JP2758118B2 - 誤差修正シンセサイザ - Google Patents

誤差修正シンセサイザ

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JP2758118B2
JP2758118B2 JP5040285A JP4028593A JP2758118B2 JP 2758118 B2 JP2758118 B2 JP 2758118B2 JP 5040285 A JP5040285 A JP 5040285A JP 4028593 A JP4028593 A JP 4028593A JP 2758118 B2 JP2758118 B2 JP 2758118B2
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    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION, OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
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    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/16Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop
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    • H03L7/1974Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop a time difference being used for locking the loop, the counter counting between numbers which are variable in time or the frequency divider dividing by a factor variable in time, e.g. for obtaining fractional frequency division for fractional frequency division
    • H03L7/1976Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop a time difference being used for locking the loop, the counter counting between numbers which are variable in time or the frequency divider dividing by a factor variable in time, e.g. for obtaining fractional frequency division for fractional frequency division using a phase accumulator for controlling the counter or frequency divider

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシンセサイザに関し、よ
り具体的には端数N型間接シンセサイザにおいてスプリ
アス周波数誤差を低減するための方法および装置に関す
る。
【0002】特定の応用を例証する実施例を参照して本
発明を述べるが、この発明はこれに限定されるものでな
いことを理解すべきである。当該技術において普通に熟
練しここに提示される技術に接する者は、その要旨およ
びこの発明が非常に有用な付随分野の範囲における付加
的な変形、応用、および実施を理解することになる。
【0003】
【従来の技術】シンセサイザは送信あるいは受信のため
高周波スペクトルにおいて特定周波数を選択するために
用いられる。シンセサイザは正確な周波数増分でステッ
プする能力を有する。しかし、間接フェーズロックシン
グルループシンセサイザは与えられた基準周波数未満の
周波数ステップサイズを提供できない。さらに、小さな
周波数ステップサイズを提供するためには、ある制約が
シングルループシンセサイザの設計において満足されな
くてはならない。この制約は、シンセサイザが極めて短
時間のうちに特定周波数に落ち着く必要があることと、
シンセサイザがスペクトル的に純粋な出力(例えば高調
波を含まない周波数成分)を提供することを含む。
【0004】小さな周波数ステップサイズを達成するに
は、シンセサイザがFref の増分でステップするので、
与えられた基準周波数(Fref )が小さい必要がある。
特定シンセサイザ周波数で高速な落着時間を達成するに
は、ループフィルタが広い帯域幅を示さなくてはならな
い。しかし、狭いループフィルタ帯域幅は位相検出器に
おいて基準周波数(Fref )成分を排除するために必要
である。これらループフィルタ帯域幅の要求は相互に排
他的である。Fref よりも小さい周波数ステップサイズ
を提供不能ということと相互排他的な帯域幅問題を克服
する従来の解決策は、端数Nシンセサイザを用いること
であった。
【0005】シングルループシンセサイザは基準周波数
(Fref )信号をループ位相検出器の入力端子において
受取る。このループ位相検出器の出力信号はオペアンプ
および適切なフィードバック回路で構成されるローパス
フィルタに送られる。このループフィルタの出力は出力
周波数信号を生成する電圧制御発振器(VCO)に向け
られる。出力周波数信号の一部は、分割比をプログラム
し分割出力周波数信号を生成するためにユーザ選択プロ
グラムワードを受取るループデバイダ回路にフィードバ
