JP2021142894A - 乗員保護制御装置および乗員保護制御方法 - Google Patents

乗員保護制御装置および乗員保護制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】衝突判定に用いる車載加速度センサのいずれかが故障した場合であっても、乗員保護機能を維持すること。【解決手段】実施形態に係る乗員保護制御装置は、通知部と、診断部と、衝突判定部とを備える。通知部は、車載加速度センサの故障が検知された場合に、当該車載加速度センサの近傍へ加速度センサ搭載の外部端末を設置するように乗員へ通知する。診断部は、衝突判定において外部端末が車載加速度センサに代替可能か否かを診断する。衝突判定部は、診断部によって外部端末が代替可能と診断された場合に、車載加速度センサに代えて外部端末を用いた衝突判定を行う。【選択図】図2

Description

開示の実施形態は、乗員保護制御装置および乗員保護制御方法に関する。
従来、車両のセンターコンソール内に設けられるフロアセンサ、フロントバンパ内に設けられるフロントセンサ、ピラー内やドア内等のサイド部に設けられるサイドセンサといった車載加速度センサの検出値に基づいて衝突を判定し、衝突時には、エアバッグ等の乗員保護装置を作動させる乗員保護制御装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2007−153118号公報
しかしながら、従来技術は、衝突判定に用いる車載加速度センサのいずれかが故障した場合であっても、乗員保護機能を維持するという点で、さらなる改善の余地がある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、衝突判定に用いる車載加速度センサのいずれかが故障した場合であっても、乗員保護機能を維持することができる乗員保護制御装置および乗員保護制御方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る乗員保護制御装置は、通知部と、診断部と、衝突判定部とを備える。前記通知部は、車載加速度センサの故障が検知された場合に、当該車載加速度センサの近傍へ加速度センサ搭載の外部端末を設置するように乗員へ通知する。前記診断部は、衝突判定において前記外部端末が前記車載加速度センサに代替可能か否かを診断する。前記衝突判定部は、前記診断部によって前記外部端末が代替可能と診断された場合に、前記車載加速度センサに代えて前記外部端末を用いた衝突判定を行う。
実施形態の一態様によれば、衝突判定に用いる車載加速度センサのいずれかが故障した場合であっても、乗員保護機能を維持することができる。
図1Aは、実施形態に係る乗員保護制御方法の概要説明図(その1)である。 図1Bは、実施形態に係る乗員保護制御方法の概要説明図(その2)である。 図2は、実施形態に係るエアバッグシステムの構成例を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る車載加速度センサの説明図である。 図4Aは、外部端末の診断情報の説明図である。 図4Bは、外部端末の固定方法の一例を示す図(その1)である。 図4Cは、外部端末の固定方法の一例を示す図(その2)である。 図5は、外部端末判定モードへの移行時の説明図である。 図6は、実施形態に係るエアバッグECUが実行する処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する乗員保護制御装置および乗員保護制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
また、以下では、実施形態に係る乗員保護制御装置が、エアバッグECU(Electronic Control Unit)10である場合を例に挙げて説明を行う。
まず、実施形態に係る乗員保護制御方法の概要について、図1Aおよび図1Bを用いて説明する。図1Aおよび図1Bは、実施形態に係る乗員保護制御方法の概要説明図(その1)および(その2)である。なお、図1Aは、比較例に係る乗員保護制御方法の概要説明図となっている。
図1Aに示すように、比較例に係る乗員保護制御方法では、車両Vは衝突判定用の車載加速度センサとして、フロアセンサ2と、フロントセンサ3と、サイドセンサ4とを備え、エアバッグECU10’はこれらセンサの検出値の組み合わせに基づいて衝突判定を行う。
たとえばエアバッグECU10’は、図中のM1部に配置されたフロアセンサ2およびサイドセンサ4それぞれの検出値の組み合わせに基づいて運転席側の側面衝突を判定し、衝突時は運転席側のサイドエアバッグやカーテンシールドエアバッグを展開させる。しかしながら、同図に示すように、このうちのいずれかのセンサが故障中だと、衝突判定が不可となってしまう。
