JP2019050091A - 同軸コネクタ及び同軸コネクタセット - Google Patents

同軸コネクタ及び同軸コネクタセット Download PDF

Info

Publication number
JP2019050091A
JP2019050091A JP2017172892A JP2017172892A JP2019050091A JP 2019050091 A JP2019050091 A JP 2019050091A JP 2017172892 A JP2017172892 A JP 2017172892A JP 2017172892 A JP2017172892 A JP 2017172892A JP 2019050091 A JP2019050091 A JP 2019050091A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coaxial connector
fitting portion
axial direction
external terminal
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017172892A
Other languages
English (en)
Inventor
克己 幸西
Katsumi Kozai
克己 幸西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2017172892A priority Critical patent/JP2019050091A/ja
Publication of JP2019050091A publication Critical patent/JP2019050091A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

【課題】同軸コネクタセットのより一層の低背化を図ることができる同軸コネクタを提供する。【解決手段】本発明に係る同軸コネクタは、相手方同軸コネクタの外部端子が嵌合する、筒状の嵌合部を有する外部導体と、嵌合部の内側において嵌合部の軸方向に延在する接触部を有する中心導体と、外部導体と中心導体との間に配置される絶縁体とを備える同軸コネクタであって、絶縁体には、相手方同軸コネクタの外部端子が嵌合部に嵌合されたときにおいて、相手方同軸コネクタの外部端子の先端部に対して軸方向で対向する位置に溝部が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、同軸コネクタ及び同軸コネクタセットに関する。
従来、この種の同軸コネクタとして、例えば、特許文献1(特開2011−71094号公報)に開示されたものが知られている。
図12は、従来の同軸コネクタ(レセプタクルともいう)100の概略構成を示す斜視図である。図12に示すように、従来の同軸コネクタ100は、筒状の嵌合部101aを有する外部導体101と、嵌合部101aの内側において嵌合部101aの軸方向であるZ1方向に延在する接触部102aを有する中心導体102とを備えている。外部導体101と中心導体102とは、絶縁体103により絶縁状態で保持されている。
また、外部導体101は、嵌合部101aの一端部に接続され、Z1方向に対して直交するX1方向及びY方向に外方へそれぞれ延在する複数の張り出し部101bを有している。中心導体102は、接触部102aの一端部に接続され、Y1方向に延在するリード部102bを有している。絶縁体103は、複数の張り出し部101bの間の空間を塞ぐとともに、リード部102bの先端部以外の部分を覆うようにX1方向及びY方向に延在する複数の張り出し部103aを有している。
図13は、従来の同軸コネクタ100に相手方同軸コネクタ(プラグともいう)200を嵌合させた同軸コネクタ組立体の概略構成を示す一部拡大断面図である。図13に示すように、相手方同軸コネクタ200は、同軸ケーブル(図示せず)の中心導体が接続される内部端子201と、内部端子201の周囲に隙間を空けて配置され、同軸ケーブルの外部導体が接続される外部端子202とを備えている。内部端子201と外部端子202との間には、絶縁性部材(図示せず)が設けられている。
図13に示す同軸コネクタ組立体において、同軸コネクタ100の外部導体101の嵌合部101aは、相手方同軸コネクタ200の外部端子202に嵌合している。同軸コネクタ100の中心導体102の接触部102aは、相手方同軸コネクタ200の内部端子201に接触している。
特開2011−71094号公報
しかしながら、従来の同軸コネクタセットにおいては、より一層の低背化を図る観点において未だ改善の余地がある。
