JP2021150755A - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力を効果的に低減することができる情報処理装置を得る。【解決手段】本発明の情報処理装置は、通信パケットを受信する通信部と、第1の電力モード、および第1の電力モードよりも消費電力が低い第2の電力モードのうちの第2の電力モードにおいて通信部が受信した通信パケットが、判定条件情報に含まれる複数の判定条件のうちの少なくとも1つに該当するかどうかを判定する判定部と、判定部の判定結果に基づいて、電力モードを第2の電力モードから第1の電力モードへ移行させる電力モード設定部と、通信部がサポートする第1の通信プロトコルを有効または無効に設定する設定部と、第1の通信プロトコルが無効に設定されている場合に、複数の判定条件から、第1の通信プロトコルにより通信される通信パケットについての第1の判定条件を除外するように、判定条件情報に複数の判定条件を登録する登録部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理を行う情報処理装置および情報処理方法に関する。
情報処理装置には、しばしば、通常モードよりも消費電力が低いスリープモードが設けられる。例えば、特許文献1には、情報端末装置が要求するプロトコルに基づいて、省電力モードから通常モードに切り替える画像形成装置が開示されている。
特開2012−179788号公報
情報処理装置では、スリープモードにおいて、受信したネットワークパケットが、判定条件を満たした場合に、スリープモードから通常モードに切り替える。例えばメモリ容量の制約により、このような判定条件の数には限りがある。このような場合でも、消費電力を効果的に低減することが望まれている。
消費電力を効果的に低減することができる情報処理装置および情報処理方法を提供することが望ましい。
本発明の一実施の形態における情報処理装置は、通信部と、判定部と、電力モード設定部と、設定部と、登録部とを備えている。通信部は、通信パケットを受信するように構成される。判定部は、第1の電力モード、および第1の電力モードよりも消費電力が低い第2の電力モードのうちの第2の電力モードにおいて通信部が受信した通信パケットが、判定条件情報に含まれる複数の判定条件のうちの少なくとも1つに該当するかどうかを判定するように構成される。電力モード設定部は、判定部の判定結果に基づいて、電力モードを第2の電力モードから第1の電力モードへ移行させるように構成される。設定部は、通信部がサポートする第1の通信プロトコルを有効または無効に設定するように構成される。登録部は、第1の通信プロトコルが無効に設定されている場合に、複数の判定条件から、第1の通信プロトコルにより通信される通信パケットを判定する第1の判定条件を除外するように、判定条件情報に複数の判定条件を登録するものである。
本発明の一実施の形態における情報処理方法は、通信部が通信パケットを受信することと、第1の電力モード、および第1の電力モードよりも消費電力が低い第2の電力モードのうちの第2の電力モードにおいて受信した通信パケットが、判定条件情報に含まれる複数の判定条件のうちの少なくとも1つに該当するかどうかを判定することと、その判定結果に基づいて、電力モードを第2の電力モードから第1の電力モードへ移行させることと、通信部がサポートする第1の通信プロトコルを有効または無効に設定することと、第1の通信プロトコルが無効に設定されている場合に、複数の判定条件から、第1の通信プロトコルにより通信される通信パケットを判定する第1の判定条件を除外するように、判定条件情報に複数の判定条件を登録することとを含む情報処理方法。
本発明の一実施の形態における情報処理装置および情報処理方法によれば、消費電力を効果的に低減することができる。
一実施の形態に係る画像形成装置の一構成例を表すブロック図である。 図1に示した条件データの一例を表す説明図である。 図2に示した判定テーブルの一例を表す説明図である。 図2に示した他の判定テーブルの一例を表す説明図である。 判定テーブルの選択操作を受け付ける設定画面の一例を表す説明図である。 通信プロトコルの選択操作を受け付ける設定画面の一例を表す説明図である。 図1に示した画像形成装置の一動作例を表すフローチャートである。 図1に示した画像形成装置の一動作例を表す説明図である。 図1に示した画像形成装置の一動作例を表す他の説明図である。 図1に示した画像形成装置の一動作例を表す他の説明図である。 図1に示した画像形成装置の一動作例を表す他の説明図である。 図1に示した画像形成装置の一動作例を表す他の説明図である。 図1に示した画像形成装置の一動作例を表す他のフローチャートである。 変形例に係る画像形成装置における、登録する判定条件の選択操作を受け付ける設定画面の一例を表す説明図である。 他の変形例に係る判定テーブルの一例を表す説明図である。 他の変形例に係る画像形成装置における、判定条件を有効または無効に設定する操作を受け付ける設定画面の一例を表す説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[構成例]
図1は、本発明の一実施の形態に係る情報処理装置(画像形成装置1)の一構成例を表すものである。なお、本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、本実施の形態により具現化されるので、併せて説明する。
画像形成装置1は、紙などの記録媒体に画像を形成するプリンタである。画像形成装置1は、2つの電力モードM(通常モードM1およびスリープモードM2)を有している。通常モードM1は、画像形成装置1が、例えば印刷データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成動作を行うためのモードである。スリープモードM2は、例えば、画像形成動作を行わない場合に、通常モードM1よりも消費電力を低く抑えることができるモードである。画像形成装置1は、例えば、通常モードM1において画像形成動作を行った後に所定の時間が経過した場合に、電力モードMを通常モードM1からスリープモードM2に移行させる。また、画像形成装置1は、後述するように、スリープモードM2において判定条件を満たす所定のネットワークパケットPを受信した場合に、電力モードMをスリープモードM2から通常モードM1に移行させるようになっている。
画像形成装置1は、電源部9と、無線通信モジュール10と、処理部20とを備えている。
電源部9は、例えば系統電源から供給された交流電力に基づいて直流の各種電源電圧を生成し、生成した電源電圧を無線通信モジュール10および処理部20に供給するように構成される。
