JP2021153613A - 測定装置および測定方法 - Google Patents

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能宏 脇田
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耕太 相澤
崇裕 五十嵐
Takahiro Igarashi
崇裕 五十嵐
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Abstract

【課題】耐外光性を向上させ、低消費電力を図ることができる測定装置及び測定方法を提案する。【解決手段】測定装置100は、被検体へ光を照射する光源と、前記光源を間欠駆動させる駆動制御部と、前記被検体からの前記光の散乱光を受光して電気信号を生成する受光素子と、前記電気信号を積分回路によって増幅する増幅器とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、測定装置および測定方法に関する。
被験者の血流量などの血流信号(以下血流信号)を検出する装置として、レーザードップラー血流計(以下、LDF:Laser Doppler Flowmetry)が実用化されている。たとえば、LDFでは、LD(Laser Diode)から被験者の表皮などの身体組織に対してレーザー光を照射し、被験者の表皮などの身体組織から反射する散乱光(血球からの散乱光および静止組織からの散乱光)をPD(Photodiode)によって受光することで、ドップラービートを観測し、血流信号を計算する。
国際公開第2010/023744号
しかしながら、従来のLDFでは、改善の余地があった。
そこで、本開示では、耐外光性を向上させ、低消費電力を図ることができる測定装置および測定方法を提供する。
上記の課題を解決するために、本開示に係る一形態の測定装置は、被検体へ光を照射する光源と、前記光源を間欠駆動させる駆動制御部と、前記被検体からの前記光の散乱光を受光して電気信号を生成する受光素子と、前記電気信号を積分回路によって増幅する増幅器とを備える。
比較例となるLDFの構成を示す図である。 比較例となるLDFの技術的な課題を説明するための図(1)である。 比較例となるLDFの技術的な課題を説明するための図(2)である。 比較例となるLDFの技術的な課題を説明するための図(3)である。 比較例となるLDFの技術的な課題を説明するための図(4)である。 第1の実施形態に係る測定装置の構成例を示す図である。 第1の実施形態に係るレーザー光源の間欠発光の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るQVアンプの出力電位およびS&H回路の出力電位の時間変化を示す図である。 第1の実施形態に係る間欠動作部の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る各スイッチの開閉タイミングの一例を説明するための図である。 血流量変化の一例を示す図である。 比較例となるLDFの技術的な課題を説明するための図(5)である。 第2の実施形態に係る測定装置の構成例を示す図である。 第1間欠駆動、第2間欠駆動、血流脈波の関係を説明するための図である。 前段アンプの出力の立ち上がりとアナログフィルタの出力との関係を説明するための図(1)である。 前段アンプの出力の立ち上がりとアナログフィルタの出力との関係を説明するための図(2)である。 比較例となるアナログフィルタの基本構成を示す図である。 第2の実施形態に係る急速電位設定機構の基本構成を示す図(1)である。 第2の実施形態に係る急速電位設定機構の基本構成を示す図(2)である。 第2の実施形態に係る急速電位設定機構の基本構成を示す図(3)である。 第2の実施形態に係る急速電位設定機構の基本構成を示す図(4)である。 第2の実施形態に係る急速電位設定機構の基本構成を示す図(5)である。 第2の実施形態に係る急速電位設定機構の基本構成を示す図(6)である。 図16で説明した急速電位設定機構の基本構成による出力電位の変化を説明するための図である。 図16の急速電位設定機構と図17の急速電位設定機構とを組み合わせた基本構成による出力電位の変化を説明するための図である。 図21で説明した急速電位設定機構の基本構成による出力電位の変化を説明するための図である。 図20で説明した急速電位設定機構の基本構成による出力電位の変化を説明するための図である。 比較例となるLDFのアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す図である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す図(1)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す図(2)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す図(3)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す図(4)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す図(5)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す図(6)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す図(7)である。 比較例となるLDFのアナログフィルタとACアンプ(反転増幅回路)の構成を示す。 急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(反転増幅回路)の構成を示す図(1)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタと反転増幅回路とを結合させた構成を示す図(1)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(反転増幅回路)の構成を示す図(2)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(反転増幅回路)の構成を示す図(3)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(反転増幅回路)の構成を示す図(4)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(反転増幅回路)の構成を示す図(5)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタと反転増幅回路とを結合させた構成を示す図(2)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(反転増幅回路)の構成を示す図(6)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタと反転増幅回路とを結合させた構成を示す図(3)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(反転増幅回路)の構成を示す図(7)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタと反転増幅回路とを結合させた構成を示す図(4)である。 第2の実施形態に係る各スイッチの開閉タイミングの一例を説明するための図(1)である。 第2の実施形態に係る各スイッチの開閉タイミングの一例を説明するための図(2)である。 第2の実施形態に係る各スイッチの開閉タイミングの一例を説明するための図(3)である。 第2の実施形態に係る各スイッチの開閉タイミングの一例を説明するための図(4)である。 第2の実施形態に係る各スイッチの開閉タイミングの一例を説明するための図(5)である。 比較例となるアナログフィルタと差動増幅回路とを結合した構成を示す図である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタと差動増幅回路とを結合した構成を示す図(1)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタと差動増幅回路とを結合した構成を示す図(2)である。 急速電位設定機構付きアナログフィルタと差動増幅回路とを結合した構成を示す図(3)である。 比較例となるローパスフィルタと非反転増幅回路とを結合した構成を示す図である。 急速電位設定機構付きローパスフィルタと非反転増幅回路の構成を示す図(1)である。 急速電位設定機構付きローパスフィルタと非反転増幅回路の構成を示す図(3)である。 急速電位設定機構付きローパスフィルタと非反転増幅回路の構成を示す図(4)である。 急速電位設定機構付きローパスフィルタと非反転増幅回路の構成を示す図(5)である。 比較例となるローパスフィルタと反転増幅回路とを結合した構成を示す図である。 急速電位設定機構付きローパスフィルタと反転増幅回路の構成を示す図である。 急速電位設定機構に設定されるスイッチの種別と特徴との関係について説明するための図である。 第3の実施形態に係る測定装置の構成例を示す図である。 DCキャンセル機構を含まない光電変換部と初段増幅器の構成を示す図である。 第3の実施形態に係る光電変換部と初段増幅器の構成を示す図(1)である。 第3の実施形態に係る光電変換部と初段増幅器の構成を示す図(2)である。 第3の実施形態に係る光電変換部と初段増幅器の構成を示す図(3)である。 第3の実施形態に係る光電変換部と初段増幅器の構成を示す図(4)である。
以下に、本開示の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
また、以下に示す項目順序に従って本開示を説明する。
1.第1の実施形態に関連する比較例となるLDFの説明
2.第1の実施形態
2.1.第1の実施形態に係る測定装置の構成
2.2.第1の実施形態に係る間欠動作部の構成
2.3.第1の実施形態に各スイッチの開閉タイミング
2.4.第1の実施形態に係る測定装置の効果
3.第2の実施形態に関連する比較例となるLDFの説明
4.第2の実施形態
4.1.第2の実施形態に係る測定装置の構成
4.2.第2の実施形態に係る急速電位設定機構の構成
4.3.第2の実施形態に係る急速電位設定機構付きローカットフィルタと非反転増幅回路の構成
4.4.第2の実施形態に係る急速電位設定機構付きローカットフィルタと反転増幅回路の構成
4.5.第2の実施形態に各スイッチの開閉タイミング
4.6.急速電位設定機構付きアナログフィルタと差動増幅回路の結合
4.7.急速電位設定機構付きローパスフィルタと非反転増幅回路の結合
4.8.急速電位設定機構付きローパスフィルタと反転増幅回路の結合
4.9.第2の実施形態に係る測定装置の効果
5.第3の実施形態
5.1.第3の実施形態に係る測定装置の構成
5.2.第3の実施形態に係る光電変換部と初段増幅器の構成
5.3.第3の実施形態に係る測定装置の効果
6.むすび
<1.第1の実施形態に関連する比較例となるLDFの説明>
図1は、比較例となるLDFの構成を示す図である。図1に示すように、LDF10は、レーザードライバ11、レーザー光源12、光電変換部13、IVアンプ14、アナログフィルタ15、AC(Alternate Current)アンプ16を有する。
レーザードライバ11は、レーザー光源12が出力するレーザー光のパワーや、レーザー光源12の駆動電流等を制御する装置である。レーザー光源12が出力するレーザー光のパワーを「出力光パワー」と表記する。
たとえば、レーザードライバ11は、ドップラービートの検出に足りる長さの計測期間において、レーザー光源12からレーザー光を連続して出力させる(連続発光させる)。ここで、レーザードライバ11は、レーザー光源12を連続発光させる場合、出力光パワーの平均が安全基準の上限を超えないように出力光パワーを調整する。
以下の説明では、出力光パワーの平均を、「平均パワー」と表記する。安全基準の上限となる出力光パワーを、「上限パワー」と表記する。
レーザー光源12は、レーザードライバ11の制御に基づいて、レーザー光を出力するLDである。レーザー光源12は、図示しない被験者の表皮などの身体組織(以下の実施例において、身体組織と呼ぶ)に対して、レーザー光を出力する。身体組織は、「被検体」の一例である。
光電変換部13は、レーザー光源12が、被験者の身体組織に対して、レーザー光を出力した際に反射される光(散乱光)を受光し、電気信号に変換するPDである。光電変換部13は、電気信号をIVアンプ14に出力する。
IVアンプ14は、光電変換部13から入力された電気信号を増幅するアンプである。IVアンプ14は、増幅した電気信号を、アナログフィルタ15に出力する。
アナログフィルタ15は、IVアンプ14から入力された電気信号のDC(Direct Current)成分をカットするフィルタである。アナログフィルタ15は、DC成分をカットした電気信号を、ACアンプ16に出力する。
ACアンプ16は、アナログフィルタ15から入力された電気信号を増幅するアンプである。ACアンプ16は、増幅した電気信号を、図示しない外部装置に出力する。外部装置は、ACアンプ16から出力される電気信号を基にして、ドップラービートに基づく血流信号を計算する。
ここで、LDF10の技術的な課題について説明する。LDFでは、平均パワーを、上限パワー未満に設定するため、光電変換部13が、平均パワーを超えるような強い外光を受光すると、SN比(Signal-Noise ratio)が悪化する。また、レーザー光源12は、平均パワーよりも強いパワーでレーザー光を出力した方が発光効率が高いため、平均パワーで連続して出力を行うと、発光効率上ロスが発生する。
図2は、比較例となるLDFの技術的な課題を説明するための図(1)である。図2では、連続発光で、外光に対して光量不足となり、耐外光性が不足する状態を示す。図2のグラフG1において、横軸は時間に対応し、縦軸は光電変換部13の受光パワーに対応する。安全基準を満たす平均パワーによって、光電変換部13が受光するパワーをパワーP1−1とする。外光のパワーをパワーP1−2とする。パワーP1−1とパワーP1−2とを合計した総受光量を、パワーP1−3とする。図2に示すように、パワーP1−2が、パワーP1−1を上回ると、外光の変調に起因するノイズや総光量に従って増加するショットノイズの影響を受けやすく、精度が低下する。また、総受光量となるパワーP1−3で感度調整すると、ゲインの減少が大きくなる。
図3は、比較例となるLDFの技術的な課題を説明するための図(2)である。図3のグラフG2において、横軸はレーザー光源12の駆動電流に対応し、縦軸は出力光パワーに対応する。パワーP2−1は、安全基準の上限パワーを示す。駆動電流I1−1は、駆動電流の上限である。曲線C2−1は、レーザー光源12の出力光パワーと、駆動電流との関係を示すものである。グラフG2の原点と、曲線C2−1上の点とを結んだ線が発光効率を表し、線の傾きが急なほど単位電流当たりの発光強度が増す。
たとえば、レーザー光源12の出力光パワーを、パワーP2−1とすると、発光効率を示す線は、原点と点A2−1とを結ぶ線l2−1となる。なお、発光効率の最適点は、駆動電流I1−2に対応する曲線C2−1上の点A2−2であり、原点と点2−2とを結ぶ線は、線l2−2となる。線l2−1の傾きよりも、線12−2の傾きのほうが急であるため、レーザー光源12の出力光パワーを、パワーP2−1とすると、発光効率上ロスが発生する。
図4は、比較例となるLDFの技術的な課題を説明するための図(3)である。図3で説明したものは、発光効率の最適点が、駆動電流上限よりも下にあるケースについて説明したが、図4では、発光効率の最適点が、駆動電流上限以下にないケースについて説明する。
図4のグラフG3において、横軸はレーザー光源12の駆動電流に対応するものであり、縦軸は出力光パワーに対応するものである。パワーP2−1は、安全基準の上限パワーを示す。駆動電流I1−1は、駆動電流の上限である。曲線C3−1は、レーザー光源12の出力光パワーと、駆動電流との関係を示すものである。グラフG3の原点と、曲線C3−1上の点とを結んだ線が発光効率を表し、線の傾きが急なほど単位電流当たりの発光強度が増す。
たとえば、レーザー光源12の出力光パワーを、パワーP2−1とすると、発光効率を示す線は、原点と点A3−1とを結ぶ線l3−1となる。なお、発光効率の最適点は、点A3−2であり、原点と点3−2とを結ぶ線は、線l3−2となる。線l3−1の傾きよりも、線13−2の傾きのほうが急であるため、発光効率の最適点が、駆動電流上限以下にないケースであっても、レーザー光源12の出力光パワーを、パワーP2−1とすると、発光効率上ロスが発生する。
ここで、レーザー光源12の発光効率を高めるために、レーザー光源12を間欠駆動させて、出力光パワーを上げることが考えられる。しかし、LDF10について、単に、レーザー光源12を間欠駆動させると、IVアンプ14において強いリンギングが発生する。
図5は、比較例となるLDFの技術的な課題を説明するための図(4)である。図5のグラフG4において、横軸は時間に対応し、縦軸はIVアンプ14の出力電位に対応する。時刻t4−1〜t4−3は光源12の間欠発光の反射光を光電変換部13が受光している期間に対応し、時刻t4−3〜t4−4は光源12が発光を休止している期間に対応する。IVアンプ14の基準電位をV1−1とする。レーザー光源12が間欠駆動すると、IVアンプ14の出力電位は矩形波状の駆動波形l4−1になり、たとえば、出力電位がV1−1、V1−2、V1−1、V1−3、V1−1のように変化する。
レーザー光源12が間欠駆動すると、IVアンプ14の出力電位は、たとえば、時刻t4−1〜t4−2において、リンギングが発生する。図示しない外部装置においてAD変換を実行する場合、AD変換期間中電位が静定している必要があるため、時刻t4−1〜t4−2のリンギング発生期間中はAD変換を実行できない。リンギングが静定してからAD変換を実行する場合、静定期間とAD変換期間との間、レーザー光源12は、発光を維持する必要がある。たとえば、AD変換期間を時刻t2〜t3とすると、時刻t4−1〜t4−3まで、レーザー光源12の発光を維持することになり、間欠駆動デューティー比を上げにくい。また、IVアンプ14の出力電位は間欠波形なので、出力電位がV1−1とV1−2間で大きく変動し、このままアナログアンプで増幅すると出力振幅が大きくなりすぎクリッピング現象が発生する。また、出力される信号には間欠駆動周期及び間欠駆動周期の高調波のノイズ成分が多く含まれてしまう。
<2.第1の実施形態>
<<2.1.第1の実施形態に係る測定装置の構成>>
続いて、第1の実施形態に係る測定装置の構成例について説明する。図6は、第1の実施形態に係る測定装置の構成例を示す図である。図6に示すように、この測定装置100は、タイミング制御部110と、間欠駆動レーザードライバ120と、レーザー光源130と、光電変換部140と、QVアンプ150と、S&H回路160と、アナログフィルタ170と、ACアンプ180とを有する。
間欠駆動レーザードライバ120と、レーザー光源130と、光電変換部140と、QVアンプ150と、S&H回路160とをまとめて間欠動作部115と表記する。
タイミング制御部110は、間欠動作部115を間欠動作(間欠駆動)させるタイミングを制御する処理部である。タイミング制御部110は、「駆動制御部」の一例である。たとえば、タイミング制御部110は、各SW制御信号を、間欠動作部115の間欠駆動レーザードライバ120、QVアンプ150、S&H回路160に出力する。間欠動作(間欠駆動)は、休止、駆動を繰り返し行うものである。
