JP2021151407A - バンド及びリスト機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量かつ意匠性に優れたバンド及びリスト機器をより簡易に提供する。【解決手段】バンド2が、内部に空洞部を有し、金属粉末射出成型法によって製造された金属製の駒部材3を備えている。【選択図】図4

Description

本発明は、バンド及びリスト機器に関するものである。
従来、腕時計等のリスト機器のバンドとして、金属製の駒部材を備えるブレスタイプのバンドが知られている。
例えば特許文献1には、粉末冶金法を用いて製造された金属焼結体によって駒部材を形成し、これをピンで連結させてバンドを形成する技術が記載されている。
金属製の駒部材を備えるバンドは意匠性に優れ、高級感を演出することができる。
特開2019−19401号公報
しかしながら、金属製の駒部材を用いたバンドは重いため、腕に装着して用いるバンドとしては、軽量化が求められる。
粉末冶金法によってバンドの駒部材を形成する場合、適宜肉抜きを行う等、複雑な形状に成型することは難しく、加工に手間を要するとの問題がある。
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、軽量かつ意匠性に優れたバンド及びリスト機器をより簡易に提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明に係るバンドは、
内部に空洞部を有し、金属粉末射出成型法によって製造された金属製の駒部材を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、軽量かつ意匠性に優れたバンド及びこれを備えるリスト機器をより簡易に実現するという効果を奏する。
本実施形態におけるバンドを備えるリスト機器としての時計の斜視図である。 図1のバンドを表面側から見た平面図である。 図2に示すバンドの側面図である。 本実施形態におけるバンドの図2に示すIV-IV線に沿う断面図である。 本実施形態におけるバンドの図2に示すV-V線に沿う断面図である。 バンドを構成する駒部材を表面側から見た分解斜視図である。 バンドを構成する駒部材を裏面側から見た分解斜視図である。
以下、図1から図7を参照しつつ、本発明に係るバンド及びバンドを備えるリスト機器の好適な一実施形態について説明する。なお、以下では、バンドが腕時計(時計)のバンドである場合について説明するが、本発明を適用可能な実施形態はこれに限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係るリスト機器である腕時計の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態において、腕時計100は、電子機器としての時計本体1と、この時計本体1に取り付けられたバンド2とを備えている。
時計本体1は、少なくとも上部(時計における視認側)に開口を有する時計ケース10を備えている。時計ケース10の内部には、腕時計100の表示装置等やこの表示装置等を動作させるための各種電子部品等(いずれも図示せず)が収容されている。
時計ケース10の開口部には、ガラス等の透明な部材で構成される風防部材11が開口部を覆うように取り付けられている。
時計ケース10の側部には、押釦や竜頭で構成される操作ボタン12が設けられている。
また、時計ケース10の上下両端部(図1において上下端部)、つまり時計の12時方向側の端部及び6時方向側の端部には、バンド2が取り付けられるバンド取付部15が形成されている。
図2は、本実施形態におけるバンドを表面側から見た平面図であり、図3は、バンドの側面図である。
図2及び図3に示すように、本実施形態において、バンド2は、複数の駒部材3を連結することで構成されている。
各駒部材3における、バンド2の延在方向の一方側には凸部32が形成されている。また、バンド2の延在方向において凸部32の逆側には凸部32に対応する凹部34が形成されている。凹部34は凸部32に対応する形状となっており、駒部材3は連結状態において、凸部32が隣接する駒部材3の凹部34内に受け入れられた受入れ状態となる。
なお、図2及び図3において、駒部材3aは、時計本体1の時計ケース10に取り付けられる取り付け側の端部に位置する駒部材であり、バンド取付部15の形状に合う本体取付部31を有している。なお、その他の構成は他の駒部材3と同様であるため、以下では特に区別せずに駒部材3として説明する。
