JP2021158753A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】接続導線を引っ張る張力に対する接続導線の強度の低下を抑制できるモータを提供する。【解決手段】モータMは回転部1と静止部3とを有する。静止部3はステータ30を有する。ステータ30は、環状のステータコア300と、インシュレータINと、コイル302と、金属端子TMと、接続導線304と、端子保持部HDとを有する。コイル302は、インシュレータINに巻かれる導線によって構成される。接続導線304は、コイル302と金属端子TMとを電気的に接続する。端子保持部HDは金属端子TMを保持する。接続導線304は、端子保持部HDの少なくとも一部に巻かれ、端子保持部HDから金属端子TMへ向かって延びて金属端子TMに接続される。【選択図】図4

Description

本発明は、モータに関する。
従来の被覆電線の端子接合構造は、トランス、電磁コイル、リレー等のコイル部品におけるもので、コイルが巻き掛けられたボビンのフランジ等の絶縁部材に支持された端子に被覆電線を接合するものである(例えば、特許文献1)。端子接合構造は、被覆電線の取り出し端部が密部と疎部を形成されて絡げられ、先端絡げ部、中間絡げ部、根元絡げ部が形成され、先端絡げ部から中間絡げ部にかけて溶接されて形成される。
また、従来の被覆電線の端子接合構造では、端子の先端に、アーク電極を近づけて、電流を流してアーク放電を行い、被覆電線の端末と端子とを溶融接合する。溶接条件は、先端絡げ部が完全に溶融し、溶融バラツキにより溶融してもよい中間絡げ部が一部残り、溶融したくない根元絡げ部が完全に残るようにする。
特開2003−86260号公報
しかしながら、一般的に、アーク溶接では、アークの温度は5000℃以上である。一方、端子は金属であり、熱伝導率が高い。従って、根元絡げ部においても、被覆電線の被覆が溶融して除去される可能性がある。その結果、根元絡げ部では、コイルが電線(接続導線)を引っ張る張力に対する電線の強度が低下する可能性がある。この点は、半田付け及びヒュージングの場合でも同様である。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、接続導線を引っ張る張力に対する接続導線の強度の低下を抑制できるモータを提供することにある。
本発明の例示的なモータは、回転部と、静止部とを有する。回転部は、上下方向に延びる中心軸の回りに回転し、マグネットを有する。静止部は、前記マグネットと径方向に対向するステータを有する。前記ステータは、環状のステータコアと、インシュレータと、コイルと、金属端子と、接続導線と、端子保持部とを有する。ステータコアは、前記中心軸を囲んで配置される。インシュレータは、前記ステータコアの少なくとも一部に取り付けられる。コイルは、前記インシュレータに巻かれる導線によって構成される。接続導線は、前記コイルと前記金属端子とを電気的に接続する。端子保持部は、前記金属端子を保持する。前記接続導線は、前記端子保持部の少なくとも一部に巻かれ、前記端子保持部から前記金属端子へ向かって延びて前記金属端子に接続される。
例示的な本発明によれば、接続導線を引っ張る張力に対する接続導線の強度の低下を抑制できるモータを提供できる。
図1は、本発明の実施形態に係るモータを示す断面図である。 図2は、本実施形態に係るモータの静止部の一部を示す斜視図である。 図3は、本実施形態に係るモータの金属端子、端子保持部、及び、端子露出部材を拡大して示す断面図である。 図4は、本実施形態に係るモータの端子保持部に巻かれた接続導線を示す斜視図である。 図5は、本実施形態に係るモータのコイルにおける巻き始めの接続導線が端子保持部に巻かれるときの状態を示す平面図である。 図6は、本実施形態に係るモータのコイルにおける巻き終わりの接続導線が端子保持部に巻かれるときの状態を示す平面図である。 図7は、本実施形態のモータのコイルにおける巻き終わりの接続導線が端子保持部に巻かれている状態を示す斜視図である。 図8は、本実施形態に係るモータの端子露出部材を示す斜視図である。 図9は、本実施形態に係るモータのモールド樹脂部をインサート成型する際のモータの一部を示す断面図である。 図10は、本実施形態に係るモータの金属端子、端子保持部、柱部、及び、端子露出部材を示す側面図である。 図11は、本実施形態の第1変形例に係るモータの接続導線が巻かれた端子保持部及び金属端子を示す側面図である。 図12は、本実施形態の第2変形例に係るモータの接続導線が巻かれた端子保持部及び金属端子を示す斜視図である。 図13は、本実施形態の第3変形例に係るモータの接続導線が巻かれた端子保持部及び金属端子を示す側面図である。 図14は、本実施形態の第4変形例に係るモータの接続導線が巻かれた端子保持部及び金属端子を示す側面図である。 図15は、本実施形態の第5変形例に係るモータの接続導線が巻かれた端子保持部及び金属端子を示す側面図である。 図16は、本実施形態の第6変形例に係るモータの接続導線が巻かれた端子保持部及び金属端子を示す側面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
本明細書では、便宜上、モータの中心軸AX(図1参照)の方向を上下方向として説明する場合がある。図中、理解の容易のため、三次元直交座標系のX軸、Y軸、及びZ軸を適宜記載する。Z軸の正方向は上方向を示し、Z軸の負方向は下方向を示す。ただし、上下方向、上方向、及び下方向は、説明の便宜上定めるものであり、鉛直方向に一致する必要はない。また、あくまで説明の便宜のために上下方向を定義したに過ぎず、本発明に係るモータの使用時及び組立時の向きを限定しない。さらに、図1に示すように、モータの中心軸AXと平行な方向を単に「軸方向AD」と記載し、モータの中心軸AXを中心とする径方向及び周方向を単に「径方向RD」及び「周方向CD」と記載する。また、「平面視」は、軸方向ADから対象物を見ることを示す。なお、本明細書において「平行な方向」は、略平行な方向も含む。
また、本明細書において、「軸方向AD上側」は、「軸方向AD一方側」の一例に相当する。また、「軸方向AD下側」は、「軸方向AD他方側」の一例に相当する。
図1〜図10を参照して、本発明の実施形態に係るモータMを説明する。まず、図1を参照して、モータMを説明する。図1は、モータMを示す断面図である。図1に示すように、モータMは、回転部1と、静止部3と、第1軸保持部5と、第2軸保持部7とを有する。
回転部1は、上下方向に延びる中心軸AXの回りに回転する。回転部1は、いわゆる、ロータである。回転部1はマグネット10を有する。マグネット10は、例えば、永久磁石である。例えば、回転部1は、略環状の単数のマグネット10を有していてもよいし、周方向CDに配列された複数のマグネット10を有していてもよい。「略環状」は例えば「略円環状」である。
具体的には、回転部1は、中心軸AXを中心として配置される。回転部1は、静止部3に対して径方向RD内側に配置される。つまり、モータMは、インナーロータ型のモータである。また、回転部1は、ロータヨーク12と、回転軸14とをさらに有する。ロータヨーク12は、例えば、電磁鋼板が軸方向ADに積層した積層鋼板によって構成される。マグネット10は、ロータヨーク12の内部に固定される。つまり、モータMは、いわゆる、IPM(Interior Permanent Magnet)モータである。なお、マグネット10が、ロータヨーク12の径方向RD外面に固定されていてもよい。つまり、モータMは、SPM(Surface Permanent Magnet)モータであってもよい。
