JP2021144025A - Memsジャイロスコープ感度補償 - Google Patents

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Abstract

【課題】MEMSジャイロスコープおよびMEMSジャイロスコープの感度のドリフトを補償するための方法を提供する。【解決手段】MEMSジャイロスコープの回路によって実行される方法は、生レート信号を生成するために、角速度信号を同相搬送波信号によって復調することと、角速度信号を処理することによって、または生レート信号をさらに処理することによってDC試験信号を取得することと、生試験信号を取得するためにDC試験信号をローパスフィルタリングすることと、試験信号正規化値からの生試験信号のサンプルの偏差を表すオフセットゼロ化試験信号を生成するために、生試験信号の各サンプルを試験信号正規化値と比較することによって、生試験信号のオフセットをゼロ化することとを含む。【選択図】図9

Description

本発明は、微小電気機械(MEMS)ジャイロスコープに関連する方法および装置に関する。より詳細には、本発明は、MEMSジャイロスコープの感度の低速の変化を補償することに関する。
運動は、3つの直交方向の並進および3つの直交する軸を中心とした回転の、6つの自由度を有すると考えることができる。後者の3つは、ジャイロスコープとしても知られる角速度センサによって測定することができる。MEMSジャイロスコープは、コリオリ効果を使用して角速度を測定する。質量が一方向に移動しており、回転角運動速度が加えられると、質量はコリオリの力の結果として直交方向の力を受ける。コリオリの力によって引き起こされる結果的な物理的変位を、その後、例えば容量的、圧電的またはピエゾ抵抗的な検知構造から読み取ることができる。
MEMSジャイロスコープでは、適切なベアリングの欠如に起因して、従来のジャイロスコープのように、一次運動は通常、連続的な回転ではない。代わりに、機械的振動を一次運動として使用することができる。振動ジャイロスコープが角運動を受けると、波状のコリオリの力が生じる。これは、一次運動に、および角運動の軸に直交する、一次振動の周波数における二次振動運動を生成する。この結合された二次振動運動の振幅は、角運動の測度として使用することができる。
MEMSジャイロスコープは、特に自動車産業において多くの重要なシステムに使用されており、したがって、MEMSジャイロスコープの重要な内部変動に関する情報を提供する内蔵機能診断が不可欠である。MEMSジャイロスコープ内で発生するエラーを検出するための良好な能力を提供する既知の診断方法は、連続自己診断である。
例えば、ナビゲーションアプリケーション、特にセルフナビゲーションアプリケーションは、車両の動きに関する情報を提供するジャイロスコープからの非常に高い精度を必要とする。そのような高精度用途に使用されるMEMSジャイロスコープデバイスは、正確度を保証するために製造後に個別にトリミングされる必要があることが多い。トリミングは、例えば一般的な製造プロセスの不正確さによって引き起こされる個々のユニット間の変動を相殺することを可能にする。しかしながら、デバイスにおいてその寿命中に発生する小さな変化でさえも、許容できない検出正確度の低下を引き起こす可能性がある。高度な振動ジャイロスコープのラインは、振動センス運動が性能を高めるためにフィードバック制御される閉ループシステムを適用する。
図1は、平行平板コンデンサが駆動素子および検出素子として使用される典型的な断面MEMSジャイロスコープ構造を示す。図面の測定値は原寸に比例せず、視覚化を容易にするために調整されている。平行平板コンデンサが、ロータ(120)と電極(130)との間に設けられ、両方ともトランスデューサ(図示せず)に電気的に結合される(図示せず)。検出機能のために、トランスデューサは、検出された静電容量を電気信号に変換する。この例では、MEMSジャイロスコープは、ロータ(120)の垂直振動運動がそれぞれの駆動またはセンストランスデューサコンデンサの垂直間隙(x)を変調するように、ロータ(120)の面外運動を利用するように設計され、垂直間隙(x)は、ロータ(120)と電極(130)との間に形成される。トランスデューサは、間隙(x)に影響を及ぼす任意の寄生効果に感受性である。
ここで、平板コンデンサの静電容量は、以下の形態にある。
Figure 2021144025
式中、εは真空の比誘電率であり、xは間隙の幅であり、ロータがいかなる外力によっても励起されていないときに測定される一定の間隙xと、運動変調間隙(x=x−x)の両方を含み、Aはコンデンサの面積である。他方、作動動作としても参照される駆動動作について、コンデンサを充電するために電気信号が使用され、ロータ(120)を運動するように駆動するために使用される静電力が生成される。コンデンサに対する静電力Fcは、以下のように算出することができる。
Figure 2021144025
したがって、力は、間隙(x)の幅および空隙にわたる電圧(V)の両方の影響を受ける。上記の2つの式において、間隙(x)は、静電容量と静電力の両方の値に影響を及ぼすことが分かる。この電圧(V)は、DC電圧部分VDCおよび変調電圧部分VAC(V=VDC+VAC)を含むことができる。変調電圧部分VACは、所望のAC周波数で振動力を生成するために利用することができる。
閉ループジャイロスコープでは、本明細書では手短に感度としても参照される角速度感度RATESENSITIVITYは、静電力Fcにほぼ反比例する。
Figure 2021144025
角速度センサの場合、感度は、出力信号と検出角速度との間の関係を示す。例えば、出力を電圧として提供する角速度センサの場合、角速度感度は、出力電圧の変化と検出角速度との間の関係を示し、出力をデジタル信号として提供する角速度センサの場合、角速度感度、略して感度では、例えば1秒当たりの度(LSB/dps)または1時間当たりの度(LSB/dphなど、ある時間期間における回転度当たりの最下位ビット(LSB)として表すことができる。これに関連して、最下位ビット(LSB)という用語は、信号がデジタル形式で表されている場合の信号変化の可能な最小量を指す。実際には、間隙の幅のナノメートルスケールほどの小ささの不安定性または電圧Vのミリボルトレベルの誤差が、ジャイロスコープの感度に過度のシフトを引き起こす可能性がある。このため、感度補償機構が必要とされる。
[先行技術の説明]
特許文献1は、2つの弁別可能な基本周波数を含む自己診断信号がMEMSジャイロスコープの二次ループに供給される、MEMSジャイロスコープの連続自己診断方法を開示している。
特許文献2は、振動一次運動の信号から少なくとも1つの試験入力信号が生成される振動ジャイロスコープにおける連続自己診断を開示している。
フィンランド国特許発明第20195537号明細書 米国特許第9846037号明細書
目的は、MEMSジャイロスコープ感度の変化を補償するという課題を解決するための方法および装置を提供することである。感度という用語は、ここでは角速度感度を指す。
本発明の目的は、請求項1に記載の方法によって達成される。本発明の目的は、請求項8に記載のMEMSジャイロスコープによってさらに達成される。
本発明の好ましい実施形態が、従属請求項に開示されている。
第1の態様によれば、MEMSジャイロスコープの感度のドリフトを補償するための方法が提供される。この方法は、生レート信号を生成するために同相搬送波信号によって角速度信号を復調することを含み、角速度信号は、少なくとも1つの試験周波数を含む試験信号成分を含み、少なくとも1つの試験周波数は、MEMSジャイロスコープの公称周波数から逸脱する。本方法はまた、角速度信号を処理することによって、または生レート信号をさらに処理することによって生DC試験信号を取得することと、生試験信号を取得するためにDC試験信号をローパスフィルタリングすることとを含む。方法は、試験信号正規化値からの生試験信号のサンプルの偏差を表すオフセットゼロ化試験信号を生成するために、生試験信号の各サンプルを試験信号正規化値と比較することによって生試験信号のオフセットをゼロ化することと、オフセットゼロ化試験信号および所定の利得係数に基づいて感度補償乗数を決定することと、感度補償レート信号を提供するために生レート信号を感度補償乗数と乗算することによって感度のドリフトを補償することとをさらに含む。