本実施形態において、バンド2を構成する個々の駒部材3は、金属粉末射出成型法(Metal Injection Molding, MIM)によって製造された金属製の部材である。金属粉末射出成型法(MIM)とは、原料となる金属粉末とバインダー(結合剤)とを混合し、金型に射出成型した後、真空炉において成型品の脱脂と高温焼結を行う。これにより金属製品を作り出す手法である。本実施形態では、金属粉末として、SUS(ステンレス鋼)やチタニウムの粉末を用いることを想定している。なお、原料となる金属粉末は上記に限定されない。また、金属粉末に混合されるバインダーも特に限定されず、適宜選択される。
本実施形態の駒部材3は、後述するように、金属粉末射出成型法を用いて、内部に空洞部を有するように成型される。
駒部材3は、ある程度の強度を保ちつつ、できだけ軽量化することが望まれる。このため、駒部材3には、肉厚の部分と肉抜きされた肉薄の部分とが適宜配置されることが好ましい。この点、従来のように粉末冶金法によってバンドの駒部材を形成する手法では、適宜肉抜きを行う等、複雑な形状に成型することは難しく、切削工程が必要となるため、加工に手間を要する。
また、例えば板金によって駒部材を形成する手法では、板厚が一定であるため、部分ごとに厚みを変えることができなかった。
これに対して金属粉末射出成型法を用いて駒部材3を形成する場合には、樹脂を成型する場合と同様に、各種の形状を少ない工程で簡易に形成することができる。これにより強度が必要な部分には厚みを持たせ、それ以外の部分ではできるだけ肉抜きを行うことで駒部材3の内部に空洞等を形成し、強度の確保と軽量化とを両立させることができる。
以下、具体的な構成について詳説する。
図4は、図2におけるバンドのIV-IV線に沿う断面図である。また、図5は、図2におけるバンドのV-V線に沿う断面図である。
本実施形態における金属製の部材である駒部材3は、複数の構成部品により形成されている。
具体的には、図4及び図5に示すように、各駒部材3は、バンド2の表面に対応する第一部品4と、バンド2の裏面に対応する第二部品5とで構成される。本実施形態では、第一部品4及び第二部品5がともに金属粉末射出成型法を用いて形成されている。
なお、第一部品4と第二部品5とで用いる金属粉末を変えてもよい。例えば、バンドの表面側に配置される第一部品4には、SUSを用い、バンド2を装着した際に肌に触れる側に配置される第二部品5には金属アレルギーを起こしにくいチタニウム等を用いてもよい。また、第一部品4及び第二部品5を成型する型の内面の表面処理を変えることで、第一部品4と第二部品5との表面のざらつき具合や質感に違いを出すようにしてもよい。
図6は、駒部材をバンドの表面側から見た分解斜視図であり、図7は、駒部材をバンドの裏面側から見た分解斜視図である。
図6及び図7に示すように、第一部品4は、本体部41と、本体部41におけるバンド2の幅方向の両側部にそれぞれ配置された外側部43とを有している。一対の外側部43は本体部41からバンド2の延在方向の一側にずれて配置されている。これにより、本体部41の一部が外側部42から突出した突出部42とされ、突出部42の逆側には本体部41と外側部43との間に凹部44が形成される。
図7に示すように、本体部41の突出部42の裏面(駒部材3を形成した際に内側となる面、バンド2の非視認側の面)であって、バンド2の幅方向のほぼ中央部分には第一の係合部45が形成されている。第一の係合部45は、突出部42の裏面にブロック状に張り出した部分である。第一の係合部45の内部には、バンド2の幅方向に貫通する貫通孔46が形成されている。
なお、本体部41の内側であって第一の係合部45以外の部分は、強度を損なわない程度にできる限り薄肉に形成されている。なお、部分的にリブ等を形成して強度を増す構成としてもよい。
外側部43は内側が肉抜きされた枠状に形成されている。
一対の外側部43の自由端側には、バンド2の幅方向における対応位置にそれぞれ貫通孔47が形成されている。
図6及び図7に示すように、第二部品5は、本体部51と、本体部51におけるバンド2の幅方向の両側部にそれぞれ配置された外側部53とを有している。
第一部品4と同様に、一対の外側部53は本体部51からバンド2の延在方向の一側にずれて配置されている。これにより、本体部51の一部が外側部53から突出した突出部52とされ、突出部52の逆側には本体部51と外側部53との間に凹部54が形成される。
図6に示すように、本体部51の突出部52の裏面(駒部材3を形成した際に内側となる面)には、バンド2の幅方向に延在する厚肉部55が形成されている。厚肉部55の内部には、バンド2の幅方向に貫通する貫通孔57が形成されている。
