JP2021158872A - 電線端末収容構造、及び、コネクタ - Google Patents

電線端末収容構造、及び、コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2021158872A
JP2021158872A JP2020059379A JP2020059379A JP2021158872A JP 2021158872 A JP2021158872 A JP 2021158872A JP 2020059379 A JP2020059379 A JP 2020059379A JP 2020059379 A JP2020059379 A JP 2020059379A JP 2021158872 A JP2021158872 A JP 2021158872A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
terminal
accommodating
outer layer
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020059379A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7420620B2 (ja
Inventor
卓十 和田
Takuto Wada
卓十 和田
善成 元山
Yoshinari Motoyama
善成 元山
徹也 平岩
Tetsuya Hiraiwa
徹也 平岩
清 齋藤
Kiyoshi Saito
清 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Automotive Systems Inc
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Automotive Systems Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd, Furukawa Automotive Systems Inc filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2020059379A priority Critical patent/JP7420620B2/ja
Publication of JP2021158872A publication Critical patent/JP2021158872A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7420620B2 publication Critical patent/JP7420620B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Terminals (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)
  • Cable Accessories (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】外層部から露出する電線に負荷が作用することを防止でき、端子を介した安定した接続状態を少ない作業量で実現できる電線端末収容構造、及び、該電線端末収容構造を用いたコネクタを提供する。【解決手段】電線端末収容構造は、電線11の先端に端子12が接続された端子付電線10と、端子付電線10を内部に収容する収容体(第1収容体30A、第2収容体)と、電線11に装着される抜止体20が備えられる。抜止体20は、電線11の外層部13に装着する装着部21と、電線11の軸方向Lに交差する交差方向に突出する突出部22とで構成される。収容体30は、端子付電線10を収容する電線収容部34、35・・・と、突出部22を収容する突出部収容部36とを備える。突出部収容部36は、収容された突出部22の軸方向の抜け出しを規制するとともに、軸方向周りにおいて突出部22より広く形成されている。【選択図】図7

Description

この発明は、例えば、電線の先端に端子が接続された端子付電線と、該端子付電線を内部に収容する収容体とで構成した電線端末収容構造、及び、該電線端末収容構造を用いたコネクタに関する。
例えばコネクタ等において、電線の先端に端子が接続された端子付電線と、該端子付電線を内部に収容する収容体とで構成した収容構造が用いられている。このような収容構造では、一般に、収容体の接続対象と端子が接触する位置に端子を固定し、収容体と接続対象とが接続した際に、接続対象と端子が電気的に接続されるようになっている。
