JP2021153896A - 個装吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】スムーズに開封でき、後処理においても充分な粘着強度を有する粘着性タブテープを備えた個装吸収性物品を提供する。【解決手段】粘着性タブテープ4は、上層基材20及びその下面に塗布された上層粘着剤21からなる上層テープ4Aと、上層粘着剤21の下側に剥離可能に積層され、下層基材22及びその下面に塗布された下層粘着剤23からなる下層テープ4Bとで構成される。下層テープ4Bは、下層粘着剤23が後側領域ABの折り返し部の表面のみに配置されるとともに、下層基材22が下層粘着剤23の表面から開封開始端14を越えて前側領域AFの折り返し部の表面まで延在し、この延在部分が非粘着部となされている。上層テープ4Aは、上層基材20及び上層粘着剤21が下層基材22の表面から一方の折り返し部の表面に延在している。【選択図】図7

Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品と個装シートとを積層した状態で、その長手方向の両端部が中央側に折り返され、一方の折り返し部の表面と他方の折り返し部の表面とに止着される粘着性タブテープが配置された個装吸収性物品に関する。
従来より、例えば生理用ナプキンは、各種フィルムシートよりなる個装シートとともに三つ折りまたは四つ折りした個装形態で提供されている。具体的に三つ折りの場合の個装形態としては、図10及び図11に示されるように、生理用ナプキン50を長方形状の個装シート51上に載置した状態で、生理用ナプキン50の長手方向の後側領域52を、後側の折り線位置にて個装シート51とともに中央領域54に折り畳んだ後、前側領域53を、前側の折り線位置にて個装シート51ともに後側領域52の上に重ね合わせて折り畳み、個装シートの開口した一対の側縁部分をエンボス圧着等によって封鎖した側縁シール部55、55を形成するとともに、個装シート51の開封開始端56となる長手方向端縁を、前側領域53の表面と後側領域52の表面とに跨がる粘着性タブテープ57によって止着する形態が広く知られている。
使用者がこの生理用ナプキン50を使用する場合には、後側領域52の表面に貼着された粘着性タブテープ57の端部を摘まんで、粘着性タブテープ57を後側領域52の表面から完全に剥離した後、粘着性タブテープ57を更に持ち上げて個装シート51の前側領域53を開封開始端56から持ち上げ、側縁シール部55、55を引き剥がして、個装シート51を開封した後、生理用ナプキン50を取り出し、生理用ナプキンの非肌当接面側に形成された粘着層をショーツ等の内面に貼着して装着する。
前記生理用ナプキンを取り出した後の個装シートは、使用済み生理用ナプキンを包む廃棄用シートとして用いるのが一般的であり、この場合の使用方法は、使用済み生理用ナプキンを個装シート上に配置した状態で、前記使用済み生理用ナプキンを個装シートとともに、前記粘着性タブテープが設けられた側と反対側の端部を始端として丸めた後、終端を粘着性タブテープで止める処理が一般に行われている。
このように前記粘着性タブテープにおける後処理テープとしての利用性を高めるには、使用済み生理用ナプキンを丸めた状態が保持できる強い粘着力が要求される一方で、粘着力が強すぎると、個装生理用ナプキンを開封する際、個装シートから剥離したときに、個装シートが破れたり、破れた個装シート部分が粘着性タブテープの粘着部に付着して再接着が困難となったりするため、あまり粘着力を強くすることができなかった。
このような問題を解決するため、下記特許文献1では、基材の裏面に粘着剤を塗布した第1テープ及び第2テープを備え、前記第2テープを第1テープの粘着剤の表面に剥離可能に積層保持させたことにより、使用前における個包装シートからのテープの剥離性を確保しつつ、使用後における個包装シートへのテープの再接着性を満足させるようにしたものが開示されている。
また、下記特許文献2では、包装シート上に吸収性物品が配置された状態で、包装シートの縦方向の両端部が中央側に折り返され、一方の端部が他方の端部の上に重ね合わされ、一方の端部の表面から他方の端部の表面にかけて粘着テープが貼付されるとともに、幅方向の両端縁がシールされてなる構造において、前記包装シートの一方の端部における少なくとも前記粘着テープの貼付部分が、一体化された二重シートにより構成されたものが開示されている。
