JP2021148603A - 熱式フローセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】向上された精度で流体の流量を検出することができる熱式フローセンサを提供する。【解決手段】熱式フローセンサ1は、ベース部材2と、カバー4とを備える。ベース部材2は、ヒータ20を含む。カバー4は、シリコン基板41と、二酸化シリコン膜42と、シリコン膜43とを含むSOI基板40で形成されている。シリコン膜43には、凹部44が形成されている。主流路部50aは、凹部44の底面を規定するシリコン膜43からの二酸化シリコン膜42の露出面と、凹部44の側面を規定するシリコン膜43と、カバー4の第1主面2aとによって規定されている。【選択図】図3

Description

本開示は、熱式フローセンサに関する。
特開2007−71687号公報(特許文献1)は、フローセンサを開示している。この熱式フローセンサは、センサチップと、センサチップ上に設けられる流路形成部材とを備えている。センサチップには、流量検出部が形成されている。流路形成部材には、流体の流路が形成されている。
特開2007−71687号公報
特許文献1に記載されたフローセンサでは、流路形成部材はガラスで形成されている。流路は、ガラスを溶融成形することによって、または、ガラスをエッチングすることによって形成されている。そのため、流体の流れ方に影響を与える流路の高さを高い精度で作成することが難しく、流体の流量を高い精度で検出することが難しい。本開示は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、向上された精度で流体の流量を検出することができる熱式フローセンサを提供することである。
本開示の熱式フローセンサは、ベース部材と、カバーとを備える。ベース部材は、第1方向と第1方向に垂直な第2方向とに延在している第1主面を含む。ベース部材は、ヒータを含む。カバーは、ベース部材の第1主面に固定されている。カバーは、シリコン基板と、シリコン基板上に設けられている二酸化シリコン膜と、二酸化シリコン膜上に設けられているシリコン膜とを含むSOI基板で形成されている。シリコン膜には、凹部が形成されている。凹部の底面は、シリコン膜から露出している二酸化シリコン膜の露出面で規定されている。凹部の側面は、シリコン膜で規定されている。流路のうち第1主面に沿って延在する主流路部は、凹部の底面を規定する二酸化シリコン膜の露出面と、凹部の側面を規定するシリコン膜と、第1主面とによって規定されている。第1主面の平面視において、主流路部の第1長手方向は、第1方向である。カバーに、流路の入口と出口とが形成されている。第1方向及び第2方向に垂直な第3方向において、ヒータは主流路部に対向している。
本開示の熱式フローセンサによれば、向上された精度で流体の流量を検出することができる。
実施の形態1の熱式フローセンサの概略平面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの、図1に示される断面線II−IIにおける概略断面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの、図1に示される断面線III−IIIにおける概略断面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサに含まれるヒータの概略部分拡大平面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサに含まれる第1温度センサ及び第2温度センサの概略部分拡大平面図である。 実施の形態1のフローセンサシステムの概略ブロック図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のフローチャートを示す図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちベース部材を作成する工程の一工程を示す概略平面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちベース部材を作成する工程における図8に示す工程の、図8に示される断面線IX−IXにおける概略断面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちベース部材を作成する工程における図8及び図9に示される工程の次工程を示す概略平面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちベース部材を作成する工程における図10に示す工程の、図10に示される断面線XI−XIにおける概略断面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちベース部材を作成する工程における図10及び図11に示される工程の次工程を示す概略平面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちベース部材を作成する工程における図12に示す工程の、図12に示される断面線XIII−XIIIにおける概略断面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちベース部材を作成する工程における図12及び図13に示される工程の次工程を示す概略平面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちベース部材を作成する工程における図14に示す工程の、図14に示される断面線XV−XVにおける概略断面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちベース部材を作成する工程における図14及び図15に示される工程の次工程を示す概略平面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちベース部材を作成する工程における図16に示す工程の、図16に示される断面線XVII−XVIIにおける概略断面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちベース部材を作成する工程における図16及び図17に示される工程の次工程を示す概略平面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちベース部材を作成する工程における図18に示す工程の、図18に示される断面線XIX−XIXにおける概略断面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちベース部材を作成する工程における図18及び図19に示される工程の次工程を示す概略平面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちベース部材を作成する工程における図20に示す工程の、図20に示される断面線XXI−XXIにおける概略断面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程の一工程を示す概略平面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図22に示す工程の、図22に示される断面線XXIII−XXIIIにおける概略断面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図22に示す工程の、図22に示される断面線XXIV−XXIVにおける概略断面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図22から図24に示される工程の次工程を示す概略平面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図25に示す工程の、図25に示される断面線XXVI−XXVIにおける概略断面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図25に示す工程の、図25に示される断面線XXVII−XXVIIにおける概略断面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図25から図27に示される工程の次工程を示す概略平面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図28に示す工程の、図28に示される断面線XXIX−XXIXにおける概略断面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図28に示す工程の、図28に示される断面線XXX−XXXにおける概略断面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図28から図30に示される工程の次工程を示す概略平面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図31に示す工程の、図31に示される断面線XXXII−XXXIIにおける概略断面図である。 