後見管理システム

Info

Publication number
JP2004326300A
Authority
JP
Grant status
Application
Patent type
Prior art keywords
information
property
payment
paying
guardianship
Prior art date
Application number
JP2003118178A
Other languages
English (en)
Inventor
Matsuo Kato
Toshiaki Shimizu
松雄 加藤
敏晶 清水
Original Assignee
Matsuo Kato
Toshiaki Shimizu
松雄 加藤
敏晶 清水
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date

Links

Images

Abstract

【課題】財産管理業務と身上配慮業務を関連付けた報告書を容易に作成可能としながら報告書の信頼性を確保する。
【解決手段】財産に関する情報を格納する資産データベース4と、入出金に関する情報を格納する入出金データベース5と、入出金に関連した被後見人の行動または後見人の後見業務に関する情報を格納する業務報告データベースと、財産に関する情報と入出金に関する情報とから財産目録を生成する財産目録生成手段と、入出金に関する情報と、行動に関する情報とから後見業務の遂行記録を生成する遂行記録生成手段とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は成年被後見人の財産管理及び身上配慮業務などを行う後見業務・財産管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
民法第5章及び第5章の2の規定に基づいて選任された後見人は、成年被後見人等の心身の状態及び生活の状況に配慮して、生活、療養看護及び財産の管理に関する事務を行うため、被後見人の財産を管理し、身上に配慮して業務を遂行する必要がある。
【0003】
そして、後見人は身上配慮業務と財産管理に関して家庭裁判所への報告を行うため、一定の検証性を確保した財産管理業務と、業務内容の正確な把握が必要になる。
【0004】
上記財産管理業務と身上配慮業務を行うためには、複式簿記や家計簿などの会計ソフトウェアで財産管理業務を行い、業務日報を作成することで身上配慮業務を行う。家計簿に複式簿記を採用したものとしては、特開2002−342565号公報等が知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−342565号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複式簿記や家計簿などの会計ソフトウェアでは、自己の財産管理を行うものであって、後見人が行う被後見人の財産管理業務のように第3者のための財産管理業務には使い難いという問題がある。
【0007】
また、後見人は財産管理業務のみではなく、被後見人の日常の行動内容に関する身上配慮業務も重要な業務であり、従来の会計ソフトウェアでは、財産管理に加えて被後見人の日常の行動内容または後見業務の遂行結果を記録し、家庭裁判所等の要求を満足しうる報告書を作成できないという問題があった。
【0008】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、被後見人の財産管理業務及び身上配慮業務を簡便に行うことを可能とし、財産管理業務と身上配慮業務を関連付けた報告書を容易に作成可能としながら報告書の信頼性を確保することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、財産に関する情報を格納する資産データ格納手段と、入出金に関する情報を格納する入出金データ格納手段と、前記入出金に関連した被後見人の行動または後見人の後見業務に関する情報を格納する行動データ格納手段と、前記財産に関する情報と入出金に関する情報とから財産目録を生成する財産目録生成手段と、前記入出金に関する情報と、行動に関する情報とから後見業務の遂行記録を生成する遂行記録生成手段とを備える。
【0010】
なお、入出金に関する情報には、資産(負債)取引の結果を含むものであっても良い。
【0011】
また、第2の発明は、前記第1の発明において、前記資産データ格納手段は、前記財産目録に記載する勘定科目名と、この勘定科目名に対応する部門名を割り付けた。
【0012】
また、第3の発明は、前記第1または第2の発明において、前記入出金データ格納手段は、資産益、資産損、未収金または未払金のいずれかを仕分けの相手として入出金に関する情報とともに格納する。
【0013】
