JP2021149608A - 継手判別方法および継手判別装置 - Google Patents

継手判別方法および継手判別装置 Download PDF

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Abstract

【課題】配管を構成する継手の判別作業の効率化および継手の判別基準や精度の平準化を図ることができる継手判別方法および継手判別装置を提供する。【解決手段】本開示の一態様として、配管Pを構成する継手を判別する継手判別方法において、配管Pの内部の画像である配管内画像を配管Pの軸方向について順に複数枚撮影し、撮影した各々の配管内画像について当該画像の特徴を抽出する画像処理を行い、画像処理を行った配管内画像について当該画像を撮影した順に並べたときの配管内画像の特徴の推移をもとに、継手の種類と数を判別する。【選択図】図1

Description

本開示は、配管を構成する継手を判別する継手判別方法および継手判別装置に関するものである。
地中の配管(例えば、ガス管など)を非掘削で更生させる配管の更生修理工法がある。この更生修理工法においては、まず、ライニング(すなわち、配管の更生)に必要な樹脂(例えば、エポキシ樹脂やウレタン樹脂)を配管内に注入し、水圧流で所定の箇所まで送り込む。具体的には、図11に示すように、配管P内において、ライニングピグPIG1と遮水ピグPIG2との間にゲル状の樹脂REを充填した状態で、遮水ピグPIG2により樹脂REとの間で遮断されるようにして充填される水WAに圧力を加えて、ライニングピグPIG1を配管Pの先端Paまで送り込む。
次に、真空ポンプで吸引して排水およびライニングを行う。具体的には、図12に示すように、真空ポンプVPの吸引により水WAを配管P外に排出し、これに伴い、ライニングピグPIG1と遮水ピグPIG2を配管Pの入口Pb側へ戻す。すると、このとき、ライニングピグPIG1は、配管Pの内面に樹脂REの膜を形成しながら戻る。このようにして、配管Pの内面に樹脂REの膜が形成されて、ライニングが行われる。
このような更生修理工法において、配管Pの内面に精度よく樹脂REの膜を形成してライニングを行うためには、図11に示すようにライニングピグPIG1を配管Pの先端Paまで送り込む作業において、ライニングピグPIG1の到達位置の精度向上を図る必要がある。ここで、配管Pをストレート管STのみで構成する場合と、配管Pをストレート管STと継手の組み合わせで構成する場合とでは、配管Pの容積が異なる。また、継手の種類によっても、その容積が異なるので、配管Pの容積が異なる。そのため、ライニングピグPIG1を配管Pの先端Paまで送り込む作業において、ライニングピグPIG1の到達位置の精度向上を図るためには、配管Pの容積を正確に把握しておくため、予め配管Pを構成する継手の種類と数を判別しておく必要がある。
また、ライニングを行う前に予め必要な樹脂REの量(すなわち、ライニングピグPIG1と遮水ピグPIG2との間に充填する樹脂REの必要量)を把握しておく必要もある。ここで、配管Pを構成する管のうち、ストレート管STと継手とでは、内部の形状(例えば、内径など)が異なるので、樹脂REの膜を形成するために必要な樹脂REの量が異なる。さらに、継手の種類によって、内部の形状が異なるので、樹脂REの膜を形成するために必要な樹脂REの量が異なる。そのため、ライニングを行うために必要な樹脂REの量を正確に把握しておくためにも、予め配管Pを構成する継手の種類と数を判別しておく必要がある。
なお、継手としては、例えば、エルボEL(図3参照)やストリートエルボSE(図4参照)やソケットSO(図8参照)などがある。
そこで、更生修理工法を行う前に、配管P内をカメラで撮影し、撮影した配管P内の画像をもとに継手の種類と数を判別することが行われている。このとき、従来より、作業者が配管P内の画像をそのまま目視して継手の種類と数を判別している。しかしながら、目視による継手の判別では、判別作業に時間を要するとともに、目視を行う作業者によって継手の判別基準や精度が異なるおそれがあるので、継手の判別作業の効率化および継手の判別基準や精度の平準化を図ることができない。
ここで、カメラで撮影した配管内の画像を用いた従来技術として、特許文献1には、カメラで撮影した配管内の画像から、当該画像中の2点間の距離を算出する技術が開示されている。また、特許文献2には、カメラで撮影した配管内の画像から、目視にて障害物を確認する技術が開示されている。
