JP2021146573A - 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フレキシブルプリント基板と信号伝達手段との間の位置を調整するための十分なスペースが確保できない場合であっても、位置ずれを解消することができ、接続部位に負荷がかかった状態で実装されるのを防止することができる液体吐出ヘッドを提供する。【解決手段】液体を吐出する圧力を発生させるアクチュエータ10と、アクチュエータ10に接続されたフレキシブルプリント基板20と、信号を伝える信号伝達手段2と、を備えた液体吐出ヘッド1であって、信号伝達手段2は、フレキシブルプリント基板20と接続されるコネクタ4を備えた第1の剛性部2aと、外部のコネクタと接続されるコネクタ5を備えた第2の剛性部2bとが、可撓性を有する屈曲部2cを介して連結され、信号伝達手段2が液体吐出ヘッド1に装着されたとき、第1の剛性部2aは移動可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置に関する。
インク等の液体を吐出する液体吐出ヘッドとして、圧力発生手段を駆動するための信号を伝達する手段としてのフレキシブルプリント基板(以下、「FPC」ともいう)と、外部からヘッド本体への信号を伝達する手段としての電気回路基板(以下、「PCB」または「信号伝達手段」ともいう)を備える構成が知られている。
液体吐出ヘッドのアクチュエータとPCBとの間に、屈曲性を有するFPCを接続する構成とすることにより、印刷環境に応じて適宜配線部材の長さを選択することができ、またコネクタを介して着脱可能とすることにより、液体吐出ヘッドの交換や取付けを容易に行うことができる。
例えば、特許文献1には、ヘッドの記録装置内への組付け作業性を向上し、作業時に発生する不具合を防止する目的で、第1のリジッド基板と、第2のリジッド基板と、第1のリジッド基板と第2のリジッド基板を電気的に接続するためのフレキシブルプリント基板とを備えた構成が開示されている。
特許文献1の装置において、フレキシブルプリント基板は、第1のリジッド基板と第2のリジッド基板との間に屈曲した状態で配置される。このような構成により、フレキシブルプリント基板の屈曲性により、PCBとアクチュエータとの間の位置ずれを調整することが可能となる。
しかしながら、液体吐出ヘッドの外装部材により画成される内部空間が狭いと、FPCが屈曲性を備えていても、信号伝達手段であるPCBとFPCとの位置を調整するための十分なスペースが得られない場合がある。特にFPCはその形状から、上下方向や奥行き方向の調整よりも、幅方向の位置調整が困難となることがある。
このように、液体吐出ヘッドの構造上、PCBとFPCとの位置調整のための十分なスペースが得られない場合、位置ずれが解消されず、PCBとアクチュエータのそれぞれの接続部位に負荷がかかったまま実装されてしまうという課題があった。
そこで本発明は、フレキシブルプリント基板と信号伝達手段との間の位置を調整するための十分なスペースが確保できない場合であっても、位置ずれを解消することができ、接続部位に負荷がかかった状態で実装されるのを防止することができる液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の液体吐出ヘッドは、液体を吐出する圧力を発生させるアクチュエータと、前記アクチュエータに接続されたフレキシブルプリント基板と、信号を伝える信号伝達手段と、を備えた液体吐出ヘッドであって、前記信号伝達手段は、前記フレキシブルプリント基板と接続されるコネクタを備えた第1の剛性部と、外部のコネクタと接続されるコネクタを備えた第2の剛性部とが、可撓性を有する屈曲部を介して連結され、前記信号伝達手段が液体吐出ヘッドに装着されたとき、前記第1の剛性部は移動可能であることを特徴とする。
本発明によれば、フレキシブルプリント基板と信号伝達手段との間の位置を調整するための十分なスペースが確保できない場合であっても、位置ずれを解消することができ、接続部位に負荷がかかった状態で実装されるのを防止することができる液体吐出ヘッドを提供することができる。
本実施形態に係る液体吐出ヘッドの一例を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る液体吐出ヘッドが備える信号伝達手段の一例を示す外観斜視図である。 本実施形態に係る液体吐出ヘッドの側面説明図である。 本実施形態に係る液体吐出ヘッドが備える信号伝達手段の一例を示す上面図である。 信号伝達手段の第1のねじ挿通孔及び第2のねじ挿通孔の一例を示す説明図である。 本実施形態に係る液体吐出ヘッドのFPC及び信号伝達手段の接合順序の一例を示す説明図である。 液体吐出ユニットの一例を示す側面図である。 液体吐出ユニットの一例を示す上面図である。 液体吐出ユニットの一例を示す側面図である。 液体を吐出する装置の一例を示す機構部の平面説明図である。
以下、本発明に係る液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット及び液体を吐出する装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
〔液体吐出ヘッド〕
