JP2021158850A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】セグメントコンダクタを用いた分数スロット構成の回転電機を重巻構成で実現する。【解決手段】セグメントコンダクタからなる重巻構成のコイルを収容した複数のスロットを有するステータとロータ2とを備えた分数スロット構成の回転電機であって、毎極毎相スロット数の既約帯分数表示をa+b/cとしたとき、a周回分のコイルは、ロータ2の磁極数と同数の極コイル10がステータの全周に隣接して配置された状態で、周方向に隣接する極コイル10が順に電気的に接続された隣極コイル群10Aで構成されており、(a+1)周目のコイルは、全周を磁極数/c等分した範囲に、b個の極コイル10と(c−b)個の極コイル10に相当するブランクからなる極コイル欠落部とが順不同で隣接し周方向Xで直近の極コイル10が電気的に接続された連極コイルが配置されており、周方向に隣接する磁極数/c個の連極コイルを順に電気的に接続して周回する連極コイル群で構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、セグメントコンダクタからなるコイルを収容した複数のスロットを有するステータと、ステータと対向し複数の磁極を有するロータとを備えた回転電機に関する。
従来、セグメントコンダクタからなる重巻構成のコイルを備え、ステータのスロット数を相数及びロータの磁極数で除算した毎極毎相スロット数が自然数である整数スロット構成の回転電機が知られている(例えば、特許文献1〜2参照)。
特許文献1に記載の回転電機は、ステータの周方向に所定のスロット間隔で巻回される分布巻構成の単位コイルを2n個配置して形成され、1番目の単位コイルが挿入される2つのスロットのうち1つが、n番目の単位コイルが挿入される2つのスロットのうちの1つと同じであり、(n+1)番目の単位コイルが挿入される2つのスロットのうち1つが、2n番目の単位コイルが挿入される2つのスロットのうちの1つと同じである。この構成により、同じスロットに配置される異なる単位コイル間の電位差を、相内電位差の約半分にすることができると記載されている。
特許文献2に記載の回転電機は、ステータの周方向に所定のスロット間隔で巻回される分布巻構成の単位コイルとしてU字状の導体セグメントを用いており、導体セグメントの脚部が径方向にオフセットした状態で折り曲げられた形状を有し、径方向に隣り合う導体セグメントの脚部同士が電気的に接続されている。この構成により、巻始の導体セグメントと巻終の導体セグメントとが同じスロット内で隣接することなく配置され、導体セグメント間の最大電位差を低減できると記載されている。
また、セグメントコンダクタからなるコイルを備え、毎極毎相スロット数が既約分数表示で分母が2以上の分数スロット構成の回転電機が知られている(例えば、特許文献3参照)。特許文献3に記載の技術は、セグメントコンダクタを波巻構成にすることにより、1つのスロット内に異相のセグメント導体が混在する分数スロット構成の回転電機を実現している。
特開2012−16195号公報 特開2014−103707号公報 特開2008−172926号公報
分数スロット構成の回転電機は、整数スロット構成の回転電機に比べて良好なトルクリップル特性を少ないスロット数で実現できるため、有用である。しかしながら、特許文献1〜2に記載の技術は、整数スロット構成の回転電機であり、分数スロット構成の回転電機に適用できない。特許文献3に記載の技術は、分数スロット構成の回転電機であるが、短節ピッチと長節ピッチの繰り返しである波巻構成を採用しており、総コイル長が短節ピッチを主とした場合の重巻構成に比べて長くなり、製造コストが増大する。
そこで、セグメントコンダクタを用いた分数スロット構成の回転電機を重巻構成で実現することが望まれている。
本発明に係る回転電機の特徴構成は、セグメントコンダクタからなる重巻構成のコイルを収容した複数のスロットを有するステータと、当該ステータと対向し複数の磁極を有するロータとを備え、前記ステータのスロット数を相数及び前記ロータの磁極数で除算した毎極毎相スロット数が、1/2を超え、且つ、既約分数表示で分母が2以上の分数スロット構成の回転電機であって、前記毎極毎相スロット数の既約帯分数表示をa+b/c(aはゼロ又は正の整数、bおよびcは正の整数でb<c)としたとき、a周回分の前記コイルは、前記ロータの前記磁極数と同数の極コイルが前記ステータの全周に隣接して配置された状態で、周方向に隣接する前記極コイルが順に電気的に接続された隣極コイル群で構成されており、(a+1)周目の前記コイルは、前記全周を前記磁極数/c等分した範囲に、b個の前記極コイルと(c−b)個の前記極コイルに相当するブランクからなる極コイル欠落部とが順不同で隣接し前記周方向で直近の前記極コイルが電気的に接続された連極コイルが配置されており、前記周方向に隣接する前記磁極数/c個の前記連極コイルを順に電気的に接続して周回する連極コイル群で構成されており、前記隣極コイル群は、前記スロットの最外径側および最内径側に配置され隣接する前記極コイルを電気的に接続する一対の隣極コイル接続用同層接続部に挟まれない前記極コイルと、前記一対の隣極コイル接続用同層接続部に挟まれる前記極コイルとが、前記周方向に交互に並んでおり、前記連極コイル群は、前記極コイル間の前記ブランクの数が全て奇数の場合、前記一対の隣極コイル接続用同層接続部に挟まれない前記極コイルのみで構成され、前記極コイル間の前記ブランクの数が全て偶数(ゼロを含む)の場合、又は、前記極コイル間の前記ブランクの数として奇数および偶数(ゼロを含む)が混在する場合、前記一対の隣極コイル接続用同層接続部に挟まれない前記極コイルと、前記一対の隣極コイル接続用同層接続部に挟まれる前記極コイルとで構成されている点にある。ここで、a周回は同一方向である。
本構成により、セグメントコンダクタを用いた分数スロット構成の回転電機を重巻構成で実現することができる。また、本構成では、大部分を占める極コイルの単位コイルを共通化できるため、製造コストを低減することができる。
他の特徴構成は、2周目以降の前記隣極コイル群又は前記連極コイル群は、前周目の前記隣極コイル群に対して、前記a周回方向と反対方向に1スロットピッチずれている点にある。
本構成により、コイルエンドが均等に配置され、コンパクト化を図ることができる。
他の特徴構成は、前記スロットの径方向の層相帯配置として前記スロットの底部の層を1として前記スロットの開口部に向かって昇順に数えた場合、偶数層は、奇数層に対して、前記毎極毎相スロット数を相数で乗算した毎極スロット数に対する直近の整数で構成される所定スロット数、前記周方向に移動させて構成されており、前記偶数層の前記奇数層に対する前記所定スロット数の移動方向は、cが4以上の場合は前記a周回方向(a=0のときは(a+1)周回方向)と同一方向であり、前記偶数層どうし又は前記奇数層どうしの前記層相帯配置は、夫々前記周方向で同一の構成であり、前記コイルの相始端は、前記スロットの前記底部において前記周方向に連続する同相のコイルサイドが配置される前記スロットの数である連スロット数が、前記毎極毎相スロット数の直近の整数で大きい方の相帯の前記a周回方向側(a=0のときは(a+1)周回方向側)の端の前記スロットから引き出される点にある。
本構成により、セグメントコンダクタを用いた分数スロット構成の回転電機を重巻構成で実現することができる。
他の特徴構成は、前記相始端を引き出す前記スロットが含まれる相帯は、前記スロットの前記底部の層相帯を構成する前記連スロット数が相対的に少ない相帯(a=0の場合は前記連スロット数がゼロである前記ブランク)に対し、前記周方向で最短距離にある奇数番目の前記連スロット数が相対的に多い相帯(a=0の場合は前記連スロット数が1)である点にある。
本構成により、(a+1)周目のコイルにおいて、ブランクを渡り連極コイル内又は連極コイル間の極コイルを電気的に接続するコイルエンド長を短縮することができる。
他の特徴構成は、前記相始端を引き出す前記スロットが含まれる相帯は、前記スロットの前記底部の層相帯を構成する前記連スロット数が相対的に少ない相帯(a=0の場合は前記連スロット数がゼロである前記ブランク)に対し、前記a周回方向(a=0のときは(a+1)周回方向)で最短距離にある奇数番目の前記連スロット数が相対的に多い相帯(a=0の場合は前記連スロット数が1)である点にある。
本構成により、(a+1)周目のコイルにおいて、ブランクを渡り連極コイル内又は連極コイル間の極コイルを電気的に接続するコイルエンド長を短縮することができる。
他の特徴構成は、前記隣極コイル接続用同層接続部は、前記スロットの最外径側および最内径側に配置されている点にある。
本構成のように隣極コイル接続用同層接続部を最外径側および最内径側に配置すれば、隣極コイル群及び連極コイル群のコイルエンドと干渉させずに隣極コイル接続用同層接続部を配置することが可能となり、コンパクト化を図ることができる。
他の特徴構成は、前記ブランクを渡り前記連極コイル内又は前記連極コイル間の前記極コイルを順に電気的に接続する極コイル接続部は、前記極コイル接続部が渡る前記ブランクの数が奇数の場合、前記スロットの最外径側の層と最内径側の層とを接続しており、前記極コイル接続部が渡る前記ブランクの数が偶数(ゼロを含まない)の場合、前記スロットの最外径側の層どうし、又は、前記スロットの最内径側の層どうしを接続している点にある。
本構成により、連極コイル群のコイルエンドが均等に配置され、コンパクト化を図ることができる。
他の特徴構成は、前記セグメントコンダクタは、2つの前記スロットに収容される一対のコイルサイドと、前記一対のコイルサイドを電気的に接続し、コイルエンドに配置される1つのターンコイルエンドと、を有しており、前記極コイルの前記ターンコイルエンドは、前記a周回方向(a=0のときは(a+1)周回方向)で、前記スロットの外径側から内径側に1層分傾斜又は屈曲した短節ピッチで構成されている点にある。
本構成のように、大部分を占める極コイルのターンコイルエンドを短節ピッチとすれば、総コイル長を短くすることが可能となり、製造コストを低減することができる。
回転電機の一部拡大断面図である。 8極60スロットの相配置の一例を示す模式図である。 8極60スロットのU相における1周目の巻線構成を示す模式図である。 8極60スロットのU相における2周目の巻線構成を示す模式図である。 8極60スロットのU相における3周目の巻線構成を示す模式図である。 8極60スロットの全体巻線構成を示す模式図である。 最外径側の隣極コイル接続用同層接続部の単位コイルを示す模式図である。 極コイルの単位コイルを示す模式図である。 最内径側の隣極コイル接続用同層接続部の単位コイルを示す模式図である。 連極コイル接続部の単位コイルを示す模式図である。 8極36スロットのU相における巻線構成を示す模式図である。 8極30スロットのU相における巻線構成を示す模式図である。 10極36スロットのU相における巻線構成を示す模式図である。 10極42スロットのU相における巻線構成を示す模式図である。 8極42スロットのU相における巻線構成を示す模式図である。 8極18スロットのU相における巻線構成を示す模式図である。 8極60スロットのU相における短節ピッチの巻線構成を示す模式図である。 8極60スロットのU相における長節ピッチの巻線構成を示す模式図である。 図15の相始端位置の変形例を示す模式図である。 図15の相始端位置の変形例を示す模式図である。
以下に、本発明に係る回転電機の実施形態について、図面に基づいて説明する。本実施形態では、回転電機の一例として、三相交流同期電動機(以下、モータMと称する。)として説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
[基本構成]