厚肉部55におけるバンド2の幅方向のほぼ中央部分には、第一部品4における第一の係合部45に対応する第二の係合部56が形成されている。
本実施形態において、第二の係合部56は、第一の係合部45に対応する形状の切欠き部であり、第一部品4の第一の係合部45と第二部品5の第二の係合部56とは互いに組み合わされるようになっている。
第一の係合部45と第二の係合部56との組合せ状態において、貫通孔46と貫通孔57とが連通し、バンド2の幅方向に延在する第一の貫通孔35が内部に形成された凸部32が構成される。
また、本実施形態の本体部51の裏面(内側面)には、中空の円筒部58が設けられている。円筒部58は、第一部品4の本体部41の内側のいずれかの側壁に突き当てられることにより、第一部品4に対して第二部品5を位置決めする。なお、円筒部58の形状や配置等は特に限定されない。円筒部58に代えて中実の円柱部を設けてもよい。
なお、本体部51の裏側(内側)であって厚肉部55や円筒部58以外の部分は、強度を損なわない程度にできる限り薄肉に形成されている。なお、部分的にリブ等を形成して強度を増す構成としてもよい。
外側部53は、第一部品4の外側部43の形状に対応する形状となっており、枠状に形成された外側部43の内部に外側部53が嵌め込まれるようになっている。
一対の外側部53の自由端側には、バンド2の幅方向における対応位置にそれぞれ貫通孔59が形成されている。
貫通孔59は、第一部品4の貫通孔47に対応する位置に設けられており、外側部53が外側部43に嵌め込まれた状態において貫通孔59と貫通孔47とが連通し、バンド2の幅方向に延在する第二の貫通孔(貫通孔47及び貫通孔59)が内部に形成された凹部34が構成される。
図7に示すように、第二部品5の本体部51の外側の面には、バンド2の延在方向に沿って複数の溝部60が形成されている。
第二部品5の本体部51の外側面は、バンド2を腕に装着した際に腕に触れる部分である。本体部51の外側の面に溝部60を設けることで、汗等の水分を逃がしてバンド2と腕との間に湿気がこもるのを防ぐことができる。また、溝や窪みを設けることで、肉抜きした分、軽量化を図ることができる。
本実施形態において、第一の貫通孔35には、連結部材としての連結ピン7が挿入されるようになっている。
第一の係合部45及び第二の係合部56は、第一の貫通孔35に連結ピン7が挿入されることで組合せ状態が維持される。これにより、駒部材3が構成される。
本実施形態では、連結ピン7の他、Cリング8が第一の貫通孔35に挿入されるようになっている。これにより、連結ピン7のガタつきや抜け落ちが防止される。
また、本実施形態では、前述のように、駒部材3の凹部34には、凸部32が嵌め込まれ、受入れられた状態となる。凹部34の第二の貫通孔は、凸部32が凹部34内に受け入れられた受入れ状態において凸部32の第一の貫通孔35に対応する位置に形成されており、受入れ状態において凸部32の第一の貫通孔35と凹部34の第二の貫通孔とが連通する。連結ピン7は、第一の貫通孔35及び第二の貫通孔に挿通可能であって、第一の貫通孔35及び第二の貫通孔に連結ピン7が挿通されることで凸部32が凹部34内に受け入れられた受入れ状態が維持される。
次に、本実施形態におけるバンド2及びこれを適用した時計である腕時計100の作用について説明する。
本実施形態において、バンド2の駒部材3は、駒部材3を構成する第一部品4及び第二部品5を、それぞれ金属粉末射出成型法により一体的に形成する。これにより、例えば第一の係合部45や第二の係合部56、貫通孔46や貫通孔57、厚肉部55、円筒部58、溝部60等は、それぞれに対応した形状を金型に設けることで、切削工程等を経ることなく、金属粉末射出成型のみによって形成される。
第一部品4及び第二部品5が完成したら、両部品を組み合わせる。具体的には、第一部品4の外側部43の内部に第二部品5の外側部53を嵌め込む。また、第一部品4の第一の係合部45を第二部品5の第二の係合部56に嵌め込む。そして、Cリング8を介して第一の貫通孔35に連結ピン7を挿入する。これにより、第一部品4及び第二部品5の組合せ状態が維持され、駒部材3が構成される。
このようにして構成された駒部材3は、第一部品4及び第二部品5の内部を適宜肉抜きしていることで、内部に空洞部を有している。
駒部材3を連結させてバンド2を形成する場合には、連結ピン7を挿入する前の、組合せ状態の第一部品4及び第二部品5の凸部32を隣接する駒部材3の凹部34に嵌め合わせる。
