JP2021145236A - オーディオコントローラおよびオーディオ制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】超音波を放射可能な範囲内にリスナが居ない場合であっても、当該リスナに可聴音を知覚させることができ、スピーカの配置の自由度を高めるオーディオコントローラを提供する。【解決手段】オーディオコントローラにおいて、リスナTLを含む周囲の物体の位置を受光データに基づいて計測し、センシングデータを生成する、複数の超音波振動子35を備える超音波スピーカを制御する。オーディオコントローラは、可聴音信号に基づいて、超音波スピーカによる超音波の放射方向とは異なる方向に可聴音信号に対応する可聴音が進行するように、超音波の焦点を変化させる手段と、複数の振動子によって放射される超音波が焦点FP(t10)に集束するように複数の振動子を制御する手段と、を備える。【選択図】図5

Description

本開示は、オーディオコントローラおよびオーディオ制御プログラムに関する。
従来、超音波帯域の搬送波信号(超音波)を可聴音信号によって変調し、変調された超音波を超音波振動子から放射することで、当該超音波の放射方向に可聴音を発生させる音響装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−022347号公報
特許文献1に記載の音響装置によると、可聴音は超音波の放射方向に沿って進行する。すなわち、この音響装置が可聴音を送出可能な範囲は、当該音響装置が超音波を放射可能な範囲によって制限される。故に、この音響装置によって送出される可聴音をリスナに知覚させるには、当該音響装置がリスナに向けて超音波を放射できるように当該音響装置を配置する必要がある。したがって、リスナに向けて超音波を放射できる位置に音響装置を配置できないような制約がある場合、当該音響装置を用いることはできない。
つまり、特許文献1には、スピーカの配置に制約がある。
本開示の目的は、スピーカの配置の自由度を高めることである。
本発明の一態様によれば、複数の振動子を備える超音波スピーカを制御するオーディオコントローラが提供される。オーディオコントローラは、可聴音信号に基づいて、超音波スピーカによる超音波の放射方向とは異なる方向に可聴音信号に対応する可聴音が進行するように、超音波の焦点を変化させる手段と、複数の振動子によって放射される超音波が焦点に集束するように複数の振動子を制御する手段とを備える。
本開示によれば、スピーカの配置の自由度を高めることができる。
本実施形態のオーディオシステムの構成を示すブロック図である。 図1のオーディオシステムの機能ブロック図である。 複数の超音波振動子が配置された振動子盤を示す図である。 本実施形態の概要の第1の例の説明図である。 本実施形態の概要の第1の例の説明図である。 本実施形態の概要の第2の例の説明図である。 本実施形態の概要の第2の例の説明図である。 本実施形態の概要の第3の例の説明図である。 本実施形態の概要の第3の例の説明図である。 本実施形態の音声再生処理のフローチャートである。 変形例1の音声再生処理のフローチャートである。 変形例2のオーディオシステムの機能ブロック図である。
以下、図面を参照しながら実施形態の説明を述べる。なお、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号を付し、重複する説明については基本的に省略する。
以下の説明において、「X方向」は、後述される振動子盤の放射面における横方向であり、「Y方向」は、この放射面における縦方向であり、「Z方向」は、この放射面の法線方向、すなわち超音波の送信方向である。
(1)オーディオシステムの構成
本実施形態のオーディオシステムの構成を説明する。図1は、本実施形態のオーディオシステムの構成を示すブロック図である。図2は、図1のオーディオシステムの機能ブロック図である。
図1に示すように、オーディオシステム1は、音源装置SSと、オーディオコントローラ10と、パラメトリックスピーカ(「超音波スピーカ」の一例)30とを備える。
このオーディオシステム1は、使用空間SP(例えば、室内)に配置される。オーディオシステム1は、リスナTLに音声のユーザ体験を提供する。
音源装置SSは、記憶媒体又は通信を介して提供されるオーディオコンテンツの音声入力信号を出力するように構成される。音源装置SSは、例えば、オーディオプレーヤである。
