JP2021158882A - ダブルステータパワーモータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トルクを向上できるダブルステータパワーモータ装置を提供する。【解決手段】ダブルステータパワーモータ装置は、ロータユニット2、内ステータユニット3、外ステータユニット4、及び制御ユニットを備える。ロータユニット2は環状をなして軸線の周囲にめぐらし、しかも軸線を軸心として回転する。内ステータユニット3をロータユニット2に内設し、軸線に沿って延伸させる。外ステータユニット4は環状をなして、軸線とロータユニット2の周囲にめぐらす。制御ユニットは、内ステータユニット3と外ステータユニット4に相対するロータユニット2を回転させる。これにより、モータ装置の元来のサイズを変化させることなく、定格外の回転磁界源を増やし、モータ装置が出力するトルクを高め、使用者が必要とするトルク及び回転速度を自由に選択することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、モータ装置に関し、特にダブルステータを備えたダブルステータパワーモータ装置に関する。
ダイレクトドライブモータ(direct drive motor)は、ダイレクトドライブ式メカニズム(Direct drive mechanism)に応用するために設計されたモータである。ダイレクトドライブ式メカニズムには、モータを用いて、直接、後続メカニズムを駆動するという特色を有し、減速装置や変速装置等を必要としないため、減速装置や変速装置等の構造の中でエネルギーが消耗されることがなく、良好なエネルギー効率を保つことができる。また、ダイレクトドライブモータは、十分な駆動能力をもって直接的に駆動を起こすことができるように、比較的大きなトルクを生じさせる設計を必要とする。
現在、業界では、モータ装置の外径を、後続する駆動メカニズムの固定規格に合わせる必要がある。しかも、内部のロータの外径が小さすぎると、回転制御の精確度を向上できないため、ステータは内外空間の制限を受けて、巻線空間を大きくするのが難しくなり、よって、現在のモータ装置ではトルクのさらなる向上は困難である。
本発明の目的は、トルクを向上できるダブルステータパワーモータ装置を提供することにある。
本発明によるダブルステータパワーモータ装置は、ロータユニット、内ステータユニット、外ステータユニット、及び制御ユニットを備える。
ロータユニットは環状をなして軸線の周囲にめぐらし、しかも軸線を軸心として回転する。
内ステータユニットをロータユニットに嵌設し、軸線に沿って延伸させる。
外ステータユニットは環状をなして、軸線とロータユニットの周囲にめぐらす。
制御ユニットは、内ステータユニットと外ステータユニットとに電気的に接続することで、内ステータユニットと外ステータユニットとが回転磁界をつくるのをコントロールし、内ステータユニットと外ステータユニットに相対するロータユニットを回転させる。
本発明の効果は、次に示すとおりである。
ロータユニットを環状に設計し、並びにロータユニットに内設し、回転磁界をつくる内ステータユニットを設置することにより、モータ装置の元来のサイズを変化させることなく、定格外の回転磁界源を増大できる。これにより、モータ装置が出力するトルクを高めることができるのと同時に、使用者はニーズに応じて必要なトルクの大きさを選択し、切り替えることができ、応用上の活用性を向上できる。
本発明の第一実施形態に関するダブルステータパワーモータ装置の部分斜視立体図である。 本発明の第一実施形態に関するブロック図である。 本発明の第一実施形態に関する図1のIII−IIIによる断面図である。 本発明の第一実施形態に関する図3のIV−IVによる断面図である。 本発明の第一実施形態に関する図4の一部切り欠き拡大図である。 本発明の第二実施形態に関するブロック図である。 本発明の第三実施形態に関するブロック図である。 本発明の第三実施形態に関する一部切り欠き拡大図である。 本発明の第四実施形態に関する図3に類似する断面図である。 本発明の第四実施形態に関する図9中のX−Xによる断面図である。 本発明の第四実施形態に関する図10の一部切り欠き拡大図である。 本発明の第四実施形態のもう一つの形態に関する断面図である。 本発明の第五実施形態に関する図11に類似する断面図である。
(第一実施形態)