従って、本発明の目的は、前記課題を解決することにあって、同軸コネクタセットのより一層の低背化を図ることができる同軸コネクタ及び同軸コネクタセットを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明に係る同軸コネクタは、相手方同軸コネクタの外部端子が嵌合する、筒状の嵌合部を有する外部導体と、
前記嵌合部の内側において前記嵌合部の軸方向に延在する接触部を有する中心導体と、
前記外部導体と前記中心導体との間に配置される絶縁体と、
を備える同軸コネクタであって、
前記絶縁体には、前記相手方同軸コネクタの外部端子が前記嵌合部に嵌合されたときにおいて、前記相手方同軸コネクタの外部端子の先端部に対して前記軸方向で対向する位置に溝部が設けられている、
ように構成されている。
本発明に係る同軸コネクタセットは、第1の同軸コネクタと、前記第1の同軸コネクタに嵌合される第2の同軸コネクタとを備えた同軸コネクタセットであって、
前記第1の同軸コネクタは、
同軸ケーブルと、
前記同軸ケーブルの中心導体が接続される内部端子と、
前記同軸ケーブルの外部導体が接続される外部端子と、
前記内部端子と前記外部端子との間に配置される絶縁性部材と、
を備え、
前記第2の同軸コネクタは、
前記第1の同軸コネクタの外部端子が嵌合する、筒状の嵌合部を有する外部導体と、
前記嵌合部の内側において前記嵌合部の軸方向に延在し且つ前記第1の同軸コネクタの内部端子が接触する接触部を有する中心導体と、
前記中心導体と前記外部導体との間に配置される絶縁体と、
を備え、
前記絶縁体には、前記第1の同軸コネクタの外部端子が前記嵌合部に嵌合されたときにおいて前記第1の同軸コネクタの外部端子の先端部に対して前記軸方向で対向する位置に溝部が設けられる、
ように構成されている。
本発明によれば、同軸コネクタセットのより一層の低背化を図ることができる。
本発明の実施形態に係る同軸コネクタの概略構成を示す斜視図である。 図1の同軸コネクタに嵌合される相手方同軸コネクタの概略構成を示す斜視図である。 同軸ケーブルの概略構成を示す斜視図である。 図1の同軸コネクタと図2の相手方同軸コネクタとで構成される同軸コネクタセットの概略構成を一部断面で示す斜視図である。 図1の同軸コネクタと図2の相手方同軸コネクタとで構成される同軸コネクタセットをY方向に切った断面図である。 図1の同軸コネクタと図2の相手方同軸コネクタとで構成される同軸コネクタセットをX方向に切った断面図である。 図4に示す同軸コネクタセットの第1変形例を示す分解斜視図である。 図4に示す同軸コネクタセットの第1変形例を示す断面図である。 図4に示す同軸コネクタセットの第2変形例を示す断面図である。 図4に示す同軸コネクタセットの第3変形例を示す断面図である。 図1の同軸コネクタの変形例を示す斜視図である。 従来の同軸コネクタの概略構成を示す斜視図である。 従来の同軸コネクタに相手方同軸コネクタを嵌合させた同軸コネクタセットの概略構成を示す断面図である。
(本発明の基礎となった知見)
本発明者らは、同軸コネクタセットのより一層の低背化を図るため、鋭意検討した結果、以下の知見を得た。
従来の同軸コネクタセットにおいては、図13に示すように、同軸コネクタ100の外部導体101の嵌合部101aの外周面に凹部101aaが設けられ、相手方同軸コネクタ200の外部端子202に凸部202aが設けられている。凸部202aと凹部101aaとが嵌合することで、相手方同軸コネクタ200の外部端子202が同軸コネクタ100の外部導体101の嵌合部101aの外周面に嵌合されている。
従来の同軸コネクタセットにおいて、より一層の低背化を図るためには、同軸コネクタ100の嵌合部101aのZ1方向の寸法を短くすることが考えられる。しかしながら、この場合、凸部202aと凹部101aaとの嵌合位置から嵌合部101aのZ1方向の先端部101abまでの長さが短くなるため、嵌合強度が低くなる。また、前記嵌合位置から嵌合部101aの先端部101abまでの部分は、凸部202aと凹部101aaとを嵌合させる際のガイド部となる部分である。このため、当該ガイド部の長さが短くなると、凸部202aと凹部101aaとの位置合わせが困難になる。
また、前記ガイド部の長さを確保するため、前記嵌合位置を嵌合部101aの先端部101abから離れるようにZ1方向にずらすことが考えられる。しかしながら、この場合、相手方同軸コネクタ200の外部端子202の先端部202bと、同軸コネクタ100の外部導体101の張り出し部101b又は絶縁体103の張り出し部103aとが干渉することになる。その結果、凸部202aと凹部101aaとを嵌合させることが困難になる。この課題を回避するため、外部端子202の先端部202bのZ1方向の寸法を短くすることも考えられるが、前述した嵌合部101aのZ1方向の寸法を短くした場合と同様の課題が生じる。また、外部端子202の先端部202bと中心導体102のリード部102bとの距離が過剰に近づくと、インピーダンスが大きくなり、特性が悪くなるおそれがある。このため、外部端子202の先端部202bと中心導体102のリード部102bとの間には、ある程度の厚さを有する絶縁体103が必要である。
