JP2021157586A - 支援システム、方法、およびプログラム - Google Patents

支援システム、方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】後見人の裁判所への報告業務に係る負荷を軽減するとともに、後見人業務での不正を早期に発見しやすくする。【解決手段】成年後見制度における後見人の業務を支援し、かつ当該業務における不正行為を早期に検知するための支援システムは、第1のデータおよび第2のデータを受信する手段と、第1のデータおよび第2のデータに基づいて、仕訳データと、支出データおよび証拠データのセットとを生成する仕訳手段と、仕訳データと、仕訳データに含まれる顧客識別子とに基づいて、後見人に関連付けられる管轄裁判所を識別し、識別された管轄裁判所に対応するフォーマットに従って、裁判所への報告データを生成するデータ生成手段と、支出データおよび証拠データのセットを裁判所への報告データと関連付けるデータ生成手段と、支出データおよび証拠データのセットと、裁判所への報告データとに基づいて第1の不正検知処理を実行する不正検知手段を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、成年後見制度の下で選任された後見人の業務を支援し、かつ当該業務における不正行為を早期に検知するための支援システム、方法、およびプログラムに関する。
成年後見制度は、判断能力が不十分なため契約等の法律行為を行えない人を後見人等が代理し、必要な契約等を締結したり財産を管理したりして、本人の保護を図る制度である。後見人等の主な業務としては、このような契約締結以外にも、預貯金や不動産などの財産管理を行い、財産処理の内容を裁判所に定期的に報告することが挙げられる。成年後見制度における後見人等の業務は、負荷が高いにも関わらず、必要な書類を取得することなど一部の業務に対する支援に留まっているのが現状である(特許文献1)。
成年後見制度は、社会的ニーズが高いものの、後見人等による被後見人資産の不正利用や着服が毎年のように報告されている(非特許文献1)。
特許第6270298号公報
厚生労働省 成年後見制度利用促進専門家会議第4回中間検証ワーキング・グループ、資料3、令和元年12月26日
後見人等には、弁護士や司法書士などの専門職以外にも親族やNPOが選任される場合がある。親族等は、後見人の業務に慣れていない者が多く、ましてや、裁判所への報告資料作成にも慣れておらず、その作業負荷は甚大である。このため、親族等が後見人になるためのハードルは非常に高く、意欲はあっても実際に後見人になることをためらう者も多い。
後見人等による被後見人の資産の不正利用や着服が報告されているが、不正が行われてすぐに発見される事例ばかりでなく、数年に亘って不正を行っていた事例も散見される。かかる場合、被後見人の資産の毀損状態は大きくなってしまい、ひいては、成年後見制度に対する世間の信頼感の毀損にもつながってしまう。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、後見人の財産管理業務を効率的に行って裁判所への報告業務に係る負荷を軽減するとともに、後見人業務での不正を早期に発見しやすくするための支援システム、方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様である支援システムは、成年後見制度における後見人の業務を支援し、かつ当該業務における不正行為を早期に検知するための支援システムであって、
第1のデータおよび第2のデータを受信する手段と、
前記第1のデータおよび前記第2のデータに基づいて、仕訳データと、支出データおよび証拠データのセットとを生成する仕訳手段と、
前記仕訳データと、前記仕訳データに含まれる顧客識別子とに基づいて、前記後見人に関連付けられる管轄裁判所を識別し、識別された前記管轄裁判所に対応するフォーマットに従って、裁判所への報告データを生成するデータ生成手段と、
支出データおよび証拠データの前記セットを裁判所への報告データと関連付ける前記データ生成手段と、
支出データおよび証拠データの前記セットと、前記裁判所への報告データとに基づいて第1の不正検知処理を実行する不正検知手段と
を備えている。
本発明によれば、後見人は、支援システム10によって提供される、裁判所への報告データおよび証拠データに基づいて裁判所への報告を行うことができるため、従来の作業負荷を大幅に削減することができる。支援システム10は、裁判所への報告データおよび証拠データに対する第1の不正検知処理と、被後見人の口座に対する第2の不正検知処理とを実行するため、不正を早期に発見しやすくなる。
本明細書において開示される実施形態の詳細な理解は、添付図面に関連して例示される以下の説明から得ることができる。