図1、図2、及び図3に示すとおり、本発明のダブルステータパワーモータ装置に関する第一実施形態は、ダイレクトドライブモータ(direct drive motor)であり、電源供給装置8(一般電力など)に電気的に接続することに適用する。電源供給装置8は、ロータユニット2、内ステータユニット3、外ステータユニット4、及び制御ユニット5を備え、第一実施形態においてはさらにエンコーダユニット6(encoder)を含むものが好ましい。
図3、図4、及び図5に示すとおり、ロータユニット2は、環状をなして軸線Lの周囲にめぐらし、軸線Lを軸心として回転する。また、ロータユニット2は、基環21、軸線Lの周囲にめぐらして嵌設するか、基環21の内側面に粘設する複数の内磁性部材22、及び軸線Lの周囲にめぐらして嵌設するか、基環21の外側面に粘設する複数の外磁性部材23を有する。内磁性部材22と外磁性部材23の数量は同じとし、軸線Lから外側に向かう同一放射線上にある内磁性部材22と外磁性部材23の磁極は同じである。すなわち、同じように、N極を外側に向け、S極を内側に向けるか、S極を外側に向け、N極を内側に受ける。また、一つの内磁性部材22に隣り合う二つの内磁性部材22の磁極は相反するものである。すなわち、一つがN極を外側に向け、S極を内側に向けたならば、もう一つはS極を外側に向け、N極を内側に向ける。一つの外磁性部材23に隣り合う二つの外磁性部材23の磁極は相反するものである。すなわち、一つがN極を外側に向け、S極を内側に向けたならば、もう一つはS極を外側に向け、N極を内側に向ける。なお、内磁性部材22の円周の長さは外磁性部材23の円周の長さより小さいため、軸線Lに沿う内磁性部材22の長さは、軸線Lに沿う外磁性部材23の長さよりも大きく設計するのが良好であり、これによって、内磁性部材22が形成する磁場を高め、内ステータユニット3に対するロータユニット2の回転エネルギーを向上できる。実務的応用においては、モータ装置が必要とするパラメータに基づいて、軸線Lに沿った内磁性部材22の縦の長さを設計する。
内ステータユニット3は、ロータユニット2に嵌設し、軸線Lに沿って延伸している。また、内ステータユニット3は、内ステータ31と、内ステータ31に繞設し、内磁極(poles)を形成する複数の内コイルモジュール32と、軸線Lの周囲にめぐらし内ステータ31の外周縁に形成し、内コイルモジュール32を繞設させる内コイル受け33とを備える。なお、図4には、内コイルモジュール32は図示していない。
外ステータユニット4は、環状をなし、軸線Lとロータユニット2の周囲にめぐらす。また、外ステータユニット4は、外ステータ41と、外ステータ41に繞設し、外磁極(poles)を形成する複数の外コイルモジュール42と、軸線Lの周囲にめぐらし、外ステータ41の内周縁に形成し、外コイルモジュール42を繞設させる複数の外コイル受け43とを備える。外磁極の数量と内磁極の数量は同じであり、外コイル受け43の数量と内コイル受け33の数量も同じである。なお、図4には、外コイルモジュール42を図示していない。
モータ装置の中のコイルの巻線方式は業界では熟知された内容であるので、ここでは説明を省くことにする。また、本発明に示した図5、図8、図11、図13中のコイルの数は、一実施形態であって、そのコイルの数量を限定するものではないことを特に明記しておく。
図2、図4、及び図5に示すとおり、制御ユニット5は、切換モジュール51、駆動モジュール52、及び制御モジュール53を有する。
切換モジュール51は、内コイルモジュール32と外コイルモジュール42に電気的に接続することで、内コイルモジュール32と外コイルモジュール42とが駆動モジュール52と電気的に接続するかしないかを切り替えることができる。
駆動モジュール52は、電源供給装置8と切換モジュール51とに電気的に接続しており、電源供給装置8が電力を受けると、切換モジュール51によって電気的に接続している内コイルモジュール32或いは外コイルモジュール42のいずれか一つを駆動する。
制御モジュール53は、電源供給装置8、エンコーダユニット6、切換モジュール51、及び駆動モジュール52に電気的に接続しており、電源供給装置8が電力を受けると、駆動モジュール52と切換モジュール53をコントロールして、内コイルモジュール32と外コイルモジュール42に回転磁界を発生させ、さらに、内ステータユニット3と外ステータユニット4とに向き合うロータユニット2を回転させる。