特開2017−151031号公報 特開平11−223086号公報
特許文献1に開示される技術は配管内の画像中の2点間の距離を算出するものに過ぎず、特許文献2に開示される技術は目視にて障害物を確認するものに過ぎない。このように、特許文献1,2には、配管を構成する継手の判別作業の効率化および継手の判別基準や精度の平準化を図る技術は何ら開示されていない。
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、配管を構成する継手の判別作業の効率化および継手の判別基準や精度の平準化を図ることができる継手判別方法および継手判別装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、配管を構成する継手を判別する継手判別方法において、前記配管の内部の画像である配管内画像を前記配管の軸方向について順に複数枚撮影し、撮影した各々の前記配管内画像について当該画像の特徴を抽出する画像処理を行い、前記画像処理を行った前記配管内画像について当該画像を撮影した順に並べたときの前記配管内画像の特徴の推移をもとに、前記継手の種類と数を判別すること、を特徴とする。
この態様によれば、配管内画像の特徴を抽出する画像処理を行い、その抽出された特徴に基づいて継手の種類と数を判別する。そのため、作業者が配管内画像をそのまま目視で判別する場合にて生じていた作業者の違いによる判別結果の差異が無くなる。そのため、継手の判別時において、その判別基準および精度が平準化される。
また、作業者が配管内画像をそのまま目視で判別する場合よりも、短時間で継手の種類と数を判別できるので、継手の判別の効率化を図ることができる。
そして、本実施形態では、各々の配管内画像を取得した順に並べたときの配管内画像の特徴の推移は継手の種類と数によって異なることに着目し、各々の配管内画像を取得した順に並べたときの配管内画像の特徴の推移をもとに継手の種類と数を判別している。そのため、継手の種類と数の判別精度が向上する。
以上のように、上記の態様によれば、配管を構成する継手の判別作業の効率化および継手の判別基準や精度の平準化を図ることができる。
上記の態様においては、前記画像処理を行うときに、前記配管内画像の特徴として前記配管内画像の輝度値を算出する処理を行い、前記配管内画像の輝度値の推移を確認したときに、所定枚数の前記配管内画像を選出した継手候補画像群にて、前記輝度値が所定値以上である前記配管内画像の枚数が第1の所定枚数であるときには、前記継手の種類は第1のエルボであると判別し、前記継手候補画像群にて、前記輝度値が所定値以上である前記配管内画像の枚数が前記第1の所定枚数よりも多い第2の所定枚数であるときには、前記継手の種類は第2のエルボと前記第1のエルボの組み合わせからなるものであると判別すること、が好ましい。
この態様によれば、第1のエルボや第2のエルボの内部を撮影した配管内画像の輝度値の変化の違いをもとに、第1のエルボや第2のエルボを精度よく判別できる。
上記の態様においては、前記画像処理を行うときに、前記配管内画像の特徴として前記配管内画像内の所定形状部分を抽出する処理を行い、前記配管内画像の特徴の推移を確認したときに、前記所定形状部分が抽出されない前記配管内画像から前記所定形状部分が抽出される前記配管内画像に変化したときには、前記継手の種類は直線状に形成された所定形状の筒状の継手であると判別すること、が好ましい。
この態様によれば、直線状に形成された所定形状の筒状の継手の内部を撮影した配管内画像においては、継手の接続部分が所定形状部分として配管内画像に写り込むことに着目して、配管内画像にて所定形状部分が抽出されたときに、継手は直線状に形成された所定形状の筒状の継手であると判別する。これにより、直線状に形成された所定形状の筒状の継手を精度よく判別できる。
上記課題を解決するためになされた本開示の他の形態は、配管を構成する継手を判別する継手判別装置において、前記配管の内部の画像である配管内画像を前記配管の軸方向について順に複数枚撮影して得られた各々の前記配管内画像について当該画像の特徴を抽出する画像処理を行う画像処理部と、前記画像処理部が前記画像処理を行った前記配管内画像について当該画像を撮影した順に並べたときの前記配管内画像の特徴の推移をもとに、前記継手の種類と数を判別する継手判別部と、を有すること、を特徴とする。