本発明の実施形態に係る支援システム、外部システム、ユーザ端末および金融機関システムを含むシステム全体の構成図である。 従来の成年後見制度支援預金のスキームと、新しいサービスのスキームとを説明する図である。 本発明の実施形態に係る支援システムのシステム構成図である。 本発明の実施形態に係る顧客マスタのデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る仕訳のデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る証拠のデータ構造の一例を示す図である。 後見人に関連付けられる管轄裁判所のフォーマットの一例を示す図である。 裁判所への報告データを生成し、報告データに対して不正検知処理を実行し、不正有無を検証後の報告データおよび証拠データをユーザ端末に送信する処理フローを説明する図である。
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係る支援システム10、外部システム11、ユーザ端末12および金融機関システム13を含むシステム全体の構成図である。支援システム10は、外部システム11、ユーザ端末12および金融機関システム13と相互に通信可能に接続される。外部システム11はさらに、金融機関システム13と相互に通信可能に接続される。図1では、外部システム11、ユーザ端末12および金融機関システム13は1つずつしか示されていないが、複数存在し得る。
支援システム10は、後述するような各種データを外部システム11から受信し、被後見人に関連付けられる取引の仕訳データを生成し、仕訳データに基づいて裁判所への報告データを生成する。支援システム10は、外部システム11から受信したデータに基づいて、支出データおよび証拠データのセットを生成し、裁判所への報告データに関連付けることができる。支援システム10は、ユーザ端末12から、被後見人に関連付けられる任意の取引の収支データを受信し、仕訳データを生成することができる。支援システム10は、金融機関システム13にアクセスして、図2(b)に示されるような、被後見人に関連付けられる第1の口座21(キャッシュレス取引専用の口座)の取引内容を監視することができる。
外部システム11は、1または複数の金融機関システム13から、被後見人に関連付けられる第1の口座21の入出金明細データを受信して記憶する。本明細書では、第1の口座21の入出金明細データを「第1のデータ」と呼ぶこととする。
外部システム11は、被後見人の支出データに関連付けられる証拠データ(例えば、第1の口座21の口座残高、クレジットカードの利用明細データ、電子マネーの残高や入出金明細データ、など)を受信して、支出データおよび証拠データを紐づけて記憶する。本明細書では、これらのデータをまとめて「第2のデータ」と呼ぶこととする。第2のデータは、第1のデータを検証するための照合データとしての役割を果たす。
外部システム11は、第1のデータおよび第2のデータを被後見人の識別子と関連づけて記憶する。外部システム11は、支援システム10からの要求に応じて、および/または、予め定められた時に、第1のデータおよび第2のデータを支援システム10に送信する。
ユーザ端末12は、支援システム10から、裁判所への報告データおよび証拠データのセットをダウンロードすることができる。ユーザ端末12は、仕訳データ生成のために、被後見人に関連付けられる任意の取引の収支データを支援システム10に送信することができる。ユーザ端末12は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット型端末、スマートフォンあるいは有線または無線環境において動作可能な他の任意のタイプのデバイスである。
金融機関システム13は、銀行の勘定系システム、クレジットカード会社のシステム、電子マネー事業者のシステムなどに相当する。銀行の勘定系システムは、成年後見制度の新しいサービスのための口座を有する。
図2は、従来の成年後見制度支援預金のスキームと、新しいサービスのスキームとを説明する図である。図2(a)は、従来技術である「成年後見制度支援預金(信託)」のスキームを説明し、図2(b)は、本発明に係る監視対象の第1の口座21と、監視対象ではない第2の口座22とを含むスキームを説明する。
図2(a)に示されるように、従来から、成年後見制度支援預金(信託)と呼ばれる制度があり、被後見人は、大口預金口座と小口預金口座を有していた。大口預金口座は、比較的まとまった金額を預け入れておき、予め支払停止を設定することができる口座であり、裁判所の指示書を持参した場合のみ支払停止解除して預金を引き出すことができる口座である(月々の生活費等に充当するための定額送金のみは指示書なしで送金可能)。小口預金口座は、大口預金口座から定額送金(例えば、月0〜20万円)および年金等を受け入れ、日々の生活費等の支出を行う口座である。
従来の成年後見制度支援預金(信託)は、支払停止解除のために裁判所の指示書が都度必要になるなど、後見人が行う手続きが煩雑であり、また、小口預金口座については裁判所など第三者による監視が弱いため、不正が行われても発覚しづらいという問題点があった。
