JP2021154061A - 杖、杖の制御方法、及びプログラム - Google Patents

杖、杖の制御方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2021154061A
JP2021154061A JP2020059949A JP2020059949A JP2021154061A JP 2021154061 A JP2021154061 A JP 2021154061A JP 2020059949 A JP2020059949 A JP 2020059949A JP 2020059949 A JP2020059949 A JP 2020059949A JP 2021154061 A JP2021154061 A JP 2021154061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cane
control
wand
wheels
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020059949A
Other languages
English (en)
Inventor
英祐 青木
Hidesuke Aoki
英祐 青木
正 小田島
Tadashi Odajima
正 小田島
英滋 土屋
Eiji Tsuchiya
英滋 土屋
祥宏 水野
Sachihiro Mizuno
祥宏 水野
遼 小山
Ryo Koyama
遼 小山
英一 西垣
Hidekazu Nishigaki
英一 西垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2020059949A priority Critical patent/JP2021154061A/ja
Priority to DE102021107457.6A priority patent/DE102021107457A1/de
Priority to US17/215,461 priority patent/US20210298986A1/en
Publication of JP2021154061A publication Critical patent/JP2021154061A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61HPHYSICAL THERAPY APPARATUS, e.g. DEVICES FOR LOCATING OR STIMULATING REFLEX POINTS IN THE BODY; ARTIFICIAL RESPIRATION; MASSAGE; BATHING DEVICES FOR SPECIAL THERAPEUTIC OR HYGIENIC PURPOSES OR SPECIFIC PARTS OF THE BODY
    • A61H3/00Appliances for aiding patients or disabled persons to walk about
    • A61H3/04Wheeled walking aids for patients or disabled persons
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61HPHYSICAL THERAPY APPARATUS, e.g. DEVICES FOR LOCATING OR STIMULATING REFLEX POINTS IN THE BODY; ARTIFICIAL RESPIRATION; MASSAGE; BATHING DEVICES FOR SPECIAL THERAPEUTIC OR HYGIENIC PURPOSES OR SPECIFIC PARTS OF THE BODY
    • A61H3/00Appliances for aiding patients or disabled persons to walk about
    • A61H3/04Wheeled walking aids for patients or disabled persons
    • A61H2003/043Wheeled walking aids for patients or disabled persons with a drive mechanism
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61HPHYSICAL THERAPY APPARATUS, e.g. DEVICES FOR LOCATING OR STIMULATING REFLEX POINTS IN THE BODY; ARTIFICIAL RESPIRATION; MASSAGE; BATHING DEVICES FOR SPECIAL THERAPEUTIC OR HYGIENIC PURPOSES OR SPECIFIC PARTS OF THE BODY
    • A61H2201/00Characteristics of apparatus not provided for in the preceding codes
    • A61H2201/16Physical interface with patient
    • A61H2201/1602Physical interface with patient kind of interface, e.g. head rest, knee support or lumbar support
    • A61H2201/1635Hand or arm, e.g. handle
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61HPHYSICAL THERAPY APPARATUS, e.g. DEVICES FOR LOCATING OR STIMULATING REFLEX POINTS IN THE BODY; ARTIFICIAL RESPIRATION; MASSAGE; BATHING DEVICES FOR SPECIAL THERAPEUTIC OR HYGIENIC PURPOSES OR SPECIFIC PARTS OF THE BODY
    • A61H2201/00Characteristics of apparatus not provided for in the preceding codes
    • A61H2201/50Control means thereof
    • A61H2201/5007Control means thereof computer controlled
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61HPHYSICAL THERAPY APPARATUS, e.g. DEVICES FOR LOCATING OR STIMULATING REFLEX POINTS IN THE BODY; ARTIFICIAL RESPIRATION; MASSAGE; BATHING DEVICES FOR SPECIAL THERAPEUTIC OR HYGIENIC PURPOSES OR SPECIFIC PARTS OF THE BODY
    • A61H2201/00Characteristics of apparatus not provided for in the preceding codes
    • A61H2201/50Control means thereof
    • A61H2201/5023Interfaces to the user
    • A61H2201/5025Activation means
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61HPHYSICAL THERAPY APPARATUS, e.g. DEVICES FOR LOCATING OR STIMULATING REFLEX POINTS IN THE BODY; ARTIFICIAL RESPIRATION; MASSAGE; BATHING DEVICES FOR SPECIAL THERAPEUTIC OR HYGIENIC PURPOSES OR SPECIFIC PARTS OF THE BODY
