JP2021143156A - シャンプー組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、良好な泡立ちと、髪の指どおりや潤い感と、製剤の透明安定性に優れたシャンプー組成物を提供することである。【解決手段】上記課題を解決するために、(A)アミノ酸型界面活性剤をアミノ酸の種類として3種以上及び/又はポリペプチド型界面活性剤を1種以上と、(B)下記(B1)成分及び/又は(B2)成分と、を含有し、(B)成分と(A)成分の含有量の比((A)/(B))が0.25〜200の範囲であることを特徴とする、シャンプー組成物を提供する。(B1):ジカルボン酸ジエステル又はトリカルボン酸トリエステル。(B2):アクリル酸骨格、アクリル酸エステル骨格、又はアクリルアミド骨格を有する化合物から選択される少なくとも1種、及び、ジアリル4級アンモニウム塩又はアクリルアミド基若しくはアクリル酸エステル基を有する4級アンモニウム塩に由来する構成単位を含むイオン性共重合体。【選択図】なし

Description

本発明は、シャンプー組成物に関する。より詳しくは、使用感と製剤安定性とのバランスに優れたシャンプー組成物に関する。
従来より、ヘアシャンプーなどのシャンプー組成物には、毛髪や頭皮の汚れを落とすための洗浄成分として、泡立ちや洗浄力に優れておりコスト面でも有利であることから、アニオン性界面活性剤が広く用いられている。
しかし、アニオン性界面活性剤を安易に多量に用いると、頭髪の油分や頭皮の皮脂を過度に洗い落としてしまうため、頭髪がパサついて指どおりが悪くなり、頭皮が乾燥してフケが出やすくなるなど、洗髪時や洗髪後の頭髪の感触や仕上がりが低下する問題があった。
そこで、アニオン性界面活性剤を主成分として、頭髪の感触や仕上がりを向上させることを目的として、非イオン性や両性の界面活性剤、水溶性やカチオン性の高分子化合物、高級アルコールやエステル類の油性成分等、様々な成分と組み合わせることが検討されている。
また、アニオン性界面活性剤に分類されるアミノ酸型界面活性剤は、弱酸性で毛髪や頭皮に対して刺激が少なく、洗髪時や洗髪後の頭髪のなめらかさや仕上がりのしっとり感に優れるため、敏感肌や乾燥肌、ダメージヘア向けの商品に用いられている。
しかし、アミノ酸型界面活性剤を主成分とすると、泡立ちや泡の持続性、弾力性やクリーミーさといった泡質、洗浄力が低下し、他の油性成分との相溶性が悪く製剤の透明性や安定性に劣るなどの問題があった。
そこで、アミノ酸型界面活性剤を主成分として、泡立ちや洗浄力を改善し、頭髪の感触をさらに向上させ、製剤の安定性を改良することを目的として、同様に他の界面活性剤、高分子化合物、油脂成分等と組み合わせることが検討されている。
例えば、特許文献1には、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性ポリマーなどを含み、コンディショニング性に優れダメージヘアに適した毛髪用組成物が開示されており、実施例において各種の界面活性剤とカチオン性ポリマーとの組合せが検討されている。
また、特許文献2には、アニオン性界面活性剤、ジカルボン酸ジエステル、バラ抽出物等を含み、高い頭皮洗浄力、十分な保存安定性、良好な使用感を備えたシャンプー組成物が開示されており、実施例においてアミノ酸型を含む各種アニオン性界面活性剤とジカルボン酸ジエステルとの組合せが検討されている。
さらに、特許文献3には、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ポリオキシエチレンジカルボン酸ジエステルなどを含み、泡立ちが良好で洗髪時や洗髪後の髪のなめらかさに優れた頭髪洗浄料が開示されており、実施例においてアミノ酸型を含むアニオン性界面活性剤や両性界面活性剤とコハク酸ジエトキシエチルとの組合せが検討されている。
特表2019−510808号公報 特開2009−096778号公報 特開2001−226234号公報
しかし、特許文献1〜3に開示されたシャンプー組成物等では、目的とする所定の特性を得ることができるが、それだけでは必ずしも十分ではなく、さらなる改善が求められていた。具体的には、洗髪時の泡立ちや泡質、水で流した時や流した後の頭髪の指どおりやなめらかさ、製剤の透明性や安定性のバランスが必ずしも十分ではなく、これらの特性をより高い次元でバランスさせたシャンプー組成物が求められていた。
また、近年では、タンパク質加水分解物由来の界面活性剤が、毛髪への浸透性に優れトリートメント効果が大変高く、天然由来成分で商品イメージ向上にも寄与することから、高価であるものの注目され利用され始めている。なお、タンパク質加水分解物由来の界面活性剤は、複数のアミノ酸型界面活性剤、又はポリペプチド型界面活性剤を含んでいる。
しかし、このタンパク質加水分解物由来の界面活性剤を洗浄成分として含むシャンプー組成物に関しては、上記のような泡立ち、頭髪の指どおりやなめらかさ、製剤の透明安定性の各特性をバランスさせるための検討はほとんど行われておらず、使用感と製剤の透明安定性とを両立した満足できる製品はいまだ存在しないのが現状である。
本発明の課題は、上記課題に鑑みてなされたものであり、良好な泡立ちと、髪の指どおりや潤い感と、製剤の透明安定性とを、高い次元でバランスさせたシャンプー組成物を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、アミノ酸型界面活性剤を合計3種以上、及び/又はポリペプチド型界面活性剤を1種以上と、ジ若しくはトリカルボン酸エステル、及び/又は特定構造のカチオン性共重合体とを、特定の比率で配合することにより、泡立ちと髪の感触に優れ、製剤の透明安定性にも優れたシャンプー組成物が得られることを見出し、さらに研究を進めた結果、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、(A)下記一般式(1)で表され、n=1であるアミノ酸型界面活性剤をRの種類として合計3種以上、及び/又はn=2以上であるポリペプチド型界面活性剤を1種以上と、(B)下記(B1)成分、及び/又は(B2)成分と、を含有し、前記(B)成分の含有量に対する前記(A)成分の含有量の比((A)/(B))が0.2〜200の範囲であることを特徴とする、シャンプー組成物である。
(A)
Figure 2021143156
[一般式(1)中、Rは炭素数7〜21の直鎖状又は分岐鎖状の飽和又は不飽和の炭化水素基を表し、Rはアミノ酸側鎖を示し、nは1以上の整数であり、Xは水素原子又は対イオンを表している。但し、nが2以上の場合、繰り返し構造におけるRは、それぞれ独立するアミノ酸側鎖を示す。]
(B1):ジカルボン酸ジエステル又はトリカルボン酸トリエステル。
(B2):アクリル酸骨格、アクリル酸エステル骨格、又はアクリルアミド骨格を有する化合物から選択される少なくとも1種、及び、ジアリル4級アンモニウム塩又はアクリルアミド基若しくはアクリル酸エステル基を有する4級アンモニウム塩に由来する構成単位を含むイオン性共重合体。
さらに、本発明のシャンプー組成物の一実施態様は、一般式(1)中において、nは2以上であることを特徴とする。