特開2001−270550号公報 特開2005−102913号公報
しかしながら、上記特許文献1、2に記載されるような従来の粘着性タブテープでは、図12に示されるように、粘着剤の塗布面が、個別包装のために折り返された前側領域53の表面から後側領域52の表面に跨がって貼着しているため、開封開始端56から前側領域53の個装シート51と後側領域52の個装シート51との間(図中のZ部分)に粘着性タブテープの粘着剤がはみ出ることにより、この部分で前側領域53の個装シート51と後側領域52の個装シート51とが接着してしまい、スムーズな開封が阻害される欠点があった。
粘着剤がはみ出ないように塗布量を抑制した場合や粘着剤がはみ出てもスムーズに開封できるように粘着力の低い粘着剤を使用した場合には、後処理テープとして利用する際の粘着力が低下し、再接着が困難になる。
そこで本発明の主たる課題は、スムーズに開封でき、後処理においても充分な粘着強度を有する粘着性タブテープを備えた個装吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために第1の態様として、吸収性物品と個装シートとを積層した状態で、その長手方向の両端部が中央側に折り返され、一方の折り返し部が他方の折り返し部の上に重ね合わされて前記一方の折り返し部の端縁によって開封開始端が形成されるとともに、一方の折り返し部の表面と他方の折り返し部の表面とに止着される粘着性タブテープが配置され、
前記粘着性タブテープは、上層基材及びその下面に塗布された上層粘着剤からなる上層テープと、前記上層粘着剤の下側に剥離可能に積層され、下層基材及びその下面に塗布された下層粘着剤からなる下層テープとで構成され、
前記下層テープは、前記下層粘着剤が前記他方の折り返し部の表面のみに配置されるとともに、前記下層基材が前記下層粘着剤の表面から前記開封開始端を越えて前記一方の折り返し部の表面まで延在し、この延在部分が非粘着部となされており、
前記上層テープは、前記上層基材及び上層粘着剤が前記下層基材の表面から前記一方の折り返し部の表面に延在していることを特徴とする個装吸収性物品が提供される。
上記第1の態様では、個装シートに備えられる粘着性タブテープが、上層テープと、その下側に剥離可能に積層された下層テープとで構成され、前記下層テープは、前記下層粘着剤が前記他方の折り返し部の表面のみに配置され、前記一方の折り返し部の表面まで延在して配置されないようになっているとともに、前記下層基材が前記下層粘着剤の表面から前記開封開始端を越えて前記一方の折り返し部の表面まで延在し、この延在部分が非粘着部となされている。一方、前記上層テープは、前記上層基材及び上層粘着剤が前記下層基材の表面を剥離可能に覆うとともに、前記一方の折り返し部の表面に延在している。このように、下層テープの下層粘着剤が前記開封開始端を跨いで配置されないとともに、前記開封開始端が下層基材によって覆われ、上層テープの上層粘着剤が開封開始端に直接接触しないようになされているため、粘着剤のはみ出しにより開封開始端において一方の折り返し部と他方の折り返し部とが接着するのが防止でき、個装吸収性物品を開封開始端からスムーズに開封できるようになる。
前記個装吸収性物品を開封して吸収性物品を取り出すには、他方の折り返し部側の前記上層テープの端部を摘まんで下層テープから上層テープを完全に剥離した後、上層テープを更に持ち上げて個装シートの一方の折り返し部を開封開始端から持ち上げて側縁シール部を引き剥がして開封し、吸収性物品を取り出す。吸収性物品を取り出した状態では、下層テープが他方の折り返し部の表面に止着された状態で残置されるとともに、上層テープの上層粘着剤が下層基材から剥離して露出した状態となる。このため、上層テープの上層粘着剤の粘着力を強くしても、個装シートが破断することなくスムーズに剥離できるとともに、後処理においても充分な粘着強度が確保できるようになる。
第2の態様として、前記下層粘着剤と前記開封開始端との離隔長さは、2〜8mmである請求項1記載の個装吸収性物品が提供される。
上記第2の態様では、前記下層粘着剤が開封開始端に接触して一方の折り返し部と他方の折り返し部とが接着しないようにするため、前記下層粘着剤と開封開始端との離隔長さを規定している。