制御ユニット5は、内ステータユニット3と外ステータユニット4が次のいずれか一つの動作モードを行うのをコントロールする。つまり、内ステータユニット3と外ステータユニット4のいずれか一つが回転磁界をつくるか、或いは内ステータユニット3と外ステータユニット4が同時に同じ回転速度及び同じ位相の回転磁界をつくる。
エンコーダユニット6はロータユニット2に対応させて設置することで、ロータユニット2の回転位置に感応し、並びに制御ユニット5に伝えると、制御ユニット5はフィードバック調整をコントロールする。なお、エンコーダユニット6(encoder)を用いてモータ制御の精確度を高める方式は、この業界ですでに熟知されている内容であるので、ここでは詳細は省く。
本発明の実施形態に関する応用方式及び原理について説明する。
モータ装置が出力する仕事率Pの数式は次のとおりである。
Figure 2021158882
数式1での、仕事率Pの単位は千ワット(kW)で、そのうちVは電圧、Iは電流、Tはトルク(N・m、ニュートンメートル)、ωは角速度(rad/s)、Nは回転数(rpm)である。数式1からわかるように、仕事率Pが固定されている時、トルクTと回転数Nは反比例となり、すなわち、低回転数である時に高いトルクを発生させる。よって、ダイレクトドライブモータは一般に、比較的低い回転数で駆動される。
実際に応用する場合は、モータ装置の実際のニーズに応じて、内コイルモジュール32と外コイルモジュール42を動作させた時のトルクと、結線による磁極数(poles)とを設計することができる。本実施形態において、外コイルモジュール42の定格トルクT1は500N・m、外磁極P1の数量は6、内コイルモジュール32の定格トルクT2は250N・m、内磁極P2の数量は6によって説明を行う。台湾では、電源の周波数fは一般に60Hzであるゆえ、下記の数式2に基づく外コイルモジュール42の回転数N1、内コイルモジュール32の回転数N2はいずれも1200rpmである。
Figure 2021158882
使用者は実際のニーズに応じて制御ユニット5を操作し、内ステータユニット3と外ステータユニット4を次の三つの動作モードにすることができる。
(1)外ステータユニット4は回転磁界をつくる。また、制御ユニット5は、外ステータユニット4が回転磁界をつくり相対するロータユニット2を回転させることだけをコントロールし、この時、モータ装置によって出力されるトルクTは500N・m、回転数Nは1200rpmである。
(2)内ステータユニット3は回転磁界をつくる。制御ユニット5は、内ステータユニット3が回転磁界をつくり相対するロータユニット2を回転させることだけをコントロールし、この時、モータ装置によって出力されるトルクTは250N・m、回転数Nは1200rpmである。
(3) 内ステータユニット3と外ステータユニット4は同時に同じ回転数と同じ位相の回転磁界をつくる。制御ユニット5は、内ステータユニット3と外ステータユニット4が同時に回転磁界をつくることをコントロールし、ロータユニット2の回転動作のスムーズ度合を高めるため、内ステータユニット3と外ステータユニット4で好ましいのは、同時に同じ回転数と同じ位相の回転磁界を作ることである。この時、モータ装置によって出力されるトルクT=T1+T2=500N・m+250N・m=750N・m、回転数Nは1200rpmであり、外ステータユニット4だけに回転磁界をつくらせる動作モードと比較すると、このモードのトルクは50%向上している。
以上の説明による本発明の実施形態の長所は次のとおりである。
(1)ロータユニット2は環状に設計し、また、ロータユニット2に内設し、しかも回転磁界をつくる内ステータユニット3を設置することで、モータ装置の原有サイズを変更することなく、他の回転磁界源を増やすことができる。これにより、モータ装置によって出力されるトルクをさらに高めることができるだけでなく、使用者がニーズに応じて必要なトルクの大きさを選択できるため、応用上の活用性を向上できる。
(2)内磁極と外磁極を同じ数量とし、内コイル受け33と外コイル受け43を同じ数量に設計し、内ステータユニット3と外ステータユニット4とを係合させるのと同時に、同じ回転数と同じ位相を有する回転磁界をつくる時、内ステータユニット3と外ステータユニット4の回転磁界の反発を減少させることで、エネルギー効率を低下させ、並びにロータユニット2の回転のスムーズ度合を高めることができる。
