JP2021139981A - 防眩フィルム - Google Patents

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尚樹 橋本
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政和 望月
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Abstract

【課題】カメラ機能を有する画像表示装置に適用され得る防眩フィルムであって、カメラ機能を阻害しない防眩フィルムを提供すること。【解決手段】 本発明の防眩フィルムは、透明基材と、該透明基材の少なくとも一方の面に配置された防眩層とを備え、該防眩層が、防眩領域と非防眩領域とから構成される。1つの実施形態においては、上記非防眩領域が、上記防眩層の貫通孔である。1つの実施形態においては、上記非防眩領域において、上記防眩層の上記透明基材とは反対側表面が平滑面である。【選択図】図1

Description

本発明は、防眩フィルムに関する。
携帯電話、ノート型パーソナルコンピューター(PC)等の画像表示装置には、カメラ等の内部電子部品が搭載されているものがある。このような画像表示装置のカメラ性能等の向上を目的として、種々の検討がなされている(例えば、特許文献1〜7)。例えば、狭額縁化に代表される画像表示装置形状の多様化が進んでおり、画像表示装置の多様な形状に応じて、十分にカメラ性能が発揮され得ることが求められ、これに対応するために部分的に偏光性能を有する偏光板が検討されている。このような偏光板は、カメラレンズが配置される個所に対応して偏光機能を部分的に解消して、当該個所ではカメラ機能を発揮させ、一方、その他の個所においては、偏光板として機能を発揮するように構成されている。しかしながら、上記偏光板をアンチグレアタイプの画像表示装置に適用した場合、すなわち、上記偏光板と防眩フィルムとを組み合わせて用いた場合、撮影画像がぼやけるとう問題が生じる。
特開2011−81315号公報 特開2007−241314号公報 米国特許出願公開第2004/0212555号明細書 韓国公開特許第10−2012−0118205号公報 韓国特許第10−1293210号公報 特開2012−137738号公報 米国特許出願公開第2014/0118826号明細書
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、カメラ機能を有する画像表示装置に適用され得る防眩フィルムであって、カメラ機能を阻害しない防眩フィルムを提供することにある。
本発明の防眩フィルムは、透明基材と、該透明基材の少なくとも一方の面に配置された防眩層とを備え、該防眩層が、防眩領域と非防眩領域とから構成される。
1つの実施形態においては、上記非防眩領域が、上記防眩層の貫通孔である。
1つの実施形態においては、上記非防眩領域において、上記防眩層の上記透明基材とは反対側表面が平滑面である。
本発明によれば、カメラ機能を有する画像表示装置に適用され得る防眩フィルムであって、カメラ機能を阻害しない防眩フィルムを提供することができる。
本発明の1つの実施形態による防眩フィルムの概略断面図である。 本発明の1つの実施形態による防眩フィルムの概略平面図である。 本発明の別の実施形態による画像表示装置の概略断面図である。
A.防眩フィルムの概要
図1は、本発明の1つの実施形態による防眩フィルムの概略断面図である。図2は、本発明の1つの実施形態による防眩フィルムの概略平面図である。なお、見やすくするために、図面における各層等の長さ、厚み、凹凸の大きさ等は実際の縮尺とは異なっている。防眩フィルム100は、透明基材10と、透明基材10の少なくとも一方の面に配置された防眩層20とを備える。防眩層20は、防眩領域21と非防眩領域22とから構成される。防眩領域21は、防眩性を有して防眩層20としての機能を発揮する領域である。一方、非防眩領域22は、防眩層20の一部の平面視領域において、防眩層20としての機能が排された領域であり、すなわち、防眩性を有さない(あるいは、防眩領域よりも防眩性が低い)領域である。1つの実施形態においては、防眩領域21と非防眩領域22とは、ヘイズ値の相違で区別される。
1つの実施形態においては、図1に示すように、非防眩領域22は、防眩層の貫通孔であり得る。
図3は、本発明の別の実施形態による防眩フィルムの概略断面図である。この防眩フィルム200では、防眩領域21において、防眩層20の透明基材10とは反対側表面が凹凸面であり、非防眩領域22において、防眩層20の透明基材10とは反対側表面が平滑面である。本明細書において、「平滑面」とは、算術平均表面粗さRaが0.01μm以下の面をいう。
