JP2021145285A - Pll回路及び送信装置 - Google Patents

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Takashi Shoji
貴司 東海林
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Abstract

【課題】発振出力信号を適正に生成できるPLL回路及び送信装置を提供する。【解決手段】送信装置100において、PLL回路1は、位相検出回路2と電圧生成回路3とフィルタ4と電圧制御発振回路5と分周回路6と乱数発生回路7とを有する。電圧生成回路5は、位相検出回路の出力ノードに電気的に接続されている。フィルタ4は、電圧生成回路の出力ノードに電気的に接続されている。電圧制御発振回路4は、フィルタの出力ノードに電気的に接続されている。分周回路6は、フィードバック経路上に配されている。フィードバック経路は、電圧制御発振回路5から位相検出回路2に至る。乱数発生回路7は、分周回路6の制御ノードに電気的に接続されている。電圧生成回路3は、動作中に出力インピーダンスを一定になるようにする。【選択図】図1

Description

本実施形態は、PLL回路及び送信装置に関する。
PLL回路では、電圧制御発振回路で発生させた発振出力信号を出力するとともに、分周回路の分周比を制御しながら、発振出力信号を分周回路経由で入力側へ帰還することがある。このとき、発振出力信号を適正に生成することが望まれる。
特許4033154号公報
一つの実施形態は、発振出力信号を適正に生成できるPLL回路及び送信装置を提供することを目的とする。
一つの実施形態によれば、位相検出回路と電圧生成回路とフィルタと電圧制御発振回路と分周回路と乱数発生回路とを有するPLL回路が提供される。電圧生成回路は、位相検出回路の出力ノードに電気的に接続されている。フィルタは、電圧生成回路の出力ノードに電気的に接続されている。電圧制御発振回路は、フィルタの出力ノードに電気的に接続されている。分周回路は、フィードバック経路上に配されている。フィードバック経路は、電圧制御発振回路から位相検出回路に至る経路である。乱数発生回路は、分周回路の制御ノードに電気的に接続されている。電圧生成回路は、動作中に出力インピーダンスが一定になるように構成されている。
図1は、実施形態にかかるPLL回路を含む送信装置の構成を示す図である。 図2は、実施形態におけるフィルタの透過特性及びノイズの周波数特性を示す図である。 図3は、実施形態における電圧生成回路の構成を示す図である。 図4は、実施形態における位相検出回路及び電圧生成回路の動作を示す図である。 図5は、実施形態における電圧生成回路の伝達特性を示す図である。 図6は、実施形態の変形例におけるラダー抵抗回路の詳細構成を示す図である。 図7は、実施形態の変形例におけるラダー抵抗回路の動作を示す図である。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかるPLL回路を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
(実施形態)
実施形態にかかるPLL回路1は、フラクショナル型のPLL回路であり、周期的な内部信号の位相が周期的な基準信号の位相に対して所定の位相関係になった状態でロックして、所望の小数分周比を有する発振出力信号を生成する。小数分周比は、異なる整数分周比の切り替えにより、時間平均で実現され得る。例えば、PLL回路1において、基準クロックに対して、100回のうち100分周を90回行い、101分周を10回行うと、100回の時間平均で100.1分周を行うことになる。このとき、100回のうち101分周を行うタイミングが規則的になると、それによりPLL回路1で発生する発振出力信号に対する周期的なノイズが増大し得る。
周期的なノイズの増大を抑制するため、フラクショナル型のPLL回路1は、乱数発生回路で発生させた疑似乱数を用いて分周回路の分周比をランダムなタイミングで切り替える。このPLL回路1は、周波数変調に応じて小数分周させた信号を送信する送信装置に用いられ得る。PLL回路1は、例えば図1に示すように構成され得る。図1は、PLL回路1を含む送信装置100の構成を示す図である。
