JP2021140519A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 USB用スロットを含む複数のメディアスロットを有する電子機器において、比較的に大きな装飾物が付されたUSBメモリについても、その取り扱いを可能とする。【解決手段】 本発明に係る電子機器としてのマルチコピー機(10)は、2種類のUSB用スロット502および504を含む複数のメディアスロット502〜516を有する。各メディアスロット502〜516は、マルチコピー機(10)に設けられた凹部70内に配置される。ここで、USB用スロット502および504を含む一部のメディアスロット502〜510は、列を成す。そして、USB用スロット502および504のそれぞれは、列の両端以外の位置に、つまり中途の位置に、配置される。これにより、比較的に大きな装飾物100または100aが付されたUSBメディアであっても、USB用スロット502または504への装着が可能となり、つまりその取り扱いが可能となる。【選択図】図5

Description

本発明は、電子機器に関し、特に、USB(Universal Serial Bus)メモリ(または「USBフラッシュドライブ」とも呼ばれる。)を含む複数の可搬型半導体メディアのそれぞれに対応する複数のメディアスロットを有する、電子機器に関する。
この種の電子機器の一例が、特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された技術によれば、電子機器としての画像形成装置において、装置本体の側面にメンテナンス用の窓部(窓開口部)が設けられており、この窓部の奥方に、複数のメディアスロットが配されている。すなわち、それぞれのメディアスロットに対応する可搬型半導体メディアは、窓部を介して当該メディアスロットに対して着脱(挿抜)される。ここで言うメディアスロットには、USBメモリ用のスロット(USBコネクタ)が含まれる。このUSB用スロットは、窓部の周縁部に近い位置に配されている(特にその段落[0032]〜段落[0036]および図3〜図4参照)。
特開2007−311964号公報
ところで、市販されているUSBメモリには、様々な装飾が施されたものがあり、たとえば図12および図13に示されるような比較的に大きな装飾物100が付されたものがある。なお、図12は、書籍(辞書)を模った装飾物100が付されたUSBメモリの一例を示し、図13は、バウムクーヘンを模った装飾物100が付されたUSBメモリの一例を示す。また、図12および図13のそれぞれにおいて、110という符号が付された要素は、コネクタ部であり、詳しくはUSB_Type−Aプラグである。
その一方で、特許文献1に開示された技術では、前述の如くUSB用スロットが窓部の周縁部に近い位置に配されている。このため、図12および図13に示されるような比較的に大きな装飾物100が付されたUSBメモリについては、これを(つまりコネクタ部110を)USB用スロットに装着(挿入)しようとすると、当該装飾物100と窓部の周縁部とが互いに干渉してしまい、それが叶わない。すなわち、図12および図13に示されるような比較的に大きな装飾物100が付されたUSBメモリについては、取り扱うことができない。
そこで、本発明は、USB用スロットを含む複数のメディアスロットを有する電子機器において、図12および図13に示されるような比較的に大きな装飾物100が付されたUSBメモリについても、つまりより多種多様なUSBメモリについても、取り扱うことができる、新規な技術を提供することを、目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る電子機器は、USBメモリを含む複数の可搬型半導体メディアのそれぞれに対応する複数のメディアスロットが配置されたスロット配置面を有する。ここで、複数のメディアスロットのうちのUSB用スロットを含む一部または全部は、スロット配置面と交差する(仮想の)平面と、当該スロット配置面と、の交線に沿って、列を成すように配置される。そして、USB用スロットを含む列の両端に、当該USB用スロット以外のメディアスロットが配置される。言い換えれば、USB用スロットは、列の両端以外に、つまり当該列の中途に、配置される。また、USB用スロットを含む列の両端の外方であり、かつ、スロット配置面の前方に、当該スロット配置面との相対位置が固定された構造体が存在する。
なお、スロット配置面は、電子機器本体に設けられた凹部内に配されてもよく、詳しくは当該凹部の開口部に向けて配されてもよい。このような構成においては、凹部の開口部の周縁部の一部が、前述の構造体となることがある。
また、前述の如くスロット配置面が凹部内に配される構成においては、シャッタ手段が、備えられてもよい。ここで言うシャッタ手段は、凹部の開口部を閉鎖する閉鎖状態と、当該開口部を開放する開放状態と、に選択的に遷移する。この場合、シャッタ手段が閉鎖状態および開放状態の一方から他方に遷移する際の当該シャッタ手段の遷移動作に関係する関係部材の一部が、前述の構造体となることがある。
さらに、USB用スロットは、USB_Type−A用スロットと、USB_Type−C用スロットと、を含む場合がある。この場合、USB_Type−A用スロットは、前述の列の中央、または、USB_Type−C用スロットよりも当該列の中央に近い位置に、配置されるのが、望ましい。
加えて、前述の列は、電子機器本体が正規姿勢にあるときに、つまり当該電子機器が使用可能な状態に設置されたときに、水平方向に沿って延伸してもよい。言い換えれば、当該列を成すUSB用スロットを含む各メディアスロットは、水平方向に沿って並ぶように配置されてもよい。
このような本発明は、たとえば画像記録媒体に画像を形成する画像形成装置に適用することができる。
本発明によれば、USB用スロットを含む複数のメディアスロットを有する電子機器において、図12および図13に示されるような比較的に大きな装飾物100が付されたUSBメモリについても、つまりより多種多様なUSBメモリについても、取り扱うことができる。