本開示の継手判別方法および継手判別装置によれば、配管を構成する継手の判別作業の効率化および継手の判別基準や精度の平準化を図ることができる。
本実施形態の継手判別方法により継手の判別を行う継手判別装置の構成を示す図であるとともに、本実施形態の継手判別方法を説明するための図である。 配管の一例を示す模式図である。 エルボの外観斜視図である。 ストリートエルボの外観斜視図である。 カメラがエルボの内部を通過するときに撮影された配管内画像の一例を示す図である。 カメラがストリートエルボとエルボの組み合わせからなるものの内部を通過するときに撮影された配管内画像の一例を示す図である。 画像番号と配管内画像の輝度値を記録した一例を示す図である。 ソケットの外観斜視図である。 円形状部分が抽出されない配管内画像の一例を示す図である。 円形状部分が抽出される配管内画像の一例を示す図である。 配管の更生修理工法についての説明図である。 配管の更生修理工法についての説明図である。
以下、本開示の継手判別方法および継手判別装置の実施形態について説明する。
<継手判別装置の概要について>
まず、本実施形態の継手判別方法により継手の判別を行う継手判別装置1について説明する。図1に示すように、継手判別装置1は、通信部12と画像保存部13と継手判別演算部14と表示部15を有する。
通信部12は、配管P内においてカメラ11(撮影部)が照明を当てながら撮影することにより得られた配管Pの内部の画像(以下、単に「配管内画像」という。)を画像保存部13へ送信する通信機器である。画像保存部13は、通信部12から受信した配管内画像を保存する機器である。
継手判別演算部14は、画像保存部13から取得した配管内画像をもとに、配管Pを構成する継手の種類と数を判別する演算機器である。この継手判別演算部14は、画像処理部21と継手判別部22を備えている。
画像処理部21は、画像保存部13にて一旦保存された各々の配管内画像について、当該画像の特徴を抽出する画像処理を行う。このように、カメラ11が撮影した各々の配管内画像は、画像処理部21にて画像処理を行う前に画像保存部13に一旦保存された後に、画像処理部21にて画像処理が行われる(すなわち、バッチ処理が行われる)。
なお、本実施形態では、画像処理としてこのようなバッチ処理が行われることに限定されず、画像処理部21は、画像処理として、カメラ11が撮影した各々の配管内画像について、リアルタイムに(画像保存部13にて一旦保存されることなく)画像処理を行う処理を行ってもよい(すなわち、リアルタイム処理を行ってもよい)。
また、継手判別部22は、画像処理部21が画像処理を行った配管内画像をもとに、継手の種類と数を判別する。
表示部15は、継手判別演算部14の継手判別部22で行われた継手の判別結果を表示するモニタである。
このような構成の継手判別装置1において、カメラ11は、配管Pの先端Paまで挿入された後、図1に示すように配管Pの入口Pbへ向かって戻されて配管Pから引き抜かれる時までに、配管内画像を配管Pの軸方向(すなわち、配管Pの中心軸方向)について順に複数枚撮影する。そして、カメラ11が撮影した配管内画像は、通信部12により画像保存部13へ送信される。そして、継手判別演算部14は、画像保存部13から取得した配管内画像をもとに、継手の種類と数を判別する。そして、継手判別演算部14で行われた継手の判別結果は、表示部15に表示される。
<継手の種類と数を判別する方法について>
次に、継手判別演算部14にて行われる本実施形態の継手判別方法について説明する。本実施形態では、画像処理技術を活用し、画像の輝度変化や、各種継手形状に由来する配管内での見え方の違い等をもとに、配管Pを構成している継手の種類と数を判別する。
(エルボとストリートエルボの判別)
まず、継手の種類として、エルボEL(図3参照)とストリートエルボSE(図4参照)を判別する方法について説明する。ここでは、例えば図2に示すような配管Pの例を考える。図2においては、配管Pの先端Pa側から入口Pb側に向かって順に、ストレート管ST、エルボEL、ストレート管ST、エルボEL、ストレート管ST、ストリートエルボSE、エルボEL、ストレート管STが設けられている。