また、第4の発明は、前記第3の発明において、前記仕分けの相手に基づいて、複式簿記の振り分けを行い、前記財産目録の検証を行う。
【0014】
また、第5の発明は、前記第3の発明において、前記資産データ格納手段の資産に関する情報と、前記入出金に関する情報とから会計報告書を生成する会計報告書生成手段を備え、会計報告書生成手段は、前記仕分けの相手に基づいて、複式簿記の振り分けを行い、前記会計報告書の検証を行う。
【0015】
【発明の効果】
したがって、本発明は、入出金に関する情報を記録すると同時に、入出金に関する情報に関連する被後見人の行動内容または後見人の後見業務内容を記録することができ、収入合計及び支出合計及びその差額とともに、後見業務の遂行記録(業務遂行報告書)を生成し、被後見人の財産管理を行うとともに、後見業務の遂行記録を容易に作成することができる。
【0016】
また、入出金に関する情報には、得した(資産益)、損した(資産損)、まだ貰えていない(未収金)、まだ払っていない(未払金)の4つの概念で振り分けることで、複式簿記の振り分け仕分けの相手を固定することができ、複式簿記の知識を要することなく財産目録や会計報告書の正当性を容易かつ正確に検証することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は後見管理システムの概略図である。
【0019】
コンピュータ1はCPU、メモリ、HDD及びキーボードやマウスなどの入力装置とディスプレイを備えている。このコンピュータ1には領収書などを画像データとして入力するためのスキャナ12及び帳票の出力を行うプリンタ11が接続されている。
【0020】
コンピュータ1では、被後見人の財産管理を行う後見管理ソフトウェア2が稼動しており、コンピュータ1のHDD(記憶手段)に格納された部門データベース3、資産データベース4、入出金データベース5、業務報告データベース6がそれぞれHDDに格納されている。
【0021】
ここで、部門・科目データベース3には、後述するように被後見人の財産目録に反映される勘定科目データと、勘定科目を分類する部門データから構成され、部門の名称を定義する部門データには、勘定科目データが予め設定した関係で部門データに関連付けられて格納される。なお、勘定科目データと部門データは、一意に対応しなくても良い。
【0022】
資産データベース4には、被後見人が所有する資産データが格納され、対象となる資産または負債の名称、金額、日付などが対応付けられて記憶される。なお、厳密には資産または負債に属しながらも経理処理上では資産データとして管理する実益が少ないものがあり(例えば、年金受給権)、このようなデータは非管理部門という部門に対応付けて格納しておき、経理上では管理対象外としながら、財産目録上で所定の管理を行う。
【0023】
入出金データベース5には、被後見人の入金及び支出に関する入出金データが、金額、日付、勘定科目等に関連付けて記憶される。
【0024】
業務報告データベース6には、業務報告書などの文書データが日付に関連付けられて記憶される。
【0025】
被後見人データベース7には、後見管理を行う被後見人に関する個人情報が格納されており、上記資産データベース4の資産データと入出金データベース5の入出金データは、被後見人毎にそれぞれ対応付けられている。
【0026】
図2は、被後見人の選択画面を示す説明図で、後見管理ソフトウェア2を起動すると、この画面が表示される。
【0027】
この図2の画面においては、入力欄101へ選択する被後見人の姓及びコードを入力し、入力欄102へ所定のパスワードを入力する。この後、ボタン103をマウスのカーソル等にてクリックすると、日常の後見管理業務のメニュー画面へ切り替わり、ボタン104をクリックすれば会計簿記のメニュー画面に切り替わる。以下では、日常の後見管理業務を行う場合について説明する。
【0028】
図3は、日常の後見管理業務のメニュー画面を示す。
【0029】
この図3の日常管理業務のメニュー画面では、ボタン110の「I後見事務」をクリックすると、図中中央のウィンドウにボタン111〜115が表示される。
【0030】
この図3の画面において、ボタン111の「出納帳」をクリックすると、日常の出納業務と日常の管理業務の画面に切り替わって入力することができる。
【0031】
ボタン112の「会計報告書」をクリックすると、BS(バランスシート)・PL(プロフィット&ロス)の状態などの会計処理に関する確認画面に切り替わり、会計処理の問題点の確認、月次報告書の作成、財産目録の作成等を行うことができる。
【0032】
ボタン113の「文書管理」をクリックすると、年次報告書、終了報告書などの登録、閲覧を行う画面に切り換えることができる。
【0033】
ボタン114の「勘定科目」をクリックすると、勘定科目データ及び部門データの登録または修正と、部門データと勘定科目データの関連付けの登録と修正、収支科目の登録と修正、適用の登録と修正、非管理資産等の登録と修正などを行う画面に切り換えることができる。