送信装置100は、PLL回路1、分周回路(DIV)101、パワーアンプ(PA)102、及びアンテナ103を有する。PLL回路1とアンテナ103との間には、分周回路101及びパワーアンプ102が順に電気的に接続されている。PLL回路1は、基準クロックREF、分周比、変調データを受け、変調データに応じて基準クロックREFを時間平均で小数分周させた発振出力信号を生成する。PLL回路1は、生成した発振出力信号を分周回路101へ供給する。分周回路101は、発振出力信号を所定の分周比で分周して送信用の信号を生成してパワーアンプ102へ供給する。パワーアンプ102は、送信用の信号を増幅してアンテナ103へ供給する。アンテナ103は、送信用の信号に応じて無線電波を生成して送信する。
PLL回路1は、位相検出回路(PD)2、電圧生成回路3、ループフィルタ(LF)4、電圧制御発振回路5、分周回路(DIV)6、乱数発生回路7、及び制御回路(CTRL)8を有する。位相検出回路2、電圧生成回路3、ループフィルタ4、電圧制御発振回路5、分周回路6を含むループは、位相同期ループを構成する。位相検出回路2、電圧生成回路3、ループフィルタ4、電圧制御発振回路5は、入力ノード1aと出力ノード1dとの間に順に接続されている。分周回路6は、電圧制御発振回路5の出力側(すなわち、出力ノード1d)から位相検出回路2の入力側へ帰還するフィードバック経路上に配されている。分周回路6は、分周比が可変に構成されている。乱数発生回路7は、入力側が制御ノード1b,1cに接続され、出力側が分周回路6の制御ノードに接続されている。
位相検出回路2は、外部から基準信号REFを受け、分周回路6から内部信号FBKを受ける。基準信号REFは、例えば、周期的な信号であり、周期的な矩形波であってもよいし、周期的な正弦波であってもよい。内部信号FBKは、例えば、周期的な信号であり、周期的な矩形波であってもよいし、周期的な正弦波であってもよい。位相検出回路2は、基準信号REFの位相と内部信号FBKの位相とを比較し、基準信号REF及び内部信号FBKの位相差に対応する位相比較結果UP,DNを電圧生成回路3へ供給する。電圧生成回路3は、位相比較結果UP,DNに応じて、制御電圧を生成してループフィルタ4へ供給する。電圧生成回路3は、位相比較結果UP,DNに応じて、電圧を異なる2つの電圧の間で切り替えて出力する。UP=1の位相比較結果は、基準信号REFの位相が内部信号FBKの位相に対して進相していることを示す。DN=1の位相比較結果は、基準信号REFの位相が内部信号FBKの位相に対して進相していることを示す。ループフィルタ4は、制御電圧に対してフィルタ処理を行い、処理後の制御電圧を電圧制御発振回路5へ供給する。ループフィルタ4は、電圧生成回路3からの2つの電圧を平均化して電圧制御発振回路5へ供給する。電圧制御発振回路5は、制御電圧に応じて発振動作を行い、所望の周波数の発振出力信号を生成する。電圧制御発振回路5は、発振出力信号を分周回路101へ出力するとともに、発振出力信号を分周回路6へ供給する。乱数発生回路7は、疑似乱数を発生させ、発生された疑似乱数と、制御ノード1bを介して受けた分周比データと、制御ノード1cを介して受けた変調データとに応じて、分周比制御データを生成して分周回路6へ供給する。
例えば、乱数発生回路7は、ΔΣ変調回路71、加算回路72、及び加算回路73を有する。加算回路72は、制御ノード1bを介して受けた分周比データと制御ノード1cを介して受けた変調データとを加算して、加算結果をΔΣ変調回路71へ供給する。ΔΣ変調回路71は、加算結果に対してΔΣ変調処理を行い、疑似乱数を生成する。ΔΣ変調回路71は、疑似乱数を加算回路73へ供給する。加算回路73は、制御ノード1bを介して受けた分周比データとΔΣ変調回路71から受けた疑似乱数とを加算して、加算結果を分周比制御データとして分周回路6へ供給する。
分周回路6は、発振出力信号を分周比制御データに応じた分周比で分周して内部信号FBKを生成する。分周回路6は、内部信号FBKを位相検出回路2へ供給する。
