JP2021155066A - ロール紙製品の包装紙及び包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱炭素化の指向に適い、かつロール紙製品保存時に消臭機能をもたらす。【解決手段】複数のロール紙製品11を包装材料により包装した包装体であって、前記包装材料は包装紙10であり、前記包装紙10の内面に臭気を消臭成分10aが適用されている。【選択図】図5

Description

本発明は、ロール紙製品、特にトイレットロールの包装紙及び包装体に関するものである。
トイレットロールにおいては、例えば4個又は12個などの単位でプラスチック包装フィルムにより包装したものが一般的であり、その包装フィルムの上部に指掛け孔が形成され、販売店からの消費者の持ち運びを考慮した包装体とされている。
持ち帰った包装体は、その包装フィルムを破断してトイレットロール全量を抜き出し、包装フィルムは廃棄するか、所要の個数を取り出し、残個数を包装フィルムに入れたままの半包装状態とし、例えばトイレット内に収納しておく使用態様がある。
他方、1個のトイレットロールの場合に、包装紙で覆ったものがある。使用時には、包装紙を廃棄してトイレットロールをホルダーに掛ける使用態様である。
複数個のトイレットロールをプラスチック包装フィルムで包装した包装体は、近年の脱炭素化の指向によれば好まれないことがある。
特開2014−169127号公報
そこで、本発明の主たる課題は、脱炭素化の指向に適い、かつ保存時に消臭機能をもたらすロール紙製品、特にトイレットロールの包装紙及び包装体を提供することにある。
上記課題を解決した代表的態様は次記のとおりである。
<ロール紙製品の包装紙の代表的態様>
複数のロール紙を包装する包装材料であって、
前記包装材料は包装紙であり、
前記包装紙の内面に臭気を緩和又は消臭する消臭成分が適用されていることを特徴とするロール紙製品の包装紙。
<ロール紙製品の包装体の代表的態様>
複数のロール紙製品を包装材料により包装した包装体であって、
前記包装材料は包装紙であり、
前記包装紙の内面に臭気を緩和又は消臭する消臭成分が適用されていることを特徴とするロール紙製品の包装体。
本発明によれば、脱炭素化の指向に適い、かつロール紙製品の保存時に消臭機能を発揮するものとなる。
トイレットロールの包装体を縦向きに設置した状態における一部破断正面図である。 上部の包装紙を除去し、最上部のトイレットロールを抜き取った、トイレットロール包装体の設置状態における一部破断正面図である。 12個のトイレットロールを段積みした包装体例を示す斜視図である。 4個のトイレットロールを段積みした包装体例を示す斜視図である。 包装紙の層構造例を示す断面図である。 4個のトイレットロールを段積みした包装体について、2個のトイレットロールを取り出し、残トイレットロールを包装紙に入れたままの半包装状態として収納しておく使用態様の斜視図である。 トイレットロール使用後の廃棄袋用とした説明用斜視図である。 4個のトイレットロールを横置きによる包装体例を示す一部破断正面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ詳説する。
図1はトイレットロール10の包装体を設置した状態を示したもので、図示例においては、紙管を縦向きとし1段に4個で、3段に積み重ね合計12個のトイレットロール包装体である。
本発明においては、包装材料として包装紙が使用される。包装紙として最適なものはクラフト包装紙である。クラフト紙はクラフトパルプを原料とした紙であり、特に未さらしクラフトパルプを原料とした茶色の紙であるのが望ましい。
クラフト包装紙の坪量としては、後述するように、包装紙としての強度のほか、上方を開口した状態の自立する剛性を備える観点で50〜200g/m2が望ましい。紙厚は100〜300μmのものが好ましい。過度に坪量が低いと包装又は運搬状態において破れる可能性がある。過度に坪量を高くすることは経済的でない。
包装形態としては、図3に示すようにキャラメル包装とすることができる。すなわち、側部に重ね部Rをもたせた筒体を形成し、その天部(上部)及び底部(下部)において折り込み重ね合わせを図り、閉塞した端部を形成するものである。
包装紙10の基紙10cの内面には、図5に示すように、臭気を緩和又は消臭する消臭成分が、例えば塗布などの形態で適用されている。この場合における消臭成分層10aの消臭成分としては、包装体をトイレットに設置する観点から少なくともアンモニア臭を緩和又は消臭する消臭成分であるのが望ましい。そのほかに、便由来の臭気も消臭するものが望ましい。