本発明の防眩フィルムは、非防眩領域を有する防眩層を備えることにより、カメラ機能を有する画像表示装置に適用され得る防眩フィルムであって、防眩性を有しながらも、カメラ機能を阻害しない防眩フィルムを提供することができる。非防眩領域は、当該防眩フィルムが適用される画像表示装置のカメラレンズの位置に対応する位置に設けられ得、このような非防眩領域を設けることにより、カメラ機能を阻害せずに鮮明な撮像が可能となる。一方、防眩領域においては、所望の防眩性を発揮し得、したがって、本発明の防眩フィルムはアンチグレアタイプの画像表示装置に好適に用いられ得る。
上記防眩フィルムは、任意の適切なその他の層をさらに備えていてもよい。例えば、非防眩領域が、防眩層の貫通孔である実施形態において、防眩フィルムは、防眩領域における防眩層の透明基材とは反対側および非防眩領域における透明基材の防眩層側の面に配置されたオーバーコート層および/または低反射処理層をさらに備え得る。また、非防眩領域が平滑面である実施形態において、防眩フィルムは、防眩層の透明基材とは反対側に配置されたオーバーコート層および/または低反射処理層をさらに備え得る。
上記防眩フィルムの厚みは、好ましくは20μm〜200μmであり、より好ましくは40μm〜150μmであり、さらに好ましくは60μm〜100μmである。
防眩領域の位置において、上記防眩フィルムのヘイズ値は、好ましくは5%〜80%であり、より好ましくは15%〜60%である。
非防眩領域の位置において、上記防眩フィルムのヘイズ値は、好ましくは5%以下であり、より好ましくは3%以下である。
防眩領域の位置における防眩フィルムのヘイズ値と、非防眩領域の位置における防眩フィルムのヘイズ値との差は、所定値以上であることが好ましい。防眩領域の位置における防眩フィルムのヘイズ値と、非防眩領域の位置における防眩フィルムのヘイズ値との差は、好ましくは5%以上であり、より好ましくは10%〜70%である。
防眩フィルムの反射色相(a、b)に基づくΔabについて、防眩領域の位置におけるΔabと非防眩領域の位置におけるΔabとの差は、小さいほど好ましい。当該Δabの差が小さければ、見た目の統一感に優れる防眩フィルムを得ることができる。当該Δabの差は、好ましくは20以下であり、より好ましくは10以下である。反射色相は、例えば、コニカミノルタ社製の分光測色計CM−2600d(光源:D65)を用いて、測定することができる。Δabは、反射色相(a、b)から、(a+b1/2の式により求めることができる。
B.防眩層
上記のとおり、防眩層は、防眩領域と非防眩領域とから構成される。代表的には、防眩領域において、防眩層の一方の表面は凹凸面である。
非防眩領域の数、配置、形状、サイズ等は、任意の適切なものとされ得る。例えば、搭載される画像表示装置のカメラ部の位置、形状、サイズ等に応じて設計される。この場合、非防眩領域は、直径10mm以下の略円形とされることが好ましい。
防眩領域における凹凸面の算術平均表面粗さRaは、好ましくは0.01μm〜1μmであり、より好ましくは0.05μm〜0.5μmである。このような範囲であれば、十分な防眩性を有しつつ、画像表示装置の視認性を阻害し難い防眩フィルムを得ることができる。
非防眩領域が平滑面である実施形態(図3に示す実施形態)の場合、非防眩領域における凹凸面の算術平均表面粗さRaは、好ましくは0.01μm以下であり、より好ましくは0.005μm以下である。
また、非防眩領域が平滑面である実施形態(図3に示す実施形態)の場合、防眩領域における凹凸面の算術平均表面粗さRaと非防眩領域における凹凸面の算術平均表面粗さRaとの差(防眩領域の算術平均表面粗さRa−非防眩領域の算術平均表面粗さRa)は、所定値以上であることが好ましい。当該算術平均表面粗さRaの差は、好ましくは0.05μm以上であり、より好ましくは0.1μm以上である。
防眩領域における凹凸面の最大高さRyは、好ましくは0.5μm〜5μmであり、より好ましくは1μm〜3μmである。このような範囲であれば、十分な防眩性を有しつつ、画像表示装置の視認性を阻害し難い防眩フィルムを得ることができる。
非防眩領域が平滑面である実施形態(図3に示す実施形態)の場合、非防眩領域における凹凸面の最大高さRyは、好ましくは0.5μm以下であり、より好ましくは0.3μm以下である。
また、非防眩領域が平滑面である実施形態(図3に示す実施形態)の場合、防眩領域における凹凸面の最大高さRyと非防眩領域における凹凸面の最大高さRyとの差(防眩領域の最大高さRy−非防眩領域の最大高さRy)は、所定値以上であることが好ましい。当該最大高さRyの差は、好ましくは0.1μm以上であり、より好ましくは4.5μm以上である。
防眩領域における凹凸面の平均傾斜角θaは、好ましくは0.3°〜5°であり、より好ましくは0.5°〜4°である。このような範囲であれば、十分な防眩性を有しつつ、画像表示装置の視認性を阻害し難い防眩フィルムを得ることができる。