さらに、本発明のシャンプー組成物の一実施態様は、(A)成分が、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、ココイル加水分解ケラチンカリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする。
さらに、本発明のシャンプー組成物の一実施態様は、(B1)成分が、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジエトキシエチル、コハク酸ビスエトキシジグリコール、コハク酸ジエチルヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジエチル、及びクエン酸トリエチルヘキシルからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする。
さらに、本発明のシャンプー組成物の一実施態様は、(B2)成分が、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−22、ポリクオタニウム−47、ポリクオタニウム−53、及びポリクオタニウム−73からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする。
さらに、本発明のシャンプー組成物の一実施態様は、(C)脂肪酸アルカノールアミドを含有することを特徴とする。
さらに、本発明のシャンプー組成物の一実施態様は、(B)成分の含有量と、(A)成分の含有量及び(C)成分の含有量の和との比((A+C)/(B))が、1〜150の範囲であることを特徴とする。
本発明のシャンプー組成物によれば、良好な泡立ち、水で流した時の優れた指どおりや潤い感、製剤の高い透明性や安定性を備えた、各特性のバランスに優れたシャンプー組成物を得ることができる。
以下、本発明のシャンプー組成物について、詳細に説明する。なお、説明が省略されている成分、組成、製法等については、当該技術分野の当業者に知られているものと同一又は実質的に同一のものとすることができる。
<(A)成分>
本発明が含有する(A)アミノ酸型界面活性剤及びポリペプチド型界面活性剤は、アニオン性界面活性剤に分類され、アミノ酸又は2以上のアミノ酸がペプチド結合したポリペプチドを基本構造に含む、下記一般式(1)で表される化合物である。起泡性や洗浄力は穏やかであるが、毛髪への浸透性に優れ、保護作用、湿潤性や柔軟性を付与するトリートメント効果が高い。汚れや余分な油分を洗い落とす洗浄成分としての効果に加えて、水で流した時や流した後の髪の指どおりや潤い感を向上させる効果が期待できる。
Figure 2021143156
上記一般式(1)中、Rは炭素数7〜21の直鎖状又は分岐鎖状の飽和又は不飽和の炭化水素基を表し、Rはアミノ酸側鎖を示し、nは1以上の整数であり、Xは水素原子又は対イオンを表している。但し、nが2以上の場合、繰り返し構造におけるRは、それぞれ独立するアミノ酸側鎖を示す。
一般式(1)で表されるアミノ酸型界面活性剤及びポリペプチド型界面活性剤の親油基Rの炭素数は、特に制限されないが、少なくなると透明製剤安定性が向上し、多くなると毛髪の指どおりや潤い感といった感触に関する効果が向上する、炭素数は7〜21が好ましく、11〜17がより好ましい。また、平均繰返し数nは、特に制限されないが、好ましくは1〜50である。下限値は、好ましくは2以上である。nが2以上の場合、指どおりや潤い感が向上する。上限値は、好ましくは20以下であり、より好ましくは10以下である。小さくなると、良好な泡立ち、透明製剤の高い安定性を備えるという本発明の効果を一層発揮する。
一般式(1)で表されるアミノ酸型界面活性剤及びポリペプチド型界面活性剤は、アミノ酸又はポリペプチドのアミノ基をカルボン酸でN−アシル化することにより得ることができる。
一般式(1)で表されるアミノ酸型界面活性剤及びポリペプチド型界面活性剤は、1種又は2種以上のアミノ酸又はポリペプチドを用いて得ることができる。2種以上のアミノ酸又はポリペプチドとしては、タンパク質加水分解物として得ることができる。
また、一般式(1)で表されるアミノ酸型界面活性剤及びポリペプチド型界面活性剤は、1種又は2種以上のカルボン酸を用いて得ることができる。2種以上のカルボン酸としては、植物性油脂又は動物性油脂の加水分解物として得ることができる。
一般式(1)で表されるアミノ酸型界面活性剤及びポリペプチド型界面活性剤のアミノ酸側鎖Rは、アミノ酸型界面活性剤及びポリペプチド型界面活性剤の基本構造を構成するアミノ酸により決定される。アミノ酸としては、例えば、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、バリンの基本アミノ酸の他、セレノシステイン、ピロリシン、ピログルタミン酸、シスチン、ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリシン、サイロキシン、O−ホスホセリン、デスモシン、オルニチン、シトルリンなどの特殊アミノ酸が挙げられる。
本発明において、一般式(1)で表される(A)アミノ酸型界面活性剤は、Rの種類として合計3種以上含有することを特徴とするものである。また、一般式(1)で表されるポリペプチド型界面活性剤は、nが2以上の場合、繰り返し構造におけるRは、それぞれ独立するアミノ酸側鎖を有するものであり、ポリペプチド型界面活性剤の分子構造として1種以上含有することを特徴とするものである。これにより、流し時の指どおりや潤い感が向上する。なお、タンパク質加水分解物由来の界面活性剤は、Rの種類として合計3種以上のアミノ酸型界面活性剤及び/又はポリペプチド型界面活性剤を含有する。
(A)アミノ酸型界面活性剤及びポリペプチド型界面活性剤の基本構造を構成するアミノ酸の種類については、特に制限されないが、例えば、グリシン、アラニン、セリン、バリンを含むことが好ましい。
界面活性剤の基本構造を構成するアミノ酸又はポリペプチドとしては、天然由来のタンパク質を分解したタンパク質加水分解物が好ましく、タンパク質を分解して得られるアミノ酸としては、例えば、シルクアミノ酸、ケラチンアミノ酸、コラーゲンアミノ酸、コメアミノ酸、ダイズアミノ酸、エラスチンアミノ酸、コムギアミノ酸、ゴマアミノ酸などが挙げられ、ポリペプチドを含むタンパク質加水分解物としては、例えば、加水分解シルク、加水分解ケラチン、加水分解コラーゲン、加水分解コメタンパク、加水分解ダイズタンパク、加水分解カゼイン、加水分解コムギタンパク、加水分解エンドウタンパク、加水分解ゴマタンパク、加水分解コンキオリンなどのタンパク質加水分解物などが挙げられる。シルクアミノ酸、ケラチンアミノ酸、コラーゲンアミノ酸、ダイズアミノ酸、加水分解コラーゲン、加水分解ダイズタンパク、加水分解シルク、加水分解ケラチンが好ましく、シルクアミノ酸、ケラチンアミノ酸、加水分解シルク、加水分解ケラチンが最も好ましい。