第2の態様によれば、感度補償乗数は、以下の式によって定義される。
Figure 2021144025
または、以下の等価方程式によって定義される。
Figure 2021144025
式中、VTEST_COMPは試験信号正規化値であり、VTEST(i)は生試験信号の現在のサンプルであり、
Figure 2021144025
または(VTEST_COMP−VTEST(i))はそれぞれのオフセットゼロ化試験信号であり、K0は所定の利得係数である。第3の態様によれば、本方法は、感度補償乗数を決定する前にオフセットゼロ化試験信号をローパスフィルタリングすることを含む。
第4の態様によれば、本方法は、オフセットゼロ化試験信号の各サンプルをオフセット閾値と比較することと、オフセットがオフセット閾値以上である場合にサンプルを廃棄すること、またはオフセットがオフセット閾値未満である場合にサンプルを先入れ先出しキューに追加することと、先入れ先出しキュー内のサンプルをオフセットゼロ化試験信号として使用することとを含む。
第5の態様によれば、上記生レート信号をさらに処理することは、DC試験信号を生成するために生レート信号を試験搬送波信号と乗算することを含む。
第6の態様によれば、上記角速度信号を処理することは、試験信号成分が少なくとも2つの試験周波数を含む振幅変調試験信号を含む場合、a)直交位相搬送波信号を使用して角速度信号を復調するステップと、b)DC試験信号を取得するために復調角速度信号を試験信号搬送波信号と乗算するステップとを実行すること、または、試験信号成分が単一の試験周波数を含む場合、b)DC試験信号を取得するために角速度信号を試験信号搬送波信号と乗算するステップを実施することを含む。
第7の態様によれば、方法は、MEMSジャイロスコープ内の少なくとも1つの試験周波数の位相シフトの影響を緩和するために直交位相搬送波信号を位相トリミングすることと、ステップa)において復調のために位相トリミングされた直交位相搬送波信号を使用することとをさらに含む。
第8の態様によれば、方法は、直交制御信号を生成するために直交位相搬送波信号を使用して角速度信号を復調することをさらに含む。
第9の態様によれば、方法は、連続感度補償レート信号を生成するために感度補償レート信号をローパスフィルタリングすることをさらに含む。
第1の装置態様によれば、MEMSジャイロスコープ自体の感度のドリフトを補償するように構成されている回路を備えるMEMSジャイロスコープが提供される。MEMSジャイロスコープの回路は、生レート信号を生成するために同相搬送波信号によって角速度信号を復調するように構成されている第1の復調器を備え、角速度信号は、少なくとも1つの試験周波数を含む試験信号成分を含み、少なくとも1つの試験周波数は、MEMSジャイロスコープの公称周波数から逸脱する。回路は、DC試験信号を取得するために角速度信号を処理するか、または生レート信号をさらに処理するように構成されている回路と、生試験信号を取得するためにDC試験信号をフィルタリングするように構成されている第1のローパスフィルタと、試験信号正規化値からの生試験信号のサンプルの偏差を表すオフセットゼロ化試験信号を生成するために、生試験信号の各サンプルを試験信号正規化値と比較することによって、生試験信号のオフセットをゼロ化するように構成されているオフセットゼロ化回路とをさらに備える。回路は、オフセットゼロ化試験信号および所定の利得係数に基づいて感度補償乗数を決定し、感度補償レート信号を提供するために生レート信号を感度補償乗数と乗算するように構成されている感度補償回路をさらに備える。
第2の装置態様によれば、感度補償乗数は、以下の式によって定義される。
Figure 2021144025
または、以下の等価方程式によって定義される。
Figure 2021144025
式中、VTEST_COMPは試験信号正規化値であり、VTEST(i)は生試験信号の現在のサンプルであり、
Figure 2021144025
または(VTEST_COMP−VTEST(i))はそれぞれのオフセットゼロ化試験信号であり、K0は所定の利得係数である。第3の態様によれば、本方法は、感度補償乗数を決定する前にオフセットゼロ化試験信号をローパスフィルタリングすることを含む。
第3の装置態様によれば、MEMSジャイロスコープは、感度補償乗数を決定する前にオフセットゼロ化試験信号をローパスフィルタリングするように構成されている第2のローパスフィルタを備える。
第4の装置態様によれば、MEMSジャイロスコープは、オフセットゼロ化試験信号の各サンプルをオフセット閾値と比較し、オフセットがオフセット閾値以上である場合にサンプルを廃棄し、またはオフセットがオフセット閾値未満である場合にサンプルを先入れ先出しキューに追加するように構成されているIF&FIFO回路をさらに備える。先入れ先出しキュー内のサンプルは、オフセットゼロ化試験信号として使用されるように構成されている。
第5の装置態様によれば、生試験信号を取得するために生レート信号を処理するように構成されている上記回路は、DC試験信号を生成するために生レート信号を試験搬送波信号と乗算するように構成されている第1の乗算器を備える。
第6の装置態様によれば、試験信号成分が少なくとも2つの試験周波数を含む振幅変調試験信号を含む場合、生試験信号を取得するために角速度信号を処理するように構成されている上記回路は、直交位相搬送波信号を使用して角速度信号を復調するように構成されている第2の復調器と、DC試験信号を取得するために復調角速度信号を試験信号搬送波信号と乗算するように構成されている第1の乗算器とを備え、または、試験信号成分が単一の試験周波数を含む場合、生試験信号を取得するために角速度信号を処理するように構成されている上記回路は、DC試験信号を取得するために角速度信号を試験信号搬送波信号と乗算するように構成されている第1の乗算器を備える。
第7の装置態様によれば、MEMSジャイロスコープは、MEMSジャイロスコープ内の少なくとも1つの試験周波数の位相シフトの影響を緩和するために直交位相搬送波信号を位相トリミングし、位相トリミングされた直交位相搬送波信号を第2の復調器に提供するように構成されている位相トリミング回路をさらに備える。
第8の装置態様によれば、MEMSジャイロスコープは、直交制御信号を生成するために直交位相搬送波信号を使用して角速度信号を復調するように構成されている第3の復調器をさらに備える。
第9の装置態様によれば、MEMSジャイロスコープは、連続感度補償レート信号を生成するために感度補償レート信号をローパスフィルタリングするように構成されている第3のローパスフィルタをさらに備える。
本発明は、ジャイロスコープの閉ループ小信号利得および/または位相の周波数依存性と角速度感度との間の相関関係の発見に基づいている。同様の相関は、開ループジャイロスコープの小信号利得および/または位相においても見出される。したがって、本発明は、試験信号の利得および/または位相シフトの変化の検出を有効にする試験信号を使用し、温度変動、ならびに、例えば、MEMSジャイロスコープがはんだ付けされるPCBを介して広がる応力効果など、湿度変動、最高温度への長時間の曝露、および/またはMEMSジャイロスコープが使用される環境の不安定性に起因する、デバイス寿命に関連する比較的低速に作用するメカニズムのうちの少なくとも1つによって引き起こされる感度変動を補償することを有効にする利得係数を決定するために、この試験信号を使用することによって実施される。角速度感度のこのような低速の変化は、角速度感度ドリフト、または略して感度ドリフトと称される場合がある。試験信号(複数可)の周波数は、好ましくは、試験信号(複数可)の変化が可能な限り強くなるように選択される。
