JP2001112728A - 脈拍計 - Google Patents

脈拍計

Info

Publication number
JP2001112728A
JP2001112728A JP32861299A JP32861299A JP2001112728A JP 2001112728 A JP2001112728 A JP 2001112728A JP 32861299 A JP32861299 A JP 32861299A JP 32861299 A JP32861299 A JP 32861299A JP 2001112728 A JP2001112728 A JP 2001112728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
light
emitting element
pulsation
converter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32861299A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Yanaga
秋彦 彌永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advanced Medical Inc
Original Assignee
Advanced Medical Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advanced Medical Inc filed Critical Advanced Medical Inc
Priority to JP32861299A priority Critical patent/JP2001112728A/ja
Publication of JP2001112728A publication Critical patent/JP2001112728A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】体動時の脈動波形認識を正確に行い、脈拍数を
正確に算出する。 【解決手段】異なる波長の光を発光する脈動+体動信号
用の発光素子と、体動信号用の発光素子で体表面より反
射もしくは透過する異なる波長の光を受光し、電流信号
を出力する受光素子と、電流信号を電圧信号に変換する
電流電圧変換回路と、電圧信号をデジタル化するAD変
換器10と、2つの発光素子の発光タイミングを制御し
且つAD変換器によるAD変換を2つの発光素子の発光
タイミングと発光していない外光タイミングに対応させ
るマイクロコンピューター20とを備え、マイクロコン
ピューターにはAD変換器で変換されたデジタル信号A
D1、AD2、ADOから、高周波領域の雑音成分およ
び低周波領域の雑音成分をそれぞれ除去するデジタルフ
ィルター21が内蔵される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,生体信号の脈拍数
を体動等の雑音がある環境で、光電センサーで脈動信号
を検出するセンシング方法及びその信号より脈信号のみ
抽出するアルゴリズムである。
【0002】
【従来の技術】従来より、脈拍数を無侵襲且つ連続的に
測定するには透過型または反射型の光電脈波センサーで
指尖脈波、耳朶若しくは反射型の場合には体表面で動脈
血の脈動により生ずる組織通過光の脈動を利用するもの
で、血液の脈動分により光経路長の変化を測定して脈波
にしてその得られた脈波波形より特徴波形を抽出して脈
波間隔を求めて脈拍数に換算するものである。
【0003】このような脈拍計は図11に示すように、
人体の一部Hに装着されるセンサー部51と、センサー
部51からの信号が入力され演算処理する測定部52と
から成る。センサー部51は人体の一部H内に光を発光
する第1光発光素子53と、人体の一部Hを反射する光
を受光し、第1光発光素子53の光強度に対応した電流
信号若しくは電圧信号を出力する受光素子55とを備
え、この第1光発光素子53と受光素子55とは、人体
の一部Hを介し互いに同一面内もしくは互いに対向する
ように配置される。第1光発光素子53は第1光駆動回
路54に接続され、この第1光駆動回路は後述するマイ
クロコンピューター61に内蔵されたタイミング回路6
2により作られるタイミングにより制御される。
【0004】測定部52は受光素子55から入力される
光強度に対応した電流信号もしくは電圧信号(以下、電
流信号の場合にのみ記述する。)を所定の電圧まで増幅
する増幅回路56と、増幅回路56で増幅された光信号
に対応する電圧信号を第1光駆動回路54の駆動タイミ
ングにより第1光受光素子55の受光強度に対してサン
プルホールドするサンプルホールド回路56と、サンプ
ルホールド回路56の出力の該電圧信号に重畳された低
周波領域の雑音成分(以下、「低周波雑音成分」とい