間欠駆動レーザードライバ120は、レーザー光源130の出力光パワーや、レーザー光源130の駆動電流等を制御する装置である。間欠駆動レーザードライバ120は、タイミング制御部110から出力されるSW制御信号を基にして、レーザー光源130から間欠的にレーザー光を出力させる。ここで、間欠駆動レーザードライバ120は、レーザー光源130を間欠動作させる場合、連続発光によって制限される上限パワーよりも大きい、上限パワーで、レーザー光源130から間欠的にレーザー光を出力させる(間欠発光させる)。
以下の説明では、連続発光させる場合の安全基準上の上限となる出力光パワーを「第1上限パワー」と表記する。間欠発光させる場合の安全基準上の上限となる出力光パワーを「第2上限パワー」と表記する。
図7は、第1の実施形態に係るレーザー光源130の間欠発光の一例を示す図である。図7では、間欠発光・間欠受光により耐外光性が向上している状態を示す。図7のグラフG5において、横軸は時間に対応し、縦軸は光電変換部13の受光パワーに対応する。光電変換部13の受光期間をt5−1〜t5−2、t5−3〜t5−4、t5−5〜t5−6とする。第1上限パワーをパワーP5−1とする。外光のパワーをパワーP5−2とする。第2上限パワーをパワーP5−3とする。
図7に示すように、間欠発光では、第1上限パワーや外光のパワーをはるかに上回る第2上限パワーで制限される。このため、外光によるショットノイズ増加の影響を小さくすることができる。また、外光のパワーP5−2と第2上限パワーP5−3とを合計した総受光量で感度調整を実行しても、ゲインの減少が小さくなる。また、間欠駆動レーザードライバ120は、レーザー光源130を間欠発光させる場合に、駆動電流を図3に示した駆動電流I1−2(または、図4に示した駆動電流I1−1)に調整することで、発光効率を向上させることができる。
図6の説明に戻る。レーザー光源130は、間欠駆動レーザードライバ120の制御に基づいて、レーザーを間欠的に出力する(間欠発光する)「光源」の一例であり、ここではLDである。レーザー光源130は、図示しない被験者の身体組織に対して、レーザーを出力する。
光電変換部140は、レーザー光源130が、被験者の身体組織に対して、レーザーを間欠的に出力した際に反射される光(散乱光)を受光(間欠受光)し、電気信号に変換する「受光素子」の一例であり、ここではPDである。光電変換部140は、光量に応じた電荷(電気信号)をQVアンプ150に出力する。
QVアンプ150は、光電変換部140から入力された光量に応じた電荷を積分回路によって蓄積し、電位差に変換する「積分回路によって増幅する増幅器」の一例である。QVアンプ150は、増幅した電気信号を、S&H回路160に出力する。なお、QVアンプ150は、タイミング制御部110から出力されるSW制御信号を基にして、間欠動作することで、消費電力を低減することができる。また、QVアンプ150の出力電圧(電気信号)はノコギリ波状の駆動波形に変化するので、比較例のIVアンプが出力する矩形波系の電気信号と比べてリンギングを生じにくく、微小な信号増幅に好適である。
また、QVアンプ150は、電子シャッター付きのQVアンプである。レーザー光源130が、発光していない期間は、電子シャッターによって、光電変換部140と、QVアンプ150とを一時的に切り離す。これにより、発光時以外の外光により生じた電荷を捨てることができ、耐外光性を向上させる。電子シャッターは、光電変換部140との接続を解除する「接続解除部」の一例である。
S&H(サンプルアンドホールド)回路160は、QVアンプ150から出力される電気信号の出力電位を固定する回路である。S&H回路160は、電気信号の出力電位を固定したまま、かかる電気信号を、アナログフィルタ170に出力する。S&H回路160は、「電位保持回路」の一例である。
ここで、光電変換部140が間欠受光する場合におけるQVアンプ150の出力電位およびS&H回路160の出力電位について説明する。図8は、第1の実施形態に係るQVアンプ150の出力電位およびS&H回路160の出力電位の時間変化を示す図である。図8のグラフG6において、横軸は時間に対応し、縦軸はQVアンプ150の出力電位またはS&H回路160の出力電位に対応する。時刻t6−1〜t6−2を、光電変換部140の受光期間とする。時刻t6−2〜t6−3を、S&H回路160のサンプル期間とする。時刻t6−3〜t6−4をQVアンプ電源断期間とする。QVアンプの基準電位をV6−1とする。また、時刻t6−1以前のS&H回路160の出力電位をV6−3とする。
QVアンプ150は、時刻t6−1において、光電変換部140の受光期間が開始されると徐々に出力電位が上がり、時刻t6−2において、出力電位がV6−4となる。時刻t6−2〜t6−3のサンプル期間において、S&H回路160の出力電位がV6−4に固定される。時刻t6−3〜t6−4の休止期間において、QVアンプ150の出力電位は、V6−1となるが、S&H回路160の出力電位は、V6−4となる。
QVアンプ150は、時刻t6−4において、光電変換部140の受光期間が開始されると徐々に出力電位が上がり、時刻t6−5において、出力電位がV6−2となる。時刻t6−5〜t6−6のサンプル期間において、S&H回路160の出力電位がV6−2に固定される。
図8に示すように、QVアンプ150の出力電位はノコギリ波状の駆動波形になるのでリンギングが極めて小さい。QVアンプ150に発生するリンギングは、微分不連続性に起因するリンギングのみである。QVアンプ150では、受光期間後速やかにサンプル期間に移行できる。QVアンプ150は、積分回路によって増幅するアンプであるため、発光完了時点で光電変換部140とQVアンプ150とを切り離しても、出力電位を維持することができる。また、QVアンプ150の特性により、発光期間・受光期間を自由に設定することができ、不要な外光の受光を防ぐこともできる。
また、S&H回路160の出力電位は連続変化であるため、S&H回路の電気信号をアナログフィルタ170で処理した後に、ACアンプ180によってAC信号として増幅することが可能となる。
図6の説明に戻る。アナログフィルタ170は、S&H回路160から入力された電気信号のDC成分をカットするフィルタである。アナログフィルタ170は、DC成分をカットした電気信号を、ACアンプ180に出力する。なお、アナログフィルタ170は、RCフィルタであってもよい。
ACアンプ180は、アナログフィルタ170から入力された電気信号を増幅するアンプである。ACアンプ180は、増幅した電気信号を、図示しない外部装置に出力する。外部装置は、ACアンプ180から出力される電気信号を基にして、ドップラービートに基づく血流信号を計算する。ACアンプ180は、「後段アンプ」の一例である。
<<2.2.第1の実施形態に係る間欠動作部の構成>>
図9は、第1の実施形態に係る間欠動作部115の構成を示す図である。たとえば、図9において、電流設定される電流源20およびスイッチSWs1は、間欠駆動レーザードライバ120に対応する。LDは、レーザー光源130に対応する。
図9のPDは、光電変換部140に対応する。オペアンプ21A、スイッチSWs2、スイッチSWpqv、スイッチSWr、コンデンサCintは、QVアンプ150に対応する。スイッチSWs2は、電子シャッターに対応する。オペアンプ21B、スイッチSWsh、スイッチSWpsh、抵抗R、コンデンサCshは、S&H回路160に対応する。オペアンプ21Bから出力される増幅信号は、S&H回路160から出力される電気信号に対応する。
図9に示す各スイッチSWs1、SWs2、SWpqv、SWr、SWsh、SWpshは、タイミング制御部110から出力されるSW制御装置によって、スイッチの開閉が制御される。スイッチSWs1はONでLDがレーザー光を出射し、OFFでレーザー光の出射を停止する。スイッチSWs2はONでPDで生じた電荷がQVアンプ150に伝入力され、OFFで遮断される。スイッチSWpqvはONでQVアンプ150の電源が投入され、OFFで切断される。スイッチSWrはONで積分動作が中止され蓄積された電荷が廃棄され、OFFで積分動作が実行される。スイッチSWshはONでQVアンプ150の出力がサンプルされ、OFFでホールドされる。スイッチSWpshはONでS&H回路160の電源が投入され、OFFで遮断される。
<<2.3.第1の実施形態に各スイッチの開閉タイミング>>
図10は、第1の実施形態に係る各スイッチの開閉タイミングの一例を説明するための図である。図10において、「0」の値をとっている区間はスイッチが開いており、「1」の値をとっている区間はスイッチが閉じていることを示す。図10の横軸は時間に対応する。時刻t1以前の区間および時刻t14以降の区間は計測を行わない休止期間を示しており、間欠動作部115は動作を休止する。時刻t1〜t14の区間は計測を行う計測期間を示しており、間欠動作部115は間欠的にレーザー発光や電気信号の増幅を休止しつつ一連の計測を繰り返し行う。図10では、簡単のため3回の計測を続けて実行する例を示したが、実際の計測期間では数100回以上の計測が続けて繰り返されるのが効果的である。
スイッチSWpshの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWpshは、休止期間である時刻t0〜t1の間、開状態となる。スイッチSWpshは、計測期間である時刻t1〜t14の間、閉状態となる。スイッチSWpshは、休止期間である時刻t14以降、開状態となる。図示を省略するが、スイッチSWpshは、時刻t14以降、再び計測期間を開始するため、図10に示す開閉タイミングを繰り返してよい。
スイッチSWpqvの開閉タイミングについて説明する。スイッチWpqvは、休止期間である時刻t0〜t1の間、開状態となる。スイッチWpqvは、計測期間に入った時刻t1〜t2の間、開状態を維持する。スイッチSWpqvは、時刻t2〜t5の間、閉状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t5〜t6の間、開状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t6〜t9の間、閉状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t9〜t10の間、開状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t10〜t13の間、閉状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t13〜t14の間、開状態となる。スイッチSWpqvは、休止期間である時刻t14以降、開状態を維持する。図示を省略するが、スイッチSWpqvは、時刻t14以降、再び計測期間を開始するため、図10に示す開閉タイミングを繰り返してよい。
スイッチSWs1の開閉タイミングについて説明する。スイッチSWs1は、休止期間である時刻t0〜t1の間、開状態となる。スイッチSWs1は、計測期間に入った時刻t1〜t3の間、開状態を維持する。スイッチSWs1は、時刻t3〜t4の間、閉状態となる。スイッチSWs1は、時刻t4〜t7の間、開状態となる。スイッチSWs1は、時刻t7〜t8の間、閉状態となる。スイッチSWs1は、時刻t8〜t11の間、開状態となる。スイッチSWs1は、時刻t11〜t12の間、閉状態となる。スイッチSWs1は、時刻t12〜t14の間、開状態となる。スイッチSWs1は、休止期間である時刻t14以降、開状態を維持する。図示を省略するが、スイッチSWs1は、時刻t14以降、再び計測期間を開始するため、図10に示す開閉タイミングを繰り返してよい。
スイッチSWs2の開閉タイミングについて説明する。スイッチSWs2は、休止期間である時刻t0〜t1の間、開状態となる。スイッチSWs2は、計測期間に入った時刻t1〜t2の間、開状態を維持する。スイッチSWs2は、時刻t2〜t4の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t4〜t6の間、開状態となる。スイッチSWs2は、時刻t6〜t8の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t8〜t10の間、開状態となる。スイッチSWs2は、時刻t10〜t12の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t12〜t14の間、開状態となる。スイッチSWs2は、休止期間である時刻t14以降、開状態を維持する。図示を省略するが、スイッチSWs2は、時刻t14以降、再び計測期間を開始するため、図10に示す開閉タイミングを繰り返してよい。
スイッチSWrの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWrは、休止期間である時刻t0〜t1の間、閉状態となる。スイッチSWrは、計測期間に入った時刻t1〜t3の間、閉状態を維持する。スイッチSWrは、時刻t3〜t5の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t5〜t7の間、閉状態となる。スイッチSWrは、時刻t7〜t9の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t9〜t11の間、閉状態となる。スイッチSWrは、時刻t11〜t13の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t13〜t14の間、閉状態となる。スイッチSWrは、休止期間である時刻t14以降、閉状態を維持する。スイッチSWrは、時刻t14以降、再び計測期間を開始するため、図10に示す開閉タイミングを繰り返してよい。
スイッチSWshの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWshは、休止期間である時刻t0〜t1の間、開状態となる。スイッチSWshは、計測期間に入った時刻t1〜t4の間、開状態を維持する。スイッチSWshは、時刻t4〜t5の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t5〜t8の間、開状態となる。スイッチSWshは、時刻t8〜t9の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t9〜t12の間、開状態となる。スイッチSWshは、時刻t12〜t13の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t13〜t14の間、開状態となる。スイッチSWshは、休止期間である時刻t14以降、開状態を維持する。図示を省略するが、スイッチSWshは、時刻t14以降、再び計測期間を開始するため、図10に示す開閉タイミングを繰り返してよい。
図10の時刻t2〜t5、t6〜t9、t10〜t13において、レーザー光源130(LD)が発光し、光電変換部140(PD)が受光する。また、QVアンプ150が、Cintに電荷を蓄積し、S&H回路160が、QVアンプ150から出力される電気信号の電位を固定し、増幅信号をアナログフィルタ170に出力する。
<<2.4.第1の実施形態に係る測定装置の効果>>
第1の実施形態に係る測定装置100は、レーザー光源130を間欠駆動し、安全基準を充足しつつ発光時の出力光パワーを増強するため、発光効率最大の駆動電流で間欠駆動させることができ、レーザー光源の消費電力を最小化することができる。
測定装置100のQVアンプ150は、電子シャッター付きのQVアンプである。レーザー光源130が、発光していない期間は、電子シャッター(スイッチSWs2)によって、光電変換部140と、QVアンプ150とを一時的に切り離す。これにより、発光時以外の外光による電気信号を捨てることができ、耐外光性を向上させることができる。但し、別の方法で外光の混入を抑止できる構成の場合は、電子シャッターは省略可能である。
測定装置100は、QVアンプ150とS&H回路160とを組み合わせ、QVアンプ150の積分回路によって、電位を上昇させ、上昇させた電位をS&H回路160で固定する。これによって、DC信号の1/1000以下の微小信号の安定増幅を可能にし、間欠駆動を行っても、ノイズの発生を抑止することができる。
測定装置100は、QVアンプ150を間欠駆動させるので、消費電力を抑えることができる。
<<3.第2の実施形態に関連する比較例となるLDFの説明>>
まず、血流信号の特徴について説明する。図11Aは、血流信号の一種である血流量変化の一例を示す図である。図11Aのグラフの横軸は時間(秒)に対応し、縦軸は血流量に対応する。たとえば、図11Aに示す血流量変化が、血流信号に対応する。血流信号には、毎秒1回程度の頻度で拍動する脈拍の信号が含まれている。血流信号には、数秒〜数十秒の間隔で変動する呼吸に連動する変化情報が含まれている。また、血流信号には、十数秒〜数十秒の時定数で変動する自立神経と関係した血圧変動に連動する変化情報が含まれている。
上記の血流情報の特徴に鑑みると、ある時点での身体状態の情報を獲得する際には、脈拍に関する情報を得るために、30sps程度以上の頻度で、血流情報を計測することが望ましい。また、呼吸や自立神経の活動に関する情報を得るためには、数十秒の長さの一連の血流信号を計測することが望ましい。
ここでは仮に、1分(60秒)の一連の血流信号を計測するものとして説明を行う。血流信号を計測する際の、ドップラービート信号検出のサンプリング周波数を、仮に、32kHzとする。
ここで、図1で説明した比較例となるLDF10を約33spsの頻度で間欠動作させる場合、アナログフィルタ15の時定数が比較的大きいため、前段アンプ(IVアンプ14)の出力電位が設定されてからプラトーに達するまで、10msec以上の時間を要し、前段アンプの電源断による低消費電力化の妨げとなる。ここでいう前段アンプ(前段回路)とは、アナログフィルタの前段に位置し、アナログフィルタに電気信号を出力する回路のことを示す。前段アンプは電気信号の増幅回路のみを示すものではなく、アナログ電気信号を出力する能動回路全般を示す。また、アナログフィルタの後段に位置し、アナログフィルタが出力する電気信号を受け取る能動回路のことを、後段アンプ(後段回路)と呼ぶこととする。後段アンプは電気信号の増幅回路のみを示すものではなく、アナログ電気信号の入力を受ける能動回路全般を示す。
図11Bは、比較例となるLDFの技術的な課題を説明するための図(5)である。図11BのグラフG7−1およびグラフG7−2において、横軸は時間に対応する。グラフG7−2において、縦軸は前段アンプ(IVアンプ14)の出力電位に対応する。グラフG7−1において、縦軸はフィルタコンデンサ両端電位差に対応する。フィルタコンデンサは、アナログフィルタ15に含まれるコンデンサである。時刻t7−0〜t7−1を休止期間とする。時刻t7−1〜t7−3を計測期間(動作期間)とする。
前段アンプの出力信号及び後段回路のBIAS電位の休止電位をV7−1とする。前段アンプの出力信号の計測時のDC電位をV7−3とする。後段回路の計測時のBIAS電位をV7−Bとする。前段アンプの出力信号の計測時のDC電位から後段回路の計測時のBIAS電位を減算した電位を、V7−2とする。時間と前段アンプ出力電位との関係は線l7−1となる。時間と後段回路のBIAS電位との関係は線l7−Bとなる。時間とフィルタコンデンサ両端電位差との関係は線l7−2となる。図11Bでは、アナログフィルタ270の電位が静定するまでに時間を要するため、微小信号増幅可能期間が、時刻t7−2〜t7−3となる。