このため、本件特許出願人は、図2(b)に示されるような、成年後見制度を支援する新しいサービスのスキームを開発した。このスキームでは、従来の成年後見制度支援預金(信託)とは異なる、第1の口座21および第2の口座22を新たに設け、第1の口座21は、支援システム10により監視されることになる。
第1の口座21は、キャッシュレス取引専用の口座であり、年金等の収入を受け入れ、デビットカードや口座振替により支出を行う口座である。第1の口座21は、現金による入出金を行わない口座であるため、入出金データのトレースがしやすくなり、不正検知をしやすくなる。第1の口座21から大口出金を行う場合(例えば、自宅のリフォーム工事、など)には、裁判所の許可が必要となる口座である。
第2の口座22は、第1の口座21から少額の定額送金を受け入れ、被後見人が小遣い等として使用する口座である。第2の口座22は、月々の金額の動きが少額であるため監視対象ではなく、ATMや銀行窓口から現金を出金することが可能である。
新しいスキームでは、第1の口座21をキャッシュレス取引専用とすることで不正検知のために監視を行いやすくするとともに、高額の支出時のみ裁判所の許可を得るようにして手続きの煩雑さを緩和することが可能となる。なお、上記の説明では、新しいスキームが第1の口座21および第2の口座22という複数の口座を使用するスキームであることを説明したが、本発明の実施形態はこれに限定されることはなく、キャッシュレス取引専用口座である第1の口座21のみが使用されるスキームであっても構わない。
(システム構成)
図3は、本発明の実施形態に係る支援システム10のシステム構成図である。図3に示すように、支援システム10は、一般的なコンピュータと同様に、バス120などによって相互に接続された制御部101、主記憶部102、補助記憶部103、インターフェース(IF)部104、および出力部105を備える。補助記憶部103は、支援システム10の各機能を実装するプログラムを格納するプログラム格納領域と、当該プログラムで取り扱うデータを格納するデータ格納領域とを備える。データ格納領域は、ファイル/データベースなどの形式で、顧客マスタ106、仕訳107、証拠108、および報告書109を備える。プログラム格納領域は、仕訳部110、データ生成部111、および不正検知部112を備える。
制御部101は、中央処理装置(CPU)とも呼ばれ、支援システム10の各構成要素の制御やデータの演算を行い、また、補助記憶部103に格納されている各種プログラムを主記憶部102に読み出して実行する。主記憶部102は、メインメモリとも呼ばれ、受信した各種データ、コンピュータ実行可能な命令および当該命令による演算処理後のデータなどを記憶する。補助記憶部103は、ハードディスク(HDD)などに代表される記憶装置であり、データやプログラムを長期的に保存する際に使用される。
図3の実施形態は、制御部101、主記憶部102および補助記憶部103を同一のコンピュータの内部に設ける実施形態について説明するが、他の実施形態として、支援システム10は、制御部101、主記憶部102および補助記憶部103を複数個使用することにより、複数のコンピュータによる並列分散処理を実現するように構成することもできる。また、他の実施形態として、支援システム10のための複数のサーバを設置し、複数サーバが一つの補助記憶部103を共有する実施形態にすることも可能である。
IF部104は、他のシステムや装置との間でデータを送受信する際のインターフェースの役割を果たし、また、システムオペレータから各種コマンドや入力データ(各種マスタ、テーブルなど)を受け付けるインターフェースを提供する。出力部105は、処理されたデータを表示する表示画面や当該データを印刷するための印刷手段などを提供する。
顧客マスタ106は、本発明に係る支援システム10によるサービスを申し込んでいる顧客(すなわち、後見人および被後見人)の情報を格納する。
図4は、本発明の実施形態に係る顧客マスタ106のデータ構造の一例を示す図である。顧客マスタ106は、顧客ID401、後見人情報402、および被後見人情報403を含むことができるが、これらのデータ項目に限定されることはなく他のデータ項目も含むことが可能である。
顧客ID401は、後見人および被後見人の組み合わせを識別する識別子である。後見人が複数の被後見人を代理している場合、当該後見人は、複数の対応する顧客ID401に関連付けられる。後見人情報402は、後見人の氏名、パスワード、連絡先(メールアドレス含む)、後見人の選定を行った管轄裁判所などの後見人に関連付けられる情報を示す。被後見人情報403は、被後見人の氏名、取引金融機関の口座情報(例えば、第1の口座21の口座番号および他の金融機関の口座番号、など)、カード番号、電子マネー番号などの被後見人に関連付けられる情報を示す。