う。)を除去する第1光HPF回路58と、第1光HP
F回路58で低周雑音波成分が除去された第1光の電圧
信号に重畳された高周波領域の雑音成分(以下、「高周
波雑音成分」という。)を除去する第1光LPF回路5
9と、第1光LPF回路59から入力されるアナログの
電圧信号をデジタル信号に変換するAD変換器60およ
びタイミング回路62を制御するCPU61が内蔵され
たマイクロコンピューター65と、結果を表示する表示
器63および外部への通信機能を行うための通信回路6
4を備えている。
【0005】第1光HPF回路58は、電圧信号を増幅
する増幅器と、増幅器で増幅された電圧信号から低周波
雑音成分を除去するハイパスフィルターとを、有してい
る。(ハイパスフィルターのみ有している場合もあ
る。)また、第1光LPF回路59でAC処理されbた
電圧信号に重畳された高周波雑音成分を除去するローパ
スフィルターを有している。
【0006】このように構成された脈拍計50の測定動
作について、図12に示すタイミングチャートを用いて
説明する。人体の一部Hにセンサー部51を装着する
と、CPU61はタイミング回路62により作られるタ
イミングによって第1光発光駆動回路54を制御して、
第1光発光素子53を駆動させる。第1光発光素子53
から発光された第1光は人体表面より入射して反射する
ことにより減衰され且つ脈動信号を含む光信号を受光素
子55に受光される。受光素子55はこの減衰された第
1光の強度に対応した電流または電圧を出力し、この出
力は増幅器56により増幅され、タイミング回路62に
より制御された発光タイミングでサンプルホールド回路
57によりサンプルホールドされる。
【0007】第1光HPF回路58に接続された第1光
の電圧信号は、第1光HPF回路58で該電圧信号に重
畳された低周波雑音成分が除去される。この低周波雑音
成分が除去された第1光の電圧信号は、第1光LPF回
路59で第1光に重畳された高周波雑音成分が除去され
る。
【0008】このように、HPF処理、LPF処理され
た第1光電圧信号は、CPU61による制御で駆動され
たAD変換器60によって、第1光LPF回路59から
入力される電圧信号をデジタル信号に変換される。
【0009】得られたデジタル信号は、CPU61によ
って所定のデジタル演算処理が行われ、脈拍数が算出さ
れ、表示器63により結果表示され、通信回路64によ
り外部にたいして結果が通信される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】測定が安静に行なわれ
ている場合には第1光HPF回路58及び、第1光LP
F回路59で得られる電圧出力は、脈動波形成分が良く
見られる波形である。しかしながら、運動している場合
や動いている場合には、図4の(a)に示すように、第
1光HPF回路58及び、第1光LPF回路59で得ら
れる電圧出力は運動中や動いている場合の体動周波数成
分が脈動成分と殆ど同じような成分も含まれているため
第1光HPF回路58及び、第1光LPF回路59では
除去できないで雑音成分が重畳された電圧信号である為
に、運動中や体動がある場合にはCPU61が雑音成分
で間違った脈拍数を算出してしまう問題があった。
【0011】また、現在用いられている反射式の脈動セ
ンサーは、生体より得られる脈動信号強度が透過式の脈
動センサーより極端に小さく、全体の増幅率を大きくす
る必要がある為に、一寸した体動でも雑音成分でCPU
61が雑音成分で脈拍数を算出してしまう問題があっ
た。
【0012】本発明は、このような従来の難点を解決す
るためになされたもので、運動中や体動での雑音成分を
除去し、雑音成分が大きい環境(信号)でも脈拍数を測
定できることを目的とする。
【0013】
【課題を解決する為の手段】このような目的を達成する
本発明の脈拍計は、生体の表面及び表皮に脈動+体動
(雑音)検出用の波長が短い発光素子と、体動(雑音)
検出用の波長が長い発光素子と2つの異なる波長の光を
発光する2つ以上の発光素子(以下、2つの場合のみ記
述する。)と、反射する異なる波長の光を受光し、それ
ぞれの波長の光強度に対応した電流信号または、電圧信
号を出力する受光素子と、受光素子から出力される電流
信号を電圧信号に変換する電流電圧変換回路と、電流電
圧変換回路から出力される電圧信号をデジタル化するA
D変換器と、2つの発光素子の発光タイミングを制御し
且つAD変換器によるAD変換を2つの発光素子の発光
タイミングに対応させるマイクロコンピューターとを備
えた脈拍計であって、マイクロコンピューターにはAD
変換器で変換されたデジタル信号から高周波領域の雑音
成分および低周波領域の雑音成分をそれぞれ除去するデ
ジタルフィルターが内蔵され、雑音成分をある程度除去
した、脈動と体動をセンシングする波長が短い発光素子
により受光された脈動+体動信号(以下、「脈動+体動
信号」という。)と体動のみをセンシングする波長が長
い発光素子により受光された体動信号(以下、「体動信