実施の形態1の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図31に示す工程の、図31に示される断面線XXXIII−XXXIIIにおける概略断面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの概略平面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの、図34に示される断面線XXXV−XXXVにおける概略断面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの、図34に示される断面線XXXVI−XXXVIにおける概略断面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程の一工程を示す概略平面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図37に示す工程の、図37に示される断面線XXXVIII−XXXVIIIにおける概略断面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図37に示す工程の、図37に示される断面線XXXIX−XXXIXにおける概略断面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図37から図39に示される工程の次工程を示す概略平面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図40に示す工程の、図40に示される断面線XLI−XLIにおける概略断面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図40に示す工程の、図40に示される断面線XLII−XLIIにおける概略断面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図40から図42に示される工程の次工程を示す概略平面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図43に示す工程の、図43に示される断面線XLIV−XLIVにおける概略断面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図43に示す工程の、図43に示される断面線XLV−XLVにおける概略断面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図43から図45に示される工程の次工程を示す概略平面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図46に示す工程の、図46に示される断面線XLVII−XLVIIにおける概略断面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図46に示す工程の、図46に示される断面線XLVIII−XLVIIIにおける概略断面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図46から図49に示される工程の次工程を示す概略平面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図49に示す工程の、図46に示される断面線L−Lにおける概略断面図である。 実施の形態2の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図49に示す工程の、図46に示される断面線LI−LIにおける概略断面図である。 実施の形態3の熱式フローセンサの概略平面図である。 実施の形態3の熱式フローセンサの、図52に示される断面線LIII−LIIIにおける概略断面図である。 実施の形態3の熱式フローセンサの、図52に示される断面線LIV−LIVにおける概略断面図である。 実施の形態3の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程の一工程を示す概略平面図である。 実施の形態3の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図55に示す工程の、図55に示される断面線LVI−LVIにおける概略断面図である。 実施の形態3の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図55に示す工程の、図55に示される断面線LVII−LVIIにおける概略断面図である。 実施の形態3の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図55から図57に示される工程の次工程を示す概略平面図である。 実施の形態3の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図58に示す工程の、図58に示される断面線LIX−LIXにおける概略断面図である。 実施の形態3の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図58に示す工程の、図58に示される断面線LX−LXにおける概略断面図である。 実施の形態3の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図58から図60に示される工程の次工程を示す概略平面図である。 実施の形態3の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図60に示す工程の、図60に示される断面線LXII−LXIIにおける概略断面図である。 実施の形態3の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図60に示す工程の、図60に示される断面線LXIII−LXIIIにおける概略断面図である。 実施の形態3の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図61から図63に示される工程の次工程を示す概略平面図である。 実施の形態3の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図64に示す工程の、図64に示される断面線LXV−LXVにおける概略断面図である。 実施の形態3の熱式フローセンサの製造方法のうちカバーを作成する工程における図64に示す工程の、図64に示される断面線LXVI−LXVIにおける概略断面図である。
以下、実施の形態を説明する。なお、同一の構成には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1から図5を参照して、実施の形態1の熱式フローセンサ1を説明する。熱式フローセンサ1は、ベース部材2と、カバー4とを主に備える。
図1から図3に示されるように、ベース部材2は、基板10と、第1絶縁膜15と、ヒータ20と、第1温度センサ21と、第2温度センサ22と、第1パッド23と、第2パッド24,25と、第1配線26と、第2配線27,28とを主に含む。ベース部材2は、第2絶縁膜30と、第3絶縁膜12とをさらに含んでもよい。ベース部材2は、第1方向(x方向)と第1方向(x方向)に垂直な第2方向(y方向)とに延在している第1主面2aを含む。ベース部材2の第1主面2aは、例えば、第2絶縁膜30の表面である。
基板10は、導電性基板であってもよいし、半導体基板であってもよいし、絶縁基板であってもよい。基板10は、例えば、シリコン基板である。基板10は、第2主面10aを含む。第2主面10aは、第1方向(x方向)と第2方向(y方向)とに延在している。基板10のうち、ヒータ20と第1温度センサ21と第2温度センサ22とに対応する部分に、空洞11が設けられている。空洞11の開口部11aは、基板10の第2主面10aに形成されている。空洞11は、後述する第1スリット37及び第2スリット38に連通している。
図2及び図3に示されるように、第3絶縁膜12は、基板10の第2主面10a上に設けられている。第3絶縁膜12は、例えば、二酸化シリコン(SiO2)膜である。第3絶縁膜12には、開口12aが設けられている。第3絶縁膜12の開口12aは、空洞11の開口部11aに整合している。第3絶縁膜12は、図20及び図21に示されるように基板10をエッチングして基板10に空洞11を形成する際に、エッチングマスクとして機能してもよい。
第1絶縁膜15は、基板10の第2主面10a上に設けられている。具体的には、第1絶縁膜15は、第3絶縁膜12を介して、基板10の第2主面10a上に設けられている。第1絶縁膜15は、後述するヒータ20と基板10との間に配置されている。第1絶縁膜15は、基板10の空洞11の上方に延在している。第1絶縁膜15の両端は、基板10によって支持されている。第1絶縁膜15は、両端支持梁構造を有している。
第1絶縁膜15は、第1窒化シリコン層16と第1二酸化シリコン層17とを含む。第1窒化シリコン層16は、第1二酸化シリコン層17よりも、基板10に近位してもよい。第1窒化シリコン層16の第1厚さd1に対する第1二酸化シリコン層17の第2厚さd2の第1の比は、1.0より大きくかつ5.5以下である。特定的には、第1窒化シリコン層16の第1厚さd1に対する第1二酸化シリコン層17の第2厚さd2の第1の比は、3.0より大きくかつ5.0以下である。そのため、第1窒化シリコン層16に印加される引張応力と第1二酸化シリコン層17に印加される圧縮応力とが互いにバランスする。梁構造を有する第1絶縁膜15の反りを減少または防止することができる。第1窒化シリコン層16に印加される引張応力は、基板10と第1窒化シリコン層16との間の熱膨張係数の差によって発生する。第1二酸化シリコン層17に印加される引張応力は、基板10と第1二酸化シリコン層17との間の熱膨張係数の差によって発生する。