【0034】
図4は、上記図3のメニュー画面において、ボタン114の「勘定科目」を選択したときに切り替わる画面を示す。ここでは、図4において、タブ120の「勘定科目の登録」をクリックした場合の画面の構成例を示す。
【0035】
この画面では、固定された勘定科目を表示する領域121と、勘定科目131、資産か負債かの区分、繰越金額、部門データ(部門名または部門コード)の設定を行う領域122と、部門データを表示する領域123に分けられる。
【0036】
図中「資産・負債・資本」の科目欄131には、領域121の固定科目や任意の科目を設定できる。そして、図中「区分」の区分欄132はプルダウンメニューにより、「資産」または「負債」、「資本」のいずれかを選択することができ、繰越金額欄133には、任意の金額を設定できる。
【0037】
そして、部門欄134には、科目欄131に入力した勘定科目が対応する部門名をプルダウンメニューにより選択し、勘定科目と部門名とを関連付ける。
【0038】
上記図4の画面において、勘定科目に資産・負債の区分と部門データを関連付けることができ、財産目録の作成に係わる現金、預金(普通または定期)、資産、負債の登録を行うことができる。
【0039】
ここで、勘定科目名は財産目録に記載する名前であり、上記関連付けられた部門名で分類されるもので、部門データの部門名として、図中に示した「株券・国債など」、「その他の債権」、「不動産」、「動産」、「税・借入金等」、「非管理部門」の他に、「定期預金」などの部門名を設定しても良い。
【0040】
この勘定科目と部門データ(部門名)の関連付けにより、後述するように会計帳簿から財産目録の作成を自動的に行うことが可能となる。
【0041】
この「勘定科目の登録」では、被後見人の所有資産、負債についての初期登録を行うもので、例えば、図中131aのように、被後見人が所有する土地については、「前高市1番土地」という勘定科目を科目欄131に作成し、この勘定科目の区分欄132をプルダウンメニューから選択した「資産」とし、取得金額または簿価などに基づく金額「10,000,000」を繰越金額欄133へ入力する。そして、この勘定科目=「前高市1番土地」の部門名としてプルダウンメニューから「5:不動産」を選択する。
【0042】
このように、財産目録に記載すべき勘定科目については、全て区分欄132の区分と部門欄134の部門名を関連付けておき、この勘定科目と部門データ(部門名)の関連付けにより、後述するように会計帳簿から財産目録の作成を自動的に行うことが可能となる。
【0043】
図5は、上記図3のメニュー画面において、ボタン114の「勘定科目」を選択した後に、図5において、タブ140の「収入と支払科目の登録」をクリックした場合の画面の構成例を示す。
【0044】
図中「収益と費用科目」の費用科目欄141には、予め設定した収益科目、費用科目に加えてや任意の収益科目、費用科目を設定できる。そして、図中「区分」の区分欄142はプルダウンメニューにより、「資産」、「負債」、「収益」、「費用」のいずれかを選択することができ、繰越金額欄133には、任意の金額を設定できる。
【0045】
図6は、上記図3のメニュー画面において、ボタン114の「勘定科目」を選択した後に、図6において、タブ150の「非管理部門」をクリックした場合に表示される画面の構成例を示す。
【0046】
図中「管理部門」の欄151には、予め設定した非管理部門の「収入」または「支出」のいずれかをプルダウンメニューより設定できる。そして、図中「内容」の内容欄152には任意の名称を入力可能であり、同様に入金欄153及び出金欄154には任意の金額を入力できる。
【0047】
この非管理部門は、民法第861条〔支出金額の予定〕の規定(後見人は、その就職の初において、被後見人の生活、教育又は療養看護及び財産の管理のために毎年費すべき金額を予定しなければならない。)に対応して設けたものであり、後述の財産目録に反映される。
【0048】
この非管理部門では、指定期間内に発生する(または発生が予測される)被後見人の収入と支出を登楼しておけばよい。
【0049】
図7は、日常の後見管理業務を行うための現金出納帳と業務簿からなる現金に関する後見管理画面の表示状態を示し、上記図3のメニュー画面において、ボタン111の「出納帳」を選択した後に表示される画面の構成例を示す。
【0050】
この現金に関する後見管理画面では、画面の上部に現金出納帳160が表示され、画面の下部に業務日誌170が配置される。
【0051】
現金出納帳160は被後見人の小口現金の出納処理を行うもので、図中入力部161は、上下方向の「行」方向に対して番号(図中1から21)が付与され、左右方向の「列」方向に対して「領収書No」、「科目」、「適用」、「年月日」、「入金」、「出金」、「残金」、「相手先」、「備考」、「小口」の各入力欄が配置される。