図1は本実施形態に係る液体吐出ヘッドの一例を示す外観斜視図であり、図2は本実施形態に係る液体吐出ヘッドが備える信号伝達手段の一例を示す外観斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る液体吐出ヘッド1は、液体を吐出する圧力を発生させるアクチュエータ10と、アクチュエータ10に接続されたフレキシブルプリント基板(FPC)20と、液体吐出ヘッド本体に信号を伝える信号伝達手段2と、を備えている。
図2に示すように、信号伝達手段2は、フレキシブルプリント基板20と接続されるコネクタ4を備えた第1の剛性部2aと、外部のコネクタと接続されるコネクタ5を備えた第2の剛性部2bとが、可撓性を有する屈曲部2cを介して連結されている。
第1の剛性部2aと第2の剛性部2bとの連結態様としては、例えば、可撓性を有する屈曲部2cを介して略L字形状をなすように連結されるものが挙げられるが、これに限定されない。
信号伝達手段2は、液体吐出ヘッドに装着されたとき、第1の剛性部2aは移動可能である。第1の剛性部2aが移動可能となる要素としては、例えば、屈曲部2cの撓みが挙げられる。
また、信号伝達手段2が液体吐出ヘッドに装着されたとき、第2の剛性部2bは不動であることが好ましい。
液体吐出ヘッド1は液体を貯留するタンクを備え、該タンクには外部から液体を供給するチューブが着脱可能に接続される供給ポート30が設けられている。タンク内の液体は、ヘッド内部の供給経路から共通液室に供給され、共通液室から個別液室に供給される。そして、圧力発生手段を駆動することでノズルから液体が吐出される。
なお、図1ではノズルから液体を吐出するヘッド部の図示を省略している。ヘッド部は、複数のノズルが配列されたノズル面を有し、ノズルが通じる個別液室に液体を供給する共通液室を形成する共通液室部材、各個別液室の液体を加圧する圧力発生手段を含む駆動素子部などを有している。
駆動素子部の圧力発生手段として、アクチュエータ10を備えている。
コネクタ4には、アクチュエータ10に接続されるFPC20が着脱可能に接続される。また、コネクタ5には液体吐出ヘッド1が搭載される装置(後述する液体を吐出する装置)の本体側の駆動回路が接続される。
FPC20がコネクタ4に着脱可能に接続されることで、組み立てが容易となり、また汎用性のあるヘッドとすることができる
また、液体吐出ヘッド1は、液体の供給経路や液室などを構成する部材の外周を覆う図示しないカバー部材を備えている。カバー部材により信号伝達手段2及びFPC20が被覆されることにより、液体の侵入を防止することができ、回路基板や部品の破損を防止することができる。
ヘッド本体とカバー部材により画成される空間内において、フレキシブルプリント基板(FPC)20と信号伝達手段2との位置調整を行うことができるが、この空間が狭いと十分な調整を行うことが困難である。これに対し、本実施形態の液体吐出ヘッド1は、以下に説明する構成により、狭い空間内であっても位置調整を行い、位置ずれを解消することができる。
図3は、本実施形態に係る液体吐出ヘッドの側面説明図である。
図3中、符号21は信号伝達手段2の第1の剛性部2aに設けられたコネクタ4の幅を示し、符号22はその幅方向の中心線を示している。また、符号11はアクチュエータの幅を示し、符号12はその幅方向の中心線を示している。
信号伝達手段2の第1の剛性部2aはコネクタの幅方向(FPC20の幅方向)に移動可能である。そのため、第1の剛性部2aはFPC20と接続することとで、FPC20の位置に追従し、第1の剛性部2aの中心線22をアクチュエータ10の中心線12に対してそろえることができる。
なお、信号伝達手段2はねじ挿通孔3(3a、3b、3c)を備え、信号伝達手段2がヘッド本体に装着されるとき、固定用ねじ13によりヘッド本体に固定される。
信号伝達手段2がヘッド本体に装着されたとき、第2の剛性部2bは不動であるため、コネクタ5の位置は移動せず、I/Fに影響しない。
図4は、信号伝達手段2の一例を示す上面図である。
図4に示すように、第1の剛性部2aは、屈曲部2cの撓みにより図中矢印で示す方向に移動可能である。
図5は、信号伝達手段2の第1の剛性部2aが備えるねじ挿通孔3(3a、3b)の一例を示す説明図である。
図5に示すように、第1の剛性部2aは、固定用ねじ13が挿通される第1のねじ挿通孔3b及び第2のねじ挿通孔3aを備える。第1のねじ挿通孔3bはフレキシブルプリント基板20の幅方向に長い長円形である。長円形の第1のねじ挿通孔3bは、上下方向(鉛直方向)の位置決め手段として機能する。
第2のねじ挿通孔3aはバカ穴であることが好ましい。
固定用ねじ13の径よりも大きく形成されたねじ挿通孔3(3a、3b)を備えることにより、第1の剛性部2aがFPC20の位置に追従して移動した後、位置ずれを解消した状態で固定することが可能となる。
図6は、本実施形態に係る液体吐出ヘッド1のFPC20及び信号伝達手段2の接合順序を示す説明図である。
図6(A)はFPC20及び信号伝達手段2が装着される前の液体吐出ヘッド1を示した図である。
まず、図6(B)に示すように、アクチュエータ10に対し、FPC20をはんだ接合する。
次に、図6(C)に示すように、信号伝達手段2をヘッド本体に装着し、第1の剛性部2aのコネクタ4を介してFPC20と接合する。
そして、第2の剛性部2bのねじ挿通孔3c及び第1の剛性部2aの第1のねじ挿通孔3bに固定用ねじ13を挿通し、少なくとも第2の剛性部2bをねじ締結により固定する。
