JP2021143544A - 架台設置型断熱防水屋根構造体およびこの施工方法 - Google Patents

架台設置型断熱防水屋根構造体およびこの施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021143544A
JP2021143544A JP2020043868A JP2020043868A JP2021143544A JP 2021143544 A JP2021143544 A JP 2021143544A JP 2020043868 A JP2020043868 A JP 2020043868A JP 2020043868 A JP2020043868 A JP 2020043868A JP 2021143544 A JP2021143544 A JP 2021143544A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
insulating material
roof
heat
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020043868A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7393764B2 (ja
Inventor
勇 中川
Isamu Nakagawa
勇 中川
義則 中川
Yoshinori Nakagawa
義則 中川
喬 菊地
Takashi Kikuchi
喬 菊地
浩 達冨
Hiroshi Tatsutomi
浩 達冨
裕信 高畑
Hironobu Takahata
裕信 高畑
琢也 黒畑
Takuya Kurohata
琢也 黒畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOKKAI GIKEN KOGYO KK
Obayashi Corp
Toyota Motor Hokkaido Inc
Original Assignee
HOKKAI GIKEN KOGYO KK
Obayashi Corp
Toyota Motor Hokkaido Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HOKKAI GIKEN KOGYO KK, Obayashi Corp, Toyota Motor Hokkaido Inc filed Critical HOKKAI GIKEN KOGYO KK
Priority to JP2020043868A priority Critical patent/JP7393764B2/ja
Publication of JP2021143544A publication Critical patent/JP2021143544A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7393764B2 publication Critical patent/JP7393764B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

【課題】 断熱防水屋根を構成する断熱材の変形や破損を防止し、断熱性能や防水性能を維持しながら建物の屋根上に架台を設置することのできる、架台設置型断熱防水屋根構造体およびこの施工方法を提供する。【解決手段】 屋根上に設置される角波形状のルーフデッキプレート2と、前記ルーフデッキプレート2の角波形凸状部21の上面22に載置される板状の断熱材3と、前記断熱材3において角波形凸状部21の上面22と当接する位置に貫通してなる設置孔4と、前記設置孔4の内側に嵌入されるパネル支持材5と、前記パネル支持材5により支持されつつ断熱材3の上部に設置されて断熱材3を保護する保護板6と、前記保護板6の上部に設置される補強パネル7と、前記補強パネル7の上部に固定される架台8のベース板81と、前記ベース板81および断熱材3等の上を覆うように設置される防水層9とを有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、断熱防水処理される建物の屋根上に太陽光パネル等の構造物を支持する架台を設置することのできる架台設置型断熱防水屋根構造体およびこの施工方法に関するものである。
寒冷地における建物の屋根には断熱材が敷設されている。従来、断熱材は、平ワッシャーにファスナーを挿通し、屋根上のルーフデッキプレート等に締結固定されている。しかし、前記平ワッシャーやファスナーは熱を伝えやすい性質があるため、その部分から橋を渡るように熱が出入りするヒートブリッジ現象が生じ、断熱性能の低下、結露および着霜の原因となっている。