仕訳107は、被後見人に関連付けられる第1の口座21の第1のデータ(入出金明細データ)に基づいて生成される仕訳データを格納する。仕訳107は、ユーザ端末12から入力される被後見人に関連付けられる収支データに基づいて生成される仕訳データを格納することもできる。
図5は、本発明の実施形態に係る仕訳107のデータ構造の一例を示す図である。仕訳107は、顧客ID401、年月日501、収支区分502、費目503、金額504、および備考505を含むことができるが、これらのデータ項目に限定されることはなく他のデータ項目も含むことが可能である。
顧客ID401は、図4を参照しながら説明した顧客ID401と同じく、後見人および被後見人の組み合わせを識別する識別子である。年月日501は、収入または支出が発生した年月日を示す。収支区分502は、データが収入を示すのか、あるいは支出を示すのかの区分である。費目503は、仕訳処理の結果、収支データがどのような性格の収入または支出であったのかを示す(例えば、年金、医療費、など)。金額504は、費目503に対応する収入または支出の金額を示す。備考505は、収入または支出の説明を示す。
証拠108は、被後見人に関連付けられる支出データおよび証拠データのセットを格納する。図6は、本発明の実施形態に係る証拠108のデータ構造の一例を示す図である。証拠108は、顧客ID401、支出データ601、証拠データ602および報告データ識別番号603を含むことができるが、これらのデータ項目に限定されることはなく他のデータ項目も含むことが可能である。
顧客ID401は、図4を参照しながら説明した顧客ID401と同じく、後見人および被後見人の組み合わせを識別する識別子である。支出データ601は、任意の1または複数の支出データを示す。証拠データ602は、支出データに関連付けられる証拠データ(例えば、銀行口座残高やカード利用明細、など)を示す。支出データ601および証拠データ602に格納されるデータのセットは、互いに関連する取引のデータであるため対応付けられて記憶される。この対応付けは、支援システム10によって実行される。報告データ識別番号603は、このデータのセットに関連付けられる、裁判所への報告データの識別子を示す。
報告書109は、仕訳107に格納されている仕訳データに基づいて生成される、裁判所への報告データを格納する。裁判所への報告データのフォーマットは、裁判所ごとに異なる場合があり、支援システム10は、後見人情報402に含まれる、後見人を選定した管轄裁判所の情報に基づいて当該裁判所に関連付けられるフォーマットを選択することができる。
図7は、後見人に関連付けられる管轄裁判所のフォーマットの一例を示す図である。裁判所への報告データは、裁判所ごとのフォーマットにしたがって生成されて報告書109に格納される。
仕訳部110は、外部システム11から受信した第1のデータおよび第2のデータに基づいて仕訳データを生成し、仕訳107に格納する。詳細に言えば、仕訳部110は、第1のデータを読み出し、第1のデータに含まれる被後見人の識別情報(例えば、第1の口座21の口座番号、他の金融機関の口座番号、など)に基づいて、顧客マスタ106を検索し、関連する顧客ID401を識別する。支援システム10は、読み出した第1のデータ(入出金明細データ)が収入を示すデータであるのか、あるいは支出を示すデータであるのかを判定して収支区分502を決定し、第2のデータの証拠データを参照して当該データに対応する費目を決定し、仕訳データを生成して仕訳107に格納する。例えば、支出データがカード会社の引き落としであり、対応する証拠データがカード利用明細のうちの〇〇スーパーでの支出であった場合、当該支出データが「生活費」に相当すると決定することができる。この処理により、仕訳部110は、任意の支出データと証拠データを互いに関連付け、支出データおよび証拠データのセットを生成し、証拠108に格納することができる。支援システム10は、第1のデータの摘要欄の情報に含まれる情報など(例えば、支払先、など)から費目を決定することができる。
仕訳部110は、後見人によって入力された、被後見人に関連付けられる収支データをユーザ端末12から受信し、同様に当該データの収支区分および費目を決定して、仕訳データを生成して仕訳107に格納することができる。
データ生成部111は、仕訳107から仕訳データを読み出し、顧客ID401に基づいて顧客マスタ106に問い合わせ行い、後見人に関連付けられる管轄裁判所を識別し、当該裁判所に対応するフォーマットに従って、裁判所への報告データを生成して報告書109に格納する。各フォーマットには、仕訳データの費目に対応する項目があるため、データ生成部111は、対応する情報をフォーマット上の所定の位置にマッピングすることができる。図7は、裁判所への報告データの一例を示す。裁判所への報告データのフォーマットは、裁判所ごとに異なっていてよく、データ生成部111は、各フォーマットに従ったマッピング処理を行うことができる。
