JP2021154436A - Mems構造体、及びmemsデバイス - Google Patents

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八寿彦 吉田
Yasuhiko Yoshida
八寿彦 吉田
功 海老澤
Isao Ebisawa
功 海老澤
直也 蛭田
Naoya Hiruta
直也 蛭田
晃二 寺園
Koji Terasono
晃二 寺園
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Abstract

【課題】小型化が可能であり、かつ性能を向上させることが可能なMEMS構造体を提供する。【解決手段】MEMS構造体20は、上下方向に貫通する開口部22を有する第1基板21と、第1基板21上に設けられた複数のMEMS素子40とを含む。MEMS素子40は、音響トランスデューサーである。第1基板21は、ガラスで構成される。【選択図】図5

Description

本発明は、MEMS構造体、及びMEMSデバイスに関する。
MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて製造された音響トランスデューサーが知られている。MEMS素子からなる音響トランスデューサーは、音圧を通過させる複数の貫通孔を備えた固定電極と、固定電極に対向して配置されかつ音圧を受けて振動する振動電極とを備え、振動する振動電極の変位を電極間の容量変化として検出する構成となっている。このような音響トランスデューサーを用いてマイクロフォンを構成する場合、音響トランスデューサーの出力信号を処理するため、信号処理機能を有する集積回路(ICチップ)が必要となる。
一般的なマイクロフォンは、音響トランスデューサー及びICチップが実装基板に実装され、音響トランスデューサー及びICチップが金属缶で覆われた構成となっている。音響トランスデューサーで検出された電気信号は、金属ワイヤを経由してICチップに入力される。ICチップは、所望の信号処理を行い、ICチップの出力信号は、配線を経由して実装基板に設けられた接続端子から外部へ出力される。金属缶は、外部からのノイズや物理的接触などから音響トランスデューサー及びICチップを保護するために設けられており、外部からの音波を音響トランスデューサーに到達させるため、一部に開口部が形成されている。
ところで、このマイクロフォンを2個以上並べてアレイ化することで、ノイズキャンセリングを行い、マイクロフォンのSN比を補完することが知られている。
さらに、複数のマイクロフォンをある一定の距離を空けて配置し、複数のマイクロフォンが検出した電気信号を処理することで、音源の方向を識別することが知られている。この場合、例えば2個以上のマイクロフォンを個別に配置することが一般的に行われ、モバイル機器などスペースに限りがある機器においてはスペースの課題がある。
また、同一実装基板上に複数のマイクロフォンを並べた場合、複数のマイクロフォンにそれぞれ含まれる複数のICチップが占める面積が大きくなり、装置全体の外形寸法が大型化するという問題がある。
特開2010−283418号公報
本発明は、小型化が可能であり、かつ性能を向上させることが可能なMEMS構造体、及びMEMSデバイスを提供する。
本発明の第1態様に係るMEMS構造体は、上下方向に貫通する開口部を有する第1基板と、前記第1基板上に設けられた複数のMEMS素子とを具備する。
本発明の第2態様に係るMEMS構造体は、第1態様に係るMEMS構造体において、前記複数のMEMS素子は、少なくとも1つの方向に配列される。
本発明の第3態様に係るMEMS構造体は、第1態様に係るMEMS構造体において、前記複数のMEMS素子は、少なくとも直交する2つの方向に配列される。
本発明の第4態様に係るMEMS構造体は、第1態様に係るMEMS構造体において、前記複数のMEMS素子は、円弧状に配列される。
本発明の第5態様に係るMEMS構造体は、第1態様に係るMEMS構造体において、前記MEMS素子は、音響トランスデューサーである。
本発明の第6態様に係るMEMS構造体は、前記第1基板は、ガラスで構成される。
本発明の第7態様に係るMEMSデバイスは、第2基板と、前記第2基板上に設けられ、第1態様に係るMEMS構造体と、前記第2基板上に設けられ、前記開口部内に配置され、前記複数のMEMS素子を制御する集積回路とを具備する。
本発明の第8態様に係るMEMSデバイスは、第2基板と、前記第2基板上に設けられ、第1態様に係るMEMS構造体と、前記第2基板上に設けられ、前記開口部内に配置された撮像素子とを具備する。
本発明の第9態様に係るMEMSデバイスは、第8態様に係るMEMSデバイスにおいて、前記撮像素子は、赤外線センサーである。
本発明の第10態様に係るMEMSデバイスは、第8態様に係るMEMSデバイスにおいて、前記撮像素子は、TOF(time of flight)センサーである。