    • A61H2201/00Characteristics of apparatus not provided for in the preceding codes
    • A61H2201/50Control means thereof
    • A61H2201/5058Sensors or detectors
    • A61H2201/5069Angle sensors
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61HPHYSICAL THERAPY APPARATUS, e.g. DEVICES FOR LOCATING OR STIMULATING REFLEX POINTS IN THE BODY; ARTIFICIAL RESPIRATION; MASSAGE; BATHING DEVICES FOR SPECIAL THERAPEUTIC OR HYGIENIC PURPOSES OR SPECIFIC PARTS OF THE BODY
    • A61H2201/00Characteristics of apparatus not provided for in the preceding codes
    • A61H2201/50Control means thereof
    • A61H2201/5097Control means thereof wireless

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Rehabilitation Therapy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Rehabilitation Tools (AREA)

Abstract

【課題】車輪の動力によって歩行を補助することが可能で、且つ、杖を安定した姿勢に維持させながら使用者の歩行の意思に沿って車輪を駆動させることが可能な杖を提供する。【解決手段】杖3は、車輪14付きの第1杖1と、車輪24付きの第2杖2と、を備え、第1杖1と第2杖2とが連動して、第1杖1及び第2杖2の双方に備えられた車輪14,24の駆動制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、杖、杖の制御方法、及びプログラムに関する。
特許文献1には、歩行の補助又は訓練に使用するための杖であって、支持時に路面に共に接地する車輪部と石突部を有する杖が記載されている。
特開2007−244535号公報
しかしながら、特許文献1に記載の杖では、使用者の動力のみで杖を移動させる必要がある。よって、車輪の動力によって歩行を補助することが可能な杖が望まれ、特に、杖を安定した姿勢に維持させながら使用者の歩行の意思に沿って車輪を駆動させることが可能な杖を実現することが望まれる。
そこで、本発明の目的は、車輪の動力によって歩行を補助することが可能で、且つ、杖を安定した姿勢に維持させながら使用者の歩行の意思に沿って車輪を駆動させることが可能な杖、その制御方法、及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の一態様に係る杖は、車輪付きの第1杖と、車輪付きの第2杖と、を備え、前記第1杖と前記第2杖とが連動して、前記第1杖及び前記第2杖の双方に備えられた車輪の駆動制御を行う、ものとする。この一態様によれば、2本の杖での安定化が図れるだけでなく、車輪の動力によって歩行を補助することが可能で、且つ、連動した制御により杖を安定した姿勢に維持させながら使用者の歩行の意思に沿って車輪を駆動させることが可能になる。
また、前記第1杖は、使用者が把持する第1把持部を有し、前記第2杖は、使用者が把持する第2把持部を有し、前記杖は、前記第1把持部及び前記第2把持部の一方に配設された、使用者が把持時に押すことでオンされるスイッチを備え、前記スイッチがオンされた場合に前記駆動制御を開始する、ことを特徴とすることができる。これにより、スイッチがオンされることで車輪が駆動制御されることになるため、使用者の歩行の意思に沿って車輪を駆動させることが可能になる。
ここで、前記杖は、前記スイッチがオンされている期間中、前記駆動制御を行う、ことが好ましい。これにより、スイッチのオフによる停止制御を採用することができ、使用者が転ぶなどの何らかのアクシデントでスイッチがオフされた場合に、双方の車輪の駆動を停止させることができ、より安全に杖を使用することができるようになる。さらに、これにより、とっさの停止制御を行うことができるだけでなく、ブレーキを別途設けた場合に比べ大型化を避けることができる。
また、前記第1杖は、使用者が把持する第1把持部と、前記第1把持部に配設され、使用者が把持時に押すことでオンされる第1スイッチと、を有し、前記第2杖は、使用者が把持する第2把持部と、前記第2把持部に配設され、使用者が把持時に押すことでオンされる第2スイッチと、を有し、前記杖は、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのオン状態に応じて、前記駆動制御を開始する、ことを特徴とすることもできる。これにより、スイッチのオン状態に基づき車輪の駆動制御が開始されることになるため、使用者の歩行の意思に沿って車輪を駆動させることが可能になる。
ここで、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの双方がオンされた場合に、前記駆動制御を開始する、ことが好ましい。これにより、双方のスイッチがオンされることで車輪が駆動制御されることになるため、使用者の歩行の意思に沿って車輪を駆動させることが可能になる。
さらに、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの双方がオンされている期間中、前記駆動制御を行う、ことが好ましい。これにより、使用者が転ぶなどの何らかのアクシデントで一方のスイッチがオフされた場合に、双方の車輪の駆動を停止させることができ、より安全に杖を使用することができるようになる。さらに、これにより、とっさの停止制御を行うことができるだけでなく、ブレーキを別途設けた場合に比べ大型化を避けることができる。
また、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの一方を無効にする設定部を備え、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうち有効なスイッチの全てがオンされた場合に、前記駆動制御を開始する、ことを特徴とすることもできる。これにより、有効なスイッチがオンされることで車輪が駆動制御されることになるため、使用者の歩行の意思に沿って車輪を駆動させることが可能になり、また、使用者の脚部の状態などに応じて適切に杖を利用できるようになる。
さらに、前記有効なスイッチの全てがオンされている期間中、前記駆動制御を行う、ことが好ましい。これにより、使用者が転ぶなどの何らかのアクシデントで有効なスイッチがオフされた場合に、双方の車輪の駆動を停止させることができ、より安全に杖を使用することができるようになる。さらに、これにより、とっさの停止制御を行うことができるだけでなく、ブレーキを別途設けた場合に比べ大型化を避けることができる。
また、前記第1杖は、前記第1杖の傾きを検出する第1センサを有し、前記第2杖は、前記第2杖の傾きを検出する第2センサを有し、前記駆動制御は、前記第1センサで検出された傾き及び前記第2センサで検出された傾きに基づいて行われる、ことが好ましい。これにより、杖をより安定した姿勢に維持させながら使用者の歩行の意思に沿って車輪を駆動させることが可能になる。
また、前記第1杖と前記第2杖とは、有線ケーブル又は無線通信により接続される、ことを特徴とすることができる。これにより、様々な形態や用途の杖を提供することができる。