一般に、絶縁被覆で覆われた導体の一端側を絶縁被覆から露出させた露出導体に端子が接続された端子付電線は、さらに絶縁被覆を外層部で覆うことで保護が図られていることがある。このような端子付電線のうち、端子のみが収容体に固定されている場合、電線における端子接続部分の引っ張りに対する耐久性に問題があり、また、引っ張りにより端子が収容体から抜けるおそれもあるなど、端子の接続状態の安定性に問題があった。そこで、収容体に対し電線における外層部の移動を規制することが行われている。
例えば、特許文献1には、電線の外層部を保持する保持部と、該保持部から延出する延出部とを備えた電線取付部材を電線の外層部に取付け、電線取付部材の延出部を収容体に対して係止させることで、外層部を収容体に対して固定する収容構造が開示されている。このような収容構造では、外層部が収容体に対して固定され、その移動が規制されるため、上記の問題は生じないとされている。
しかし、特許文献1の収容構造では、別部材である端子と電線取付部材とが常に同じ位置関係で設けられるとは限らない。そのため、電線取付部材に対し、端子が理想の位置よりも軸方向周りにねじれて配置されることがある。その場合、端子及び延出部を収容体に対して固定すると、外層部から露出する電線が本来あるべき姿よりもねじれた状態で、端子が収容体に固定されることになる。
そうすると、この電線の意図しないねじれにより、電線に負荷が作用するおそれがある。また、例えば電線がツイスト電線の場合には、ねじれによって電線の特性インピーダンスに悪影響が生じるおそれがあるなど、種々の影響が生じるおそれがあった。
また、電線の意図しないねじれを防止するため、接続された端子を所定の回転位置に合わせたうえで、電線取付部材を取り付けることも考えられるが、そうすると、端子の位置を精度よく合わせる必要があり、作業量の増大につながる。
特開2018−78066号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、電線に負荷が作用することを防止でき、端子を介した安定した接続状態を少ない作業量で実現できる電線端末収容構造、及び、該電線端末収容構造を用いたコネクタの提供を目的とする。
この発明は、電線の先端に端子が接続された端子付電線と、該端子付電線を内部に収容する収容体とで構成し、前記電線に装着される抜止体が備えられ、前記抜止体は、前記電線の外層部に装着する装着部と、前記電線の軸方向に交差する交差方向に突出する突出部とで構成され、前記収容体に、前記端子付電線を収容する電線収容部と、前記突出部を収容する突出部収容部とが備えられ、前記突出部収容部は、収容された前記突出部の前記軸方向の抜け出しを規制するとともに、軸方向周りにおいて前記突出部より広く形成されたことを特徴とする。
この発明により、電線に負荷が作用することを防止でき、端子を介して安定した接続状態を少ない作業量で実現できる。
詳述すると、前記装着部を前記電線の前記外層部に装着した状態で、前記突出部を前記突出部収容部に収容した場合でも、前記突出部収容部は、軸方向周りにおいて前記突出部より広く形成されているため、前記外層部を軸方向周りにずらして配置することを許容できる。そのため、前記抜止体に対し、端子が理想の位置よりも軸方向周りにねじれて配置された場合であっても、前記抜止体を前記端子のねじれに応じて軸方向周りにずらした状態で、前記突出部を前記突出部収容部に収容することができる。これにより、外層部より露出する電線の意図しないねじれを抑制でき、このようなねじれによる負荷が電線に作用することを防止できる。また、電線取付部材を端子に対して精度よく取り付ける必要がなくなり、通常の圧着作業と同様の精度で作業できるため、作業量の削減につながる。
また、前記突出部を前記突出部収容部に収容することで、前記外層部の前記軸方向の移動を規制することができる。そのため、電線における端子接続部分に引っ張り方向の負荷が作用することを防止できる。
したがって、この発明により、電線に負荷が作用することを防止でき、端子を介して安定した接続状態を少ない作業量で実現できる。
この発明の態様として、前記収容体は、第1収容体と第2収容体とが組み合わされて構成され、前記端子付電線及び前記抜止体は、前記第1収容体と前記第2収容体との対向部分に収容され、前記突出部収容部は、前記第1収容体及び前記第2収容体の少なくとも一方の対向部分に形成されてもよい。
上述の前記突出部収容部が前記第1収容体及び前記第2収容体の少なくとも一方の対向部分に形成されるとは、前記突出部収容部が前記第1収容体及び前記第2収容体の一方のみに形成される場合のほか、双方に形成される場合や、一方から他方にわたって形成される場合を含む。
