JP2021139727A - 計量装置、計量システム - Google Patents

計量装置、計量システム Download PDF

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Mamontova Ekaterina
エカテリーナ マモントワ
知樹 金子
Tomoki Kaneko
知樹 金子
直人 黒▲崎▼
Naoto KUROSAKI
直人 黒▲崎▼
恵理子 江夏
Eriko Enatsu
恵理子 江夏
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Kenichi Nishino
賢一 西野
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Abstract

【課題】客自身が量り売り商品を計量するのに好適な技術を提供する。【解決手段】計量装置は、商品を計量する計量手段と、前記計量手段による計量結果に基づく情報を表示する表示手段と、携帯端末と通信可能に接続するための接続手段と、を備え、前記表示手段は、前記携帯端末との接続状態と、該携帯端末を識別可能な情報とを表示する。【選択図】図3D

Description

本発明は、計量装置、計量システムに関する。
例えば、互いに通信可能な計量装置と携帯端末とを含むシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−131232号公報
しかしながら、客自身が量り売り商品を計量する態様には適しない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、客自身が量り売り商品を計量するのに好適な技術を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である計量装置は、商品を計量する計量手段と、前記計量手段による計量結果に基づく情報を表示する表示手段と、携帯端末と通信可能に接続するための接続手段と、を備え、前記表示手段は、前記携帯端末との接続状態と、該携帯端末を識別可能な情報とを表示する。
実施形態に係る計量装置20の外観の一例を示す説明図である。 計量装置20の構成の一例を示す説明図である。 計量販売の流れを説明する説明図である。 計量販売の流れを説明する説明図である。 計量販売の流れを説明する説明図である。 計量販売の流れを説明する説明図である。 計量販売の流れを説明する説明図である。 計量販売の流れを説明する説明図である。 計量販売の流れを説明する説明図である。 計量販売の流れを説明する説明図である。 計量販売の流れを説明する説明図である。 計量販売の流れを説明する説明図である。 計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。 計量装置20等の処理の流れを示したシーケンス図である。 計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。 計量装置20等の処理の流れを示したシーケンス図である。 計量装置20等の処理の流れを示したシーケンス図である。 計量装置20等の処理の流れを示したシーケンス図である。 計量装置20等の処理の流れを示したシーケンス図である。 計量装置20等の処理の流れを示したシーケンス図である。 計量装置20における警告中の表示例である。 携帯端末60における警告中の表示例である。 計量装置20の動作の他の例を示したフローチャートである。 計量装置20の動作の他の例を示したフローチャートである。 他の評価の例を説明する説明図である。 他の評価の例を説明する説明図である。 携帯端末60における他の表示例である。
図1は、実施形態に係る計量装置20の外観の一例を示す説明図である。図2は、計量装置20の構成の一例を示す説明図である。図1、図2において、同一部分には同一符号を付している。以下、図1を参照しつつ、図2に示した計量装置20の構成を説明する。
計量装置20は、CPU21(Central Processing Unit)と、ROM22と、RAM23と、スキャナ部24と、計量部25と、タッチディスプレイ26と、音声出力部27と、印刷部28と、第1通信部29と、第2通信部30とを備える。
CPU21は、中央演算処理装置であり、ROM22に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、計量装置20の動作を制御する。
ROM22は、読み出し専用メモリであり、例えば、プログラムをはじめとしてCPU21が利用する種々の情報を記憶する。
RAM23は、読み出し書き込みメモリであり、例えば、ROM22から読み出した情報、第1通信部29、第2通信部30を介して取得した情報、処理によって生成される情報等、種々の情報を記憶する。なお、種々のフラグの値もRAM23に記憶される。
スキャナ部24は、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、スキャナ部24は、各種コード(バーコード、2次元コード等)を読み取る。
計量部25は、載台25aに載せられたもの(商品、容器等)を、例えばロードセルによる重量検出方式で計量する。
タッチディスプレイ26は、客に各種情報を表示するとともに、タッチパネルも備え、操作部としての機能を有する。
音声出力部27は、音声を出力する。例えば、音声出力部214は、音声ガイダンス等を出力する。
印刷部28は、媒体を発行するプリンタ装置である。例えば、印刷部28は、販売される商品の商品名が印刷された印刷物(以下、「ラベル」ともいう)を生成(印刷)し、ラベル排出口28aから排出(発行)する。印刷部28は、当該商品の価格情報をコード化したバーコード(光学的に読取可能なバーコード)を印刷したラベルを発行可能である。但し、印刷部28は、通常、ラベルに上記バーコードを印刷しない。
第1通信部29は、無線(例えば、無線LAN(Local Area Network))、又は、有線によって、他の装置(店舗内に設置される管理装置、店舗内に設置される他の計量装置、店舗内に設置される精算装置、店舗外に設置される種々のサーバ等)との間で情報を送受信する。例えば、各種のマスタの取得、参照、プログラムの取得、更新の他に障害監視等にも用いられる。
第2通信部30は、近距離無線通信(例えば、Bluetooth(登録商標)等)により、他の装置(例えば、携帯端末60等)との間で情報を送受信する。なお、第2通信部30によって当該計量装置20と他の装置(携帯端末60等)とが通信しているときは(相互接続しているときは)、第2通信部30によって(又は第2通信部30とCPU21との協業によって)、当該計量装置20と他の装置との距離(又は、距離及び方向)を測定可能である。具体的には、電波強度によって測定するが、詳細は後述する。
なお、計量装置20は、時計機能(計時機能)を備えていてもよい。時計機能を備える計量装置20は、例えば、現在時刻や、ある時間までの残時間や、ある状態となってからの経過時間を管理可能である。
また、計量装置20は、非接触型のICタグに対して情報の読み書きを実行する無線タグ読書部を備えていてもよい。ICタグは、例えば、風袋(容器)に貼付されていてもよい。なお、ICタグの種類としては、パッシブタグ(受動タグ)とアクティブタグ(能動タグ)、双方を組み合わせたセミアクティブタグ(起動型能動タグ)の何れであってもよい。
また、図2では、計量装置20がCPU21と、ROM22と、RAM22とを備える構成を説明したが、計量装置20は、それらに代えて、MCU(Micro Controller Unit)を備える構成であってもよい。
計量装置20は、計量して販売される商品(量り売り商品。例えば、農作物、惣菜等)を取り扱う店舗(例えば、スーパーマーケット等)内に導入される。店舗内には、1以上の計量装置20が設置される。
図1の符号Aは、当該計量装置20の装置番号(号機番号)「1号機」を示したシール(装置番号シール)である。店舗内に2以上の計量装置20が設置される場合であっても、計量装置20の夫々を装置番号シールによって示される装置番号によって区別することができる。なお、シールではなく紙を貼付してもよい。また、計量装置20は、シール、紙の貼付に代えて又は加えて装置番号を表示部に表示してもよい。なお、装置番号に代えて装置毎のアイコン等でもよい。
図3A〜図3Jは、計量販売の流れを説明する説明図である。図3Aの左側は、店舗の陳列エリアに商品(レモン、リンゴ、オレンジ)が陳列されている様子を示している。レモンの値札80には、商品名「レモン」、単価「nn(円/kg)」のほか、携帯端末60が認識可能(光学的に読取可能)なバーコードが表示されている。レモンの値札80に表示されているバーコードには、少なくとも、商品を識別可能な情報(レモンである旨の情報)が含まれている。なお、値札80は、紙などに印刷されたものであってもよいし、電子的なディスプレイに表示されたものであってもよい。他の商品(リンゴ、オレンジ)についても同様である。
図3Aの右側は、ある場面(具体的には、レモンの値札80に表示されているバーコードを読み取った際)における携帯端末60の表示例である。より詳細には、客が、店舗内にて、1品目としてヨーグルトのバーコード(該ヨーグルトに付されているバーコード)を読み取り、2品目としてリンゴのバーコード(リンゴの値札に表示されているバーコード)、今回3品目としてレモンのバーコード(レモンの値札80に表示されているバーコード)を読み取った場面における携帯端末60の表示例である。なお、客は、ヨーグルトのバーコードを読み取るときに当該ヨーグルトを手元のカゴ等に入れておくのと同様、レモン(リンゴも同様)のバーコードを読み取るときにも必要な数量のレモンを手元のカゴ等に入れておく。
携帯端末60が表示部に表示する画面70には、撮像画像を表示する撮像画像表示領域71、個々の商品の登録情報等を表示する登録情報表示領域72、合計情報を表示する合計情報表示領域73、他の種々の情報を報知する報知情報表示領域74が設けられている。
画面70は、会員用の商品登録画面の一例(登録の状況に応じた画面)である。携帯端末60は、例えば、特定のアプリケーションプログラム(以下、特定アプリ)によって画面70のような商品登録画面を表示する。携帯端末60は、例えば、顧客登録(会員登録)を経て、他の装置(例えば、店舗外に設置されるアプリ提供サーバ(非図示))から特定アプリを取得してもよい。つまり、携帯端末60は、客の操作によって当該客の顧客情報を他の装置に送信(他の装置が提供する入力フォームに当該顧客自身に関する情報を入力等)し、他の装置から特定アプリを取得してもよい。
撮像画像表示領域71には、バーコード(レモンの値札80に表示されているバーコード)が表示されている。つまり、携帯端末60は、自身が撮像しているバーコードを撮像画像表示領域71にスルー画像(ライブビュー画像)として表示している。
登録情報表示領域72には、1品目としてヨーグルトの登録情報(符号a)、2品目としてリンゴの計量前情報(符号b)、3品目としてレモンの計量前情報(符号c)が表示されている。
量り売り商品に該当しないヨーグルトは、バーコードによって商品が特定されれば販売価格が特定される。従って、ヨーグルトについては販売価格として160円が表示されている。また、ヨーグルトについては、後工程である精算処理を行うのに必要な販売価格が既に特定(登録)されているため、登録情報と称している。
一方、量り売り商品に該当するリンゴ(レモンも同様)は、バーコードによって商品が特定されても計量されなければ販売価格は特定されない。従って、リンゴ(レモンも同様)については販売価格として「??」が表示されている。また、リンゴ(レモンも同様)については、後工程である精算処理を行うのに必要な情報な販売価格が未だ特定(登録)されていないため、便宜上、登録情報と区別し、計量前情報と称している。また、リンゴ(レモンも同様)は、販売価格が未だ特定されていないため、すなわち、未だ値付が完了していないため、未値付商品(又は、要値付商品、未計量商品、要計量商品)などともしている。
計量装置20は、計量前情報(未値付商品)について、網掛け表示と、文言「要計量」の表示によって、計量が必要である旨を報知している。
合計情報表示領域73には、合計情報として、未値付商品(リンゴ、レモン)を除いた合計数量と合計金額とが表示されている(符号d)。
また、合計情報表示領域73には、「お会計に進む」ボタンが配置されている(符号d)。「お会計に進む」ボタンは、後工程である精算処理に進むためのボタンである。但し、図3Aの場面では、計量前情報が存在し、精算処理を実行することができないため、「お会計に進む」ボタンを操作(タッチ)しても精算処理に進まない。例えば、計量装置20は、「お会計に進む」ボタンが操作された場合、未値付商品がある旨を報知し、精算処理に進まないようにしてもよい。なお、図3Aの場面の如く計量前情報が存在する場合には、「お会計に進む」ボタンを非表示(又はグレーダウン(グレーアウト)表示)としてもよい。