本発明の他の態様に係る杖の制御方法は、前記杖は、車輪付きの第1杖と車輪付きの第2杖とを備え、前記第1杖と前記第2杖とを連動させて、前記第1杖及び前記第2杖の双方に備えられた車輪の駆動制御を行う、ものとする。この一態様によれば、2本の杖での安定化が図れるだけでなく、車輪の動力によって歩行を補助することが可能で、且つ、連動した制御により杖を安定した姿勢に維持させながら使用者の歩行の意思に沿って車輪を駆動させることが可能になる。
本発明の他の態様に係るプログラムは、杖に備えるコンピュータに、車輪駆動処理を実行させるためのプログラムであって、前記杖は、車輪付きの第1杖と車輪付きの第2杖とを備え、前記車輪駆動処理は、前記第1杖と前記第2杖とを連動させて、前記第1杖及び前記第2杖の双方に備えられた車輪の駆動制御を行う、ものとする。この一態様によれば、2本の杖での安定化が図れるだけでなく、車輪の動力によって歩行を補助することが可能で、且つ、連動した制御により杖を安定した姿勢に維持させながら使用者の歩行の意思に沿って車輪を駆動させることが可能になる。
本発明によれば、車輪の動力によって歩行を補助することが可能で、且つ、杖を安定した姿勢に維持させながら使用者の歩行の意思に沿って車輪を駆動させることが可能な杖、その制御方法、及びプログラムを提供することができる。
実施形態1に係る杖の一構成例を示す概略斜視図である。 実施形態1に係る杖の制御系の一例を示すブロック図である。 図1の杖において使用者が左手を右手より前方に位置させる場合の様子を示す概略斜視図である。 図2の杖における処理例を説明するためのフロー図である。 実施形態2に係る杖における処理例を説明するためのフロー図である。 実施形態3に係る杖の一構成例を示す概略斜視図である。 車輪付きの杖のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。以下、図面を参照しながら実施形態について説明する。
(実施形態1)
実施形態1について、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る杖の一構成例を示す概略斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る車輪付きの杖3は、車輪14付きの第1杖1と、車輪24付きの第2杖2と、を備える。第1杖1と第2杖2とは基本的に同じ構造であり、左右対称になるように用いられるか、或いは、第1杖1が左右対称で且つ第2杖2も左右対称であり、左右いずれの杖を用いるように構成しておくこともできる。杖3は、杖セット又は2本杖と称することもできる。
第1杖1は、制御部10、本体フレーム11、把持部12、スイッチ13、車輪14、駆動部15、センサ16、及び通信部17を備えることができる。第2杖2は、制御部20、本体フレーム21、把持部22、スイッチ23、車輪24、駆動部25、センサ26、及び通信部27を備えることができる。
なお、把持部12、把持部22はそれぞれ杖3が備える第1把持部、第2把持部であり、スイッチ13、スイッチ23はそれぞれ杖3が備える第1スイッチ、第2スイッチであり、センサ16、センサ26はそれぞれ杖3が備える第1センサ、第2センサである。また、駆動部15、駆動部25はそれぞれ杖3が備える第1駆動部、第2駆動部であり、車輪14、車輪24はそれぞれ杖3が備える第1車輪、第2車輪である。また、本体フレーム11,21や通信部17,27についても同様である。
以下、主に第1杖1の各構成要素のみについて説明するが、第2杖2の各構成要素についても基本的に同様である。
本体フレーム11は、例えば円柱状の部材などとすることができるが、その形状は問わず、図1に示すように屈曲した形状を採用することもできるが、直線状の形状を有することもでき、またその断面形状も円形に限らない。把持部12は、使用者が把持することが可能な部分であり、本体フレーム11の上方に配設されることができ、本体フレーム11と把持部12とは一体で構成することもできる。把持部12は、基本的に使用者が片手で把持できるような形状を有するが、場合によっては両手で把持することも可能である。なお、把持部12の形状は問わない。本体フレーム11が直線状の形状であった場合、把持部12はその上部に取り付けられることもでき、本体フレーム11と把持部12とでT字状とすることができる。
スイッチ13は、把持部12に配設されるスイッチであり、機械的なスイッチでもよいが、圧力センサなどの電子スイッチであってもよい。スイッチ13は、使用者が把持部12を把持したときに押下(又はタッチ)できるような位置に配設しておくことが好ましい。無論、実際に第1杖1を使用する際の把持方法は使用者によって異なることになるが、少なくとも一般的な使用者が押下又はタッチできるような位置にスイッチ13が配設されていればよい。スイッチ13の用途については後述する。
駆動部15は、車輪14を駆動する部分であり、その機構などは問わないが、例えばモータを有することができる。以下、駆動部15の主要部としてモータを備えた例を挙げて説明する。駆動部15は、例えば本体フレーム11の下方に配設することができ、符号15で示す部分はその駆動軸部分を示している。
車輪14は、地面に沿って回動させることが可能な車輪であり、駆動部15の駆動軸に取り付けておくことができる。つまり、車輪14は駆動部15により駆動される駆動輪とすることができる。車輪14はその接地部分にゴムや軟質の鉄等のタイヤを有することができる。車輪14は、第1杖1に1つ設けられていればよいが、図1における本体フレーム11を挟んで2つ設けるなど、第1杖1に複数設けておくこともできる。車輪14を2輪以上で構成することで、使用者が安定した歩行を行うことができるようになる。例えば、車輪14を左右に2輪設けていた場合には、右輪と左輪とでトルク量を調整することで進行方向を変化させるような制御を行うこともできる。
センサ16は、第1杖1の傾きを検出するセンサであり、例えば本体フレーム11の内部などに配設しておくことができる。センサ16としては、例えば加速度センサ、光学的なセンサなどが挙げられるが、これに限ったものではない。スイッチ13は、上述したように把持部12に配設され、使用者が把持時に押すことでオンされる。また、使用者が認識可能なように、スイッチ13としては目立つ形状を採用するか、スイッチ13の部分の色を変えるなどしておくこともできる。なお、スイッチ13とは別に制御系を機能させるための電源スイッチを別途備えておくこともできる。
制御部10,20での制御について、図2及び図3を併せて参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る杖3の制御系の一例を示すブロック図である。図3は、図1の杖3において使用者が右手より左手を前方に位置させる場合の様子を示す概略斜視図である。
図2に示すように、制御部10は、スイッチ13、駆動部15、及びセンサ16に接続され、第1杖1の全体を制御するように構成することができる。制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、作業用メモリ、及び不揮発性の記憶装置などによって、或いは集積回路(Integrated Circuit)によって実現される。この記憶装置にプロセッサによって実行される制御用のプログラムを格納しておき、プロセッサがそのプログラムを作業用メモリに読み出して実行することで、制御部10の機能を果たすことができる。制御部20についても制御部10と同様の構成とすることができ、第2杖2の全体を制御するように構成することができる。
そして、本実施形態に係る杖3では、第1杖1と第2杖2とが連動して、第1杖及び第2杖2の双方に備えられた車輪14,24の駆動制御を行う。上述のような連動は、制御部10が、車輪14と車輪24とが連動して駆動されるように(これにより杖3の傾きも連動して制御される)、駆動部15,25を制御することで実現させることができる。
また、この連動は、通信部17,27での有線又は無線の通信により実現することができ、その場合、通信部17,27間で通信を行いながら制御部10,20のいずれか一方がマスタとなり他方がスレーブとなって制御を行うことができる。但し、マスタとスレーブは、設定により入れ替えること、或いは制御タイミング毎に入れ替える(例えばスイッチがオンされた方をその時点でのマスタとする)こともできる。以下では、説明の簡略化のため、制御部10がマスタ、制御部20がスレーブとして常に制御がなされる例を挙げて説明する。