なお、エアバッグECU10’は、衝突判定用の車載加速度センサがすべて正常に動作しているかを常時診断しており、故障が発生した場合は、たとえばエアバッグウォーニングランプを点灯させ、乗員へ修理を促すように通知することはできる。ただし、かかる通知は、修理がなされない間、修理が必要なことを乗員へ認識させるに留まるものであって、修理がなされない状態で事故に遭えば被害を軽減できない可能性があることは言うまでもない。
そこで、実施形態に係る乗員保護制御方法では、加速度センサの故障を検知した場合に、その近傍の所定位置へ外部端末を固定するように乗員へ通知することとした。そして、かかる外部端末が故障した加速度センサに代替できるか性能診断を実施し、代替可能と診断された場合に、かかる外部端末を衝突判定に用いる外部端末判定モードへ移行することとした。
具体的には、図1Bに示すように、実施形態に係る乗員保護制御方法では、エアバッグECU10は、たとえば図中に「×」印で示す運転席側のBピラー付近のサイドセンサ4の故障を検知した場合に、その近傍の所定位置(図中のM2部参照)へ外部端末5を固定するように乗員へ通知する(ステップS1)。外部端末5は、乗員が携帯し、少なくとも加速度センサを有する端末装置であって、本実施形態ではスマートフォンであるものとする。
そして、エアバッグECU10は、乗員へM2部の所定位置への外部端末5の固定を促しつつ、外部端末5の性能診断を実施する(ステップS2)。このとき、エアバッグECU10は、たとえばBluetooth(登録商標)等の無線通信等を介して外部端末5から衝突判定用の加速度センサに代替できるかの診断のために必要となる情報を取得し、性能診断を実施する。
なお、診断内容や、外部端末5の具体的な固定方法等については、図4A〜図4Cを用いた説明で後述する。
そして、外部端末5が代替可と診断された場合に、エアバッグECU10は、かかる外部端末5を衝突判定に用いる外部端末判定モードへ移行する(ステップS3)。外部端末判定モードの内容については、図5を用いて後述する。
そして、エアバッグECU10は、外部端末判定モードへ移行した状態で、故障したセンサの修理がなされるまで衝突判定を継続する。なお、外部端末判定モードは、あくまで緊急時の応急処置的なモードであるため、図1Bに示すように、エアバッグECU10は、センサ故障中はエアバッグウォーニングランプを継続点灯させ、乗員へ修理を促し続ける。
これにより、衝突判定に用いる車載加速度センサのいずれかが故障した場合であっても、乗員保護機能を維持することが可能となる。なお、外部端末5が代替不可と診断された場合、エアバッグECU10は、緊急時の応急的な処置も行えない状態であり、直ちに運転を中断して修理対応が必要なことを乗員へ促す。
このように、実施形態に係る乗員保護制御方法では、加速度センサの故障を検知した場合に、その近傍の所定位置へ外部端末5を固定するように乗員へ通知することとした。そして、かかる外部端末5が故障した加速度センサに代替できるか性能診断を実施し、代替可能と診断された場合に、かかる外部端末5を衝突判定に用いる外部端末判定モードへ移行することとした。
したがって、実施形態に係る乗員保護制御方法によれば、衝突判定に用いる車載加速度センサのいずれかが故障した場合であっても、乗員保護機能を維持することができる。
以下、上述した実施形態に係る乗員保護制御方法を適用したエアバッグシステム1の構成例について、より具体的に説明する。
図2は、実施形態に係るエアバッグシステム1の構成例を示すブロック図である。なお、図2では、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
換言すれば、図2に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
また、図2を用いた説明では、既に説明済みの構成要素については、説明を簡略するか、説明を省略する場合がある。
図2に示すように、実施形態に係るエアバッグシステム1は、フロアセンサ2と、フロントセンサ3と、サイドセンサ4と、外部端末5と、エアバッグ6と、通知デバイス7と、エアバッグECU10とを含む。フロアセンサ2は、たとえばエアバッグECU10の内部に設けられる。
ここで、フロアセンサ2、フロントセンサ3およびサイドセンサ4について、より具体的に図3を用いて説明する。図3は、実施形態に係る車載加速度センサの説明図である。