報知情報表示領域74には、当該携帯端末60を使用する客の名前(例えば、ニックネーム等の表示名)「TS」が表示され(符号e)、当該携帯端末60を使用する客のキャラクタ「トラ」が表示されている(符号f)。客の名前やキャラクタは、例えば、顧客登録の際に当該客が登録(入力、選択)したものであってもよい。また、キャラクタは、特定アプリの起動時に、複数種類(例えば、店舗内にて重複しない程度の種類。300種類等)のキャラクタのなかから、順番に(サイクリックに)選択されたものであってもよい。
図3Bは、計量装置20の初期画面(待機画面)の一例である。なお、図3Bの左側は、説明の便宜上、右側の初期画面を拡大したものである。初期画面には、携帯端末60を用いて計量する客(会員)向けの会員指示表示領域41、携帯端末60を用いずに計量する客(基本的には非会員)向けの非会員指示表示領域42が設けられている。会員指示表示領域41には、携帯端末60との接続用コード(携帯端末60と通信の確立に用いられるコード)が表示されている。なお、本実施例では、上記コードとして、QRコード(登録商標)等の2次元コードを用いている。
携帯端末60を用いて計量する客は、携帯端末60で、会員指示表示領域41に表示されている2次元コードを読み取る。携帯端末60を用いずに計量する客は、非会員指示表示領域42を操作(タッチ)するか、載台25aに商品を載置する。
初期画面の上部(会員指示表示領域41の上側)には、当該計量装置の装置番号として「1号機」と表示されている。また、初期画面の上部には、携帯端末60と接続していない旨の情報として「現在、接続されていません」なるメッセージが表示されている。
図3Cは、携帯端末60が、計量装置20の初期画面の会員指示表示領域41に表示されている2次元コードを読み取る様子である。携帯端末60は、撮像中(読取中)の2次元コードを撮像画像表示領域71に表示している。また、携帯端末60は、当該計量装置20と接続準備中(接続を試みている最中)である旨を報知情報表示領域74に表示している。
携帯端末60は、上記2次元コードを解析し、計量装置20との通信に必要な情報を取得する。当該情報を用いて、携帯端末60と計量装置20とが、Bluetoothなどの近距離無線通信を利用し、通信を確立する。なお、通信が確立した後は、Bluetoothなどの近距離無線通信だけでなく、他のWi−Fiなどの無線通信、光通信、携帯電話の広域通信網等が併用されてもよい。
なお、本実施形態では、計量装置20が2次元コードを表示する例を説明するが、2次元コードを印刷した媒体(紙、シール等)を、計量装置20の筐体に(又は計量装置20の近傍に)、貼付してもよい。
また、本実施形態では、計量装置20が表示する2次元コードを携帯端末60が読み取る例を説明するが、携帯端末60が2次元コードを表示し、携帯端末60が表示する2次元コードを計量装置20(スキャナ部24)が読み取るようにしてもよい。
図3Dは、計量装置20の値付画面(計量画面とも称する)の一例である。なお、図3Dの左側は、説明の便宜上、右側の画面を拡大したものである。例えば、計量装置20は、図3Cの接続操作によって通信が確立した場合、図3Dに示すような値付画面を表示する。
値付画面には、未値付商品を選択(指定)する商品選択領域43、値付情報を表示する値付情報表示領域44、他の種々の情報を報知する報知情報表示領域45が設けられている。
商品選択領域43には、リンゴを選択するための商品ボタン、レモンを選択するための商品ボタンが表示されている。計量装置20は、携帯端末60との通信によって、リンゴ、レモンが未値付商品であることを認識し、リンゴを選択するための商品ボタン、レモンを選択するための商品ボタンを商品選択領域43に表示する。
例えば、計量装置20は、個々の商品を識別する商品識別情報から夫々の商品を選択するための商品ボタンを特定可能な商品ボタンマスタを記憶し、商品識別情報(携帯端末60から取得する未値付商品の商品識別情報)に対応する商品ボタンを特定し、表示する。なお、計量装置20は、商品識別情報に対応する商品ボタンを、商品マスタを記憶する外部の装置に問い合わせることによって取得し、表示してもよい。
なお、商品選択領域43には、図12に示すように、警告情報も表示可能である。詳細は、後述する。
値付情報表示領域44には、計量値、単価、金額が表示される。なお、図3Dの場面では、未だ計量されていないため、何れも、ゼロが表示されている。
報知情報表示領域45には、携帯端末60と接続している旨の情報として「接続中」と表示され(符号g)、接続状態として「(良好)」が表示されている(符号h)。つまり、計量装置20は、携帯端末60との通信が確立したことに基づいて接続中である旨、接続状態が良好である旨を報知情報表示領域45に表示する。
また、報知情報表示領域45には、接続している携帯端末60を使用する客の名前「TS」が表示され(符号i)、接続している携帯端末60を使用する客のキャラクタが表示されている(符号j)。計量装置20は、携帯端末60との通信によって、当該携帯端末60を使用する客の名前、携帯端末60を使用する客のキャラクタを認識し、報知情報表示領域45に表示する。
例えば、計量装置20は、接続している携帯端末60を使用する客の名前やキャラクタを、個々の客を識別する顧客識別情報から夫々の客の名前やキャラクタを特定可能な顧客マスタを記憶する他の装置(店舗内に設置される管理装置、店舗外に設置されるサーバ等)に問い合わせることによって取得し、表示する。なお、計量装置20自身が顧客マスタを記憶してもよい。この場合、問い合わせは不要になる。
また、報知情報表示領域45には、接続時間(接続開始からの経過時間)として「接続時間 10秒」が表示されている(符号k)。
また、報知情報表示領域45には、客(TS)に対し、行動(操作)を促進させるメッセージ(具体的には、「商品を選択してその商品を台に載せて下さい」なるメッセージ)が表示されている(符号l)。
値付画面の上部(値付情報表示領域44の上側)には、当該計量装置の装置番号として「1号機」と表示されている。
なお、初期画面(図3B)では接続用コード(2次元コード)を表示するが、値付画面(図3D、図3F、図3G、図3H、図3I、図12)では接続用コードを表示しない。つまり、計量装置20がある携帯端末60と接続しているときは、当該計量装置20に対し、他の携帯端末60は接続できない。
図3Eは、計量装置20が図3Dの値付画面を表示した場面における携帯端末60側の表示例である。換言すれば、図3Eは、図3Cの接続操作によって通信が確立したときの携帯端末60の表示例である。図3Eに示すように、報知情報表示領域74には、客の名前やキャラクタに加えて、計量装置20(1号機)と接続している旨の情報として「1号機に接続中」と表示され、接続状態として「(良好)」が表示されている。つまり、携帯端末60は、計量装置20(1号機)との通信が確立したことに基づいて接続中である旨、接続状態が良好である旨を報知情報表示領域74に表示する。なお、図3Eは、接続が完了した場面であるため、接続が完了した旨(例えば、「接続されました」というようなメッセージ)を表示してもよい。
図3Fは、商品の選択後における計量装置20の表示例である。なお、図3Fの左側は、説明の便宜上、右側の画面を拡大したものである。例えば、図3Dの場面からリンゴの商品ボタンが操作(タッチ)された場合、計量装置20は、図3Fに示すような値付画面を表示する。計量する商品(リンゴ)が選択されたため、計量装置20は、図3Fに示すように、商品(リンゴ)の載置を促進するメッセージ等を表示し、当該商品(リンゴ)の単価を値付情報表示領域44に表示する。なお、計量装置20は、個々の商品を識別する商品識別情報から夫々の商品の単価を特定可能な商品マスタを記憶し、商品識別情報に対応する単価を特定し、表示する。なお、計量装置20は、商品識別情報に対応する単価を、商品マスタを記憶する外部の装置に問い合わせることによって取得し、表示してもよい。
図3Gは、商品の計量後における計量装置20の表示例である。なお、図3Gの左側は、説明の便宜上、右側の画面を拡大したものである。例えば、図3Fの場面からリンゴが載台25aに載置された場合、計量装置20は、図3Gに示すような値付画面を表示する。商品(リンゴ)が計量されたため、計量装置20は、当該商品(リンゴ)の計量値、金額を値付情報表示領域44に表示する。また、計量装置20は、ラベルの印刷、発行を促進するメッセージを表示する。図3Gの例では、計量装置20は、ラベルを印刷、発行させるためのプリントボタン400の操作を促進させる「プリントボタンを押してください」なるメッセージを表示している。
図3Hは、ラベルの発行時における計量装置20の表示例である。例えば、図3Gの場面からプリントボタン400が操作された場合、計量装置20は、図3Hに示すような値付画面を表示する。ラベルが印刷、発行されるため、計量装置20は、該ラベルの商品(リンゴ)の貼付を促進するメッセージ等を表示する。なお、当該商品(リンゴ)についての値付けは完了するため、値付情報表示領域44には、ゼロが表示されている。
図3Iは、ラベルの発行後における計量装置20の表示例である。例えば、図3Hの場面から、発行されたラベルがラベル排出口28aから取り去られた場合、計量装置20は、図3Iに示すような値付画面を表示する。リンゴの値付けが完了したため、商品選択領域43において、リンゴを選択するための商品ボタンは消去され、レモンを選択するための商品ボタンのみが表示されている。また、報知情報表示領域45には、接続時間として、「接続時間 53秒」が表示されている(符号k)。なお、完了したリンゴは、グレーダウン表示(押下不能)にしてもよい。
図3Jは、計量装置20が図3Iの値付画面を表示した場面における携帯端末60側の表示例である。換言すれば、図3Jは、図3Hの場面からラベルが取り去られたときの携帯端末60の表示例である。図3Jに示すように、リンゴの計量(値付け)が完了したため、登録情報表示領域72において、リンゴについて、「要計量」から「計量」に変更され、販売価格が表示されている(符号b)。つまり、リンゴは、計量前情報から登録情報に更新されている。また、合計情報にもリンゴ分が反映されている(符号d)。
以下、図4〜図11を用いて、計量装置20等の処理の流れを説明する。具体的には、計量装置20が、携帯端末60と接続し、全部の未値付商品の値付けが完了して切断(完了して切断)する流れや、全部の未値付商品の値付けが完了する前に切断(中断による切断)する流れ等を説明する。
図4(図6も同様)は、計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。図5(図7〜図11も同様)は、計量装置20等の処理の流れを示したシーケンス図である。
(図4のフローチャートの説明)
図4のフローチャートは、計量装置20の動作の概略を示したものである。図4のフローチャートの開始時において、計量装置20は、携帯端末60と接続していないものとする。
ステップS10:計量装置20は、接続処理を実行する。接続処理は、携帯端末60と通信を確立させる処理である。そしてステップS20に進む。なお、接続処理の詳細は、図5のシーケンス図を用いて説明する。
ステップS20:計量装置20は、接続監視処理を実行する。接続監視処理は、通信確立後の携帯端末60との接続を監視する処理である。そしてステップS30に進む。なお、接続監視処理の詳細は、図6のフローチャート、図7〜図9のシーケンス図を用いて説明する。
ステップS30:計量装置20は、中断するか否かを判断する。中断すると判断した場合(ステップS30:YES)、ステップS60に進む。中断しないと判断した場合(ステップS30:NO)、ステップS40に進む。
ステップS30では、計量装置20は、中断フラグの値に基づいて中断するか否かを判断する。中断フラグの値は、接続状態に基づいて接続を中断すると判断した場合に「1」となる(図8のステップS234参照)。つまり、中断フラグの値が「1」である場合には(ステップS30:YES)、ステップS60に進む。中断フラグの値が「1」でない場合には(ステップS30:NO)、ステップS40に進む。
ステップS40:計量装置20は、計量処理(値付処理)を実行する。計量処理は、未計量の商品を計量し値付けを実行する処理である。そしてステップS50に進む。なお、計量処理の詳細は、図10のシーケンス図を用いて説明する。
ステップS50:計量装置20は、終了するか否かを判断する。終了すると判断した場合(ステップS50:YES)、ステップS60に進む。終了しないと判断した場合(ステップS50:NO)、ステップS20に戻る。
ステップS50では、計量装置20は、完了フラグの値に基づいて終了するか否かを判断する。完了フラグの値は、全部の未値付商品の値付けが完了した場合に「1」となる(図10のステップS407参照)。つまり、完了フラグの値が「1」である場合には(ステップS50:YES)、ステップS50に進む。完了フラグの値が「1」でない場合には(ステップS50:NO)、ステップS20に戻る。
ステップS60:計量装置20は、切断処理を実行する。切断処理は、携帯端末60との通信(接続)を切断する処理である。そして、本フローチャートは終了する。なお、切断処理の詳細は、図11のシーケンス図を用いて説明する。
(図5のシーケンス図の説明)