回転軸14は、中心軸AXを中心として配置される。回転軸14は略柱状である。回転軸14はロータヨーク12に固定される。従って、回転軸14は、中心軸AXを中心として、ロータヨーク12及びマグネット10とともに回転する。
第1軸保持部5は、静止部3に対して回転軸14を回転可能に支持する。第1軸保持部5は、モータMの軸方向AD上側部分に配置される。
具体的には、第1軸保持部5は、第1軸受50と、第1軸受保持部材52とを有する。第1軸受50は、静止部3に対して回転軸14を回転可能に支持する。換言すれば、第1軸受50は、静止部3に対して回転部1を回転可能に支持する。第1軸受50は、例えば、転がり軸受である。第1軸受保持部材52は静止部3に固定される。第1軸受保持部材52は、第1軸受50を保持する。第1軸受保持部材52は、例えば、中心に孔を有する略有蓋円筒形状である。
第2軸保持部7は、静止部3に対して回転軸14を回転可能に支持する。第2軸保持部7は、モータMの軸方向AD下側部分に配置される。第2軸保持部7と第1軸保持部5とは、軸方向ADに並んで配置される。
具体的には、第2軸保持部7は、第2軸受70と、第2軸受保持部材72とを有する。第2軸受70は、静止部3に対して回転軸14を回転可能に支持する。換言すれば、第2軸受70は、静止部3に対して回転部1を回転可能に支持する。第2軸受70は、例えば、転がり軸受である。第2軸受保持部材72は静止部3に固定される。第2軸受保持部材72は、第2軸受70を保持する。第2軸受保持部材72は、回転部1が通る孔を有する略有底円筒形状である。
次に、図1及び図2を参照して、静止部3を説明する。図2は、モータMの静止部3の一部を示す斜視図である。
図1に示すように、静止部3は、マグネット10と径方向RDに対向するステータ30を有する。ステータ30は、中心軸AXを中心として配置される。具体的には、図1及び図2に示すように、ステータ30は、ステータコア300と、複数のコイル302と、複数の金属端子TMと、複数の端子保持部HDと、複数のインシュレータINと、端子露出部材SLとを有する。なお、図2では、図面を見易くするために、端子露出部材SLを省略する。
ステータコア300は、中心軸AXを囲んで配置され、略環状である。「略環状」は、例えば、「略円環状」である。ステータコア300は、例えば、薄板の電磁鋼板が軸方向ADに積層した積層鋼板によって構成される。複数のインシュレータINは、周方向CDに沿って等間隔で配置される。インシュレータINは、ステータコア300の少なくとも一部に取り付けられる。インシュレータINにはコイル302が取り付けられる。従って、コイル302は、インシュレータINを介してステータコア300に取り付けられる。
具体的には、コイル302は、インシュレータINに巻かれる導線によって構成される。導線は、金属線が被膜によって被覆された被覆導線である。金属線の素材は、例えば、アルミニウムである。ただし、金属線の素材がアルミニウムに代えて銅でもよい。金属線を被覆する被膜は、例えば、絶縁性の樹脂である。樹脂の素材は、例えば、エナメルである。インシュレータINは、ステータコア300とコイル302とを電気的に絶縁する。インシュレータINは、絶縁材料で構成される。インシュレータINは、例えば、熱可塑性の樹脂により構成される。
具体的には、ステータコア300は、コアバック300aと、複数のティース300bとを有する。コアバック300aは、周方向CDに沿って配置される。コアバック300aは、中心軸AXを中心とする略環状である。「略環状」は例えば「略円環状」である。複数のティース300bは、周方向CDに沿って等間隔で配置される。ティース300bは、コアバック300aから、径方向RD内側に向かって延びる。ティース300bは、径方向RD内側の先端面300cを有する。ティース300bの先端面300cが、マグネット10と径方向RDに対向する。
複数のティース300bには、それぞれ、複数のインシュレータINが取り付けられる。インシュレータINは、ティース300bの軸方向ADの両端面と、ティース300bの周方向CDの一方端面の少なくとも一部と、ティース300bの周方向CDの他方端面の少なくとも一部と、コアバック300aの軸方向ADの一方端面の少なくとも一部と、コアバック300aの軸方向ADの他方端面の少なくとも一部とを覆う。従って、コイル302は、インシュレータINを介してティース300bに導線を巻き回すことによって構成される。
また、インシュレータINは、コアバック被覆部710を有する。コアバック被覆部710は、コアバック300aの軸方向AD上側の端部の少なくとも一部を覆う。コアバック被覆部710は、略矩形状かつ略平板状である。なお、複数のインシュレータINの各々は、単一の部材によって構成されていてもよいし、例えば、軸方向ADに分離した2つの部材によって構成されていてもよい。
金属端子TMは、軸方向ADに延びる。金属端子TMの数は、モータMの相数と同数である。一例として、本実施形態では、モータMは3相ブラシレスモータである。従って、ステータ30は、3つの金属端子TMと、3つの端子保持部HDとを有する。金属端子TMの各々は、1つの相に対応する2以上のコイル302のうちの1つのコイル302から引き出される1本の導線に接続される。なお、図1及び図2では、図面の簡略化のために、金属端子TMに電気的に接続される導線の図示を省略する。
端子保持部HDは金属端子TMを保持する。端子保持部HDは絶縁体である。端子保持部HDは、例えば、樹脂によって構成される。端子保持部HDは、コアバック被覆部710の軸方向AD上側の端面に配置される。そして、端子保持部HDは軸方向ADに延びる。具体的には、端子保持部HDは、コアバック被覆部710から軸方向AD上側に向かって延びる。つまり、端子保持部HDは、軸方向ADに沿って、ステータコア300から離れる方向に突出する。
また、図2に示すように、ステータ30は柱部CLを有する。ステータ30は、少なくとも2つの柱部CLを有することが好ましい。図2の例では、ステータ30は、複数の柱部CLを有する。複数の柱部CLは、周方向CDに沿って配置される。具体的には、ステータ30は複数の柱グループGPを有する。そして、複数の柱グループGPの各々は、少なくとも1つの柱部CLを有する。図2の例では、複数の柱グループGPの各々は、複数の柱部CLを有する。各柱グループGPにおいて、複数の柱部CLのうち、1つの柱部CLを「柱部CLA」と記載し、他の1つの柱部CLを「柱部CLB」と記載し、更に他の1つの柱部CLを「柱部CLC」と記載する場合がある。
柱部CLは、端子保持部HDに対して周方向CDに間隔をあけて配置される。柱部CLは、コアバック被覆部710の軸方向AD上側の端面に配置される。そして、柱部CLは、コアバック被覆部710から軸方向AD上側に向かって延びる。つまり、柱部CLは、軸方向ADに沿って、ステータコア300から離れる方向に突出する。柱部CLは、絶縁体である。柱部CLは、例えば、樹脂によって構成される。
図2の例では、1つの金属端子TMに対応して、1つの柱グループGPと、1つの端子保持部HDと、1つのインシュレータINと、1つのコイル302とが配置される。そして、好ましい例として、1つの柱グループGPの複数の柱部CLと1つの端子保持部HDと1つのインシュレータINとは、単一の部材によって構成される。従って、モータMの部品点数を削減できる。
