面44aよりも下方に位置している。また、ドーム部54は、開封部83が開閉弁50から離れた状態(図6参照)において、上方に向かって凸となるように湾曲している。このため、開封部83が開閉弁50から離れた際に、開閉弁50のドーム部54が、他の部材と干渉することなく注出筒部41のテーパー面41bに当接し、注出筒部41を塞ぐことができる。このようにして、開閉弁50が注出筒部41を塞ぎ、袋10が再封止される。
このようにして、コネクタ80が注出口70から取り外されるとともに、袋10が再封止される。
取り外されたコネクタ80は、例えば薬液で洗浄される。その後、図14(b)−(f)を用いて説明したように、コネクタ80を注出口70に取り付ける。このようにして、コネクタ80は、所定の回数、再利用される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、コネクタ80が、内容物が通過する筒状部82と、筒状部82を通過した内容物を注出する注出部91と、筒状部82と注出部91との間に設けられ、弾性変形可能な軟質部100と、袋10の内部と注出部91とを連通させるための開封部83とを備えている。これにより、開封部83によって袋10を開封した後に、軟質部100を弾性変形させることにより、袋10を容易に再封止することができる。このため、飲料ディスペンサのチューブ4や飲料ディスペンサを洗浄する際に、容易に洗浄作業を開始することができる。
また、本実施の形態によれば、軟質部100は、筒状部82および注出部91と一体に形成されている。これにより、軟質部100と筒状部82との間、あるいは軟質部100と注出部91との間から内容物が漏れ出す不具合を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、筒状部82に形成された第1係合部82aが、径方向内方から第1被係合部101に係合し、注出部91に形成された第2係合部91cが、径方向内方から第2被係合部102に係合している。これにより、例えば、図示しない閉鎖部材等によって径方向外方から軟質部100を挟み込むことにより、軟質部100の内面同士が密着するように軟質部100を弾性変形させた場合に、軟質部100が、筒状部82および注出部91のうちの少なくともいずれか一方から取り外されてしまうことを抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、注出口組合体20が、内容物を注出するための注出筒部41と注出筒部41を塞ぐ閉鎖部48とを含むキャップ40を有する注出口70を備えている。これにより、注出口組合体20が取り付けられる袋10の初期密封性を確保することができる。また、注出口組合体20が、開封部83を有するコネクタ80を備えている。さらに、コネクタ80を注出口70に取り付けた場合に、開封部83が閉鎖部48を突き破るようになっている。これにより、袋10に注出口組合体20を取り付けた際に、袋10を容易に開封することができる。
また、本実施の形態によれば、注出口70が、キャップ40の注出筒部41を外部から塞ぐ、弾性変形可能な開閉弁50を更に有している。これにより、注出口組合体20が取り付けられる袋10の初期密封性をより向上させることができる。また、コネクタ80を注出口70に取り付けた場合に、開封部83が開閉弁50を弾性変形させることによりキャップ40の注出筒部41を開放する。さらに、コネクタ80を注出口70から取り外した場合に、開封部83が開閉弁50から離れることにより、開閉弁50がキャップ40の注出筒部41を塞ぐ。これにより、注出口組合体20が取り付けられる袋10を容易に再封止することができる。
さらに、本実施の形態によれば、注出口70が、スパウト30に取り付けられ、開閉弁50をキャップ40に対して固定する支持部60を更に有している。これにより、開閉弁50が注出筒部41を開放した場合であっても、開閉弁50を所定の位置に固定することができる。このため、注出筒部41を開放した開閉弁50が、例えば内容物に混入してしまうことを抑制することができる。また、注出筒部41を開放した開閉弁50を所定の位置に固定することができるため、袋10を繰り返し再封止する場合であっても、開閉弁50によって、キャップ40の注出筒部41を容易に塞ぐことができる。
第2の実施の形態
次に、図17乃至図24を参照して第2の実施の形態について説明する。図17乃至図24に示す第2の実施の形態は、主として、開閉弁がキャップの注出筒部内に嵌入されることにより注出筒部を塞ぐ点が第1の実施の形態と異なるものである。図17乃至図24において、第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