パラメトリックスピーカ30は、超音波ビームを用いて音声(可聴音)を出力するように構成される。
オーディオコントローラ10は、パラメトリックスピーカ30を制御するように構成される。
(1−1)オーディオコントローラの構成
オーディオコントローラ10の構成を説明する。
図2に示すように、オーディオコントローラ10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14とを備える。オーディオコントローラ10は、光学センサ15および音源装置SSに接続可能である。
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・パラメトリックスピーカ30の制御処理を実行するアプリケーションのプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、オーディオコントローラ10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、コンピュータの一例である。オーディオコントローラ10の機能は、例えば、以下を含む。
・パラメトリックスピーカ30を制御するためのスピーカ制御信号を生成する機能
・通信インタフェース14を介してパラメトリックスピーカ30にスピーカ制御信号を出力する機能
入出力インタフェース13は、オーディオコントローラ10に接続される入力デバイスから情報(例えば、可聴音信号、ユーザの指示、リスナの位置情報、など)を取得し、かつ、オーディオコントローラ10に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、光学センサ15、音源装置SS、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、マイクロフォン、センサ、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、モニタである。
通信インタフェース14は、オーディオコントローラ10と、パラメトリックスピーカ30との間の通信を制御するように構成される。
光学センサ15は、プロセッサ12からの計測要求に応答して投光および受光を行う。光学センサ15は、リスナTLを含む周囲の物体の位置を受光データに基づいて計測し、センシングデータを生成する。光学センサ15は、入出力インタフェース13を介してセンシングデータをプロセッサ12へ送信する。
(1−2)パラメトリックスピーカの構成
パラメトリックスピーカ30の構成を説明する。図3は、複数の超音波振動子が配置された振動子盤を示す図である。
図2に示すように、パラメトリックスピーカ30は、駆動部32と、通信インタフェース34と、複数の超音波振動子35とを備える。図3に示すように、複数の超音波振動子35は、振動子盤37に配置される。
駆動部32は、オーディオコントローラ10から出力されたスピーカ制御信号に従って、超音波振動子35を駆動させるための駆動信号(以下「振動子駆動信号」という)を生成するように構成される。
通信インタフェース34は、パラメトリックスピーカ30とオーディオコントローラ10との間の通信を制御するように構成される。
複数の超音波振動子35は、駆動部32によって生成された振動子駆動信号に基づいて振動することにより、超音波ビームを放射するように構成される。
図3Aおよび図3Bに示すように、振動子盤37の表面(「放射面」)には、複数の超音波振動子35が例えばアレイ状に配置される。
駆動部32は、オーディオコントローラ10の制御に従って、振動子盤37に配置された複数の超音波振動子35を振動させる。複数の超音波振動子35が振動すると、放射面(XY平面)に対して直交する送信方向(Z軸方向)に向かって、超音波ビームが放射される。
(2)本実施形態の概要
本実施形態の概要を説明する。図4は、本実施形態の概要の第1の例の説明図である。図5は、本実施形態の概要の第1の例の説明図である。図6は、本実施形態の概要の第2の例の説明図である。図7は、本実施形態の概要の第2の例の説明図である。図8は、本実施形態の概要の第3の例の説明図である。図9は、本実施形態の概要の第3の例の説明図である。
オーディオコントローラ10は、複数の超音波振動子35から放射される超音波の焦点を定義するパラメータ(「焦点パラメータ」)を、可聴音信号(の内容)および可聴音の再生条件に基づいて制御することで、当該可聴音信号に対応する可聴音を超音波の進行方向とは異なる所望の方向に進行させることを実現する。
