JP2021147902A - 防火戸 - Google Patents

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Shinji Nagatsu
伸二 長津
康則 四國
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康則 四國
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Abstract

【課題】火災時に駆動部が発火するまでの時間を延ばした防火戸を提供する。【解決手段】防火戸1は、第1引戸20A及び第2引戸20Bを開閉する駆動部30と、駆動部30を収容し下方に構成された下面開口部40Bを有するケース40と、ケース40の内部の下面開口部44B以外に設けられ、熱によって発泡する第1発泡材51、第2発泡材52、第4発泡材54、及び第5発泡材55とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、防火戸に関する。
商業施設及び病院等の建物に設置される防火戸が知られている。例えば、特許文献1に記載の防火戸は、間口を移動するドア、ドアを駆動する駆動部、駆動部を収容している横枠を備える。そして、特許文献1の防火戸では横枠に形成される開口とドアとの間に高温下で発泡する発泡材が設けられている。
特開平10−118208号公報
ところで、特許文献1の防火戸では、火災時に発泡材が膨張して横枠の開口とドアとの隙間を埋め開口から熱風が入り込むことを阻止しているが、耐火性能の認定に必要な所定時間未満で駆動部が発火するおそれがある。このため、火災時に駆動部が発火するまでの時間を延長することが求められている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、火災時に駆動部が発火するまでの時間を延ばした防火戸を提供することにある。
上記課題を解決する防火戸は、ドアを開閉する駆動部と、前記駆動部を収容し下方に構成された開口部を有するケースと、前記ケースの内部の前記開口部以外に設けられ、熱によって発泡する発泡材とを備える。
上記構成によれば、駆動部を収容するケースが炎にさらされた際に、当該炎の熱によって発泡材が発泡することによって、ケースの内部の空気をケースの外部に追い出すことで、駆動部の燃焼に使用される酸素を減らすことができる。よって、火災時に駆動部が発火するまでの時間を延ばすことができる。
上記課題を解決する防火戸は、ドアを開閉する駆動部と、前記駆動部を制御する制御部と、前記駆動部と前記制御部とを収容し下方に構成された開口部を有するケースとを備え、前記ケースの内部には、前記ケースの外表面が炎にさらされた際に前記ケースの内部の空気を前記ケースの外部に追い出すように熱によって発泡する発泡材が設けられている。
上記構成によれば、ケースの外部が炎にさらされた際に、当該炎の熱によって発泡材が発泡することによって、駆動部及び制御部の周囲の空気を排出することで、駆動部及び制御部の燃焼に使用される酸素を減らすことができる。よって、火災時に駆動部が発火するまでの時間を延ばすことができる。
上記課題を解決する防火戸は、ドアを開閉する駆動部と、前記駆動部を制御する制御部と、前記駆動部と前記制御部とを収容し下方に構成された開口部を有するケースと、前記制御部と前記ケースのうち前記ドアの開閉方向に沿った側壁との間に熱によって発泡する発泡材とを備える。
上記構成によれば、ケースの外部が炎にさらされた際に、当該炎の熱によって発泡材が発泡することによって、制御部の周囲の空気を排出することで、制御部の燃焼に使用される酸素を減らすことができる。よって、制御部から駆動部への延焼を抑制することができ、火災時に駆動部が発火するまでの時間を延ばすことができる。
上記防火戸について、前記ケースの内部と外部との連通部を備え、前記発泡材は、前記連通部に設置されることが好ましい。
上記防火戸について、前記駆動部が取り付けられるとともに、前記ドアを支持するレールを有する支持部材を備え、前記発泡材は、前記支持部材と前記駆動部との間に設置されることが好ましい。
上記防火戸について、前記ケースは、アルミニウム又はアルミニウム合金からなることが好ましい。
本発明によれば、火災時に駆動部が発火するまでの時間を延ばすことができる。
防火戸の概略構成を示す正面図。 防火戸のケースの内部構成を示す図1の2−2断面図。 防火戸のケースにおける第1発泡材の設置位置を示す正面図。 防火戸のケースにおける第5発泡材の設置位置を示す正面図。