図3に示すように、まずフロアセンサ2は、センターコンソール内のたとえばエアバッグECU10の内部に設けられる。同図に示すように、フロアセンサ2は、前方/後方のメイン判定用や、側方のセーフィング(冗長系)判定用に用いられ、故障するとすべての衝突判定が不可となる。このため、重要度が高く、代替必要性は高い。
また、フロントセンサ3は、フロントバンパ内に設けられる。同図に示すように、フロントセンサ3は、前方の衝突形態(オフセット衝突等)判定用に用いられる。フロントバンパ内にあるため、乗員による外部端末5の設置が困難な位置にあり、かつ、故障してもフロアセンサ2による衝突判定継続が可能である。このため、代替必要性は低い。
また、サイドセンサ4は、ピラー内やドア内等のサイド部に設けられる。同図に示すように、サイドセンサ4は、側方のメイン/セーフィング判定用に用いられる。フロアセンサ2を併用しない場合もある。故障するとその近傍の衝突判定が不可となる。このため、重要度が高く、代替必要性は高い。
したがって、本実施形態では、故障時に外部端末5と代替されるのは、フロアセンサ2またはサイドセンサ4であるものとする。
図2の説明に戻る。エアバッグ6は、袋体からなる乗員保護装置であって、後述する起動部13gによるスクイブ点火を受けて爆発し、展開される。
通知デバイス7は、乗員への各種の通知を行うデバイスであって、たとえばインストルメント・パネルに設けられるエアバッグウォーニングランプや、センターコンソールに設けられるディスプレイ等である。音声出力可能なスピーカ等を含んでもよい。
エアバッグECU10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。通信部11は、たとえば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。
通信部11は、フロアセンサ2、フロントセンサ3およびサイドセンサ4と、たとえば直付けされて、あるいは、CAN(Controller Area Network)やワイヤーハーネスを介して有線接続されて相互通信可能に設けられ、情報の送受信を行う。なお、通信部11は、たとえばフロントセンサ3やサイドセンサ4と無線接続されてもよい。
また、通信部11は、外部端末5と、Bluetooth(登録商標)や無線LAN(Local Area Network)、UWB(Ultra Wide Band)等を介して無線接続されて相互通信可能に設けられ、情報の送受信を行う。
なお、通信部11は、外部端末5とUSB(Universal Serial Bus)等を介して有線接続されてもよい。また、通信部11は、外部端末5へ直接接続するコネクタやアダプタを有することとし、いわゆるドッキングステーションとして機能するように構成されてもよい。
なお、図2では、通信部11を1つのブロックで表しているが、無論、無線通信部や、有線通信部、直接接続通信部といった複数のブロックで表してもよい。
記憶部12は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、図2の例では、端末情報12aと、閾値情報12bとを記憶する。
端末情報12aは、一般に普及している各種のスマートフォンやタブレット端末等、外部端末5となりうる各種端末のスペックに関する情報である。閾値情報12bは、衝突判定における各種の判定閾値を含む情報であり、後述するモード切替部13eによって適宜切り替えられ、後述する衝突判定部13fによって適宜参照される。
制御部13は、コントローラ(controller)であり、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、エアバッグECU10内部の記憶デバイスに記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部13は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現することができる。
制御部13は、取得部13aと、検知部13bと、通知部13cと、診断部13dと、モード切替部13eと、衝突判定部13fと、起動部13gとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
取得部13aは、外部端末判定モード時以外の通常時は、フロアセンサ2、フロントセンサ3およびサイドセンサ4のセンサ値や状態値を取得し、検知部13bへ通知する。検知部13bは、取得部13aによって取得された状態値に基づき、フロアセンサ2、フロントセンサ3およびサイドセンサ4の故障を検知する。