消臭成分に加えて、芳香成分をも添加することも可能である。
かかる包装体は販売店の店頭に置かれることもある。店頭に置かれた包装体が雨に晒された場合、包装紙を通してトイレットロールまで水分が浸透し、水の吸収性が高いトイレットロールの商品価値を失わせてしまう可能性がある。
そこで、図5に示すように、基紙10cの外面に撥水又は防水機能を有する防水層10bを塗布などにより付与するのが望ましい。
消費者は、購入し持ち帰った包装体について、その包装紙を破断してトイレットロール全量を抜き出し、包装紙は廃棄するのではなく、当該包装紙を有効に活用するのが望ましい。
この活用形態としては、所要の個数を取り出し、残個数を包装紙に入れたままの半包装状態とし、例えばトイレット内に収納しておく態様がある。
この場合において、包装紙は包装フィルムに比較して十分なる剛性を示すので、例えば図2に示すように、自立した状態を保持できる。
この自立性をより高めるために、図2及び図3に示すように、重ね部Rと交差するようにバンド材30、特に好ましくは紙製のバンド材30を巻き付けるのが望ましい。
このバンド材30の位置は、例えば典型例として示す図7に示すように、少なくとも高さ方向中央より下方が望ましい。
包装紙の重ね部R、天部(上部)及び底部(下部)における折り込み重ね合わせ部(折り片10A、10B)の対向面には、連続又は間欠で、例えばホットメルト接着剤により接合できる。
他方、前述の活用形態に従って、例えば図2又は図6に示すように、所要の個数を取り出し、残個数を包装紙10に入れたままの半包装状態とし、例えばトイレット内に収納しておく態様とするために、包装体の胴部の端部に、胴部全体を回り込む破断用ミシン目20を形成するのが望ましい。
この破断用ミシン目20の位置は、包装体の上部、すなわち最上段のトイレットロール11が転倒しない位置、例えば天端より10〜80mmの位置とすることが望ましい。
図2には、破断用ミシン目20を境にして破り、天部を除去し、2個のトイレットロールを取り出し、半包装状態の包装紙10に10個のトイレットロールが残った状態を示している。天部を除去した結果、上端に開口が形成される。
この状態では、包装体の上端が開口している結果、包装紙内面とトイレット内の外気とが自由に接する結果、トイレットの臭気BSが包装紙10内面の消臭成分層10aと接触し、消臭が図られる。
包装体には、必要により、取っ手40を例えば天部に帯状で設けることができる。この取っ手40についても、紙製であるのが望ましいが、バンド自体を包装紙から剥離して分別廃棄するのであれば、プラスチックバンドであってもよい。取っ手40の包装紙10外面への固定はホットメルト接着剤などを使用できる。
上記例では、12個の包装体の例を示したが、複数個のトイレットロールを対象にする限り、その個数は限定されない。例えば、図4に示すように、横並びの2つの縦向きトイレットロールを2段に積み重ね、合計4個のトイレットロールを収納する形態なども含むものである。
図6は、破断用ミシン目20を境にして破り、天部を除去し、2個のトイレットロールを取り出し、半包装状態の包装紙10に2個のトイレットロールが残った状態を示している。
上記例においては、トイレットロール11がその紙管が上下方向となる縦向きの包装形態であるが、図8に示すように、トイレットロール11がその紙管が水平方向となる横向きの包装形態とすることができる。
全てのトイレットロール11が取り出されるまで消臭機能を発揮するが、その後は、図7に示すように、当該包装紙10をトイレット内の廃棄物(例えば便器清掃用の使用済みシート)Wの廃棄物収納袋として利用できる。
この場合、バンド材30を包装紙10から剥離して、包装袋の口部を纏めて封止する封止バンドとして利用することもできる。
本発明に係る消臭成分としては適宜の材料を使用できる。ゼオライト等の粒状の個体の状態で吸着などによる物理的消臭効果を発現するもののほか、悪臭成分を化学的に消臭する化学的消臭成分を好適に採用できる。
ここで、化学的消臭成分は、小便成分由来のアンモニアに代表されるアミン基を有する臭気に対して中和反応による消臭効果を有するケトン基やアルデヒド基を有する化合物を使用できる。アンモニアのほか、硫化水素、トリメチルアミン、メチルメルカプタン、イソ吉酢酸などの臭気成分についても消臭効果を示すものが特に好ましい。