無線通信モジュール10は、ネットワーク機器との間で、無線LAN(Local Area Network)を用いて通信を行うように構成される。無線通信モジュール10は、通常モードM1およびスリープモードM2の両方において、電源部9から供給された電源電圧に基づいて通信を行うことができるようになっている。無線通信モジュール10は、ネットワーク通信部11と、判定テーブル記憶部12と、パケット処理部13とを有している。
ネットワーク通信部11は、ネットワーク機器との間で、無線LANを用いて、ネットワークパケットPのやりとりを行うように構成される。この例では、ネットワーク通信部11は、ネットワークNETを介して、パーソナルコンピュータ100に接続されている。
判定テーブル記憶部12は、判定テーブルTを記憶するように構成される。判定テーブルTは、スリープモードM2において、ネットワーク通信部11がネットワークパケットPを受信した場合に画像形成装置1の電力モードMをスリープモードM2から通常モードM1に移行させるようなネットワークパケットPの判定条件についての情報を含んでいる。この例では、判定テーブルTは、9つ以下の判定条件を含むことが可能である。判定テーブル記憶部12は、例えば揮発性の半導体メモリを用いて構成され、例えば、電力モードMが通常モードM1からスリープモードM2に移行する際に、処理部20により、判定テーブルTが登録されるようになっている。
パケット処理部13は、電力モードMが通常モードM1である場合において、ネットワーク通信部11が受信したネットワークパケットPに含まれる受信データを処理部20に供給するように構成される。また、パケット処理部13は、電力モードMがスリープモードM2である場合において、ネットワーク通信部11がネットワークパケットPを受信した場合には、そのネットワークパケットPが、判定テーブル記憶部12に記憶された判定テーブルTに含まれる複数の判定条件のうちの少なくとも1つに該当するかどうかを確認する。そして、パケット処理部13は、ネットワークパケットPが複数の判定条件のうちの少なくとも1つに該当する場合に、スリープモードM2から通常モードM1への移行を指示する復帰コマンドCMDを生成し、生成した復帰コマンドCMDを処理部20の電力モード設定部21(後述)に供給する。そして、パケット処理部13は、処理部20が動作を開始した後に、そのネットワークパケットPに含まれる受信データを処理部20に供給する。また、パケット処理部13は、ネットワークパケットPが複数の判定条件のうちのいずれにも該当しない場合には、そのネットワークパケットPを破棄するようになっている。
また、パケット処理部13は、処理部20から供給された送信データに基づいてネットワークパケットPを生成し、生成したネットワークパケットPをネットワーク通信部11に供給するようになっている。
処理部20は、無線通信モジュール10が受信したネットワークパケットPに基づいて、処理を行うように構成される。処理部20は、電力モード設定部21と、操作部22と、表示部23と、画像形成部24と、記憶部25と、制御部30とを有している。
電力モード設定部21は、画像形成装置1における電力モードMを設定するように構成される。電力モード設定部21は、通常モードM1では、電源部9から供給された電源電圧を、処理部20の各ブロックに供給する。また、電力モード設定部21は、スリープモードM2では、電源部9から供給された電源電圧の、処理部20の各ブロックへの供給を停止させる。電力モード設定部21は、例えば、通常モードM1において画像形成装置1が画像形成動作を行った後に所定の時間が経過した場合に、電力モードMを通常モードM1からスリープモードM2に移行させる。また、電力モード設定部21は、無線通信モジュール10から復帰コマンドCMDが供給された場合に、電力モードMをスリープモードM2から通常モードM1に移行させるようになっている。
操作部22は、ユーザ操作を受け付けるように構成される。操作部22は、例えば、各種ボタン、タッチパネルなどを用いて構成される。
表示部23は、画像形成装置1の動作状態などを表示するように構成される。表示部23は、例えば液晶ディスプレイ、各種インジケータなどを用いて構成される。
画像形成部24は、画像形成装置1が印刷データを受信した場合に、制御部30からの指示に基づいて、紙などの記録媒体に画像を形成する画像形成動作を行うように構成される。
記憶部25は、不揮発性の記憶部であり、例えばファームウェアや、各種設定情報を記憶するように構成される。記憶部25は、例えば半導体メモリを用いて構成される。記憶部25は、装置設定データD1と、条件データD2とを記憶している。
装置設定データD1は、画像形成装置1における各種設定情報を含んでいる。具体的には、装置設定データD1は、例えば、画像形成部24についての設定情報や、通信プロトコル、判定テーブルTなどの、無線通信モジュール10についての設定情報などを含んでいる。
条件データD2は、判定テーブル記憶部12に登録される判定条件についての情報を含んでいる。この条件データD2は、制御部30のテーブル登録部34(後述)が判定テーブルTを判定テーブル記憶部12に登録する際に使用される。
図2は、条件データD2の一例を表すものである。条件データD2は、複数の判定条件を含んでいる。また、条件データD2は、複数の判定条件のそれぞれが所定の2つの判定テーブルT(判定テーブルT1,T2)のどちらに含まれるべき判定条件であるかを示す情報を含んでいる。判定テーブルT1は、画像形成装置1が接続されるネットワークNETが、主にIPv4(Internet Protocol Version 4)のネットワークパケットPがやり取りされるネットワークである場合に、使用されることが望まれる判定テーブルである。判定テーブルT2は、画像形成装置1が接続されるネットワークNETが、主にIPv6(Internet Protocol Version 6)のネットワークパケットPがやり取りされるネットワークである場合に、使用されることが望まれる判定テーブルである。例えば、“T1”の欄において“〇”が付されている判定条件は、判定テーブルT1に含まれるべき判定条件であり、“T2”の欄において“〇”が付されている判定条件は、判定テーブルT2に含まれるべき判定条件である。
図3は、判定テーブルT1の一例を表すものである。図4は、判定テーブルT2の一例を表すものである。判定テーブルT1,T2のそれぞれは、この例では9つの判定条件を含んでいる。
