JP2021145867A - 歩行支援用具 - Google Patents

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Hirobumi Miyata
博文 宮田
憲器 林
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【課題】歩行支援用具を歩行時の前後方向の股関節角度に対する負荷変化が小さいものにする。【解決手段】歩行者50の股関節51よりも上方において、この歩行者50に対して固定される腰側固定具2と、歩行者50の股関節51よりも下方かつ膝関節52の上方において、この歩行者50に対して固定される膝側固定具3と、上端が腰側固定具2に固定され、下端が膝側固定具3に固定される紐状弾性体4とを設ける。紐状弾性体4は、その引張歪みと引張荷重の関係を示す曲線における引張歪み100%以上350%以内の範囲で、x軸の引張歪みとy軸の引張荷重との関係において、y=ax+bの関係を満たし、その傾きaは、0.0125≦a≦0.0647となる。【選択図】図1

Description

本発明は、歩行者の歩行を支援する歩行支援用具に関する。
従来、利用者に装着されると共に利用者の歩行を補助する歩行支援器具であって、装着時に利用者の大腿直筋に沿って大腿部の前側に配置される長尺状の弾性体と、利用者の股関節よりも上方において弾性体の上端を利用者に対して固定する第1固定具と、利用者の股関節よりも下方かつ膝関節の上方において弾性体の下端を利用者に対して固定する第2固定具とを有することを特徴とする歩行支援器具は知られている(例えば、特許文献1参照)。この弾性体は、平帯状のゴム材を複数枚重ねることで、所定のバネ定数となるように設定された部材よりなる。
特開2017−213279号公報
しかしながら、従来の歩行支援用具では、複数枚の平帯状のゴム材よりなる弾性体を使用しており、破断歪みの大きさは比較的小さい。この小さな歪みの範囲内で、太ももに沿った適度な長さで使用しなければならないので、材料の性質上、歩行時の屈曲から伸展までの前後方向の股関節角度に対する荷重変化が大きくなって違和感があるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、歩行支援用具を歩行時の前後方向の股関節角度に対する負荷変化が小さいものにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明の歩行支援用具は、歩行者の股関節よりも上方において該歩行者に対して固定される腰側固定具と、
上記歩行者の股関節よりも下方かつ膝関節の上方において該歩行者に対して固定される膝側固定具と、
上端が上記腰側固定具に固定され、下端が上記膝側固定具に固定される1本以上の弾性体とを備え、
上記弾性体は、該弾性体の引張歪みと引張荷重の関係を示す曲線における引張歪み100%以上350%以内の範囲で、x軸の引張歪みとy軸の引張荷重との関係において、
y=ax+b
の関係を満たし、傾きaは、
0.0125≦a≦0.0647
となる構成とする。
ここで、引張歪みが100以上350%以下の範囲において、傾きaを0.0125≦a≦0.0647とすることで、股関節角度が−20°以上30°以下において、全体の荷重(トルク)の変化が小さくなる。このため、この範囲内で瞬間瞬間での荷重変化が小さくなり、歩行に対して自然な作用を及ぼすことができる。
また、第2の発明の歩行支援用具は、歩行者の股関節よりも上方において該歩行者に対して固定される腰側固定具と、
上記歩行者の股関節よりも下方かつ膝関節の上方において該歩行者に対して固定される膝側固定具と、
上端が上記腰側固定具に固定され、下端が上記膝側固定具に固定される1本以上の紐状弾性体とを備え、
上記紐状弾性体は、単一素材の樹脂製品よりなる構成とする。
上記の構成によると、単一素材よりなる熱硬化性樹脂製品であると、破断歪みの大きさが大きく、引張歪み量の変化が安定しているものを選択できるので、歩行支援用具の材料として適している。紐状弾性体は、片脚側のみに設けてもよい。紐状弾性体は、片脚ごとに1本でも複数本でもよい。さらに、紐状であるので、目立ちにくく、複数本の場合でも太ももの最適な位置に配置しやすい。紐状弾性体は、帯状弾性体に比べてピンポイントで対象となる太ももの筋肉に作用させやすい。