PLL回路1において、乱数発生回路7で発生される疑似乱数は長期的な周期では規則性を有している。PLL回路1は、適正に動作していれば、長期的な規則性の影響を許容範囲内に収めるように設計され得る。例えば、PLL回路1は、所定の信号に対するΔΣ変調で疑似乱数を生成する場合、ΔΣ雑音の周波数特性のピークを高周波数側へシフトさせるノイズシェーピングを行い、図2(a)に示す透過特性を有するループフィルタ4でノイズの除去を行う。図2(a)は、PLL回路1に用いられるフィルタ(ループフィルタ4)の透過特性を示す図である。
しかし、PLL回路1では、ループを構成する各回路のうちに非線形的に動作する部分があると、ノイズシェーピングが意図した通りに行われず、不要成分であるスプリアスが増加し得る。すなわち、ΔΣ雑音の周波数特性において、図2(b)に点線で囲って示すように、PLL回路1を用いた送信装置100の信号帯域FBに許容レベルを上回るスプリアスのピークが現れ得る。検討したところ、電圧生成回路3が電圧を異なる2つの電圧の間で切り替えて出力する際に、電圧生成回路3の出力インピーダンスが変動することにより、電圧生成回路3の伝達特性が非線形的になることが分かった。
そこで、本実施形態では、PLL回路1において、電圧生成回路3を動作中に出力インピーダンスが一定になるように構成することで、電圧生成回路3の伝達特性の線形化及びそれによるスプリアスの抑制を図る。
具体的には、電圧生成回路3は、図3に示すように構成され得る。図3は、電圧生成回路3の構成を示す回路図である。電圧生成回路3は、セレクタ(SEL)31及びラダー抵抗回路(R−2R DAC)32を有する。セレクタ31及びラダー抵抗回路32は、電圧生成回路3の入力ノード3a,3bと出力ノード3cとの間に直列に接続されている。
セレクタ31は、制御回路8、位相検出回路2、ラダー抵抗回路32の間には配されている。セレクタ31は、入力ノード31a及び入力ノード31bがそれぞれ入力ノード3a,3bを介して制御回路8に電気的に接続され、制御ノード31c及び制御ノード31dがそれぞれ位相検出回路2に電気的に接続され、出力ノード31eがラダー抵抗回路32に電気的に接続されている。セレクタ31は、入力ノード31aを介して制御コードCD1[1:n]を制御回路8から受け、入力ノード31bを介して制御コードCD2[1:n]を制御回路8から受ける。セレクタ31は、制御ノード31cを介して位相比較結果UPを位相検出回路2から受け、制御ノード31cを介して位相比較結果DNを位相検出回路2から受ける。
例えば、図4(a)に示すように、内部信号FBKの位相が基準信号REFの位相より遅れている場合、点線の矢印で示すように、内部信号FBKを進相させるべきなので、位相検出回路2は、図4(b)に示すような位相比較結果(UP,DN)=(1,0)を出力する。セレクタ31は、位相比較結果(UP,DN)=(1,0)のとき、入力ノード31aを選択し、図4(e)に示す制御コードCD1[1:n]を選択結果SEL[1:n]としてラダー抵抗回路32へ供給する。制御コードCD1[1:n]、選択結果SEL[1:n]は、それぞれ、nビットのビットパターンを有する。n=3である場合、CD1=“110”であってもよい。
また、図4(c)に示すように、内部信号FBKの位相が基準信号REFの位相より進んでいる場合、点線の矢印で示すように、内部信号FBKを遅相させるべきなので、位相検出回路2は、図4(d)に示すような位相比較結果(UP,DN)=(0,1)を出力する。セレクタ31は、位相比較結果(UP,DN)=(0,1)のとき、入力ノード31bを選択し、図4(e)に示す制御コードCD2[1:n]を選択結果SEL[1:n]としてラダー抵抗回路32へ供給する。制御コードCD2[1:n]、選択結果SEL[1:n]は、それぞれ、nビットのビットパターンを有する。制御コードCD2の示すデジタル値は、制御コードCD1の示すデジタル値より小さい。n=3である場合、CD2=“010”であってもよい。
図3に示すラダー抵抗回路32は、セレクタ31とループフィルタ4との間に配されている。ラダー抵抗回路32は、入力ノード32aがセレクタ31に電気的に接続され、出力ノード32bがループフィルタ4に電気的に接続されている。ラダー抵抗回路32は、選択結果SEL[1:n]をセレクタ31から受ける。ラダー抵抗回路32は、R−2R型のDA変換器(DAC)として機能し、選択結果SEL[1:n]をDA変換してアナログ電圧を生成する。