図1は、本発明の第1実施例に係るマルチコピー機の正面図である。 図2は、第1実施例に係るマルチコピー機のメディアスロット部を含む部分の斜視図である。 図3は、図2とは異なる状態にあるときのメディアスロット部を含む部分の斜視図である。 図4は、第1実施例に係るマルチコピー機のメディアスロット部をその前方から見た図である。 図5は、第1実施例に係るマルチコピー機のメディアスロット部にUSBメモリが装着された状態を仮想的に示す図である。 図6は、第1実施例に係るマルチコピー機のメディアスロット部の電気的な構成を示すブロック図である。 図7は、第1実施例の比較対象の一例を示す図である。 図8は、第1実施例の別の例を示す図である。 図9は、第1実施例のさらに別の例を示す図である。 図10は、本発明の第2実施例に係るマルチコピー機のメディアスロット部をその前方から見た図である。 図11は、本発明の第3実施例に係るマルチコピー機のメディアスロット部をその前方から見た図である。 図12は、市販されているUSBメモリの一例を示す図である。 図13は、市販されているUSBメモリの別の例を示す図である。
[第1実施例]
本発明の第1実施例について、図1に示されるマルチコピー機10を例に挙げて説明する。
本第1実施例に係るマルチコピー機10は、たとえば不特定多数の者により使用されることを前提として、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどに設置される。このマルチコピー機10は、コピー機能、プリンタ機能、イメージスキャナ機能、ファクシミリ機能などの複数の機能を備える。これらの機能を備えるマルチコピー機10は、コピーサービス、プリントサービス、ファクスサービス、スキャンサービス、行政サービスなどの様々なサービスを提供することができる。
たとえば、コピーサービスによれば、不図示の原稿の画像を読み取って、その読取画像を画像記録媒体としての不図示の用紙に形成(印刷)することができ、つまりは当該原稿の画像を用紙にコピーすることができる。ここで言う用紙としては、普通紙、光沢紙および写真用紙がある。
プリントサービスには、メディアプリントサービスと、ネットワークプリントサービスと、コンテンツプリントサービスと、が含まれる。
メディアプリントサービスによれば、種々の可搬型の記録メディアに記憶されたPDF(Portable Document Format)ファイルや所定形式の画像ファイルなどの所定ファイルに基づく画像を用紙に形成することができ、つまり当該所定ファイルの印刷をすることができる。ここで言う記録メディアとしては、USBメモリやSD(Secure Digital)メモリカードなどの半導体メディア、ならびに、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクメディアがある。また、メディアプリントサービスによれば、スマートフォンやタブレットなどの携帯機器を記録メディアとして用いることも可能である。この場合、記録メディアとしての携帯機器に記憶されたファイル、つまり印刷に供されるファイルは、無線通信により当該携帯機器からマルチコピー機10へ転送される。ここで言う無線通信の方式としては、たとえばWi−Fi(登録商標)方式、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)方式、さらには、IrDA(登録商標:Infrared Data Association)に従う赤外線通信方式がある。
ネットワークプリントサービスによれば、専用のウェブサイトに予め登録されたファイルの印刷をすることができる。ここで言う専用のウェブサイトに登録可能なファイルとしては、PDFファイル、所定形式の画像ファイル、所定の文書作成ソフトウェアや所定の表計算ソフトウェアなどの所定のアプリケーションソフトウェアにより作成されたファイルなどがある。
コンテンツプリントサービスによれば、マルチコピー機10によりアクセス可能なコンテンツプロバイダが提供するブロマイドや楽譜などの種々のコンテンツの印刷をすることができる。
そして、ファクスサービスによれば、原稿の画像を電子化して任意のファクシミリ装置へ送信するファクス送信をすることができる。また、ファクスサービスによれば、所定の中継センタを介してのファクス受信をすることもできる。
スキャンサービスによれば、原稿の画像を電子化してPDFファイルまたは所定形式の画像ファイルとしてUSBメモリに記憶することができる。
行政サービスによれば、住民票の写しや印鑑登録証明書などの所定の公的証明書を発行することができる。この行政サービスの提供を受けるには、当該行政サービスの提供を受ける者の住民基本台帳カードもしくは個人番号カードが必要になる。
このような様々なサービスの提供を実現するために、マルチコピー機10は、ユーザインターフェース装置としてのアプリケーションボックス20と、主装置としての複合機(MultiFunction Printer:MFP)30と、を備える。なお、以下の説明では、図1に示される如くマルチコピー機10が正規姿勢にあるときを、つまり当該マルチコピー機10が使用可能な状態に配置されたときを、基準として、各方向を規定する。すなわち、図1における手前側をマルチコピー機10の前方側として、当該マルチコピー機10の前後方向を規定する。そして、図1における上下方向を、マルチコピー機10の上下方向とし、図1における左右方向を、マルチコピー機10の左右方向とする。このマルチコピー機10を使用するユーザは、常套的には当該マルチコピー機10の前方側に立って操作を行う。
アプリケーションボックス20は、タッチパネル202付きのディスプレイ204と、記録メディアアクセス部206と、紙片用プリンタ208と、符号読取部210と、近距離通信部212と、貨幣処理部214と、写真印刷部216と、を備える。