非防眩領域が平滑面である実施形態(図3に示す実施形態)の場合、非防眩領域における凹凸面の平均傾斜角θaは、好ましくは0.3°以下であり、より好ましくは0.1°以下である。
また、非防眩領域が平滑面である実施形態(図3に示す実施形態)の場合、防眩領域における凹凸面の平均傾斜角θaと非防眩領域における凹凸面の平均傾斜角θaとの差(防眩領域の平均傾斜角θa−非防眩領域の平均傾斜角θa)は、所定値以上であることが好ましい。当該平均傾斜角θaの差は、好ましくは0.5°以上であり、より好ましくは1°以上である。
なお、凹凸面の、算術表面粗さRa、最大高さRy、平均傾斜角θaの定義は、JIS B 0601(1994年版)に基づく。また、これらの特性値は、触針式表面粗さ測定器(例えば、小阪研究所製、高精度微細形状測定器、商品名「サーフコーダET4000」)により測定することができる。なお、平均傾斜角θaは、θa=tan−1Δaの式で定義される値である。Δaは、JIS B 0601(1994年版)に規定される粗さ曲線において隣り合う凸部の頂点と凹部の最下点との差(高さh)の合計(h1+h2+h3+・・・・・・・+hn)から粗さ曲線の基準長さLを除した値であり、すなわち、Δa=(h1+h2+h3+・・・・・・・+hn)/Lの式で表される。
防眩領域における防眩層の厚みは、好ましくは1μm〜20μmであり、より好ましくは3μm〜15μmであり、さらに好ましくは5μm〜10μmである。このような範囲であれば、十分な防眩性を有しつつ、画像表示装置の視認性を阻害し難い防眩フィルムを得ることができる。
防眩領域における防眩層の厚みと非防眩領域における防眩層の厚みとの差は、小さいほど好ましい。当該厚みの差が小さければ、見た目の統一感に優れる防眩フィルムを得ることができる。防眩領域における防眩層の厚みと非防眩領域における防眩層の厚みとの差は、好ましくは5μm以下であり、より好ましくは3μm以下であり、さらに好ましくは1μm以下である。
上記防眩層は、本発明の効果が得られる限り、任意の適切な材料により形成され得る。好ましくは、防眩層は、任意の適切な樹脂を含む。1つの実施形態においては、上記防眩層は、バインダー樹脂と粒子とを含む。該防眩層は、例えば、透明基材上に防眩層形成用組成物を塗布し、その後、該組成物を硬化して形成される。防眩層形成用組成物は、硬化性化合物、上記粒子等を含み得る。
1つの実施形態においては、上記バインダー樹脂は、硬化性化合物を由来とする樹脂であり、該樹脂としては、例えば、熱硬化性樹脂、活性エネルギー線硬化性樹脂等が挙げられる。
好ましくは、上記防眩層形成用組成物は、主成分となる硬化性化合物として、多官能モノマー、多官能モノマー由来のオリゴマーおよび/または多官能モノマー由来のプレポリマーを含む。多官能モノマーとしては、例えば、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジメチロールプロパントテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、1,10−デカンジオール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート、エトキシ化グリセリントリアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート等が挙げられる。多官能モノマーは、単独で用いてもよく、複数を組み合わせて用いてもよい。
上記多官能モノマーは、水酸基を有していてもよい。水酸基を有する多官能モノマーを含む防眩層形成用組成物を用いれば、透明基材と防眩層との密着性を向上させることができる。水酸基を有する多官能モノマーとしては、例えば、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート等が挙げられる。
上記多官能モノマー、多官能モノマー由来のオリゴマーおよび多官能モノマー由来のプレポリマーの含有割合は、防眩層形成用組成物中のモノマー、オリゴマーおよびプレポリマーの合計量に対して、好ましくは30重量%〜100重量%であり、より好ましくは40重量%〜95重量%であり、特に好ましくは50重量%〜95重量%である。
上記防眩層形成用組成物は、単官能モノマーをさらに含んでいてもよい。単官能モノマーとしては、例えば、エトキシ化o−フェニルフェノール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソステアリルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、イソホロニルアクリレート、ベンジルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシアクリレート、アクリロイルモルホリン、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチルアクリルアミド等が挙げられる。