第3の発明では、第2の発明において、
上記紐状弾性体は、単一素材のポリウレタン樹脂製品よりなる。
上記の構成によると、破断歪みの大きさが大きく、比較的広い範囲で荷重に対する引張歪みの挙動が安定したものを選択できるので、その安定する範囲内での使用が可能である。
第4の発明では、第3の発明において、
上記紐状弾性体は、単一素材の熱硬化性ポリウレタン樹脂製品よりなる。
上記の構成によると、破断歪みの大きさが大きく、比較的広い範囲で荷重に対する引張歪みの挙動が安定したものを選択できるので、その安定する範囲内での使用が可能である。
第5の発明では、第1から第4のいずれか1つの発明において、
上記弾性体は、上記歩行者の大腿の前側に配置され、走行補助を行うように構成されている。
上記の構成によると、前に脚を持ち上げるとき及び脚を後ろに延ばした後、引き寄せるときに、弾性体の付勢力が加わるので、歩行が容易になる。これにより、歩行による疲労が小さくなる、また、疲労が小さくなるため歩く距離が長くなる効果が期待され、さらに脚の筋力の衰えを防ぐことも期待される。
第6の発明では、第1から第4のいずれか1つの発明において、
上記弾性体は、上記歩行者の大腿の後ろ側に配置され、トレーニング機能を発揮するように構成されている。
上記の構成によると、弾性体の付勢力に抗して前に脚を持ち上げたり、脚を後ろに延ばした後、引き寄せたりするので、脚に適度な負荷が加わり、歩行時のトレーニング効果が発揮される。これにより、軽度の負荷を継続して脚に加えることで、特に脚の遅筋を鍛えて引き締まった脚になる。
以上説明したように、本発明によれば、歩行支援用具を歩行時の前後方向の股関節角度に対する負荷変化が小さいものにすることができる。
本発明の実施形態に係る歩行支援用具を示す正面図である。 (a)〜(c)間で、右足基準で前側を+、後側を−とした際の角度と定義したときの、歩行者の股関節角度が最小のときから最大のときへの移り変わりを示す概要図である。 太ももの前側の筋肉及びその周辺を説明する正面図である。 太ももの後側の筋肉及びその周辺を説明する背面図である。 各種材料に対する引張破断試験における荷重と引張歪みとの関係を示すグラフである。 熱可塑性ポリウレタン単体の紐ベルトに対する引張破断試験における引張歪みと荷重曲線で、歪み100%から350%における傾きを示す表である。 熱硬化性ポリウレタン単体の紐ベルトに対する引張破断試験における引張歪みと荷重曲線で、歪み100%から350%における傾きを示す表である。 熱硬化性ポリウレタン単体の紐ベルトにおける股関節角度−20°及び30°での荷重値の比を示す表である。 市販ゴム材における股関節角度−20°及び30°での荷重値の比を示す表である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1の歩行支援用具1を示し、この歩行支援用具1は、歩行者50の股関節51よりも上方において、歩行者50に対して固定される腰側固定具2を備えている。この腰側固定具2は、例えば、腰ベルト2aと、この腰ベルト2aに固定される、例えば合成樹脂製の一対の上側結合部2bとを備えている。腰ベルト2aの材質や形状は特に限定されない。図1に示す上側結合部2bは、角張った樹脂成形品となっているが、例えば衣服内で目立たないように凹凸の少ない形状としてもよい。
一方、歩行支援用具1は、歩行者50の股関節51よりも下方かつ膝関節52の上方において歩行者50に対して固定される膝側固定具3を備えている。この膝側固定具3は、膝用サポータ部3aと、この膝用サポータ部3aに固定される、例えば合成樹脂製の一対の下側結合部3bとを備えている。膝用サポータ部3aの材質や形状は特に限定されない。例えば、膝用サポータ部3aの上側のプラスチック部分を下側結合部3bとして利用してもよい。
そして、歩行支援用具1は、上端が腰側固定具2の上側結合部2bに固定され、下端が膝側固定具3の下側結合部3bに固定される紐状弾性体4を備えている。固定の方法は特に限定されないが、例えば端部に抜け止めを設けたり、係合部のある端部を結合部側の被係合部に係合させたりするとよい。本実施形態では、図1に示すように、紐状弾性体4は、歩行者50の大腿の前側に配置され、走行補助を行うように構成されている。