以下、図1〜図4を参照して、防火戸の一実施形態について説明する。なお、図2〜図4において、便宜上、発泡材を網掛けにより示している。防火戸1は、図1に示されるように、引分け式の防火戸である。
図1に示すように、防火戸1は、建物に形成された長方形状の間口200に設けられている。防火戸1は、間口200の長手方向において間隔をあけて配置された一対の縦枠3を備える。防火戸1は、一対の縦枠3の上方に配置され、一対の縦枠3により支持されているケース40を備える。縦枠3は、中空形状であり、防火戸1の高さ方向に延びている。ケース40の内部には、収容空間41が形成されている。防火戸1は、アルミニウム又はアルミニウム合金から形成されている。このため、防火戸1は、軽量であって錆びにくい。
一対の縦枠3の間には、それぞれの縦枠3に接続する2つの固定部10が設けられている。2つの固定部10は、互いに離間して配置されることにより、2つの固定部10の間に出入口を形成している。2つの固定部10の間には、2つの固定部10が並べられている方向に沿って移動する第1引戸20A及び第2引戸20Bが設けられている。図2に示すように、第1引戸20A及び第2引戸20Bは、防火戸1の前後方向において、固定部10よりも正面側に配置されている。第1引戸20A及び第2引戸20Bが移動することにより2つの固定部10の間の出入口を開閉する。なお、第1引戸20A及び第2引戸20Bのような引戸は、ドアの一例であり、防火戸1は、引戸に代えて、開戸又は折戸を備えていてもよい。
固定部10は、高さ方向に延びる中空形状の中方立11と、巾木12と、耐熱ガラス13とを備える。巾木12は、中方立11と縦枠3との間に配置され、第1引戸20A及び第2引戸20Bの開閉方向に延びる。耐熱ガラス13は、巾木12と、縦枠3、中方立11、及び、巾木12に支持されている。
第1引戸20Aは、耐熱ガラス21と、耐熱ガラス21の一方の側部を支持している戸先側縦框22と、耐熱ガラス21の他方の側部を支持している戸尻側縦框23と、耐熱ガラス21の上部を支持している上框24と、耐熱ガラス21の下部を支持している下框25とを備える。第1引戸20Aは、戸車を有する第1ドアハンガ110を介してケース40の収容空間41に配置された走行レール100(図2参照)に吊り下げられ、第1ドアハンガ110により駆動方向にスライド自在に支持されている。なお、第2引戸20Bも同様の構成である。また、第2引戸20Bが吊り下げられるドアハンガを第2ドアハンガ120と称する。
ケース40の収容空間41には、第1引戸20A及び第2引戸20Bを駆動する駆動部30が配置されている。駆動部30が第1引戸20A及び第2引戸20Bを駆動方向に移動させて第1引戸20A及び第2引戸20Bが接近及び離間することにより2つの固定部10の間の出入口を開閉する。なお、ケース40が駆動部30を収容するケースに相当する。
駆動部30は、電気モータ31、電気モータ31の出力軸と減速機(図示略)を介して連結されている駆動スプロケット32、及び、駆動方向において駆動スプロケット32と間隔を置いて配置されている従動スプロケット33を備える。駆動部30は、さらに、駆動スプロケット32と従動スプロケット33とに巻き掛けられているチェーン34、及び、電気モータ31を制御する制御部35を備える。
チェーン34は、互いに移動方向が異なる第1部分34A及び第2部分34Bを備える。第1部分34Aと第1引戸20Aの上框24とは、第1ドアハンガ110を介して接続されている。第2部分34Bと第2引戸20Bの上框24とは、第2ドアハンガ120を介して接続されている。電気モータ31の駆動力がチェーン34を介して第1ドアハンガ110及び第2ドアハンガ120に伝達されることにより、第1引戸20A及び第2引戸20Bが開閉する。なお、ケース40の内部には、駆動部30の他に、防火戸1が設置されている建物内で火災が発生したことが検出されたときに、第1引戸20A及び第2引戸20Bを閉じ方向に移動させるための自動閉鎖装置(図示略)が配置されている。
図2を参照して、ケース40の内部構造について説明する。
図2に示すように、ケース40は、ケース40の背面を構成する背面壁42、ケース40の下面を構成する底壁43、ケース40の上面を構成する上壁44、及びケース40の長手方向の端面を構成する側壁45を有する。底壁43と背面壁42とは連続しており、背面壁42と上壁44とは連続している。底壁43は、第2引戸20B(第1引戸20A)まで延びている。底壁43の正面側端部は、上方に向かって折り曲げられている。上壁44は、第2引戸20Bよりも正面側まで延びている。上壁44の正面側端部には、下方に延びる上側固定壁44Aが形成されている。上壁44は、天井4に接触している。なお、背面壁42がドアの開閉方向に沿った側壁に相当する。