ックされる。
【0006】この分割出力周波数信号はループ位相検出
器に送られ、ループ誤差電圧を発生するためにFref と
比較される。このループ誤差電圧は電圧制御発振器を同
調させるためにループフィルタでフィルタされる。同調
に伴い、電圧制御発振器は周波数偏移を強制され、偏移
周波数は電圧制御発振器に供給された同調電圧によって
制御される。偏移出力周波数はループ誤差電圧をゼロに
低減するためのループデバイダ回路を介してループ位相
検出器にフィードバックされる。こうして、電圧制御発
振器の出力周波数信号がシンセサイザ出力信号にもな
る。理想的には、ループ誤差電圧がシングルループの作
用により最終的にゼロとなるべきである。この位相検出
器は、電圧制御発振器の出力周波数信号の変化に責任の
ある温度ドリフトおよび部品年齢によるシングルループ
での変化をモニタする。
【0007】ループデバイダ回路にフィードバックされ
た偏移出力周波数信号は実際には分割比”Ndiv ”であ
るユーザ選択プロクグラムワード”/N”によって分割
される。”Ndiv ”の値はいつも端数N制御回路によっ
て制御され、ここでは”Ndiv ”が”/N”または”/
N+1”の値であると仮定できる。この端数N制御回路
はラッチおよび加算器を持つアキュミュレータを備え
る。この加算器は外部ソースから端数周波数ワードを受
取る。このラッチおよび加算器は、周期的に”+1”を
プログラムワードに加算して分割比を”/N+1”に変
更するためにループデバイダと協力する。2つのデバイ
ダを利用すると、整数成分と端数成分とを効率的に持つ
ような平均分割比”DIV”が得られる。しかし、瞬時
分割比は”/N”または”/N+1”のいずれかであ
る。
【0008】端数Nシンセサイザの端数分割比はFref
未満の周波数ステップサイズを得るために用いられる。
これは、次の例に示されるように分割比を時間と共に変
化させることにより達成される。10.1のような非整
数値で分割するため、デバイダは連続した9サイクルに
ついて値N=10とし、続いて1サイクルについてN+
1の値=11とする。10の分割インターバルを越え
て、平均率が10.1となるる。このため、結果とし得
られるシンセサイザ出力周波数は基準周波数Fref'の1
0.1倍という端数倍数となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このデバイダは2つの
別々の比(N=10,N+1=11)の間で変化するた
め、端数N誤差パルスte が生成される。電圧制御発振
器からの出力周波数信号はFref の端数倍で作用する。
2つの比”/N”および”/N+1”による分割はルー
プデバイダ回路の出力信号の周波数をループ位相検出器
に送られている一定のFref の周波数とは幾分異ならせ
る。誤差パルスte はループデバイダにおいて分割比を
変化させることにより生じるが、これはループ位相検出
器の出力端子に現れる。修正なしでは、この誤差パルス
te がシンセサイザ出力信号に不要なスプリアス変調を
かける結果になる。
【0010】端数N誤差パルスte は各基準クロック毎
に位相検出器の出力端子に現れる。誤差パルスte はル
ープフィルタを介してフィルタされ、電圧誤差Verr を
電圧制御発振器の入力端子に発生する。誤差パルスte
はループ位相検出器の出力端子に各クロックパルス毎に
現れるため、電圧誤差Verr が時間的に累積する。この
累積した電圧誤差Verr は電圧制御発振器の出力周波数
信号を変調し、スプリアス信号をシンセサイザ出力信号
にのせてしまう。従って、端数Nシンセサイザはスペク
トル的に純粋な出力信号を提供できない。
【0011】いくつかの試みがループ位相検出器の出力
端子に現れる誤差パルスte および電圧制御発振器の入
力端子に発生する対応誤差電圧Verr の存在を補償する
ためになされている。一般に、従来の補償方式はデジタ
ル−アナログ変換器またはスイッチ電流源を用いた修正
回路を含む。このデジタル−アナログ変換のアプローチ
はアナログ出力信号が温度によって変化可能で低減した
誤差パルスを取消す結果になるということから制約され
る。電流源は適切に機能すれば温度変動に対してうまく
無反応となる。しかし、この解決策は電流源を温度変動
に対してうまく無反応にするために高価で精密な部品を
必要とする。このため、コストおよび機能の短所が両方
の従来アプローチにある。
【0012】従って、シンセサイザ出力信号の不要スプ
リアス変調を防止するシングルループ端数Nシンセサイ
ザのために誤差パルス修正方式の改善が当該技術におい
て必要となる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のデジタル誤差修
正端数Nシンセサイザおよび方法はこの当該技術の必要
に取り組んだものである。本発明は基準周波数信号を生
成する基準周波数発生器および基準周波数の端数倍に等
しい周波数を持つ出力信号を生成する電圧制御発振器を
備える。この端数Nシンセサイザの出力信号は残余誤差
信号を含み、誤差信号補償回路がこの残余誤差信号をキ
ャンセルする修正信号を発生するために設けられる。
【0014】
【作用】実施例では、基準周波数信号が基準周波数信号
とフィードバック信号との位相差に比例した誤差電圧を
生成するループ位相検出器に届けられる。出力信号の周
波数は、基準周波数信号の端数倍でかつ誤差電圧に比例
したものであり、フィードバック信号を生成するために
ループデバイダ回路の複数の約数により演算される。残
余誤差信号はループ位相検出器の出力端子に現れる。誤
差信号補償回路は、2進カウンタおよびマグニチュード
比較器を有し、残余誤差信号をキャンセルするために修
正信号を発生する。サミングノードが残余誤差信号をキ
ャンセルするために設けられる。サミングネットワーク
の抵抗は修正信号内の合計エネルギーが残余誤差信号内