本実施形態の焦点の制御の第1の例では、可聴音の再生条件は、可聴音の進行方向を含む。オーディオコントローラ10は、焦点が時間の経過に伴ってこの可聴音の進行方向に沿ってX軸上を一次元に移動するように、当該焦点の位置を変化させる。具体的には、図4および図5に示すように、オーディオコントローラ10は、時間がt10→t11→t12・・・と経過するのに伴って、焦点の位置をFP(t10)→FP(t11)→FP(t12)・・・のように、超音波の放射方向(Z+)と直交する方向(X−)に移動させる。焦点の移動によって生じる圧力の波は、可聴音ASを形成する。可聴音ASは、焦点の移動方向(X−)に沿って進行する。複数の超音波振動子35が超音波を放射可能な範囲RRの外に居るリスナTLは、可聴音ASを、X+方向から到来した音声として知覚する。
本実施形態の焦点の制御の第2の例では、可聴音の再生条件は、可聴音の進行方向を含む。オーディオコントローラ10は、焦点が時間の経過に伴ってこの可聴音の進行方向に沿ってXZ平面上を二次元に移動するように、当該焦点の位置を変化させる。具体的には、図6および図7に示すように、オーディオコントローラ10は、時間がt20→t21→t22・・・と経過するのに伴って、焦点の位置をFP(t20)→FP(t21)→FP(t22)・・・のように、超音波の放射方向(Z+)とは異なる方向に移動させる。焦点の移動によって生じる圧力の波は、可聴音ASを形成する。可聴音ASは、焦点の移動方向に沿って進行する。複数の超音波振動子35が超音波を放射可能な範囲RRの外に居るリスナTLは、可聴音ASを、焦点の移動方向と逆の方向から到来した音声として知覚する。
本実施形態の焦点の制御の第3の例では、可聴音の再生条件は、可聴音を発生させる点音源の位置を含む。オーディオコントローラ10は、焦点の位置をこの点音源の位置で固定されるように決定し、当該焦点の体積を時間の経過に伴って変化(増減)させる。具体的には、図8および図9に示すように、オーディオコントローラ10は、時間がt30→t31→・・・と経過するのに伴って、焦点の体積をFP(t30)→FP(t31)・・・のように増減させる。焦点の体積の変化によって生じる圧力の波が、可聴音ASを形成する。可聴音ASは、点音源(すなわち焦点の位置)から全方向に進行する。複数の超音波振動子35が超音波を放射可能な範囲RRの外に居るリスナTLは、可聴音ASを、焦点の位置にある点音源から到来した音声として知覚する。
(3)音声再生処理
本実施形態の音声再生処理を説明する。図10は、本実施形態の音声再生処理のフローチャートである。
図10に示すように、オーディオコントローラ10は、再生条件の設定(S100)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ユーザの指示、およびリスナの位置情報のうち少なくとも1つを取得する。プロセッサ12は、取得した情報に基づいて、可聴音の再生条件を設定する。再生条件は、可聴音の進行方向、および可聴音を発生させる点音源の位置の少なくとも1つを含み得る。
例えば、プロセッサ12は、超音波の焦点の初期位置とリスナの位置とを結ぶ直線の方向に一致するように可聴音の進行方向を設定し得る。プロセッサ12は、超音波振動子35が超音波を放射可能な範囲RR内でリスナTLからの距離が閾値以下となる領域に点音源の位置を設定し得る。
ステップS100の後に、オーディオコントローラ10は、可聴音信号の取得(S101)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、記憶装置11に含まれるバッファに蓄積された可聴音信号を取得する。
ステップS101の後に、オーディオコントローラ10は、再生終了判定(S102)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、以下の条件のうち少なくとも1つが満足する場合に、可聴音の再生を終了すると判定する。
・可聴音の再生終了を命令するユーザ指示が取得されたこと
・未再生の可聴音信号がバッファに蓄積されていないこと
ステップS100において可聴音の再生を終了しないと判定した場合に、オーディオコントローラ10は、焦点パラメータの決定(S103)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS100において設定した再生条件と、ステップS101において取得した可聴音信号とに基づいて、焦点パラメータを決定することにより、焦点を変化させる。