このようなヒートブリッジ現象に基づく断熱性能の低下の問題に対し、本出願人は、特許第4208095号公報において、新たな断熱用ワッシャーおよびこれを用いた断熱構造体の発明を開示し、特許権を得ている(特許文献1)。具体的には、前記断熱構造体は、断熱板材の表面にワッシャー嵌入穴を形成し、このワッシャー嵌入穴に断熱用ワッシャーの中空収容部を埋設し、この中空収容部の底部に形成した挿通孔にファスナーを挿通して前記断熱板材を固定するとともに、前記ファスナー頭部を覆うようにして前記中空収容部に充填用断熱材を充填するものであるとされている。
また、当該断熱用ワッシャーおよびこれを用いた断熱構造体に係る発明を利用した工法は、HT工法(登録商標)として実用化されており、高い防水性能および高い断熱性能を備え、強風にも耐え得る優れた工法として断熱防水屋根に係る業界内で広く知られるものとなっている。
特許第4208095号公報
ところで、近年、建物の屋上等のように屋根上の広い空間に太陽光パネルを設置する等、屋根上空間を有効利用する試みが盛んに行われており、前記太陽光パネル等の構造物を設置するための架台を設置する必要が生じている。
しかしながら、断熱構造体を構成する断熱材は、発泡ウレタンや発泡ポリスチレン等の比較的脆弱な素材であるため、太陽光パネル等の構造物の重量を支えられず、また台風等の強風によって変形や破損が生じ、断熱性能や防水性能が失われるという問題がある。
本発明は、以上のような問題点を解決するためになされたものであって、断熱防水屋根を構成する断熱材の変形や破損を防止し、断熱性能や防水性能を維持しながら建物の屋根上に架台を設置することのできる、架台設置型断熱防水屋根構造体およびこの施工方法を提供することを目的としている。
本発明に係る架台設置型断熱防水屋根構造体は、断熱防水処理が施工される建物の屋根上に架台を設置することを可能にするという課題を解決するために、架台を設置可能でかつ断熱性および防水性を備えた建物の屋根として用いられる架台設置型断熱防水屋根構造体であって、前記屋根上に設置される角波形状のルーフデッキプレートと、前記ルーフデッキプレートの角波形凸状部の上面に載置される板状の断熱材と、前記断熱材において前記角波形凸状部の上面と当接する位置に貫通してなる設置孔と、前記設置孔の内側に嵌入されるパネル支持材と、前記パネル支持材により支持されつつ前記断熱材の上部に設置されて前記断熱材を保護する保護板と、前記保護板の上部に設置される補強パネルと、前記補強パネルの上部に固定される架台のベース板と、前記ベース板、前記補強パネル、前記保護板および前記断熱材の上を覆うように設置される防水層とを有する。
また、本発明の一態様として、断熱性能や防水性能を低下させずに補強パネルをルーフデッキに強固に固定するという課題を解決するために、断熱用ワッシャーが、前記防水層の下部に配置され、前記補強パネルに貫通し、前記断熱材の前記設置孔とは異なる位置を通って前記角波形凸状部に固定されていてもよい。
さらに、本発明の一態様として、断熱材の変形や損傷を防止するという課題を解決するために、前記パネル支持材が前記断熱材より硬質の硬質樹脂材からなるようにしてもよい。
本発明に係る断熱防水屋根構造体の施工方法は、断熱材が設置された建物の屋根上に架台を設置することを可能にするという課題を解決するために、架台を設置可能でかつ断熱性および防水性を備えた建物の屋根を施工するための架台設置型断熱防水屋根構造体の施工方法であって、角波形状のルーフデッキプレートを設置するルーフデッキプレート設置工程と、前記ルーフデッキプレートの角波形凸状部の上面に板状の断熱材を載置する断熱材載置工程と、前記断熱材において前記角波形凸状部の上面と当接する位置に貫通して形成された設置孔にパネル支持材を嵌入するパネル支持材嵌入工程と、前記パネル支持材上でかつ前記断熱材上に前記断熱材を保護する保護板を設置する保護板設置工程と、保護板上に補強パネルを設置する補強パネル設置工程と、補強パネル上に架台のベース板を固定するベース板設置工程と、前記ベース板、前記補強パネル、前記保護板および前記断熱材の上に防水層を設置する防水層設置工程とを有する。
本発明によれば、断熱防水屋根を構成する断熱材の変形や破損を防止し、断熱性能や防水性能を維持しながら建物の屋根上に架台を設置することができる。
本発明に係る架台設置型断熱防水屋根構造体の一実施形態を示す縦断面図である。 本実施形態における架台設置型断熱防水屋根構造体を示す平面図である。 他の実施形態の架台設置型断熱防水屋根構造体であってパネル支持材の個数が(a)4個の場合の実施形態および(b)10個の場合の実施形態を示す平面図である。 本実施形態における断熱用ワッシャーを示す(a)正面図および(b)平面図である。 本実施形態の架台設置型断熱防水屋根構造体の施工方法を示す模式図である。
以下、本発明に係る架台設置型断熱防水屋根構造体およびこの施工方法の一実施形態について図面を用いて説明する。
本実施形態の架台設置型断熱防水屋根構造体1は、図1ないし図3に示すように、角波形状のルーフデッキプレート2と、ルーフデッキプレート2の上部に設置される断熱材3と、この断熱材3を貫通してなる設置孔4と、この設置孔4の内側に嵌入されるパネル支持材5と、このパネル支持材5の上部に支持される保護板6と、この保護板6の上部に固定される補強パネル7と、この補強パネル7の上部に設置される架台8のベース板81と、このペース板8等の上を覆うように設置される防水層9とを有する。以下、各構成について説明する。