これに対して、本発明者らは、鋭意検討した結果、外部端子202の先端部202bに対してZ1方向に対向する位置に絶縁体103を配置し、当該絶縁体103に溝部を設ける構成を見出した。この構成によれば、嵌合部101aの先端部101ab及び外部端子202の先端部202bのZ1方向の寸法を変えることなく、前記嵌合位置をZ1方向にずらすことができ、同軸コネクタセットのより一層の低背化を図ることができる。この新規な知見に基づいて、本発明者らは、以下の発明に至った。
本発明の一態様に係る同軸コネクタは、相手方同軸コネクタの外部端子が嵌合する、筒状の嵌合部を有する外部導体と、
前記嵌合部の内側において前記嵌合部の軸方向に延在する接触部を有する中心導体と、
前記外部導体と前記中心導体との間に配置される絶縁体と、
を備える同軸コネクタであって、
前記絶縁体には、前記相手方同軸コネクタの外部端子が前記嵌合部に嵌合されたときにおいて前記相手方同軸コネクタの外部端子の先端部に対して前記軸方向で対向する位置に溝部が設けられる、
ように構成されている。
この構成によれば、溝部によって相手方同軸コネクタの外部端子の先端部と同軸コネクタの絶縁体とが干渉することを抑えることができるので、同軸コネクタセットのより一層の低背化を図ることができる。
なお、前記溝部は、前記軸方向から見て、前記嵌合部の内側に設けられてもよい。嵌合部の内側は外部導体の張り出し部が無い部分であるので、溝部を容易に形成することができる。
また、前記中心導体は、前記軸方向から見て、前記嵌合部の外側まで引き出されたリード部を有し、前記溝部は、前記軸方向から見て、前記リード部と対向しない位置に設けられてもよい。この構成によれば、リード部と対向する位置には溝部が設けられていないので、外部端子の先端部と中心導体のリード部との間にある程度の厚さを有する絶縁体を介在させることができる。
また、前記中心導体は、前記軸方向から見て、前記接触部から前記嵌合部に向けて延在し、且つ、前記嵌合部の内側に設けられているリード部を有してもよい。この構成によれば、外部導体の嵌合部がシールド導体として機能することで、外部からのノイズにより中心導体が影響を受けることを抑えることができる。
また、前記溝部の少なくとも一部は、前記絶縁体を前記軸方向に貫通する貫通穴として設けられてもよい。この構成によれば、溝部によって相手方同軸コネクタの外部端子の先端部と同軸コネクタの絶縁体とが干渉することを一層抑えることができるので、同軸コネクタセットのより一層の低背化を図ることができる。
また、前記絶縁体は、樹脂材料を含んでもよい。この構成によれば、絶縁性を確保しつつ、溝部を容易に形成することができる。また、例えばセラミックに比べて、迅速且つ容易に絶縁体を製造することできる。
本発明の一態様に係る同軸コネクタは、第1の同軸コネクタと、前記第1の同軸コネクタに嵌合される第2の同軸コネクタとを備えた同軸コネクタセットであって、
前記第1の同軸コネクタは、
前記同軸ケーブルの中心導体が接続される内部端子と、
前記同軸ケーブルの外部導体が接続される外部端子と、
前記内部端子と前記外部端子との間に配置される絶縁性部材と、
を備え、
前記第2の同軸コネクタは、
前記第1の同軸コネクタの外部端子が嵌合する、筒状の嵌合部を有する外部導体と、
前記嵌合部の内側において前記嵌合部の軸方向に延在し且つ前記第1の同軸コネクタの内部端子が接触する接触部を有する中心導体と、
前記中心導体と前記外部導体との間に配置される絶縁体と、
を備え、
前記絶縁体には、前記第1の同軸コネクタの外部端子が前記嵌合部に嵌合されたときにおいて、前記第1の同軸コネクタの外部端子の先端部に対して前記軸方向で対向する位置に溝部が設けられる、
ように構成されている。
この構成によれば、溝部によって第1の同軸コネクタの外部端子の先端部と第2の同軸コネクタの絶縁体とが干渉することを抑えることができるので、同軸コネクタセットのより一層の低背化を図ることができる。
なお、前記第1の同軸コネクタの外部端子及び前記第2の同軸コネクタの嵌合部のいずれか一方には、前記軸方向と交差する方向に突出する凸部が設けられ、前記第1の同軸コネクタの外部端子及び前記第2の同軸コネクタの嵌合部のいずれか他方には、前記軸方向と交差する方向に凹む凹部が設けられ、前記凸部と前記凹部とが嵌合することで、前記第1の同軸コネクタの外部端子が前記外部導体の嵌合部の内周面又は外周面に嵌合されてもよい。