ステップS103の第1の例では、再生条件は、可聴音の進行方向を含む。プロセッサ12は、焦点が時間の経過に伴って可聴音の進行方向に沿って移動するように当該焦点の位置を決定する。プロセッサ12は、複数の時点における焦点の位置を決定する。
プロセッサ12は、複数の時点に含まれる隣接する2つの時点に亘る焦点の位置の変位量を可聴音信号の振幅および周波数の少なくとも1つに基づいて決定し、変位の方向を可聴音の進行方向に一致するように決定する。すなわち、時点tにおける焦点の位置を(x,y,z)とし、時点t+1における焦点の位置(xt+1,yt+1,zt+1)とすると、ベクトル(xt+1−x,yt+1−y,zt+1−z)のノルムは時点tにおける可聴音信号の振幅の変化量および周波数の少なくとも1つに依存する。時点tにおける可聴音信号の振幅の変化量は、例えば、時点tを含む単位時間あたりの当該振幅の変化量である。ベクトル(xt+1−x,yt+1−y,zt+1−z)の向きは可聴音の進行方向に一致する。プロセッサ12は、可聴音信号の振幅の変化量が大きいほど、隣接する2つの時点に亘る焦点の位置の変位量が大きくなるように各時点における焦点の位置を決定する。プロセッサ12は、可聴音信号の周波数が大きいほど、隣接する2つの時点に亘る焦点の位置の変位量が大きくなるように各時点における焦点の位置を決定する。
ステップS103の第2の例では、再生条件は、可聴音を発生させる点音源の位置を含む。プロセッサ12は、点音源と同じ位置に定められた焦点の体積が時間の経過に伴って増減するように当該焦点の体積を決定する。プロセッサ12は、複数の時点における焦点の体積を決定する。
プロセッサ12は、複数の時点に含まれる隣接する2つの時点に亘る焦点の体積の変位量を、可聴音信号の振幅および周波数の少なくとも1つに基づいて決定する。すなわち、焦点の3次元形状を球体と仮定し、時点tにおける焦点の半径をrとし、時点t+1における焦点の半径rt+1とすると、体積の変化量(4π(rt+1 −r )/3)は時点tにおける可聴音信号の振幅の変化量および周波数の少なくとも1つに依存する。プロセッサ12は、可聴音信号の振幅の変化量が大きいほど、隣接する2つの時点に亘る焦点の体積の変化量が大きくなるように各時点における焦点の体積を決定する。プロセッサ12は、可聴音信号の周波数が大きいほど、隣接する2つの時点に亘る焦点の体積の変化量が大きくなるように各時点における焦点の体積を決定する。
ステップS103の後に、オーディオコントローラ10は、振動子の制御(S104)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS103において決定した焦点パラメータに基づいて、パラメトリックスピーカ30を制御するためのスピーカ制御信号を生成し、パラメトリックスピーカ30へ送信する。例えば、プロセッサ12は、焦点パラメータに基づいて、複数の超音波振動子35から放射される超音波の間の位相差、および複数の超音波振動子35の間の駆動タイミング差を決定する。これにより、プロセッサ12は、複数の超音波振動子35によって放射される超音波が、焦点パラメータによって定義される焦点に集束するように、当該複数の超音波振動子35を制御できる。
ステップS104の後、パラメトリックスピーカ30は、超音波ビームの放射を実行する。
具体的には、駆動部32は、オーディオコントローラ10から送信されたスピーカ制御信号に対応する超音波ビームを放射するための振動子駆動信号を生成する。
複数の超音波振動子35にはそれぞれ、駆動部32によって生成された振動子駆動信号に応じて電圧が印加される。複数の超音波振動子35はそれぞれ、印加された電圧に応じて振動する。複数の超音波振動子35から放射された超音波ビームは、ステップS103において決定された焦点パラメータに応じた焦点に集束する。
ステップS104の後に、オーディオコントローラ10は、再び、可聴音信号の取得(S101)を実行する。
本実施形態によれば、オーディオコントローラ10は、焦点パラメータを、可聴音信号および可聴音の再生条件に基づいて制御することで、可聴音を超音波の進行方向とは異なる所望の方向に進行させたり、可聴音を発生する点音源を所望の位置に作り出したりする。従って、このオーディオコントローラ10によれば、複数の超音波振動子35の超音波を放射可能な範囲RR内にリスナTLが居ない場合であっても、当該リスナTLに可聴音を知覚させることができる。すなわち、パラメトリックスピーカ30の配置の自由度を高めることができる。
(4)変形例