図1から図3に示されるように、ヒータ20は、第1絶縁膜15上に設けられている。図4に示されるように、ヒータ20は、例えば、蛇行した導電線で形成されてもよい。ヒータ20は、例えば、白金のような金属材料で形成されている。第1方向(x方向)及び第2方向(y方向)に垂直な第3方向(z方向)において、ヒータ20は、主流路部50a(流路50)に対向している。
図1及び図2に示されるように、第1温度センサ21及び第2温度センサ22は、第1絶縁膜15上に設けられている。第1温度センサ21は、第1方向(x方向)において、ヒータ20に対して流路50の入口51に近位して配置されている。第2温度センサ22は、第1方向(x方向)において、ヒータ20に対して流路50の出口52に近位して配置されている。図5に示されるように、第1温度センサ21と第2温度センサ22とは、例えば、蛇行した導電線で形成されてもよい。ヒータ20は、例えば、白金のような金属材料で形成されている。第3方向(z方向)において、第1温度センサ21と第2温度センサ22とは、主流路部50a(流路50)に対向している。
図1に示されるように、第1パッド23と第2パッド24,25とは、第1絶縁膜15上に設けられている。第1パッド23と第2パッド24,25とは、例えば、白金のような導電材料で形成されている。第1配線26と第2配線27,28とは、第1絶縁膜15上に設けられている。第1配線26と第2配線27,28とは、例えば、白金のような導電材料で形成されている。第1配線26は、ヒータ20と第1パッド23とに接続されている。第2配線27は、第1温度センサ21と第2パッド24とに接続されている。第2配線28は、第2温度センサ22と第2パッド25とに接続されている。
図2及び図3に示されるように、第2絶縁膜30は、第1絶縁膜15上に設けられている。第2絶縁膜30は、ヒータ20と、第1配線26とを覆っている。第2絶縁膜30は、第1温度センサ21と、第2温度センサ22と、第2配線27,28とを覆っている。第2絶縁膜30は、基板10の空洞11の上方に延在している。第2絶縁膜30の両端は、基板10によって支持されている。第2絶縁膜30は、両端支持梁構造を有している。
第2絶縁膜30は、第2二酸化シリコン層31と第2窒化シリコン層32とを含む。第2二酸化シリコン層31は、第2窒化シリコン層32よりも、基板10に近位してもよい。第2絶縁膜30は、第1絶縁膜15と第2絶縁膜30との間の界面に関して、第1絶縁膜15に対称な層構造を有してもよい。そのため、第2絶縁膜30の反りは、第1絶縁膜15の反りと逆方向となって、第1絶縁膜15の反りを打ち消すことができる。梁構造を有する第1絶縁膜15及び第2絶縁膜30の反りを減少または防止することができる。
第2窒化シリコン層32の第3厚さd3に対する第2二酸化シリコン層31の第4厚さd4の第2の比は、1.0より大きくかつ5.5以下である。特定的には、第2窒化シリコン層32の第3厚さd3に対する第2二酸化シリコン層31の第4厚さd4の第2の比は、3.0より大きくかつ5.0以下である。そのため、第2窒化シリコン層32に印加される引張応力と第2二酸化シリコン層31に印加される圧縮応力とが互いにバランスする。梁構造を有する第2絶縁膜30の反りを減少または防止することができる。第2二酸化シリコン層31に印加される引張応力は、基板10と第2二酸化シリコン層31との間の熱膨張係数の差によって発生する。第2窒化シリコン層32に印加される引張応力は、基板10と第2窒化シリコン層32との間の熱膨張係数の差によって発生する。
図1に示されるように、第2絶縁膜30には、開口34,35,36が設けられている。第1パッド23は、開口34から露出している。第2パッド24,25は、開口35から露出している。第2パッド24,25は、開口36から露出している。
図1及び図2に示されるように、第1絶縁膜15及び第2絶縁膜30に、第1スリット37と第2スリット38とが設けられている。
第1スリット37は、第1絶縁膜15及び第2絶縁膜30を貫通している。第1スリット37は、第1方向(x方向)において、ヒータ20と第1温度センサ21との間に設けられている。第1スリット37は、ヒータ20に対して流路50の入口51に近位して設けられている。第1スリット37は、ヒータ20からの熱が、第1絶縁膜15及び第2絶縁膜30を介して、第1温度センサ21に伝わることを妨げる。
第2スリット38は、第1絶縁膜15及び第2絶縁膜30を貫通している。第2スリット38は、第1方向(x方向)において、ヒータ20と第2温度センサ22との間に設けられている。第2スリット38は、ヒータ20に対して流路50の出口52に近位して設けられている。第2スリット38は、ヒータ20からの熱が、第1絶縁膜15及び第2絶縁膜30を介して、第2温度センサ22に伝わることを妨げる。
図1に示されるように、第1スリット37の長手方向は、第2方向(y方向)である。第2方向(y方向)における第1スリット37の両端(端37i,37j)は、第2方向(y方向)におけるヒータ20の両端(端20i,20j)よりも、第2方向(y方向)における主流路部50aの中心線50pから遠位している。そのため、ヒータ20からの熱が、第1絶縁膜15及び第2絶縁膜30を介して、第1温度センサ21に伝わることがより一層妨げられ得る。
第2スリット38の長手方向は、第2方向(y方向)である。第2方向(y方向)における第2スリット38の両端(端38i,38j)は、第2方向(y方向)におけるヒータ20の両端(端20i,20j)よりも、第2方向(y方向)における主流路部50aの中心線50pから遠位している。そのため、ヒータ20からの熱が、第1絶縁膜15及び第2絶縁膜30を介して、第2温度センサ22に伝わることがより一層妨げられ得る。
第2方向(y方向)における第1スリット37の両端(端37i,37j)は、第2方向(y方向)における空洞11の開口部11aの両端縁(端縁11i,11j)に整列してもよい。図1に示されるように、第2方向(y方向)における第1スリット37の両端(端37i,37j)は、第2方向(y方向)における空洞11の開口部11aの両端縁(端縁11i,11j)よりも、第2方向(y方向)における主流路部50aの中心線50pから遠位してもよい。そのため、ヒータ20からの熱が、第1絶縁膜15及び第2絶縁膜30を介して、第1温度センサ21に伝わることがより一層妨げられ得る。
第2方向(y方向)における第2スリット38の両端(端38i,38j)は、第2方向(y方向)における空洞11の開口部11aの両端縁(端縁11i,11j)に整列してもよい。図1に示されるように、第2方向(y方向)における第2スリット38の両端(端38i,38j)は、第2方向(y方向)における空洞11の開口部11aの両端縁(端縁11i,11j)よりも、第2方向(y方向)における主流路部50aの中心線50pから遠位している。そのため、ヒータ20からの熱が、第1絶縁膜15及び第2絶縁膜30を介して、第2温度センサ22に伝わることがより一層妨げられ得る。
図1から図3に示されるように、カバー4は、ベース部材2の第1主面2aに固定されている。カバー4は、例えば、接着剤のような接合部材(図示せず)を用いて、ベース部材2の第1主面2aに接合されている。カバー4は、シリコンオンインシュレータ基板(SOI基板40)で形成されている。SOI基板40は、シリコン基板41と、シリコン基板41上に設けられている二酸化シリコン膜42と、二酸化シリコン膜42上に設けられているシリコン膜43とを含む。二酸化シリコン膜42は、シリコン基板41とシリコン膜43との間にあり、シリコン膜43をシリコン基板41から電気的に絶縁している。カバー4は、第1方向(x方向)におけるカバー4の両端面を規定する第1側面4eと第2側面4fとを含む。カバー4は、ベース部材2から遠位する第3主面4gを含む。カバー4の第3主面4gは、カバー4の第1側面4eと第2側面4fとに接続されている。
シリコン膜43には、凹部44が形成されている。凹部44の底面は、シリコン膜43から露出している二酸化シリコン膜42の露出面で規定されている。凹部44の側面は、シリコン膜43で規定されている。流路50のうち第1主面2aに沿って延在する主流路部50aは、凹部44の底面を規定する二酸化シリコン膜42の露出面と、凹部44の側面を規定するシリコン膜43と、第1主面2aとによって規定されている。主流路部50a(流路50)の高さは、凹部44の深さによって規定される。凹部44の深さは、SOI基板40のシリコン膜43の厚さに等しい。そのため、主流路部50a(流路50)の高さは、精密に定められ得る。第1主面2aの平面視において、主流路部50aの第1長手方向は、第1方向(x方向)である。
カバー4に、流路50の入口51と出口52とが形成されている。本実施の形態では、流路50の入口51は、カバー4の第1側面4eに設けられている。流路50の出口52は、カバー4の第2側面4fに設けられている。図1に示されるように、第1主面2aの平面視において、流路50は直線形状を有している。流路50は、第1主面2aに沿って延在する主流路部50aで構成されている。
カバー4には、貫通孔46が設けられている。貫通孔46は、第2方向(y方向)において、シリコン膜43に設けられている凹部44の両側に設けられている。そのため、第1主面2aの平面視において、第1パッド23と第2パッド24,25とは、カバー4から露出している。貫通孔46は、第1パッド23から配線(図示せず)を引き出すことを可能にして、熱式フローセンサ1の外部からヒータ20に電力を供給することを可能にする。貫通孔46は、第2パッド24,25から配線(図示せず)を引き出すことを可能にして、熱式フローセンサ1が流量演算器55(図6を参照)に接続されることを可能にする。