(第二実施形態)
図4、図5、及び図6に、本発明のダブルステータパワーモータ装置に関する第二実施形態を示す。第二実施形態は第一実施形態に類似するものであるが、第二実施形態と第一実施形態とには次のような異なる点がある。
切換モジュール51もまた電気エネルギー貯蔵装置9に電気的に接続し、並びに制御モジュール53のコントロールを受けて、内コイルモジュール32と外コイルモジュール42によって、駆動モジュール52のコントロールを受けるか、或いは電気エネルギーを電気エネルギー貯蔵装置9に供給するかを個別に切り替えることができる。
第二実施形態において、制御ユニット5は、内ステータユニット3と外ステータユニット4を、次の四つ目の動作モードにするようにコントロールできる。
(4)内ステータユニット3と外ステータユニット4のいずれか一つが回転磁界をつくり、もう一つはロータユニット2の回転に基づいて電気エネルギーを起こす。例えば、制御モジュール53が切換モジュール51をコントロールすることで、外コイルモジュール42は駆動モジュール52のコントロールを受けて回転磁界をつくり、相対するロータユニット2を回転させる。また、内コイルモジュール32は、電気エネルギー貯蔵装置9に電気的に接続し、並びにロータユニット2の回転に基づいて電気エネルギーを起こし、並びにその電気エネルギーは、電気エネルギー貯蔵装置9に貯蔵される。
以上のように、第二実施形態もまた、第一実施形態と同様の目的と効果を達成するものであるが、それと同時に下記の効果も有する。
切換モジュール51は電気エネルギー貯蔵装置9に電気的に接続し、係合させる制御ユニット5によって内ステータユニット3と外ステータユニット4の動作が前記四つ目の動作モードとなるようコントロールできる。モータ装置が余分なエネルギーを回収できる場合、例えば、ロータユニット2を減速させなければならない等のとき、制御ユニット5は、内ステータユニット3、外ステータユニット4の少なくともいずれか一つに切り替えて、ロータユニット2の回転に基づいて電気エネルギーを発生させることができる。これにより、モータ装置の余分なエネルギーを回収利用することができ、エネルギーソースのさらなる利用率を高めることができる。
(第三実施形態)
図7及び図8に、本発明のダブルステータパワーモータ装置に関する第三実施形態を示す。第三実施形態は第一実施形態に類似するものであるが、第三実施形態と第一実施形態には次のような異なる点がある。
内ステータユニット3は、内ステータ31と、内ステータ31に繞設する第一内コイルモジュール34と第二内コイルモジュール35とを有する。第一内コイルモジュール34によって出力されるトルクは、第二内コイルモジュール35によって出力されるトルクより大きく、第一内コイルモジュール34のコイル経は、第二内コイルモジュール35のコイル経より大きくする。そのうち、比較的好ましい実施形態は、コイル経の小さい第二内コイルモジュール35をロータユニット2の接近位置に配置するものである。
外ステータユニット4は、外ステータ41と、外ステータ41に繞設する第一外コイルモジュール44と第二外コイルモジュール45とを有する。第一外コイルモジュール44によって出力されるトルクは、第二外コイルモジュール45によって出力されるトルクより大きく、第一外コイルモジュール44のコイル経は、第二外コイルモジュール45のコイル経より大きくする。そのうち、比較的好ましい実施形態は、コイル経の小さい第二外コイルモジュール45をロータユニット2の接近位置に配置するものである。
第一内コイルモジュール34の結線による磁極数は、第二内コイルモジュール35の結線による磁極数とは異なり、第一外コイルモジュール44の結線による磁極数は、第二外コイルモジュール45の結線による磁極数とは異なる。しかも、第一内コイルモジュール34の結線による磁極数は、第一外コイルモジュール44の結線による磁極数と同じで、第二内コイルモジュール35の結線による磁極数は、第二外コイルモジュール45の結線による磁極数と同じであるか、或いは、第一内コイルモジュール34の結線による磁極数は、第二外コイルモジュール45の結線による磁極数と同じであり、第二内コイルモジュール35の結線による磁極数は第一外コイルモジュール44の結線による磁極数と同じである。