また、前記溝部は、前記軸方向から見て、前記嵌合部の内側に設けられてもよい。嵌合部の内側は外部導体の張り出し部が無い部分であるので、溝部を容易に形成することができる。
また、前記第2の同軸コネクタの中心導体は、前記軸方向から見て、前記嵌合部の外側まで引き出されたリード部を有し、前記溝部は、前記軸方向から見て、前記リード部と対向しない位置に設けられ、前記第1の同軸コネクタの外部端子は、前記軸方向から見て、前記リード部が重なる部分に位置する先端部の一部が、前記軸方向に切り欠かれた切欠部を有してもよい。この構成によれば、リード部と対向する位置には溝部が設けられていないので、外部端子の先端部と中心導体のリード部との間にある程度の厚さを有する絶縁体を介在させることができる。
また、前記第2の同軸コネクタの中心導体は、前記軸方向から見て、前記接触部から前記嵌合部に向けて延在し、且つ、前記嵌合部の内側に設けられているリード部を有してもよい。この構成によれば、外部導体の嵌合部がシールド導体として機能することで、外部からのノイズにより中心導体が影響を受けることを抑えることができる。
また、前記溝部の少なくとも一部は、前記絶縁体を前記軸方向に貫通する貫通穴として設けられてもよい。この構成によれば、溝部によって相手方同軸コネクタの外部端子の先端部と同軸コネクタの絶縁体とが干渉することを一層抑えることができるので、同軸コネクタセットのより一層の低背化を図ることができる。
また、前記絶縁体は、樹脂材料を含んでもよい。この構成によれば、絶縁性を確保しつつ、溝部を容易に形成することができる。また、例えばセラミックに比べて、迅速且つ容易に絶縁体を製造することできる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。また、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
《実施形態》
図1は、本発明の実施形態に係る同軸コネクタの概略構成を示す斜視図である。図1の同軸コネクタ(第2の同軸コネクタ:レセプタクルともいう)は、例えば、プリント基板のような回路基板上に実装されるものである。
図1に示すように、本実施形態に係る同軸コネクタ1は、外部導体11と、中心導体12と、絶縁体13とを備えている。
外部導体11は、筒状の一部を切り欠いたC字状の嵌合部11aを有している。嵌合部11aは、先端部に向かうに従い周長が拡大する拡径部11bと、軸方向であるZ方向と交差する方向で且つ嵌合部11aの内側に突出する凸部11cとを有している。拡径部11b及び凸部11cは、嵌合部11aの周方向CDの一端部から他端部まで延在するように設けられている。
また、外部導体11は、嵌合部11aの一端部から外方に突出した一対の張り出し部11dを有している。一対の張り出し部11dは、Z方向に対して直交するX方向及びY方向に延在し、Z方向から見て嵌合部11aを挟んで対向するように設けられている。一対の張り出し部11dは、例えば同軸コネクタ1が回路基板上に実装される際に、当該回路基板の接地電極に接続される部分である。外部導体11は、例えば、銅又は銅合金などの金属材料で構成されている。
中心導体12は、嵌合部11aの内側において嵌合部11aのZ方向に延在する接触部12aを有している。本実施形態において、接触部12aは、筒状に形成されている。また、中心導体12は、Z方向から見て、接触部12aから嵌合部11aに向けてX方向に延在し、且つ、嵌合部11aの内側に設けられているリード部12bを有している。リード部12bは、例えば同軸コネクタ1が回路基板上に実装される際に、当該回路基板の信号電極に接続される部分である。中心導体12は、例えば、銅又は銅合金などの金属材料で構成されている。
絶縁体13は、外部導体11と中心導体12との間に配置され、それらを絶縁状態で保持するように構成されている。本実施形態において、絶縁体13は、略矩形板状に形成され、一対の張り出し部11dの間で、X方向及びY方向に延在するように設けられている。絶縁体13は、例えば、インサート成形により外部導体11及び中心導体12と一体化されている。絶縁体13は、例えば、液晶ポリマーなどの樹脂材料で構成されている。また、絶縁体13は、誘電性を有し、インピーダンスを調整する機能を有している。
絶縁体13には、Z方向から見て嵌合部11aの内側に溝部13aが設けられている。本実施形態において、溝部13aは、環状に形成されている。溝部13aの一部は、中心導体12のリード部12bを露出させるように、Z方向に貫通する貫通穴13bとして設けられている。絶縁体13のZ方向の厚さは、例えば、0.15mmである。溝部13aの深さは、例えば、0.05mmである。
図2は、図1の同軸コネクタに嵌合される相手方同軸コネクタ(第1の同軸コネクタ:プラグともいう)の概略構成を示す斜視図である。