注出口組合体の構成
図17および図18に示すように、本実施の形態による注出口組合体20Aは、袋10に取り付けられる注出口70Aと、注出口70Aに取り付けられるコネクタ80Aとを備えている。ここでは、まず、注出口70Aについて説明する。
(注出口)
図17および図18に示すように、注出口70Aは、スパウト30Aと、スパウト30Aに取り付けられるとともに、内容物を注出するための注出筒部41を含むキャップ40Aと、キャップ40Aの注出筒部41内に嵌入されることにより注出筒部41を塞ぐ、弾性変形可能な開閉弁50Aとを有している。また、注出口70Aは、キャップ40Aに取り付けられ、開閉弁50Aをキャップ40Aに対して固定する支持部60Aを更に有している。
(スパウト)
図18に示すように、本実施の形態によるスパウト30Aには、凹部31aおよび第1突出部32aが形成されていない。他の構成は、上述した第1の実施の形態によるスパウト30の構成と同一であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(キャップ)
次に、キャップ40Aについて説明する。図17乃至図19に示すように、本実施の形態によるキャップ40Aには、閉鎖部48が設けられていない。
また、キャップ40Aは、底板44から下方に延びる複数の連結部材45を更に含んでいる。各々の連結部材45は、それぞれ注出筒部41よりも径方向外方に設けられており、各々の連結部材45の下方には、支持部60Aの後述する第5突出部63Aと係合する第4突出部46が設けられている。この第4突出部46は、平面視円環形状を有し、連結部材45よりも径方向外方に突出するように構成されている。他の構成は、上述した第1の実施の形態によるキャップ40の構成と同一であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(開閉弁)
次に、開閉弁50Aについて説明する。本実施の形態では、開閉弁50Aは、キャップ40Aの注出筒部41内に嵌入されるように構成されている。図18および図20に示すように、開閉弁50Aは、つば部51Aと、つば部51A上に設けられたドーム部52Aと、ドーム部52A上に設けられた傾斜部53Aと、傾斜部53A上に設けられた大径部54Aと、大径部54A上に設けられた小径部55Aとを含んでいる。開閉弁50Aが注出筒部41を塞ぐ場合、開閉弁50Aは、大径部54Aの外面と、上述したキャップ40Aの注出筒部41の内面とが接するように、注出筒部41内に嵌入されている(図18参照)。
つば部51Aは、平面視略円環形状を有しており、キャップ40Aの第4突出部46と、支持部60Aの後述する底板61Aとの間に挟み込まれる部分である。すなわち、開閉弁50Aは、キャップ40Aの第4突出部46と、支持部60Aの後述する底板61Aとの間につば部51Aが挟み込まれることにより、支持部60Aに支持されるように構成されている。
ドーム部52Aは、上方に向かうにつれて徐々に径が縮小する形状(水平断面において徐々に面積が低減する形状)を有している。また、ドーム部52Aは、上方および径方向外方に向かって凸となるように湾曲している。これにより、後述するように大径部54Aが、コネクタ80Aの開封部83Aによって下方に押圧された際に、ドーム部52Aが屈曲するように変形しやすくなっている。
傾斜部53Aは、上方に向かうにつれて径方向内方に傾斜している。この傾斜部53Aは、大径部54Aの外径より大きい外径を有している。このような傾斜部53Aが大径部54Aの下方に設けられていることにより、開閉弁50Aをキャップ40Aの注出筒部41内に嵌入させた際に、開閉弁50Aをキャップ40Aの注出筒部41に密着させることができ、袋10の密封性を向上させることができる。すなわち、開閉弁50Aをキャップ40Aの注出筒部41内に嵌入させた際に、傾斜部53Aの少なくとも一部が注出筒部41内に嵌入するように、傾斜部53Aを弾性変形させることができる。これにより、注出筒部41と開閉弁50Aとの間に隙間が形成されることを抑制することができ、袋10を再封止した際に、袋10の密封性を向上させることができる。
大径部54Aは、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。また、大径部54Aは、キャップ40Aの注出筒部41の内径と同一又はわずかに大きい外径を有している。このため、開閉弁50Aが注出筒部41に取り付けられた際に、内容物が、開閉弁50Aとキャップ40Aの注出筒部41との間から漏れ出す不具合を抑制することができるようになっている。