の合計エネルギーに等しくなるよう決められる。
【0015】
【実施例】シンセサイザは送信あるいは受信のため高周
波スペクトルにおいて特定周波数を選択するために用い
られる。シンセサイザは正確な周波数増分でステップす
る能力を有する。しかし、間接フェーズロックシングル
ループシンセサイザは与えられた基準周波数未満の周波
数ステップサイズを提供できない。従来技術の端数Nシ
ンセサイザは端数分割比によってこうした制約を克服す
る。これは、分割比を時間と共に変化させることにより
達成される。
【0016】従来技術の端数Nシンセサイザ10の簡易
ブロック図は図1に示される。ここに示されるのは、ル
ープ位相検出器14に基準周波数Fref を供給する基準
周波数発生器12である。ループ位相検出器14の出力
信号は、直列なフィードバック抵抗20およびキャパシ
タ22付きのオペアンプ18と、抵抗24および26並
びに電気的なグランドに接続されるキャパシタ28を含
むフィルタエレメントとで構成されるローパスループフ
ィルタ16に送られる。ループフィルタ16の出力は出
力周波数信号Fout を生成する電圧制御発振器(VC
O)30に向けられる。出力周波数信号Fout の一部は
ループ位相検出器14にループデバイダ回路32を介し
てフィードバックされる。デバイダ回路32は分割比を
プログラムして分割出力周波数信号を生成するために外
部ユーザ選択プログラムワード”/N”を受取る。
【0017】分割出力周波数信号はループ位相検出器1
4に送り返され、当該技術において知られるようにルー
プ誤差信号を発生するためにFref と比較される。ルー
プ誤差電圧は周波数偏移を強制される電圧制御発振器3
0を同調させるためにループフィルタ16においてフィ
ルタされる。偏移周波数は電圧制御発振器30に届けら
れる同調電圧によって制御される。偏移出力周波数信号
Fout はループ誤差をゼロに低減するためにループデバ
イダ回路32を介してループ位相検出器14にフィード
バックされる。電圧制御発振器30の出力周波数信号F
out はシンセサイザ出力信号でもある。ループ誤差電圧
はシングルループシンセサイザのフィードバック作用に
よって最終的にゼロに近づく。位相検出器は温度ドリフ
トおよび部品年齢によるシングルループでの変化をモニ
タし、こうした変化を補償させる。
【0018】ループデバイダ回路32ににフィードバッ
クされる偏移出力周波数信号はユーザ選択プログラムワ
ード”/N”による分割を受ける。このデバイダ回路3
2は分割比”Ndiv ”によって表され、 Ndiv = Fout /Fref [1] と等価である。従って、 Fout = Ndiv x Fref [2] ”Ndiv ”の値はいつも端数N制御回路によって制御さ
れ、ここでは”Ndiv”が”/N”または”/N+1”
の値であると仮定できる。この端数N制御回路はラッチ
36および加算器38を持つアキュミュレータ回路34
を備える。この加算器38は外部ソースから端数周波数
ワード”F”を受取る。このラッチ36および加算器3
8は、周期的に”+1”をプログラムワード”/N”に
加算して分割比を”/N+1”に変更するためにループ
デバイダ32と協力する。2つのデバイダを利用する
と、整数成分と端数成分とを効率的に持った平均分割
比”DIV”が得られる。しかし、瞬時分割比は”/
N”または”/N+1”のいずれかである。
【0019】最初の目的はFref 未満の周波数ステップ
サイズを達成することである。所望周波数ステップは以
下に示すようにループ基準周波数Fref の整数約数(例
えば分数)であり、 fstep = Fref /n [3] ”n”は加算器38の基数である。加算器38は端数周
波数ワード”F”をFref の各クロックエッジでラッチ
36に格納された前回の和に加算する。新しい和はこの
あとラッチ36に予め格納された和に置きかわる。ラッ
チ36は1基準クロック期間のあいだラッチ36の入力
にある加算器38の数値を保持する。この動作は1基準
クロック期間から次の基準クロック期間まで繰り返され
る。加算器38はラッチ36の出力を受取り、再びこれ
に端数周波数ワード”F”を加算する。各クロックサイ
クル後、加算器38の和が増大してアキュミュレータ動
作となる。
【0020】加算器38は”n−1”に達するまでFre
f によって制御される割合で累積する。次の基準クロッ
ク後、加算器38の出力は最大値になる。この後、論理
−1の値を持ったキャリーオーバー出力”CO”が作ら
れ、加算器38の出力がゼロになる。キャリーオーバー
出力”CO”は図1に示すようにループデバイダ回路3
2に送り返される。この動作により、ループデバイダ回
路32は1クロックの間その分割比Ndiv を”/N”か
ら”/N+1”に増大させる。続く基準クロックサイク
ルはアキュミュレータ回路34のキャリーオーバー出力
COをゼロに戻し、シーケンスを繰り返させる。
【0021】周期的に変化するループ分割比Ndiv は、
基準クロックサイクルについて平均したときに端数を表
わす。従って、平均分割比”DIV”は瞬時ループ分割
比Ndiv に(n−1)基準クロックサイクルの間値”/
N”および1付加基準クロックサイクルの間値”/N+
1”を持つよう時間と共に変化する。平均分割比”DI
V”の代表は図2に明瞭に示される。図2における上部
ラインは複数の周期的な基準クロックサイクルを表し、
ここで加算器38の最大値、すなわち基数は”n”で示
される。加えて、瞬時分割比が(n−1)基準クロック
サイクルの間”/N”であり、瞬時分割比が1付加基準
クロックサイクルの間”/N+1”であることが示され
る。図2における下部ラインは分割比が”N+1”のと
き論理1であるキャリーオーバー出力COを表す。
【0022】端数または平均分割比”DIV”は次のよ
うにして決定される。式[3]からは小さな周波数ステ