図1に示すように、モータMは、セグメントコンダクタ(以下、「巻線」と称する。)で構成された複数の単位コイル11(コイルの一例)のコイルサイド11aを収容する複数のスロット32を有するステータ3と、ステータ3と対向し複数の永久磁石22(磁極の一例)を有するロータ2とを備えている。以下の説明において、ロータ2の回転方向又は逆回転方向を周方向X、ロータ2の半径方向を径方向Y、ロータ2の回転軸芯と平行な方向を軸方向Z(直交方向)と称する。また、周方向Xのうち、ロータ2が回転する方向を回転方向X1及びその逆方向を逆回転方向X2、径方向Yのうち、ステータ3からロータ2に向かう方向(スロット32の開口側に向かう方向)を径内方向Y1と称し、ロータ2からステータ3に向かう方向を径外方向Y2(スロット32の底部側に向かう方向)と称する。
ステータ3は、筒状のステータコア31を有しており、ステータコア31は複数の磁性鋼板を積層して形成されている。ステータコア31は、径外方向Y2側で環状に形成されたヨーク部31aと、ヨーク部31aから径内方向Y1に突出する複数のティース部31bと、複数のティース部31bの突出端において周方向Xに沿って配置されるフランジ部31cとで構成されている。隣接するティース部31bの間には、巻線で構成された単位コイル11のコイルサイド11aを収容するスロット32が形成されており、複数のスロット32が、複数のティース部31bと同じ数だけ設けられている。
ロータ2は、複数の磁性鋼板を積層して形成される筒状のロータコア21と、ロータコア21に埋設された複数の永久磁石22とを有している。このロータコア21は不図示の軸部材に支持されており、ロータ2がステータ3に対して回転方向X1及び逆回転方向X2に相対回転可能に構成されている。永久磁石22は、希土類系磁石等で構成されており、N極とS極とが周方向Xに沿って交互に配置されている。なお、複数の永久磁石22の外周面をロータコア21から露出させても良い。
本実施形態のモータMは、ステータ3のスロット32の数を相数(本実施形態では3相)及びロータ2の磁極数で除算した値(以下、毎極毎相スロット数又はNsppとも称する。)は1/2よりも大きく、毎極毎相スロット数を既約分数で表示したとき、分母が2以上の分数スロットで構成されている。以下、毎極毎相スロット数を既約帯分数表示する場合は、a+b/c(aは整数部分、b/cは既約分数部でb<c、ここでaはゼロ又は正の整数、bおよびcは正の整数)と表現する。例えば、8極60スロットのモータMでは、毎極毎相スロット数が5/2(a=2,b=1,c=2)となる。
複数のスロット32に巻回される巻線は、例えば銅線を絶縁層で被覆したセグメントコンダクタで構成されている。この巻線は、断面矩形状の角線、断面円形状の丸線や断面多角形状の種々の導線が用いられる。本実施形態におけるスロット32に対する巻線の巻回方式は、重巻で構成されている。
図1に示すように、各相(U相,V相,W相)のコイルの夫々は、スロット32内に径方向Yに沿って単位コイル11を複数積層させている。分数スロットの場合、単位コイル11を2つ積層させた2層の単位コイル11のコイルサイド11aで構成される2層ユニット11Uを複数組有している(例えば図2の1層〜2層を径方向Yに繰り返した4組)。本実施形態における各相のコイルは、複数の単位コイル11を径方向Yに複数積層させてスロット32内に収容している。そして、3相のコイルがY結線で電気的に接続されている。なお、3相のコイルをΔ結線で電気的に接続しても良く、特に限定されない。なお、同一の番号が付されている「層」は、スロット32深さ方向(径方向Y)が同じ位置で、ロータ2の回転方向X1で連なっている。
分数スロットにおける重巻の場合、コイルピッチは、ステータ3のスロット32の数をロータ2の磁極数で除算した毎極スロット数に対する直近の整数が好適である。このコイルピッチは、例えば8極60スロット(毎極スロット数が7.5)のモータMの場合、短節ピッチとなる7スロット(短節巻)か長節ピッチとなる8スロット(長節巻)となる。
図2は、本実施形態に係る複数のスロット32に巻回される巻線のコイルサイド11aの相配置と、一対のロータ2の磁極(N極,S極)との間の磁極対向状態の一例を示している。なお、同図は、図1を便宜的に直線状に表示したもの(内径側を便宜的に拡張)であり、ヨーク部31a,ティース部31b及び巻線は図示が省略されており、図面上段に記載した続き番号は、各スロット32のスロット番号を示している。U相のコイルとV相のコイルとW相のコイルとは、夫々がこの順番で回転方向X1に電気角にして120°位相がずれている。以下、各相(U相,V相,W相)は位相のずれを除いて同一の相配置であるので、U相のコイルを代表として説明する。図面上において、「U」の表記と下線が付された「U」の表記とは電流方向が互いに逆方向であることを示しており、同一表記であれば電流方向が同じコイルサイド11aであることを示している。また、径方向Yにおいて最も径外方向Y2にあるコイルサイド11aから径内方向Y1のコイルサイド11aに向かうに連れて順番に1層目,2層目・・・と表現する。つまり、スロット32の径方向Yの層相帯配置としてスロット32の底部の層を1としてスロット32の開口部に向かって昇順に数えている(以下、同様)。このとき、スロット32の偶数層は、スロット32の奇数層に対して、毎極毎相スロット数Nsppを相数(3)で乗算した毎極スロット数に対する直近の整数で構成される所定スロット数(ここでは7又は8)、周方向Xに移動させて構成されている。ここで、c=2の場合は、偶数層の奇数層に対する所定スロット数の移動方向は回転方向X1又は逆回転方向X2の任意の方向である。また、偶数層どうし又は奇数層どうしの層相帯配置は、夫々周方向Xで同一の構成である(後述の図3〜図6参照)。
本実施形態における8極60スロットのモータMの場合、1層目に3つのコイルサイド11aと2層目に2つのコイルサイド11aを積層させた2層分の単位コイル11のコイルサイド11aで構成される2層ユニット11Uを4組(1層目から8層目まで)有する第一相帯群と、1層目に2つのコイルサイド11aと2層目に3つのコイルサイド11aを積層させた2層分の単位コイル11のコイルサイド11aで構成される2層ユニット11Uを4組(1層目から8層目まで)有する第二相帯群と、が周方向Xに交互に並んでいる(図2参照、ただし図2では1層目から2層目のみ示している)。
図3〜図6は、8極60スロット(Nspp=2.5、a=2,b=1,c=2)のモータMの場合における、巻線のスロット32に対する巻回方式の一例として、U相の重巻を示している。ここでは、1層に1つのセグメントコンダクタからなるコイルサイド11aが収容され、1スロットに8つのコイルサイド11aが収容され、相内全単位コイルが全直で接続され、結果1相の直列ターン数が80の場合を示している。なお、図中の上段の数字はスロット番号を示し、図中の丸数字は各ターンの巻順番を示し、巻順番1番に接続される図中の白丸(図3参照)は巻始端を示し、巻順番80番に接続される図中の黒丸(図5参照)は巻終端を示している。また、図中の×印は、一対の単位コイル11を溶接等で電気的に接続した単位コイル接続部(ターンコイルエンド11b)を示している。スロット番号毎に8層に並ぶ○はU相、△はV相、□はW相のコイルサイド11aを示しており、実線はステータ3の上面(紙面手前側)に配置されるコイルエンドを示しており、破線はステータ3の下面(紙面奥側)に配置されるコイルエンドを示している。以降、図中の丸数字が同じ2つのコイルサイド11aからなる1ターン分を1つの単位コイル11と定義し、ロータ2の1つの磁極に対向する複数の単位コイル11の集合体を1つの極コイル10と定義する。
図3〜図4に示すように、a周回分(a=2のため図3〜図4に示す1周目又は2周目)のコイルは、ロータ2の磁極の毎極で同相且つロータ2の磁極の隣極で電流方向が逆、すなわちロータ2の磁極の隔極(1極隔て)で電流方向が同じである極コイル10がそれぞれ隣接して配置された状態で電気的に接続された隣極コイル群10Aで構成されている。換言すれば、a周回分のコイルは、ロータ2の磁極数と同数の極コイル10がステータ3の全周に隣接して配置された状態で、周方向Xに隣接する極コイル10が順に電気的に接続された1周回する隣極コイル群10Aで構成される。ここで、a周回分の周回方向は同一である。図5に示すように、(a+1)周目((a+1)=3周目)のコイルは、c個(c=2個)の磁極に対向し電気的に接続されたb個(b=1個)の極コイル10を含む連極コイル10dが周方向Xに磁極数(8極)/c個(c=2なので、4個)配置された連極コイル群10Bを備え、周方向Xに隣接する夫々の連極コイル10dが連極コイル接続部10Cにて電気的に接続されている。換言すると、(a+1)周目のコイルは、ステータ3の全周を磁極数(8極)/c等分(c=2なので、4等分)した範囲に、b個(b=1個)の極コイル10と(c−b)個(c−b=1個)の極コイル10に相当するブランク(空白)からなる極コイル欠落部10gとが順不同で隣接し周方向Xで直近の極コイル10が電気的に接続された連極コイル10dが配置されており、周方向Xに隣接する磁極数/c個(c=2なので、4個)の連極コイル10dを順に電気的に接続して周回する連極コイル群10Bで構成されている。ここで、連極コイル10dは、極コイル10が2つ以上あるとき、周方向Xで隣り合う直近の極コイル10を順に電気的に接続している。また、連極コイル群10Bは、磁極数/c個(c=2なので、4個)の連極コイル10dが周方向Xで等ピッチに配置されており、夫々の連極コイル10dが連極コイル接続部10Cにて電気的に接続されて構成されている。以上、a周回分の隣極コイル群10Aと(a+1)周目の連極コイル群10Bとは直列接続で相コイルを成す。
図7〜図10に示すように、セグメントコンダクタで構成される単位コイル11は、2つのスロット32に収容される一対のコイルサイド11aと、一対のコイルサイド11aを電気的に接続する1つのターンコイルエンド11bと、を有している。本実施形態におけるターンコイルエンド11bとは、図3〜図5の丸数字で示される同じ巻順番(以下、「ターン順」と称し、各相において1ターン〜80ターンまで存在する)のコイルサイド11aを電気的に接続し1ターンを構成するのに必要なコイルエンドを意味する。なお、図3〜図5の×印で示される単位コイル接続部を含む破線のコイルエンドは、同じターン順を電気的に接続したターンコイルエンド11bであり、ターン順が互いに1ずれたコイルサイド11a同士を電気的に接続した実線のコイルエンド(1ターン間を接続するコイルエンド)は、説明の都合上、ターンコイルエンド11bに含めない。つまり、図7〜図10に示すように、単位コイル11において、一対のコイルサイド11aを予め接続したコイルエンドは、ターンコイルエンド11bに含めない。
図3〜図4に示すように、a周回分のコイルを構成する隣極コイル群10Aは、スロット32の最も径外方向Y2となる最外径側および最も径内方向Y1となる最内径側に配置され隣接する極コイル10を電気的に接続する一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれない第一極コイル10eと、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれる第二極コイル10fとが、周方向Xに交互に並んでいる。つまり、隣極コイル群10Aは、スロット32の径方向Yの同層を接続する隣極コイル接続用同層接続部11Aを含まない極コイル10のみで構成される第一極コイル10eが1極隔てた隔極毎に配置されており、スロット32の径方向Yの同層を接続する隣極コイル接続用同層接続部11Aを含む第二極コイル10fが1極隔てた隔極毎に配置されている。