本実施形態の変形例を説明する。
(4−1)変形例1
変形例1は、可聴音の再生条件をユーザの位置情報に基づいて動的に変更可能とする例である。
変形例1の音声再生処理を説明する。図11は、変形例1の音声再生処理のフローチャートである。
図11に示すように、オーディオコントローラ10は、リスナの位置情報の取得(S210)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、光学センサ15に計測要求を送信し、光学センサ15からセンサデータを取得する。プロセッサ12は、センサデータに基づいてリスナTLの3次元位置情報を特定する。
ステップS210の後に、オーディオコントローラ10は、本実施形態(図10)と同様に、再生条件の設定(S100)、可聴音信号の取得(S101)、再生終了判定(S102)、焦点パラメータの決定(S103)、および振動子の制御(S104)を実行する。
ステップS104の後に、オーディオコントローラ10は、再生条件の再設定判定(S211)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、以下の条件の少なくとも1つが成立する場合に、再生条件を再設定すると判定する。
・再生条件の設定(S100)の最新の実行タイミングから所定時間が経過したこと
・再生条件の再設定を命令するユーザ指示が取得されたこと
・リスナTLに装着されたウェアラブルデバイスまたはリスナTLの保持する電子機器(例えば、スマートフォン)からリスナTLの移動が報知されたこと
ステップS210において再生条件を再設定しないと判定した場合に、オーディオコントローラ10は、再び、可聴音信号の取得(S101)を実行する。
ステップS210において再生条件を再設定すると判定した場合に、オーディオコントローラ10は、再び、リスナの位置情報の取得(S210)を実行する。
変形例1によれば、オーディオコントローラ10は、再生条件を動的に変更する。従って、このオーディオコントローラ10によれば、リスナTLが移動に適応して再生条件を変更できるので、当該リスナTLが静止していなくても可聴音を継続的に知覚させることができる。
(4−2)変形例2
変形例2は、振動子盤を可動とする例である。図12は、変形例2のオーディオシステムの機能ブロック図である。
図12に示すように、パラメトリックスピーカ30は、駆動部32と、通信インタフェース34と、複数の超音波振動子35と、可動機構36とを備える。
駆動部32は、前述の振動子駆動信号に加えて、可動機構36を駆動するための機構制御信号を生成するように構成される。
可動機構36は、例えばアクチュエータである。可動機構36は、駆動部32によって生成された機構制御信号に従って、複数の超音波振動子35が配置された振動子盤37を例えばY軸周りに回転させる。これにより、複数の超音波振動子35が超音波を放射可能な範囲RRを変更したり、超音波の焦点の絶対座標をシフトさせたりすることができる。
変形例2によれば、オーディオコントローラ10は、可動機構36を制御して振動子盤37を動かすことができる。従って、このオーディオコントローラ10によれば、振動子盤37の放射面の向きを変えることで、再生条件(例えば、可聴音の進行方向、および点音源の位置の少なくとも1つ)を設定可能な範囲を拡張すること、および超音波の焦点の移動を実現すること、の少なくとも1つが可能となる。
(5)その他の変形例
その他の変形例を説明する。
記憶装置11は、ネットワークNWを介して、オーディオコントローラ10と接続されてもよい。
本実施形態では、オーディオシステム1は、1つのパラメトリックスピーカを含む。しかしながら、オーディオシステムは、上記パラメトリックスピーカとは異なる1以上のパラメトリックスピーカ、音声を出力するように構成されたラウドスピーカ、および音声を出力するように構成されたウーファのうち少なくとも1つの追加的なスピーカをさらに含み得る。この場合に、オーディオコントローラ10は、追加的なスピーカを制御するように構成され得る。オーディオシステムは、サラウンドシステムを構成し得る。
本実施形態では、オーディオシステム1は、リスナTLに音声のユーザ体験を提供する。しかしながら、オーディオシステム1は、画像(静止画または動画)を出力するように構成されたモニタをさらに用いて、リスナTLに音声および映像のユーザ体験を提供してもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