ケース40の上側固定壁44Aには、ヒンジ47を介して点検カバー48がケース40の正面開口部40Aを開閉可能に取り付けられている。点検カバー48は、正面壁に相当し、ドアの開閉方向に沿った側壁に相当する。上側固定壁44Aと点検カバー48との間は、ヒンジ47がない部分は隙間S5となっている。このため、上側固定壁44Aと点検カバー48との間は、ケース40の内部と外部との連通部に相当する。また、底壁43の正面側端部と点検カバー48とは、第1引戸20Aの上端及び第2引戸20Bの上端が挿入されている下面開口部40Bを構成する。なお、点検カバー48は、収容空間41を開閉する開閉カバーに相当する。
ケース40の収容空間41における背面側には、駆動部30が取り付けられるとともに走行レール100を有する支持部材49が配置されている。支持部材49は、駆動部30が取り付けられる支持部49Aと、走行レール100が形成されたレール部49Cと、支持部49Aとレール部49Cとを連結する連結部49Bとを備える。支持部材49は、例えば、アルミニウムにより形成されている。また、支持部材49のレール部49Cは、底壁43の内側へ突出する突条部43A上に載せられている。突条部43Aは、第1引戸20A及び第2引戸20Bが移動する方向に延出している。支持部材49の両端には固定金具が取り付けられ、ボルトによって固定金具が縦枠3に固定されている。
防火戸1のケース40は、火災が発生したときに、耐火性能の認定に必要な所定時間未満で駆動部30が発火しないように、ケース40の収容空間41の空気をケース40の外部に追い出すように熱によって発泡する発泡材が設けられている。
駆動部30は、支持部材49の支持部49Aと離れた状態で固定されている。すなわち、駆動部30は、上面視においてL字状の取付部材36にボルトによって固定されている。取付部材36は、支持部材49の支持部49Aにボルトによって固定されている。駆動部30は、支持部材49の支持部49Aと駆動部30を取り付けた取付部材36との間に形成された第1空間S1によって熱が支持部49Aから駆動部30に伝達されることを抑制している。第1空間S1には、熱によって発泡する第1発泡材51が設けられている。第1発泡材51は、グラファイト系発泡材が用いられている。すなわち、第1発泡材51は、支持部材49の支持部49Aの背面壁42と接触する面と反対側の面に貼り付けられている。第1発泡材51は、第1引戸20A及び第2引戸20Bが移動する方向において制御部35を含む駆動部30がある範囲に亘って貼り付けられている(図3参照)。なお、第1発泡材51は、ケース40の内部の下面開口部40B以外に設けられている。
第1発泡材51は、背面壁42が炎によって加熱されると、背面壁42及び支持部49Aを介して熱が伝達されて発泡する。第1発泡材51が発泡すると、第1空間S1を埋めるとともに支持部材49の支持部49Aから溢れ出して、駆動部30の周囲を埋めるとともに、ケース40の収容空間41を埋める。よって、ケース40の収容空間41の温度上昇を抑えて、駆動部30の各機器の発火を抑制する。また、ケース40の収容空間41の空気(酸素)量を減らして駆動部30の各機器の発火を抑制する。
支持部材49の連結部49Bには、熱によって発泡する第2発泡材52が設けられている。第2発泡材52は、グラファイト系発泡材が用いられている。すなわち、第2発泡材52は、支持部材49の連結部49Bの背面壁42と接触する面と反対側の面に貼り付けられている。第2発泡材52は、第1引戸20A及び第2引戸20Bが移動する方向において制御部35を含む駆動部30がある範囲に亘って貼り付けられている(図3参照)。なお、第2発泡材52は、ケース40の内部の下面開口部40B以外に設けられている。
第2発泡材52は、背面壁42が炎によって加熱されると、背面壁42及び連結部49Bを介して熱が伝達されて発泡する。第2発泡材52が発泡すると、ケース40の収容空間41の駆動部30の下方の第2空間S2を埋めるとともに、ケース40の収容空間41を埋める。よって、ケース40の収容空間41の温度上昇を抑えて、駆動部30の各機器の発火を抑制する。また、ケース40の収容空間41の空気(酸素)量を減らして駆動部30の各機器の発火を抑制する。
底壁43の突条部43Aには、熱によって発泡する第3発泡材53が設けられている。第3発泡材53は、グラファイト系発泡材が用いられている。すなわち、第3発泡材53は、底壁43の突条部43Aの第2引戸20B(第1引戸20A)と対向する面に貼り付けられている。第3発泡材53は、第1引戸20A及び第2引戸20Bが移動する方向において制御部35を含む駆動部30がある範囲に亘って貼り付けられている(図3参照)。
