JP2021072488A - オーディオコントローラおよびオーディオ制御プログラム - Google Patents

オーディオコントローラおよびオーディオ制御プログラム Download PDF

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正人 小島
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Abstract

【課題】使用空間に設置されるスピーカに対する設置スペースのサイズの制約を低減する。【解決手段】オーディオコントローラが提供される。オーディオコントローラは、第1の振動子盤の第1の放射面と第2の振動子盤の第2の放射面との間の距離に基づいて、第1の振動子盤および第2の振動子盤から放射する音波の位相差と第1の振動子盤の振動子および第2の振動子盤の振動子の駆動時間差とのうちの少なくとも一方を決定する手段と、決定された駆動時間差および位相差の少なくとも一方に従って第1の振動子盤および第2の振動子盤に音波を放射させる手段とを備える。【選択図】 図7

Description

本開示は、オーディオコントローラおよびオーディオ制御プログラムに関する。
複数のパラメトリックスピーカをリスナの周囲に配置するサラウンドシステムが知られている(例えば、特許文献1)。サラウンドシステムは、リスナの周囲に配置された複数のスピーカから出力された音声により、リスナの周囲から音が到来するようなユーザ体験を提供する。
また、仮想スピーカをリスナの周囲に形成するバーチャルサラウンドシステムが知られている(例えば、特許文献2)。バーチャルサラウンドシステムは、リスナの周囲に複数のスピーカを配置することなく、リスナの周囲に形成された仮想スピーカから出力された音声により、リスナの周囲から音が到来するようなユーザ体験を提供する。
特開2012−29096号公報 特開2013−201559号公報
サラウンドシステムを構築するためには、少なくとも1台のスピーカをリスナの周囲、すなわち使用空間に設置する必要がある。しかしながら、サラウンドシステムに要求される音響特性に基づいて選定したスピーカの外形サイズが、例えば、その使用空間内の設置スペースのサイズを超える場合、スピーカを設置することができない。このように、使用空間に設置可能なスピーカは、設置スペースのサイズの制約を受ける。
本開示は、使用空間に設置されるスピーカに対する設置スペースのサイズの制約を低減することを目的とする。
本開示の一態様によれば、オーディオコントローラは、第1の振動子盤の第1の放射面と第2の振動子盤の第2の放射面との間の距離に基づいて、第1の振動子盤および第2の振動子盤から放射する音波の位相差と第1の振動子盤の振動子および第2の振動子盤の振動子の駆動時間差とのうちの少なくとも一方を決定する手段と、決定された駆動時間差および位相差の少なくとも一方に従って第1の振動子盤および第2の振動子盤に音波を放射させる手段とを備える。
本開示によれば、使用空間に設置されるスピーカに対する設置スペースのサイズの制約を低減することができる。
本実施形態のオーディオシステムの構成を示すブロック図である。 図1のオーディオシステムの機能ブロック図である。 図1中のパラメトリックスピーカに含まれる複数の振動子盤および支持台を例示する図。 図1中のパラメトリックスピーカに含まれる振動子盤を例示する図。 図1中のパラメトリックスピーカに含まれる振動子盤を例示する図。 図1のオーディオシステムのレイアウトを示す概略図である。 図1のオーディオシステムのレイアウトを示す概略図である。 本実施形態の概要の説明図である。 本実施形態の仮想振動子盤の第1の方式のセットアップ処理のフローチャートである。 初期状態ST1における第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bを例示する図である。 中間状態ST2における第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bを例示する図である。 複数の振動子盤によって実現可能な仮想振動子盤を説明する図である。 図7のステップS102の第1例を示す図である。 図7のステップS102の第1例を示す図である。 図7のステップS102の第2例を示す図である。 図7のステップS102の第2例を示す図である。 図7のステップS102の第3例を示す図である。 図7のステップS102の第3例を示す図である。 本実施形態のサラウンドシステムのセットアップ処理のシーケンス図である。 図13の処理で表示される画面の例を示す図である。 本実施形態の音声再生処理のシーケンス図である。 変形例1に係る複数の振動子盤によって実現可能な仮想振動子盤を説明する図である。 変形例1に係る複数の振動子盤によって実現可能な仮想振動子盤を説明する図である。
以下、図面を参照しながら実施形態の説明を述べる。なお、以降、説明済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号を付し、重複する説明については基本的に省略する。
以下の説明において、「W方向」は、オーディオシステムの使用空間において定義される左右方向、または幅方向である。「H方向」は、この使用空間において定義される上下方向、または高さ方向である。「D方向」は、この使用空間において定義される前後方向、または高さ方向である。「X方向」は、後述される振動子盤の放射面における横方向であり、「Y方向」は、この放射面における縦方向であり、「Z方向」は、この放射面の法線方向、すなわち音波の送信方向である。
(1)オーディオシステムの構成
本実施形態のオーディオシステムの構成を説明する。図1は、本実施形態のオーディオシステムの構成を示すブロック図である。図2は、図1のオーディオシステムの機能ブロック図である。
図1に示すように、オーディオシステム1は、音源装置SSと、モニタMTと、ラウドスピーカLCと、ウーファSWと、オーディオコントローラ10と、パラメトリックスピーカ30と、を備える。ラウドスピーカLC、ウーファSW、及び、パラメトリックスピーカ30は、サラウンドシステムを構成する。
このサラウンドシステムは、使用空間SP(例えば、室内)に配置される。サラウンドシステムは、リスナTLに映像及び音声のユーザ体験を提供する。
音源装置SSは、記憶媒体又は通信を介して提供されるオーディオコンテンツの音声入力信号を出力するように構成される。音源装置SSは、例えば、オーディオプレーヤである。
モニタMTは、画像(静止画又は動画)を出力するように構成される。
ラウドスピーカLC及びウーファSWは、音声を出力するように構成される。
パラメトリックスピーカ30は、超音波ビームを用いて音声を出力するように構成される。
オーディオコントローラ10は、モニタMT、ラウドスピーカLC、ウーファSW、及び、パラメトリックスピーカ30を制御するように構成される。
(1−1)オーディオコントローラの構成
図2を参照して、オーディオコントローラ10の構成を説明する。
図2に示すように、オーディオコントローラ10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14とを備える。