ここで、ストレート管STは、直線状に形成される円筒形状(以下、「直線円筒状」という。)の管である。また、図3と図4に示すように、エルボELとストリートエルボSEは、直角または略直角に曲がっている管である。エルボELは、配管Pを2次元的に曲げるときに使用される。その一方で、ストリートエルボSEは、配管Pを3次元的に曲げるときに使用され、エルボELと組み合わせて使用される。なお、エルボELは本開示の「第1のエルボ」の一例であり、ストリートエルボSEは本開示の「第2のエルボ」の一例である。
そこで、まず、継手判別演算部14の画像処理部21は、カメラ11が撮影した各々の配管内画像について、当該画像の特徴を抽出する画像処理を行う。
具体的には、画像処理部21は、画像処理を行うときに、配管内画像の特徴として配管内画像の輝度値を算出する処理を行う。なお、配管内画像の輝度値とは、例えば、1枚の配管内画像についてその全体の輝度の合計値または平均値である。
次に、継手判別演算部14の継手判別部22は、画像処理部21が画像処理を行った配管内画像について当該画像を撮影した順に並べたときの配管内画像の特徴の推移をもとに、継手の種類と数を判別する。
ここで、エルボELやストリートエルボSEにおいては、その内部の管路は、曲がって形成されている。そのため、カメラ11がエルボELやストリートエルボSEの内部を通過するときには、カメラ11の撮影面がエルボELやストリートエルボSEの内面に対向する。そして、このとき、カメラ11の照明光がエルボELやストリートエルボSEの内面に反射するので、エルボELやストリートエルボSEの内面に反射した光が配管内画像に写り込む。したがって、カメラ11がエルボELやストリートエルボSEの内部を通過するときには、配管内画像が明るくなるので、配管内画像の輝度値が高くなる。
また、例えば図2に示すように、配管Pにおいて、エルボELは単独で設けられるが、ストリートエルボSEは単独で設けられておらずエルボELとの組み合わせで設けられている。そのため、カメラ11がエルボELの内部を通過するときには一度だけ配管内画像が明るくなるが、カメラ11がストリートエルボSEの内部を通過するときにはその後にエルボELの内部を通過するため二度配管内画像が明るくなる。
具体的には、カメラ11がエルボELの内部を通過するときに撮影された配管内画像について、例えば図5に示すように、図中(b)〜(i)の画像群において、配管内画像の輝度値が高くなる画像群が1つ(例えば、図中(d)〜(g)の画像群)である。そして、特に輝度値が高い配管内画像は、1枚である(例えば、図中(e)の画像である)。
一方、カメラ11がストリートエルボSEとエルボELの組み合わせからなるものの内部を通過するときに撮影された配管内画像について、例えば図6に示すように、図中(b)〜(i)の画像群において、配管内画像の輝度値が高くなる配管内画像の画像群が2つ(例えば、図中(b)〜(d)の画像群と図中(f)〜(h)の画像群)である。そして、特に輝度値が高い配管内画像は、2枚(例えば、図中(c)と(g)の画像)である。
なお、図5と図6においては、(a)、(b)、(c)、・・・の順に、カメラ11により撮影されたものとして示している。また、図5と図6の(b)〜(i)の画像群は、配管Pの軸方向について連続して撮影された所定枚数(図5と図6の例では、例えば8枚)の配管内画像を選出した継手候補画像群IGである。
そこで、本実施形態では、継手判別部22は、配管内画像の輝度値の推移を確認したときに、配管Pの軸方向について連続して撮影された所定枚数の配管内画像を選出した継手候補画像群IGにて、輝度値が所定値α以上である配管内画像の枚数が1枚であるときには、継手の種類はエルボELであると判別する。一方、継手判別部22は、前記の継手候補画像群IGにて、輝度値が所定値α以上である配管内画像の枚数が2枚であるときには、継手の種類はストリートエルボSEとエルボELの組み合わせからなるものであると判別する。
例えば、図7に示すように、画像番号(配管内画像をカメラ11で撮影した順に並べたときの各々の配管内画像の番号)と配管内画像の輝度値を記録したときに、継手候補画像群IGにて、輝度値が所定値α以上である配管内画像の枚数が1枚であるとき(図中、(a)と(b)のとき)には、継手の種類はエルボELであると判別する。一方、継手候補画像群IGにて、輝度値が所定値α以上である配管内画像の枚数が2枚であるとき(図中、(c)のとき)には、継手の種類はストリートエルボSEとエルボELの組み合わせからなるものであると判別する。