本発明は、角速度測定の精度を向上させるという利点を有する。この改善は、長期誤差メカニズムによる角速度センサ正確度のドリフトを改善するために特に有用である。
以下において、添付の図面を参照しながら、好ましい実施形態に関連して、本発明をより詳細に説明する。
平行平板コンデンサを有する典型的なMEMSジャイロスコープ構造の断面図である。 閉ループジャイロスコープの小信号モデルを示す図である。 出力電圧信号および内部試験信号の感度に対するフロントエンド小信号利得の効果を示すグラフである。 総閉ループ利得の変動を検出するために2つの異なる試験トーンを試験信号に配置する例を示す図である。 開ループローパスMEMSジャイロスコープの一次周波数と二次周波数との間のわずかな変動の影響を示す図である。 試験信号に基づく総閉ループ利得の温度変化の影響の補償の例を示す図である。 MEMS素子の不安定なバイアス環境の補償効果の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態による回路を示す図である。 IF&FIFO回路の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態による回路を示す図である。 本発明の第3の実施形態による回路を示す図である。
図2は、サーボジャイロスコープとしても知られる閉ループジャイロスコープの単純化された小信号モデルを示す。
フロントエンド小信号利得GFEは、二次信号経路としても知られる検出信号経路、言い換えれば、機械的検出素子から得られる電気信号を提供する信号経路の利得に寄与するすべての要素を含む。出力電圧を提供する容量性ジャイロスコープでは、これらは力−容量利得および容量−電圧利得を含む。閉ループジャイロスコープは、フィードバック信号経路を備える。フィードバック小信号利得GFFは、電圧から力領域に戻る感度に影響を与えるすべての項を含む。この典型的なシステムでは、これらの項は、静電力項Fc、またはより正確には、AC電圧から静電力Fcへのトランスデューサ利得の線形化バージョンを含む。FCORはコリオリ力信号を表し、コリオリの力は、ジャイロスコープが受ける検出軸を中心とした外部角回転速度に起因し、VTESTは内部試験信号を表し、VOUTは、例えば検出角速度に対応する電圧、試験信号電圧および/または直交電圧など、センスループから受信される任意の出力電圧信号を表す。
線形化された総小信号ループ利得GFF*GFE>>1を仮定すると、利得の小信号閉ループ式は以下のように書くことができる。
Figure 2021144025
また、以下のように書くことができる。
Figure 2021144025
上記の2つの式は、ジャイロスコープの動作を理解するために重要な意味を有する。フィードバック小信号利得GFFは、コリオリ力信号FCORから出力電圧信号VOUTへの小信号利得を決定する。したがって、フィードバック小信号利得GFFの任意の不正確さおよび/または不安定性も、出力電圧信号VOUTのそれぞれの不正確さ、したがってレート感度に伝達される。第2の式はまた、内部試験信号の周波数における高い総ループ利得のため、フィードバック小信号利得GFFの大きさを測定するためにVTESTを使用することができないことを示す。
線形化された総小信号ループ利得GFF*GFE≒1の場合、近似はより複雑になり、利得の周波数依存性を考慮する必要がある。
図3は、出力電圧信号VOUTおよび内部試験信号VTESTの感度に対するフロントエンド小信号利得GFEの効果を示すグラフを示す。公称周波数fでは、線形化された総閉ループ利得
Figure 2021144025
である。この非限定的な例では、公称周波数fは約16kHzである。実証目的のために、フロントエンド小信号利得GFEを意図的に4つの異なる値に変更し、得られた周波数依存性総閉ループ小信号利得曲線(300)をプロットした。公称周波数fにおいて単位利得に変化がないことが明らかになる。しかしながら、公称周波数fの両側には、総閉ループ利得内の2つの明確な利得ピークがあり、ピークの利得および位置は、周波数およびフロントエンド小信号利得GFEに依存する。したがって、公称周波数fから逸脱した周波数を有する試験信号は、ループ利得の変化に関する情報を提供することになる。
閉ループジャイロスコープに適用される場合、本発明は、ジャイロスコープ感度の変化の補償を有効にするために、図3に示す総閉ループ利得の周波数依存性を利用する。
閉ループジャイロスコープの場合、そのような補償を有効にするために、フロントエンド小信号利得GFEおよびフィードバック小信号利得GFFの両方が同じ支配的な利得変動源を有することが重要である。当該要件は、例えば、同様のトランスデューサがセンス素子の力フィードバック作動とセンス検出の両方に使用され、かつ/または同じバイアスがセンス検出とフィードバック作動の両方に使用される場合に自動的に満たされる。しかしながら、開ループジャイロスコープはフィードバックを一切含まないが、利得または位相の周波数依存性と角速度感度との間に同様の相関がある。
公称周波数fから外れている適切に選択された単一の試験周波数は、感度ドリフト、言い換えれば、連続するレート信号サンプル間で大きく変化しないが、感度の漸進的変化または低速に進行する変化の傾向として現れる感度の変化を検出することを有効にするのに十分である。総閉ループ利得の周波数依存性を利用する1つの方法は、相互に異なる周波数を有する少なくとも2つの異なる試験信号、単一の試験トーンを搬送する単一の試験信号、したがって2つの異なる試験周波数、または2つの異なる試験トーンを搬送する単一の試験信号を使用することであり、したがって4つの異なる試験周波数を含む。適切な試験信号の例は、特許文献1に開示されており、試験信号は、弁別可能な基本周波数を有する少なくとも2つの異なる試験トーンを搬送する試験クロック信号である。
図4は、総閉ループ利得の変動を検出するために2つの異なる試験トーンを試験信号VTESTに配置する例を示している。当該例における試験信号VTESTは、搬送波信号を2つの試験トーンと乗算(変調)することによって得られる。2つの試験トーンが使用される場合、該トーンは相互に異なる基本周波数を有するように選択されることが好ましい。当該例では、2つの試験トーンは、ftest1=1.6kHzおよびftest2=2kHzである。しかしながら、単一の試験トーンのみが、総閉ループ利得の変動の検出を有効にするために必要とされる。試験トーン(複数可)は、実施が容易であるように選択されるべきであり、試験トーン(複数可)は、角速度信号周波数ではなく、二次ループの伝達関数の周波数範囲内に存在するべきである。1つまたは複数の試験トーンの周波数の選択は、所与の例に限定されず、実施態様に応じて、特に特定のジャイロスコープ実施態様の周波数にわたる総閉ループ利得関数の形状に基づいて、任意の適切な1つまたは複数の試験トーンを選択することができる。
公称周波数f=16kHzを有する駆動信号VDRIVEが試験搬送波として使用され、2つの試験トーンによって変調されるとき、上記の結果として、VTEST=VMOD*VDRIVEの形式の試験信号がもたらされ、VDRIVEは試験搬送波成分であり、VMODは搬送波変調周波数を搬送する信号であり、言い換えれば、試験トーンとしても知られる試験周波数信号である。得られた試験信号VTESTには、図4に示すように、4つの試験周波数成分、すなわちf±ftest1およびf±ftest2が存在する。図4に示す試験トーン配置は、以下の例で利用される。単一の試験トーンのみ、すなわち試験周波数ftest1およびftest2のいずれかが使用された場合、変調信号において2つの周波数成分、すなわちf±ftest1またはf±ftest2を検出することができる。
上記の例では特定の周波数が使用されているが、試験搬送波と試験搬送波を変調するために使用される1つまたは複数の試験トーンの両方の実際の周波数は、特定のジャイロスコープデバイスおよびデバイスの特性に応じた設計上の選択事項である。