図5に示すように、(a+1)周目((a+1)=3周目)の連極コイル群10Bは、極コイル10間のブランクの数が全て奇数(1)の場合、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれないb個(b=1個)の第一極コイル10eのみで構成される複数の連極コイル10dが周方向Xに1極隔てて(隔極の一例)配置されている。また、連極コイル接続部10Cは、磁極数(8極)/c個(c=2なので、4個)の連極コイル10dをそれぞれ電気的に接続している。このブランクを渡る連極コイル接続部10Cは、当該ブランクの数が奇数(1)の場合、スロット32の最も径内方向Y1となる最内径側の8層目と最も径外方向Y2となる最外径側の1層目とを電気的に接続している。
以上、総括すると、本実施形態における相コイル構成は、周方向Xに隣接した極コイル10が隣極コイル接続用同層接続部11Aにより電気的に接続された構成を回転方向X1にa周回し、引き続き、c連極あたり、b個の極コイル10と(c−b)個の極コイル10に相当するブランク(空白)からなる極コイル欠落部10gとが順不同で隣接し、周方向Xで直近の極コイル10を電気的に接続した連極コイル10dを、周方向Xに磁極数/c個、順に、連極コイル接続部10Cにより電気的に接続した連極コイル群10Bで、回転方向X1に1周回している。この構成により、2周目以降の隣極コイル群10A又は連極コイル群10Bは、前周目の隣極コイル群10Aに対して、a周回方向(回転方向X1)と反対方向(逆回転方向X2)に1スロットピッチずれている。例えば、図3〜図4に示すように第36ターン(コイルサイド配置スロット2、9)は第4ターン(同配置スロット3、10)に対してa周回方向と反対方向に1スロットピッチずれ、図4〜図5に示すように第68ターン(同配置スロット1、8)は第36ターンに対してa周回方向と反対方向に1スロットピッチずれている。
図6には、上記規定に基づいて、U相、V相およびW相の3相のコイルをスロット32に巻回した場合における、ステータコア31上側(紙面手前側)端面に配置される隣極コイル接続用同層接続部11A及び連極コイル接続部10Cを省略した概略平面図(ステータコア31下側(紙面奥側)端面に配置されるコイルエンドを図示)が示されている。同図からわかるように、一対の単位コイル11を溶接等で電気的に接続した単位コイル接続部(ターンコイルエンド11b)は、他のコイル及び他のコイルターン間接続部(コイルサイド接続部11c)に干渉されることなく均等に配置できることが視認できる。これにより、U相、V相およびW相の3相のセグメントコンダクタで構成される単位コイル11のコイルサイド11aを全てスロット32に挿入した後に、コイルターン間接続部(ターンコイルエンド11b)の曲げ加工を行い、一対の単位コイル11を溶接等で接続する作業が極めて容易となる。なお、a≧2では、各相で、次周回へのつなぎ部は、他の同等隣接極コイル間つなぎ部より、1スロットピッチ短くなる。これは、2周回目以降の周回の極コイル10は、前周回の極コイルに対し、a周回方向と逆方向で周方向Xに1スロットピッチずれることに起因する。従って、当箇所では、コイルターン間接続部や中性点引出し部が、他と均等な配置関係になるよう、曲げ加工位置等を調整する。
図7〜図10には、最内径側および最外径側(周回変更部分)の隣極コイル接続用同層接続部11Aを担う単位コイル11、隣極コイル接続用同層接続部11Aを担わない極コイル10の単位コイル11、最外径側(周回変更部分除く)の隣極コイル接続用同層接続部11Aを担う単位コイル11、及び連極コイル接続部10Cを担う単位コイル11が示されている。図3〜図5に示すように、8極60スロットのモータMのU相には、最内径側および最外径側(周回変更部分)の隣極コイル接続用同層接続部11Aを担う単位コイル11が10個、隣極コイル接続用同層接続部11Aを担わない極コイル10の単位コイル11が60個、最外径側(周回変更部分除く)の隣極コイル接続用同層接続部11Aを担う単位コイル11が6個、連極コイル接続部10Cを担う単位コイル11が3個、巻始端及び巻終端の各半ターンを合わせて実質1個分と見なした単位コイル11が1個、により合計80個の単位コイル11が用いられる。以下、図3〜図10を用いて、単位コイル11を用いた巻線構成を説明する。なお、図3〜図6の上段に示すスロット番号について、1番スロット〜60番スロットと称する。また、図7〜図10に示すターンコイルエンド11bのある側を下(図3に示すZ方向の紙面裏側)、その反対(図3に示すZ方向の紙面表側)を上として説明し、図3〜図6で実線はステータ3の上面に配置されるコイルエンドを示しており、破線はステータ3の下面に配置されるコイルエンドを示している。
図7の左図に示すように、最内径側の隣極コイル接続用同層接続部11Aおよび最外径側(周回変更部分2個)の隣極コイル接続用同層接続部11Aを担う単位コイル11は、短節ピッチで構成されるコイルサイド接続部11cの両端に、直線状の一対のコイルサイド11aが接続されている。また、最内径側のコイルサイド接続部11cは、一端から短節ピッチ/2のスロットピッチ分延出した中央部分(基準位置Zk)で径内方向Y1に屈曲し、中央部分から延出した他端で径外方向Y2に屈曲している。最外径側(周回変更部分)のコイルサイド接続部11cは、一端から短節ピッチ/2のスロットピッチ分延出した中央部分(基準位置Zk)で径外方向Y2に屈曲し、中央部分から延出した他端で径内方向Y1に屈曲している。
図8の左図に示すように、隣極コイル接続用同層接続部11Aを担わない極コイル10の単位コイル11は、短節ピッチで構成されるコイルサイド接続部11cの両端に、直線状の一対のコイルサイド11aが接続されている。また、コイルサイド接続部11cは、一端から短節ピッチ/2のスロットピッチ分延出した中央部分(基準位置Zk)で径外方向Y2に屈曲している。
図9の左図に示すように、最外径側(周回変更部分を除く6個)の隣極コイル接続用同層接続部11Aを担う単位コイル11は、長節ピッチで構成されるコイルサイド接続部11cの両端に、直線状の一対のコイルサイド11aが接続されている。また、コイルサイド接続部11cは、一端から長節ピッチ/2のスロットピッチ分延出した中央部分で径外方向Y2に屈曲し、中央部分から延出した他端で径内方向Y1に屈曲している。つまり、長節ピッチで構成されるコイルサイド接続部11cは、上述した短節ピッチで構成されるコイルサイド接続部11cに対して、中央部分(基準位置Zk)を1/2スロットピッチ分だけ周方向Xに延長しており、コイルサイド接続部11cの他端を1スロットピッチ分だけ周方向Xに延長している。
図10の左図に示すように、連極コイル接続部10Cを担う単位コイル11は、長節ピッチで構成されるコイルサイド接続部11cの両端に、直線状の一対のコイルサイド11aが接続されている。また、コイルサイド接続部11cは、一端から長節ピッチ/2のスロットピッチ分延出した中央部分で径外方向Y2に屈曲し、中央部分から延出した他端で径内方向Y1に屈曲している。つまり、長節ピッチで構成されるコイルサイド接続部11cは、上述した短節ピッチで構成されるコイルサイド接続部11cに対して、中央部分(基準位置Zk)を1/2スロットピッチ分だけ周方向Xに延長しており、コイルサイド接続部11cの他端を1スロットピッチ分だけ周方向Xに延長している。
続いて、上述した単位コイル11を用いたターン順について説明する。1周目の開始ターンとなる第1ターン〜第2ターンは、図3及び図8に示すように、極コイル10の単位コイル11において、一方のコイルエンドとなるコイルサイド接続部11cがステータ3の上側に配置されるように、コイルサイド11aを3番スロットの3層目と10番スロットの2層目に挿入する。そして、図8の中央図に示すように、コイルサイド接続部11cの一端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線をターン内側に折り曲げ、コイルサイド接続部11cの他端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線をターン内側に折り曲げて、他方のコイルエンドが形成される。一方、図8の右図に示すように、半ターン分のコイルサイド11aの直線状の一端をターン内側に折り曲げて、第1ターン〜第2ターンのコイルサイド接続部11cの他端側に位置するコイルエンドと溶接等で接続されることにより第1ターンのターンコイルエンド11bが形成され、半ターン分のコイルサイド11aの直線状の他端の先端は、相始端に電気的に接続されてもよいし、相始端を構成してもよい。本実施形態におけるコイルの相始端は、スロット32の底部(1層目)において周方向Xに連続する同相のコイルサイド11aが配置されるスロット32の数である連スロット数が、Nspp(2.5)の直近の整数(2又は3)で大きい方(3)の相帯のa周回方向側の端のスロット32(3番スロット)から引き出されている。また、相始端を引き出すスロット32が含まれる相帯は、スロット32の底部(1層目)の層相帯を構成する連スロット数が相対的に少ない相帯(例えば連スロット数が2である54番,55番スロット)に対し、周方向Xで最短距離にある奇数番目(1番目)の連スロット数が相対的に多い相帯(例えば連スロット数が3である1番,2番,3番スロット)である。
第2ターン〜第3ターンは、図3及び図8に示すように、極コイル10の単位コイル11において、一方のコイルエンドとなるコイルサイド接続部11cがステータ3の上側に配置されるように、コイルサイド11aを3番スロットの5層目と10番スロットの4層目に挿入する。そして、図8の中央図に示すように、コイルサイド接続部11cの一端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線をターン内側に折り曲げて、コイルサイド接続部11cの他端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線をターン内側に折り曲げて、他方のコイルエンドが形成される。第2ターン〜第3ターンのコイルサイド接続部11cの他端側に位置するコイルエンドは、第1ターン〜第2ターンのコイルサイド接続部11cの一端側に位置するコイルエンドと溶接等で接続されることにより、第2ターンのターンコイルエンド11bが形成される。
第3ターン〜第4ターンは、図3及び図8に示すように、極コイル10の単位コイル11において、一方のコイルエンドとなるコイルサイド接続部11cがステータ3の上側に配置されるように、コイルサイド11aを3番スロットの7層目と10番スロットの6層目に挿入する。そして、図8の中央図に示すように、コイルサイド接続部11cの一端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線をターン内側に折り曲げて、コイルサイド接続部11cの他端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線をターン内側に折り曲げて、他方のコイルエンドが形成される。第3ターン〜第4ターンのコイルサイド接続部11cの他端側に位置するコイルエンドは、第2ターン〜第3ターンのコイルサイド接続部11cの一端側に位置するコイルエンドと溶接等で接続されることにより、第3ターンのターンコイルエンド11bが形成される。