凹部34が隣接する駒部材3の凸部32を受け入れた受け入れ状態において、凸部32の第一の貫通孔35と凹部34の第二の貫通孔とが連通する。この状態において、連結ピン7を、第一の貫通孔35及び第二の貫通孔に挿通する。これにより第一部品4及び第二部品5の組合せ状態が維持されるとともに、凸部32が凹部34内に受け入れられた受入れ状態が維持され、隣接する駒部材3同士が連結される。
そして、バンド2として必要な長さ分駒部材3を連結させることでバンド2が完成する。
さらに、バンド2の端部に位置する駒部材3aの本体取付部31を時計本体1のバンド取付部15に取り付ける。これによって、バンド2を備える腕時計100が完成する。
このようにして形成されたバンド2は、金属製の駒部材3が連結されたバンド2であって、高級感のある外観を有しつつ、内部に空洞部を有することで軽量化を実現している。
そして、このバンド2を電子機器である時計本体1に取り付けることで、意匠性に優れ、かつ軽量な腕時計を実現することができる。
以上のように、本実施形態によれば、バンド2が、内部に空洞部を有し、金属粉末射出成型法によって製造された金属製の駒部材3を備えている。
これにより、樹脂による成型品と同様に、各種の複雑な形状を簡易な工程で実現することができる。このため、加工の手間を省きつつ、適宜内部の肉抜きを行い、駒部材3の内部に空洞部を設けることができ、金属製のバンド2としての優れた高級感を演出しつつ、軽量化を図ることができる。
また、金属製の駒部材3は、複数の構成部品により形成されている。
そして本実施形態では、複数の構成部品は、バンド2の表面に対応する第一部品4と、バンド2の裏面に対応する第二部品5である。
このため、例えばバンド2の表面側に配置される部品と裏面側に配置される部品とで材質を変えたり、表面加工を変えて風合いに変化を持たせたりすることができ、バリエーションに富んだバンド2を実現することができる。
また、本実施形態では、第一部品4には、第一の係合部45が形成され、第二部品5には、第一の係合部45に対応する第二の係合部56が形成されており、第一の係合部45と第二の係合部56とは互いに組み合わされる形状とされ、組合せ状態においてバンド2の幅方向に延在する第一の貫通孔35が内部に形成された凸部32が構成される。
このように、駒部材3を構成する2つの部品が互いに組み合わせられる形状を有し、そこに互いに連通する第一の貫通孔35を設ける場合にも、金属粉末射出成型法によって簡易な工程で実現することができる。
また、本実施形態では、第一の貫通孔35に挿入される連結ピン7をさらに備え、第一の係合部45及び第二の係合部56は、第一の貫通孔35に連結ピン7が挿入されることで組合せ状態が維持される。
このように、連結ピン7によって簡易に2つの部品を組み合わせることができ、駒部材3の組立てが容易となる。
また、本実施形態では、金属製の駒部材3が複数連結されてバンド2を構成するものであり、バンド2の延在方向において凸部32の逆側には凸部32に対応する凹部34が形成されており、駒部材3は連結状態において、凸部32が隣接する駒部材3の凹部34内に受け入れられる。
そして、本実施形態では、凹部34には、凸部32が凹部34内に受け入れられた受入れ状態において第一の貫通孔35に対応する位置に、バンド2の幅方向に延在する第二の貫通孔(貫通孔47及び貫通孔59)が形成されており、受入れ状態において前第一の貫通孔35と第二の貫通孔とが連通し、連結ピン7は第一の貫通孔35及び第二の貫通孔に挿通可能であって、第一の貫通孔35及び第二の貫通孔に連結ピン7が挿通されることで受入れ状態が維持される。
これにより、連結ピン7による連結のみで、駒部材3の組立てと、駒部材3同士の連結とを完了させることができる。このため、部品点数が減るとともに、組立て工数も削減することができる。
そして、本実施形態では、このようなバンドを電子機器である時計本体に連結させて腕時計100を構成する。
このため、高級感のある外観を備えつつ、軽量なバンドを有する腕時計100を実現することができる。
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、金属製の部材である駒部材3を構成する第一部品4及び第二部品5がともに金属粉末射出成型法を用いて形成されている場合を例示したが、駒部材3の構成はこれに限定されない。
駒部材は、金属粉末射出成型法によって製造された金属製の構成部品を含む、複数の構成部品により形成されていればよく、例えば、第一部品4及び第二部品5のいずれかが樹脂によって形成された樹脂部品であってもよい。異なる材料で形成された部品を組み合わせることで、よりバリエーション豊かなバンド2を実現することができる。