図2に示すように、相手方同軸コネクタ2は、同軸ケーブル3と接続可能に構成されている。本実施形態において、相手方同軸コネクタ2は、同軸コネクタ1との嵌合するZ方向に対して直交するX方向から同軸ケーブル3を接続可能に構成されたL型同軸コネクタである。
図3は、同軸ケーブル3の概略構成を示す斜視図である。図3に示すように、同軸ケーブル3は、絶縁被膜31と、外部導体32と、絶縁性部材33と、中心導体34とを備えている。絶縁性部材33は、中心導体34の周囲に設けられている。外部導体32は、絶縁性部材33の周囲に設けられている。絶縁被膜31は、外部導体32の周囲に設けられている。絶縁被膜31と外部導体32と絶縁性部材33とは、管状に形成されている。
また、同軸ケーブル3の先端部においては、絶縁被膜31が除去されて外部導体32の先端部が露出するとともに、絶縁被膜31及び外部導体32が除去されて絶縁性部材33の先端部が露出している。すなわち、同軸ケーブル3の先端部は、先端側から順に、絶縁性部材33、外部導体32、絶縁被膜31が露出するように構成されている。
図2に示すように、相手方同軸コネクタ2は、内部端子21と、外部端子22と、絶縁性部材23とを備えている。
内部端子21は、同軸ケーブル3の中心導体34に接続される端子である。本実施形態において、内部端子21は、筒状の接触部21aを有している。内部端子21は、例えば、銅又は銅合金などの金属材料で構成されている。内部端子21の表面には、例えば、ニッケルメッキ及び金メッキが施されている。
外部端子22は、内部端子21の周囲に隙間を空けて配置され、同軸ケーブル3の外部導体32に接続される端子である。外部端子22は、図1に示す同軸コネクタ1との嵌合力を確保するとともに、グランドとの電気的な接続を確保するように機能する。外部端子22は、銅又は銅合金などの金属材料で構成されている。
外部端子22は、筒状の一部を切り欠いたC字状の嵌合部22aを有している。嵌合部22aの内側に内部端子21の接触部21aが配置されている。また、外部端子22は、嵌合部22aからY方向に延在する鍔部22bと、嵌合部22aからX方向に延在する保持部22cとを有している。鍔部22bは、同軸コネクタ1と相手方同軸コネクタ2とを抜き挿しする際に、治具を引っ掛ける部分である。保持部22cは、同軸ケーブル3に沿うように延在し当該同軸ケーブル3を保持する部分である。
絶縁性部材23は、内部端子21と外部端子22との間に配置され、内部端子21と外部端子22とを電気的に絶縁するように機能する。本実施形態において、絶縁性部材23は、同軸ケーブル3とともに外部端子22の保持部22cに保持されている。絶縁性部材23は、例えば、液晶ポリマーなどの樹脂材料で構成されている。
図4は、図1の同軸コネクタ1と図2の相手方同軸コネクタ2とで構成される同軸コネクタセットの概略構成を一部断面で示す斜視図である。図5は、当該同軸コネクタセットをY方向に切った断面図である。図6は、当該同軸コネクタセットをX方向に切った断面図である。
図4〜図6に示すように、同軸コネクタ1の外部導体11の嵌合部11aは、相手方同軸コネクタ2の外部端子22の嵌合部22aに嵌合される。より具体的には、嵌合部22aの外周面には、嵌合部11aの凸部11cに対応してZ方向と交差する方向に凹む凹部22aaが設けられている。図4に示す状態から相手方同軸コネクタ2が同軸コネクタ1に近づけられると、外部端子22の嵌合部22aの先端部22abが、外部導体11の嵌合部11aの拡径部11bの内面を摺動する。拡径部11bは、内部端子21の接触部21aが中心導体12の接触部12aと接触するように軸合わせする誘い込み部として機能する。外部端子22の嵌合部22aの先端部22abが更にZ方向に移動されると、凸部11cと凹部22aaとが嵌合する。これにより、相手方同軸コネクタ2の外部端子22が同軸コネクタ1の外部導体11の嵌合部11aの内周面に嵌合される。
この嵌合状態において、同軸コネクタ1の中心導体12の接触部12aは、図5に示すように、相手方同軸コネクタ2の内部端子21の接触部21aと接触する。また、相手方同軸コネクタ2の外部端子22の嵌合部22aの先端部22abは、同軸コネクタ1の絶縁体13の溝部13aとZ方向に対向する。溝部13aは、嵌合部22aの先端部22abが侵入可能に形成されている。
本実施形態によれば、溝部13aによって相手方同軸コネクタ2の外部端子22の先端部22abと同軸コネクタ2の絶縁体13とが干渉することを抑えることができるので、同軸コネクタセットのより一層の低背化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、溝部13aは、Z方向から見て嵌合部11aの内側に設けられている。嵌合部11aの内側は外部導体11の張り出し部11dが無い部分であるので、溝部13aを容易に形成することができる。