第3の態様として、前記下層基材が前記開封開始端から前記一方の折り返し部の表面に延在する長さは、2〜5mmである請求項1、2いずれかに記載の個装吸収性物品が提供される。
上記第3の態様では、前記上層粘着剤が開封開始端にはみ出て一方の折り返し部と他方の折り返し部とが接着しないようにするため、下層基材を開封開始端から一方の折り返し部の表面に延在する長さを規定している。
第4の態様として、前記上層テープが前記下層基材から前記一方の折り返し部の表面に延在する長さは、10〜30mmである請求項1〜3いずれかに記載の個装吸収性物品が提供される。
上記第4の態様では、上層テープを持ち上げて、一方の折り返し部を開封開始端から引き起こすのに必要な、上層テープと個装シートとの接着長さを規定している。
第5の態様として、前記上層テープは、前記他方の折り返し部側の端縁が前記下層テープから延在しており、この延在部が非粘着部となされている請求項1〜4いずれかに記載の個装吸収性物品が提供される。
上記第5の態様では、個装吸収性物品を開封する際、前記上層テープの先端を摘みやすくする摘み部を形成するため、前記上層テープの他方側の折り返し部側の端縁を下層テープから延在して設けるとともに、この延在部を非粘着部としている。
以上詳説のとおり本発明によれば、スムーズに開封でき、後処理においても充分な粘着強度を有する粘着性タブテープを備えた個装吸収性物品が提供できるようになる。
本発明に係る個装生理用ナプキンNを示す一部破断展開図である。 図1のII−II線矢視図である。 展開した個装生理用ナプキンNの分解斜視図である。 個装生理用ナプキンNの折り畳み手順を示す平面図である。 個装生理用ナプキンNを示す斜視図である。 図5のVI−VI線矢視図である。 粘着性タブテープ4の拡大斜視図である。 (A)〜(C)は、開封手順を示す斜視図である。 粘着性タブテープ4の製造工程を示す斜視図である。 従来の個装吸収性物品の折り畳み手順を示す斜視図である。 従来の個装吸収性物品を示す斜視図である。 図11のXII−XII線矢視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔個装生理用ナプキンN〕
本発明に係る個装生理用ナプキンNは、図1〜図3に示されるように、生理用ナプキン1と、この生理用ナプキン1に備えられたズレ止め粘着剤層を覆う剥離シート2と、前記生理用ナプキン1を個別包装している個装シート3と、前記個装シート3の開封開始端の封止のため前記開封開始端から突出して設けられた粘着性タブテープ4とで構成されている。なお、本明細書では、吸収性物品として生理用ナプキンを例に挙げて説明しているが、パンティライナーや失禁パッド等のその他の吸収性物品についても同様に適用できる。
〔生理用ナプキン1〕
前記生理用ナプキン1は、図1〜図3に示されるように、ポリエチレンシートなどからなる不透液性の裏面シート5と、経血やおりものなど(以下、まとめて体液ともいう。)を速やかに透過させる透液性の表面シート6と、これら両シート5,6間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体7と、肌当接面側の両側部に長手方向のほぼ全長に亘って配設されたサイドシート8、8とを備え、かつ前記吸収体7の周囲においては、その上下端縁部では前記裏面シート5と表面シート6との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール、超音波シール等の接合手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体7よりも側方に延出している前記裏面シート5と前記サイドシート8とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール、超音波シール等の接合手段によって接合されることにより、吸収体が介在しないフラップ部が形成されたものである。なお、図示しないが、前記吸収体7の形状保持および拡散性向上のために、前記吸収体7をクレープ紙又は不織布などからなる被包シートで囲繞してもよい。また、前記表面シート6の非肌側に隣接して、前記表面シート6とほぼ同形状の親水性の不織布などからなるセカンドシートを配設してもよい。