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・ラウドスピーカLC、ウーファSW、及び、パラメトリックスピーカ30の制御処理を実行するアプリケーションのプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、オーディオコントローラ10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、コンピュータの一例である。オーディオコントローラ10の機能は、例えば、以下を含む。
・モニタMTを制御するためのモニタ制御信号を生成する機能
・後述されるパラメトリックスピーカコンポーネントの少なくとも1つに含まれる複数の振動子盤の位置および姿勢の少なくとも一方を制御するための機構制御信号を生成する機能
・通信インタフェース14を介して、対象のパラメトリックスピーカコンポーネントに機構制御信号を出力する機能
・ラウドスピーカLC、ウーファSW、及び、パラメトリックスピーカ30を制御するためのスピーカ制御信号を生成する機能
・通信インタフェース14を介して、ラウドスピーカLC、ウーファSW、及び、パラメトリックスピーカ30にスピーカ制御信号を出力する機能
入出力インタフェース13は、オーディオコントローラ10に接続される入力デバイスからユーザの指示を取得し、かつ、オーディオコントローラ10に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、マイクロフォン、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、モニタMTである。
通信インタフェース14は、オーディオコントローラ10と、モニタMT、ラウドスピーカLC、ウーファSW、及び、パラメトリックスピーカ30との間の通信を制御するように構成される。
(1−2)パラメトリックスピーカの構成
図2を参照して、パラメトリックスピーカ30の構成を説明する。
図2に示すように、パラメトリックスピーカ30は、駆動部32と、通信インタフェース34と、複数の超音波振動子35と、可動機構36と、を備える。
駆動部32は、オーディオコントローラ10から出力されたスピーカ制御信号に従って、超音波振動子35を駆動させるための駆動信号(以下「振動子駆動信号」という)を生成するように構成される。また、駆動部32は、可動機構36を駆動するための機構制御信号を生成するように構成される。
通信インタフェース34は、パラメトリックスピーカ30とオーディオコントローラ10との間の通信を制御するように構成される。
複数の超音波振動子35は、駆動部32によって生成された振動子駆動信号に基づいて振動することにより、超音波ビームを放射するように構成される。
図3は、図1中のパラメトリックスピーカに含まれる複数の振動子盤および支持台を例示する図である。
図3に示されるように、後述されるパラメトリックスピーカコンポーネントの少なくとも1つにおいて、複数の超音波振動子35は、複数の振動子盤37に分散して配置される。
振動子盤37の数は以降の説明に基づいて3以上にも適宜拡張可能であるが、簡単化のために以降の説明では2個であることとし、これらを必要に応じて第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bとして区別する。
第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの放射面は、ともにA×Aの方形とする。
図3に示されるように、振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bは、支持台38によって支持される。
可動機構36は、例えばアクチュエータである。可動機構36は、駆動部32によって生成された機構制御信号に従って、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの少なくとも一方を平行移動させるなどして、両者の相対位置を制御する。
図4Aおよび図4Bに1つの振動子盤37の構成を例示する。図4Aに示すように、振動子盤37には、音波送信部としての複数の超音波振動子35が配置される。
駆動部32は、オーディオコントローラ10の制御に従って、振動子盤37に配置された複数の超音波振動子35を振動させる。複数の超音波振動子35が振動すると、放射面(XY平面)に対して直交する送信方向(Z軸方向)に向かって、超音波ビームが送信される。
(1−3)オーディオシステムのレイアウト
オーディオシステム1のレイアウトを説明する。図5Aおよび図5Bは、図1のオーディオシステムのレイアウトを示す概略図である。
図5Aおよび図5Bに示すように、モニタMTの表示面MTFに対向する方向(Z方向)の位置(以下「基準リスナ位置」という)にリスナTLが存在するものとする。
パラメトリックスピーカ30は、複数個(例えば、6個)のパラメトリックスピーカコンポーネント(アップファイアリングパラメトリックスピーカ30CT、サイドファイアリングパラメトリックスピーカ30LS及び30RS、並びに、バックファイアリングパラメトリックスピーカ30LB及び30RB)から構成される。各パラメトリックスピーカコンポーネントは、例えば、モニタMTの天板MTTの水平面に配置される。
アップファイアリングパラメトリックスピーカ30CTは、放射面がリスナTLの上方(H+方向)を向くように配置される(図5B)。
サイドファイアリングパラメトリックスピーカ30LSは、放射面がリスナTLの左側(W−側)を向くように配置される(図5A)。
サイドファイアリングパラメトリックスピーカ30RSは、放射面がリスナTLの右側(W+側)の壁を向くように配置される(図5A)。
バックファイアリングパラメトリックスピーカ30LBは、放射面がリスナTLの左側(W−側)の壁を向き、且つ、バックファイアリングパラメトリックスピーカ30RBの放射面とは非平行に配置される(図5A)。
バックファイアリングパラメトリックスピーカ30RBは、放射面がリスナTLの右側(W+側)の壁を向き、且つ、バックファイアリングパラメトリックスピーカ30LBの放射面とは非平行に配置される(図5A)。
(2)本実施形態の概要
本実施形態の概要を説明する。図6は、本実施形態の概要の説明図である。
図6は、本実施形態のサラウンドシステムの例を示している。
ラウドスピーカLCから出力される音声SBCは、D+方向に位置するリスナTLによって知覚される。
ウーファSWから出力される音声SBWは、D+方向に位置するリスナTLによって知覚される。
アップファイアリングパラメトリックスピーカ30CT、サイドファイアリングパラメトリックスピーカ30LS、サイドファイアリングパラメトリックスピーカ30RS、バックファイアリングパラメトリックスピーカ30LB、およびバックファイアリングパラメトリックスピーカ30RBから放射される超音波ビームは、いずれもD軸方向については、リスナTLまたはリスナTLの後方に位置する壁に向かう方向(D+方向)に進行する。