図11Bに示すように、前段アンプの出力電位および後段回路のBIAS電位は、センサのサンプリング周波数相当の速度で立ち上げることが可能である。ここで、アナログフィルタ15は、カットオフ周波数に応じた時定数を持つため、出力電位が後段回路のBIAS電位に収束するまでに時間を要する。たとえば、カットオフ周波数を100Hzとすると、時定数は1.6msec程度であり、DC振幅の1/1000まで静定するには、11msec程度要する。間欠動作の計測期間の長さが、11msecと比べて十分長くない場合、静定時間分の電力ロスが発生する。仮に必要な計測期間を10msecとすれば、21msecの稼働を要し、稼働効率は1/2以下となる。このため、アナログフィルタ15のDC値が静定するまでの時間を短くする方法が求められる。
<4.第2の実施形態>
<<4.1.第2の実施形態に係る測定装置の構成>>
続いて、第2の実施形態に係る測定装置の構成例について説明する。図12Aは、第2の実施形態に係る測定装置の構成例を示す図である。図12Aに示すように、この測定装置200は、タイミング制御部210と、間欠駆動レーザードライバ220と、レーザー光源230と、光電変換部240と、QVアンプ250と、S&H回路260と、アナログフィルタ270と、急速電位設定機構275と、ACアンプ280とを有する。
間欠駆動レーザードライバ220と、レーザー光源230と、光電変換部240と、QVアンプ250と、S&H回路260とをまとめて間欠動作部215と表記する。
タイミング制御部210は、間欠動作部215およびACアンプ280を間欠動作させるタイミングを制御する処理部である。タイミング制御部210は、「駆動制御部」の一例である。タイミング制御部210は、急速電位設定機構のスイッチを制御する。タイミング制御部210は、各SW制御信号を、間欠動作部215の間欠駆動レーザードライバ220、QVアンプ250、S&H回路260、急速電位設定機構275、ACアンプ280に出力する。
間欠駆動レーザードライバ220、レーザー光源230、光電変換部240、QVアンプ250、S&H回路260に関する説明は、第1の実施形態で説明した間欠駆動レーザードライバ120、レーザー光源130、光電変換部140、QVアンプ150、S&H回路160に関する説明と同様である。
アナログフィルタ270は、S&H回路260から入力される電気信号のDC成分をカットするフィルタである。アナログフィルタ270は、DC成分をカットした電気信号を、ACアンプ280に出力する。後述するように、アナログフィルタ270は、急速電位設定機構275に接続され、急速に電位が静定する。急速電位設定機構275は「電位設定機構部」の一例である。
急速電位設定機構275は、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、休止からの復帰と同期して、アナログフィルタ270の時定数を短縮するスイッチを閉じることで、アナログフィルタ270の電位を急速に静定させる。たとえば、急速電位設定機構275は、スイッチを閉じた際に、電位設定抵抗を、アナログフィルタ270の抵抗に並列接続することで、時定数を一時的に小さくし、電位を急速に静定させる。
ここで、タイミング制御部210は、間欠動作部215を第1間欠駆動させ、間欠動作部215及びACアンプ280を第2間欠駆動させる。図12Bは、第1間欠駆動、第2間欠駆動、血流脈波の関係を説明するための図である。図12BのグラフG1−1は、血流脈波と時間との関係を示すグラフである。グラフG1−2は、グラフG1−1の部分A1−1を拡大したグラフである。グラフG1−1,G1−2の縦軸は血流脈波に対応し、横軸は時間に対応する。
グラフG1−3は、第2間欠駆動のタイミングを示すグラフである。グラフG1−3の縦軸は出力光パワーに対応し、横軸は時間に対応する。第2間欠駆動では、計測期間と、休止期間とを繰り返す。たとえば、計測期間は10msであり、休止期間は20msである(約33Hz)。
グラフG1−4は、第1間欠駆動のタイミングを示すグラフである。グラフG1−4は、グラフG1−3の部分A1−3を拡大したものである。グラフG1−4の縦軸は出力光パワーに対応し、横軸は時間に対応する。第1間欠駆動では、発光期間と、消光期間とを繰り返す。たとえば、発光期間は7.8μsであり、消光期間は23.4μsである。このとき発光周期は31.2μsであり、サンプリング周波数は約32kHzとなる。
たとえば、図12Bに示す例では、測定頻度が33%となり、発光率が25%となるので、発光デューティー比は約8.3%(33%×25%)となる。
図13は、前段アンプの出力の立ち上がりとアナログフィルタ270の出力との関係を説明するための図(1)である。図13のグラフG8−1およびG8−1において、横軸は時間に対応する。グラフ8−2において、縦軸は前段アンプ(S&H回路260)の出力電位に対応する。また、グラフG8−1において、縦軸はフィルタコンデンサ両端電位差に対応する。フィルタコンデンサは、アナログフィルタ270に含まれるコンデンサである。時刻t8−0〜t8−1を休止期間とする。時刻t8−1〜t8−3を計測期間とする。例えば休止期間は、第2間欠駆動の休止期間であり、前段アンプが休止状態となる。例えば計測期間は第2間欠駆動の計測期間であり、前段アンプは動作状態となり計測値を出力する。
前段アンプの出力信号及び後段回路のBIAS電位の休止期間中の出力端子の電位をV8−1とする。計測期間中の前段アンプの出力信号の計測時のDC電位をV8−3とする。後段回路の計測時のBIAS電位をV8−Bとする。前段アンプの出力信号の計測時のDC電位から後段回路の計測時のBIAS電位を減算した電位を、V8−2とする。時間と前段アンプ出力電位との関係は線l8−1となる。時間と後段回路のBIAS電位との関係は線l8−Bとなる。時間とフィルタコンデンサ両端電位との関係は線l8−2となる。急速電位設定機構275は、休止期間からの復帰と同期して、アナログフィルタ270の時定数を短縮するスイッチを閉塞する。たとえば、急速電位設定機構275は、アナログフィルタ270の出力電位がBIAS電位に収束するまでの間、フィルタ時定数を短縮する。アナログフィルタ270の時定数を1/10にすれば、フィルタの出力電位が収束するまでの時間は1/10となる。これにより計測期間に比べて、BIAS電位のセットアップ時間が十分短くなる。図13では、アナログフィルタ270の電位が静定するまでの時間が図11Bの静定時間に比べて短くなり、微小信号増幅可能期間が、時刻t8−2〜t8−3となる。
急速電位設定機構275によって、アナログフィルタ270の時定数を短縮するスイッチを閉塞している間、より高い周波数までの電気信号が通過するが、電気信号としては捨てる部分であり、問題ない。
ところで、急速電位設定機構275は、アナログフィルタ270のフィルタコンデンサの両断に切断スイッチを設け、前段アンプの電源断前に、切断スイッチで切断し、前段アンプの電位静定後に切断スイッチを接続することで、アナログフィルタ270のフィルタコンデンサ両端電位を保つこともできる。
図14は、前段アンプの出力の立ち上がりとアナログフィルタ270の出力との関係を説明するための図(2)である。図14のグラフG9−1およびG9−2において、横軸は時間に対応する。グラフG9−2において、縦軸は前段アンプ(S&H回路260)の出力電位に対応する。また、グラフG9−1において、縦軸はフィルタコンデンサ両端電位差に対応する。フィルタコンデンサは、アナログフィルタ270に含まれるコンデンサである。時刻t9−0〜t9−1を休止期間とする。時刻t9−1〜t9−3を計測期間とする。
前段アンプの出力信号及び後段回路のBIAS電位の休止電位をV9−1とする。計測期間中の前段アンプの出力信号の計測時のDC電位をV9−3とする。後段回路の計測時のBIAS電位をV9−Bとする。後段回路の計測時のBIAS電位をV9−Bとする。前段アンプの出力信号の計測時のDC電位から後段回路の計測時のBIAS電位を減算した電位を、V9−2とする。時間と前段アンプ出力電位との関係は線l9−1となる。時間と後段回路のBIAS電位との関係は線l9−Bとなる。時間とフィルタコンデンサ両端電位差との関係は線l9−2となる。急速電位設定機構275は、回路の休止期間に同期して、フィルタコンデンサへの回路を切断することで、フィルタコンデンサ両端電位差を保持させる。そして、急速電位設定機構275は、休止が解除され、前段のS&H回路260の出力電位および後段のACアンプ280の入力BIAS電位が安定してから、回路を接続する。これによって、S&H回路260と同等の効果により、フィルタコンデンサ両端電位差が一定に保持されるため、回路接続時に生じるアナログフィルタ280の出力電位とBAIS電位との差異は電気信号のサンプル同士が持つ電位差程度しか生じず、直ちにACアンプ280が増幅可能な電位範囲の電気信号がアナログフィルタ270から出力される。
以下の説明において、特に区別する場合、図13で説明した急速電位設定機構275を、「急速電位設定機構275A」と表記する。図14で説明した急速電位設定機構275を、「急速電位設定機構275B」と表記する。また、急速電位設定機構275Aと、急速電位設定機構275Bとの双方の特徴を有する急速電位設定機構275を、「急速電位設定機構275C」と表記する。
図12Aの説明に戻る。ACアンプ280は、アナログフィルタ270から入力された電気信号を増幅するアンプである。ACアンプ280は、増幅した電気信号を、図示しない外部装置に出力する。外部装置は、ACアンプ280から出力される電気信号を基にして、ドップラービートに基づく血流信号を計算する。ACアンプ280は、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、間欠動作する。ACアンプ280はアナログフィルタ270から見ると後段アンプに相当する。
ここで、図12A、図12Bで説明した第2間欠駆動の説明とその効果について説明する。ある時点での血流信号を計算するために必要とされるサンプル数は、例えば図示しない後段の処理で実行されるフーリエ変換で使用する窓幅によって定まる。血流信号の計算で必要とされる連続計測の期間は、アルゴリズムを工夫することで、たとえば、10msec程度まで短縮することができる。
30[sps]程度以上の頻度で測定すれば血流信号から脈波に関する情報が得られるので、1秒間に30組の、ドップラービート計測データを得ることができれば、必要十分な血流信号を取得することができる。これらを勘案すると、たとえば、10msecの間起動して一連のドップラービート信号を計測し、20msecの間休止して消費電力を削減するような第2間欠駆動を行えば、60秒の計測期間のうち、2/3の時間、回路を休止させることが可能となり、消費電力を1/3程度に低減することができる。かかる動作を実現させた際の計測の様子を上記の図12Bで図示した。
これに対して、比較例となるLDF10では、レーザー光源12、IVアンプ14、アナログフィルタ15を休止させると、IVアンプ14の出力電位は、たとえば、グランド電位等に収束し、計測期間の出力電位とは大きく異なる。すなわち、図11Bで説明したように、レーザー光源12、IVアンプ14、アナログフィルタ15を復帰させてから、IVアンプ14の出力電位は速やかに復帰するものの、アナログフィルタ15の出力電位がAC増幅可能な範囲に収束するまでに、たとえば、カットオフ周波数150Hzであれば、11msec程度かかってしまう。すなわち、LDF10に対して、単純に、第2間欠駆動を適用しても、測定可能になるまでの待ち時間が11msecとなり、血流信号算出に必要となる一連のドップラービート信号の計測期間長である10msに対して、待ち時間が長くなりすぎる。
なお、瞬時にドップラービートが計測可能になれば、10msec稼働して、20msecの休止期間が得られるが、11msec収束を待ってから計測する場合は、21msec稼働を要するため9msecしか休止期間が得られない。また、カットオフ周波数を更に低く設定した場合は、休止期間が得られず、連続稼働させる必要が生じてしまう。
<<4.2.第2の実施形態に係る急速電位設定機構の基本的構造>>
第2の実施形態に係る急速電位設定機構の構成を説明する前に、比較例となるLDFのアナログフィルタ15の基本的構造を示す。図15は、比較例となるアナログフィルタの基本構成を示す図である。アナログフィルタ15は、コンデンサCに対応する。アナログフィルタ15は、前段のIVアンプ14から電気信号の入力を受け付ける。アナログフィルタは、DC成分をカットした電気信号を後段のACアンプ16に出力する。
以下において、第2の実施形態に係る急速電位設定機構の各種の基本構成について説明する。
図16は、第2の実施形態に係る急速電位設定機構の基本構成を示す図(1)である。図16において、アナログフィルタ270は、コンデンサCに対応する。スイッチSWc1および抵抗Rcは、急速電位設定機構275Aに対応する。Vrefは後段アンプのBIAS電位に相当する電圧源である。急速電位設定機構275Aは、電位Vrefに接続される。アナログフィルタ270は、前段アンプから電気信号の入力を受け付ける。アナログフィルタ270は、DC成分をカットした電気信号を後段アンプに出力する。
図16において、急速電位設定機構275Aは、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、休止からの復帰と同期し、スイッチSWc1を閉じることで、(電位が静定するまでの過渡期に)一時的に時定数を小さくし、電位を急速にVrefに向かって静定させる。
図17は、第2の実施形態に係る急速電位設定機構の基本構成を示す図(2)である。図17において、アナログフィルタ270は、コンデンサCに対応する。スイッチSWc2は、急速電位設定機構275Bに対応する。アナログフィルタ270は、前段アンプから電気信号の入力を受け付ける。アナログフィルタ270は、DC成分をカットした電気信号を後段アンプに出力する。
図17において、急速電位設定機構275Bは、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、前段アンプおよび後段アンプの休止期間に同期して、スイッチSWc2をOFFとし、コンデンサCの蓄積電荷を保持させる。そして、急速電位設定機構275Bは、休止が解除され、前段アンプおよび後段アンプの電位が安定してから、スイッチSWc2をONとする。
図18は、第2の実施形態に係る急速電位設定機構の基本構成を示す図(3)である。図18において、アナログフィルタ270は、コンデンサCに対応する。スイッチSWc3は、急速電位設定機構275Bに対応する。アナログフィルタ270は、前段アンプから電気信号の入力を受け付ける。アナログフィルタ270は、DC成分をカットした電気信号を後段アンプに出力する。
図18において、急速電位設定機構275Bは、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、前段アンプおよび後段アンプの休止期間に同期して、スイッチSWc3をOFFとし、コンデンサCの蓄積電荷を保持させる。そして、急速電位設定機構275Bは、休止が解除され、前段アンプおよび後段アンプの電位が安定してから、スイッチSWc3をONとする。
図19は、第2の実施形態に係る急速電位設定機構の基本構成を示す図(4)である。図19において、アナログフィルタ270は、コンデンサCに対応する。スイッチSWc2、スイッチSWc3は、急速電位設定機構275Bに対応する。アナログフィルタ270は、前段アンプから電気信号の入力を受け付ける。アナログフィルタ270は、DC成分をカットした電気信号を後段アンプに出力する。
図19において、急速電位設定機構275Bは、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、前段アンプおよび後段アンプの休止期間に同期して、スイッチSWc2およびスイッチSWc3をOFFとし、コンデンサCの蓄積電荷を保持させる。そして、急速電位設定機構275Bは、休止が解除され、前段アンプおよび後段アンプの電位が安定してから、スイッチSWc3およびスイッチSWc3をONとする。
図20は、第2の実施形態に係る急速電位設定機構の基本構成を示す図(5)である。図20において、アナログフィルタ270は、コンデンサCに対応する。スイッチSWc1〜SWc3、抵抗Rcは、急速電位設定機構275Cに対応する。アナログフィルタ270は、前段アンプから電気信号の入力を受け付ける。アナログフィルタ270は、DC成分をカットした電気信号を後段アンプに出力する。
急速電位設定機構275Cは、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、休止からの復帰と同期し、スイッチSWc1を閉じることで、一時的に時定数を小さくする。
また、急速電位設定機構275Cは、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、前段アンプおよび後段アンプの休止期間に同期して、スイッチSWc2およびスイッチSWc3をOFFとし、コンデンサCの蓄積電荷を保持させる。そして、急速電位設定機構275Bは、休止が解除され、前段アンプおよび後段アンプの電位が安定してから、スイッチSWc2およびスイッチSWc3をONとする。
図21は、第2の実施形態に係る急速電位設定機構の基本構成を示す図(6)である。図21において、アナログフィルタ270は、コンデンサCに対応する。スイッチSWc1、スイッチSWc3、抵抗Rcは、急速電位設定機構275Cに対応する。アナログフィルタ270は、前段アンプから電気信号の入力を受け付ける。アナログフィルタ270は、DC成分をカットした電気信号を後段アンプに出力する。
急速電位設定機構275Cは、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、休止からの復帰と同期し、スイッチSWc1を閉じることで、一時的に時定数を小さくする。
また、急速電位設定機構275Cは、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、後段アンプの休止期間に同期して、スイッチSWc3をOFFとし、コンデンサCの蓄積電荷を保持させる。そして、急速電位設定機構275Bは、休止が解除され、後段アンプの電位が安定してから、スイッチSWc3をONとする。
図22は、図16で説明した急速電位設定機構の基本構成による出力電位の変化を説明するための図である。グラフG10−1は、スイッチSWc1の開閉のタイミングを示すグラフである。グラフG10−1の横軸は時間に対応する。グラフG10−1の縦軸はスイッチSWc1の動作に対応し、ONまたはOFFとなる。たとえば、スイッチSWc1は、時刻t10−0〜t10−2の間、「ON」となる。スイッチSWc1は、時刻t10−2〜t10−4の間、「OFF」となる。スイッチSWc1は、時刻t10−4から一定期間「OFF」となる。時刻t10−1〜t10−2が、急速電位静定期間となる。
グラフG10−2は、前段アンプ(S&H回路260)および後段回路(ACアンプ280)の間欠動作のタイミングを示すグラフである。グラフG10−2の横軸は時間に対応する。グラフG10−2の縦軸は、前段アンプおよび後段回路の動作に対応し、休止または作動となる。たとえば、前段アンプは、時刻t10−0〜t10−1の間、「休止」となる。時刻t10−1〜t10−4の間、「作動」となる。前段アンプは、時刻t10−4から一定期間「休止」となる。
グラフG10−3およびグラフG10−4を用いて、前段アンプの出力の立ち上がりとアナログフィルタの出力との関係を説明する。グラフG10−3の横軸は時間に対応し、縦軸は、フィルタコンデンサ両端電位差に対応する。フィルタコンデンサは、アナログフィルタ270に含まれるコンデンサである。グラフG10−4の横軸は時間に対応し、縦軸は、前段アンプ(S&H回路260)の出力電位および後段回路(ACアンプ280)のBIAS電位に対応する。