本発明によれば、小型化が可能であり、かつ性能を向上させることが可能なMEMS構造体、及びMEMSデバイスを提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るMEMSデバイスの平面図である。 図2は、リッドを省略したMEMSデバイスの平面図である。 図3は、図1に示したMEMSデバイスの底面図である。 図4は、図1に示したA−A´線に沿ったMEMSデバイスの断面図である。 図5は、MEMS構造体を抽出した平面図である。 図6は、MEMS素子の断面図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係るMEMSデバイスの概略的な平面図である。 図8は、MEMS構造体の概略的な平面図である。 図9は、本発明の第3実施形態に係るMEMSデバイスの平面図である。 図10は、リッドを省略したMEMSデバイスの平面図である。 図11は、図9に示したMEMSデバイスの底面図である。 図12は、図9に示したA−A´線に沿ったMEMSデバイスの断面図である。 図13は、第1実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図14は、第2実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図15は、第3実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図16は、第4実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図17は、第5実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図18は、第6実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図19は、第7実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図20は、第8実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図21は、第9実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図22は、第10実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図23は、第11実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図24は、第12実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図25は、第13実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図26は、第14実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図27は、第15実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図28は、第16実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図29は、第17実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図30は、第18実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図31は、第19実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図32は、第20実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。 図33は、第21実施例に係るMEMS構造体の概略的な平面図である。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。ただし、図面は模式的または概念的なものであり、各図面の寸法および比率等は必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、図面の相互間で同じ部分を表す場合においても、互いの寸法の関係や比率が異なって表される場合もある。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については同一符号を付し、重複する説明は省略する。
以下の実施形態は、MEMSデバイスの構成に関する。本実施形態でいうMEMSデバイスは、複数のMEMS素子(MEMS素子アレイともいう)と、これら複数のMEMS素子を制御する集積回路とを含む電子装置である。MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)とは、電気回路と微細な機械構造とを1つの基板上に集積させた素子である。
[1] 第1実施形態
[1−1] MEMSデバイス1の構成
図1は、本発明の第1実施形態に係るMEMSデバイス1の平面図である。図2は、リッド11を省略したMEMSデバイス1の平面図である。図3は、図1に示したMEMSデバイス1の底面図である。図4は、図1に示したA−A´線に沿ったMEMSデバイス1の断面図である。図1に示したX方向は、MEMSデバイス1のある一辺に沿った方向であり、図1に示したY方向は、X方向に直交する方向である。
本実施形態に係るMEMSデバイス1は、マイクロフォン装置を構成する。MEMSデバイス1は、基板10、MEMS構造体20、集積回路(IC:Integrated Circuit)30、及びリッド(蓋)11を備える。
基板10は、MEMS構造体20、及び集積回路30を実装するためのプリント基板である。基板10は、四角形を有する。本実施形態の例では、基板10は、正方形である。基板10は、複数の貫通孔12を有する。貫通孔12は、基板10を貫通する。貫通孔12は、円形を有する。貫通孔12は、MEMS素子に対応して設けられる。貫通孔12は、音波を通過させる音孔として機能する。
基板10の底面には、複数の端子13が設けられる。端子13は、基板10を貫通する貫通ビア(図示せず)を介して、基板10の上面に形成された配線と電気的に接続される。集積回路30は、基板10に形成された複数の配線を介して、複数の端子13に電気的に接続される。