この時点で、第1の剛性部2aは、屈曲部2cの可撓性と長円形の第1のねじ挿通孔3bの幅方向の遊びにより移動可能となっている。
FPC20と信号伝達手段2の第1の剛性部2aの中心線は、装着時には一致しないが、コネクタ4を介して接合することにより第1の剛性部2aがFPC20の幅方向に追従移動し、位置ずれが緩衝される。
次に、図6(D)に示すように、第1の剛性部2aの第2のねじ挿通孔3aに固定用ねじ13aを挿通し、締結する。
固定用ねじ13(13a、13b)の頭部外径はねじ挿通孔3(3a、3b)の孔径よりも大きいため、固定用ねじ13の挿通時には遊びがあっても、完全に締結することにより第1の剛性部2aはヘッド本体に固定される。
上述のとおり、本実施形態の液体吐出ヘッド1は、FPC20と信号伝達手段2との間の位置ずれをわずかなスペースで調整して容易に解消することができ、接続部位に負荷がかかった状態で実装されるのを防止することができる。
〔液体吐出ユニット〕
本実施形態に係る液体吐出ユニットは、上述の本発明に係る液体吐出ヘッドを備えている。
図7〜図9に、本実施形態に係る液体吐出ユニットの一例を示す。
「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに他の機能部品、機構が一体化したものであり、液体を吐出する機能に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニット440として、図7に示すように液体吐出ヘッド404とヘッドタンク441が一体化されているものがある。
図7に示す液体吐出ユニット440はキャリッジ403に搭載されている。キャリッジ403は、主走査移動機構を構成するガイド部材401により保持され、主走査方向に往復移動する。
図7には、後述する液体を吐出する装置を構成している部材のうち、被記録媒体(例えば、用紙等)を搬送するための手段である搬送ベルト412を示している。この搬送ベルト412は、無端状ベルトであり、搬送ローラ413と、テンションローラ414との間に掛け渡されている。
また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッド404を主走査移動機構の一部を構成するガイド部材401に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッド404と主走査移動機構493が一体化されているものがある。
また、図8に示すように、液体吐出ヘッド404とキャリッジ403と主走査移動機構493が一体化されているものがある。
図8に示す液体吐出ユニットは、後述する液体を吐出する装置を構成している部材のうち、側板491A、491B及び背板491Cで構成される筐体部分と、主走査移動機構493と、キャリッジ403と、液体吐出ヘッド404とで構成されている。図中矢印D1は主走査方向を示す。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、図9に示すように流路部品444が取付けられた液体吐出ヘッド404にチューブ456が接続されて、液体吐出ヘッド404と供給機構が一体化されているものがある。このチューブ456を介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッド404に供給される。
流路部品444はカバー442の内部に配置されている。流路部品444に代えてヘッドタンク441を含むこともできる。また、流路部品444の上部には液体吐出ヘッド404と電気的接続を行うコネクタ443が設けられている。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
〔液体を吐出する装置〕
本実施形態に係る液体を吐出する装置は、上述の本発明に係る液体吐出ヘッドを備えている。
本実施形態の液体を吐出する装置の一例としてのシリアル型の画像形成装置を図10に示す。図10は、同装置の機構部の平面説明図である。
図10に示す液体を吐出する装置は、主走査移動機構493によって、キャリッジ403は主走査方向に往復移動する。主走査移動機構493は、ガイド部材401、主走査モータ405、タイミングベルト408等を含む。ガイド部材401は、左右の側板491A、491Bに架け渡されてキャリッジ403を移動可能に保持している。そして、主走査モータ405によって、駆動プーリ406と従動プーリ407間に架け渡したタイミングベルト408を介して、キャリッジ403は主走査方向に往復移動される。
このキャリッジ403には、本発明に係る液体吐出ヘッド100及びヘッドタンク441を一体にした液体吐出ユニット440を搭載している。液体吐出ユニット440の液体吐出ヘッド100は、例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色の液体を吐出する。また、液体吐出ヘッド100は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配置し、吐出方向を下方に向けて装着している。
液体吐出ヘッド100は、前述した液体循環装置600と接続されて、所要の色の液体が循環供給される。