タッチパネル202付きのディスプレイ204は、表示手段の一例としてのディスプレイ204の表示面に、操作受付手段の一例としてのタッチパネル202が重なるように設けられることで、これら両者が互いに一体化されたものである。このタッチパネル202付きのディスプレイ204は、アプリケーションボックス20の上部に設けられる。図1においては、タッチパネル202付きディスプレイ204は、当該ディスプレイ204の表示面を前方に向けた状態にあるが、このディスプレイ204の表示面の向き(厳密には(仮想の)水平面に対する当該表示面の角度)は、一定の範囲内で任意に変更可能である。このため、タッチパネル202付きのディスプレイ204は、その下端部を中心に回動可能に設けられ、つまりはそうなるようにアプリケーションボックス20の上部に支持される。なお、タッチパネル202は、たとえば静電容量方式のものであるが、これに限らず、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式などの他の方式のものであってもよい。そして、ディスプレイ204は、たとえば液晶ディスプレイ(LCD)であるが、これに限らず、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイなどであってもよい。
記録メディアアクセス部206は、前述の半導体メディアおよび光ディスクメディアにアクセスして適宜のデータを読み出しまたは書き込む記録メディアアクセス手段の一例である。この記録メディアアクセス部206については、後で詳しく説明するが、当該記録メディアアクセス部206は、半導体メディアが装着されるメディアスロット部50と、光ディスクが装着される光ディスク収容部60と、を有する。この記録メディアアクセス部206もまた、アプリケーションボックス20の上部に設けられる。
紙片用プリンタ208は、たとえばサーマル(感熱式)プリンタまたはドットインパクトプリンタであり、レシートなどの紙片を発行する。具体的には、紙片用プリンタ208は、ロール紙上に適宜の文字列や画像などを印刷して、この印刷済の紙片を排紙部(排紙口)208aから排出する。この紙片用プリンタ208もまた、アプリケーションボックス20の上部に設けられる。
符号読取部210は、たとえばレーザスキャナおよびカメラを含み、商品などに付された符号や、前述の携帯端末の画面に表示された符号を読み取る、符号読取手段である。ここで言う符号には、1次元コードであるバーコード、および、QR(Quick Response)コード(登録商標)などの2次元コードがある。この符号読取部210もまた、アプリケーションボックス20の上部に設けられる。
近距離通信部212は、前述の住民基本台帳カードや個人番号カードなどの非接触型IC(Integrated Circuit)カード、あるいは、前述の携帯端末との間で、ISO/IEC18092(いわゆるNFC:Near Field Communication)などの近距離無線通信規格に従う近距離無線通信を行う近距離無線通信手段の一例である。この近距離通信部212もまた、アプリケーションボックス20の上部に設けられる。
貨幣処理部214は、マルチコピー機10の使用料の決済を現金で行う現金決済処理手段の一例であり、硬貨投入口214aと、紙幣挿入口214bと、釣銭返却レバー214cと、硬貨返却口214dと、を含む。このうちの硬貨投入口214aと、紙幣挿入口214bと、釣銭返却レバー214cとは、アプリケーションボックス20の前面部を構成する前カバー20aの上部寄りの位置に設けられる。そして、硬貨返却口214dは、前カバー20aの下部寄りの位置に設けられる。硬貨投入口214aは、硬貨の投入を受け付ける受付口であり、この硬貨投入口214aに投入された硬貨は、その種類(額面)ごとに分類されて、不図示の硬貨収容部に収容される。紙幣挿入口214bは、紙幣の挿入を受け付ける受付口であり、この紙幣挿入口214bに挿入された紙幣は、その種類ごとに分類されて、不図示の紙幣収容部に収容される。これら硬貨収容部に収容された硬貨の種類および枚数と、紙幣収容部に収容された紙幣の種類および枚数と、に基づいて、現金の投入金額が算出される。そして、マルチコピー機10による何らかのサービスの提供が行われると、そのサービスの内容に応じた料金が投入金額から差し引かれ、この差引後の残高が算出される。この残高がある状態で、釣銭返却レバー214cが操作されると、当該残高に応じた釣銭が返却される。この釣銭に硬貨が含まれる場合、当該硬貨は、硬貨返却口214dから返却される。また、釣銭に紙幣が含まれる場合、当該紙幣は、紙幣挿入口214bから返却される。
なお、マルチコピー機10の使用料は、電子マネーで決済することもできる。この場合は、前述の近距離通信部212の通信相手として、キャッシュカードやクレジットカードなどの電子マネー媒体としての機能を有するICカード、あるいは、当該電子マネー媒体としての機能を有する(そのように設定された)携帯端末が用いられる。
写真印刷部216は、写真用プリンタ216aと、シール用プリンタ216bと、を有する。写真用プリンタ216aは、たとえば昇華型プリンタまたはインクジェットプリンタ(特に染料インクを用いるインクジェットプリンタ)であり、前述の写真用紙に写真画像を印刷する。この写真用プリンタ216aによる印刷後の写真用紙、つまり写真は、排出部216cに排出される。そして、シール用プリンタ216bは、片面に粘着層が形成されたシール紙に写真画像を印刷する。このシール用プリンタ216bによる印刷後のシール紙、つまりシールもまた、排出部216cに排出される。なお、写真用プリンタ216aと、シール用プリンタ216bとは、アプリケーションボックス20内において上下2段に設けられ、詳しくは写真用プリンタ216aが上段に設けられ、シール用プリンタ216bが下段に設けられる。そして、排出部216cは、前カバー20aの下部寄りの位置に設けられ、たとえば硬貨返却口214dの右横方に設けられる。
一方、複合機30は、アプリケーションボックス20の近傍に設けられ、たとえば当該アプリケーションボックス20の右横方に隣接して設けられ、言わば当該アプリケーションボックス20と一体的に設けられる。この複合機30は、画像読取部302と、画像形成部304と、給紙部306と、排紙トレイ308と、を備える。