この発明により、前記端子付電線及び前記抜止体を前記第1収容体と前記第2収容体との一方に配置した状態で、他方を一方に組み合わせるという簡単な方法で前記電線端末収容構造を得ることができる。これにより、組立工程をより簡素化できる。
また、この発明の態様として、前記装着部は、前記外層部の周囲を略囲繞する圧着部で構成されてもよい。
上述の略囲繞とは、前記装着部が前記外層部の全周を囲繞する場合だけでなく、全周の一部を除き囲繞する場合も含むことを意味している。
この発明により、前記装着部を前記外層部に対して圧着するという簡単な方法で、前記装着部を前記外層部に装着することができる。これにより、組立工程をより簡素化できる。
また、この発明の態様として、前記圧着部は、筒状あるいは曲げ加工されたバレルであってもよい。
この発明により、圧着に適した筒状あるいは曲げ加工されたバレルによって前記外層部の周囲を略囲繞するため、効率的に前記圧着部を前記外層部に圧着できる。これにより、組立工程をより簡素化できる。
また、この発明の態様として、前記装着部及び前記突出部は、曲げ加工された板材で構成されてもよい。
この発明により、板材を曲げ加工するという簡易な方法で前記装着部及び前記突出部を得ることができる。これにより、効率よく抜止体を構成することができる。
また、この発明の態様として、前記突出部は、前記装着部に対して前記軸方向における前後のいずれかに配置されてもよい。
この発明により、前記突出部は、前記装着部に対して前記軸方向における前後のいずれかに配置されるため、例えば圧着など、前記装着部に対して一方向から力を作用させて前記外層部に対し前記装着部を装着する際に、前記突出部が支障することなく、確実に装着することができる。これにより、組立工程をより簡素化できる。
また、この発明の態様として、前記端子付電線は、ツイストした一対の電線のそれぞれに前記端子が接続された端子付きツイストペア電線であり、前記抜止体の装着部は、前記端子付きツイストペア電線におけるジャケットに対して装着されてもよい。
この発明により、前記端子付きツイストペア電線の場合でも、端子を介して安定した接続状態を実現できる。
詳述すると、ツイストペア電線は、一対の電線が、付近の磁界の向きを互いに打ち消すためにツイストされたものであるため、意図しないねじれ、よりほどき、よりのゆるみが生じた場合、電線の特性インピーダンスに悪影響が生じ、端子を介した安定した接続状態が阻害される。これに対し、前記電線端末収容構造では電線の意図しないねじれなどを抑制できるため、前記端子付きツイストペア電線の場合でも、端子を介して安定した接続状態を実現できる。また、電線取付部材を端子に対して精度よく取り付ける必要がなくなり、通常の圧着作業と同様の精度で作業量できるため、作業量の削減につながる。
また、この発明は、上述の電線端末収容構造における前記収容体がコネクタハウジングであるコネクタであることを特徴とする。
この発明により、電線に負荷が作用することを防止でき、端子を介した安定した接続状態を実現できるコネクタを効率的に得ることができる。
この発明によれば、外層部から露出する電線に負荷が作用することを防止でき、端子を介した安定した接続状態を少ない作業量で実現できる電線端末収容構造、及び、該電線端末収容構造を用いたコネクタを提供することができる。
電線端末収容構造の概略斜視図。 電線端末収容構造を構成する端子付電線の説明図。 電線端末収容構造を構成する抜止体の説明図。 電線端末収容構造を構成する収容体の説明図。 収容体における突出部収容部の概略説明図。 収容体における突出部収容部の概略説明図。 電線端末収容構造を組み立てる工程の説明図。 電線端末収容構造を組み立てる工程の説明図。
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
まず、電線端末収容構造1の概要について図1乃至図6を用いて説明する。
ここで、図1は電線端末収容構造1の概略分解斜視図を示し、具体的には、電線端末収容構造1を分解した状態の概略分解斜視図を示している。また、図2は端子付電線10の概略斜視図を示し、図3は抜止体20の概略斜視図を示し、図4は収容体30を分解した状態の概略斜視図を示し、図5及び図6は、第1収容体30Aの突出部収容部33部分の概略断面図を示している。
具体的には、図3(a)は、端子付電線10に装着される前の抜止体20概略斜視図を示し、図3(b)は、端子付電線10に装着された後の抜止体20概略斜視図を示している。また、図5(a)は、図4におけるA−A断面図を示し、図5(b)は、端子付電線10を配置した状態におけるA−A断面に対応する断面図を示す。図6(a)は、図4におけるB−B断面図を示し、図6(b)は、端子付電線10を配置した状態におけるB−B断面に対応する断面図を示す。