上記単官能モノマーは、水酸基を有していてもよい。水酸基を有する単官能モノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシアクリレート、1,4−シクロヘキサンメタノールモノアクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;N−(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド等のN−(2−ヒドロキシアルキル)(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。なかでも好ましくは、4−ヒドロキシブチルアクリレート、N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミドである。
上記防眩層形成用組成物は、ウレタン(メタ)アクリレートおよび/またはウレタン(メタ)アクリレートのオリゴマーを含んでいてもよい。ウレタン(メタ)アクリレートは、例えば、(メタ)アクリル酸または(メタ)アクリル酸エステルとポリオールとから得られるヒドロキシ(メタ)アクリレートを、ジイソシアネートと反応させることにより得ることができる。ウレタン(メタ)アクリレートおよびウレタン(メタ)アクリレートのオリゴマーは、単独で用いてもよく、複数を組み合わせて用いてもよい。
上記(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記ポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,2−プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステル、トリシクロデカンジメチロール、1,4−シクロヘキサンジオール、スピログリコール、トリシクロデカンジメチロール、水添ビスフェノールA、エチレンオキサイド付加ビスフェノールA、プロピレンオキサイド付加ビスフェノールA、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、3−メチルペンタン−1,3,5−トリオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、グルコース類等が挙げられる。
上記ジイソシアネートとしては、例えば、芳香族、脂肪族または脂環族の各種のジイソシアネート類を使用することができる。上記ジイソシアネートの具体例としては、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、3,3−ジメチル−4,4−ジフェニルジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、およびこれらの水添物等が挙げられる。
1つの実施形態においては、上記のとおり、防眩層は粒子を含む。該粒子を含むことにより、防眩層表面を凹凸面とすることができる。また、防眩層のヘイズ値を制御することができる。上記粒子としては、例えば、無機粒子、有機粒子等が挙げられる。無機粒子の具体例としては、例えば、酸化ケイ素粒子、酸化チタン粒子、酸化アルミニウム粒子、酸化亜鉛粒子、酸化錫粒子、炭酸カルシウム粒子、硫酸バリウム粒子、タルク粒子、カオリン粒子、硫酸カルシウム粒子等が挙げられる。有機粒子の具体例としては、例えば、ポリメチルメタクリレート樹脂粒子(PMMA粒子)、シリコーン樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、ポリカーボネート樹脂粒子、アクリルスチレン樹脂粒子、ベンゾグアナミン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、ポリオレフィン樹脂粒子、ポリエステル樹脂粒子、ポリアミド樹脂粒子、ポリイミド樹脂粒子、ポリフッ化エチレン樹脂粒子等が挙げられる。上記粒子は、単独で用いてもよく、複数を組み合わせて用いてもよい。
上記粒子の重量平均粒径は、好ましくは1μm〜10μmであり、より好ましくは2μm〜7μmである。粒子の重量平均粒径は、コールターカウント法により測定され得る。なお、防眩層中あるいは防眩層形成用組成物中において、上記粒子は、1次粒子の形態および/または1次粒子が凝集した形態で存在し得るが、本明細書において「粒子の重量平均粒径」とは、粒子形態にかかわらず、防眩層形成用組成物中の粒子について、コールターカウント法により測定される重量平均粒径を意味する。