なお、通信部17,27が有線通信部である場合には、図示しない有線ケーブルを第1杖1と第2杖2との間に繋いでおけばよい。通信部17,27が無線通信部である場合には第1杖1と第2杖2とが無線通信により接続可能であるため、このような有線ケーブルが不要である。
本実施形態に係る杖3は、スイッチ13,23のオン状態に応じて、駆動制御を開始することが好ましい。この場合、制御部10がスイッチ13からの入力を得るとともに、通信部17,27を介して制御部20からスイッチ23のオン/オフの状態を得、それらのオン状態に応じて駆動制御を開始する。なお、ここでのオン状態とは双方がオンである場合、一方のみがオンである場合などがあり、より好ましい例については後述する。
また、上記の駆動制御は、センサ16で検出された傾き及びセンサ26で検出された傾きに基づいて行われることが好ましい。この場合、制御部10がセンサ16からの入力を得るとともに、通信部17,27を介して制御部20からセンサ26の入力を得、それらの傾き(検出値)に基づき、駆動部15,25の制御を行う。制御部10は、駆動部25の制御を、通信部17,27及び制御部20を介して実行する。
好ましい例として、制御部10は、スイッチ13,23の双方がオンされた場合に、上記の駆動制御を開始する。特に、制御部10は、スイッチ13,23の双方がオンされた場合に、センサ16で検出された傾き及びセンサ26で検出された傾きに基づき駆動部15、25を制御する。つまり、制御部10は、スイッチ13,23の双方がオンされた場合に、センサ16,26で検出された傾きに基づき駆動部15,25を制御することで、車輪14,24の駆動を制御する。具体的な制御の方法は問わないが、使用者の歩行を考慮した制御アルゴリズムを採用することができる。例えば、制御部10は、センサ16,26のうちセンサ16からの検出値に重みをおいて駆動部15を制御することができ、センサ26からの検出値に重みをおいて駆動部25を制御することができる。
例えば、図1に示すようにセンサ16,26で検出された傾きθ1,θ2が同じ状態から、図3で示すように右手より左手を前方(前進方向)に出す方向に変化するように使用者が力を加えて第1杖1及び第2杖2を移動させた場合について説明する。この場合、制御部10は、駆動部15を制御し車輪14の回転数を上げるように制御を行い、駆動部25を制御し車輪24の回転数を下げるような制御を行う。
このような場合、その後又は同時に、前方に手が位置する側の脚(この場合は左脚)を起点として後方に手が位置する側の脚(この場合は右脚)を前に進めることが通常であるため、このような制御がなされる。なお、図3では便宜上、θ1を本体フレーム11が前方に倒れたように且つθ2を本体フレーム21が後方に倒れたように図示しているが、使用者によってはいずれも前方又は後方に倒れている場合もある。
ここで、θ1,θ2はいずれも鉛直方向に対する角度と定義して説明しているが、これに限らず、無論、方位角についても考慮することが好ましい。方位角まで考慮することで、例えば第1杖1と第2杖2との間の前進方向に垂直な左右方向の距離、つまり幅を一定に保つような制御を行うこともできる。以下の他の角度の定義も同様である。
また、左手より右手を前方に出す場合には上述した制御と逆の制御を行えばよい。また、車輪14,24の回転数の変化は、例えば、それぞれ車輪14,24の回転の角速度又は角加速度の変化により生じさせることができ、どのように変化させるかは実装される制御系に応じて異なる。
また、制御部10は、車輪14,24の回転を実際の地面に対する進行速度を目標として、進行速度を制御することもできる。例えば、制御部10は、単純に地面に対して一定速度で進行できるように制御を行うこともできる。その場合、制御部10は、双方の傾きが一致した場合や逆に或る大きな閾値を超えるような差が生じた場合には、それぞれ通常の歩行停止、転倒とみなして、その進行を停止させるように制御を停止させることもできる。また、いずれの制御方法においても、制御部10は、左右の車輪14,24のトルク量を調整することで進行方向を変化させるような制御を行うこともできる。
なお、図1,図3においては、白抜き矢印で前進方向を示しているが、制御部10,20、車輪14,24、及び駆動部15,25は後進も可能に構成しておくこともできる。但し、後進時には、傾きθ1,θ2による制御を停止するなどの制御方法を採用することが好ましい。
また、制御部10は、センサ16,26で検出されたθ1,θ2に基づき杖1の倒立状態を維持させるように駆動部15,25を制御すること(つまり倒立制御を行うこと)もできる。これにより、杖1の本体フレーム11の角度を一定に保った状態で安定に歩行させることができる。このような倒立制御も、傾きθ1,θ2に基づき駆動部15,25を連動させて制御する一例であり、他の制御と組み合わせることもできる。また、倒立状態としては、鉛直方向に本体フレーム11,21が向いた状態とすることができるが、所定角度だけ前方又は後方に傾けた角度を基準とすることもできる。
特に、センサ16,26は、図1で例示したように把持部12の近隣に配設しておくか、或いは、把持部12に配設しておくことが好ましい。このように使用者の手元にくるようにセンサ16,26を配置させることにより、使用者の力(又は移動させる量)に応じて傾きθ1,θ2の変化が大きくなり、傾きθ1,θ2の変化が検出し易く制御を細かくすることができる。さらに、これにより、進行方向の加速度がセンサ16,26で検出され難くすることができ、センサ16,26にジャイロ機能を設けなくて済む。
以下、杖3において実施されることが可能な、本実施形態に係る制御方法(以下、本方法)について説明する。本方法は、杖3を制御する方法、より具体的には駆動部15,25を制御する方法であり、第1杖1と第2杖2とを連動させて、第1杖1及び第2杖2の双方に備えられた車輪14,24の駆動制御を行う。この制御方法は、例えば、杖3の制御部10,20のマスタ側(一方又は双方)に備えるコンピュータに、次の車輪駆動処理を実行させるための上記プログラムを用いて実現させることができるが、これに限ったものではない。上記車輪駆動処理は、第1杖1と第2杖2とを連動させて、第1杖1及び第2杖2の双方に備えられた車輪14,24の駆動制御を行う処理である。制御方法及びプログラムについてのその他の例は、上述した通り、又は後述する通りである。
このような制御方法の好適な例について図4を参照しながら説明する。図4は、杖3における処理例を説明するためのフロー図である。
まず、制御部10は、スイッチ13,23の状態及びセンサ16,26からの出力値である検出値(傾きθ1,θ2)を監視しておくものとする。制御部10は、スイッチ13,23の双方で使用者による把持が検出されたか否かを判定し(ステップS11)、検出された時点で次の処理に進む。
ステップS11でYESとなった場合(双方の把持が検出された場合)、制御部10は、センサ16,26の検出値に基づく駆動部15,25の制御を開始する(ステップS12)。次いで、制御部10は、スイッチ13,23の少なくとも一方で把持が未検出になったか否かを判定し(ステップS13)、未検出になった場合(YESとなった場合)に駆動部15,25の制御を停止する(ステップS14)。これにより、使用者が少なくとも一方の杖を把持しなくなった時点で車輪14,24の駆動が停止されることになる。
このような処理は、繰り返される。即ち、ステップS14の後は、再度、ステップS11から処理が開始されることになる。
ステップS13及びその後の処理で例示したように、スイッチ13,23は、使用者が把持を止めることでオフされるスイッチとすることが好ましい。その場合、制御部10は、スイッチ13,23の少なくとも一方がオフされた場合に、車輪14,24の駆動を停止させるように駆動部15,25を制御することが好ましい。つまり、スイッチ13,23は、使用者が手を離すことで非常停止するスイッチとして機能させることができる。
換言すれば、制御部10は、スイッチ13,23の双方がオンされている期間中、駆動制御を行うことが好ましい。これにより、使用者が転ぶなどの何らかのアクシデントで一方のスイッチがオフされた場合に、双方の車輪14,24の駆動を停止させることができ、より安全に杖3を使用することができる。