また、本実施形態によれば、中心導体12は、接触部12aから嵌合部11aに向けて延在し、且つ、Z方向から見て嵌合部11aの内側に設けられているリード部12bを有している。この構成によれば、外部導体11の嵌合部11aがシールド導体として機能することで、外部からのノイズにより中心導体12が影響を受けることを抑えることができる。
また、本実施形態によれば、溝部13aの一部は、絶縁体13をZ方向に貫通する貫通穴13bとして設けられている。この構成によれば、溝部13aによって相手方同軸コネクタ2の外部端子22の先端部22abと同軸コネクタ1の絶縁体13とが干渉することを一層抑えることができるので、同軸コネクタセットのより一層の低背化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、絶縁体13は、樹脂材料を含んでいる。この構成によれば、絶縁性を確保しつつ、溝部13aを容易に形成することができる。また、例えばセラミックに比べて、迅速且つ容易に絶縁体13を製造することできる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、前記では、中心導体12のリード部12bは、Z方向から見て嵌合部11aの内側に設けられるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図7及び図8に示すように、中心導体12のリード部12bは、Z方向から見て外部導体11の嵌合部11aの外側まで引き出されるように設けられてもよい。この場合、溝部13aは、Z方向から見てリード部12bと対向しない位置に設けることが好ましい。すなわち、リード部12bと対向する位置には溝部13aを設けないことが好ましい。また、相手方同軸コネクタ2の外部端子22は、Z方向から見て、リード部12bが重なる部分に位置する先端部の一部が、Z方向に切り欠かれた切欠部22acを有することが好ましい。これにより、外部端子22の先端部22abと中心導体12のリード部12bとの間に、図8に示すように、ある程度の厚さを有する絶縁体13を介在させることができる。その結果、外部端子22の先端部22abと中心導体12のリード部12bとの距離が過剰に近づくことを抑えて、特性が悪くなることを抑えることができる。
また、前記では、外部導体11の嵌合部11aは、筒状の一部を切り欠いたC字状であるものとしたが、本発明はこれに限定されない。外部導体11の嵌合部11aは、筒状であってもよい。
なお、本明細書における「筒状」には、完全な筒形状だけでなく、外径が一定ではなく変化する筒形状や、筒形状に凹凸や切欠き、突出部などが加わったもの(例えば、概ね筒状、略筒状、大略筒状、C字状など)も含まれる。
また、前記では、溝部13aは、中心導体12のリード部12bを露出させる部分のみに、絶縁体13をZ方向に貫通する貫通穴13bとして設けられるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図9に示すように、溝部13aは、中心導体12と外部導体11とを保持可能な範囲内で、ほぼ全周が貫通穴13bとして設けられてもよい。この構成によれば、溝部13aによって相手方同軸コネクタ2の外部端子22の先端部22abと同軸コネクタ1の絶縁体13とが干渉することを一層抑えることができるので、同軸コネクタセットのより一層の低背化を図ることができる。
また、前記では、同軸コネクタ1の外部導体11に凸部11cを設け、相手方同軸コネクタ2の外部端子22に凹部22aaを設けるようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図10に示すように、同軸コネクタ1の外部導体11に凹部11eを設け、相手方同軸コネクタ2の外部端子22に凸部22adを設けるようにしてもよい。
また、前記では、相手方同軸コネクタ2の外部端子22が同軸コネクタ1の外部導体11の嵌合部11aの内周面に嵌合されるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図10に示すように、相手方同軸コネクタ2の外部端子22が同軸コネクタ1の外部導体11の嵌合部11aの外周面に嵌合されように構成されてもよい。この場合、溝部13aは、Z方向から見て嵌合部11aの外側に設ければよい。但し、この場合、相手方同軸コネクタ2の外部端子22の先端部22abが外部導体11の張り出し部11dに接触しないように、例えば、張り出し部11dを図1とは異なる位置に設けるなどの必要がある。