このようにして、継手判別部22は、継手の種類として、エルボELであるか、ストリートエルボSE(詳しくは、ストリートエルボSEとエルボELの組み合わせからなるもの)であるか、を判別する。
そして、継手判別部22は、カメラ11が配管Pの先端Paから引き戻されて配管Pの入口Pbから引き抜かれるまでの間に撮影した全ての配管内画像において、継手の種類としてエルボELであると判別した回数、および、継手の種類としてストリートエルボSEとエルボELの組み合わせからなるものであると判別した回数を集計することにより、継手の数として、エルボELとストリートエルボSEの数を判別する。
(ソケットの判別)
次に、継手の種類として、ソケットSOを判別する方法について説明する。この判別においては、継手判別演算部14の画像処理部21は、撮影した各々の配管内画像について当該画像の特徴を抽出する画像処理を行うときに、配管内画像中の円形状部分の抽出を行う処理を行う。具体的には、画像処理部21は、ハフ変換と呼ばれる画像中の円形状部分を抽出する処理を行う。なお、ソケットSOは、図8に示すように直線円筒状の継手である。また、円形状は本開示の「所定形状」の一例であり、ソケットSOは本開示の「直線状に形成された所定形状の筒状の継手」の一例である。
そして、ソケットSOを判別する場合においても、継手判別演算部14の継手判別部22は、画像処理部21が画像処理を行った配管内画像について当該画像を撮影した順に並べたときの配管内画像の特徴の推移をもとに継手の種類と数を判別する。
ここで、ソケットSOは、直線円筒状の管であり、同様に直線円筒状の管であるストレート管STと接続している。そのため、カメラ11がソケットSOの内部を通過するときには、ストレート管STとソケットSOの接続部分、すなわち、円形状部分が配管内画像に写り込む。
そこで、本実施形態では、継手判別部22は、配管内画像の特徴の推移を確認したときに、配管内画像の輝度値が小さい状態のまま、円形状部分が抽出されない配管内画像(図9参照)から円形状部分(図10にて破線で示す部分)が抽出される配管内画像(図10参照)に変化したときには、継手の種類はソケットSOであると判別する。このようにして、継手判別部22は、継手の種類としてソケットSOを判別する。
そして、継手判別部22は、カメラ11が配管Pの先端Paから引き戻されて配管Pの入口Pbから引き抜かれるまでの間に撮影した全ての配管内画像において、継手の種類がソケットSOであると判別した回数を集計することにより、ソケットSOの数を判別する。
<本実施形態の作用効果>
以上のように本実施形態の継手判別方法および継手判別装置1において、継手判別演算部14の画像処理部21は、カメラ11が配管Pの軸方向について順に複数枚撮影した各々の配管内画像について当該画像の特徴を抽出する画像処理を行う。そして、継手判別演算部14の継手判別部22は、画像処理部21が画像処理を行った配管内画像について当該画像を撮影した順に並べたときの配管内画像の特徴の推移をもとに、継手の種類と数を判別する。
このようにして、本実施形態では、配管内画像の特徴を抽出する画像処理を行い、その抽出された特徴に基づいて継手の種類と数を判別する。そのため、作業者が配管内画像をそのまま目視で判別する場合にて生じていた作業者の違いによる判別結果の差異が無くなる。そのため、継手の判別時において、その判別基準および精度が平準化される。
また、作業者が配管内画像をそのまま目視で判別する場合よりも、短時間で継手の種類と数を判別できるので、継手の判別の効率化を図ることができる。また、作業者は、カメラ11の挿入と引抜きのみに専念でき、継手の判別を行う負担が軽減されるので、継手の判別時の作業負荷を軽減できる。
そして、本実施形態では、各々の配管内画像を取得した順に並べたときの配管内画像の特徴の推移は継手の種類と数によって異なることに着目し、各々の配管内画像を取得した順に並べたときの配管内画像の特徴の推移をもとに継手の種類と数を判別している。そのため、継手の種類と数の判別精度が向上する。
以上のように、本実施形態によれば、配管を構成する継手の判別作業の効率化および継手の判別基準や精度の平準化を図ることができる。