以上、本実施形態に係る杖3によれば、2本の杖での安定化が図れるだけでなく、車輪14,24の動力によって歩行を補助することが可能で、且つ、杖3を安定した姿勢に維持させながら使用者の歩行の意思に沿って車輪14,24を駆動させることが可能になる。特に、杖3では、一対の杖1,2の使用者の左右位置することで、使用者は左右方向の姿勢も安定させながら安定した杖姿勢状態で利用することができる。
ここで、杖3は、スイッチ13,23のオン/オフにより駆動を開始/停止させることで、使用者の進行の意思を反映させながら(意思に沿って)進行/停止させることができる。少なくとも、杖3は、スイッチ13,23の双方のオンにより駆動を開始させることで、使用者が進行させたいときに進行させることができるようになる。また、杖3は、傾きθ1,θ2による駆動制御を行うことで、安定した杖姿勢状態で利用することができるようになる。このように、杖3では、例えば、使用者が進行したい方向に向かうように進行させたい速度(歩きたい速度)で車輪14,24を駆動させることや、使用者が停止したい場合に停止できるように車輪14,24を駆動停止させることなどが可能である。
スイッチ13又はスイッチ23のオフによる停止制御の効果について補足する。
単に車輪と本体フレームと把持部とを有するような杖では、制動力を発生させようとすると、ブレーキをつける方法があるが、ブレーキにかかる荷重を大きくするために、車輪とブレーキの距離を離す必要があり、大型化してしまう。これに対し、本実施形態のようにスイッチ13又はスイッチ23のオフによる停止制御を採用することで、このような大型化を避けることができ、さらにはとっさの停止制御を行うことができる。また、モータを設ける場合には、モータの制御により車輪で制動力を発生することは可能であるが、モータの制御が何らかのエラーにより不能となった場合には、非常に危険である。これに対し、本実施形態のようにスイッチ13又はスイッチ23のオフによる停止制御を採用することで、このような危険を避けることができる。
傾きθ1,θ2による駆動制御の効果について補足する。
単に車輪と本体フレームと把持部とを有するような杖では、使用者は歩行期間のうち一部の期間(杖を突きなおす動作の期間)において杖を運ぶのに力を要する。また、杖を使用した歩行において、歩行に合わせて杖を突きなおす動作は杖を突いていない時間が生まれ、動作中の膝への負担も大きく、バランスを崩しやすい。
これに対し、本実施形態に係る杖3は、2つの杖1,2を用いて安定化が図れるだけでなく、その力をアシストして杖3が自身の歩行についてきているかのように進行させることができる。つまり、杖3では、歩行者が杖3の走行速度を操作する必要なく、歩行に合わせて杖が進行してくれる。また、杖3では、特別に複雑なセンシングや複雑な制御を行わなくてもこのような動作が可能になる。これは、次のような理由による。即ち、杖3を持った状態で使用者の体が移動した場合には手首がヒンジ構造、杖や腕がリンク構造に相当し、第1杖1の傾きθ1及び第2杖2の傾きθ2が変化することになる。よって、その傾きθ1,θ2を補正する制御を行うことで、使用者は自動的に体との距離を保って移動しているように感じることができる。
また、単に車輪と本体フレームと把持部とを有するような杖において、駆動力を発生させようとすると、受動輪で構成することが考えられる。受動輪を採用した場合には、使用者の力で前進するために、杖が手前に傾くような状態での歩行となる。このような構造で歩く場合、杖へ荷重をかけることで、杖が滑ってしまう可能性が高いために、制動力の発生方法を工夫しなくては危険となる。これに対し、本実施形態に係る杖3では、車輪14,24がそれぞれ駆動部15,25により駆動される構成、つまり駆動輪を有する構成であるため、このような危険性を考慮する必要がなくなる。
また、単に車輪と本体フレームと把持部とを有するような杖において、駆動力を発生させようとした場合において、モータなどで駆動する場合には、モータの速度を操作スイッチなどにより使用者が歩行しながら杖の走行を制御する(運転を行う)ことが考えられる。よって、使用者は、このような運転に慣れない場合、危険が伴う。これに対し、本実施形態に係る杖3では、傾きθ1,θ2に基づき車輪14,24が駆動制御されるため、このような危険性を考慮する必要がなくなる。
また、モータで大きな駆動力を長い時間必要とする場合には、搭載すべきバッテリの容量が大きくなり、バッテリのサイズも大きくなってしまう。しかし、本実施形態に係る杖3では、駆動部15,25としてモータを用いる場合でもそれらのモータにより速度制御を行うが、傾きθ1,θ2に基づく駆動制御に限るためモータの駆動を最小限に抑えることができる。これにより、本実施形態では、バッテリなどの動力源を必要最小限にすることができる。
また、本実施形態において、駆動部15,25はそれぞれ、バックドライバビリティがない伝達機構により車輪14,24を駆動させることが好ましい。バックドライバビリティがない伝達機構としては、ウォームギヤを有する機構などが挙げられる。例えば、ウォームギヤを用いることでモータから駆動は可能であるが、タイヤ側からの逆駆動はできない構造とすることができる。但し、上述の伝達機構としては、ウォームギヤに限ったものではなく、既知の技術を用いることができる。但し、ウォームギヤは簡易な構造でバックドライバビリティをなくすことができるため、その点で好ましいと言える。無論、ここでのバックドライバビリティがないとはないとみなせる程度であればよい。
このようにバックドライバビリティがない伝達機構を採用することで、使用者が急に歩行を中断したい場合にもそれに合わせて車輪14,24の回転を即停止させることができる。つまり、バックドライバビリティがない伝達機構を採用することで、歩行時以外(もしくは歩行中に大きな外力が掛かった場合)はタイヤを自動でロックさせることができ、これにより使用者の転倒などの危険を予防することができる。特に、このような伝達機構は、スイッチ13又はスイッチ23を使用者が把持を止めることでオフされるように機能させる例と併用することで、より効果を奏する。
また、本実施形態では、第1杖1又は第2杖2を手前に傾けた状態で荷重をかけた場合、モータは回生側の力を受けることになるが、ウォームギヤ等の上記伝達機構を採用することでロックすることができるため、モータ駆動をしていない状態では動かない。そして、この状態からモータを駆動すると、ロックを外すことができ駆動力のみで第1杖1又は第2杖2が前進することになる。よって、本実施形態において上記伝達機構を採用することで、停止時のエネルギーの消費を少なくすること、より上手く制御することで停止時のエネルギーの消費をゼロにすることが可能になる。
なお、本実施形態に係る杖3は、バックドライバビリティがない伝達機構により車輪14,24をそれぞれ駆動する駆動部15,25を備えているだけでもよく、例えばスイッチ13,23及びセンサ16,26のいずれか一方又は双方を備えなくてもよい。このような車輪14,24及び駆動部15,25を備えるだけで、車輪14,24の動力によって歩行を補助することが可能で、且つ、使用者の歩行の意思に沿って車輪14,24を駆動させることができるといった効果を奏する。無論、駆動部15,25として低バックドライバビリティを有する伝達機構を有するだけでも、ある程度の効果は得られる。
また、杖3は、スイッチ13,23の一方を無効にする設定部を備え、スイッチ13,23のうち有効なスイッチの全てがオンされた場合に、駆動制御を開始するように構成することもできる。この設定部は、制御部10に備えること、或いは制御部10,20の双方にそれぞれスイッチ13,23用に備えることができ、後者の場合には制御部10はスイッチ23の有効/無効の設定を通信部17,27経由で得ることができる。このような設定部を備えることで、使用者の脚部の状態などに応じて適切に杖3を利用できるようになる。また、有効なスイッチの全てがオンされた場合に駆動制御が開始されるため、使用者の歩行の意思に沿って車輪14,24を駆動させることが可能になる。
このように、少なくとも一方のスイッチを無効にする機能を備える場合、制御部10は、有効なスイッチの全てがオンされている期間中、駆動制御を行うようにすることが好ましい。つまり、この場合、制御部10は、有効なスイッチが全てオフとなった時点(有効なスイッチの一方がオフとなった時点は図4の制御と同様になる)で駆動制御を停止することになる。