ルーフデッキプレート2は、屋根の下地材であって、本実施形態では、波形形状に形成されている。具体的には、図1に示すように、略直線状の凹部と、略直線状の凸部とが交互に並んだ形状を有しており、角波形凸状部21の上面22は断熱材3と面接触により支持するため略平坦状に形成されている。
断熱材3は、断熱性能を有する板状の素材であって、ウレタン、ポリスチレン、フェノール樹脂等からなる発泡系の断熱材が例示される。本実施形態における断熱材3は、約50mmの厚さに形成された発泡ウレタンからなる硬質ウレタンフォームにより構成されており、高い断熱性能とともに高い防水性能を備えたものとなっている。
なお、断熱材3は、硬質ウレタンフォーム等の一つの素材から構成される一層構造に限定されるものではなく、アスファルト素材の防水層等からなる多層構造でもよい。また、断熱材3の厚みは、特に限定されるものでなく、必要とされる断熱性能や強風に対する耐力に応じて適宜選択されるものであり、硬質ウレタンフォームを用いた場合では、25mmから100mmの範囲の厚さのものが好ましい。
設置孔4は、パネル支持材5を嵌入するための孔であって、断熱材3からルーフデッキプレート2の角波形凸状部21の上面22に至るまで、前記断熱材3を貫通するように形成されている。本実施形態における設置孔4は、図1および図2に示すように、内周面が円筒状に形成されている。
また、設置孔4は、保護板6および補強パネル7の幅に応じて複数開口されている。本実施形態における複数の設置孔4は、隣接する2本の角波形凸状部21の上面22に各角波形凸状部21の長手方向に沿って等間隔に3つ、合計で6つ開口されている。
なお、設置孔4の数やパネル支持材5の個数は6個に限定されるものではなく、図3(a)に示すように4個や、3本の角波形凸状部21に跨って設置される場合には図3(b)に示すように10個など、保護板6および補強パネル7の大きさや架台8の大きさ等に応じて適宜選択してもよい。
パネル支持材5は、設置孔4内に嵌入されて角波形凸状部21の上面22に固定されるとともに、その上部に設置される保護板6を支持するためのものである。このパネル支持材5は、設置孔4の内側に嵌合可能な円柱状に形成されている。
また、パネル支持材5は、断熱材3より硬質の材料から形成されていることが好ましく、本実施形態では、ヒートブリッジ現象を発生させずかつ耐荷重性能の高い硬質樹脂材によって形成されている。具体的には、硬質ゴムが例示される。
なお、パネル支持材5の形状は円柱状に限定されるものではなく、多角形の断面を備えた多角柱状などから適宜選択してもよい。
保護板6は、主に、架台8および架台8に設置される太陽光パネル等の構造物(図示しない)の重量による変形から断熱材3を保護するものであり、パネル支持材5により支持されているとともに断熱材3の上部に設置されている。本実施形態における保護板6は、アスファルトを主原料として砂粒などを混合した混合物により形成されている。パネル支持材5により支持されるとともに、構造物等による単位面積あたりの荷重を軽くするため、大きく隣接する2本の前記角波形凸状部21,21の外側の間隔に相当する幅よりも幅広の略正方形板状に形成されている。
補強パネル7は、架台8のベース板81を固定するためのパネル材である。本実施形態の補強パネル7は、隣接する2本の前記角波形凸状部21,21の外側の間隔に相当する幅の正方形板状に形成されている。補強パネル7の厚さや素材の種類は、架台8や当該架台8により支持されるソーラーパネルなどの構造物の重量等に応じて適宜選択されるものであり、本実施形態では、厚さ4.3mmの鋼板を用いている。
また、本実施形態の補強パネル7は、断熱用ワッシャー10によってルーフデッキプレート2の角波形凸状部21の上面22に固定するためのワッシャー固定穴71が形成されている。ワッシャー固定穴71は、設置孔4に嵌入されるパネル支持材5との干渉を避けるため、角波形凸状部21の上面22に対応する位置であって前記設置孔4とは異なる位置に、所定の間隔を隔てて複数形成されている。具体的は、図1および図2に示すように、パネル支持材5が角波形凸状部21の上面22において左右中央位置より外側に配置されているのに対し、ワッシャー固定穴71は前記中央位置より内側の位置に開口されている。
断熱用ワッシャー10は、補強パネル7を角波形凸状部21に固定するためのワッシャーであって、特許第4208095号公報に記載の断熱用ワッシャーが例示される。この断熱用ワッシャー10は、図4に示すように、略中央部に形成したファスナー11を挿通させる挿通孔101と、この挿通孔101を底部に有するとともに、当該挿通孔101に挿通されたファスナー11の頭部を収容し、かつ充填用断熱材を充填するための容量を有する凹状の中空収容部102と、この中空収容部102の上縁部に形成されたフランジ部103とを有する。ファスナー11は、挿通孔101を介して断熱用ワッシャー10を角波形凸状部21の上面22に締結固定するためのものであり、ドリルネジなどが例示される。本実施形態における断熱用ワッシャー10は、図1に示すように、防水層9の下部に配置される。このとき中空収容部102はワッシャー固定穴71を介して補強パネル7に貫通している。また、中空収容部102は断熱材3設置孔4とは異なる位置を通り、ファスナー11によって角波形凸状部に固定されている。