上記粒子の屈折率は、好ましくは1.1〜1.9であり、より好ましくは1.2〜1.7である。このような屈折率を有する粒子としては、例えば、シリコーン粒子、ポリスチレン粒子、ポリメタクリル酸メチル、スチレンとメタクリル酸の共重合体等が挙げられる。また、上記粒子の屈折率n1と上記バインダー樹脂との屈折率n2との差(n1−n2)は、好ましくは−0.01以下であり、より好ましくは−0.03以下であり、さらに好ましくは−0.05以下である。このような範囲であれば、透明性に優れる防眩フィルムを得ることができる。
上記粒子の形状は、特に限定されず、例えば、ビーズ状等の略球状であってもよく、粉末等の不定形状であってもよい。好ましくは、アスペクト比が1.5以下の略球状の粒子であり、より好ましくは球状の粒子である。
上記防眩層において、粒子の含有割合は、バインダー樹脂100重量部に対して、好ましくは0.2重量部〜12重量部であり、より好ましくは0.5重量部〜12重量部であり、さらに好ましくは1重量部〜9重量部であり、特に好ましくは1重量部〜7重量部である。このような範囲であれば、防眩性により優れる防眩性フィルムを得ることができる。
上記防眩層形成用組成物中において、上記粒子は、分散性よく存在していることが好ましい。粒子の分散性(分散度合い)は、レーザー回折散乱式粒度分布測定法、動的光散乱法、静的光散乱法等による粒度分布測定から評価することができる。また、走査電子顕微鏡等による顕微鏡観察により測定することができる。
防眩層形成用組成物中の粒子の分散性をレーザー回折散乱式粒度分布測定法による粒度分布で評価した場合、D50(体積累積50%における粒径)と体積累積粒径D90(体積累積90%における粒径)との差の絶対値は、5μm以下であることが好ましく、3μm未満であることがより好ましく、1μm未満であることがさらに好ましく、0μm以上1μm未満であることが特に好ましい。このような範囲であれば、適切な表面形状を有する防眩層を形成することができる。
防眩層形成用組成物中の粒子の分散性をレーザー回折散乱式粒度分布測定法による粒度分布で評価した場合、粒径1μm以上5μm未満の粒子の含有割合は、該組成物中の粒子の全量に対して、50重量%を超えることが好ましく、70重量%以上であることがより好ましく、80重量%〜100重量%であることがさらに好ましい。このような範囲であれば、適切な表面形状を有する防眩層を形成することができる。
上記防眩層形成用組成物は、好ましくは、任意の適切な光重合開始剤を含む。光重合開始剤としては、例えば、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、アセトフェノン、ベンゾフェノン、キサントン、3−メチルアセトフェノン、4−クロロベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、ベンゾインプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノベンゾフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、チオキサントン系化合物等が挙げられる。
上記防眩層形成用組成物は、溶媒を含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、2−メトキシエタノール等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;ジイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル類;エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類;エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類;ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、複数を組み合わせて用いてもよい。上記有機粘土含む防眩層形成用組成物を用いる場合、溶媒として、トルエン、シクロペンタノンおよび/またはキシレンを用いることが好ましい。
上記防眩層形成用組成物の固形分濃度は、好ましくは20重量%〜80重量%であり、より好ましくは25重量%〜60重量%であり、さらに好ましくは30重量%〜50重量%である。このような範囲であれば、適切な表面形状を有する防眩層を得ることができる。
上記防眩層形成用組成物は、任意の適切な添加剤をさらに含み得る。添加剤としては、例えば、レベリング剤、ブロッキング防止剤、分散安定剤、揺変剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、消泡剤、増粘剤、分散剤、界面活性剤、触媒、滑剤、帯電防止剤等が挙げられる。