アップファイアリングパラメトリックスピーカ30CTから放射される超音波ビームUBTは、H軸方向については、使用空間SPの天井で反射して、天井からリスナTLに向かう方向(H−方向)に進行する。
サイドファイアリングパラメトリックスピーカ30LSから放射された超音波ビームUBSLは、W軸方向について、リスナTLの左側(W−側)に位置する壁で反射して、壁からリスナTLに向かう方向(W+方向)に進行する。
サイドファイアリングパラメトリックスピーカ30RSから放射された超音波ビームUBSRは、W軸方向について、リスナTLの右側(W+側)に位置する壁で反射して、壁からリスナTLに向かう方向(W−方向)に進行する。
バックファイアリングパラメトリックスピーカ30LBから放射された超音波ビームUBRLは、W軸方向およびD軸方向について、リスナTLの左側(W−側)及びリスナTLの後方(D+方向)に位置する壁で反射して、リスナTLの後方(D+方向)の壁からリスナTLに向かう方向(D−方向)に進行する。
バックファイアリングパラメトリックスピーカ30RBから放射された超音波ビームUBRRは、W軸方向およびD軸方向について、リスナTLの右側(W+側)及びリスナTLの後方(D+方向)に位置する壁で反射して、リスナTLの後方(D+方向)の壁からリスナTLに向かう方向(D−方向)に進行する。
(3)オーディオシステムの制御
本実施形態のオーディオシステム1の制御を説明する。
(3−1)仮想振動子盤のセットアップ処理
本実施形態の仮想振動子盤のセットアップ処理を説明する。仮想振動子盤のセットアップ処理には、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの放射面の傾きの制御(以降、第1の制御と称する)と、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの相対位置の制御(以降、第2の制御と称する)とが含まれる。第1の制御および第2の制御はそれぞれ、手動で行われてもよいし、自動で行われてもよい。すなわち、仮想振動子盤のセットアップ処理は、以下の4つの方式のいずれによっても実現可能である。
・第1の方式(第1の制御及び第2の制御の両方を自動で行う)
・第2の方式(第1の制御は自動で行い、第2の制御は手動で行う)
・第3の方式(第1の制御は手動で行い、第2の制御は自動で行う)
・第4の方式(第1の制御および第2の制御の両方を手動で行う)
第1の方式および第2の方式では、例えば、オーディオシステム1によって再現される仮想音源の位置、または仮想振動子盤に要求される音波の送信方向に応じて、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの放射面の傾きが自動制御され得る。第3の方式および第4の方式では、ユーザまたはオーディオシステム1のセットアップ作業者が、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bを任意の角度に傾けるようにしてもよいし、オーディオシステム1が理想的な傾きをガイドするようにしてもよい。
第1の方式および第3の方式では、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの放射面の傾きに応じて、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの相対位置が自動制御され得る。第2の方式および第4の方式では、ユーザまたはオーディオシステム1のセットアップ作業者が、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの少なくとも一方を任意に移動するようにしてもよいし、オーディオシステム1が理想的な相対位置をガイドするようにしてもよい。
図7は、本実施形態の仮想振動子盤の第1の方式のセットアップ処理のフローチャートである。
オーディオコントローラ10は、図7のフローチャートに従って、複数の振動子盤を有するパラメトリックスピーカコンポーネント毎に仮想振動子盤をセットアップする。
オーディオコントローラ10は、放射面の傾きの制御(S101)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、パラメトリックスピーカコンポーネントに含まれる第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの放射面の傾きを、駆動部32および可動機構36を介して制御する。プロセッサ12は、第1の振動子盤37aの放射面および第2の振動子盤37bの放射面が略平行となるようにこれらの傾きを制御する。
図7に示すように、オーディオコントローラ10が放射面の傾きの制御(S101)を実行することで、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bは、初期状態ST1から中間状態ST2に遷移する。
図8Aは、初期状態ST1における第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bを例示する図である。図8Bは、中間状態ST2における第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bを例示する図である。
図8Aに示すように、初期状態ST1において、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bは、ともにその放射面が所定の基準面38aに対して傾きがない。図8Bに示すように、中間状態ST2において、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bは、ともにその放射面が、基準面38aに対して鋭角をなすように傾いている。
放射面の傾きは、基準面38aに対して第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの放射面がなす角θによって記述することができる。すなわち、図8Aの例では、θ=0であり、図8Bの例では0<θ<π/4である。以降の説明では、放射面が前述のXYZ座標系におけるXY平面に平行であると仮定するとともに、基準面38aが前述のWHD座標系におけるDW平面に平行であると仮定する。基準面38aは、支持台38の表面と一致するように定められ得る。
Aは、第1の振動子盤37aの放射面サイズである。具体的には、Aは、第1の振動子盤37aの放射面を含んだ第1の平面と基準面38aとが交わることにより形成される第1の交線に直交する方向についての第1の振動子盤37aの放射面のサイズを表す。Lは、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの間の制御実施前の距離、すなわち初期距離である。具体的には、Lは、上記第1の交線と、第2の振動子盤37bの放射面を含んだ第2の平面と基準面38aとが交わることにより形成される第2の交線との間の距離を表す。θは、基準面38aに対して第1の振動子盤37aの放射面および第2の振動子盤37bの放射面がなす角(傾き)を表す。