(6)付記
実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
(付記1)
複数の振動子(35)を備える超音波スピーカ(30)を制御するオーディオコントローラ(10)であって、
可聴音信号に基づいて、超音波スピーカによる超音波の放射方向とは異なる方向に可聴音信号に対応する可聴音が進行するように、超音波の焦点を変化させる手段(S103)と、
複数の振動子によって放射される超音波が焦点に集束するように複数の振動子を制御する手段(S104)と
を具備する、オーディオコントローラ。
(付記1)によれば、複数の超音波振動子の超音波を放射可能な範囲内にリスナが居ない場合であっても、当該リスナに可聴音を知覚させることができる。すなわち、超音波スピーカの配置の自由度を高めることができる。
(付記2)
焦点を変化させる手段は、可聴音信号の振幅および周波数の少なくとも1つに基づいて、焦点を変化させる、付記1に記載のオーディオコントローラ。
(付記2)によれば、複数の超音波振動子の超音波を放射可能な範囲内にリスナが居ない場合であっても、当該リスナに可聴音を知覚させることができる。すなわち、超音波スピーカの配置の自由度を高めることができる。
(付記3)
焦点を変化させる手段は、可聴音信号に基づいて、焦点の位置を変化させる、付記1または付記2に記載のオーディオコントローラ。
(付記3)によれば、可聴音を超音波の進行方向とは異なる所望の方向に進行させることができる。
(付記4)
可聴音の進行方向を含む再生条件を設定する手段(S100)を具備し、
焦点を変化させる手段は、再生条件に含まれる可聴音の進行方向を参照して、焦点の位置を決定する、
付記3に記載のオーディオコントローラ。
(付記4)によれば、可聴音を再生条件に応じた方向に進行させることができる。
(付記5)
リスナの位置情報に基づいて可聴音の進行方向を設定する手段(S100)をさらに具備し、
焦点を変化させる手段は、設定された可聴音の進行方向を参照して、複数の時点における焦点の位置を決定する、
付記3または付記4に記載のオーディオコントローラ。
(付記5)によれば、可聴音をリスナの位置に応じた方向に進行させることができる。
(付記6)
焦点を変化させる手段は、
可聴音信号の振幅の変化量を参照して、複数の時点に含まれる隣接する2つの時点に亘る焦点の位置の変位量を決定し、
変位量に基づいて複数の時点における焦点の位置を決定する、
付記3乃至付記5のいずれかに記載のオーディオコントローラ。
(付記6)によれば、可聴音を超音波の進行方向とは異なる所望の方向に進行させることができる。
(付記7)
焦点を変化させる手段は、
可聴音信号の周波数を参照して、複数の時点に含まれる隣接する2つの時点に亘る焦点の位置の変位量を決定し、
変位量に基づいて複数の時点における焦点の位置を決定する、
付記3乃至付記6のいずれかに記載のオーディオコントローラ。
(付記7)によれば、可聴音を超音波の進行方向とは異なる所望の方向に進行させることができる。
(付記8)
焦点を変化させる手段は、可聴音信号に基づいて、焦点の体積を変化させる、
付記3乃至付記7のいずれかに記載のオーディオコントローラ。
(付記8)によれば、可聴音を発生する点音源を所望の位置に作り出すことができる。
(付記9)
焦点を変化させる手段は、可聴音信号の振幅の変化量を参照して、複数の時点に含まれる隣接する2つの時点である第1時点から第2時点に亘る焦点の体積の変化量を決定し、体積の変化量に基づいて第2時点における焦点の体積を決定する、
付記8に記載のオーディオコントローラ。
(付記9)によれば、可聴音を発生する点音源を所望の位置に作り出すことができる。
(付記10)
焦点を変化させる手段は、可聴音信号の周波数を参照して、複数の時点に含まれる隣接する2つの時点である第1時点から第2時点に亘る焦点の体積の変化量を決定し、変化量に基づいて第2時点における焦点の体積を決定する、
付記8または付記9に記載のオーディオコントローラ。
(付記10)によれば、可聴音を発生する点音源を所望の位置に作り出すことができる。
(付記11)
再生条件は、可聴音を発生させる点音源の位置を含み、
オーディオコントローラは、リスナの位置情報に基づいて点音源の位置を設定する手段(S100)をさらに具備し、
焦点を変化させる手段は、点音源の位置に基づいて焦点の位置を決定する、
付記8乃至付記10のいずれかに記載のオーディオコントローラ。
(付記11)によれば、可聴音を発生する点音源をリスナの位置に応じた位置に作り出すことができる。