この紐状弾性体4は、単一素材の樹脂製品よりなるが、熱硬化性でも熱可塑性でもよい。本実施形態では、紐状弾性体4は、単一素材のポリウレタン樹脂製品よりなるが、単一素材の熱硬化性ポリウレタン樹脂製品がより望ましい。また、紐状弾性体4の破断歪みの大きさは、材料の配合によって調整できるが、破断歪みが大きいものが望ましい。
紐状弾性体4は、一方の脚に1本のみ設けられていてもよいが、2本以上設けられていてもよい。なお、紐状弾性体4は、袋部材で覆われていてもよい。袋部材は、ストレッチ性と滑りやすさとを兼ね備えている材料が望ましい。これにより、紐状弾性体4のみ場合に比べ、使用時の違和感が和らぐ。袋部材は、撥水性を備えていてもよい。
図3を参照して説明すると、図1では、左右内側の紐状弾性体4は、概ね歩行者50の大腿直筋53の前側に配置されている。この場合、最も効果的に、脚の振り出しをアシストすることができる。
例えば図1では、左右外側の紐状弾性体4は、歩行者50の外側広筋54の前側に配置
されている。紐状弾性体4を外側広筋54の前側に設置することにより、鍛えると脚が太くなると言われる外側広筋54を積極的に使わないので、美容的効果が期待できる。
なお、紐状弾性体4は、歩行者50の内側広筋55の前側に配置されていてもよい。内側広筋55は、加齢によって衰えやすい筋肉なので、この場合は、無理せず適度に内側広筋55を使用することで、膝痛等の予防になる。
次いで、歩行支援用具1の作用について図面を用いて説明する。
図2の(a)〜(c)に示すように、歩行者50の歩行に伴って、歩行者50の股関節51を中心として膝関節52まで延びる線と鉛直線との間でなす前後方向の股関節角度α
は、おおよそ−20°≦α≦+30°の間で変化する。図2(a)の股関節角度αが−20°のとき、紐状弾性体4は、最も伸び、トルク(荷重)は最大となる。図2(c)の股関節角度αが+30°のとき、紐状弾性体4は、最も収縮し、トルク(荷重)が最小となる。
図5に、実施例1〜4の引張破断試験を行ったときの、単一素材のポリウレタン樹脂製品よりなる紐状弾性体4のx軸の引張歪みとy軸の引張荷重との関係を示す。具体的には、実施例1及び2は、単一素材の熱硬化性ポリウレタン樹脂製品でまた、実施例3及び4は、単一素材の熱可塑性ポリウレタン樹脂製品である。引張装置のストローク長に応じて、サンプル長さは100mm以内で調整した。なお、本実施形態では、応力歪み曲線という比較をするのではなく、引張荷重と引張歪みとの関係を比較している。従来の帯状ゴム材の厚みはノギス等で測れるが、真の厚みは不鮮明という問題があることもあり、本実施形態では、引張荷重で整理している。
図5には、比較例1〜6について、引張破断試験を行ったときのx軸の引張歪みとy軸の引張荷重との関係を示す。具体的には、比較例1:ポリウレタン織ゴム(伸び率220%)、比較例2:段織ゴム(芯ゴム=ポリウレタン、織り糸=レーヨン、伸び率200%)、比較例3:ソフト織ゴム(芯ゴム=天然ゴム、織り糸=レーヨン、伸び率220%)、比較例4:カラー織ゴム(ゴム=天然ゴム、糸=レーヨン、ナイロン、伸び率200%)、比較例5:カラー織ゴム(アクリル88%、ポリウレタン12%)、比較例6:ライクラSHKゴム(SHINDO社製:SIC−IB003)について、それぞれ引張破断試験を行った。
この結果、市販の比較例1〜6のゴムでは、引張歪み150%あたりから急激に荷重が上昇している。それに比べ、実施例1及び2の紐状弾性体4は、引張歪みが700%を超えてようやく破断するという結果が得られた。実施例3及び4の紐状弾性体4についても、引張歪みが900%を超えてから破断した。
このように、紐状弾性体4が、特に単一素材よりなる熱硬化性樹脂製品であると、破断歪みの大きさが大きく、引張歪み量の変化が安定したものを選択できるので、歩行支援用具1の材料として適している。また、紐状であるので、目立ちにくく、複数本の場合でも太ももの最適な位置に配置しやすい。
本実施形態の紐状弾性体4は、破断歪みの大きさが大きく、比較的広い範囲で荷重に対する引張歪みの挙動が安定しているので、その安定する範囲内での使用が可能である。