電線端末収容構造1は、図1に示すように、電線11の先端に端子12が接続された端子付電線10と、端子付電線10に装着される抜止体20とで構成され、端子付電線10を内部に収容する収容体30を備えている。そして、抜止体20は端子付電線10の外層部13に装着される。つまり、電線端末収容構造1は、電線11の先端に端子12が接続されるとともに、外層部13に抜止体20が装着された端子付電線10を、収容体30の内部に収容したものである。
端子付電線10は、図2に示すように、ツイストした一対の電線11,11の一端側の絶縁被覆を剥いで露出させた露出導体11aに端子12がそれぞれ電気的に接続された端子付きツイストペア電線である。なお、端子付電線10の他端側は、ツイストした状態の電線11,11が外層部13で覆われている。また、端子12の形状は概略的に示したものである。
つまり、端子付電線10は、ツイストペア電線である一対の電線11,11がジャケットで構成された外層部13で外装されている。そして、外層部13から露出された電線11,11はツイスト状態が解かれているとともに、各電線11の先端(露出導体11a)には端子12が電気的に接続されている。
抜止体20は、図3(a)及び図3(b)に示すように、装着部21と突出部22とで構成されている。
装着部21は、電線11の外層部13に装着するものであり、より具体的には、端子付きツイストペア電線で構成された端子付電線10における外層部13としてのジャケットに対して装着される。突出部22は、電線11の軸方向Lに交差する交差方向に突出する部位である。なお、これら装着部21及び突出部22は、曲げ加工された板材で構成されている。
装着部21は、外層部13を囲繞する圧着部で構成されており、具体的には、曲げ加工されたバレル21aによって外層部13の周囲を囲繞するように構成している。つまり、向かい合うバレル21aの間に外層部13を介在させて、バレル21aを外層部13に対して圧着させることにより、図3(b)に示すように、バレル21aが外層部13の周囲を囲繞し、装着部21が外層部13に対して装着される。
突出部22は、軸方向Lに交差する方向のうち、装着部21を外層部13に装着したときの径方向外側に向かって突出している。そして、装着部21に対して軸方向Lにおける前側(先端側Lf)に配置されている。具体的には、装着部21から軸方向Lにおける前側に延設した板材が交差方向、すなわち軸方向Lに対する径方向外側に向かって折り曲げられて、軸方向Lに沿う板状の部材が径方向外側に突出する状態で形成されている。
続いて、収容体30について図4乃至図6を用いて説明する。
以下では、抜止体20が装着された端子付電線10を収容体30に収容したときに端子付電線10の軸方向に沿う方向を軸方向Lとする。そして、端子付電線10の端子12が配置される側を先端側Lf、先端側Lfとは反対側を後端側Lbという。また、軸方向Lに直交する方向で、且つ、図1及び図4における上下方向を高さ方向Hとし、軸方向L及び上下方向のいずれにも直交する方向を幅方向Wとする。
収容体30は、図4に示すように、第1収容体30Aと第2収容体30Bとの2つの部材からなり、第1収容体30Aと第2収容体30Bとが組み合わされて構成されている。そして、端子付電線10及び抜止体20は、第1収容体30Aと第2収容体30Bとの対向部分に収容されている。具体的には、第1収容体30Aと第2収容体30Bとは、両者を組み合わせた際に、その対向部分に端子付電線10及び抜止体20を収容する空間が形成されるように構成されている。
そして、第1収容体30Aには、第2収容体30Bに設けられた被係止部32Bに係止する係止部31Aが設けられ、また、第2収容体30Bには、第1収容体30Aに設けられた被係止部32Aに係止する係止部31Bが設けられている。これにより、第1収容体30Aと第2収容体30Bのそれぞれの係止部31A,31Bを相手方の被係止部32A,32Bに係止することで、第1収容体30Aと第2収容体30Bとが組み合わされた状態で固定される。
また、第1収容体30Aと第2収容体30Bとの軸方向Lの後端側Lbには、第1収容体30Aと第2収容体30Bとが組み合わさった際に端子付電線10が挿通する挿通口33として機能する挿通凹部33A及び33Bがそれぞれ設けられている。
そして、第1収容体30Aにおける端子付電線10を載置する載置面には、端子12を固定するための端子固定部34が軸方向Lの先端側Lfに設けられている。この端子固定部34は、電線11を固定した際に、端子12の先端が外部に対して露出するように構成されている。なお、端子付電線10は2つの電線11で構成され、端子12を2つ有するため、第1収容体30Aには2つの端子固定部34が幅方向Wに並んで設けられている。