また、杖3は第1杖1及び第2杖2を備えるが、第1杖1、第2杖2は、それぞれ単独で1本の車輪付き杖として使用することもできる。そのため、1本使用する方法を採用する場合、その方法を内部メモリに設定可能にしておくことが好ましい。また、例えば通信部17,27間での通信ができなかった場合に、1本での使用と判定し、1本での使用のための制御を行うこともできる。
以上、本実施形態では、把持部12及び把持部22の双方にスイッチ(それぞれスイッチ13,23)が配設された例を挙げたが、スイッチはいずれか一方にのみ配設されることもできる。
この例について、スイッチ23が配設されず、スイッチ13のみが配設される例を挙げて簡単に説明する。その場合には、杖3は、スイッチ13がオンされた場合に駆動制御を開始する。この駆動制御及びその開始は、制御部10によってなされ、制御部10は、駆動部15の駆動制御を行うことで車輪14を駆動させるとともに、通信部17,27を介して制御部20に駆動部25の駆動制御を実行させて車輪24を駆動させる。また、この場合、杖3は、スイッチ13がオンされている期間中、このような駆動制御を行うように構成することもできる。その他の例については、双方にスイッチを設けた場合と基本的に同様に制御されることができる。
(実施形態2)
実施形態2について、図5を参照しながら主に実施形態1との相違点を中心に説明するが、杖3の基本的な構造など、実施形態1で説明した様々な応用例が適用できる。図5は、本実施形態に係る杖における処理例を説明するためのフロー図である。
本実施形態に係る杖3は、図1で説明したような構成とすることができる。但し、本実施形態に係る杖3は、マスタとなる制御部の例である制御部10による制御が実施形態1と異なり、またスイッチ13,23は必須ではなく、制御系としては、制御部10,20、駆動部15,25、及びセンサ16,26を備えていればよい。
本実施形態における制御部10は、センサ16で検出された傾きθ1が所定範囲の角度(θ1a〜θ1bとする)を保ち且つセンサ26で検出された傾きθ2が他の所定範囲の角度(θ2a〜θ2bとする)を保つように駆動部15及び駆動部25を制御する。このような制御は、実施形態1で倒立制御として説明したものである。例えば、鉛直方向を基準とする(鉛直方向に本体フレーム11,21が向くように制御する)のであれば、θ1a=−θ1b(θ1aとθ1bとの中間の角度を0°)且つθ2a=−θ2b(θ2aとθ2bとの中間の角度を0°)とすることができる。
また、θ1a=θ2a、θ1b=θ2bとすることが好ましいが、片脚だけ健常でない使用者の場合を考慮すれば、これらの値も内部メモリに設定可能に構成しておくことが好ましい。つまり、本実施形態に係る杖3は、上記所定範囲の角度を設定する設定部を備えることが好ましい。この設定部は制御部(制御部10、或いは制御部10,20の双方)に備えることができる。この設定部は、使用者からの操作を受け付ける操作部を杖3(第1杖1及び第2杖2のいずれか一方又は双方)に設け、その操作情報を制御部に入力し、制御時に制御部が読み出せるように内部メモリに記憶させるように構成することができる。
設定部はこのような操作部からの入力で上記所定範囲の角度を設定する構成に限らない。設定部は、使用者が把持部12,22を把持したときに最初にセンサ16,26で検出された傾きθ1,θ2に基づいて、上記所定範囲の角度を設定することが好ましい。
設定部での設定は次の値に基づくことができる。即ち、この値は、センサ16,26で検出された傾きθ1,θ2であって、使用者が把持部12,22の双方を把持してから最初に所定時間連続して許容誤差範囲内(それぞれδ1a〜δ1b,δ2a〜δ2b)に維持された傾き(連続検出された傾き)である。つまり、設定部はこのような連続検出された傾きに基づいて上記所定範囲の角度を設定することが好ましい。
また、使用者によっては脚の症状が異なるため、δ1a,δ1b,δ2a,δ2bの値も内部メモリに設定可能に構成しておくことが好ましい。このように、上記所定範囲の角度を使用者が把持した際の最初にスイッチ13,23の双方オン時で且つ連続検出角度に基づいて決定することで、把持部12,22を把持して立ち上がる途中の角度で上記所定の範囲を設定してしまうことを避けることができる。また、δ1a=δ2a、δ1b=δ2bとすることが好ましいが、片脚だけ健常でない使用者の場合を考慮すれば、これらの値も内部メモリに設定可能に構成しておくことが好ましい。
本実施形態に係る杖1の制御方法は、検出ステップ及び次の制御ステップを備えることとなる。上記検出ステップは、センサ16,26が杖3の傾きθ1,θ2を検出するステップである。上記制御ステップは、制御部10が、センサ16,26で検出された傾きθ1,θ2がそれぞれ角度θ1a〜θ1b,θ2a〜θ2bの間を保つように駆動部15及び駆動部25を制御する。
この制御方法は、例えば、例えば、杖3の制御部10,20のマスタ側(一方又は双方)に備えるコンピュータに、次のような処理を実行させるための上記プログラムを用いて実現させることができるが、これに限ったものではない。上記処理は、センサ16,26で検出された傾きθ1,θ2を入力するステップと、入力された傾きθ1,θ2がそれぞれの所定範囲の角度を保つように駆動部15及び駆動部25を制御するステップと、を有する。
このような制御方法の好適な例について図5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係る杖3における処理例を説明するためのフロー図である。
まず、制御部10は、スイッチ13,23の状態及びセンサ16,26からの出力値である検出値(傾きθ1,θ2)を監視しておくものとする。制御部10は、スイッチ13,23の双方で使用者による把持が検出されたか否かを判定し(ステップS21)、検出された時点で次の処理に進む。
ステップS21でYESとなった場合(双方で把持が検出された場合)、制御部10は、それらの検出値を取得し(ステップS22)、一定期間(上記所定時間)、それらの検出値が一定(それぞれの許容誤差範囲内)であるか否かを判定する(ステップS23)。ステップS23でNOの場合、ステップS21に戻る。ステップS23でYESの場合、制御部10は、そのセンサの検出値θ1,θ2(又は上記所定時間内の中央値又は平均値など)に基づき、上記所定範囲の角度を決定し、その角度を設定する(ステップS24)。
このような初期設定がなされた後、制御部10は、センサ16,26の検出値θ1,θ2に基づく駆動部15及び駆動部25の制御を開始し、それぞれを上記所定範囲の角度に保つように駆動部15及び駆動部25を制御する(ステップS25)。次いで、制御部10は、スイッチ13,23の少なくとも一方で把持が未検出になったか否かを判定し(ステップS26)、YESとなった場合に駆動部15,25の制御を停止する(ステップS27)。これにより、使用者が少なくとも一方を把持しなくなった時点で車輪14,24の駆動が停止されることになる。
このような処理は、繰り返される。即ち、ステップS27の後は、再度、ステップS21から処理が開始されることになる。
以上、本実施形態に係る杖3によれば、車輪14,24の動力によって歩行を補助することが可能で、且つ、杖3を安定した姿勢に維持させながら使用者の歩行の意思に沿って車輪14,24を駆動させることが可能になる。特に、杖3では、一対の杖1,2の使用者の左右位置することで、使用者は左右方向の姿勢も安定させながら安定した杖姿勢状態で利用することができる。さらに、本実施形態では、上記所定範囲の角度を設定することで、使用者の操作設定又は最初の姿勢に合うように、杖3を安定した姿勢に維持させながら車輪14,24を駆動させることができるようになる。
(実施形態3)
実施形態3について、図6を併せて参照しながら説明する。本実施形態に関し、主に実施形態1との相違点を中心に説明するが、実施形態1,2で説明した様々な応用例が適用できる。図6は、本実施形態に係る杖の一構成例を示す概略斜視図である。
本実施形態に係る杖3aは、図6で示すように、実施形態1における2本の杖1,2が繋がったもの(第1杖1と第2杖2とを連結する連結部を備えるもの)である。に関しては、少なくともいずれか一方の出願に含めておく。つまり、本実施形態に係る杖3aは、第1杖1に相当する第1杖と第2杖2に相当する第2杖との間を繋ぐ結合部30を備える。