図6を参照して、フローセンサシステム7を説明する。フローセンサシステム7は、熱式フローセンサ1と、流量演算器55とを含む。流量演算器55は、熱式フローセンサ1に接続されている。流量演算器55は、例えば、中央演算ユニット(CPU)のような半導体プロセッサで形成されている。流量演算器55は、出力読み取り部56と、流量算出部57とを含む。出力読み取り部56は、第1温度センサ21の第1出力と第2温度センサ22の第2出力とを読み取る。流量算出部57は、第1温度センサ21の第1出力と第2温度センサ22の第2出力とから、流路50を流れる流体(気体または液体)の流量を算出する。流量算出部57は、例えば、第2出力と第1出力との間の差分を算出し、この差分から、流体の流量を算出する。流体の流量は、単位時間当たりに流路50を流れる流体の体積を意味する。
図7を参照して、本実施の形態の熱式フローセンサ1の製造方法の一例を説明する。本実施の形態の熱式フローセンサ1の製造方法は、ベース部材2を作成する工程(S1)と、カバー4を作成する工程(S2)と、カバー4をベース部材2に固定する工程(S3)とを含む。ベース部材2を作成する工程(S1)は、カバー4を作成する工程(S2)の前に行われてもよいし、カバー4を作成する工程(S2)の後に行われてもよい。カバー4を作成する工程(S2)を行いながら、ベース部材2を作成する工程(S1)が行われてもよい。
図8から図21を参照して、ベース部材2を作成する工程(S1)の一例を説明する。
図8及び図9を参照して、基板10上に第3絶縁膜12を形成する。基板10は、例えば、シリコン基板である。第3絶縁膜12は、例えば、二酸化シリコン膜である。第3絶縁膜12は、例えば、化学気相堆積(CVD)法によって形成される。フォトリソグラフィー法などを用いて、第3絶縁膜12に開口12aを形成する。第3絶縁膜12の開口12a内と第3絶縁膜12の表面の一部上とに、犠牲層58を形成する。犠牲層58は、例えば、ポリシリコン層で形成されている。犠牲層58は、例えば、化学気相堆積(CVD)法によって形成される。
図10及び図11を参照して、第3絶縁膜12及び犠牲層58上に、第1絶縁膜15を形成する。第1絶縁膜15は、第1窒化シリコン層16と第1二酸化シリコン層17とを含む。具体的には、第3絶縁膜12及び犠牲層58上に、第1窒化シリコン層16を形成する。それから、第1窒化シリコン層16上に、第1二酸化シリコン層17を形成する。第1窒化シリコン層16及び第1二酸化シリコン層17は、例えば、化学気相堆積(CVD)法によって形成される。
図12及び図13を参照して、第1絶縁膜15(第1二酸化シリコン層17)上に、ヒータ20と、第1温度センサ21と、第2温度センサ22と、第1パッド23と、第2パッド24,25と、第1配線26と、第2配線27,28とを形成する。例えば、第1絶縁膜15(第1二酸化シリコン層17)上に、白金のような導電層を形成する。導電層は、例えば、真空蒸着法またはスパッタ法によって形成される。フォトリソグラフィー法などを用いて、導電層をパターニングする。こうして、ヒータ20と、第1温度センサ21と、第2温度センサ22と、第1パッド23と、第2パッド24,25と、第1配線26と、第2配線27,28とが、第1絶縁膜15(第1二酸化シリコン層17)上に形成される。
図14及び図15を参照して、第1絶縁膜15(第1二酸化シリコン層17)上に、第2絶縁膜30を形成する。第2絶縁膜30は、第2窒化シリコン層32と第2二酸化シリコン層31とを含む。具体的には、第1絶縁膜15(第1二酸化シリコン層17)上に、第2二酸化シリコン層31を形成する。それから、第2二酸化シリコン層31上に、第2窒化シリコン層32を形成する。第2二酸化シリコン層31及び第2窒化シリコン層32は、例えば、化学気相堆積(CVD)法によって形成される。第2絶縁膜30(第2二酸化シリコン層31)は、ヒータ20と、第1温度センサ21と、第2温度センサ22と、第1パッド23と、第2パッド24,25と、第1配線26と、第2配線27,28とを覆う。
図16及び図17を参照して、第2絶縁膜30に開口34,35,36を形成する。例えば、フォトリソグラフィー法などを用いて、第2絶縁膜30をパターニングする。第2絶縁膜30は、例えば、CF4のようなエッチングガスを用いて、ドライエッチングされる。こうして、開口34,35,36が、第2絶縁膜30に形成される。第1パッド23は、第2絶縁膜30の開口34において、第2絶縁膜30から露出する。第2パッド24は、第2絶縁膜30の開口35において、第2絶縁膜30から露出する。第2パッド25は、第2絶縁膜30の開口36において、第2絶縁膜30から露出する。
図18及び図19を参照して、第1絶縁膜15及び第2絶縁膜30に第1スリット37と第2スリット38とを形成する。例えば、フォトリソグラフィー法などを用いて、第1絶縁膜15及び第2絶縁膜30をパターニングする。第1絶縁膜15及び第2絶縁膜30は、例えば、CF4のようなエッチングガスを用いて、ドライエッチングされる。こうして、第1スリット37と第2スリット38とが、第1絶縁膜15と第2絶縁膜30とに形成される。
図20及び図21を参照して、基板10の一部と犠牲層58とをエッチングする。例えば、基板10の一部と犠牲層58とは、四メチル水酸化アンモニウム(TMAH)のようなエッチング液を用いて、選択的にウェットエッチングされる。第3絶縁膜12は、エッチングマスクとして機能する。こうして、犠牲層58が除去されるととともに、基板10に空洞11が形成される。第1スリット37及び第2スリット38は、空洞11に連通している。こうしてベース部材2が得られる。
図22から図33を参照して、カバー4を作成する工程(S2)の一例を説明する。
図22から図24を参照して、SOI基板40を用意する。SOI基板40は、シリコン基板41と、シリコン基板41上に設けられている二酸化シリコン膜42と、二酸化シリコン膜42上に設けられているシリコン膜43とを含む。二酸化シリコン膜42は、シリコン基板41とシリコン膜43との間にある。SOI基板40は、第1側面4eと、第2側面4fと、第3主面4gとを含む。
図25から図27を参照して、フォトリソグラフィー法などを用いて、シリコン膜43の一部を除去する。具体的には、ボッシュ法のような深掘り反応性イオンエッチング(DRIE)法によって、シリコン膜43をエッチングする。シリコン膜43に、凹部44とサイド凹部46aとが形成される。
凹部44の底面は、シリコン膜43から露出している二酸化シリコン膜42の露出面で規定されている。凹部44の側面は、シリコン膜43で規定されている。凹部44の深さは、SOI基板40のシリコン膜43の厚さに等しい。そのため、凹部44の深さは、精密に定められ得る。凹部44は、SOI基板40の第1側面4eから第2側面4fまで延在している。
サイド凹部46aの底面は、シリコン膜43から露出している二酸化シリコン膜42の露出面で規定されている。サイド凹部46aの側面は、シリコン膜43で規定されている。凹部44とサイド凹部46aとの間に、シリコン膜43が残存している。サイド凹部46aは、第2方向(y方向)における凹部44の両側にある。サイド凹部46aは、シリコン膜43のうち、カバー4の貫通孔46に対応する部分に形成される。
図28から図30を参照して、フォトリソグラフィー法などを用いて、二酸化シリコン膜42の一部を除去する。特定的には、二酸化シリコン膜42のうち、サイド凹部46aの底面を規定していた部分を除去する。具体的には、二酸化シリコン膜42は、例えば、CF4のようなエッチングガスを用いて、ドライエッチングされる。こうして、サイド凹部46bが形成される。サイド凹部46bの底面は、二酸化シリコン膜42から露出しているシリコン基板41の表面で規定されている。サイド凹部46bの側面は、シリコン膜43と二酸化シリコン膜42とで規定されている。
図31から図33を参照して、フォトリソグラフィー法などを用いて、シリコン基板41の一部を除去する。特定的には、シリコン基板41のうち、サイド凹部46bの底面を規定していた部分を除去する。具体的には、ボッシュ法のような深掘り反応性イオンエッチング(DRIE)法によって、シリコン基板41をエッチングする。カバー4に、貫通孔46が形成される。こうして、カバー4が得られる。
カバー4をベース部材2に固定する工程(S3)では、カバー4をベース部材2の第1主面2aに固定する。カバー4は、例えば、接着剤のような接合部材(図示せず)を用いて、ベース部材2の第1主面2aに接合される。こうして、流路50のうち第1主面2aに沿って延在する主流路部50aが形成される。主流路部50aは、凹部44の底面を規定する二酸化シリコン膜42の露出面と、凹部44の側面を規定するシリコン膜43と、第1主面2aとによって規定されている。第1主面2aの平面視において、主流路部50aの第1長手方向は、第1方向(x方向)である。こうして、熱式フローセンサ1が得られる。
本実施の形態のいくつかの変形例を説明する。
本実施の形態の第1変形例では、第2温度センサ22と第2パッド25と第2配線28とが省略されている。出力読み取り部56(図6を参照)は、流路50(主流路部50a)に流体が流れていない時の第1温度センサ21の第1出力と、流路50(主流路部50a)に流体が流れている時の第1温度センサ21の第2出力とを読み取る。流量算出部57(図6を参照)は、第1温度センサ21の第1出力と第2出力とから、流路50を流れる流体の流量を算出する。流量算出部57は、例えば、第2出力と第1出力との間の差分を算出し、この差分から、流体の流量を算出する。