小径部55Aは、上端が閉鎖され、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。小径部55Aの外径は、大径部54Aの外径よりも小さくなっている。ところで、開閉弁50Aに、コネクタ80Aの開封部83Aに形成された後述する第3係合部83aが係合する第3被係合部56Aが形成されている。この第3被係合部56Aは、小径部55Aの上部に形成されており、小径部55Aから径方向外方に突出する突起である。図21に示すように、この第3被係合部56Aの上面56aは、下方に向かうにつれて径方向外方に傾斜している。この場合、水平面HSに対する第3被係合部56Aの上面56aの傾斜角度α1は、20°以上60°以下程度であってもよく、水平面HSに対する、後述する第3係合部83aの下面83bの傾斜角度α2と等しくなっていることが好ましい。これにより、開封部83に形成された第3係合部83aが、第3被係合部56Aを乗り越えやすくすることができる。
このようなドーム部52A、傾斜部53A、大径部54Aおよび小径部55Aは、それぞれ中空状に形成されている。ドーム部52A、傾斜部53Aおよび大径部54Aがそれぞれ中空状に形成されていることにより、開閉弁50Aに所定の力を加えた際に、開閉弁50A(ドーム部52A、傾斜部53Aおよび大径部54A)を所望の形状に容易に変形させることができるようになっている。また、小径部55Aが中空状に形成されていることにより、開閉弁50Aが変形した際に、小径部55A内に支持部60Aの後述する形状維持部64Aを嵌入させることができる。このため、小径部55A上に形成された第3被係合部56Aの形状が維持されるようになっている。
ところで、図22に示すように、コネクタ80Aを注出口70Aに取り付けた場合に、開封部83Aが開閉弁50Aを弾性変形させることにより、開閉弁50Aをキャップ40Aの注出筒部41から取り外し、かつ、開封部83Aの第3係合部83aが開閉弁50Aの第3被係合部56Aに係合する。この際、開閉弁50Aが注出筒部41から取り外されることにより、袋10の内部と注出ノズル91bとが連通し、袋10から内容物を飲料ディスペンサに供給できるようになる。
一方、コネクタ80Aを注出口70Aから取り外す場合に、開封部83Aが開閉弁50Aを引き上げることにより、開閉弁50Aをキャップ40Aの注出筒部41内に嵌入させる。このようにして、コネクタ80Aを注出口70Aから取り外した際には、開閉弁50Aによって袋10を再封止することができるようになっている。他の構成は、上述した第1の実施の形態による開閉弁50の構成と同一であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(支持部)
次に、支持部60Aについて説明する。図18に示すように、支持部60Aは、底板61Aと、底板61Aから上方に突出する側壁部62Aとを含んでいる。
このうち底板61Aは、平面視略円形状を有している。この底板61Aの略中央には、コネクタ80Aを注出口70Aに取り付けた場合に、第3被係合部56Aの形状を維持する形状維持部64Aが設けられている。この形状維持部64Aは、上端が閉鎖され、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。また、形状維持部64Aは、開閉弁50Aの小径部55Aの内面形状に対応する外面形状を有している。図22に示すように、この形状維持部64Aは、開閉弁50Aが弾性変形した際に、小径部55A内に嵌入されるように構成されており、形状維持部64Aが小径部55A内に嵌入されることにより、小径部55Aの弾性変形を抑制する。これにより、小径部55A上に形成された第3被係合部56Aが、例えば、開封部83Aに対して傾いてしまうことを抑制することができ、開封部83Aによって第3被係合部56Aが潰されてしまうことを抑制することができるようになっている。このようにして、第3被係合部56Aの形状が所定の形状に維持されるように構成されている。
側壁部62Aは、全体として略均一な径をもつ円筒形状を有している。また、側壁部62Aには、径方向内方に突出する第5突出部63Aが形成されている。この第5突出部63Aは、側壁部62Aの上部に形成されている。第5突出部63Aは、側壁部62Aの全周にわたって形成されており、キャップ40Aの第4突出部46に係合するように構成されている。また、この際、支持部60Aの底板61Aと、キャップ40Aの第4突出部46とによって、開閉弁50Aのつば部51Aが挟まれることにより、上述した開閉弁50Aが、支持部60Aに支持されるように構成されている。他の構成は、上述した第1の実施の形態による支持部60の構成と同一であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(コネクタ)