結合部30は、例えば、上側の結合フレーム31、下側の結合フレーム32、及びそれらを繋ぐように固定される補強板33を備えることができ、さらに制御部10,20を共通化した制御部30aを備えることができる。制御部30aを備えることにより、通信部17,27を備える必要がなくなる。結合フレーム31,32はいずれも本体フレーム11と本体フレーム21との間を繋ぐように固定されることができる。
なお、結合部30の形状は問わず、また、制御部30aの代わりに実施形態1のような制御部10,20を結合部30内又はそれぞれ本体フレーム11,21内に備えることもできる。
また、本実施形態においては、結合部30に応力センサを備え、制御部30aが結合部30に発生する応力(応力センサの出力値)に基づき駆動制御を行うこともできる。制御部30aは、例えば、応力センサの出力値が大きい場合に応力値を少なくする方向で駆動部15,25を駆動制御することができる。
もしくは、本実施形態においては、制御部30aが、杖間の角度差(θ1−θ2)に基づき駆動制御を行うこともできる。なお、図6ではθ1,θ2を図示していないが図1及び図3に示した角度とすることができ、この場合にも方位角も含むことができる。制御部30aは、例えば、角度差が大きい場合に角度差を少なくする方向で駆動部15,25を駆動制御することができる。
また、結合部30は、使用者が歩行する場合における、前後方向に比べて左右方向に大きい剛性をもつことが好ましい。これにより、上述した応力や角度差が発生し易くなり、制御を細かくすることができる。
以上、本実施形態に係る杖3aは、実施形態1,2の効果に加え、特に結合部30を有することから、より脚が弱い使用者に向けた歩行器として使用されることができる。
(代替例)
次に、上述した実施形態1〜3における代替例について説明する。
上述した各実施形態に係る杖3,3aは、図1〜図6で例示した形状や構造や制御例のものに限ったものではなく、各部の機能が果たせればよい。また、各実施形態に係る杖3,3aにおいて実行される処理(主に駆動部15,25の駆動制御)は、適宜組み合わせることができる。
また、実施形態1〜3に係る第1杖1、第2杖2は、いずれも、例えば次のようなハードウェア構成を有することができる。図7は、車輪付きの杖のハードウェア構成の一例を示す図である。
図7に示す車輪付きの杖100は、プロセッサ101、メモリ102、及びインタフェース103を有することができる。インタフェース103は、駆動部15とのインタフェース、センサ16とのインタフェース、スイッチ13とのインタフェース、及び通信部に相当する通信インタフェースを含むことができる。但し、実施形態に応じてインタフェース103の構成が異なってもよい。
プロセッサ101は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processor Unit)、又はCPUなどであってもよい。プロセッサ101は、複数のプロセッサを含んでもよい。メモリ102は、例えば、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。実施形態1〜3で説明した第1杖1、第2杖2における機能は、プロセッサ101がメモリ102に記憶されたプログラムを読み込んで、インタフェース103を介して必要な情報をやり取りしながら実行することにより実現される。このプログラムは、各実施形態で説明したようなプログラムとすることができる。その他の応用例については上述した通りであり、その説明を省略する。
このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。さらに、この例は、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリを含む。この半導体メモリとしては、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)などが挙げられる。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 第1杖
2 第2杖
3、3a、100 杖
10、20、30a 制御部
11、21 本体フレーム
12、22 把持部
13、23 スイッチ
14、24 車輪
15、25 駆動部
16、26 センサ
17、27 通信部
30 結合部
31 上側の結合フレーム
32 下側の結合フレーム
33 補強板
101 プロセッサ
102 メモリ
103 インタフェース

Claims (12)

  1. 車輪付きの第1杖と、車輪付きの第2杖と、を備え、
    前記第1杖と前記第2杖とが連動して、前記第1杖及び前記第2杖の双方に備えられた車輪の駆動制御を行う、
    杖。
  2. 前記第1杖は、使用者が把持する第1把持部を有し、
    前記第2杖は、使用者が把持する第2把持部を有し、
    前記杖は、
    前記第1把持部及び前記第2把持部の一方に配設された、使用者が把持時に押すことでオンされるスイッチを備え、
    前記スイッチがオンされた場合に前記駆動制御を開始する、
    請求項1に記載の杖。
  3. 前記杖は、前記スイッチがオンされている期間中、前記駆動制御を行う、
    請求項2に記載の杖。
  4. 前記第1杖は、使用者が把持する第1把持部と、前記第1把持部に配設され、使用者が把持時に押すことでオンされる第1スイッチと、を有し、
    前記第2杖は、使用者が把持する第2把持部と、前記第2把持部に配設され、使用者が把持時に押すことでオンされる第2スイッチと、を有し、
    前記杖は、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのオン状態に応じて、前記駆動制御を開始する、
    請求項1に記載の杖。
  5. 前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの双方がオンされた場合に、前記駆動制御を開始する、
    請求項4に記載の杖。
  6. 前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの双方がオンされている期間中、前記駆動制御を行う、
    請求項5に記載の杖。
  7. 前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの一方を無効にする設定部を備え、
    前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうち有効なスイッチの全てがオンされた場合に、前記駆動制御を開始する、
    請求項4に記載の杖。
  8. 前記有効なスイッチの全てがオンされている期間中、前記駆動制御を行う、
    請求項7に記載の杖。
  9. 前記第1杖は、前記第1杖の傾きを検出する第1センサを有し、
    前記第2杖は、前記第2杖の傾きを検出する第2センサを有し、
    前記駆動制御は、前記第1センサで検出された傾き及び前記第2センサで検出された傾きに基づいて行われる、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の杖。
  10. 前記第1杖と前記第2杖とは、有線ケーブル又は無線通信により接続される、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の杖。
  11. 杖の制御方法であって、
    前記杖は、車輪付きの第1杖と車輪付きの第2杖とを備え、
    前記第1杖と前記第2杖とを連動させて、前記第1杖及び前記第2杖の双方に備えられた車輪の駆動制御を行う、
    杖の制御方法。
  12. 杖に備えるコンピュータに、車輪駆動処理を実行させるためのプログラムであって、
    前記杖は、車輪付きの第1杖と車輪付きの第2杖とを備え、
    前記車輪駆動処理は、前記第1杖と前記第2杖とを連動させて、前記第1杖及び前記第2杖の双方に備えられた車輪の駆動制御を行う、
    プログラム。