休止期間中の前段アンプの出力端電位をV10−1とする。計測期間中の前段アンプの出力DC電位をV10−3とする。計測期間中の前段アンプの出力DC電位から後段回路のBIAS電位を減算した電位を、V10−2とする。時間と前段アンプ出力電位との関係は線l10−1となる。時間とフィルタコンデンサ両端電位差との関係は線l10−2となる。時刻t10−3〜t10−4が微小信号増幅期間となる。
図23は、図16の急速電位設定機構と図17の急速電位設定機構とを組み合わせた基本構成による出力電位の変化を説明するための図である。グラフG11−1は、スイッチSWc1の開閉のタイミングを示すグラフである。グラフG11−1の横軸は時間に対応する。グラフG11−1の縦軸はスイッチSWc1の動作に対応し、ONまたはOFFとなる。たとえば、スイッチSWc1は、時刻t11−0〜t11−2の間、「OFF」となる。スイッチSWc1は、時刻t11−2〜t11−3の間、「ON」となる。スイッチSWc1は、時刻t11−3から一定期間「OFF」となる。時刻t11−2〜t11−3が、急速電位静定期間となる。
グラフG11−2は、スイッチSWc2の開閉のタイミングを示すグラフである。グラフG11−2の横軸は時間に対応する。グラフG11−2の縦軸はスイッチSWc2の動作に対応し、ONまたはOFFとなる。たとえば、スイッチSWc2は、時刻t11−0〜t11−2の間、「OFF」となる。スイッチSWc2は、時刻t11−2〜t11−5の間、「ON」となる。スイッチSWc2は、時刻t11−5から一定期間「OFF」となる。
グラフG11−3は、前段アンプ(QVアンプ250)及び後段アンプ(ACアンプ280)の間欠動作のタイミングを示すグラフである。グラフG11−3の横軸は時間に対応する。グラフG11−3の縦軸は、前段アンプ及び後段アンプの動作に対応し、休止または作動となる。たとえば、前段アンプ及び後段アンプは、時刻t11−0〜t11−1の間、「休止」となる。時刻t11−1〜t11−5の間、「作動」となる。前段アンプ及び後段アンプは、時刻t11−5から一定期間「休止」となる。
グラフG11−4およびグラフG11−5を用いて、前段アンプの出力の立ち上がりとアナログフィルタ270の出力との関係を説明する。グラフG11−4の横軸は時間に対応し、縦軸は、フィルタコンデンサ両端電位差に対応する。グラフG11−5の横軸は時間に対応し、縦軸は、前段アンプ(S&H回路260)の出力電位および後段回路(ACアンプ280)のBIAS電位に対応する。時刻t11−0〜t11−1を休止期間とする。時刻t11−1〜t11−5を前段の計測期間(QVアンプ250の動作期間)とする。計測期間中の後段回路のBIAS電位をV11−Bとする。
前段アンプの休止電位をV11−1とする。前段アンプのDC電位をV11−3とする。DC電位からBIAS電位を減算した電位を、V11−2とする。時間と前段アンプ出力電位との関係は線l11−1となる。時間とフィルタコンデンサ両端電位との関係は線l11−2となる。時刻t11−4〜t11−5が微小信号増幅期間となる。
図24は、図21で説明した急速電位設定機構の基本構成による出力電位の変化を説明するための図である。グラフG12−1は、スイッチSWc1の開閉のタイミングを示すグラフである。グラフG12−1の横軸は時間に対応する。グラフG12−1の縦軸はスイッチSWc1の動作に対応し、ONまたはOFFとなる。たとえば、スイッチSWc1は、時刻t12−0〜t12−2の間、「OFF」となる。スイッチSWc1は、時刻t12−2〜t12−3の間、「ON」となる。スイッチSWc1は、時刻t12−3から一定期間「OFF」となる。時刻t12−2〜t12−3が、急速電位静定期間となる。
グラフG12−2は、スイッチSWc3の開閉のタイミングを示すグラフである。グラフG12−2の横軸は時間に対応する。グラフG12−2の縦軸はスイッチSWc3の動作に対応し、ONまたはOFFとなる。たとえば、スイッチSWc3は、時刻t12−0〜t12−3の間、「OFF」となる。スイッチSWc3は、時刻t12−3〜t12−5の間、「ON」となる。スイッチSWc3は、時刻t11−5から一定期間「OFF」となる。
グラフG12−3は、前段アンプ(QVアンプ250)及び後段アンプ(ACアンプ280)の間欠動作のタイミングを示すグラフである。グラフG12−3の横軸は時間に対応する。グラフG12−3の縦軸は、前段アンプ及び後段アンプの動作に対応し、休止または作動となる。たとえば、前段アンプ及び後段アンプは、時刻t12−0〜t12−1の間、「休止」となる。時刻t12−1〜t12−5の間、「作動」となる。前段アンプ及び後段アンプは、時刻t12−5から一定期間「休止」となる。
グラフG12−4およびグラフG12−5を用いて、前段アンプの出力の立ち上がりとアナログフィルタ270の出力との関係を説明する。グラフG12−4の横軸は時間に対応し、縦軸は、フィルタコンデンサ両端電位差に対応する。グラフG12−5の横軸は時間に対応し、縦軸は、前段アンプ(S&H回路260)の出力電位および後段回路(ACアンプ280)のBIAS電位に対応する。時刻t12−0〜t12−1を休止期間とする。時刻t12−1〜t12−5を前段の計測期間(QVアンプ250の動作期間)とする。計測期間中の後段回路のBIAS電位をV12−Bとする。
前段アンプの休止電位をV12−1とする。前段アンプのDC電位をV12−3とする。DC電位からBIAS電位を減算した電位を、V12−2とする。時間と前段アンプ出力電位との関係は線l12−1となる。時間とフィルタコンデンサ両端電位との関係は線l12−2となる。時刻t12−4〜t12−5が微小信号増幅期間となる。
図25は、図20で説明した急速電位設定機構の基本構成による出力電位の変化を説明するための図である。グラフG13−1は、スイッチSWc1の開閉のタイミングを示すグラフである。グラフG13−1の横軸は時間に対応する。グラフG13−1の縦軸はスイッチSWc1の動作に対応し、ONまたはOFFとなる。たとえば、スイッチSWc1は、時刻t13−0〜t13−2の間、「OFF」となる。スイッチSWc1は、時刻t13−2〜t13−3の間、「ON」となる。スイッチSWc1は、時刻t13−3から一定期間「OFF」となる。時刻t13−2〜t13−3が、急速電位静定期間となる。
グラフG13−2は、スイッチSWc3の開閉のタイミングを示すグラフである。グラフG13−2の横軸は時間に対応する。グラフG13−2の縦軸はスイッチSWc3の動作に対応し、ONまたはOFFとなる。たとえば、スイッチSWc3は、時刻t13−0〜t13−3の間、「OFF」となる。スイッチSWc3は、時刻t13−3〜t13−5の間、「ON」となる。スイッチSWc3は、時刻t13−5から一定期間「OFF」となる。
グラフG13−3は、スイッチSWc2の開閉のタイミングを示すグラフである。グラフG13−3の横軸は時間に対応する。グラフG13−3の縦軸はスイッチSWc2の動作に対応し、ONまたはOFFとなる。たとえば、スイッチSWc2は、時刻t13−0〜t13−2の間、「OFF」となる。スイッチSWc2は、時刻t13−3〜t13−5の間、「ON」となる。スイッチSWc2は、時刻t13−5から一定期間「OFF」となる。
グラフG13−4は、前段アンプ(QVアンプ250)及び後段アンプ(ACアンプ280)の間欠動作のタイミングを示すグラフである。グラフG13−4の横軸は時間に対応する。グラフG13−4の縦軸は、前段アンプ及び後段アンプの動作に対応し、休止または作動となる。たとえば、前段アンプ及び後段アンプは、時刻t13−0〜t13−1の間、「休止」となる。時刻t13−1〜t13−5の間、「作動」となる。前段アンプ及び後段アンプは、時刻t13−5から一定期間「休止」となる。
グラフG13−5およびグラフG13−6を用いて、前段アンプの出力の立ち上がりとアナログフィルタ270の出力との関係を説明する。グラフG12−5の横軸は時間に対応し、縦軸は、フィルタコンデンサ両端電位差に対応する。グラフG12−6の横軸は時間に対応し、縦軸は、前段アンプ(S&H回路260)の出力電位および後段回路(ACアンプ280)のBIAS電位に対応する。時刻t13−0〜t13−1を休止期間とする。時刻t13−1〜t13−5を前段の計測期間(QVアンプ250の動作期間)とする。計測期間中の後段回路のBIAS電位をV13−Bとする。
前段アンプの休止電位をV13−1とする。前段アンプのDC電位をV13−3とする。DC電位からBIAS電位を減算した電位を、V13−2とする。時間と前段アンプ出力電位との関係は線l13−1となる。時間とフィルタコンデンサ両端電位との関係は線l13−2となる。時刻t13−4〜t13−5が微小信号増幅期間となる。
<<4.3.第2の実施形態に係る急速電位設定機構付きローカットフィルタと非反転増幅回路の構成>>
第2の実施形態に係る急速電位設定機構付きアナログフィルタと非反転増幅回路の構成を説明する前に、比較例となるLDFのアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す。図26は、比較例となるLDFのアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す。図26において、コンデンサCがアナログフィルタ15(ローカットフィルタ)に対応し、非反転増幅回路30が、ACアンプ16に対応する。非反転増幅回路30は、抵抗Rin,Rf1,Rf2を有し、Vrefに接続される。抵抗Rinは非反転増幅回路30の入力端にBIAS電位を与える入力抵抗として非反転増幅回路30に含めたが、抵抗RinはコンデンサCと一体のアナログローカットフィルタを構成しており、アナログフィルタ15の一部でもある。
アナログフィルタ15は、前段のIVアンプ14から電気信号の入力を受け付け、コンデンサCに電荷を蓄積させる。アナログフィルタ15は、DC成分をカットした電気信号を後段の非反転増幅回路30に出力する。非反転増幅回路30は、増幅した電気信号を出力する。
図27は、急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す図(1)である。図27に示す例では、図16で説明した急速電位設定機構およびアナログフィルタの基本構成に、非反転増幅回路31が接続されている。非反転増幅回路31は、ACアンプ280に対応する。抵抗Rinは非反転増幅回路31の入力端にBIAS電位を与える入力抵抗として非反転増幅回路31に含めたが、抵抗RinはコンデンサCと一体のアナログローカットフィルタを構成しており、アナログフィルタ15の一部でもある。図27では、説明を省略するが、非反転増幅回路31には、間欠動作するためのスイッチが設定されているものとする。非反転増幅回路31は、増幅した電気信号を出力する。
図28は、急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す図(2)である。図28に示す例では、図17で説明した急速電位設定機構およびアナログフィルタの基本構成に、非反転増幅回路31が接続されている。非反転増幅回路31は、ACアンプ280に対応する。抵抗Rinは非反転増幅回路31の入力端にBIAS電位を与える入力抵抗として非反転増幅回路31に含めたが、抵抗RinはコンデンサCと一体のアナログローカットフィルタを構成しており、アナログフィルタ15の一部でもある。図28では、説明を省略するが、非反転増幅回路31には、間欠動作するためのスイッチが設定されているものとする。非反転増幅回路31は、増幅した電気信号を出力する。
図29は、急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す図(3)である。図29に示す例では、図18で説明した急速電位設定機構およびアナログフィルタの基本構成に、非反転増幅回路31が接続されている。非反転増幅回路31は、ACアンプ280に対応する。抵抗Rinは非反転増幅回路31の入力端にBIAS電位を与える入力抵抗として非反転増幅回路31に含めたが、抵抗RinはコンデンサCと一体のアナログローカットフィルタを構成しており、アナログフィルタ15の一部でもある。図29では、説明を省略するが、非反転増幅回路31には、間欠動作するためのスイッチが設定されているものとする。非反転増幅回路31は、増幅した電気信号を出力する。
図30は、急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す図(4)である。図30に示す例では、図19で説明した急速電位設定機構およびアナログフィルタの基本構成に、非反転増幅回路31が接続されている。非反転増幅回路31は、ACアンプ280に対応する。抵抗Rinは非反転増幅回路31の入力端にBIAS電位を与える入力抵抗として非反転増幅回路31に含めたが、抵抗RinはコンデンサCと一体のアナログローカットフィルタを構成しており、アナログフィルタ15の一部でもある。図30では、説明を省略するが、非反転増幅回路31には、間欠動作するためのスイッチが設定されているものとする。非反転増幅回路31は、増幅した電気信号を出力する。
図31は、急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す図(5)である。図31に示す例では、急速電位設定機構は、スイッチSWc1と、スイッチSWc2と、抵抗Rcとに対応する。アナログフィルタは、コンデンサCに対応する。そして、係る急速電位設定機構およびアナログフィルタに、非反転増幅回路31が接続されている。非反転増幅回路31は、ACアンプ280に対応する。抵抗Rinは非反転増幅回路31の入力端にBIAS電位を与える入力抵抗として非反転増幅回路31に含めたが、抵抗RinはコンデンサCと一体のアナログローカットフィルタを構成しており、アナログフィルタ15の一部でもある。図31では、説明を省略するが、非反転増幅回路31には、間欠動作するためのスイッチが設定されているものとする。非反転増幅回路31は、増幅した電気信号を出力する。
図32は、急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す図(6)である。図32に示す例では、図21で説明した急速電位設定機構およびアナログフィルタの基本構成に、非反転増幅回路31が接続されている。非反転増幅回路31は、ACアンプ280に対応する。抵抗Rinは非反転増幅回路31の入力端にBIAS電位を与える入力抵抗として非反転増幅回路31に含めたが、抵抗RinはコンデンサCと一体のアナログローカットフィルタを構成しており、アナログフィルタ15の一部でもある。図32では、説明を省略するが、非反転増幅回路31には、間欠動作するためのスイッチが設定されているものとする。非反転増幅回路31は、増幅した電気信号を出力する。
図33は、急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す図(7)である。図33に示す例では、図20で説明した急速電位設定機構およびアナログフィルタの基本構成に、非反転増幅回路31が接続されている。非反転増幅回路31は、ACアンプ280に対応する。抵抗Rinは非反転増幅回路31の入力端にBIAS電位を与える入力抵抗として非反転増幅回路31に含めたが、抵抗RinはコンデンサCと一体のアナログローカットフィルタを構成しており、アナログフィルタ15の一部でもある。図33では、説明を省略するが、非反転増幅回路31には、間欠動作するためのスイッチが設定されているものとする。非反転増幅回路31は、増幅した電気信号を出力する。
<<4.4.第2の実施形態に係る急速電位設定機構付きローカットフィルタと反転増幅回路の構成>>
第2の実施形態では、ACアンプ280として、非反転増幅回路の代わりに、反転増幅回路を用いてもよい。第2の実施形態に係る急速電位設定機構付きアナログフィルタと反転増幅回路の構成を説明する前に、比較例となるLDFのアナログフィルタとACアンプ(非反転増幅回路)の構成を示す。図34は、比較例となるLDFのアナログフィルタとACアンプ(反転増幅回路)の構成を示す。図34において、コンデンサCがアナログフィルタ15(ローカットフィルタ)に対応し、反転増幅回路32が、ACアンプ16に対応する。反転増幅回路32は、抵抗Rin,Rf2を有し、Vrefに接続される。抵抗Rinは反転増幅回路32の増幅率を決定する入力抵抗として反転増幅回路32に含めたが、抵抗RinはコンデンサCと一体のアナログローカットフィルタを構成しており、アナログフィルタ15の一部でもある。
アナログフィルタ15は、前段のIVアンプ14から電気信号の入力を受け付け、コンデンサCに電荷を蓄積させる。アナログフィルタ15は、DC成分をカットした電気信号を後段の反転増幅回路32に出力する。反転増幅回路32は、増幅した電気信号を出力する。
図35は、急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(反転増幅回路)の構成を示す図(1)である。図35に示す例では、図16で説明した急速電位設定機構およびアナログフィルタの基本構成に、反転増幅回路33が接続されている。反転増幅回路33は、ACアンプ280に対応する。抵抗Rinは反転増幅回路33の増幅率を決定する入力抵抗として反転増幅回路33に含めたが、抵抗RinはコンデンサCと一体のアナログローカットフィルタを構成しており、アナログフィルタ15の一部でもある。図35では、説明を省略するが、反転増幅回路33には、間欠動作するためのスイッチが設定されているものとする。反転増幅回路33は、増幅した電気信号を出力する。
なお、図35で説明した急速電位設定機構付きアナログフィルタと反転増幅回路を結合させると、図36に示す構成を取ることができる。図36は、急速電位設定機構付きアナログフィルタと反転増幅回路とを結合させた構成を示す図(1)である。図36に示す構成は、図36に示す構成よりもオペアンプの出力オフセットが急速電位設定に悪影響を与えにくい。
図37は、急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(反転増幅回路)の構成を示す図(2)である。図37に示す例では、図17で説明した急速電位設定機構およびアナログフィルタの基本構成に、反転増幅回路33が接続されている。反転増幅回路33は、ACアンプ280に対応する。抵抗Rinは反転増幅回路33の増幅率を決定する入力抵抗として反転増幅回路33に含めたが、抵抗RinはコンデンサCと一体のアナログローカットフィルタを構成しており、アナログフィルタ15の一部でもある。図37では、説明を省略するが、反転増幅回路33には、間欠動作するためのスイッチが設定されているものとする。反転増幅回路33は、増幅した電気信号を出力する。
図38は、急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(反転増幅回路)の構成を示す図(3)である。図38に示す例では、図18で説明した急速電位設定機構およびアナログフィルタの基本構成に、反転増幅回路33が接続されている。反転増幅回路33は、ACアンプ280に対応する。抵抗Rinは反転増幅回路33の増幅率を決定する入力抵抗として反転増幅回路33に含めたが、抵抗RinはコンデンサCと一体のアナログローカットフィルタを構成しており、アナログフィルタ15の一部でもある。図38では、説明を省略するが、反転増幅回路33には、間欠動作するためのスイッチが設定されているものとする。反転増幅回路33は、増幅した電気信号を出力する。
図39は、急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(反転増幅回路)の構成を示す図(4)である。図39に示す例では、図19で説明した急速電位設定機構およびアナログフィルタの基本構成に、反転増幅回路33が接続されている。反転増幅回路33は、ACアンプ280に対応する。抵抗Rinは反転増幅回路33の増幅率を決定する入力抵抗として反転増幅回路33に含めたが、抵抗RinはコンデンサCと一体のアナログローカットフィルタを構成しており、アナログフィルタ15の一部でもある。図39では、説明を省略するが、反転増幅回路33には、間欠動作するためのスイッチが設定されているものとする。反転増幅回路33は、増幅した電気信号を出力する。