オーディオコントローラ10は、振動子盤の相対位置の制御(S102)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS101の後の第1の振動子盤37aの放射面および第2の振動子盤37bの放射面の傾きに基づいて、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの相対位置を制御する(S102)。
図7に示すように、オーディオコントローラ10が放射面の傾きの制御(S101)を実行することで、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bは、中間状態ST2から最終状態ST3に遷移する。
例えば、プロセッサ12は、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bによって実現される仮想振動子盤の放射面の面積が最大化するように、第2の振動子盤37bの相対位置を制御する。仮想振動子盤の放射面の面積が最大化するために、プロセッサ12は、第1の振動子盤37aの放射面および第2の振動子盤37bの放射面の傾きが大きいほどこれらの放射面間の距離が大きくなるように第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの相対位置を制御し得る。
第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの相対位置は、例えば第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bが仮想的に連続した仮想振動子盤を実現できるように制御され得る。
図9は、複数の振動子盤によって実現可能な仮想振動子盤を説明する図である。図9に例示されるように、プロセッサ12は、第2の振動子盤37bの放射面をその法線(Z軸)に沿って第1の振動子盤37aの放射面を含んだ平面(第1の平面)まで平行移動させた場合に、移動後の放射面が第1の振動子盤37aの放射面と接するように、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの相対位置を制御し得る。これにより、仮想振動子盤の放射面は複数の領域に分断されず、かつその面積が最大化する。図9の例によれば、第1の振動子盤37aの位置に、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの合計の面積の放射面を有する仮想振動子盤を実現することが可能である。
プロセッサ12は、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの少なくとも1つを、例えば、前後方向(D方向)、上下方向(H方向)、および傾きの制御(S101)の後の放射面(XY平面)に沿った方向のうちの少なくとも1つの方向に移動させることで、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの相対位置を制御する。
図10Aおよび図10Bは、図7のステップS102の第1例を示す図である。
ステップS102の第1例は、1つの振動子盤を前後方向に平行移動させることで、複数の振動子盤の相対位置を制御する例である。
図10Aおよび図10Bの例に示すように、プロセッサ12は、可動機構36が第2の振動子盤37bを−D方向に距離Lmだけ移動させるよう駆動部32に命令を与える。ここで、D方向の移動距離Lmは下記の式1で与えられる。
Lm=A÷cоsθ−L (式1)
図10Aおよび図10Bの例において、移動後の第2の振動子盤37bの放射面から第1の振動子盤37aの放射面を含んだ平面までのZ軸方向の距離Dzは、下記の式2で与えられる。
Dz=A×tanθ (式2)
このように、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの少なくとも一方を、基準面38aに対する放射面の傾きに応じて前後方向に移動させることで、これらの振動子盤の放射面よりもサイズの大きな放射面を有する仮想振動子盤を実現することができる。
図11Aおよび図11Bは、図7のステップS102の第2例を示す図である。
図7のステップS102の第2例は、1つの振動子盤を上下方向に平行移動させることで、複数の振動子盤の相対位置を制御する例である。
図11Aおよび図11Bに示すように、プロセッサ12は、可動機構36が第1の振動子盤37aを−H方向に距離Hm移動させるよう駆動部32に命令を与える。ここで、移動距離Hmは下記の式3で与えられる。
Hm=(A−L×cоsθ)÷sinθ (式3)
図11Aおよび図11Bの例において、第2の振動子盤37bの放射面から移動後の第1の振動子盤37aの放射面を含んだ平面までのZ軸方向の距離Dzは、下記の式4で与えられる。
Dz=(L−A×cоsθ)÷sinθ (式4)
このように、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの少なくとも一方を、基準面に対する放射面の傾きに応じて上下方向に移動させることで、これらの振動子盤の放射面よりもサイズの大きな放射面を有する仮想振動子盤を実現することができる。
図12Aおよび図12Bは、図7のステップS102の第3例を示す図である。
図7のステップS102の第3例は、1つの振動子盤をその放射面を含んだ平面に沿った方向に平行移動させることで、複数の振動子盤の相対位置を制御する例である。
図12Aおよび図12Bの例に示すように、プロセッサ12は、可動機構36が第1の振動子盤37aをその放射面を含んだ平面に沿った方向(例えば、−Y方向)に距離Am移動させるよう駆動部32に命令を与える。ここで、移動距離Amは下記の式5で与えられる。
Am=A−L×cоsθ (式5)
図12Aおよび図12Bの例において、第2の振動子盤37bの放射面から移動後の第1の振動子盤37aの放射面を含んだ平面までのZ軸方向の距離Dzは、下記の式6で与えられる。
Dz=L×sinθ (式6)
このように、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの少なくとも一方を、基準面38aに対する放射面の傾きに応じて放射面に沿って移動させることで、これらの振動子盤の放射面よりもサイズの大きな放射面を有する仮想振動子盤を実現することができる。
オーディオコントローラ10は、制御パラメータの決定(S103)を実行する。
ステップS103の第1例では、プロセッサ12は、ステップS102において制御した相対位置に基づいて、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bから放射する音波の位相差を決定する。
ステップS103の第2例では、プロセッサ12は、ステップS102において制御した相対位置に基づいて、第1の振動子盤37aの超音波振動子35の駆動タイミング、及び、第2の振動子盤37bの超音波振動子35の駆動タイミングの差(以下「駆動時間差」という)を決定する。
ステップS103の第3例では、プロセッサ12は、上記第1例と同様に位相差を決定し、且つ、上記第2例と同様に駆動時間差を決定する。