本実施の形態の第2変形例では、第1温度センサ21と第2パッド24と第2配線27とが省略されている。出力読み取り部56(図6を参照)は、流路50(主流路部50a)に流体が流れていない時の第2温度センサ22の第1出力と、流路50(主流路部50a)に流体が流れている時の第2温度センサ22の第2出力とを読み取る。流量算出部57(図6を参照)は、第2温度センサ22の第1出力と第2出力とから、流路50を流れる流体の流量を算出する。流量算出部57は、例えば、第2出力と第1出力との間の差分を算出し、この差分から、流体の流量を算出する。
本実施の形態の第3変形例では、第1温度センサ21と第2温度センサ22と第2パッド24,25と第2配線27,28とが省略されている。出力読み取り部56(図6を参照)は、流路50(主流路部50a)に流体が流れていない時のヒータ20の第1温度と、流路50(主流路部50a)に流体が流れている時のヒータ20の第2温度とを読み取る。流量算出部57(図6を参照)は、第1温度と第2温度とから、流路50を流れる流体の流量を算出する。流量算出部57は、例えば、第2温度と第1温度との間の差分を算出し、この差分から、流体の流量を算出する。
本実施の形態の第4変形例では、第2絶縁膜30が省略されており、ヒータ20と第1温度センサ21と第2温度センサ22とは、流路50(主流路部50a)に露出してもよい。本実施の形態の第5変形例では、第1スリット37または第2スリット38の少なくとも一つが省略されてもよい。
本実施の形態の熱式フローセンサ1の効果を説明する。
本実施の形態の熱式フローセンサ1は、ベース部材2と、カバー4とを備える。ベース部材2は、第1方向(x方向)と第1方向(x方向)に垂直な第2方向(y方向)とに延在している第1主面2aを含む。ベース部材2は、ヒータ20を含む。カバー4は、ベース部材2の第1主面2aに固定されている。カバー4は、シリコン基板41と、シリコン基板41上に設けられている二酸化シリコン膜42と、二酸化シリコン膜42上に設けられているシリコン膜43とを含むSOI基板40で形成されている。シリコン膜43には、凹部44が形成されている。凹部44の底面は、シリコン膜43から露出している二酸化シリコン膜42の露出面で規定されている。凹部44の側面は、シリコン膜43で規定されている。流路50のうち第1主面2aに沿って延在する主流路部50aは、凹部44の底面を規定する二酸化シリコン膜42の露出面と、凹部44の側面を規定するシリコン膜43と、第1主面2aとによって規定されている。第1主面2aの平面視において、主流路部50aの第1長手方向は、第1方向(x方向)である。カバー4に、流路50の入口51と出口52とが形成されている。第1方向(x方向)及び第2方向(y方向)に垂直な第3方向(z方向)において、ヒータ20は主流路部50aに対向している。
熱式フローセンサ1では、主流路部50a(流路50)の高さは、SOI基板40のシリコン膜43の厚さによって定められる。主流路部50a(流路50)の高さは、精密に定められ得る。そのため、熱式フローセンサ1によれば、向上された精度で流体の流量を検出することができる。
さらに、SOI基板40は、通常、フォトリソグラフィー法のような、高いパターニング精度を有する方法によって、パターニングされる。そのため、主流路部50a(流路50)の幅も、精密に定められ得る。熱式フローセンサ1によれば、向上された精度で流体の流量を検出することができる。
本実施の形態の熱式フローセンサ1では、ベース部材2は、基板10と、第1絶縁膜15とをさらに含む。基板10は、第2主面10aを含む。第1絶縁膜15は、基板10の第2主面10a上に設けられている。ヒータ20は、第1絶縁膜15上に設けられている。第1絶縁膜15は、ヒータ20と基板10との間に配置されている。そのため、基板10として、絶縁基板だけでなく、導電性基板または半導体基板を用いることができる。
本実施の形態の熱式フローセンサ1では、ベース部材2は、第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つをさらに含む。第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つは、第1絶縁膜15上に設けられている。第1温度センサ21は、ヒータ20に対して流路50の入口51に近位して配置されている。第2温度センサ22は、ヒータ20に対して流路50の出口52に近位して配置されている。第3方向(z方向)において、第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つは、主流路部50aに対向している。そのため、熱式フローセンサ1によれば、第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つを用いて、向上された精度で流体の流量を検出することができる。
本実施の形態の熱式フローセンサ1では、第1絶縁膜15に、第1スリット37または第2スリット38の少なくとも一つが設けられている。第1スリット37または第2スリット38の少なくとも一つの第2長手方向は、第2方向(y方向)である。第1スリット37は、ヒータ20と第1温度センサ21との間に設けられている。第2スリット38は、ヒータ20と第2温度センサ22との間に設けられている。
第1スリット37または第2スリット38の少なくとも一つは、ヒータ20からの熱が第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つに伝わることを妨げる。そのため、熱式フローセンサ1によれば、第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つを用いて、向上された精度で流体の流量を検出することができる。
本実施の形態の熱式フローセンサ1では、第2方向(y方向)における第1スリット37または第2スリット38の少なくとも一つの第1両端(端37i,37jまたは端38i,38jの少なくとも一つ)は、第2方向(y方向)におけるヒータ20の第2両端(端20i,20j)よりも、第2方向(y方向)における主流路部50aの中心線50pから遠位している。
第1スリット37または第2スリット38の少なくとも一つは、ヒータ20からの熱が第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つに伝わることをより一層妨げる。そのため、熱式フローセンサ1によれば、第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つを用いて、向上された精度で流体の流量を検出することができる。
本実施の形態の熱式フローセンサ1では、基板10のうち、ヒータ20と第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つとに対応する部分に、空洞11が設けられている。空洞11の開口部11aは、基板10の第2主面10aに形成されている。空洞11は、第1スリット37または第2スリット38の少なくとも一つに連通している。
空洞11は、ヒータ20からの熱が基板10に散逸することを妨げる。そのため、熱式フローセンサ1によれば、第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つを用いて、向上された精度で流体の流量を検出することができる。
本実施の形態の熱式フローセンサ1では、第2方向(y方向)における第1スリット37または第2スリット38の少なくとも一つの第1両端(端37i,37jまたは端38i,38jの少なくとも一つ)は、第2方向(y方向)における空洞11の開口部11aの両端縁(端縁11i,11j)よりも、第2方向(y方向)における主流路部50aの中心線50pから遠位している。
第1スリット37または第2スリット38の少なくとも一つは、ヒータ20からの熱が第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つに伝わることをより一層妨げる。そのため、熱式フローセンサ1によれば、第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つを用いて、向上された精度で流体の流量を検出することができる。
本実施の形態の熱式フローセンサ1では、第1絶縁膜15は、第1二酸化シリコン層17と第1窒化シリコン層16とを含む。第1窒化シリコン層16の第1厚さd1に対する第1二酸化シリコン層17の第2厚さd2の第1の比は、1.0より大きくかつ5.5以下である。
そのため、第1絶縁膜15の反りを減少または防止することができる。主流路部50a(流路50)の形状(特に、第1方向(x方向)に垂直な断面における主流路部50a(流路50)の断面形状)が変化することが減少または防止され得る。熱式フローセンサ1によれば、向上された精度で流体の流量を検出することができる。
本実施の形態の熱式フローセンサ1では、ベース部材2は、ヒータ20を覆う第2絶縁膜30をさらに含む。そのため、第2絶縁膜30は、ヒータ20を、主流路部50a(流路50)を流れる流体から保護する。熱式フローセンサ1によれば、向上された精度で流体の流量を検出することができる。