判定テーブルT1(図3)において、例えば、サービス“IPv4”の判定条件は、プロトコルタイプがIPv4であり、宛先MAC(Media Access Control)アドレスが、画像形成装置1のMACアドレスであることである。サービス“IPv6”の判定条件は、プロトコルタイプがIPv6であり、宛先MACアドレスが、画像形成装置1のMACアドレスであることである。サービス“802.1X”の判定条件は、プロトコルタイプが802.1Xであることである。サービス“Bonjour”の判定条件は2つある。サービス“Bonjour”の1つめの判定条件は、プロトコルタイプがIPv4であり、プロトコル種別がUDP(User Datagram Protocol)であり、宛先ポート番号が5353であり、宛先IP(Internet Protocol)アドレスが224.0.0.1であることである。この宛先IPアドレスは、マルチキャストアドレスである。サービス“Bonjour”の2つめの判定条件は、プロトコルタイプがIPv6であり、プロトコル種別がUDPであり、宛先ポート番号が5353であり、宛先IPアドレスが[FF02::FB]であることである。この宛先IPアドレスは、マルチキャストアドレスである。サービス“SNMP(Simple Network Management Protocol)”の判定条件は、プロトコルタイプがIPv4であり、プロトコル種別がUDPであり、宛先ポート番号が161であることである。サービス“WindowsRally”の判定条件は、プロトコルタイプがIPv4であり、プロトコル種別がUDPであり、宛先ポート番号が3702であることである。サービス“NBT(NetBIOS over TCP/IP)”の判定条件は、プロトコルタイプがIPv4であり、プロトコル種別がUDPであり、NBNSデータが画像形成装置1のNetBIOS名であることである。プロトコルABCは、例えば画像形成装置1のメーカにより開発されたメーカ独自のプロトコルである。このサービス“プロトコルABC”の判定条件は、プロトコルタイプがIPv4であり、プロトコル種別がUDPであり、宛先ポート番号が所定の番号(図3において“XXXX”)であることである。
このように、判定条件は、プロトコルタイプ、宛先MACアドレス、プロトコル種別、宛先ポート番号、宛先IPアドレスなどを組み合わせることにより設定される。
判定テーブルT1は、上述したように、画像形成装置1が主にIPv4のネットワークパケットPがやり取りされるネットワークに接続される場合に使用されることが望まれる判定テーブルであるが、サービス“IPv6”,“Bonjour”のように、プロトコルタイプがIPv6である判定条件を含んでいる。また、サービス“Bonjour”の2つ判定条件は、IPv4に関連する判定条件と、IPv6に関連する判定条件とを含んでいる。
判定テーブルT2(図4)において、例えば、サービス“IPv4”,“IPv6”,“802.1X”,“Bonjour”の判定条件は、判定テーブルT1(図2)と同様である。サービス“SNMP”,“WindowsRally”,“NBT”,“プロトコルABC”の判定条件は、判定テーブルT1(図3)におけるサービス“SNMP”、“WindowsRally”、“NBT”、“プロトコルABC”の判定条件において、プロトコルタイプをIPv4からIPv6に変更したものである。
判定テーブルT2は、上述したように、画像形成装置1が主にIPv6のネットワークパケットPがやり取りされるネットワークに接続される場合に使用されることが望まれる判定テーブルであるが、サービス“IPv4”,“Bonjour”のように、プロトコルタイプがIPv4である判定条件を含んでいる。
制御部30は、画像形成装置1の動作を制御するように構成される。制御部30は、例えば、プログラムを実行可能なプロセッサやRAM(Random Access Memory)などを含んで構成される。制御部30は、例えば、パケット処理部13から印刷データが供給された場合には、画像形成装置1が画像形成動作を行うように、各ブロックの動作を制御する。制御部30は、入力処理部31と、表示処理部32と、装置設定管理部33と、テーブル登録部34とを有している。
入力処理部31は、操作部22に対するユーザ操作や、画像形成装置1と通信を行うパーソナルコンピュータ100に対するユーザ操作を受け付ける入力処理を行うように構成される。
表示処理部32は、表示部23や、画像形成装置1と通信を行うパーソナルコンピュータ100の表示部に表示する表示情報を生成する表示処理を行うように構成される。
装置設定管理部33は、画像形成装置1における各種設定情報を、記憶部25に記憶された装置設定データD1を用いて管理するように構成される。
テーブル登録部34は、装置設定データD1に基づいて、条件データD2を利用して、判定テーブルTに含まれる複数の判定条件を登録することにより、判定テーブルTを無線通信モジュール10の判定テーブル記憶部12に登録するように構成される。
この構成により、画像形成装置1では、装置設定データD1に基づいて、判定テーブル記憶部12に登録される複数の判定条件を選択する。これにより、画像形成装置1では、消費電力を効果的に低減することができる。すなわち、1つの判定テーブルTを固定的に用いる場合には、例えばメモリ容量の制約により、多くの判定条件を設定できない。このような場合には、必要なサービスを全てカバーすることは難しいので、消費電力を低減するのは難しい。画像形成装置1では、装置設定データD1に基づいて、判定テーブル記憶部12に登録される複数の判定条件を選択する。これにより、画像形成装置1では、後述するように、例えば、判定テーブルTに登録される複数の判定条件が、ユーザが使用しないサービスに係る判定条件を含まないようにすることができるので、消費電力を効果的に低減することができるようになっている。
ここで、ネットワーク通信部11は、本発明における「通信部」の一具体例に対応する。パケット処理部13および判定テーブル記憶部12は、本発明における「判定部」の一具体例に対応する。電力モード設定部21は、本発明における「電力モード設定部」の一具体例に対応する。装置設定管理部33は、本発明における「設定部」の一具体例に対応する。テーブル登録部34は、本発明における「登録部」の一具体例に対応する。入力処理部31は、本発明における「入力処理部」の一具体例に対応する。表示処理部32は、本発明における「表示処理部」の一具体例に対応する。ネットワークパケットPは、本発明における「通信パケット」の一具体例に対応する。通常モードM1は、本発明における「第1の電力モード」の一具体例に対応する。スリープモードM2は、本発明における「第2の電力モード」の一具体例に対応する。判定テーブルTは、本発明における「判定条件情報」の一具体例に対応する。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の画像形成装置1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、図1を参照して、画像形成装置1の全体動作概要を説明する。電源部9は、例えば系統電源から供給された交流電力に基づいて直流の各種電源電圧を生成し、生成した電源電圧を無線通信モジュール10および処理部20に供給する。無線通信モジュール10は、ネットワーク機器との間で、無線LANを用いて通信を行う。処理部20は、無線通信モジュール10が受信したネットワークパケットPに基づいて、処理を行う。例えば、無線通信モジュール10が印刷データを含むネットワークパケットPを受信した場合には、処理部20は、紙などの記録媒体に、その印刷データに応じた画像を形成する。また、例えば、無線通信モジュール10がIPP(Internet Printing Protocol)の装置情報取得コマンドを含むネットワークパケットPを受信した場合には、処理部20は、そのコマンドに対応するレスポンスを返す処理を行う。処理部20の電力モード設定部21は、画像形成装置1における電力モードMを設定する。電力モード設定部21は、通常モードM1では、電源部9から供給された電源電圧を、処理部20の各ブロックに供給する。また、電力モード設定部21は、スリープモードM2では、電源部9から供給された電源電圧の、処理部20の各ブロックへの供給を停止させる。