第1の振動子盤37aの超音波振動子35の駆動タイミング、および第1の振動子盤37aから放射する音波の位相の少なくとも一方を上記距離Dzに応じて遅らせることで、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの位置の差異を補償できる。これにより、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bは、仮想的に設置され、かつ放射面のサイズが第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの合計の面積の放射面を有する振動子盤から放出された音波と等価の音波をリスナTLに向けて放射することが可能となる。
例えば、駆動時間差tdは、下記の式(7)で与えられる。
td=Dz÷vs (式7)
vsは、対象空間における音速を表す。vsは、対象空間に関する物理量、例えば温度、湿度、風、化学物質の分布、などに依存して変動する。
要するに、プロセッサ12は、駆動時間差tdを、距離Dzと、音速vsとに基づいて決定する。これにより、第2の振動子盤37bの放射面を第1の振動子盤37aの放射面を含む平面に投影した仮想的な放射面から、第1の振動子盤37aの放射面と同時に音波が放射されることになる。
このように、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの位置の差異を音波の放射時間により補償することで、これらの放射面よりもサイズの大きな単一の放射面を備える目標振動子盤を模した音響特性を備えた仮想振動子盤を実現することができる。故に、使用空間に設置されるスピーカに対する設置スペースのサイズの制約を低減することができる。
例えば、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの出力音波の位相差pd[rad]は、下記の式(8)で与えられる。
pd=2π×mоd(Dz,λs)÷vs (式8)
λsは、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bから放射される音波の波長を表し、mоd(Dz,λs)はDzをλsで除した余りであるから、0以上λs未満の値となる。vsおよびλsは、対象空間に関する物理量に依存して異なる値が設定され得変動する。
要するに、プロセッサ12は、位相差pdを、距離Dzと、音波の波長λsと、音速vsとに基づいて決定する。これにより、第2の振動子盤37bの放射面を第1の振動子盤37aの放射面を含む平面に投影した仮想的な放射面から、第1の振動子盤37aの放射面と同位相の音波が放射されることになる。
このように、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの位置の差異を放射する音波の位相により補償することで、これらの放射面よりもサイズの大きな単一の放射面を備える目標振動子盤を模した音響特性を備えた仮想振動子盤を実現することができる。故に、使用空間に設置されるスピーカに対する設置スペースのサイズの制約を低減することができる。
(3−2)サラウンドシステムのセットアップ処理
本実施形態のセットアップ処理を説明する。図13は、本実施形態のサラウンドシステムのセットアップ処理のシーケンス図である。図14は、図13の処理で表示される画面の例を示す図である。
図13に示すように、オーディオコントローラ10は、スピーカ設定(S110)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P10(図14)をディスプレイに表示する。
画面P10は、操作オブジェクトB10a〜B10bを含む。
操作オブジェクトB10aは、セットアップを開始するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB10bは、音声再生処理を開始するためのユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
ユーザが操作オブジェクトB10aを操作すると、プロセッサ12は、画面P11(図14)をディスプレイに表示する。
画面P11は、操作オブジェクトB11と、サラウンドシステムのチャンネル数に応じたスピーカポジション毎のフィールドオブジェクトF11a〜F11cと、を含む。
7.1.1chのサラウンドシステムの場合、スピーカポジションは、以下を含む。
・センター
・レフトサイドファイアリング
・ライトサイドファイアリング
・レフトバックファイアリング
・ライトバックファイアリング
・アップファイアリング
・サブウーファ
フィールドオブジェクトF11aは、スピーカを識別するスピーカ識別情報の入力を受け付けるオブジェクトである。スピーカ識別情報は、各スピーカとオーディオコントローラ10とが接続されたときに、プロセッサ12が各スピーカから取得する。
フィールドオブジェクトF11bは、リスナTLの想定位置を基準とする各スピーカの距離(以下「スピーカ距離」という)の値の入力を受け付けるオブジェクトである。
フィールドオブジェクトF11cは、各スピーカの音量の入力を受け付けるオブジェクトである。
操作オブジェクトB11は、テストリクエスト(S111)のユーザ指示を受け付けるオブジェクトである。
ユーザがフィールドオブジェクトF11aに各スピーカ配置に割り当てるスピーカのスピーカ識別情報を入力し、フィールドオブジェクトF11bに各スピーカのスピーカ距離を入力し、フィールドオブジェクトF11cに各スピーカの音量を入力し、且つ、操作オブジェクトB11を操作すると、プロセッサ12は、設定情報を記憶装置11に記憶する。設定情報は、フィールドオブジェクトF11a〜F11cに入力された情報を含む。
ステップS110の後、オーディオコントローラ10は、テストリクエスト(S111)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ラウドスピーカLCと、ウーファSW、及び、パラメトリックスピーカ30にテストリクエスト信号を送信する。
パラメトリックスピーカコンポーネントが複数の振動子盤を含む場合には、プロセッサ12は、上記ステップS103で決定された制御パラメータに応じて、振動子盤別のテストリクエスト信号を当該パラメトリックスピーカコンポーネントへ送信し得る。
ステップS111の後、パラメトリックスピーカ30は、テストトーンの再生(S130)を実行する。
具体的には、アップファイアリングパラメトリックスピーカ30CT、サイドファイアリングパラメトリックスピーカ30LS及び30RS、並びに、バックファイアリングパラメトリックスピーカ30LB及び30RBの駆動部32は、オーディオコントローラ10から送信されたテストリクエスト信号に応じて、テストトーンを再生するための駆動信号を生成する。
パラメトリックスピーカコンポーネントが複数の振動子盤を含む場合には、その駆動部32は、各振動子盤がステップS103において決定された制御パラメータに従ってテストトーンを出力するための超音波ビームを放射するように振動子盤毎に個別に駆動信号を生成する。