図40は、急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(反転増幅回路)の構成を示す図(5)である。図40に示す例では、急速電位設定機構は、スイッチSWc1と、スイッチSWc2と、抵抗Rcとに対応する。アナログフィルタは、コンデンサCに対応する。そして、係る急速電位設定機構およびアナログフィルタに、反転増幅回路33が接続されている。反転増幅回路33は、ACアンプ280に対応する。抵抗Rinは反転増幅回路33の増幅率を決定する入力抵抗として反転増幅回路33に含めたが、抵抗RinはコンデンサCと一体のアナログローカットフィルタを構成しており、アナログフィルタ15の一部でもある。図40では、説明を省略するが、反転増幅回路33には、間欠動作するためのスイッチが設定されているものとする。反転増幅回路33は、増幅した電気信号を出力する。
なお、図40で説明した急速電位設定機構付きアナログフィルタと反転増幅回路を結合させると、図41に示す構成となる。図41は、急速電位設定機構付きアナログフィルタと反転増幅回路とを結合させた構成を示す図(2)である。図41に示す構成は、図40に示す構成よりもオペアンプの出力オフセットが急速電位設定に悪影響を与えにくい。
図42は、急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(反転増幅回路)の構成を示す図(6)である。図42に示す例では、図21で説明した急速電位設定機構およびアナログフィルタの基本構成に、反転増幅回路33が接続されている。反転増幅回路33は、ACアンプ280に対応する。抵抗Rinは反転増幅回路33の増幅率を決定する入力抵抗として反転増幅回路33に含めたが、抵抗RinはコンデンサCと一体のアナログローカットフィルタを構成しており、アナログフィルタ15の一部でもある。図42では、説明を省略するが、反転増幅回路33には、間欠動作するためのスイッチが設定されているものとする。反転増幅回路33は、増幅した電気信号を出力する。
なお、図42で説明した急速電位設定機構付きアナログフィルタと反転増幅回路を結合させると、図43に示す構成となる。図43は、急速電位設定機構付きアナログフィルタと反転増幅回路とを結合させた構成を示す図(3)である。図43に示す構成は、図42に示す構成よりもオペアンプの出力オフセットが急速電位設定に悪影響を与えにくい。
図44は、急速電位設定機構付きアナログフィルタとACアンプ(反転増幅回路)の構成を示す図(7)である。図44に示す例では、図20で説明した急速電位設定機構およびアナログフィルタの基本構成に、反転増幅回路33が接続されている。反転増幅回路33は、ACアンプ280に対応する。抵抗Rinは反転増幅回路33の増幅率を決定する入力抵抗として反転増幅回路33に含めたが、抵抗RinはコンデンサCと一体のアナログローカットフィルタを構成しており、アナログフィルタ15の一部でもある。図44では、説明を省略するが、反転増幅回路33には、間欠動作するためのスイッチが設定されているものとする。反転増幅回路33は、増幅した電気信号を出力する。
なお、図44で説明した急速電位設定機構付きアナログフィルタと反転増幅回路を結合させると、図45に示す構成となる。図45は、急速電位設定機構付きアナログフィルタと反転増幅回路とを結合させた構成を示す図(4)である。図45に示す構成は、図44に示す構成よりもオペアンプの出力オフセットが急速電位設定に悪影響を与えにくい。
<<4.5.第2の実施形態に各スイッチの開閉タイミング>>
図46は、第2の実施形態に係る各スイッチの開閉タイミングの一例を説明するための図(1)である。図46において、「0」の値をとっている区間はスイッチが閉状態となり、「1」の値をとっている区間はスイッチが開状態となることを示す。図46の横軸は時間に対応する。
スイッチSWppostの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWppostは、ACアンプ280の休止、稼働を切り替えるスイッチである。スイッチSWppostが閉状態の場合、ACアンプ280は稼働し、開状態の場合、ACアンプ280は休止する。スイッチSWppostは、時刻t0〜t1の間、開状態となる。スイッチSWppostは、時刻t1〜t14の間、閉状態となる。スイッチSWppostは、時刻t14以降、開状態となる。図示を省略するが、スイッチSWpostは、時刻t14以降、周期的に計測を実行するため、図46に示す開閉タイミングを繰り返す。スイッチSWppostの開閉タイミングは、「第2間欠駆動」のタイミングに対応する。
スイッチSWpshの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWpshは、図9に示したスイッチSWpshに対応する。スイッチSWpshは、時刻t0〜t1の間、開状態となる。スイッチSWpshは、時刻t1〜t14の間、閉状態となる。スイッチSWpshは、時刻t14以降、開状態となる。図示を省略するが、スイッチSWpshは、時刻t14以降、周期的に計測を実行するため、図46に示す開閉タイミングを繰り返す。スイッチSWpshの開閉タイミングは、「第2間欠駆動」のタイミングに対応する。
スイッチSWpqvの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWpqvは、図9に示したスイッチSWpqvに対応する。スイッチSWpqvは、時刻t0〜t2の間、開状態となる。スイッチWpqvは、時刻t2〜t5の間、閉状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t5〜t6の間、開状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t6〜t9の間、閉状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t9〜t10の間、開状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t10〜t13の間、閉状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t13〜t14の間、開状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t14以降、開状態を維持する。図示を省略するが、スイッチSWpqvは、時刻t14以降、周期的に計測を実行するため、図46に示す開閉タイミングを繰り返す。スイッチSWpqvの開閉タイミングは、「第1間欠駆動」のタイミングに対応する。
スイッチSWs1の開閉タイミングについて説明する。スイッチSWs1は、図9に示したスイッチSWs1に対応する。スイッチSWs1は、時刻t0〜t3の間、開状態となる。スイッチSWs1は、時刻t3〜t4の間、閉状態となる。スイッチSWs1は、時刻t4〜t7の間、開状態となる。スイッチSWs1は、時刻t7〜t8の間、閉状態となる。スイッチSWs1は、時刻t8〜t11の間、開状態となる。スイッチSWs1は、時刻t11〜t12の間、閉状態となる。図示を省略するが、スイッチSWs1は、時刻t12以降、しばらく開状態となった後、図46に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWs2の開閉タイミングについて説明する。スイッチSWs2は、図9に示したスイッチSWs2に対応する。スイッチSWs2は、時刻t0〜t2の間、開状態となる。スイッチSWs2は、時刻t2〜t4の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t4〜t6の間、開状態となる。スイッチSWs2は、時刻t6〜t8の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t8〜t10の間、開状態となる。スイッチSWs2は、時刻t10〜t12の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t12以降、しばらく開状態となった後、図46に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWrの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWrは、図9に示したスイッチSWrに対応する。スイッチSWrは、時刻t0〜t3の間、閉状態となる。スイッチSWrは、時刻t3〜t5の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t5〜t7の間、閉状態となる。スイッチSWrは、時刻t7〜t9の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t9〜t11の間、閉状態となる。スイッチSWrは、時刻t11〜t13の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t13以降、しばらく閉状態となった後、図46に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWshの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWshは、図9に示したスイッチSWrに対応する。スイッチSWshは、時刻t0〜t4の間、開状態となる。スイッチSWshは、時刻t4〜t5の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t5〜t8の間、開状態となる。スイッチSWshは、時刻t8〜t9の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t9〜t12の間、開状態となる。スイッチSWshは、時刻t12〜t13の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t13以降、しばらく開状態となった後、図46に示す開閉タイミングを繰り返す。
続いて、スイッチSWc1,SWc2,SWc3の開閉タイミングについて説明する。たとえば、スイッチSWc1,SWc2,SWc3は、図20に示したスイッチSWc1,SWc2,SWc3に対応する。
スイッチSWc1は、時刻t0〜t5の間、開状態となる。スイッチSWc1は、時刻t5〜t6の間、閉状態となる。スイッチSWc1は、時刻t6以降、しばらく開状態となった後、図46に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWc2は、時刻t0〜t5の間、開状態となる。スイッチSWc2は、時刻t5〜t14の間、閉状態となる。スイッチSWc2は、時刻t14以降、しばらく開状態となった後、図46に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWc3は、時刻t0〜t6の間、開状態となる。スイッチSWc3は、時刻t6〜t14の間、閉状態となる。スイッチSWc3は、時刻t14以降、しばらく開状態となった後、図46に示す開閉タイミングを繰り返す。
図46に示す例では、時刻t5〜t6において、急速電位設定に要する時間まで1サンプルを計測する動作前の休止期間を延長することで、不要な電力を消費せずに電位設定を行うことができる。
図47は、第2の実施形態に係る各スイッチの開閉タイミングの一例を説明するための図(2)である。
スイッチSWppostの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWpposは、ACアンプ280の休止、稼働を切り替えるスイッチである。スイッチSWppostが閉状態の場合、ACアンプ280は稼働し、開状態の場合、ACアンプ280は休止する。スイッチSWppostは、時刻t0〜t1の間、開状態となる。スイッチSWppostは、時刻t1〜t15の間、閉状態となる。スイッチSWppostは、時刻t15以降、しばらく開状態となった後、図47に示す開閉タイミングを繰り返す。スイッチSWppostの開閉タイミングは、「第2間欠駆動」のタイミングに対応する。
スイッチSWpshの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWpshは、図9に示したスイッチSWpshに対応する。スイッチSWpshは、時刻t0〜t1の間、開状態となる。スイッチSWpshは、時刻t1〜t15の間、閉状態となる。図示を省略するが、スイッチSWpshは、時刻t15以降、しばらく開状態となった後、図47に示す開閉タイミングを繰り返す。スイッチSWpshの開閉タイミングは、「第2間欠駆動」のタイミングに対応する。
スイッチSWpqvの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWpqvは、図9に示したスイッチSWpqvに対応する。スイッチSWpqvは、時刻t0〜t2の間、開状態となる。スイッチWpqvは、時刻t2〜t5の間、閉状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t5〜t6の間、開状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t6〜t9の間、閉状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t9〜t11の間、開状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t11〜t14の間、閉状態となる。図示を省略するが、スイッチSWpqvは、時刻t14以降、しばらく開状態となった後、図47に示す開閉タイミングを繰り返す。スイッチSWpqvの開閉タイミングは、「第1間欠駆動」のタイミングに対応する。
スイッチSWs1の開閉タイミングについて説明する。スイッチSWs1は、図9に示したスイッチSWs1に対応する。スイッチSWs1は、時刻t0〜t3の間、開状態となる。スイッチSWs1は、時刻t3〜t4の間、閉状態となる。スイッチSWs1は、時刻t4〜t7の間、開状態となる。スイッチSWs1は、時刻t7〜t8の間、閉状態となる。スイッチSWs1は、時刻t8〜t12の間、開状態となる。スイッチSWs1は、時刻t12〜t13の間、閉状態となる。図示を省略するが、スイッチSWs1は、時刻t13以降、しばらく開状態となった後、図47に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWs2の開閉タイミングについて説明する。スイッチSWs2は、図9に示したスイッチSWs2に対応する。スイッチSWs2は、時刻t0〜t2の間、開状態となる。スイッチSWs2は、時刻t2〜t4の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t4〜t6の間、開状態となる。スイッチSWs2は、時刻t6〜t8の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t8〜t11の間、開状態となる。スイッチSWs2は、時刻t12〜t13の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t13以降、しばらく開状態となった後、図47に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWrの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWrは、図9に示したスイッチSWrに対応する。スイッチSWrは、時刻t0〜t3の間、閉状態となる。スイッチSWrは、時刻t3〜t5の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t5〜t7の間、閉状態となる。スイッチSWrは、時刻t7〜t9の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t9〜t12の間、閉状態となる。スイッチSWrは、時刻t12〜t14の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t14以降、しばらく閉状態となった後、図47に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWshの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWshは、図9に示したスイッチSWrに対応する。スイッチSWshは、時刻t0〜t4の間、開状態となる。スイッチSWshは、時刻t4〜t5の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t5〜t8の間、開状態となる。スイッチSWshは、時刻t8〜t9の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t9〜t13の間、開状態となる。スイッチSWshは、時刻t13〜t14の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t14以降、しばらく開状態となった後、図47に示す開閉タイミングを繰り返す。
続いて、スイッチSWc1,SWc2,SWc3の開閉タイミングについて説明する。たとえば、スイッチSWc1,SWc2,SWc3は、図20に示したスイッチSWc1,SWc2,SWc3に対応する。
スイッチSWc1は、時刻t0〜t5の間、開状態となる。スイッチSWc1は、時刻t5〜t10の間、閉状態となる。スイッチSWc1は、時刻t10以降、しばらく開状態となった後、図47に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWc2は、時刻t0〜t5の間、開状態となる。スイッチSWc2は、時刻t5〜t15の間、閉状態となる。スイッチSWc2は、時刻t15以降、しばらく開状態となった後、図47に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWc3は、時刻t0〜t10の間、開状態となる。スイッチSWc3は、時刻t10〜t15の間、閉状態となる。スイッチSWc3は、時刻t15以降、しばらく開状態となった後、図47に示す開閉タイミングを繰り返す。
図47に示す例では、時刻t5〜t10までの前段休止期間を、急速電位設定に要する時間まで延長することで、不要な電力を消費せずに電位設定を行うことができる。或いは複数回の測定をスイッチSWc1=1の状態で実行することで、急速電位設定を完了することができる。
図48は、第2の実施形態に係る各スイッチの開閉タイミングの一例を説明するための図(3)である。
スイッチSWppostの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWpposは、ACアンプ280の休止、稼働を切り替えるスイッチである。スイッチSWppostが閉状態の場合、ACアンプ280は稼働し、開状態の場合、ACアンプ280は休止する。スイッチSWppostは、時刻t0〜t1の間、開状態となる。スイッチSWppostは、時刻t1〜t14の間、閉状態となる。スイッチSWppostは、時刻t14以降、しばらく開状態となった後、図48に示す開閉タイミングを繰り返す。スイッチSWppostの開閉タイミングは、「第2間欠駆動」のタイミングに対応する。