(付記12)
コンピュータに、付記1乃至付記11のいずれかに記載の各手段を実現させるためのプログラム。
(付記12)によれば、複数の超音波振動子の超音波を放射可能な範囲内にリスナが居ない場合であっても、当該リスナに可聴音を知覚させることができる。すなわち、超音波スピーカの配置の自由度を高めることができる。
1 :オーディオシステム
10 :オーディオコントローラ
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
15 :光学センサ
30 :パラメトリックスピーカ
32 :駆動部
34 :通信インタフェース
35 :超音波振動子
36 :可動機構
37 :振動子盤

Claims (12)

  1. 複数の振動子を備える超音波スピーカを制御するオーディオコントローラであって、
    可聴音信号に基づいて、前記超音波スピーカによる超音波の放射方向とは異なる方向に前記可聴音信号に対応する可聴音が進行するように、前記超音波の焦点を変化させる手段と、
    前記複数の振動子によって放射される超音波が前記焦点に集束するように前記複数の振動子を制御する手段と
    を具備する、オーディオコントローラ。
  2. 前記焦点を変化させる手段は、前記可聴音信号の振幅および周波数の少なくとも1つに基づいて、前記焦点を変化させる、請求項1に記載のオーディオコントローラ。
  3. 前記焦点を変化させる手段は、前記可聴音信号に基づいて、前記焦点の位置を変化させる、請求項1または請求項2に記載のオーディオコントローラ。
  4. 前記可聴音の進行方向を含む再生条件を設定する手段を具備し、
    前記焦点を変化させる手段は、前記再生条件に含まれる可聴音の進行方向を参照して、前記焦点の位置を決定する、
    請求項3に記載のオーディオコントローラ。
  5. リスナの位置情報に基づいて前記可聴音の進行方向を設定する手段をさらに具備し、
    前記焦点を変化させる手段は、前記設定された可聴音の進行方向を参照して、複数の時点における前記焦点の位置を決定する、
    請求項3または請求項4に記載のオーディオコントローラ。
  6. 前記焦点を変化させる手段は、
    前記可聴音信号の振幅の変化量を参照して、複数の時点に含まれる隣接する2つの時点に亘る前記焦点の位置の変位量を決定し、
    前記変位量に基づいて前記複数の時点における前記焦点の位置を決定する、
    請求項3乃至請求項5のいずれかに記載のオーディオコントローラ。
  7. 前記焦点を変化させる手段は、
    前記可聴音信号の周波数を参照して、複数の時点に含まれる隣接する2つの時点に亘る前記焦点の位置の変位量を決定し、
    前記変位量に基づいて前記複数の時点における前記焦点の位置を決定する、
    請求項3乃至請求項6のいずれかに記載のオーディオコントローラ。
  8. 前記焦点を変化させる手段は、前記可聴音信号に基づいて、前記焦点の体積を変化させる、
    請求項3乃至請求項7のいずれかに記載のオーディオコントローラ。
  9. 前記焦点を変化させる手段は、前記可聴音信号の振幅の変化量を参照して、複数の時点に含まれる隣接する2つの時点である第1時点から第2時点に亘る前記焦点の体積の変化量を決定し、前記体積の変化量に基づいて前記第2時点における前記焦点の体積を決定する、
    請求項8に記載のオーディオコントローラ。
  10. 前記焦点を変化させる手段は、前記可聴音信号の周波数を参照して、複数の時点に含まれる隣接する2つの時点である第1時点から第2時点に亘る前記焦点の体積の変化量を決定し、前記変化量に基づいて前記第2時点における前記焦点の体積を決定する、
    請求項8または請求項9に記載のオーディオコントローラ。
  11. 前記再生条件は、可聴音を発生させる点音源の位置を含み、
    前記オーディオコントローラは、リスナの位置情報に基づいて前記点音源の位置を設定する手段をさらに具備し、
    前記焦点を変化させる手段は、前記点音源の位置に基づいて前記焦点の位置を決定する、
    請求項8乃至請求項10のいずれかに記載のオーディオコントローラ。
  12. コンピュータに、請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の各手段を実現させるためのプログラム。
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