また、図1に示すように、静止部3は、基板32と、モールド樹脂部340とをさらに有する。具体的には、静止部3はハウジング34を有する。そして、ハウジング34は、モールド樹脂部340と、カバー342とを有する。基板32は略平板状である。基板32は、軸方向ADに対して略直交する。基板32は、配線の印刷されたプリント基板であり、各種電子部品を有する。基板32は、ステータ30の少なくとも一部及び回転部1の少なくとも一部と軸方向ADに対向し、略水平に配置される。
ハウジング34は、回転部1の少なくとも一部及びステータ30を収容する。具体的には、ハウジング34のモールド樹脂部340は、軸方向AD上側に向かって開放される開口を有する。モールド樹脂部340は、略有底筒状であり、熱硬化性の樹脂製の部材である。「略有底筒状」は例えば「略有底円筒状」である。モールド樹脂部340は、ステータ30が挿入された金型の内部に、樹脂を流し込むことにより得られる。つまり、モールド樹脂部340は、ステータ30をインサートする樹脂成型品である。従って、ステータ30はモールド樹脂部340によって固定される。また、モールド樹脂部340の軸方向AD下側の底部には貫通孔345が設けられる。回転軸14は貫通孔345を貫通する。第2軸受保持部材72は、モールド樹脂部340の軸方向AD下側の底部に固定される。
モールド樹脂部340は、少なくとも、径方向RDにおけるステータコア300の外周面を樹脂で覆う。換言すれば、モールド樹脂部340は、少なくとも、径方向RDにおけるコアバック300aの外周面を樹脂で覆う。更に換言すれば、モールド樹脂部340は、ステータコア300の少なくとも一部を樹脂で覆う。「ステータコア300の少なくとも一部を樹脂で覆う」構造は、例えば、ステータコア300のうち、ティース300bの先端面300cが樹脂から露出し、ステータコア300の外周面を含む他の部分が樹脂で覆われる構造である。
また、モールド樹脂部340は、回転部1の少なくとも一部を収容する。一方、カバー342は、略円板状であり、樹脂製の部材である。カバー342には、貫通孔346が設けられる。回転軸14は貫通孔346を貫通する。第1軸受保持部材52はカバー342に固定される。カバー342は、モールド樹脂部340の軸方向AD上側に配置されて、モールド樹脂部340の開口を覆う。
次に、図3を参照して、金属端子TM及び端子保持部HDを説明する。図3は、モータMの金属端子TM、端子保持部HD、及び、端子露出部材SLを拡大して示す断面図である。なお、端子露出部材SLの詳細は後述する。また、図3では、図面の簡略化のために、金属端子TMに電気的に接続される導線の図示を省略する。
図3に示すように、金属端子TMは基板32に電気的に接続される。例えば、金属端子TMは、基板32を貫通して、半田(不図示)によって基板32に電気的に接続される。外部電源から供給される電流は、基板32及び金属端子TMを介して、コイル302へ流れる。ただし、金属端子TMと接続する部品として、基板32に代えて、端子付きのリード線と接続する構造であってもよい。
金属端子TMは略柱状の電気伝導体である。「柱状」は、例えば、「四角柱状」又は「円柱状」である。金属端子TMは、芯部TM1と、コート部TM2とを有する。コート部TM2は芯部TM1を覆う。芯部TM1及びコート部TM2は電気伝導体である。芯部TM1は、例えば、銅を含む。この場合、芯部TM1は、黄銅などの銅を含む合金である。コート部TM2は、例えば、ニッケルメッキなどのメッキ層である。
金属端子TMは、第1突出部分212と、被保持部分210とを有する。第1突出部分212は、端子保持部HDから突出する。図3の例では、第1突出部分212は、端子保持部HDから、軸方向AD上側に向かって突出する。つまり、第1突出部分212は、軸方向ADに沿って、ステータコア300から離れる方向に突出する。
具体的には、第1突出部分212は、軸方向ADに並ぶ第1軸部214と第2軸部216とを有する。モールド樹脂部340は、少なくとも、第1軸部214を樹脂で覆う。換言すれば、モールド樹脂部340は、金属端子TMの少なくとも一部を樹脂で覆う。「金属端子TMの少なくとも一部を樹脂で覆う」構造は、例えば、金属端子TMのうち基板32と電気的に接続される部分を、樹脂から露出させる構造であって、金属端子TMのうちの他の部分の一部又は全部を樹脂で覆う構造である。図3に示す例では、金属端子TMの第1軸部214が樹脂で覆われ、金属端子TMの第2軸部216が樹脂から露出する。
また、金属端子TMの被保持部分210は端子保持部HDに保持される。端子保持部HDは略筒形状である。具体的には、端子保持部HDは穴部610を有する。穴部610は、ステータコア300に向かって軸方向ADに凹む。そして、穴部610には、金属端子TMの被保持部分210が配置される。
次に、図4を参照して、金属端子TMへの導線の接続形態の一例を説明する。図4は、モータMの端子保持部HDに巻かれた接続導線304を示す斜視図である。図4に示すように、ステータ30は接続導線304をさらに有する。接続導線304は、コイル302と金属端子TMとを電気的接続する部材である。より詳しくは、接続導線304は、コイル302から引き出される導線の一部である。従って、接続導線304は、金属線が被膜によって被覆された被覆導線である。接続導線304は、例えば、アルミニウムを含む。つまり、接続導線304を構成する金属線の素材は、例えば、アルミニウムである。ただし、接続導線304を構成する金属線の素材をアルミニウムに代えて銅であってもよい。金属線を被覆する被膜は、例えば、樹脂である。樹脂の素材は、例えば、エナメルである。なお、図1〜図3では、図面の簡略化のために、接続導線304を省略する。
接続導線304は、端子保持部HDの少なくとも一部に巻かれ、端子保持部HDから金属端子TMへ向かって延びて金属端子TMに接続される。従って、本実施形態によれば、コイル302が接続導線304を引っ張る張力に対する接続導線304の強度の低下を抑制できる。また、ステータ30を樹脂で覆ってモールド樹脂部340を形成する際、樹脂の流れで接続導線304が流されることによる張力に対する接続導線304の強度の低下を抑制できる。
具体的には、接続導線304のうち金属端子TMに接続される部分の被膜は、例えば、半田、ヒュージング、又は、アーク溶接の熱によって除去される。従って、接続導線304のうち金属端子TMに接続される部分では、引っ張り強度が低下する。そこで、本実施形態では、端子保持部HDの少なくとも一部に接続導線304を巻くことで、端子保持部HDに接続導線304を固定する。つまり、接続導線304を固定する箇所と、金属端子TMと接続導線304とが接続される箇所とを分離する。その結果、コイル302が接続導線304を引っ張る張力が掛かる接続導線304の固定箇所の強度の低下を抑制できる。特に、端子保持部HDは絶縁体であるため、電気伝導体と比較して熱伝導率が低い。従って、端子保持部HDでは、接続導線304の被膜が、例えば、半田、ヒュージング、又は、アーク溶接の熱によって除去される可能性は低い。その結果、張力が掛かる接続導線304の固定箇所の強度の低下が抑制される。
詳細には、接続導線304は、端子保持部HDの少なくとも一部に巻かれ、端子保持部HDから金属端子TMへ向かって延びて金属端子TMの第1突出部分212に接続される。更に詳細には、接続導線304は、端子保持部HDの少なくとも一部に巻かれ、端子保持部HDから金属端子TMへ向かって延びて金属端子TMの第1軸部214に接続される。