画像読取部302は、複合機30の上部に設けられる。この画像読取部302は、画像読取手段の一例である。すなわち、画像読取部302は、前述の原稿の画像を読み取って、当該画像に応じた2次元の画像データを出力する、画像読取処理を担う。このため、画像読取部302は、原稿が載置される不図示の原稿台を有する。この原稿台は、ガラスなどの透明材によって形成される。併せて、原稿台の上方には、当該原稿台に載置された原稿を押さえるための原稿押さえカバー302aが、ヒンジなどの支持部材を介して開閉自在に取り付けられる。そして、原稿台の下方に、不図示の光源、ミラー、結像レンズ、ラインセンサなどを含む画像読取ユニットと、当該画像読取ユニットによる画像読取位置を移動させるための駆動機構と、が設けられる。なお、原稿押さえカバー302aとして、画像読取ユニットによる画像読取位置にシート状の原稿を1枚ずつ自動的に送り込む自動原稿送り装置(Auto Document Feeder:ADF)を備えるものが採用されることがある。
画像形成部304は、画像読取部302の下方に設けられる。この画像形成部304は、画像形成手段の一例である。すなわち、画像形成部304は、給紙部306から供給される用紙に適宜の画像データに基づく画像を形成する、画像形成処理を担う。この画像形成処理は、たとえば公知の電子写真方式により行われる。このため、画像形成部304は、不図示の感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、定着装置などを備える。この画像形成部304による画像形成処理に供される画像データとしては、画像読取部302から出力される画像データや前述のPDFファイルに含まれる画像データ、ファクス受信により得られる画像データなどがある。なお、画像形成部304は、電子写真方式に限らず、たとえばインクジェット方式によって、画像形成処理を行うものであってもよい。
給紙部306は、画像形成部304の下方に設けられる。この給紙部306は、給紙手段の一例である。すなわち、給紙部306は、前述の如く画像形成部304へ用紙を供給し、厳密にはユーザにより選択された用紙を画像形成部304へ1枚ずつ供給する。このため、給紙部306は、複数の給紙カセット306a、306a、…を有する。各給紙カセット306a、306a、…には、適宜の用紙が収容される。そして、給紙部306は、ユーザにより選択された用紙が収容されている給紙カセット306aを給紙元として、当該給紙元から画像形成部304へ用紙を1枚ずつ供給する。なお、給紙カセット306a、306a、…のうちの1つは、たとえば上から2段目の給紙カセット306bは、はがきサイズの用紙が収容されるはがき用紙カセットである。
排紙トレイ308は、画像読取部302と画像形成部304との間に設けられており、つまり複合機30の筐体の内方に設けられる胴内排紙構造のトレイである。この排紙トレイ308に、画像形成部304による画像形成処理後の用紙、いわゆる印刷物が、排出される。なお、排紙トレイ308は、複合機30の筐体の外方に設けられる胴外排紙構造のトレイであってもよい。
さらに、図2を参照して、アプリケーションボックス20の上部に設けられた記録メディアアクセス部206について、とりわけメディアスロット部50について、説明する。
図2に示されるように、アプリケーションボックス20の上部には、詳しくはタッチパネル202付きのディスプレイ204の支持部の前方部分には、天板の一部を成す概略平板上の傾斜パネル部20bが設けられる。この傾斜パネル部20bの表面(上面)は、前方から後方に向かって上り勾配で傾斜しており、たとえば(仮想の)水平面に対して25度ほど傾斜している。そして、傾斜パネル部20bの後部(ユーザの立ち位置から見て奥部)寄りの位置であって、当該傾斜パネル部20bの左側寄りの位置に、左右方向に少し細長い概略矩形状の開口部(枠部)70aを有する凹部70が設けられており、この凹部70内に、メディアスロット部50が設けられる。
なお、傾斜パネル部20bの後端部には、当該傾斜パネル部20bと連続するように、(仮想の)鉛直面に沿う鉛直パネル部20cが設けられる。この鉛直パネル部20cの左側寄りの位置に、換言すればメディアスロット部50(凹部70の開口部70a)と隣接する位置に、光ディスク収容部60が設けられ、いわゆる光ディスクドライブが設けられる。また、メディアスロット部50および光ディスク収容部60の右横方に、紙片用プリンタ208が設けられ、とりわけ当該紙片用プリンタ208排紙部208aは、鉛直パネル部20cに設けられる。さらに、メディアスロット部50の前方(ユーザの立ち位置から見て手前側)に、符号読取部210が設けられる。そして、符号読取部210の右横方に、換言すれば紙片用プリンタ208の前方に、近距離通信部212が設けられる。加えて、鉛直パネル部20cの上端部に、タッチパネル202付きのディスプレイ204が設けられ、厳密には当該タッチパネル202付きのディスプレイ204の支持部が設けられる。
凹部70の開口部70aは、メディアスロット部50の保護のために、図3に示される如くシャッタ80により閉鎖されることがある。厳密に言えば、シャッタ80は、メディアスロット部50が必要とされるときにのみ、図2に示される如く凹部70の開口部70aを開放し、それ以外のときは、図3に示される如く当該開口部70aを閉鎖する。なお、図示を含む詳しい説明は省略するが、シャッタ80は、(前後方向に沿う(仮想の)鉛直面による断面が)上方に凸の少し湾曲したシャッタ板を有し、このシャッタ板が前後方向に(厳密には開口部70aの下方において左右方向に延伸する軸を中心とする円の円周方向に沿って)変位することで、開口部70aを開放する開放状態と、当該開口部70aを閉鎖する閉鎖状態と、に選択的に遷移する。このシャッタ80の遷移動作(シャッタ板の変位動作)を案内するために、凹部70内の左右それぞれの側壁には、図2に示される如く適当な、たとえばレール状の、案内部80aが設けられる。この案内部80aは、シャッタ80の遷移動作に関係する関係部材の一例である。