また、化学的消臭成分として、ポリフェノール、ポリフェノール誘導体及びポリフェノール類似体の何れか一つを含むもの(以下、ポリフェノール等ともいう)であるのが望ましい。ポリフェノール等は、植物及び植物の加工品から抽出されるなどしたものであり、フェノール性水酸基による反応性により、少なくともトイレ空間に存在する主たる悪臭成分の一つであるアンモニアに対する消臭機能を有するものである。もちろん、アンモニアに加えて、トイレ空間の悪臭成分として知られる、硫化水素、メチルメルカプタン、トリメチルアミンに対して反応性を有して消臭機能を有するものも存在し、上記ポリフェノール等はそのようなものであってもよい。例えば、ポリフェノール誘導体の中には、特許3919729号のように人為的に分子量の高いポリフェノールに対して適宜の官能基を持たせて、特定の成分に対する消臭機能を付加或いは高めたものも使用できる。
消臭成分をポリフェノール等とするとともに、後述する揮発性消臭物質を揮発性消臭香料とし、その香料成分をエステル化合物とすると、フェノール性水酸基による反応性による消臭作用とエステル化合物の交換反応による消臭作用と、異なる消臭作用によって消臭効果が得られるものとなるため望ましい。さらに、ポリフェノール等は、エステル化合物の香気や消臭効果に影響を与えない。特に、シトロネリルフォルメート及びフェニルエチルフォルメートと組み合わせは香気と効果の点で望ましい。
前記ポリフェノール等は、紙に含侵され難いものであるが、エタノール、メタノール、ブタノール、プロパノール等の低級アルコールとともに紙に付与すると含浸させることができる。
ポリフェノール等のより好ましい具体例としては、タンニン、カテキン、ルチン、アントシアニン、エラグ酸、クマリン、フラボン及びこれらの誘導体又は前駆体である。これらはトイレの悪臭成分に対して特に高い消臭効果を発揮するとともに、上記エステル化合物である揮発性消臭香料の香気に影響がない。
上記具体例のなかでも、特に好ましいものは、タンニン及びその誘導体である。タンニン及びタンニン誘導体は、分子量が大きくフェノール性水酸基を多く有するため消臭機能に優れる。なお、タンニンは、縮合型タンニン、加水分解型タンニンのいずれでもよい。また、タンニンのなかでも、柿由来の柿タンニンは、分子量が非常に大きく、消臭効果に極めて優れるため、消臭成分として、この柿タンニン及び柿タンニン誘導体の少なくとも一方を含むようにするのがよい。柿タンニンを含ませる場合には、さらに茶カテキンをともに含ませるのがよい。
なお、上記ポリフェノール等は、市販のポリフェノール系消臭成分に由来するものであってもよい。市販のポリフェノール系消臭成分としては、例えば、リリース科学工業株式会社製のPancil COS-15、Pancil COS-17、Pancil CL-10、Pancil AS-10、Pancil AS-20、Pancil BA-210-1、Pancil COS-5、Pancil FG-22、Pancil FG-25、Pancil FG-30、Pancil FG-60、Pancil FG-70、Pancil FG-99、Pancil FX10、Pancil PO -10、Pancil BA-200E-1が挙げられる。
前述の化学的消臭成分に併せて、揮発性消臭香料も使用できる。
揮発性消臭香料の適用量は、特に限定されるものではない。揮発性消臭香料の具体的な含有量は、用いる具体的な種類、消臭効果、香気、香調、香りの強さを考慮して定めることができる。
前記揮発性消臭香料は、常温で揮発性を有し、揮散により香気を発生する香料でありながらトイレ空間内における悪臭成分と化学反応を生じるものであって、特に悪臭成分を化学反応によって悪臭がない又は少ない物質へと変化させるものである。なお、悪臭成分とは、トイレ空間内において問題となるものであり、代表的には尿臭の原因となるアンモニア、トリメチルアミン、便臭の原因となるメチルメルカプタン、硫化水素である。
揮発性消臭香料は、揮散して香気を発するものであるためトイレ空間内に拡散したアンモニア等の悪臭成分に対する即効性に優れる。つまり、揮発性消臭香料は、消臭効果を有する香料がトイレ空間内に揮散され、トイレ空間内に拡散するアンモニア等の悪臭成分と迅速に接触して消臭効果が発揮される。さらに、トイレ空間内に香気が拡散されることで、壁や床に飛散した尿とも接触し、係る尿から発するアンモニア等による尿臭も抑制することができる。つまり、臭気発生元に対する消臭効果にも優れる。さらに揮発性消臭香料は、香料であるため香気の強さによって消臭効果の強弱を認識しやすく、また、香気の低下や香気の変調によって消臭効果の低下などの変化を認識することができる。
揮発性消臭香料は、好ましくは、一種又は二種以上のエステル系化合物を含む。エステル系化合物は、花の香りや果実臭を呈するものが多く、トイレ空間内で使用される香料として適する一方、トイレ空間内の主たる悪臭成分であるアンモニアと交換反応することで、アンモニア臭を除去または低減させることができる。