号」という。)の2つの信号で、2つのセンサーより得
られた信号は殆ど同じ時間の波形であるために、2つの
信号の位相および振幅が同じであれば、脈動+体動信号
と体動信号を差動を取る(以下、「適応化差動演算」と
いう。)ことにより脈動のみを抽出できるCPU処理が
内蔵されたものである。
【0014】また、本発明においてのデジタルフィルタ
ーは、直線位相特性であるFIR型若しくはCIC型を
用いる。このように構成された本発明の脈拍計は電流電
圧変換回路から出力された電圧信号をAD変換器でデジ
タル化させ、AD変換器でデジタル化されたデジタル電
圧信号はマイクロコンピューターに内蔵されたデジタル
フィルターによって低周波領域の雑音成分および高周波
領域の雑音成分がそれぞれ除去され、脈動+体動信号と
体動信号のそれぞれの信号を適応化差動演算することに
より脈動成分のみ抽出された信号を、適応化差動演算す
ることで発生する雑音成分(演算誤差、データー長によ
る誤差、位相誤差、振幅誤差が演算およびAD変換精度
により発生する場合がある)除去が必要があればもう一
度デジタルフィルターによって低周波領域の雑音成分お
よび高周波領域の雑音成分を除去される。これにより、
マイクロコンピューターで脈拍数を求めるための所定の
演算処理を行うことが可能になるので、体動中でも脈拍
数を算出することが可能になる。
【0015】このように、AD変換後に高周波領域の雑
音成分および低周波領域の雑音成分を除去することがで
き、脈動+体動信号と体動信号をデジタル的に適応化差
動演算することにより体動信号を除去することができる
ので、体動等がある環境でも脈拍数測定が可能になる。
また、デジタル的に処理しているためにIC化が容易に
なり。これにより、小型化、省電力化が図れるようにな
る。
【0016】
【本発明の実施の形態】以下、本発明の脈拍計の実施の
一形態について図面を参照して説明する。本発明の脈拍
計は図1に示すように、人体の一部H、例えば指、手
首、腕、首、耳朶等に装着されるセンサー部2と、セン
サー部2からの信号が入力され演算処理する測定部3と
から成る。センサー部2は生体の表面、組織内に異なる
波長の光を発光する第1光発光素子5および第2光発光
素子6と、組織または表面から反射するまたは透過する
(以下、反射の場合について記述する。)異なる波長の
光を受光し、第1光発光素子5および第2光発光素子6
の各波長の光強度に対応した電流信号を出力する受光素
子4とを備え、この第1光発光素子5および第2光発光
素子6と受光素子4とは組織、表面、例えば手首Hに互
いに同一面に配置される。第1光発光素子5は第1光駆
動回路8、第2光発光素子6は第2光駆動回路9にそれ
ぞれ接続され、この第1光駆動回路5および第2光駆動
回路6は後述するマイクロコンピューター20に内蔵さ
れたタイミング回路27により作られるタイミングによ
って制御される。
【0017】測定部3は受光素子4から入力される光強
度に対応した電流信号を電圧信号に変換する電流電圧変
換回路7と、受光素子4が電圧信号で出力される場合に
は電流電圧変換回路7の代わりに電圧増幅器を配置す
る。(以下、電流電圧変換回路7の場合について記述す
る。)電流電圧変換回路7から出力される電圧信号をデ
ジタル化するAD変換器10と、デジタルフィルターで
ある帯域通過型フィルター21、タイミング回路27お
よびCPU24が内蔵され第1光駆動回路8、第2光駆
動回路9およびAD変換器10を制御するマイクロコン
ピューター20と、マイクロコンピューター20のCP
U24からの演算データーを表示する表示部25とCP
U24と外部との通信を行う通信部26とを備えてい
る。
【0018】マイクロコンピューター20に内蔵された
帯域通過型フィルター21の周波数特性は図2に示すよ
うに脈動の周波数帯域を通過させる特性となっている、
例えば脈拍数30拍/分の場合には0.5Hzであり、
脈拍数240拍/分の場合には4Hzである、この例は
余裕をみて0.25〜12.5Hzの帯域通過型フィル
ターの設計になっている。したがって、図3の(a)に
示すように、直流成分(DC)および50Hzまたは6
0Hzの商用電源ノイズ(ハムノイズ)が重畳した波形
を図3の(b)に示すように除去できる。このことか
ら、AD変換器10から出力されるデジタル信号から高
周波領域の雑音成分および低周波領域の雑音成分を同時
に除去することができる。
【0019】また、マイクロコンピューター20に内蔵
されたタイミング回路27はCPU24からの制御に基
づき、第1光発光素子5および第2光発光素子6の発光
タイミングを第1光駆動回路8および第2光駆動回路9
を介して制御させる。さらに、CPU24はこの発光タ
イミングに対応させてAD変換器10によるAD変換を
制御すると共に、高周波領域の雑音成分および低周波領
域の雑音成分が除去されたデジタル信号から脈動成分の
み抽出するために脈動信号+体動信号ADF1と体動信
号ADF2の差動演算を行いその出力を最小にする最小