次に、コネクタ80Aについて説明する。本実施の形態では、コネクタ80Aのうち、開封部83A以外の構成は、上述した第1の実施の形態によるコネクタ80の構成と同一であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
(開封部)
図18に示すように、コネクタ80Aの開封部83Aに、第3係合部83aが形成されている。本実施の形態では、各々の開封部83Aは、それぞれ径方向内方から薄肉化されており、第3係合部83aは、開封部83Aの下部から径方向内方に突出する突起である。この第3係合部83aの下面83bは、下方に向かうにつれて径方向外方に傾斜している(図21参照)。図22に示すように、第3係合部83aは、コネクタ80Aを注出口70Aに取り付けた場合に、開閉弁50Aの第3被係合部56Aに係合するように構成されている。そして、コネクタ80Aを注出口70Aに取り付けた場合に第3係合部83aが第3被係合部56Aに係合しているため、コネクタ80Aを注出口70Aから取り外す場合に、開閉弁50Aが開封部83Aによって引き上げられるようになっている。
また、開封部83Aの下面は、水平面(筒状部82の中心軸線に対して垂直な面)に対して略平行になっている(図21参照)。これにより、開封部83Aが開閉弁50Aを下方に押し込んだ際に、開閉弁50Aに大きな圧力が作用してしまうことを抑制することができる。このため、開閉弁50Aが損傷を受けてしまうことを抑制することができ、袋10を繰り返し再封止した場合であっても、内容物が、例えば、開閉弁50Aとキャップ40Aの注出筒部41との間から漏れ出す不具合を抑制することができる。
注出口組合体の使用方法
次に、このような構成からなる本実施の形態について説明する。具体的には、注出口組合体20の使用方法について、図23(a)−(c)および図24(a)−(c)を用いて説明する。ここでは、まず、注出口組合体20の取り付け方法、すなわち、袋10に取り付けられたスパウト30およびキャップ40に対して、コネクタ80を取り付ける方法について、図23(a)−(c)により、説明する。
(注出口組合体の取り付け方法)
まず、図14(a)−(b)を用いて説明したように、袋10に内容物が充填されたバッグインボックス1およびコネクタ80を準備する。次に、図14(c)を用いて説明したように、注出ノズル91bに飲料ディスペンサのチューブ4を連結する。
次いで、図23(a)に示すように、コネクタ80Aを注出口70Aに取り付ける。ここで、コネクタ80Aを注出口70Aに取り付ける際、開閉弁50Aが、コネクタ80Aの開封部83Aによって押し込まれる。この場合、まず、開封部83Aの第3係合部83aの下面83b(図21参照)が、開閉弁50Aの第3被係合部56Aの上面56a(図21参照)に当接する。次に、開閉弁50Aがコネクタ80Aの開封部83Aによって押し込まれることにより、開封部83Aおよび開閉弁50Aのうちの少なくとも一方が弾性変形する。また、この際、第3係合部83aの下面83bおよび第3被係合部56Aの上面56aは、それぞれ下方に向かうにつれて径方向外方に傾斜している(図21参照)。このため、第3係合部83aが第3被係合部56Aを乗り越えやすくなっており、開封部83Aおよび開閉弁50Aのうちの少なくとも一方が弾性変形することにより、第3係合部83aが、開閉弁50Aの第3被係合部56Aを乗り越える。このようにして、第3係合部83aが、第3被係合部56Aに係合する。
また、第3係合部83aが第3被係合部56Aを乗り越えた後、コネクタ80Aの開封部83Aが開閉弁50Aの大径部54Aに当接し、開閉弁50Aを下方に向けて押圧する。これにより、図23(b)に示すように、開閉弁50Aが弾性変形し、開閉弁50Aがキャップ40Aの注出筒部41から取り外される。
注出筒部41から取り外された開閉弁50Aは、開封部83Aによって更に下方に押し込まれる。これにより、開閉弁50Aが更に弾性変形する。そして、開閉弁50Aが更に弾性変形することにより、図23(c)に示すように、支持部60Aの形状維持部64Aが開閉弁50Aの小径部55A内に嵌入される。これにより、小径部55A上に形成された第3被係合部56Aが、例えば、開封部83Aに対して傾いてしまうことを抑制することができ、開封部83Aによって第3被係合部56Aが潰されてしまうことを抑制することができるようになっている。このようにして、第3被係合部56Aの形状が所定の形状に維持される。このため、第3被係合部56Aが変形することによって、第3係合部83aと第3被係合部56Aとの係合が解除されてしまうことが抑制される。