リッド11は、基板10に実装された素子を覆うように構成され、その周囲部分は、基板10に固着される。リッド11は、電気的シールドとして機能するとともに、外部からの物理的接触などからMEMS構造体20及び集積回路30を保護するために設けられる。リッド11は、金属材料で構成される。リッド11を基板10に固着する方法としては、例えば半田リフロー工程が用いられる。
図5は、MEMS構造体20を抽出した平面図である。MEMS構造体20は、ガラス基板21と、ガラス基板21上に設けられた複数のMEMS素子40とを備える。
ガラス基板21の材料としては、特に制限はなく、任意のガラスを用いることができる。例えば、ガラス基板21としては、無アルカリガラス、又はアルミノシリケートガラス(alumino-silicate glass)などを用いることができる。無アルカリガラスは、ナトリウムやカリウムなどのアルカリ成分の含有量が例えば0.1質量%以下であるガラスである。
ガラス基板21は、接着剤を用いて基板10に接着される。ガラス基板21は、その外形が四角形であり、その中央部に四角形の開口部22を有する。すなわち、ガラス基板21は、その中央部が四角形にくり抜かれた構造を有する。さらに換言すると、ガラス基板21は、中抜き四角形状を有する。開口部22は、ウェットエッチング法、ドライエッチング法、レーザー加工、及びレーザー加工を併用したウェットエッチング法などを用いて形成される。
本実施形態の例では、ガラス基板21の外形は、正方形であり、開口部22も正方形である。ガラス基板21の中心は、開口部22の中心とおおよそ重なるように配置される。換言すると、ガラス基板21の2本の対角線は、開口部22の2本の対角線とおおよそ重なるように配置される。
ガラス基板21は、複数の貫通孔23を有する。貫通孔23は、ガラス基板21を貫通する。貫通孔23は、MEMS素子40に対応して設けられる。貫通孔23は、円形を有する。また、貫通孔23は、ウェットエッチングなどの開口工程に起因して、例えばテーパ形状を有する。
ガラス基板21上には、複数のMEMS素子40が設けられる。各MEMS素子40の平面形状は、例えば円である。複数のMEMS素子40は、開口部22を中心にして、おおよそ均一になるように配置される。本実施形態では、MEMSデバイス1が8個のMEMS素子40を備える構成例を示している。8個のMEMS素子40は、X方向及びY方向に並んで配置される。具体的には、ガラス基板21の4つの角にそれぞれ4個のMEMS素子40が配置され、ガラス基板21の4つの辺の中央部にそれぞれ4個のMEMS素子40が配置される。MEMSデバイス1が備えるMEMS素子40の数は、任意に設定可能である。
本実施形態のMEMS素子40は、音響トランスデューサーからなる。本実施形態の音響トランスデューサーは、音を電気信号に変換、又は電気信号を音に変換する変換素子であり、また、本実施形態の音響トランスデューサーは、音波を送受信する音響素子であり、マイクロフォン及びスピーカーを含む。本実施形態では、MEMS素子40がマイクロフォン(MEMSマイクロフォンともいう)からなる場合を例に挙げて説明する。
MEMS素子40の具体的な構成については後述する。
ガラス基板21上には、MEMS素子40の振動電極に電気的に接続された端子41が設けられる。ガラス基板21上には、MEMS素子40の固定電極に電気的に接続された端子42が設けられる。端子42は、ガラス基板21上に設けられた配線43に電気的に接続される。配線43は、ガラス基板21の外周部を囲むように形成され、全てのMEMS素子40の端子42に電気的に接続される。配線43は、ガラス基板21上に設けられた端子44に電気的に接続される。
集積回路30は、ガラス基板21の開口部22内に配置され、例えば、開口部22の中央に配置される。集積回路30は、基板10に実装される。例えば、集積回路30は、複数のバンプ31を介して、基板10に電気的に接続される。バンプ31は、集積回路30の底面に設けられた端子に電気的に接続される。集積回路30は、ICチップとして構成され、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成される。ASICは、特定の用途のために複数の機能回路を1つにまとめて設計及び製造された集積回路である。集積回路30は、複数のMEMS素子40を制御し、複数のMEMS素子40の信号を処理する。
集積回路30は、複数のボンディングワイヤ32を介して、複数の端子41に電気的に接続される。また、集積回路30は、ボンディングワイヤ32を介して、端子44に電気的に接続される。ボンディングワイヤ32は、集積回路30の上面に設けられた端子に電気的に接続される。
[1−2] MEMS素子40の構成
次に、MEMS素子40の構成の一例について説明する。図6は、MEMS素子40の断面図である。MEMS素子40は、ガラス基板21に形成された貫通孔23を覆うように配置される。
ガラス基板21上には、貫通孔23を覆うように、メンブレン(ダイヤフラムともいう)50が設けられる。メンブレン50の平面形状は、例えば円である。メンブレン50のサイズは、貫通孔23のサイズより大きい。メンブレン50は、絶縁層50A、導電層50B、及び絶縁層50Cが順に積層されて構成される。導電層50Bは、メンブレン50の電極(振動電極)として機能する。導電層50Bは、金属で構成され、例えばモリブデン(Mo)で構成される。絶縁層50A、及び絶縁層50Cはそれぞれ、例えばシリコン窒化物(SiNx)で構成される。化学式に記載された“x”は、組成比が任意であることを意味する。