本実施の形態の熱式フローセンサ1では、ベース部材2は、ヒータ20を覆う第2絶縁膜30をさらに含む。第1スリット37または第2スリット38の少なくとも一つは、第2絶縁膜30にさらに設けられている。
第1スリット37または第2スリット38の少なくとも一つは、ヒータ20からの熱が第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つに伝わることをより一層妨げる。そのため、熱式フローセンサ1によれば、第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つを用いて、向上された精度で流体の流量を検出することができる。
本実施の形態の熱式フローセンサ1では、第2絶縁膜30は、第2二酸化シリコン層31と第2窒化シリコン層32とを含む。第2窒化シリコン層32の第3厚さd3に対する第2二酸化シリコン層31の第4厚さd4の第2の比は、1.0より大きくかつ5.5以下である。
そのため、第2絶縁膜30の反りを減少または防止することができる。主流路部50a(流路50)の形状(特に、第1方向(x方向)に垂直な断面における主流路部50a(流路50)の断面形状)が変化することが減少または防止され得る。熱式フローセンサ1によれば、向上された精度で流体の流量を検出することができる。
本実施の形態の熱式フローセンサ1では、ベース部材2は、第1パッド23と、第1配線26とをさらに含む。第1配線26は、ヒータ20と第1パッド23とに接続されている。第1主面2aの平面視において、第1パッド23はカバー4から露出している。そのため、熱式フローセンサ1の外部からヒータ20に電力を供給することが容易になる。
本実施の形態の熱式フローセンサ1では、ベース部材2は、第1パッド23と、第2パッド24,25と、第1配線26と、第2配線27,28とをさらに含む。第1配線26は、ヒータ20と第1パッド23とに接続されている。第2配線27,28は、第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つと第2パッド24,25とに接続されている。第1主面2aの平面視において、第1パッド23と第2パッド24,25とは、カバー4から露出している。
そのため、熱式フローセンサ1の外部からヒータ20に電力を供給することが容易になる。また、第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つからの出力を熱式フローセンサ1の外部に取り出すことが容易になる。
本実施の形態の熱式フローセンサ1では、カバー4は、第1方向(x方向)におけるカバー4の両端面を規定する第1側面4eと第2側面4fとを含む。流路50の入口51は、カバー4の第1側面4eに設けられている。流路50の出口52は、カバー4の第2側面4fに設けられている。第1主面2aの平面視において、流路50は直線形状を有している。
流路50は直線形状を有しているため、流路50を流れる流体の乱れを低減させることができる。熱式フローセンサ1によれば、向上された精度で流体の流量を検出することができる。
(実施の形態2)
図34から図36を参照して、実施の形態2の熱式フローセンサ1bを説明する。本実施の形態の熱式フローセンサ1bは、実施の形態1の熱式フローセンサ1と同様の構成を備えているが、以下の点で主に異なっている。
熱式フローセンサ1bは、実施の形態1のカバー4に代えて、カバー4bを備えている。カバー4bは、第1貫通電極66と、第2貫通電極67,68とをさらに含む。第1貫通電極66は、第3方向(z方向)においてカバー4bを貫通しており、かつ、第1パッド23に電気的に接続されている。第2貫通電極67,68は、第3方向(z方向)においてカバー4bを貫通しており、かつ、第2パッド24,25に電気的に接続されている。
具体的には、カバー4bには、貫通孔46(図1及び図3を参照)に代えて、貫通孔60,61,62が設けられている。貫通孔60,61,62は、第2方向(y方向)において、シリコン膜43に設けられている凹部44の両側に設けられている。貫通孔60は、第1パッド23に対応して設けられいる。貫通孔61は、第2パッド24に対応して設けられいる。貫通孔62は、第2パッド25に対応して設けられいる。
貫通孔60の表面に、絶縁膜63が設けられている。貫通孔61の表面に、絶縁膜64が設けられている。貫通孔62の表面に、絶縁膜65が設けられている。絶縁膜63,64,65は、例えば、二酸化シリコン膜42である。
貫通孔60内に、第1貫通電極66が設けられている。具体的には、絶縁膜63によって規定される孔に、第1貫通電極66が充填されている。第1貫通電極66の側面は、絶縁膜63によって覆われている。第1貫通電極66は、絶縁膜63によって、シリコン基板41及びシリコン膜43から電気的に絶縁されている。
貫通孔61内に、第2貫通電極67が設けられている。具体的には、絶縁膜64によって規定される孔に、第2貫通電極67が充填されている。第2貫通電極67の側面は、絶縁膜64によって覆われている。第2貫通電極67は、絶縁膜64によって、シリコン基板41及びシリコン膜43から電気的に絶縁されている。貫通孔62内に、第2貫通電極68が設けられている。具体的には、絶縁膜65によって規定される孔に、第2貫通電極68が充填されている。第2貫通電極68の側面は、絶縁膜65によって覆われている。第2貫通電極68は、絶縁膜65によって、シリコン基板41及びシリコン膜43から電気的に絶縁されている。第1貫通電極66と第2貫通電極67,68とは、例えば、銅、金またはアルミニウムのような導電材料で形成されている。
第1貫通電極66は、はんだのような導電接合部材(図示せず)を用いて、第1パッド23に接合されている。第2貫通電極67は、はんだのような導電接合部材(図示せず)を用いて、第2パッド24に接合されている。第2貫通電極68は、はんだのような導電接合部材(図示せず)を用いて、第2パッド25に接合されている。
本実施の形態の熱式フローセンサ1bの製造方法のうち、ベース部材2を作成する工程は、実施の形態1のベース部材2を作成する工程(S1)と同様である。図37から図51を参照して、本実施の形態の熱式フローセンサ1bの製造方法のうち、カバー4bを作成する工程の一例を説明する。
図37から図39を参照して、SOI基板40を用意する。SOI基板40は、シリコン基板41と、シリコン基板41上に設けられている二酸化シリコン膜42と、二酸化シリコン膜42上に設けられているシリコン膜43とを含む。二酸化シリコン膜42は、シリコン基板41とシリコン膜43との間にある。SOI基板40は、第1側面4eと、第2側面4fと、第3主面4gとを含む。
図40から図42を参照して、フォトリソグラフィー法などを用いて、シリコン膜43の一部を除去する。具体的には、ボッシュ法のような深掘り反応性イオンエッチング(DRIE)法によって、シリコン膜43をエッチングする。シリコン膜43に、凹部44とサイド凹部46aとが形成される。
凹部44の底面は、シリコン膜43から露出している二酸化シリコン膜42の露出面で規定されている。凹部44の側面は、シリコン膜43で規定されている。凹部44の深さは、SOI基板40のシリコン膜43の厚さに等しい。そのため、凹部44の深さは、精密に定められ得る。凹部44は、SOI基板40の第1側面4eから第2側面4fまで延在している。
サイド凹部46aの底面は、シリコン膜43から露出している二酸化シリコン膜42の露出面で規定されている。サイド凹部46aの側面は、シリコン膜43で規定されている。凹部44とサイド凹部46aとの間に、シリコン膜43が残存している。サイド凹部46aは、第2方向(y方向)における凹部44の両側にある。サイド凹部46aは、シリコン膜43のうち、カバー4bの貫通孔60,61,62に対応する部分に形成される。
図43から図45を参照して、フォトリソグラフィー法などを用いて、二酸化シリコン膜42の一部を除去する。特定的には、二酸化シリコン膜42のうち、サイド凹部46aの底面を規定していた部分を除去する。具体的には、二酸化シリコン膜42は、例えば、CF4のようなエッチングガスを用いて、ドライエッチングされる。こうして、サイド凹部46bが形成される。サイド凹部46bの底面は、二酸化シリコン膜42から露出しているシリコン基板41の表面で規定されている。サイド凹部46bの側面は、シリコン膜43と二酸化シリコン膜42とで規定されている。
図46から図48を参照して、フォトリソグラフィー法などを用いて、シリコン基板41の一部を除去する。特定的には、シリコン基板41のうち、サイド凹部46bの底面を規定していた部分を除去する。具体的には、ボッシュ法のような深掘り反応性イオンエッチング(DRIE)法によって、シリコン基板41をエッチングする。カバー4bに、貫通孔60,61,62が形成される。こうして、カバー4bが得られる。
図49から図51参照して、貫通孔60の表面に絶縁膜63を形成する。貫通孔61の表面に絶縁膜64を形成する。貫通孔62の表面に絶縁膜65を形成する。絶縁膜63,64,65は、例えば、化学気相堆積(CVD)法によって形成される。
それから、貫通孔60に、第1貫通電極66を形成する。特定的には、絶縁膜63によって規定される孔に、第1貫通電極66を形成する。貫通孔61に、第2貫通電極67を形成する。特定的には、絶縁膜64によって規定される孔に、第2貫通電極67を形成する。貫通孔62に、第2貫通電極68を形成する。特定的には、絶縁膜65によって規定される孔に、第2貫通電極68を形成する。第1貫通電極66及び第2貫通電極67,68は、例えば、真空蒸着法またはスパッタ法によって形成される。