【0052】
小口現金の入出金があったときには、任意に指定した行の各入力欄に入力を行う。例えば、出金があった場合には、「科目」欄に勘定科目名を、「適用」欄に適用項目を、「年月日」の欄に日付を、「出金」欄に金額を、「相手先」欄に出金先を入力すればよい。
【0053】
なお、入力部161の行数は図中の21行のように固定する必要はなく、スクロールバーなどを設けて、多数の行の中から所望の行のみを表示するようにしても良い。
【0054】
また、他の月の現金出納帳を表示する場合には、入力部161の上部に配置した月別ボタン162の中から所望の月をマウスのカーソルなどでクリックすれば、所望の月の現金出納帳を表示することができる。
【0055】
なお、図中入力部161の左上に設けた欄163は集計開始の日付を指定し、欄164は集計終了の日付を指定する。
【0056】
上記入力した各行の現金に関する入出金データは、図1に示した入出金データベース5に格納される。
【0057】
業務日誌170は、被後見人の入出金に伴う後見業務の遂行内容(または被後見人の行動内容)を記録するものであり、上記現金出納帳160と後述の預金出納帳に記入した現預金の動きを入力するとともに、この業務日誌170に業務遂行内容を入力しておけば、後見人は家庭裁判所などに提出する報告書を後述するように容易に作成することが可能となる。
【0058】
この、業務日誌170は、図中入力部171を主体に構成され、上下方向の「行」方向に対して番号(図中1から6)が付与され、左右方向の「列」方向に対して「年月日」、「No」「開始時刻」、「終了時刻」、「面接場所」、「事件の内容」、「科目」、「金額」、「相手科目」の各入力欄が配置される。
【0059】
現金または預金の入出金があったときには、任意に指定した行の各入力欄に入力を行う。例えば、入金があった場合には、「年月日」の欄に日付を、「開始時刻」、「終了時刻」の欄には後見業務を行った時刻を、「面接場所」の欄には後見業務を行った場所を、「事件の内容」欄には後見業務の内容を、「科目」欄に勘定科目名を、「金額」欄には資産の増減、未収金、未払金の収支を、「相手科目」には、資産負債科目を示す「資産益」、「資産損」、「未収金」、「未払金」のいずれかの項目を入力する。
【0060】
ここで、業務日誌170の「相手科目」とは、資産負債科目であり、
得した=「資産益」
損した=「資産損」
まだもらっていない=「未収金」
まだ払っていない=「未払金」
の4つに分けて設定することで、複式簿記と同等の検証性を得ることができる。
【0061】
上記入力された各行の日誌は、業務報告データベース6へ業務の遂行記録として格納され、このうち相手科目が設定されたデータは、資産の増減に掛かるデータとして後述する会計報告処理で処理される。
【0062】
なお、現預金の動きがない場合には、金額欄や相手科目欄への入力は不要である。
【0063】
また、入力部171の行数は図中の6行のように固定する必要はなく、スクロールバーなどを設けて、多数の行の中から所望の行のみを表示するようにしても良い。
【0064】
また、他の月の業務日誌を表示する場合には、入力部171の上部に配置した月別ボタン172の中から所望の月をマウスのカーソルなどでクリックすれば、所望の月の現金出納帳を表示する。
【0065】
この業務日誌170の下部に配置された預金通帳ボタン180をクリックすることで、現金出納帳160から図8の預金出納帳への切り換えを行うことができる。
【0066】
図8は、日常の後見管理業務を行うための預金出納帳と業務簿からなる預金に関する後見管理画面の表示状態を示し、上記図7の現金出納帳160及び業務日誌170の画面において、預金通帳ボタン180をクリックした後に表示される画面の構成例を示す。
【0067】
この預金に関する後見管理画面では、画面の上部に現金出納帳160が表示され、画面の下部に業務日誌170が配置される。
【0068】
預金出納帳190は被後見人の預金の出納処理を行うもので、図中入力部191は、上下方向の「行」方向に対して番号(図中1から17)が付与され、左右方向の「列」方向に対して「領収書No」、「転記」、「科目」、「適用」、「年月日」、「入金」、「出金」、「残金」、「相手先」、「備考」、「口座名」の各入力欄が配置される。
【0069】
入力部191の上部には預金の出納管理を行う金融機関を選択するサブウィンドウ192が表示され、このサブウィンドウ192内の金額欄名をマウスのカーソルなどでクリックすることで、出納管理を行う金融機関を指定する。なお、選択された金融機関名は、入力部191の「口座名」に反映される。
【0070】
預金の入出金があったときには、任意に指定した行の各入力欄に入力を行う。例えば、出金があった場合には、「科目」欄に勘定科目名を、「適用」欄に適用項目を、「年月日」の欄に日付を、「出金」欄に金額を、「相手先」欄に出金先を入力すればよい。