架台8は、建物の屋根上に太陽光パネル等の構造物を支持するために前記屋根上に設置されるものである。本実施形態における架台8は、図1に示すように、ベース板81と、このベース板81の上部に設けられた太陽光パネル等の構造物と連結する連結ボルト82とを有する。当該架台8は、支持する構造物に応じて適宜選択されるものであり、本実施形態では、円形状のベース板81を備えている。
防水層9は、屋根構造の最上位置に設けられる防水性能を有する層であり、アスファルト素材や合成ゴム素材、プラスチック素材をシート状に加工したものが例示される。本実施形態における防水層9は、アスファルト素材からなる防水シートで構成されており、ベース板81、補強パネル7、保護板6、断熱材3および断熱用ワッシャー10などの、上面が露出している部分を覆うように設置し、接着剤により接着固定されている。接着剤は、特に限定されるものではないが、断熱性能を高められる接着剤を用いることが好ましく、本実施形態では、ウレタン樹脂系の接着剤が用いられている。
次に、本実施形態の架台設置型断熱防水屋根構造体1の施工方法について説明する。
架台設置型断熱防水屋根構造体1の施工方法は、新設される建物の屋根に架台設置型断熱防水屋根構造体1を施工する施工方法である。本実施形態の架台設置型断熱防水屋根構造体1の施工方法は、図5に示すように、角波形状のルーフデッキプレート2を設置するルーフデッキプレート設置工程と、前記ルーフデッキプレート2に板状の断熱材3を載置する断熱材載置工程と、断熱材3の設置孔4にパネル支持材5を嵌入するパネル支持材嵌入工程と、パネル支持材5が嵌入された断熱材3の上部に保護板6を設置する保護板設置工程と、保護板6の上部に補強パネル7を設置する補強パネル設置工程と、補強パネル7の上部に架台8のベース板81を固定するベース板設置工程と、ベース板81等の上に防水層9を設置する防水層設置工程とを有する。以下、各工程について説明する。
ルーフデッキプレート設置工程では、屋根の下地材として建物の屋根部に角波形状のルーフデッキプレート2を設置する。
断熱材載置工程では、設置されたルーフデッキプレート2の角波形凸状部21の上面22に板状の断熱材3を載置する。本実施形態では、ルーフデッキプレート2の角波形凸状部21の上面22にウレタン樹脂系の接着剤を塗布し、その上部に硬質ウレタンフォームからなる板状の断熱材3を貼り付ける。このとき載置される断熱材3に予め複数の設置孔4が形成されている場合は、前記角波形凸状部21の上面22に当接する位置に貫通した前記設置孔4が配置されるように載置する。また、断熱材3に設置孔4が予め形成されていない場合は、断熱材載置工程の後に、載置された断熱材3に角波形凸状部21の上面22と当接する位置に貫通するように設置孔4を穿孔する設置孔開口工程を有していてもよい。
パネル支持材嵌入工程では、各設置孔4内にパネル支持材5を嵌入して角波形凸状部21の上面22に固定する。本実施形態では、角波形凸状部21の上面22や設置孔4の内周面にウレタン樹脂系の接着剤を塗布し、前記パネル支持材5を前記設置孔4に嵌入して前記角波形凸状部21の上面22に固定する。なお、接着剤はパネル支持材5の外周面に塗布して、それを設置孔4に嵌入して前記角波形凸状部21の上面22に固定するようにしてもよい。
保護板設置工程では、複数のパネル支持材5の上部であって、かつ断熱材3の上部に保護板6を設置する。本実施形態では、パネル支持材5および断熱材3の上部にウレタン樹脂系の接着剤を塗布し、保護板6を載置して固定する。
補強パネル設置工程では、保護板6の上部に補強パネル7を設置する。具体的には、保護板6の上面にウレタン樹脂系の接着剤を塗布し、その上部に補強パネル7を設置して接着固定する。また、本実施形態における補強パネル7は、断熱用ワッシャー10とファスナー11によって、角波形凸状部21に締結固定される。具体的には、断熱用ワッシャー10の中空収容部102を補強パネル7のワッシャー固定穴71から断熱材3に設けられた穴内に収容する。そして、ファスナー11を前記中空収容部102の底部に形成された挿通孔101に挿通させて、前記角波形凸状部21の上面22に締結固定する。これにより、補強パネル7は、断熱用ワッシャー10のフランジ部103からの押圧を受けて前記角波形凸状部21に強固に締結固定される。ここで、断熱性能を高めるため、前記中空収容部102内に充填用断熱材を収容させることが好ましい。
ベース板設置工程では、補強パネル7の上部に架台8のベース板81を固定する。本実施形態では、ベース板81を補強パネル7の上部にボルト等により締結固定する。