(詳細動作)
画像形成装置1は、まず、ユーザ操作に基づいて、画像形成装置1が接続されるネットワークNETが、主にIPv4およびIPv6のどちらのネットワークパケットPがやり取りされるネットワークであるかを設定する。
例えば、ユーザが操作部22を操作すると、制御部30の入力処理部31が、そのユーザ操作を受け付け、表示処理部32は、そのユーザ操作に基づいて、画像形成装置1の設定を行うためのメニュー画面情報を生成し、表示部23は、このメニュー画面情報に基づいてメニュー画面を表示する。ユーザは、表示されたメニュー画面を見ながら操作部22に対する操作を行い、入力処理部31が、そのユーザ操作を受け付ける。そして、表示処理部32は、判定テーブルTについての設定画面情報を生成し、表示部23は、この設定画面情報に基づいて設定画面A1を表示する。
図5は、設定画面A1の一例を表すものである。この設定画面A1は、ラジオボタンB1と、OKボタンB2と、キャンセルボタンB3とを含んでいる。ラジオボタンB1は、画像形成装置1が接続されたネットワークNETにおいて、IPv4の通信およびIPv6の通信のうちのどちらがよく行われるかを、ユーザが選択するボタンである。ラジオボタンB1は、2つのラジオボタンを含んでおり、この2つのラジオボタンのうちの一方が、ユーザにより選択される。IPv4の通信がよく行われる場合には、“Type1”に係るラジオボタンが操作され、IPv6の通信がよく行われる場合には、“Type2”に係るラジオボタンが操作される。OKボタンB2は、この設定画面A1における設定を適用する場合にユーザが操作するボタンである。キャンセルボタンB3は、この設定画面A1における設定をキャンセルする場合にユーザが操作するボタンである。
入力処理部31は、設定画面A1に対するユーザの選択操作を受け付ける。そして、装置設定管理部33は、その選択操作に基づいて、装置設定データD1を更新する。具体的には、ラジオボタンB1において、ユーザが“Type1”に係るラジオボタンを選択した場合には、ネットワークNETにおいてIPv4の通信がよく行われるので、装置設定管理部33は、判定テーブルT1が選択された旨の情報を、装置設定データD1に設定する。また、ユーザが“Type2”に係るラジオボタンを選択した場合には、ネットワークNETにおいてIPv6の通信がよく行われるので、装置設定管理部33は、判定テーブルT2が選択された旨の情報を、装置設定データD1に設定する。
この例では、ユーザは操作部22に対して操作を行うようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザは、画像形成装置1と通信を行うパーソナルコンピュータ100の操作部を操作してもよい。この例では、ユーザがパーソナルコンピュータ100の操作部を操作すると、画像形成装置1の入力処理部31が、無線通信モジュール10を介して、そのユーザの操作を受け付ける。そして、表示処理部32は、判定テーブルTについての設定画面情報を生成し、無線通信モジュール10が、その設定画面情報をパーソナルコンピュータ100に送信する。パーソナルコンピュータ100の表示部は、この設定画面情報に基づいて図5に示したような設定画面を表示する。ユーザが、その設定画面に対して選択操作を行うと、画像形成装置1の入力処理部31は、そのユーザの選択操作を受け付ける。そして、装置設定管理部33は、その選択操作に基づいて、装置設定データD1を更新する。
また、画像形成装置1は、ユーザ操作に基づいて、複数の通信プロトコルのそれぞれについて、有効にするか無効にするかを設定する。
例えば、ユーザが操作部22を操作すると、制御部30の入力処理部31が、そのユーザ操作を受け付け、表示処理部32は、そのユーザ操作に基づいて、画像形成装置1の設定を行うためのメニュー画面情報を生成し、表示部23は、このメニュー画面情報に基づいてメニュー画面を表示する。ユーザは、表示されたメニュー画面を見ながら操作部22に対する操作を行い、入力処理部31が、そのユーザ操作を受け付ける。そして、表示処理部32は、通信プロトコルについての設定画面情報を生成し、表示部23は、この設定画面情報に基づいて設定画面A2を表示する。
図6は、設定画面A2の一例を表すものである。この設定画面A2は、ラジオボタンB4〜B8と、OKボタンB9と、キャンセルボタンB10とを含んでいる。ラジオボタンB4〜B8のそれぞれは、2つのラジオボタンを含んでいる。ラジオボタンB4は、サービス“Bonjour”の通信プロトコルを有効または無効のどちらかに設定する際に、ユーザが操作するボタンである。ラジオボタンB5は、サービス“SNMP”の通信プロトコルを有効または無効のどちらかに設定する際に、ユーザが操作するボタンである。ラジオボタンB6は、サービス“WindowsRally”の通信プロトコルを有効または無効のどちらかに設定する際に、ユーザが操作するボタンである。ラジオボタンB7は、サービス“NBT”の通信プロトコルを有効または無効のどちらかに設定する際に、ユーザが操作するボタンである。ラジオボタンB8は、サービス“プロトコルABC”の通信プロトコルを有効または無効のどちらかに設定する際に、ユーザが操作するボタンである。OKボタンB9は、この設定画面A2における設定を適用する場合にユーザが操作するボタンである。キャンセルボタンB10は、この設定画面A2における設定をキャンセルする場合にユーザが操作するボタンである。
入力処理部31は、設定画面A2に対するユーザの選択操作を受け付ける。そして、装置設定管理部33は、その選択操作に基づいて、装置設定データD1を更新する。具体的には、ラジオボタンB4において、ユーザが“有効”に係るラジオボタンを選択した場合には、装置設定管理部33は、サービス“Bonjour”の通信プロトコルが有効である旨の情報を装置設定データD1に設定し、ユーザが“無効”に係るラジオボタンを選択した場合には、装置設定管理部33は、サービス“Bonjour”の通信プロトコルが無効である旨の情報を装置設定データD1に設定する。ラジオボタンB5〜B8についても同様である。