スイッチSWpshの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWpshは、図9に示したスイッチSWpshに対応する。スイッチSWpshは、時刻t0〜t1の間、開状態となる。スイッチSWpshは、時刻t1〜t14の間、閉状態となる。図示を省略するが、スイッチSWpshは、時刻t14以降、しばらく開状態となった後、図48に示す開閉タイミングを繰り返す。スイッチSWpshの開閉タイミングは、「第2間欠駆動」のタイミングに対応する。
スイッチSWpqvの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWpqvは、図9に示したスイッチSWpqvに対応する。スイッチSWpqvは、時刻t0〜t2の間、開状態となる。スイッチWpqvは、時刻t2〜t5の間、閉状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t5〜t6の間、開状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t6〜t9の間、閉状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t9〜t10の間、開状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t10〜t13の間、閉状態となる。図示を省略するが、スイッチSWpqvは、時刻t13以降、しばらく開状態となった後、図48に示す開閉タイミングを繰り返す。スイッチSWpqvの開閉タイミングは、「第1間欠駆動」のタイミングに対応する。
スイッチSWs1の開閉タイミングについて説明する。スイッチSWs1は、図9に示したスイッチSWs1に対応する。スイッチSWs1は、時刻t0〜t3の間、開状態となる。スイッチSWs1は、時刻t3〜t4の間、閉状態となる。スイッチSWs1は、時刻t4〜t7の間、開状態となる。スイッチSWs1は、時刻t7〜t8の間、閉状態となる。スイッチSWs1は、時刻t8〜t11の間、開状態となる。スイッチSWs1は、時刻t11〜t12の間、閉状態となる。図示を省略するが、スイッチSWs1は、時刻t12以降、しばらく開状態となった後、図48に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWs2の開閉タイミングについて説明する。スイッチSWs2は、図9に示したスイッチSWs2に対応する。スイッチSWs2は、時刻t0〜t2の間、開状態となる。スイッチSWs2は、時刻t2〜t4の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t4〜t6の間、開状態となる。スイッチSWs2は、時刻t6〜t8の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t8〜t10の間、開状態となる。スイッチSWs2は、時刻t10〜t12の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t12以降、しばらく開状態となった後、図48に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWrの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWrは、図9に示したスイッチSWrに対応する。スイッチSWrは、時刻t0〜t3の間、閉状態となる。スイッチSWrは、時刻t3〜t5の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t5〜t7の間、閉状態となる。スイッチSWrは、時刻t7〜t9の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t9〜t11の間、閉状態となる。スイッチSWrは、時刻t11〜t13の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t13以降、しばらく閉状態となった後、図48に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWshの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWshは、図9に示したスイッチSWrに対応する。スイッチSWshは、時刻t0〜t4の間、開状態となる。スイッチSWshは、時刻t4〜t5の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t5〜t8の間、開状態となる。スイッチSWshは、時刻t8〜t9の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t9〜t12の間、開状態となる。スイッチSWshは、時刻t12〜t13の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t13以降、しばらく開状態となった後、図48に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWc1の開閉タイミングについて説明する。スイッチSWc1は、図16に示したスイッチSWc1に対応する。スイッチSWc1は、時刻t0〜t1の間、開状態となる。スイッチSWc1は、時刻t1〜t6の間、閉状態となる。スイッチSWc1は、時刻t6以降、しばらく開状態となった後、図48に示す開閉タイミングを繰り返す。
図48に示すスイッチSWc1のみの構成では、カップリングコンデンサーの電荷は第2間欠駆動の休止期間に放電されている。そのため、S&H回路260の出力が確定する前から接続していても問題にならない。ここでの開閉例では、電位設定の期間にスイッチSWc1が接続しているため、その分早く出力電位が静定する。
図49は、第2の実施形態に係る各スイッチの開閉タイミングの一例を説明するための図(4)である。
スイッチSWppostの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWpposは、ACアンプ280の休止、稼働を切り替えるスイッチである。スイッチSWppostが閉状態の場合、ACアンプ280は稼働し、開状態の場合、ACアンプ280は休止する。スイッチSWppostは、時刻t0〜t1の間、開状態となる。スイッチSWppostは、時刻t1〜t14の間、閉状態となる。スイッチSWppostは、時刻t14以降、しばらく開状態となった後、図49に示す開閉タイミングを繰り返す。スイッチSWppostの開閉タイミングは、「第2間欠駆動」のタイミングに対応する。
スイッチSWpshの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWpshは、図9に示したスイッチSWpshに対応する。スイッチSWpshは、時刻t0〜t1の間、開状態となる。スイッチSWpshは、時刻t1〜t14の間、閉状態となる。図示を省略するが、スイッチSWpshは、時刻t14以降、しばらく開状態となった後、図49に示す開閉タイミングを繰り返す。スイッチSWpshの開閉タイミングは、「第2間欠駆動」のタイミングに対応する。
スイッチSWpqvの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWpqvは、図9に示したスイッチSWpqvに対応する。スイッチSWpqvは、時刻t0〜t2の間、開状態となる。スイッチWpqvは、時刻t2〜t5の間、閉状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t5〜t6の間、開状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t6〜t9の間、閉状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t9〜t10の間、開状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t10〜t13の間、閉状態となる。図示を省略するが、スイッチSWpqvは、時刻t13以降、しばらく開状態となった後、図49に示す開閉タイミングを繰り返す。スイッチSWpqvの開閉タイミングは、「第1間欠駆動」のタイミングに対応する。
スイッチSWs1の開閉タイミングについて説明する。スイッチSWs1は、図9に示したスイッチSWs1に対応する。スイッチSWs1は、時刻t0〜t3の間、開状態となる。スイッチSWs1は、時刻t3〜t4の間、閉状態となる。スイッチSWs1は、時刻t4〜t7の間、開状態となる。スイッチSWs1は、時刻t7〜t8の間、閉状態となる。スイッチSWs1は、時刻t8〜t11の間、開状態となる。スイッチSWs1は、時刻t11〜t12の間、閉状態となる。図示を省略するが、スイッチSWs1は、時刻t12以降、しばらく開状態となった後、図49に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWs2の開閉タイミングについて説明する。スイッチSWs2は、図9に示したスイッチSWs2に対応する。スイッチSWs2は、時刻t0〜t2の間、開状態となる。スイッチSWs2は、時刻t2〜t4の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t4〜t6の間、開状態となる。スイッチSWs2は、時刻t6〜t8の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t8〜t10の間、開状態となる。スイッチSWs2は、時刻t10〜t12の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t12以降、しばらく開状態となった後、図49に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWrの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWrは、図9に示したスイッチSWrに対応する。スイッチSWrは、時刻t0〜t3の間、閉状態となる。スイッチSWrは、時刻t3〜t5の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t5〜t7の間、閉状態となる。スイッチSWrは、時刻t7〜t9の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t9〜t11の間、閉状態となる。スイッチSWrは、時刻t11〜t13の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t13以降、しばらく閉状態となった後、図49に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWshの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWshは、図9に示したスイッチSWshに対応する。スイッチSWshは、時刻t0〜t4の間、開状態となる。スイッチSWshは、時刻t4〜t5の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t5〜t8の間、開状態となる。スイッチSWshは、時刻t8〜t9の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t9〜t12の間、開状態となる。スイッチSWshは、時刻t12〜t13の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t13以降、しばらく開状態となった後、図49に示す開閉タイミングを繰り返す。
続いて、スイッチSWc1,SWc2の開閉タイミングについて説明する。たとえば、スイッチSWc1,SWc2は、図31に示したスイッチSWc1,SWc2に対応する。
スイッチSWc1の開閉タイミングについて説明する。スイッチSWc1は、時刻t0〜t5の間、開状態となる。スイッチSWc1は、時刻t5〜t6の間、閉状態となる。スイッチSWc1は、時刻t6以降、しばらく開状態となった後、図49に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWc2の開閉タイミングについて説明する。スイッチSWc2は、時刻t0〜t5の間、開状態となる。スイッチSWc2は、時刻t5〜t14の間、閉状態となる。スイッチSWc2は、時刻t14以降、しばらく開状態となった後、図49に示す開閉タイミングを繰り返す。
図49で説明した例では、時刻t5〜t6(前段休止期間)において、急速電位設定に要する時間まで延長することで、不要な電力を消費せずに電位設定を行うことができる。或いは複数回の測定をスイッチSWc1の状態で実行することでも急速電位設定を完了することができる。
図50は、第2の実施形態に係る各スイッチの開閉タイミングの一例を説明するための図(5)である。
スイッチSWppostの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWpposは、ACアンプ280の休止、稼働を切り替えるスイッチである。スイッチSWppostが閉状態の場合、ACアンプ280は稼働し、開状態の場合、ACアンプ280は休止する。スイッチSWppostは、時刻t0〜t1の間、開状態となる。スイッチSWppostは、時刻t1〜t14の間、閉状態となる。スイッチSWppostは、時刻t14以降、しばらく開状態となった後、図50に示す開閉タイミングを繰り返す。スイッチSWppostの開閉タイミングは、「第2間欠駆動」のタイミングに対応する。
スイッチSWpshの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWpshは、図9に示したスイッチSWpshに対応する。スイッチSWpshは、時刻t0〜t1の間、開状態となる。スイッチSWpshは、時刻t1〜t14の間、閉状態となる。図示を省略するが、スイッチSWpshは、時刻t14以降、しばらく開状態となった後、図50に示す開閉タイミングを繰り返す。スイッチSWpshの開閉タイミングは、「第2間欠駆動」のタイミングに対応する。
スイッチSWpqvの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWpqvは、図9に示したスイッチSWpqvに対応する。スイッチSWpqvは、時刻t0〜t2の間、開状態となる。スイッチWpqvは、時刻t2〜t5の間、閉状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t5〜t6の間、開状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t6〜t9の間、閉状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t9〜t10の間、開状態となる。スイッチSWpqvは、時刻t10〜t13の間、閉状態となる。図示を省略するが、スイッチSWpqvは、時刻t13以降、しばらく開状態となった後、図50に示す開閉タイミングを繰り返す。スイッチSWpqvの開閉タイミングは、「第1間欠駆動」のタイミングに対応する。
スイッチSWs1の開閉タイミングについて説明する。スイッチSWs1は、図9に示したスイッチSWs1に対応する。スイッチSWs1は、時刻t0〜t3の間、開状態となる。スイッチSWs1は、時刻t3〜t4の間、閉状態となる。スイッチSWs1は、時刻t4〜t7の間、開状態となる。スイッチSWs1は、時刻t7〜t8の間、閉状態となる。スイッチSWs1は、時刻t8〜t11の間、開状態となる。スイッチSWs1は、時刻t11〜t12の間、閉状態となる。図示を省略するが、スイッチSWs1は、時刻t12以降、しばらく開状態となった後、図50に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWs2の開閉タイミングについて説明する。スイッチSWs2は、図9に示したスイッチSWs2に対応する。スイッチSWs2は、時刻t0〜t2の間、開状態となる。スイッチSWs2は、時刻t2〜t4の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t4〜t6の間、開状態となる。スイッチSWs2は、時刻t6〜t8の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t8〜t10の間、開状態となる。スイッチSWs2は、時刻t10〜t12の間、閉状態となる。スイッチSWs2は、時刻t12以降、しばらく開状態となった後、図50に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWrの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWrは、図9に示したスイッチSWrに対応する。スイッチSWrは、時刻t0〜t3の間、閉状態となる。スイッチSWrは、時刻t3〜t5の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t5〜t7の間、閉状態となる。スイッチSWrは、時刻t7〜t9の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t9〜t11の間、閉状態となる。スイッチSWrは、時刻t11〜t13の間、開状態となる。スイッチSWrは、時刻t13以降、しばらく閉状態となった後、図50に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWshの開閉タイミングについて説明する。スイッチSWshは、図9に示したスイッチSWshに対応する。スイッチSWshは、時刻t0〜t4の間、開状態となる。スイッチSWshは、時刻t4〜t5の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t5〜t8の間、開状態となる。スイッチSWshは、時刻t8〜t9の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t9〜t12の間、開状態となる。スイッチSWshは、時刻t12〜t13の間、閉状態となる。スイッチSWshは、時刻t13以降、しばらく開状態となった後、図50に示す開閉タイミングを繰り返す。
続いて、スイッチSWc1,SWc3の開閉タイミングについて説明する。たとえば、スイッチSWc1,SWc3は、図32に示したスイッチSWc1,SWc3に対応する。
スイッチSWc1の開閉タイミングについて説明する。スイッチSWc1は、時刻t0〜t5の間、開状態となる。スイッチSWc1は、時刻t5〜t6の間、閉状態となる。スイッチSWc1は、時刻t6以降、しばらく開状態となった後、図50に示す開閉タイミングを繰り返す。
スイッチSWc3の開閉タイミングについて説明する。スイッチSWc3は、時刻t0〜t6の間、開状態となる。スイッチSWc3は、時刻t6〜t14の間、閉状態となる。スイッチSWc3は、時刻t14以降、しばらく開状態となった後、図50に示す開閉タイミングを繰り返す。
図50で説明した例では、時刻t5〜t6(前段休止期間)を、急速電位設定に要する時間まで延長することで、不要な電力を消費せずに電位設定を行うことができる。或いは複数回の測定をスイッチSWc1の状態で実行することでも急速電位設定を完了することができる。
<<4.6.急速電位設定機構付きアナログフィルタと差動増幅回路の結合>>