第4ターン〜第5ターンは、図3及び図7に示すように、最内径側の隣極コイル接続用同層接続部11Aを担う単位コイル11において、一方のコイルエンドとなるコイルサイド接続部11c(隣極コイル接続用同層接続部11A)がステータ3の上側に配置されるように、コイルサイド11aを10番スロットの8層目と17番スロットの8層目に挿入する。そして、図7の中央図に示すように、コイルサイド接続部11cの一端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線をターン外側に折り曲げて、コイルサイド接続部11cの他端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線をターン内側に折り曲げて、他方のコイルエンドが形成される。第4ターン〜第5ターンのコイルサイド接続部11c(隣極コイル接続用同層接続部11A)の一端側に位置するコイルエンドは、第3ターン〜第4ターンのコイルサイド接続部11cの一端側に位置するコイルエンドと溶接等で接続されることにより、第4ターンのターンコイルエンド11bが形成される。以上により、1番から4番までのターン順で構成される第一極コイル10eが形成される。
第4ターン〜第5ターンのコイルサイド接続部11cの他端側に位置するコイルエンドは、第5ターン〜第6ターンのコイルサイド接続部11cの一端側に位置するコイルエンドと溶接等で接続されることにより、第5ターンのターンコイルエンド11bが形成される。第5ターンから第8ターンまでは、第1ターンから第4ターンまでと同様に繰り返されるので説明を省略する。
第8ターン〜第9ターンは、図3及び図9に示すように、最外径側(周回変更部分除く)の隣極コイル接続用同層接続部11Aを担う単位コイル11において、一方のコイルエンドとなるコイルサイド接続部11cがステータ3の上側に配置されるように、コイルサイド11aを10番スロットの1層目と18番スロットの1層目に挿入する。そして、図9の右図に示すように、コイルサイド接続部11cの一端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線をターン内側に折り曲げて、コイルサイド接続部11cの他端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線をターン外側に折り曲げて、他方のコイルエンドが形成される。第8ターン〜第9ターンのコイルサイド接続部11cの一端側に位置するコイルエンドは、第7ターン〜第8ターンのコイルサイド接続部11cの他端側に位置するコイルエンドと溶接等で接続されることにより、第8ターンのターンコイルエンド11bが形成される。第8ターン〜第9ターンのコイルサイド接続部11cの他端側に位置するコイルエンドは、第9ターン〜第10ターンのコイルサイド接続部11cの他端側に位置するコイルエンドと溶接等で接続されることにより、第9ターンのターンコイルエンド11bが形成される。同様に、第9ターンから第16ターンまでは、第1ターンから第8ターンまでと同様に繰り返されるので説明を省略する。
第9ターンから第16ターンまでの繰り返しを、第17ターンから第24ターンまで、第25ターンから第32ターンまで繰り返して1周目が終了する。ただし、後述するように、第32ターン〜第33ターンの最外径側(周回変更部分)の隣極コイル接続用同層接続部11Aは、短節ピッチとなっている。
2周目の開始ターンとなる第32ターン〜第33ターンは、図3〜図4及び図7に示すように、最外径側の隣極コイル接続用同層接続部11A(周回変更部分)を担う単位コイル11において、一方のコイルエンドとなるコイルサイド接続部11c(隣極コイル接続用同層接続部11A)がステータ3の上側に配置されるように、コイルサイド11aを55番スロットの1層目と2番スロットの1層目に挿入する。そして、図7の右図に示すように、コイルサイド接続部11cの一端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線をターン内側に折り曲げて、コイルサイド接続部11cの他端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線をターン外側に折り曲げて、他方のコイルエンドが形成される。このとき、第32ターン〜第33ターンは、1周目と1周目に対してa周回方向と反対方向に1スロットピッチずれた2周目とを接続する単位コイル11となっていることから、隣極コイル接続用同層接続部11A(周回変更部分)は、隣極コイル接続用同層接続部11A(周回変更部分除く)に対して1スロットピッチ分だけ周方向Xに短縮されている。そして、第32ターン〜第33ターンのコイルサイド接続部11cの一端側に位置するコイルエンドは、第31ターン〜第32ターンのコイルサイド接続部11cの他端側に位置するコイルエンドと溶接等で接続されることにより、第32ターンのターンコイルエンド11bが形成される。第32ターン〜第33ターンのコイルサイド接続部11cの他端側に位置するコイルエンドは、第33ターン〜第34ターンのコイルサイド接続部11cの他端側に位置するコイルエンドと溶接等で接続されることにより、第33ターンのターンコイルエンド11bが形成される。
第33ターンから第64ターンまでは、第1ターンから第32ターンまでと同様に繰り返され2周目が終了する。
3周目の開始ターンとなる第64ターン〜第65ターンは、図4〜図5及び図7に示すように、最外径側の隣極コイル接続用同層接続部11A(周回変更部分)を担う単位コイル11において、一方のコイルエンドとなるコイルサイド接続部11cがステータ3の上側に配置されるように、コイルサイド11aを54番スロットの1層目と1番スロットの1層目に挿入する。そして、図7の右図に示すように、コイルサイド接続部11cの一端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線をターン内側に折り曲げて、コイルサイド接続部11cの他端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線をターン外側に折り曲げて、他方のコイルエンドが形成される。このとき、第64ターン〜第65ターンは、2周目と2周目に対してa周回方向と反対方向に1スロットピッチずれた3周目とを接続する単位コイル11となっていることから、隣極コイル接続用同層接続部11A(周回変更部分)は、短節ピッチとなっている。そして、第64ターン〜第65ターンのコイルサイド接続部11cの一端側に位置するコイルエンドは、第63ターン〜第64ターンのコイルサイド接続部11cの他端側に位置するコイルエンドと溶接等で接続されることにより、第64ターンのターンコイルエンド11bが形成される。第64ターン〜第65ターンのコイルサイド接続部11cの他端側に位置するコイルエンドは、第65ターン〜第66ターンのコイルサイド接続部11cの他端側に位置するコイルエンドと溶接等で接続されることにより、第65ターンのターンコイルエンド11bが形成される。
第65ターンから第68ターンまでは、上述した第1ターンから第4ターンまでと同様に繰り返されるので説明を省略する。
第68ターン〜第69ターンは、図5及び図10に示すように、連極コイル接続部10Cを担う単位コイル11において、一方のコイルエンドとなるコイルサイド接続部11cがステータ3の上側に配置されるように、コイルサイド11aを8番スロットの8層目と16番スロットの1層目に挿入する。そして、図10の右図に示すように、コイルサイド接続部11cの一端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線をターン外側に折り曲げて、コイルサイド接続部11cの他端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線をターン外側に折り曲げて、他方のコイルエンドが形成される。そして、第68ターン〜第69ターンのコイルサイド接続部11cの一端側に位置するコイルエンドは、第67ターン〜第68ターンのコイルサイド接続部11cの一端側に位置するコイルエンドと溶接等で接続されることにより、第68ターンのターンコイルエンド11bが形成される。第68ターン〜第69ターンのコイルサイド接続部11cの他端側に位置するコイルエンドは、第69ターン〜第70ターンのコイルサイド接続部11cの他端側に位置するコイルエンドと溶接等で接続されることにより、第69ターンのターンコイルエンド11bが形成される。
同様に、第69ターンから第72ターンまで、及び、第73ターンから第76ターンまでは、第65ターンから第68ターンまでと同様に繰り返されるので説明を省略する。
第77ターンから第80ターンまでは、連極コイル接続部10Cが無いことを除いて、第65ターンから第68ターンまでと同様であるので説明を省略する。最後に、図5及び図8の右図に示すように、半ターン分のコイルサイド11aの直線状の一端をターン内側に折り曲げて、第79ターン〜第80ターンのコイルサイド接続部11cの一端側に位置するコイルエンドと溶接等で接続されることにより第80ターンのターンコイルエンド11bが形成され、半ターン分のコイルサイド11aの直線状の他端の先端は、相終端としての中性点に電気的に接続される。
モータMの巻線構成の製造方法は、図7に示す最内径側および最外径側(周回変更部分)の隣極コイル接続用同層接続部11Aを担う単位コイル11と、図8に示す極コイル10の単位コイル11と、図9に示す最外径側(周回変更部分除く)の隣極コイル接続用同層接続部11Aを担う単位コイル11と、図10に示す連極コイル接続部10Cを担う単位コイル11とを、上述したターン順で並べたコイル群としてステータ3の上側に配置し、単位コイル11のコイルサイド11aをスロット32に一括して挿入する。次いで、スロット32に挿入された単位コイル11のコイルサイド11aを含む直線状の巻線を、第1ターン及び第80ターンの半ターン分のコイルサイド11aの直線状の他端を除いて折り曲げ、一対の単位コイル11のコイルエンドを溶接等で電気的に接続したターンコイルエンド11bを作製する。そして、U相、V相及びW相の第1ターンのコイルサイド接続部11cの他端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線を各相の相始端に電気的に接続し、又はそこに相始端を直接形成し、U相、V相及びW相の第80ターンのコイルサイド接続部11cの他端に接続されたコイルサイド11aを含む直線状の巻線同士を電気的に接続して中性点を形成する。その結果、3相のコイルがY結線で電気的に接続されたモータMが完成する。
以上のように、図7に示す10個の最内径側および最外径側(周回変更部分)の隣極コイル接続用同層接続部11Aを担う単位コイル11と図8に示す60個の極コイル10の単位コイル11とは、ターンコイルエンド11bをa周回方向で外径側から内径側(Y1方向)に1層分傾斜又は屈曲した短節ピッチで構成し、コイルサイド接続部11cも短節ピッチで構成されている。また、図9に示す6個の最外径側(周回変更部分除く)の隣極コイル接続用同層接続部11Aを担う単位コイル11と図10に示す3個の連極コイル接続部10Cを担う単位コイル11と図8に示す巻始端及び巻終端の各半ターンを合わせて実質1個分と見なした単位コイル11とは、ターンコイルエンド11bをa周回方向で外径側から内径側(Y1方向)に1層分傾斜又は屈曲した短節ピッチで構成し、図8に示す巻始端及び巻終端の各半ターンを除きコイルサイド接続部11cが長節ピッチで構成されている。このように、80個の単位コイル11が短節ピッチのターンコイルエンド11bを有しており、70個の単位コイル11が短節ピッチのコイルサイド接続部11cを有しており、9個の単位コイル11が長節ピッチのコイルサイド接続部11cを有していることから、半ターン分の単位コイル11が2個必要となるが、大部分が短節ピッチの単位コイル11で構成され、モータMの総コイル長が波巻きに比べて短くなっている。このように、本実施形態におけるモータMは、総コイル長を短くすることが可能となり、製造コストを低減することができる。