【0071】
上記入力した各行の預金に関する入出金データは、図1に示した入出金データベース5に格納される。
【0072】
なお、入力部191の行数は図中の17行のように固定する必要はなく、スクロールバーなどを設けて、多数の行の中から所望の行のみを表示するようにしても良い。
【0073】
また、他の月の預金出納帳を表示する場合には、入力部191の上部に配置した月別ボタン193の中から所望の月をマウスのカーソルなどでクリックすれば、所望の月の現金出納帳を表示することができる。
【0074】
なお、預金出納帳190の下部に配置された業務日誌170は、上記図7と同様である。
【0075】
次に、実際の入力の一例について図8の預金出納帳190及び業務日誌170を参照しながら以下に説明する。
【0076】
例えば、被後見人の資産を売却した場合では、上記図4の勘定科目の登録で設定した財産目録の不動産(前高市1番土地、価格=1000万円)を平成15年3月20日に1300万円で売却したとすると、まず、預金出納帳190にて次のように入力を行う。
【0077】
金融機関を選択した後、図中行1で、勘定科目=前高市1番土地、適用=売買代金、年月日=15年3月20日、入金=1300万を入力する。
【0078】
ここで、財産目録上の価格が1000万円なので300万円の譲渡益が生じる訳であるが、出納帳では譲渡益についての操作(振り替え仕分け)を行わず、下の業務日誌170で処理を行う。
【0079】
業務日誌170では、入力部171の3行目に、売却の日付や時刻及び場所を入力し、「事件の内容」に譲渡金額や預入先などを入力してから、勘定科目に「前高市1番土地」を入力し、次に、被後見人が得をした金額(売却金額−財産目録上の価格)=300万円を金額欄に入力する。そして、相手科目は被後見人の資産によって利益を得たわけであるので「資産益」を入力または選択する。
【0080】
なお、勘定科目や相手科目などはプルダウンメニューなどにより表示し、マウスのカーソルなどで選択するようにしてもよい。
【0081】
なお、業務日誌170で入力した各行のデータは、図1に示す業務報告データベース6に格納される。
【0082】
こうして、現金または預金の後見管理画面では、入金、出金について現金出納帳160または預金出納帳190へ入力する一方、資産の増減または未収金、未払金については業務日誌170へ入力するようにして、さらに、資産負債科目は従来の会計で用いるようなものではなく、得をした、損をした、まだ払っていない、まだ貰っていない、という一般的な観点で記入するようにしたので、会計に関する特別な知識を要することなく、財産管理業務及び身上配慮業務に関する入力を簡便に行うことができる。
【0083】
次に、会計報告書の作成について、図9、図10を参照しながら説明する。
【0084】
図3の画面で「会計報告書」112を選択すると、図9の集計期間入力画面が表示される。
【0085】
図9の期間選択画面において、集計開始入力欄201と集計終了入力欄202に任意の年月日を入力してから、開始ボタン203をクリックすると、会計報告書の演算処理が行われ、図10の会計報告画面に切り替わる。
【0086】
この会計報告画面は、画面上段に現預金の収支を示す現預金集計部301が配置され、画面中央に資産の増減及び未収、未収金に関する財産債務収支報告部302が配置され、画面下段に会計報告検証部303が配置される。さらに、会計報告検証部303の下には、BSとPLによる検証結果を表示する検証結果表示部304が配置される。
【0087】
現預金集計部301は、入出金データベース5に格納されているデータを集計し、現金と預金に関して期首(集計開始日)の繰越額と、期末(集計終了日)残高をそれぞれ集計したものである。
【0088】
財産債務収支報告部302は、資産データベース4の勘定科目毎に期首の繰越額と期末残高を集計し、さらに、業務報告データベース6に格納された業務日誌170の資産・負債の増減に関する相手科目(図8参照)に基づいて、複式簿記の要領で貸方、借方を演算したものである。
【0089】
次に、会計報告検証部303は、資産データベース4の勘定科目、入出金データベース5の入出金データ、業務報告データベース6の資産の増減にかかるデータから資産の仮計と収支の差額及びBS合計を求め、さらに普通収支の仮計と収支の差額及びPL合計を求め、BSの合計にPLの合計を加算した借方と貸方の値が一致するか否かにより会計報告の検証を行い、一致していれば、検証結果表示部304に「正常」である旨を表示し、そうでない場合には「異常」がある旨を表示する。
【0090】
この会計報告画面において、画面下部に設けた印字ボタン305をクリックすると、図11に示す会計報告書と図12に示す検証結果がプリンタ11によって出力される。
【0091】