特に、本実施形態では、金属端子TMの第1突出部分212は、端子保持部HDから軸方向AD上側に向かって突出する。そして、接続導線304は、端子保持部HDの外周面の少なくとも一部から金属端子TMの第1突出部分212の少なくとも一部にわたって巻かれることが好ましい。従って、本実施形態によれば、金属端子TMにおいて軸方向ADに延びる第1突出部分212に、接続導線304を電気的に接続可能である。
図4の例では、接続導線304は、端子保持部HDの外周面の少なくとも一部から金属端子TMの少なくとも一部にわたって略等間隔で巻かれる。
特に、本実施形態では、接続導線304は、端子保持部HDの外周面の少なくとも一部から金属端子TMの第1軸部214にわたって巻かれる。
また、接続導線304は金属端子TMに電気的に接続される。例えば、接続導線304は、半田付け、ヒュージング、又は、アーク溶接によって、金属端子TMに電気的に接続される。なお、接続導線304が金属端子TMに電気的に接続される限りは、接続導線304と金属端子TMとの接続方法は特に限定されない。図4の例では、接続導線304は、金属端子TMに半田によって電気的に接続される。
また、本実施形態では、端子保持部HDの内部において、金属端子TMの芯部TM1(図3)の一部が露出する場合であっても、接続導線304は、端子保持部HDの内部において芯部TM1の露出部分に接触しない。従って、金属端子TMの芯部TM1と接続導線304との間の異種金属間腐食を抑制できる。また、端子保持部HDでは、接続導線304の被膜が残るため、接続導線304が張力に対して比較的弱いアルミニウムを含む場合であっても、接続導線304の強度が低下することを抑制できる。
特に、モータMのコスト低減及び軽量化の観点から、接続導線304を構成する金属線の素材は、例えば、アルミニウムが好ましい。なぜなら、アルミニウムは、銅よりも、安価であり、かつ、軽量であるからである。一方、金属端子TMの芯部TM1の素材は、例えば、銅を含むことが好ましい。銅は、アルミニウムよりも低い電気抵抗率を有することから、一般的に基板32の配線の素材に使用される。そして、アルミニウムと銅とでは、異種金属間腐食が起こる可能性がある。しかしながら、本実施形態では、端子保持部HDの少なくとも一部に接続導線304を巻くことで、接続導線304を構成するアルミニウムの利点と、金属端子TMの芯部TM1に含まれる銅の利点とを活かしつつ、異種金属間腐食を抑制できる。
また、本実施形態では、端子保持部HDは、筒部614と、錐台部616とを有する。筒部614は、略筒形状であり、所定方向D1に延びる。本実施形態では、所定方向D1は、軸方向AD上側に向く方向を示す。つまり、所定方向D1は、軸方向ADに沿って、ステータコア300から離れる方向を示す。錐台部616は、所定方向D1における筒部614の端部から所定方向D1に向かって延びる。金属端子TMの第1突出部分212は、所定方向D1における錐台部616の先端部から突出する。そして、錐台部616の径は、所定方向D1に向かって小さくなる。
従って、本実施形態によれば、端子保持部HDのエッジEGによって接続導線304に負荷がかかることを抑制できる。加えて、錐台部616の金属端子TM側の径が小さいため、接続導線304を端子保持部HDから金属端子TMへ巻き付ける際に、端子保持部HDから金属端子TMに至る距離が短い。その結果、端子保持部HDと金属端子TMとの間において接続導線304が撓むことを効果的に抑制できる。
具体的には、筒部614の外周面は曲面を有する。例えば、筒部614は、円筒形状である。本明細書において、筒部614の円筒形状は、例えば、一般的な円筒形状だけでなく、軸方向ADに沿って一般的な円筒形状の一部が切断された形状、一般的な楕円筒形状、及び、軸方向ADに沿って一般的な楕円筒形状の一部が切断された形状を含む概念である。一般的な円筒形状は、底部の外縁が略真円である円筒形状である。一般的な楕円筒形状は、底部の外縁が略楕円である楕円筒形状である。
例えば、錐台部616は、円錐台形状である。本明細書において、錐台部616の円錐台形状は、例えば、一般的な円錐台形状だけでなく、軸方向ADに沿って一般的な円錐台形状の一部が切断された形状、一般的な楕円錐台形状、及び、軸方向ADに沿って一般的な楕円錐台形状の一部が切断された形状を含む概念である。一般的な円錐台形状は、底部の外縁が略真円である円錐台形状である。一般的な楕円錐台形状は、底部の外縁が略楕円である楕円錐台形状である。
次に、図5を参照して、コイル302における巻き始めの接続導線304の配線を説明する。図5は、コイル302における巻き始めの接続導線304が端子保持部HDに巻かれるときの状態を示す平面図である。図5では、金属端子TM、端子保持部HD、及び、柱部CLが平面視される。
図5に示すように、インシュレータINに導線が巻かれておらず、コイル302は形成されていない。なお、図5では、説明の便宜上、コイル302を二点鎖線で示す。
インシュレータINは、コアバック被覆部710に加えて、インシュレータ本体712と、壁部714とを有する。インシュレータ本体712は略平板状である(図3)。インシュレータ本体712に導線が巻き回されてコイル302が形成される。壁部714は、インシュレータ本体712の径方向RD内側の端部に接続され、軸方向ADに延びる(図3)。壁部714は、コイル302の径方向RDの幅を規定する。
インシュレータ本体712に導線が巻かれてコイル302が形成されると、コイル302における巻き始めの接続導線304は、例えば、平面視において、コイル302の周方向CDの略中央部分から引き出される。
具体的には、図5の例では、接続導線304は、コイル302における巻き始めの導線である。そして、接続導線304は、コイル302側から、端子保持部HDと柱部CLAとの間を通って、端子保持部HDの少なくとも一部に巻かれる。従って、本実施形態によれば、コイル302における巻き始めの接続導線304の位置に応じて、接続導線304を端子保持部HDまで好適に配線できる。なぜなら、巻き始めでは、接続導線304が、端子保持部HDに近い位置に位置するため、接続導線304の長さを短くして導線の使用量を減らすことができる。
特に、本実施形態では、柱部CLAは、端子保持部HDと周方向CDに隣り合う。そして、周方向CDにおいて柱部CLAと端子保持部HDとの間には、隙間SPが存在する。そこで、コイル302における巻き始めの接続導線304は、コイル302側から、端子保持部HDと柱部CLAとの隙間SPを通って、端子保持部HDの少なくとも一部に巻かれる。
次に、図6及び図7を参照して、コイル302における巻き終わりの接続導線304の配線を説明する。図6は、コイル302における巻き終わりの接続導線304が端子保持部HDに巻かれるときの状態を示す平面図である。
図6に示すように、コイル302における巻き始めの接続導線304は、例えば、平面視において、コイル302の周方向CD一方側の端部から引き出される。
具体的には、図6の例では、接続導線304は、コイル302における巻き終わりの導線である。そして、接続導線304は、コイル302側から、柱部CLBの周方向CD一方側の外面部814と、柱部CLBの径方向RD一方側の外面部816とに沿って端子保持部HDまで配線されて、端子保持部HDの少なくとも一部に巻かれる。従って、本実施形態によれば、コイル302における巻き終わりの接続導線304の位置応じて、接続導線304を端子保持部HDまで好適に配線できる。なぜなら、巻き終わりでは、接続導線304が、柱部CLBの周方向CD一方側の外面部814に近い位置に位置するため、接続導線304の長さを短くして導線の使用量を減らすことができる。