また、図6に図示していないが、図7及び図9に示す隣極コイル接続用同層接続部11Aを担うコイルエンドをY方向に1層分程度屈曲させることにより最外径側又は最内径側に配置しているので、単位コイル11のターンコイルエンド11bに干渉しない。また、図10に示す連極コイル接続部10Cのコイルエンドのうち、ステータ3の上面Y方向横断部分を除いて、コイルエンドをY方向に1層分程度屈曲させることにより最外径側又は最内径側に配置しているので、単位コイル11のターンコイルエンド11bに干渉しない。さらに、U相、V相及びW相の隣極コイル接続用同層接続部11A同士、及び、U相、V相及びW相の連極コイル接続部10C同士は、周方向Xにスロット番号がずれているので、互いに干渉しない。なお、ステータ3の上面Y方向横断部分は、単位コイル11のコイルサイド接続部11cの更に上側を横断することで干渉を回避する。その結果、ステータ3のY方向上下面、内周面及び外周面に均等にコイルエンドが配置され、モータMの外形をコンパクトにすることができる。しかも、本実施形態では、巻始端を最外径側、中性点を最内径側に配置することが可能となるため、径方向Yの寸法を更にコンパクトにすることができる。
以下、図11〜図16を用いて、8極60スロットのモータM以外のモータMとして、毎極毎相スロット数が1/2よりも大きく、毎極毎相スロット数を既約分数で表示したとき、分母が2以上の分数スロットの巻線構成例を説明する。図中の上段の数字はスロット番号を示し、図中のY2方向に引き出された白丸は巻始端を示し、図中のY1方向に引き出された黒丸は巻終端を示している。また、図中の2つのスロット32に収容されたコイルサイド11aをつなぐ実線はステータ3の上面に配置されるコイルエンドを模式的に示しており、2つのスロット32に収容されたコイルサイド11aをつなぐ破線はステータ3の下面に配置されるコイルエンドを模式的に示している。
図11には、8極36スロット(Nspp=1.5、a=1,b=1,c=2)のモータMの巻線構成が示されている。8極36スロットのモータMは毎極スロット数が4.5であるため、短節ピッチが4スロット(短節巻)か長節ピッチが5スロット(長節巻)となる。本実施形態における極コイル10の単位コイル11は、ターンコイルエンド11b(破線部分)がa周回方向で外径側から内径側(Y1方向)に1層分傾斜又は屈曲した短節ピッチで構成されている。上述したように、スロット32の偶数層は、スロット32の奇数層に対して、毎極スロット数に対する直近の整数で構成される所定スロット数(ここでは4又は5)、周方向Xに移動させて構成されている。ここで、c=2の場合は、偶数層の奇数層に対する所定スロット数の移動方向は回転方向X1又は逆回転方向X2の任意の方向である。また、偶数層どうし又は奇数層どうしの層相帯配置は、夫々周方向Xで同一の構成である。
同図に示すように、a周回(a=1)分のコイルは、ロータ2の磁極の毎極で同相且つロータ2の磁極の隣極で電流方向が逆、すなわちロータ2の磁極の隔極(1極隔て)で電流方向が同じである極コイル10がそれぞれ隣接して配置された状態で電気的に接続された隣極コイル群10Aで構成されている。換言すれば、a周回分のコイルは、ロータ2の磁極数と同数の極コイル10がステータ3の全周に隣接して配置された状態で、周方向Xに隣接する極コイル10が順に電気的に接続された1周回する隣極コイル群10Aで構成される。また、(a+1)周目((a+1)=2周目)のコイルは、c(c=2)個の磁極に対向し電気的に接続されたb(b=1)個の極コイル10を含む連極コイル10dが周方向Xに磁極数(8極)/c個(c=2なので、4個)配置された連極コイル群10Bを備え、周方向Xに隣接する夫々の連極コイル10dが連極コイル接続部10Cにて電気的に接続されている。換言すると、(a+1)周目のコイルは、ステータ3の全周を磁極数(8極)/c等分(c=2なので、4等分)した範囲に、b個(b=1個)の極コイル10と(c−b)個(c−b=1個)の極コイル10に相当するブランク(空白)からなる極コイル欠落部10gとが順不同で隣接し周方向Xで直近の極コイル10が電気的に接続された連極コイル10dが配置されており、周方向Xに隣接する磁極数/c個(c=2なので、4個)の連極コイル10dを順に電気的に接続して周回する連極コイル群10Bで構成されている。
a(a=1)周回分のコイルを構成する隣極コイル群10Aは、スロット32の最外径側および最内径側に配置され隣接する極コイル10を電気的に接続する一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれない第一極コイル10eと、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれる第二極コイル10fとが、周方向Xに交互に並んでいる。また、スロット32の径方向Yの同層を接続する隣極コイル接続用同層接続部11Aは、スロット32の最外径側および最内径側に配置されている。また、コイルの相始端は、スロット32の底部(1層目)において周方向Xに連続する同相のコイルサイド11aが配置されるスロット32の数である連スロット数が、Nspp(1.5)の直近の整数(1又は2)で大きい方(2)の相帯のa周回方向側の端のスロット32(2番スロット)から引き出されている。また、相始端を引き出すスロット32が含まれる相帯は、スロット32の底部(1層目)の層相帯を構成する連スロット数が相対的に少ない相帯(例えば連スロット数が1である6番スロット)に対し、周方向Xで最短距離にある奇数番目(1番目)の連スロット数が相対的に多い相帯(例えば連スロット数が2である1番,2番スロット)である。
(a+1)周目((a+1)=2周目)の連極コイル群10Bは、極コイル10間のブランクの数が全て奇数(1)の場合、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれないb(b=1)個の第一極コイル10eのみで構成されている。ブランクを渡る連極コイル接続部10Cは、磁極数(8極)/c個(c=2なので4個)の連極コイル10dにおいて、当該ブランクの数が奇数(1)の場合、スロット32の最外径側の層と最内径側の層とをそれぞれ電気的に接続している。また、2周目以降の連極コイル群10Bは、前周目(1周目)の隣極コイル群10Aに対して、a周回方向と反対方向に1スロットピッチずれている。
図12には、8極30スロット(Nspp=1.25、a=1,b=1,c=4)のモータMの巻線構成が示されている。8極30スロットのモータMは毎極スロット数が3.75であるため、短節ピッチが3スロット(短節巻)か長節ピッチが4スロット(長節巻)となる。本実施形態における極コイル10の単位コイル11は、ターンコイルエンド11b(破線部分)がa周回方向で外径側から内径側(Y1方向)に1層分傾斜又は屈曲した長節ピッチで構成されている。上述したように、スロット32の偶数層は、スロット32の奇数層に対して、毎極スロット数に対する直近の整数で構成される所定スロット数(ここでは3又は4)、周方向Xに移動させて構成されている。ここで、cが4以上(c=4)の場合は、偶数層の奇数層に対する所定スロット数の移動方向はa周回方向(回転方向X1)と同一方向(回転方向X1)である。また、偶数層どうし又は奇数層どうしの層相帯配置は、夫々周方向Xで同一の構成である。
同図に示すように、a周回(a=1)分のコイルは、ロータ2の磁極の毎極で同相且つロータ2の磁極の隣極で電流方向が逆、すなわちロータ2の磁極の隔極(1極隔て)で電流方向が同じである極コイル10がそれぞれ隣接して配置された状態で電気的に接続された隣極コイル群10Aで構成されている。換言すれば、a周回分のコイルは、ロータ2の磁極数と同数の極コイル10がステータ3の全周に隣接して配置された状態で、周方向Xに隣接する極コイル10が順に電気的に接続された1周回する隣極コイル群10Aで構成される。また、(a+1)周目((a+1)=2周目)のコイルは、c(c=4)個の磁極に対向し電気的に接続されたb(b=1)個の極コイル10を含む連極コイル10dが周方向Xに磁極数(8極)/c個(c=4なので、2個)配置された連極コイル群10Bを備え、周方向Xに隣接する夫々の連極コイル10dが連極コイル接続部10Cにて電気的に接続されている。換言すると、(a+1)周目のコイルは、ステータ3の全周を磁極数(8極)/c等分(c=2なので、4等分)した範囲に、b個(b=1個)の極コイル10と(c−b)個(c−b=3個)の極コイル10に相当するブランク(空白)からなる極コイル欠落部10gとが順不同で隣接し周方向Xで直近の極コイル10が電気的に接続された連極コイル10dが配置されており、周方向Xに隣接する磁極数/c個(c=4なので、2個)の連極コイル10dを順に電気的に接続して周回する連極コイル群10Bで構成されている。
a(a=1)周回分のコイルを構成する隣極コイル群10Aは、スロット32の最外径側および最内径側に配置され隣接する極コイル10を電気的に接続する一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれない第一極コイル10eと、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれる第二極コイル10fとが、周方向Xに交互に並んでいる。また、スロット32の径方向Yの同層を接続する隣極コイル接続用同層接続部11Aは、スロット32の最外径側および最内径側に配置されている。また、コイルの相始端は、スロット32の底部(1層目)において周方向Xに連続する同相のコイルサイド11aが配置されるスロット32の数である連スロット数が、Nspp(1.25)の直近の整数(1又は2)で大きい方(2)の相帯のa周回方向側の端のスロット32(2番スロット)から引き出されている。また、相始端を引き出すスロット32が含まれる相帯は、スロット32の底部(1層目)の層相帯を構成する連スロット数が相対的に少ない相帯(例えば連スロット数が1である5番スロット)に対し、周方向Xで最短距離にある奇数番目(1番目)の連スロット数が相対的に多い相帯(例えば連スロット数が2である1番,2番スロット)である。
(a+1)周目((a+1)=2周目)の連極コイル群10Bは、極コイル10間のブランクの数が全て奇数(3)の場合、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれないb(b=1)個の第一極コイル10eのみで構成されている。ブランクを渡る連極コイル接続部10Cは、磁極数(8極)/c個(c=4なので2個)の連極コイル10dにおいて、当該ブランクの数が奇数(3)の場合、スロット32の最外径側の層と最内径側の層とをそれぞれ電気的に接続している。また、2周目以降の連極コイル群10Bは、前周目(1周目)の隣極コイル群10Aに対して、a周回方向と反対方向に1スロットピッチずれている。
図13には、10極36スロット(Nspp=1.2、a=1,b=1,c=5)のモータMの巻線構成が示されている。10極36スロットのモータMは毎極スロット数が3.6であるため、短節ピッチが3スロット(短節巻)か長節ピッチが4スロット(長節巻)となる。本実施形態における極コイル10の単位コイル11は、ターンコイルエンド11b(破線部分)がa周回方向で外径側から内径側(Y1方向)に1層分傾斜又は屈曲した長節ピッチで構成されている。上述したように、スロット32の偶数層は、スロット32の奇数層に対して、毎極スロット数に対する直近の整数で構成される所定スロット数(ここでは3又は4)、周方向Xに移動させて構成されている。ここで、cが4以上(c=5)の場合は、偶数層の奇数層に対する所定スロット数の移動方向はa周回方向(回転方向X1)と同一方向(回転方向X1)である。また、偶数層どうし又は奇数層どうしの層相帯配置は、夫々周方向Xで同一の構成である。