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記裏面シート5は、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、蒸れ防止の観点から透湿性を有するものを用いるのが望ましい。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。前記裏面シート5としては、プラスチックフィルムと不織布とを積層させたポリラミ不織布を用いてもよい。前記吸収体7が介在する本体部分の前記裏面シート5の非肌側面(外面)にはナプキン長手方向に沿って1又は複数条の、図示例では2条の本体ズレ止め粘着剤層9、9が形成され、身体への装着時に生理用ナプキン1を下着に固定するようになっている。
次いで、前記表面シート6は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高で圧縮復元性が高い点で優れている。前記表面シート6に多数の透孔を形成した場合には、体液が速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。不織布の繊維は、長繊維または短繊維のいずれでもよいが、好ましくはタオル地の風合いを出すため短繊維を使用するのがよい。また、エンボス処理を容易とするために、比較的低融点のポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系繊維のものを用いるのがよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド型繊維、分割型繊維の複合繊維を好適に用いることもできる。
前記裏面シート5と表面シート6との間に介在される吸収体7は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。吸収体7を囲繞するクレープ紙(図示せず)を設ける場合には、結果的に表面シート6と吸収体7との間にクレープ紙が介在することになり、吸収性に優れる前記クレープ紙によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら体液の逆戻りを防止するようになる。
また、前記吸収体7には合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
前記表面シート6の幅寸法は、図示例では、図2の横断面図に示されるように、吸収体7の幅よりも若干長めとされ、吸収体7を覆うだけに止まり、それより外方側は前記表面シート6とは別のサイドシート8、具体的には体液が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの目的に応じて、適宜の撥水処理または親水処理を施した不織布素材を用いて構成されたサイドシート8が配設されている。たとえば、体液が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましく、体液の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるのが望ましい。かかるサイドシート8としては、天然繊維、合成繊維または再生繊維などを素材として、適宜の加工法によって形成されたものを使用することができるが、好ましくは目付け量を抑えて通気性を持たせた不織布を用いるのがよい。
前記サイドシート8は、図2に示されるように、幅方向中間部より外側部分を所定の内側位置から裏面シート5の外縁までの範囲に亘ってホットメルトなどの接着剤によって接着し、これら前記サイドシート8と裏面シート5との積層シート部分により吸収体7の両側部に吸収体7が介在しないフラップ部が形成されている。このフラップ部によって、ほぼ体液排出部対応領域Hに相当する吸収体側部位置に左右一対のウイング状フラップW、Wが形成されている。このウイング状フラップWの外面側にはそれぞれウイングズレ止め粘着剤層10が備えられ、下着に対する装着時に、前記ウイング状フラップWを基端部の折返し線RL位置にて反対側に折り返し、下着のクロッチ部分に巻き付けて止着することができるようになっている。