第3発泡材53は、背面壁42又は底壁43が炎によって加熱されると、背面壁42から底壁43又は底壁43を介して熱が伝達されて発泡する。第3発泡材53が発泡すると、突条部43Aと第2引戸20B(第1引戸20A)との間の第3空間S3を埋める。よって、ケース40の収容空間41の内部への熱の侵入を抑えることができ、駆動部30の各機器の発火を抑制する。また、ケース40の収容空間41の内部で発火した機器の火炎が第3空間S3から噴出することを抑えることができる。
点検カバー48の内面には、熱によって発泡する第4発泡材54が設けられている。第4発泡材54は、グラファイト系発泡材が用いられている。すなわち、第4発泡材54は、第1引戸20A及び第2引戸20Bが移動する方向において全範囲、言い換えれば点検カバー48がある範囲に亘って貼り付けられている(図4参照)。なお、第4発泡材54は、ケース40の内部の下面開口部40B以外に設けられている。
第4発泡材54は、正面壁である点検カバー48が炎によって加熱されると、正面壁である点検カバー48を介して熱が伝達されて発泡する。第4発泡材54が発泡すると、駆動部30と点検カバー48との間の第4空間S41を少なくとも埋めるとともに、第1ドアハンガ110及び第2ドアハンガ120と点検カバー48との間の第4空間S42までを埋める。よって、ケース40の収容空間41の温度上昇を抑えて、駆動部30の各機器の発火を抑制する。また、ケース40の収容空間41の空気(酸素)量を減らして駆動部30の各機器の発火を抑制する。
ケース40の上側固定壁44Aには、熱によって発泡する第5発泡材55が設けられている。第5発泡材55は、グラファイト系発泡材が用いられている。すなわち、第5発泡材55は、第1引戸20A及び第2引戸20Bが移動する方向において全範囲、言い換えれば点検カバー48がある範囲に亘って貼り付けられている(図4参照)。なお、第5発泡材55は、ケース40の内部の下面開口部40B以外に設けられている。
第5発泡材55は、上側固定壁44Aが炎によって加熱されると、上側固定壁44Aを介して熱が伝達されて発泡する。第5発泡材55が発泡すると、上側固定壁44Aと点検カバー48との間の隙間S5を埋める。よって、ケース40の収容空間41の内部への熱の侵入を抑えることができ、駆動部30の各機器の発火を抑制する。また、ケース40の収容空間41の内部で発火した機器の火炎が隙間S5から噴出することを抑えることができる。
次に図2を参照して、防火戸1の作用について説明する。
図2に示すように、建物内に設置されている防火戸1の背面側の空間で火災が発生すると、火炎及び熱風により防火戸1の背面壁42及び底壁43が加熱される。
背面壁42が加熱されると、支持部材49を介して第1発泡材51及び第2発泡材52に熱が伝わり、第1発泡材51及び第2発泡材52が発泡してケース40の収容空間41に広がる。すなわち、第1発泡材51は、支持部材49の支持部49Aと駆動部30との間に形成された第1空間S1を埋めるとともに駆動部30の周囲に広がり、ケース40の収容空間41を埋める。また、第2発泡材52は、ケース40の収容空間41の駆動部30の下方の第2空間S2を埋める。よって、ケース40の収容空間41の空気をケース40の外部へ追い出すことができる。
底壁43が加熱されると、底壁43を介して第3発泡材53に熱が伝わり、第3発泡材53が発泡して、突条部43Aと第2引戸20B(第1引戸20A)との間の第3空間S3を埋める。
さらに、ケース40の収容空間41を介して第4発泡材54及び第5発泡材55に熱が伝わると、第4発泡材54及び第5発泡材55が発泡して、ケース40の収容空間41に広がる。すなわち、第4発泡材54は、駆動部30と点検カバー48との間の第4空間S41を少なくとも埋めるとともに、第1ドアハンガ110及び第2ドアハンガ120と点検カバー48との間の第4空間S42までを埋める。また、第5発泡材55は、上側固定壁44Aと点検カバー48との間の隙間S5を埋める。
よって、ケース40の収容空間41を発泡材が埋めることで、ケース40の収容空間41の空気(酸素)量を減らすとともに、ケース40の収容空間41の温度上昇を抑えて、駆動部30の各機器の発火を抑制することができる。
建物内に設置されている防火戸1の正面側の空間で火災が発生すると、火炎及び熱風により防火戸1の正面壁である点検カバー48及び上側固定壁44Aが加熱される。