この例では、図6に示したように、複数の通信プロトコルについての設定を1つの設定画面A2においてまとめて行うことができるようにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、これらの複数の通信プロトコルについての設定を、例えば複数の設定画面において行うようにしてもよい。
また、この例では、複数の通信プロトコルのそれぞれを、直接的に、有効または無効に設定するようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、複数の通信プロトコルのそれぞれを、間接的に、有効または無効に設定するようにしてもよい。具体的には、例えば、ある機能を有効にすると、その機能に関連する1または複数の通信プロトコルが有効になり、その機能を無効にすると、その機能に関連する1または複数の通信プロトコルが無効になるようにしてもよい。
そして、これ以降、テーブル登録部34は、画像形成装置1の電力モードMが通常モードM1からスリープモードM2に移行する際に、記憶部25に記憶された装置設定データD1および条件データD2に基づいて、無線通信モジュール10の判定テーブル記憶部12に判定テーブルTを登録する。
図7は、画像形成装置1における判定テーブルTの登録動作の一例を表すものである。
まず、テーブル登録部34は、電力モード設定部21が、通常モードM1からスリープモードM2への移行判断を行ったかどうかを確認する(ステップS101)。電力モード設定部21は、例えば、通常モードM1において画像形成装置1が画像形成動作を行った後に所定の時間が経過した場合に、通常モードM1からスリープモードM2への移行判断を行う。電力モード設定部21がスリープモードM2への移行判断を行っていない場合(ステップS101において“N”)には、スリープモードM2への移行判断を行うまでこのステップS101を繰り返す。
電力モード設定部21がスリープモードM2への移行判断を行った場合(ステップS101において“Y”)には、テーブル登録部34は、記憶部25に記憶された装置設定データD1に基づいて、判定テーブルTおよび通信プロトコルについてのユーザ設定を確認する(ステップS102)。具体的には、テーブル登録部34は、設定画面A1(図5)において、判定テーブルT1,T2のうちのどちらが選択されたかについての情報、および設定画面A2(図6)において、サービス“Bonjour”,“SNMP”,“WindowsRally”,“NBT”,“プロトコルABC”のそれぞれが有効または無効のどちらに設定されたかについての情報を確認する。
次に、テーブル登録部34は、必須の判定条件を判定テーブルTに登録し(ステップS103)、有効である通信プロトコルについての判定条件を、判定テーブルTに登録する(ステップS104)。そして、テーブル登録部34は、判定テーブルTに空きがあるかどうかを確認する(ステップS105)。空きがない場合(ステップS105において“N”)には、ステップS107に進む。また、空きがある場合(ステップS105において“Y”)には、テーブル登録部34は、空き状況に応じて追加すべき判定条件を選択し、選択された判定条件を判定テーブルTに登録し(ステップS106)、ステップS107に進む。
以下に、設定画面A1(図5)において、判定テーブルT1(Type1)が選択され、設定画面A2(図6)において、サービス“Bonjour”,“SNMP”,“プロトコルABC”が有効に設定された場合における、ステップS103〜S106の処理について、詳細に説明する。
図8は、選択された判定テーブルT1、および通信プロトコルの設定についての情報の一例を表すものである。この例では、サービス“Bonjour”,“SNMP”,“プロトコルABC”が有効に設定され、サービス“WindowsRally”,“NBT”が無効に設定されている。
この例では、サービス“IPv4”,“IPv6”,“802.1X”は、画像形成装置1において、必須の通信プロトコルであり、ユーザは、この3つのサービスについて無効に設定することができない。よって、テーブル登録部34は、これらのサービスの判定条件を、必須の判定条件として、判定テーブルTに登録する(ステップS103)。これにより、判定テーブルTには、図9に示したように、3つの判定条件が登録される。
この例では、図8に示したように、サービス“Bonjour”,“SNMP”,“プロトコルABC”は、有効に設定されている。よって、テーブル登録部34は、これらのサービスの判定条件を、判定テーブルTに登録する(ステップS104)。これにより、判定テーブルTには、図10に示したように、7つの判定条件が登録される。
この例では、判定テーブルTは、9つ以下の判定条件を含むことができるが、図10では、7つの判定条件を含んでいる。よって、判定テーブルTに空きがあるので(ステップS105において“Y”)、テーブル登録部34は、判定テーブルTに追加すべき2つの判定条件を選択する(ステップS106)。この例では、テーブル登録部34は、選択されなかった判定テーブルT2に含まれる複数の判定条件から、判定テーブルTに追加すべき2つの判定条件を選択する。
図11は、判定テーブルT2、および通信プロトコルの設定についての情報の一例を表すものである。この例では、図8と同様に、サービス“Bonjour”,“SNMP”,“プロトコルABC”が有効に設定され、サービス“WindowsRally”,“NBT”が無効に設定されている。
判定テーブルT2における、サービス“IPv4”,“IPv6”,“802.1X”,“Bonjour”の判定条件は、判定テーブルT1と同様である。また、サービス“SNMP”,“WindowsRally”は無効に設定されている。よって、テーブル登録部34は、サービス“SNMP”,“プロトコルABC”の判定条件を、追加すべき判定条件として選択し、これらの判定条件を判定テーブルTに登録する。これにより、判定テーブルTには、図12に示したように、9つの判定条件が登録される。
このようにして、テーブル登録部34は、複数の判定条件を判定テーブルTに登録する。
そして、電力モード設定部21は、電力モードMを通常モードM1からスリープモードM2に移行させる(ステップS107)。
以上で、このフローは終了する。
このようにして、無線通信モジュール10の判定テーブル記憶部12に判定テーブルT が登録される。これ以降、画像形成装置1は、電力モードMがスリープモードM2である場合に、ネットワークパケットPを受信すると、そのネットワークパケットPが、判定テーブル記憶部12に記憶された判定テーブルTに含まれる複数の判定条件のうちの少なくとも1つに該当するかどうかを確認する。そして、画像形成装置1は、ネットワークパケットPが複数の判定条件のうちの少なくとも1つに該当する場合に、電力モードMをスリープモードM2から通常モードM1へ移行させる。以下に、この動作について詳細に説明する。