同図に示すように、a周回(a=1)分のコイルは、ロータ2の磁極の毎極で同相且つロータ2の磁極の隣極で電流方向が逆、すなわちロータ2の磁極の隔極(1極隔て)で電流方向が同じである極コイル10がそれぞれ隣接して配置された状態で電気的に接続された隣極コイル群10Aで構成されている。換言すれば、a周回分のコイルは、ステータ3の磁極数と同数の極コイル10がステータ3の全周に隣接して配置された状態で、周方向Xに隣接する極コイル10が順に電気的に接続された1周回する隣極コイル群10Aで構成される。また、(a+1)周目((a+1)=2周目)のコイルは、c(c=5)個の磁極に対向し電気的に接続されたb(b=1)個の極コイル10を含む連極コイル10dが周方向Xに磁極数(10極)/c個(c=5なので、2個)配置された連極コイル群10Bを備え、周方向Xに隣接する夫々の連極コイル10dが連極コイル接続部10Cにて電気的に接続されている。換言すると、(a+1)周目のコイルは、ステータ3の全周を磁極数(10極)/c等分(c=5なので、2等分)した範囲に、b個(b=1個)の極コイル10と(c−b)個(c−b=4個)の極コイル10に相当するブランク(空白)からなる極コイル欠落部10gとが順不同で隣接し周方向Xで直近の極コイル10が電気的に接続された連極コイル10dが配置されており、周方向Xに隣接する磁極数(10極)/c個(c=5なので、2個)の連極コイル10dを順に電気的に接続して周回する連極コイル群10Bで構成されている。
a(a=1)周回分のコイルを構成する隣極コイル群10Aは、スロット32の最外径側および最内径側に配置され隣接する極コイル10を電気的に接続する一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれない第一極コイル10eと、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれる第二極コイル10fとが、周方向Xに交互に並んでいる。また、スロット32の径方向Yの同層を接続する隣極コイル接続用同層接続部11Aは、スロット32の最外径側および最内径側に配置されている。また、コイルの相始端は、スロット32の底部(1層目)において周方向Xに連続する同相のコイルサイド11aが配置されるスロット32の数である連スロット数が、Nspp(1.2)の直近の整数(1又は2)で大きい方(2)の相帯のa周回方向側の端のスロット32(2番スロット)から引き出されている。また、相始端を引き出すスロット32が含まれる相帯は、スロット32の底部(1層目)の層相帯を構成する連スロット数が相対的に少ない相帯(例えば連スロット数が1である5番スロット)に対し、周方向Xで最短距離にある奇数番目(1番目)の連スロット数が相対的に多い相帯(例えば連スロット数が2である1番,2番スロット)である。
(a+1)周目((a+1)=2周目)の連極コイル群10Bは、極コイル10間のブランクの数が全て偶数(4)の場合、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれない第一極コイル10eと、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれる第二極コイル10fとで構成されている。ブランクを渡る連極コイル接続部10Cは、磁極数(10極)/c個(c=5なので2個)の連極コイル10dにおいて、当該ブランクの数が偶数(4)の場合、スロット32の最内径側の層同士を接続している。また、2周目以降の連極コイル群10Bは、前周目(1周目)の隣極コイル群10Aに対して、a周回方向と反対方向に1スロットピッチずれている。
図14には、10極42スロット(Nspp=1.4、a=1,b=2,c=5)のモータMの巻線構成が示されている。10極42スロットのモータMは毎極スロット数が4.2であるため、短節ピッチが4スロット(短節巻)か長節ピッチが5スロット(長節巻)となる。本実施形態における極コイル10の単位コイル11は、ターンコイルエンド11b(破線部分)がa周回方向で外径側から内径側(Y1方向)に1層分傾斜又は屈曲した短節ピッチで構成されている。上述したように、スロット32の偶数層は、スロット32の奇数層に対して、毎極スロット数に対する直近の整数で構成される所定スロット数(ここでは4又は5)、周方向Xに移動させて構成されている。ここで、cが4以上(c=5)の場合は、偶数層の奇数層に対する所定スロット数の移動方向はa周回方向(回転方向X1)と同一方向(回転方向X1)である。また、偶数層どうし又は奇数層どうしの層相帯配置は、夫々周方向Xで同一の構成である。
同図に示すように、a周回(a=1)分のコイルは、ロータ2の磁極の毎極で同相且つロータ2の磁極の隣極で電流方向が逆、すなわちロータ2の磁極の隔極(1極隔て)で電流方向が同じである極コイル10がそれぞれ隣接して配置された状態で電気的に接続された隣極コイル群10Aで構成されている。換言すれば、a周回分のコイルは、ロータ2の磁極数と同数の極コイル10がステータ3の全周に隣接して配置された状態で、周方向Xに隣接する極コイル10が順に電気的に接続された1周回する隣極コイル群10Aで構成される。また、(a+1)周目((a+1)=2周目)のコイルは、c(c=5)個の磁極に対向し電気的に接続されたb(b=2)個の極コイル10を含む連極コイル10dが周方向Xに磁極数(10極)/c個(c=5なので、2個)配置された連極コイル群10Bを備え、周方向Xに隣接する夫々の連極コイル10dが連極コイル接続部10Cにて電気的に接続されている。換言すると、(a+1)周目のコイルは、ステータ3の全周を磁極数(10極)/c等分(c=5なので、2等分)した範囲に、b個(b=2個)の極コイル10と(c−b)個(c−b=3個)の極コイル10に相当するブランク(空白)からなる極コイル欠落部10gとが順不同で隣接し周方向Xで直近の極コイル10が電気的に接続された連極コイル10dが配置されており、周方向Xに隣接する磁極数(10極)/c個(c=5なので、2個)の連極コイル10dを順に電気的に接続して周回する連極コイル群10Bで構成されている。ここで、連極コイル10dは、極コイル10が2つ以上あるとき、周方向Xで隣り合う直近の極コイル10が順に電気的に接続されている。
a(a=1)周回分のコイルを構成する隣極コイル群10Aは、スロット32の最外径側および最内径側に配置され隣接する極コイル10を電気的に接続する一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれない第一極コイル10eと、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれる第二極コイル10fとが、周方向Xに交互に並んでいる。また、スロット32の径方向Yの同層を接続するターンコイルエンド11bを含む単位コイル11で構成される隣極コイル接続用同層接続部11Aは、ターンコイルエンド11bがスロット32の最外径側および最内径側に配置されている。また、コイルの相始端は、スロット32の底部(1層目)において周方向Xに連続する同相のコイルサイド11aが配置されるスロット32の数である連スロット数が、Nspp(1.4)の直近の整数(1又は2)で大きい方(2)の相帯のa周回方向側の端のスロット32(2番スロット)から引き出されている。また、相始端を引き出すスロット32が含まれる相帯は、スロット32の底部(1層目)の層相帯を構成する連スロット数が相対的に少ない相帯(例えば連スロット数が1である5番スロット)に対し、周方向Xで最短距離にある奇数番目(1番目)の連スロット数が相対的に多い相帯(例えば連スロット数が2である1番,2番スロット)である。
(a+1)周目((a+1)=2周目)の連極コイル群10Bは、極コイル10間のブランクの数として奇数(1)および偶数(2)が混在する場合、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれない第一極コイル10eと、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれる第二極コイル10fとで構成されている。ブランクを渡る連極コイル接続部10Cは、磁極数(10極)/c個(c=5なので2個)の連極コイル10dにおいて、当該ブランクの数が奇数(1)の場合、スロット32の最外径側の層と最内径側の層とをそれぞれ電気的に接続している。また、ブランクを渡り連極コイル10d内の極コイル10を順に電気的に接続する極コイル接続部は、当該ブランクの数が偶数(2)の場合、スロット32の最外径側の層どうし(22番スロットと34番スロットの1層目どうし)、又は、スロット32の最内径側の層どうし(5番スロットと17番スロットの8層目どうし)を接続している。また、2周目以降の連極コイル群10Bは、前周目(1周目)の隣極コイル群10Aに対して、a周回方向と反対方向に1スロットピッチずれている。
図15には、8極42スロット(Nspp=1.75、a=1,b=3,c=4)のモータMの巻線構成が示されている。8極42スロットのモータMは毎極スロット数が5.25であるため、短節ピッチが5スロット(短節巻)か長節ピッチが6スロット(長節巻)となる。本実施形態における極コイル10の単位コイル11は、ターンコイルエンド11b(破線部分)がa周回方向で外径側から内径側(Y1方向)に1層分傾斜又は屈曲した短節ピッチで構成されている。上述したように、スロット32の偶数層は、スロット32の奇数層に対して、毎極スロット数に対する直近の整数で構成される所定スロット数(ここでは5又は6)、周方向Xに移動させて構成されている。ここで、cが4以上(c=4)の場合は、偶数層の奇数層に対する所定スロット数の移動方向はa周回方向(回転方向X1)と同一方向(回転方向X1)である。また、偶数層どうし又は奇数層どうしの層相帯配置は、夫々周方向Xで同一の構成である。
同図に示すように、a周回(a=1)分のコイルは、ロータ2の磁極の毎極で同相且つロータ2の磁極の隣極で電流方向が逆、すなわちロータ2の磁極の隔極(1極隔て)で電流方向が同じである極コイル10がそれぞれ隣接して配置された状態で電気的に接続された隣極コイル群10Aで構成されている。換言すれば、a周回分のコイルは、ロータ2の磁極数と同数の極コイル10がステータ3の全周に隣接して配置された状態で、周方向Xに隣接する極コイル10が順に電気的に接続された1周回する隣極コイル群10Aで構成される。また、(a+1)周目((a+1)=2周目)のコイルは、c(c=4)個の磁極に対向し電気的に接続されたb(b=3)個の極コイル10を含む連極コイル10dが周方向Xに磁極数(8極)/c個(c=4なので、2個)配置された連極コイル群10Bを備え、周方向Xに隣接する夫々の連極コイル10dが連極コイル接続部10Cにて電気的に接続されている。換言すると、(a+1)周目のコイルは、ステータ3の全周を磁極数(8極)/c等分(c=4なので、2等分)した範囲に、b個(b=3個)の極コイル10と(c−b)個(c−b=1個)の極コイル10に相当するブランク(空白)からなる極コイル欠落部10gとが順不同で隣接し周方向Xで直近の極コイル10が電気的に接続された連極コイル10dが配置されており、周方向Xに隣接する磁極数(8極)/c個(c=4なので、2個)の連極コイル10dを順に電気的に接続して周回する連極コイル群10Bで構成されている。ここで、連極コイル10dは、極コイル10が2つ以上(b=3)あるとき、周方向Xで隣り合う直近の極コイル10が順に電気的に接続されている。