2乗法により出力結果の総和が最小になるように脈動信
号+体動信号ADF1と体動信号ADF2の大きさの比
を調整する、例えば図4の(a)に示す脈動信号+体動
信号ADF1と(b)に示す体動信号ADF2は波形の
大きさが異なる、これは2つの波長が異なるために生体
表面での反射係数、生体組織での吸光度、受光素子の波
長に対する感度が異なるためである。図5の(a)に示
すように、このために単純に脈動信号+体動信号ADF
1から体動信号ADF2の差分を取っただけでは図5の
(b)に示すように本来の大きさが異なるために、差分
のみ示されて本来の脈動成分が体動成分より小さくな
り、見つけることができない。
【0020】しかしながら、差分を取るために、例えば
体動信号ADF2を、図4の(c)に示すように、ある
倍率にして差動を行えば、差動の結果の2乗和が図4の
(b)より小さくなる。このように結果の2乗和が最小
になるようになるある倍率を変化させていけば2乗和が
最小になるところが判る。この事を最小2乗法と呼ぶ。
このように最小2乗法を用いて結果が最小になったとこ
ろで、脈動成分を抽出する方法を適応化差動演算と呼
び、その演算を実施するところを適応化差動演算器22
とする。適応化差動演算を適応化差動演算器22で行う
ことにより、2つの信号の異なる成分のみを抽出する。
この際、脈動信号+体動信号ADF1と体動信号ADF
2のデジタル信号の質(振幅、AD変換分解能、演算分
解能および帯域通過型フィルターの特性)により、適応
化差動演算器22の出力に演算雑音成分が重畳する場合
には、必要に応じてもう一度適応化差動演算器22の出
力を帯域通過型フィルター23に通して高周波領域の雑
音成分および低周波領域の雑音成分を除去する。適応化
差動演算器22の出力波形を図5の(b)に示し、適応
化差動演算器22の出力波形を帯域通過型フィルター2
3を通した波形を図6に示す。適応化差動演算器22の
出力は波形はAD変換器の量子化誤差、適応化差動演算
による演算の丸め誤差および適応化差動演算のたたみこ
み誤差を含んだ雑音成分を、より一層の波形整形が必要
な場合には、このように適応化差動演算器22で発生し
た雑音成分を帯域通過型フィルター23を通すことによ
り除去できる。
【0021】このようにして、雑音成分の中から脈動成
分が抽出された波形を図7に示す。このような波形から
脈拍数を脈波間隔Tmmから内蔵するマイクロコンピュ
ーター20により求める1例を示す。
【0022】帯域通過型フィルター23の出力より脈動
波形のボトムおよびピークを求め、同様に次の脈動波形
よりボトムおよびピークを求め、前脈動のピークとの間
隔Tmmを求める。このようにして求めたTmmより、
脈動間隔が30拍/分は脈動間隔では2000msであ
りそれ以上の脈動間隔および脈動間隔が220拍/分は
脈動間隔は273msでありそれ以下の脈動間隔は脈動
間隔として採用せず、2000msから273msの範
囲にある脈動間隔採用する。この脈動間隔を用いて脈動
間隔のヒストグラム(頻度表)を、横軸273msから
499ms、500msから999msおよび1000
msから2000msの時間間隔でヒストグラムを8拍
分の脈動間隔より図8のように作成する。図8のように
得られた脈動間隔ヒストグラムより脈動数の最大頻度の
範囲を選ぶ。この最大頻度の総脈動数(i)と最大頻度
の総脈動間隔ΣTmm(i)の総和と脈動数を除して式
(1)により平均脈動間隔 T(a)を算出する。 T(a)=ΣTmm(i)/(i) ―――式(1) 得られたT(a)より、分時の脈拍数(PR)は式
(2)より求めれる。 PR=60×1000/T(a) ―――式(2)
【0023】このように構成された脈拍計1の測定動作
について、図9にタイミングチャートおよび図10に示
すフローチャートを用いて説明する。なお、AD変換器
は、マイクロコンピューターに内蔵されていないものを
使用する場合について説明する。
【0024】例えば手首表面Hにセンサー部2を装着す
ると、CPU24はタイミング回路27により作られる
タイミングによって第1光駆動回路8を制御して第1光
発光素子5を駆動させる。第1光発光素子5から発光さ
れた第1光は手首表面Hの表面および近深組織で反射す
ることにより減衰され受光素子4に受光される(ステッ
プ101、102、103、104)。受光素子4は、
この減衰された第1光の強度に対応した信号電流を出力
し、この出力電流は電流電圧変換回路7により電圧信号
に変換される。CPU24は第1光発光素子5が発光し
ている間に、AD変換器10によってこの電圧信号をデ
ジタル電圧信号(以下、「第1光デジタル信号」とい
う。)AD1に変換させ、この第1光デジタル信号AD
1を帯域通過型フィルター21に通過させる。これによ
り第1光デジタル信号AD1から高周波領域の雑音成分
および低周波領域の雑音成分を同時に除去することがで
きる(ステップ111)。
【0025】この後、CPU24はタイミング回路27