図5は、計量装置20と携帯端末60とを接続する際の、計量装置20及び携帯端末60の夫々の処理の流れを示したシーケンス図である。図5の左側は計量装置20の処理を示し、図5の右側は携帯端末60の処理を示している。なお、図5の左側の計量装置20の各処理は、図4のステップS10の接続処理に相当する。
(図5左側の計量装置20の動作)
ステップS101:計量装置20は、携帯端末60から送信された接続開始要求を受信する。そしてステップS102に進む。なお、接続開始要求は、例えば、当該接続開始要求の送信元である携帯端末60(つまり接続を試みている携帯端末60)を利用する客を識別する顧客識別情報等を含む。
ステップS102:計量装置20は、接続開始要求の送信元である携帯端末60に接続開始確認応答を送信する。接続開始確認応答は、例えば、個々の接続を識別する接続識別情報、当該計量装置20を識別する装置識別情報を含む。そしてステップS103に進む。
ステップS103:計量装置20は、携帯端末60から送信された商品識別情報(未値付商品の商品識別情報)を受信する。そしてステップS104に進む。
ステップS104:計量装置20は、未値付商品のボタンを配置した値付画面を表示する。例えば、計量装置20は、図3Dに示すように、未値付商品であるリンゴを選択するための商品ボタン、レモンを選択するための商品ボタンを配置した値付画面を表示する。また、計量装置20は、値付画面において、接続中である旨の情報や、接続先に関する情報を表示する。例えば、計量装置20は、図3Dに示すように、接続中である旨の情報として「接続中」と表示し(符号g)、接続先に関する情報として客の名前やキャラクタを表示する(符号i、符号j)。そしてステップS105に進む。
なお、ステップS104では、計量装置20は、ステップS101で携帯端末60から受信した接続開始要求に含まれる顧客識別情報に基づいて客の名前やキャラクタを表示する。例えば、計量装置20は、ステップS101で携帯端末60から受信した接続開始要求に含まれる顧客識別情報に対応する名前やキャラクタを、個々の客を識別する顧客識別情報から夫々の客の名前やキャラクタを特定可能な顧客マスタを記憶する他の装置(店舗内に設置される管理装置、店舗外に設置されるサーバ等)に問い合わせることによって取得し、表示する。なお、計量装置20自身が顧客マスタを記憶してもよい。この場合、問い合わせは不要になる。
なお、ステップS112において携帯端末60は、客の名前やキャラクタに関する情報を含む接続開始要求を送信してもよい。この場合、計量装置20は、ステップS101で携帯端末60から受信した接続開始要求に含まれる客の名前やキャラクタに関する情報に基づいて客の名前やキャラクタを表示する。
ステップS105:計量装置20は、携帯端末60との接続状態を評価する。そしてステップS106に進む。
(接続状態の評価)
ここで、接続状態の評価について説明する。接続状態の評価は、当該接続処理(図5)の他、後述する接続監視処理(図6)においても行われるが、共に、例えば、相互に接続した近距離無線通信の電波強度に基づいて行われる。より詳細には、計量装置20は、上記電波強度と閾値(評価基準値)に基づいて接続状態を評価する。閾値は、計量装置20が記憶してもよいし、計量装置20が参照可能な他の装置(店舗内に設置される管理装置、店舗外に設置されるサーバ等)に記憶されていてもよい。また、閾値の個数は1以上であればよく、閾値の個数に応じて評価段階数も異なる。例えば、閾値が1つである場合には評価段階数は2段階(例えば、電波強度が当該閾値以上である場合の評価「良好」、電波強度が当該閾値未満である場合の評価「不良」の2段階)となる。また、閾値が第1閾値と第1閾値よりも小さい第2閾値の2つである場合には評価段階数は3段階(例えば、電波強度が第1閾値以上である場合の評価「良好」、電波強度が第2閾値以上第1閾値未満である場合の評価「やや不良」、電波強度が第2閾値未満である場合の評価「不良」の3段階)となる。本実施形態では、閾値の個数が2つの例を説明するが、上述したように閾値の個数は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
また、接続状態の評価と言えば、通信の可否等(通信の可否、通信品質(性能)等)を念頭にしたものが一般的であると考えられるが、本実施形態における接続状態の評価は、通信の可否等を念頭にしたものではなく、計量装置20の通信相手である携帯端末60(計量装置20と接続させた携帯端末60を利用する客)との距離を評価するものである。従って、この点において、「接続状態の評価」を「通信相手との距離の評価」などと読み替えることも可能である。
例えば、計量装置20は、下記の2つの閾値(第1閾値、第2閾値)を記憶し、接続状態を評価する。
閾値1:閾値1は、通信相手である携帯端末60が、当該計量装置20の近傍(例えば2メートル以内)に存在するか否かを判断するための閾値である。
閾値2:閾値2は、通信相手である携帯端末60が、当該計量装置20の比較的近く(近傍よりは遠く)の位置(例えば10メートル以内)に存在するか否かを判断するための閾値である。
例えば、採用する近距離無線通信(例えば、Bluetooth)の規格等にもよるが、通信相手(携帯端末60)が計量装置20の近傍に存在すると判断される限界(計量装置20との距離が2メートルの位置)に存在するときの電波強度(携帯端末60から送信される電波の受信強度)を閾値1として設定(記憶)し、通信相手(携帯端末60)が計量装置20の比較的近く存在すると判断される限界(計量装置20との距離が10メートルの位置)に存在するときの電波強度を閾値2として設定する。なお、閾値1、閾値2の具体的な値は、当該近距離無線通信の仕様から取得してもよいし、実験等により採取等してもよい。
計量装置20は、電波強度が第1閾値以上である場合には、接続状態「良好」と評価する。なお、客は、未値付商品の値付けを行うために計量装置20と接続する。従って、通常、計量装置20と接続した客は当該計量装置20の近傍に存在する。つまり、計量装置20は、基本的に“接続状態「良好」”と判断する。
計量装置20は、電波強度が第2閾値以上第1閾値未満である場合には、接続状態「やや不良」と評価する。例えば、客が、計量装置20から少し離れた場合、計量装置20は、“接続状態「やや不良」”と判断する。
計量装置20は、電波強度が第2閾値未満である場合には、接続状態「不良」と評価する。例えば、客が、計量装置20からある程度離れた場合、計量装置20は、“接続状態「不良」”と判断する。
“接続状態「良好」”であるときは、計量装置20の近傍に本来の客(接続中の客)が存在する。従って、“接続状態「良好」”であるときは、本来の客以外の客が、当該計量装置20を誤って操作(接続中ではないと勘違いして操作)する可能性(又は操作し続ける可能性)は極めて低い。
“接続状態「やや不良」”であるときは、“接続状態「不良」”であるときよりも、計量装置20の位置に戻り易い位置に本来の客(接続中の客)が存在する。従って、“接続状態「やや不良」”であるときは、“接続状態「不良」”であるときよりも、本来の客以外の客が、当該計量装置20を誤って操作する可能性(又は操作し続ける可能性)は低い。換言すれば、“接続状態「不良」”であるときは、“接続状態「やや不良」”であるときよりも、計量装置20の位置に戻り難い位置に本来の客(接続中の客)が存在する。従って、“接続状態「不良」”であるときは、“接続状態「やや不良」”であるときよりも、本来の客以外の客が、当該計量装置20を誤って操作する可能性(又は操作し続ける可能性)は高い。
“接続状態「良好」”と表示する場面(例えば図3Iの場面)では、“接続状態「良好」”に代えて又は加えて、“通信相手「近傍」”や“通信相手「操作位置」”“通信相手「〇」”なとど表示してもよい。“接続状態「やや不良」”と表示する場面(例えば図12の場面)では、“接続状態「やや不良」”に代えて又は加えて、“通信相手「10メートル以内に存在」”や“通信相手「非操作位置(一時的)」”や“通信相手「△」”なとど表示してもよい。“接続状態「不良」”と表示する場面(非図示)では、“接続状態「不良」”に代えて又は加えて、“通信相手「10メートル以内に不在」”や“通信相手「非操作位置(非一時的)」”や“通信相手「×」”なとど表示してもよい。
なお、接続状態の評価は、当該接続処理(図5)の他、後述する接続監視処理(図6)においても行われると説明したが、接続処理(図5)では基本的には接続状態は良好であると判断されるが、接続監視処理(図6)では接続状態は良好であると判断されるとは限らない。つまり、接続処理(図5)は、計量装置20が表示する2次元コードを携帯端末60が読み取った場面に実行されるため、計量装置20と携帯端末60の距離は短い筈である。従って、当該接続処理における接続状態の評価では、基本的には確認結果として接続状態は良好であると判断される。一方、接続監視処理(図6)は、接続開始から切断迄の間、繰り返し実行されるため(図4)、計量装置20と携帯端末60の距離が長くなる可能性もある。例えば、客が、全部の未値付商品の値付けが完了していないのに完了したと勘違いして計量装置20から去ってしまった場合や、値付けの最中に商品を追加又は返却するために計量装置20から離れた陳列エリアに向かってしまった場合には、計量装置20と携帯端末60の距離が長くなる。従って、接続監視処理における接続状態の評価では、確認結果として接続状態は良好であると判断されるとは限らない。
ステップS106:計量装置20は、ステップS105の確認結果に基づいて、携帯端末60に接続状態情報を送信する。そしてステップS107に進む。
ステップS107:計量装置20は、ステップS105の確認結果に基づいて、接続状態に関する情報を表示する。例えば、計量装置20は、図3Dに示すように、接続状態に関する情報として「(良好)」を表示する(符号h)。そしてステップS108に進む。
ステップS108:計量装置20は、接続時間を計時する接続時間カウンタをセットし、接続時間の表示を開始する。つまり、計量装置20は、当該ステップS208においてゼロからカウントアップ(計時)される接続時間カウンタの値に基づいて、以降、図11のステップS603において接続時間カウンタがリセットされる迄の間、経過時間を更新表示し続ける。例えば、図3Dでは、接続時間として「10秒」が表示されている(符号k)。
(図5右側の携帯端末60の動作)
ステップS111:携帯端末60は、接続用の2次元コードを読み取る。例えば、携帯端末60は、図3Cに示すように、計量装置20に表示されている2次元コードを読み取る。そしてステップS112に進む。
ステップS112:携帯端末60は、2次元コードを解析し、計量装置20との通信に必要な情報を取得し、接続開始要求(顧客識別情報等を含む)を計量装置20に送信する。そしてステップS113に進む。
ステップS113:携帯端末60は、計量装置20から送信された接続開始確認応答を受信する。そしてステップS114に進む。
ステップS114:携帯端末60は、未値付商品の商品識別情報を計量装置20に送信する。そしてステップS115に進む。
ステップS115:携帯端末60は、接続中である旨の情報や、接続先に関する情報を表示する。例えば、携帯端末60は、図3Eに示すように、接続中である旨の情報として「接続中」と表示し、接続先に関する情報として「1号機」を表示する。そしてステップS116に進む。
なお、ステップS115では、携帯端末60は、ステップS113で計量装置20から受信した接続開始確認応答に含まれる端末識別情報に基づいて当該計量装置20の装置番号「1号機」を表示する。例えば、携帯端末60は、ステップS113で計量装置20から受信した接続開始確認応答に含まれる端末識別情報に対応する装置番号を、端末識別情報から夫々の装置番号を取得可能な装置マスタを記憶する他の装置(店舗内に設置される管理装置、店舗外に設置されるサーバ等)に問い合わせることによって取得し、表示する。なお、携帯端末60自身が装置マスタを記憶してもよい。この場合、問い合わせは不要になる。
なお、ステップS102において計量装置20は、装置番号を含む接続開始要求を送信してもよい。この場合、携帯端末60は、ステップS113で計量装置20から受信した接続開始要求に含まれる装置番号を表示する。
ステップS116:携帯端末60は、計量装置20から送信された接続状態情報を受信する。そしてステップS117に進む。
ステップS117:携帯端末60は、接続状態情報に基づいて、接続状態に関する情報を表示する。例えば、携帯端末60は、図3Eに示すように、接続状態に関する情報として「(良好)」を表示する。
(図6のフローチャートの説明)
図6のフローチャートは、図4のステップS20の接続監視処理における計量装置20の動作を示している。
ステップS21:計量装置20は、接続処理(図5)のステップS105と同様、携帯端末60との接続状態を評価する。つまり、計量装置20は、通信相手である携帯端末60(計量装置20と接続中の携帯端末60)との距離を評価する。そしてステップS22に進む。