切換モジュール51は、第一内コイルモジュール34、第二内コイルモジュール35、第一外コイルモジュール44、及び第二外コイルモジュール45に電気的に接続し、しかも、第一内コイルモジュール34、第二内コイルモジュール35、第一外コイルモジュール44、及び第二外コイルモジュール45は、駆動モジュール52と電気的に接続するか、接続しないかを、それぞれ個別に切り替えることができ、これにより、回転磁界をつくるかつくらないかを選択できる。
実際に応用する場合は、モータ装置の実際のニーズに応じて、第一内コイルモジュール34、第二内コイルモジュール35、第一外コイルモジュール44、及び第二外コイルモジュール45を動作させた時のトルクと、結線による磁極数とを設計することができる。本発明の実施形態において、第一外コイルモジュール44の定格トルクTa1は400N・m、第一外コイルモジュール44の結線による磁極数Pa1は6、第二外コイルモジュール45の定格トルクTb1は250N・m、第二外コイルモジュール45の結線による磁極数Pb1は12、第一内コイルモジュール34の定格トルクTa2は350N・m、第一内コイルモジュール34の結線による磁極数Pa2は6、第二内コイルモジュール35の定格トルクTb2は200N・m、第二内コイルモジュール35の結線による磁極数Pb2は12として説明を行う。前述の数式2に基づいて、第一外コイルモジュール44の回転数Na1、第一内コイルモジュール34の回転数Na2はいずれも1200rpmであり、第二外コイルモジュール45の回転数Nb1、第二内コイルモジュール35の回転数Nb2はいずれも600rpmである。
このように、使用者は、実際のニーズに応じて制御ユニット5を操作して、内ステータユニット3と外ステータユニット4を次の六つの動作モードにすることができる。
(1)第一外コイルモジュール44は回転磁界をつくる。制御ユニット5は、回転磁界をつくり、相対するロータユニット2を回転させる第一外コイルモジュール44だけをコントロールする。この時、モータ装置によって出力されるトルクTは400N・m、回転数Nは1200rpmである。
(2)第二外コイルモジュール45は回転磁界をつくる。制御ユニット5は、回転磁界をつくり、相対するロータユニット2を回転させる第二外コイルモジュール45だけをコントロールする。この時、モータ装置によって出力されるトルクTは250N・m、回転数Nは600rpmである。
(3)第一内コイルモジュール34は回転磁界をつくる。制御ユニット5は、回転磁界をつくり、相対するロータユニット2を回転させる第一内コイルモジュール34だけをコントロールする。この時、モータ装置によって出力されるトルクTは350N・m、回転数Nは1200rpmである。
(4)第二内コイルモジュール35は回転磁界をつくる。制御ユニット5は、回転磁界をつくり、相対するロータユニット2を回転させる第二内コイルモジュール35だけをコントロールする。この時、モータ装置によって出力されるトルクTは200N・m、回転数Nは600rpmである。
(5)第一内コイルモジュール34と第一外コイルモジュール44は同時に、同じ回転数と同じ位相の回転磁界をつくる。制御ユニット5は、第一内コイルモジュール34と第一外コイルモジュール44をコントロールして、同時に回転磁界をつくらせる。この時、モータ装置によって出力されるトルクT=Ta1+Ta2=400N・m+350N・m=750N・m、回転数Nは1200rpmである。第一外コイルモジュール44だけで回転磁界をつくる動作モードと比較すると、そのトルクは87.5%向上している。
(6)第二内コイルモジュール35と第二外コイルモジュール45は同時に同じ回転数と同じ位相の回転磁界をつくる。制御ユニット5がコントロールする第二内コイルモジュール35と第二外コイルモジュール45によって同時に回転磁界がつくられる。この時、モータ装置によって出力されるトルクT=Tb1+Tb2=250N・m+200N・m=450N・m、回転数Nは600rpmである。第二外コイルモジュール45だけで回転磁界をつくる動作モードと比較すると、そのトルクは80%向上している。
以上のように、第三実施形態もまた前述の第一実施形態と同じ目的と効果を達成でき、さらに次の効果を有するものである。
(1)トルク及びコイル経が異なる第一内コイルモジュール34と、第二内コイルモジュール35を設置し、並びにトルク及びコイル経の異なる第一外コイルモジュール44と、第二外コイルモジュール45とを設置することにより、さらに多くのトルクの選択を提供し、応用上の活用性を高めることができる。