第一部品4の第一の係合部45に貫通孔46が形成され、第二部品5に貫通孔57が形成されており、第一の係合部と第二の係合部とを組み合わせた組合せ状態においてバンドの幅方向に延在する第一の貫通孔35が凸部32の内部に形成される場合を例示したが、第一の貫通孔35は、第一部品4と第二部品5との組合せ状態において凸部32の内部に形成されればよく、その構成はこれに限定されない。
例えば、第一部品4及び第二部品5に、それぞれ断面形状半円形の凹部を形成し、両部品を嵌め合わせた時に貫通孔として断面形状が円形となるようにしてもよい。
また、例えば、バンド2は、これを構成する複数の駒部材3のうちの少なくとも1つが本実施形態で示した構成を有していればよく、全ての駒部材3が本実施形態で示した構成のものでなくてもよい。
バンド2は、その一部に金属製の駒部材を含んでいればよく、全ての駒部材3が金属粉末射出成型法を用いて形成されていなくてもよい。例えば、樹脂製の駒部材と本実施形態で示した金属製の駒部材3とが交互に配置されていてもよい。これにより意匠性に富んだバンド2を実現することができる。
また、樹脂製の部品を混在させることで、バンド2全体をさらに軽量化することも可能となる。
また、例えば、バンド2を構成する駒部材のうち、衝撃を受けた際に力が加わりやすい部分には内部に空洞を有さない金属製の駒部材、軽量化を図る部分には本実施形態で示したような内部に空洞を有する駒部材3を配置する等、異なる構成の駒部材を混在させて適宜配置してもよい。
金属粉末射出成型法によって駒部材3(駒部材3を構成する第一部品4や第二部品5等)を製造する場合には、成型に用いる金型に各種の形状を設けることで成型品に各種の形状を形成することができる。
本実施形態では、第一の係合部45や第二の係合部56、貫通孔46や貫通孔57、厚肉部55、円筒部58、溝部60等を金属粉末射出成型によって形成する場合を例示したが、金属粉末射出成型法によって形成することのできる形状はここに例示したものに限定されない。
例えば、各種のロゴやロット番号等の刻印を金属粉末射出成型法によって形成してもよい。この場合には、別途刻印工程を経ることなく、ロゴ等が刻印された状態の駒部材3(駒部材3を構成する第一部品4や第二部品5等)を得ることができる。
本実施形態では、駒部材3が複数の構成部品(第一部品4及び第二部品5)によって構成されている場合を例示したが、駒部材3の構成はこれに限定されない。
駒部材は内部に空洞部を有するように、金属粉末射出成型法によって一体的に製造された金属製の部材であってもよい。
また、本実施形態では、バンド2が腕時計100に設けられている場合を例示したが、本発明のバンド2を適用可能な電子機器は、腕時計100等のリスト機器に限定されない。
バンドを備える機器であれば、本発明のバンド2を広く適用することができる。
また、バンド2が、リスト機器に適用される場合、リスト機器は腕時計に限定されない。例えば、各種の生体情報測定装置、歩数計、高度計、気圧計等の各種機器に適用することができる。
以上本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
内部に空洞部を有し、金属粉末射出成型法によって製造された金属製の駒部材を備えていることを特徴とするバンド。
<請求項2>
前記金属製の駒部材は、複数の構成部品により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバンド。
<請求項3>
金属粉末射出成型法によって製造された金属製の構成部品を含む、複数の構成部品により形成される駒部材を備え、
前記複数の構成部品は、内部に空洞部を設けるように係合されることを特徴とするバンド。
<請求項4>
前記複数の構成部品は、樹脂によって形成された樹脂部品を含むことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のバンド。
<請求項5>
前記複数の構成部品は、前記バンドの表面に対応する第一部品と、前記バンドの裏面に対応する第二部品であることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のバンド。
<請求項6>
前記空洞部は、前記第一部品と前記第二部品との間に設けられることを特徴とする請求項5に記載のバンド。
<請求項7>
前記第一部品には、第一の係合部が形成され、前記第二部品には、前記第一の係合部に対応する第二の係合部が形成されており、前記第一の係合部と前記第二の係合部とは互いに組み合わされる形状とされ、組合せ状態において前記バンドの幅方向に延在する第一の貫通孔が内部に形成された凸部が構成されることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のバンド。