図5は、本質的に一次周波数と二次周波数との間のわずかな変動を引き起こす、開ループローパスMEMSジャイロスコープの電極間の間隙のわずかな変動の影響を示す。間隙の変動は、実質的に電気ばねの変化を引き起こし、結果として公称周波数を変化させる。典型的なジャイロスコープの一次共振周波数(fPRIM)は、16kHzである。開ループジャイロスコープでは、典型的には、一次共振器の一次共振周波数(fPRIM)と二次共振器の二次共振周波数(fSEC)との間に明確な周波数差が設計される。この例では、二次共振周波数は20kHzである。したがって、一次共振周波数と二次共振周波数との間には4kHzの周波数差がある。周波数差の変動は、開ループローパスMEMSジャイロスコープの共振利得の変動を引き起こす。図5には、3つの異なる二次共振周波数fSEC、fSEC+ΔfおよびfSEC−Δfにおける開ループジャイロスコープの共振利得を表す3つの曲線がプロットされている。当該例では、fSEC=20kHz、Δf=200Hzであり、これは、例えば経年劣化によって経時的に生じる二次共振周波数fSECの1%の変化に対応する。当該例では、一次共振周波数fPRIM=16kHzが、単一の1kHz試験トーンftestによって変調された試験搬送波信号fcarrierとして使用され、結果として、試験信号に2つの試験周波数、すなわちfcarrier−ftest=15kHzおよびfcarrier+ftest=17kHzが現れる。これらの試験周波数の両方または1つのみを使用して、共振利得の変化を検出することができる。代替の実施形態では、試験搬送波信号を試験トーンによって変調することなく、単一の試験周波数を試験信号として使用することができる。例えば、17kHzの周波数を有する正弦波試験信号を使用することができる。
図6は、試験信号に基づく総閉ループ利得の温度変化の影響の補償の例を示す。図示の例で使用される試験信号は、第1の試験トーンftest1による搬送波の変調に基づく。対応するグラフが、第2の試験トーンftest2について生成され得るが、説明を簡潔に維持するために省略される。
視覚化の目的で、結果は選択された点に対して正規化される。当該例では、試験信号VTEST(RT)は、室温RTにおける当該信号の値に対して正規化される。正規化試験信号VTEST_SHIFTは、以下の関数によって表すことができる。
Figure 2021144025
式中、VTEST(RT)は基準値(正規化値)であり、VTEST(i)は受信測定信号を表す。さらに、補償角速度信号は、補償角速度値SENSCOMPの温度に対する二乗平均平方根誤差が最小化されるように、利得係数K0を求めることによって計算される。結果として得られる角速度補償関数は、以下のとおりである。
Figure 2021144025
これは、以下のように表すこともできる。
Figure 2021144025
図6に示すグラフは、同じジャイロスコープ製品の20個の異なるユニットに対して行われた試験を示しており、各デバイスは、−40℃、+25℃および+110℃の点における、−40℃〜+110℃の範囲内の選択された試験温度に温度を変更された。上側のグラフは、各個々のデバイスについて計算された利得係数K0の値を示している。K0の適合はプロセスの開始時に1回だけ行われ、ストレス試験は各デバイスについて繰り返されたが、複数の個々のデバイスのすべての利得係数K0が約30%の変動ウィンドウ内に収まるため、利得係数K0の計算は適度に反復可能であることが分かる。
下のグラフは、実際の角速度を一定に保持しながら、室温RT=25℃での値に対して正規化されている、結果として得られる角速度検出結果を示す。正規化測定結果の第1のクラスタ(501)は、利得補償なしのジャイロスコープの出力に示される検出角速度を表し、これは、得られた角速度読み値の明確な温度依存性を示す。正規化測定結果の第2のクラスタ(502)は、計算された利得係数K0を有する角速度補償関数(1)または(2)を使用した利得補償を伴う検出レートを表す。検出角速度読み値の温度依存性は明らかに低減され、したがって、角速度検出の正確度は補償によって改善される。室温RTに代えて、任意の基準温度T0を基準条件として選択してもよい。
図7は、MEMS素子の不安定なバイアス環境の補償効果の例を示す。DC検出が利用される場合、バイアスは、容量−電流トランスデューサ利得を介してジャイロスコープに影響を及ぼす。静電力がフィードバックに使用される場合、バイアスはフィードバックトランスデューサにも影響を及ぼす。そのような場合、フィードバックコンデンサ間隙にわたるバイアス電圧は、DCバイアスVDCおよびACフィードバック信号VACを含む。さらに、バイアスは、共振利得、言い換えれば、電気ばね効果を介して共振周波数における総閉ループ利得に影響を及ぼし得る。各被試験ジャイロスコープデバイスは、220分間のストレス試験期間にわたる同じ感度測定シーケンスならびにバイアス電圧および温度の事前に計画された変動パターンに供され、その間、各デバイスを試験するために同じ角速度が使用された。
図7の下のグラフは、20個の被試験ユニットの中の各ユニットについて計算された利得係数K0の値を示す。この例では、利得係数K0の最大変動は、すべての被試験ユニット間で20%のレベルにあり、これもまた、利得係数K0を使用する適合プロセスが十分に再現可能であることを示す。
図7の上側のグラフにおいて、温度正規化項
Figure 2021144025
は、初期測定結果
Figure 2021144025
、言い換えれば、時点0分に受信された測定結果を表す正規化項によって置き換えられる。したがって、上側のグラフは、DCバイアス電圧VDCの変化の同じ予めプログラムされた変動パターンを各ジャイロスコープユニットに施しながら、最初に測定された値に対して正規化された角速度検出結果を示している。図7の上側のグラフは、正規化角速度測定結果の2つの明確に弁別可能なクラスタを再び示している。より広いクラスタ(601)は、感度補償なしの20個の異なるユニットによる正規化された角速度測定結果を表す。より小さいクラスタ(602)は、それぞれの計算された利得係数K0を使用する感度補償を使用した正規化角速度測定結果を表し、10倍を超える、角速度測定結果のバイアス非依存性の明らかな改善が達成される。
さらに、補償角速度信号は、補償角速度値SENSCOMPの試験時間期間にわたる二乗平均平方根誤差が最小化されるように、利得係数K0を求めることによって計算される。この例において、結果として得られる角速度補償関数は、以下のとおりである。
Figure 2021144025
またはその等価物は以下のとおりである。
Figure 2021144025
感度ドリフトと試験信号ドリフトとの間の有意な相関の上記の発見は、少なくとも1つの試験トーン、または連続的な自己試験のための弁別可能な基本周波数を有する少なくとも2つの試験トーンをすでに適用するシステムにおいて、本発明による実施形態において有利に利用される。他の自己診断目的に適した試験トーンがシステム内ですでに利用可能である場合、利得係数K0を見つけることが必要であり、それを実装することはかなり容易であり、新たな試験信号は必要とされない。所望の周波数を有する単一の試験トーンを生成することも容易である。
温度補償がシステムに組み込まれる場合、試験信号はまた好ましくは温度補償される。反復可能な温度効果を補償することは絶対に必要ではないが、全体的な補償スキームを単純化するために行うことができる。より重要なことは、MEMSジャイロスコープのトリミング中に存在しない影響を補償することである。トリミングとは、本明細書においては、ジャイロスコープデバイスユニットの製造後に行われるステップを指し、これは、製造後にジャイロスコープデバイスユニットを較正するためにしばしば必要である。トリミングの必要性は、小型MEMSデバイスの製造プロセスが一般に、デバイスの物理的特性に影響を及ぼすいくつかの不正確さの原因を含むという事実から生じる。