特に、本実施形態では、柱部CLBは、コアバック被覆部710の周方向CD一方側の端部に配置される。そして、柱部CLBと端子保持部HDとの間には、柱部CLAが配置される。そこで、コイル302における巻き終わりの接続導線304は、コイル302側から、柱部CLBの周方向CD一方側の外面部814と、柱部CLBの径方向RD一方側の外面部816と、柱部CLAの径方向RD一方側の外面部816とに沿って端子保持部HDまで配線されて、端子保持部HDの少なくとも一部に巻かれる。
なお、柱部CLCは、端子保持部HDと周方向CDに隣り合う。そこで、コイル302における巻き終わりの接続導線304が、例えば、平面視において、コイル302の周方向CD他方側の端部から引き出される場合は、接続導線304は、コイル302側から、柱部CLCの周方向CD他方側の外面部814と、柱部CLCの径方向RD一方側の外面部816とに沿って端子保持部HDまで配線されて、端子保持部HDの少なくとも一部に巻かれる。
図7は、コイル302における巻き終わりの接続導線304が端子保持部HDに巻かれている状態を示す斜視図である。なお、図7では、図面を見易くするために、接続導線304を二点鎖線で示す。
図7に示すように、柱部CLBは、第1凹部810と、第2凹部812とを有する。第1凹部810は、柱部CLBの周方向CD一方側の外面部814において、周方向CDの端子保持部HD側に向かって凹む。第2凹部812は、柱部CLBの径方向RD一方側の外面部816において、径方向RDのコイル302側に向かって凹む。そして、接続導線304は、コイル302側から、柱部CLBの第1凹部810と第2凹部812とに配線されて、端子保持部HDの少なくとも一部に巻かれる。
従って、本実施形態によれば、接続導線304は、第1凹部810及び第2凹部812によって端子保持部HDまで案内される。また、接続導線304を端子保持部HDに巻き付ける作業時に、接続導線304が位置ズレすることを抑制できる。
特に、本実施形態では、柱部CLAもまた、第2凹部812を有する。従って、コイル302における巻き終わりの接続導線304は、コイル302側から、柱部CLBの第1凹部810及び第2凹部812を通り、更に、柱部CLAの第2凹部812を通って、端子保持部HDの少なくとも一部に巻かれる。
なお、柱部CLCもまた、第1凹部810及び第2凹部812を有する。そこで、コイル302における巻き終わりの接続導線304が、例えば、平面視において、コイル302の周方向CD他方側の端部から引き出される場合は、接続導線304は、コイル302側から、柱部CLCの第1凹部810と第2凹部812とに配線されて、端子保持部HDの少なくとも一部に巻かれる。
なお、図6の例では、「柱部CLBの周方向CD一方側の外面部814」は、「柱部CLAの周方向CDの両外面部のうち、端子保持部HDから周方向CDに遠い側の外面部」である。「柱部CLCの周方向CD他方側の外面部814」は、「柱部CLCの周方向CDの両外面部のうち、端子保持部HDから周方向CDに遠い側の外面部」である。
また、「柱部CLAの径方向RD一方側の外面部816」は、「柱部CLAの径方向RD外側の外面部」である。「柱部CLBの径方向RD一方側の外面部816」は、「柱部CLBの径方向RD外側の外面部」である。「柱部CLCの径方向RD一方側の外面部816」は、「柱部CLCの径方向RD外側の外面部」である。
次に、図3及び図8〜図10を参照して、端子露出部材SLを説明する。図8は、端子露出部材SLを示す斜視図である。
図3に示すように、端子露出部材SLは、モールド樹脂部340から金属端子TMの第2軸部216を露出させるために配置される。
具体的には、図8に示すように、端子露出部材SLは、少なくとも1つの端子貫通部410を有する。図8の例では、端子露出部材SLは、複数の金属端子TMにそれぞれ対応して複数の端子貫通部410を有する。端子貫通部410を金属端子TMが貫通する。端子貫通部410は、略有蓋筒形状である。「略有蓋筒形状」は例えば「略有蓋円筒形状」である。また、端子露出部材SLは、複数の連結部416をさらに有する。連結部416は、周方向CDに隣り合う2つの端子貫通部410を連結する。連結部416は、略平板状であり、周方向CDに沿って若干湾曲する。例えば、複数の連結部416及び複数の端子貫通部410は、単一の部材により構成される。
図3に示すように、端子貫通部410を、金属端子TMの第1突出部分212が貫通する。端子貫通部410は、端子保持部HDに向かって開口する。端子貫通部410の開口412の径W1は、端子露出部材SL側における端子保持部HDの先端部612の径W2よりも大きい。従って、本実施形態によれば、端子保持部HDと端子露出部材SLとによって接続導線304(図4)が挟まれることを効果的に抑制できる。
具体的には、金属端子TMの第1軸部214が、端子貫通部410の内部に位置する。そして、金属端子TMの第2軸部216が、端子貫通部410から軸方向AD上側に突出する。
図9は、モールド樹脂部340をインサート成型する際のモータMの一部を示す断面図である。なお、図9では、図面の簡略化のために、図3に示す芯部TM1及びコート部TM2を区別して記載していない。
図9に示すように、金型100を使用して、モールド樹脂部340(図3)をインサート成型する。金型100は穴部100aを有する。穴部100aは軸方向AD上側に凹む。そして、穴部100aは軸方向AD下側に向かって開いている開口を有する。
モールド樹脂部340をインサート成型する際には、ステータ30を金型100の内部に挿入する。この場合、金型100に形成された穴部100aの内部に、金属端子TMの第2軸部216が配置される。つまり、第2軸部216は、端子貫通部410から軸方向AD上側に突出する。一方、端子貫通部410は、略筒状の筒部420と、略板状の頭部422とを有する。筒部420は、例えば、略円筒状である。頭部422は、例えば、略円板状である。金属端子TMは頭部422を貫通する。また、筒部420の内部に、金属端子TMの第1軸部214が位置する。
金型100は、端子貫通部410の頭部422に接触する。従って、頭部422によって金型100の穴部100aの開口が塞がれる。
そして、金型100の内部空間に樹脂RSが流し込まれる。樹脂RSが硬化することによって、モールド樹脂部340が形成される。一方、金型100の穴部100aの開口は頭部422によって塞がれているため、樹脂RSが穴部100aに流入することが抑制される。従って、金属端子TMのうち穴部100aに配置される第2軸部216は、成型後のモールド樹脂部340から露出する(図3)。つまり、金属端子TMのうち頭部422から軸方向AD上側に突出した第2軸部216が、成型後のモールド樹脂部340から露出する。
一方、接続導線304、金属端子TMの第1軸部214、及び、端子保持部HDは、成型後のモールド樹脂部340(図3)の樹脂に覆われる。
以上、図9を参照して説明したように、端子露出部材SLは、モールド樹脂部340をインサート成型する際に、金属端子TMの第2軸部216を成型後のモールド樹脂部340から露出させるために、金型100の穴部100aの開口を塞ぐ「シール部材」として機能する。
次に、図10を参照して、端子露出部材SLと柱部CLとの関係を説明する。図10は、モータMの金属端子TM、端子保持部HD、柱部CL、及び、端子露出部材SLを示す側面図である。