故障が検知されない場合、検知部13bは、継続して故障検知処理を繰り返すとともに、フロアセンサ2、フロントセンサ3およびサイドセンサ4のセンサ値に基づいて後述する衝突判定部13fに衝突判定を行わせる。また、故障を検知した場合、検知部13bは、通知部13cへ該当センサを通知する。
また、取得部13aおよび検知部13bは、外部端末判定モード時は、さらに外部端末5の加速度センサのセンサ値および状態値を取得し、かかる外部端末5の加速度センサを含めた故障の検知を行うとともに、外部端末5の加速度センサの故障が検知されない場合には、かかる加速度センサのセンサ値を加味した衝突判定を衝突判定部13fに行わせる。
通知部13cは、検知部13bによって故障が検知された場合に、通知デバイス7にエアバッグウォーニングランプを点灯させる。また、通知部13cは、検知部13bによって通知された該当センサがフロアセンサ2またはサイドセンサ4である場合に、通知デバイス7に、該当センサ近傍の所定位置へ外部端末5を固定するように乗員へ通知させる。
また、通知部13cは、かかる通知を行った場合に、診断部13dへ外部端末5の性能診断を実施するように診断部13dへ通知する。また、通知部13cは、検知部13bによって通知された該当センサがフロントセンサ3である場合に、通知デバイス7に、衝突判定は可能だが修理対応を促す旨を乗員へ通知させる。
診断部13dは、通知部13cから外部端末5の性能診断を実施するように通知を受けた場合に、外部端末5の性能診断を実施する。なお、診断部13dは、たとえば外部端末5との通信のコネクションが確立した段階で外部端末5の種別を識別し、端末情報12aを参照しつつ自動的に診断を行ってもよいし、外部端末5に予めインストールされた性能診断のための専用アプリを起動させ、かかるアプリを介した対話形式等で診断を行ってもよい。
ここで、外部端末5の性能診断の診断内容および具体的な固定方法について、図4A〜図4Cを用いて説明しておく。図4Aは、外部端末5の診断情報の説明図である。また、図4Bおよび図4Cは、外部端末5の固定方法の一例を示す図(その1)および(その2)である。
図4Aに示すように、診断部13dは、診断に必要な情報である診断情報の一つとして、まず「最大Gレンジ」を診断する。同図に示すように、かかる最大Gレンジについては、診断部13dは、衝突判定に十分な加速度を取得可能かを診断する。一例として50G程度必要であるので、診断部13dは、外部端末5がかかる50G程度を取得可能か診断する。
また、診断部13dは、診断情報の一つとして、「サンプリング周期」を診断する。同図に示すように、かかるサンプリング周期については、通常の衝突判定は500μs程度であるが、一例として最低でも1ms程度必要であるので、診断部13dは、外部端末5にこれが可能かを診断する。
また、診断部13dは、診断情報の一つとして、「分解能」を診断する。同図に示すように、かかる分解能については、取得Gの刻み幅が大きすぎると判定精度に影響が出るので、一例として1G程度必要であり、診断部13dは、外部端末5にこれが可能かを診断する。
また、診断部13dは、診断情報の一つとして、「軸」を診断する。同図に示すように、かかる軸については、外部端末5をフロアセンサ2に代替させようとする場合、車両前方/側方に対する加速度を検出可能な2軸が必要となるので、診断対象の外部端末5において正方向となる向きを判別しつつ、固定させる向きを指定する。なお、かかる指定は、通知デバイス7や外部端末5のディスプレイ等を通じて行えばよい。
ここで、外部端末5をフロアセンサ2に代替させようとする場合、かかるフロアセンサ2の近傍に相当するたとえばセンターコンソールの所定位置には、図4Bに示すようなホルダ101を予め設けておき、乗員にかかるホルダ101に外部端末5を固定させるようにしてもよい。また、同図に示すように、かかるホルダ101は、スロットSを介してセンターコンソール内へ収納可能に設けられてもよい。
図4Aの説明に戻る。また、診断部13dは、「軸」につき、外部端末5をサイドセンサ4に代替させようとする場合、車両側方に対する加速度を検出可能な1軸が必要となるので、診断対象の外部端末5を、車高方向に平行とし、車両外側から車両内側に向けてを正方向として、固定させる向きを指定する。
ここで、外部端末5をサイドセンサ4に代替させようとする場合、かかるサイドセンサ4の近傍に相当する所定位置の壁面には、図4Cに示すようなホルダ102を予め設けておき、乗員にかかるホルダ102に外部端末5を固定させるようにしてもよい。
同図に示すように、ホルダ102は、載置部102aと、1対の挟持部102bとを有する。ホルダ102は、載置部102aへ載置された外部端末5を、1対の挟持部102bが側方から挟み付けることによって外部端末5を固定可能に設けられている。