メンブレン50は、少なくとも1つの貫通孔51を有する。貫通孔51は、円形であり、メンブレン50を貫通する。貫通孔51は、外気圧の変化によりメンブレン50の両面に発生する差圧を逃がす機能を有する。
メンブレン50の上方には、空洞(cavity)52を介して、バックプレート53が設けられる。バックプレート53の平面形状は、例えば円である。バックプレート53は、導電層53A、絶縁層53B、及び保護膜53Cが順に積層されて構成される。導電層53Aは、バックプレート53の電極(固定電極)として機能する。導電層53Aは、金属で構成され、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、又はアルミニウム合金などで構成される。絶縁層53Bは、例えばシリコン窒化物(SiNx)で構成される。保護膜53Cは、例えば、アモルファスシリコンで構成される。保護膜53Cは、空洞52を形成するための犠牲層(例えばシリコン酸化物(SiOx))をウェットエッチングで除去する際に、バックプレート53の絶縁層53Bを保護する機能を有する。
メンブレン50とバックプレート53との間には、前述した空洞52が設けられる。空洞52は、絶縁層54によって囲まれる。絶縁層54と、バックプレート53の絶縁層53Bとは、連続層であり、同一の成膜工程で形成される。
バックプレート53は、複数の貫通孔55を有する。貫通孔55は、円形であり、バックプレート53を貫通する。複数の貫通孔55は、バックプレート53の全面に亘って均一に配置される。複数の貫通孔55は、空洞52に存在する空気の粘弾性によりメンブレン50の音圧(又は音波)による振動を妨げることを軽減させる機能を有する。
端子41は、導電層50Bが任意の方向に引き出された延在部上に設けられ、導電層50Bに電気的に接続される。端子41は、絶縁層50Cから露出される。
端子42は、導電層53Aが任意に方向に引き出されて構成される。端子42は、絶縁層53B、及び保護膜53Cから露出される。端子42とガラス基板21との間には、絶縁層56が設けられる。絶縁層56は、例えばシリコン酸化物(SiOx)で構成される。
なお、図6では、端子41及び端子42を同一断面に示しているが、端子41及び端子42を引き出す位置は、任意に設定可能である。
[1−3] 動作
本実施形態では、MEMS素子40は、音響トランスデューサーで構成される。音響トランスデューサー40に音波が入力されると、音圧によってメンブレン50が振動し、メンブレン50の振動電極50Bと、バックプレート53の固定電極53Aとの間の距離が変化する。振動電極50Bと固定電極53Aとの間の距離が変化すると、振動電極50Bと固定電極53Aとの間の静電容量が変化する。集積回路30は、振動電極50Bに電気的に接続された端子41と、固定電極53Aに電気的に接続された端子42との間にバイアス電圧を印加し、振動による静電容量の変化により発生する電気的な信号を取り出す。これにより、音圧が電気信号に変換される。
MEMSデバイス1は、複数の音響トランスデューサー40を備える。集積回路30は、複数の音響トランスデューサー40を制御し、複数の音響トランスデューサー40の電気信号を処理する。集積回路30は、基板10の端子13を介して、外部に信号を出力する。
また、集積回路30は、複数の音響トランスデューサー40のそれぞれが検出した電気信号を処理することで、音源方向を検出又は推定することができる。具体的には、集積回路30は、第1音響トランスデューサーが検出した電気信号と、第1音響トランスデューサーと異なる位置に配置された第2音響トランスデューサーが検出した電気信号との時間差を算出し、この時間差を用いて音源方向を検出する。
また、集積回路30は、複数の音響トランスデューサー40のそれぞれが検出した電気信号を処理することで、ノイズキャンセルを行うことができる。具体的には、集積回路30は、ノイズを検出及び特定し、ノイズと逆位相の信号を源信号に加算させることによりノイズを打ち消す。
音響トランスデューサー40は、用途に応じて、検出可能な音波を調整することができる。可聴域の音を検出するために音響トランスデューサー40を使用する場合、音響トランスデューサー40の周波数特性は、可聴域である20Hz以上かつ20kHz以下に調整される。超音波を検出するために音響トランスデューサー40を使用する場合、音響トランスデューサー40の周波数特性は、20kHz以上かつ30MHz以下に調整される。音響トランスデューサー40の周波数特性は、音響トランスデューサー40のサイズ、音響トランスデューサー40を構成する各層の厚さ、テンション、振動電極50Bと固定電極53Aとの間の距離などを変えることで調整できる。
[1−4] 第1実施形態の効果
以上詳述したように第1実施形態では、MEMSデバイス1は、基板10、MEMS構造体20、及び集積回路30を備える。MEMS構造体20、及び集積回路30は、基板10上に実装される。MEMS構造体20は、ガラス基板21と、このガラス基板21上に設けられた複数のMEMS素子40とを備える。ガラス基板21は、その中央部に開口部22を有する。集積回路30は、ガラス基板21の開口部22内に配置され、複数のMEMS素子40を制御する。
従って第1実施形態によれば、複数のMEMS素子40と集積回路30とを同一基板10上に実装することができ、複数のMEMS素子40と集積回路30とを一体で構成できる。また、MEMSデバイス1を小型化することができる。
また、集積回路30を中心として、複数のMEMS素子40が集積回路30の周囲に配置される。よって、集積回路30とMEMS素子40との距離を短くすることができるため、集積回路30とMEMS素子40とを接続する配線を短くすることができる。これにより、集積回路30とMEMS素子40との信号遅延を低減することができる。ひいては、MEMSデバイス1の性能を向上させることができる。