上記化学的消臭成分は、エステル系化合物を含む揮発性消臭香料と併用できる。
このエステル系化合物として好ましい物質としては、前記エステル系化合物は、酢酸リナリル、オイゲニルアセテート、ゲラニルアセテート、サビニルアセテート、サビネンヒドレート、シトロネリルアセテート、テルピニルアセテート、ネリルアセテート、ブチルアルゲレート、ベチベリルアセテート、ベンジルアセテート、ベンジルベンゾエート、ボルニルアセテート、ボルニルイソバレレート、メチルアントラニレート、メチルサリチレート、メチルブチレート、メチルベンゾエート、メンチルアセテート、ラバンズリルアセテート、リナリルアセテート又はギ酸エステルが挙げられる。これらは、人が良好に感ずる香気を有しながら、アンモニアに対する高い消臭効果を発現する。揮発性消臭香料は、これらの群から選ばれる一種又は二種以上を含むようにするのがよい。
他方で、エステル系化合物は、炭素数が5以上のものであるのが望ましい。より好ましくは、具体的には、炭素数が6〜12個であるのが望ましい。炭素数が5未満であると揮発性が高く過ぎて、香気の持続性、消臭効果の持続性が十分とならない場合がある。特に炭素数が6〜12個のエステル化合物に係る香料は、揮発性に関し20℃における蒸気圧を0.02mmHg以上0.1mmHg未満の範囲となるものが多く、この範囲は、香料においては、いわゆるミドルノートと称されるものであり持続性と揮発性とのバランスに優れ、特に一般的に一つのトイレットロールが使い切られる期間を考慮すると、トイレットロールの使用期間中において十分に香気と消臭効果を発現させることができる。炭素数が12個を超えるものでもよいが、炭素数12を超えると香料ではラストノートと称されるもので迅速な揮散性についてやや劣るようになる。
揮発性消臭香料として、特に好ましいものは、シトロネリルフォルメート及びフェニルエチルフォルメートの少なくとも一方を含むものである。これらは、香気をバラ臭等の花の香りに調整しやすく、トイレ空間内において望ましいとされる香気を呈するとともに、窒素原とりわけアンモニアの化学的な消臭効果に非常に優れる。さらにマスキング性に点においても尿臭との相性がよい。また、シトロネリルフォルメート及びフェニルエチルフォルメートは、炭素数6〜12個においてミドルノートの香調となるため使用期間、消臭期間として優れるとともに、香気を感じやすく消臭効果も認識しやすい。
シトロネリルフォルメート及びフェニルエチルフォルメートを用いる場合には、含有量はトイレットロールで1ロールあたりに使用されている香料の質量の1質量%以上、10質量%以下であるのがよい。この範囲であれば、十分に香気が感じられるとともに消臭効果も得られる。
他方、本発明に係る消臭成分には、有機酸、有機酸塩が含まれていてもよい。有機酸、有機酸塩も消臭効果を有する。有機酸、有機酸塩としては、人体に対する安全性の高いものであるのが望ましく、例えば、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、クエン酸、グルタル酸、アミノ酸、アジピン酸、アスコルビン酸、又はこれらの無機塩もしくは有機塩が例示できる。塩を形成する無機塩基としては、ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムのようなアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩等が例示できる。また、有機塩基としては、窒素含有塩基、例えば一級、二級又は三級アミン、イミノ基、グアニジノ基、イミダゾリノ基、イミダゾリル基、ピリジル基等の基を有する化合物が例示できる。
される。
消臭成分の適用量としては、消臭効果の観点から、0.002〜6.0g/m2であるのが望ましい。より、好ましくは0.2〜2g/m2である。
他方で、実施の形態における撥水又は防水機能を有する防水層10を形成するための材料は限定されるものではない。
例えば、シリコーン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤等ワックス(特にパラフィンワックスが好ましい)、天然繊維、合成樹脂(特に紫外線硬化樹脂)、シリコーンなどを使用できる。撥水性能は、JAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法No.68に準拠してR8〜R10が望ましい。