前記ズレ止め粘着剤層9、10を形成する粘着剤としては、たとえばスチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤のいずれかが主成分であるものが好適に使用される。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体等が挙げられるが、これらのうち1種のみを使用しても、二種以上のポリマーブレンドであってもよい。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることができ、粘着付与剤ではたとえばC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、前記可塑剤では例えば、リン酸トリフレシル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
〔剥離シート2〕
前記剥離シート2は、前記本体ズレ止め粘着剤層9、9を一体的に剥離可能に覆う本体用剥離シート11と、前記ウイングズレ止め粘着剤層10、10を一体的に剥離可能に覆うウイング用剥離シート12とで構成するのが好ましいが、これらを1枚の剥離シートで構成したものを用いてもよい。前記ウイング用剥離シート12は、本体用剥離シート11を幅方向に横断するとともに、ウイング状フラップWより前側の所定位置まで延在して設けられ、その外周は生理用ナプキンの周縁に沿って切断されている。これらの剥離シート11、12は、図3に示されるように、これらの重ね合わせ部に形成された接合部13で剥離不能に固着されている。また、これらの剥離シート11、12は、前記個装シート3に固着されており、個装シート3から生理用ナプキン1の取り出し操作によって、個装シート3とともに剥離シート11、12がズレ止め粘着剤層9、10からそれぞれ剥離できるように構成されている。
前記剥離シート11、12としては、ズレ止め粘着剤層9、10に対する当接面に対し、例えばシリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、または四フッ化エチレン系樹脂などの離型処理液を塗工するかスプレー塗布し離型処理した、紙またはプラスチックシートを用いることができる。この場合、少なくとも前記ウイング用剥離シート12については、個装状態から開封し個装シートを剥離した際に、円滑にウイングフラップW、Wを展開できるように可撓性に富むプラスチックシートを用いるのがよい。なお、特別に離型処理をしなくても、実質的に粘着力の低下を招かないものであれば、フィルムそのものであっても、不織布そのものであってもよい。
〔個装シート3〕
前記個装シート3は、図1及び図3に示されるように、長方形状を成すシート状部材が用いられる。具体的には、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系フィルム、ポリエステル、ポリビニルアルコール等のフィルムや、不織布、紙、ポリラミ不織布などが使用される。印刷によるデザインを重視するのであればフィルムが好ましく、風合いやソフト感などを重視するのであれば不織布や紙などが好ましい。
前記個装シート3の長手寸法は、図1及び図3に示されるように、少なくとも生理用ナプキン1の前側の端縁が生理用ナプキン1の前端より前側に延在する大きさで形成され、短手寸法は、図4に示されるように、生理用ナプキン1のウイング状フラップW、Wを基端部の折り線RL、RL位置にて折り畳んだ幅寸法よりも若干長く形成されている。
〔個装要領〕
上記生理用ナプキン1を個装シート3によって個装するには、先ずはじめに、図4に示されるように、個装シート3に固着された剥離シート2が生理用ナプキン1のズレ止め粘着剤層9、10を覆うように、生理用ナプキン1と剥離シート2及び個装シート3とを積層する。実際の製造工程では、前記ズレ止め粘着剤層9、10が剥離シート2の生理用ナプキン配設面に塗布され、その後、この剥離シート2に生理用ナプキン1を配置することにより粘着剤が生理用ナプキン1の裏面シート5に転写されるようになっている。次いで、図4に示されるように、幅方向に沿う折り線X1にて、生理用ナプキン1の後側領域Aを個装シート3とともに中央領域Aに折り畳んだならば、幅方向に沿う折り線X2にて、生理用ナプキン1の前側領域Aを個装シート3とともに折り返された後側領域Aの上に重ね合わせて折り畳む3つ折りとした後、図5に示されるように、個装シート3の開口した一対の両側縁部に、エンボス圧着、加熱溶着、接着剤等の適宜の封鎖手段の単独又は組み合わせによって側縁シール部15、15を形成するとともに、個装シート3の長手方向端縁(開封開始端14)の幅方向中央部を、開封開始端14が延びる方向と直交する方向に延在し、前側領域Aの折り返し部と後側領域Aの折り返し部とに止着される粘着性タブテープ4によって封止する。以上によって個別包装された個装生理用ナプキンNが得られる。