また、集積回路30と複数のMEMS素子40との距離をおおよそ同じにすることができる。これにより、複数のMEMS素子40の電気信号相互の遅延時間差を低減できる。ひいては、MEMSデバイス1による音源方向の検出精度を向上させることができる。
また、集積回路30とMEMS素子40とを接続する配線を短くすることで、ノイズの影響を低減できる。これにより、SN比(signal-to-noise ratio)を向上させることができる。
また、同一のガラス基板21上に設けられた複数のMEMS素子40は、同一の製造工程で形成することができる。これにより、複数のMEMS素子40の特性の個体差を低減できる。
また、ガラス基板21を用いてMEMS構造体20を構成することができる。これにより、半導体基板などを用いてMEMS構造体20を構成する場合に比べて、製造コストを低減することができる。
[2] 第2実施形態
第2実施形態は、MEMS構造体20の他の構成例である。
図7は、本発明の第2実施形態に係るMEMSデバイス1の概略的な平面図である。図7には、基板10、ガラス基板21、集積回路30、及びMEMS素子40のレイアウトを示している。図8は、MEMS構造体20の概略的な平面図である。図8には、ガラス基板21、及びMEMS素子40のレイアウトを示している。基板10、ガラス基板21、集積回路30、及びMEMS素子40以外の構成要素は、第1実施形態と同様である。
ガラス基板21の外形は、四角形である。ガラス基板21の開口部22は、四角形である。ガラス基板21の1つの対角線は、開口部22の1つの対角線と交差する。換言すると、ガラス基板21の1つの辺は、開口部22の1つの辺と所定の角度(0度より大きく45度以下)をなすように配置される。すなわち、ガラス基板21の開口部22の外形は、ガラス基板21の外形に対して相対的に傾いた角度で配置される。
本実施形態の例では、ガラス基板21の外形は、正方形であり、開口部22も正方形である。ガラス基板21の1つの対角線は、開口部22の1つの対角線と45度の角度をなすように配置される。換言すると、ガラス基板21の1つの辺は、開口部22の1つの辺と45度の角度をなすように配置される。すなわち、ガラス基板21の外形に対して相対的に45度傾いた角度で配置される。ガラス基板21の中心は、開口部22の中心と重なるように配置される。
本実施形態では、MEMSデバイス1は、4個のMEMS素子40を備える。4個のMEMS素子40はそれぞれ、ガラス基板21の4つの角に配置される。
第2実施形態によれば、MEMSデバイス1をより小型化することができる。また、集積回路30と複数のMEMS素子40との距離をおおよそ同じにすることができる。その他の効果は、第1実施形態と同じである。
[3] 第3実施形態
第3実施形態では、MEMSデバイス1は、撮像素子を備える。第3実施形態に係るMEMSデバイス1は、撮像素子モジュールを構成する。
[3−1] MEMSデバイス1の構成
図9は、本発明の第3実施形態に係るMEMSデバイス1の平面図である。図10は、リッド11を省略したMEMSデバイス1の平面図である。図11は、図9に示したMEMSデバイス1の底面図である。図12は、図9に示したA−A´線に沿ったMEMSデバイス1の断面図である。MEMS構造体20の平面図は、第1実施形態で示した図5と同じである。
MEMSデバイス1は、撮像素子60及び集積回路30を備える。撮像素子60及び集積回路30は、ガラス基板21の開口部22内に配置される。
撮像素子60は、被写体の光学像を電気信号(画像データ)に変換する。撮像素子60は、イメージセンサーとも呼ばれる。撮像素子60は、基板10に実装される。撮像素子60は、例えば、開口部22の中央に配置される。撮像素子60は、複数のリードピン61を介して、基板10に電気的に接続される。撮像素子60を基板10に実装する方式については任意に設計可能である。
集積回路30は、基板10に実装される。集積回路30は、例えば、撮像素子60のY方向に隣接して配置される。第1実施形態と同様に、集積回路30は、複数のバンプを介して、基板10に電気的に接続される。また、集積回路30は、基板10に形成された複数の配線を介して、撮像素子60及び複数のMEMS素子40に電気的に接続される。集積回路30は、撮像素子60及び複数のMEMS素子40を制御し、撮像素子60及び複数のMEMS素子40の信号を処理する。
集積回路30及び撮像素子60は、基板10に形成された複数の配線を介して、基板10の底面に設けられた複数の端子13に電気的に接続される。
リッド11は、開口部11A、及び複数の貫通孔11Bを有する。開口部11Aのサイズは、撮像素子60のサイズと概略同じであり、撮像素子60を露出するために設けられる。複数の貫通孔11Bは、複数のMEMS素子40に対応して設けられ、音波を通過させる音孔として機能する。なお、第1実施形態と異なり、基板10には、音孔は形成されていない。
ガラス基板21上には、複数のMEMS素子40に対応して設けられた複数の遮蔽部材62が設けられる。遮蔽部材62の構造配置の一例は、MEMS素子40を囲むようにして、円筒形を有する。遮蔽部材62は、貫通孔11Bを囲むように配置される。遮蔽部材62は、リッド11に接し、リッド11と一体で構成され、リッド11と同じ材料で構成される。遮蔽部材62は、音波を遮蔽する。なお、遮蔽部材62は、MEMS素子40(端子41、42を含む)と絶縁されている。
[3−2] 動作