図13は、画像形成装置1の一動作例を表すものである。
まず、パケット処理部13は、電力モードMがスリープモードM2であるかどうかを確認する(ステップS111)。電力モードMが通常モードM1である場合には、このフローは終了する。
ステップS111において、電力モードMがスリープモードM2である場合(ステップS111において“Y”)には、パケット処理部13は、ネットワーク通信部11がネットワークパケットPを受信したかどうかを確認する(ステップS112)。まだネットワークパケットPを受信していない場合(ステップS112において“N”)には、ステップS111の処理に戻り、電力モードMが通常モードM1になるか、あるいはネットワーク通信部11がネットワークパケットPを受信するまでこのステップS111,S112の処理を繰り返す。
ステップS112においてネットワーク通信部11がネットワークパケットPを受信した場合(ステップS112において“Y”)には、パケット処理部13は、ステップS112において受信したネットワークパケットPが、判定テーブル記憶部12に登録された判定テーブルTに含まれる複数の判定条件のうちの少なくとも1つに該当するかどうかを確認する(ステップS113)。例えば、図12に示した判定テーブルTが判定テーブル記憶部12に登録されている場合において、受信したネットワークパケットPのプロトコルタイプがIPv4であり、プロトコル種別がUDPであり、宛先ポート番号が5353であり、宛先IPアドレスが224.0.0.1である場合には、パケット処理部13は、このネットワークパケットPが複数の判定条件のうちの少なくとも1つに該当すると判断する。また、例えば、受信したネットワークパケットPのプロトコルタイプがIPv4であり、プロトコル種別がUDPであり、宛先ポート番号が3702であり、宛先MACアドレスが画像形成装置1のMACアドレスではない場合には、パケット処理部13は、このネットワークパケットPが複数の判定条件のうちのいずれにも該当しないと判断する。
ステップS113において、ネットワークパケットPが、複数の判定条件のうちの少なくとも1つに該当する場合(ステップS113において“Y”)には、画像形成装置1は、電力モードMをスリープモードM2から通常モードM1に復帰させる(ステップS114)。具体的には、パケット処理部13は、スリープモードM2から通常モードM1への移行を指示する復帰コマンドCMDを生成する。そして、電力モード設定部21は、この復帰コマンドCMDに基づいて、画像形成装置1の電力モードMをスリープモードM2から通常モードM1に移行させる。これにより、処理部20は動作を開始する。
そして、画像形成装置1は、ステップS112において受信したネットワークパケットPに応じた処理を行う(ステップS115)。具体的には、パケット処理部13は、処理部20が動作を開始した後に、そのネットワークパケットPに含まれる受信データを処理部20に供給する。処理部20の制御部30は、この受信データに基づいて、ネットワークパケットPに応じた処理を行う。そして、このフローは終了する。
ステップS113において、ネットワークパケットPが、複数の判定条件のうちのいずれにも該当しない場合(ステップS113において“N”)には、画像形成装置1は、ステップS112において受信したネットワークパケットPを破棄する(ステップS116)。すなわち、画像形成装置1は、ネットワークパケットPを受け捨てる。
以上で、このフローは終了する。
このように、画像形成装置1では、ある通信プロトコルが無効に設定されている場合に、複数の判定条件から、この通信プロトコルにより通信されるネットワークパケットPを判定する判定条件を除外するように、判定テーブルTに複数の判定条件を登録するようにした。これにより、例えば、ユーザが、装置設定において、ユーザが使用しないサービスに係る通信プロトコルを無効にした場合に、この通信プロトコルに係る判定条件を除外することができる。具体的には、例えば図8,12の例では、図8に示したように無効に設定されたサービス“WindowsRally”,“NBT”の判定条件が、図12に示した判定テーブルTに登録されないようにすることができる。よって、例えば、ユーザが使用するサービスについてのネットワークパケットPを受信した場合に、スリープモードM2から通常モードM1に復帰し、ユーザが使用しないサービスについてのネットワークパケットPを受信した場合に、スリープモードM2に維持されるようにすることができる。このように、画像形成装置1では、画像形成装置1の装置設定に基づいて判定条件を登録することができるので、消費電力を効果的に低減することができる。
すなわち、例えば、ユーザが使用しないサービスに係る判定条件が判定テーブルTに登録されている場合には、そのようなサービスに係るネットワークパケットPを受信したとき、ユーザが使用しないサービスであるにも関わらず、電力モードMがスリープモードM2から通常モードM1に復帰してしまう。その場合には、消費電力を効果的に低減することができない。一方、画像形成装置1では、ユーザが使用しないサービスに係る判定条件は除外されるので、そのようなサービスに係るネットワークパケットPを受信したとき、電力モードMがスリープモードM2に維持されるため、消費電力を効果的に低減することができる。
また、画像形成装置1では、図7に示したように、判定テーブルTに空きがある場合に、空き状況に応じて追加すべき判定条件を選択し、選択された判定条件を判定テーブルTに登録するようにしたので、スリープモードM2から通常モードM1に復帰する機会を確保することができる。具体的には、例えば、ある通信プロトコルが無効に設定された場合には、判定テーブルTに1つ分の空きが生じるので、テーブル登録部34は、例えば、有効に設定された他の通信プロトコルに係る判定条件を、追加すべき判定条件として選択し、選択された判定条件を判定テーブルTに登録することができる。すなわち、判定テーブルTに登録される判定条件が減ることなく補充されるので、ユーザが使用するサービスについてのネットワークパケットPを受信した場合に、スリープモードM2から通常モードM1に復帰する機会を確保することができる。
また、画像形成装置1では、スリープモードM2において受信したネットワークパケットPが、複数の判定条件のうちの少なくとも1つに該当する場合には、電力モードMをスリープモードM2から通常モードM1に復帰させた後に、そのネットワークパケットPに応じた処理を行い、複数の判定条件のうちのいずれにも該当しない場合には、そのネットワークパケットPを破棄するようにしたので、必要なネットワークパケットPに基づいて処理を行うことができるため、ネットワークパケットPに応じた処理を効果的に行うことができる。
[効果]