(2)第一内コイルモジュール34の結線による磁極数を、第二内コイルモジュール35の結線による磁極数とは異なるものとし、第一外コイルモジュール44の結線による磁極数を、第二外コイルモジュール45の結線による磁極数とは異なるものとする。並びに、第一内コイルモジュールと第二内コイルモジュールのいずれか一つの結線による磁極数を、第一外コイルモジュールの結線による磁極数と同じにし、そのうちのもう一つの磁極数を、第二外コイルモジュールの結線による磁極数と同じにするよう係合させて設計する。これにより、使用者のニーズに応じて、必要な回転数を選択し切り替えられるほか、さらに回転数が同じ内コイルモジュールと外コイルモジュールを同時に選択できることで、トルク効果を高めることができる。
(3)コイル経の小さい第二内コイルモジュール35を、ロータユニット2に接近する箇所に設置し、コイル経の小さい第二外コイルモジュール45を、ロータユニット2に接近する箇所に設置する。これにより、電流の小さい第二内コイルモジュール35、第二外コイルモジュール45とロータユニット2間の距離を縮め、良好な導磁効果を得ることができる。
(第四実施形態)
図9、図10、及び図11に、本発明のダブルステータパワーモータ装置に関する第四実施形態を示す。第四実施形態は、第一実施形態に類似するものであるが、第四実施形態と第一実施形態には次のような異なる点がある。
第四実施形態はAC感応モータである。
ロータユニット2は、基環21と、軸線Lの周囲にめぐらし基環21の内側に間隔をあけて配列する複数の内シリコンスチール棒24と、軸線Lの周囲にめぐらし基環21の外側に間隔をあけて配列する複数の外シリコンスチール棒25とを含む。
図10には、内コイルモジュール32と外コイルモジュール42は図示していない。
第四実施形態には、図9に示すようにエンコーダユニット6の形態は含まれず、図12に示すようにエンコーダユニット6の形態は含まれないが、使用者は実際のニーズに応じて選択することができる。
第四実施形態もまた、前述の第一実施形態と同じ目的と効果を達成することができる。
(第五実施形態)
図7、図10、及び図13に、本発明のダブルステータパワーモータ装置に関する第五実施形態を示す。第五実施形態は第三実施形態に類似するものであるが、第五実施形態と第三実施形態には次のような異なる点がある。
第五実施形態はAC感応モータである。
ロータユニット2は、基環21と、軸線Lの周囲にめぐらして基環21内側に間隔をあけて配列する複数の内シリコンスチール棒24と、軸線Lの周囲にめぐらして基環21外側に間隔をあけて配列する外シリコンスチール棒25とを含む。
第五実施形態はまた、前述の第三実施形態と同じ目的と効果を達成することができる。
前述は、本発明の実施形態であるだけで、本発明の実施範囲を限定するものではない。よって、本発明の特許登録請求の範囲及び明細書の内容に基づいて為され、同等効果を有する簡単な変化や修飾はすべて、本発明によって保護される範囲に属するものとする。
2 ロータユニット
21 基環
22 内磁性部材
23 外磁性部材
24 内シリコンスチール棒
25 外シリコンスチール棒
3 内ステータユニット
31 内ステータ
32 内コイルモジュール
33 内コイル受け
34 第一内コイルモジュール
35 第二内コイルモジュール
4 外ステータユニット
41 外ステータ
42 外コイルモジュール
43 外コイル受け
44 第一外コイルモジュール
45 第二外コイルモジュール
5 制御ユニット
51 切換モジュール
52 駆動モジュール
53 制御モジュール
6 エンコーダユニット
8 電源供給装置
9 電気エネルギー貯蔵装置
L 軸線第一アーム

Claims (10)

  1. ロータユニットと内ステータユニットと外ステータユニットと制御ユニットとを備えるダブルステータパワーモータ装置であって、
    前記ロータユニットは、環状をなして軸線の周囲にめぐらし、しかも前記軸線を軸心として回転するものであり、
    前記内ステータユニットは、前記ロータユニットに嵌設し、前記軸線に沿って延伸させるものであり、
    前記外ステータユニットは、環状をなして前記軸線と前記ロータユニットの周囲にめぐらすものであり、