一般式(1)で表されるアミノ酸型界面活性剤及びポリペプチド型界面活性剤の親油基を構成するカルボン酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルチミン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸などの飽和脂肪酸、オレイン酸などの不飽和脂肪酸が挙げられる。透明製剤安定性の観点からは、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸が好ましい。天然由来の観点からは、ヤシ油やパーム油から得られるヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸が好ましい。
塩を構成する対イオンとしては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属イオン、マグネシウムなどのアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン塩基等が挙げられる。
ポリペプチド型界面活性剤を含む原料の具体例としては、ココイル加水分解コラーゲンカリウム(「Promois ECP」(株)成和化成製)、ココイル加水分解ダイズタンパクカリウム(「Promois ESCP」(株)成和化成製)、ラウロイル加水分解シルクナトリウム(「Promois EFLS」(株)成和化成製)、ココイル加水分解ケラチンカリウム(「Promois EKCP」(株)成和化成製)などが挙げられる。
アミノ酸型界面活性剤を含む原料の具体例としては、ラウロイルシルクアミノ酸ナトリウム(「Promois EFLS-C」(株)成和化成製)、ラウロイルシルクアミノ酸カリウム(「カワシルクS」川研ファインケミカル(株)製)などが挙げられる。
ラウロイル加水分解シルクナトリウム、ココイル加水分解ケラチンカリウム、ラウロイルシルクアミノ酸ナトリウム、ラウロイルシルクアミノ酸カリウムが特に好ましい。これらの界面活性剤は、1種単独で又は2種以上組み合わせて配合してもよい。
本発明のシャンプー組成物における(A)アミノ酸型界面活性剤及びポリペプチド型界面活性剤の総含有量は、少なくなると皮膚への刺激が緩和され、多くなると感触及び泡立ちに関する効果が向上するという観点から、好ましくは0.5〜20質量%である。アミノ酸型界面活性剤及びポリペプチド型界面活性剤の総含有量の下限値は、より好ましくは1質量%以上であり、更に好ましくは2質量%以上である。アミノ酸型界面活性剤及びポリペプチド型界面活性剤の総含有量の上限値は、より好ましくは15質量%以下であり、更に好ましくは10質量%以下である。
<(B)成分>
本発明の含有する(B)成分は、(B1)ジカルボン酸ジエステル又はトリカルボン酸トリエステル、又は(B2)アクリル酸骨格、アクリル酸エステル骨格、又はアクリルアミド骨格を有する化合物から選択される少なくとも1種、及び、ジアリル4級アンモニウム塩又はアクリルアミド基若しくはアクリル酸エステル基を有する4級アンモニウム塩に由来する構成単位を含むイオン性共重合体である。(B1)成分及び(B2)成分を組み合わせて配合してもよい。(B)成分を含有することにより、流し時の指どおり、流し時の潤い感などの感触を向上し、また、透明製剤安定性や泡立ちにも優れた効果が認められる。
((B1)成分)
本発明が含有する(B1)成分は、下記一般式(2)で表されるジカルボン酸ジエステル、又は下記一般式(3)で表されるトリカルボン酸トリエステルである。これらのエステル類は、(A)アミノ酸型界面活性剤及びポリペプチド型界面活性剤の毛髪への浸透を促進することで感触(流し時の指どおり及び潤い感)を向上させる効果が期待できる。
Figure 2021143156
Figure 2021143156
上記一般式(2)及び(3)中、R及びR並びにR〜Rは、互いに独立して、炭素数1〜22の直鎖状又は分岐鎖状の飽和又は不飽和の炭化水素基、(ポリ)オキシエチレン基、(ポリ)オキシプロピレン基、又はこれらの2種以上がエーテル結合により連結された官能基を表す。
及びR並びにR〜Rの炭素数は、少なくなると透明製剤安定性が向上し、多くなると感触に関する効果が向上するため、炭素数は1〜22が好ましく、2〜18がより好ましい。
また、Y及びYは、互いに独立して、炭素数1〜18の直鎖状又は分岐鎖状の飽和又は不飽和の炭化水素基を表し、任意の水素原子が水酸基に置換されていてもよい。
及びYの炭素数は、少なくなると透明製剤安定性が向上し、多くなると感触に関する効果が向上するため、炭素数は1〜8が好ましい。
ジカルボン酸ジエステルの具体例としては、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジエトキシエチル、コハク酸ビスエトキシジグリコール、コハク酸ジエチルヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジブチルオクチルなどが挙げられる。流し時の指どおり、流し時の潤い感などの感触が向上し、また、透明製剤安定性の観点から、コハク酸ビスエトキシジグリコール、コハク酸ジエチルヘキシル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジエトキシエチルが好ましく、流し時の潤い感の観点から、リンゴ酸ジイソステアリルが最も好ましい。
トリカルボン酸トリエステルの具体例としては、クエン酸トリエチルヘキシル、トリメリト酸トリエチルヘキシルなどが挙げられる。流し時の指どおり、流し時の潤い感などの感触が向上し、また、透明製剤安定性の観点から、クエン酸トリエチルヘキシルが好ましい。これらのジカルボン酸ジエステル及びトリカルボン酸トリエステルは、1種単独で又は2種以上組み合わせて配合してもよい。好ましくは、ジカルボン酸ジエステルである。
(B1)成分の含有量は、少なくなると泡立ちや透明製剤安定性が向上し、多くなると感触に関する効果が向上するため、好ましくは0.05〜10質量%である。(B1)成分の含有量の下限値は、より好ましくは0.1質量%以上であり、更に好ましくは0.2質量%以上である。(B1)成分の含有量の上限値は、より好ましくは5質量%以下であり、更に好ましくは2質量%以下である。
((B2)成分)
本発明が含有する(B2)成分は、下記一般式(4a)で表されるアクリル酸骨格を有する化合物、下記一般式(4b)で表されるアクリル酸エステル骨格を有する化合物、又は下記一般式(4c)で表されるアクリルアミド骨格を有する化合物から選択される少なくとも1種の化合物、及び、下記一般式(5a)で表されるジアリル4級アンモニウム塩、下記一般式(5b)で表されるアクリルアミド基を有する4級アンモニウム塩、又は下記一般式(5c)で表されるアクリル酸エステル基を有する4級アンモニウム塩から選択される少なくとも1種の化合物を共重合してなるイオン性共重合体である。なお、一般式(4a)〜(4c)で表される化合物、一般式(5a)〜(5c)で表される化合物は、それぞれ複数種類の化合物を共重合してもよい。このイオン性ポリマーは、(A)アミノ酸型界面活性剤及びポリペプチド型界面活性剤との相乗効果により、洗髪時の良好な泡立ち(起泡性)や泡質を付与し、水で流した時や流した後の髪の滑らかさを向上させる効果が期待できる。