また、前記では、中心導体12のリード部12bは、C字状の嵌合部11aの開口とは反対側でX方向に延在するように設けられるようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図11に示すように、中心導体12のリード部12bは、C字状の嵌合部11aの開口側でX方向に延在するように設けられてもよい。この場合、リード部12bの一部を露出させるために、溝部13aの貫通穴13bは、C字状の嵌合部11aの開口側に設ければよい。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明に係る同軸コネクタは、より一層の低背化が求められる同軸コネクタセットに有用である。
1 同軸コネクタ
2 相手方同軸コネクタ
3 同軸ケーブル
11 外部導体
11a 嵌合部
11b 拡径部
11c 凸部
11d 張り出し部
11e 凹部
12 中心導体
12a 接触部
12b リード部
13 絶縁体
13a 溝部
13b 貫通穴
21 内部端子
21a 接触部
22 外部端子
22a 嵌合部
22aa 凹部
22ab 先端部
22ac 切欠部
22ad 凸部
22b 鍔部
22c 保持部
23 絶縁性部材
31 絶縁被膜
32 外部導体
33 絶縁性部材
34 中心導体

Claims (13)

  1. 相手方同軸コネクタの外部端子が嵌合する、筒状の嵌合部を有する外部導体と、
    前記嵌合部の内側において前記嵌合部の軸方向に延在する接触部を有する中心導体と、
    前記外部導体と前記中心導体との間に配置される絶縁体と、
    を備える同軸コネクタであって、
    前記絶縁体には、前記相手方同軸コネクタの外部端子が前記嵌合部に嵌合されたときにおいて、前記相手方同軸コネクタの外部端子の先端部に対して前記軸方向で対向する位置に、溝部が設けられている、
    同軸コネクタ。
  2. 前記溝部は、前記軸方向から見て、前記嵌合部の内側に設けられている、請求項1に記載の同軸コネクタ。
  3. 前記中心導体は、前記軸方向から見て、前記嵌合部の外側まで引き出されたリード部を有し、
    前記溝部は、前記軸方向から見て、前記リード部と対向しない位置に設けられている、請求項1又は2に記載の同軸コネクタ。
  4. 前記中心導体は、前記軸方向から見て、前記接触部から前記嵌合部に向けて延在し、且つ、前記嵌合部の内側に設けられているリード部を有する、請求項1又は2に記載の同軸コネクタ。
  5. 前記溝部の少なくとも一部は、前記絶縁体を前記軸方向に貫通する貫通穴として設けられている、請求項1〜4のいずれか1つに記載の同軸コネクタ。
  6. 前記絶縁体は、樹脂材料を含む、請求項1〜5のいずれか1つに記載の同軸コネクタ。
  7. 第1の同軸コネクタと、前記第1の同軸コネクタに嵌合される第2の同軸コネクタとを備えた同軸コネクタセットであって、
    前記第1の同軸コネクタは、
    同軸ケーブルと、
    前記同軸ケーブルの中心導体が接続される内部端子と、
    前記同軸ケーブルの外部導体が接続される外部端子と、
    前記内部端子と前記外部端子との間に配置される絶縁性部材と、
    を備え、
    前記第2の同軸コネクタは、
    前記第1の同軸コネクタの外部端子が嵌合する、筒状の嵌合部を有する外部導体と、
    前記嵌合部の内側において前記嵌合部の軸方向に延在し且つ前記第1の同軸コネクタの内部端子が接触する接触部を有する中心導体と、
    前記中心導体と前記外部導体との間に配置される絶縁体と、
    を備え、
    前記絶縁体には、前記第1の同軸コネクタの外部端子が前記嵌合部に嵌合されたときにおいて、前記第1の同軸コネクタの外部端子の先端部に対して前記軸方向で対向する位置に、溝部が設けられている、
    同軸コネクタセット。
  8. 前記外部端子及び前記嵌合部のいずれか一方には、前記軸方向と交差する方向に突出する凸部が設けられ、
    前記外部端子及び前記嵌合部のいずれか他方には、前記軸方向と交差する方向に凹む凹部が設けられ、
    前記凸部と前記凹部とが嵌合することで、前記外部端子が前記嵌合部に嵌合される、
    請求項7に記載の同軸コネクタセット。
  9. 前記溝部は、前記軸方向から見て、前記嵌合部の内側に設けられている、請求項7又は8に記載の同軸コネクタセット。
  10. 前記中心導体は、前記軸方向から見て、前記嵌合部の外側まで引き出されたリード部を有し、
    前記溝部は、前記軸方向から見て、前記リード部と対向しない位置に設けられ、
    前記第1の同軸コネクタの外部端子は、前記軸方向から見て、前記リード部が重なる部分に位置する先端部の一部が、前記軸方向に切り欠かれた切欠部を有する、
    請求項7〜9のいずれか1つに記載の同軸コネクタセット。
  11. 前記中心導体は、前記軸方向から見て、前記接触部から前記嵌合部に向けて延在し、且つ、前記嵌合部の内側に設けられているリード部を有する、請求項7〜9のいずれか1つに記載の同軸コネクタセット。