感度ドリフトの補償の必要性が高まる影響は、例えば、アセンブリ関連の応力変化および他の寿命性能ドリフト源、例えば湿度効果、水分または不純物による漏れ効果、材料の経年劣化、はんだ付け、貯蔵効果、バイアス依存性ならびに/またはイオン移動を含む。利得係数K0は温度に大きく依存しないため、例えば温度に依存しないものなど、単一の利得係数K0値を使用すれば十分であり得る。試験は、85℃から75℃への典型的な温度シフトでは、利得係数K0のシフトはわずか約2%であることを示した。
実際には、試験信号を処理するための好ましいステップは、以下のとおりである。1.潜在的にある温度範囲にわたって、所定の基準値に対する試験信号値の任意のオフセットをゼロ化し、2.第1の式で示されたように重み付き利得係数K0を使用して感度ドリフトを補償する。試験信号生オフセットに大きな温度依存性がある場合、係数K0に過熱補償および正規化を含めることが実現可能であり得る。
まず、実施形態を説明するために使用される典型的なデバイスの基本機能の全体像を提供するために示されているに過ぎないMEMSジャイロスコープの部分を紹介する。これらの部分はすべて、図7、図9、および図10に示される、後に開示される実施形態に共通である。
MEMSジャイロスコープセンサ素子(700)は、駆動部(701)およびセンス部(711)を備える。駆動部(701)は、少なくとも1つの電気制御駆動トランスデューサによって一次運動をするように駆動される少なくとも1つの一次振動素子を備え、これによって、少なくとも1つの一次素子を振動一次運動をするように駆動する力が発生する。駆動部(701)に含まれるフロントエンド回路は、少なくとも1つの一次振動素子の一次運動を、駆動ループ回路(702)への入力として提供される、駆動検出信号(71)または一次検出信号(71)と称される電気信号に変換するトランスデューサ素子を備える。この例では、一次運動の振幅および/または周波数は、駆動ループ回路(702)を備えるフィードバックループによって制御される。フィードバックループは、駆動部(701)に含まれるバックエンド回路によって駆動部(701)に向けて提供されるフィードバック信号(73)によって駆動運動を制御し、バックエンド回路は駆動トランスデューサを含む。駆動部(701)、駆動ループ回路(702)、およびそれらの相互接続を含む閉ループは、駆動ループとして参照される場合がある。駆動ループ回路(702)は、試験信号(75)を提供するように構成される。好ましくは、単一の試験周波数の場合、試験信号位相および周波数は、角速度信号(76)が試験信号成分の復調DC値を変化させないように選択される。試験信号(75)自体が、一次周波数において1つまたは複数の基本周波数試験トーンVTONEを乗算した試験搬送波部分VPRIMARYを含む乗算AM変調信号VTEST=VPRIMARY*VTONEである場合、搬送波部分は、位相および周波数が駆動運動と同期している。試験搬送波部分の位相は、一次振動素子の一次運動の位置または速度のいずれかと同期させることができる。搬送波信号が一次運動の位置と同相になるように選択され、二次ループが小さい位相変化のみを生成する場合、試験信号は角速度信号に対して本質的に直交位相のままであり、したがって、直交復調信号(90Q)に追加の位相トリミングが提供されなくても、外部ノイズを受ける可能性は低い。
MEMSジャイロスコープセンサ素子(700)は、検出素子または二次素子としても知られるセンス素子として称される少なくとも1つの機械的素子を備えるセンス部(711)をさらに備える。センス素子は、MEMSジャイロスコープが角速度を受けるときにコリオリ力によって二次振動運動をするように結合されるように構成される。センス部(711)のフロントエンド回路は、少なくとも1つのセンス素子の二次振動運動を、センスループ回路(712)への入力として提供される、センス検出信号(72)または二次検出信号(72)と称される電気信号に変換する少なくとも1つのトランスデューサ素子を備える。センス部(711)、センスループ回路(712)、可能なさらなる回路、例えば増幅器および/または減衰器(720、730)は、二次ループとしても知られる、センスループと称される閉ループを共に形成する。
センスループの加算素子(740)は、センス部(711)に含まれるバックエンド回路を用いてセンス部(711)に向けて提供される力フィードバック信号(74)を生成するために、増幅レート検出信号を試験信号(75)と加算するように構成されてもよい。バックエンド回路は、力フィードバック信号(74)を、センス素子の振動を調整するために使用される力に変換するフィードバックトランスデューサを備える。センスループは、検出角速度を表す角速度信号(76)を提供する。次いで、角速度信号(76)は、同相搬送波信号、言い換えれば駆動運動と同相の搬送波信号を使用してレート復調器(750)によって復調される。この復調は、未補償バージョンの角速度検出結果である生レート信号(78)を生成する。
試験信号(75)は、力フィードバック信号(74)に加算されてセンス部に供給される。言い換えれば、試験信号(75)は力フィードバック信号(74)内の成分信号であり、角速度信号(76)は、角速度と、試験信号(75)に対するセンスループ(711、712、720)の効果の両方に関する情報を含む。角速度信号(76)はまた、試験信号(75)の生成に関与する駆動ループ回路(702)の部分に関する情報をも含む。
図8は、本発明の第1の実施形態を示している。
試験信号分析の目的のために、生レート信号(78)は、乗算器(760)によって試験搬送波信号(80)と乗算されて、DC試験信号(81)を生成する。単一の試験周波数が試験信号として使用される場合、試験搬送波信号(80)は、試験トーン自体の周波数、または試験周波数に対応する。好ましくは、試験搬送波信号(80)の位相は、DC試験信号の大きさが最大化されるように選択される。したがって、DC試験信号(81)という名称は、二次ループから受信される完全に復調された試験信号を指すが、DC電圧として理解されるべきではない。むしろ、DC試験信号(81)は、乗算演算の基本項として特徴付けることができる。二次ループにおけるループ利得および/または位相に元の較正値からの偏差がない場合、DC試験信号(81)はDC電圧である。任意の感度および/または位相ドリフトがある場合、DC試験信号(81)の大きさは変化し、変化率は発生する感度および/または位相ドリフトの変化率と同等である。第1のローパスフィルタ(770)は、DC試験信号(81)の信号帯域を例えば50Hzに制限して、より高い周波数を有するスプリアス信号成分を除去する。この第1のローパスフィルタリングは、試験信号内の試験トーン(複数可)の任意の高調波成分を除去し、試験信号データのすべてのサンプルを含む生試験信号VTEST(all)(82)が残る。
生試験信号(82)の任意のオフセットが、既知の条件において取得された基準値を使用して試験信号オフセットゼロ化回路(775)によってゼロ化されて、オフセットゼロ化試験信号(83)を取得する。基準値は、MEMSジャイロスコープ要素の較正中のMEMSジャイロスコープ要素について、MEMSジャイロスコープ要素をMEMSモジュールにパッケージングした後のMEMSモジュールについて、プリント回路基板(PCB)上に設置した後のMEMSモジュールについて、またはさらには最終用途に設置されたMEMSデバイスについて取得され得る。上記のすべての状況において、基準値は、設定温度、例えば室温(RT)において、またはある温度範囲にわたって取得され得る。
したがって、試験信号オフセットゼロ化回路(775)の動作は、以下の式のいずれかにおける括弧内の項に実質的に対応する。
Figure 2021144025
言い換えれば、試験信号オフセットゼロ化回路(775)は、試験信号正規化値(VTEST_COMP)からの試験信号サンプルの偏差を計算する。したがって、試験信号正規化値(VTEST_COMP)は、試験信号オフセットゼロ化のためのオフセットゼロ化DC値としても使用される。利得係数K0は、正規化を含む、すなわち元の利得係数K0を試験信号正規化値(VTEST_COMP)で除算するように設計することもでき、その場合、ゼロ化演算を正規化する必要はない。この場合、試験信号オフセットゼロ化回路(755)のゼロ化動作は、単純に