ステップS22:計量装置20は、携帯端末60との接続状態が良好であるか否かを判断する。つまり、最新(直前)のステップS21において評価した接続状態が、良好であった場合には(ステップS22:YES)、ステップS23に進み、良好でなかった場合には(ステップS22:NO)、ステップS24に進む。つまり、計量装置20は、通信相手である携帯端末60が近傍に存在する場合には(ステップS22:YES)、ステップS23に進み、近傍に存在しない場合には(ステップS22:NO)、ステップS24に進む。
ステップS23:計量装置20は、計量装置側警告フラグの値が「1」であるか否かを判断する。計量装置側警告フラグの値が「1」である場合(ステップS23:YES)、ステップS260に進む。計量装置側警告フラグの値が「1」でない場合(ステップS23:NO)、本フローチャートは終了する。
計量装置側警告フラグは、計量装置20側において接続警告制御処理が実行されているか否かを示すフラグである。計量装置側警告フラグの値は、計量装置20側において接続警告制御処理を実行する場合に「1」となる(図7のステップS202参照)。
ステップS24:計量装置20は、計量装置側警告フラグの値が「1」であるか否かを判断する。計量装置側警告フラグの値が「1」である場合(ステップS24:YES)、ステップS230に進む。計量装置側警告フラグの値が「1」でない場合(ステップS24:NO)、ステップS200に進む。
ステップS200:計量装置20は、接続警告制御(接続警告制御処理)を開始させる接続警告制御開始処理を実行する。つまり、計量装置20は、接続状態が良好ではなく(ステップS22:NO)、接続警告制御処理を未だ実行していなければ(ステップS24:NO)、接続警告制御を開始させる接続警告制御開始処理を実行する。そして本フローチャートは終了する。なお、接続警告制御開始処理の詳細は、図7のシーケンス図を用いて説明する。
ステップS230:計量装置20は、接続警告制御処理を実行する。つまり、計量装置20は、接続状態が良好ではなく(ステップS22:NO)、既に接続警告制御処理を実行していれば(ステップS24:YES)、接続警告制御処理を継続して実行する。そして本フローチャートは終了する。なお、接続警告制御処理の詳細は、図8のシーケンス図を用いて説明する。
ステップS260:計量装置20は、接続警告制御(接続警告制御処理)を終了させる接続警告制御終了処理を実行する。つまり、計量装置20は、接続状態が良好であり(ステップS22:YES)、接続警告制御処理を実行していれば(ステップS23:YES)、接続警告制御を終了させる接続警告制御終了処理を実行する。そして本フローチャートは終了する。なお、接続警告制御終了処理の詳細は、図9のシーケンス図を用いて説明する。
(図7のシーケンス図の説明)
図7は、接続警告制御を開始する際の、計量装置20及び携帯端末60の夫々の処理の流れを示したシーケンス図である。図7の左側は計量装置20の処理を示し、図7の右側は携帯端末60の処理を示している。なお、図7の左側の計量装置20の各処理は、図6のステップS200の接続警告制御開始処理に相当する。
(図7左側の計量装置20の動作)
ステップS201:計量装置20は、携帯端末60に接続警告制御を開始する旨の制御情報を送信する。そしてステップS202に進む。
ステップS202:計量装置20は、計量装置側警告フラグの値を「1」にする。例えば、計量装置20は、自装置内の記憶部(RAM23)に、計量装置側警告フラグの値として「1」を記憶する。なお、計量装置側警告フラグの初期値は「0」である。そしてステップS203に進む。
ステップS203:計量装置20は、接続に関する警告メッセージを表示する。 そしてステップS204に進む。
ステップS204:計量装置20は、他の客に対する注意メッセージを表示する。なお、他の客とは、本来の客(接続中の客。本例では「TS」)以外の客である。
そしてステップS205に進む。
ステップS205:計量装置20は、接続に関する警告の継続時間(警告継続時間)を計時する警告継続時間カウンタをセットし、警告継続時間の表示を開始する。つまり、計量装置20は、当該ステップS205においてゼロからカウントアップ(計時)される警告継続時間カウンタの値に基づいて、以降、図9のステップS264において警告継続時間カウンタがリセットされる迄の間、警告継続時間を更新表示し続ける。
(図7右側の携帯端末60の動作)
ステップS211:携帯装置60は、計量装置20から送信された接続警告制御を開始する旨の制御情報を受信する。そしてステップS212に進む。
ステップS212:携帯端末60は、携帯端末側警告フラグの値を「1」にする。例えば、携帯端末60は、自端末内の記憶部に、携帯端末側警告フラグの値として「1」を記憶する。なお、携帯端末側警告フラグの初期値は「0」である。そしてステップS213に進む。
ステップS212の携帯端末側警告フラグは、携帯端末60側において接続警告制御処理が実行されているか否かを示すフラグである。携帯端末60側において接続警告制御処理が実行されている場合には端末側警告フラグの値は「1」となる。
ステップS213:携帯端末60は、接続に関する警告メッセージを表示する。そしてステップS214に進む。なお、携帯端末60は、携帯端末側警告フラグの値に基づいて接続に関する警告メッセージの表示を制御してもよい。つまり、携帯端末60は、端末側警告フラグの値が「0」である場合、接続に関する警告メッセージを表示せずに、端末側警告フラグの値が「1」である場合、接続に関する警告メッセージを表示してもよい。ステップS214の行動を促進させるメッセージについても同様である。
ステップS214:携帯端末60は、行動(移動)を促進させるメッセージを表示する。つまり、携帯端末60は、客が計量装置20から離れている可能性が高いため、客に対し、計量装置20に戻るようにメッセージを表示する。
(図8のシーケンス図の説明)
図8は、接続警告制御の実行中における、計量装置20及び携帯端末60の夫々の処理の流れを示したシーケンス図である。図8の左側は計量装置20の処理を示し、図8の右側は携帯端末60の処理を示している。なお、図8の左側の計量装置20の各処理は、図6のステップS230の接続警告制御処理に相当する。
(図8左側の計量装置20の動作)
ステップS231:計量装置20は、前回の送信から所定時間(例えば5秒等)が経過していれば、最新(直前)のステップS21の確認結果に基づいて、携帯端末60に接続状態情報を送信する。つまり、計量装置20は、定期的(例えば5秒毎)に、携帯端末60に最新の接続状態情報を送信する。そしてステップS232に進む。
ステップS232:計量装置20は、接続状態情報を送信した場合、最新(直前)のステップS21の確認結果に基づいて、接続状態に関する情報を表示する。つまり、計量装置20は、接続状態情報の送信のタイミングにあわせて接続状態に関する情報を表示する。そしてステップS233に進む。
ステップS233:計量装置20は、接続状態情報を送信した場合、携帯端末60から送信された接続状態確認応答を受信する。つまり、計量装置20は、接続状態情報を携帯端末60に送信した場合には、携帯端末60から接続状態確認応答が送信されるため、携帯端末60から送信された接続状態確認応答を受信する。そしてステップS234に進む。
ステップS234:計量装置20は、警告継続時間が所定時間(例えば3分)に到達したか、又は、受信すべき接続状態確認応答を受信していなければ、 中断フラグの値を「1」にする。つまり、計量装置20は、所定時間にわたって接続状態が良好ではない場合や、接続状態が通信できない程度に悪化した場合には、接続を中断すると判断し、中断フラグの値を「1」にする。
(図8右側の携帯端末60の動作)
ステップS241:携帯端末60は、送信されていれば、接続状態情報を受信する。つまり、携帯端末60は、計量装置20が接続状態情報を送信していれば、受信する。そしてステップS242に進む。
ステップS242:携帯端末60は、接続状態情報を受信していれば、受信した接続状態情報に基づいて、接続状態に関する情報を表示する。そしてステップS243に進む。
ステップS242:携帯端末60は、接続状態情報を受信していれば、接続状態確認応答を送信する。
(図9のシーケンス図の説明)
図9は、接続警告制御を終了する際の、計量装置20及び携帯端末60の夫々の処理の流れを示したシーケンス図である。図9の左側は計量装置20の処理を示し、図9の右側は携帯端末60の処理を示している。なお、図9の左側の計量装置20の各処理は、図6のステップS260の接続警告制御終了処理に相当する。
(図9左側の計量装置20の動作)
ステップS261:計量装置20は、携帯端末60に接続警告制御を終了する旨の制御情報を送信する。そしてステップS262に進む。
ステップS262:計量装置20は、計量装置側警告フラグの値を「0」にする。そしてステップS263に進む。
ステップS263:計量装置20は、接続に関する警告メッセージ、他の客に対する注意メッセージを消去する。 そしてステップS264に進む。
ステップS264:計量装置20は、警告継続時間カウンタをリセット(計時を終了)する。 つまり、計量装置20は、警告継続時間の表示を終了(消去)する。
(図9右側の携帯端末60の動作)
ステップS271:携帯装置60は、計量装置20から送信された接続警告制御を終了する旨の制御情報を受信する。そしてステップS272に進む。
ステップS272:携帯端末60は、携帯端末側警告フラグの値を「0」にする。そしてステップS273に進む。
ステップS273:携帯端末60は、接続に関する警告メッセージ、行動を促進させるメッセージを消去する。なお、携帯端末60は、携帯端末側警告フラグの値に基づいて接続に関する警告メッセージ等の表示を制御してもよい。つまり、携帯端末60は、端末側警告フラグの値が「0」である場合、接続に関する警告メッセージ等を表示せずに、端末側警告フラグの値が「1」である場合、接続に関する警告メッセージ等を表示してもよい。
(図10のシーケンス図の説明)
図10は、未値付商品を値付けし登録する際の、計量装置20、携帯端末60及び取引管理サーバ(非図示)の夫々の処理の流れを示したシーケンス図である。図10の左側は計量装置20の処理を示し、図10の中央は携帯端末60の処理を示し、図10の右側は取引管理サーバの処理を示している。なお、図10の左側の計量装置20の各処理は、図6のステップS200の計量処理(値付処理)に相当する。なお、取引管理サーバと、上述したアプリ提供サーバは、同一のサーバであってもよいし、異なるサーバであってもよい。なお、各種のマスタを記憶するサーバについても同様である。つまり、本実施形態におけるサーバは、共通(単独)のサーバであってもよいし、夫々が別個のサーバであってもよい。
取引管理サーバとは、商品の登録情報を記憶するサーバである。例えば、取引管理サーバは、夫々の携帯端末60の登録情報(図3Aに示した登録情報表示領域72(図3A)に表示されるような登録情報)をカート情報(バスケット情報)として記憶する。
(図11左側の計量装置20の動作)
ステップS401:計量装置20は、未値付商品の1つについて指定を受け付ける。例えば、計量装置20は、値付画面の商品選択領域43において商品ボタンの操作を受け付けることにより、未値付商品の1つについて指定を受け付ける。そしてステップS402に進む。
ステップS402:計量装置20は、当該商品の計量値を取得し、販売価格を算出する。つまり、商品を指定した客は当該商品の載台に載置するため、計量装置20は、載台に載置された商品を計量し、計量値と単価とから販売価格を算出する。そしてステップS403に進む。なお、本実施形態では、説明の便宜上、風袋(容器)の重量については省略しているが、風袋を考慮する必要がある場合には、計量装置20は、計量値から風袋分を控除して販売価格を算出する。
ステップS403:計量装置20は、携帯端末60に、当該商品の登録情報を送信する。そしてステップS403に進む。なお、登録情報は、例えば、当該商品の商品識別情報、計量値、販売価格等を含む。
ステップS404:計量装置20は、携帯端末60から送信された更新確認応答を受信する。そしてステップS405に進む。
ステップS405:計量装置20は、当該商品のラベルを印刷、発行する。そしてステップS406に進む。
なお、ステップS405にて計量装置20が発行するラベルには、当該商品を登録するめのバーコード(当該商品の販売価格等をコード化したバーコードであって光学的に読取可能なバーコード等)を印刷しない。つまり、登録情報の送信後にステップS404において更新確認応答を受信しているため、当該商品は登録済(当該商品の登録情報は取引管理サーバのカート情報に反映済)であり、当該商品の以降の登録は不要である。従って、計量装置20は、当該商品を登録するめのバーコードをラベルに印刷しない。但し、本来、不要ではあるが、バーコードを印刷してもよい。
ステップS406:計量装置20は、当該商品を未値付商品から除外する。例えば、計量装置20は、当該商品の商品ボタンを消去等する。そしてステップS407に進む。
ステップS407:計量装置20は、未値付商品がなければ、完了フラグの値を「1」にする。つまり、計量装置20は、全部の未値付商品の値付けが完了した場合には、完了フラグの値を「1」にする。