・「坪量」は次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度23±1℃、相対湿度50±2%)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を温度100℃の環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から、試料採取用の型板(100mm×100mm)を使用し、100mm×100mmの寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、10倍して1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。
・「厚み」は、自動厚み測定器(KES−G5 ハンディ圧縮計測プログラム)を用い、荷重:0.098N/cm2、及び加圧面積:2cm2の条件下で自動測定する。
本発明の効果を確認すべく、少なくともアンモニア臭を緩和又は消臭する消臭成分Aを適用した実施例1、少なくともアンモニア臭を緩和又は消臭する消臭成分Bを適用した実施例2、および消臭成分を適用していない比較例を用いて、トイレ空間内における主る悪臭成分に対する消臭効果を下記(1)〜(4)の手順で試験して確認した。
(1)5Lの気密容器内に臭気を濃度がアンモニア:100ppm、硫化水素:4ppm、トリメチルアミン:28ppm、メチルメルカプタン:8ppm130ppmとなるように封入する。
(2)坪量160g/m2、41mm×114mmのクラフト紙に消臭成分を含侵させたものを作製する。
(3)(1)で作成したガスを密閉された密閉容器内に(2)で作製したクラフト紙を封入し60分放置する。
(4)60分放置後における各例の試料に係る気密容器内のガス濃度を測定し、ガス分解効果をガス検知管にて確認する。結果は、下記表1に示す。
Figure 2021155066
表1をみてみると、次のことが判る。
・消臭剤が付与されていないブランクのクラフト紙(比較例)は、紙自体に悪臭を吸着するため、60分後は悪臭がやや減少しているが、消臭効果は低いものである。
・実施例1は、トリメチルアミンに対する消臭効果は十分でないものの、他の悪臭成分についての消臭効果は十分にみられる。
・実施例2では、各悪臭成分に対する消臭効果がいずれも高く、本発明が想定する使用環境において消臭効果を示すものと確認できた。
また、実施例1及び実施例2では、60分間での消臭効果に有意差を示し。結果からして本発明に係る包装紙は、消臭成分の離脱がなく、トイレ空間内に拡散した悪臭成分に対する即効性や臭気発生元に対する消臭効果に優れるといえる。
本発明は、上記例ではトイレットロールについて説明をしたが、例えば食肉、魚類などの臭気を発する食品の取扱に使用するいわゆるキッチンペーパーなどのロール製品についても使用できる。この後者例の場合、キッチン内の消臭を図るものである。
10…包装紙、10a…消臭成分層、10b…防水層、11…トイレットロール(ロール製品)、20…破断用ミシン目、30…バンド材、40…取っ手、R…重ね部、W…廃棄物。

Claims (8)

  1. 複数のロール紙製品を包装する包装材料であって、
    前記包装材料は包装紙であり、
    前記包装紙の内面に少なくともアンモニア臭を緩和又は消臭する消臭成分が適用されていることを特徴とするロール紙製品の包装紙。
  2. 前記包装紙の外面は撥水又は防水機能が付与されている請求項1記載のロール紙製品の包装紙。
  3. 複数のロール紙製品を包装材料により包装した包装体であって、
    前記包装材料は包装紙であり、
    前記包装紙の内面に少なくともアンモニア臭を緩和又は消臭する消臭成分が適用されていることを特徴とするロール紙製品の包装体。
  4. 包装紙の外面は撥水又は防水機能が付与されている請求項1記載のロール紙製品の包装体。
  5. 包装体がクラフト紙であり、前記包装がキャラメル包装によるものである請求項3記載のロール紙製品の包装体。
  6. 包装体がクラフト紙であり、包装がキャラメル包装によるものである請求項4記載のロール紙製品の包装体。
  7. 包装がキャラメル包装によるものであり、包装紙の合わせ目を跨いで紙製のバンドが巻かれている請求項5記載のロール紙製品の包装体。
  8. 包装体の胴部の端部に、胴部全体を回り込む破断用ミシン目が形成されており、当該ミシン目で破断して、これを境とする端部側の蓋部分を除去可能としてある請求項5記載のロール紙製品の包装体。
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