Figure 2021144025
として表現され、結果、感度補償式は、以下のように表現することができる。
Figure 2021144025
さらに、除算の代わりに、感度補償回路(790)のよりハードウェア的に最適な実施態様を可能にする場合、演算は、例えばテイラー級数によって近似されてもよい。これは、試験信号正規化値VTEST_COMPが一定値である場合に特に実現可能である。
既知の条件は、例えば、室温または温度範囲を参照してもよい。ゼロ化演算
Figure 2021144025
または
Figure 2021144025
は、したがって、現在の試験信号サンプルVTEST(i)の試験信号正規化値(VTEST_COMP)からの偏差を計算することに対応し、前者は容易に基準値に正規化され、後者は後の段階で正規化される。
試験信号正規化値(VTEST_COMP)は、ジャイロスコープ感度も測定および補償することができ、したがって試験信号の大きさの変化、さらにはジャイロ感度の変化の識別を可能にするときに測定される平均VTEST値であってもよい。試験信号正規化値(VTEST_COMP)は、例えば、上記で与えられている2つの可能な例のうちの1つ、すなわち、任意のプリセット温度VTEST(T0)における、および/または選択された時点VTEST(0秒)において取得される、および/または所定のバイアス電圧によって取得される基準値であってもよい。オフセットゼロ化試験信号(83)は、信号チェーンにおいてさらに使用される。
変調試験信号(75)が使用される場合、連続的な自己診断(図示せず)と感度補償の両方に同じ試験信号(75)を使用することができる。後者の目的のために、図8に示すように、オフセットゼロ化試験信号(83)は、「IFおよび先入れ先出し」(IF&FIFO)回路(780)にさらに供給されてもよく、これにより、オフセットゼロ化試験信号サンプルの大部分から著しく逸脱するオフセットゼロ化試験信号サンプルが感度補償に入ることが防止される。感度ドリフトは漸進的変化に起因することが知られているため、任意の大きく逸脱したサンプルは、感度ドリフト以外の誤差源を反映するものして安全に配置することができる。
IF&FIFO回路(780)は、ゼロに十分に近いサンプルのみがサンプルキューに入ることを可能にする。IF&FIFO回路(780)機能の必要性を生じさせる可能性がある実際的な理由は、試験信号周波数のうちの少なくとも1つに近い外部レート信号が存在する可能性があることであり、これにより、試験信号のDCレベル、ひいてはまたオフセットゼロ化試験信号(83)が意図された目標レベルから偏向されることが誤って引き起こされることになる。IF&FIFO回路(780)の後、受け入れられた試験信号サンプルはさらに、第2のローパスフィルタ(785)によって、数Hz以下程度である最終帯域幅までローパスフィルタリングされてもよい。実施態様に応じて、オフセットゼロ化試験信号(83、84)は、試験信号オフセットゼロ化回路(775)から受信されるものとして、または、生レート信号(78)からの感度ドリフト源の影響を相殺するために利得係数K0を使用して感度補償回路(790)によって生レート信号(78)を感度補償するためのさらなるローパスフィルタリング(785)の後に使用されてもよい。感度補償レート信号(85)は、後処理ローパスフィルタ(795)によってさらにローパスフィルタリングすることができる。感度補償回路(790)に供給されるフィルタリングされていないオフセットゼロ化試験信号(83)またはフィルタリングされたオフセットゼロ化試験信号(84)のデータレートが生レート信号(78)のデータレートよりも明確に大きくない場合、結果として得られる感度補償レート信号(85’)が連続信号であることを保証するために、後処理ローパスフィルタ(795)が必要とされ得る。さらに、感度補償レート信号(85)のノイズ帯域幅を決定するために、後処理ローパスフィルタ(795)を利用することができる。
感度補償回路(790)の機能は、感度補償乗数を定義することと、生レート信号(78)を感度補償乗数と乗算することとを含むものとして特徴付けることができる。
感度補償乗数は、以下の式に対応するものとして定義することができる。
Figure 2021144025
式中、VTEST_COMPは、特定のMEMSデバイスについての定義された基準値であり、VTEST(i)は、受信測定信号を表し、K0は、利得係数である。代替的な実施態様では、感度補償乗数は、同じ式の代替的な形式に対応するものとして定義されてもよい。
Figure 2021144025
式中、項
Figure 2021144025
は、感度補償回路(790)によって計算することができる。これは、項
Figure 2021144025
の任意の部分が変数、例えば温度またはバイアス電圧に依存する場合に特に有用である。項
Figure 2021144025
はまた、メモリに記憶されてもよく、1つの
Figure 2021144025
しかない場合、すなわち、いかなる変数にも依存しない値である場合、特定のMEMSデバイス専用の単一の値として感度補償乗数の計算に使用されてもよい。
図9は、到達する各試験信号サンプルを一度に処理するループを形成するIF&FIFO回路(780)の機能を示す。ステップ801において、試験信号サンプル「OFF」が読み取られ、試験信号サンプルはゼロからの試験信号サンプルのオフセットを表す。ステップ802において、ゼロからの試験信号サンプルのオフセット値「OFF」がオフセット閾値「TH_OFF」と比較される。オフセット「OFF」がオフセット閾値「TH_OFF」以上である場合、このサンプルはステップ804において廃棄される。オフセット値「OFF」がオフセット閾値「TH_OFF」を超えない場合、ステップ803においてサンプルが出力キューに追加される。ステップ805は、先入れ先出し原理を使用して、キュー内の現在の最初のサンプルを常に出力することを示す。
図10は、本発明の第2の実施形態を示している。これは、感度補償のために同じ原理の方法を使用するが、生角速度信号(78)、したがって角速度情報を取得するためにレート信号を復調するために使用されるものとは異なる搬送波信号が、生試験信号(82)を取得するために試験信号(75)を変調し、レート信号(76)を復調するために使用される。
第1の実施形態と比較して、角速度信号および試験信号に異なる搬送波信号を使用する第2の実施形態は、レート信号および試験信号に近い任意の外部レート信号から試験信号を固有に分離することを可能にする。したがって、外部レート信号による補償を妨げるリスクが低減され、IF&FIFO回路の必要性が回避される。
所与の例では、試験信号(75)は、直交位相搬送波信号を使用して生成され得る。このようにして、試験信号の搬送波位相は、角速度信号(76)の搬送波位相とは異なる。角速度信号(76)は、生角速度信号(78)を取得するために同相復調器(750I)によって同相搬送波信号(90I)を使用して復調され、角速度信号(76)は、生試験信号(82)を取得するために直交位相試験信号復調器(750Q’)によって直交位相搬送波信号(90Q)に基づいて復調される。言い換えれば、直交位相試験信号復調器(750Q’)は、角速度信号(76)の試験信号成分を復調する。このようにして、角速度信号と試験信号との間の固有の分離が達成される。