そして、本実施形態によれば、継手の種類と数を判別できるので、配管Pの容積を正確に推測でき、図11に示すようにライニングピグPIG1を配管Pの先端Paまで送り込む作業において、ライニングピグPIG1の到達位置の精度向上を図ることができる。また、継手の種類と数を判別できるので、配管Pの更生修理工法において必要な樹脂量を正確に推測できる。そのため、配管Pの更生修理工法において、配管Pの内面に精度よく樹脂の層を形成してライニングを行うことができる。
カメラ11がエルボELやストリートエルボSEの内部を通過するときは、配管内画像の輝度値が高くなる。ここで、エルボELは単独で設けられるが、ストリートエルボSEはエルボELとの組み合わせで設けられるものである。そのため、カメラ11がエルボELを通過するときは一度だけ配管内画像の輝度値が高くなるが、カメラ11がストリートエルボSEの内部を通過するときはその直後にエルボELの内部を通過することになるので二度配管内画像の輝度値が高くなる。
そこで、本実施形態において、画像処理部21は、画像処理を行うときに、配管内画像の特徴として配管内画像の輝度値を算出する処理を行う。そして、継手判別部22は、配管内画像の輝度値の推移を確認したときに、配管Pの軸方向について連続して撮影された所定枚数の配管内画像を選択した継手候補画像群IGにて、配管内画像の輝度値が所定値α以上である配管内画像の枚数が1枚であるときには、継手の種類はエルボELであると判別する。一方、継手判別部22は、前記の継手候補画像群IGにて、配管内画像の輝度値が所定値α以上である配管内画像の枚数が2枚であるときには、継手の種類はストリートエルボSEとエルボELの組み合わせからなるものであると判別する。
このようにして、カメラ11がエルボELやストリートエルボSEの内部を通過するときに撮影した配管内画像の輝度値の変化の違いをもとに、エルボELやストリートエルボSEを精度よく判別できる。
なお、継手判別部22は、継手候補画像群IGにて、配管内画像の輝度値が所定値α以上である配管内画像の枚数が、2枚以上の第1の所定枚数であるときに継手の種類はエルボELであると判別し、第1の所定枚数よりも多い第2の所定枚数であるときに継手の種類はストリートエルボSEとエルボELの組み合わせからなるものであると判別してもよい。
また、カメラ11がソケットSOの内部を通過するときには、配管内画像において、ストレート管STとソケットSOの接続部分が円形状部分として写り込む。
そこで、本実施形態において、画像処理部21は、画像処理を行うときに、配管内画像の特徴として配管内画像内の円形状部分を抽出する処理を行う。そして、継手判別部22は、配管内画像の特徴の推移を確認したときに、円形状部分が抽出されない配管内画像から円形状部分が抽出される配管内画像に変化したときには、継手の種類はソケットSOであると判別する。
このようにして、カメラ11がソケットSOの内部を通過するときに撮影した配管内画像においてはストレート管STとソケットSOの接続部分が円形状部分として配管内画像に写り込むことに着目して、配管内画像にて円形状部分が抽出されたときに継手はソケットSOであると判別する。これにより、ソケットSOを精度よく判別できる。
なお、画像処理部21は、画像処理を行うときに、配管内画像の特徴として配管内画像内の円形状以外の所定形状部分(例えば、多角形の形状部分)を抽出する処理を行ってもよく。このとき、継手判別部22は、配管内画像の特徴の推移を確認したときに、所定形状部分が抽出されない配管内画像から所定形状部分が抽出される配管内画像に変化したときには、継手の種類は直線状の所定形状の筒状の継手であると判別してもよい。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
例えば、本実施形態の継手判別方法や継手判別装置1は、配管Pとして、ガス管に限定されず、水道管などにも適用できる。
また、上記の説明では、カメラ11を配管Pから引き抜く時にカメラ11で撮影した配管内画像を使用したが、これに限定されず、カメラ11を配管Pに挿入する時にカメラ11で撮影した配管内画像を使用してもよい。
1 継手判別装置
11 カメラ
12 通信部
13 画像保存部
14 継手判別演算部
15 表示部
21 画像処理部
22 継手判別部
P 配管
RE 樹脂