また、第1収容体30Aの載置面に、端子付電線10における外層部13の部分を収容する外層部収容部35と、突出部22を収容する突出部収容部36とが備えられている。外層部収容部35は、挿通凹部33Aの一部と連続し、且つ、軸方向Lに延びる弧状の凹部で構成されており、環状の外層部13や装着部21の周面に沿うようにしている。
突出部収容部36は、突出部22を収容するため、高さ方向Hに凹んだ矩形状の凹部で構成され、軸方向Lの長さ及び高さ方向Hの深さは、図5に示すように、突出部22の軸方向Lの長さ及び径方向への突出長さより大きく構成されている。このような突出部収容部36に突出部22が収容されることで、突出部22の軸方向Lの移動が規制され、これにより、突出部収容部36は、収容された突出部22の軸方向Lの抜け出しを規制する。
さらに、突出部収容部36は、軸方向L周りにおいて突出部22より広く形成されている。具体的には、突出部収容部36は矩形状の凹部で形成されている。この突出部収容部36の幅方向Wの幅は、図6に示すように、抜止体20が装着された端子付電線10が配置された状態で、端子付電線10の中心軸まわりで端子付電線10を回動させた際に、突出部22が通る領域R1が少なくとも突出部収容部36内に収まるように構成されている。
突出部収容部36がこのように構成されることにより、図6(b)に示すように、突出部収容部36に突出部22を収容しながら、端子付電線10を軸方向L周りにずらして突出部収容部36に配置することができる。
第2収容体30Bは、第1収容体30Aに対して組み合わせる部材で、第1収容体30Aに取り付けられて、第1収容体30Aにおける端子付電線10の収容空間を塞ぐ箱型に形成されている。また、第2収容体30Bは、図4に示すように、端子固定部34に当接させて端子固定部34を上方から塞ぐ当接部37が端子固定部34に対応する部位に設けられている。
さらに、第2収容体30Bは、外層部収容部35と同形状で、軸方向Lに延びる弧状の凹部で形成された外層部収容部38が外層部収容部35と対応する部位に設けられている。
これにより、端子付電線10を取り付けた第1収容体30Aに対し、第1収容体30Aの載置面の側から第2収容体30Bを組み合わせることで、端子12が端子固定部34と当接部37とで固定されて収容され、外層部収容部35及び外層部収容部38により外層部13が収容された状態とできる。つまり、収容体30において、端子固定部34,外層部収容部35,38、当接部37により端子付電線10を収容する電線収容部が構成されており、収容体30に、端子固定部34,外層部収容部35,38、当接部37から構成される電線収容部と突出部収容部36とが備えられた状態としている。
続いて、このように構成された電線端末収容構造1を組み立てる工程の一例について、図7及び図8に基づいて簡単に説明する。ここで、図7及び図8は電線端末収容構造1を組み立てる工程を示す説明図を示している。
まず、図7(a)に示すように、端子付電線10における外層部13に対して抜止体20の装着部21を圧着により装着する。そして、図7(b)に示すように、端子付電線10における装着部21より先端側Lfの部分の外層部13を切除し、電線11,11を露出させ、露出した各電線11の先端に端子12を接続する。
続いて、図7(c)に示すように、第1収容体30Aの各端子固定部34に各端子12を取り付け、さらに、突出部収容部36に突出部22を収容した状態で、外層部収容部35に端子付電線10の外層部13を収容する。そして、図8(a)に示すように、端子付電線10を収容した第1収容体30Aに対して第2収容体30Bを組み合わせ、図8(b)に示すように、収容体30に端子付電線10を収容した状態とする。
これにより、電線端末収容構造1の組み立てが完了する。
このように構成した電線端末収容構造1により、電線11に負荷が作用することを防止でき、端子12を介して安定した接続状態を実現できる。
詳述すると、装着部21に電線11の外層部13を装着した状態で、突出部22を突出部収容部36に収容した場合でも、突出部収容部36は、軸方向L周りにおいて突出部22より広く形成されているため、外層部13を軸方向L周りにずらして配置することを許容する。そのため、抜止体20に対し、端子12が理想の位置よりも軸方向Lの周りにねじれて配置された場合であっても、抜止体20を端子12のねじれに応じて軸方向L周りにずらした状態で、突出部22を突出部収容部36に収容することができる。これにより、外層部13より露出する電線11の意図しないねじれを抑制でき、このようなねじれによる負荷が電線11に作用することを防止できる。