このようにして、袋10に注出口組合体20Aが取り付けられ、袋10から内容物を飲料ディスペンサに供給できるようになる。
次に、例えばコネクタ80Aを洗浄するために、袋10に取り付けられた注出口70Aからコネクタ80Aを取り外す方法について、図24(a)−(c)により説明する。
(注出口組合体の取り外し方法)
まず、図24(a)に示すように、軟質部100において内容物の流路が閉鎖するように、図示しない閉鎖部材等により、径方向外方から軟質部100を挟み込み、注出ノズル91bから飲料ディスペンサのチューブ4を取り外す。
次いで、コネクタ80Aを注出口70Aから取り外す。この際、コネクタキャップ81をスパウト30Aに対して上述した所定の方向とは反対方向に回動させた後、コネクタ80Aを注出口70Aに対して上方に移動させる。ここで、上述したように、第3係合部83aが第3被係合部56Aに係合している。これにより、コネクタ80Aを注出口70Aに対して上方に移動させた際に、開封部83Aが開閉弁50Aを引き上げることにより、開閉弁50Aをキャップ40Aの注出筒部41内に嵌入させる。
この際、まず、図24(b)に示すように、開閉弁50Aの小径部55Aが、支持部60Aの形状維持部64Aから取り外される。次に、開閉弁50Aの大径部54Aが、キャップ40Aの注出筒部41内に嵌入される。また、この際、開閉弁50Aの傾斜部53Aの少なくとも一部が弾性変形し、傾斜部53Aの少なくとも一部が注出筒部41内に嵌入される。このようにして、開閉弁50Aが注出筒部41内に嵌入され、袋10が再封止される。また、この場合、開閉弁50Aの傾斜部53Aが注出筒部41と干渉し、開閉弁50Aの上方への移動が抑制される。
次に、コネクタ80Aを注出口70Aに対して更に上方に移動させる。上述したように、開閉弁50Aの傾斜部53Aが注出筒部41と干渉し、開閉弁50Aの上方への移動が抑制されている。このため、コネクタ80Aを注出口70Aに対して更に上方に移動させることにより、図24(c)に示すように、第3係合部83aと第3被係合部56Aとの係合が解除され、コネクタ80Aが注出口70Aから取り外される。
このようにして、コネクタ80Aが注出口70Aから取り外されるとともに、袋10が再封止される。
取り外されたコネクタ80Aは、例えば薬液で洗浄される。その後、図23(a)−(c)を用いて説明したように、コネクタ80Aを注出口70Aに取り付ける。このようにして、コネクタ80は、所定の回数、再利用される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、注出口組合体20Aが、注出筒部41内に嵌入されることにより注出筒部41を塞ぐ、弾性変形可能な開閉弁50Aを有する注出口70Aを備えている。これにより、注出口組合体20Aが取り付けられる袋10の初期密封性を確保することができる。また注出口組合体20Aが、開封部83Aを有するコネクタ80Aを備えている。また、コネクタ80Aを注出口70Aに取り付けた場合に、開封部83Aが開閉弁50Aを弾性変形させることにより、開閉弁50Aをキャップ40Aの注出筒部41から取り外す。これにより、袋10に注出口組合体20Aを取り付けた際に、袋10を容易に開封することができる。
また、本実施の形態においても、開封部83Aによって袋10を開封した後に、軟質部100を弾性変形させることにより、袋10を容易に再封止することができる。このため、飲料ディスペンサのチューブ4や飲料ディスペンサを洗浄する際に、容易に洗浄作業を開始することができる。
また、本実施の形態によれば、コネクタ80Aの開封部83Aに、第3係合部83aが形成され、注出口70Aの開閉弁50Aに、第3係合部83aが係合する第3被係合部56Aが形成されている。また、コネクタ80Aを注出口70Aに取り付けた場合に、開封部83Aの第3係合部83aが開閉弁50Aの第3被係合部56Aに係合する。さらに、コネクタ80Aを注出口70Aから取り外す場合に、開封部83Aが開閉弁50Aを引き上げることにより、開閉弁50Aをキャップ40Aの注出筒部41内に嵌入させる。これにより、注出口組合体20Aが取り付けられる袋10を容易に再封止することができる。