により作られるタイミングによって第2光発駆動回路9
を制御して、第2光発光素子6を駆動させる。第2光発
光素子6から発光された第2光は手首表面Hの表面およ
び近深組織で反射することにより減衰され受光素子4に
受光される(ステップ105、106、107、10
8)。受光素子4は、この減衰された第2光の強度に対
応した信号電流を出力し、この出力電流は電流電圧変換
回路7により電圧信号に変換される。CPU24は第2
光発光素子6が発光している間に、AD変換器10によ
ってこの電圧信号をデジタル電圧信号(以下、「第2光
デジタル信号」という。)AD2に変換させ、この第1
光デジタル信号AD2を帯域通過型フィルター21に通
過させる。これにより第2光デジタル信号AD2から高
周波領域の雑音成分および低周波領域の雑音成分を同時
に除去することができる(ステップ111)。
【0026】更に、CPU24はタイミング回路27に
より作られるタイミングによって第1光および第2光の
発光終了後に発光が無い手首表面での環境(信号)の光
量を測定するために、第1光発光および第2光発が無い
場合の光強度を受光素子4に受光させる(ステップ10
9、110)。受光素子4は、この外光の強度に対応し
た信号電流を出力し、この出力電流は電流電圧変換回路
7により電圧信号に変換される。CPU24は第2光発
光素子6の発光終了および第2光発のAD変換後に、A
D変換器10によってこの電圧信号をデジタル電圧信号
(以下、「外光光デジタル信号」という。)ADOに変
換させ、この第1光デジタル信号ADOを帯域通過型フ
ィルター21に通過させる。これにより外光デジタル信
号ADOから高周波領域の雑音成分および低周波領域の
雑音成分を同時に除去することができる(ステップ11
1)。
【0027】高周波領域の雑音成分および低周波領域の
雑音成分が除去された第1光デジタル信号ADC1、第
2光デジタル信号ADC2および外光デジタル信号AD
COはそれぞれCPU24にて体動等の雑音成分を取り
除き脈動の信号成分を抽出させるために、第1光デジタ
ル信号ADC1、第2光デジタル信号ADC2の2つの
デジタル信号を適応化差動演算を行う適応化差動演算器
22を通過させ脈動の信号号成分Cを得る。これにより
第1光デジタル信号ADC1の中に含まれている脈動の
信号成分を抽出することができる。この時に外光デジタ
ル信号ADCOは適応化差動演算器22内で適応化差動
演算の際の、第1光デジタル信号ADC1および第2光
デジタル信号ADC2の基線補正用のデータとして用い
る(ステップ112、113)。
【0028】更に、第1光デジタル信号ADC1、第2
光デジタル信号ADC2および外光デジタル信号ADC
Oのより適応化差動演算器22内で適応化差動演算を通
過させ、脈動の信号成分Cに演算による丸め誤差、AD
変換器の分解能誤差、位相誤差が多く含まれている場合
には、必要に応じて、帯域通過型フィルター23を通過
させる。これにより脈動の信号成分Cから高周波領域の
雑音成分および低周波領域の雑音成分を同時に除去する
ことができる(ステップ114)。
【0029】高周波領域の雑音成分および低周波領域の
雑音成分が除去された脈動の信号成分FCOはCPU2
4にて、自己相関演算(A−COR)が実施されて自己
相関波形のピークおよび波形のボトムも検出され、更
に、次の波形のピークおよびボトムは検出され、波形の
間隔Tmmが演算される(ステップ115、116)。
【0030】波形の間隔Tmmが演算されると、図8に
示すように8拍毎に、Tmmが273msから499m
s、500msから999msおよび1000msから
2000msのどれかにTmmが入るかのヒストグラム
を作成し、このヒストグラム間隔で波形の間隔の脈拍数
の総和を作成し、このヒストグラムで1番頻度が高い間
隔のTmmを用いて脈拍数を演算する(ステップ11
7)。
【0031】また、本実施の一形態においてはデジタル
フィルターとして帯域通過型フィルターを使用したが、
これに限らず、高周波領域の雑音成分を除去するローパ
スフィルターおよび低周波領域の雑音成分を除去するハ
イパスフィルター、電源のハム雑音成分を除去する櫛形
フィルターのいずれか一方および両方を使用しても良
い。また、本実施の一形態においてはAD変換器はマイ
クロコンピューターに内蔵しないタイプを使用していた
が、マイクロコンピューターに内蔵されているものも使
用しても良い。また、本実施の一形態においては受光素
子に電流出力のものを使用したが、これに限らず、電圧
出力のものも使用しても良い。また、本実施の一形態に
おいては脈動の信号を抽出後に、雑音成分を除去する帯
域通過型フィルターを使用したが、これに限らず、高周
波領域の雑音成分を除去するローパスフィルターおよび
低周波領域の雑音成分を除去するハイパスフィルター、
電源のハム雑音成分を除去する櫛形フィルターのいずれ
か一方および両方を使用しても良い。また、本実施の一
形態においては脈動の信号を抽出後に、雑音成分を除去