  12. 前記溝部の少なくとも一部は、前記絶縁体を前記軸方向に貫通する貫通穴として設けられている、請求項7〜11のいずれか1つに記載の同軸コネクタセット。
  13. 前記絶縁体は、樹脂材料を含む、請求項7〜12のいずれか1つに記載の同軸コネクタセット。
JP2017172892A 2017-09-08 2017-09-08 同軸コネクタ及び同軸コネクタセット Pending JP2019050091A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017172892A JP2019050091A (ja) 2017-09-08 2017-09-08 同軸コネクタ及び同軸コネクタセット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017172892A JP2019050091A (ja) 2017-09-08 2017-09-08 同軸コネクタ及び同軸コネクタセット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019050091A true JP2019050091A (ja) 2019-03-28

Family

ID=65905803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017172892A Pending JP2019050091A (ja) 2017-09-08 2017-09-08 同軸コネクタ及び同軸コネクタセット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019050091A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11870188B2 (en) 2019-05-10 2024-01-09 Murata Manufacturing Co., Ltd. Ground coupling structure in coaxial connector set

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11870188B2 (en) 2019-05-10 2024-01-09 Murata Manufacturing Co., Ltd. Ground coupling structure in coaxial connector set

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10553977B2 (en) Electrical plug connector
JP4803743B2 (ja) コネクタ
US20120295476A1 (en) Coaxial connector jack with multipurpose cap
CN103138084A (zh) 同轴连接器插头及其制造方法
KR20100105753A (ko) 동축 커넥터 및 그 조립방법
WO2018221354A1 (ja) L型同軸コネクタおよび同軸ケーブル付きl型同軸コネクタ
US10741974B2 (en) Electrical connector
JP6631591B2 (ja) プレスフィット端子及びその製造方法
JP2005209364A (ja) 同軸ケーブル用コネクタ
WO2020230733A1 (ja) 同軸コネクタセットにおけるグランド接続構造
EP3483988A1 (en) Connector
JP2006318788A (ja) シールドコネクタ
JP6677351B2 (ja) 基板実装型同軸コネクタ
JP2019050091A (ja) 同軸コネクタ及び同軸コネクタセット
EP3624275B1 (en) Connection terminal
US9281640B2 (en) Connector
WO2018211950A1 (ja) 同軸コネクタおよび同軸コネクタ実装基板
US20220190526A1 (en) Connector
JP5896561B2 (ja) コネクタ
JP2021106168A (ja) 端子モジュールおよびコネクタ
JP2017147108A (ja) プラグコネクタ
JP2016157642A (ja) シールド接続構造
JP2017098002A (ja) ケーブルアッセンブリ及びケーブルアッセンブリの製造方法
US10741983B2 (en) L-shaped coaxial connector and L-shaped coaxial connector having coaxial cable
JP2019145216A (ja) 同軸ケーブル用プラグ