上側固定壁44Aが加熱されると、第5発泡材55に熱が伝わり、第5発泡材55が発泡して、ケース40の収容空間41に広がる。すなわち、第5発泡材55は、上側固定壁44Aと点検カバー48との間の隙間S5を埋めて、駆動部30と点検カバー48との間の第4空間S41を埋める。
点検カバー48が加熱されると、第4発泡材54に熱が伝わると、第4発泡材54が発泡して、ケース40の収容空間41に広がる。すなわち、第4発泡材54は、駆動部30と点検カバー48との間の第4空間S41を少なくとも埋めるとともに、第1ドアハンガ110及び第2ドアハンガ120と点検カバー48との間の第4空間S42までを埋める。また、第4発泡材54は、ケース40の点検カバー48に設置される起動用センサ(図示略)からケース40の内部に配線を引き込む連通部としての配線孔(図示略)を塞ぐこともできる。このため、ケース40の外部から配線孔を介して炎がケース40の内部に侵入することを抑制することができ、配線孔を塞ぐための発泡材を別途設ける必要がない。
さらに、ケース40の収容空間41を介して第1発泡材51、第2発泡材52、及び第3発泡材53に熱が伝わると、第1発泡材51、第2発泡材52、及び第3発泡材53が発泡して、ケース40の収容空間41を埋める。すなわち、第1発泡材51は、支持部材49の支持部49Aと駆動部30との間に形成された第1空間S1を埋めるとともに支持部材49の支持部49Aから溢れ出して、駆動部30の周囲を埋める。第2発泡材52は、ケース40の収容空間41の駆動部30の下方の第2空間S2を埋める。第3発泡材53は、突条部43Aと第2引戸20B(第1引戸20A)との間の第3空間S3を埋める。また、第1発泡材51及び第2発泡材52は、ケース40の背面壁42に設置される起動用センサ(図示略)からケース40の内部に配線を引き込む連通部としての配線孔(図示略)を塞ぐこともできる。このため、ケース40の外部から連通部を介して炎がケース40の内部に侵入することを抑制することができ、配線孔を塞ぐための発泡材を別途設ける必要がない。
よって、ケース40の収容空間41を発泡材が埋めることで、ケース40の収容空間41の空気(酸素)量を減らすとともに、ケース40の収容空間41の温度上昇を抑えて、駆動部30の各機器の発火を抑制することができる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)駆動部30を収容するケース40が炎にさらされた際に、当該炎の熱によって発泡材が発泡することによって、ケース40の内部の空気をケース40の外部に追い出すことで、駆動部30の燃焼に使用される酸素を減らすことができる。よって、火災時に駆動部30が発火するまでの時間を延ばすことができる。
(2)ケース40の外部が炎にさらされた際に、当該炎の熱によって発泡材が発泡することによって、制御部35の周囲の空気を排出することで、制御部35の燃焼に使用される酸素を減らすことができる。よって、制御部35から駆動部30への延焼を抑制することができ、火災時に駆動部30が発火するまでの時間を延ばすことができる。
(3)ケース40の外部が炎にさらされた際に、当該炎の熱によって第5発泡材55が発泡することによって、上側固定壁44Aと点検カバー48との間の隙間S5を埋めることで、ケース40の外部から隙間S5を介して炎がケース40の内部に侵入することを抑制することができる。
(4)ケース40の外部が炎にさらされた際に、当該炎の熱によって第1発泡材51が発泡することによって、支持部材49と駆動部30との間を埋めることで、ケース40の外部から支持部材49を介して駆動部30に熱が伝わることを抑制することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、ケース40の内部に起動用センサの配線を引き込む配線孔を連通部としたが、起動用センサ以外の機器の配線を引き込む配線孔を連通部としてもよい。
・上記実施形態では、支持部材49の両端に取り付けられた固定金具がボルトによって縦枠3に固定された。しかしながら、ケース40の一対の側壁45がボルトによって縦枠3に連結されてもよい。
・上記実施形態では、第1発泡材51を第1引戸20A及び第2引戸20Bが移動する方向において制御部35を含む駆動部30がある範囲に亘って貼り付けた。しかしながら、第1発泡材51を第1引戸20A及び第2引戸20Bが移動する方向において全範囲に亘って貼り付けてもよい。
・上記実施形態では、底壁43の突条部43Aに第3発泡材53を設けたが、底壁43の内側に発泡材を設けてもよい。