たとえば、1対の挟持部102bは、載置部102aに対し、Y軸方向に沿って開閉可能に、かつ、バネ等を用いて自然長から開かれた状態においては常に閉じる方向への付勢力が作用するように設けられる。ここで自然長は、たとえば外部端末5の幅寸法よりも短い長さである。
かかる閉じる方向への付勢力が作用する1対の挟持部102bにより、外部端末5を側方から挟み付けることによって、ホルダ102は外部端末5を強固に保持することが可能となる。
なお、このような付勢力に限らず、1対の挟持部102bは、たとえばラチェット機構を用いた構造で外部端末5を側方から挟み付けることとしてもよい。
ホルダ102によれば、外部端末5は、1対の挟持部102bにより側方から支持され、外部端末5自体の操作部であるディスプレイや操作ボタンは開放されている状態となるので、乗員のタッチ操作等により操作されることが可能である。なお、ディスプレイや操作ボタンを開放する必要がなければ、ホルダ102は、たとえばポケット型であってもよい。
図2の説明に戻る。また、診断部13dは、診断の結果、外部端末5が代替可である場合に、モード切替部13eに外部端末判定モードへの移行を行うよう通知する。また、診断部13dは、診断の結果、外部端末5が代替不可である場合に、緊急時の応急的な処置も行えない状態であり、直ちに運転を中断して修理対応が必要なことを乗員へ促すように、通知部13cに通知させる。
モード切替部13eは、診断部13dによって外部端末5が代替可であると診断された場合に、外部端末判定モードへの移行を行う。
一般に外部端末5に搭載される加速度センサは、車両用にチューニングされたものではないため、車載加速度センサに比べ、衝突判定用に用いた場合に精度が劣ることが考えられる。このため、外部端末判定モードでは、ドア閉時のような衝突以外の衝撃でエアバッグ6が絶対に展開することのないように、通常時よりも衝突判定の感度が下げられることが好ましい。モード切替部13eは、外部端末判定モードへの移行に際し、かかる要求が満たされるように、たとえば閾値情報12bの閾値を切り替える。
図5は、外部端末判定モードへの移行時の説明図である。図5に示すように、モード切替部13eは、たとえば外部端末判定モードへの移行に際しては、閾値情報12bに含まれる衝突判定閾値を、通常時の低閾値から、所定の高閾値へと切り替える。これにより、外部端末判定モードでは、通常時よりも衝突判定の感度が下がり、衝突以外の衝撃ではエアバッグ6が展開せず、衝突時の衝撃でのみエアバッグ6を展開させるようにすることができる。
なお、図5では、通常時と外部端末判定モード時とでマップ情報を共用する例を示しているが、外部端末判定モード時の専用マップを設けることとしたうえで、モード切替部13eは、外部端末判定モードへの移行に際し、閾値ではなくかかるマップそのものを通常時から切り替えるようにしてもよい。
図2の説明に戻る。衝突判定部13fは、取得部13aによって取得された各センサ値およびモード切替部13eによって適宜切り替えられた閾値情報12bに基づき、衝突判定処理を実行する。起動部13gは、衝突判定部13fの判定結果に基づき、エアバッグ6を起動し、展開させる。
次に、実施形態に係るエアバッグECU10が実行する処理手順について、図6を用いて説明する。図6は、実施形態に係るエアバッグECU10が実行する処理手順を示すフローチャートである。なお、図6では、通常時または外部端末判定モード時における衝突判定処理については記載を省略している。
図6に示すように、まず取得部13aが、フロアセンサ2、フロントセンサ3およびサイドセンサ4の各センサの状態を取得する(ステップS101)。そして、検知部13bが、取得された状態に基づき、故障の検知処理を行う(ステップS102)。
ここで、検知部13bが故障を検知した場合(ステップS102,Yes)、通知部13cが、エアバッグウォーニングランプを点灯させる(ステップS103)。一方、故障を検知しない場合(ステップS102,No)、ステップS101からの処理を繰り返す。
また、検知部13bが故障を検知した場合に(ステップS102,Yes)、該当するセンサがフロアセンサ2またはサイドセンサ4であった場合(ステップS104,Yes)、通知部13cが、通知デバイス7を通じ、該当センサ近傍の所定位置へ外部端末5を固定するように乗員へ通知する(ステップS105)。
一方、故障に該当するセンサがフロントセンサ3であった場合(ステップS104,No)、通知部13cは、通知デバイス7を通じ、衝突判定は可能だが修理対応を促す旨を乗員へ通知し(ステップS106)、処理を終了する。