Figure 2021143156
Figure 2021143156
上記一般式(4a)中、R10は、水素原子又は炭素数1〜3の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基を表す。
上記一般式(4b)中、R11は、水素原子又は炭素数1〜3の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基を表す。また、R12は、炭素数1〜22の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、アルケニル基、フェニル基等のアリール基、ヒドロキシアルキル基、アミドアルキル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基又はカルボアルコキシアルキル基を表す。なお、R12は、任意の位置に酸素原子、窒素原子、硫黄原子を含んでもよい。R12における炭素数の上限値は、好ましくは18以下であり、より好ましくは12以下であり、更に好ましくは6以下であり、特に好ましくは3以下である。
上記一般式(4c)中、R13〜R15は、互いに独立して、水素原子又は炭素数1〜3の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基を表す。
なお、一般式(4a)〜(4c)で表される化合物は、官能基R10〜R15が異なる複数種類の化合物を含んでもよい。
一般式(4a)で表される単量体の具体例としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸等が挙げられる。
一般式(4b)で表される単量体の具体例としては、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸2−ジメチルアミノエチルなどが挙げられる。
一般式(4c)で表される単量体の具体例としては、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、ジメチルメタクリルアミドなどが挙げられる。
上記一般式(5a)中、R20及びR21は、互いに独立して、水素原子又は炭素数1〜3の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基を表す。
また、R22及びR23は、互いに独立して、炭素数1〜22の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、アルケニル基、フェニル基等のアリール基、ヒドロキシアルキル基、アミドアルキル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基又はカルボアルコキシアルキル基を表す。なお、R22及びR23は、任意の位置に酸素原子、窒素原子、硫黄原子を含んでもよい。R22及びR23における炭素数の上限値は、好ましくは18以下であり、より好ましくは12以下であり、更に好ましくは6以下であり、特に好ましくは3以下である。
また、R24及びR25は、互いに独立して、炭素数1〜6の直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基又はオキシアルキレン基を表す。
上記一般式(5b)中、R26は、水素原子又は炭素数1〜3の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基を表す。
また、R27〜R29は、互いに独立して、炭素数1〜22の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、アルケニル基、フェニル基等のアリール基、ヒドロキシアルキル基、アミドアルキル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基又はカルボアルコキシアルキル基を表す。なお、R27〜R29は、任意の位置に酸素原子、窒素原子、硫黄原子を含んでもよい。R27〜R29における炭素数の上限値は、好ましくは18以下であり、より好ましくは12以下であり、更に好ましくは6以下であり、特に好ましくは3以下である。
また、R30は、炭素数1〜6の直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基又はオキシアルキレン基を表す。
上記一般式(5c)中、R31は、水素原子又は炭素数1〜3の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基を表す。
また、R32〜R34は、互いに独立して、炭素数1〜22の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、アルケニル基、フェニル基等のアリール基、ヒドロキシアルキル基、アミドアルキル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基又はカルボアルコキシアルキル基を表す。なお、R32〜R34は、任意の位置に酸素原子、窒素原子、硫黄原子を含んでもよい。R32〜R34における炭素数の上限値は、好ましくは18以下であり、より好ましくは12以下であり、更に好ましくは6以下であり、特に好ましくは3以下である。
また、R35は、炭素数1〜6の直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基又はオキシアルキレン基を表す。
上記一般式(5a)〜(5c)中、Zは対イオンを表す。なお、一般式(5a)〜(5c)で表される化合物は、官能基R20〜R35が異なる複数種類の化合物を含んでもよい。
一般式(5a)で表されるジアリル4級アンモニウム塩の具体例としては、例えば、ジメチルジアリルアンモニウムクロリド(DADMAC)などが挙げられる。
一般式(5b)で表されるアクリルアミド基を有する4級アンモニウム塩の具体例としては、例えば、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド(APTAC)、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド(MAPTAC)などが挙げられる。
一般式(5c)で表されるアクリル酸エステル基を有する4級アンモニウム塩の具体例としては、例えば、メタクリル酸エチルトリメチルアンモニウムクロリドなどが挙げられる。