試験信号(75)が公称周波数fから逸脱する周波数を有する場合、試験信号の位相が公称周波数に最適化されたセンスループ内で変化する可能性が高い。これは、閉ループジャイロスコープの小さい信号利得だけでなく小さい信号位相応答も周波数の関数として変化するためである。したがって、理想的な直交位相復調信号(90Q)、すなわち同相搬送波信号(90I)と比較して正確に直交位相にある直交位相復調信号(90Q)を得るためには、直交位相復調信号の位相を位相トリミング回路(745)によってトリミングする必要があり得る。角速度と試験信号との間の位相分離は、この実施形態では、第1の実施形態の任意選択のIF&FIFO回路(780)を不要にする。しかしながら、第1の実施形態と同様に、オフセットゼロ化試験信号(83)は、感度補償回路(790)に供給される前に、第2のローパスフィルタ(785)によって、1Hz程度である最終帯域幅までローパスフィルタリングされてもよい。
代替の実施形態では、試験信号(75)は、特定の試験搬送波信号と乗算されない単一の試験周波数のみである。そのような場合、DC試験信号(81)を取得するために復調生レート信号をDC化するために直交位相試験信号復調器(750Q’)を使用する必要はなく、生試験信号(82)は、乗算器(760)によって角速度信号(76)を乗算し、DC試験信号(81)に残っている任意の高調波周波数を除去するために乗算されたDC試験信号(81)を第1のローパスフィルタ(770)によってフィルタリングすることによって抽出することができる。試験トーンによって変調された試験搬送波または試験トーンではなく単一の試験周波数を使用することにより、二次ループの伝達関数が2つの異なる変調試験周波数において幾分異なるという、かなり可能性の高い状況によって引き起こされる可能性のある問題の発生が回避される。2つの試験周波数が使用されるとき、両方の試験周波数は実際には決して正確に直交位相にないため、位相トリミング回路(745)は、実際には、角速度信号を復調するための完全な直交位相を求めることができない。
さらなる代替形態では、IF&FIFO回路(780)は、第1の実施形態のように、試験信号オフセットゼロ化回路(775)と第2のローパスフィルタ(785)との間に配置されてもよい。直交位相試験搬送波信号の使用はシステムをより堅牢にするが、IF&FIFO回路(780)は回路の堅牢性をさらに改善することができる。例えば、角速度信号経路が過範囲の角速度状況に起因して飽和する場合、感度補償は、感度補償回路のフィルタ内で平均化されて低速に回復する著しい誤差状況を経験する可能性がある。そのような場合、IF&FIFO回路(780)は、生試験信号内の誤ったサンプルを、感度補償において考慮されないようにフィルタリング除去する。
図11は、本発明の第3の実施形態を示している。
第2の実施形態では、上述したように、試験周波数においていくらかの位相誤差が存在する可能性があり、試験情報を取得するために角速度信号(76)を復調するために使用される直交位相復調信号(90Q)は、位相トリミング回路(745)による位相トリミング後にもはや正確に直交位相にない。
第3の実施形態は、直交制御に使用される角速度信号(76)に第3の復調を割り当てることによってこの不正確さに対処する。直交位相復調器(750Q)および直交制御回路(755)を備える直交制御フィードバック経路は、直交制御信号(86)を提供し、これは、機械的不均衡を補償するためにセンス部(711)にフィードバックされる。このようにして、同相復調器(750I)を備えるレート信号経路および直交位相復調器(750Q)を備える直交制御経路が正確に直交する復調搬送波信号(90I、90Q)を有することを保証することができ、一方、試験信号(75)の搬送波位相はより自由に選択され、位相トリミング回路(745)による復調のために調整することができる。典型的な実施態様では、試験信号変調器(750Q’)において角速度信号(76)を復調するための試験信号復調信号が、直交位相搬送波信号(90Q)に基づいて生成される。試験信号復調信号の位相は、試験信号(75)に使用されるそれぞれの搬送波信号と同相であり、角速度信号(76)の試験信号成分を最大に復調する試験信号復調信号を取得するために、位相トリミング回路(745)によって調整される。
第2の実施形態と同様に、同じ理由で、第3の実施形態による代替的な実施態様は、1つまたは複数の試験トーンによって変調された試験搬送波信号を有する試験信号ではなく、単一の試験周波数を含む試験信号を使用する。そのような場合、角速度信号(76)を復調するために別個の直交位相試験信号復調器(750Q’)は必要なく、試験周波数は、乗算器(760)によって角速度信号(76)を乗算し、DC試験信号(81)に残っている任意の高調波周波数を除去するために乗算されたDC試験信号(81)を第1のローパスフィルタ(770)によってフィルタリングすることによって抽出することができる。試験搬送波信号(80)は常に単一の試験周波数と同相であるため、試験搬送波信号(80)の位相を別途トリミングする必要はない。
さらなる代替形態では、IF&FIFO回路(780)は、第1の実施形態および第2の実施形態のように、試験信号オフセットゼロ化回路(775)と第2のローパスフィルタ(785)との間で試験信号サンプルをさらにクリーンアップするために使用されてもよい。
第1の実施形態に関連して開示された試験信号オフセットゼロ化回路(775)および感度補償回路(790)の機能(等価式)の代替的な実施態様が、第2の実施形態および第3の実施形態において等しく適用可能である。
図5および図6に関連して上で開示されたように、利得係数K0の値は、同じMEMSジャイロスコープ製品のデバイスごとに大きく変化しない。実際には、これにより、すべての同様のデバイスに利用され得る各タイプのMEMSジャイロスコープ製品の利得係数K0を実験的に定義することが可能になる。一実施形態によれば、複数の同様のジャイロスコープデバイスに対して実行されるデバイス寿命試験結果に基づいて、単一の利得係数K0を定義することができる。場合によっては、温度に依存するように利得係数K0を定義してもよい。
定義する必要がある感度補償で使用される他の比較パラメータは、基準値VTESTである。MEMSジャイロスコープを含むMEMSデバイスの物理的特性は、製造公差に起因してデバイスごとに著しく変化する傾向があるため、各MEMSジャイロスコープがトリミングされる必要がある。感度補償に使用される基準値VTESTは、トリミングプロセス中に各デバイスに対して定義され、メモリに格納され、結果的に、生角速度信号(78)の感度ドリフトを補償するために使用される乗算器または除算器を解決するために使用され得る。
補償原理は、主に閉ループジャイロスコープに関連して上述されているが、開ループジャイロスコープにも等しく適用可能である。
技術の進歩とともに、本発明の基本的な着想を様々な方法で実施することができることが、当業者には明らかである。それゆえ、本発明およびその実施形態は上述の例には限定されず、特許請求項の範囲内で様々に変化してもよい。

Claims (14)

  1. MEMSジャイロスコープの感度のドリフトを補償するための方法であって、
    −生レート信号を生成するために同相搬送波信号によって角速度信号を復調することであり、前記角速度信号は、少なくとも1つの試験周波数を含む試験信号成分を含み、前記少なくとも1つの試験周波数は、前記MEMSジャイロスコープの公称周波数から逸脱する、復調することと、
    −前記角速度信号を処理することによってDC試験信号を取得することであり、前記角速度信号を処理することは、
    −前記試験信号成分が少なくとも2つの試験周波数を含む振幅変調試験信号を含む場合、
    a)直交位相搬送波信号を使用して前記角速度信号を復調するステップと、
    b)前記DC試験信号を取得するために前記復調角速度信号を試験信号搬送波信号と乗算するステップと
    を実行すること、または
    −前記試験信号成分が単一の試験周波数を含む場合、
    b)前記DC試験信号を取得するために前記角速度信号を試験信号搬送波信号と乗算するステップを実施することを含む、取得すること、
    または
    −前記生レート信号をさらに処理することによって前記DC試験信号を取得することであり、前記生レート信号の前記さらなる処理は、
    −前記DC試験信号を得るために、前記生レート信号を試験搬送波信号と乗算することを含む、取得することと