そして、ステップS105の後、診断部13dが、外部端末5の性能診断を実施し(ステップS107)、診断対象の外部端末5が代替可であるか否かを判定する(ステップS108)。
ここで、代替可であると判定された場合(ステップS108,Yes)、モード切替部13eが、衝突判定を外部端末判定モードへ移行させ(ステップS109)、処理を終了する。一方、代替不可であると判定された場合(ステップS108,No)、通知部13cが、通知デバイス7を通じ、緊急時の応急的な処置も行えない状態であり、運転の中断および修理対応を促す旨を乗員へ通知し(ステップS110)、処理を終了する。
上述してきたように、実施形態に係るエアバッグECU10(「乗員保護制御装置」の一例に相当)は、通知部13cと、診断部13dと、衝突判定部13fとを備える。通知部13cは、車載加速度センサの故障が検知された場合に、当該車載加速度センサの近傍へ加速度センサ搭載の外部端末5を設置するように乗員へ通知する。診断部13dは、衝突判定において外部端末5が車載加速度センサに代替可能か否かを診断する。衝突判定部13fは、診断部13dによって外部端末5が代替可能と診断された場合に、車載加速度センサに代えて外部端末5を用いた衝突判定を行う。
したがって、実施形態に係るエアバッグECU10によれば、衝突判定に用いる車載加速度センサのいずれかが故障した場合であっても、乗員保護機能を維持することができる。
また、通知部13cは、故障が検知された車載加速度センサが車両Vのセンターコンソール内(「中央部」の一例に相当)に設けられるフロアセンサ2または車両Vのサイド部に設けられるサイドセンサ4である場合に、当該車載加速度センサの近傍の所定位置へ外部端末5を固定するように乗員へ通知する。
したがって、実施形態に係るエアバッグECU10によれば、故障した車載加速度センサに代替させる外部端末5の適切な固定位置を乗員へ指示することができる。
また、通知部13cは、上記所定位置へ予め設けられたホルダ101,102へ外部端末5を固定するように乗員へ通知する。
したがって、実施形態に係るエアバッグECU10によれば、故障した車載加速度センサに代替させる外部端末5を、適切な固定位置へ確実に固定させることができる。
また、通知部13cは、診断部13dによって外部端末5が代替不可能と診断された場合に、運転を中断して修理対応を促す旨を乗員へ通知する。
したがって、実施形態に係るエアバッグECU10によれば、衝突判定において、緊急時の応急的な処置も行えない状態であり、直ちに運転を中断して修理対応が必要なことを乗員へ促すことができる。
また、診断部13dは、外部端末5の加速度センサにおける、最大Gレンジ、サンプリング周期、分解能および軸(「検出可能軸」の一例に相当)を診断する。
したがって、実施形態に係るエアバッグECU10によれば、外部端末5が車載加速度センサに代替するために最低限必要となる性能を診断することができる。
また、診断部13dは、上記軸に応じて外部端末5を固定させる向きを乗員へ指定する。
したがって、実施形態に係るエアバッグECU10によれば、外部端末5が車載加速度センサに代替するために適切な向きで、外部端末5を設置させることができる。
また、実施形態に係るエアバッグECU10は、モード切替部13eをさらに備える。モード切替部13eは、診断部13dによって外部端末5が代替可能と診断された場合に、衝突判定部13fによる衝突判定の通常時のモードを、外部端末5を車載加速度センサに代えて用いる外部端末判定モード(「緊急時のモード」の一例に相当)へ切り替える。
したがって、実施形態に係るエアバッグECU10によれば、外部端末5が車載加速度センサを代替する場合には、衝突判定部13fを専用のモードで動作させることができる。
また、モード切替部13eは、外部端末判定モードにおいて、通常時よりも衝突判定の感度を下げる。
したがって、実施形態に係るエアバッグECU10によれば、外部端末判定モードにおいても、衝突以外の衝撃ではエアバッグ6が展開せず、衝突時の衝撃でのみエアバッグ6を展開させるようにすることができる。
また、通知部13cは、車載加速度センサの故障中、継続してウォーニングランプを点灯させる。
したがって、実施形態に係るエアバッグECU10によれば、たとえ外部端末5が車載加速度センサに代替できたとしても、緊急時の応急的な処置であることに変わりはないので、車載加速度センサの修理対応が必要であることを乗員へ促し続けることができる。
なお、上述した実施形態では、車載加速度センサとして、フロアセンサ2、フロントセンサ3およびサイドセンサ4を例に挙げたが、衝突判定に用いられる車載加速度センサの位置や数を限定するものではない。