上述した急速電位機構およびアナログフィルタを差動増幅回路にも適用することができる。まず、比較例となるアナログフィルタと差動増幅回路とを結合した構成について説明する。図51は、比較例となるアナログフィルタと差動増幅回路とを結合した構成を示す図である。図51に示す例では、差動増幅回路40に、アナログフィルタ15に相当するコンデンサCが2つ接続されている。抵抗Rinは差動増幅回路40の入力端にBIAS電位を与える入力抵抗として差動増幅回路40に含めたが、コンデンサCと抵抗Rinで一体のアナログローカットフィルタを構成しており、抵抗Rinはアナログフィルタ15の一部でもある。各アナログフィルタ15は、それぞれ異なる系列のIVアンプ(第1のIVアンプ、第2のIVアンプ)が、前段に接続されているものとする。図示を省略するが、第1のIVアンプは、前段に第1の光電変換部が接続される。第2のIVアンプは、前段に第2の光電変換部が接続される。
各アナログフィルタ15は、DC成分をカットした電気信号をそれぞれ、後段の差動増幅回路40に出力する。差動増幅回路40は、各アナログフィルタ15から入力された電気信号を基にして、電気信号を増幅し、増幅した電気信号を出力する。たとえば、差動増幅回路は、オペアンプ40a,40b,40c、抵抗Rin,Ra,Rb,Rc,Rdを有する。差動増幅回路を用いることで、同相ノイズをキャンセルすることで、血流信号算出の精度を高めることができるが、アナログフィルタ15の時定数が長いという課題が存在する。
図52は、急速電位設定機構付きアナログフィルタと差動増幅回路とを結合した構成を示す図(1)である。図52に示す例では、図16で説明した急速電位設定機構付きアナログフィルタが2つ、差動増幅回路40に接続される。各急速電位設定機構付きアナログフィルタの前段には、それぞれ異なる系列のS&H回路(第1のS&H回路、第2のS&H回路)が前段アンプとして接続されているものとする。図示を省略するが、第1のS&H回路の前段には、第1の光電変換部、第1のQVアンプが接続される。第2のS&H回路の前段には、第2の光電変換部、第2のQVアンプが接続される。急速電位設定機構によって、休止からの復帰と同期し、スイッチSWc1を閉じることで、一時的に時定数を小さくでき、電位を急速に静定させることができる。また、差動増幅回路を用いることで、同相ノイズ成分をキャンセルすることで、血流信号を計算する場合の精度を向上させることができる。
図53は、急速電位設定機構付きアナログフィルタと差動増幅回路とを結合した構成を示す図(2)である。図53に示す例では、図18で説明した急速電位設定機構付きアナログフィルタが2つ、差動増幅回路40に接続される。各急速電位設定機構付きアナログフィルタの前段には、それぞれ異なる系列のS&H回路(第1のS&H回路、第2のS&H回路)が前段アンプとして接続されているものとする。図示を省略するが、第1のS&H回路の前段には、第1の光電変換部、第1のQVアンプが接続される。第2のS&H回路の前段には、第2の光電変換部、第2のQVアンプが接続される。急速電位設定機構によって、前段アンプあるいは後段アンプの休止期間に同期して、スイッチSWc3をOFFとし、フィルタコンデンサ両端電位差を保持させる。そして、急速電位設定機構は、休止が解除され、前段アンプ及び後段アンプの電位が安定してから、スイッチSWc3をONとする。
図54は、急速電位設定機構付きアナログフィルタと差動増幅回路とを結合した構成を示す図(3)である。図54に示す例では、図20で説明した急速電位設定機構付きアナログフィルタが2つ、差動増幅回路40に接続される。各急速電位設定機構付きアナログフィルタの前段には、それぞれ異なる系列のS&H回路(第1のS&H回路、第2のS&H回路)が前段アンプとして接続されているものとする。図示を省略するが、第1のS&H回路の前段には、第1の光電変換部、第1のQVアンプが接続される。第2のS&H回路の前段には、第2の光電変換部、第2のQVアンプが接続される。
急速電位設定機構は、休止からの復帰と同期し、スイッチSWc1を閉じることで、一時的に時定数を小さくする。また、急速電位設定機構は、後段アンプの休止期間に同期して、スイッチSWc1およびスイッチSWc3をOFFとし、フィルタコンデンサ両端電位を保持させる。そして、急速電位設定機構は、休止が解除されたあと、スイッチSWc1をONにした効果で短縮された静定待ち時間が経過後、スイッチSWc3をONとし、スイッチSWc1をOFFとする。
<<4.7.急速電位設定機構付きローパスフィルタと非反転増幅回路の結合>>
上述した急速電位機構は、ローパスフィルタにも適用することができる。ローパスフィルタの電位静定高速化は、必ずしも血流センサの低消費電力化には寄与しないが、一般的なセンシングの低消費電力化に有用な機能であるので開示する。まず、比較例となるローパスフィルタと非反転増幅回路とを結合した構成について説明する。図55は、比較例となるローパスフィルタと非反転増幅回路とを結合した構成を示す図である。図55において、ローパスフィルタ41は、コンデンサCおよび抵抗Rinを有する。ローパスフィルタ41は、電位Vrefに接続される。非反転増幅回路42は、オペアンプ42a、抵抗Rf1,Rf2を有し、Vrefに接続される。
ローパスフィルタ41は、前段から電気信号の入力を受け付け、コンデンサCに電荷を蓄積させる。ローパスフィルタ41は、高周波成分をカットした電気信号を後段の非反転増幅回路42に出力する。非反転増幅回路42は、電気信号を増幅し、増幅した電気信号を出力する。
以下において、急速電位設定機構付きローパスフィルタと非反転増幅回路の構成について説明する。
図56は、急速電位設定機構付きローパスフィルタと非反転増幅回路の構成を示す図(1)である。図56に示す例では、急速電位設定機構付きローパスフィルタ41aは、スイッチSWc1と、コンデンサCと、抵抗Rc1,Rinとを有する。急速電位設定機構付きローパスフィルタ41aは、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、休止からの復帰と同期し、スイッチSWc1を閉じた際に、抵抗Rc1を、抵抗Rinに並列接続することで、時定数を一時的に小さくし、電位を急速に静定させる。スイッチSWc1をONにした効果で短縮された静定待ち時間が経過後、スイッチSWc1をOFFとする。
ローパスフィルタ41aは、高周波成分をカットした電気信号を後段の非反転増幅回路42に出力する。非反転増幅回路42は、電気信号を増幅し、増幅した電気信号を出力する。
図57は、急速電位設定機構付きローパスフィルタと非反転増幅回路の構成を示す図(2)である。図57に示す例では、急速電位設定機構付きローパスフィルタ41cは、スイッチSWc1,SWc3、抵抗Rc1,Rin、コンデンサCを有し、電位Vrefに接続される。急速電位設定機構付きローパスフィルタ41cは、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、休止からの復帰と同期し、スイッチSWc1を閉じた際に、抵抗Rc1を、抵抗Rinに並列接続することで、時定数を一時的に小さくし、電位を急速に静定させる。
急速電位設定機構付きローパスフィルタ41cは、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、前段からの入力あるいは後段アンプの休止期間に同期して、スイッチSWc1およびスイッチSWc3をOFFとし、コンデンサCの両端電位差を保持させる。そして、急速電位設定機構は、休止が解除されたあと、スイッチSWc1をONとし、スイッチSWc1をONにした効果で短縮された静定待ち時間が経過後、スイッチSWc3をONとし、スイッチSWc1をOFFとする。
ローパスフィルタ41cは、高周波成分をカットした電気信号を後段の非反転増幅回路42に出力する。非反転増幅回路42は、電気信号を増幅し、増幅した電気信号を出力する。
図58は、急速電位設定機構付きローパスフィルタと非反転増幅回路の構成を示す図(3)である。図58に示す例では、急速電位設定機構付きローパスフィルタ41dは、スイッチSWc1,SWc2、抵抗Rc1,Rin、コンデンサCを有し、電位Vrefに接続される。急速電位設定機構付きローパスフィルタ41dは、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、休止からの復帰と同期し、スイッチSWc1を閉じた際に、抵抗Rc1を、抵抗Rinに並列接続することで、時定数を一時的に小さくし、電位を急速に静定させる。
急速電位設定機構付きローパスフィルタ41dは、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、後段アンプの休止期間に同期して、スイッチSWc2をOFFとし、コンデンサCの両端電位差を保持させる。そして、急速電位設定機構は、休止が解除され各電位が復帰した後、スイッチSWc1およびスイッチSWc2をONとし、その後スイッチSWc1をONにした効果で短縮された静定待ち時間が経過後、スイッチSWc1をOFFとする。
ローパスフィルタ41dは、高周波成分をカットした電気信号を後段の非反転増幅回路42に出力する。非反転増幅回路42は、電気信号を増幅し、増幅した電気信号を出力する。
図59は、急速電位設定機構付きローパスフィルタと非反転増幅回路の構成を示す図(4)である。図59に示す例では、急速電位設定機構付きローパスフィルタ41eは、スイッチSWc1,SWc2,SWc3、抵抗Rc1,Rin、コンデンサCを有し、電位Vrefに接続される。急速電位設定機構付きローパスフィルタ41eは、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、休止からの復帰と同期し、スイッチSWc1を閉じた際に、抵抗Rc1を、抵抗Rinに並列接続することで、時定数を一時的に小さくし、電位を急速に静定させる。
また、急速電位設定機構付きローパスフィルタ41eは、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、後段アンプの休止期間に同期して、スイッチSWc1、スイッチSWc2、スイッチSWc3をOFFとし、コンデンサCの両端電位を保持させる。そして、急速電位設定機構は、休止が解除され各電位が復帰した後、スイッチSWc1およびスイッチSWc2をONとし、その後スイッチSWc1をONにした効果で短縮された静定待ち時間が経過後、スイッチSWc3をONとし、スイッチSWc1をOFFとする。
ローパスフィルタ41eは、高周波成分をカットした電気信号を後段の非反転増幅回路42に出力する。非反転増幅回路42は、電気信号を増幅し、増幅した電気信号を出力する。
<<4.8.急速電位設定機構付きローパスフィルタと反転増幅回路の結合>>
上述した急速電位機構は、ローパスフィルタと反転増幅回路にも適用することができる。まず、比較例となるローパスフィルタと反転増幅回路とを結合した構成について説明する。図60は、比較例となるローパスフィルタと反転増幅回路とを結合した構成を示す図である。図60において、ローパスフィルタは、コンデンサC、抵抗Rfに対応する。反転増幅回路は、オペアンプ43、Rin、コンデンサC、抵抗Rfに対応する。反転増幅回路の場合、ローパスフィルタは反転増幅回路の一部を構成している。
図60に示す回路は、前段から入力される電気信号の高周波成分をカットし、電気信号を増幅した上で、電気信号を出力する。
続いて、急速電位設定機構付きローパスフィルタと反転増幅回路の構成について説明する。図61は、急速電位設定機構付きローパスフィルタと反転増幅回路の構成を示す図である。図61において、急速電位設定機構付きローパスフィルタは、コンデンサC、スイッチSWc1、抵抗Rf,Rcin,Rcf,に対応する。反転増幅回路は、オペアンプ43、Rin、コンデンサC、抵抗Rfに対応する。
図61の回路は、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、休止からの復帰と同期し、スイッチSWc1を閉じた際に、抵抗Rcin,Rcfを、抵抗Rin、Rfに並列接続することで、時定数を一時的に小さくし、電位を急速に静定させる。なお、2つの抵抗Rcin,Rcfで抵抗比を維持しながら、コンデンサCの左端の電位を急速に定常値に設定する。
<<4.9.第2の実施形態に係る測定装置の効果>>
第2の実施形態に係る測定装置200は、急速電位設定機構275Aを設け、急速電位設定機構275Aは、タイミング制御部210から出力されるSW制御信号を基にして、休止からの復帰と同期して、アナログフィルタ270の時定数を短縮するスイッチを閉じることで、アナログフィルタ270の電位を急速に静定させる。たとえば、図13で説明したように、従来技術と比較して、アナログフィルタ270の電位が静定するまでに時間が短くなり、微小信号増幅可能期間を長くすることができる。
あるいは測定装置200は、急速電位設定機構275Bを設け、急速電位設定機構275Bは、アナログフィルタ270のフィルタコンデンサの両端のうち少なくともいずれか一方に切断スイッチを設け、S&H回路260あるいはACアンプ280の電源断前に、切断スイッチで切断し、S&H回路260の出力電位およびACアンプ280の入力BIAS電位の静定後に切断スイッチを接続することで、アナログフィルタ270のフィルタコンデンサ両端電位差を保持する。たとえば、図14で説明したように、S&H回路260と同等の効果により、アナログフィルタ270のフィルタコンデンサ両端電位差が一定に保持されるため、電気信号のサンプル同士の電位差しか生じず、直ちにAD変換可能な電位の電気信号が出力され、従来技術と比較して、微小信号増幅可能期間を長くすることができる。
また、測定装置200は、急速電位設定機構275Aと、急速電位設定機構275Bとの特徴を組み合わせた急速電位設定機構275Cを設けることもできる。
図62は、急速電位設定機構に設定されるスイッチの種別と特徴との関係について説明するための図である。たとえば、特徴には、時定数短縮の有無、C電荷保持の有無、充電に要する両端電位差(要充電電位差)、出力開始時のヒゲノイズの有無、ヒゲノイズレベル、ヒゲノイズ長さ、その他の長所、その他の短所が含まれる。なお、両端電位差は、前段の計測期間の出力DC電位から、後段のBIAS電位を減算したものとなる。
スイッチを用いない場合(従来技術)の特徴について説明する。時定数短縮は「無」、C電荷保持は「無」、要充電電位差は「今回の両端電位差」、ヒゲノイズは「有」、ヒゲノイズレベルは「大」、ヒゲノイズ長さ「短」となる。
急速電位設定機構275として、「スイッチSWc1」を用いる場合の特徴について説明する。時定数短縮は「有」、C電荷保持は「無」、要充電電位差は「今回の両端電位差」、ヒゲノイズは「有」、ヒゲノイズレベルは「大」、ヒゲノイズ長さ「短」となる。急速電位設定機構として、スイッチSWc1を用いる場合、簡素な回路となる。
急速電位設定機構275として、「スイッチSWc2」を用いる場合の特徴について説明する。時定数短縮は「無」、C電荷保持は「有」、要充電電位差は「前回の両端電位差−今回の両端電位差」、ヒゲノイズは「有」、ヒゲノイズレベルは「小」、ヒゲノイズ長さ「やや短」となる。急速電位設定機構275として、スイッチSWc2を用いる場合、急速電位設定機構275を、前段の回路と一体化させることができる。
急速電位設定機構275として、「スイッチSWc3」を用いる場合の特徴について説明する。時定数短縮は「無」、C電荷保持は「有」、要充電電位差は「前回の両端電位差−今回の両端電位差」、ヒゲノイズは「有」、ヒゲノイズレベルは「小」、ヒゲノイズ長さ「やや短」となる。急速電位設定機構275として、スイッチSWc3を用いる場合、急速電位設定機構275を、後段の回路と一体化させることができる。
急速電位設定機構275として、「スイッチSWc2,SWc3」を用いる場合の特徴について説明する。時定数短縮は「無」、C電荷保持は「有(高度)」、要充電電位差は「前回の両端電位差−今回の両端電位差」、ヒゲノイズは「有」、ヒゲノイズレベルは「小」、ヒゲノイズ長さ「やや短」となる。急速電位設定機構275として、スイッチSWc2,SWc3を用いる場合、コンデンサCの放電量が少ないため、スイッチSWc2あるいはSWc3どちらか一方のスイッチのみを使用した場合に比べてより長い休止期間に対応できる。ただし、スイッチを両側に設定する必要があり、前段後段両方の回路と一体化する必要がある。
急速電位設定機構275として、「スイッチSWc1,SWc2」を用いる場合の特徴について説明する。時定数短縮は「有」、C電荷保持は「有」、要充電電位差は「前回の両端電位差−今回の両端電位差」、ヒゲノイズは「有」、ヒゲノイズレベルは「小」、ヒゲノイズ長さ「短」となる。急速電位設定機構275として、スイッチSWc1,SWc2を用いる場合、スイッチを両側に設定する必要がある。
急速電位設定機構275として、「スイッチSWc1,SWc3」を用いる場合の特徴について説明する。時定数短縮は「有」、C電荷保持は「有」、要充電電位差は「前回の両端電位差−今回の両端電位差」、ヒゲノイズは「無」、ヒゲノイズレベルは「無」、ヒゲノイズ長さ「無」となる。急速電位設定機構275として、スイッチSWc1,SWc3を用いる場合、ヒゲノイズを無くすことができる。また、後段の回路と一体化させることができる。
急速電位設定機構275として、「スイッチSWc1,SWc2,SWc3」を用いる場合の特徴について説明する。時定数短縮は「有」、C電荷保持は「有(高度)」、要充電電位差は「前回の両端電位差−今回の両端電位差」、ヒゲノイズは「無」、ヒゲノイズレベルは「無」、ヒゲノイズ長さ「無」となる。急速電位設定機構275として、スイッチSWc1,SWc2,SWc3を用いる場合、ヒゲノイズを無くすことができ、コンデンサCの放電量が少ないため、スイッチSWc2あるいはSWc3どちらか一方のスイッチのみを使用した場合に比べてより長い休止期間に対応できる。ただし、スイッチを両側に設置する必要があり、前段後段両方の回路と一体化する必要がある。
<5.第3の実施形態>
<<5.1.第3の実施形態に係る測定装置の構成>>
図63は、第3の実施形態に係る測定装置の構成例を示す図である。図63に示すように、この測定装置300は、タイミング制御部310と、間欠駆動レーザードライバ320と、レーザー光源330と、光電変換部340と、QVアンプ350と、DCキャンセル機構355と、S&H回路360と、アナログフィルタ370と、ACアンプ380とを有する。
間欠駆動レーザードライバ320と、レーザー光源330と、光電変換部340と、QVアンプ350と、DCキャンセル機構355と、S&H回路360とをまとめて間欠動作部315と表記する。
タイミング制御部310は、間欠動作部315を間欠動作させるタイミングを制御する処理部である。たとえば、タイミング制御部310は、各SW制御信号を、間欠動作部315の間欠駆動レーザードライバ320、DCキャンセル機構355、QVアンプ350、S&H回路360に出力する。
間欠駆動レーザードライバ320、レーザー光源330、光電変換部340、QVアンプ350、S&H回路360に関する説明は、第1の実施形態で説明した間欠駆動レーザードライバ120、レーザー光源130、光電変換部140、QVアンプ150、S&H回路160に関する説明と同様である。
DCキャンセル機構355は、光電変換部340から出力される電気信号の間欠的なDC成分をキャンセルする回路である。DCキャンセル機構355は、「相殺機構部」の一例である。たとえば、第1の実施形態で説明したように、光電変換部340は、レーザー光を間欠的に出力した際に反射される光(散乱光)を受光(間欠受光)し、間欠的に変化する光の強度に対応した間欠的なDC成分を含んだ電気信号に変換し、変換した電気信号をQVアンプ350に出力する。ここで、DCキャンセル機構355は、かかる間欠受光においてそれぞれ変換される間欠的な電気信号のDC成分を、逆符号の間欠的なDC成分をもった電気信号を加えることでキャンセルする。DC成分をキャンセルすることで、QVアンプ350の積分される電気信号の総量を大幅に削減でき、増幅率を上げることができる。