なお、図11の会計報告書では、現預金集計部301、財産債務収支報告部302の下方に普通収支を集計した普通収支表示部306が配置される。が配置され、画面下段に会計報告検証部303が配置される。さらに、会計報告検証部303の下には、BSとPLによる検証結果を表示する検証結果表示部304が配置される。なお、図12の検証結果は上記図10の会計報告検証部303と同様である。
【0092】
上記会計報告処理は、後見管理ソフトウェア2において、図13のフローチャートで示す手順で処理が行われる。
【0093】
まず、ステップS1では、上記図9のように集計期間を設定し、ステップS2では、資産データベース4と入出金データベース5から対象となるデータを読み込む。
【0094】
ステップS3では、業務報告データベース6から集計期間内で相手科目(資産負債科目)が設定されたデータを抽出する。
【0095】
そして、ステップS4では、資産データベース4、入出金データベース5、業務報告データベース6の資産の増減に関するデータに基づいて、上記図10に示した現預金の収支を示す現預金集計部301の集計と資産の増減及び未収、未収金に関する財産債務収支報告部302の集計を行うとともに、BSの合計とPLの合計を求める。
【0096】
そしてステップS5では、BSの合計とPLの合計から求めた借方と貸方が一致するかをチェックする。
【0097】
ステップS6では、このチェック結果が一致していれば、会計報告書は「正常」であると判定してステップS7にて、図10の検証結果表示部304に「正常」を示す表示を行う一方、そうでない場合には、ステップS8にて検証結果表示部304へ会計報告書に異常がある旨の出力を行う。
【0098】
このように、図7、図8に示した後見業務管理画面で、現預金の出納帳160、190を記録すると同時に、入出金に関する情報に関連する被後見人の行動内容を記録することができ、さらに、業務日誌170では、資産の増減に係わる相手科目を、資産益、資産損、未収金、未払金の4つの区分としたので、会計に関する特別な知識を要することなく、上記会計報告処理においては複式簿記と同じ手順で、会計の検証を行うことができ、信頼性の高い後見管理業務を容易に行うことができる。
【0099】
次に、財産目録の作成について説明する。
【0100】
財産目録の作成は、図10の会計報告画面の上部に設けた財産目録作成ボタン307をクリックすることにより演算処理が行われ、図14に示す財産目録がプリンタ11によって出力される。
【0101】
図14において、財産目録は資産の部401、負債の部402、収支の部403に区分けされ、上記のように予め設定した部門名に対応する勘定科目が集計される。上述のように勘定科目と部門名を予め関連付けておくことにより、特別な操作を要することなく、各部門毎の集計を容易かつ迅速に行うことが可能となる。なお、収支の部403には上記図6で設定した非管理部門のデータが表示される。
【0102】
この財産目録の演算処理は、後見管理ソフトウェア2において、図15に示すフローチャートのように行われ、まず、ステップS11では、上記図9で入力した集計期間を読み込み、ステップS12では、集計期間に基づいて資産データベース4、入出金データベース5、部門データベース3から該当するデータを読み込む。また、BS、PLのチェックを行うために、業務報告データベース6からも相手科目の記録されたデータを読み込んでおく。
【0103】
ステップS13では、各部門名ごとに勘定科目を集計する。また、ステップS14では、上記図13と同様にBSとPLの和により借方と貸方のチェックを行う。
【0104】
ステップS15では、BSとPLのチェックが正常であればステップS16で、ステップS13で集計したデータに基づいて、図14に示すような財産目録を出力する。なお、ステップS15の判定で、BSとPLのチェックが異常であれば、そのまま処理を出力するか、あるいは、画面に異常がある旨の表示を行っても良い。
【0105】
次に、各月毎に後見業務を集計する月次報告書は、図10の会計報告画面10において、報告書ボタン308をクリックすることにより、作成が開始される。
【0106】
報告書ボタン308をクリックすると、図16の月次報告作成画面に切り替わる。
【0107】
図16の月次報告作成画面では、作成したい月を選択する選択部501(プルダウンメニュー)と、選択した月の収支を表示する収支報告部503と、上記業務日誌170から抽出した業務データ表示部170aを主体に構成される。
【0108】
選択部501のプルダウンメニューを開いて、集計を行う月を選択すると、業務報告データベース6の検索が行われて、上記業務日誌170で記録したデータを抽出し、業務データ表示部170aに日付順でソートされた後に表示される。
【0109】
同時に、入出金データベース5から該当する月のデータを抽出し、収支報告部503に収入の合計と支出の合計及び収支の差額などが表示される。
【0110】