また、突出部22を突出部収容部36に収容することで、外層部13の軸方向Lの移動を規制することができる。そのため、電線11における端子12の接続部分に引っ張り方向の負荷が作用することを防止できる。したがって、電線11に負荷が作用することを防止でき、端子12を介して安定した接続状態を実現できる。
また、収容体30を第1収容体30Aと第2収容体30Bとで構成するため、端子付電線10及び抜止体20を第1収容体30Aと第2収容体30Bとの一方に配置した状態で、他方を一方に組み合わせるという簡単な方法で電線端末収容構造1を得ることができる。これにより、組立工程をより簡素化できる。
また、装着部21は外層部13を圧着する圧着部で構成されているため、装着部21を外層部13に対して圧着するという簡単な方法で、装着部21を外層部13に装着することができる。さらに、圧着に適したバレル21aによって外層部13の周囲を略囲繞するため、効率的に装着部21を外層部13に圧着できる。これにより、組立工程をより簡素化できる。
また、装着部21及び突出部22を、曲げ加工された板材で構成しているため、板材を曲げ加工するという簡易な方法で装着部21及び突出部22を得ることができる。これにより、効率よく抜止体20を構成することができる。
また、突出部22を、装着部21に対して軸方向Lにおける先端側Lfに配置しているため、装着部21に対して一方向から力を作用させて外層部13に対し装着部21を装着する際に、突出部22が支障することなく、確実に装着部21を装着することができる。これにより、組立工程をより簡素化できる。
また、端子付きツイストペア電線で構成された端子付電線10は、上述のように構成された電線端末収容構造1により、端子12を介して安定した接続状態を実現できる。
詳述すると、ツイストペア電線である端子付電線10は、一対の電線11が、付近の磁界の向きを互いに打ち消すためにツイストされている。このため、一対の電線11に、意図しないねじれ、よりほどき、よりのゆるみが生じた場合、電線11の特性インピーダンスに悪影響が生じ、端子12を介した安定した接続状態が阻害される。これに対し、電線端末収容構造1は電線11の意図しないねじれなどを抑制できるため、端子12を介して端子付電線10の安定した接続状態を実現できる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、電線端末収容構造は電線端末収容構造1に対応し、
以下同様に、
端子付電線は端子付電線10に対応し、
電線は電線11に対応し、
端子は端子12に対応し、
外層部は外層部13に対応し、
抜止体は抜止体20に対応し、
装着部は装着部21に対応し、
バレルはバレル21aに対応し、
突出部は突出部22に対応し、
収容体は収容体30に対応し、
第1収容体は第1収容体30Aに対応し、
第2収容体は第2収容体30Bに対応し、
電線収容部は端子固定部34、外層部収容部35、当接部37、外層部収容部38に対応し、
突出部収容部は突出部収容部36に対応し、
軸方向は軸方向Lに対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述の説明においては、端子付電線10は端子付きツイストペア電線で構成し、外層部13を端子付きツイストペア電線におけるジャケットで構成したが、必ずしもこれに限られない。例えば、端子付電線10の種類としてはどのようなものを用いてもよく、また、外層部13もどのようなものであってもよい。
例えば、上述の説明においては、装着部21が、曲げ加工されたバレル21aにより外層部13の周囲を囲繞するように構成したが、必ずしもこれに限定されず、外層部13に装着できるものであれば装着部21はどのような構成であってもよい。
例えば、装着部21は圧着部として構成しなくてもよく、他の態様によって外層部13に装着されるものであってもよい。そして、装着部21を圧着部として構成する場合には、装着部21は外層部13の周囲を略囲繞するものであればよく、必ずしも装着部21は外層部13の全周を囲繞しなくてもよい。また、装着部21を圧着部として構成する場合、装着部21は筒状に形成されて外層部13の周囲を囲繞するものであってもよく、装着部21に対して圧着できる構成であれば適宜変更可能である。
また、上述の説明においては、突出部22が軸方向Lに対する径方向外側に突出し、装着部21に対して軸方向Lにおける前側に配置された構成としたが、必ずしもこれに限られない。例えば、突出部22は、端子付電線10の軸方向Lに交差する交差方向に突出するものであれば、どの方向に突出してもよい。また、突出部22は、装着部21の軸方向Lにおける後側に配置してもよいし、軸方向Lにおいて装着部21と重複する位置に設けてもよい。また、その具体的形状も、端子付電線10の軸方向Lに交差する交差方向に突出するものであれば適宜変更してもよい。