イオン性共重合体の具体例としては、ポリクオタニウム−7(ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリルアミド共重合体、例えば、「CONDICARE PQ7」(Innospec Active Chemicals LLC社製)、「Merquat 550」、「Merquat 740」(Nalco社製))、ポリクオタニウム−22(ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリル酸共重合体、例えば、「Merquat 280」、「Merquat 295」(Nalco社製))、ポリクオタニウム−47(メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド/アクリル酸・メタクリル酸共重合体、例えば、「Merquat 2001」(Nalco社製))、ポリクオタニウム−53(メタクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド/アクリル酸・アクリルアミド共重合体、例えば、「Merquat 2003PR」(Nalco社製))、ポリクオタニウム−73(アクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド・メタクリル酸エチルトリモニウムクロリド/ジメチルアクリルアミド共重合体、例えば、「ダイヤスリーク C-802」(三菱ケミカル(株)製))などが挙げられる。
これらのイオン性共重合体の中でも、髪の指どおりや製剤安定性の観点から、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−22、ポリクオタニウム−47、ポリクオタニウム−53、ポリクオタニウム−73が好ましく、ポリクオタニウム−22、ポリクオタニウム−47、ポリクオタニウム−53、ポリクオタニウム−73がより好ましく、ポリクオタニウム−22、ポリクオタニウム−73がさらに好ましい。これらのイオン性共重合体は、1種単独で又は2種以上組み合わせて配合してもよい。
(B2)成分の含有量は、少なくなると透明製剤安定性が向上し、多くなると泡立ちや泡質が向上し、更に感触に関する効果が向上するため、好ましくは0.01〜5質量%である。(B2)成分の含有量の下限値は、より好ましくは0.05質量%以上であり、更に好ましくは0.1質量%以上である。(B2)成分の含有量の上限値は、より好ましくは2質量%以下であり、更に好ましくは1質量%以下である。
本発明のシャンプー組成物は、上記(A)及び(B)成分を特定の比率で含有していることが特徴であり、(B)成分に対する(A)成分の質量比(A)/(B)は、0.2〜200の範囲である。(A)/(B)の下限値は、より好ましくは0.5以上であり、更に好ましくは1.5以上である。(A)/(B)の上限値は、より好ましくは100以下であり、更に好ましくは50以下である。この質量比の範囲以内で、流し時の指どおり、流し時の潤い感、透明製剤安定性、及び泡立ちのバランスが良好なシャンプーを得られる。特に下限以上で泡立ちや透明製剤安定性、流し時の指どおりが向上し、上限以下では流し時の指どおり、流し時の潤い感が向上する。
<(C)成分>
さらに、本発明のシャンプー組成物は、前記(A)アミノ酸型界面活性剤及びポリペプチド型界面活性剤に加えて、起泡性や泡質、髪の指どおり、透明製剤安定性をより向上させるために、(C)脂肪酸アルカノールアミドを含有してもよい。脂肪酸アルカノールアミドは、非イオン性(ノニオン性)界面活性剤に分類され、脂肪酸アルカノールアミド及びポリアルキレンオキサイド脂肪酸アルカノールアミドが含まれる。
脂肪酸アルカノールアミドを構成する脂肪酸は特に限定されないが、炭素数10〜20の脂肪酸が好ましく、炭素数12〜18の脂肪酸がより好ましい。脂肪酸は直鎖状又は分岐鎖状のいずれでもよく、飽和又は不飽和のいずれでもよい。
脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、ラウリン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノイソプロパノールアミド、ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド(コカミドメチルMEA)などが挙げられる。また、ポリアルキレンオキサイド脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、POEラウリン酸モノエタノールアミド(PEG−3ラウラミド)、POEヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシプロピレンミリスチン酸モノエタノールアミド、ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド(PPG−2コカミド)などが挙げられる。
これらの脂肪酸アルカノールアミド中で、泡立ち、透明製剤安定性の向上、感触に関する効果の向上の観点から、コカミドメチルMEA、PEG−3ラウラミド、PPG−2コカミドが最も好ましい。これらの脂肪酸アルカノールアミドは、1種単独で又は2種以上組み合わせて配合してもよい。
脂肪酸アルカノールアミドの含有量は、少なくなると毛髪の柔らかさが向上し、多くなると泡立ちや透明製剤安定性が向上するため、好ましくは0.1〜15質量%である。脂肪酸アルカノールアミドの含有量の下限値は、より好ましくは0.5質量%以上であり、更に好ましくは1.0質量%以上である。脂肪酸アルカノールアミドの含有量の上限値は、より好ましくは10質量%以下であり、更に好ましくは5.0質量%以下である。
本発明のシャンプー組成物は、上記(A)、(B)及び(C)成分を特定の比率で含有してもよい。(B)成分に対する(A)及び(C)成分の質量比(A+C)/(B)は、1〜150の範囲が好ましい。(A+C)/(B)の下限値は、より好ましくは2.5以上である。(A+C)/(B)の上限値は、より好ましくは75以下である。
<他の成分>
なお、本発明のシャンプー組成物は、前述した主要成分の作用効果を阻害しない範囲内において、他の成分を含有していてもよい。このような成分として、油性成分、溶剤、前記以外の界面活性剤、高分子化合物、酸性染料、染毛色材、糖、防腐剤、キレート化剤、安定剤、生薬抽出物、ビタミン、香料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、無機塩等が例示される。
油性成分としては、油脂、ロウ、高級アルコール、炭化水素、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、前記以外のエステル、シリコーンなどが例示される。油脂の具体例としては、オリーブ油、ツバキ油、シア脂、アーモンド油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、ブドウ種子油、アボカド油、マカダミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、月見草油等が挙げられる。ロウの具体例としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリンなどが挙げられる。
高級アルコールとしては、セチルアルコール(セタノール)、2−ヘキシルデカノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、デシルテトラデカノール、ラノリンアルコールなどが挙げられる。