・上記構成において、上壁44に発泡材を設けてもよい。上壁44に設けられた発泡材は、背面壁42又は正面壁から伝わった熱によって発泡して、ケース40の収容空間41の空気を下面開口部40Bに向かって押し出すことができる。
・上記構成において、他の発泡材によって上側固定壁44Aと点検カバー48との隙間S5を埋めることができれば、第5発泡材55を省略してもよい。
・上記構成において、他の発泡材によって突条部43Aと第2引戸20B(第1引戸20A)との間の第3空間S3を埋めることができれば、第3発泡材53を省略してもよい。
・上記構成において、第1発泡材51によってケース40の収容空間41の駆動部30の下方の第2空間S2を埋めることができれば、第2発泡材52を省略してもよい。
・上記構成において、他の発泡材によって駆動部30と点検カバー48との間の第4空間S41や、第1ドアハンガ110及び第2ドアハンガ120と点検カバー48との間の第4空間S42を埋めることができれば、第4発泡材54を省略してもよい。
・上記実施形態において、ケース40の収容空間41の空気を発泡材によって下面開口部40Bから排出することを優先するために、下面開口部40Bの周辺に発泡材を配置しないようにしてもよい。
・上記構成において、第1発泡材51、第2発泡材52、及び第4発泡材54の少なくとも1つを設ける構成にしてもよい。
・上記構成において、発泡材をグラファイト系発泡材としたが、エポキシ系発泡材やブチル系発泡材等の他の発泡材を用いてもよい。
・上記実施形態では、防火戸1をアルミニウム又はアルミニウム合金から形成したが、防火戸1をステンレスやスチール等の他の材料から形成してもよい。
1…防火戸、3…縦枠、4…天井、10…固定部、11…中方立、12…巾木、13…耐熱ガラス、20A…第1引戸、20B…第2引戸、21…耐熱ガラス、22…戸先側縦框、23…戸尻側縦框、24…上框、25…下框、30…駆動部、31…電気モータ、32…駆動スプロケット、33…従動スプロケット、34…チェーン、34A…第1部分、34B…第2部分、35…制御部、36…取付部材、40…ケース、40A…正面開口部、40B…下面開口部、41…収容空間、42…背面壁、43…底壁、43A…突条部、44…上壁、44A…上側固定壁、45…側壁、47…ヒンジ、48…点検カバー、49…支持部材、49A…支持部、49B…連結部、49C…レール部、51…第1発泡材、52…第2発泡材、53…第3発泡材、54…第4発泡材、55…第5発泡材、100…走行レール、110…第1ドアハンガ、120…第2ドアハンガ、200…間口S1…第1空間、S2…第2空間、S3…第3空間、S41…第4空間、S42…第4空間、S5…隙間。

Claims (6)

  1. ドアを開閉する駆動部と、
    前記駆動部を収容し下方に構成された開口部を有するケースと、
    前記ケースの内部の前記開口部以外に設けられ、熱によって発泡する発泡材とを備える
    防火戸。
  2. ドアを開閉する駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部と、
    前記駆動部と前記制御部とを収容し下方に構成された開口部を有するケースとを備え、
    前記ケースの内部には、前記ケースの外表面が炎にさらされた際に前記ケースの内部の空気を前記ケースの外部に追い出すように熱によって発泡する発泡材が設けられている
    防火戸。
  3. ドアを開閉する駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部と、
    前記駆動部と前記制御部とを収容し下方に構成された開口部を有するケースと、
    前記制御部と前記ケースのうち前記ドアの開閉方向に沿った側壁との間に熱によって発泡する発泡材とを備える
    防火戸。
  4. 前記ケースの内部と外部との連通部を備え、
    前記発泡材は、前記連通部に設置される
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の防火戸。
  5. 前記駆動部が取り付けられるとともに、前記ドアを支持するレールを有する支持部材を備え、
    前記発泡材は、前記支持部材と前記駆動部との間に設置される
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の防火戸。
  6. 前記ケースは、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の防火戸。
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