その上で、メディアスロット部50に注目すると、当該メディアスロット部50は、図4に示されるように、複数の、たとえば8個の、メディアスロット502〜516を備える。具体的には、メディアスロット部50は、左右方向に少し細長い概略矩形平面状のスロット配置面50aを有し、このスロット配置面50aに、各メディアスロット502〜516が配置される。なお、図4は、メディアスロット部50(スロット配置面50a)をその前方(正面)から見た図である。
この図4において、502という符号が付されたメディアスロットは、USB用スロットであり、詳しくはUSB_Type−A用のスロットであり、厳密にはUSB_Type−Aレセプタクルである。そして、504という符号が付されたメディアスロットもまた、USB用スロットであり、詳しくはUSB_Type−C用のスロットであり、厳密にはUSB_Type−Cレセプタクルである。
そして、506という符号が付されたメディアスロットは、SDメモリカード用のスロットである。このSDメモリカード用スロット506は、miniSD(登録商標)カード用のスロットとして兼用される。508という符号が付されたメディアスロットは、microSD(登録商標)カード用のスロットである。さらに、510という符号が付されたメディアスロットは、メモリスティック(登録商標)用のスロットである。このメモリスティック用スロット510は、メモリスティックDuo(登録商標)用のスロットとして兼用される。
加えて、512という符号が付されたメディアスロットは、スマートメディア(登録商標)用のスロットである。そして、514という符号が付されたメディアスロットは、xDピクチャカード(登録商標)用のスロットである。516という符号が付されたメディアスロットは、コンパクトフラッシュ(登録商標)用のスロットである。このコンパクトフラッシュ用スロット516は、マイクロドライブ(登録商標)用のスロットとして兼用される。また、コンパクトフラッシュ用スロット516の横方には、当該コンパクトフラッシュ用スロット516に装着されたコンパクトフラッシュを当該コンパクトフラッシュ用スロット516から外部に取り出すための取り出しボタン516aが設けられる。
メディアスロット部50は、スロット配置面50aを、つまり各メディアスロット502〜516を、凹部70の開口部70aに向けた状態で設けられる。すなわち、各メディアスロット502〜516のそれぞれに対応する半導体メディアは、凹部70の開口部70aを介して当該各メディアスロット502〜516のそれぞれに対して着脱される。
ここで、USB_Type−A用スロット502と、USB_Type−C用スロット504と、SDメモリカード用スロット506と、microSDカード用スロット508と、メモリスティック用スロット510と、の5つのメディアスロット502〜510は、左右方向に沿って1列に配置される。厳密に言えば、これら各メディアスロット502〜510は、水平方向に沿って延伸する(仮想の)直線を含む(仮想の)平面と、スロット配置面50aと、の交線に沿って、列を成すように、配置される。そして、スマートメディア用スロット512と、xDピクチャカード用スロット514と、コンパクトフラッシュ用スロット516と、の残り3つのメディアスロット512〜516もまた、左右方向に沿って1列に配置される。すなわち、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504を含む5つのメディアスロット502〜510と、残り3つのメディアスロット512〜516とは、互いに平行な2つの列を成すように配置される。
そして特に、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504を含む5つのメディアスロット502〜510が成す列に注目すると、当該列を成す各メディアスロット502〜510は、たとえば左側から右側に向かって、SDメモリカード用スロット506、microSDカード用スロット508、USB_Type−A用スロット502、USB_Type−C用スロット504およびメモリスティック用スロット510、という順番で配置される。すなわち、ここで言う列の両端の一方(左端)には、SDメモリカード用スロット506が配置され、当該列の他方(右端)には、メモリスティック用スロット510が配置される。言い換えれば、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504は、列の両端以外に配置され、つまり当該列の中途に配置される。
したがってたとえば、USB_Type−A用スロット502については、これに装着されようとするUSBメモリが、図12および図13に示されるような比較的に大きな装飾物100が付されたものであるとしても、図5に示されるように、当該装飾物100が、凹部70の開口部70aおよびシャッタ80の案内部80aを含む何らかの構造体と干渉することはない。すなわち、図12および図13に示されるような比較的に大きな装飾物100が付されたUSBメモリについても、これをUSB_Type−A用スロット502に装着することができ、つまり多種多様なUSBメモリの取り扱いが可能となる。なお、USB_Type−A用スロット502を含む各メディアスロット502〜516のうちの複数のものに半導体メディアが同時に装着されることはない(禁止されている)ので、当該USB_Type−A用スロット502にUSBメモリが装着される際に、他のメディアスロット502〜516に装着される半導体メモリが障害になることはない。
また、図12および図13のような図示は省略するが、USB_Type−C用スロット504に対応するUSBメモリについても、つまりコネクタ部としてUSB_Type−Cプラグを有するUSBメモリについても、比較的に大きな装飾物が付されたものが市販されている。このような比較的に大きな装飾物が付されたUSB_Type−CのUSBメモリが、USB_Type−C用スロット504に装着されようとする場合にも、図5に一点鎖線100aで示されるように、当該装飾物が、凹部70の開口部70aおよびシャッタ80の案内部80aを含む何らかの構造体と干渉することはない。すなわち、比較的に大きな装飾物が付されたUSB_Type−CのUSBメモリついても、これをUSB_Type−C用スロット504に装着することができ、つまり多種多様なUSB_Type−CのUSBメモリの取り扱いが可能となる。