上記防眩層は、上記防眩層形成用組成物を透明基材に塗布した後に硬化させて得ることができる。防眩層形成用組成物の塗布方法としては、任意の適切な方法を採用し得る。例えば、バーコート法、ロールコート法、グラビアコート法、ロッドコート法、スロットオリフィスコート法、カーテンコート法、ファウンテンコート法、コンマコート法が挙げられる。
非防眩領域が防眩層の貫通孔である防眩フィルム(図1に示す防眩フィルム)における、防眩層の非防眩領域は、任意の適切な方法で形成することができる。例えば、透明基材の表面エネルギーを部分的に調整して、非防眩領域を形成する個所において、透明基材の防眩層形成用組成物に対する濡れ性を低下させ、当該個所において防眩層が形成されないようにする方法が挙げられる。表面エネルギーを調整する方法としては、例えば、インクジェット処理、除電、コロナ・プラズマ等の処理が挙げられる。また、防眩層形成後に所定の個所を掘削する等の方法により、非防眩領域(貫通孔)を形成してもよい。
非防眩領域が平滑面である防眩フィルム(図3に示す防眩フィル)における、防眩層の非防眩領域は、任意の適切な方法で形成することができる。例えば、凹凸面を有する層を形成した後に、凹凸面の一部を埋めることにより、非防眩領域が形成され得る。凹凸面を埋める材料としては、任意の適切な材料が用いられ得る。当該材料としては、例えば、上記防眩層形成用組成物に用いられるバインダー樹脂が挙げられる。また、防眩層形成後に所定の個所を掘削する等の方法により、非防眩領域(平滑面)を形成してもよい。
上記防眩層形成用組成物の硬化方法としては、任意の適切な硬化処理が採用され得る。代表的には、硬化処理は紫外線照射により行われる。紫外線照射の積算光量は、好ましくは50mJ/cm〜500mJ/cmである。
C.透明基材
上記透明基材としては、可視光線透過性を有する限り任意の適切な基材が用いられ得る。前記透明基材を構成する材料として、例えば、トリアセチルセルロース(TAC)、ポリカーボネート、アクリル系ポリマー、環状ポリオレフィン、ノルボルネン構造を有するポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。
上記透明基材の厚みは、好ましくは10μm〜500μmであり、より好ましくは20μm〜300μmであり、さらに好ましくは30μm〜100μmである。上記透明基材の屈折率は、好ましくは1.30〜1.80である。
非防眩領域が防眩層の貫通孔である防眩フィルム(図1に示す防眩フィルム)において、非防眩領域に対応した位置における透明基材の算術平均表面粗さRaは、好ましくは0.01μm以下であり、より好ましくは0.005μm以下である。
非防眩領域が防眩層の貫通孔である防眩フィルム(図1に示す防眩フィルム)において、防眩領域における防眩層の凹凸面の算術平均表面粗さRaと非防眩領域に対応した位置における透明基材の算術平均表面粗さRaとの差(防眩領域の算術平均表面粗さRa−透明基材の算術平均表面粗さRa)は、所定値以上であることが好ましい。当該算術平均表面粗さRaの差は、好ましくは0.05μm以上であり、より好ましくは0.1μm以上である。
非防眩領域が防眩層の貫通孔である防眩フィルム(図1に示す防眩フィルム)において、非防眩領域に対応した位置における透明基材の最大高さRyは、好ましくは0.5μm以下であり、より好ましくは0.3μm以下である。
非防眩領域が防眩層の貫通孔である防眩フィルム(図1に示す防眩フィルム)において、防眩領域における防眩層の凹凸面の最大高さRyと非防眩領域に対応した位置における透明基材の最大高さRyとの差(防眩領域の最大高さRy−透明基材の最大高さRy)は、所定値以上であることが好ましい。当該最大高さRyの差は、好ましくは0.1μm以上であり、より好ましくは4.5μm以上である。
非防眩領域が防眩層の貫通孔である防眩フィルム(図1に示す防眩フィルム)において、非防眩領域に対応した位置における透明基材の平均傾斜角θaは、好ましくは0.3°以下であり、より好ましくは0.1°以下である。
非防眩領域が防眩層の貫通孔である防眩フィルム(図1に示す防眩フィルム)において、防眩領域における防眩層の凹凸面の平均傾斜角θaと非防眩領域に対応した位置における透明基材の平均傾斜角θaとの差(防眩領域の平均傾斜角θa−透明基材の平均傾斜角θa)は、所定値以上であることが好ましい。当該平均傾斜角θaの差は、好ましくは0.5°以上であり、より好ましくは1°以上である。
D.オーバーコート層、低反射処理層
オーバーコート層は、任意の適切な構成であり得る。例えば、防眩性を発現するための散乱成分を含まないこと以外は、B項で説明した防眩層形成用材料と同様の組成物を塗工することにより、オーバーコート層を形成することができる。塗工方法としては、例えば、バーコート法、ロールコート法、グラビアコート法、ロッドコート法、スロットオリフィスコート法、カーテンコート法、ファウンテンコート法、コンマコート法等が挙げられる。