炭化水素としては、パラフィン、オレフィンオリゴマー、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリンなどが挙げられる。高級脂肪酸の具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ラノリン脂肪酸などが挙げられる。アルキルグリセリルエーテルの具体例としては、バチルアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、イソステアリルグリセリルエーテルなどが挙げられる。
前記以外のエステルとしては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸からなるコレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸セチルなどが挙げられる。
シリコーンとしては、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン(ジメチコノール)、650〜10000の平均重合度を有する高重合シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン(例えば(PEG/PPG/ブチレン/ジメチコン)コポリマー)、ポリグリセリン変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーンなどが挙げられる。
溶剤としては水及び有機溶媒が例示される。有機溶媒としては、エタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノールなどアルコール類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどのグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンなどのグリセリン類等が挙げられる。
前述の(A)及び(C)成分として規定した界面活性剤以外の、他の界面活性剤を配合してもよい。他の界面活性剤は、洗浄成分のほかにも、各成分の可溶化剤、粘度調整剤や粘度安定剤としても配合できる。他の界面活性剤としては、アミノ酸型以外のアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、前記以外の非イオン性(ノニオン性)界面活性剤、両性界面活性剤が例示される。
アミノ酸型以外のアニオン性界面活性剤としては、飽和又は不飽和のアシル基を有するアミノ酸の類縁体の塩、スルホン酸系、エーテルカルボン系、リン酸系のアニオン性界面活性剤が例示される。具体的には、2−アミノエタンスルホン酸(タウリン)、N−メチルタウリン、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、アルキル(炭素数6〜24)エーテルカルボン酸、ヒドロキシアルキル(炭素数6〜24)エーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化したアルキル(炭素数6〜24)エーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化したアルキル(炭素数6〜24)アリールエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化したアルキル(炭素数6〜24)アミドエーテルカルボン酸、及びこれのアルカリ金属塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等)、有機アミン塩(例えばモノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩等)、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ベヘニルトリメチルアンモニウムなどが挙げられる。
前記以外の非イオン性界面活性剤の種類としては、エーテル型非イオン性界面活性剤、エステル型非イオン性界面活性剤、アルキルポリグルコシドが例示される。
エーテル型の具体例としては、セテアレス−60ミリスチルグリコールなどのPOEセトステアリルヒドロキシミリスチレンエーテル、POEセチルエーテル(セテス)、POEステアリルエーテル(ステアレス)、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル(オレス)、POEラウリルエーテル(ラウレス)、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル、(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシプロピルエーテル、POEセチルステアリルジエーテル、POEポリオキシプロピレンセチルエーテル、POEポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテルなどが挙げられる。
エステル型の具体例としては、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、ラウリン酸PEG−80ソルビタンなどモノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、ヤシ油脂肪酸PEG−7グリセリルなどのPOEヤシ油脂肪酸グリセリン、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸PEG−150などのジステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、イソステアリン酸PEG−20ソルビタンなどのモノイソステアリン酸POEソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、モノラウリン酸デカグリセリル(ラウリン酸ポリグリセリル−10)、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、POE還元ラノリンなどが挙げられる。
アルキルポリグルコシドの具体例としては、アルキル(炭素数8〜16)グルコシド、POEメチルグルコシド、POEジオレイン酸メチルグルコシドなどが挙げられる。
両性界面活性剤としては、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、2−ウンデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ココベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインなどのベタイン型両性界面活性剤、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウムなどが挙げられる。
高分子化合物としては、前記(B2)成分以外の高分子化合物であって、ノニオン性高分子、アニオン性高分子、カチオン性高分子、及び両性高分子が例示される。