上述の説明においては、装着部21及び突出部22を曲げ加工された板材で構成したが、必ずしもこれに限られず、装着部21及び突出部22は、鋳造など他の方法により形成してもよい。
上述の説明においては、収容体30を、第1収容体30Aと第2収容体30Bとで構成したが、必ずしもこれに限られず、収容体30を一つの部材で構成してもよいし、3以上の部材から構成してもよい。
収容体30の各部の構成も、上述の説明で示したものに限られず、適宜変更してもよい。例えば、外層部収容部35,38は端子付電線10を収容するものであれば適宜変更してもよいし、また、突出部収容部36も、収容された突出部22の軸方向Lの抜け出しを規制するとともに、軸方向L周りにおいて突出部22より広く形成されたものであれば、適宜変更してもよい。
具体的には、突出部収容部36は、第1収容体30Aに形成される場合に限られず、第2収容体30Bに形成されてもよいし、第1収容体30Aと第2収容体30Bの両者に形成されてもよい。その場合、第1収容体30Aから第2収容体30Bにわたって連続して設けられてもよい。
また、突出部収容部36の幅方向Wの幅・形状は、軸方向L周りにおいて突出部22より広く形成されたものであれば端子付電線10が軸方向L周りに回動した際に、突出部22が突出部収容部36の内壁面に当接し、端子付電線10の回動が規制されるような幅・形状にしてもよい。
また、電線端末収容構造1の用途としては種々のものが挙げられ、例えば、電線端末収容構造1における収容体30をコネクタハウジングで構成したコネクタとしてもよい。これにより、電線11に負荷が作用することを防止でき、端子12を介した安定した接続状態を少ない作業量で実現できるコネクタを効率的に得ることができる。
1 電線端末収容構造
10 端子付電線
11 電線
12 端子
13 外層部
20 抜止体
21 装着部
21a バレル
22 突出部
30 収容体
30A 第1収容体
30B 第2収容体
34 端子固定部(電線収容部)
35,38 外層部収容部(電線収容部)
36 突出部収容部
37 当接部(電線収容部)
L 軸方向

Claims (8)

  1. 電線の先端に端子が接続された端子付電線と、該端子付電線を内部に収容する収容体とで構成し、
    前記電線に装着される抜止体が備えられ、
    前記抜止体は、
    前記電線の外層部に装着する装着部と、
    前記電線の軸方向に交差する交差方向に突出する突出部とで構成され、
    前記収容体に、
    前記端子付電線を収容する電線収容部と、
    前記突出部を収容する突出部収容部とが備えられ、
    前記突出部収容部は、
    収容された前記突出部の前記軸方向の抜け出しを規制するとともに、
    軸方向周りにおいて前記突出部より広く形成された
    電線端末収容構造。
  2. 前記収容体は、第1収容体と第2収容体とが組み合わされて構成され、
    前記端子付電線及び前記抜止体は、前記第1収容体と前記第2収容体との対向部分に収容され、
    前記突出部収容部は、
    前記第1収容体及び前記第2収容体の少なくとも一方の対向部分に形成された
    請求項1に記載の電線端末収容構造。
  3. 前記装着部は、前記外層部の周囲を略囲繞する圧着部で構成された
    請求項1又は請求項2に記載の電線端末収容構造。
  4. 前記圧着部は、筒状あるいは曲げ加工されたバレルである
    請求項3に記載の電線端末収容構造。
  5. 前記装着部及び前記突出部は、曲げ加工された板材で構成された
    請求項1乃至請求項4のうちいずれかに記載の電線端末収容構造。
  6. 前記突出部は、前記装着部に対して前記軸方向における前後のいずれかに配置された
    請求項1乃至請求項5のうちいずれかに記載の電線端末収容構造。
  7. 前記端子付電線は、ツイストした一対の電線のそれぞれに前記端子が接続された端子付きツイストペア電線であり、
    前記抜止体の装着部は、前記端子付きツイストペア電線におけるジャケットに対して装着される
    請求項1乃至請求項6のうちいずれかに記載の電線端末収容構造。
  8. 請求項1乃至請求項7のうちいずれかに記載の電線端末収容構造における前記収容体がコネクタハウジングである
    コネクタ。