例えば、SEL[1:n]=CD1[1:n]である場合、ラダー抵抗回路32は、図4(e)に示すアナログ電圧Vを生成する。また、SEL[1:n]=CD2[1:n]である場合、ラダー抵抗回路32は、図4(e)に示すアナログ電圧V(<V)を生成する。
図3に示すラダー抵抗回路32は、生成されたアナログ電圧をループフィルタ4へ供給する。
ラダー抵抗回路32は、複数の単位構成UC−1〜UC−(n−1)がセレクタ31と電圧生成回路3の出力ノード3cとの間にカスケード状に電気的に接続され、単位構成UC−(n−1)及びグランド電位の間に単位構成UC’が電気的に接続されている。
各単位構成UCは、ラインL1、ラインL2、抵抗素子R1、抵抗素子R2、及びバッファー素子BEを有する。ラインL1は、一端がセレクタ31に電気的に接続され、他端がノードN1に電気的に接続されている。ノードN1は、電圧生成回路3の出力ノード3a側に配されている。ラインL2は、一端が他の単位構成UCに電気的に接続され、他端がノードN1に電気的に接続されている。抵抗素子R1は、ラインL2上に配され、一端が他の単位構成UCに電気的に接続され、他端がノードN1に電気的に接続されている。抵抗素子R1は、抵抗値Rを有する。抵抗素子R2は、ラインL1上に配され、一端がバッファー素子BEに電気的に接続され、他端がノードN1に電気的に接続されている。抵抗素子R2は、抵抗値2Rを有する。すなわち、抵抗素子R2は、抵抗素子R1の抵抗値の略2倍の抵抗値を有する。バッファー素子BEは、ラインL2上に配されて、入力ノードがセレクタ31に電気的に接続され、出力ノードが抵抗素子R2に電気的に接続されている。
単位構成UC’は、単位構成UCに類似した構成であり、単位構成UCにおける抵抗素子R1が抵抗素子R1’に置き換えられている。抵抗素子R1’は、抵抗値が抵抗素子R2と均等である。
セレクタ31からのSEL[1:n]の複数のビットは、ラダー抵抗回路32における複数の単位構成UC−1〜UC−(n−1)に対応している。ラダー抵抗回路32は、複数のビットSEL[1]〜SEL[n]の値により複数の単位構成UC−1〜UC−(n−1)のうちどの単位構成UC又は単位構成UC’が活性化されるかに応じて、電源電圧とグランド電位との間の抵抗分圧比が変わり、発生させるアナログ電圧の大きさが変わる。
例えば、n=3であり、SEL[1:3]=CD1[1:3]=“110”である場合、単位構成UC−1、単位構成UC−2がアクティブになり、単位構成UC’がノンアクティブになる。これにより、単位構成UC−1、単位構成UC−2が電圧生成に寄与し、CD1[1:3]=“110”に応じたアナログ電圧Vが出力ノード3cに現れる。
また、n=3であり、SEL[1:3]=CD2[1:3]=“010”である場合、単位構成UC−2がアクティブになり、単位構成UC−1、単位構成UC’がノンアクティブになる。これにより、単位構成UC−2が電圧生成に寄与し、CD2[1:3]=“010”に応じたアナログ電圧V(<V)が出力ノード3cに現れる。
このような動作中において、ラダー抵抗回路32は、出力インピーダンスが一定になる。単位構成UC’のノードN1から見た場合、バッファー素子BEの出力ノードは等価的にグランド電位とみなすことができ、それぞれ抵抗値2Rである2つの抵抗素子がグランド電位との間に並列接続された構成になり、合成抵抗の抵抗値がRになる。単位構成UC−(n−1)のノードN1から見た場合、バッファー素子BEの出力ノードは等価的にグランド電位とみなすことができ、それぞれ抵抗値2Rである2つの抵抗素子がグランド電位との間に並列接続された構成になり、合成抵抗の抵抗値がRになる。・・・単位構成UC−1のノードN1から見た場合、バッファー素子BEの出力ノードは等価的にグランド電位とみなすことができ、それぞれ抵抗値2Rである2つの抵抗素子がグランド電位との間に並列接続された構成になり、合成抵抗の抵抗値がRになる。すなわち、どの単位構成UCが電圧生成に寄与する場合でも、ほぼ同じ出力抵抗になる。