JP2020059949A 2020-03-30 2020-03-30 杖、杖の制御方法、及びプログラム Pending JP2021154061A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020059949A JP2021154061A (ja) 2020-03-30 2020-03-30 杖、杖の制御方法、及びプログラム
DE102021107457.6A DE102021107457A1 (de) 2020-03-30 2021-03-25 Stock, Verfahren zur Steuerung des Stocks und Programm
US17/215,461 US20210298986A1 (en) 2020-03-30 2021-03-29 Stick, method of controlling stick, and program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020059949A JP2021154061A (ja) 2020-03-30 2020-03-30 杖、杖の制御方法、及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021154061A true JP2021154061A (ja) 2021-10-07

Family

ID=77659158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020059949A Pending JP2021154061A (ja) 2020-03-30 2020-03-30 杖、杖の制御方法、及びプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20210298986A1 (ja)
JP (1) JP2021154061A (ja)
DE (1) DE102021107457A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US12102588B2 (en) * 2020-08-21 2024-10-01 James L King Powered walking assistance device with cane portion used as joystick controller

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011063219A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Honda Motor Co Ltd 倒立振子型移動体

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3463146A (en) * 1967-01-20 1969-08-26 Arthur Schwartz Invalid mobility device
GB2228459A (en) * 1989-01-31 1990-08-29 Edward John Reed Motorised walking aid
ATE452614T1 (de) * 2003-09-26 2010-01-15 Eeden Adriaan Van Konvertierbare transporthilfe für eine person
WO2006014533A2 (en) * 2004-07-07 2006-02-09 Home Guardian Llc Instrumented mobility assistance device
JP4105731B2 (ja) 2006-03-15 2008-06-25 栄作 斉藤
US8418705B2 (en) * 2010-07-30 2013-04-16 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. Robotic cane devices
WO2012027336A1 (en) * 2010-08-23 2012-03-01 The Regents Of The University Of California Orthesis system and methods for control of exoskeletons
US8794252B2 (en) * 2011-06-20 2014-08-05 Ahmad AlSayed M. Alghazi Portable multifunctional mobility aid apparatus
US9839570B2 (en) * 2015-07-16 2017-12-12 Eugene O'Sullivan Motorized walking and balancing apparatus
US10292891B2 (en) * 2017-06-02 2019-05-21 Ohio State Innovation Foundation Active robotic walker and associated method

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011063219A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Honda Motor Co Ltd 倒立振子型移動体

Also Published As

Publication number Publication date
US20210298986A1 (en) 2021-09-30
DE102021107457A1 (de) 2021-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5083461B2 (ja) 脚支援装置
CN109771230B (zh) 助行装置
EP3000456B1 (en) Electric walking assistance device, program for controlling electric walking assistance device, and method of controlling electric walking assistance device
US9186992B2 (en) Walking assistance moving vehicle
US7673718B2 (en) Leg-wheeled-traveling mechanism
US20150066242A1 (en) Walking assistance moving vehicle
JP2010125221A (ja) 移動体
JP5177692B2 (ja) 一対の片足載置型移動体を組み合わせた乗用移動装置
JP6882050B2 (ja) 自転車用制御装置
JP6055020B2 (ja) 歩行補助車
JP2007336785A (ja) 走行装置及びその制御方法
JPWO2015041128A1 (ja) 手押し車
JP2011083414A (ja) 倒立型移動体及びその制御方法
JP2021154061A (ja) 杖、杖の制御方法、及びプログラム
US9139224B2 (en) Inverted pendulum type vehicle
JP2006255798A (ja) 歩行ロボット装置
JP2022067821A (ja) 車輪付きの杖、車輪付きの杖の制御方法、及びプログラム
JP2017169861A (ja) アシスト装置及びアシスト方法
JP2016077588A (ja) 歩行補助装置
CN111098962B (zh) 移动倒立摆
JP6225869B2 (ja) 倒立二輪型移動体システム
KR101574397B1 (ko) 다리 타입 세그웨이
JP7028104B2 (ja) 歩行補助装置および歩行補助装置の制御プログラム
JP5958546B2 (ja) 手押し車
JP2018187050A (ja) 歩行補助具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230309

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230523