以上のように本実施の形態では、ある通信プロトコルが無効に設定されている場合に、複数の判定条件から、この通信プロトコルにより通信されるネットワークパケットを判定する判定条件を除外するように、判定テーブルに複数の判定条件を登録するようにしたので、消費電力を効果的に低減することができる。
[変形例1]
上記実施の形態では、図7に示したように、テーブル登録部34が、判定テーブルTに設定する判定条件を決定するようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、図14に示す設定画面A3のように、ユーザが、登録する判定条件をカスタマイズすることができるようにしてもよい。この設定画面A3は、チェックボックスB11と、OKボタンB12と、キャンセルボタンB13とを含んでいる。チェックボックスB11は、13個のチェックボックスを含んでいる。この13個のチェックボックスは、13個の判定条件のうちの登録する判定条件を、ユーザが選択するためのものである。この13個の判定条件は、条件データD2(図2)に記憶された13個の判定条件である。この例では、ユーザは、13個のチェックボックスのうち9つまで選択することができる。OKボタンB12は、この設定画面A3における設定を適用する場合にユーザが操作するボタンである。キャンセルボタンB13は、この設定画面A3における設定をキャンセルする場合にユーザが操作するボタンである。
表示処理部32は、このような設定画面A3についての設定画面情報を生成する。この例では、図7に示した処理により登録された9つの判定条件についての記載が太字で強調されて表示される。ユーザは、例えば操作部22を用いてチェックボックスB11を操作することにより、登録すべき判定条件を選択する。入力処理部31は、この設定画面A3において、ユーザによる条件選択操作を受け付ける。そして、テーブル登録部34は、このようにして選択された判定条件を、判定テーブルTとして判定テーブル記憶部12に登録する。
[変形例2]
上記実施の形態では、判定テーブル記憶部12に登録される判定テーブルTは9つの判定条件を含むようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、さらに、9つの判定条件のそれぞれの有効または無効を示すフラグ情報を含んでいてもよい。図15は、本変形例に係る判定テーブルTの一例を表すものである。判定テーブルTは、この例では、9つの判定条件と、9つのフラグとを含んでいる。9つのフラグは、9つの判定条件とそれぞれ対応づけられている。9つのフラグのそれぞれは、対応する判定条件の有効または無効を示す。この例では、“1”は有効を示し、“0”は無効を示す。この例では、サービス“IPv4”,“IPv6”,“Bonjour”,“SNMP”,“プロトコルABC”の判定条件が“有効”に設定され、サービス“802.1X”の判定条件が“無効”に設定されている。この例では、パケット処理部13は、ネットワークパケットPが、判定テーブル記憶部12に記憶されたこのような判定テーブルTに含まれる、“有効”に設定された8つの判定条件のうちの少なくとも1つに該当した場合に、スリープモードM2から通常モードM1への移行を指示する復帰コマンドCMDを生成する。ここで、フラグは、本発明における「無効情報」の一具体例に対応する。
ユーザは、例えば図16に示す設定画面A4を用いて、判定テーブル記憶部12に登録される判定テーブルTにおける9つの判定条件のそれぞれを有効または無効にすることができる。この設定画面A4は、チェックボックスB14と、OKボタンB15と、キャンセルボタンB16とを含んでいる。チェックボックスB14は、9つのチェックボックスを含んでいる。9つのチェックボックスは、9個の判定条件のうちの“有効”にする判定条件を、ユーザが選択するためのものである。OKボタンB15は、この設定画面A4における設定を適用する場合にユーザが操作するボタンである。キャンセルボタンB16は、この設定画面A4における設定をキャンセルする場合にユーザが操作するボタンである。
表示処理部32は、このような設定画面A4についての設定画面情報を生成する。この例では、図7に示した処理により設定された9つの判定条件についての記載が表示される。ユーザは、例えば操作部22を用いてチェックボックスB14を操作することにより、“有効”にする判定条件を選択する。この例では、サービス“IPv4”,“IPv6”,“Bonjour”,“SNMP”,“プロトコルABC”の判定条件が“有効”に設定され、サービス“802.1X”の判定条件が“無効”に設定される。入力処理部31は、この設定画面A4において、ユーザによる選択操作を受け付ける。そして、テーブル登録部34は、これらの9つの判定条件と、9つのフラグとを、判定テーブルTとして判定テーブル記憶部12に登録する。このようにして、判定テーブル記憶部12に、図15に示した判定テーブルTが登録される。
この例では、9つのフラグに基づいて、有効または無効にする判定条件を特定するようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、有効にする判定条件を示す情報に基づいて、有効または無効にする判定条件を特定してもよい。また、無効にする判定条件を示す情報に基づいて、有効または無効にする判定条件を特定してもよい。
以上、いくつかの実施の形態および変形例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記の各実施の形態では、画像形成装置1は無線通信モジュール10を備えるようにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えばネットワーク機器との間で、有線LANを用いて通信を行う通信モジュールを備えていてもよい。
例えば、上記の実施の形態等では、本技術を単機能のプリンタに適用したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、コピー機能、ファックス機能、スキャン機能、プリント機能などを有する、いわゆる多機能周辺装置(MFP;Multi Function Peripheral)に適用してもよい。
例えば、上記の実施の形態等では、本技術を画像形成装置に適用したが、これに限定されるものではなく、通信を行う様々な情報処理装置に適用することができる。
1…画像形成装置、9…電源部、10…無線通信モジュール、11…ネットワーク通信部、12…判定テーブル記憶部、13…パケット処理部、20…処理部、21…電力モード設定部、22…操作部、23…表示部、24…画像形成部、25…記憶部、30…制御部、31…入力処理部、32…表示処理部、33…装置設定管理部、34…テーブル登録部、100…パーソナルコンピュータ、A1〜A4…設定画面、D1…装置設定データ、D2…条件データ、M…電力モード、M1…通常モード、M2…スリープモード、NET…ネットワーク、P…ネットワークパケット、T,T1,T2…判定テーブル。

Claims (12)