ここで、仮に、図5(a)に示すように、非線形的に動作する電圧生成回路を考える。図5(a)は、非線形的に動作する電圧生成回路の伝達特性を示し、横軸が電圧生成回路に入力される位相比較結果に対応した基準信号REF及び内部信号FBKの位相差を示し、縦軸が電圧生成回路の出力電圧を示す。図5(a)では、位相が0から増加するに従い、曲線的に出力電圧が増加している。PLL回路2は、位相差が正の範囲でロックする。電圧生成回路の伝達特性が非線形的であると、入力される位相比較結果に対応した位相差に応じて、電圧生成回路の電圧利得が、図5(b)に示すように変化する(例えば、減少する)。図5(b)は、電圧生成回路の利得特性を示し、横軸が電圧生成回路に入力される位相比較結果に対応した位相差を示し、縦軸が電圧生成回路の電圧利得を示す。この場合、PLL回路2のΔΣ雑音の周波数特性において、図2(b)に示すように、信号帯域FBに許容レベルを上回るスプリアスのピークが現れ得る。
それに対して、実施形態では、ラダー抵抗回路32の動作中における出力インピーダンスが一定になることなどにより、図5(c)に示すように、電圧生成回路3の伝達特性が線形的になり得る。図5(c)は、電圧生成回路3の伝達特性を示し、横軸が電圧生成回路3に入力される位相比較結果に対応した位相差を示し、縦軸が電圧生成回路3の出力電圧を示す。図5(c)では、位相が0から増加するに従い、直線的に出力電圧が増加している。電圧生成回路3の伝達特性が線形的であると、電圧生成回路3の電圧利得が入力される位相比較結果に対応した位相差に応じて、図5(d)に示すようにほぼ一定に維持される。図5(d)は、電圧生成回路3の利得特性を示し、横軸が電圧生成回路3に入力される位相比較結果に対応した位相差を示し、縦軸が電圧生成回路3の電圧利得を示す。この場合、PLL回路2のΔΣ雑音の周波数特性において、図2(c)に示すように、信号帯域FBにおけるスプリアスを許容レベル以下に抑制できる。
以上のように、本実施形態では、PLL回路1において、電圧生成回路3を動作中に出力インピーダンスが一定になるように構成する。これにより、電圧生成回路3の伝達特性を線形化できるため、PLL回路1のΔΣ雑音の周波数特性の信号帯域におけるスプリアスを抑制できる。したがって、PLL回路1により発振出力信号を適正に生成できる。
なお、電圧生成回路3におけるラダー抵抗回路32には、貫通電流が抑制されるような工夫が加えられてもよい。例えば、ラダー抵抗回路32は、図6に示すように構成されてもよい。図6は、実施形態の変形例におけるラダー抵抗回路32の詳細構成を示す図である。
図6では、ラダー抵抗回路32の各単位構成UC又は単位構成UC’におけるバッファー素子BE及び抵抗素子R2の構成が図3より具体化されている。バッファー素子BEは、インバータ接続されたトランジスタTr1及びトランジスタTr2を有する。抵抗素子R2は、抵抗素子R21、抵抗素子R22、及び抵抗素子R23を有する。
トランジスタTr1は、例えばNMOSトランジスタであり、ゲートがトランジスタTr2のゲートとセレクタ31とに接続され、ソースがグランド電位に接続され、ドレインが抵抗素子R22の一端に接続されている。
トランジスタTr2は、例えばPMOSトランジスタであり、ゲートがトランジスタTr1のゲートとセレクタ31とに接続され、ソースが電源電位に接続され、ドレインが抵抗素子R21の一端に接続されている。
抵抗素子R21は、一端がトランジスタTr2のドレインに接続され、他端がノードN2に接続されている。抵抗素子R22は、一端がトランジスタTr1のドレインに接続され、他端がノードN2に接続されている。抵抗素子R23は、一端がノードN2に接続され、他端がノードN1に接続されている。
抵抗素子R21、抵抗素子R22、抵抗素子R23の抵抗値R21,R22,R23は、次の数式1を満たす。これにより、抵抗素子R2の抵抗値が抵抗素子R1の抵抗値の略2倍になる関係は、維持され得る。
{(R21×R22)/(R21+R22)}+R23=2R・・・数式1
例えば、ラダー抵抗回路32の1つの単位構成UC又は単位構成UC’におけるバッファー素子BE及び抵抗素子R2の動作は、図7のようになる。図7は、実施形態の変形例におけるラダー抵抗回路の動作を示す図である。
図7(a)に示すように、セレクタ31から信号SEL=“L”レベルが供給されると、トランジスタTr2がオン状態に維持されて、電源電位→トランジスタTr2→抵抗素子R21→ノードN2→抵抗素子R23と電流が流れる。