ップサイズ”fstep”がFref を加算器38の基数”
n”で割って決定されることがわかる。端数周波数ワー
ド”F”(例えばプログラムワードの端数部分)は、 F = 1/n [4] に等しい。ここで、プログラムワードの整数部は(n−
1)基準クロックサイクルの間”/N”であって、1付
加基準クロックサイクルの間”/N+1”である瞬時分
割比”Ndiv ”によって決定される。このため、”n”
基準クロックサイクルについて平均される平均分割比”
DIV”は、次のようにして決まる。
【0023】 DIV = [(n−1)N + 1(N+1)]/N [5] 式[5]を簡単にすると、次のような表現になる。
【0024】 DIV = N + (1/n) [6] 式[6]中の語”N”はプログラムワードの整数部を表
し、図1に示すループデバイダ回路32へ供給される。
式[4]に示す語”1/n”はプログラムワードの端数
部分”F”を表し、図1に示す加算器38に供給され
る。このため平均分割比の簡単な表現形式は、 DIV = N. F [7] である。シングルループ端数Nデバイダにおいて、端数
部”F”は大きな整数部”N”に速い落着時間を提供さ
せる一方で、小さな周波数ステップサイズを提供する。
式[2]は出力周波数Fout が基準周波数Fref の瞬時
分割比Ndiv 倍に等しいことを記述する。平均分割比D
IVを式[2]内の瞬時分割比Ndiv に代入すると、次
の式が得られる。
【0025】 Fout = N. F x Fref [8] 従って、ロックされると、ループ電圧制御発振器30が
基準周波数Fref のN.F倍の周波数出力信号Fout を
生成するようになる。
【0026】電圧制御発振器30が式[8]に示すよう
に基準周波数Fref のN. F倍で動作する一方で、ルー
プデバイダ回路32は”/N”または”/N+1”によ
る分割だけができる。ループ位相検出器14にループデ
バイダ回路32からフィードバックされた結果の周波数
信号は、 Ffeedback = (N. F/N) x Fref [9] であり、この周波数はFref と比較される。ループデバ
イダ回路32は2つの別々の比のあいだで変化するた
め、残余誤差パルスte が生成される。2つの比”/
N”および”/N+1”による分割は、ループデバイダ
回路32の出力信号Fout の周波数を基準周波数Fref
の周波数から変化させる。誤差パルスte は各基準クロ
ックパルスFref 毎にループ位相検出器14の出力端子
に現れる。誤差パルスte はループ電圧誤差Verr と一
緒にループフィルタ16を介してフィルタされる。誤差
パルスte およびループ電圧誤差Verr は時間的に累積
し、電圧制御発振器30の出力周波数信号Fout を変調
し、不要なスプリアス信号をシンセサイザ出力信号にの
せてしまう。ループ位相検出器の出力端子に現れる残余
誤差のパルス幅は、 te = (1/Fref ) x (1 − N/N. F) [10] である。
【0027】残余誤差パルスte を含むタイミング図は
図3に示される。基準周波数Frefは周期的な信号とし
て示される。ループ位相検出器14にループデバイダ回
路32から供給され式[9]に記述された周波数信号F
feedbackが示される。3基準クロックサイクルの間、ル
ープデバイダ回路32の瞬時分割比Ndiv は”/N”で
ある。しかし、4番目の基準クロックサイクルの間、ル
ープデバイダ回路32の瞬時分割比Ndiv は記述に従っ
て”/N+1”である。この分割比の変化は残余誤差パ
ルスte をもたらす。図3に示すように、残余誤差パル
スte は各基準クロックサイクル毎に生じ、累積する。
電圧制御発振器(VCO)30の入力に発生する電圧誤
差Verr は、図3に示すように誤差パルスte と同様に
累積する。
【0028】誤差パルスte に対するループフィルタ1
6の応答についての設計コンピュータシミュレーション
は、図4および図5に描かれている。この例では、瞬時
分割比”/N”=8158、基準周波数Fref =120
KHz、端数周波数ワード”F”=0.25、ループフ
ィルタ16の帯域幅が3KHzとなっている。誤差パル
スte の幅は、図3に示す結果として0.255nsで
ある。このシミュレーションはループフィルタ16のピ
ークからピークへの出力が1ミリボルトより大きいこと
を示す。図4(誤差電圧Verr 対時間)に示す誤差電圧
Verr は、時間と共に増大して、累積誤差となる。
【0029】誤差パルスte の対応スペクトルは、図5
(誤差電圧Verr 対周波数)において30KHz増分で
間隔をおいた周波数成分を示す。この増分間隔は(Fre
f xF) = 120KHz x 0.25 = 30
KHz によって決定される。最低周波数成分は図5の
ポイント40に示すように400マイクロボルト(0.
0004ボルト)のピーク振幅を有する。こうした周波
数成分40は電圧制御発振器30の出力周波数Fout を
変調し、不必要なスプリアス側波帯を生じさせる。図5
に示すたくさんの突起は、突起(40および42)が現
われるチャネルに隣接したチャネル上の通信を消してし
まうような高調波(ポイント42のように)よって生じ
る。このような問題が生じる例は図示しないセルラ電話
システムにある。この状況はシンセサイザ出力信号にお
いてスペクトルの純粋さを損ねることになる。例とし
て、もし電圧制御発振器30のゲインが10MHz/ボ
ルトであると、30KHzで[20 x Log
{(0.0004V x 10MHz)/(2 x 3
0KHz)}]または−23.5(dBc)の側波帯と
いう結果になる。スプリアス側波帯に要する典型的な値
は、(−55から−75)dBcという範囲である。
【0030】いくつかの試みが、ループ位相検出器14
の出力端子に現われる誤差パルスte および電圧制御発