データ生成部111は、支出データおよび証拠データのセットを証拠108から読み出し、対応する裁判所への報告データと関連付けて(例えば、報告データ識別番号603と関連付けて)、証拠108に格納する更新処理を行う。
不正検知部112は、証拠108および報告書109から、支出データおよび証拠データのセットと、裁判所への報告データとをそれぞれ読み出し、裁判所への報告データに含まれる任意の支出データの妥当性を支出データおよび証拠データのセットと照合して不正利用の有無を検知することができる。
不正検知部112は、任意の時点で、金融機関システム13にある被後見人の第1の口座21を監視することができる。この監視処理は、所定期間における支出される金額の変動、支出先の異動の程度、支出の方法を所定の閾値と比較することにより実行することができ、不正検知部112は、比較結果によって、不正利用の有無または後見人による着服などを判定することができる。
(処理フロー:報告書送信処理)
ここで、図8を参照しながら、支援システム10が、外部システム11から受信した第1のデータおよび第2のデータに基づいて裁判所への報告データを生成し、報告データに対して不正検知処理を実行し、不正有無を検証後の報告データおよび証拠データをユーザ端末12に送信する処理フローを説明する。
S801にて、支援システム10は、第1のデータおよび第2のデータを外部システム11から受信する。
S802にて、仕訳部110は、第1のデータを読み出し、第1のデータに含まれる被後見人の識別情報(例えば、第1の口座21の口座番号、他の金融機関の口座番号、など)に基づいて、顧客マスタ106を検索し、関連する顧客ID401を識別する。支援システム10は、読み出した第1のデータ(入出金明細データ)が収入を示すデータであるのか、あるいは支出を示すデータであるのかを判定して収支区分502を決定し、第2のデータの証拠データを参照して当該データに対応する費目を決定し、仕訳データを生成して仕訳107に格納する。仕訳部110は、任意の支出データと証拠データを互いに関連付け、支出データおよび証拠データのセットを生成し、証拠108に格納することができる。支援システム10は、第1のデータの摘要欄の情報に含まれる情報など(例えば、支払先、など)から費目を決定することができる。
仕訳部110は、被後見人に関連付けられる収支データをユーザ端末12から受信し、上記と同様のやり方で仕訳データを生成して仕訳107に格納することができる。
S803にて、データ生成部111は、仕訳107から仕訳データを読み出し、顧客ID401に基づいて顧客マスタ106に問い合わせ行い、後見人に関連付けられる管轄裁判所を識別し、当該管轄裁判所に対応するフォーマットに従って、裁判所への報告データを生成して報告書109に格納する。
S804にて、データ生成部111は、支出データおよび証拠データのセットを裁判所への報告データと関連付けて(例えば、報告データ識別番号603と関連付けて)、証拠108に格納する更新処理を行う。
S805にて、不正検知部112は、証拠108および報告書109から、支出データおよび証拠データのセットと、裁判所への報告データとをそれぞれ読み出し、裁判所への報告データに含まれる任意の支出データの妥当性を支出データおよび証拠データのセットと照合して不正利用の有無を検知する。本明細書では、この不正利用の検知処理は、「第1の不正検知処理」と呼ぶこととする。
第1の不正検知処理と併せて、あるいは、図8の処理フローの実行時とは異なる任意の時に、不正検知部112は、金融機関システム13にある被後見人の第1の口座21を監視することができる。この監視処理は、所定期間における支出される金額の変動、支出先の異動の程度を所定の閾値と比較することにより実行することができ、不正検知部112は、比較結果によって、不正利用の有無または後見人による着服などを判定することができる。本明細書では、この監視処理は、「第2の不正検知処理」と呼ぶこととする。第2の不正検知処理は、所定期間におけるデータを蓄積しておき、それらのデータを分析することによって行うが、この分析の際にAI(人工知能)技術を使用してもよい。
S806にて、支援システム10は、予め定められた時、あるいはユーザ端末12からの要求に応じて、裁判所への報告データおよび証拠データを報告書109および証拠108からそれぞれ読み出し、ユーザ端末12に送信する。送信される裁判所への報告データおよび証拠データは、第1の不正検知処理が少なくとも実行されているので、異常値のデータを含んでいない。送信される裁判所への報告データおよび証拠データは、第2の不正検知処理が実行済であってもよい。
ユーザ端末12に送信される裁判所への報告データおよび証拠データは、支援システム10によって自動的に生成されたものであって、かつ、不正検知処理が実行済である。このため、支援システム10は、後見人の従来の作業負荷を大幅に削減することができる。また、裁判所などの第三者は、支援システム10による2種類の不正検知処理によって、後見人業務に関する不正の発見を早期に行うことができるようになる。