ST ストレート管
EL エルボ
SE ストリートエルボ
SO ソケット
IG 継手候補画像群
α 所定値
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、配管を構成する継手を判別する継手判別方法において、撮影部は、前記配管の内部の画像である配管内画像を前記配管の軸方向について順に複数枚撮影し、画像処理部は、前記撮影部が撮影した各々の前記配管内画像について当該画像の特徴を抽出する画像処理を行い、継手判別部は、前記画像処理部が前記画像処理を行った前記配管内画像について当該画像を撮影した順に並べたときの前記配管内画像の特徴の推移をもとに、前記継手の種類と数を判別すること、を特徴とする。
上記の態様においては、前記画像処理部は、前記画像処理を行うときに、前記配管内画像の特徴として前記配管内画像の輝度値を算出する処理を行い、前記継手判別部は、前記配管内画像の輝度値の推移を確認したときに、所定枚数の前記配管内画像を選出した継手候補画像群にて、前記輝度値が所定値以上である前記配管内画像の枚数が第1の所定枚数であるときには、前記継手の種類は第1のエルボであると判別し、前記継手候補画像群にて、前記輝度値が所定値以上である前記配管内画像の枚数が前記第1の所定枚数よりも多い第2の所定枚数であるときには、前記継手の種類は第2のエルボと前記第1のエルボの組み合わせからなるものであると判別すること、が好ましい。
上記の態様においては、前記画像処理部は、前記画像処理を行うときに、前記配管内画像の特徴として前記配管内画像内の所定形状部分を抽出する処理を行い、前記継手判別部は、前記配管内画像の特徴の推移を確認したときに、前記所定形状部分が抽出されない前記配管内画像から前記所定形状部分が抽出される前記配管内画像に変化したときには、前記継手の種類は直線状に形成された所定形状の筒状の継手であると判別すること、が好ましい。

Claims (4)

  1. 配管を構成する継手を判別する継手判別方法において、
    前記配管の内部の画像である配管内画像を前記配管の軸方向について順に複数枚撮影し、
    撮影した各々の前記配管内画像について当該画像の特徴を抽出する画像処理を行い、
    前記画像処理を行った前記配管内画像について当該画像を撮影した順に並べたときの前記配管内画像の特徴の推移をもとに、前記継手の種類と数を判別すること、
    を特徴とする継手判別方法。
  2. 請求項1の継手判別方法において、
    前記画像処理を行うときに、前記配管内画像の特徴として前記配管内画像の輝度値を算出する処理を行い、
    前記配管内画像の輝度値の推移を確認したときに、
    所定枚数の前記配管内画像を選出した継手候補画像群にて、前記輝度値が所定値以上である前記配管内画像の枚数が第1の所定枚数であるときには、前記継手の種類は第1のエルボであると判別し、
    前記継手候補画像群にて、前記輝度値が所定値以上である前記配管内画像の枚数が前記第1の所定枚数よりも多い第2の所定枚数であるときには、前記継手の種類は第2のエルボと前記第1のエルボの組み合わせからなるものであると判別すること、
    を特徴とする継手判別方法。
  3. 請求項1または2の継手判別方法において、
    前記画像処理を行うときに、前記配管内画像の特徴として前記配管内画像内の所定形状部分を抽出する処理を行い、
    前記配管内画像の特徴の推移を確認したときに、前記所定形状部分が抽出されない前記配管内画像から前記所定形状部分が抽出される前記配管内画像に変化したときには、前記継手の種類は直線状に形成された所定形状の筒状の継手であると判別すること、
    を特徴とする継手判別方法。
  4. 配管を構成する継手を判別する継手判別装置において、
    前記配管の内部の画像である配管内画像を前記配管の軸方向について順に複数枚撮影して得られた各々の前記配管内画像について当該画像の特徴を抽出する画像処理を行う画像処理部と、
    前記画像処理部が前記画像処理を行った前記配管内画像について当該画像を撮影した順に並べたときの前記配管内画像の特徴の推移をもとに、前記継手の種類と数を判別する継手判別部と、を有すること、
    を特徴とする継手判別装置。
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