図10に示すように、端子保持部HDは、周方向CDにおいて、少なくとも2つの柱部CLの間に配置される。そして、少なくとも2つの柱部CLの軸方向AD上側の端面830は、端子露出部材SLを支持する。さらに、端子露出部材SLは、端子保持部HDに対して間隔をあけつつ、端子保持部HDを跨ぐ。従って、本実施形態によれば、端子露出部材SLの軸方向ADの位置決めを柱部CLによって行うことができる。特に、端子露出部材SLが端子保持部HDに対して間隔をあけて配置されるため、端子露出部材SLと端子保持部HDとで、接続導線304が挟まれることを効果的に抑制できる。
具体的には、周方向CD中央に位置する端子保持部HDの周方向CD一方側の柱部CLの端面830が、周方向CD中央に位置する端子貫通部410の周方向CD一方側の連結部416を支持する。また、周方向CD中央に位置する端子保持部HDの周方向CD他方側の柱部CLの端面830が、周方向CD中央に位置する端子貫通部410の周方向CD他方側の連結部416を支持する。
(第1変形例)
図11を参照して、本発明の実施形態の第1変形例を説明する。第1変形例では、接続導線304が密巻き導線部310及び疎巻き導線部312を有する点で、第1変形例は図4を参照して説明した本実施形態と主に異なる。以下、第1変形例が本実施形態と異なる点を主に説明する。
図11は、本実施形態の第1変形例に係るモータMの接続導線304が巻かれた端子保持部HD及び金属端子TMを示す側面図である。
図11に示すように、接続導線304は、密巻き導線部310と、疎巻き導線部312とを有する。密巻き導線部310は、端子保持部HDの外周面の少なくとも一部に巻かれる。疎巻き導線部312は、金属端子TMの第1突出部分212の少なくとも一部に巻かれる。図11の例では、疎巻き導線部312は、金属端子TMの第1突出部分212の第1軸部214に巻かれる。密巻き導線部310は、疎巻き導線部312よりも密集させて巻き付けられる。従って、第1変形例によれば、接続導線304が位置ズレしないように、密巻き導線部310によって、端子保持部HDにおいて接続導線304を効果的に固定できる。加えて、疎巻き導線部312では、密巻き導線部310よりも接続導線304の巻き間隔が大きいので、半田を金属端子TMの第1突出部分212にも十分に付着できる。その結果、接続導線304と金属端子TMとの電気的導通の信頼性が向上する。
具体的には、第1変形例では、密巻き導線部310は、端子保持部HDの筒部614の外周面の少なくとも一部に巻かれる。疎巻き導線部312は、端子保持部HDの錐台部616の外周面の少なくとも一部と、金属端子TMの第1突出部分212の少なくとも一部とに巻かれる。図11の例では、コイル302から引き出される接続導線304は、筒部614の外周面において密集して巻き付けられ(密巻き導線部310)、錐台部616へと至る。接続導線304は、さらに、錐台部616の外周面から金属端子TMの第1軸部214にかけて密巻き導線部310よりも間隔をあけて巻き付けられる。第1変形例によれば、筒部614に密巻き導線部310を配置することで、接続導線304を効果的に固定できる。なぜなら、筒部614の方が、錐台部616よりも、接続導線304が滑り難いからである。
(第2変形例)
図12を参照して、本発明の実施形態の第2変形例を説明する。第2変形例では、端子保持部HDが錐台部616を有しない点で、第2変形例は図4を参照して説明した本実施形態と主に異なる。以下、第2変形例が本実施形態と異なる点を主に説明する。
図12は、本実施形態の第2変形例に係るモータMの接続導線304が巻かれた端子保持部HD及び金属端子TMを示す斜視図である。
図12に示すように、接続導線304は、端子保持部HDの少なくとも一部に巻かれ、端子保持部HDから金属端子TMへ向かって延びて金属端子TMに接続される。また、金属端子TMの第1突出部分212は、端子保持部HDから所定方向D1に突出する。
具体的には、端子保持部HDは、筒部614を有する。筒部614は、略筒形状であり、所定方向D1に延びる。筒部614の外周面は曲面を有する。そして、接続導線304は、筒部614の外周面の少なくとも一部から金属端子TMの第1突出部分212の少なくとも一部にわたって巻かれる。第2変形例によれば、曲面を有する筒部614に接続導線304が巻かれるので、角等のエッジで接続導線304に負荷が掛かることを抑制できる。
図12の例では、接続導線304は金属端子TMの第1軸部214に巻かれる。なお、接続導線304は、端子保持部HDの外周面の少なくとも一部から金属端子TMの少なくとも一部にわたって略等間隔で巻かれる。ただし、第2変形例において、接続導線304は、図11に示す密巻き導線部310及び疎巻き導線部312を有していてもよい。この場合、密巻き導線部310は筒部614に巻かれる。疎巻き導線部312は金属端子TMの第1突出部分212に巻かれる。具体的には、疎巻き導線部312は金属端子TMの第1軸部214に巻かれる。
(第3変形例)
図13を参照して、本発明の実施形態の第3変形例を説明する。第3変形例では、端子保持部HDが鍔部618を有する点で、第3変形例は図12を参照して説明した第2変形例と主に異なる。以下、第3変形例が第2変形例と異なる点を主に説明する。
図13は、本実施形態の第3変形例に係るモータMの接続導線304が巻かれた端子保持部HD及び金属端子TMを示す側面図である。なお、図13では、図面を分かり易くするために、接続導線304を二点鎖線で示す。
図13に示すように、所定方向D1における筒部614の端部において、端子保持部HDが、所定方向D1に交差する方向DCに広がる鍔部618を有する。従って、第3変形例によれば、端子保持部HDの筒部614に巻き付けた接続導線304が滑って移動することを、鍔部618によって抑制できる。
具体的には、方向DCは、所定方向D1に略直交し、金属端子TMの中心軸AXaに対する径方向を示す。鍔部618は、略環形状であり、より詳しくは、略円環形状である。
また、鍔部618は、切り欠き620を有する。切り欠き620は、鍔部618の一部が切り欠かれた構造を有する。接続導線304は、筒部614の外周面の少なくとも一部から、切り欠き620を通って、金属端子TMの第1突出部分212の少なくとも一部にわたって巻かれる。図13の例では、金属端子TMにおいては、接続導線304は第1軸部214に巻かれる。
(第4変形例)
図14を参照して、本発明の実施形態の第4変形例を説明する。第4変形例では、端子保持部HDが溝622を有する点で、第4変形例は図12を参照して説明した第2変形例と主に異なる。以下、第4変形例が第2変形例と異なる点を主に説明する。
図14は、本実施形態の第4変形例に係るモータMの接続導線304が巻かれた端子保持部HD及び金属端子TMを示す側面図である。なお、図14では、図面を分かり易くするために、接続導線304を二点鎖線で示す。
図14に示すように、端子保持部HDの筒部614が、溝622を有する。溝622は、所定方向D1に向かって螺旋状に延びる。溝622には、接続導線304が配置される。従って、第4変形例によれば、端子保持部HDの筒部614に巻き付けた接続導線304が滑って移動することを、溝622によって抑制できる。
具体的には、接続導線304は、筒部614の溝622に沿って巻かれ、更に、金属端子TMの第1突出部分212の少なくとも一部に巻かれる。つまり、接続導線304は、筒部614の溝622に沿って巻かれ、更に、金属端子TMの第1軸部214に巻かれる。
(第5変形例)
図15を参照して、本発明の実施形態の第5変形例を説明する。第5変形例では、軸方向ADに交差する所定方向D2に突出する金属端子TMの第1突出部分212Aに、接続導線304が接続される点で、第5変形例は図4を参照して説明した本実施形態と主に異なる。以下、第5変形例が本実施形態と異なる点を主に説明する。