    を含み、前記方法は、
    −生試験信号を取得するために前記DC試験信号をローパスフィルタリングすることと、
    −前記試験信号正規化値からの前記生試験信号のサンプルの偏差を表すオフセットゼロ化試験信号を生成するために、前記生試験信号の各サンプルを試験信号正規化値と比較することによって前記生試験信号のオフセットをゼロ化することと、
    −前記オフセットゼロ化試験信号および所定の利得係数に基づいて感度補償乗数を決定することと、
    −感度補償レート信号を提供するために前記生レート信号を前記感度補償乗数と乗算することと
    をさらに含むことを特徴とする、方法。
  2. 前記感度補償乗数は、以下の式によって定義され、
    Figure 2021144025
    または、以下の等価方程式によって定義され、
    Figure 2021144025
    式中、VTEST_COMPは前記試験信号正規化値であり、VTEST(i)は前記生試験信号の現在のサンプルであり、
    Figure 2021144025
    または(VTEST_COMP−VTEST(i))はそれぞれのオフセットゼロ化試験信号であり、K0は前記所定の利得係数である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記感度補償乗数を決定する前に、前記オフセットゼロ化試験信号をローパスフィルタリングすることをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. −前記オフセットゼロ化試験信号の各サンプルをオフセット閾値と比較することと、
    −前記オフセットが前記オフセット閾値以上である場合に前記サンプルを廃棄すること、または
    −前記オフセットが前記オフセット閾値未満である場合に前記サンプルを先入れ先出しキューに追加することと、前記先入れ先出しキュー内のサンプルを前記オフセットゼロ化試験信号として使用することと
    をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. −前記MEMSジャイロスコープ内の前記少なくとも1つの試験周波数の位相シフトの影響を緩和するために前記直交位相搬送波信号を位相トリミングすることと、
    −前記ステップa)において復調のために前記位相トリミングされた直交位相搬送波信号を使用することと
    をさらに含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 直交制御信号を生成するために前記直交位相搬送波信号を使用して前記角速度信号を復調すること
    をさらに含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 連続感度補償レート信号を生成するために前記感度補償レート信号をローパスフィルタリングすること
    をさらに含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. MEMSジャイロスコープ自体の感度のドリフトを補償するように構成されているMEMSジャイロスコープであって、
    −生レート信号を生成するために同相搬送波信号によって角速度信号を復調するように構成されている第1の復調器であり、前記角速度信号は、少なくとも1つの試験周波数を含む試験信号成分を含み、前記少なくとも1つの試験周波数は、前記MEMSジャイロスコープの公称周波数から逸脱する、第1の復調器と、
    −i)前記角速度信号を処理するように構成されている回路であり、
    −前記試験信号成分が少なくとも2つの試験周波数を含む振幅変調試験信号を含む場合、前記角速度信号を処理するように構成されている前記回路は、
    a)直交位相搬送波信号を使用して前記角速度信号を復調するように構成されている第2の復調器と、
    b)DC試験信号を取得するために前記復調角速度信号を試験信号搬送波信号と乗算するように構成されている第1の乗算器とを備え、
    −前記試験信号成分が単一の試験周波数を含む場合、前記角速度信号を処理するように構成されている前記回路は、
    a)前記DC試験信号を取得するために前記角速度信号を前記試験信号搬送波信号と乗算するように構成されている第1の乗算器を備える、回路、
    または
    −ii)前記生レート信号をさらに処理するように構成されている回路であり、前記生レート信号をさらに処理するように構成されている前記回路は、前記DC試験信号を生成するために、前記生レート信号を前記試験搬送波信号と乗算するように構成されている第1の乗算器を備える、回路と
    を備え、
    前記MEMSジャイロスコープは、
    −前記生試験信号を取得するために前記DC試験信号をフィルタリングするように構成されている第1のローパスフィルタと、
    −前記試験信号正規化値からの前記生試験信号のサンプルの偏差を表すオフセットゼロ化試験信号を生成するために、前記生試験信号の各サンプルを試験信号正規化値と比較することによって前記生試験信号のオフセットをゼロ化するように構成されているオフセットゼロ化回路と、
    −感度補償回路であり、
    −前記オフセットゼロ化試験信号および所定の利得係数に基づいて感度補償乗数を決定することと、
    −感度補償レート信号を提供するために前記生レート信号を前記感度補償乗数と乗算することと
    を行うように構成されている、感度補償回路と
    をさらに備えることを特徴とする、MEMSジャイロスコープ。
  9. 前記感度補償乗数は、以下の式によって定義され、
    Figure 2021144025
    または、以下の等価方程式によって定義され、
    Figure 2021144025
    式中、VTEST_COMPは前記試験信号正規化値であり、VTEST(i)は前記生試験信号の現在のサンプルであり、
    Figure 2021144025
    または(VTEST_COMP−VTEST(i))はそれぞれのオフセットゼロ化試験信号であり、K0は前記所定の利得係数である、請求項8に記載のMEMSジャイロスコープ。
  10. 前記感度補償乗数を決定する前に前記オフセットゼロ化試験信号をローパスフィルタリングするように構成されている第2のローパスフィルタをさらに備える、請求項8または9に記載のMEMSジャイロスコープ。
  11. −前記オフセットゼロ化試験信号の各サンプルをオフセット閾値と比較し、前記オフセットが前記オフセット閾値以上である場合に前記サンプルを廃棄し、前記オフセットが前記オフセット閾値未満である場合に前記サンプルを先入れ先出しキューに追加するように構成されているIF&FIFO回路をさらに備え、前記先入れ先出しキュー内の前記サンプルは前記オフセットゼロ化試験信号として使用されるように構成されている、請求項8〜10のいずれか一項に記載のMEMSジャイロスコープ。
  12. −前記MEMSジャイロスコープ内の前記少なくとも1つの試験周波数の位相シフトの影響を緩和するために前記直交位相搬送波信号を位相トリミングし、前記位相トリミングされた直交位相搬送波信号を前記第2の復調器に提供するように構成されている位相トリミング回路
    をさらに備える、請求項8〜11のいずれか一項に記載のMEMSジャイロスコープ。
  13. −直交制御信号を生成するために前記直交位相搬送波信号を使用して前記角速度信号を復調するように構成されている第3の復調器
    をさらに備える、請求項8〜12のいずれか一項に記載のMEMSジャイロスコープ。
  14. 連続感度補償レート信号を生成するために前記感度補償レート信号をローパスフィルタリングするように構成されている第3のローパスフィルタ
    をさらに備える、請求項8〜13のいずれか一項に記載のMEMSジャイロスコープ。
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