この後、画面の上部に設けた印字ボタン502をクリックすると、画面に表示されたデータが、図17で示すように月次報告書としてプリンタ11から出力される。
【0111】
以上のように、本発明によれば、図7、図8で示した後見管理画面において、被後見人の入出金に関する情報を記録するとともに、被後見人の入出金に伴う行動行動内容または後見人の後見業務内容を記録することができるので、日々の入出金と業務日誌170を入力しておくだけで、会計報告書、財産目録及び月次報告書を容易かつ迅速に作成でき、特別な会計知識を要することなく精度の高い後見業務を容易に行うことが可能となる。
【0112】
また、業務日誌170では、入出金に関する情報として、得した(資産益)、損した(資産損)、まだ貰えていない(未収金)、まだ払っていない(未払金)の4つの概念で相手科目を振り分けることで、複式簿記の振り分け仕分けの相手を固定することができ、複式簿記の知識を要することなく財産目録や会計報告書の正当性を容易かつ正確に検証することが可能となり、財産管理業務と身上配慮業務を関連付けた報告書を容易に作成可能としながら報告書の信頼性を確保して、高度な後見業務を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す、システムの構成図。
【図2】被後見人の選択画面の画面イメージ。
【図3】日常の後見管理業務のメニューを画面イメージ。
【図4】勘定科目登録画面の画面イメージ。
【図5】収入と支払科目の登録画面の画面イメージ。
【図6】非管理部門登録画面の画面イメージ。
【図7】現金出納帳と業務日誌からなる現金に関する後見管理画面の画面イメージ。
【図8】預金出納帳と業務日誌からなる預金に関する後見管理画面の画面イメージ。
【図9】会計報告作成における集計期間設定画面の画面イメージ。
【図10】会計報告作成画面の画面イメージ。
【図11】会計報告の一例を示す説明図。
【図12】会計報告書の検証部の一例を示す説明図。
【図13】会計報告処理の一例を示すフローチャート。
【図14】財産目録の出力例を示す説明図。
【図15】財産目録作成処理の一例を示すフローチャート。
【図16】月次報告書作成画面の画面イメージ。
【図17】月次報告書の一例を示す説明図。
【符号の説明】
2 後見管理ソフトウェア
3 部門データベース
4 資産データベース
5 入出金データベース
6 業務報告データベース
170 業務日誌

Claims (5)

  1. 財産に関する情報を格納する資産データ格納手段と、
    入出金に関する情報を格納する入出金データ格納手段と、
    前記入出金に関連した被後見人の行動または後見人の後見業務に関する情報を格納する行動データ格納手段と、
    前記財産に関する情報と入出金に関する情報とから財産目録を生成する財産目録生成手段と、
    前記入出金に関する情報と、行動に関する情報とから後見業務の遂行記録を生成する遂行記録生成手段とを備えたことを特徴とする後見管理システム。
  2. 前記資産データ格納手段は、前記財産目録に記載する勘定科目名と、この勘定科目名に対応する部門名を割り付けたことを特徴とする請求項1に記載の後見管理システム。
  3. 前記入出金データ格納手段は、資産益、資産損、未収金または未払金のいずれかを仕分けの相手として入出金に関する情報とともに格納することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の後見管理システム。
  4. 前記仕分けの相手に基づいて、複式簿記の振り分けを行い、前記財産目録の検証を行うことを特徴とする請求項3に記載の後見管理システム。
  5. 前記資産データ格納手段の資産に関する情報と、前記入出金に関する情報とから会計報告書を生成する会計報告書生成手段を備え、
    会計報告書生成手段は、前記仕分けの相手に基づいて、複式簿記の振り分けを行い、前記会計報告書の検証を行うことを特徴とする請求項3に記載の後見管理システム。

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014148045A1 (ja) * 2013-03-18 2014-09-25 Freee Co., Ltd. 会計処理装置、会計処理方法及び会計処理プログラム
JP2017016695A (ja) * 2013-03-18 2017-01-19 フリー株式会社 会計処理装置、会計処理方法及び会計処理プログラム
JP5503795B1 (ja) * 2013-10-17 2014-05-28 フリー株式会社 会計処理装置、会計処理方法及び会計処理プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Watson et al. The benefits of data warehousing: why some organizations realize exceptional payoffs