(図10中央の携帯端末60の動作)
ステップS411:携帯端末60は、計量装置20から送信された登録情報を受信する。また、携帯端末60は、計量装置20から受信した登録情報を取引管理サーバに送信する。そしてステップS412に進む。なお、携帯端末60は、計量装置20から受信した登録情報を加工等し、取引管理サーバに送信してもよい。つまり、携帯端末60が計量装置20から受信する登録情報と、携帯端末60が取引管理サーバに送信する登録情報とは、例えば形式等が必ずしも同一ではなくてもよい。
ステップS412:携帯端末60は、取引管理サーバから送信された更新確認応答を受信する。また、携帯端末60は、受信した更新確認応答を計量装置20に送信する。そしてステップS413に進む。なお、携帯端末60は、取引管理サーバから受信した更新確認応答を加工等し、計量装置20に送信してもよい。つまり、携帯端末60が取引管理サーバから受信する更新確認応答と、携帯端末60が計量装置20に送信する更新確認応答とは、例えば形式等が必ずしも同一ではなくてもよい。
ステップS413:携帯端末60は、当該商品を未値付商品から除外する。例えば、携帯端末60は、当該商品について「要計量」から「計量」に変更し、当該商品の販売価格を表示する。
(図11右側の取引管理サーバの動作)
ステップS421:取引管理サーバは、携帯端末60から送信された登録情報を受信する。そしてステップS422に進む。
ステップS422:取引管理サーバは、携帯端末60から送信された登録情報に基づいてカート情報を更新する。つまり、取引管理サーバは、客が指定し載台に載置し、計量装置20が販売価格を算出した商品を登録する。そしてステップS423に進む。
ステップS423:取引管理サーバは、携帯端末60に更新確認応答を送信する。更新確認応答は、登録情報に基づいてカート情報を更新した旨を登録情報の送信元に応答するものである。
(図11のシーケンス図の説明)
図11は、計量装置20と携帯端末60との通信を切断する際の、計量装置20及び携帯端末60の夫々の処理の流れを示したシーケンス図である。図11の左側は計量装置20の処理を示し、図11の右側は携帯端末60の処理を示している。なお、図11の左側の計量装置20の各処理は、図4のステップS60の切断処理に相当する。
(図11左側の計量装置20の動作)
ステップS601:計量装置20は、接続終了要求(接続識別情報等を含む)を携帯端末60に送信する。そしてステップS602に進む。
ステップS602:計量装置20は、携帯端末60から送信された接続終了確認応答を受信する。そしてステップS603に進む。
ステップS603:計量装置20は、接続時間カウンタをリセット(計時を終了)する。つまり、計量装置20は、接続時間の表示を終了(消去)する。そしてステップS604に進む。
ステップS604:計量装置20は、初期画面を表示する。計量装置20は、例えば、図3Bに示したような初期画面を表示する。そしてステップS605に進む。
初期画面は、接続状態ではないときに表示される画面であるため、図3Bに示すように、初期画面には、接続中である旨の情報や、接続先に関する情報や、接続状態に関する情報は、表示されない。換言すれば、計量装置20は、ステップS604において、初期画面に切り替えることで、接続中である旨の情報や、接続先に関する情報や、接続状態に関する情報を消去する。
また、初期画面は、接続状態ではないときに表示される画面であるため、図3Bに示すように、初期画面には、接続に関する警告情報(図12にて説明する「接続警告中」等の情報)は、表示されない。つまり、警告状態となった場合、警告状態から正常な状態へと復帰するケース(図9の接続警告制御終了処理が実行される場合)と、警告状態から正常な状態へと復帰せずに切断に至るケース(図8のステップS234にて中断フラグの値を「1」とした場合)と、の2つのケースが存在し、計量装置20は、前者のケースでは、上記警告情報を接続警告制御終了処理(ステップS263)において消去し、後者のケースでは、上記警告情報を当該切断処理(ステップS604)において初期画面に切り替えることで、消去する。
ステップS605:計量装置20は、計量装置側警告フラグの値が「1」であれば、計量装置側警告フラグの値を「0」にする。そしてステップS605に進む。
ステップS606:計量装置20は、完了フラグの値が「1」であれば、完了フラグの値を「0」にする。そしてステップS607に進む。
ステップS607:計量装置20は、中断フラグの値が「1」であれば、中断フラグの値を「0」にする。
(図11右側の携帯端末60の動作)
ステップS611:携帯端末60は、計量装置20から送信された接続終了要求を受信する。そしてステップS612に進む
ステップS612:携帯端末60は、接続終了確認応答を送信する。そしてステップS613に進む。
ステップS613:携帯端末60は、接続中である旨の情報や、接続先に関する情報や、接続状態に関する情報を消去する。そしてステップS614に進む
ステップS614:携帯端末60は、携帯端末側警告フラグの値が「1」であれば、携帯端末側警告フラグの値を「0」にする。
図12は、計量装置20における警告中の表示例である。例えば、図3Iの場面(リンゴの値付けが完了した場面)では、本来であれば、客はレモンの値付けを開始すべきところであるが、図3Iの場面においてレモンの値付けを開始せずに計量装置20から離れてしまった場合、計量装置20は、図12に示すような値付画面を表示する。
図12の場面における報知情報表示領域45には、接続時間として「接続時間 83秒」が表示されている(符号k)。つまり、図12の場面は、図3Iの場面から30秒が経過した場面である。なお、後述する「(警告開始から20秒経過)」によれば、図3Iの場面から10秒経したときに警告状態となり、警告状態となって20秒経過した場面が図12の場面である。
また、図12の場面における報知情報表示領域45には、図3Iの場面と同様、「接続中」と表示され(符号g)、客の名前「TS」が表示され(符号i)、客のキャラクタが表示され(符号j)、メッセージが表示されている(符号l)。しかしながら、図12の場面における報知情報表示領域45には、図3Iの場面とは異なり、接続状態がやや不良である旨の情報として「(やや不良)」が表示されている(符号h)。
図12の場面における商品選択領域43には、図3Iの場面と同様、レモンを選択するための商品ボタンが表示されている。しかしながら、図12の場面における報知情報表示領域45には、図3Iの場面とは異なり、警告情報も表示されている。具体的には、接続に関する警告として「接続警告中」と表示され、警告継続時間として「(警告開始から20秒経過)」が表示され、他の客に対する注意として「TS様と接続中です。TS様以外の方はボタンをタッチしないでください」と表示されている。
つまり、計量装置20は、図7の接続警告制御開始処理において接続に関する警告メッセージとして「接続警告中」と表示し(ステップS203)、他の客に対する注意メッセージとして「TS様と接続中です。TS様以外の方はボタンをタッチしないでください」と表示する(ステップS204)。また、計量装置20は、図7の接続警告制御開始処理において警告継続時間の計時を開始し(ステップS205)、警告中は常に警告継続時間を「(警告開始から20秒経過)」のように表示(更新)する。また、計量装置20は、接続警告制御処理(図8)において接続状態に関する情報として「(やや不良)」と表示する(ステップS232)。なお、上述した警告情報は、接続警告制御終了処理(図9)、又は、切断処理(図11)において消去される。
図13は、携帯端末60における警告中の表示例である。具体的には、図13は、計量装置20が図12の値付画面を表示した場面における携帯端末60側の表示例である。換言すれば、携帯端末60は、図3Jの状態からレモンの値付けを開始せずに計量装置20から離れてしまった場合、図13に示すような画面を表示する。
図13の場面における報知情報表示領域74には、図3Jの場面と同様、客の名前、客のキャラクタ、「1号機に接続中」と表示されている。しかしながら、図13の場面における報知情報表示領域74には、図3Jの場面とは異なり、接続状態がやや不良である旨の情報として「(やや不良)」が表示されている。また、図13の場面における報知情報表示領域74には、「接続警告中」と表示されている。
また、図13に示すように、合計情報表示領域73の上側には、「計量装置(1号機)に近づいてください」と表示されている。
つまり、携帯端末60は、図7の接続警告制御開始処理において接続に関する警告メッセージとして「接続警告中」と表示し(ステップS213)、行動を促進させるメッセージとして「計量装置(1号機)に近づいてください」と表示する(ステップS214)。また、携帯端末60は、接続警告制御処理(図8)において接続状態に関する情報として「(やや不良)」と表示する(ステップS242)。なお、上述した警告情報は、接続警告制御終了処理(図9)、又は、切断処理(図11)において消去される。
以上、実施形態について説明したが、上記実施形態は、一例であって具体的な構成は上記実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
(接続に関係する表示について)
上記実施形態では、接続に関係する情報として、計量装置20は、携帯端末60と接続している旨の情報(図3Dの例では「接続中」)、接続状態(図3Dの例では「(良好)」、図12の例では「やや不良」)、客の名前(図3Dの例では「TS」)、キャラクタ(図3Dの例ではトラ)、接続時間(図3Dの例では「接続時間 10秒」)、接続に関する警告メッセージ(図12の例では「接続警告中」)、警告継続時間(図12の例では「(警告開始から20秒経過)」)、他の客に対する警告メッセージ(図12の例では「TS様と接続中です。TS様以外の方はボタンをタッチしないでください」)等を表示する例を説明したが、個々の場面にて説明した情報について必ずしも全部を表示しなくてもよいし、接続に関係する情報として他の情報を表示してもよい。また、上記実施形態で説明をしていなかったが、上述した接続に関係する情報のうちの一部又は全部を点灯表示させてもよい。例えば、携帯端末60と接続している旨の情報(「接続中」)、接続時間、接続に関する警告メッセージ(「接続警告中」)、警告継続時間を点灯表示させてもよい。
なお、上記実施形態において接続状態「良好」「やや不良」「不良」の夫々に代えて又は加えて通信相手「近傍」「10メートル以内に存在」「10メートル以内に不在」などと表示してもよいと説明したが、これに関連し、「接続」を「利用」などと表示してもよい。例えば、図3Dにおいて、「接続中(良好)」に代えて「利用中(近傍)」と表示し、「接続時間 10秒」に代えて「利用時間 10秒」と表示してもよい。また、図12において、「接続中(やや不良)」に代えて「利用中(10メートル以内に存在)」と表示し、「接続時間 83秒」に代えて「利用時間 83秒」と表示してもよい。
また、上記実施形態では、携帯端末60と接続している旨(図3Dの例では左上)を固定位置に「接続中」と表示したが(図3D)、固定位置に表示することに代えて又は加えて左右方向(又は上下方向)にスクロール表示させてもよい。また、上記実施形態では、携帯端末60と接続している旨を文字(図3Dの例では「接続中」)と表示したが、接続中であるか否かを認識させる方法はこれに限定されない。例えば、携帯端末60と接続していないときと、携帯端末60と接続しているときとで、値付画面(計量画面)の背景色や背景模様を異ならせてもよい。これにより、接続していることがより分かり易くなる。なお、客に応じて背景色や背景模様を異ならせてもよい
また、上記実施形態では、図3Fの場面では、接続に関係する情報(携帯端末60と接続している旨の情報、接続状態、客の名前、キャラクタ、接続時間等)を表示しない例を説明したが、図3Fの場面でも、図3Dや図3Iの場面と同様、接続に関係する情報を表示してもよい。図3Gや図3Hの場面についても同様である。つまり、計量装置20に接続した携帯端末60の客が、商品ボタンの操作後(未値付商品を選択後)〜ラベル発行の間に当該計量装置20から離れる可能性は、商品ボタンの操作前(未値付商品を選択前)に当該計量装置20から離れる可能性よりも低いと考えられるため、上記実施形態では、商品ボタンを操作前には接続に関係する情報を表示するが(図3D、図3I)、商品ボタンの操作後〜ラベル発行の間には接続に関係する情報を表示しないようにしていたが(図3F、図3G、図3H)、商品ボタンを操作前に加えて商品ボタンの操作後〜ラベル発行の間にも接続に関係する情報を表示するようにしてもよい。なお、計量装置20は、商品ボタンの操作後〜ラベル発行の間においては、商品ボタンを操作前よりも、接続に関係する情報を簡略化して表示してもよい。例えば、計量装置20は、商品ボタンの操作後〜ラベル発行の間においては、商品ボタンを操作前よりも、接続に関係する情報の情報量(情報の種類)を減らしてもよい。あるいは、計量装置20は、商品ボタンを操作前は、商品ボタンの操作後〜ラベル発行の間よりも、認識し易い態様(大きな文字等)で、接続に関係する情報を表示してもよい。