本実施形態で使用するような紐状弾性体4では、引張歪みは広い範囲で、急に引張荷重が上昇したりせずに引張歪みが直線状に変化するので、その範囲で使用すれば、歩行時の股関節角度αに対する変化も安定する。また、傾きaを0.0125≦a≦0.0647とすることで、股関節角度が−20°以上30°以下において、全体の荷重(トルク)の変化が小さくなる。このため、この範囲内で瞬間瞬間での荷重変化が小さくなり、歩行に対して自然な作用を及ぼすことができる。
図6に直径0.8mm、1.0mm、1.5mm、2.0mmの単一素材の熱可塑性のポリウレタン樹脂製品における、引張歪み100%〜350%での傾きを示す。
また、図7に0.89mm×0.85mmの断面四角形、直径1.5mm、2.0mmの単一素材の熱硬化性のポリウレタン樹脂製品における、引張歪み100%〜350%での傾きを示す。これらの実施例において、紐状弾性体4は、x軸の引張歪みとy軸の引張荷重との関係において、引張歪み100%〜350%において、おおまかにy=ax+bの関係を満たすことがわかった(aは傾きでbは切片)。
最小の傾きは、直径0.8mmの単一素材の熱可塑性ポリウレタン樹脂製品におけるa=0.0125となり、最大の傾きは直径2.0mmの単一素材の熱硬化性ポリウレタン樹脂製品におけるa=0.0647となった。
以上を踏まえると、引張歪み100%〜350%において、傾きaは、0.0125≦a≦0.0647とするのがよいのがわかった。
この範囲内にすると、適切な負荷を加えられる耐久性の高い紐状弾性体4が得られる。傾きaが0.0647よりも大きくなると、紐状弾性体4を引っ張る際、紐状弾性体4の貯えたエネルギーを開放する際に変化が大きく、使う側にとって違和感が大きくなる。傾きaが0.0125よりも小さいと、紐状弾性体によって十分な負荷が与えられない。
しかし、0.0125≦a≦0.0647に制限することで、紐状弾性体4を引っ張る際、紐状弾性体4の貯えたエネルギーを開放する際、緩やかに変化するので、使う側にとって違和感がない。
一般の帯状のゴム材として、比較例6のライクラSHKゴム(SIC−IB003)での引張歪み100%〜破断時における、傾き(1.62)と単一素材のポリウレタン樹脂製品(0.0647)と比べると、1/25以下となっていることがわかる。
次に、単一素材の熱硬化性ポリウレタンと単一素材でない弾性体からなるゴム製品(比較例6)における股関節角度での荷重値計算の結果について説明する。図8に単一素材のポリウレタン樹脂製品の紐ベルトにおける股関節角度−20°及び30°における荷重値の比を示す表を示す。また、図9に市販ゴム材(比較例6)における股関節角度−20°及び30°における荷重値の比を示す表を示す。
この表を見てもわかるように、実施例5の場合、特にフリー長が111mm〜178mmの範囲において、股関節角度が−20°以上30°以下のときの荷重値の比を1.3〜1.4と小さくすることができる。比較例6だと、フリー長が111mm〜178mmの範囲において、股関節角度が−20°以上30°以下のときの荷重値の比が2.0〜3.8と大きくなることがわかった。
このように、傾きaを0.0125≦a≦0.0647とすることで、股関節角度が−20°以上30°以下において、全体の荷重(トルク)の変化が小さくなる。このため、この範囲内で瞬間瞬間での荷重変化が小さくなり、歩行に対して自然な作用を及ぼすことができる。
一方で、市販ゴム材のように股関節角度が−20°以上30°以下において、急激に荷重変化が起こったり、全体として荷重変化が大きかったりすると、歩行時に作用が大きい瞬間があり、ユーザーは違和感を覚える。
本実施形態では、前に脚を持ち上げるとき及び脚を後ろに延ばした後、引き寄せるときに、紐状弾性体4の付勢力が加わるので、歩行が容易になる。これにより、歩行による疲労が小さくなる、また、疲労が小さくなるため歩く距離が長くなる効果が期待され、さらに脚の筋力の衰えを防ぐことも期待される。
したがって、本実施形態によると、歩行支援用具1を歩行時の股関節開度αに対する負荷変化が小さいものにすることができる。
(実施形態2)
詳しくは図示しないが、本発明の実施形態2は、紐状弾性体4の配置箇所が太ももの裏側(後ろ側)である点で上記実施形態1と異なる。なお、本実施形態では、図1〜図3と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態では、紐状弾性体4は、歩行者50の大腿の後側に配置され、トレーニング機能を発揮するように構成されている。