振器30の出力端子に発生する対応誤差電圧Verr の存
在を補償するためになされている。しかし、これらアプ
ローチは、デジタルーアナログ変換器またはスイッチ電
流源を用いた補償方式を一般に含み、どちらもコスト要
件を満足して維持するには難しい。
【0031】例証のための図6に示すように、本発明は
整数”N”および端数”F”成分を含む可変分割比を用
いたループデバイダ回路132と、可変分割比の演算に
よって生まれる誤差パルスte をキャンセルする誤差パ
ルス補償回路150とを有するタイプのシングルループ
デジタル誤差修正端数Nシンセサイザ100において実
施される。
【0032】本発明によれば、修正パルスtcor を生成
する誤差パルス補償回路150および修正パルスtcor
内の合計エネルギーを残余誤差パルスte 内の合計エネ
ルギーに等しくなるようにする抵抗サミングネットワー
ク152がサミングノード154において残余誤差パル
スte をキャンセルするために協力する。さらに本発明
は、調整を必要としない全デジタル設計を取り入れ、温
度およびアナログ部品関連の供給電圧におけるドリフト
および変動を排除し、複雑さを低減した低コスト設計を
提供し、通信技術において広範囲の応用性をもつもので
ある。
【0033】本発明のシングルループデジタル誤差修正
端数Nシンセサイザ100は図6から図9に開示され、
図1から図5の端数Nシンセサイザ10の回路部品の多
くを含む。図1から図5のそれらの機能および構成に実
質的に対応し図6から図9に示される本発明のシングル
ループデジタル誤差修正端数Nシンセサイザ100の部
品は、100番台の参照番号で示される。
【0034】本発明では、基準周波数発生器112、ル
ープ位相検出器114、ローパスフィルタ116、電圧
制御発振器(VCO)130、およびアキュミュレータ
回路134が、各々図1の端数Nシンセサイザを参照し
て記述したものと同様の機能を果たす。基準周波数発生
器112はループ位相検出器114の入力端子への基準
周波数Fref を生成する。分割出力周波数信号もまたこ
の検出器114に届けられ、ループ誤差電圧Verr を発
生するために基準周波数Fref と比較される。このルー
プ誤差電圧Verr は、オペアンプ118と、直列フィー
ドバック抵抗120と、キャパシタ122と、抵抗12
4および126、および電気的グランドに接続されたキ
ャパシタ128を含むフィルタ素子とで構成されるルー
プフィルタ116においてフィルタされる。
【0035】フィルタされたループ誤差電圧Verr は出
力周波数信号Fout を生成するために周波数偏移を強制
される電圧制御発振器130を同調するために用いられ
る。偏移信号Fout の一部は、誤差電圧Verr をゼロに
低減するためループデバイダ回路132を介して位相検
出器114にフィードバックされる。このデバイダ回路
132は、係数コントローラ156を有し、分割比Ndi
v をプログラムして分割出力周波数信号を生成するため
に外部ユーザ選択プログラムワード”/N”を受取る。
電圧制御発振器130の出力周波数信号Fout もまたシ
ンセサイザ出力信号である。誤差電圧Verr はこのフィ
ードバック作用により最終的にゼロに近づく。
【0036】基準周波数Fref の端数倍に等しい周波数
の出力信号Fout を生成するためには、ループデバイダ
回路132が可変分割比Ndiv を与えなくてはならな
い。Ndiv の候補値はラッチ136および加算器138
を含むアキュミュレータ回路134によって制御され
る。加算器138は端数周波数ワード”F”を外部ソー
スから受取る。ラッチ136および加算器138は端数
Nシンセサイザ10に関して記述したようにループデバ
イダ回路132と協力する。端数周波数ワード”F”を
ラッチ136内における前の和に加算する数基準クロッ
クサイクル後、加算器138は最大値に達する。この
後、加算器138は分割比を”/N”から”/N+1”
に代えるため図6に示すように”+1”のキャリーオー
バー出力”CO”をデバイダ回路132に送る。キャリ
ーオーバー出力”CO”はこのあとゼロに戻って、処理
が繰り返される。2つの分割比の利用は平均分割比”D
IV”(式[5]から式[7]参照)を時間と共に効果
的に変化させ、Ndiv が(n−1)クロックサイクルの
間値”/N”、1クロックサイクルの間値”/N+1”
を持つようにする。
【0037】ループデバイダ回路132は2つの別々の
比の間で変化するので、残余誤差パルスte が各基準ク
ロックパルスFref 毎に位相検出器114の出力端子に
現われる。誤差パルスte は、電圧制御発振器130で
のループ誤差電圧Verr と共にループフィルタ116を
介してフィルタされる。電圧誤差Verr は時間と共に累
積し、出力周波数信号Fout を変調し、不必要なスプリ
アス信号をシンセサイザ出力信号にのせる。本発明で
は、修正パルスtcor が図6に示すサミングノード15
4で誤差パルスte に加算される。修正パルスtcor は
誤差パルスte のそれと反対で等しいエネルギーを有す
るため、スプリアス側波帯はキャンセルされるか少なく
とも著しく低減される。修正パルスtcor の幅が誤差パ
ルスte に等しかった場合、完全キャンセルされる結果
となる。しかし、これはこの狭いパルスを満足するデジ
タルロジックのために数ギガヘルツの基準クロックスピ
ードを必要とする。本発明で採用されたアプローチは、
低基準周波数を利用して、低コストCMOS技術を用い
る望ましい特徴にできる。修正パルスtcor は低スピー
ドロジックを用いたとき誤差パルスte よりも著しく広
い。しかし、抵抗サミングネットワーク152で修正パ
ルスtcor の振幅をスケールダウンすることにより、誤
差パルスte のそれと等価な合計エネルギーが達成され
る。
【0038】ループデバイダ回路132は図6に示すよ