また、上記実施形態では、接続中において、計量装置20は接続時間を表示し(図3D、図3I、図12等)、携帯端末60は接続時間を表示しない(図3E、図3J、図13)例を説明したが、接続中において、携帯端末60も接続時間を表示してもよい。
また、上記実施形態では、警告中に、計量装置20は警告継続時間を表示し(図12等)、携帯端末60は警告継続時間を表示しない(図13)例を説明したが、警告中に、携帯端末60も警告継続時間を表示してもよい。
また、上記実施形態では、警告中に、計量装置20は警告継続時間を表示(カウントアップ)する例を説明したが(図12等)、警告継続時間に代えて又は加えて、切断迄の残時間(カウントダウン)してもよい。携帯端末60においても同様である。
なお、携帯端末60は、表示に代えて又は加えて、音声により警告してもよい。例えば、携帯端末60は、図13のような画面を表示するときに音声を出力してもよい。また、携帯端末60は、表示や音声に代えて又は加えて、振動により警告してもよい。例えば、携帯端末60は、図13のような画面を表示するときに筐体を振動させてもよい。なお、図13のような画面を表示するときとは、当該画面の表示開始直前〜表示終了の期間のうちの少なくとも一部の期間である。また、当該画面の表示開始直前〜表示終了の期間内に、上記一部の期間が複数回あってもよい。なお、音声の出力も筐体の振動も行う場合には、音声を出力する期間や回数は、筐体を振動させる期間や回数と一致してもよいし一致していなくてもよい。
なお、携帯端末60は、切断時に、接続中である旨の情報を消去するが(ステップS613)、切断した旨を報知(表示、音声、振動の1つ以上により報知)してもよい。
(監視のタイミングについて)
上記実施形態では、接続監視処理の実行間隔(又は実行タイミング)に関し、夫々の未値付商品に対する計量処理を実行する毎に(夫々の未値付商品に対する計量処理を実行する前に)接続監視処理を実行する例を説明した(図4、図10)。つまり、上記実施形態では、接続監視処理を実行し、中断とならなければ(該接続監視処理において中断フラグの値を「1」としなければ)、1つ目の未値付商品について計量処理を実行し、未値付商品が残っていれば(該計量処理において完了フラグの値を「1」としなければ)、再度、接続監視処理を実行し、中断とならなければ、2つ目の未値付商品について計量処理を実行し、未値付商品が残っていれば、再度、接続監視処理を実行する、というような実行間隔で接続監視処理を実行する例を説明した。しかしながら、接続監視処理の実行間隔は、夫々の未値付商品に対する計量処理を実行する毎でなくてもよい。換言すれば、接続監視処理の実行タイミングは、夫々の未値付商品に対する計量処理を実行する前でなくてもよい。例えば、接続中に所定間隔で(例えばタイマー割込みによる10秒毎に)、接続監視処理を実行してもよい。
接続中に所定間隔で接続監視処理を実行する態様では、例えば、未値付商品が指定された後に当該未値付商品が直ぐに載台に載置されなければ(図10のステップS401が実行された後に直ぐにステップS402が実行されなければ)、未値付商品が載台に載置される迄の間(ステップS402が実行される迄の間)に、載置される迄の時間に応じて1回以上の接続監視処理が実行される。
また、登録情報を送信した後に直ぐに更新確認応答を受信しなければ(図10のステップS403が実行された後に直ぐにステップS404が実行されなければ)、更新確認応答を受信する迄の間(ステップS404が実行される迄の間)に、更新確認応答を受信する迄の時間に応じて1回以上の接続監視処理が実行される。
つまり、上記実施形態に示した夫々の未値付商品に対する計量処理を実行する毎に接続監視処理を実行する態様では、商品の指定受付(ステップS401)〜商品ボタンの消去(ステップS406)の間には接続状態を監視しないが、接続中に所定間隔で接続監視処理を実行する態様では、商品の指定受付(ステップS401)〜商品ボタンの消去(ステップS406)の間にも接続状態を監視する。
なお、商品の指定受付(ステップS401)〜商品ボタンの消去(ステップS406)の間に接続状態を監視した結果、接続状態が良好でないと判断された場合には、計量処理の進行段階に応じて、当該計量処理を当該段階のまま維持させてもよいし、当該計量処理をキャンセルしてもよい(当該指定が無かったものとして取り消してもよい)。
また、更新確認応答の受信後(ステップS404)〜ラベルの印刷、発行(ステップS405)の間に警告継続時間が所定時間(例えば3分)に到達するケース(図8のステップS234の条件が成立するケース)もあるが、当該ケースの場合、当該商品の登録等(図10のステップS422の当該商品のカート情報への登録、ステップS413の当該商品の未値付商品から除外等)をキャンセル(当該商品のカート情報への登録を消去、「計量」→「要計量」に戻し、販売価格を「??」に戻す等)するとともに、ラベルを発行しないようにしてもよい。なお、上記ケースの場合に、当該商品の登録等をキャンセルせずに(維持し)、ラベルを発行するようにしてもよい。つまり、少なくとも、登録済(値付済)であるか否かと、ラベル(図14で説明する当該商品の販売価格等をコード化したバーコードを印刷したラベルではなく、当該バーコードを印刷していないラベル)の印刷発行の有無との整合を図るようにすればよい。
(ラベルについて)
図14は、計量装置20の動作の他の例を示したフローチャートである。図10のシーケンス図の左側に示した計量装置20の動作の変形例である。具体的には、図14のフローチャートは、販売価格の算出後(図10のステップS402)、本来であれば、送信(図10のステップS403)する筈の登録情報を送信しなかった場合における、計量装置20の動作を変形例として示したものである。なお、図14のステップS1401、S1402、S1406、S1407は、図10のステップS401、S402、S406、S407と同様であるため、説明の一部又は全部を省略する。
ステップS1405:計量装置20は、ステップS1402における販売価格の算出後、携帯端末60に登録情報を送信せずに当該商品のラベルを印刷、発行する。そしてステップS1406に進む。
なお、登録情報を送信せずにラベルを印刷、発行するとは、ラベルを印刷、発行する前に携帯端末60への登録情報の送信を1度も試みなかった場合のほか、ラベルを印刷、発行する前に携帯端末60への登録情報の送信を1度以上試みたが送信できかった場合も含まれる。計量装置20は、例えば、商品の指定受付(ステップS1401)〜販売価格の算出(ステップS1402)の間に携帯端末60との通信に何らかの問題が生じた場合、携帯端末60への登録情報の送信を1度も試みることなくラベルを印刷、発行してもよいし、携帯端末60への登録情報の送信を1度以上試みてからラベルを印刷、発行してもよい。なお、上述の通信の問題が、電波強度の問題(通信できない程に弱い)であれば、接続監視処理(例えば、上述した接続中に所定間隔で接続監視処理を実行する態様)において、閾値にもよるが、接続状態「不良」が判断される。図15の場面も同様である。
ステップS1405にて計量装置20が発行するラベルには、当該商品を登録するめのバーコード(当該商品の販売価格等をコード化したバーコードであって光学的に読取可能なバーコード等)を印刷する。つまり、図10の場面とは異なり、登録情報を送信していないため、当該商品は未登録(取引管理サーバのカート情報に未登録)である。従って、計量装置20は、ラベル上に、当該商品を登録するめのバーコードを印刷する。これにより、他の装置(バーコード読み取り機能を備える精算装置等)においてラベル上のバーコードを読み取ることにより、簡便かつ正確に、当該商品を登録することができる。
なお、全部の商品の登録が正常に完了して精算を行う場合(つまり、上記バーコードを印刷したラベルが1枚も発行されていない場合)、精算は、例えば、以下のように行う。携帯端末60は、所定の操作(「お会計に進む」ボタンの操作)に応じて、会計用コード(登録済の全商品の登録情報を取得するための情報)を表示する。精算装置(例えばセルフ精算装置)は、会計用コードを読み取って登録済の全商品の登録情報を取得する。精算装置は、会計用コードから取得した登録情報に基づいて精算処理を実行する。なお、精算装置を利用せずに、携帯端末60でいわゆるモバイル決済を行ってもよい。
一方、少なくとも一部の商品の登録が正常に完了せずに精算を行う場合(つまり、上記バーコードを印刷したラベルが1枚以上も発行された場合)、精算は、例えば、以下のように行う。携帯端末60は、所定の操作(「お会計に進む」ボタンの操作)に応じて、会計用コード(登録済の全商品の登録情報を取得するための情報)を表示する。精算装置(例えばセルフ精算装置)は、会計用コードを読み取って登録済の全商品の登録情報を取得する。更に精算装置は、未登録の商品のラベル(上記バーコードを印刷したラベル)を読み取って未登録の商品の情報を登録情報として取得する。精算装置は、会計用コードから取得した登録情報及びラベルから取得した登録情報に基づいて精算処理を実行する。
図15は、計量装置20の動作の他の例を示したフローチャートである。図10のシーケンス図の左側に示した計量装置20の動作の変形例である。具体的には、図15のフローチャートは、登録情報の送信後(図10のステップS403)、本来であれば受信(図10のステップS404)する筈の更新確認応答を受信しなかった場合における、計量装置20の動作を変形例として示したものである。なお、図15のステップS2401〜S2403、S2406、S2407は、図10のステップS401〜S403、S406、S407と同様であるため、説明の一部又は全部を省略する。
ステップS2405:計量装置20は、ステップS1403において商品(ステップS1401において指定された未値付商品)の登録情報を携帯端末60に送信したが、該携帯端末60から更新確認応答を受信しなかった場合(例えば、所定時間内に受信しなかった場合)、当該商品のラベルを印刷、発行する。そしてステップS2406に進む。なお、例えば、登録情報の送信(ステップS2403)後、携帯端末60との通信に何らかの問題が生じた場合、計量装置20は、更新確認応答を受信しなくなる。
ステップS2405にて計量装置20が発行するラベルには、当該商品を登録するめのバーコード(当該商品の販売価格等をコード化したバーコードであって光学的に読取可能なバーコード等)を印刷する。つまり、図10の場面とは異なり、登録情報の送信後に更新確認応答を受信していないため、当該商品が登録済であるか否かは不明である。登録済であれば当該商品の以降の登録は不要であり、登録済でなければ当該商品の以降の登録は必要である。本例では、登録済でないとみなし、計量装置20は、ラベル上に、当該商品を登録するめのバーコードを印刷することとしている。これにより、他の装置(バーコード読み取り機能を備える精算装置等)においてラベル上のバーコードを読み取ることにより、簡便かつ正確に、登録することができる。
登録済でないとみなしているに過ぎないため、実際には登録済である可能性もある。従って、二重登録の防止策が必要となる。例えば、商品毎(値付毎)に管理番号を発行(採番)し、当該管理番号を含む登録情報を送信するとともに、当該管理番号も含む情報(販売価格+管理番号等)をコード化したバーコードを印刷したラベルを発行するようにしてもよい。取引管理サーバは、商品を登録する際は管理番号も記憶(カート情報内に記憶)する。これにより、例えば、他の装置(バーコード読み取り機能を備える精算装置等)は、ラベル上のバーコードから認識した管理番号が取引管理サーバに既に記憶されているか否かを確認し、二重登録を防止することができる。
なお、携帯端末60を用いずに計量する客は、非会員指示表示領域42を操作して計量(値付け)を開始することとなるが(図3B)、非会員指示表示領域42を操作した場合の計量装置20の動作は、基本的には(商品選択領域43への商品ボタンの表示に関する動作を除き)、図14と同様となる。つまり、計量装置20は、携帯端末60を用いて計量する客の場合には、商品選択領域43に、客が携帯端末60を用いて値札60のバーコードを認識した商品の商品ボタン(つまり当該客に操作されることが略確定的な商品ボタン)を表示するが(図3D)、携帯端末60を用いずに計量する客の場合には、商品選択領域43に、全部(又は、商品選択領域43のサイズを考慮した一部)の商品の商品ボタン(つまり当該客に操作されるかが未確定な商品ボタン)を表示する点が異なるものの、非会員指示表示領域42を操作した場合(つまり携帯端末60を用いずに計量する客の場合)の計量装置20の動作は、図14のようになる。なお、携帯端末60を用いずに計量する客の場合に商品選択領域43に表示する商品ボタンをプリセットボタン(又は、プリセットの商品ボタン)と称する場合がある。