JP2020059379A 2020-03-30 2020-03-30 電線端末収容構造、及び、コネクタ Active JP7420620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020059379A JP7420620B2 (ja) 2020-03-30 2020-03-30 電線端末収容構造、及び、コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020059379A JP7420620B2 (ja) 2020-03-30 2020-03-30 電線端末収容構造、及び、コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021158872A true JP2021158872A (ja) 2021-10-07
JP7420620B2 JP7420620B2 (ja) 2024-01-23

Family

ID=77919190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020059379A Active JP7420620B2 (ja) 2020-03-30 2020-03-30 電線端末収容構造、及び、コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7420620B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0982395A (ja) * 1995-09-13 1997-03-28 Yazaki Corp コネクタ
JP2018078066A (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 株式会社オートネットワーク技術研究所 電線取付部材、電線付き電線取付部材、及び、コネクタ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0982395A (ja) * 1995-09-13 1997-03-28 Yazaki Corp コネクタ
JP2018078066A (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 株式会社オートネットワーク技術研究所 電線取付部材、電線付き電線取付部材、及び、コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP7420620B2 (ja) 2024-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4978784B2 (ja) コネクタ
JP2006228735A (ja) プラグ−ソケット接続部品、プラグ−ソケット接続システム部品、接続ブロック、及びそれらの製造方法
TW200906002A (en) Connector terminal
JP2017079122A (ja) ケーブルアッセンブリ、コネクタ及びケーブルアッセンブリの製造方法
TWM418445U (en) Adapter with outer shielded conductor
CN111200210B (zh) 连接器
US9231338B2 (en) Variable wire strain relief connector
JP2010165486A (ja) 電線接続ユニット
JP2021158872A (ja) 電線端末収容構造、及び、コネクタ
JP6802227B2 (ja) 接続端子
WO2018230157A1 (ja) 電気コネクタ
JP5582870B2 (ja) コネクタ
JP7318500B2 (ja) 電気コネクタ及び電気コネクタの製造方法
JP6159218B2 (ja) シールドシェル
JP2005322609A (ja) 電気的接続装置
JP2018014165A (ja) レバー嵌合式コネクタ
EP3863126B1 (en) Lever type connector
JP6199273B2 (ja) コネクタ
CN114258618B (zh) 旋转连接器装置以及旋转连接器装置用扁平线缆组装体
JP7201483B2 (ja) 圧接コネクタ
JP2005038703A (ja) 電線用コネクタ
CN114175413B (zh) 连接器
JP2019050091A (ja) 同軸コネクタ及び同軸コネクタセット
JP2009123541A (ja) コネクタ
JP3874367B2 (ja) 基板用コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240111

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7420620

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151