アナログフィルタ370は、S&H回路360から入力される電気信号に残留する、DCキャンセル機構では相殺しきれなかったDC成分をカットするフィルタである。アナログフィルタ370は、DC成分をカットした電気信号を、ACアンプ380に出力する。
ACアンプ380は、アナログフィルタ370から入力された電気信号を増幅するアンプである。ACアンプ380は、増幅した電気信号を、図示しない外部装置に出力する。外部装置は、ACアンプ380から出力される電気信号を基にして、ドップラービートに基づく血流信号を計算する。
<<5.2.第3の実施形態に係る光電変換部と初段増幅器の構成>>
まず、DCキャンセル機構355を含まない光電変換部と初段増幅器の構成について説明する。図64は、DCキャンセル機構を含まない光電変換部と初段増幅器の構成を示す図である。図64において、PDは、受光した光を光量に対応した量の電荷に変換し、発生した電荷を初段増幅器45に出力する。電荷量が前述の電気信号に相当する。初段増幅器45は、入力された電荷量に対応した電位を電気信号として後段に出力する。初段増幅器45は、オペアンプ45aと、スイッチSWrと、コンデンサCとを有する。たとえば、スイッチSWrは、コンデンサCの電荷をリセットするためのスイッチである。
続いて、DCキャンセル機構を含む第3の実施形態に係る光電変換部と初段増幅器の構成について説明する。
図65は、第3の実施形態に係る光電変換部と初段増幅器の構成を示す図(1)である。図65において、PDは、受光した光を光量に対応した量の電荷に変換し、発生した電荷を初段増幅器45に出力する。DCキャンセル機構355は、スイッチSWs、DAC(Digital Analog Converter)46a、電流源46bに対応する。初段増幅器45は、QVアンプ350に対応する。
スイッチSWsは、間欠受光の開始時にONとなり、間欠受光終了時にOFFとなるスイッチである。DAC46aおよび電流源46bは協働して動作し、スイッチSWsがONとなった際に、PDからグランドに流れるDC電流をキャンセルすべく、VCCから回路側に電流を入力する。DAC46aおよび電流源46bは、PDに入射する光量に応じて定まる単位時間当たりのPDの生成電荷量と概ね釣り合うよう、VCC側から回路側に入力する電流の大きさを調整する。かかるDCキャンセル機構355によって、間欠動作時にPDから出力される光量に応じた大きさの電流から、予め定義された大きさの電流(DC成分)を取り除いた差分の電流が、初段増幅器45に入力される。これによって、一度の間欠動作で初段増幅器45に入力される電荷量を大幅に低減することができ、初段増幅器45の増幅率を上げることができる。
図66は、第3の実施形態に係る光電変換部と初段増幅器の構成を示す図(2)である。図66において、第1PD、第2PD、スイッチSWs1,SWs2が、光電変換部340およびDCキャンセル機構355に対応する。
スイッチSWs1,SWs2は、間欠受光の開始時にONとなり、間欠受光終了時にOFFとなるスイッチである。第1PDが受光すると、電流がVccから回路側に流れ込む。一方、第2PDが受光すると、電流が回路からグランド側に流れ出す。第1PDと第2PDを近接配置するとそれぞれの時点での両PDの受光量は概ね等しくなり、両PDで発生する電流の多くは両PDを貫通して流れ、初段増幅器47に向かって出力されない。これによって、光電変換部340から初段増幅器47に入力される電気信号のDC成分がカットされる。これによって、一度の間欠動作で初段増幅器47に入力される電荷量を大幅に低減することができ、初段増幅器47の増幅率を上げることができる。なお、スイッチSWs1、SWs2のいずれか一方のスイッチのみをONにすることで、DCキャンセル機能を意図的にOFFすることができる。
初段増幅器47は、オペアンプ47a、コンデンサC1,C2、スイッチSWr、スイッチSWdを有する。初段増幅器47は、QVアンプ350に対応する。初段増幅器46は、入力された電気信号を増幅し、増幅した電気信号を、出力する。たとえば、スイッチSWrは、コンデンサC1,C2の電荷をリセットするためのスイッチである。スイッチSRdは、入射光量の測定を目的にDCキャンセル機能を意図的にOFFする際に、DC成分が入力されてもオペアンプ47aがサチュレーション現象を起こさないよう、積分用のコンデンサの容量を増加させるために使用する。DCキャンセル機能を意図的にOFFし、スイッチSWdをONにすることで、初段増幅器47は受光量に対応したDC値を出力するので、図示しない外部回路を用いてこの電圧値を計測することで、センサの受光量を計測できる。
図67は、第3の実施形態に係る光電変換部と初段増幅器の構成を示す図(3)である。図67において、第1PD、第2PD、スイッチSWs1,SWs2,SWs3,SWs4、DAC48a,48c、電流源48b,48dが、光電変換部340およびDCキャンセル機構355に対応する。
スイッチSWs1,SWs2,SWs3,SWs4は、間欠受光の開始時にONとなり、間欠受光終了時にOFFとなるスイッチである。第1PDが受光すると、電流がVccから回路側に流れ込む。一方、第2PDが受光すると、電流が回路からグランド側に流れ出す。
DAC48aおよび電流源48bは協働して動作し、スイッチSWs3がONとなった際に、第2PDからグランドに流れる電流をキャンセルすべく、VCCから回路側に電流を入力する。DAC48aおよび電流源48bは、予め定義されている時間と電流値との関係に従って、VCC側から回路側に入力する電流の大きさを調整する。
更に、DAC48cおよび電流源48dは協働して動作し、スイッチSWs4がONとなった際に、第1PDによって、VCCから回路に流れる電流をキャンセルすべく、回路の電流をグランドに逃がす。DAC48cおよび電流源48dは、予め定義されている時間と電流値との関係に従って、回路の電流をグランドに逃がす電流の大きさを調整する。スイッチSWs3とスイッチSWs4は、第1PD、第2PDいずれのPDの電流が大きいかに基づいて、いずれか一つのスイッチをONにすればよい。これにより、第1PD、第2PDどちらのPDの電流が大きい場合でも、DCキャンセルを行うことが可能になる。
上記のように、第1PD、第2PD、スイッチSWs1,SWs2,SWs3,SWs4、DAC48a,48c、電流源48b,48dが動作することで、初段増幅器47に入力する電気信号からDC成分がキャンセルされ、初段増幅器47の増幅率を上げることができる。初段増幅器47に関する説明は、図66で行った説明と同様である。
図68は、第3の実施形態に係る光電変換部と初段増幅器の構成を示す図(4)である。図68において、第1PD、第2PD、スイッチSWs1,SWs2,SWs3、DAC49a、オペアンプ49b、Rcが、光電変換部340およびDCキャンセル機構355に対応する。
スイッチSWs1,SWs2,SWs3は、間欠受光の開始時にONとなり、間欠受光終了時にOFFとなるスイッチである。第1PDが受光すると、電流がVccから回路側に流れ込む。一方、第2PDが受光すると、電流が回路からグランド側に流れ出す。
DAC49aおよびオペアンプ49bは協働して動作し、スイッチSWs3がONとなった際に、第1PDから回路に入力される電流と、第2PDからグランドに流れる電流との差分の電流をキャンセルすべく、オペアンプ49bからVrefとDAC49aが出力する電位の差に対応した電流がRcに流れ、オペアンプ49bに入力される。
上記のように、第1PD、第2PD、スイッチSWs1,SWs2,SWs3、DAC49a、オペアンプ49bが動作することで、初段増幅器47に入力する電気信号からDC成分がキャンセルされ、初段増幅器47の増幅率を上げることができる。初段増幅器47に関する説明は、図66で行った説明と同様である。
<<5.3.第3の実施形態に係る測定装置の効果>>
第3の実施形態に係る測定装置300は、DCキャンセル機構355を設ける。DCキャンセル機構355は、光電変換部240から出力される電気信号の間欠的なDC成分をキャンセルする回路である。たとえば、光電変換部340は、レーザーを間欠的に出力した際に反射される光(散乱光)を受光(間欠受光)し、電気信号に変換し、変換した電気信号をQVアンプ350に出力する。ここで、DCキャンセル機構355は、かかる間欠受光においてそれぞれ変換される間欠的な電気信号のDC成分をキャンセルする。DC成分をキャンセルすることで、QVアンプ350の増幅率を上げることができる。
<6.むすび>
測定装置は、被検体へ光を照射する光源と、前記光源を間欠駆動させる駆動制御部と、前記被検体からの前記光の散乱光を受光して電気信号を生成する受光素子と、前記電気信号を積分回路によって増幅する増幅器とを有する。これによって、耐外光性を向上させ、低消費電力を図ることができる。
前記光源は、許容される出力光パワーに上限がある場合においても、発光効率が最大となる駆動電流によって、光を照射可能である。これによって、レーザー光源の消費電力を最小化することができる。
前記増幅器は、前記受光素子が前記散乱光を受光している期間に前記受光素子と接続して前記電気信号を取得し、前記受光素子が前記散乱光を受光していない期間に前記受光素子との接続を解除する接続解除部を有する。これにより、発光時以外の外光による電気信号を捨てることができ、耐外光性を向上させることができる。
前記増幅器から出力される電気信号の電位を保持し、電位を保持した電気信号を出力する電位保持回路を更に有する。これによって、DC信号の1/1000以下の微小信号の安定増幅を可能にし、間欠駆動を行っても、ノイズの発生を抑止することができる。
前記駆動制御部は、前記増幅器および前記電位保持回路を更に間欠駆動させる。前記駆動制御部は、前記後段アンプを更に間欠駆動させる。これによって、消費電力を抑えることができる。
測定装置は、前記電位保持回路から出力される電気信号の低周波成分を除去するアナログフィルタを更に有する。前記アナログフィルタの過渡期に電位を印加する電位設定機構部を更に有する。前記電位設定機構部は、前記アナログフィルタの抵抗に、電位設定抵抗を並列接続することで、時定数を一時的に小さくし、前記アナログフィルタの電位を急速に静定させる。前記電位設定機構部は、前記増幅器の電源断前に、前記アナログフィルタを前記増幅器と切断し、前記増幅器の電位が静定した後に、前記アナログフィルタと前記増幅器とを接続する。これによって、アナログフィルタの電位が静定するまでに時間が短くなり、微小信号増幅可能期間を長くすることができる。
測定装置は、前記受光素子から前記増幅器に入力される電気信号の間欠的な直流成分を相殺する相殺機構部を更に有する。前記相殺機構部は、前記増幅器に電流を入力する電流源を用いて、前記受光素子から前記増幅器に入力される電気信号の間欠的な直流成分を相殺する。前記相殺機構部は、複数の受光素子を用いて、前記複数の受光素子から前記増幅器に入力される電気信号の間欠的な直流成分を相殺する。これによって、積分回路によって増幅する増幅器の直流成分による飽和を抑止し、積分回路によって増幅する増幅器の増幅率を上げることができる。
測定装置は、第1電気信号の低周波成分を除去する第1アナログフィルタと、第2電気信号の低周波成分を除去する第2アナログフィルタと、前記第1アナログフィルタの過渡期に電位を印加する第1電位設定機構部と、前記第2アナログフィルタの過渡期に電位を印加する第2電位設定機構部と、前記第1アナログフィルタから出力される低周波成分を除去した第1電気信号と、前記第2アナログフィルタから出力される低周波成分を除去した第2電気信号と差を増幅し、増幅した電気信号を出力する差動増幅回路とを有する。これによって、ノイズ成分がキャンセルされ、差動増幅回路から出力される電気信号を用いて、血流信号を計算する場合の精度を向上させることができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
被検体へ光を照射する光源と、
前記光源を間欠駆動させる駆動制御部と、
前記被検体からの前記光の散乱光を受光して電気信号を生成する受光素子と、
前記電気信号を積分回路によって増幅する増幅器と
を有する測定装置。
(2)
前記増幅器は、前記受光素子が前記散乱光を受光している期間に前記受光素子と接続して前記電気信号を取得し、前記受光素子が前記散乱光を受光していない期間に前記受光素子との接続を解除する接続解除部を有する前記(1)に記載の測定装置。
(3)
前記増幅器から出力される電気信号の電位を保持し、電位を保持した電気信号を出力する電位保持回路を更に有する前記(1)または(2)に記載の測定装置。
(4)
前記駆動制御部は、前記増幅器および前記電位保持回路を更に間欠駆動させる前記(3)に記載の測定装置。
(5)
前記電位保持回路から出力される電気信号の低周波成分を除去するアナログフィルタを更に有する前記(3)または(4)に記載の測定装置。
(6)
前記アナログフィルタから出力される低周波成分が除去された電気信号を増幅する後段アンプを更に有する前記(5)に記載の測定装置。
(7)
前記後段アンプは、非反転増幅回路または反転増幅回路である前記(6)に記載の測定装置。
(8)
前記駆動制御部は、前記後段アンプを更に間欠駆動させる前記(6)または(7)に記載の測定装置。
(9)
前記アナログフィルタの過渡期に電位を印加する電位設定機構部を更に有する前記(5)に記載の測定装置。
(10)
前記電位設定機構部は、前記アナログフィルタの抵抗に、電位設定抵抗を並列接続して、時定数を一時的に小さくし、前記アナログフィルタの電位を急速に静定させる前記(9)に記載の測定装置。
(11)
前記電位設定機構部は、前記増幅器の電源断前に、前記アナログフィルタを前記増幅器と切断し、前記増幅器の電位が静定した後に、前記アナログフィルタと前記増幅器とを接続する前記(9)または(10)に記載の測定装置。
(12)
前記受光素子から前記増幅器に入力される電気信号の間欠的な直流成分を相殺する相殺機構部を更に有する前記(1)に記載の測定装置。
(13)
前記相殺機構部は、前記増幅器に電流を入力する電流源を用いて、前記受光素子から前記増幅器に入力される電気信号の間欠的な直流成分を相殺する前記(12)に記載の測定装置。
(14)
前記相殺機構部は、複数の受光素子を用いて、前記複数の受光素子から前記増幅器に入力される電気信号の間欠的な直流成分を相殺する前記(12)または(13)に記載の測定装置。
(15)
前記光源は、常時発光と比較して発光効率が向上する駆動電流によって、間欠的に光を照射する前記(1)〜(14)のいずれか一つに記載の測定装置。
(16)
コンピュータが、
被検体へ光を照射する光源を間欠駆動させ、
前記被検体からの前記光の散乱光を受光して電気信号を生成する受光素子であって、前記受光素子によって生成された前記電気信号を積分回路によって増幅する
処理を実行する測定方法。
(17)
第1電気信号の低周波成分を除去する第1アナログフィルタと、
第2電気信号の低周波成分を除去する第2アナログフィルタと、
前記第1アナログフィルタの過渡期に電位を印加する第1電位設定機構部と、
前記第2アナログフィルタの過渡期に電位を印加する第2電位設定機構部と、
前記第1アナログフィルタから出力される低周波成分を除去した第1電気信号と、前記第2アナログフィルタから出力される低周波成分を除去した第2電気信号と差を増幅し、増幅した電気信号を出力する差動増幅回路と
を有する測定装置。
100,200,300 測定装置
110,210,310 タイミング制御部
115,215,315 間欠動作部
120,220,320 間欠駆動レーザードライバ
130,230,330 レーザー光源
140,240,340 光電変換部
150,250,350 QVアンプ
160,260,360 S&H回路
170,270,370 アナログフィルタ
180,280,380 ACアンプ
275 急速電位設定機構
355 DCキャンセル機構

Claims (17)

  1. 被検体へ光を照射する光源と、
    前記光源を間欠駆動させる駆動制御部と、
    前記被検体からの前記光の散乱光を受光して電気信号を生成する受光素子と、
    前記電気信号を積分回路によって増幅する増幅器と
    を有する測定装置。
  2. 前記増幅器は、前記受光素子が前記散乱光を受光している期間に前記受光素子と接続して前記電気信号を取得し、前記受光素子が前記散乱光を受光していない期間に前記受光素子との接続を解除する接続解除部を有する請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記増幅器から出力される電気信号の電位を保持し、電位を保持した電気信号を出力する電位保持回路を更に有する請求項1に記載の測定装置。
  4. 前記駆動制御部は、前記増幅器および前記電位保持回路を更に間欠駆動させる請求項3に記載の測定装置。
  5. 前記電位保持回路から出力される電気信号の低周波成分を除去するアナログフィルタを更に有する請求項4に記載の測定装置。
  6. 前記アナログフィルタから出力される低周波成分が除去された電気信号を増幅する後段アンプを更に有する請求項5に記載の測定装置。
  7. 前記後段アンプは、非反転増幅回路または反転増幅回路である請求項6に記載の測定装置。
  8. 前記駆動制御部は、前記後段アンプを更に間欠駆動させる請求項7に記載の測定装置。
  9. 前記アナログフィルタの過渡期に電位を印加する電位設定機構部を更に有する請求項5に記載の測定装置。
  10. 前記電位設定機構部は、前記アナログフィルタの抵抗に、電位設定抵抗を並列接続して、時定数を一時的に小さくし、前記アナログフィルタの電位を急速に静定させる請求項9に記載の測定装置。
  11. 前記電位設定機構部は、前記増幅器の電源断前に、前記アナログフィルタを前記増幅器と切断し、前記増幅器の電位が静定した後に、前記アナログフィルタと前記増幅器とを接続する請求項9に記載の測定装置。
  12. 前記受光素子から前記増幅器に入力される電気信号の間欠的な直流成分を相殺する相殺機構部を更に有する請求項1に記載の測定装置。
  13. 前記相殺機構部は、前記増幅器に電流を入力する電流源を用いて、前記受光素子から前記増幅器に入力される電気信号の間欠的な直流成分を相殺する請求項12に記載の測定装置。
  14. 前記相殺機構部は、複数の受光素子を用いて、前記複数の受光素子から前記増幅器に入力される電気信号の間欠的な直流成分を相殺する請求項13に記載の測定装置。
  15. 前記光源は、常時発光と比較して発光効率が向上する駆動電流によって、間欠的に光を照射する請求項1に記載の測定装置。
  16. コンピュータが、
    被検体へ光を照射する光源を間欠駆動させ、
    前記被検体からの前記光の散乱光を受光して電気信号を生成する受光素子であって、前記受光素子によって生成された前記電気信号を積分回路によって増幅する
    処理を実行する測定方法。
  17. 第1電気信号の低周波成分を除去する第1アナログフィルタと、
    第2電気信号の低周波成分を除去する第2アナログフィルタと、
    前記第1アナログフィルタの過渡期に電位を印加する第1電位設定機構部と、
    前記第2アナログフィルタの過渡期に電位を印加する第2電位設定機構部と、
    前記第1アナログフィルタから出力される低周波成分を除去した第1電気信号と、前記第2アナログフィルタから出力される低周波成分を除去した第2電気信号と差を増幅し、増幅した電気信号を出力する差動増幅回路と
    を有する測定装置。
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