うに係数コントローラ156および可変係数プリスケー
ラ158で構成される。組合せにおいて、コントローラ
156およびプリスケーラ158は可変分割比Ndiv を
提供する。修正ロジックのためのクロックは電圧制御発
振器130から可変係数プリスケーラ158を介して得
られる。係数プリスケーラ158は高出力周波数Fout
を2係数で分割し、続いて係数コントローラ156に送
られる低周波数信号を生成するよう機能する。この低周
波数信号は従来のデバイダ回路132の利用を可能にす
る。
【0039】特に、係数コントローラ156はより経済
的で低電力レベルおよび低周波数で動作する従来のCM
OS技術を取り入れることを可能にする。可変係数プリ
スケーラ158は(図示しない)低周波数プログラマブ
ルカウンタが数百メガヘルツの周波数において分解能ロ
スなく機能することを可能にする。この発明では、2係
数はFout (約900MHzから)を従来のCMOSハ
ードウエアによって分割されることが可能な値に低減す
るために選択されている64/65である。このロジッ
クは、クロックがこの/65係数の間だけ処理されるよ
うなシーケンスにされる。従って、誤差パルスte をキ
ャンセルするための修正パルスtcor の最小幅は、 tcor 最小パルス幅 = 65/(N. F x Fref
) [11] である。
【0040】電圧制御発振器130は2係数を持つ可変
係数プリスケーラ158を駆動する。分割比Ndiv は2
分割値”/64”および”/65”の間で変化できる。
可変係数プリスケーラ158の2分割比の組合せは、可
変分割比”Ndiv ”を与える。さらに、可変係数プリス
ケーラ158の分割比”Ndiv ”は係数コントローラ1
56によって制御される。尚、図1の端数Nシンセサイ
ザの記述において既に提示した式(特に式1から3)は
図6に開示する端数Nシンセサイザ100にも適用でき
る。分割出力信号は、この後デバイダ回路132の係数
コントローラ156から位相検出器114にフィードバ
ックされる。
【0041】可変係数プリスケーラ158のクロック信
号出力の一部は、図6に示すように2進カウンタ160
を駆動、すなわちクロックするために用いられる。2進
カウンタ160は係数コントローラ156において採用
された同一低電力CMOS技術を取り入れ、従ってこれ
とコンパチブルになっている。2進カウンタ160の機
能は周期的なマルチデジットワードをマグニチュード比
較器162に与えることである。2進カウンタ160に
おけるマルチデジットワードの値は基準周波数Fref の
倍数でインクリメントされる。本発明において、Ndiv
(ここでNdiv= ”/64”)で分割された電圧制御
発振器130の出力周波数信号は、2進カウンタ160
に届けられる。2進カウンタ160はこの後係数プリス
ケーラ158の”/64”デバイダの各クロック遷移に
伴って次の2進状態(0,1,2,……,16)にイン
クリメントする。従って、2進カウンタ160をインク
リメントするのは、基準周波数Fref のクロック期間よ
りも非常に速い。
【0042】マグニチュード比較器162は図6に示す
ように”A”入力端子、”B”入力端子、および出力端
子を有する。アキュミュレータ回路134のラッチ13
6は”A”入力端子に接続され、2進カウンタ160
は”B”入力端子に接続される。アキュミュレータ回路
134のラッチ136の出力は端数部の周波数ワード”
F”のインクリメント値を表す。各基準クロックパルス
Fref について、アキュミュレータ回路134はそのデ
ジタル値を上方(0,1,2,……,16)にインクリ
メントする。
【0043】マグニチュード比較器162の機能は2進
カウンタ160のインクリメント値をアキュミュレータ
回路134のインクリメント値と比較し、この比較結果
として出力信号を発生することにある。各アキュミュレ
ータ回路134のインクリメント値毎に、2進カウンタ
160は数個のインクリメント値を発生する。2進カウ
ンタ160によって発生されたインクリメント値のうち
のいくつかは、アキュミュレータ回路134のインクリ
メント値よりも大きく、いくつかはそれよりも小さい。
比較の間、2進カウンタ160のマルチデジットワード
がアキュミュレータ回路134のインクリメント値のマ
グニチュード未満(例えばA>B、図6参照)である期
間がある。このような状態の下で、マグニチュード比較
器162は抵抗サミングネットワーク152に送られる
論理1を発生する。同様に、2進カウンタ160のマル
チデジットワードがアキュミュレータ回路134のイン
クリメント値のマグニチュードよりも大きい(例えばB
>A)である期間がある。このような状態の下で、マグ
ニチュード比較器162は論理0を発生する。
【0044】こうして、”A”入力においてFref と共
にインクリメントされた累積端数ワード”F”を”B”
入力においてFref の倍数でインクリメントされたマル
チデジットワードと比較することにより、マグニチュー
ド比較器162は2入力値の関数としてパルス幅を発生
する。マグニチュード比較器162の出力信号は論理1
または論理0のいずれかである。もし出力信号が論理1
であると、修正パルスtcor が誤差パルスte をキャン
セルするために発生される。発生された修正パルスtco
r は位相検出器114の出力端子における誤差パルスt
e の存在を反映する。マグニチュード比較器162の出
力信号はNdiv (例えば ”/64”)で分割された電
圧制御発振器130の出力信号によって決まる有限数の
パルスの間論理1である。尚、最初の修正パルスtcor
が発生され抵抗サミングノード154で誤差パルスte
に加算された後において、非キャンセルの誤差パルスは
いずれも" 残余誤差パルス”te とされる。この残余誤
差パルスte はフィードバック作用の繰り返しにより最