図15は、本実施形態の第5変形例に係るモータMの接続導線304が巻かれた端子保持部HD及び金属端子TMを示す側面図である。図15に示すように、接続導線304は、端子保持部HDの少なくとも一部に巻かれ、端子保持部HDから金属端子TMへ向かって延びて金属端子TMに接続される。従って、第5変形例によれば、本実施形態と同様に、コイル302又は樹脂が接続導線304を引っ張る張力に対する接続導線304の強度の低下を抑制できる。
具体的には、金属端子TMは、第1突出部分212Aと、第2突出部分222と、被保持部分210とを有する。第1突出部分212Aは、端子保持部HDから、所定方向D2に突出する。所定方向D2は、軸方向ADに交差する方向を示す。図15の例では、所定方向D2は、軸方向ADに略直交する方向を示す。
第2突出部分222は、端子保持部HDから、軸方向AD上側に向かって突出する。被保持部分210は、端子保持部HDに保持される。被保持部分210は、第2突出部分222と第1突出部分212Aとを接続する。具体的には、被保持部分210の一端部は、第2突出部分222の軸方向AD下側の端部に接続される。そして、被保持部分210は、軸方向AD下側に延びて、更に、所定方向D2に屈曲する。さらに、被保持部分210の他端部が、第1突出部分212Aの基端部に接続される。
一例として、金属端子TMの第2突出部分222と被保持部分210と第1突出部分212Aとは、単一の部材によって構成される。図15の例では、金属端子TMは、略L字形状である。
端子保持部HDは、保持部624と、突出部626とを有する。保持部624は、金属端子TMの被保持部分210を保持する。保持部624は、略筒形状である。「略筒形状」は例えば「略円筒形状」である。金属端子TMの第2突出部分222は、保持部624から軸方向AD上側に向かって突出する。突出部626は、保持部624から、所定方向D2に突出する。金属端子TMの第1突出部分212Aは、突出部626から所定方向D2に突出する。
そして、接続導線304は、端子保持部HDの突出部626の外周面の少なくとも一部から金属端子TMの第1突出部分212Aの少なくとも一部にわたって巻かれる。従って、第5変形例によれば、金属端子TMにおいて、軸方向ADに交差する方向である所定方向D2に延びる第1突出部分212Aに、接続導線304を電気的に接続可能である。
また、第5変形例において、端子保持部HDは、筒部614を有する。具体的には、突出部626が筒部614を有する。筒部614は略筒形状である。その他、筒部614の形状は、図4に示す本実施形態の筒部614の形状と同様である。ただし、第5変形例では、筒部614は所定方向D2に延びる。そして、接続導線304は、筒部614の外周面の少なくとも一部から金属端子TMの第1突出部分212Aの少なくとも一部にわたって巻かれる。なお、第5変形例の筒部614の効果は、図4に示す筒部614の効果と同様である。
さらに、第5変形例においても、筒部614は、図13に示す鍔部618と同様の鍔部を有していてもよい。また、筒部614は、図14に示す溝622と同様の溝を有していてもよい。
(第6変形例)
図16を参照して、本発明の実施形態の第6変形例を説明する。第6変形例では、接続導線304が密巻き導線部310及び疎巻き導線部312を有する点で、第6変形例は第5変形例と主に異なる。以下、第6変形例が第5変形例と異なる点を主に説明する。
図16は、本実施形態の第6変形例に係るモータMの接続導線304が巻かれた端子保持部HD及び金属端子TMを示す側面図である。
図16に示すように、接続導線304は、密巻き導線部310と、疎巻き導線部312とを有する。密巻き導線部310は、端子保持部HDの突出部626の外周面の少なくとも一部に巻かれる。疎巻き導線部312は、金属端子TMの第1突出部分212Aの少なくとも一部に巻かれる。密巻き導線部310は、疎巻き導線部312よりも密集させて巻き付けられる。従って、第6変形例によれば、第1変形例と同様に、接続導線304が位置ズレしないように、密巻き導線部310によって、端子保持部HDの突出部626において接続導線304を効果的に固定できる。加えて、疎巻き導線部312では、密巻き導線部310よりも接続導線304の巻き間隔が大きいので、半田を金属端子TMの第1突出部分212Aにも十分に付着できるため、接続導線304と金属端子TMとの電気的導通の信頼性が向上する。
また、第6変形例では、端子保持部HDは錐台部616を有する。具体的には、突出部626が錐台部616を有する。錐台部616は略錐台形状である。その他、錐台部616の形状は、図4に示す本実施形態の錐台部616の形状と同様である。ただし、第6変形例では、錐台部616は、所定方向D2における筒部614の端部から所定方向D2に向かって延びる。錐台部616の径は、所定方向D2に向かって小さくなる。金属端子TMの第1突出部分212Aは、所定方向D2における錐台部616の先端部から突出する。なお、第6変形例の錐台部616の効果は、図4に示す錐台部616の効果と同様である。
具体的には、第6変形例では、密巻き導線部310は、端子保持部HDの筒部614の外周面の少なくとも一部に巻かれる。疎巻き導線部312は、端子保持部HDの錐台部616の外周面の少なくとも一部と、金属端子TMの第1突出部分212Aの少なくとも一部とに巻かれる。
なお、図15に示す第5変形例においても、接続導線304は、密巻き導線部310及び疎巻き導線部312を有していてもよい。
以上、図1〜図16を参照して本実施形態及び第1変形例〜第6変形例を説明した。この場合、一例として、接続導線304が金属端子TMに巻かれていた。ただし、金属端子TMと接続導線304とが電気的に接続される限りにおいては、接続導線304は、金属端子TMに巻かれていなくてもよい。換言すれば、金属端子TMと接続導線304とが電気的に接続される限りにおいては、接続導線304は、金属端子TMの第1突出部分212、212Aに巻かれていなくてもよい。この場合、例えば、接続導線304は、金属端子TMに、ヒュージング又はアーク溶接によって電気的に接続される。
また、図1〜図16の説明では、接続導線304は、コイル302から引き出される導線の一部であったが、コイル302と別体であってもよい。詳細には、接続導線304は、コイル302とは別の線であり、接続導線304とコイル302とは、端子や半田などで接続された状態であってもよい。
また、図1〜図16の説明では、モータMは、インナーロータ型のモータであったが、本発明は、アウターロータ型のモータにも適用可能である。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態(変形例を含む。)について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。例えば、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、例えば、モータに利用できる。
1 回転部
3 静止部
10 マグネット
30 ステータ
210 被保持部分
212、212A 第1突出部分
214 第1軸部
216 第2軸部
222 第2突出部分
300 ステータコア
300a コアバック
302 コイル
304 接続導線
310 密巻き導線部
312 疎巻き導線部
340 モールド樹脂部
410 端子貫通部
614 筒部
616 錐台部
618 鍔部
622 溝
624 保持部
626 突出部
710 コアバック被覆部
810 第1凹部
812 第2凹部
TM 金属端子
TM1 芯部