超音波振動子35は、駆動部32によって生成された駆動信号に応じて振動することにより、テストトーンを出力するための超音波ビームを放射する。
ラウドスピーカLC及びウーファSWは、オーディオコントローラ10から送信されたテストリクエスト信号に応じたテストトーンを出力する。
リスナTLは、テストトーンを聴きながら、アップファイアリングパラメトリックスピーカ30CT、サイドファイアリングパラメトリックスピーカ30LS及び30RS、並びに、バックファイアリングパラメトリックスピーカ30LB及び30RBのそれぞれの放射面の向き(以下「放射方向」という)が所望の音響環境を再現するか否かを判断することができる。
(3−3)音声再生処理
本実施形態の音声再生処理を説明する。図15は、本実施形態の音声再生処理のシーケンス図である。
図15に示すように、音声入力信号の取得(S210)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P10(図14)をディスプレイに表示する。
ユーザが、操作オブジェクトB10bを操作すると、プロセッサ12は、音源装置SSから、オーディオコンテンツのマルチチャンネル音声信号を取得する。マルチチャンネル音声信号は、サラウンドシステムを構成する複数のスピーカのそれぞれに対応するチャンネル音声信号を含む。
ステップS210の後、オーディオコントローラ10は、音声信号処理(S211)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、記憶装置11に記憶された設定情報を参照して、各スピーカポジションに関連付けられたスピーカ識別情報、距離、及び、音量を特定する。
プロセッサ12は、ステップS210で得られた音声入力信号に含まれる各チャンネル信号に対して、特定した距離及び音量に応じた信号処理を適用することにより、スピーカ(ラウドスピーカLC、ウーファSW、アップファイアリングパラメトリックスピーカ30CT、サイドファイアリングパラメトリックスピーカ30LS及び30RS、並びに、バックファイアリングパラメトリックスピーカ30LB及び30RB)を制御するためのスピーカ制御信号を生成する。
パラメトリックスピーカコンポーネントが複数の振動子盤を含む場合には、プロセッサ12は、上記ステップS103で決定された制御パラメータに応じて、振動子盤別のスピーカ制御信号を生成し得る。
ステップS211の後、オーディオコントローラ10は、スピーカの制御(S212)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS211で特定された距離に応じたタイミングで、ステップS211で得られたスピーカ制御信号を、各チャンネル信号に対応するスピーカ識別情報によって識別されるスピーカ(ラウドスピーカLC、ウーファSW、アップファイアリングパラメトリックスピーカ30CT、サイドファイアリングパラメトリックスピーカ30LS及び30RS、並びに、バックファイアリングパラメトリックスピーカ30LB及び30RB)に送信する。
ステップS212の後、パラメトリックスピーカ30は、超音波ビームの放射(S230)を実行する。
具体的には、駆動部32は、オーディオコントローラ10から送信されたスピーカ制御信号に対応する超音波ビームを放射するための振動子駆動信号を生成する。
パラメトリックスピーカコンポーネントが複数の振動子盤を含む場合には、その駆動部32は、各振動子盤がその対応するスピーカ制御信号に応じた超音波ビームを放射するように振動子盤毎に個別に振動子駆動信号を生成する。
各超音波振動子35には、駆動部32によって生成された振動子駆動信号に応じて電圧が印加される。各超音波振動子35は、印加された電圧に応じて振動する。その結果、設定情報に含まれる音量に応じた放射音圧の超音波ビームが放射される。
ラウドスピーカLC及びウーファSWは、それぞれ、オーディオコントローラ10から送信されたスピーカ制御信号に対応する音声を出力する。
図6に示すように、リスナTLは、ラウドスピーカLC及びウーファSWから出力された音声を、それぞれ、各スピーカの位置から到来した音声として知覚する。
アップファイアリングパラメトリックスピーカ30CTから放射された超音波ビームは、使用空間SPの天井で反射した後、リスナTLの上方(H+方向)からリスナTLに向かって進行する。リスナTLは、アップファイアリングパラメトリックスピーカ30CTから出力された音声を、天井から到来する音声として知覚する。
サイドファイアリングパラメトリックスピーカ30LS及び30RSから放射された超音波ビームは、使用空間SPの壁で反射した後、リスナTLの左右からリスナTLに向かって進行する。リスナTLは、サイドファイアリングパラメトリックスピーカ30LS及び30RSから出力された音声を、リスナTLの左右の壁から到来する音声として知覚する。
バックファイアリングパラメトリックスピーカ30LB及び30RBから放射された超音波ビームは、使用空間SPの壁で反射した後、リスナTLの後方(D+方向)からリスナTLに向かって進行する。リスナTLは、バックファイアリングパラメトリックスピーカ30LB及び30RBから出力された音声を、リスナTLの後方の壁から到来する音声として知覚する。
本実施形態によれば、複数のパラメトリックスピーカコンポーネントを用いて実現されるサラウンドシステムにおいて、当該パラメトリックスピーカコンポーネントの少なくとも1つを仮想振動子盤として実現可能である。すなわち、相対的に小さな複数の振動子盤を用いて、相対的に大きな単一の振動子盤と等価の超音波ビームを放射することができる。したがって、本実施形態によれば、使用空間に設置されるスピーカに対する設置スペースのサイズの制約を低減することができる。これにより、対象スピーカの音響特性を維持しながらその外形の自由度を高めることができるので、サラウンド環境の構築にかかる使用空間SPの制約が解消される。
指定された音量に応じた音圧の超音波ビームを放射することにより、音声を再生する。これにより、パラメトリックスピーカ30を用いて、ユーザの所望のサラウンド環境を構築することができる。
パラメトリックスピーカにテストトーンを出力させる。これにより、パラメトリックスピーカ30の配置を容易化することができる。
ラウドスピーカLS及びウーファWOの少なくとも1つ、及び、パラメトリックスピーカ30の組合せを用いてオーディオシステム1を構築する。これにより、サラウンド環境の構築にかかる使用空間の制約を解消することができる。
本実施形態によれば、複数のパラメトリックスピーカ30が、それぞれの放射方向が互いに異なるように配置される。これにより、サラウンド環境の構築にかかる使用空間の制約を解消することができる。
本実施形態によれば、少なくとも1つのパラメトリックスピーカ30(例えば、アップファイアリングパラメトリックスピーカ30CT)は、その放射方向が上方を向くように配置される。これにより、天井にスピーカを配置することなく、リスナの上方(H+方向)に位置する天井から到来する音声を体験可能なサラウンドシステムを構築することができる。
(4)変形例
本実施形態の変形例を説明する。
(4−1)変形例1
変形例1は、H方向とは異なる方向に放射面のサイズを仮想的に拡大する例である。