ノニオン性高分子としては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、デキストリン、ガラクタン、プルラン、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ビニルピロリドンのホモ及びコポリマー、特にポリビニルピロリドン単独、ビニルピロリドンとビニルアセテートのコポリマー、商品名「ルビスコール」(BASF社製)、ビニルピロリドン、ビニルアセテート及びビニルプロピオネートのターポリマーなどが挙げられる。
アニオン性高分子としては、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、ペクチン、カルボキシビニルポリマーなどが挙げられる。
カチオン性高分子としては、カチオン化セルロース、カチオン化グアガム、カチオン化デキストランのようなセルロース誘導体、天然ガム、澱粉、デキストランなどの多糖類をカチオン化して得られるカチオン化多糖、加水分解タンパク質をカチオン化して得られるカチオン化加水分解タンパクなどが挙げられる。
両性高分子としては、アクリル酸ヒドロキシプロピル・メタクリル酸ブチルアミノエチル・アクリル酸オクチルアミド共重合体などが挙げられる。
糖としては、トレハロース、ソルビトール、マルトース、グリコシルトレハロース、N−アセチルグルコサミンなどが挙げられる。防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、パラベン、メチルパラベン、安息香酸ナトリウムなどが挙げられる。キレート化剤としては、エデト酸(エチレンジアミン四酢酸(EDTA))及びその塩類、ジエチレントリアミン五酢酸及びその塩類、ヒドロキシエタンジホスホン酸(エチドロン酸、HEDP)及びその塩類等が挙げられる。
安定剤としては、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等が挙げられる。酸化防止剤としては、アスコルビン酸、亜硫酸塩等が挙げられる。無機塩としては、塩化ナトリウム、炭酸ナトリウムなどが挙げられる。
本発明のシャンプー組成物の剤型は特に限定されず、水溶液状、分散液状、乳液状、ゲル状、泡状(フォーム状)、クリーム状のいずれでもよい。本発明のシャンプー組成物を充填する容器としては、ポンプフォーマー容器、スクイズフォーマー容器等が挙げられる。泡状にする場合はエアゾール容器を用いてもよい。
本発明のシャンプー組成物は、水や温湯で濡れた状態の毛髪に適用してもよく、乾いた毛髪に適用してもよいが、好ましくは濡れた状態の毛髪に適用する。また、本発明のシャンプー組成物は、常法に従って泡立てられた後に、水や温湯で洗い流す洗浄処理に用いられる。
本発明のシャンプー組成物の製法は特に限定されず、公知の常法を適宜用いることができる。例えば、上記各成分を配合して、必要に応じて加温しながら、十分に攪拌混合して各成分を溶解又は分散させ、適温まで冷却して、所定の容器に充填することにより製造することができる。
以下、本発明のシャンプー組成物について、実施例及び比較例を参照して具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
[実施例1〜36]
必須成分(A)、(B1)及び(B2)、任意成分(C)並びに各共通成分を、表1〜4に示す組成となるように配合し、全体が100質量%となるように精製水をバランスとして加えた。次に、常法により十分に攪拌して均一に混合し、実施例1〜36のシャンプー組成物を調製した。
[比較例1〜12]
また、少なくとも1つの必須成分を配合しないこと以外は、実施例と同様にして比較例1〜12のシャンプー組成物を調製した。
上記の実施例及び比較例の各シャンプー組成物について、下記の方法により「指どおり」、「潤い感」、「透明製剤安定性」及び「泡立ち」を評価した。これらの評価結果を合わせて表1〜4に示す。
(評価方法)
ストレートなヒト毛髪ウィッグ(以下、単にウィッグという。)を準備し、そのウィッグを脱色剤(ホーユー社製、プロマスターEX LT)で1回脱色処理し、水洗した後、乾燥させた。この操作により脱色されたウィッグを評価用ウィッグとした。評価用ウィッグを用い、各処方の毛髪洗浄剤組成物を全体に均等に塗布し、ウィッグを揉み込み泡立てた後、水で洗い流した。タオルドライ後、ドライヤーで乾かした。洗髪時における泡立ちについて、下記基準に従い評価を行った。また、シャンプー組成物を水で洗い流した際の感触(指どおり、潤い感)について、下記基準に従い評価を行った。
[泡立ち]
パネラー10名が目視にて泡立ちの量を下記の基準により評価した。泡立ちの量が多い場合は良好(4点)、泡立ちの量がやや多い場合は可(3点)、泡立ち量がやや少ない場合はやや不良(2点)、泡立ち量が少ない場合は不良(1点)の4段階で採点し、各パネラーの採点結果について平均値を算出した。平均値が、3.8点以上を「優れる:5」、3.6点以上3.8点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」、及び1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。
[指どおり]
シャンプー組成物を水で洗い流した際の毛髪の感触について、パネラー5名が以下の基準で判断した。毛髪の指どおりが、良好(4点)、可(3点)、やや不良(2点)、不良(1点)の4段階で採点し、各パネラーの採点結果について平均値を算出した。平均値が、3.8点以上を「優れる:5」、3.6点以上3.8点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」、及び1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。
[潤い感]
シャンプー組成物を水で洗い流した際の毛髪の感触について、パネラー5名が以下の基準で判断した。毛髪の潤い感が、良好(4点)、可(3点)、やや不良(2点)、不良(1点)の4段階で採点し、各パネラーの採点結果について平均値を算出した。平均値が、3.8点以上を「優れる:5」、3.6点以上3.8点未満を「良好:4」、2.6点以上3.6点未満を「可:3」、1.6点以上2.6点未満を「やや不良:2」、及び1.6点未満を「不良:1」とし、評価結果とした。
[透明製剤安定性]
実施例及び比較例で調製したシャンプー組成物の透明製剤安定性について評価した。直径4cmの有底円筒状の透明ガラス容器内にシャンプー組成物を入れ、25℃で3日間放置し、正面側から目視確認したときに、容器背面側の文字・図柄を視認にて確認した。透明製剤安定性は、次の基準にて評価することにより判断した。濁りが全くなく、文字・図柄を容易に確認できるものを「優れる(5点)」、濁りがほとんどなく、文字・図柄を確認できるものを「良好(4点)」、濁りがやや見られるが、文字・図柄を容易に確認できるものを「可(3点)」、濁りがやや多く見られ、文字・図柄の確認が困難であるものを「やや不良(2点)」、濁りが多く見られ、文字・図柄の確認が確認できないものを「不良(1点)」の5段階で採点した。
Figure 2021143156