小限にされる。もし、出力信号が論理0であれば、誤差
修正がサミングノード154で起こらない。この状態は
残余誤差パルスteが位相検出器114の出力端子にお
いて存在しないことを意味する。
【0045】マグニチュード比較器162によって発生
された論理1は抵抗サミングネットワーク152を介し
て合計され修正パルスtcor を形成する。抵抗サミング
ネットワーク152はループフィルタ116の入力に位
置する抵抗124と、マグニチュード比較器162およ
びサミングノード154間に位置する抵抗164とで構
成される。2つの抵抗124および164のサイズ比は
修正パルスtcor の合計エネルギーが誤差パルスte の
合計エネルギーに等しくかつ反対になるように選択され
る。従って、サミングノード154において2つのパル
スtcor およびte を合計することは、後述するように
te をキャンセルする結果となる。tcor の合計エネル
ギーがte の合計エネルギーに等しいという場合、次の
関係が存在しなくてはならない。
【0046】 Eerr + Ecor = 0 [12] 本発明では、全CMOSロジック部品のための供給電圧
がVccに指定される。もし、スケーリング抵抗124が
R1 に指定さると、誤差パルスte の合計エネルギー
は、 Eerr = (Vcc2 /R1 ) x te [13] のように定義される。さらに、ここでスケーリング抵抗
164がR2 に指定さると、修正パルスtcor の合計エ
ネルギーは、 Ecor = (Vcc2 /R2 ) x tcor [14] のように定義される。これら2つの式[13]および
[14]を等式にして簡単にすると、次の表現が得られ
る。
【0047】 te /R1 = tcor /R2 [15] 式[15]を移項すると、 R2 /R1 =tcor /te [16] 式[10]および[11]における誤差パルスte およ
び修正パルスtcor のパルス幅の表現にそれぞれ基づ
き、スケーリング抵抗124および164の比は、 R2 /R1 = (65/N. F x Fref) /{ 1−( N/N. F)(1/Fref)} [17] となる。式[17]を簡単にすると、修正パルスtcor
のエネルギーが誤差パルスte のエネルギーに等しいこ
とを確実にする最終表現は、 R2 /R1 = 65/.F [18] である。従って、誤差パルスte に対する修正パルスt
cor の比は、端数部分(”F”)の周波数ワードで分割
されたプリスケーラ分割比(”/65”)に等しい。
尚、この比はスケーリング抵抗124(R1 )および1
64(R2 )によって制御される。
【0048】詳細なタイミング図が図7に示される。基
準周波数Fref は周期的な信号として示される。誤差パ
ルスte 、2進カウンタ160の出力信号、および修正
パルスtcor の関係は示されている。尚、マグニチュー
ド比較器162の出力信号はアキュミュレータ回路13
4の出力信号が2進カウンタ160のマルチデジットワ
ードよりも大きい限り論理1である。従って、誤差パル
スte の幅に比例した幅を持った修正パルスtcor が生
成される。スケーリング抵抗124および164を適切
な比(65/.F)に選択することにより、修正パルス
tcor におけるエネルギーは誤差パルスte におけるエ
ネルギーと等しくなる。
【0049】第2の設計コンピュータシミュレーション
が行なわれた。第2シミュレーションは誤差パルスte
に対するループフィルタ116の応答についてであり、
その結果が図8および図9に描かれる。この例における
回路パラメータは図4および図5に描かれた例で用いら
れるそれと同じである。図8は修正誤差電圧Verr 対時
間を表し、誤差電圧Verr がマグニチュードにおいて低
減されることを示す。図4と図8とを比較すると、図4
の無修正誤差電圧が(1から5)ミリボルトのオーダー
であるのに対し、図8の修正誤差電圧が(5から8)マ
イクロボルトのオーダーであることがわかる。
【0050】図9は修正誤差電圧Verr 対周波数を表
し、出力周波数信号Fout においてスプリアス信号のマ
グニチュードが低減されることを示す。図5の無修正回
路において400マイクロボルト(0.0004V)の
突起振幅を提示した30KHzの周波数成分は、4.4
マイクロボルト(0.0000044V)に低減され
た。これは、39dBの著しい突起低減である。端数N
シンセサイザ10について既に開示した無修正の例で結
果として生じる(−23.5)dBcの突起は、本発明
の端数Nシンセサイザ100を採用することにより(−
62.5)dBcに低減されることになる。
【0051】
【発明の効果】本発明のシングルループ端数Nシンセサ
イザ100は、全回路の複雑さおよび高価さを低減する
低コストの利用可能部品ですぐに実現できるデジタルア
プローチを採用している。全デジタル設計アプローチは
調整を必要としない。さらに、温度および以前採用のア
ナログ部品関連した供給電圧によるドリフトおよび変動
が排除される。本発明は通信技術について広い適用性を
有し、例えばデュアルモードセルラ電話技術に適用し得
る。修正タイミングおよび信号発生はデジタル的に行な
われ、その結果温度および供給電圧のような変動システ
ムパラメータを克服して修正パルスtcor により誤差パ
ルスte を十分にトラッキングする。
【0052】従って、本発明は特定の応用のための特定
の実施例を参照してここに説明された。当該技術におい
て普通に熟練し本教示に接する者は、その要旨範囲にお
ける付加的な変形、応用、および実施を理解することに
なる。例えば、デジタル的応用の形式で述べたが、本発
明の誤差補償回路はアナログ形式でもよい。
【0053】従って、添付特許請求の範囲は本発明の要
旨範囲におけるそのような変形、応用、および実施を保
護するためのものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術のシングルループ端数Nシンセサイザ
を描いた簡易ブロック図である。
【図2】図1の従来技術シングルループ端数Nシンセサ
イザのループデバイダおよびアキュミュレータ回路の動
作における現象シーケンスのタイミング図である。
【図3】従来技術シングルループ端数Nシンセサイザの
タイミング図であって、特に誤差パルス(te )および
対応誤差電圧(Verr )を示す。
【図4】図1の従来技術端数Nシンセサイザにおいて無
修正ループ誤差の時間に対する誤差電圧(Verr )を示
すグラフである。
【図5】図1の従来技術端数Nシンセサイザにおいて無
修正ループ誤差の周波数に対する誤差電圧(Verr )を
示すグラフである。
【図6】本発明のシングルループ誤差修正端数Nシンセ
サイザの一実施例の簡易ブロック図であって、誤差パル
ス補償論理回路を示す。
【図7】図6のシングルループ誤差修正端数Nシンセサ
イザのタイミング図であって、特に誤差パルス(te )
およびこれに応答して発生される修正パルス(tcor )
を示す。
【図8】図6の端数Nシンセサイザにおいて修正ループ
誤差の時間に対する誤差電圧(Verr )を示すグラフで
ある。
【図9】図6の端数Nシンセサイザにいて修正ループ誤
差の周波数に対する誤差電圧(Verr )を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
100…誤差修正シンセサイザ、112…基準周波数発
生器、114…ループ位相検出器、116…係数フィル
タ、124…抵抗、130…電圧制御発振器、132…
ループデバイダ回路、134…アキュミュレータ回路、
150…誤差信号補償回路、152…抵抗サミングネッ
トワーク、156…係数コントローラ、158…可変係
数プリスケーラ、160…2進カウンタ、162…マグ
ニチュード比較器、164…抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 米国特許4179670(US,A) 英国公開2097206(GB,A) 国際公開91/11055(WO,A1)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準周波数信号を発生する基準周波数信
    号発生器と、前記基準周波数信号発生器からの基準周波
    数信号とフィードバック信号と間の位相差を検出し、こ
    の位相差に比例する誤差電圧を発生する誤差検出手段
    と、前記誤差検出手段から供給される誤差電圧に比例し
    て前記基準周波数信号の端数倍に等しい周波数の出力信
    号を発生する電圧制御発振器と、前記端数倍に等しい周
    波数を設定するために前記電圧制御発振器からの出力信
    号を整数用および端数用の分割比で選択的に分割し、分
    割出力信号を前記フィードバック信号として前記誤差検
    出手段に供給する出力信号分割手段と、前記端数用の分
    割比のために前記誤差電圧に生じる残余誤差をキャンセ
    ルする誤差修正手段とを備え、前記誤差修正手段は前記
    残余誤差の大きさに対応した可変デューティサイクルパ
    ルスの誤差修正信号を発生する修正信号発生手段および
    前記誤差修正信号内の合計エネルギーを前記残余誤差内
    の合計エネルギーに等しくなるようにスケーリングする
    抵抗サミングネットワークを含むことを特徴とするデジ
    タル誤差修正シンセサイザ。
  2. 【請求項2】 前記誤差検出手段は前記基準周波数信号
    とフィードバック信号との間の位相差を検出し、この位
    相差に対応する誤差パルス信号を発生するループ位相検
    出器を含むことを特徴とする請求項1に記載のデジタル
    誤差修正シンセサイザ。
  3. 【請求項3】 前記誤差検出手段は前記ループ位相検出
    器で発生される誤差パルス信号からノイズ成分を排除す
    るループフィルタをさらに備えることを特徴とする請求
    項2に記載のデジタル誤差修正シンセサイザ。
  4. 【請求項4】 前記ループフィルタは前記誤差パルス信
    号を増幅する増幅器を含むことを特徴とする請求項3に
    記載のデジタル誤差修正シンセサイザ。
  5. 【請求項5】 前記出力信号分割手段は前記出力信号の
    周波数をダウンコンバートする可変係数プリスケーラを
    有するデバイダ回路を含むことを特徴とする請求項1に
    記載のデジタル誤差修正シンセサイザ。
  6. 【請求項6】 前記出力信号分割手段は前記整数用分割
    比および端数用分割比の一方を選択する係数コントロー
    ラをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のデジ
    タル誤差修正シンセサイザ。
  7. 【請求項7】 前記出力信号分割手段は前記基準周波数
    発生器からの基準周波数信号に対応する周期で前記端数
    用の分割比を前記係数コントローラに選択させるアキュ
    ミュレータ回路をさらに含むことを特徴とする請求項6
    に記載のデジタル誤差修正シンセサイザ。
  8. 【請求項8】前記修正信号発生手段は前記出力信号分割
    手段から得られる分割出力信号のパルス数をカウントす
    るカウンタと、このカウンタで検出されるパルス数と前
    記アキュミュレータ回路で検出される基準周波数信号の
    パルス数とを比較することにより前記残余誤差の存在を
    検出して前記誤差修正信号を発生するマグニチュード比
    較器とを含むことを特徴とする請求項7に記載のデジタ
    ル誤差修正シンセサイザ。
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