また、上述した実施形態では、乗員が携帯する外部端末5を例に挙げたが、これに限られるものではなく、たとえばエアバッグECU10が、車内に存在し、加速度センサを搭載した候補端末を検索してもよい。
その場合、車内に複数の候補端末があった場合、たとえば故障した車載加速度センサの最も近傍に位置する候補端末を外部端末5とするように乗員へ通知してもよい。あるいは、すべての候補端末につき性能診断を行って、衝突判定用として最も高い性能を有する候補端末を外部端末5とするように乗員へ通知してもよい。
また、上述した実施形態では、乗員保護装置としてエアバッグ6を例に挙げたが、これに限られるものではなく、たとえばプリテンショナ等であってもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 エアバッグシステム
2 フロアセンサ
3 フロントセンサ
4 サイドセンサ
5 外部端末
6 エアバッグ
7 通知デバイス
10 エアバッグECU
13a 取得部
13b 検知部
13c 通知部
13d 診断部
13e モード切替部
13f 衝突判定部
13g 起動部
101,102 ホルダ
V 車両

Claims (10)

  1. 車載加速度センサの故障が検知された場合に、当該車載加速度センサの近傍へ加速度センサ搭載の外部端末を設置するように乗員へ通知する通知部と、
    衝突判定において前記外部端末が前記車載加速度センサに代替可能か否かを診断する診断部と、
    前記診断部によって前記外部端末が代替可能と診断された場合に、前記車載加速度センサに代えて前記外部端末を用いた衝突判定を行う衝突判定部と
    を備えることを特徴とする乗員保護制御装置。
  2. 前記通知部は、
    故障が検知された前記車載加速度センサが車両の中央部に設けられるフロアセンサまたは車両のサイド部に設けられるサイドセンサである場合に、当該車載加速度センサの近傍の所定位置へ前記外部端末を固定するように乗員へ通知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の乗員保護制御装置。
  3. 前記通知部は、
    前記所定位置へ予め設けられたホルダへ前記外部端末を固定するように乗員へ通知する
    ことを特徴とする請求項2に記載の乗員保護制御装置。
  4. 前記通知部は、
    前記診断部によって前記外部端末が代替不可能と診断された場合に、運転を中断して修理対応を促す旨を乗員へ通知する
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の乗員保護制御装置。
  5. 前記診断部は、
    前記外部端末の加速度センサにおける、最大Gレンジ、サンプリング周期、分解能および検出可能軸を診断する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の乗員保護制御装置。
  6. 前記診断部は、
    前記検出可能軸に応じて前記外部端末を固定させる向きを乗員へ指定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の乗員保護制御装置。
  7. 前記診断部によって前記外部端末が代替可能と診断された場合に、前記衝突判定部による衝突判定の通常時のモードを、前記外部端末を前記車載加速度センサに代えて用いる緊急時のモードへ切り替えるモード切替部
    をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の乗員保護制御装置。
  8. 前記モード切替部は、
    前記緊急時のモードにおいて、通常時よりも衝突判定の感度を下げる
    ことを特徴とする請求項7に記載の乗員保護制御装置。
  9. 前記通知部は、
    前記車載加速度センサの故障中、継続してウォーニングランプを点灯させる
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の乗員保護制御装置。
  10. 車載加速度センサの故障が検知された場合に、当該車載加速度センサの近傍へ加速度センサ搭載の外部端末を設置するように乗員へ通知する通知工程と、
    衝突判定において前記外部端末が前記車載加速度センサに代替可能か否かを診断する診断工程と、
    前記診断工程において前記外部端末が代替可能と診断された場合に、前記車載加速度センサに代えて前記外部端末を用いた衝突判定を行う衝突判定工程と
    を含むことを特徴とする乗員保護制御方法。
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