a(a=1)周回分のコイルを構成する隣極コイル群10Aは、スロット32の最外径側および最内径側に配置され隣接する極コイル10を電気的に接続する一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれない第一極コイル10eと、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれる第二極コイル10fとが、周方向Xに交互に並んでいる。また、スロット32の径方向Yの同層を接続するターンコイルエンド11bを含む単位コイル11で構成される隣極コイル接続用同層接続部11Aは、ターンコイルエンド11bがスロット32の最外径側および最内径側に配置されている。また、コイルの相始端は、スロット32の底部(1層目)において周方向Xに連続する同相のコイルサイド11aが配置されるスロット32の数である連スロット数が、Nspp(1.75)の直近の整数(1又は2)で大きい方(2)の相帯のa周回方向側の端のスロット32(2番スロット)から引き出されている。また、相始端を引き出すスロット32が含まれる相帯は、スロット32の底部(1層目)の層相帯を構成する連スロット数が相対的に少ない相帯(例えば連スロット数が1である38番スロット)に対し、周方向Xで最短距離にある奇数番目(1番目)の連スロット数が相対的に多い相帯(例えば連スロット数が2である1番,2番スロット)である。
(a+1)周目((a+1)=2周目)の連極コイル群10Bは、極コイル10間のブランクの数として奇数(1)および偶数(0)が混在する場合、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれない第一極コイル10eと、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれる第二極コイル10fと、で構成されている。ブランクを渡る連極コイル接続部10Cは、磁極数(8極)/c個(c=4なので2個)の連極コイル10dにおいて、当該ブランクの数が奇数(1)の場合、スロット32の最外径側の層と最内径側の層とをそれぞれ電気的に接続している。また、2周目以降の連極コイル群10Bは、前周目(1周目)の隣極コイル群10Aに対して、a周回方向と反対方向に1スロットピッチずれている。
図16には、8極18スロット(Nspp=0.75、a=0,b=3,c=4)のモータMの巻線構成が示されている。8極18スロットのモータMは毎極スロット数が2.25であるため、短節ピッチが2スロット(短節巻)か長節ピッチが3スロット(長節巻)となる。本実施形態における極コイル10の単位コイル11は、ターンコイルエンド11b(破線部分)が(a+1)周回方向で外径側から内径側(Y1方向)に1層分傾斜又は屈曲した短節ピッチで構成されている。上述したように、スロット32の偶数層は、スロット32の奇数層に対して、毎極スロット数に対する直近の整数で構成される所定スロット数(ここでは2又は3)、周方向Xに移動させて構成されている。ここで、cが4以上(c=4)の場合は、偶数層の奇数層に対する所定スロット数の移動方向は(a+1)周回方向(回転方向X1)と同一方向(回転方向X1)である。また、偶数層どうし又は奇数層どうしの層相帯配置は、夫々周方向Xで同一の構成である。
同図に示すように、a周回(a=0)分のコイルは、存在しない。また、(a+1)周目((a+1)=1周目)のコイルは、c(c=4)個の磁極に対向し電気的に接続されたb(b=3)個の極コイル10を含む連極コイル10dが周方向Xに磁極数(8極)/c個(c=4なので2個)配置された連極コイル群10Bを備え、周方向Xに隣接する夫々の連極コイル10dが連極コイル接続部10Cにて電気的に接続されている。換言すると、(a+1)周目のコイルは、ステータ3の全周を磁極数(8極)/c等分(c=4なので、2等分)した範囲に、b個(b=3個)の極コイル10と(c−b)個(c−b=1個)の極コイル10に相当するブランク(空白)からなる極コイル欠落部10gとが順不同で隣接し直近の極コイル10が電気的に接続された連極コイル10dが配置されており、周方向Xに隣接する磁極数(8極)/c個(c=4なので、2個)の連極コイル10dを順に電気的に接続して周回する連極コイル群10Bで構成されている。また、コイルの相始端は、スロット32の底部(1層目)において周方向Xに連続する同相のコイルサイド11aが配置されるスロット32の数である連スロット数が、Nspp(0.75)の直近の整数(0又は1)で大きい方(1)の相帯の(a+1)周回方向側の端のスロット32(1番スロット)から引き出されている。また、相始端を引き出すスロット32が含まれる相帯は、スロット32の底部(1層目)の層相帯を構成する連スロット数が相対的に少ない相帯(例えば連スロット数が0である16番スロットと17番スロットの中間中央部(すなわち本来の相配置順は、同図で右方向にUVWの順に相を配置する(例えばスロット番号1〜3の第1層)が、当Nspp(0.75)では、16番スロットのVと17番スロットのWの中間に本来なら配置されるはずのU相を省略、すなわち0とすることで三相構成配置を成立させている。従って、省略されている連スロット数が0のU相の仮想的スロット位置は16番スロットと17番スロットの中間中央部となる))に対し、周方向Xで最短距離にある奇数番目(1番目)の連スロット数が相対的に多い相帯(例えば連スロット数が1である1番スロット)である。
(a+1)周目((a+1)=1周目)の連極コイル群10Bは、極コイル10間のブランクの数として奇数(1)および偶数(0)が混在する場合、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれない第一極コイル10eと、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれる第二極コイル10fと、で構成されている。ブランクを渡る連極コイル接続部10Cは、磁極数(8極)/c個(c=4なので2個)の連極コイル10dにおいて、当該ブランクの数が奇数(1)の場合、スロット32の最外径側の層と最内径側の層とをそれぞれ電気的に接続している。
このように、本実施形態のモータMは、毎極毎相スロット数が1/2よりも大きく、分母が2以上の分数スロット構成において、a周回分のコイルは、ロータ2の磁極数と同数の極コイル10がステータ3の全周に隣接して配置された状態で、周方向Xに隣接する極コイル10が順に電気的に接続された1周回する隣極コイル群10Aで構成される。このa周回分のコイルを構成する隣極コイル群10Aは、スロット32の最外径側および最内径側に配置され隣接する極コイル10を電気的に接続する一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれない第一極コイル10eと、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれる第二極コイル10fとが、周方向Xに交互に並んでいる。また、コイルの相始端は、スロット32の底部(1層目)において周方向Xに連続する同相のコイルサイド11aが配置されるスロット32の数である連スロット数が、Nsppの直近の整数で大きい方の相帯のa周回方向側(a=0のときは(a+1)周回方向側)の端のスロット32から引き出されている。また、相始端を引き出すスロット32が含まれる相帯は、スロット32の底部(1層目)の層相帯を構成する連スロット数が相対的に少ない相帯(a=0の場合は連スロット数がゼロであるブランク)に対し、周方向Xで最短距離にある奇数番目の連スロット数が相対的に多い相帯(a=0の場合は連スロット数が1)である。
また、本実施形態のモータMは、毎極毎相スロット数が1/2よりも大きく、分母が2以上の分数スロット構成において、(a+1)周目のコイルは、ステータ3の全周を磁極数/c等分した範囲に、b個の極コイル10と(c−b)個の極コイル10に相当するブランク(空白)からなる極コイル欠落部10gとが隣接した連極コイル10dが配置されており、周方向Xに隣接する磁極数/c個の連極コイル10dを順に電気的に接続して周回する連極コイル群10Bで構成されている。この(a+1)周目の連極コイル群10Bは、 極コイル10間のブランクの数が全て奇数の場合、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれない第一極コイル10eのみで構成され、極コイル10間のブランクの数が全て偶数の場合、又は、極コイル10間のブランクの数として奇数および偶数(ゼロを含む)が混在する場合、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれない第一極コイル10eと、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれる第二極コイル10fとで構成されている。さらに、ブランクを渡り、連極コイル10d内の極コイル10を順に電気的に接続する極コイル接続部、又は、連極コイル10d間の極コイル10を順に電気的に接続する極コイル接続部(連極コイル接続部10C)は、当該ブランクの数が奇数の場合、スロット32の最外径側の層と最内径側の層とを接続しており、当該ブランクの数が偶数(ゼロを含まない)の場合、スロット32の最外径側の層どうし、又は、スロット32の最内径側の層どうしを接続している。
以下、図17〜図18を用いて、8極60スロットのモータMにおいて、巻線の大半を占める極コイル10において、単位コイル11のターンコイルエンド11bが短節ピッチと長節ピッチの両方を取り得ることを説明する。図中の上段の数字はスロット番号を示し、図中の白丸は巻始端を示し、図中の黒丸は巻終端を示している。また、図中の着色部分の数字はU相のターン順を示し、実線はステータ3の上面に配置されるコイルを示しており、破線はステータ3の下面に配置されるコイルを示している。
図17は、図3〜図5に対応しており、極コイル10において単位コイル11のターンコイルエンド11b(破線)が短節ピッチ(7スロットピッチ)で構成されている。一方、図18は、極コイル10において単位コイル11のターンコイルエンド11b(破線)が長節ピッチ(8スロットピッチ)で構成されている。
図18では、図17に示す4組の2層ユニット11Uを回転方向X1に長節ピッチ(8スロットピッチ)分ずらし、各組の2層ユニット11Uの2層を径方向Yに入れ替えた相帯配置で構成されている。図18には、この相帯配置における最適な単位コイル11のターン順が示されている。
1周目の開始ターンの一部となる第1ターン〜第2ターンは、最外径側の隣極コイル接続用同層接続部11Aを担わない単位コイル11において、一方のコイルエンドとなるコイルサイド接続部11cがステータ3の上側に配置されるように、コイルサイド11aを3番スロットの3層目と11番スロットの2層目に挿入する。一方、1周目の開始ターンの残りの一部となる半ターン分のコイルサイド11aは3番スロットの1層目に挿入し、その一端を、第1ターン〜第2ターンのコイルサイド接続部11cの他端側に位置するコイルエンドと溶接等で接続されることにより第1ターンのターンコイルエンド11bが形成される。つまり、極コイル10における単位コイル11のターンコイルエンド11b(破線)は、図17と異なり、長節ピッチ(8スロットピッチ)となる。
第1ターン〜第2ターンと同様の極コイル10が、第2ターンから第4ターンまで続き、第4ターン〜第5ターンは、最内径側の隣極コイル接続用同層接続部11Aを担う単位コイル11において、一方のコイルエンドとなるコイルサイド接続部11cがステータ3の上側に配置されるように、コイルサイド11aを11番スロットの8層目と18番スロットの8層目に挿入する。つまり、最内径側の隣極コイル接続用同層接続部11Aは、図17と同様に、短節ピッチ(7スロットピッチ)となる。そして、第1ターン〜第2ターンと同様の長節ピッチ(8スロットピッチ)の極コイル10が第5ターンから第8ターンまで続き、第1ターンから第8ターンまでが、第9ターンから第16ターンまで、第17ターンから第24ターンまで、及び第25ターンから第32ターンまで繰り返される。