カバー4bをベース部材2に固定する工程は、カバー4bをベース部材2の第1主面2aに固定する。カバー4bは、例えば、接着剤のような接合部材(図示せず)を用いて、ベース部材2の第1主面2aに接合される。カバー4bをベース部材2の第1主面2aに固定する際、第1貫通電極66は、はんだのような接合部材(図示せず)を用いて第1パッド23に接合され、第2貫通電極67,68は、はんだのような接合部材(図示せず)を用いて第2パッド24,25にそれぞれ接合される。こうして、流路50(主流路部50a)が形成される。流路50(主流路部50a)は、凹部44の底面を規定する二酸化シリコン膜42の露出面と、凹部44の側面を規定するシリコン膜43と、第1主面2aとによって規定されている。熱式フローセンサ1bが得られる。
本実施の形態の熱式フローセンサ1bの効果は、実施の形態1の熱式フローセンサ1の効果に加えて、以下の効果を奏する。
本実施の形態の熱式フローセンサ1bでは、ベース部材2は、第1パッド23と、第1配線26とをさらに含む。第1配線26は、ヒータ20と第1パッド23とに接続されている。カバー4bは、第1貫通電極66をさらに含む。第1貫通電極66は、第3方向(z方向)においてカバー4bを貫通しており、かつ、第1パッド23に電気的に接続されている。
カバー4bは、第1貫通電極66を含む。そのため、熱式フローセンサ1bを、配線が形成されているプリント配線基板(図示せず)上に表面実装することによって、熱式フローセンサ1bの外部からヒータ20に電力を供給することが可能になる。すなわち、第1貫通電極66は、導電ワイヤを用いることなく、熱式フローセンサ1bの外部からヒータ20に電力を供給することを可能にする。熱式フローセンサ1bの外部からヒータ20に電力を供給することが容易になる。
本実施の形態の熱式フローセンサ1bでは、ベース部材2は、第1パッド23と、第2パッド24,25と、第1配線26と、第2配線27,28とをさらに含む。第1配線26は、ヒータ20と第1パッド23とに接続されている。第2配線27,28は、第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つと第2パッド24,25とに接続されている。カバー4bは、第1貫通電極66と、第2貫通電極67,68とをさらに含む。第1貫通電極66は、第3方向(z方向)においてカバー4bを貫通しており、かつ、第1パッド23に電気的に接続されている。第2貫通電極67,68は、第3方向(z方向)においてカバー4bを貫通しており、かつ、第2パッド24,25に電気的に接続されている。
カバー4bは、第1貫通電極66を含む。そのため、熱式フローセンサ1bをプリント配線基板(図示せず)上に表面実装することによって、熱式フローセンサ1bの外部からヒータ20に電力を供給することが可能になる。すなわち、第1貫通電極66は、導電ワイヤを用いることなく、熱式フローセンサ1bの外部からヒータ20に電力を供給することを可能にする。熱式フローセンサ1bの外部からヒータ20に電力を供給することが容易になる。
カバー4bは、第2貫通電極67,68を含む。そのため、熱式フローセンサ1bをプリント配線基板(図示せず)上に表面実装することによって、第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つの出力を熱式フローセンサ1bから読み出すことが可能になる。すなわち、第2貫通電極67,68は、導電ワイヤを用いることなく、第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つの出力を熱式フローセンサ1bから読み出すことを可能にする。第1温度センサ21または第2温度センサ22の少なくとも一つの出力を熱式フローセンサ1bから読み出すことが容易になる。
(実施の形態3)
図52から図54を参照して、実施の形態3の熱式フローセンサ1cを説明する。本実施の形態の熱式フローセンサ1cは、実施の形態1の熱式フローセンサ1と同様の構成を備えているが、以下の点で主に異なっている。
熱式フローセンサ1cは、実施の形態1のカバー4に代えて、カバー4cを備えている。カバー4cでは、流路50の入口51と出口52とは、カバー4cの第3主面4gに設けられている。流路50は、主流路部50aと、第1副流路部50bと、第2副流路部50cとを含む。第1副流路部50bは、入口51と主流路部50aとに連通している。第2副流路部50cは、出口52と主流路部50aとに連通している。第1副流路部50bと第2副流路部50cとは、第3方向(z方向)に延在している。流路50の第1副流路部50bと第2副流路部50cとは、カバー4cのシリコン基板41と二酸化シリコン膜42とに設けられている。
本実施の形態の熱式フローセンサ1cの製造方法のうち、ベース部材2を作成する工程は、実施の形態1のベース部材2を作成する工程(S1)と同様である。図55から図66を参照して、本実施の形態の熱式フローセンサ1cの製造方法のうち、カバー4cを作成する工程の一例を説明する。
図55から図57を参照して、SOI基板40を用意する。SOI基板40は、シリコン基板41と、シリコン基板41上に設けられている二酸化シリコン膜42と、二酸化シリコン膜42上に設けられているシリコン膜43とを含む。二酸化シリコン膜42は、シリコン基板41とシリコン膜43との間にある。SOI基板40は、第1側面4eと、第2側面4fと、第3主面4gとを含む。
図58から図60を参照して、フォトリソグラフィー法などを用いて、シリコン膜43の一部を除去する。具体的には、ボッシュ法のような深掘り反応性イオンエッチング(DRIE)法によって、シリコン膜43をエッチングする。シリコン膜43に、凹部44とサイド凹部46aとが形成される。
凹部44の底面は、シリコン膜43から露出している二酸化シリコン膜42の露出面で規定されている。凹部44の側面は、シリコン膜43で規定されている。凹部44の深さは、SOI基板40のシリコン膜43の厚さに等しい。そのため、凹部44の深さは、精密に定められ得る。凹部44は、第1方向(x方向)において、シリコン膜43で終端されている。凹部44は、SOI基板40の第1側面4e及び第2側面4fにまで延在していない。
サイド凹部46aの底面は、シリコン膜43から露出している二酸化シリコン膜42の露出面で規定されている。サイド凹部46aの側面は、シリコン膜43で規定されている。凹部44とサイド凹部46aとの間に、シリコン膜43が残存している。サイド凹部46aは、第2方向(y方向)における凹部44の両側にある。サイド凹部46aは、シリコン膜43のうち、カバー4cの貫通孔46に対応する部分に形成される。
図61から図63を参照して、フォトリソグラフィー法などを用いて、二酸化シリコン膜42の一部を除去する。特定的には、二酸化シリコン膜42のうち、サイド凹部46aの底面を規定していた部分と、第1副流路部50b及び第2副流路部50cに対応する部分とを除去する。具体的には、二酸化シリコン膜42は、例えば、CF4のようなエッチングガスを用いて、ドライエッチングされる。こうして、サイド凹部46bと凹部71a,71bとが形成される。サイド凹部46bの底面は、二酸化シリコン膜42から露出しているシリコン基板41の表面で規定されている。サイド凹部46bの側面は、シリコン膜43と二酸化シリコン膜42とで規定されている。凹部71a,71bの底面は、二酸化シリコン膜42から露出しているシリコン基板41の表面で規定されている。凹部71a,71bの側面は、二酸化シリコン膜42で規定されている。
図64から図66を参照して、フォトリソグラフィー法などを用いて、シリコン基板41の一部を除去する。特定的には、シリコン基板41のうち、サイド凹部46bの底面を規定していた部分と凹部71a,71bの底面を規定していた部分とを除去する。具体的には、ボッシュ法のような深掘り反応性イオンエッチング(DRIE)法によって、シリコン基板41をエッチングする。カバー4cに、貫通孔46と第1副流路部50bと第2副流路部50cとが形成される。こうして、カバー4cが得られる。
本実施の形態におけるカバー4cをベース部材2に固定する工程は、実施の形態1のカバー4をベース部材2に固定する工程(S3)と同様である。流路50のうち第1主面2aに沿って延在する主流路部50aが形成される。主流路部50aは、凹部44の底面を規定する二酸化シリコン膜42の露出面と、凹部44の側面を規定するシリコン膜43と、第1主面2aとによって規定されている。主流路部50aは、第1副流路部50bと第2副流路部50cとに連通している。熱式フローセンサ1cが得られる。
本実施の形態の熱式フローセンサ1cは、実施の形態1の熱式フローセンサ1の効果と同様の以下の効果を奏する。
本実施の形態の熱式フローセンサ1cでは、カバー4cは、ベース部材2から遠位する第3主面4gを含む。流路50の入口51と出口52とは、第3主面4gに設けられている。流路50の第1副流路部50bと第2副流路部50cとは、カバー4cのシリコン基板41と二酸化シリコン膜42とに設けられている。第1副流路部50bは、入口51と主流路部50aとに連通している。第2副流路部50cは、出口52と主流路部50aとに連通している。そのため、熱式フローセンサ1cによれば、向上された精度で流体の流量を検出することができる。
今回開示された実施の形態1から実施の形態3及びそれらの変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。矛盾のない限り、今回開示された実施の形態1から実施の形態3及びそれらの変形例の少なくとも2つを組み合わせてもよい。本開示の範囲は、上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
