JP2021155454A5

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Publication number: JP2021155454A5
Application number: JP2021109883A
Authority: JP
Filing date: 2021-07-01
Publication date: 2022-04-26

Claims

標的細胞の活動を調節する方法であって：
a.) 赤血球を、該赤血球に関連する1以上のタンパク質のレベルを調節する少なくとも1つの薬剤と接触させることにより、刺激された赤血球を作製することであって、該少なくとも1つの薬剤が、タンパク質、プロテアーゼ阻害剤又は細胞である、前記作製すること；
b.) 該刺激された赤血球を該少なくとも1つの薬剤から分離すること；並びに
c.) 該標的細胞を：
(i) 該分離された刺激された赤血球；
(ii) 該分離された刺激された赤血球をインキュベートすること又は培養することから取得した上清；
(iii) 該分離された刺激された赤血球から取得した溶解物；
(iv) 該分離された刺激された赤血球から取得した膜；及び
(v) 該分離された刺激された赤血球から作製した赤血球ゴースト、からなる群から選択される、1以上の刺激された赤血球構成要素と混合すること、を含み、ここで該標的細胞を該1以上の分離された刺激された赤血球構成要素と混合することにより、該標的細胞の活動が調節される、前記方法。
前記刺激された赤血球により、細胞シグナル伝達、免疫反応、細胞発達、細胞成長、細胞死、細胞成長阻害、及び細胞修復からなる群から選択される、前記標的細胞の1以上の活動が調節される、請求項1記載の方法。
前記標的細胞が、免疫細胞、不死化細胞、癌細胞、幹細胞、内皮細胞、線維芽細胞、及び滑液細胞からなる群から選択されるものの1以上である、請求項2記載の方法。
前記標的細胞が対象由来である、請求項1記載の方法。
前記調節された標的細胞又は該調節された標的細胞由来の標的細胞構成要素が、対象への投与のためのものである、請求項1記載の方法。
前記対象への投与のための前記調節された標的細胞又は該調節された標的細胞由来の前記標的細胞構成要素の1以上が、標的細胞ゴースト、標的細胞膜、標的細胞溶解物、標的細胞画分、及び標的細胞をインキュベートすること又は培養することにより作製した上清からなる群から選択される、請求項5記載の方法。
前記調節された標的細胞又は該調節された標的細胞由来の前記標的細胞構成要素の1以上が、全身、局所、静脈内、皮下、関節内、筋肉内、くも膜下腔内、及び腹腔内からなる群から選択される1以上の経路による前記対象への投与のためのものである、請求項5記載の方法。
前記対象が、癌、感染症、臓器不全、自己免疫性疾患、自己免疫性障害、炎症、及び免疫不全からなる群から選択される疾患又は障害を有する、請求項5記載の方法。
請求項1に従って作製された、前記分離された刺激された赤血球、前記調節された標的細胞、及び／又は、該調節された標的細胞由来の前記標的細胞構成要素を含む、対象の疾患又は障害を予防、治療、又は改善するための医薬組成物であって、該疾患又は障害が、癌、感染症、臓器不全、自己免疫性疾患、自己免疫性障害、炎症、及び免疫不全からなる群から選択される、前記医薬組成物。
前記分離された刺激された赤血球、前記調節された標的細胞、及び／又は、該調節された標的細胞由来の前記標的細胞構成要素が、全身、局所、静脈内、皮下、関節内、筋肉内、くも膜下腔内、及び腹腔内からなる群から選択される1以上の経路によって前記対象に投与されるように用いられることを特徴とする、請求項9記載の医薬組成物。
前記赤血球に関連する1以上のタンパク質が、サイトカイン、ケモカイン、又は成長因子である、請求項1記載の方法。
前記赤血球に関連する1以上のタンパク質が、塩基性FGF、エオタキシン、G-CSF、GM-CSF、IFN-γ、IL-1β、ILlra、IL-2、IL-4、IL-5、IL-6、IL-7、IL-8、IL-9、IL-10、IL-12(p70)、IL-13、IL-15、IL-17、IP-10、MCP-1、MIP-lα、MIP-lβ、PDGF-BB、RANTES、TNF-α、及びVEGFからなる群から選択される、請求項1記載の方法。
前記赤血球に関連する1以上のタンパク質が、IL-la、IL-2Ra、IL-3、IL-12、IL-16、IL-18、CTACK、GRO-α、HGF、IFN-α2、LIF、MCP-3、M-CSF、MIF、MIG、β-NGF、SCF、SCGF-β、SDF-lα、TNF-β、及びTRAILからなる群から選択される、請求項1記載の方法。