なお、上記実施の形態において、支持部60Aがキャップ40Aに取り付けられている例について説明したが、これに限られない。例えば、図示はしないが、支持部60Aがスパウト30Aに取り付けられていてもよい。
また、上記実施の形態において、キャップ40Aに閉鎖部48が設けられていない例について説明したが、これに限られない。例えば、図示はしないが、キャップ40Aに閉鎖部48が設けられていてもよい。
上記各実施の形態および各変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記各実施の形態および各変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
10 袋
20 注出口組合体
20A 注出口組合体
30 スパウト
30A スパウト
40 キャップ
40A キャップ
41 注出筒部
48 閉鎖部
50 開閉弁
50A 開閉弁
56A 第3被係合部
60 支持部
60A 支持部
70 注出口
70A 注出口
80 コネクタ
80A コネクタ
81 コネクタキャップ
82 筒状部
82a 第1係合部
83 開封部
83A 開封部
83a 第3係合部
91 注出部
91c 第2係合部
100 軟質部
101 第1被係合部
102 第2被係合部

Claims (8)

  1. 内容物が充填される袋に設けられた注出口に取り付けられるコネクタキャップと、
    前記コネクタキャップに取り付けられ、前記内容物が通過する筒状部と、
    前記筒状部を通過した内容物を注出する注出部と、
    前記筒状部と前記注出部との間に設けられ、弾性変形可能な軟質部と、
    前記筒状部の先端に設けられ、前記袋の内部と前記注出部とを連通させるための開封部とを備える、コネクタ。
  2. 前記軟質部は、前記筒状部および注出部と一体に形成されている、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記筒状部に第1係合部が形成され、前記注出部に第2係合部が形成され、前記軟質部に、前記第1係合部が係合する第1被係合部と、前記第2係合部が係合する第2被係合部とが形成され、前記第1係合部は、径方向内方から前記第1被係合部に係合し、前記第2係合部は、径方向内方から前記第2被係合部に係合する、請求項1または2に記載のコネクタ。
  4. 注出口組合体であって、
    スパウトと、前記スパウトに取り付けられるとともに、内容物を注出するための注出筒部と前記注出筒部を塞ぐ閉鎖部とを含むキャップとを有する注出口と、
    前記注出口に取り付けられる請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコネクタとを備え、
    前記コネクタを前記注出口に取り付けた場合に、前記開封部が前記閉鎖部を突き破る、注出口組合体。
  5. 前記注出口は、前記キャップの前記注出筒部を外部から塞ぐ、弾性変形可能な開閉弁を更に有し、前記コネクタを前記注出口に取り付けた場合に、前記開封部が前記開閉弁を弾性変形させることにより前記注出筒部を開放し、前記コネクタを前記注出口から取り外した場合に、前記開封部が前記開閉弁から離れることにより、前記開閉弁が前記注出筒部を塞ぐ、請求項4に記載の注出口組合体。
  6. 注出口組合体であって、
    スパウトと、前記スパウトに取り付けられるとともに、内容物を注出するための注出筒部を含むキャップと、前記キャップの前記注出筒部内に嵌入されることにより前記注出筒部を塞ぐ、弾性変形可能な開閉弁とを有する注出口と、
    前記注出口に取り付けられる請求項1乃至3のいずれか一項に記載のコネクタとを備え、
    前記コネクタを前記注出口に取り付けた場合に、前記開封部が前記開閉弁を弾性変形させることにより、前記開閉弁を前記キャップの前記注出筒部から取り外す、注出口組合体。
  7. 前記コネクタの前記開封部に、第3係合部が形成され、前記注出口の前記開閉弁に、前記第3係合部が係合する第3被係合部が形成され、前記コネクタを前記注出口に取り付けた場合に、前記開封部の前記第3係合部が前記開閉弁の前記第3被係合部に係合し、前記コネクタを前記注出口から取り外す場合に、前記開封部が前記開閉弁を引き上げることにより、前記開閉弁を前記キャップの前記注出筒部内に嵌入させる、請求項6に記載の注出口組合体。
  8. 前記注出口は、前記スパウトまたは前記キャップに取り付けられ、前記開閉弁を前記キャップに対して固定する支持部を更に有する、請求項5乃至7のいずれか一項に記載の注出口組合体。
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