防水層設置工程では、ベース板81、補強パネル7、保護板6、断熱材3および断熱用ワッシャー10の上を覆うように防水層9を設置する。本実施形態では、前記ベース板81等の上面にウレタン樹脂系の接着剤を塗布し、その上にアスファルト素材からなるシート状の防水層9を貼り付ける。
以上のような本実施形態の架台設置型断熱防水屋根構造体1およびこの施工方法によれば、以下に記載の作用および効果を奏することができる。
1.保護板6を設けることで、断熱材3が単位面積あたりの設置される架台8や太陽光パネル等の構造物の重量や構造物にかかる強風による負担を軽減することができるとともに、前記保護板6をパネル支持材6で支持することにより、構造物の重量等が直接的に断熱材3にかかり難くなり、前記断熱材3の変形や破損を防止することができる。
2.架台8を固定する補強パネル7を断熱用ワッシャー10によってルーフデッキプレート2に締結固定しているため強風に耐え得ることができる。
3.ベース板81等の上を覆うように防水層4を形成できるため、高い防水性能を備えることができる。
4.HT工法(登録商標)と同様の断熱処理および防水処理が可能であり、高い断熱性能および高い防水性能を維持しつつ、架台を設置することができる。
なお、本発明に係る架台設置型断熱防水屋根構造体およびこの施工方法は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。例えば、断熱材3は、補強パネル7を固定する際に使用する断熱用ワッシャー10やファスナー11と同様の断熱用ワッシャー10およびファスナー11を用いて、角波形凸状部21の上面22に締結固定してもよい。
1 架台設置型断熱防水屋根構造体
2 ルーフデッキプレート
3 断熱材
4 設置孔
5 パネル支持材
6 保護板
7 補強パネル
8 架台
9 防水層
10 断熱用ワッシャー
11 ファスナー
21 角波形凸状部
22 上面
71 ワッシャー固定穴
81 ベース板
82 連結ボルト
101 挿通孔
102 中空収容部
103 フランジ部

Claims (4)

  1. 架台を設置可能でかつ断熱性および防水性を備えた建物の屋根として用いられる架台設置型断熱防水屋根構造体であって、
    前記屋根上に設置される角波形状のルーフデッキプレートと、
    前記ルーフデッキプレートの角波形凸状部の上面に載置される板状の断熱材と、
    前記断熱材において前記角波形凸状部の上面と当接する位置に貫通してなる設置孔と、
    前記設置孔の内側に嵌入されるパネル支持材と、
    前記パネル支持材により支持されつつ前記断熱材の上部に設置されて前記断熱材を保護する保護板と、
    前記保護板の上部に設置される補強パネルと、
    前記補強パネルの上部に固定される架台のベース板と、
    前記ベース板、前記補強パネル、前記保護板および前記断熱材の上を覆うように設置される防水層とを有する、架台設置型断熱防水屋根構造体。
  2. 断熱用ワッシャーが、前記防水層の下部に配置され、前記補強パネルに貫通し、前記断熱材の前記設置孔とは異なる位置を通って前記角波形凸状部に固定されている、請求項1に記載の架台設置型断熱防水屋根構造体。
  3. 前記パネル支持材が前記断熱材より硬質の硬質樹脂材からなる、請求項1または請求項2に記載の架台設置型断熱防水屋根構造体。
  4. 架台を設置可能でかつ断熱性および防水性を備えた建物の屋根を施工するための架台設置型断熱防水屋根構造体の施工方法であって、
    角波形状のルーフデッキプレートを設置するルーフデッキプレート設置工程と、
    前記ルーフデッキプレートの角波形凸状部の上面に板状の断熱材を載置する断熱材載置工程と、
    前記断熱材において前記角波形凸状部の上面と当接する位置に貫通して形成された設置孔にパネル支持材を嵌入するパネル支持材嵌入工程と、
    前記パネル支持材上でかつ前記断熱材上に前記断熱材を保護する保護板を設置する保護板設置工程と、
    保護板上に補強パネルを設置する補強パネル設置工程と、
    補強パネル上に架台のベース板を固定するベース板設置工程と、
    前記ベース板、前記補強パネル、前記保護板および前記断熱材の上に防水層を設置する防水層設置工程と
    を有する、架台設置型断熱防水屋根構造体の施工方法。
JP2020043868A 2020-03-13 2020-03-13 架台設置型断熱防水屋根構造体およびこの施工方法 Active JP7393764B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020043868A JP7393764B2 (ja) 2020-03-13 2020-03-13 架台設置型断熱防水屋根構造体およびこの施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020043868A JP7393764B2 (ja) 2020-03-13 2020-03-13 架台設置型断熱防水屋根構造体およびこの施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021143544A true JP2021143544A (ja) 2021-09-24