本実施形態では、部位ごとに強化したい筋肉の真後ろに紐状弾性体4を配置すれば、その部位をトレーニングすることができる。従来のような帯状ベルトの場合に比べて紐状弾性体4であれば、ピンポイントで対象の筋肉のトレーニングを行うことができる。
以下、図4を参照して例示する。例えば、紐状弾性体4を歩行者50の大腿二頭筋56の後側に配置するとよい。こうすれば、「走る」・「跳ぶ」・「切り返す」などの動作を鍛えることができる。
また、紐状弾性体4は、歩行者50の半腱様筋57の後側に配置してもよい。こうすれば、股関節を伸ばす(伸展)、膝の曲げ伸ばし(屈伸)・内側にひねる動き(内旋の動作)を鍛えることができる。
さらに、紐状弾性体4は、歩行者50の半膜様筋58の後側に配置してもよい。こうすれば、膝関節52の曲げ伸ばし、特に「曲げる動作(屈伸)」が弱っている方に向いている。
本実施形態では、紐状弾性体4の付勢力に抗して前に脚を持ち上げたり、脚を後ろに延ばした後、引き寄せたりするので、脚に適度な負荷が加わり、歩行時のトレーニング効果が発揮される。これにより、軽度の負荷を継続して脚に加えることで、特に脚の遅筋を鍛えて引き締まった脚になる。
したがって、本実施形態においても、歩行支援用具1を、歩行時の前後方向の股関節角度αに対する負荷変化が小さいものにすることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、紐状弾性体4が、単一素材の熱硬化性ポリウレタン樹脂の場合について説明したが、単一素材の熱可塑性ポリウレタン樹脂であってもよい。この場合も、材料配合により大きい破断歪みを有するものにするのが望ましい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 歩行支援用具
2 腰側固定具
2a 腰ベルト
2b 上側結合部
3 膝側固定具
3a 膝用サポータ部
3b 下側結合部
4 紐状弾性体
50 歩行者
51 股関節
52 膝関節
53 大腿直筋
54 外側広筋
55 内側広筋
56 大腿二頭筋
57 半腱様筋
58 半膜様筋

Claims (6)

  1. 歩行者の股関節よりも上方において該歩行者に対して固定される腰側固定具と、
    上記歩行者の股関節よりも下方かつ膝関節の上方において該歩行者に対して固定される膝側固定具と、
    上端が上記腰側固定具に固定され、下端が上記膝側固定具に固定される1本以上の弾性体とを備え、
    上記弾性体は、該弾性体の引張歪みと引張荷重の関係を示す曲線における引張歪み100%以上350%以内の範囲で、x軸の引張歪みとy軸の引張荷重との関係において、
    y=ax+b
    の関係を満たし、傾きaは、
    0.0125≦a≦0.0647
    となる
    ことを特徴とする歩行支援用具。
  2. 歩行者の股関節よりも上方において該歩行者に対して固定される腰側固定具と、
    上記歩行者の股関節よりも下方かつ膝関節の上方において該歩行者に対して固定される膝側固定具と、
    上端が上記腰側固定具に固定され、下端が上記膝側固定具に固定される1本以上の紐状の弾性体とを備え、
    上記紐状の弾性体は、単一素材の樹脂製品よりなる
    ことを特徴とする歩行支援用具。
  3. 請求項2に記載の歩行支援用具において、
    上記紐状の弾性体は、単一素材のポリウレタン樹脂製品よりなる
    ことを特徴とする歩行支援用具。
  4. 請求項3に記載の歩行支援用具において、
    上記紐状の弾性体は、単一素材の熱硬化性ポリウレタン樹脂製品よりなる
    ことを特徴とする歩行支援用具。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の歩行支援用具において、
    上記弾性体は、上記歩行者の大腿の前側に配置され、走行補助を行うように構成されている
    ことを特徴とする歩行支援用具。
  6. 請求項1から4のいずれか1つに記載の歩行支援用具において、
    上記弾性体は、上記歩行者の大腿の後側に配置され、トレーニング機能を発揮するように構成されている
    ことを特徴とする歩行支援用具。
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