なお、印刷部28は、多色印刷に対応するものであってもよい。印刷部28が多色印刷に対応するものである場合、バーコードを印刷しないラベル(登録済商品用のラベル)と、バーコードを印刷するラベル(未登録商品用のラベル)とで、多色印刷の有無又は使用態様を異ならせてもよい。例えば、バーコードを印刷するラベルには、バーコードに加え、赤文字で「スキャンしてください」等のメッセージを印刷し、バーコードを印刷しないラベルには、赤色の印刷を一切使用しないようにしてもよい。また、印刷部28は、両面印刷に対応するものであってもよい。印刷部28が両面印刷に対応するものである場合、バーコードを印刷しないラベルと、バーコードを印刷するラベルとで、両面印刷の有無又は使用態様を異ならせてもよい。例えば、バーコードを印刷するラベルには、背面に透かし文字で(薄目の文字で)、「×」を印刷し、バーコードを印刷しないラベルには、背面に透かし文字で、「〇」を印刷してもよい。
(切断について)
上記実施形態では、計量装置20が、全部の未値付商品の値付けが完了したと判断した場合、又は、中断すると判断した場合、携帯端末60との通信を切断するが(図4、図8のステップS234、図10のステップS407、図11のステップS601等)、切断方法はこれに限定されない。例えば、計量装置20は、操作に基づいて携帯端末60との通信を切断してもよい。
(方法1)計量装置20は、中断すると判断した場合にボタン(切断ボタン)を表示し、切断ボタンの操作に応じて携帯端末60との通信を切断してもよい。つまり、方法1は、中断すると判断した場合に実行される切断処理(図11)のステップS601の前に店員等の操作(承認)を挟む態様である。切断ボタンは、客には周知されていない店員が操作するボタン(所謂隠しボタン)であってもよい。なお、中断すると判断する前迄は、操作不能(操作無効)な態様(グレーダウン表示等)で切断ボタンを表示し、中断すると判断した場合に、切断ボタンを操作可能(操作有効)に表示してもよい。装置の判断に応じて切断ボタンを表示する他の方法(方法3、4)についても同様である。
(方法2)計量装置20は、所定の操作に基づいて切断ボタンを表示し、切断ボタンの操作に応じて携帯端末60との通信を切断してもよい。切断ボタンは、隠しボタンである。つまり、方法2は、隠しボタンの操作が可能な任意のタイミング(店員が判断した任意のタイミング)で、切断処理(図11)を実行させる態様である。
また、携帯端末60側から通信を切断してもよい。例えば、携帯端末60は、操作に基づいて計量装置20との通信を切断してもよい。一例として、切断ボタンの操作に応じて携帯端末60との通信を切断してもよい。
(方法3)中断すると判断した計量装置20から中断する旨の通知を受信した場合に、切断ボタンを表示してもよい。携帯端末60側で切断ボタンの操作が操作された場合には、切断ボタンが操作された旨(承認)が計量装置20側に通知され、該通知を受けた計量装置20は、切断処理を実行させてもよい。つまり、方法3は、図11のステップS611とS612の間に携帯端末60の客の操作(承認)を挟む態様である。
(方法4)携帯端末60自体が、中断を判断し(例えば、警告継続時間を管理することにより中断を判断し)、切断ボタンを表示してもよい。携帯端末60側で切断ボタンの操作が操作された場合には、切断ボタンが操作された旨(要求)が計量装置20側に通知され、該通知を受けた計量装置20は、切断処理を実行させてもよい。つまり、図11は計量装置20が動作の起点となるが(接続終了要求を送信するが)、方法4は、携帯端末60が動作の起点となる態様である。なお、携帯端末60自体が中断を判断するが、切断ボタンを表示せずに(客の了承無しに)、計量装置20側に切断を要求してもよい。
(方法5)携帯端末60は、接続中は常時、切断ボタンを表示してもよい。つまり、方法5は、任意のタイミング(客が判断した任意のタイミング)で、切断処理(但し、図11とは異なり携帯端末60が起点となる)を実行させる態様である。携帯端末60側で切断ボタンの操作が操作された場合の動きは方法4と同様である。
(携帯端末60の存在する方向について)
上記実施形態では、接続状態の評価(S105、S21)に関し、計量装置20が、電波の強度に基づいて通信相手(携帯端末60)とどのくらい離れているか評価する例を説明したが、電波の強度と電波の方向とに基づいて通信相手とどの方向にどのくらい離れているかを評価してもよい。なお、現在知られているBluetoothの仕様(例えば、Bluetooth5.1以降)では、通信相手との距離の他に通信相手の存在する方向も認識(方向探知機能による方向の認識)も可能である。
計量装置20は、通信相手の距離と方向とを認識し、距離と方向とに基づく総合的な評価を実行してもよい。つまり、計量装置20は、例えば認識した距離が同程度であっても(距離単独による評価が同一となるような場合であっても)、方向も考慮し、異なる評価を導き出すようにしてもよい。なお、図16AのP1、P2は、精算装置からの距離が同一であるが、方向が異なるため、異なる評価としている。
例えば、個々の計量装置20は、店内における自装置の設置位置に応じたマップ(評価用情報)を記憶する。なお、上記マップは、計量装置20が参照可能な他の装置(店舗内に設置される管理装置、店舗外に設置されるサーバ等)に記憶されていてもよいし、複数の計量装置20のうちの代表する1つに記憶されていてもよいが、便宜上、個々の計量装置20が記憶しているものとして説明する。上記マップには、方向別距離別(又は距離別方向別)、つまり座標、に応じた評価が記憶されている。
図16A、図16B、他の評価の例を説明する説明図である。図16Aは、店舗のフロアを模式的に示したものである。図16Aの左側は量り売り商品等が陳列されている陳列エリアである。右下は、精算装置である。右上方向は当該店舗の出入口である。また図16Aには、互いに重複しないエリアA、B、Cの3つのエリアが設定されている。エリアAは、計量装置20の近傍のエリアである。P1はエリア内の一地点である。エリアBは、エリアAを除くエリアのうち陳列エリア側のエリアである。P2はエリア内の一地点である。エリアCは、エリアAを除くエリアであって精算装置や出入口方面のエリアである。P3はエリアC内の一地点である。なお、計量装置20とP2との距離は、計量装置20とP3との距離と同一である。
図16Bは、図16Aに示した計量装置20が記憶するマップである。エリアA、B、Cの夫々は、座標(省略)によって定義されている。エリアAの評価は「操作位置」である。つまり、図16Aに示すようにエリアAは計量装置20の近傍であり、例えば通信相手(客)がP1に位置していれば計量装置20を操作は可能である。従って、エリアAの評価を「操作位置」としている。エリアBの評価は「非操作位置(一時的)」である。つまり、図16Aに示すようにエリアBは計量装置20の近傍ではなく、例えば通信相手(客)がP2に位置していれば計量装置20の操作は不可能である。また、エリアBは、陳列エリア側であり商品の追加購入等のため一時的に計量装置20を離れた可能性は高い。従って、エリアBの評価を「非操作位置(一時的)」としている。エリアCの評価は「非操作位置(非一時的)」である。つまり、図16Aに示すようにエリアCは計量装置20の近傍ではなく、例えば通信相手(客)がP3に位置していれば計量装置20の操作は不可能である。また、エリアCは、精算装置や出入口側であり一時的に計量装置20を離れた可能性は低い。従って、エリアCの評価を「非操作位置(非一時的)」としている。
エリアAの評価であるときには接続状態「良好」と判断した場合と同様に計量装置20は制御し(ステップS22からステップS23に進むように制御し)、エリアB又はエリアCの評価であるときには接続状態「良好」と判断しなかった場合と同様に計量装置20を制御する(ステップS22からステップS24に進むように制御する)。なお、非操作位置(一時的)の場合(エリアBの場合)と、非操作位置(非一時的)の場合(エリアCの場合)とで、中断すると判断する迄の時間を異ならせてもよい。具体的には、非操作位置(非一時的)では非操作位置(一時的)よりも短い時間で中断すると判断してもよい。また、距離のみの場合として実施形態に示した、接続状態「やや不良」と、接続状態「不良」の場合も同様である。つまり、接続状態「不良」では接続状態「不良」よりも短い時間で中断すると判断してもよい。
なお、エリアBからはエリアA(計量装置20)に直ぐに戻ると考える方が合理的であれば、エリアAに加えエリアBの評価であるときにも、接続状態「良好」と判断した場合と同様に計量装置20を制御し、エリアCの評価であるときに限って、接続状態「良好」と判断しなかった場合と同様に計量装置20を制御してもよい。
(他の装置による実装等について)
計量装置20の機能の一部について他の装置(店舗内に設置される管理装置、店舗外に設置されるサーバ(クラウドサーバ等)等)が実行してもよい。例えば、上記実施形態では、計量装置20が、載置された商品を計量し、続いて販売価格を算出しているが、販売価格の算出は他の装置が実行してもよい。つまり、計量装置20は、載置された商品を計量した計量値を他の装置に送信し、当該他の装置から販売価格を受信してもよい。なお、当該他の装置は、計量装置20から受信した計量値と単価情報とに基づいて販売価格を算出するが、当該他の装置自身が、各商品の単価情報を保持し、販売価格を算出してもよいし、各商品の単価情報を保持せずに、当該商品の単価を別の装置に問い合わせることにより取得し、販売価格を算出してもよい。なお、風袋を考慮する必要がある場合には、計量装置20は、計量値から風袋分を控除した値を他の装置に送信すればよい。
また例えば、計量装置20は、画面の表示制御に関しては、単に、他の装置から送信される制御情報に基づいてタッチディスプレイ26の表示を制御してもよい。つまり、計量装置20は、タッチディスプレイ26に対する操作情報、計量部25の計量による計量情報、スキャナ部24の認識による認識情報等の入力情報を他の装置に送信し、当該他の装置から得られる制御情報に基づいてタッチディスプレイ26の表示を制御してもよい。なお、当該他の装置は、計量装置20からの受信情報(計量装置20への入力情報)に基づいて種々の処理を実行し、処理結果に応じた制御情報を計量装置20に送信する。
また例えば、計量装置20は、タッチディスプレイ26に対する操作情報に相当する情報を、他の装置(携帯端末)から受信してもよい。例えば、図17に示すように、携帯端末60は、値付画面に相当する画面を表示し、当該画面上の操作に応じた操作情報を計量装置20に送信し、計量装置20は、携帯端末60からの受信情報(携帯端末60上の操作情報)に基づいて処理を実行してもよい。
図17は、携帯端末60における他の表示例である。図17に示すように、携帯端末60は、計量装置20との接続後、値付けに係る操作を受付可能な画面(計量装置20が表示する値付画面に相当する画面。以下、携帯端末側値付画面という)を表示し、当該携帯端末側値付画面を介して客からの値付けに係る操作を受け付けるようにしてもよい。
携帯端末60が携帯端末側値付画面を表示しているときは、計量装置20への直接的な操作は受け付けないようにしてもよい。つまり、本来の客(接続中の客)以外の他の客が計量装置20を操作できないようにしてもよい。なお、既に説明したが、計量装置20がある携帯端末60と接続しているときは、当該計量装置20に対し、他の携帯端末60は接続できない。
計量装置20と接続中の携帯端末60は、接続中であれば、常に、携帯端末側値付画面を表示し、携帯端末側値付画面上にて操作を受け付け可能としてもよい。携帯端末60が計量装置20の近傍(携帯端末側値付画面を操作する客が数歩内で載台に商品を載せることが可能な位置)から離れた位置に移動した場合(例えば、計量装置20と携帯端末60との距離が所定距離以上であると計量装置20又は該携帯端末60が認識した場合)、携帯端末側値付画面において警告(計量装置20の近傍ではない旨の警告、計量装置20に戻る旨の警告等)をしてもよい。警告は、携帯端末側値付画面上の警告に代えて又は加えて、音声や振動による警告を行ってもよい。
携帯端末60が所定時間内に近傍に戻った場合には警告を解除する。携帯端末60が所定時間内に近傍に戻らない場合、又は、携帯端末60が更に離れた位置に移動した場合には、携帯端末側値付画面を消去(切断し、接続前の画面を表示)する。
携帯端末側値付画面の消去前に、携帯端末側値付画面上の操作を無効(非受付)としてもよい。つまり、計量装置20と携帯端末60との距離が離れるに連れて、「携帯端末側値付画面を操作可能に表示」→携帯端末側値付画面を表示(操作無効)」→「携帯端末側値付画面を消去」の順に、段階的に制御してもよい。
携帯端末側値付画面上の操作を無効とした場合には、操作が無効となった旨を警告(報知)してもよい。携帯端末側値付画面を消去した場合も同様である。
なお、上述した携帯端末側値付画面の制御等を、計量装置20との距離単独に基づいて行ってもよいが、計量装置20との距離及び方向に基づいて行ってもよい。
携帯端末60が携帯端末側値付画面を表示しているときは計量装置20への直接的な操作は受け付けないようにしてもよいと説明したが、携帯端末60が携帯端末側値付画面を表示しているときであっても、計量装置20への直接的な操作の受け付けを可能としてもよい。
(操作の種類に応じて受付可能)