する帯域通過型フィルターを使用したが、雑音成分が少
ない演算器を用いた場合には、この帯域通過フィルター
の処理を省略しても良い。また、本実施の一形態におい
ては外光の信号による雑音成分を除去するために光によ
る信号成分を外光により補正して使用したが、外光の信
号成分を使用しないでも良い。
【0032】さらに、本実施の一形態においてタイミン
グ回路、デジタルフィルターおよび適応化差動演算器を
マイクロコンピューターに内蔵したが、CPUコアに構
築しても良い。
【0033】最適化差動演算を実施する場合に差動結果
の評価関数として最小2乗法を用いているが、評価関数
として絶対値の総和をもちいても良い。
【0034】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の脈拍計
によれば、2つの異なる波長での信号をAD変換器でA
D変換されたデジタル信号を、マイクロコンピューター
に内蔵されたデジタルフィルターによって高周波領域の
雑音成分および低周波領域の雑音成分をそれぞれ除去
し、外光による2つの異なるデジタル信号を補正し、2
つの異なるデジタル信号の適応化差動演算を行うことに
よって、体動成分の除去をおこなうことにより、体動時
でも体動による雑音成分による誤測定されることなく測
定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脈拍計の実施の一形態を示すブロック
図。
【図2】図1に示す脈拍計に使用される帯域通過型フィ
ルターの一形態の伝達特性を示すグラフ。
【図3】図1に示す脈拍計に使用される帯域通過型フィ
ルターによる処理を示す図で、(a)は帯域通過型フィ
ルターに入力する入力波形図、(b)は通過後の波形
図。
【図4】図1に示す脈拍計で、体動がある場合の、
(a)は脈動+体動センサーの図3に示される帯域通過
型フィルター通過後のデジタル信号波形図、(b)は体
動センサーの図3に示される帯域通過型フィルター通過
後のデジタル信号波形図。
【図5】図1に示す脈拍計で、(a)は図4に示される
(a)の脈動+体動センサーのデジタル信号波形と
(b)の体動センサーデジタル信号波形を単純差動演算
する模式図、(b)は単純差動演算後のデジタル信号波
形図。(c)は前記デジタル信号波形を適応化差動演算
する模式図、(d)は適応化差動演算後のデジタル信号
波形。
【図6】図1に示す脈拍計で、図5に示される(b)の
波形を帯域通過型フィルター通過後の波形図。
【図7】図1に示す脈拍計の動作タイミングチャート
図。
【図8】図1に示す脈拍計の脈拍数演算のためのヒスト
グラム図
【図9】図1に示す脈拍計のマイクロコンピュータによ
る動作タイミングチャート図。
【図10】図1に示す脈拍計のフローチャート図
【図11】従来の脈拍計の実施の一形態を示すブロック
図。
【図12】従来の脈拍計の動作タイミングチャート図。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生体表面の反射により脈動信号と体動信号
    の合成された信号を検出する反射型光電脈波センサーで
    600nm未満の波長の発光素子と、前記発光素子の駆
    動回路と、生活ので体動や運動時等の体動除去を目的と
    する600nm以上の波長の発光素子の光電センサー
    と、前記発光素子の駆動回路と、前記発光素子を受光す
    る受光素子と、前記受光素子の電流出力を電圧に変換す
    る電流電圧変換回路と、前記電流電圧変換回路よりの出
    力をデジタル信号に変換するAD変換器と、AD変換器
    よりのデジタル信号を高周波領域の雑音成分および低周
    波領域の雑音成分を除去するデジタルフィルターと、前
    記デジタルフィルターの出力から脈動成分を抽出する適
    応化差動演算器と、前記適応化差動演算器の出力の雑音
    成分を除去するデジタルフィルターと、前記発光素子の
    駆動回路と、前記AD変換器と、前記デジタルフィルタ
    ーと、前記適応化差動演算器と、前記デジタルフィルタ
    ーとを制御し且つ前記デジタルフィルター出力より脈拍
    数を演算するCPUと、前記測定結果を表示する表示器
    と、前記測定結果を通信する通信回路を有した脈拍計。
  2. 【請求項2】前記、請求項1で得られた2波長以上のセ
    ンサー信号より体動成分を除去し,脈波成分を抽出する
    適応化差動演算方法。
  3. 【請求項3】前記、請求項1,2で得られた雑音を含む
    脈波信号より脈拍数を算出するアルゴリズムおよび装
    置。
  4. 【請求項4】スポーツ用または緊急通報用の脈拍計およ
    びパルスオキシメータ等に用いる事を特長とする請求項
    1,2,3及び請求項単体の要素技術として用いる装
    置。