    前記制御ユニットは、前記内ステータユニットと前記外ステータユニットに電気的に接続することで、前記内ステータユニットと前記外ステータユニットとが回転磁界をつくるのをコントロールし、これにより、前記内ステータユニットと前記外ステータユニットとに相対する前記ロータユニットを回転させることを特徴とするダブルステータパワーモータ装置。
  2. 前記制御ユニットは、前記内ステータユニットと前記外ステータユニットのいずれか一つが回転磁界をつくるという動作モード、或いは、前記内ステータユニットと前記外ステータユニットが同時に同じ回転速度及び同じ位相の回転磁界をつくるという動作モードのいずれか一つを行うようにコントロールできることを特徴とする請求項1に記載のダブルステータパワーモータ装置。
  3. 前記制御ユニットはさらに、前記内ステータユニットと前記外ステータユニットのいずれか一つが回転磁界をつくり、もう一つは前記ロータユニットの回転に基づいて電気エネルギーを起こすという動作モードを行うことをコントロールできることを特徴とする請求項2に記載のダブルステータパワーモータ装置。
  4. 前記内ステータユニットは、内ステータと、前記内ステータに繞設し、内磁極を形成する複数の内コイルモジュールとを備え、
    前記外ステータユニットは、外ステータと、前記外ステータに繞設し、外磁極を形成する複数の外コイルモジュールとを備え、
    前記内磁極の数量と前記外磁極の数量は同じであることを特徴とする請求項1に記載のダブルステータパワーモータ装置。
  5. 前記内ステータユニットはさらに、前記軸線の周囲にめぐらして前記内ステータの外周縁に形成し、しかも前記内コイルモジュールを繞設させる内コイル受けを備え、
    前記外ステータユニットにはさらに、前記軸線の周囲にめぐらして前記外ステータの内周縁に形成し、しかも前記外コイルモジュールを繞設させる複数の外コイル受けとを備え、
    前記内コイル受けの数量と前記外コイル受けの数量は同じであることを特徴とする請求項4に記載のダブルステータパワーモータ装置。
  6. 前記内ステータユニットは、内ステータと、前記内ステータに繞設する第一内コイルモジュールと第二内コイルモジュールとを有し、
    前記第一内コイルモジュールによって出力されるトルクは、前記第二内コイルモジュールによって出力されるトルクより大きく、
    前記第一内コイルモジュールのコイル経は、前記第二内コイルモジュールのコイル経より大きく、
    前記外ステータユニットは、外ステータと、前記外ステータに繞設する第一外コイルモジュールと第二外コイルモジュールとを有し、
    前記第一外コイルモジュールによって出力されるトルクは、前記第二外コイルモジュールによって出力されるトルクより大きく、
    前記第一外コイルモジュールのコイル経は、前記第二外コイルモジュールのコイル経より大きいことを特徴とする請求項1に記載のダブルステータパワーモータ装置。
  7. 前記第一内コイルモジュールの結線による磁極数は、前記第二内コイルモジュールの結線による磁極数とは異なり、
    前記第一外コイルモジュールの結線による磁極数は、前記第二外コイルモジュールの結線による磁極数とは異なることを特徴とする請求項6に記載のダブルステータパワーモータ装置。
  8. 前記第一内コイルモジュールと前記第二内コイルモジュールのいずれか一つの結線による磁極数を、前記第一外コイルモジュールの結線による磁極数と同じにし、そのうちのもう一つの結線による磁極数を、前記第二外コイルモジュールの結線による磁極数と同じにすることを特徴とする請求項7に記載のダブルステータパワーモータ装置。
  9. 前記制御ユニットは、前記第一内コイルモジュール、前記第二内コイルモジュール、前記第一外コイルモジュール、及び前記第二外コイルモジュールに電気的に接続し、前記制御ユニットは、前記第一内コイルモジュール、前記第二内コイルモジュール、前記第一外コイルモジュール、及び前記第二外コイルモジュールが回転磁界をつくるかつくらないかを個別にコントロールできることを特徴とする請求項6に記載のダブルステータパワーモータ装置。
  10. 前記ダブルステータパワーモータ装置はダイレクトドライブモータ、或いはAC感応モータであることを特徴とする請求項1に記載のダブルステータパワーモータ装置。
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