TM2 コート部
HD 端子保持部
IN インシュレータ
CL 柱部
SL 端子露出部材
AX 中心軸
AD 軸方向
RD 径方向
CD 周方向
M モータ

Claims (14)

  1. 上下方向に延びる中心軸の回りに回転し、マグネットを有する回転部と、
    前記マグネットと径方向に対向するステータを有する静止部と、
    を有し、
    前記ステータは、
    前記中心軸を囲んで配置される環状のステータコアと、
    前記ステータコアの少なくとも一部に取り付けられたインシュレータと、
    前記インシュレータに巻かれる導線によって構成されるコイルと、
    金属端子と、
    前記コイルと前記金属端子とを電気的に接続する接続導線と、
    前記金属端子を保持する絶縁体の端子保持部と、
    を有し、
    前記接続導線は、前記端子保持部の少なくとも一部に巻かれ、前記端子保持部から前記金属端子へ向かって延びて前記金属端子に接続される、モータ。
  2. 前記金属端子は、前記端子保持部から突出する第1突出部分を有し、
    前記接続導線は、前記端子保持部の外周面の少なくとも一部から前記金属端子の前記第1突出部分の少なくとも一部にわたって巻かれ、
    前記接続導線は、
    前記端子保持部の外周面の少なくとも一部に巻かれる密巻き導線部と、
    前記金属端子の前記第1突出部分の少なくとも一部に巻かれる疎巻き導線部と、
    を有し、
    前記密巻き導線部は、前記疎巻き導線部よりも密集させて巻き付けられる、請求項1に記載のモータ。
  3. 前記端子保持部は、筒形状であり、所定方向に延びる筒部を有し、
    前記筒部の外周面は、曲面を有し、
    前記接続導線は、前記筒部の外周面の少なくとも一部から前記金属端子の前記第1突出部分の少なくとも一部にわたって巻かれる、請求項2に記載のモータ。
  4. 前記端子保持部は、所定方向における前記筒部の端部から所定方向に向かって延びる錐台部をさらに有し、
    前記錐台部の径は、所定方向に向かって小さくなり、
    前記金属端子の前記第1突出部分は、所定方向における前記錐台部の先端部から突出する、請求項3に記載のモータ。
  5. 前記密巻き導線部は、前記端子保持部の前記筒部の外周面の少なくとも一部に巻かれ、
    前記疎巻き導線部は、前記端子保持部の前記錐台部の外周面の少なくとも一部と、前記金属端子の前記第1突出部分の少なくとも一部とに巻かれる、請求項4に記載のモータ。
  6. 所定方向における前記筒部の端部において、前記端子保持部が、所定方向に交差する方向に広がる鍔部を有する、又は、
    前記端子保持部の前記筒部が、螺旋状に延びて前記接続導線が配置される溝を有する、請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のモータ。
  7. 前記金属端子の前記第1突出部分は、前記端子保持部から軸方向一方側に向かって突出し、
    前記端子保持部は、軸方向に延び、
    前記接続導線は、前記端子保持部の外周面の少なくとも一部から前記金属端子の前記第1突出部分の少なくとも一部にわたって巻かれる、請求項2から請求項6のいずれか1項に記載のモータ。
  8. 前記ステータコアは、周方向に沿って配置されるコアバックを有し、
    前記インシュレータは、前記コアバックの軸方向一方側の端部の少なくとも一部を覆うコアバック被覆部を有し、
    前記端子保持部は、前記コアバック被覆部から軸方向一方側に向かって延び、
    前記ステータは、前記端子保持部に対して周方向に間隔をあけて配置される柱部をさらに有し、
    前記柱部は、絶縁体であって、前記コアバック被覆部から軸方向一方側に向かって延び、
    前記接続導線は、前記コイルにおける巻き始めの導線であり、
    前記接続導線は、前記コイル側から、前記端子保持部と前記柱部との間を通って、前記端子保持部の少なくとも一部に巻かれる、請求項7に記載のモータ。
  9. 前記ステータコアは、周方向に沿って配置されるコアバックを有し、
    前記インシュレータは、前記コアバックの軸方向一方側の端部の少なくとも一部を覆うコアバック被覆部を有し、
    前記端子保持部は、前記コアバック被覆部から軸方向一方側に向かって延び、
    前記ステータは、前記端子保持部に対して周方向に間隔をあけて配置される柱部をさらに有し、
    前記柱部は、絶縁体であって、前記コアバック被覆部から軸方向一方側に向かって延び、
    前記接続導線は、前記コイルにおける巻き終わりの導線であり、
    前記接続導線は、前記コイル側から、前記柱部の周方向一方側の外面部と、前記柱部の径方向一方側の外面部とに沿って前記端子保持部まで配線されて、前記端子保持部の少なくとも一部に巻かれる、請求項7に記載のモータ。
  10. 前記柱部は、
    前記柱部の周方向一方側の外面部において、周方向の前記端子保持部側に向かって凹む第1凹部と、
    前記柱部の径方向一方側の外面部において、径方向の前記コイル側に向かって凹む第2凹部と、
    を有し、
    前記接続導線は、前記第1凹部と前記第2凹部とに配線されて、前記端子保持部の少なくとも一部に巻かれる、請求項9に記載のモータ。
  11. 前記金属端子の前記第1突出部分は、軸方向に並ぶ第1軸部と第2軸部とを有し、
    前記静止部は、少なくとも、径方向における前記ステータコアの外面及び前記金属端子の前記第1軸部を樹脂で覆うモールド樹脂部をさらに有し、
    前記ステータは、前記モールド樹脂部から前記金属端子の前記第2軸部を露出させるために配置される端子露出部材をさらに有し、
    前記ステータは、少なくとも2つの前記柱部を有し、
    前記端子保持部は、周方向において、前記少なくとも2つの柱部の間に配置され、
    前記少なくとも2つの柱部の軸方向一方側の端面は、前記端子露出部材を支持し、
    前記端子露出部材は、前記端子保持部に対して間隔をあけつつ、前記端子保持部を跨ぐ、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載のモータ。
  12. 前記端子露出部材は、前記金属端子の前記第1突出部分が貫通する端子貫通部を有し、
    前記端子貫通部は、前記端子保持部に向かって開口し、
    前記端子貫通部の開口の径は、前記端子露出部材の側における前記端子保持部の先端部の径よりも大きい、請求項11に記載のモータ。
  13. 前記第1突出部分は、軸方向に交差する方向に突出し、
    前記金属端子は、
    軸方向の一方側に向かって突出する第2突出部分と、
    前記端子保持部に保持される被保持部分と、
    をさらに有し、
    前記端子保持部は、
    前記金属端子の前記被保持部分を保持する保持部と、
    前記保持部から、軸方向に交差する方向に突出する突出部と、
    を有し、
    前記接続導線は、前記端子保持部の前記突出部の外周面の少なくとも一部から前記金属端子の前記第1突出部分の少なくとも一部にわたって巻かれる、請求項2から請求項6のいずれか1項に記載のモータ。
  14. 前記金属端子は、銅を含む芯部と、前記芯部を覆うコート部とを有し、
    前記接続導線は、アルミニウムを含む、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のモータ。
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