実施形態では、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bをD方向に沿って配列し、放射面のH方向のサイズを仮想的に拡大する例を説明した。かかる効果は、H方向のサイズに限られず、W方向についても得ることができる。
図16Aは、変形例1に係る複数の振動子盤によって実現可能な仮想振動子盤を説明する図である。図16Bは、変形例1に係る複数の振動子盤によって実現可能な仮想振動子盤を説明する図である。図16Aに示されるように、第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bは、H方向に平行な回転軸に沿って回転可能に構成される。
変形例1において、基準面38aは、支持台38の表面に直交し、D方向と平行な平面に定められ得る。
当業者であれば、実施形態の説明における「H方向」および「W方向」を互いに適宜読み替えることで、変形例1において第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの制御パラメータをどのように決定できるかを理解可能である。
(4−2)変形例2
変形例2は、実施形態において説明した仮想振動子盤のセットアップ処理における処理順序を変更する例である。
実施形態では、オーディオコントローラ10は、放射面の傾きの制御(S101)および振動子盤の相対位置の制御(S102)の後に、制御パラメータの決定(S103)を行っている。この処理順序は以下のように変形され得る。
前述の第1の方式および第2の方式のセットアップ処理では、プロセッサ12が、制御後の放射面の傾きを求めるうえで第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bを実際に傾ける必要はないから、制御パラメータの決定(S103)を行った後に、放射面の傾きの制御(S101)を行うことも可能である。
前述の第1の方式および第3の方式のセットアップ処理では、プロセッサ12が、制御後の第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの相対位置を求めるうえで第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bのいずれも実際に動かす必要はないから、制御パラメータの決定(S103)を行った後に、振動子盤の相対位置の制御(S102)を行うことも可能である。
前述の第1の方式では、プロセッサ12が、制御後の第1の振動子盤37aおよび第2の振動子盤37bの放射面の傾きおよび相対位置のいずれも制御する。故に、放射面の傾きの制御(S101)および振動子盤の相対位置の制御(S102)が図7とは逆の順序で行われてもよいし、例えば振動子盤37aまたは振動子盤37bを傾けながら移動するなどして並列的に行われてもよい。
(5)その他の変形例
その他の変形例を説明する。
図5では、5台のパラメトリックスピーカ30の例を示したが、本実施形態の適用範囲はこれに限られない。本実施形態は、2台以上のパラメトリックスピーカ30を備えるオーディオシステム1に適用可能であるし、1台のパラメトリックスピーカ30にも適用可能である。
図5では、スピーカポジション「アップワードファイリング」に1台のパラメトリックスピーカ30(アップファイアリングパラメトリックスピーカ30CT)が割り当てられる例を示したが、本実施形態は、これに限られない。本実施形態は、複数のパラメトリックスピーカ30がスピーカポジション「アップワードファイリング」に割り当てられる場合にも適用可能である。
例えば、図1の構成において、2台のパラメトリックスピーカ30がスピーカポジション「アップワードファイリング」に割り当てられる場合、7.1.2チャンネルのサラウンドシステムが実現される。
例えば、図1の構成において、4台のパラメトリックスピーカ30がスピーカポジション「アップワードファイリング」に割り当てられる場合、7.1.4チャンネルのサラウンドシステムが実現される。
本実施形態は、任意の数のチャンネル(例えば、5.1チャンネル、5.1.1チャンネル、7.1チャンネル、又は、7.1.1チャンネル)のサラウンドシステムに適用可能である。
図14では、各スピーカの距離をユーザに入力させる例を示したが、本実施形態の範囲はこれに限られない。本実施形態は、センサ(例えば、赤外線センサ又はイメージセンサ)を用いて各スピーカの距離を検出する場合にも適用可能である。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
(6)付記
実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
(付記1)
第1の振動子盤(37a)の第1の放射面と第2の振動子盤(37b)の第2の放射面との間の距離に基づいて、第1の振動子盤および第2の振動子盤から放射する音波の位相差(pd)と第1の振動子盤の振動子および第2の振動子盤の振動子の駆動時間差(td)とのうちの少なくとも一方を決定する手段(S103)と、
決定された駆動時間差および位相差の少なくとも一方に従って第1の振動子盤および第2の振動子盤に音波を放射させる手段(S212)と
を具備する、オーディオコントローラ(10)。
(付記1)によれば、相対的に小さな第1の振動子盤および第2の振動子盤を用いて、相対的に大きな単一の振動子盤と等価の超音波ビームを放射することができる。
(付記2)
所定の基準面に対する、第1の放射面および第2の放射面の傾きに基づいて、第1の振動子盤および第2の振動子盤の相対位置を制御する手段(S102)をさらに具備する、(付記1)に記載のオーディオコントローラ。
(付記2)によれば、第1の振動子盤および第2の振動子盤の相対位置の自動制御により、(付記1)と同一の効果を得ることができる。
(付記3)
制御する手段は、第1の振動子盤および第2の振動子盤によって実現される仮想振動子盤の放射面の面積が最大化するように、第1の振動子盤および第2の振動子盤の相対位置を制御する、(付記2)に記載のオーディオコントローラ。
(付記3)によれば、第1の振動子盤および第2の振動子盤によって実現される仮想振動子盤の放射面の面積が最大化する。
(付記4)
制御する手段は、第1の振動子盤および第2の振動子盤によって実現される仮想振動子盤の放射面が複数の領域に分断されず、かつ当該放射面の面積が最大化するように、第1の振動子盤および第2の振動子盤の少なくとも一方を第1の放射面を含んだ第1の平面と基準面とが交わることにより形成される第1の交線に基準面において直交する軸(D)に沿って平行移動させる、(付記2)または(付記3)に記載のオーディオコントローラ。
(付記4)によれば、第1の振動子盤および第2の振動子盤の少なくとも一方を、基準面に対する放射面の傾きに応じて前後方向に移動させることで、これらの振動子盤の放射面よりもサイズの大きな放射面を有する仮想振動子盤を実現することができる。
(付記5)
制御する手段は、第1の振動子盤および第2の振動子盤によって実現される仮想振動子盤の放射面が複数の領域に分断されず、かつ当該放射面の面積が最大化するように、第1の振動子盤および第2の振動子盤の少なくとも一方を基準面の法線(H)に沿って平行移動させる、(付記2)または(付記3)に記載のオーディオコントローラ。