JP32861299A 1999-10-15 1999-10-15 脈拍計 Pending JP2001112728A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32861299A JP2001112728A (ja) 1999-10-15 1999-10-15 脈拍計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32861299A JP2001112728A (ja) 1999-10-15 1999-10-15 脈拍計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001112728A true JP2001112728A (ja) 2001-04-24

Family

ID=18212229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32861299A Pending JP2001112728A (ja) 1999-10-15 1999-10-15 脈拍計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001112728A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005052385A (ja) * 2003-08-05 2005-03-03 Seiko Epson Corp 生体情報計測装置
US7252639B2 (en) 2003-02-28 2007-08-07 Denso Corporation Method and apparatus for measuring biological condition
JP2007236645A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Advanced Medical Kk 光学式生体情報計測装置の発光素子駆動回路
JP2007528276A (ja) * 2004-03-09 2007-10-11 ネルコアー ピューリタン ベネット インコーポレイテッド 水による近赤外吸収を用いたパルス酸素濃度計のモーションアーチファクト除去
JP2008264302A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Denso Corp 生体状態検出装置
JP2009297234A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Fujitsu Ltd 脈拍計測装置、脈拍計測プログラムおよび脈拍計測方法
JP2011098002A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Seiko Epson Corp 脈測定装置
JP2011104124A (ja) * 2009-11-17 2011-06-02 Seiko Epson Corp 脈測定装置
JP2011206285A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Konica Minolta Sensing Inc 生体情報測定装置および該方法
JP2014519359A (ja) * 2011-04-25 2014-08-14 エンドトロニックス インコーポレイテッド ワイヤレスセンサリーダ
JP2014200390A (ja) * 2013-04-02 2014-10-27 富士通株式会社 脈波検出装置、脈波検出方法及び脈波検出プログラム
JP2015533325A (ja) * 2012-11-02 2015-11-24 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 生理学的情報を抽出する装置及び方法
JP2016025935A (ja) * 2009-10-29 2016-02-12 シーエヌシステムズ メディジンテクニク アクチェンゲゼルシャフト 血圧測定のデジタル式制御方法
JP2016083030A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 ローム株式会社 脈波センサおよび半導体モジュール
WO2021193110A1 (ja) * 2020-03-25 2021-09-30 ソニーグループ株式会社 測定装置および測定方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7252639B2 (en) 2003-02-28 2007-08-07 Denso Corporation Method and apparatus for measuring biological condition
JP2005052385A (ja) * 2003-08-05 2005-03-03 Seiko Epson Corp 生体情報計測装置