<請求項8>
前記第一の貫通孔に挿入される連結部材をさらに備え、
前記第一の係合部及び前記第二の係合部は、前記第一の貫通孔に前記連結部材が挿入されることで組合せ状態が維持されることを特徴とする請求項7に記載のバンド。
<請求項9>
前記駒部材は、複数連結されて前記バンドを構成するものであり、前記バンドの延在方向において前記凸部の逆側には前記凸部に対応する凹部が形成されており、
前記駒部材は連結状態において、前記凸部が隣接する前記駒部材の前記凹部内に受け入れられることを特徴とする請求項8に記載のバンド。
<請求項10>
前記凹部には、前記凸部が前記凹部内に受け入れられた受入れ状態において前記第一の貫通孔に対応する位置に、前記バンドの幅方向に延在する第二の貫通孔が形成されており、
前記受入れ状態において前記第一の貫通孔と前記第二の貫通孔とは連通し、前記連結部材は前記第一の貫通孔及び前記第二の貫通孔に挿通可能であって、前記第一の貫通孔及び前記第二の貫通孔に前記連結部材が挿通されることで前記受入れ状態が維持されることを特徴とする請求項9に記載のバンド。
<請求項11>
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のバンドと、
電子機器と、
を備えることを特徴とするリスト機器。
1 時計本体(電子機器)
2 バンド
3 駒部材
4 第一部品
5 第二部品
7 連結ピン
100 腕時計(リスト機器)

Claims (11)

  1. 内部に空洞部を有し、金属粉末射出成型法によって製造された金属製の駒部材を備えていることを特徴とするバンド。
  2. 前記金属製の駒部材は、複数の構成部品により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバンド。
  3. 金属粉末射出成型法によって製造された金属製の構成部品を含む、複数の構成部品により形成される駒部材を備え、
    前記複数の構成部品は、内部に空洞部を設けるように係合されることを特徴とするバンド。
  4. 前記複数の構成部品は、樹脂によって形成された樹脂部品を含むことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のバンド。
  5. 前記複数の構成部品は、前記バンドの表面に対応する第一部品と、前記バンドの裏面に対応する第二部品であることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載のバンド。
  6. 前記空洞部は、前記第一部品と前記第二部品との間に設けられることを特徴とする請求項5に記載のバンド。
  7. 前記第一部品には、第一の係合部が形成され、前記第二部品には、前記第一の係合部に対応する第二の係合部が形成されており、前記第一の係合部と前記第二の係合部とは互いに組み合わされる形状とされ、組合せ状態において前記バンドの幅方向に延在する第一の貫通孔が内部に形成された凸部が構成されることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のバンド。
  8. 前記第一の貫通孔に挿入される連結部材をさらに備え、
    前記第一の係合部及び前記第二の係合部は、前記第一の貫通孔に前記連結部材が挿入されることで組合せ状態が維持されることを特徴とする請求項7に記載のバンド。
  9. 前記駒部材は、複数連結されて前記バンドを構成するものであり、前記バンドの延在方向において前記凸部の逆側には前記凸部に対応する凹部が形成されており、
    前記駒部材は連結状態において、前記凸部が隣接する前記駒部材の前記凹部内に受け入れられることを特徴とする請求項8に記載のバンド。
  10. 前記凹部には、前記凸部が前記凹部内に受け入れられた受入れ状態において前記第一の貫通孔に対応する位置に、前記バンドの幅方向に延在する第二の貫通孔が形成されており、
    前記受入れ状態において前記第一の貫通孔と前記第二の貫通孔とは連通し、前記連結部材は前記第一の貫通孔及び前記第二の貫通孔に挿通可能であって、前記第一の貫通孔及び前記第二の貫通孔に前記連結部材が挿通されることで前記受入れ状態が維持されることを特徴とする請求項9に記載のバンド。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のバンドと、
    電子機器と、
    を備えることを特徴とするリスト機器。
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