図7(b)に示すように、セレクタ31からの信号SELが“L”レベルから“H”レベルへ遷移すると、トランジスタTr2がオフするとともにトランジスタTr1がオンする。このとき、トランジスタTr2のドレインに残留している電荷が抵抗素子R21に妨げられてノードN2の側に流れにくい。また、ノードN2に残留している電荷が抵抗素子R22に妨げられてトランジスタTr1のドレインの側に流れにくい。
図7(c)に示すように、セレクタ31から信号SEL=“H”レベルが供給されると、トランジスタTr1がオン状態に維持されて、抵抗素子R23→ノードN2→抵抗素子R22→トランジスタTr1→グランド電位と電流が流れる。
このように、トランジスタTr2のドレインとトランジスタTr1のドレインとの間に抵抗素子R21及び抵抗素子R22が介在することで、トランジスタTr2及びトランジスタTr1の間における貫通電流を抑制できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 PLL回路、2 位相検出回路、3 電圧生成回路、4 ループフィルタ、5 電圧制御発振回路、6 分周回路、7 乱数発生回路、100 送信装置。

Claims (6)

  1. 位相検出回路と、
    前記位相検出回路の出力ノードに電気的に接続された電圧生成回路と、
    前記電圧生成回路の出力ノードに電気的に接続されたフィルタと、
    前記フィルタの出力ノードに電気的に接続された電圧制御発振回路と、
    前記電圧制御発振回路から前記位相検出回路に至るフィードバック経路上に配された分周回路と、
    前記分周回路の制御ノードに電気的に接続された乱数発生回路と、
    を備え、
    前記電圧生成回路は、動作中に出力インピーダンスが一定になるように構成されている
    PLL回路。
  2. 前記電圧生成回路は、
    前記位相検出回路の出力ノードに接続された制御ノードを有するセレクタと、
    前記セレクタと前記電圧生成回路の出力ノードとの間に電気的に接続されたR−2R型のラダー抵抗回路と、
    を有する
    請求項1に記載のPLL回路。
  3. 前記ラダー抵抗回路は、複数の単位構成が前記セレクタと前記電圧生成回路の出力ノードとの間にカスケード状に電気的に接続され、
    前記単位構成は、
    一端が前記セレクタに接続され、他端が前記電圧生成回路の出力ノード側の第1のノードに接続された第1のラインと、
    一端が他の単位構成に接続され、他端が前記第1のノードに接続された第2のラインと、
    前記第2のライン上に配され、第1の抵抗値を有する第1の抵抗素子と、
    前記第1のライン上に配され、前記第1の抵抗値の略2倍の第2の抵抗値を有する第2の抵抗素子と、
    前記第2のライン上に配されたバッファー素子と、
    を有する
    請求項2に記載のPLL回路。
  4. 前記バッファー素子は、互いにインバータ接続されたPMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタを有し、
    前記第2の抵抗素子は、
    一端が前記PMOSトランジスタのドレインに接続され、他端が第2のノードに接続された第3の抵抗素子と、
    一端が前記NMOSトランジスタのドレインに接続され、他端が前記第2のノードに接続された第4の抵抗素子と、
    一端が前記第2のノードに接続され、他端が前記第1のノードに接続された第5の抵抗素子と、
    を有する
    請求項3に記載のPLL回路。
  5. 前記セレクタへ第1の値と第2の値とを供給する制御回路をさらに備え、
    前記セレクタは、前記位相検出回路の比較結果に応じて、前記第1の値と前記第2の値とのいずれかを選択し、
    前記ラダー抵抗回路は、前記セレクタで選択された値に応じた電圧を生成する
    請求項2から4のいずれか1項に記載のPLL回路。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のPLL回路を備えた送信装置。
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