表1の結果より、(A)成分として、一般式(1)で表され、n=2以上であるポリペプチド型界面活性剤と、(B1)成分又は(B2)成分を含む実施例1、実施例2のシャンプー組成物は、「指どおり」、「潤い感」、「透明製剤安定性」及び「泡立ち」の全ての項目が、「4」以上の評価であり、使用感と製剤安定性とを高い次元で両立していることが分かる。一方、(A)成分を含有しない、(B1)又は(B2)成分を含まない比較例1〜8のシャンプー組成物は、「指どおり」、「潤い感」において良好な結果を得ることができなかった。また、(A)/(B)が0.2未満である比較例9、10、(A)/(B)が200超である比較例11、12は、いずれも「指どおり」、「潤い感」において良好な結果を得ることができなかった。
Figure 2021143156
表2の結果より、種々の(A)成分を使用しても「指どおり」、「潤い感」、「透明製剤安定性」及び「泡立ち」の全ての項目が、「4」良好以上の評価であり、使用感と製剤安定性とを高い次元で両立していることが分かる。
さらに、実施例1、3、4を対比すると、タンパク質分解物にポリペプチドを含む場合に、「指どおり」、「潤い感」が向上することがわかった。
また、種々の(B)成分を使用しても「指どおり」、「潤い感」、「透明製剤安定性」及び「泡立ち」の全ての項目が、「4」良好以上の評価であり、使用感と製剤安定性とを高い次元で両立していることが分かる。実施例1、2、10、11を対比すると、(B)成分として、リンゴ酸ジイソステアリルを含有することにより、「潤い感」が最も向上することがわかる。
Figure 2021143156
表3の結果より、種々の(C)成分を使用しても「指どおり」、「潤い感」、「透明製剤安定性」及び「泡立ち」の全ての項目が、「4」良好以上の評価であり、使用感と製剤安定性とを高い次元で両立していることが分かる。また、実施例1と実施例17、実施例2と実施例18を対比すると、(C)成分を含有することにより、泡立ちが向上することが分かる。
また、(A)/(B)が増加すると、「透明製剤安定性」と「泡立ち」が向上することが分かる。また、(A+C)/(B)が増加すると、「透明製剤安定性」と「泡立ち」が向上することが分かる。
また、(A)成分の含有量は、0.5〜20質量%で、「指どおり」、「潤い感」、「透明製剤安定性」及び「泡立ち」の全ての項目において優れていることが分かる。
Figure 2021143156
表4の結果より、(B1)成分の含有量は、0.1〜1質量%で、「指どおり」、「潤い感」、「透明製剤安定性」及び「泡立ち」の全ての項目において優れていることが分かる。
また、(B2)成分の含有量は、0.1〜1質量%で、「指どおり」、「潤い感」、「透明製剤安定性」及び「泡立ち」の全ての項目において優れていることが分かる。
また、実施例35、36を見ると、(A)/(B)は200以下において、「指どおり」、「潤い感」、「透明製剤安定性」及び「泡立ち」の全ての項目において優れていることが分かる。
本発明のシャンプー組成物が使用感と製剤安定性とを高い次元で両立できるのは、特定の必須成分を特定の比率で配合していることによる相乗効果と考えられる。また、本発明のシャンプー組成物を使用して洗髪すると、頭髪を泡立てシャワーで洗い流した時と洗い流した後に、頭髪が軋まずに滑らかに指が通ることと、頭髪がしっとりと潤い補修感が得られることが大きな特徴であった。
[処方例1〜3]
以下の表5〜7に、本発明のシャンプー組成物の処方例1〜3を挙げる。いずれの処方例のシャンプー組成物も、良好な泡立ち、優れた指どおりや潤い感、製剤の高い透明性や安定性を備えた、各特性のバランスに優れたシャンプー組成物であった。
(処方例1)
Figure 2021143156
(処方例2)
Figure 2021143156
(処方例3)
Figure 2021143156
本発明のシャンプー組成物は、使用感と製剤安定性とのバランスに優れており、ヒトの頭髪等を洗髪するために利用できる。また、身体用のボディソープ、洗顔剤等に利用してもよい。さらに、ペットなどの動物の体毛を洗浄するために利用してもよい。よって、家庭用のみならず、美容室用、理容室用、ペット用の洗浄料として特に有用である。

Claims (6)

  1. (A)下記一般式(1)で表され、n=1であるアミノ酸型界面活性剤をRの種類として合計3種以上、及び/又はn=2以上であるポリペプチド型界面活性剤を1種以上と、
    (B)下記(B1)成分、及び/又は(B2)成分と、を含有し、
    前記(B)成分の含有量に対する前記(A)成分の含有量の比((A)/(B))が0.2〜200の範囲であることを特徴とする、シャンプー組成物。
    (A)
    Figure 2021143156
    [一般式(1)中、Rは炭素数7〜21の直鎖状又は分岐鎖状の飽和又は不飽和の炭化水素基を表し、Rはアミノ酸側鎖を示し、nは1以上の整数であり、Xは水素原子又は対イオンを表している。但し、nが2以上の場合、繰り返し構造におけるRは、それぞれ独立するアミノ酸側鎖を示す。]
    (B1):ジカルボン酸ジエステル又はトリカルボン酸トリエステル。
    (B2):アクリル酸骨格、アクリル酸エステル骨格、又はアクリルアミド骨格を有する化合物から選択される少なくとも1種、及び、ジアリル4級アンモニウム塩又はアクリルアミド基若しくはアクリル酸エステル基を有する4級アンモニウム塩に由来する構成単位を含むイオン性共重合体。
  2. 前記一般式(1)中において、nは2以上であることを特徴とする、請求項1に記載のシャンプー組成物。
  3. 前記(B1)成分が、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジエトキシエチル、コハク酸ビスエトキシジグリコール、コハク酸ジエチルヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジエチル、及びクエン酸トリエチルヘキシルからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のシャンプー組成物。
  4. 前記(B2)成分が、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−22、ポリクオタニウム−47、ポリクオタニウム−53、及びポリクオタニウム−73からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシャンプー組成物。
  5. さらに、(C)脂肪酸アルカノールアミドを含有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシャンプー組成物。
  6. 前記(B)成分と、前記(A)成分の含有量及び前記(C)成分の含有量の和との比((A+C)/(B))が、1〜150の範囲であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシャンプー組成物。

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