  1. 通信パケットを受信する通信部と、
    第1の電力モード、および前記第1の電力モードよりも消費電力が低い第2の電力モードのうちの前記第2の電力モードにおいて前記通信部が受信した前記通信パケットが、判定条件情報に含まれる複数の判定条件のうちの少なくとも1つに該当するかどうかを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に基づいて、電力モードを前記第2の電力モードから前記第1の電力モードへ移行させる電力モード設定部と、
    前記通信部がサポートする第1の通信プロトコルを有効または無効に設定する設定部と、
    前記第1の通信プロトコルが無効に設定されている場合に、前記複数の判定条件から、前記第1の通信プロトコルにより通信される前記通信パケットについての第1の判定条件を除外するように、前記判定条件情報に前記複数の判定条件を登録する登録部と
    を備えた情報処理装置。
  2. 前記登録部は、前記第1の通信プロトコルが無効に設定されている場合に、前記第1の判定条件以外の前記複数の判定条件を前記判定条件情報に登録する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記判定条件情報は、所定数の判定条件を含むことが可能であり、
    前記設定部は、前記通信部がサポートする第2の通信プロトコルを有効または無効に設定し、
    前記登録部は、前記第2の通信プロトコルが有効に設定されている場合において、
    前記第1の通信プロトコルが有効に設定されている場合に、前記第1の判定条件を含み、前記第2の通信プロトコルにより通信される前記通信パケットについての第2の判定条件以外の前記複数の判定条件を登録し、
    前記第1の通信プロトコルが無効に設定されている場合に、前記第2の判定条件を含み、前記第1の判定条件以外の前記複数の判定条件を登録する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記登録部は、前記第1の通信プロトコルが無効に設定されている場合に、前記第1の判定条件を含む前記複数の判定条件と、前記第1の判定条件を無効にすることを示す無効情報とを、前記判定条件情報に登録し、
    前記判定部は、前記第2の電力モードにおいて前記通信部が受信した前記通信パケットが、前記複数の判定条件のうちの、前記第1の判定条件以外の複数の判定条件のうちの少なくとも1つに該当するかどうかを判定する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記登録部は、前記電力モードが前記第1の電力モードから前記第2の電力モードに移行する際に、前記複数の判定条件を登録する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 表示処理部と、
    ユーザ操作を受け付ける入力処理部と
    をさらに備え、
    前記表示処理部は、前記第1の判定条件以外の前記複数の判定条件を含む2以上の判定条件を表示する表示処理を行い、
    前記入力処理部は、前記2以上の判定条件に対する条件選択操作を受け付け、
    前記登録部は、前記条件選択操作により選択された複数の判定条件を登録する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7. ユーザ操作を受け付ける入力処理部をさらに備え、
    前記入力処理部は、複数の判定条件情報のうちの1つを選択する選択操作を受け付け、
    前記登録部は、前記第1の通信プロトコルが無効に設定されている場合に、前記選択操作により選択された前記判定条件情報に含まれる前記複数の判定条件から、前記第1の判定条件を除外するように、前記判定条件情報に前記複数の判定条件を登録する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 表示処理部をさらに備え、
    前記表示処理部は、前記通信部に接続されたネットワークにおいてやりとりされる前記通信パケットのパケット種別の選択肢を表示する表示処理を行い、
    前記選択操作は、前記パケット種別を選択する操作を含む
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記複数の判定条件情報は、第1の判定条件情報と、第2の判定条件情報とを含み、
    前記第1の判定条件情報に含まれる第1の複数の判定条件のうちの1以上の判定条件、および前記第2の判定条件情報に含まれる第2の複数の判定条件のうちの1以上の判定条件は、互いに等しい
    請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記複数の判定条件情報は、第1の判定条件情報と、第2の判定条件情報とを含み、
    前記第1の判定条件情報に含まれる第1の複数の判定条件のうちの2以上の判定条件、および前記第2の判定条件情報に含まれる第2の複数の判定条件のうちの2以上の判定条件は、互いに等しく、
    前記第1の複数の判定条件のうちの前記2以上の判定条件以外の判定条件は、第1のパケット種別に関連する判定条件であり、
    前記第2の複数の判定条件のうちの前記2以上の判定条件以外の判定条件は、第2のパケット種別に関連する判定条件であり、
    前記2以上の判定条件は、前記第1のパケット種別に関連する判定条件、および前記第2のパケット種別に関連する判定条件を含む
    請求項8に記載の情報処理装置。
  11. 前記2以上の判定条件に含まれる、前記第1のパケット種別に関連する判定条件が示す通信サービスは、前記第2のパケット種別に関連する判定条件が示す通信サービスと同じである
    請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 通信部が通信パケットを受信することと、
    第1の電力モード、および前記第1の電力モードよりも消費電力が低い第2の電力モードのうちの前記第2の電力モードにおいて受信した前記通信パケットが、判定条件情報に含まれる複数の判定条件のうちの少なくとも1つに該当するかどうかを判定することと、
    その判定結果に基づいて、電力モードを前記第2の電力モードから前記第1の電力モードへ移行させることと、
    前記通信部がサポートする第1の通信プロトコルを有効または無効に設定することと、
    前記第1の通信プロトコルが無効に設定されている場合に、前記複数の判定条件から、前記第1の通信プロトコルにより通信される前記通信パケットについての第1の判定条件を除外するように、前記判定条件情報に前記複数の判定条件を登録することと
    を含む情報処理方法。

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