Downes et al. Dictionary of finance and investment terms
Landefeld et al. Taking the pulse of the economy: Measuring GDP
Friedman Dictionary of Business and Economic Terms
US7418424B2 (en) Trade finance automation system
US6516303B1 (en) Method, system, and apparatus for managing taxable events within a portfolio
US6164533A (en) Point of sale automatic savings program contribution system
US5673402A (en) Computer system for producing an illustration of an investment repaying a mortgage
US7818228B1 (en) System and method for managing consumer information
Triplett et al. Productivity in the services sector
US5724523A (en) Electronic income tax refund system utilizing the tax refund to underwrite issuance of a secured credit card
US20060242063A1 (en) Remote check deposit
US20030158798A1 (en) Rules-based accounting system for securities transactions
Kahan et al. Standardization and Innovation in Corporate Contracting (or" The Economics of Boilerplate")
US20060212393A1 (en) Payment system and method
US6684189B1 (en) Apparatus and method using front-end network gateways and search criteria for efficient quoting at a remote location
US6216115B1 (en) Method for multi-directional consumer purchasing, selling, and transaction management
US20040128230A1 (en) System and method for modifying attribute data pertaining to financial assets in a data processing system
US20030191701A1 (en) Methods, devices and systems for electronic bill presentment and payment
US20030225692A1 (en) Account opening system, method and computer program product
US20050283436A1 (en) Point of sale purchase system
US6711554B1 (en) Method and system for managing and preparing documentation for real estate transactions
Roehl-Anderson et al. The controller's function: the work of the managerial accountant
Mooney Jr Beyond Negotiablity: A New Model for Transfer and Pledge of Interests in Securities Controlled by Intermediaries
US20040010458A1 (en) Methods and systems for organizing information from multiple sources

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080930

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090224