撮像素子60は、リッド11の開口部11Aを介して、被写体を撮像し、被写体の光学像を電気信号に変換する。撮像素子60のインターフェイス信号等は、基板10に形成された複数の配線(図示せず)を介して、集積回路30に送られる。または、撮像素子60のインターフェイス信号等は、基板10に形成された複数の配線(図示せず)を介して基板10の底面に設けられた外部接続端子(図示せず)に接続される。
複数のMEMS素子40の各々は、音響トランスデューサーで構成される。音響トランスデューサー40は、リッド11の貫通孔11Bを介して音波を受ける。音響トランスデューサー40は、音波を検出し、音波を電気信号に変換する。複数の音響トランスデューサー40の出力信号は、基板10に形成された複数の配線(図示せず)を介して、集積回路30に送られる。
集積回路30は、撮像素子60及び複数のMEMS素子40を制御し、撮像素子60及び複数のMEMS素子40の信号を処理する。集積回路30は、基板10の端子13を介して、外部に信号を出力する。
[3−3] 第3実施形態の効果
第3実施形態によれば、複数のMEMS素子40と撮像素子60とを同一基板10上に実装することができ、複数のMEMS素子40と撮像素子60とを一体で構成できる。また、撮像素子モジュールからなるMEMSデバイス1を小型化することができる。
また、ユーザが撮像素子60で撮像した映像から対象物を特定し、複数のMEMS素子(音響トランスデューサー)40を用いて、この対象物(音源)からの音を検出することができる。また、複数のMEMS素子40を用いて、音源方向を検出することができる。例えば、MEMSデバイス1は、防犯カメラと組み合わせることができる。
また、複数のMEMS素子40が検出した音を外部機器で記録し、さらに、撮像素子60で撮像した映像を外部機器に記録する。そして、映像及び音を記録した後、映像を確認しながら特定の音源から音声を取得するというような使用方法を実現できる。
その他の効果は、第1実施形態と同じである。なお、第2実施形態を第3実施形態に適用することも可能である。
[4] 第4実施形態
第4実施形態は、MEMS構造体20の他の実施例である。
(第1実施例)
図13は、第1実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。図13には、ガラス基板21、開口部22、及びMEMS素子40のレイアウトを示している。ガラス基板21、開口部22、及びMEMS素子40以外の構成要素は、第1実施形態と同様であり、MEMS構造体20の形状に合わせて適宜設計可能である。以下の実施例についても同様である。
ガラス基板21は、四角形を有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の中央上に配置される。なお、開口部22の位置を説明する際に用いる、“上”、“下”、“右”は、図面を正面から見た場合の方向である。
MEMS構造体20は、2個のMEMS素子40を備える。2個のMEMS素子40は、一方向に配列される。図13に示した補助線(一点鎖線)は、MEMS素子40の配列方向を表している。以下の実施例についても同様である。
(第2実施例)
図14は、第2実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、四角形を有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の中央上に配置される。
MEMS構造体20は、3個のMEMS素子40を備える。3個のMEMS素子40は、一方向に配列される。
(第3実施例)
図15は、第3実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、四角形を有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の中央に配置される。
MEMS構造体20は、6個のMEMS素子40を備える。6個のMEMS素子40は、一方向に沿って2列に配列される。
(第4実施例)
図16は、第4実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、台形を有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の中央上に配置される。
MEMS構造体20は、3個のMEMS素子40を備える。3個のMEMS素子40は、台形の下底に沿って一方向に配列される。
(第5実施例)
図17は、第5実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、台形を有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の中央右に配置される。
MEMS構造体20は、6個のMEMS素子40を備える。3個のMEMS素子40は、台形のガラス基板21の一方の側辺に沿って一方向に配列される。残り3個のMEMS素子40は、台形のガラス基板21の他方の側辺に沿って一方向に配列される。
(第6実施例)
図18は、第6実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、台形を有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の中央下に配置される。
MEMS構造体20は、6個のMEMS素子40を備える。3個のMEMS素子40は、第1方向に配列される。残り3個のMEMS素子40は、第1方向と交差する第2方向に配列される。
(第7実施例)