JP7393764B2 JP7393764B2 (ja) 2023-12-07

Family

ID=77766094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020043868A Active JP7393764B2 (ja) 2020-03-13 2020-03-13 架台設置型断熱防水屋根構造体およびこの施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7393764B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4208095B2 (ja) 2007-05-01 2009-01-14 北開技研工業株式会社 断熱用ワッシャーおよびこれを用いた断熱構造体
WO2013043816A1 (en) 2011-09-23 2013-03-28 Vermont Slate & Copper Services, Inc. Roof mount assembly and method of mounting same
JP6027458B2 (ja) 2013-02-12 2016-11-16 積水化学工業株式会社 防水支持構造及び支持アンカー
JP5995762B2 (ja) 2013-03-22 2016-09-21 Jfe建材株式会社 デッキ下地屋根の設備設置用基礎およびその施工方法
JP6587417B2 (ja) 2015-05-11 2019-10-09 アーキヤマデ株式会社 他物固定具
JP7350260B2 (ja) 2020-01-21 2023-09-26 北開技研工業株式会社 断熱防水屋根構造体およびこの施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7393764B2 (ja) 2023-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4869037A (en) Wall construction
WO2011106901A1 (en) Modular building system utilizing composite, foam core panels
US9856651B2 (en) Fastening plate assembly
JP2007211399A (ja) ソーラーパネルの固定構造
JP7348363B2 (ja) 断熱構造及び建物
US4045922A (en) Insulative roof apparatus for mobile homes and the like
JP2021113474A (ja) 断熱防水屋根構造体およびこの施工方法
JP6688012B2 (ja) 屋根構造
JP6691746B2 (ja) 建物の外周壁構造
JP2021143544A (ja) 架台設置型断熱防水屋根構造体およびこの施工方法
US20090313926A1 (en) Connection for sandwich panel and foundation
JP5319401B2 (ja) 柱脚保護構造
JP6074692B2 (ja) 設置物の取付構造
US20140202101A1 (en) Roof structure
US20060096211A1 (en) Compact roof-covering system
US20090173025A1 (en) Wall system and method of forming same
EP3505704B1 (en) External counter-wall structure for thermal-acoustic insulation of buildings
JP5869273B2 (ja) 架台支持材の取付方法
JP6719225B2 (ja) 木造陸屋根の支柱取付構造
JP2020007716A (ja) 断熱構造及び建物
EP0035148A1 (en) Structure for retrofitting corrugated building exteriors
EP3931407B1 (en) Watertight anchoring for fastening elements to a building
KR101180090B1 (ko) 에너지 절감형 주택의 벽체구조 및 벽체시공방법
JP7285089B2 (ja) 屋根構造
JP6607824B2 (ja) 外張り断熱構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7393764

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150