低反射処理層には、低屈折率材料のWETコーティング、スパッタリング、蒸着処理などに代表される光学調整層のドライ成膜処理が一般的であり、本発明においてもこれらに代表される種々の方法により自由に選択できる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。
[実施例1]
(防眩層形成用塗工液の配合)
防眩層形成材料に含まれる樹脂として、紫外線硬化型ウレタンアクリレート樹脂(三菱ケミカル(株)製、商品名「UV1700TL」、固形分80%)50重量部、およびペンタエリスリトールトリアクリレートを主成分とする多官能アクリレート(大阪有機化学工業(株)製、商品名「ビスコート#300」、固形分100%)50重量部を準備した。これらの樹脂の混合物(樹脂固形分:100重量部)と、上記粒子としてのアクリルとスチレンの共重合粒子(積水化成品工業(株)製、商品名「テクポリマーSSX1055QXE」、重量平均粒径:5.5μm)10重量部と、チキソトロピー付与剤としての有機粘度である合成スメクタイト(クニミネ工業(株)製、商品名「スメクトンSAN」)2.5重量部と、光重合開始剤(BASF社製、商品名「OMNIRAD907」)3重量部と、レベリング剤(共栄社化学(株)製、商品名「LE−303」、固形分40%)0.15重量部とを混合した。この混合物を固形分濃度が40%となるように、トルエン/シクロペンタノン混合溶媒(重量比80/20)で希釈して、防眩層形成用塗工液を調整した。
(ハードコート層形成用塗工液の配合)
ハードコート層に含まれる樹脂として、紫外線硬化型アクリレート樹脂(大阪有機化学工業(株)製、商品名「ビスコート#300」、固形分100%)100重量部を準備した。この樹脂(樹脂固形分:100重量部)と、光重合開始剤(BASF社製、商品名「OMNIRAD907」)3重量部と、レベリング剤(共栄社化学(株)製、商品名「LE−303」、固形分40%)0.15重量部とを混合した。この混合物を固形分濃度が30%となるように、MIBK/シクロペンタノン混合溶媒(重量比70/30)で希釈して、ハードコート層形成用塗工液を調整した。
(防眩性フィルムaの作成)
透明基材として、透明プラスチックフィルム基材(TAC、富士フィルム(株)製、商品名「TD80UL」)を準備した。この透明プラスチックフィルム基材の片面に、上記防眩層形成材料(塗工液)をバーコータを用いて塗膜を形成した。そして、この塗膜が形成された透明プラスチックフィルム基材を、乾燥工程へと搬送した。乾燥工程において、80℃で1分間加熱することにより上記塗膜を乾燥させた。その後、高圧水銀ランプにて積算光量300mJ/cmの紫外線を照射し、上記塗膜を硬化処理して厚み4.0μmの防眩層を形成し、ヘイズ25%となる防眩性フィルムaを得た。
(非防眩領域の形成:防眩性フィルムa上のハードコート層による包埋処理)
得られた防眩性フィルム上に、直径5mmの円型の空隙部を有する表面保護フィルムを貼りつけ、防眩層表面の一部が上記空隙によって露出される状態の積層体を作成した。積層されたフィルムにおける保護フィルム側に上記ハードコート層形成用塗工液をバーコータを用いて塗膜形成した。そして、この塗膜が形成された透明プラスチックフィルム基材を、乾燥工程へと搬送した。乾燥工程において、80℃で1分間加熱することにより上記塗膜を乾燥させた。その後、高圧水銀ランプにて積算光量300mJ/cmの紫外線を照射し、上記塗膜を硬化処理して厚み4.0μmのハードコート層が、露出された部分にのみ形成されたフィルムを作成した。
紫外線照射後、表面保護フィルムを剥離することで、防眩性ハードコート層の表面の一部において、非防眩領域(ハードコート層)が形成され、その他の部分において防眩領域が形成された防眩フィルムAを得た。
[実施例2]
(防汚性層形成用塗工液の配合)
防汚性ハードコート層形成材料に含まれる樹脂として、紫外線硬化型アクリレート樹脂(大阪有機化学工業(株)製、商品名「ビスコート#300」、固形分100%)100重量部を準備した。この樹脂(樹脂固形分:100重量部)と、光重合開始剤(BASF社製、商品名「OMNIRAD907」)3重量部と、レベリング剤(ダイキン工業(株)製、商品名「オプツールDAC」、固形分20%)0.20重量部とを混合した。この混合物を固形分濃度が30%となるように、MIBK/シクロペンタノン混合溶媒(重量比70/30)で希釈して、防汚性ハードコート層用塗工液を調整した。
(防汚性ハードコート層用塗工液の部分的な塗工)