〔粘着性タブテープ4〕
前記粘着性タブテープ4は、図6及び図7に示されるように、上層基材20及びその下面に塗布された上層粘着剤21からなる上層テープ4Aと、前記上層粘着剤21の下側に剥離可能に積層され、下層基材22及びその下面に塗布された下層粘着剤23からなる下層テープ4Bとで構成されている。
前記下層テープ4Bは、図6及び図7に示されるように、前記下層粘着剤23が、後側領域Aの折り返し部の個装シート3の表面のみに配置されるとともに、前記下層基材22が前記下層粘着剤23の表面から開封開始端14を越えて、前側領域Aの折り返し部の個装シート3の表面まで延在している。この下層粘着剤23より延在する下層基材22の延在部24は、下面に粘着剤が塗布されずにいずれの部材にも接着しない非粘着部とされている。前記下層粘着剤23は、後側領域Aの折り返し部の個装シート3に剥離不能に接着されている。前記下層粘着剤23が後側領域Aの折り返し部の個装シート3の表面のみに配置されるというのは、下層粘着剤23が開封開始端14を越えて前側領域Aの折り返し部の個装シート3の表面まで延在しないことを意味する。
前記上層テープ4Aは、前記上層基材20及び上層粘着剤21が、前記下層基材22の表面を剥離可能に覆うとともに、この下層基材22の表面から、前側領域Aの折り返し部の個装シート3の表面に延在し、この延在部25が前記個装シート3の表面に接着している。前記上層テープ4Aは、前記下層基材22に剥離可能に接着されているのに対して、前記下層基材22より外側に延在する上層テープ4Aの延在部25において、前側領域Aの折り返し部の個装シート3の表面に剥離不能に接着されている。
本明細書において、「剥離可能」とは、個装生理用ナプキンNを開封する際、粘着性タブテープ4を指で摘まんで引っ張ったときの引き剥がし力によって粘着剤が下層の部材の当接面から剥離することを意味する。また、「剥離不能」とは、個装生理用ナプキンNを開封する際、粘着性タブテープ4を指で摘まんで引っ張ったときの引き剥がし力によっては粘着剤が下層の部材の当接面から剥離しないことを意味する。
上述の通り、本発明の個装生理用ナプキンNでは、粘着性タブテープ4として、後側領域Aの折り返し部に貼着される下層テープ4Bの下層粘着剤23が開封開始端14を跨いで前側領域Aの折り返し部に延在しないとともに、下層基材22によって開封開始端14が覆われ、上層テープ4Aの上層粘着剤21が開封開始端14に直接接触しないようになされているため、粘着剤のはみ出しにより開封開始端14において、前側領域Aの折り返し部の個装シート3と、後側領域Aの折り返し部の個装シート3とが接着するのが防止でき、個装生理用ナプキンNを開封開始端14から開封する際に、スムーズに開封できるようになる。
前記上層テープ4A及び下層テープ4Bはいずれも略長方形状に形成され、短手方向の寸法がほぼ同等に形成される一方で、長手方向の寸法は、前記上層テープ4Aが下層テープ4Bの両端より外側に延在する大きさで形成されている。前記上層テープ4Aの上層粘着剤21が、前記下層テープ4Bの下層基材22の表面に剥離可能に貼付されることにより、前記上層テープ4Aと下層テープ4Bとが積層保持されている。すなわち、前記粘着性タブテープ4は、長手方向中間部において上層テープ4Aと下層テープ4Bとが積層された二重テープ構造を成しており、下層テープ4Bの長手方向の一方端から外側に上層テープ4Aが延在するように構成されている。
前記上層基材20及び下層基材22としては、プラスチックフィルム、不織布、ポリラミ不織布、紙又はこれらの複合素材で構成することができる。前記下層基材22は、上層粘着剤21に対する当接面に対し、例えばシリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、または四フッ化エチレン系樹脂などの離型処理液を塗工するかスプレー塗布することにより離型処理を行ってもよいが、特別に離型処理をしなくても、上層粘着剤21が実質的に粘着力の低下を招かないものであれば、フィルムそのもの、不織布そのものであるのが好ましい。