この印刷装置500は、用紙410を搬送するための搬送機構495を備えている。搬送機構495は、搬送手段である搬送ベルト412、搬送ベルト412を駆動するための副走査モータ416を含む。
搬送ベルト412は用紙410を吸着して液体吐出ヘッド100に対向する位置で搬送する。この搬送ベルト412は、無端状ベルトであり、搬送ローラ413と、テンションローラ414との間に掛け渡されている。吸着は静電吸着、あるいは、エアー吸引などで行うことができる。
そして、搬送ベルト412は、副走査モータ416によってタイミングベルト417及びタイミングプーリ418を介して搬送ローラ413が回転駆動されることによって、副走査方向に周回移動する。
さらに、キャリッジ403の主走査方向の一方側には搬送ベルト412の側方に液体吐出ヘッド100の維持回復を行う維持回復機構420が配置されている。
維持回復機構420は、例えば液体吐出ヘッド100のノズル面(ノズルが形成された面)をキャッピングするキャップ部材421、ノズル面を払拭するワイパ部材422などで構成されている。
主走査移動機構493、維持回復機構420、搬送機構495は、側板491A,491B、背板491Cを含む筐体に取り付けられている。
このように構成したこの印刷装置500においては、用紙410が搬送ベルト412上に給紙されて吸着され、搬送ベルト412の周回移動によって用紙410が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ403を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて液体吐出ヘッド100を駆動することにより、停止している用紙410に液体を吐出して画像を形成する。
なお、本願において「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。上述の例の他、液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手
段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装
置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
また、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体を吐出する装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液をノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
1、100、404 液体吐出ヘッド
2 信号伝達手段
2a 第1の剛性部
2b 第2の剛性部
2c 屈曲部
3 ねじ挿通孔
3a 第2のねじ挿通孔
3b 第1のねじ挿通孔
3c 第3のねじ挿通孔
4 コネクタ
5 コネクタ
10 アクチュエータ
13 固定用ねじ
20 フレキシブルプリント基板(FPC)
特許第6044080号公報

Claims (8)

  1. 液体を吐出する圧力を発生させるアクチュエータと、前記アクチュエータに接続されたフレキシブルプリント基板と、信号を伝える信号伝達手段と、を備えた液体吐出ヘッドであって、
    前記信号伝達手段は、前記フレキシブルプリント基板と接続されるコネクタを備えた第1の剛性部と、外部のコネクタと接続されるコネクタを備えた第2の剛性部とが、可撓性を有する屈曲部を介して連結され、
    前記信号伝達手段が液体吐出ヘッドに装着されたとき、前記第1の剛性部は移動可能であることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記信号伝達手段が前記液体吐出ヘッドに装着されたとき、前記第2の剛性部は不動である請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記信号伝達手段が前記液体吐出ヘッドに装着されたとき、前記第1の剛性部は前記フレキシブルプリント基板の幅方向に沿って移動可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記信号伝達手段はねじ挿通孔を備え、固定用ねじにより前記液体吐出ヘッドに固定されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記第1の剛性部は、固定用ねじが挿通される第1のねじ挿通孔及び第2のねじ挿通孔を備え、前記第1のねじ挿通孔は前記フレキシブルプリント基板の幅方向に長い長円形であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記第1の剛性部と、前記第2の剛性部とが、可撓性を有する前記屈曲部を介して略L字形状をなすように連結されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを備えたことを特徴とする液体吐出ユニット。
  8. 請求項1から6のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを備えたことを特徴とする液体を吐出する装置。
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