図19は、第7実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、六角形を有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の中央に配置される。
MEMS構造体20は、6個のMEMS素子40を備える。6個のMEMS素子40はそれぞれ、六角形のガラス基板21の6個の角に配置される。隣接する2個のMEMS素子40は、一方向に配置される。
(第8実施例)
図20は、第8実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、四角形を有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の右上に配置される。
MEMS構造体20は、3個のMEMS素子40を備える。3個のMEMS素子40は、ガラス基板21のある辺に沿った第1方向と、第1方向に直交する第2方向との2方向に配列される。
(第9実施例)
図21は、第9実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、四角形を有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の中央に配置される。
MEMS構造体20は、4個のMEMS素子40を備える。4個のMEMS素子40は、四角形のガラス基板21の4個の角に配列される。
(第10実施例)
図22は、第10実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、四角形を有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の右上に配置される。
MEMS構造体20は、5個のMEMS素子40を備える。5個のMEMS素子40は、ガラス基板21のある辺に沿った第1方向と、第1方向に直交する第2方向との2方向に配列される。
(第11実施例)
図23は、第11実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、四角形を有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の右上に配置される。
MEMS構造体20は、7個のMEMS素子40を備える。7個のMEMS素子40は、ガラス基板21のある辺に沿った第1方向と、第1方向に直交する第2方向との2方向に配列される。
(第12実施例)
図24は、第12実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、四角形を有する。ガラス基板21は、2個の開口部22を有する。2個の開口部22はそれぞれ、四角形を有する。
MEMS構造体20は、16個のMEMS素子40を備える。8個のMEMS素子40は、一方の開口部22の周囲に四角形に配置される。残り8個のMEMS素子40は、他方の開口部22の周囲に四角形に配置される。
(第13実施例)
図25は、第13実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、角が丸くなった四角形を有する。開口部22はそれぞれ、角が丸くなった四角形を有する。
MEMS構造体20は、4個のMEMS素子40を備える。4個のMEMS素子40はそれぞれ、ガラス基板21の4個の角に配置される。
(第14実施例)
図26は、第14実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、四角形を有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の右上に配置される。
MEMS構造体20は、3個のMEMS素子40を備える。3個のMEMS素子40は、開口部22の周囲に円弧状に配置される。
(第15実施例)
図27は、第15実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、四角形を有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の中央下に配置される。
MEMS構造体20は、7個のMEMS素子40を備える。7個のMEMS素子40は、開口部22の周囲に円弧状に配置される。
(第16実施例)
図28は、第16実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、六角形を有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の中央に配置される。
MEMS構造体20は、6個のMEMS素子40を備える。6個のMEMS素子40は、開口部22の周囲に円状に配置される。
(第17実施例)
図29は、第17実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、円形を有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の中央に配置される。
MEMS構造体20は、6個のMEMS素子40を備える。6個のMEMS素子40は、開口部22の周囲に円状に配置される。
(第18実施例)
図30は、第18実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、扇形を有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の右上に配置される。
MEMS構造体20は、3個のMEMS素子40を備える。3個のMEMS素子40は、開口部22の周囲に円弧状に配置される。
(第19実施例)