なお、USB_Type−AのUSBメモリと、USB_Type−CのUSBメモリと、を比べると、USB_Type−AのUSBメモリの方が、USB_Type−CのUSBメモリよりも、サイズが大きいことを含め、機械的に強い。ゆえに、USB_Type−AのUSBメモリの方が、USB_Type−CのUSBメモリよりも、大きな装飾物が付される傾向がある。このことから、USB_Type−A用スロット502は、当該USB_Type−A用スロット502を含む列の中央、または、USB_Type−C用スロット504よりも当該列の中央に近い位置に、配置されるのが、望ましい。
その一方で、電気回路的な観点から見ると、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504と、それ以外のメディアスロット506〜516とは、図6に示されるように、互いに別系統である。すなわち、メディアスロット部50は、不図示のCPU(Central Processing Unit)などを含む主制御回路に接続されるUSBハブ520を有する。このUSBハブ520は、複数のポートを有し、そのうちの1つは、USB_Type−A用スロット502に接続され、別の1つは、Type−C制御回路522を介してUSB_Type−C用スロット504に接続される。Type−C制御回路522は、USB_Type−C用スロット504をUSBハブ502のポートに接続するための制御回路である。そして、USBハブ520のさらに別の1つのポートは、フラッシュメモリコントローラ524に接続され、このフラッシュメモリコントローラ524に、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504以外の各メディアスロット506〜516が接続される。フラッシュメモリコントローラ524は、これに接続される各メディアスロット506〜516のそれぞれに対応する半導体メディアに対するアクセス(データの読出しまたは書込み)を制御するための不図示のコントローラを含む。これに対して、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504のそれぞれに対応する半導体メディアであるUSBメモリは、それ自体がコントローラを内蔵することから、当該USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504は、フラッシュメモリコントローラ524のような外部コントローラを介する必要はない。このように、電気回路的な観点からは、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504と、それ以外のメディアスロット506〜516とは、互いに別系統である。
このような電気回路的な観点からすると、少なくともUSB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504以外の各メディアスロット506〜516については、互いに近傍に(言わば纏まった領域に)配置されるのが、望ましい。言い換えれば、たとえばUSB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504を含む5つのメディアスロット502〜510が成す列については、図4(および図5)に示されるように、当該列の中途にUSB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504が配置されることによって、他の3つのメディアスロット506〜510(厳密には列の左端側にある2つのメディアスロット506および508と当該列の右端にあるメディアスロット510と)が離れて配置されるのは、好ましくない。
ただし、そうであるからと言って、3つのメディアスロット506〜510が、互いに近傍に(つまり連続するように)配置されると、たとえば図7に示されるように、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504の少なくとも一方が、列の端に配置されることになる。図7は、USB_Type−C用スロット504が、列の右端に配置される一例を示す。この図7に示される構成では、比較的に大きな装飾物が付されたUSB_Type−CのUSBメモリが、USB_Type−C用スロット504に装着されようとする場合に、当該装飾物(100a)が、シャッタ80の案内部80aと干渉する虞がある。このことは、USB_Type−A用スロット502が、列の端に配置される場合には、なおさらである。
それゆえに、本第1実施例においては、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504の少なくとも一方が、列の端に配置されないことを優先して、換言すれば前述の電気回路的な観点を敢えて犠牲にして、当該USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504を含む各メディアスロット502〜506が適宜に配置される。
このように、本第1実施例によれば、たとえばUSB_Type−A用スロット502については、これに装着されようとするUSB_Type−AのUSBメモリが、図12および図13に示されるような比較的に大きな装飾物100が付されたものであるとしても、当該USBメモリをUSB_Type−A用スロット502に装着することができ、つまり多種多様なUSB_Type−AのUSBメモリの取り扱いが可能となる。また、USB_Type−C用スロット504についても、これに装着されようとするUSB_Type−CのUSBメモリが、比較的に大きな装飾物が付されたものであるとしても、当該USBメモリをUSB_Type−C用スロット504に装着することができ、つまり多種多様なUSB_Type−CのUSBメモリの取り扱いが可能となる。