透明プラスチックフィルム基材(TAC、富士フィルム(株)製、商品名「TD80UL」)上に、直径5mmの円型の空隙部を有する表面保護フィルムを貼りつけ、透明プラスチックフィルム基材表面の一部が上記空隙によって露出される状態の積層体を作成した。積層されたフィルムにおける保護フィルム側に上記防汚性ハードコート層用塗工液をバーコータを用いて塗工した。そして、塗膜が形成された透明プラスチックフィルム基材を、乾燥工程へと搬送した。乾燥工程において、80℃で1分間加熱することにより上記塗膜を乾燥させた。その後、高圧水銀ランプにて積算光量300mJ/cmの紫外線を照射し、上記塗膜を硬化処理して厚み3.0μmの防汚性ハードコート層が、露出された部分にのみ形成されたフィルムを作成した。
紫外線照射後、表面保護フィルムを剥離することで、透明プラスチック基材層の表面の一部に防汚性ハードコート層が積層された基材フィルムを得た。
(部分的にクリア部を有する防眩性フィルムの作成)
上記表面の一部に防汚性ハードコート層を有する基材フィルムに対し、実施例1で作製した防眩性ハードコート形成用塗工液を実施例1と同様の手順で塗工し、厚み4.0μmの防眩層を形成し、ヘイズ25%となる防眩性フィルムBを得た。事前に設けた防汚性ハードコート上では、乾燥前の塗工液がはじれて塗工されておらず、当該部分は非防眩領域となっていた。また、その他の部分は防眩領域となっていた。
[実施例3]
「防眩性フィルム上のハードコート層による包埋処理」を行わなかったこと以外は、実施例1と同様にして、防眩性フィルムaを得た。
防眩性フィルムa上の直径5mm円形の範囲に対し、防眩性が無くなるまでCO2レーザーを照射して除去することで、非防眩領域を設け、当該非防眩領域と防眩領域とを含む防眩性フィルムCを得た。
[比較例1]
「防眩性フィルム上のハードコート層による包埋処理」を行わなかったこと以外は、実施例1と同様にして、防眩性フィルムaを得た。
[比較例2]
透明基材として、透明プラスチックフィルム基材(TAC、富士フィルム(株)製、商品名「TD80UL」)を準備した。上記透明プラスチックフィルム基材の片面に、実施例2と同様の方法で作製した防汚性ハードコート形成用塗工液を、バーコータを用いて塗工した。そして、塗膜が形成された透明プラスチックフィルム基材を、乾燥工程へと搬送した。乾燥工程において、80℃で1分間加熱することにより上記塗膜を乾燥させた。その後、高圧水銀ランプにて積算光量300mJ/cmの紫外線を照射し、前記塗膜を硬化処理して厚み4.0μmの防汚性ハードコート層を形成し、ハードコートフィルムを得た。
実施例および比較例で得られた防眩性フィルムおよび比較例2で得られたハードコートフィルムを以下の評価に供した。結果を表1に示す。
(1)カメラ撮影像の鮮明性の評価
デジタルカメラ((株)NIKON製、商品名「COOLPIX W100」)を準備し、写真撮影モードを起動させた状態で、上記フィルムを粘着剤で貼りつけ、デジタルカメラディスプレイ部に表示された画像のぼやけ具合を以下の基準で評価した。なお、実施例の防眩フィルムは、カメラレンズ部に非防眩領域を対応させるようにして、貼り付けた。
ぼやけがほぼ見えない ・・・ A(良)
画像のぼやけは起こるが、被写体の判別はつくレベル ・・・ B(可)
被写体の判別がつかなくなるほど画像のぼやけが発生する ・・・ C(不可)
(2)防眩性の評価
上記フィルムを黒色のアクリル板に粘着剤を用いて貼りつけ、当該フィルム表面にLED光源の蛍光灯を写し込み、映り込んだ蛍光灯のぼやけ具合を以下の基準で評価した。なお、実施例の防眩フィルムは、防眩層の防眩領域について、当該評価を行った。
蛍光灯の輪郭が完全にぼやけるレベル ・・・ A(良)
蛍光灯はぼやけるが輪郭が残るレベル ・・・ B(可)
蛍光灯の輪郭がはっきりとわかるレベル ・・・ C(不可)
(3)ヘイズ値
上記(1)のようにして上記フィルムをデジタルカメラに貼着し、カメラレンズ部に対応する部分のヘイズ値、および、カメラレンズ部以外の部分に対応する部分のヘイズ値を、ヘイズメーター(商品名「HAZE METER HM−150」,村上色彩技術研究所製)を使用して、測定した。実施例の防眩フィルムにおいては、カメラレンズ部は防眩領域に相当し、カメラレンズ部以外の部分は非防眩領域に相当する。
Figure 2021139981
10 透明基材
20 防眩層
100 防眩フィルム

Claims (3)

  1. 透明基材と、該透明基材の少なくとも一方の面に配置された防眩層とを備え、
    該防眩層が、防眩領域と非防眩領域とから構成される、
    防眩フィルム。
  2. 前記非防眩領域が、前記防眩層の貫通孔である、請求項1に記載の防眩フィルム。
  3. 前記非防眩領域において、前記防眩層の前記透明基材とは反対側表面が平滑面である、請求項1に記載の防眩フィルム。

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