前記上層粘着剤21及び下層粘着剤23としては、スチレン系ブロックポリマー等の粘着主剤、粘着付与剤、軟化剤、酸化防止剤を配合し、スチレン相とゴム相との2相ブロック構造を保持した粘着剤等を用いることができる。スチレン系ブロックポリマーとしては、SEBS、SIS、SBS、SPS等を挙げることができる。粘着付与剤としては、軟化点が80℃以上で、分子量が400〜2000であるC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、C5/C9系石油樹脂、痾ピネン、竈ピネン又はジペンテンの共重合体であるポリテルペン樹脂、ロジン系樹脂、若しくはこれらの水添物等が挙げられる。上記軟化剤としては、軟化点が10℃以下で平均分子量が200〜700のプロセスオイル、各種可塑剤、ポリブテン、液状樹脂等が挙げられる。
前記個装生理用ナプキンNの開封手順は、先ずはじめに、図8(A)に示されるように、後側領域Aの折り返し部側の上層テープ4Aの端部を摘まんで持ち上げ、下層テープ4Bから上層テープ4Aを完全に剥離する。次いで、図8(B)に示されるように、上層テープ4Aを更に持ち上げると、開封開始端14の中央部が持ち上がり、後側領域Aの折り返し部の表面との間に隙間が形成されるとともに、開封開始端14を越えて前側領域Aの折り返し部の個装シート3の表面に延在する下層基材22の延在部24が持ち上げられる。その後、更に上層テープ4Aを持ち上げると、下層基材22の延在部24が開封開始端14を越えて前側領域Aの折り返し部の個装シート3の表面に重ね合わされた状態が解除され、図8(C)に示されるように、後側領域Aの折り返し部の表面に積層された状態となる。その後、更に上層テープ4Aを持ち上げて、前側領域Aの側縁シール部15、15を引き剥がして、前側領域Aの折り返し状態を解除する。しかる後、生理用ナプキン1の後端部を摘まんで、後側領域Aの側縁シール部15、15を引き剥がし、後側領域Aの折り返し状態を解除した後、生理用ナプキン1を剥離シート2から引き剥がして取り出す。
個装生理用ナプキンNを開封した状態で、前記下層テープ4Bは後側領域Aの折り返し部の個装シート3の表面に止着された状態で残置されるとともに、上層テープ4Aの上層粘着剤21が下層基材22から剥離して露出した状態となる。このように、個装生理用ナプキンNの開封に当たって、上層テープ4Aが下層基材22から剥離して、上層テープ4Aの上層粘着剤21があらたに露出するため、上層テープ4Aの上層粘着剤21の粘着力を強くしても、個装シート3が破断することなくスムーズに剥離できるとともに、後処理においても露出した上層テープ4Aの上層粘着剤21によって充分な粘着強度が確保できるようになる。
図7に示されるように、前記下層粘着剤23と開封開始端14との離隔長さL1は、2〜8mmであるのが好ましい。下層粘着剤23と開封開始端14との間に少なくとも2mmの離隔部を設けることにより、下層粘着剤23が開封開始端14に付着するのが確実に防止できる。また、この長さL1が8mmより大きいと、粘着性タブテープ4による開封開始端14の止着効果が低下する。
前記下層基材22が開封開始端14から前側領域Aの折り返し部の表面に延在する長さL2は、2〜5mmであるのが好ましい。下層基材22を開封開始端14から少なくとも2mm延出させることにより、上層粘着剤21が開封開始端14に付着するのが確実に防止できる。また、この長さL2が5mmより長いと、前側領域Aの折り返し部に対する上層テープ4Aの接着部が、開封開始端14から離れすぎて、個装生理用ナプキンNを開封する際、上層テープ4Aを持ち上げる力が前側領域Aの折り返し部に作用しにくく、開封開始端14からのスムーズな開封が行われにくくなる。
上述の通り、前記下層基材22の延在部24によって、開封開始端14を境としてその前後にそれぞれ、粘着性タブテープ4の非接着部が所定長さで設けられている。これによって、粘着性タブテープ4の粘着剤が開封開始端14に付着しなくなる。
前記上層テープ4Aが下層基材22から前側領域Aの折り返し部の表面に延在する延在部25の長さL3は、10〜30mmであるのが好ましい。この長さL3は、個装生理用ナプキンNを開封する際に、上層テープ4Aを持ち上げて、前側領域Aの折り返し部を開封開始端14から引き起こすのに必要な、上層テープ4Aと個装シート3との接着長さである。