(付記5)によれば、第1の振動子盤および第2の振動子盤の少なくとも一方を、基準面に対する放射面の傾きに応じて上下方向に移動させることで、これらの振動子盤の放射面よりもサイズの大きな放射面を有する仮想振動子盤を実現することができる。
(付記6)
制御する手段は、第1の振動子盤および第2の振動子盤によって実現される仮想振動子盤の放射面が複数の領域に分断されず、かつ当該放射面の面積が最大化するように、第1の放射面を含んだ第1の平面に沿った第1の振動子盤の平行移動、および第2の放射面を含んだ第2の平面に沿った第2の振動子盤の平行移動の少なくとも一方を行う、(付記2)または(付記3)に記載のオーディオコントローラ。
(付記6)によれば、第1の振動子盤および第2の振動子盤の少なくとも一方を、基準面に対する放射面の傾きに応じて放射面に沿って移動させることで、これらの振動子盤の放射面よりもサイズの大きな放射面を有する仮想振動子盤を実現することができる。
(付記7)
決定する手段は、駆動時間差を第1の放射面を含んだ第1の平面と第2の放射面との距離(Dz)と、音速(vs)とに基づいて決定する、(付記1)乃至(付記6)のいずれか1項に記載のオーディオコントローラ。
(付記7)によれば、第1の振動子盤および第2の振動子盤の位置の差異を音波の放射時間により補償することで、これらの放射面よりもサイズの大きな単一の放射面を備える目標振動子盤を模した音響特性を備えた仮想振動子盤を実現することができる。故に、使用空間に設置されるスピーカに対する設置スペースのサイズの制約を低減することができる。
(付記8)
決定する手段は、位相差を第1の放射面を含んだ第1の平面と第2の放射面との距離(Dz)と、音波の波長(λs)と、音速(vs)とに基づいて決定する、(付記1)乃至(付記6)のいずれか1項に記載のオーディオコントローラ。
(付記8)によれば、第1の振動子盤および第2の振動子盤の位置の差異を放射する音波の位相により補償することで、これらの放射面よりもサイズの大きな単一の放射面を備える目標振動子盤を模した音響特性を備えた仮想振動子盤を実現することができる。故に、使用空間に設置されるスピーカに対する設置スペースのサイズの制約を低減することができる。
(付記9)
コンピュータを、
第1の振動子盤37aの第1の放射面と第2の振動子盤37bの第2の放射面との間の距離に基づいて、第1の振動子盤および第2の振動子盤から放射する音波の位相差(pd)と第1の振動子盤の振動子および第2の振動子盤の振動子の駆動時間差(td)とのうちの少なくとも一方を決定する手段(S103)、
決定された駆動時間差および位相差の少なくとも一方に従って第1の振動子盤および第2の振動子盤に音波を放射させる手段(S212)
として機能させる、オーディオ制御プログラム。
(付記9)によれば、相対的に小さな第1の振動子盤および第2の振動子盤を用いて、相対的に大きな単一の振動子盤と等価の超音波ビームを放射することができる。
1 :オーディオシステム
10 :オーディオコントローラ
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
30 :パラメトリックスピーカ
32 :駆動部
34 :通信インタフェース
35 :超音波振動子
36 :可動機構
37 :振動子盤
38 :支持台
38a :基準面

Claims (9)

  1. 第1の振動子盤の第1の放射面と第2の振動子盤の第2の放射面との間の距離に基づいて、前記第1の振動子盤および前記第2の振動子盤から放射する音波の位相差と前記第1の振動子盤の振動子および前記第2の振動子盤の振動子の駆動時間差とのうちの少なくとも一方を決定する手段と、
    決定された前記駆動時間差および位相差の少なくとも一方に従って前記第1の振動子盤および前記第2の振動子盤に音波を放射させる手段と
    を具備する、オーディオコントローラ。
  2. 所定の基準面に対する、前記第1の放射面および前記第2の放射面の傾きに基づいて、前記第1の振動子盤および前記第2の振動子盤の相対位置を制御する手段をさらに具備する、請求項1に記載のオーディオコントローラ。
  3. 前記制御する手段は、前記第1の振動子盤および前記第2の振動子盤によって実現される仮想振動子盤の放射面の面積が最大化するように、前記第1の振動子盤および前記第2の振動子盤の相対位置を制御する、請求項2に記載のオーディオコントローラ。
  4. 前記制御する手段は、前記第1の振動子盤および前記第2の振動子盤によって実現される仮想振動子盤の放射面が複数の領域に分断されず、かつ当該放射面の面積が最大化するように、前記第1の振動子盤および前記第2の振動子盤の少なくとも一方を前記第1の放射面を含んだ第1の平面と前記基準面とが交わることにより形成される第1の交線に前記基準面において直交する軸に沿って平行移動させる、請求項2または請求項3に記載のオーディオコントローラ。
  5. 前記制御する手段は、前記第1の振動子盤および前記第2の振動子盤によって実現される仮想振動子盤の放射面が複数の領域に分断されず、かつ当該放射面の面積が最大化するように、前記第1の振動子盤および前記第2の振動子盤の少なくとも一方を前記基準面の法線に沿って平行移動させる、請求項2または請求項3に記載のオーディオコントローラ。
  6. 前記制御する手段は、前記第1の振動子盤および前記第2の振動子盤によって実現される仮想振動子盤の放射面が複数の領域に分断されず、かつ当該放射面の面積が最大化するように、前記第1の放射面を含んだ第1の平面に沿った前記第1の振動子盤の平行移動、および前記第2の放射面を含んだ第2の平面に沿った前記第2の振動子盤の平行移動の少なくとも一方を行う、請求項2または請求項3に記載のオーディオコントローラ。
  7. 前記決定する手段は、前記駆動時間差を前記第1の放射面を含んだ第1の平面と前記第2の放射面との距離と、音速とに基づいて決定する、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のオーディオコントローラ。
  8. 前記決定する手段は、前記位相差を前記第1の放射面を含んだ第1の平面と前記第2の放射面との距離と、音波の波長と、音速とに基づいて決定する、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のオーディオコントローラ。
  9. コンピュータを、
    第1の振動子盤の第1の放射面と第2の振動子盤の第2の放射面との間の距離に基づいて、前記第1の振動子盤および前記第2の振動子盤から放射する音波の位相差と前記第1の振動子盤の振動子および前記第2の振動子盤の振動子の駆動時間差とのうちの少なくとも一方を決定する手段、
    決定された前記駆動時間差および位相差の少なくとも一方に従って前記第1の振動子盤および前記第2の振動子盤に音波を放射させる手段
    として機能させる、オーディオ制御プログラム。
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