以上、例示的な実施形態を参照しながら本発明の原理を説明したが、本発明の要旨を逸脱することなく、構成および細部において変更する様々な実施形態を実現可能であることを当業者は理解するだろう。すなわち、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。
10 支援システム
11 外部システム
12 ユーザ端末
13 金融機関システム
101 制御部
102 主記憶部
103 補助記憶部
104 インターフェース(IF)部
105 出力部
106 顧客マスタ
107 仕訳
108 証拠
109 報告書
110 仕訳部
111 データ生成部
112 不正検知部
不正検知部112は、任意の時点で、金融機関システム13にある被後見人の第1の口座21を監視することができる。この監視処理は、所定期間における支出される金額の変動、支出先の異同の程度、支出の方法を所定の閾値と比較することにより実行することができ、不正検知部112は、比較結果によって、不正利用の有無または後見人による着服などを判定することができる。
第1の不正検知処理と併せて、あるいは、図8の処理フローの実行時とは異なる任意の時に、不正検知部112は、金融機関システム13にある被後見人の第1の口座21を監視することができる。この監視処理は、所定期間における支出される金額の変動、支出先の異同の程度を所定の閾値と比較することにより実行することができ、不正検知部112は、比較結果によって、不正利用の有無または後見人による着服などを判定することができる。本明細書では、この監視処理は、「第2の不正検知処理」と呼ぶこととする。第2の不正検知処理は、所定期間におけるデータを蓄積しておき、それらのデータを分析することによって行うが、この分析の際にAI(人工知能)技術を使用してもよい。

Claims (8)

  1. 成年後見制度における後見人の業務を支援し、かつ当該業務における不正行為を早期に検知するための支援システムであって、
    第1のデータおよび第2のデータを受信する手段と、
    前記第1のデータおよび前記第2のデータに基づいて、仕訳データと、支出データおよび証拠データのセットとを生成する仕訳手段と、
    前記仕訳データと、前記仕訳データに含まれる顧客識別子とに基づいて、前記後見人に関連付けられる管轄裁判所を識別し、識別された前記管轄裁判所に対応するフォーマットに従って、裁判所への報告データを生成するデータ生成手段と、
    支出データおよび証拠データの前記セットを裁判所への報告データと関連付ける前記データ生成手段と、
    支出データおよび証拠データの前記セットと、前記裁判所への報告データとに基づいて第1の不正検知処理を実行する不正検知手段と
    を備えた支援システム。
  2. 前記不正検知手段は、被後見人の口座を監視することによって第2の不正検知処理を実行する、請求項1に記載の支援システム。
  3. 前記被後見人の口座は、キャッシュレス取引専用の口座である、請求項2に記載の支援システム。
  4. 前記仕訳手段は、前記第1のデータに含まれる被後見人の識別情報に基づいて識別された前記顧客識別子と、前記第1のデータとに基づいて仕訳データを生成する、請求項1に記載の支援システム。
  5. 前記仕訳手段は、前記後見人に関連付けられるユーザ端末から、被後見人に関連付けられる収支データを受信し、前記仕訳データをさらに生成する、請求項4に記載の支援システム。
  6. 前記第1の不正検知処理が少なくとも実行された、前記裁判所への報告データおよび前記証拠データを前記後見人に関連付けられるユーザ端末に送信する手段をさらに備えた、請求項1に記載の支援システム。
  7. 成年後見制度における後見人の業務を支援し、かつ当該業務における不正行為を早期に検知するための支援システムによって実行される方法であって、
    第1のデータおよび第2のデータを受信することと、
    前記第1のデータおよび前記第2のデータに基づいて、仕訳データと、支出データおよび証拠データのセットとを生成することと
    前記仕訳データと、前記仕訳データに含まれる顧客識別子とに基づいて、前記後見人に関連付けられる管轄裁判所を識別し、識別された前記管轄裁判所に対応するフォーマットに従って、裁判所への報告データを生成することと、
    支出データおよび証拠データの前記セットを裁判所への報告データと関連付けることと、
    支出データおよび証拠データの前記セットと、前記裁判所への報告データとに基づいて第1の不正検知処理を実行することと
    を備える方法。
  8. 請求項7に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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