なお、本第1実施例においては、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504を含む列の延伸方向に重点を置いて、つまり水平方向(左右方向)に重点を置いて、当該USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504の配置に言及しているが、当該列を横切る方向にも、厳密には当該列を横切り、かつ、スロット配置面50aに沿う方向にも、つまりたとえば図4(および図5)における上下方向にも、注意を払うのが、望ましい。すなわち、図4における上下方向においても、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504それぞれの周辺に、とりわけ凹部70の開口部70aとの間に、可能な(許容できる)限り空間(余裕)が設けられるのが、望ましい。
また、本第1実施例の別例として、たとえば図8に示されるような構成が採用されてもよい。この図8に示される構成では、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504の間に、別のメディアスロット、たとえばmicroSDカード用スロット508が配置される。言い換えれば、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504が、互いに離れて配置される。このような構成であっても、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504のそれぞれは、列の端に配置されないので、当該USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504の少なくとも一方が、列の端に配置されることによる不都合が回避され、その結果、多種多様なUSBメモリの取り扱いが可能となる。
加えて、本第1実施例のさらに別の例として、たとえば図9に示されるような構成が採用されてもよい。この図9に示される構成では、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504が、互いに異なる列を成す。すなわち、USB_Type−A用スロット502は、スマートメディア用スロット512およびコンパクトフラッシュ用スロット516とともに、1つの列を成す。そして、USB_Type−C用スロット504は、SDメモリカード用スロット506、microSDカード用スロット508、xDピクチャカード用スロット514およびメモリスティック用スロット510とともに、別の列を成す。このような構成であっても、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504のそれぞれは、列の端に配置されないので、当該USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504の少なくとも一方が、列の端に配置されることによる不都合が回避され、その結果、多種多様なUSBメモリの取り扱いが可能となる。なお、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504のそれぞれは、列の中央または当該中央に近い位置に配置されるのが、望ましい。
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例について、図10を参照して説明する。
本第2実施例においては、図10に示されるように、各メディアスロット502〜516が1列に配される。このため、第1実施例に比べて、スロット配置面50aが、より細長くなる。
その一方で、本第2実施例においても、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504のそれぞれは、列の端に配置されず、当該列の中途に配置される。具体的には、左側から右側に向かって、SDメモリカード用スロット506、microSDカード用スロット508、メモリスティック用スロット510、USB_Type−C用スロット504、USB_Type−A用スロット502、スマートメディア用スロット512、xDピクチャカード用スロット514およびコンパクトフラッシュ用スロット516、という順番で配置される。これにより、USB_Type−C用スロット504は、列の中央に近い位置に配置され、USB_Type−A用スロット502は、当該USB_Type−C用スロット504よりもさらに列の中央に近い位置に配置される。
このような構成の本第2実施例によっても、第1実施例と同様、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504の少なくとも一方が、列の端に配置されることによる不都合が回避され、その結果、多種多様なUSBメモリの取り扱いが可能となる。
なお、本第2実施例においても、第1実施例と同様、たとえば図8に示される構成に倣って、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504が、互いに離れて配置されてもよい。この場合も、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504のそれぞれが、列の端に配置されないようにすることが、肝要である。
[第3実施例]
次に、本発明の第3実施例について、図11を参照して説明する。
本第3実施例においては、図11に示されるように、シャッタ80が設けられない。このため、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504のそれぞれに、USBメモリが装着される際には、凹部70の開口部70aが障害となる可能性がある。
その一方で、本第3実施例においても、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504のそれぞれは、列の端に配置されず、当該列の中央に配置される。因みに、図11に示される各メディアスロット502〜516の配置は、図4(および図5)に示される配置と同じである。