図7に示されるように、前記上層テープ4Aには、前側領域Aの折り返し部側の端縁が下層テープ4Bから延在する摘み部26が形成されるのが好ましい。前記摘み部26は非粘着性を有しており、下層側の部材に接合されていない。上層テープ4Aの端部に非粘着性の摘み部26を設けることにより、個装生理用ナプキンNを開封する際、上層テープ4Aの端部が摘まみやすくなり、よりスムーズに開封できるようになる。前記摘み部26を非粘着性とするには、例えば図示のように、上層基材20を上層粘着剤21より延出させ、この延出部を上層粘着剤21の端縁で下面側に折り返して上層粘着剤21の下面に止着することによって形成することができる。この他に、上層粘着剤21の下面に別部材を止着する、この摘み部26となる部分に上層粘着剤21を塗布しないなどによって形成してもよい。
次に、前記粘着性タブテープ4の製造方法について、図9に基づいて説明する。上層基材20と下層基材22を縦方向に連続させた幅寸法を有する基材シート30を、カッター装置31によって、上層基材シート部30aと、下層基材シート部30bとに幅方向の所定位置で2つに切断し、前記上層基材シート部30aの所定領域に、粘着剤塗布装置32によって、上層粘着剤21を塗布するとともに、前記下層基材シート部30bの所定領域に、非粘着部である延在部24を残した状態で、粘着剤塗布装置33によって下層粘着剤23を塗布した後、これら上層基材シート部30aと下層基材シート部30bとを重ね合わせ、所定の長さで裁断することにより、所定幅の粘着性タブテープ4を得る。図示した粘着性タブテープ4は、理解しやすくするため、上下が逆転した状態、すなわち下層粘着剤23が上方に露出した状態で示されている。
上記の製造装置において、粘着剤塗布装置33によって下層基材シート部30bに塗布する下層粘着剤23の塗布幅を調整することにより、非粘着部である下層基材22の延在部24の長さを任意に設定できるため、粘着性タブテープ4の製造及び設計変更が容易となる。
1…生理用ナプキン、2…剥離シート、3…個装シート、4…粘着性タブテープ、5…裏面シート、6…表面シート、7…吸収体、8…サイドシート、9…本体ズレ止め粘着剤層、10…ウイングズレ止め粘着剤層、11…本体用剥離シート、12…ウイング用剥離シート、13…接合部、14…開封開始端、15…側縁シール部、20…上層基材、21…上層粘着剤、22…下層基材、23…下層粘着剤、24…下層基材22の延在部、25…上層テープ4Aの延在部、26…摘み部、30…基材シート、31…カッター装置、32・33…粘着剤塗布装置

Claims (5)

  1. 吸収性物品と個装シートとを積層した状態で、その長手方向の両端部が中央側に折り返され、一方の折り返し部が他方の折り返し部の上に重ね合わされて前記一方の折り返し部の端縁によって開封開始端が形成されるとともに、一方の折り返し部の表面と他方の折り返し部の表面とに止着される粘着性タブテープが配置され、
    前記粘着性タブテープは、上層基材及びその下面に塗布された上層粘着剤からなる上層テープと、前記上層粘着剤の下側に剥離可能に積層され、下層基材及びその下面に塗布された下層粘着剤からなる下層テープとで構成され、
    前記下層テープは、前記下層粘着剤が前記他方の折り返し部の表面のみに配置されるとともに、前記下層基材が前記下層粘着剤の表面から前記開封開始端を越えて前記一方の折り返し部の表面まで延在し、この延在部が非粘着部となされており、
    前記上層テープは、前記上層基材及び上層粘着剤が前記下層基材の表面から前記一方の折り返し部の表面に延在していることを特徴とする個装吸収性物品。
  2. 前記下層粘着剤と前記開封開始端との離隔長さは、2〜8mmである請求項1記載の個装吸収性物品。
  3. 前記下層基材が前記開封開始端から前記一方の折り返し部の表面に延在する長さは、2〜5mmである請求項1、2いずれかに記載の個装吸収性物品。
  4. 前記上層テープが前記下層基材から前記一方の折り返し部の表面に延在する長さは、10〜30mmである請求項1〜3いずれかに記載の個装吸収性物品。
  5. 前記上層テープは、前記他方の折り返し部側の端縁が前記下層テープから延在しており、この延在部が非粘着部となされている請求項1〜4いずれかに記載の個装吸収性物品。
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