図31は、第19実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、かまぼこ形を有する。換言すると、ガラス基板21は、四角形の一辺が円弧状に突出した形状を有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の中央下に配置される。
MEMS構造体20は、7個のMEMS素子40を備える。7個のMEMS素子40は、開口部22の周囲に円弧状に配置される。
(第20実施例)
図32は、第20実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、円形を有する。開口部22は、円形を有する。開口部22は、ガラス基板21の中央に配置される。
MEMS構造体20は、6個のMEMS素子40を備える。6個のMEMS素子40は、開口部22の周囲に円状に配置される。
(第21実施例)
図33は、第21実施例に係るMEMS構造体20の概略的な平面図である。
ガラス基板21は、三角形有する。開口部22は、四角形を有する。開口部22は、ガラス基板21の中央上に配置される。
MEMS構造体20は、3個のMEMS素子40を備える。3個のMEMS素子40は、一方向に配列される。
[5] その他の実施例
第3実施形態に係る撮像素子60は、赤外線センサーであってもよい。赤外線センサーは、物体から放射される赤外線を受光し、電気信号に変換する。複数のMEMS素子40は、音響トランスデューサーで構成され、物体からの音を検出することで、物体の方向を検出する。すなわち、この実施例では、赤外線を放射する物体の光学像を検出する装置と、物体の方向を検出する装置とをMEMSデバイス1として一体で構成できる。
また、第3実施形態に係る撮像素子60は、TOF(time of flight)センサーであってもよい。TOFセンサーは、光源から出射された光が物体で反射した反射光を検出し、物体までの距離を測定する装置に用いられる。複数のMEMS素子40は、音響トランスデューサーで構成され、物体からの音を検出することで、物体の方向を検出する。すなわち、この実施例では、物体までの距離を測定する装置と、物体の方向を検出する装置とをMEMSデバイス1として一体で構成できる。
上記実施形態では、MEMS素子として、音響トランスデューサーを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。本実施形態に係るMEMS素子40は、加速度センサー、ジャイロセンサー、傾斜センサー、圧力センサーなどMEMS機構を有する様々なセンサーに適用可能である。
また、MEMSデバイス1に設けられる複数のMEMS素子40は、異なる種類のセンサーであってもよい。例えばMEMSデバイス1は、音響トランスデューサー、及び圧力センサーなどを備えていてもよい。
また、MEMSデバイス1は、複数のMEMS素子40に加えて、MEMS機構を有しない各種センサーを備えていてもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1…MEMSデバイス、10…基板、11…リッド、11A…開口部、11B…貫通孔、12…貫通孔、13…端子、20…MEMS構造体、21…ガラス基板、22…開口部、23…貫通孔、30…集積回路、31…バンプ、32…ボンディングワイヤ、40…MEMS素子、41,42,44…端子、43…配線、50…メンブレン、50A,50C…絶縁層、50B…振動電極、51…貫通孔、52…空洞、53…バックプレート、53A…固定電極、53B…絶縁層、53C…保護膜、54…絶縁層、55…貫通孔、60…撮像素子、61…リードピン、62…遮蔽部材。

Claims (10)

  1. 上下方向に貫通する開口部を有する第1基板と、
    前記第1基板上に設けられた複数のMEMS素子と、
    を具備するMEMS構造体。
  2. 前記複数のMEMS素子は、少なくとも1つの方向に配列される
    請求項1に記載のMEMS構造体。
  3. 前記複数のMEMS素子は、少なくとも直交する2つの方向に配列される
    請求項1に記載のMEMS構造体。
  4. 前記複数のMEMS素子は、円弧状に配列される
    請求項1に記載のMEMS構造体。
  5. 前記MEMS素子は、音響トランスデューサーである
    請求項1乃至4の何れか1項に記載のMEMS構造体。
  6. 前記第1基板は、ガラスで構成される
    請求項1乃至5の何れか1項に記載のMEMS構造体。
  7. 第2基板と、
    前記第2基板上に設けられ、前記請求項1乃至6の何れか1項に記載のMEMS構造体と、
    前記第2基板上に設けられ、前記開口部内に配置され、前記複数のMEMS素子を制御する集積回路と、
    を具備するMEMSデバイス。
  8. 第2基板と、
    前記第2基板上に設けられ、前記請求項1乃至6の何れか1項に記載のMEMS構造体と、
    前記第2基板上に設けられ、前記開口部内に配置された撮像素子と、
    を具備するMEMSデバイス。
  9. 前記撮像素子は、赤外線センサーである
    請求項8に記載のMEMSデバイス。
  10. 前記撮像素子は、TOF(time of flight)センサーである
    請求項8に記載のMEMSデバイス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024034321A1 (ja) * 2022-08-10 2024-02-15 株式会社オーディオテクニカ イヤホン

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