JP2007528276A (ja) * 2004-03-09 2007-10-11 ネルコアー ピューリタン ベネット インコーポレイテッド 水による近赤外吸収を用いたパルス酸素濃度計のモーションアーチファクト除去
JP2007236645A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Advanced Medical Kk 光学式生体情報計測装置の発光素子駆動回路
JP2008264302A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Denso Corp 生体状態検出装置
JP2009297234A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Fujitsu Ltd 脈拍計測装置、脈拍計測プログラムおよび脈拍計測方法
JP2016025935A (ja) * 2009-10-29 2016-02-12 シーエヌシステムズ メディジンテクニク アクチェンゲゼルシャフト 血圧測定のデジタル式制御方法
JP2011098002A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Seiko Epson Corp 脈測定装置
JP2011104124A (ja) * 2009-11-17 2011-06-02 Seiko Epson Corp 脈測定装置
JP2011206285A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Konica Minolta Sensing Inc 生体情報測定装置および該方法
JP2014519359A (ja) * 2011-04-25 2014-08-14 エンドトロニックス インコーポレイテッド ワイヤレスセンサリーダ
JP2015533325A (ja) * 2012-11-02 2015-11-24 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 生理学的情報を抽出する装置及び方法
JP2014200390A (ja) * 2013-04-02 2014-10-27 富士通株式会社 脈波検出装置、脈波検出方法及び脈波検出プログラム
JP2016083030A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 ローム株式会社 脈波センサおよび半導体モジュール
WO2021193110A1 (ja) * 2020-03-25 2021-09-30 ソニーグループ株式会社 測定装置および測定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9538927B2 (en) Optical measurement device and a method for an optical measurement
US5560355A (en) Medical sensor with amplitude independent output
CA2260928C (en) Direct to digital oximeter
JP2001112728A (ja) 脈拍計
US8280472B2 (en) Method and apparatus for measuring blood oxygen saturation
JP2003153881A (ja) 血液成分測定装置
JP3107630B2 (ja) パルスオキシメータ
JPH08512217A (ja) パルス酸素計用電子プロセッサ
CN110477890A (zh) 血压计算方法及血压测量装置
WO2013103854A1 (en) Systems and methods for determining physiological information using autocorrelation with gaps
JP3858678B2 (ja) 血液成分測定装置
CN111094941B (zh) Ppg电路、生物特征检测装置和生物特征检测方法
US5144951A (en) Apparatus for measuring biopermeability
CN116269268A (zh) 一种高精度连续血压测量装置和方法
WO2009088799A1 (en) Method and apparatus for assessing contact of a sensor with arterialized tissue
CN115670416A (zh) 心率血氧监测装置
JP4962234B2 (ja) パルスオキシメータ
JPH10201743A (ja) オキシメータ
WO2012074804A1 (en) Improved snr through ambient light cancellation
CN106419860A (zh) 抬高电平的三角波调制光电容积脉搏波测量装置和方法