携帯端末60が携帯端末側値付画面を表示しているときには、計量装置20における特定(一部)の操作を受付可能(有効)としてもよい(他の操作は全て無効としてもよい)。例えば、計量画面に店員を呼び出すための店員呼出ボタンを配置し、携帯端末60が携帯端末側値付画面を表示しているときには、当該店員呼出ボタンの操作のみを受付可能としてもよい(なお、キャンセルボタン(後述)も配置されている場合には、店員呼出ボタンの操作及びキャンセルボタンの操作を受付可能とし、他の操作(商品ボタン等の操作等)を無効としてもよい)。また、仕掛中(例えば、商品の指定後〜ラベル発行)の処理をキャンセルさせるキャンセルボタンを配置し、携帯端末60が携帯端末側値付画面を表示しているときには、キャンセルボタンの操作のみを受付可能としてもよい(なお、店員呼出ボタンも配置されている場合には、店員呼出ボタンの操作及びキャンセルボタンの操作を受付可能とし、他の操作を無効としてもよい)。つまり、例えば商品ボタン等の操作は無効となるようにしてもよい。
なお、携帯端末60が携帯端末側値付画面を表示しているときに計量装置20は割込みボタンを表示し、他の客によって割込みボタンの操作が操作された場合、他の客による計量装置20への直接的な操作(上述した店員呼出ボタンやキャンセルボタン以外の操作)を一時的に受け付けるようにしてもよい。他の客による処理中は、接続状態を維持しつつ、携帯端末側値付画面の操作を無効とし、他の客による処理後に、携帯端末側値付画面の操作を可能にしてもよい。
なお、割込みボタンの操作が操作された場合、計量装置20は、初期画面を表示してもよい。つまり、他の客は、割込みボタンの操作し、初期画面から操作を開始してもよい。例えば、非会員であれば、非会員指示表示領域42を操作(タッチ)し、計量装置20は、図14に示したように処理をする。割込みボタンの操作が上記「特定の操作」に相当するが、割込みボタンの操作後に初期画面を表示する態様は、初期画面後に全部(略全部)の操作が可能になるため、実質的に、携帯端末60が携帯端末側値付画面を表示しているときであっても計量装置20への直接的な操作を全部(略全部)許可する態様である。
(携帯端末60の距離に応じて受付可能)
携帯端末60が携帯端末側値付画面を表示しているときに計量装置20への操作を受付可能とするか否かを、当該携帯端末60の計量装置20からの距離に応じて制御してもよい。例えば、接続中の携帯端末60が計量装置20の近傍に存在するときには割込みボタンを表示せず、接続中の携帯端末60が計量装置20の近傍に存在しないときに割込みボタンを表示してもよい。つまり、本来の客が計量装置20の近傍にいるときには当該計量装置20への他の客の操作(全部の操作、又は、店員呼出ボタンやキャンセルボタン以外の操作)を無効とし、本来の客が計量装置20の近傍にいないときは当該計量装置20への他の客の操作(全部、又は略全部の操作)を受け付けるようにしてもよい。
なお、接続中の携帯端末60が計量装置20の近傍に存在するとき(本来の客が計量装置20の近傍にいるとき)には、他の客が、傍にいる本来の客を無視して割込みボタンを操作するとは考え難い。つまり、携帯端末60が携帯端末側値付画面を表示しているときに計量装置20が割込みボタンを表示したとしても、他の客が割込みボタンを操作するのは、実際のところ、接続中の携帯端末60が計量装置20の近傍に存在しないときである。従って、接続中の携帯端末60が計量装置20の近傍に存在するときには割込みボタンを表示せず、接続中の携帯端末60が計量装置20の近傍に存在しないときに割込みボタンを表示してもよい。
(その他)
携帯端末60は、量り売り商品の値札80のバーコードをスキャンしたときに計量装置20との接続に関する報知(後で計量装置20との接続が必要である旨の報知等)を行ってもよい。1品目の量り売り商品の値札80のバーコードをスキャンしたときに報知を行い、2品目以降は報知を行わないようにしてもよい。なお、計量装置20が設置されている店舗と設置されていない店舗があり得るため、携帯端末60は、計量装置20が設置されている店舗の場合に、報知すればよい。なお、携帯端末60は、入店時に(位置情報により把握)、店舗マスタ(当該携帯端末60自身が記憶してもよいし、他の装置が記憶してもよい)を参照し、当該店舗に計量装置20が設置されているか否かを事前に判断しておいてもよいし、バーコードをスキャンしたときに当該店舗に計量装置20が設置されているか否かを判断してもよい。
携帯端末60は入店後に画面70を最初に表示したときに、当該店舗内において、同じく画面70を表示している他の携帯端末60の台数(利用者数)を取得し、報知してもよい。例えば、携帯端末60は、入店後において、所定ボタン(例えば買物開始ボタン)の操場に基づいて画面70を表示する場合、所定ボタンの操作時に上記台数を報知してもよい。同一店舗における画面70を表示する携帯端末60の台数に制限がある場合には、制限台数に近いときには制限台数に近い旨を報知してもよい。また、携帯端末60は、精算装置において収容されている現金に関する情報を取得し、警告(ニアエンド等)を報知してもよい。上記情報の取得には、例えば、無線LANを用いてもよい。
なお、上記実施形態では、精算処理を実行する装置を「精算装置」と称したが、同様の機能を有するものであれば、精算端末、会計装置(端末)、決済装置(端末)、POS装置(端末)などと称されるものであってもよい。
また、上記実施形態では、「携帯端末60を用いて計量する客(会員)」「携帯端末60を用いずに計量する客(基本的には非会員)」と説明したが、この説明における「会員」は、携帯端末60に専用の画面(図3Aの画面70等)を表示し、商品を購入する客(ここではアプリ登録会員という)であり、いわゆる店舗の会員(購買実績に応じて何らかの特典が与えられる会員等。ここでは店舗会員という)とは別物である。店舗会員も、店舗会員でない客(一般客)も、アプリ登録(実施形態では「顧客登録(会員登録)」と説明)によってアプリ登録会員になる。逆に、アプリ登録しなければ、店舗会員であってもアプリ登録会員にならない。
以下、実施形態総括を記載する。
[技術分野]
本発明は、計量装置、計量システムに関する。
[背景技術]
例えば、互いに通信可能な計量装置と携帯端末とを含むシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2013−131232号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、客自身が量り売り商品を計量する態様には適しない。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、客自身が量り売り商品を計量するのに好適な技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、商品を計量する計量手段と、前記計量手段による計量結果に基づく情報を表示する表示手段と、携帯端末と通信可能に接続するための接続手段と、を備え、前記表示手段は、前記携帯端末との接続状態と、該携帯端末を識別可能な情報とを表示する、ことを特徴とする計量装置である。
上記(1)の計量装置によれば、客自身が量り売り商品を好適に計量することができる。つまり、計量装置の状況(接続状態や携帯端末を識別可能な情報)がわかるため、状況に応じて計量装置を利用することができる。例えば、当該計量装置の使用状況をきちんと認識し、使用することができる。従って、自身が使用する計量装置を他の客が誤って操作してしまうことや、他の客が使用する計量装置を自身が誤って操作してしまうことなどを、防止することができる。
(2)計時手段を備え、前記表示手段は、前記携帯端末との接続に関係する時間を表示する、ことを特徴とする(1)に記載の計量装置である。
上記(2)の計量装置によれば、接続に関係する時間を確認することができる。これにより、例えば、接続中(利用中)の状態がどのくらい続いているのかを認識するができる。また、随時、時間が更新(カウントアップ)されるため、接続(利用)が進行中であることを認識させることができる。つまり、接続中(利用中)であることをより強く認識させることができる。
(3)前記表示手段は、前記携帯端末との接続に関係する時間が所定の時間となった場合、該携帯端末との通信を切断するボタンを操作可能に表示することを特徴とする(2)に記載の計量装置である。
上記(3)の計量装置によれば、切断ボタンを接続時間に応じて好適に表示することができる。これにより、例えば、所定と時間となる前は、当該客との通信がむやみに切断されることを防止しつつ、所定と時間となった後は、他の客の処理を進行させるべく当該客との通信を切断することがきる。
(4)商品に貼付するラベルを印刷して発行する印刷手段を備え、前記印刷手段は、前記携帯端末との接続状態に応じて、印字態様を変えてラベルを発行する、ことを特徴とする(1)乃至(3)の何れかに記載の計量装置である。
上記(4)の計量装置によれば、接続状態に応じて好適なラベルを発行することができる。
(5)前記印刷手段は、前記計量手段による計量結果に基づく情報を他装置で読取可能にコード化したコードを印刷したラベルを発行可能であり、前記携帯端末と接続しているときは前記コードを印刷しないラベルを発行し、前記携帯端末と接続していないときは前記コードを印刷したラベルを発行する、ことを特徴とする(4)に記載の計量装置である。
上記(5)の計量装置によれば、携帯端末と接続していない場合であっても好適に処理を進行させることができる。つまり、携帯端末と接続していない場合には他装置でラベル上のコードを読み取ればよいので簡便かつ正確に処理を進行させることができる。
(6)上述した課題を解決するために、本発明の他の態様は、計量装置と、当該計量装置と通信可能な携帯端末と、を含む計量システムであって、前記計量装置は、商品を計量する計量手段と、前記計量手段による計量結果に基づく情報を表示する表示手段と、前記携帯端末と通信可能に接続するための接続手段と、を有し、前記表示手段は、前記携帯端末との接続状態と、該携帯端末を認識可能な情報とを表示する、ことを特徴とする計量システムである。
上記(6)の計量システムによれば、(1)と同様の効果が得られる。
(7)前記携帯端末は、当該携帯端末の利用者への警告する警告手段を有し、前記警告手段は、前記計量装置との接続に関係する警告を行う、ことを特徴とする(6)に記載の計量システムである。
上記(7)の計量システムによれば、携帯端末の利用者に的確に警告を行うことができる。
なお、以上に説明した計量装置20、携帯端末60、取引管理サーバ等を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
20…計量装置
21…CPU
22…ROM
23…RAM
24…スキャナ部
25…計量部
26…タッチディスプレイ
27…音声出力部
28…印刷部
29…第1通信部
30…第2通信部
60…携帯端末

Claims (7)

  1. 商品を計量する計量手段と、
    前記計量手段による計量結果に基づく情報を表示する表示手段と、
    携帯端末と通信可能に接続するための接続手段と、
    を備え、
    前記表示手段は、
    前記携帯端末との接続状態と、該携帯端末を識別可能な情報とを表示する、
    ことを特徴とする計量装置。
  2. 計時手段を備え、
    前記表示手段は、前記携帯端末との接続に関係する時間を表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の計量装置。
  3. 前記表示手段は、
    前記携帯端末との接続に関係する時間が所定の時間となった場合、該携帯端末との通信を切断するボタンを操作可能に表示する
    ことを特徴とする請求項2に記載の計量装置。
  4. 商品に貼付するラベルを印刷して発行する印刷手段
    を備え、
    前記印刷手段は、
    前記携帯端末との接続状態に応じて、印字態様を変えてラベルを発行する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の計量装置。
  5. 前記印刷手段は、
    前記計量手段による計量結果に基づく情報を他装置で読取可能にコード化したコードを印刷したラベルを発行可能であり、
    前記携帯端末と接続しているときは前記コードを印刷しないラベルを発行し、
    前記携帯端末と接続していないときは前記コードを印刷したラベルを発行する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の計量装置。
  6. 計量装置と、当該計量装置と通信可能な携帯端末と、を含む計量システムであって、
    前記計量装置は、
    商品を計量する計量手段と、
    前記計量手段による計量結果に基づく情報を表示する表示手段と、
    前記携帯端末と通信可能に接続するための接続手段と、
    を有し、
    前記表示手段は、
    前記携帯端末との接続状態と、該携帯端末を認識可能な情報とを表示する、
    ことを特徴とする計量システム。
  7. 前記携帯端末は、
    当該携帯端末の利用者への警告する警告手段
    を有し、
    前記警告手段は、
    前記計量装置との接続に関係する警告を行う、
    ことを特徴とする請求項6に記載の計量システム。
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