1,1b,1c 熱式フローセンサ、2 ベース部材、2a 第1主面、4,4b,4c カバー、4e 第1側面、4f 第2側面、4g 第3主面、7 フローセンサシステム、10 基板、10a 第2主面、11 空洞、11a 開口部、11i,11j 端縁、12 第3絶縁膜、12a,34,35,36 開口、15 第1絶縁膜、16 第1窒化シリコン層、17 第1二酸化シリコン層、20 ヒータ、20i,20j 端、21 第1温度センサ、22 第2温度センサ、23 第1パッド、24,25 第2パッド、26 第1配線、27,28 第2配線、30 第2絶縁膜、31 第2二酸化シリコン層、32 第2窒化シリコン層、37 第1スリット、37i,37j 端、38 第2スリット、38i,38j 端、40 SOI基板、41 シリコン基板、42 二酸化シリコン膜、43 シリコン膜、44 凹部、46,60,61,62 貫通孔、46a,46b サイド凹部、50 流路、50a 主流路部、50b 第1副流路部、50c 第2副流路部、50p 中心線、51 入口、52 出口、55 流量演算器、56 出力読み取り部、57 流量算出部、58 犠牲層、63,64,65 絶縁膜、66 第1貫通電極、67,68 第2貫通電極、71a,71b 凹部。

Claims (17)

  1. 第1方向と前記第1方向に垂直な第2方向とに延在している第1主面を含むベース部材と、
    前記第1主面に固定されているカバーとを備え、
    前記ベース部材は、ヒータを含み、
    前記カバーは、シリコン基板と、前記シリコン基板上に設けられている二酸化シリコン膜と、前記二酸化シリコン膜上に設けられているシリコン膜とを含むSOI基板で形成されており、
    前記シリコン膜には凹部が形成されており、前記凹部の底面は前記シリコン膜から露出している前記二酸化シリコン膜の露出面で規定されており、前記凹部の側面は前記シリコン膜で規定されており、
    流路のうち前記第1主面に沿って延在する主流路部は、前記凹部の前記底面を規定する前記二酸化シリコン膜の前記露出面と、前記凹部の前記側面を規定する前記シリコン膜と、前記第1主面とによって規定されており、
    前記第1主面の平面視において、前記主流路部の第1長手方向は、前記第1方向であり、
    前記カバーに、前記流路の入口と出口とが形成されており、
    前記第1方向及び前記第2方向に垂直な第3方向において、前記ヒータは前記主流路部に対向している、熱式フローセンサ。
  2. 前記ベース部材は、第2主面を含む基板と、前記第2主面上に設けられている第1絶縁膜とをさらに含み、
    前記ヒータは、前記第1絶縁膜上に設けられており、
    前記第1絶縁膜は、前記ヒータと前記基板との間に配置されている、請求項1に記載の熱式フローセンサ。
  3. 前記ベース部材は、第1温度センサまたは第2温度センサの少なくとも一つをさらに含み、
    前記第1温度センサまたは前記第2温度センサの前記少なくとも一つは、前記第1絶縁膜上に設けられており、
    前記第1温度センサは、前記ヒータに対して前記流路の前記入口に近位して配置されており、
    前記第2温度センサは、前記ヒータに対して前記流路の前記出口に近位して配置されており、
    前記第3方向において、前記第1温度センサまたは前記第2温度センサの前記少なくとも一つは前記主流路部に対向している、請求項2に記載の熱式フローセンサ。
  4. 前記第1絶縁膜に、第1スリットまたは第2スリットの少なくとも一つが設けられており、
    前記第1スリットまたは前記第2スリットの少なくとも一つの第2長手方向は、前記第2方向であり、
    前記第1スリットは、前記ヒータと前記第1温度センサとの間に設けられており、
    前記第2スリットは、前記ヒータと前記第2温度センサとの間に設けられている、請求項3に記載の熱式フローセンサ。
  5. 前記第2方向における前記第1スリットまたは前記第2スリットの前記少なくとも一つの第1両端は、前記第2方向における前記ヒータの第2両端よりも、前記第2方向における前記主流路部の中心線から遠位している、請求項4に記載の熱式フローセンサ。
  6. 前記基板のうち、前記ヒータと前記第1温度センサまたは前記第2温度センサの前記少なくとも一つとに対応する部分に、空洞が設けられており、
    前記空洞の開口部は、前記基板の前記第2主面に形成されており、
    前記空洞は、前記第1スリットまたは前記第2スリットの前記少なくとも一つに連通している、請求項4に記載の熱式フローセンサ。
  7. 前記第2方向における前記第1スリットまたは前記第2スリットの前記少なくとも一つの第1両端は、前記第2方向における前記空洞の前記開口部の両端縁よりも、前記第2方向における前記主流路部の中心線から遠位している、請求項6に記載の熱式フローセンサ。
  8. 前記第1絶縁膜は、第1二酸化シリコン層と第1窒化シリコン層とを含み、
    前記第1窒化シリコン層の第1厚さに対する前記第1二酸化シリコン層の第2厚さの第1の比は、1.0より大きくかつ5.5以下である、請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の熱式フローセンサ。
  9. 前記ベース部材は、前記ヒータを覆う第2絶縁膜をさらに含む、請求項2から請求項8のいずれか一項に記載の熱式フローセンサ。
  10. 前記ベース部材は、前記ヒータを覆う第2絶縁膜をさらに含み、
    前記第1スリットまたは前記第2スリットの前記少なくとも一つは、前記第2絶縁膜にさらに設けられている、請求項4から請求項7のいずれか一項に記載の熱式フローセンサ。
  11. 前記第2絶縁膜は、第2二酸化シリコン層と第2窒化シリコン層とを含み、
    前記第2窒化シリコン層の第3厚さに対する前記第2二酸化シリコン層の第4厚さの第2の比は、1.0より大きくかつ5.5以下である、請求項9または請求項10に記載の熱式フローセンサ。
  12. 前記ベース部材は、第1パッドと、第1配線とをさらに含み、
    前記第1配線は、前記ヒータと前記第1パッドとに接続されており、
    前記第1主面の前記平面視において、前記第1パッドは前記カバーから露出している、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の熱式フローセンサ。
  13. 前記ベース部材は、第1パッドと、第2パッドと、第1配線と、第2配線とをさらに含み、
    前記第1配線は、前記ヒータと前記第1パッドとに接続されており、
    前記第2配線は、前記第1温度センサまたは前記第2温度センサの前記少なくとも一つと前記第2パッドとに接続されており、
    前記第1主面の前記平面視において、前記第1パッドと前記第2パッドとは前記カバーから露出している、請求項3から請求項7のいずれか一項に記載の熱式フローセンサ。
  14. 前記ベース部材は、第1パッドと、第1配線とをさらに含み、
    前記第1配線は、前記ヒータと前記第1パッドとに接続されており、
    前記カバーは、第1貫通電極をさらに含み、
    前記第1貫通電極は、前記第3方向において前記カバーを貫通しており、かつ、前記第1パッドに電気的に接続されている、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の熱式フローセンサ。
  15. 前記ベース部材は、第1パッドと、第2パッドと、第1配線と、第2配線とをさらに含み、
    前記第1配線は、前記ヒータと前記第1パッドとに接続されており、
    前記第2配線は、前記第1温度センサまたは前記第2温度センサの前記少なくとも一つと前記第2パッドとに接続されており、
    前記カバーは、第1貫通電極と、第2貫通電極とをさらに含み、
    前記第1貫通電極は、前記第3方向において前記カバーを貫通しており、かつ、前記第1パッドに電気的に接続されており、
    前記第2貫通電極は、前記第3方向において前記カバーを貫通しており、かつ、前記第2パッドに電気的に接続されている、請求項3から請求項7のいずれか一項に記載の熱式フローセンサ。
  16. 前記カバーは、前記第1方向における前記カバーの両端面を規定する第1側面と第2側面とを含み、
    前記流路の前記入口は、前記第1側面に設けられており、
    前記流路の前記出口は、前記第2側面に設けられており、
    前記第1主面の前記平面視において、前記流路は直線形状を有している、請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の熱式フローセンサ。
  17. 前記カバーは、前記ベース部材から遠位する第3主面を含み、
    前記流路の前記入口と前記出口とは、前記第3主面に設けられており、
    前記流路の第1副流路と第2副流路とは、前記カバーの前記シリコン基板と前記二酸化シリコン膜とに設けられており、
    前記第1副流路は、前記入口と前記主流路部とに連通しており、
    前記第2副流路は、前記出口と前記主流路部とに連通している、請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の熱式フローセンサ。
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