したがって、本第3実施例によっても、第1実施例と同様、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504の少なくとも一方が、列の端に配置されることによる不都合が回避され、その結果、多種多様なUSBメモリの取り扱いが可能となる。
なお、本第3実施例においても、第1実施例と同様、たとえば図8に示される構成に倣って、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504が、互いに離れて配置されてもよい。この場合も、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504のそれぞれが、列の端に配置されないようにすることが、肝要である。
また、本第3実施例においても、図9に示される構成に倣って、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504が、互いに異なる列を成すように配置されてもよい。この場合も、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504のそれぞれが、列の端に配置されないようにすることが、肝要である。
さらに、本第3実施例においても、第2実施例と同様、つまり図10に示される構成に倣って、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504を含む各メディアスロット502〜516が1列に配されてもよい。この場合も、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504のそれぞれが、列の端に配置されないようにすることが、肝要である。
[その他の適用例]
以上の各実施例は、本発明の具体例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。これら各実施例以外の局面にも、本発明を適用することができる。
たとえば、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504以外の各メディアスロット506〜512については、各実施例で説明したものに限らない。
また、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504の両方が設けられるのではなく、いずれか一方のみが設けられてもよい。
さらに、スロット配置面50aについては、概略矩形平面状としたが、これ以外の形状であってもよく、極端には、曲面状(現実的には比較的に曲率の小さい曲面状)であってもよい。この場合も、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504の少なくとも一方を含む列は、水平方向に沿って延伸する(仮想の)直線を含む(仮想の)平面と、スロット配置面50aと、の交線に沿うように設けられるのが、望ましい。
加えて、USB_Type−A用スロット502およびUSB_Type−C用スロット504の少なくとも一方を含む列は、水平方向に沿うのではなく、当該水平方向以外の方向に沿うように、設けられてもよい。
そして、本発明は、マルチコピー機10以外の画像形成装置や、当該画像形成装置以外の電子機器にも、適用することができる。
10 … マルチコピー機
50 … メディアスロット部
50a … スロット配置面
70 … 凹部
70a … 開口部
80 … シャッタ
80a … 案内部
502 … USB_Type−A用スロット
504 … USB_Type−C用スロット
506 … SDメモリカード用スロット
508 … microSDカード用スロット
510 … メモリスティック用スロット
512 … スマートメディア用スロット
514 … xDピクチャカード用スロット
516 … コンパクトフラッシュ用スロット

Claims (6)

  1. USBメモリを含む複数の可搬型半導体メディアのそれぞれに対応する複数のメディアスロットが配置されたスロット配置面を有する電子機器であって、
    前記複数のメディアスロットのうちの前記USBメモリに対応するUSB用スロットを含む一部または全部は、前記スロット配置面と交差する平面と、当該スロット配置面と、の交線に沿って、列を成すように配置され、
    前記列の両端に、前記USB用スロット以外の前記メディアスロットが配置され、
    前記列の両端の外方であり、かつ、前記スロット配置面の前方に、当該スロット配置面との相対位置が固定された構造体が存在する、電子機器。
  2. 前記スロット配置面は、機器本体に設けられた凹部内において当該凹部の開口部に向けて配され、
    前記構造体は、前記開口部の周縁部の一部を含む、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記スロット配置面は、機器本体に設けられた凹部内において当該凹部の開口部に向けて配され、
    前記開口部を閉鎖する閉鎖状態と当該開口部を開放する開放状態とに選択的に遷移するシャッタ手段を備え、
    前記構造体は、前記シャッタ手段が前記閉鎖状態および前記開放状態の一方から他方に遷移する際の当該シャッタ手段の遷移動作に関係する関係部材の一部を含む、請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記USB用スロットは、USB_Type−A用スロットとUSB_Type−C用スロットとを含み、
    前記USB_Type−A用スロットは、前記列の中央または前記USB_Type−C用スロットよりも当該列の中央に近い位置に配置される、請求項1から3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 前記列は、機器本体が正規姿勢にあるときに水平方向に沿って延伸する、請求項1から4のいずれかに記載の電子機器。
  6. 画像記録媒体に画像を形成する画像形成装置である、請求項1から5のいずれかに記載の電子機器。
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