2周目の開始ターンの一部となる第32ターン〜第33ターンは、最外径側(周回変更部分)の隣極コイル接続用同層接続部11Aを担う単位コイル11において、一方のコイルエンドとなるコイルサイド接続部11cがステータ3の上側に配置されるように、コイルサイド11aを55番スロットの1層目と2番スロットの1層目に挿入する。つまり、最外径側(周回変更部分)の隣極コイル接続用同層接続部11Aにおける単位コイル11のターンコイルエンド11bは、図17と同様に、短節ピッチ(7スロットピッチ)となる。第33ターンから第64ターンまでは、第1ターンから第32ターンまでと同様に繰り返され2周目が終了する。
3周目の開始ターンの一部となる第64ターン〜第65ターンは、連極コイル接続部10Cを担う単位コイル11において、一方のコイルエンドとなるコイルサイド接続部11cがステータ3の上側に配置されるように、コイルサイド11aを54番スロットの1層目と1番スロットの1層目に挿入する。
第65ターンから第68ターンまでは、上述した第1ターンから第4ターンまでと同様に繰り返され、第69ターンから第72ターンまで、及び、第73ターンから第76ターンまでは、第65ターンから第68ターンまでと同様に繰り返される。また、第77ターンから第79ターンまでは、第65ターンから第67ターンまでと同様である。最後に、半ターン分のコイルサイド11aの直線状の一端を、第79ターン〜第80ターンのコイルサイド接続部11cの一端側に位置するコイルエンドと溶接等で接続されることにより80ターンのターンコイルエンド11bが形成され、半ターン分のコイルサイド11aの直線状の他端の先端は、相終端としての中性点に電気的に接続される。
以上のように、図18に示す相帯配置では、全てのターンコイルエンド11bが長節ピッチを有している。このターンコイルエンド11bは、a周回方向でスロット32の外径側から内径側(Y1方向)に1層分傾斜(模式図表示、実用的には図7等で示したような屈曲)している。一方、10個の最内径側および最外径側(周回変更部分)の隣極コイル接続用同層接続部11Aを担う単位コイル11と3個の連極コイル接続部10Cを担う単位コイル11の隣極コイル接続用同層接続部11Aと連極コイル接続部10Cは、短節ピッチのコイルサイド接続部11cであり、これ以外のコイルサイド接続部11cのスロットピッチは長節ピッチである。すなわち全コイルエンド個数159の内、146が長節ピッチである。したがって、図3〜図6と同様の図17に示す相帯配置が、最も総コイル長を短くすることが可能となり、製造コストを低減することができる。
以下、図19〜図20を用いて、図15に示す8極42スロット(Nspp=1.75、a=1,b=3,c=4)のモータMの巻線構成の変形例としてコイルの相始端位置について検証する。図19〜図20に示すコイルの相始端は、何れの場合も、スロット32の底部(1層目)において周方向Xに連続する同相のコイルサイド11aが配置されるスロット32の数である連スロット数が、Nspp(1.75)の直近の整数(1又は2)で大きい方(2)の相帯のa周回方向側の端のスロット32(図19では33番スロット、図20では7番スロット)から引き出されている。
図19では、相始端を引き出すスロット32が含まれる相帯は、スロット32の底部(1層目)の層相帯を構成する連スロット数が相対的に少ない相帯(連スロット数が1である38番スロット)に対し、周方向Xで最短距離にある奇数番目(1番目)の連スロット数が相対的に多い相帯(連スロット数が2である32番,33番スロット)である。一方、図20では、相始端を引き出すスロット32が含まれる相帯は、スロット32の底部(1層目)の層相帯を構成する連スロット数が相対的に少ない相帯(連スロット数が1である38番スロット)に対し、周方向Xで偶数番目(2番目)の連スロット数が相対的に多い相帯(連スロット数が2である6番,7番スロット)である。
上述した全ての実施形態において、相コイルを構成する極コイル10のうち、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれない第一極コイル10eは、相始端より数えて奇数番目の極コイル10で、一対の隣極コイル接続用同層接続部11Aに挟まれる第二極コイル10fは、相始端より数えて偶数番目の極コイル10である。ここで、1つの極コイル10の周方向Xは所定のコイルピッチで行き戻りし、スロット32の深さ方向(径方向Y)は同一方向に隣接層を順に繋いでいる。さらに、層相帯のスロット32深さ方向の配置は、スロット32底部から奇数層に対し偶数層は、毎極スロット数(Nspp×3)の直近の整数の何れか一方のスロット数だけ周方向Xに移動させたものである。ここで、奇数層どうし、偶数層どうしの層相帯配置は、周方向Xで同一である。
このような巻線構成において、図15及び図19の例では、連極コイル接続部10Cのコイルエンド長が1つの極コイル10相当であり、図20の例では、連極コイル接続部10Cのコイルエンド長が3つの極コイル10相当となり、図15や図19に示す例の方が、コイルエンド長を短縮することができる。つまり、相始端を引き出すスロット32が含まれる相帯は、スロット32の底部(1層目)の層相帯を構成する連スロット数が相対的に少ない相帯に対し、周方向Xで最短距離にある奇数番目の連スロット数が相対的に多い相帯であることが好ましい。さらに、図15に示す例の方が、連極コイル接続部10Cの1つを相終端とすることができる、すなわち連極コイル接続部10Cの総数を1つ減らすことができるため、より好ましい。つまり、相始端を引き出すスロット32が含まれる相帯は、スロット32の底部(1層目)の層相帯を構成する連スロット数が相対的に少ない相帯に対し、a周回方向で最短距離にある奇数番目の連スロット数が相対的に多い相帯であることが、より好ましい。
[その他の実施形態]
(1)上述した実施形態における2層ユニット11Uは4組に限定されず、1組以上あれば良い。
(2)上述した実施形態におけるモータMは、三相交流同期電動機に限定されず、任意の相数の交流電動機、誘導電動機、同期電動機等であっても良い。
本発明は、セグメントコンダクタで構成されるコイルを有する分数スロット構成の回転電機に利用可能である。
2 :ロータ
3 :ステータ
10 :極コイル
10A :隣極コイル群
10B :連極コイル群
10C :連極コイル接続部
10d :連極コイル
10e :第一極コイル(一対の隣極コイル接続用同層接続部に挟まれない極コイル)
10f :第二極コイル(一対の隣極コイル接続用同層接続部に挟まれる極コイル)
10g :極コイル欠落部
11 :単位コイル
11A :隣極コイル接続用同層接続部
11a :コイルサイド
32 :スロット
M :モータ(回転電機)
X :周方向
Y :径方向

Claims (8)

  1. セグメントコンダクタからなる重巻構成のコイルを収容した複数のスロットを有するステータと、当該ステータと対向し複数の磁極を有するロータとを備え、前記ステータのスロット数を相数及び前記ロータの磁極数で除算した毎極毎相スロット数が、1/2を超え、且つ、既約分数表示で分母が2以上の分数スロット構成の回転電機であって、
    前記毎極毎相スロット数の既約帯分数表示をa+b/c(aはゼロ又は正の整数、bおよびcは正の整数でb<c)としたとき、
    a周回分の前記コイルは、前記ロータの前記磁極数と同数の極コイルが前記ステータの全周に隣接して配置された状態で、周方向に隣接する前記極コイルが順に電気的に接続された隣極コイル群で構成されており、
    (a+1)周目の前記コイルは、前記全周を前記磁極数/c等分した範囲に、b個の前記極コイルと(c−b)個の前記極コイルに相当するブランクからなる極コイル欠落部とが順不同で隣接し前記周方向で直近の前記極コイルが電気的に接続された連極コイルが配置されており、前記周方向に隣接する前記磁極数/c個の前記連極コイルを順に電気的に接続して周回する連極コイル群で構成されており、
    前記隣極コイル群は、前記スロットの最外径側および最内径側に配置され隣接する前記極コイルを電気的に接続する一対の隣極コイル接続用同層接続部に挟まれない前記極コイルと、前記一対の隣極コイル接続用同層接続部に挟まれる前記極コイルとが、前記周方向に交互に並んでおり、
    前記連極コイル群は、前記極コイル間の前記ブランクの数が全て奇数の場合、前記一対の隣極コイル接続用同層接続部に挟まれない前記極コイルのみで構成され、前記極コイル間の前記ブランクの数が全て偶数(ゼロを含む)の場合、又は、前記極コイル間の前記ブランクの数として奇数および偶数(ゼロを含む)が混在する場合、前記一対の隣極コイル接続用同層接続部に挟まれない前記極コイルと、前記一対の隣極コイル接続用同層接続部に挟まれる前記極コイルとで構成されている回転電機。ここで、a周回は同一方向である。
  2. 2周目以降の前記隣極コイル群又は前記連極コイル群は、前周目の前記隣極コイル群に対して、前記a周回方向と反対方向に1スロットピッチずれている請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記スロットの径方向の層相帯配置として前記スロットの底部の層を1として前記スロットの開口部に向かって昇順に数えた場合、偶数層は、奇数層に対して、前記毎極毎相スロット数を相数で乗算した毎極スロット数に対する直近の整数で構成される所定スロット数、前記周方向に移動させて構成されており、
    前記偶数層の前記奇数層に対する前記所定スロット数の移動方向は、cが4以上の場合は前記a周回方向(a=0のときは(a+1)周回方向)と同一方向であり、
    前記偶数層どうし又は前記奇数層どうしの前記層相帯配置は、夫々前記周方向で同一の構成であり、
    前記コイルの相始端は、前記スロットの前記底部において前記周方向に連続する同相のコイルサイドが配置される前記スロットの数である連スロット数が、前記毎極毎相スロット数の直近の整数で大きい方の相帯のa周回方向側(a=0のときは(a+1)周回方向側)の端の前記スロットから引き出される請求項1又は2に記載の回転電機。
  4. 前記相始端を引き出す前記スロットが含まれる相帯は、前記スロットの前記底部の層相帯を構成する前記連スロット数が相対的に少ない相帯(a=0の場合は前記連スロット数がゼロである前記ブランク)に対し、前記周方向で最短距離にある奇数番目の前記連スロット数が相対的に多い相帯(a=0の場合は前記連スロット数が1)である請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記周方向が前記a周回方向(a=0のときは(a+1)周回方向)である請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記隣極コイル接続用同層接続部は、前記スロットの最外径側および最内径側に配置されている請求項1から5のいずれか一項に記載の回転電機。
  7. 前記ブランクを渡り前記連極コイル内又は前記連極コイル間の前記極コイルを順に電気的に接続する極コイル接続部は、前記極コイル接続部が渡る前記ブランクの数が奇数の場合、前記スロットの最外径側の層と最内径側の層とを接続しており、前記極コイル接続部が渡る前記ブランクの数が偶数(ゼロを含まない)の場合、前記スロットの最外径側の層どうし、又は、前記スロットの最内径側の層どうしを接続している請求項1から6のいずれか一項に記載の回転電機。
  8. 前記セグメントコンダクタは、2つの前記スロットに収容される一対のコイルサイドと、前記一対のコイルサイドを電気的に接続し、コイルエンドに配置される1つのターンコイルエンドと、を有しており、
    前記極コイルの前記ターンコイルエンドは、前記a周回方向(a=0のときは(a+1)周回方向)で、前記スロットの外径側から内径側に1層分傾斜又は屈曲した短節ピッチで構成されている請求項1から4のいずれか一項に記載の回転電機。
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